Datasets:

NilanE

/

ParallelFiction-Ja_En-100k

like 61

97話 烙印を押す錬金術士 「思ったよりも値が張らなくてよかった......」 お馴染み、ミケランジェロの道具屋でせっせこ錬金術キット『焼きごて』を購入した俺は、輝剣屋スキル☆ジョージ店内にとんぼ帰り。 「これが焼きごてか......」 鈍い鉄色の棒に、先端はスタンプを押すかのように丸く平らな面になっている。焼きごてと言ったら、よく怖い映画とかで、人間の肩や背中に奴隷の お値段も優しく、2000エソとリーズナブル。 そんな棒を手に持ち、使用してみると。 :命を育む箱を作りましょう: :押しつぶす素材を三つ選択してください: 箱......箱か。 箱を作成するために押しつぶす素材って、何のことだ? 箱と言えば木製だろうけど、錬金術にいたって常識通りに物事がまかり通るとも限らない。 しかし、最初は無難な所から選ぶべきだろう。 研究というのは、コツコツと積み上げていくものなのだから。 俺は手持ちの素材欄を確認していくが、なんてこった。 木製の素材なんて一つも持っていない。 「うーん......」 ならば、ログ通り『透明度』とやらに注目しておこう。 実はさっきから気付いていたのだが、素材の説明ウィンドゥを開くと、今までにない項目が追加されていたのだ。 例えば、我が師匠の遺骨『リッチーの骨』に関してなのだが。 『リッチーの骨』 【アンデッドの王と呼ばれる 【透明度:8】 そう、透明度というモノが新たに加わっていたのだ。 先程のログを参考にするならば、この透明度が高い程、良い素材になるという推測が建てられる。 その予測に基づいて、ストレージ内の中で最も透明度の高いものをいくつかリストアップしていく。 は悪い事じゃないんだ......いや、違うッ関係ないだろ。『ふん』って単語に過剰反応しなくていいんだ、俺。フンはいいものなんだ、肥料になるんだ、成長の糧になるんだ。 「ふぅ......集中しろ。こんなありさまでは、師匠と同じ高みには到底 この事から、どうやら透明度は素材の見た目だけが基準になっているようではないと判断できる。 『水晶のしずく』 【透明度51】 さて、透明度の高い順に素材を出してみたものの。 これをどうするのか? と疑問に思っているといいタイミングでアシストログが流れる。 :選んだ素材を上手に重ねてください: :重ねた状態を5秒維持できたら、『 :積み上げた素材が5秒と経たずに崩れると、素材は失われます: 箱の素材は木だけに、積み木ゲーというわけか。 おもしろい。 要は崩さずに『焼きごて』で押しつぶし、板を作れってことだろう。 やるしかないな。 鋭い視線を、先程まで見る事を避けていた『赤子のぬけがら』にすら向ける。まずは、こいつだ。ぬめっとした病的な白さを誇る肌、頭部にぽっかりと大きな穴が開いてて、まるでそこから魂が抜け出てしまったかのように、目をじっと閉じている赤ちゃん。 一般的な人間の胎児より一回り小さな体躯を見つめる。 急にクワッとか、 そうであってくれ。 俺はそそくさと、少し不気味な『赤子のぬけがら』を中央に移動させる。 この素材が一番、体積が大きいのだ。積み木の土台にするにはベストだろう。 だが、不安なのはこの柔らかさだ。中身がないからなのか、手で持つと簡単にへこむし、若干つぶれた。だが、『 るふん』をぼにょっと凹む赤子のぬけがらの上に置き、すこしだけ中央が沈むように形を整えた。 「ふんが乗ったくらいで凹んでくれるなよ赤子。俺なんか......自分ので、全身まみれに......いや、そんなことはどうでもいいのだ!」 よし、いける。 彼の有名な発明家エジソンは言った。 天才とは1%の才能と99%の努力だと。 まさにこの積み木ゲームは、それを体現している。 一つ一つの素材に思考錯誤を加え、努力を積み上げていく趣向なのだ。 「これぞ、錬金術よ......」 意を決して、俺は『水晶のしずく』をフンの上に少しずつ垂らしていく。 狙い通り、フンの それから5秒を待つ。 万が一、土台の赤子がべこっと急に崩れたりしないか不安が残っていたため、わずか5秒でも素材の全損というリスクがあるので、ドキドキとする。 焼きごては自動で俺の手を動かし、フンと液体が上にのった赤ちゃんのぬけがらを真上から押しつぶした。 紅く光る『焼きごて』の熱が素材たちに伝播したのか、『ジュゥゥッ』と何かが焼ける音が出る。そのまま素材は赤熱の輝きに包まれ、一枚の四角形の板へと変貌した。 :生命を育む箱の一面が完成しました: :熱量【15秒】: :熱が冷める前に、次の一面を接合しましょう: :五面を接合し、フタがない状態の箱を組み上げれば成功です: つまり、あと四枚の板を作り、熱が残っているうちにそれぞれを熱の力でくっつけていけってこと!? ま、間に合うのか!? っちょ、待って。 新しい板を15秒以内で作れって言われても、素材の選別しないと。 ぐっ時間がない。 』を実行できるようになるまで、積み木を5秒維持する必要があるのを踏まえると、実質的に素材選びから積み重ねる作業に割ける時間がわずか10秒!? 焦るな、落ち着け。 いちいち素材のウィンドゥを一つ一つ開いて透明度を確認している暇はない。 サッと目に入る素材の中で、透明度が高かった気がする素材をババッと選ぶ。 そして、積み上げる――。 この作業は慎重にしないとッッ。 だが、手は震えるし、急いでるから載せる作業も雑になってしまう。 ......。 ............。 ゴツゴツしてて、かたむいてるし、ちっちゃいよおお。 焦る俺をあざ笑うように、『ミコの実』がコロコロと、『硬石』の上を転がり落ちて行った。 「ふぁぁぁあ......」 :素材が崩れました: :使われた素材は失われます: ぐぬううう。 そうこうしている内にタイムリミットの15秒は過ぎ、創り上げた『板』が帯びた赤熱色は消え失せた。 :生命を育む箱の一面を担う事が不可能になりました: :『赤子の もはや板じゃない。 説明分を見て、断言できる。 「......やはり一筋縄ではいかないか」 これは、なかなかに難易度の高い錬金術だ......。 だけどギミックは単純。 積み木ゲームをして板を作り、全部で5枚の板を時間内につなぎ合わせ、フタのない立方体を完成させるだけだ。 :【ヒント】透明度の高い素材を組み合わせて板を作ると、【熱量】の時間が延びます: :素材によって、『生命を育む箱』の種類が変化します: そして、奥が深そうだ。 失敗はしてしまった。 だが、もっと透明度の高い素材を発見できれば、問題ないはずだ。 「んん......待てよ?」 そして生命を育む箱という名称で俺はピンとくる。 確か、師匠からもらったアイテムの中で『宿した生命体は~』なんて説明文が記された物があったはずだ。 『生命を灯す 【耐久度250】 【容量12】 【宿した生命体は、永続的に効果を発揮する。ただし、耐久度を超えるダメージが蓄積されると壊れてしまう】 【優美な曲線と丸みを帯びたランタン。通常の火を灯し、暗闇に包まれた環境下で光を欲するために作られたランタンではない。純度が最高品質の『 この、見るからにレア度の高そうなアイテム。 純度が高い『 黒い笑みが、師匠への尊敬の念と一緒に自然と浮かんでしまう。 師匠は言ったはずだ。 『必要な物は小さなその手に、全て持っている』と。 そう、俺は師匠からアイテムや素材のもろもろを受け取った時、 』で箱を作り。 その箱を用い、アビリティ『小さな箱の主』で生命体を作り出すのだろう。 ならば、と。 俺はランタンをゆっくりと掲げる。 「生命を造る、か......」 この調子でどんどん錬金術で未知のアイテムを作っていく。 生物でさえも、錬金術で生みだすのだ。 それに、現実でキリスト教が歴史上から消え去ってしまった現象について......何が起きているのか、把握するヒントに繋がるかもしれないと胸の内で呟く。 俺は姉と交わした会話も思い出す。 〉教会の事は私が調べるわ。ゲーム内でも現実でも』 『危険じゃないの?』 『太郎......あんたはね、その教会の一員として片足突っ込んでるじゃない』 『え、まぁ』 まさか、こんな事になってるなんて思わなかったし。 今からでも抜けた方がいいのかな、と不安がよぎらなくもない。 『正直、入信には反対だけど......一体何が起こっているのか、知りたいのよね......』 『それは俺も同じ』 『だから、太郎を危険な目に合わせたくはないけど、これはいい 『現実であの宗教が何をしてるか、太郎なら知ることができるでしょ? 私はあくまで外側からしか調べる事ができないけど』 『でも、だからといって積極的に接触しても欲しくないわ......今までと同じように、私の目の届く範囲で行動して欲しいの』 『それは、まぁ......わかったよ』 『それと、シスター・レアンから受け取った〈 途方もないバカげた話を姉弟で繰り広げていたのはわかっている。 わかってはいるけど、否定できない思いが心の片隅にあるのもまた事実。 『太郎は錬金術で、ありとあらゆる物を作っていきなさい』 つまり、錬金術で造ったものが次から次へと現実で......俺達の目の前で発見されるようになったら、これはもう疑いようがなくなる。 『様々なフィールド、イベント、武器、防具、システム、NPC、素材......魔法やスキル......アビリティ......何でもいいから、クラン・クランをつぶさに観察、いえ、監視する必要があるわ』 許容の範囲内だろう。 でも、それが違ったモノだったら? 『私達の正気を保つためにも......ね』 』だったから、『現実の世界でも同じ物が存在してるなんて』と、気付ける事ができた。だから、今後もその発見力を少しでも広げて欲しいと姉は言っているのだ。なるべく多くのモノをゲーム内で創造し、それらが現実に出回っていないか、どうか。 ここまでくれば、姉が何を言いたいかもハッキリとわかった。 今、起きていることは単に『 それとも、俺たちが今プレイしているクラン・クランにこそ、何か原因があるのかもしれない。 それを見極めろ、と言っているのだ。 「仮に錬金術で生物が作れたら......それはきっと幻想の生命体に他ならない。そんなのが、もし現実でも出現するようになったら......俺達はどうすればいいんだ?」 まだ方針も何も決まってない。 自分たちの持ちうる情報も定かではない。認識力すらも自信がない。 でも、漠然とした不穏な気配が近づいている事だけはわかっている。 だからこそ、今はできるだけ情報収集をしておくべきだ。 そう、そのためにも。 命さえ、創造してみせるのだ。 果てなき錬金術への想いを燃やし、現実で起きている謎の現象を探るために。

