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OVA「絶滅危愚少女 Amazing Twins」より、第2巻(最終巻)のPVと声優対談が公開された。
「絶滅危愚少女 Amazing Twins」は、「カレイドスター」「ARIA」「たまゆら」といったアニメ作品の監督を手がけてきた佐藤順一さんが原作・監督を務めるオリジナルアニメ作品。構成・ストーリー協力は「あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない。」の岡田麿里さん、キャラクターデザインは「魔界戦記ディスガイア」シリーズの原田たけひとさん。制作はエンカレッジフィルムズ。キャストやストーリーは作品詳細にて。
延期となっていた第2巻(最終巻)が6月25日に発売となる本作。あまねとリリアンがどのような結末を迎えるのか気になるところだが、PVと声優対談が公開された。また、5月6日24:00~のAT-Xでの先行放送に加え、5月25日23:30よりニコニコ生放送(http://live.nicovideo.jp/watch/lv177056412)で全話配信を行うことも決定した。
以下、ダブルヒロインを務めた等々力あまね役・内田彩さんとリリアン役・佐藤聡美さんの対談。
――3月に行われた第1巻発売記念イベントはいかがでした、感想を教えて下さい。
内田 これまで私一人で握手会をしたり、佐藤監督たちと一緒に先行上映会をやったりしてきたんですけど、今日は聡美ちゃんも一緒にいろいろなお話ができました。来て下さったお客さんも、よりリリアンの事を知れたりして、今までのイベントとまた違った楽しみ方ができたと思います。佐藤監督や、ちっすー(千菅春香)も一緒だったので、みんな揃ったな~って感じがあって。すごく安心して、緊張もまったくせず、楽しくできました。
佐藤 これまではなかなかスケジュールが合わなかったりして、皆さんの前でリリアンの事をお話したくても、その機会がなかったんです。だから、ようやく念願がかないました。お客さんの空気も温かかったし、彩ちゃん、佐藤監督、ちっすーちゃんも一緒だったのですごく楽しくて心強かったです。彩ちゃんは、いつもの彩ちゃんという感じで、すごく癒されました(笑)。彩ちゃんが自由にパーッとやってくれる様子を見て、私が「助けてあげなきゃ!」みたいな気持ちになるのは、本当にあまねとリリアンのような関係だなっていつも感じていて。それを皆さんにも見ていただけたので、よりキャラクターとリンクした雰囲気も感じていただけたんじゃないかなって思います。
――あまねとリリアンはルックスも性格も好対照な双子ですが、演じる際に「双子らしさ」を出すために意識した事はありますか?
内田 双子である事や姉妹である事に関しては、特別、意識はしていませんでした。これは私の勝手な解釈なのですが……。リリアンには実体の身体がないので、あまねとリリアンはずっと一緒にいるんですよね。だから、あまねにとってのリリアンは、双子よりももっと近い、一心同体くらいの感覚だと思います。両親の話はあまり出てきてないのですが、きっと両親以上に近い存在だと思います。だから、そういったことはあまり意識せず。役得なのかもしれませんが、あまねちゃんらしく、パーッって行っちゃえって感じで演じました(笑)。
佐藤 彩ちゃんが言ってくれた通り、二人は深いところで繋がっているんですよね。双子だけど、一見、全然違う。でも、すごく仲良し。そんなところがこの双子の良いところなのかなって思ったので、私も「双子らしさ」はあまり意識せず、自然体で演じました。リリアンがサポートする立ち位置のキャラクターなので、彩ちゃんのお芝居を観ながら、「リリアンだったら、こうするかな?」と考えたりはしましたが、特別、寄せていこうという感じではなかったです。
――たしかに、お互いに異なる個性を持っているところが魅力の姉妹ですよね。では、あまねとリリアンの絆を特に感じられた、お気に入りのシーンを教えて下さい。
内田 私は1巻の(Aパートの)冒頭が印象に残っていて。あまねの力(ISH能力)の源はリリアンなので、あまねだけでは使えないんですけど。あまねが行くよって言ったら、リリアンが「はいはい」みたいに力を使ってくれて。あまねが調子に乗って、目を回しちゃう事もリリアンはお見通しなんですよね。その最初のやりとりのテンポ感がすごく良くて。絆というか、二人の当たり前の関係ができあがっている感じが特に印象に残っています。
佐藤 リリアンは、基本的にあまねに対しては、突っ込んだりツンとしてたりするんです。でも、本当にあまねの事を好きなんだなって思ったのが、二人がちっちゃい頃のお話で。一緒にベッドに寝てて、リリアンが「私はいない方が……」って言うと、あまねが「リリアンは私の妹。私たちは双子」って言ってくれるシーンがあるんですけど。そこがすごく好きです。霊体なので、誰も自分の事を見られなくて心細い中、それを支えてくれたのがあまねでだったというのをすごく印象づけるシーンだと思って。この言葉があるから、リリアンはあまねの事が大好きで、自分が支えて行こうと思っているんだろうなと感じたシーンです。
――次は、相手が演じているキャラクターの印象について教えて下さい。内田さんは、リリアンに対しては、どのような印象がありますか?
