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今年、デビュー5周年を迎えるナノが、ニューアルバムをリリース。タイトルの「The Crossing」には、5周年を越え、次の場所へと動いていく、という思いがこめられているという。注目は、アルバムのために作られた8曲の新曲。オール英語詞で、ナノの本音をぶつけた内容となった。また、タイトル曲「The Crossing」のMusic Videoには、ナノ本人に加え、俳優の本郷奏多が出演。話題性たっぷりの新作について、語ってもらった!
英語で歌詞を書いたほうが、より本音を出しやすいんです
── ニューアルバム「The Crossing」は、デビュー5周年記念作品でもあります。このアルバムを「The Crossing」と名づけた理由から、教えていただけますか? ナノ 何よりも先に決めたのが、アルバムタイトルでした。「The Crossing」というのは、「踏切」という意味なんです。
自分にとっての5周年というのは、ここまでたどり着いたという感慨よりも、次の段階へと渡るスタート地点だという決意のほうが大きくて。踏切を渡って、次の場所へ行くという思いをこめて、このタイトルを付けました。
── 全12曲で、そのうち新曲が8曲。それらはすべて、ナノさんの作詞による完全英語詞の曲なんですよね。 ナノ アルバムの新曲をすべて英語詞にするというのは、1度やってみたかったことなんです。自分のルーツは英語なので、本音をさらけ出すためにも英語で書いて歌いたいなと。
── 日本語よりも英語のほうが、本当の自分を表現しやすいということですか? ナノ 英語のほうがフランクに、自分らしい表現を出しやすいですね。日常会話でも、英語で話していると、ついポロッと本音がこぼれてしまうんです(笑)。日本語を使っている時の自分は、本当の自分じゃないなんてことは思わないんですけど、薄い壁が1枚あるような気がします。新曲の歌詞は、曲ごとにテーマを定めて、自分自身が表現したいことを突き詰めていきました。
── ライナーノートには、日本語の対訳がついています。これはどなたが訳されたんですか? ナノ 自分の思いを書いた歌詞なので、それを直接伝えたいと思って、自分自身で和訳しました。直訳というより意訳のほうが近いですね。ただ訳しただけでなく、日本語にすることで新しい意味が生まれるようにしました。日本語と英語の両方ができるリスナーにとっては、二度美味しいと思います。
── 新曲は、サウンド的には、どのようなものになりましたか? ナノ この5年間に関わってきた作曲家の方に参加していただいて、今までより、ひとつ大人になったサウンドを目指しました。数年前にタッグを組んだクリエーターと再会したことで、その間に自分がどう変化したのか、わかった気がします。その中に1人だけ、新しく組んだ方がいて、今までにないタイプのバラードを書いてくださいました。
── シングルのアニメタイアップ曲と、新曲がうまく混ざった構成になっていますが、アルバムの曲順は、どのように決めていったのでしょうか? ナノ 最新シングルの「MY LIBERATION」から始まって、タイトル曲の「The Crossing」で終わるということを、最初に決めました。序盤は勢いのある新曲たちを紹介して、中盤でシングル曲をもう一度振り返って、しっとり系の曲が来た後に、壮大に盛り上がって終わる。そんな流れになっています。
── 華やかで激しい「MY LIBERATION」と、壮大な「The Crossing」は、確かにトップとラストにふさわしいですね。 ナノ 「MY LIBERATION」は、5周年となる2017年の最初の曲でもあり、インパクトも大きいので、トップしかないと思いました。