アニメ放送後初の有観客ライブは大成功! 「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会  校内シャッフルフェスティバル」DAY2レポート!

2021年03月31日 13:000

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第1弾ソロ楽曲から「あなた」の投票で決めた曲をシャッフルして歌うという「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 校内シャッフルフェスティバル」が、3月20日(土・祝)、21日(日)に、ぴあアリーナMMで開催された。

出演したのは、大西亜玖璃さん(上原歩夢役)、相良茉優さん(中須かすみ役)、前田佳織里さん(桜坂しずく役)、久保田未夢さん(朝香果林役)、村上奈津実さん(宮下 愛役)、鬼頭明里さん(近江彼方役)、楠木ともりさん(優木せつ菜役)、指出毬亜さん(エマ・ヴェルデ役)、田中ちえ美さん(天王寺璃奈役)、小泉萌香さん(三船栞子役)。

「あなた」ことファンのみんなが選んだ楽曲をもとに、10人が見せた輝かしいDAY.2のパフォーマンスを、振り返っていきたい。

 

 

 

 

ひと席ずつ空けてではあるが、会場の座席はペンライトを振る観客でいっぱいだ。この日は、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会(ニジガク)にとって、久しぶりの有観客でのライブとなる。しかも、感動に継ぐ感動が押し寄せたTVアニメの放送を終えてから見るニジガクの初ステージということもあって、気持ちの高まりは抑えきれないものがあったことだろう。客電が消え、オープニングのアタック映像が流れているとき、ファンはペンライトの色を変えながらエールを送り続けていた。たとえ声は出せなくても、熱の高まりは十分に伝わってきた。

 

 

まずステージに飛び出してきたのは(アニメ出演の)9人。TVアニメのOPテーマ「虹色Passions!」を、OP映像をバックに披露する。みんなの笑顔がキラキラしていたし、久しぶりの有観客でのライブだ! というメンバーの喜びと感動が、こちらにも伝わってきた。

 

続いては「未来ハーモニー」。メンバーが着ていた黄色と緑の衣装はこの曲の衣装だ。ユニゾンでの力強い歌声、最後は絵に合わせた決めポーズで締めくくった。

そして、アニメのエンディングを彷彿させる傘を開いて歌ったのはEDテーマ「NEO SKY, NEO MAP!」。畑亜貴さんによる歌詞のエモさでも話題の曲だが、カラフルな傘と衣装の色みもあって、ものすごく爽やかで、見ているみんなが笑顔になれるようなパフォーマンスになっていた。

 

 “TVアニメソングコーナー”を終えると全員が一旦捌け、ライブタイトル「校内シャッフルフェスティバル」のロゴがスクリーンに表示される。今回のライブの趣旨は、それぞれのソロ曲を他のメンバーがシャッフルして歌うというもの。いよいよそのライブ本編がスタートする。

 

 

トップバッターは、小泉萌香さん(三船栞子役)。朝香果林の「Starlight」を、果林のセクシーさとはまた違う、栞子のキリッとした力強さを感じる歌声で見せつける。

パフォーマンスからもカッコよさが感じられて、また新鮮な気持ちで楽曲を聴くことができたし、これがこのライブの面白さなのだと、一発で理解させてくれた。

 

 

続いて登場した村上奈津実さん(宮下 愛役)は、中須かすみの「ダイアモンド」を披露。かわいいに全振りしているかすみんの掛け声を愛がやっているのが面白いし楽しい。

パワフルで元気にステージを駆け回っていたが、のちのMCでも語っていた通り、お客さんを前にしてのライブに感極まっている村上さんの姿も確認できた。

 

 

大西亜玖璃さん(上原歩夢役)は、桜坂しずくの「あなたの理想のヒロイン」を歌う。しずくは物語に入り込んで、演じるように歌うのだが、歩夢が歌うと、とてもかわいいアイドルのようなヒロインになっていて、ガラッと印象が変わる。

ピュアな切なさが伝わってきたし、最後の音にしない一言(私には「好きです」に聞こえた)にも、心がキュッとなった。

 

 

田中ちえ美さん(天王寺璃奈役)は、近江彼方の「眠れる森に行きたいな」をカバー。ステージには、この曲の必須アイテムであるベッドと枕が用意されている。

今にも寝ちゃいそうな彼方感はなかったが、ただただかわいい璃奈らしいパフォーマンスに、心が安らかになった。

 

和なイントロから始まる三船栞子の「決意の光」を歌ったのは楠木ともりさん(優木せつ菜役)。前生徒会長が、新しい生徒会長である三船の曲を歌うのだが、ニジガクのロックなポジションは譲らないという感じで、せつ菜感たっぷりのパフォーマンスに、拳を振り上げたくなる。

ちなみにDAY.1は、栞子をリスペクトしたパフォーマンスをしたそうで、きっとどちらも魅力的なステージになっていたのだと思う。

 

