※本コンテンツはアキバ総研が制作した独自コンテンツです。また本コンテンツでは掲載するECサイト等から購入実績などに基づいて手数料をいただくことがあります。
2017年5月6日(土)、徳島で開催されたマチ★アソビvol.18・新町橋東公園ステージにて、TVアニメ「Fate/Apocrypha」キックオフステージが行なわれ、シロウ・コトミネ役の内山昂輝さん、黒崎静佳プロデューサー、アニプレックスの片岡裕貴さんが登壇した。
「Fate/Apocrypha」は、2017年7月よりスタートするTVアニメ。東出祐一郎さんが執筆した、「Fate」シリーズの同名スピンアウト小説を原作としている。これまでアニメ化されてきた「Fate/stay night」や「Fate/Zero」は日本の架空の都市・冬木で行なわれる「聖杯戦争」を描いてきたが、本作では第二次大戦の混乱の中、冬木から聖杯が強奪され、別の歴史を辿った並行世界が描かれる。舞台となるのは聖杯強奪から数十年後のルーマニアの架空の都市・トゥルファス。新たな世界、新たな場所で七騎対七騎のサーヴァントの陣営同士が激突する「聖杯大戦」が幕を開ける。
今回のマチ★アソビでは、ufotable CINEMAの展示や、会場で配布されたペーパー「Fate/Apocrypha Report」第2弾にて、「赤」と「黒」両陣営のサーヴァント7騎ずつ、両陣営のマスターよりジークとシロウ・コトミネ、そして聖杯大戦の裁定者として登場するルーラーのキャラクター設定が公開された。内山さんが演じるシロウ・コトミネは聖杯大戦の監督役として聖堂教会から派遣された神父で、赤の陣営のアサシンのマスターでもある。
ステージでは、本作から「Fate」シリーズにキャストとして本格参加した内山さんから見た「Fate/Apocrypha」の世界や、アフレコに関する数々のエピソードが披露された。印象的だったのはFate学校という言葉。キャスト陣が設定や用語でわからないことがあると、「Fate」シリーズで初期から数々の役を演じてきた諏訪部順一さん(本作では黒のセイバー役)による説明と講義が始まるとのことだった。内山さんからは、サーヴァントが入り乱れて戦う動きが激しすぎて、アフレコの時にアドリブを入れていいのかもわからない、という実感のこもったエピソードも語られていた。アフレコ初期のシロウ・コトミネの演じ方については、うさんくさくならないように、柔和でおだやかに、といったディレクションを受けていたとのことだった。
黒崎プロデューサーは、サーヴァント同士が集団で戦うからこその大規模なアクションのすごさを強調。さらにルーマニア現地ロケを敢行したことも語られていたので、並行世界のルーマニアの都市がどのように描かれるのかにも期待が高まるところだ。黒崎プロデューサーの言葉やA-1 Picturesのスタッフからの手紙では、本当に「Fate」愛が深いスタッフ陣が揃っていることや、サーヴァントの集団戦ならではの表現として、けれん味のある新しいアクション表現にも挑戦していることが語られていた。
初公開の大きな新情報としては、番組主題歌が決定。OPはEGOISTが歌う「英雄 運命の詩」。EDはGARNiDELiAが担当し、タイトルは未定とのことだ。
ステージのラストでは、内山さんと客席のじゃんけん大会を実施。勝ち残った人にはポスターがプレゼントされる予定だったのだが、ある程度進んだところで、なんと観客が全滅。結局ひとつ前まで生き残った人全員にポスターがプレゼントされることになったのだが、ここで内山さんは(観客全員が相手の)聖杯大戦に勝利したことを宣言。内山さんの勝負強さと機転に、会場は大喝采に包まれていた。
(取材・文/中里キリ)