98 97 Stories Alchemist Branding "I'm glad I didn't put more value on it than I thought..." Familiar, I bought Michelangelo's Toolstore Alchemy Kit, "Baked", and I went back to the Hui Sword Shop Skills George store. "Is this the baking..." On a blunt iron bar, the tip has a round and flat surface as if stamped. When I say bake, it's often a scary movie or something, I use it to brand human shoulders and backs with slaves, but the "bake" I got this time wasn't even such a poisonous design. The price is gentle, 2000 eso and reasonable. Hold such a stick in your hand and use it. : Build a life-growing box: : Please select three materials to crush: Box... Box. What do you mean, the material you squash to create the box? When it comes to boxes, it would be made of wood, but I'm in alchemy and things don't necessarily go through as common sense does. But at first, you should choose from a place of no difficulty. Because research is a trick and a stack. I'm going to check the material section in my hand, for Christ's sake. I don't have a single piece of wood material. "Hmmm......" Then let's keep an eye out for 'transparency' as logged. As a matter of fact, I noticed earlier that when I opened the Material Description window, an unprecedented item had been added. For example, with regard to the remains of my master, "Richie's Bone". "Richie's Bone" [A piece of bone that builds the top species of skeleton (skeleton) called the King of the Undead. It has negative magic] [Transparency: 8] Yes, there was a new addition to transparency. If reference is made to the earlier logs, a presumption is built that the more transparent this is, the better the material will be. Based on that prediction, we're going to list some of the most transparent things in storage. Yes, desiccation isn't a bad thing... No, it's not. It doesn't matter. You don't have to overreact to the word 'hun', me. Hung is a good thing, it's going to be fertilizer, it's going to be food for growth. "Phew... concentrate. Until this happens, I will not reach the same heights as my master..." From this, it can be determined that apparently transparency is not the only criterion for the appearance of the material. "Crystal Shizuku" [Transparency 51] Now, although I tried to get the material out in order of transparency. What are we going to do with this? and the assist log flows at a good time if you are wondering. : Layer your chosen material well: : Once the overlay has been maintained for 5 seconds, the "baking mark (stomp)" can be performed: : If the stacked material collapses after 5 seconds, the material will be lost: The material in the box is only for wood, is that a building block gauge? Interesting. The point would be to crush it with 'baked' without breaking it, and make a plate. We'll have to do it. Turn your sharp gaze even toward "The Soaked Baby", which you avoided looking at until earlier. First of all, this is him. Skin boasting a stuffy, pathological whiteness, baby with eyes closed still, with a huge hole in her head, as if her soul had escaped from it. Staring at the body one turn smaller than the common human fetus. I don't think my eyelids (eyelids) will open up suddenly. Be that as it may. I move the sleazy and slightly creepy 'Baby Plump' to the center. This material is the biggest and the biggest. It would be the best way to make it the foundation of a building block. But it's this softness that worries me. Is it because it has no contents? It snaps easily when held by hand, and it is slightly crushed. However, Kaoruhun is too volatile in shape, so there is no option to place it at the bottom. In addition, it is a silver liquid in "Crystal Shizuku". In other words, I am concerned that this will spill from the material I put down, or if it drips off, the building blocks will get a 'collapsed' determination. I put Kaorufu on a little bit of a baby mulch that receded on me, and shaped it so that only the sushi would sink in the center. "Don't let it dent you as much as the hun rode, baby. Me... myself, all over me... no, I don't care about that! All right, I can go. said his famous inventor Edison. Genius is 1% talent and 99% effort. Exactly this building block game embodies it. It is a hobby that adds thought and error to every material and builds up effort. "Here we go, alchemy..." Never mind, I'm going to drape Crystal Shizuku over Hun one by one. As I was aiming, the liquid flowed slightly into the area of the hun (bob), and it fell into its shape. Then wait 5 seconds. In the unlikely event that the base baby suddenly collapsed or remained anxious, there is a risk of total loss of material even in just 5 seconds, which makes it exciting. The baking automatically moved my hand, crushing the baby's mulch with hun and liquid on top from the top. Whether the red glowing 'baked' heat propagated to the materials, 'ju' makes the sound of something baking. As it was, the material was wrapped in the glow of red heat and transformed into a single square plate. : One side of the life-growing box is complete: : Heat [15 seconds]: : Before the heat cools, join the following sides: : Success if you join the five sides and assemble the box with no lid: That means make four more plates and stick each one together with the force of heat while the heat is still there!? You're gonna make it!? Whoa, wait. Even if they tell me to make a new board in less than 15 seconds, I need to sort the material. I don't have much time. Based on the fact that the building blocks need to be maintained for 5 seconds until you can run 'Baking Mark (Stomp)', you essentially have only 10 seconds to break them from material selection to stacking work!? Don't rush, calm down. I don't have time to open the windows of either material one at a time to check transparency. Baba chooses the material that I feel was transparent among the sappy and eye-catching materials. And build up -. We have to be careful with this work. But my hands tremble, and I'm in a hurry, so the task of putting them on gets cluttered. ...... ............ It's a mess, it's a mess, and it's tiny. Ooh. As he grinned at me in a hurry, "Miko's Fruit" rolled down on the corn and "Hard Stone". "Huh..." : Material collapsed: : Materials used will be lost: Grrr. Fifteen seconds of the time limit passed while doing so, and the red-hot color carried by the created 'board' could not disappear. : It is no longer possible to take on one side of the life-growing box: : "Baby Dirt Meatplate" is ready: It's no longer a board. Look at the description, I can assure you. "... can't it still be a glimmer" This is quite a difficult alchemy...... But the gimmick is simple. All you have to do is play a building blocks game and build boards, connect all five boards together in time and complete a lid-free cube. : [TIP] Combining transparent materials to make plates extends the time of [heat]: : Materials change the type of 'life-growing box': And it looks deep. I made a mistake. But if we can discover more transparent materials, we shouldn't have a problem. "Hmm... wait, huh? And I'm pinned by the name of a life-growing box. Indeed, among the items I received from my master, there must have been an item with an explanation that said, "The living form I lived in is ~". "Sparkling (Lantern) Lighting Life" [Endurance 250] [Capacity 12] [The living organism is permanently effective. However, when more damage than endurance builds up, it breaks] [Elegant curved and rounded lanterns. It is not a lantern made to light a normal fire and want light in an environment surrounded by darkness. "Clear Mine (Scare Crow)" of the highest purity is used, a spark bin (lantern) that can maintain the glow of life forever. Only a handful of alchemists can make this finished product] This item seems rare to see. Highly pure 'Clear Mine' is used? A black grin floats naturally with my respect for my master. The master said so. "I have everything I need in my little hand," he said. Yes, when I received all the items and materials from my master, I had all the keys to creating life. Make a box with the ability 'Baking Mark (Stomp)'. That box will be used to create life forms in the abilities' Lord of the Little Box '. Then. I slow down the lantern. "Make a life, or..." At this rate I make more and more unknown items in alchemy. Even organisms are created by alchemy. Besides, about the phenomenon of Christianity disappearing from history in real life... whining in my chest that it might lead to tips to grasp what's going on. I also remember the conversation I had with my sister. I'll look into the church. in-game or in real life ' 'Isn't that dangerous? "Taro... you're one foot into that church." "Yeah, well." I didn't think this was happening. I can't help but wonder if I should still get out of it now. 'Honestly, I disagree with incoming calls... but you want to know what the hell is going on...' "That's the same for me." "So I don't want to put Taro in danger, but this is a good opportunity." "Taro would know what that religion is doing in real life, wouldn't he? I can only look from the outside." 'But that's why I don't want you to be in active contact... just like before, acting within my sight' 'That's, well... okay.' "And the story of" Flash Stone "received from Sister Lean. Something that was originally present in reality was also (...) implemented in Clan Clan, not. What if... something that is in the clan clan has sprung up in reality... ' I know he was doing an insanely ridiculous story with his sister and brother. I know, but it's also true that undeniable thoughts are in the corner of my mind. "Taro is alchemy, make all things." In other words, when what is made of alchemy is next and next in real life... when it is discovered in front of us, there is no longer any doubt about this. "Various fields, events, weapons, protective equipment, systems, NPCs, materials... magic and skills... abilities... whatever, we need to crush the Clan Clan and observe, no, monitor it." It would be acceptable. But what if that was something different? "To keep us sane..." This time, it happened to be "Flash Stone" that I had built in alchemy, so I could notice that "I can't believe the same thing exists in the real world". So my sister wants me to expand that discovery a little bit in the future. Create as much stuff in the game as possible, whether they're not out in real life or not. Give me this far and I'll know exactly what my sister wants to say. Did what is happening now simply have some effect on the world with the Church of the 'Rainbow Goddess (Arco Illis)' at its centre? Or maybe it's the clan clan we're playing right now that has some cause. I'm telling you to find out. "Assuming an alchemy can make an organism...... it must be nothing more than a fantasy life form. If that happens in real life... what are we supposed to do? I haven't decided on a policy or anything yet. We are also uncertain about the information we can have. I'm not even sure I recognize you. But we only know that vague and disturbing signs are approaching. That is why we should now keep as much information gathered as possible. Yes, and for that. Let even life be created. To burn my thoughts on endless alchemy and explore the mysterious phenomena happening in real life.