内田 リリアンみたいに私のことをずっと見ていて認めてくれる人がいたら、あまねみたいに何でも頑張れる気がします。あまねがあそこまで「バーン!」って感じで行動できるのは、きっとリリアンのおかげ。あまねにとって、リリアンがいるから大丈夫という気持ちは、すごく精神的な強さになっているはず。世界中の全員を敵に回しても、リリアンだけは味方になってくれるというくらいの存在ですよね。だから、あまねは自分の思った道を突き進めるんだと思います。たぶん、普通の双子として生まれるよりも強い絆で結ばれているし、すごく良いなって思います。
――では、佐藤さんは、あまねについてどのような印象がありますか?
佐藤 本当に天真爛漫で表裏が無くて。愚直というか、作品のタイトルにもなってる通り、「愚か」な少女なんですけど。すごくひたむきな姿が魅力的。明るくて、こういう人の周りには自然に人が集まっていくんだろうなって思えるようなキャラクター。リリアンにないものをあまねが持っていて、あまねにないものをリリアンがもっているような関係ですが、その中でも、底抜けた明るさやまっすぐな気持ちの強さは、特に素敵だなと思います。それ以外のところはちょっと抜けてたりするのも、良いですよね(笑)。
――あまねと内田さんの共通点を感じることはありますか?
佐藤 はい。やっぱり、彩ちゃんと似てるなって思います(笑)。アフレコの時も、マイク前に立っている姿を後ろから見ていて、重なる部分があるなって。さっきのイベントで佐藤監督から、あまね役はオーディションが無かったというお話もありましたけど。本当に、役と作品に呼ばれた人なんだなって思いながら見ていました。その雰囲気は、きっとアニメを見てくださる皆さんも感じられると思うんですけど、それをすごく近い場所で感じられたのが嬉しかったです。
――内田さんは、リリアンと佐藤さんの共通点を感じることはありますか?
内田 リリアンは、クマの時と本体(美少女)の時があるので、どんな感じなんだろうと思っていたんです。それで、1話のアフレコで最初にリリアンのセリフを聞いた時に「わ~!」って思いました。イベントで佐藤監督も(オーディションの時に)リリアンの厳しい感じと優しい感じの両方をもっていたのが聡美ちゃんだったと仰っていましたが。私もまさに同じ事を思いました。1話(の本編)はリリアンの語りから始まるんですけど、そこはちょっと怖そうな雰囲気で。その後に、先ほどお話しした、私の好きなシーンがあるんですね。私があのシーンを好きなのも、そのギャップで、より印象強かったからかもしれません。
――では最後に、改めて『絶滅危愚少女AmzingTwins』の魅力を教えて下さい。
内田 見ていて熱い気持ちになれるところが一番の魅力だと思っています。上手くまとめられないんですけど……。見ていただけたら、何かキラっとしたものを感じたり、温かい気持ちになってもらえたりするはず。私は、佐藤監督の作品のそういうところがすごく好きです。
佐藤 そうですね。彩ちゃんが言ってくれたように温かい気持ちにもなれますし、双子たちがすごく魅力的だなって思います。正反対の二人なんだけど、そこがまた良い関係になっているってところとか。双子をとりまくキャラクターもすごく個性的で素敵な人たちで。リリアンとあまねは、本当に人に恵まれているなって思います。皆さんも、双子を見守っているキャラクターの一人になったつもりで作品を愛してくれたり、応援してくれたりして下さると、とてもありがたいなと思います。2巻の発売前に、まずは1巻を見て頂いて。ぜひぜひアメツイワールドにひたっていただければと思います。
――6月発売の2巻は鋭意制作中ですが、お二人も早く観たいですか?
内田&佐藤 観たいですー!