鬼頭明里さん(近江彼方役)は、エマ・ヴェルデの異国情緒あふれる「Evergreen」を歌う。エマらしさを受け継ぎながらもマイナスイオンたっぷりの彼方の癒やしボーカルで、会場を幸せな気持ちにさせてくれた。

そして最後はやっぱり寝ちゃうなど、パフォーマンスにも彼方色をふんだんに盛り込んでいたのが印象的だった。

 


大きなクラップを誘ったのは、相良茉優さん(中須かすみ役)が歌った優木せつ菜の「CHASE!」。かわいさとカッコよさ、ある意味対象的な存在のふたりだけに、それをシャッフルして歌うのが楽しい。

ただお互いの信念が揺るがないところは似ていて、ダンスの途中でかわいさを出すところなどは、かすみんらしく、ふたりのドラマも感じられてよかったし、シャウトやフェイクもカッコよく決まっていた。

 


久保田未夢さん(朝香果林役)が歌ったのは、宮下 愛の「めっちゃGoing!!」。イントロのセリフ部分を果林で言うだけで雰囲気がまったく違う! 

途中で、果林でダジャレをぶちかますところも、ユーモアがあるのにセクシーさがそれに負けないくらい出ていて、その違和感がちょっとクセになりそうだった。これこそシャッフルライブの面白さだなと感じた1曲だった。

 

 

指出毬亜さん(エマ・ヴェルデ役)は、上原歩夢の「夢への一歩」を歌ったが、夢について歌っているというところも、スクールアイドルを目指して留学してきたエマにも重なって、すごくハマっている感じもした。

真っ直ぐさの歩夢と、芯の強さがあるエマで、雰囲気はもちろん違っていたが、とても感動的に心に響くステージだった。

 

 

前田佳織里さん(桜坂しずく役)は、天王寺璃奈の「ドキピポ☆エモーション」。女優なので、きっと璃奈になり切って歌っていたのかな? と思うが、しずくが歌うたことのなさそうなナンバーなので、それだけで面白い。

顔を描いた璃奈ちゃんボードならぬ、しずくちゃんボードを顔に重ねて歌っているノリノリな感じも、とてもキュートだった。

 

10人が歌い終えると、ステージに全員が登壇し、長めのMCへ。コール&レスポンスは、メンバー間で完結するという昨年から続くスタイルをベースにしていたが、会場には確かにファンのみんながいるので、ペンライトや拍手で反応してもらったり、ウェーブをしたり、そこからまた一段階進展したコーレスという感じがして楽しめた。

 

本編最後は10人で「TOKIMEKI Runners」を笑顔で披露。みんなお揃いではない、個性豊かなソロ衣装をまとって声を重ね合わせていくというのはニジガク特有のスタイルだが、アニメやゲームでそれぞれのストーリーが蓄積されていった中で見ると、とても感動的だった。

 

アンコールの大きな拍手に応えてステージに飛び出したニジガクの10人。今度は同じTシャツとスカートに着替えていて、Tシャツにはそれぞれのキャラクターの缶バッチを付けている。「Love U my friends」では、指でハートを作りながら“Love U my friends”と歌ったり、Dメロで、A・ZU・NA、DiverDiva、QU4RTZと、ユニットで歌いつなげていくところも、とても熱い!

 

その後、5月にDiverDiva、6月にA・ZU・NA、7月にQU4RTZが、3ヶ月連続でユニットシングルをリリースすること、そして、ユニットライブ&ファンミーティングを9月から10月にかけて開催することも発表され、ファンを喜ばせた。

 

最後の挨拶では、シャッフルして歌うことで、お互いをリスペクトする気持ちがより高まったこと、自分の曲をほかのメンバーが歌っているのを聴くことで、新たな発見もできて刺激になったと、メンバーが口々に語る。それぞれ自分が演じるキャラクターをよりよくしていきたいという強い思いが伝わってきて、こちらもまた全力で応援したい気持ちになる。

 

そしてこのフェスのラストに披露したのは「Just Believe!!!」。それぞれが力強く自分のソロパートを届けて、ニジガクはまだまだこれからも未来に向かって、未来を信じてエンジン全開で突き進んでいくんだという気持ちを伝えていく。見せたい景色は、もっとたくさんあるはず……。それこそまた、みんなで本当に楽しめるようになる未来を信じたくなる、そんなパフォーマンスだった。

 

(取材・文/塚越淳一)

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ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会

ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会

放送日: 2020年10月3日~2020年12月26日   制作会社: サンライズ
キャスト: 矢野妃菜喜、大西亜玖璃、相良茉優、前田佳織里、久保田未夢、村上奈津実、鬼頭明里、楠木ともり、指出毬亜、田中ちえ美
(C) プロジェクトラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会

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