45話 嵐の前の静けさ 「ミソラさん、こんにちは」 突然の賢者訪問に驚きつつ、俺は無難な挨拶を送る。 「賢者さま......こんにちはです」 ジョージのミソラさんに対する挨拶は、賢者がその手に持つ杖の先端がオカマの顔面にめり込んだため、中断された。 どうやら、右目にクリーンヒットしたらしく、床でのたうち回るジョージ。 「ホワッツゥ!?」 「変な呼び方はよしてくれないかな、くれるよね? 人間」 有無を言わさぬ態度でオカマを絶対零度の眼差しで 登場から数秒で怖すぎるっす賢者ミソラさん。 「あっ、タロちゃんはなんて呼んでもいいからね? いいんだよ。ミソラお姉ちゃんとかいいんじゃないかな、いいよね?」 うめくオカマを全無視して、賢者さんは朗らか笑みを携え、名案でも思いついたかのように腕組みをしながら『うんうん』と頷いている。 「ミソラ、おねえちゃん、ですか......」 「あるれ、あれれ。敬語なんかいらないわ、いらないよ」 完全にオカマを視界から消しているミソラさん怖えぇ。 「ほむ。そんなことよりも、今日はいよいよ妖精の舞踏会だね」 いよいよ本題か。 今から行くかどうかは別にして、このタイミングで賢者ミソラさんの出現は何か意味があるのかもしれない。 俺はゴクリと唾を飲み込み、 物騒な発言をしながらも彼女はローブの袖をもそもそまさぐる。 ミソラさん恒例の四次元そでのお出ましか。 今日は一体、何がでてくるのやら。 「とは言いつつも、今日は面倒を見てもらうのはこちらの方かな? ささーおまえたちー出ておいで、おるれー」 ミソラさんが呼びかけると、彼女の袖から羽の生えた小人がシュシュシュッと風を切るような速さで飛び出してきた。 勢いのまま天井に行きつくかと思われた妖精たちは、クルリとこちらへ方向転換し、 「わわっタロだ!」 「タロタロ、久しぶりー!」 「ニンゲンの街、うるさいね♪」 「飛びにくいよ!」 「風が出しにくいよー!」 「でもでも楽しい♪」 三匹の妖精たちは、俺をグルグルと周回してははしゃぎだす。 半ば予想していた、妖精たちとの再会。 やはり、『気ままな雲の流れ亭』でミソラさんがお願いしてきた、妖精を舞踏会に連れていってほしいという案件は本気だったようだ。 「みんな、久しぶり」 にっこりと微笑みかけると、妖精たちもにぱーっと笑みを返してくれた。 そしてピュンピュンと元気に飛び回り、落ち着きなさげにジョージのお店を見回す。 「ニンゲン、水晶の力、封じてる」 「ここにもー」 「なんで?」 騒がしい妖精たちの様子を、ミナは驚いているのかジッと眺めている。 口を開いてはつぐみ、開いては閉じるを繰り返している。 どうやら、うちの神官さんは初めて見る妖精に興味津々のようだ。 「妖精さん」 俺が飛びまわる彼らに声をかけると、三匹の妖精たちはすぐに俺の前に整列した。なんか訓練された軍隊みたいに俊敏な動きだったのは気のせいか。 だが、パタパタと羽を動かしながら、空中に停止する三匹はかなり可愛らしい。 「なにタロ?」 「タロ、どしたー?」 「タロッタロー♪」 三者三様の返答だが、その全てが子供っぽい反応で思わずにやけてしまう。 「俺の友達を紹介するよ。となりの女の子がミナ。床で転がってるのがジョージ。二人とも今日は一緒に行動をするから」 「「「はーい!」」」 妖精たちの元気のいい返事を聞いて、俺は隣でうずうずしているミナに目配せをする。 「妖精さん、こんにちは。私はミナヅキ。よろしくお願いします」 妖精たちを前に緊張でもしているのか、若干こわばった声だったが、ミナは笑顔で妖精たちに近づいた。 だが、妖精たちはサッと後方に下がりミナと距離をあける。 彼女の挨拶に妖精達の反応は首を縦に振っただけで喋ろうとはしなかったのだ。それどころか、はためかせていた小さな背中の羽をパタッと停止させ、どこか様子を あの羽って動いてなくても空中に飛んでいられるんだ......。 「ほむ、ふむ。森の中でも、一際警戒心の高い妖精を連れてきたわ。きたよ。好奇心よりも警戒心の方が強い子たちなの。だから下手な行動には出ないだろうし、タロちゃんの言う事 ミソラさんが妖精とミナの間に入り、そんな説明をしてきた。 「そうなのですか......」 それを聞いてちょっとションボリ気味のミナ。 「妖精さんたち。ミナはいい子だから、そんなに離れなくても大丈夫だよ」 ミナを避ける妖精さんたちをなんとか近づけたくて、そう語りかけてみる。 すると先ほどまで止まっていた妖精たちの羽は再びパタパタと動き始めた。 「タロがそう言うなら」 「タロっタロン♪」 犬のしっぽみたいだな、妖精の羽って。 急に上機嫌になる妖精たちを見て、ふとそんなことが頭に浮かんだ。 三匹の妖精たちはその身をゆっくりとミナに近づけ、緩やかに彼女の頭の上を旋回したと思ったら、そのうちの一匹がちょこんっと俺の頭上に乗ってきた。 「わわっずるいーずるいー」 俺の頭上に居を構えた妖精に見習って他の二匹も俺の両肩にちょこっと座った。 「あるれ、あれれ。タロちゃんは本当に妖精たちに好かれてるわ、好かれてるよ。じゃあタロちゃん、私があげたドレスを着てこの子達と舞踏会を楽しんでおいでね? 楽しむんだ」 妖精を乗せた俺に、ミソラさんはクスクスと笑いながら顔を耳に近づけてくる。そして『妖精たちのお守りは任せたわ、任せたよ』と :【クエストクリア条件】妖精三匹のHPを、2時間の間、0にしないこと: :【クエスト失敗条件】妖精が一匹でもキルされる: :【クエスト報酬】ようせいの粉×100 スキル『風妖精の 発生したログにビックリするが、更にビックリするのはクリア報酬だ。 ようせいの粉もかなり嬉しいが、スキル、風妖精の友訊!? なんだ、これは。 ものすごく、ものすごく気になる。わりとかなり、いや、もうかなり。 というか、ミソラの森にいる妖精さんって風妖精だったのか? なんか森にいるから木とか土とかってイメージだったけど。 とにかく、このクエスト、失敗条件に妖精のキルが表記されてるってことは、攻撃されればダメージが発生して、モンスターや 正直、妖精を引き連れて舞踏会に出るとか重荷以外の何でもないと思っていた。絶対、目立つだろうし、色々聞かれるだろうし、疲れるだろうって。 でも、目の前にこんな素晴らしそうな報酬をぶら下げられてしまったら、 こんな貴重なクエスト、失敗は許されない。 「任せてください!」 鼻息荒く、ミソラさんにそう宣言する。 ミソラさんはコクリと頷くと、未だ床に倒れているジョージとミナを見回し、ローブの裾を両手でつまみ、一礼をした。 「では、みなさん。タロちゃんとの舞踏会を楽しむと良いわ、良いよ。ちょうどお客さんも来たようだし、私はこのへんで帰るわ、帰るよ」 お客? ミソラさんの言葉に首を傾げると、またもや鳴る事のないはずの来客ベルが揺れた。 ! はらはら、よかったでありんす!」 輝剣屋スキル☆ジョージの扉を勢いよく開いたのは、いつもの艶やかな佇まいとはかけ離れたアンノウンさんだった。 アンノウンさんは俺とミナを見て安堵しているのか、ホッと肩をなでおろしている。その横をとんがり帽子を目深にかぶったミソラさんがスッと通り抜けていった。一瞬、アンノウンさんはミソラさんに視線を移したが、すぐに興味が逸れたようで、そそくさと俺とミナに近づいてくる。 「良きかな、良きかな......二人がまだ『妖精の舞踏会』に行ってなくて、 :受託or拒否: うんうんと一人で満足顔のアンノウンさんは、いきなり俺にアイテムトレードを飛ばしてきた。 「おお、これがミナの 俺がログに驚いてる横で、ミナが歓喜の声をあげる。 アンノウンさんに飛び付く勢いで、背伸びしながら質問をするミナが少し可愛らしい。やっぱり自分の着る 「ええ、長らくお待たせして申し訳ない」 アンノウンさんは清々しい笑みで袴の完成を表明してくる。 「依頼主はタロ氏であった。 「あぁ、はい。じゃあアンノウンさん、お代の方はいくらに?」 「大まけに大まけで、3000エソでありんす」 よかった。手持ちのエソが7000程あるので十分に足りる。 俺はアンノウンさんに全額を払い、代わりに『 そして、ミナに袴を譲渡する。その際にミナがお金を払うと主張してきたが、俺も男だ。女の子にプレゼントをする時ぐらいちょっとはかっこつけて、全額もたせてほしいというもの。 というのも、予想よりもかなり安価だったからこんな事も思えるわけで、これはアンノウンさんのおかげでもあるけど。 「ミナにはいつもお世話になってるから。これはそのお礼だよ。お金なんていらないから」 ニカッと笑い、ミナに『 その後、ミナはさっそくその袴を着てみた。 『蒼雲流し袴』は、下に行くごとに濃厚な青のグラデーションが施されていて、それに伴い、灰色の淡い模様が青を引き立たせるように、所々に織り交ぜられている。そして驚くべきは、その雲のような灰が下地の青を殺していない。つまり、透き通っているのだ。やんわりとただよう雲は蒼空を決して曇らせてはいない。 さらに、腕から袖に掛けた部分、それと微妙に や二の腕がすけすけ。 普段、神官服で露出度が皆無の装備を着ているミナが、しっかり服を着ているのに見えるという特殊かつ局部的とはいえ露出している事実がなんとも男心をくすぐる。 その絶妙な健康美かつ、未成熟な妖艶さがなんともいい! ......おっと危ない危ない。 ミナの言うロリゴンなんかじゃないからね? 俺が、穴が開くほどミナの 「タロ氏にはこれを」 なんと、まだ何かあるのですかアンノウンさん。 :アンノウンより『灰透明なショール』を譲渡されました: 「これは......」 「タロ氏が『透明な灰暗色』を 渡された装備品を見る。 【死者の灰を清め、曇りなき透明な御手によって紡がれたショール。灰透明なその色は、羽織っている者の首元や肩口を上品に透けさせて魅せることができる。社交界では殿方を魅了させるアクセサリーとなる逸品だ】 装備条件:知力70 HP50 MP40 ステータス:魔法防御+20 MP+10 特殊効果:三つ折りにされている布地を広げて、その身を包めば、灰色とその姿を重ねることができる。完全に透明な姿になるとは言えないが、灰色が多いフィールドでは目くらましに十分な効果を発揮することができる。 特殊効果がこれまたロマンすぎる。 まさか、俺が錬金術で造り出した色と 「装備条件が70と高いことになっているでありんす......装備は可能かや?」 ゴミステータスと呼ばれている知力は錬金術のために上げているので、余裕です。 俺は興奮気味に『灰透明なショール』を掴み、首に巻きつける。 「それはそうとタロ氏」 さらに『灰透明なショール』をよりエレガントに着こなせないか、布地を折っては巻き付け方を試行錯誤しようとすると、アンノウンさんが疑問を投げかけてきた。 アンノウンさんの疑問に妖精と答え、彼女の興奮と質問攻めに無難な範囲で返答していき一悶着収めた俺達は、いよいよ完全武装で【妖精の舞踏会】に向かう事にした。 俺はミソラさんからもらったドレス、重力を6分の1に軽減できるという特殊能力付きの『空踊る やはり女性モノの装備は膝あたりがスースーとしており、落ち着かない。 だが、せっかく舞踏会用にもらったモノだし、着るほかにない。 さらにこのドレスは、俺が歩く度にフワフワと地上から10cm程だが浮いてしまう。 それに合わせて妖精たちも、俺の周囲を飛びまわるモノだから、『絵になるわぁん』と床ノックアウトから復活したジョージは恍惚の顔で呟き、ミナに至っては両の手を結んで地に膝を突き、瞳を輝かせながら神に祈るポーズを取っている。 アンノウンさんはというと、『はらはら、げに美しゅう』とどこから取り出したのかわからない扇子をファサファサと仰ぎながら、凝視してくる。 どうでもいいんだけど、ジョージの服が割とまともというか、普通でよかった。いや、コレをまともと思ってしまうのは既に俺の感覚が毒されているのかもしれないが。 ジョージは深いスリットの入ったチャイナドレスを着ていた。 これがアンノウンさんに作ってもらったオーダーメイドの舞踏会用のドレスであるらしい。燃えるような赤に塗り尽くされ、金の縁取りが際立つゴージャスなチャイナドレス。さらに、黄色のラメが散りばめられており、優雅さと力強さという印象を見たヒトに与える。そんなステキな服も、スリッドの奥から引き締まった黒い筋肉が見え隠れし、アフロ頭のパープルアイシャドウ、化粧が濃ゆいオカマが着ているものだから、うん、台無しである。 アンノウンさんに謝れ、オネェ。 まぁとにかく、これで準備は整ったのだ。 そろそろ出発といこうじゃないか。 「じゃあ、みんな。いこうか」 俺の合図を皮きりに、その場の全員がジョージの店を出る。 みんなの足取りは軽く、それを目にした俺は緊張が和らいだ。 屋内から屋外へ出たため、目に入った日差しが眩しい。俺は軽く影をつくるため、右手をかざしながら考える。 光があれば、影もある。 期待と不安が渦巻く【妖精の舞踏会】。 、『一匹狼』はミケランジェロの舞踏会に来るのだろうか。なるべくなら来てほしくない。 いや、来ていたって、あんな気に食わない奴ら、歯牙にもかけずに振るまってやる。どんな事が起きても対応できるように、この日のために色々と準備してきたんだ。 俺は錬金術で作成した品々、アイテムストレージ内を確認し、後ろで待機している仲間を見渡す。 相変わらず、ミナは可愛いし、ジョージはキモい。 アンノウンさんはリアルの用事があるらしく、今日の舞踏会は出席できないそうだが、後日一緒に行く事を約束してある。 とても心強い仲間たちだ。 さらに今日は、ミナとジョージに加えて 何を不安がることがあるのだろうか。 肩をちょんちょんと触れてくる妖精のコロコロと変わる表情を見て、俺の口元には自然と笑みが広がる。 「行こうか」 アイテムストレージから馬車のフィギュアを取り出す。 「我が主様、どちらに行かれますか?」 御者の黒人間、クロスケが俺に質問をしてくる。 「ミケランジェロの王城へ」 【妖精の舞踏会】実装と同時に解放される、ミケランジェロの支配層エリア、ミケランジェロの王城へ。周囲のざわめきを置き去りに、俺達は出発した。 ふと、馬車の窓から空を見上げると、気持ちのいい澄み渡った青が、ミケランジェロの上空を支配していた。 【公式サイト 傭兵たちの宴会 掲示板】 スレッド名 【天使ちゃん】PvP【守護者たちの集い】 723:いよいよでござるな、みなの衆 724:だな。妖精の舞踏会か 725:ふぉっふぉっ、果たして天使ちゃんはミケランジェロの舞踏会に来るかのぉ 726:いつもミケランジェロにいるぽ。きっと、来るぽ 727:マジ、俺フレンドになるチャンス。マジでガチで高ぶる! 728:みな、目的を忘れてはならぬでござるよ 729:ござるどんの言う通りでごわす 730:たしかにな。今まで、天使ちゃんに近づく輩は俺たちが、なんとか撃退してきたものの、今回のミケランジェロで開催される妖精の舞踏会では 731:ちと、わしらの手に余るのぉ 732:個人個人で動くのも限界があるな 734:いっそのこと天使ちゃんのための 735:っていうか、マジ俺ら天使ちゃんのガチ傭兵団みたいなもんだよな 736:ふひっ。彼女が作ったら即入団するぺろ 737:その可能性があったか。じゃあ今、誰かが作るわけにはいかないな 738:おいどんも天使ちゃんのいる傭兵団に入団したいでごわす 739:じゃが、明日はいかように天使ちゃんを守れば良いのかのぉ 740:むむむむ、無念でござる...... 741:キミ達! そんな気概で、純真にして神々しくも尊き花をお守りできると思っているのか! 742:ぽ、その口調は 743:ひさびさのメルヘン卿だな 744:メルヘン卿、マジどっか行っておk 745:メルヘン丼でごわすな 746:ちぃとばかし、戻ってくるのが遅いんじゃないんかのぉ若造よ 747:おお、メルヘン卿、復活したでござるか! 748:ぐっ。復活が遅くなってしまってすまない。だが、ボクが戻ってきたからには、美しき花嫁を必ずや我が炎で守りきってみせる! 749:やれやれ、途中参加のくせに偉そうだな、メルヘン卿 750:まぁまぁ、みなの衆。同志が増えるのはいいことでござるよ 751: 752:そうじゃのぉ 753:マジござるっちがそう判断するならマジおk 754:ござる侍に免じて納得してやるか 755:プフゥッ! しかたないぽね 756:少し見ぬ間に、なにやらござるサムライの評価が上がっているな 757:当たり前だ。一番、花を愛でるとか守るとかほざいてたメルヘン卿のお前がいなくなってから、ござる侍が中心になって天使ちゃんに危害を加えそうな 758:メルヘンどん、敬意を払うでごわすよ 759:ボクは決して消えたのでは......ただ、自分を見つめ直し、鍛え直し、真に彼女にふさわしい自分になるために、研鑚を積んでいたのだ...... 760:その間に俺達は必死こいて、天使ちゃんにちょっかいをかける輩の情報収集をしたり、暗殺、奇襲、乱戦と駆けずり回ったんだが? 761:まぁ楽しかったらいいぽっ 762:マジでガチで、あーいうの、ガチ初めてでハンパないっ! 763:それは、その。すまなかった......ボクとした事が......愛しの姫君をキミたちに任せきりになってしまうとは...... 764:若いうちは頭を下げる柔軟さがあって良いのぉ。歳は取りたくないものじゃな 765:なんだかんだ、毎回メルヘン卿の話題が出てたでござるよ。みな、心配してたでござる 766:おい、ござる侍! ソレを言ったらまたこいつは調子づくからダメだろ 767:マジ、後の祭りww 768:で、ござるな。 769:しかたないっぽ。とにかく、メルヘン卿、おかえりぽ 770:おかえりでごわす! 771:キミたちがボクの事を......そんなに思ってくれていたとは......まさか、ホモではあるまいな!? 772:ありえん 773:メルヘン卿、マジどっかいっておk 774:やめてくれぽ、メルヘン卿 775:メルヘン卿がメンヘラ卿になったでごわす! 776:若いとは何とも、愚かしく、おもしろいのぉ 777:確かに戦国武将の間では、戦時に女子を連れていけない事から、戦場でそのような色事を繰り返していた人物はいるでござるが...... 778:ござるサムライのガチレスわろたぽ 779:と、とにかく、このボクが来たからには、彼女の安全は心配ない! キミ達も来る舞踏会に備えて、万端の態勢を怠らぬようにな! 780:いつの間にか仕切ってるよメルヘン卿 781:まぁまぁみなの衆。ここは、舞い戻ったメルヘン卿の面子を立てておくでござるよ 782:誰が仕切っても、わしらがする事は同じじゃろうしのぉ 783:我らが天使ちゃんを守る 784:マジで明日はガチ戦の予感w 785:ぷひぃっ。たのしみっぽ 786:ごわす! 787:天使殿の守人たちが、いざ参るでござるよ

