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2017年1月15日に、中野サンプラザでおこなわれた「竹達彩奈LIVE2016-2017 Lyrical Concerto」が、Blu-ray&DVD化。二次元の世界をテーマに、理想と空想と幻想の夢物語を詰め込んだ3rdアルバム「Lyrical Concerto」の収録曲を中心に、人気曲をたっぷり披露した100分間。アーティストデビュー5周年を迎え、今までで最大曲数のライブを成功させたあやちに、ライブへの思いや当日の裏話を語ってもらった!
「あやち in ワンダーランド」が、ライブの裏テーマでした
── 「竹達彩奈LIVE2016-2017 Lyrical Concerto」は、竹達さんにとって、どんなライブになりましたか? 竹達 曲数が多かったという印象が強いです。ニューアルバム「Lyrical Concerto」は全曲歌わせていただきました。二次元をテーマにしたアルバムだったので、その世界観を大事にしようと思って、曲順や衣裳や舞台のセットについて、私からも、いろいろアイデアを出させていただいて。ライブのモチーフは「不思議の国のアリス」で、「あやち in ワンダーランド」が裏テーマになりました。
── まず、「JUMP AND DASH!!!」が映像とともに流れて、2曲目の「SWEETS is CIRCUS」から竹達さんが登場して、本格的にライブが始まります。 竹達 「SWEETS is CIRCUS」は夜のサーカスをイメージした曲で、今回のセットリストは、夜から朝になり、昼になっていく時間経過を意識したんです。私が不思議の世界に入りこんでいって、いろいろな人に出会って、冒険して、ハッピーエンドを迎えるという流れを、ライブ全体で作りました。最初の衣裳も、夜ということでコート姿だったんです。
── 紫色のコートでしたね。 竹達 色もそうなんですけど、衣裳は細部までこだわりました。コートは、サーカスの不思議な世界にまぎれこんだ感じを出すために、左右が違う襟になっていて、それを脱いだら、アリスが出てくるという流れでした。
── 3曲目「♪の国のアリス」での、水色のエプロンドレスですね。 竹達 今までの私には、水色というイメージはあまりなかったので、新鮮に映るんじゃないかなって、スタッフさんと相談して決めました。それから、鳥カゴみたいなスカートを履いたりもしています。「モンハン」の防具みたいな(笑)。
── たしかに鎧の一部みたいで、固そうでした。あの衣裳は、取り扱いが大変だったのではないですか? 竹達 ライブ会場まで運ぶのが、まずは大変でした。畳めないので、スカートがすっぽり入るダンボールが必要なんですよね。もちろん、そんな大きいダンボールはないから、何個か貼り合わせて作っていただいて。あの衣裳は今、ポニーキャニオンさんの倉庫で眠ってますが、すごく場所を取ってるんだろうなって(笑)。でも、かわいく作っていただいたので、機会があれば、また着たいです。
── 衣裳は、ライブの大きな見どころですよね。ステージ上での早着替えもあったりして、「おお、すごい!」と思いました。 竹達 早着替えは、入念なリハをしました。「マイクを持たないほうの手で服を開いて、こうやって脱ぎます」、「はい、このタイミングで曲が始まります」って指示されながら、バタバタと。
── 演出も、非常に作りこまれたライブだったので、リハはさぞかし細かかったのだろうなと思います。 竹達 みんなでがんばりました。でも、準備している最中は限られた時間の中で、どれだけいいものを作れるかに必死になっているから、すべてが終わった後で、「大変だったねー」って言い合う感じになります。必死な分、けっこう気が立っているんですよね、リハの時の私って。些細なことで、「あー、もう、ヤダヤダ」って言っちゃったり(笑)。
── 気持ちを抑えこまずに、言いたいことは言ってしまおうと。 竹達 私は言っちゃいますね、腹の内を全部見せたいタイプなので。「私はこう思ってるけど、あなたはどうですか?」って、その場でちゃんと伝えたいって思うんです。特にライブは、自分が中心になって作っていくものだから、よりしっかり言わないといけないなって。時間が経って振り返ると、「言い過ぎたかな」って反省する部分も、実はあるんですよね。ファンのみんなは、私のこんな顔は知らないんじゃないかなって思います(笑)。
── 作り手としての真剣勝負ですからね。竹達さんに気持ちをはっきり伝えてもらったほうが、スタッフさんもいいんじゃないかと思います。 竹達 (スタッフの方を向いて)そんなことないですよね? 手を焼いてますよね?(笑)
(スタッフ) お互いに、包み隠さずやらせていただいております(笑)。
── 気心が知れた人たちと作っているということですね。ステージでは、バンドメンバーとの仲の良さも伝わってきました。 竹達 バンドのみんなとは、クリスマス会や新年会に呼んでもらったり、普段からコミュニケーションがあるんです。俊太郎さん(バンマス・キーボードの小林俊太郎)は、会わない時でも、ふとTVを見ると、他の方の演奏に参加されていて、「あれ、俊太郎さんだ!」って、びっくりすることが多くて。直接会ったのが久しぶりでも、まったくそんな気がしないんです。
── ベースの伊藤千明さんは、バックのメンバーとしては紅一点でした。 竹達 チャッキーは、新メンバーでした。サバサバした女の子で、私だけでなく俊太郎さん以外のメンバーとは全員、初めましてだったんですけど、すぐにとけ込んでくれました。私も仲良くなれて、すごくうれしかったです。チャッキーとギターのシミズくん(シミズコウヘイ)と私は同い年トリオで、楽しくやらせていただきました。