45 45 Stories Tranquility Before The Storm "Hello, Mithola" Surprised by the sudden visit of a wise man, I send a hard greeting. "Sage...... hello" George's greeting to Mr. Missora was interrupted because the tip of the wand held by the wise man in his hand plunged into the face of Okama. Apparently, he's had a clean hit in the right eye, George hovering around on the floor. "Howatu!? "Will you stop calling me weird, will you? Human." Mithola stares at the wolf with absolute zero degrees in an unspoken manner. Mr. Mithola, the wise man who seems too scared in seconds from his appearance. "Oh, you can call me Taro, right? That's okay. Mithola, I don't know if it's good for your sister or something, okay? Ignoring all the groaning occassions, Sage smiles with a raunchy grin and nods' yeah yeah 'as if he had come up with a name for himself. "Mithola, hey, is..." "There is, that. I don't need respect. I don't need respect." Mr. Missora, who's totally wiping the octopus out of his sight. Scary. "Hom. More than that, it's finally a fairy ball today." Finally, is that the point? Whether we're going now or not, the emergence of the wise man, Mr. Mithola, may mean something at this time. I swallowed cockroaches and spit and snorted. While making noisy remarks, she snaps her robe sleeve in the first place. Mr. Mithola, are you coming out in the usual 4D? What the hell is coming today? "That said, is this the one who's going to take care of you today? Sasa - You guys - Come on out, come on out -" When Mr. Mithola called, a feathered dwarf popped out of her sleeve at a rate that shrugged off the wind. The fairies, who thought they were going to go to the ceiling with momentum, changed direction here with Kurli, rubbed the cone, and descended. They approached me. "Wow, that's Taro! "Tarot Tarot, long time no see! "The city of Ningen, shut up" "It's hard to fly! "It's hard for the wind to get out. Yikes! But it's fun. The three fairies shrug me around with glue. Half-expected, reunion with the fairies. After all, the project Mr. Misola asked me to take the fairy to the ball in "The Free Cloud Flow Pavilion" seemed serious. "Guys, it's been a while" When I smiled, the fairies smiled back at me. He then flies around vibrantly with Purple and looks around George's shop restlessly. "Ningen, the power of the crystal, sealing it." "Here, too." "Why?" Mina looks at the noisy fairies and wonders if they are surprised. He repeatedly opens his mouth and clings, and opens it and closes it. Apparently, our cleric is intrigued by the fairies he sees for the first time. "Fairy." When I spoke to them as I jumped around, the three fairies immediately aligned themselves before me. Are you out of your mind that it was a smart move like some trained army? But the three who stop in the air while moving their patties and feathers are pretty cute. "What taro? "Taro, what are you doing? "Tarota Low." Trinity replies, but all of them are accidentally caused by childish reactions. "I'll introduce you to my friend. Quite a girl is Mina. George is the one rolling on the floor. Because we're both gonna act together today." "" "Yes! Listening to the fairies' energetic reply, I turn a blind eye to Mina nagging next door. "Hello, fairy. I'm Minazuki. Best regards," She had a slightly frightened voice about whether she was even nervous about the fairies before, but Mina smiled and approached the fairies. But the fairies sassy back down and distance themselves from Mina. The fairies responded to her greeting only by shaking her head vertically and not trying to talk. On the contrary, he patted the feathers on his little back that were making him hesitate, and he seemed alert with a peep (or two) of what was going on somewhere. That feather can fly in the air even if it's not moving... "Hom, hmm. Even in the woods, I brought a fairy of high alertness. I'm coming. They're more alert than curious. So I'm not going to act badly, and I'm telling you to react immediately to what Taro says. I do. Please don't be offended, Taro's friend." Mr. Mithola went between the fairy and Mina and has given such an explanation. "Really..." I'm a little chombolic Mina when I hear that. "Fairies. Mina's a good girl, so you don't have to leave so much." I want to keep the fairies avoiding Mina close, and I'll try to talk to them that way. Then the fairies' feathers, which had stopped until earlier, began to move patterned again. "If Taro says so" "Tallow Talon." You're like a dog's tail, a fairy feather. Seeing the fairies suddenly getting in a good mood, that kind of came to my mind. The three fairies slowly brought themselves closer to Mina, and when they thought they swirled slowly over her head, one of them came a little over my head. "Wacky - Wacky - Wacky" The other two sat on my shoulders for a little while, apprenticing to the fairy who stood over my head. "There is, that. Talo is really liked by the fairies, they like you. Well, then, Taro, why don't you put on the dress I gave you and enjoy the ball with these kids? Have fun." To me with the fairy on board, Mr. Mithola puts his face closer to his ear with a laugh of couscous. And he whispered, "I'll take care of the fairies' amulet, I'll take care of it." : [Quest Completion Condition] Do not set the HP of the three fairies to 0 for 2 hours: : [Quest Fail Condition] Even one fairy gets killed: : [Quest Reward] Yoshinori's Powder x 100 Skill "Wind Fairy Friend News": I'm surprised by the logs that have occurred, but even more surprised is the clearance reward. I'm pretty happy with the powder at last, but skills, Wind Fairy Friends News!? What, this is... I'm very, very concerned. Pretty much, no, pretty much already. Or was a fairy in the Missora Forest a wind fairy? I imagined trees and dirt because I was in the woods. Anyway, this quest, the Fairy Kill is labeled as a failure condition, which means that if attacked, damage will occur and you will be killed like a monster or mercenary (player). Honestly, I thought it was nothing but a heavy load to take the fairy out to the ball or something. Absolutely, he'll stand out, he'll ask a lot of questions, he'll be tired. But if they hang such fantastic looking rewards in front of me, I'm motivated by Russia. At the same time, the alertness jumped at once. Such a precious quest, failure is unacceptable. "Leave it to me! His nose is rough and I declare that to Mr. Misora. Mr. Misora nodded cocklessly, looking around at George and Mina, who were still falling on the floor, pinching the hem of the robe with both hands, and thanking them. "Okay, folks. You should enjoy the ball with Taro, that's good. Guests just arrived, and I'm going home, I'm going home." Customers? Leaning his neck at Mr. Mithola's words, the visitor bell shook, which should never ring again. "Mr. Taro! Mr. Mina! Yes, I'm glad! Hui Sword Shop Skills It was Mr. Announ, far from his usual glossy standing, who opened George's door vigorously. Mr. Announ is relieved to see me and Mina, ho ho ho ho ho ho ho. Mr. Mithola, who wore his hat to the depths of his eyes, walked through it softly. For a moment, Mr. Announ shifted his gaze to Mr. Mithola, but he seemed immediately out of interest, approaching Sora and me and Mina. "Good, good... You two haven't been to The Fairy Ball yet, and (very) welcome." : Trustee or Reject: Yeah, I'm all alone. Mr. Announ, his satisfied face, suddenly flew me an item trade. "Oh, this is Mina's..." Are you done? I'm surprised by the log. Next to it, Mina gives a joyous voice. The momentum jumping on Mr. Announ makes Mina a little cute asking questions as she stretches back. I guess I was wondering if I could unveil my clothes at the ball. "Yeah, sorry to keep you waiting" Mr. Announ comes with a lucid grin to announce the completion of his manners. "The client was Mr. Tallo. It's the usual way to give it to the late Mr. Taro, right? "Oh, yes. So, Mr. Announ, how much for your money? "Oversized, 3000 eso" Good. I have about 7,000 esos in my hand, so enough is enough. I paid Mr. Announ the full amount and got "Aoyagi" instead. And then transfer the mina to the mina. I've insisted Mina pay for that, but I'm a man, too. When I give a gift to a girl, I want her to cool down for a little bit and give me the full price. Because it was considerably cheaper than I expected, so I think this is also due to Mr. Announ. "Because Mina always takes care of me. Thank you for that. Because I don't need money." Nikaku laughed and gave Mina a "Aoyagi" and said, "If that's the case, I'll always take care of Heavenly Master..." Gonyagognyo said, "Mina can't ask for my favor? 'When I asked him, he sifted and shook his thin neck,' Oh, thank you, Heavenly Lord, 'he admitted. After that, Mina just tried on the girdle. The "Ethereal Cloud Flow" has an intense blue gradient every time it goes down, with which it is woven everywhere so that the pale grey pattern accentuates the blue. And surprisingly, that cloudy ash hasn't killed the blue of the basement. I mean, it's clear. The gentle clouds never cloud the sky. Additionally, the area hung from the arm to the sleeve, and subtly the side (wax) area, is stained with light grey, where the addition or subtraction of light makes it shiny and transparent. In other words, the sides (wax) and arms of the blonde Loriko are swollen. Normally, the fact that Mina, who wears gear with no exposure at all in cleric clothing, is exposed, albeit special and localized, that she looks well dressed, tickles her manhood. Its exquisite healthy beauty and immature lustre are excellent! ... Whoa, it's dangerous. It's not what Mina calls a lorigon, is it? When I observe the way Mina looks, the more holes she punches me in the back with a chong chong. "Give this to Mr. Taro." Oh, my God, is there anything else yet, Mr. Announ? : 'Ash Transparent Shawl' has been transferred by Announ: "This is..." "Thanks to Mr. Taro's numerous (and also) sloppy" transparent grey darkness, "it is a product that can be made. I hope it fits the dress Mr. Taro is planning to wear." View the gear you were given. [Shawl that purifies the ashes of the dead and is spun by clear hands without clouds. Its grey and transparent colour can enchant the neck and shoulders of the woven person with elegant clarity. It is an accessory that will appeal to you in the social world.] Equipment Conditions: Intelligence 70 HP 50 MP40 Status: Magic Defense + 20 MP + 10 SPECIAL EFFECT: If you spread the fabric that is tri-fold and wrap it around, you can overlap the gray with its appearance. It can't be said that it will look completely transparent, but it can work well enough for the blind eye in fields with a lot of gray. The special effects are too romantic for this again. I can't believe the color I created in alchemy combined with the gear created by the seamstress (Announ) has a transparent cloak effect. "Equipment conditions are set to be as high as 70... Is it possible to equip? Intelligence, called garbage status, is up for alchemy, so you can afford it. I grab an 'ash-transparent shawl' with excitement and wrap it around my neck. "That's right, Mr. Tallo." Further, Mr. Announ has questioned whether he can't dress the 'ash-transparent shawl' more elegantly, or if he tries to try and error the way it is wrapped by folding the fabric. Answering Mr. Announ's questions with a fairy, answering her excitement and question-attack to an unobstructed extent, we finally decided to head to the [Fairy Ball] fully armed. I wear the dress Mithola gave me, "Dancing in the Sky (Rondo)" with the special ability to reduce gravity to one-sixth, and the "Ash Transparent Shawl" Announ gave me. Again, the equipment of the female thing is sooo around the knee, restless. But it's the stuff I got for the ball because of it, and I have nothing else to wear. Plus, this dress floats about 10 cm from the ground every time I walk. Along with that, the fairies, too, are things that fly around me, so George, resurrected from "Wow to Picture" and floor knockout, groans with a trance face, leading to Mina posing as he joins his hands and pokes his knees at the ground, praying to God with his eyes shining. Mr. Announ stares at me as I look up to Fassafasa with a fan that I don't know where he took it out of, 'Hara, Beautiful'. I don't care, I'm glad George's clothes are decent for you, or normal. No, it's probably already poisoned my senses to think of this as decent. George was wearing a china dress with a deep slit. Apparently this is the dress for the bespoke prom that Mr. Announ made me. This gorgeous chinese dress is painted all over burning red and stands out for its gold edge. Furthermore, yellow lambs are scattered, giving humans the impression of elegance and strength. Such beautiful clothes are ruined, too, because tight black muscles hide from the back of the slid and are worn by Afro-headed purple eyeshadows, makeup thick wolves, yeah. Apologize to Mr. Announ, Okama. Well, anyway, now we're ready. Shouldn't we get going? "Bye, guys. Shall we?" Skin my signal, everyone on the spot leaves George's shop. Everybody's footsteps were light, and I saw them, and I was relieved of tension. The sun in my eyes is dazzling as I went indoors and outdoors. I think with my right hand behind my back to make a light shadow. If there is light, there is shadow. Expectations and anxieties swirl [Fairy Ball]. Mercenary regiments (clans) that are likely to become unnecessarily involved, will "lone wolves" come to Michelangelo's ball? I don't want you to come if possible. No, he said he was coming, and I'd shake him around without even putting it on his teeth. I've been preparing a lot for this day so I can deal with whatever happens. I check the items I created in the alchemy, in the item storage, and look over at the people waiting behind me. As always, Mina is cute, and Okama is creepy. Mr. Announ seems to have some real business, and he can't attend today's ball, but he promises to come with us at a later date. Very comforting company. In addition, Mina and George are scheduled to rendezvous at the venue at night (Koya) and evening light (Yuki). What can I be anxious about? Nature and grin spread across my mouth when I saw the fairy's corny and unusual expression that touched my shoulders a bit. "Shall we?" Retrieve the carriage figure from the item storage. "Where will you go, my lord? Your black man, Kroske, asks me questions. "To the royal castle of Michelangelo" [Fairy Ball] To the royal castle of Michelangelo, the dominant area of Michelangelo, to be liberated at the same time as the implementation. We set off to leave our surroundings behind. Second, looking up at the sky from the carriage window, a pleasant clear blue dominated Michelangelo's sky. [Official Website Mercenaries Banquet Board] Thread Name [Angel] PvP [Guardians Gathering] 723: Finally, Minato. 724: Right. A fairy ball. 725: Whoa, whoa, whoa, I wonder if Angel's coming to Michelangelo's ball. 726: I'm always in Michelangelo, Po. I'm sure he'll come. 727: Seriously, my chance to be my friend. Seriously, it's beefy and expensive! 728: Guys, don't forget your purpose. 729: Wow, you're absolutely right. 730: Indeed. Until now, even though we've managed to repel Angel, the Great House will gather at this fairy ball in Michelangelo. 731: Well, it's in our hands. 732: There's a limit to moving individually. 734: What the hell, forming a mercenary regiment (clan) for angels? 735: I mean, seriously, you're like us angels bee mercenaries. 736: Fuhi. If she makes it, she'll join the group. 737: Was that possible? Well, then there's no way someone's gonna make it right now. 738: Oodle wants to join a mercenary regiment with angels, and it's a shame. 739: Then I wonder if I should protect Angel like I do tomorrow. 740: Mmmm, it's mindless...... 741: You guys! With such a temper, you think you can be innocent and divinely protect honorable flowers! 742: Po, that tone 743: You're Sir Merchant of crackling. 744: Sir Merchant, seriously, go away and ok 745: Don't waste it in a bowl of Merchant. 746: Chicken, if it's not too late to come back, it's young. 747: Oh, Lord Merchant, were you resurrected! 748: Gu. I'm sorry I'm late for the resurrection. But when I come back, I will make sure to protect the beautiful bride with my flames! 749: Oh man, you look great for joining us on the way, Sir Merchant. 750: Well, well, Minato. It's good to have more comrades. 751: Shinobu! If you say so! 752: That's right. 753: Seriously, if you think so, seriously, k. 754: Do I convince you to spare the samurai? 755: Pfft! It's the only way. 756: While you're looking at it a little bit, you're getting a better rating for some nasty samurai. 757: Naturally. Most of all, I wanted to love flowers and protect them. Since Lord Merchant's absence, I've been sweeping away mercenaries (players) who are likely to harm angels by focusing on samurai. 758: Merhendon, be respectful and be damned. 759: I never disappeared... I was just piling on research to look back at myself, to work out, to be the person she truly deserved... 760: In the meantime, we were desperate to gather information about the people who would give angels a little bit of a fling, and rushed around with assassinations, ambushes, riots? 761: Well, if it's fun, it's good. 762: Seriously, it's bee, uh, it's my first bee and it's hammering! 763: That, that. I'm sorry... I didn't know you were going to leave my dear princess to me... 764: It's good to have the flexibility to bow your head when you're young. I don't want to be old. 765: I don't know, every time Sir Merchant talked about it. Guys, I was worried. 766: Hey, Samurai! If I tell you, this guy's gonna be in tune again, so you can't. 767: Seriously, later festival ww. 768: So, here we are. something that it did was disrespectful 769: It just seems. Anyway, Sir Merchant, welcome back. 770: Welcome back and wow! 771: I didn't know you guys thought so much about me... can't believe I'm a faggot!? 772: Ariem. 773: Sir Merchant, seriously, I said get out of the way. 774: Please don't. Po, Sir Merchant is (...) not a hobby. 775: Sir Merchant has become Sir Menhella. So damned! 776: What a stupid, funny thing to be young. 777: Certainly some warlords have been repeating such things on the battlefield due to the fact that they can't take women during the war... of course some (if any) are inexperienced, and don't be tempted to do so. 778: Okura Samurai's Gatiless Po 779: and anyway, I'm not worried about her safety as long as I'm here! Don't let your attitude slip away in preparation for the ball! 780: I'll be partitioning at some point, Sir Merchant. 781: Well, well, Minato. This is the place to look after Lord Merchant. 782: Whoever divides it, what we do is the same. 783: Protecting Our Angels 784: Seriously, I have a hunch about bee warfare tomorrow. 785: PHI. []/(adj-na, adj-no) (uk) (uk) (uk) (uk) (uk) 786: Wow! 787: The guardians of the angel palace are coming.

198話 戦火の忠誠 「天士さま、私も一緒に戦います」 ボロボロになったミナがそう喰い下がってくるが、俺は首をすぐに横へと振った。 「ミナ、今は下がって」 「ダメだよ」 精一杯の笑みを浮かべ、味方の民兵達のいる場所へミナをそっと押す。 そうしてベンテンスと対峙すれば、 「大きいな」 思わず呟かずにはいられなかった。 妖精の舞踏会で絡まれた時も思ったけれど、ベンテンスは大きかった。 肉厚な胸と盛り上がった肩周りは、鎧越しでもはち切れんばかりの筋肉があると主張している。それに加え相手は馬上にいるので、威圧感が凄まじい。 だが、それがどうした。 ミナをキルしようとした落とし前はつけてもらうぞ。 しかも未だにリリィさんもピンチに陥ってるので、早めにコイツを片づけておきたい。 「嬢ちゃん、見誤るんじゃねぇぞ」 間合いの話か? と懸念した瞬間に、ベンテンスは動いた。 馬の重量と突進力を活かした正面突破に、俺は一早く『導き糸』に繋がる右手指を動かした。敵の持つ手斧の間合いに入らないよう十分に警戒しながら、ブルーホワイトたんを左へ動かし、俺自身は右へと散開する。 思ったよりも容易にベンテンスの馬力を活かした面攻撃はかわせた。 どうやら、見た目通りの力で押し切るパワータイプらしい。 「『氷装弾』」 こちらも、ただ避けるだけでは芸がない。 機動式ギミックを稼働させるよう指を細やかに動かせば、ブルーホワイトたんの指先から小さな氷つぶてが生まれ、相手を突き刺す複数の棘となって飛翔していく。 これがなかなか自分が移動している最中にするのが難しい。 つい指元に気を取られてしまうけれど、戦いが始まってしばらくしたら少しだけ慣れてきた。ぼやっとしているとブルーホワイトたんの身体を動かす事を忘れがちになりそうだけど、この張りつめた戦場でそんな愚行が犯せるはずもない。 「ふん、そのアビリティはさっき見たぞ」 どうやらこちらの戦い方を観察されていたっぽい。ベンテンスは氷の弾丸全てを避けきれないと判断し、迷いなく馬の横っ腹に隠れるように自身の上体を傾けた。馬そのものを盾にしたベンテンスは颯爽と下馬する。もちろん馬は氷装弾の餌食となってしまったけど、手斧を片手にすぐさま俺に狙いを付けて向かってくる辺り、馬の犠牲は織り込み済みなのだろう。 「クソみてえに物足んねえな!」 ベンテンスは何もない地面に手斧を打ち付ける。その結果、土塊が舞っては地面が大きくえぐれていた。無意味に振るった攻撃ですらその威力なのだから、これで相当なパワータイプの 様、もっと私を使ってくだサイ」 そう言われても......ブルーホワイトたん、君のギミックはほとんどが範囲攻撃で、こう乱戦だとまずい。味方の民兵を巻き込む危険がある。 よく使用する『氷花』は周囲を凍らして、美しい氷の花々を咲かせる。敵民兵の密集地帯には有効だけど、今は近くにミナの部下である民兵も戦っている。 と、なると......ピンポイントで狙えるギミックがほぼ皆無なので、俺は一つの選択肢を取る。ここ周辺の敵味方を同じ条件にしてしまえば、あまりこちらの被害は出ないのではないか、と。 ベンテンスが距離を詰める前に、俺はブルーホワイトたんを大きく さて、ブルーホワイトたんは......ちょうど俺とベンテンスの間を飛翔し、顔を真下へと向けていた。激しくたなびく青のドレスとは正反対に、酷く冷たい表情でベンテンスを凝視している。 よし、ここでギミックを発動すべく再び指を動かす。 兵士やベンテンスの頭上から降り注ぐ風。それはブルーホワイトたんの口から、夜の黒に真っ向から反発するような純白の息。 ベンテンスは近距離型のパワータイプであるなら、近付いてくる前、武器の届かない範囲から攻撃を加えれば問題ないはず。状態異常『凍傷』にし、動きを緩慢にしてから抑え込んでしまえば、意外と楽勝な気がする。 ブルーホワイトたんはベンテンスの近くで着地するが、俺は様子見で攻撃をすぐにさせず、少し距離を置かせた。あの手斧が攻撃手段なら、こちらはつかず離れずの距離を保って、『氷装弾』で一方的に削っていけばいいだけなのだ。 「10、9、8、ちぃ、仕方ねえ届かなそうだな。まずはそいつでいいか」 予想通り、ベンテンスの動きは鈍くなっている。 「見誤ったな、嬢ちゃん」 だがなぜか自信満々な奴に、警戒度をぐんっと上げる。 「俺は時限式魔法スキルをメインにした、器用貧乏な そう言って斧を持ってない左腕を、ベンテンスは振りかぶった。 「おら、カウントゼロだ。喰らえ『 切り付けた者を氷塊と化す双剣、今の俺では状態異常『凍傷』の蓄積ゲージを上乗せさせるだけしかできない代物だけど、攻撃力は確かなものがある。 氷の刃を両手に持ったブルーホワイトたんに『 安堵したのも束の間で、ブーメランを飛ばす要領でベンテンスが持っていた武器を投げてくる。 今度の狙いは俺の方だったので、ブルーホワイトたんを操るのに夢中になっていた俺は反応が遅れてしまう。 投じられた手斧は左肩にヒットし、俺のHPがガクっと半分以上減ってしまう。 さらに俺の地面から土色の腕が二本、俺の両足へと絡みついてくる。 移動を制限するアビリティのようだ。事前にここまでの魔法を連続で発動していたとは......ベンテンスのPvP慣れが凄まじい。 「お嬢ちゃんはシンやジョージと仲が良さそうだからな。ついでに対人戦のアドバイスをしておいてやる。俺の見た目でパワー系って勘違いしたんだろうが、自身のメインスキルを隠しフェイクを入れるのは常套手段だ。俺の物理攻撃による一撃は軽い。それと時限式魔法はMPの燃費がよくて連発できるが、タイミングをとちれば無意味だし、扱いも非常に難しいんだな。斧を振り下ろすタイミング、敵に当たらねーから地面を陥没させたように見せかけるしかねぇ、とかな」 なるほど。最初の無意味とも思えた示威行為から、俺はまんまとベンテンスの罠にハマっていたと。 あれは発動したものの失敗だったからこそ、斧の一振りで魔法の発動タイミングと合わせてブラフを張ったのか。 「それとこの説明はカウントダウンのための時間稼ぎだ。見誤ったな」 ニヤリとベンテンスは相好を崩し、両腕を広げた。 その様はまさに必殺技を放とうとする仕草であり、傲岸不遜な表情が勝負は決したと物語っていた。 「カウント・ゼロ、『十斧衆の追悼』」 ベンテンスからは魔力で生成された10つの戦斧が浮遊し、それら一つ一つが無軌道にブルーホワイトたんにけしかけれた。 それならと、俺はベンテンスの魔法攻撃が発動した瞬間に『導き糸』での接続を切った。 「そっちこそ見誤ってるよ。ベンテンス」 敵の近距離攻撃が大した事ないとわかれば、もうブルーホワイトたんに距離を置かせるという選択はない。 そして俺がブルーホワイトたんを『導き糸』で動かすよりも、自律式に切り替えた方が彼女の動作は滑らかであり、柔軟な体術が可能だ。 現時点で、ブルーホワイトたんの最大の火力はその拳。俺が持つ『導き糸』ではブルーホワイトたんのギミック威力を十分に発揮できないから。 それを知らないベンテンスは見誤ってしまったのだろう。 「そもそも、これはPvPじゃない。ここでの戦いはただの練習だよ」 そう、これは俺にとっては戦いですらない。 ブルーホワイトたんのギミックを使いつつ、同時に自分の身体を動かす練習だ。そしてギミックの効果範囲などを把握したり、ギミックを使いこなすための演習だった。純粋な戦闘力、こと対人戦において絶対的な威力を発揮するのは、ブルーホワイトたんの高ステータスによる物理攻撃だ。 ベンテンスが生み出した戦斧はブルーホワイトたんへ殺到してゆくが、俺の束縛から解放された雪姫はそれらをことごとくかわしていく。その白き身体が動くたびに青のドレスがたなびき、優美にして優雅に敵との距離をあっという間に詰めてしまう。 様と対等に殺し合いナド、貴様如キニハもったいナイ」 ブルーホワイトたんの拳がベンテンスの腹部を撃ち抜く。 メキメキと音が鳴り、熊のように屈強な身体が折れ曲がり、数瞬後にはその身で地面を削りながら吹き飛んでいく。 終着点が俺の足元だったので、ニコリと笑みを飛ばしてみる。もちろん俺の隣には既にブルーホワイトたんが着地していた。 「ちぃっ、なんつぅー高慢な嬢ちゃん達なんだ......」 地面に寝転んだまま、ベンテンスは観念したのか微動だにしない。 :『外様の忠誠』を受ける事ができます: :軍門に下るか勧誘してみましょう。自身の『 の忠誠』の受け入れ上限は200人です: おぉ? 』の意外な要素がログで流れるのを見て、俺はベンテンスに再度、攻撃を加えようとしていたブルーホワイトたんを手で制する。 「ベンテンス。勝負は決したな」 「なぜとどめをささねぇ」 おそらく、ここでの誘い文句は重要だ。だけど上手い台詞はすぐに思い浮かばないので、正直に語ってみることにしよう。 「簡単な事だ。お前をキルしたとしても同程度の勢力同士のぶつかり合いだ。こっちが勝ったとしてもかなりの消耗がある」 「次の戦に備える気はないのか?」 そうだ、こいつは言動から見てかなりの戦闘好きに見えるし、好戦的な性格をしている。今度こそは見誤らないぞ。 「俺の下につけば、もっと激しい戦いを味わえるぞ」 「はっ。おもしれぇ......おもしれぇ奴だなぁ。打算的でありながら感情的だ」 反応は上々っぽい。 「ククッ、だがどうやって俺がお前の下につくんだ? 陣営が違うだろうに。俺はグランゼ侯爵家に雇われた、クエストを受注した傭兵だぜ」 「俺に忠誠を誓え。それで問題ない」 ログから察するに『外様の忠誠』は陣営そのものを変更できるはずだ。 「おまえ、まさか......」 「俺はイグニトール姫陣営の『 そう説明すると、ベンテンスは状況を忘れてしまったかのように大声を上げて笑いだした。そんな笑い声に釣られたのか、回りの敵も何が起きたのかと武器を振り上げる手を止め、俺達のやり取りに注目し始めていく。 「くはははっ。おもしれぇぜ。どのみち俺はお前に負けた」 ひとしきり大笑いをしたベンテンスは立ち上がり、俺の前で膝を突いて頭を垂れる。 「ヴォルフとやり合えるならよぉ、お嬢ちゃんの下につくぜ」 ベンテンスの口から、俺が大きな借りを持つ 戦闘はすぐに終息していき、俺達の戦力は一気に増大した。 ブルーホワイトたんが無表情で拳を振り上げ、殴られるだけの列ができあがる光景はシュールだった。

200 198 Stories War Loyalty "Heavenly Lord, I will fight with you." That's how the run-down Mina came down to eat, but I shook my neck right to the side. "Mina, now back off" "No, you can't." With the utmost laughter, gently push Mina to where the militias on your side are. If you confront Bentens that way, "That's big." I couldn't help but whine. Bentens was huge, though I also thought when he got tangled up at the fairy ball. He claims that there are muscles around his thick breasts and raised shoulders that are just ripped off, even over armor. Plus they're on horseback, so the intimidation is awesome. But what happened to it? I tried to kill Mina. I'll have her put on before I drop. Besides, Mr. Lily is still in a pinch, so I want to get rid of him early. "Lady, don't get me wrong." Are we talking about a time? And in the moment of concern, Bentens moved. To a frontal breakthrough using the horse's weight and propulsion, I moved my right finger, which leads to the 'guide thread' as soon as possible. Move the Blue White Tan to the left, vigilant enough not to get into time for the enemy's hand axe, and I scatter myself to the right. A surface attack that leveraged Bentens' horsepower more easily than I thought. Apparently, it's the power type that pushes it off with the force it looks like. "" Ice Bullet "" This one, too, has no art just to avoid. If you move your fingers meticulously to run a mobile gimmick, a small ice crush will emerge from the fingertips of the Blue White Tan, which will become multiple thorns that will pierce your opponent and fly away. This is hard to do while I'm on the move. I get distracted by my fingers, but after a while after the battle started, I just got used to it. If you're blurry, you're going to tend to forget to move your blue-white body, but you can't possibly commit that kind of stupidity on this tense battlefield. "Well, I just saw that ability." Apparently, they were observing this way of fighting. Bentens decided he couldn't avoid all the ice bullets and leaned his upper body to hide beside the horse without hesitation. Bentens, shielded by the horse itself, descends soberly. Of course, the horse has become the food for ice ammunition, but I guess the horse's sacrifice is woven around coming right at me with the axe in one hand. "Look at this shit. You don't have enough! Bentens strikes an axe on the ground with nothing. As a result, the ground was wide open when the earth masses danced. Even a pointless attack is that power, so now I can be sure it's a pretty powerful type of mercenary (player). "Lord, use me more, Cy." Even if they say so...... Blue White. Tan, your gimmicks are mostly ranged attacks, which is not a good idea if it's such a riot. There is a danger of involving allied militias. The commonly used "ice flower" freezes around and blooms beautiful ice flowers. Valid for dense areas of enemy militias, but now militias, Mina's men, are also fighting nearby. And then...... I take one option because there are almost none of the gimmicks that I can aim for in the pinpoint. If we put the enemy allies around here on the same terms, there won't be much damage here, I guess. Before Bentens packed the distance, I made a big jump in the Blue White Tongue. You guessed something, Bentens flies a gleaming object over here from his left hand. Apparently, he was aiming at my hand, but from my speed, there's no making to avoid that. Well, Blue White Tan... was just flying between me and Bentens, pointing his face straight down. Contrary to the fierce blue dress, he stares at Bentense with a terribly cold look. All right, move your fingers again to activate the gimmick here. Winds pouring down from the heads of soldiers and bentens. That's a pure white breath from the mouth of a blue-white tan, rebelling head-on against the black of the night. If Bentens is a close-range power type, it shouldn't be a problem if you attack him from an unreachable range before he approaches you. If you make the condition abnormal 'frostbite', slow down the movement and then suppress it, I find it surprisingly easy to win. The Blue White Tan lands near Bentens, but I didn't let the attack go right by the look of it and let it distance me a bit. If that axe is a means of attack, we just have to keep this one at a constant distance and unilaterally sharpen it with "Ice Bullet". "Ten, nine, eight, chi, I don't know what else to do. Right. Let's start with him." As expected, Bentens' movements have slowed down. "You misjudged me, miss." But for some reason, I raise my guard to a confident man. "I'm a cleverly poor wizard (caster) with time-limited magic skills as my main focus. We'll get rid of that doll first." That's what I said. I don't have an axe. Bentens wielded his left arm. "Ooh, it's zero count. Eat it, Demon Dog Bite (Gulm). A double sword that turns the cutter into an ice cube, the only substitute I can do now is to get the accumulation gauge of the state anomaly 'frostbite' up, but there is something definite about the offense. Successfully managed to cleave the "Devil Dog's Bite (Gulm)" once in blue white with an ice blade in both hands. The relief is also between bundles, throwing the weapons that Bentens had in his procedures to fly the boomerang. I was obsessed with manipulating the Blue White Tang because my next aim was mine, and my reaction would be delayed. The thrown hand axe hits my left shoulder and my HP is much less than half gagged. Plus two earthy arms tangle from my ground to my legs. Sounds like an ability to restrict movement. I didn't know you had activated magic so far in a row beforehand...... Bentens' PvP habit is awesome. "Because your daughter seems to be close to Singh and George. Then I'll give you some interpersonal advice. You must have mistaken the power system for my appearance, but putting my main skill in a hidden fake is the usual means. The blow from my physical attack is mild. And time bound magic is good for MP fuel consumption and can be sequential, but timing is pointless, and it's very difficult to handle. When to swing the axe down, hit the enemy - it's the only way to make it look like it's submerged the ground, you know." I see. From the first demonstration that seemed pointless, he said I was really into the Bentens trap. Did you bluff with a wave of axe to match the magic activation timing because that was a failure of what activated it? "That and this explanation buy time for the countdown. You're wrong." Niyali and Bentens broke up and spread their arms. That was precisely the way to unleash a special attack, and the wretched expression of the arrogant shore told us that the battle had been decided. "Count Zero," Memorial of the Ten Axes "" Ten battle axes generated by magic floated from Bentens, each of which was struck by a blue-white tongue orbitlessly. Then I disconnected the moment Bentens' magic attack was activated. "You're the one who's wrong. Bentens." If you know the enemy's close range attack is no big deal, you don't have a choice to let the Blue White Tan keep your distance anymore. And it would be smoother for her to switch autonomously than for me to move the blue-white tan with a "guide yarn," allowing for flexible body surgery. At the moment, Blue White Tan's greatest firepower is its fist. Because I can't make enough of Blue White Tan's gimmick power with the "Guide Thread" I have. Bentens, who doesn't know that, must have misseen it. "In the first place, this isn't PvP. Fighting here is just practice." Yes, this isn't even a fight for me. It's a practice of using blue-white tongue gimmicks while simultaneously moving your body. And it was an exercise to figure out the range of effects of gimmicks, etc., and to use gimmicks. Pure combat power, absolute power in interpersonal combat is a physical attack by Blue White Tan's high status. The battle axes created by Bentens arrive in the Blue White Tang, but the Snow Princess, free from my bondage, scratches them all. Whenever that white body moves, the blue dress will twinkle, gracefully and gracefully packing the distance from the enemy in no time. "Killing each other equally with the Lord, Nad, you want to have a kiniha nai." Blue White Tan's fist shoots through Bentens' abdomen. The squeaking sounds, the body bent like a bear, and a few moments later it blows up scraping the ground with its body. The end point was at my feet, so I'll skip the nickel and the grin. Of course, Blue White Tan had already landed next to me. "Chi, what the heck - they're arrogant ladies..." While falling asleep on the ground, Bentens does not make it noticeable or slight. : You can receive 'external loyalty': : Let's try to solicit you to go down to the military gate. You can change to your own flag bearer (royal): : The maximum acceptance limit for "External (and Different) Loyalties" is 200: Ooh? Seeing an unexpected element of "Commander (OFFICER)" flow through the log, I hand control the Blue White Tang that was about to strike Bentens again. "Bentens. You've made up your mind." "Why don't you stop?" Perhaps the invitation complaint here is important. But I can't think of a good dialogue right away, so let's be honest. "It's easy. Even if we kill you, we have the same amount of force against each other. Even if this one wins, there's a lot of drain." "Are you not prepared for the next battle? Yes, this guy looks quite a combat lover from what he says and does, and he has a belligerent personality. This time you won't miss it. "Put it under me and you'll taste the fiercer battle." "Ha. Funny... Funny guy. intentional but emotional." The reaction seems to be good. "Kuck, but how am I gonna get under you? The factions would be different. I was hired by the Marquis de Granze, a mercenary who ordered quests." "Swear allegiance to me. No problem with that." As you can see from the logs, 'external loyalty' should be able to change the faction itself. "You, no way..." "I am in the position of Commander of the Princess Ignitol faction. I don't know if you know, but that's what I'm capable of." Explaining so, Bentens laughed out loud as if he'd forgotten the situation. You were caught laughing like that, and the enemies around you stopped waving your weapons up and started paying attention to our exchanges. "Kuhaha. It's funny. Either way, I lost to you." Bentens, who laughed a little louder, stood up, poking his knee in front of me and drooling his head. "If you can play with Wolfe, I'll go under your little girl." I get upset that the name of a mercenary (player) I owe a lot to came out of Bentens' mouth. And then he said, 'If the Vice Commander's coming along, I'll be loyal to Princess Silver too!' 'I swear allegiance to you angel!' And I was also upset that a lot of mercenaries (players) came together to pledge their loyalty to the outside world. The battle came to an immediate end, and our power grew at once. The sight of Blue White Tan waving his fist up without a look on his face and making a row just to be beaten up was surreal.

210話 侵略? 無理がありすぎる。 イグニトール王家が日本の皇族になっているなんて......しかし群衆がイグニトール天皇家に向ける眼差しは熱く、その喝采は確かに日本国民がイグニトール皇家を支持していると如実に物語っていた。 まるで足音も立てずに忍びよる暗殺者のように、知らぬうちに日本が侵略を受けたような印象を受けた。 「......」 そんなショックが内心を席巻するけど、周囲の反応は俺達の動揺なんてお構いなしに盛り上がりを見せている。 皇太子殿下の電撃プロポーズという一大イベントが 「私としたことが......突然このような事を申し出されても困惑してしまいますよね。ですが胸の内が、身体が、貴女を目にした瞬間から止める事ができなかったのです」 日本の象徴がイグニトール天皇家としてすり替わっていた混乱と恐怖、その内情を皇太子殿下は急なプロポーズに対し大きく動揺したのだと勘違いしたようで、困ったような笑みを浮かべた。 「は、はぁ......」 どう答えていいのかわからず、ただポカンとするしかない。 助けを求めて 「失礼を承知でお伺いしたい。貴女のお名前を教えては頂けないだろうか」 こちらの反応に対し、待ったなしで皇太子殿下は先を促そうとする。 結婚とか......彼は人生を左右する案件を進めている自覚はあるのだろうか? というか、これってナンパですよね!? 恥じらいとかないのだろうか。 騒然と祝福モードで見守る人々の存在、無数の視線を気にせず堂々とした態度を一貫する彼を見て、権力者にふさわしい佇まいだと感じてしまう。 俺が呆気にとられていると、肩をコツンと叩かれる。 隣にいた姉が何か答えなさい、といった意味で急かしたようだ。 何やら褒められたけど、あまり嬉しくないのは何故だろうか。 それは殿下が男だからだろう。 これが茜ちゃんだったら嬉しいのだけど。 しかし、俺と違って観衆からは黄色い声が上がっている。主に女性陣からであり、男性アイドルを慕うような嬌声で叫んでいる。 そんな騒がしい民衆へ皇太子殿下は、絶対的権力者であるかのようにサッと右手を振るう。すると、そんなさりげない仕草で女性陣のざわめきは静まり返った。 「私はイグナル・トールン・フィア・イグニスと言います。ジンタロウさんの漢字はどのような字なのですか?」 天皇家なのに思いっきり外人さんみたいな名前だなと内心でツッコミを入れつつ、俺は皇太子殿下に自身のフルネームを説明してゆく。 全て聞き終わった殿下は感心したような顔で何度も頷き始めた。 「あの、皇太子殿下......仏が神々に付随した漢字だとご存知で?」 「うん? 貴女は......?」 「訊太郎の姉である、 と申します」 「訊太郎さんの姉君でありますか。これは失礼を......浅学ながら、仏が神と関連している字だというのは最近知った事でして。タイの周辺で仏教なる新興宗教集団が活動を始めたと聞き、異郷の信仰だとは認知しています。もしや、訊太郎さんのご親族、ご家族は新興宗教を信奉する方々ですか?」 「いえ、無信教です」 ほっと胸をなでおろす皇太子殿下に姉が首を傾げる。 「ええ。我が国、日本は正式に『 何やら、話の流れが穏やかではない。 その空気を過敏に姉や親友たちが察知し、自然と皇太子殿下と俺を遠ざけようと前に出てくれる。 俺達が発する険呑な空気は、周囲の人間にも伝わったようで『なんだ? あの態度』『皇太子殿下に対して無礼じゃないか?』なんてヒソヒソと耳打ちし、決して好意的ではない視線が集中し始める。 俺は身の危険、というよりみんなの被害を危惧し、不穏な気配を霧散させるべく シスター・レアンにもらった地位を開示し、とりあえずは話を逸らす、というか微妙な空気をうやむやにできただろうか? 「それは運命を感じずにはいられません。日本皇家と世界屈指の影響力と教徒を持つ聖イリス教の融和こそが、日本に富と名声をもたらします」 皇太子殿下は素晴らしいと歓喜し、周囲の人々へ両手を広げ、その喜びをみなで分かち合おうと大仰な仕草をする。それに反応し、観衆は喜色満面に豹変する。 「では再度、お願い申し上げます。どうか、私の婚約者になって欲しい」 燃え立つ赤髪をサラリとなびかせた皇太子殿下が、俺を熱心に見つめ......その場で イグニトール姫が多くの臣下の前でお礼を言ってくれた時のように、ゲーム内に似たシチュエーションがここに再現された。 周囲の期待に満ちた息を呑む音、そして本人から伝わってくる断る事は許さないという気迫がぶつかってくる。その本気さに、皇家の誇りや体面を賭けて、勝負をしに来てるのは理解できた。 まがりなりにも俺だって茜ちゃんに告白しようとした身。あの緊張感と精神にかかる重圧は、半端ない覚悟がなければ、本心から相手を欲していないとできない事だとも理解はしている。 けれど、全てが唐突すぎるし......俺に男を、皇太子殿下が好きという気持ちはない。 だから誠心誠意。 俺は及び腰ながらも返事をする。 「ごめんなさい!」 あれから何とか家に辿り着き、精神的疲れや諸々のもやもやした気持ちを一気に洗い流すため、すぐに湯船へ浸かった。けれども、やっぱり気持ちは落ち着かず早々と風呂から出てしまった......。 『皇太子殿下が、一般人子女へ唐突のプロポーズをしたとの事で世間は大賑わいになっています』 リビングでぐでーっとソファへよりかかりながら、テレビのニュースを眺める。 自分には何も関係ないと自己暗示を簡単にかけられたらどんなにいいだろうか。テレビの画面にはでかでかと、俺が皇太子殿下にプロポーズされているシーンが流されていた。 「太郎。髪の毛をしっかり乾かして。あと、ちゃんと服を着なさい」 不憫な子を憐れむような目で姉が俺を見てくる。 「......あーい......」 髪の毛って乾かすのにすごく時間がかかって面倒くさい。 あっついから服を全部着るのが億劫だ。 なんでイグニトール皇家なんてのがあって、しかも皇太子殿下に告白されなきゃならないんだ。 断ったらすごい剣幕で人々が騒ぎだすし、帰るのに一苦労だったし、もう疲れた。 きっぱりと返事したのに、皇太子殿下の反応といえば『今回は残念なお答えをいただきましたが、私はまだ諦めきれません。またお会いしましょう』なんて意味深な捨て台詞を残していったし。 「溜息が多いわね。おいで、太郎。わたしが髪の毛を乾かしてあげるわ」 「うぁー......ありがとー」 ここは素直に甘えるが吉。 ぶぅぅーん、とドライヤーの音と熱風が髪の毛をなでる。後ろから温風の流れに沿って、姉の優しい手が流れる。 疲れた身体と心に染みわたる、姉の慈愛に満ちた計らいにしばらくは身を委ねてしまおう。 「太郎がお風呂に入ってる間、天皇家についてすこし調べたのだけれど」 姉は俺の髪の毛を乾かしつつ、決して明るくない声音で語り始めた。 「イグニトール天皇家の起こりは遥か太古からって事になってるわ。日本史の転換期には必ずと言っていいほど、イグニトール天皇家の名が出てきては大活躍よ」 「ほぇー......妖精の次は天皇家ね......」 「どうして天皇家が絶大な人気を誇っているかと言えば、それは日本国民に絶対的な安全と平和を保障しているからだそうよ」 「どういうこと?」 「そうね。さっきも言ったけど、イグニトール天皇家は事あるごとに日本を守るために、イグニトールの系譜が宿す代々の力を行使しているそうよ」 「具体的に?」 「武力よ。例えば......約800年前に、モンゴル帝国の 「う、うん」 「膨大な熱量、爆炎を発生させて気流を乱し、急激な気圧変化によって嵐を起こした。そして雷を落とし、 「まじですか......」 「ここ百年の最も偉大な功績は......第二次世界大戦。あれってアメリカに核爆弾を落とされたのは日本だったはずなのに......イグニトール天皇家の力で生成した『超級炎熱弾頭』を米軍の全軍事基地に落として大勝利を収めたそうよ。その威力は小型の核ミサイル並みだったそうね」 なんだよ、それ。 確かに、ゲーム内のイグニトール王家は雷と炎を司る血筋だった。 けれど、そんな核弾頭みたいな次元を超越した武力を個人が、一家系が保持していいものなのか? そんなのが存在するなんて、もうめちゃくちゃじゃないか。スキル保持者の大量発生は防げたものの、そんな化け物じみた武力を持つ存在が現実へと浸食してしまうなんて、どうすればいいのか見当もつかない。 皇太子殿下......あんな幼い少年が、即座に都市一つを壊滅に追いやる力を行使できるかもしれない、という事実にうすら寒いものを感じる。 「......日本って敗戦国じゃなくて、戦勝国になってるの?」 「そうね」 最初は宗教、思想への干渉。 キリスト教や他宗教の消失、神々に対する信仰への浸食。 次は歴史の 妖精との国交や、妖精がいたという事実の植え付け。続いて、戦勝国として存在する日本。 政治、経済、法、軍事に関わる重役のすり替え。 「とても順序よく。ごく平和的に、日本が......人類が侵略されているように思えるわね」 ドライヤーの音が鳴りやむと、やけに室内が静かになったと感じてしまった。

212 210 Stories, Invasion? It's too much to do. I can't believe the Ignitore royal family is becoming a Japanese royal family... but the crowd's eyes on the Ignitore royal family were hot, and its praise did tell the true story that the Japanese people supported the Ignitore royal family. I was under the impression that Japan had been invaded before I knew it, as if it were a sneaky assassin with no footsteps. ...... Such a shock sweeps the inside out, but the surrounding reactions are giving us a boost without worrying about our upset. A major event, His Royal Highness's electric shock proposal, stops time (when) for a moment, and cheers overflowing with people's joy ripple like rough waves. "What I did... I'm confused when you suddenly offer something like this, right? But inside my chest, my body couldn't stop you the moment I saw you." His Royal Highness seemed greatly upset by the sudden proposal, laughing troubled by the confusion and fear that the symbol of Japan had been replaced as Emperor Ignitore's. "Ha ha..." I don't know how to answer it, I just have to pocan. I turned my gaze to my sister at night (Yuki) and evening glow (Yuki) for help... but I couldn't seem to keep up with the situation without everyone or this clap, and I was groaning (yum) with an indescribable face. "I would like to ask you to excuse me. Could you tell me your name?" In response to this reaction, His Royal Highness the Crown Prince tries to encourage ahead without waiting. Marriage or something...... is he aware that he is going through a life shaping project? Or is this a numb?!? Am I not ashamed or something? Seeing him consistently with the presence of people watching in noise and blessing mode, with grandeur without worrying about countless gazes, I feel that he is a deserving stand-up for the powerful. When I'm distracted, I get a knock on the shoulder. My sister next door answered something, and she hastened it in a way. I was praised for something, but why am I not too happy? I guess that's because Your Highness is a man. I'd love it if this was Cee. But unlike me, there's a yellow voice rising from the audience. It is mainly from the women, screaming with a whisper admiring male idols. To such a noisy people His Royal Highness waves his right hand as if he were an absolute power man. Then, with such a subtle trick, the women's stiffness quieted back. "I say Ignal Torn Fir Ignis. What is Mr. Jintaro's kanji? I will explain my full name to His Royal Highness the Crown Prince, whilst I insist that you be as outsider as possible. Having heard it all, His Highness began to snort again and again with a face that seemed impressed. "Um, Your Royal Highness... did you know that the Buddha is a kanji that accompanied the gods? "Yeah? Are you...? "My name is Shintaro's sister, Buddha Makoto." "That's good" "Are you Shintaro's sister? This is disrespectful... I recently learned that Buddha is a word associated with God while studying shallow. I have heard that buddhist emerging religious groups have begun to operate around Thailand and I recognize that it is a foreign faith. Are Shintaro's relatives and family members followers of emerging religions? "No, it's not faithful" My sister leans her neck against His Royal Highness the Crown Prince, who lays down her breasts with relief. "Yes, my country, Japan, is officially showing its full cooperation with the 'Rainbow Goddess (Arco Illis)' Church... because if my wife is an emerging religion that is disturbing the public, she will take a rather forceful approach." Somehow, the story doesn't flow calmly. My sister and best friends perceive the air hypersensitively and come forward to keep nature, His Royal Highness the Crown Prince and me away. The dangerous air we emit seems to have been passed on to the people around us. 'What? That attitude. "" Isn't that disrespectful to His Royal Highness the Crown Prince?' What a hissing ear, never favorable gaze begins to concentrate. I'm more of a danger to myself than a danger to everyone else, and I name them after them to fog disturbing signs. Would it have been possible to disclose the status that Sister Lean had given him and, for now, get out of the way, or have some subtle air? "That can't help but feel destined. It is the harmony of St. Islam, with its royal family and the world's foremost influence and followers, that brings wealth and fame to Japan." His Royal Highness rejoices that he is wonderful, spreading his hands to the people around him and doing a great trick to share his joy with all of us. Reacting to it, the audience turns leopard on its delightful face. "Again, please. Please, I want you to be my fiance." His Royal Highness the Crown Prince, with his burning red hair sarahed, stared eagerly at me... kneeling (kneeling) on the spot and proposing again. Similar situations in the game were reproduced here, as when Princess Ignitol thanked me in front of many ministers. Breathtaking sounds full of ambient expectations, and a temper to not allow yourself to say no coming from the person. To its seriousness, I understood that you were here to fight, betraying the pride and decency of the royal family. Even though I tried to confess to Sy. I also understand that that tension and the heavy pressure on the spirit can't be done without wanting someone from the bottom of my heart if I'm not half ready. But it's all too abrupt... and I don't feel like I like the man, His Royal Highness. So sincere. I reply while I sit back. "Sorry!" I managed to get to the house after that and immersed myself in the hot tub immediately to wash away my mental fatigue and all my spiritual feelings at once. However, I still felt restless and got out of the bath early...... "The crowd is very busy because His Royal Highness has proposed abruptly to ordinary children." Watch TV news as you head back to the couch in the living room. How good would it be if they made it easy to self-imply that it had nothing to do with me? The TV screen was filled with scenes of me being proposed to His Royal Highness the Crown Prince. "Taro. Keep your hair dry. And get dressed properly." My sister looks at me with pitiful eyes. "... uh..." Hair is a pain in the ass that takes so long to dry. Wearing all your clothes is a hundred million robberies. Why is there such a thing as the Royal Ignitore, and besides, His Royal Highness the Crown Prince has to confess? When I said no, people would make a scene on the awesome sword screen, and it was a hard time getting home, and I'm tired already. I replied clearly, but speaking of the reaction of His Royal Highness the Crown Prince: 'I am sorry to hear your answer this time, but I cannot give up yet. I'll see you again' what a meaningful throwaway dialogue I left behind. "That's a lot of sighing. Come on, Taro. I'll dry your hair." "Wow... thanks" Honestly sweet but auspicious here. Boo-hoo, and the sound of the hairdryer and the hot air make my hair. Along the warm wind flow from behind, my sister's gentle hands flow. Let's give ourselves up for a while to a measure full of the love of our sister, stained with tired bodies and hearts. "While Taro was taking a bath, I did some research on the Emperor's family." My sister started talking in a voice that was never bright as she dried my hair. "Imperial Ignitol has been happening for far too long. It is important to say that the name of Emperor Ignitol will come out during the transition period of Japanese history." "Ho... the fairy is next in line for the Emperor..." "How can the Emperor be so popular that it guarantees absolute security and peace to the Japanese people?" "What do you mean? "Right. As I said earlier, the Emperor Ignitol is exercising the generational power of Ignitol's genealogy to protect Japan every time." "Specifically? "Force. For example... about 800 years ago, there was a time when a former Mongolian Empire attacked Japan with a large army... but there was a historical fact that the former military ship sank at the bottom of the water and the expedition failed due to rough waves that prevented the ship from landing, a sea storm called Kamikaze." "Ugh, yeah." "A huge amount of heat, exploding flames, disrupted the airflow and caused a storm by sudden barometric pressure changes. And it was Emperor Ignithol, who drew the blood of God, who threw down the thunder and drove the former convoy to destruction. It was supposed to save Japan." "Are you serious..." "The greatest feat of the last hundred years has been... World War II. It should have been Japan that dropped a nuclear bomb on the United States... they dropped the" Super Flaming Warhead "generated by Emperor Ignitol's power on all U.S. military bases and won big. That power was like a small nuclear missile." What the hell, that. Indeed, the Ignitol royal family in the game was a blood muscle that commanded thunder and flames. But is it okay for the family to retain force that transcends such a nuclear warhead dimension? It's already a mess that such a thing exists. Though the mass occurrence of skill holders could have been prevented, I have no idea what to do about the presence of such monstrous force eroding into reality. His Royal Highness the Crown Prince...... I feel flabbergasted by the fact that such a young boy may be able to exercise his power to destroy one city immediately. "... Japan isn't a losing country, it's a winning country? "Right." At first, interference with religion, ideas. The disappearance of Christianity and other religions, erosion of faith in the gods. Next is the alteration of history. National mating with fairies or planting the fact that there were fairies. This is followed by Japan, which exists as a victorious nation. Replacement of executive officers involved in political, economic, legal and military matters. "Very orderly. Very peacefully, it seems that Japan is being invaded by mankind." When the hairdryer sounded louder, I felt the indoor quieter.

201話 雲一つない夜に 『一匹狼』率いる敵勢が攻めてくる。 そう聞いてから、砦の全てを見渡せる最も高い場所で既に20分は待機している。 『黄昏の酒喰らい』に所属している俺は、護衛役に向いている大盾スキル持ちだってのが認められて、ベンテンスさんの横に配置された。 、『白銀の天使』を間近で拝める機会をもらえたけど......すごいぞ、ほんとに。 俺に少女趣味なんてものはなかったけど、噂以上の可愛さで何かに目覚めそうになってしまう程だ。『風の狩人』シンもすごい別嬪だが、この少女もやばい。 団員の中であの少女に声を一言かけられた、というだけで舞い上がっていた奴がいたけど、それにも頷けてしまう。 「おいおい、ヴォルフの野郎はいつくんだよ。もう夜になっちまったじゃねえか」 ベンテンスさんがぼやくのも当たり前だ。 クラン・クラン内の時間ではすっかり夜になっていて、群青の空には薄い月まで顔を出している。 「そうだな......みんなは敵の出方をどう思う?」 『白銀の天使』はワンマン気質なリーダーではなさそうだ。事あるごとに周りの意見をつぶさに聞いて、それを噛み砕いてから自分の結論を出している。そもそも、最初は可愛いだけが取り柄で周りが持ち上げているだけの存在かと思っていたけど、この少女の強さは尋常じゃない。正確には『白銀の天使』の背後でひっそりと控えている『剥製の雪姫ブルーホワイト』が桁違いなのだけど......そんな化け物を従えている、というだけでも傭兵として一目置かざるを得ない。 『白銀の天使』には計り知れない力がある、というのが先の戦いで敗北した俺達の見解だ。なにせあのベンテンスさんを一騎打ちで負かした そんな幼い容姿と激しいギャップを持つ彼女が問いを投げれば、すぐに反応するのが両脇を固めるイケメン二人だ。 「こっちはなんとなく敵の位置は掴めているらしいけど......点々と目撃地点が変わってるらしいよ」 「早い話、 「そうか......RF4-youの指摘通りだとしたら、相手はいくつかの部隊に別れて守りの薄い箇所を狙う算段かもしれない。そのために姿をギリギリまでくらましている、と予想できる」 「はっはっは。だとしてもどうすんだよ、こっちは700ぽっちの戦力で砦全てをまんべんなくフォローできる数はそろっちゃいねえぞ。敵が攻めてくる方向や場所が事前にわかってりゃ、話は別だけんどよ」 難なく敵の思惑を察した『白銀の天使』に対し、我らが『黄昏の酒喰らい』の副団長、ベンテンスさんは それからしばらく何か考えにふけるように『白銀の天使』は夜空を眺める。 そんな何気ない動作でもってしても目が惹かれてしまうほどに、あどけない少女は美しかった。 これでは噂になってしまうのも仕方ないだろう。 「撮影員、急げ」 「イェッサー、幻影魔法スキルの拡写アビリティ、投影アビリティともに準備完了です」 小声だが、俺の位置だとばっちり聞こえた。 「拡声員、準備はいいな?」 「イェッサー、伝令スキルの号令アビリティ準備完了です」 どうやら『白銀の天使』には聞こえないように、『隠密』スキル系統の小声アビリティを使っているな。 RFなんとかって奴の部下だかフレンドだか知らないけど、二人の 「よし、発動せよ」 「「サァーイェッサー」」 怪しげな軍人もどきが命令を下すと、映画の投射機でも使ったかのように夜空へと『白銀の天使』の今の様子が映りだした。神秘的な雰囲気を醸し出す銀髪の美少女が、何かを胸に秘めた表情で夜空を見上げている様は神々しい絵画でも眺めているように思えた。 ちなみにその映像は『白銀の天使』のちょうど真後ろあたりに、投射されているので、かなり拡大されているのに本人は気付いてない。 「タロ閣下のご尊顔を拝謁できたのであるならば、来たる作戦に怯えの色を見せるウジ虫共も血気盛んになるでありますな」 アールなんとかは士気向上のためにやっているのか。 確かに、戦の直前でこんな映像を見せられてしまえば俺達には女神か何かがついているように錯覚しかねない、というかゲームの中での演出とわかっていてもこれはなかなかに風情がある。 むさくるしい男を見るより、守るべき美少女を眺める方がやる気も出るというもの。 「月が出てる......」 『白銀の天使』は砦中の 「ご主人さま、どうかした?」 このなんとも言えないファンシーな映像を見せられている俺だが、俺達は彼女の動向を真剣に見守る。 「ご主人さま、敵がくるの?」 戦を控えた砦に詰める猛者たちが、今この光景を一心に見つめている。 戦とはかけ離れた、穏やかで上品な空気を醸し出す二人を、一同が異様な静けさをもって眺めている。緊張が辺りを包み、畏敬の念が人形を抱く美少女へと向けられている異質な空間。 人形と喋るのに夢中なのか、思考するのに一生懸命になっているのか。 「敵は来るよ。だから月に尋ねて欲しい」 「ご主人さま、わかったから安心してね?」 それから『いい子』と口にし、ニコニコとメイド人形の頭をなでる『白銀の天使』。 「敵の攻めてくる方向がわかった。砦の外に転がってるたくさんの石に注目して欲しい。あれが白く光っている方角に敵は潜んでる」 その見事な手腕、防衛側が有利になる情報を即座に得る能力に感嘆してしまう。 「月光に照らされる限り、石コロに付与された効果は消えない」 二人へ、砦中の味方に知らせろと言う。けれど『それには及ばずであります閣下! 既に自分が全軍に通達したであります!』と恭しく述べるアールなんとか。 「今夜は雲一つない綺麗な月夜だ」 空に浮かぶ月よりも綺麗な顔で、『白銀の天使』は凄惨な笑みを浮かべる。 「だから勝利の道しるべとなる光は

203 201 Stories On A Night Without A Cloud The enemy led by "The Lonely Wolf" is attacking. Since I heard that, I've already been waiting 20 minutes at the highest point where I can see everything in the fort. Being part of "Dusk Alcohol Eater," I was admitted to possess the great shield skills suitable for the escort role, and was placed next to Mr. Bentens. Thanks to our commander (officel), the rumored girl mercenary (player) who is also eligible for escort, and the opportunity to worship "Silver Angel" up close... Wow, really. I didn't have a hobby for girls, but I'm about to wake up to something with more cuteness than rumors. "Wind Hunter" Singh is amazing too. Separate, but this girl sucks too. There was a guy in the crew who was just up there saying a word to that girl, but he also nods at it. "Hey, when's the Wolf bastard coming? It's already night." It is also natural for Mr. Bentens to blur. It is totally night in time within the clan clan, with faces up to the thin moon in the swarm blue sky. "Right...... what do we all think of the way out enemies? "Silver Angel" doesn't seem like a one-man temperamental leader. Every time I have something to do, I crush the opinions around me, chew it up, and then draw my own conclusions. In the first place, I thought just being cute was the only thing that was lifting around me with a handle, but the strength of this girl is unusual. Precisely the "Skinny Snow Princess Blue White" that secretly refrains behind "The Silver Angel" is a misdigit...... I have to put it at a glance as a mercenary just to say I can follow such a monster. "Silver Angel" has immeasurable power, which is our view defeated in the previous battle. Anyway, he's a mercenary (player) who beat that Mr. Bentens by one shot. There is no more comforting being in this game where power says things. If she throws the question with such a young appearance and a fierce gap, it's the two handsome men who consolidate their sides who react immediately. "He's got some idea where the enemy is... but he's changing sightings." "Quick story, agitation or manoeuvre... Either way, I guess you're after an ambush" "Well... if RF4-you point it out, the opponent may be a calculator who breaks up with some troops and targets a weak defense. I can predict how critical he is for that." "Ha ha. Whatever happens, there's not a good number of people who can follow all the fortifications with 700 Pooh's power. If we know in advance the direction and location of an enemy attack, there's nothing more to talk about." Bentens, vice president of our "Dusk Alcohol Eater," gives Yo (more) responses to "Silver Angel," who perceived the enemy's thoughts without difficulty. Then 'Angel of Silver' looks at the night sky as if to think of something for a while. The unusual girl was so beautiful that even with such casual motion, her eyes would be attracted to her. This won't help it get rumored. "Photographer, hurry up" "Yesser, you are ready for both Phantom Magic Abilities and Projection Abilities" Whisper, but it's my position. I just heard it. "Loudspeaker, are you ready? "Yesser, Decree Ability Ready for Command Skills" You're using the whispering abilities of the 'hidden' skill lineage, apparently not to sound like an 'angel of silver'. RF Oh my God, I don't know if it's his men or his friends, but I realize the two mercenaries (players) are sneaking up on something. "Okay, activate it." "" Saar Yesser "" When a suspicious soldier gave the order, the current appearance of "Silver Angel" was reflected in the night sky as if it had also been used by the film's projector. It seemed to me that a silver-haired girl creating a mysterious atmosphere was looking up at the night sky with a look hidden in her chest, even in a divine painting. By the way, that footage is just behind The Silver Angel, projected, so I haven't noticed the person, even though it's pretty enlarged. "If I could worship His Eminence Taro's honorable face, I'd be bloodthirsty with bugs that show frightening colors in the coming operation." Earl, do you manage to do it to improve morale? Indeed, if we were shown footage like this just before the war, we could be under the illusion of having a goddess or something on us, or even if we knew it was a performance in the game, this is quite a flair. Something that makes me more motivated to watch beautiful girls to protect than to look at nasty men. "The moon is out..." "Silver Angel" doesn't even know it's been noticed by mercenaries (players) all over the fort, whining to himself. "Your husband, what's wrong? It's me being shown this indescribable fancy footage, but we watch her trends seriously. "Your husband, do you have enemies? The fierce men who pack into forts that have refrained from war are now staring wholeheartedly at this sight. Watching two gentle and elegant air, far from the battle, together with a different tranquility. A heterogeneous space where tension surrounds and awe is directed towards a beautiful girl holding a doll. Are you obsessed with talking to dolls or are you trying so hard to think? "The enemy will come. So I want you to ask the moon." "Your husband, don't worry, okay? Then he says, "Good boy," and "Angel of Silver," which is the head of Nico and the maid doll. "I see the direction the enemy is going to attack. He's rolling outside the fort. I want you to pay attention to a lot of stones. The enemy is lurking in the direction where it glows white." I admire its brilliant arm, the ability of the defensive side to get instant information in its favor. "As long as it is illuminated by moonlight, the effects imparted to the stone colo will not disappear" The Silver Angel immediately tells the two knights with him to inform his allies throughout the fort. But 'that does not extend, my lord! You have already notified the entire army!' I respectfully state, Earl. Something. "It's a beautiful moonlit night with no clouds." With a prettier face than the moon floating in the sky, 'The Silver Angel' smiles miserably. "So the light that becomes a sign of victory cannot be crushed."

278話 誘拐された幼女の心は揺れ動く 「太郎! テレビをッ、ニュースを見たの!?」 広すぎる部屋に比べて小さすぎるドアがノックもされずに開かれる。 「あぁ、姉......」 勢い良く扉を開けたのは、焦燥を色濃く顔に浮かべた姉だった。 「まさか巨大生物まで、こんなにも早く現実に具現化するなんて......」 「巨人については......その、姉。俺は前からクラン・クランで会ってたんだ」 「そういえばタロの屋敷にいたな。軽く腐敗していたけれど......」 「うん。ただ、巨人出現のトリガーは多分、石生物を生みだした 「確かに今まで巨人なんてものが現実に現れるなんてなかったし......それで、今回の騒動でタロは無関係って安心していいのよね?」 「それが......」 姉の心配事を増やすのは気が引けるが、ここは正直に自分の予測を述べるしかない。 像や神像、巨像、巨人型の巨大生物は、その......俺を絶対主神として崇めてるかもしれない」 「な、なんだって......」 日本中の観音像がおそらくは俺を探して動きまわっている。同じく、世界各地の巨像たちが現在進行形で日本に向かっているのは俺に原因があると伝える。 「そんな......太郎はいつから巨人たちの神になってしまったのよ」 「神様とはちょっと違うけど、崇める対象になっている可能性は十分にありえると思う」 「私達にできることって、あるの......?」 さすがの姉もこればかりは妙案が思いつかないのだろう。 それでも弟である俺を抱きしめて、安心させるように背中をなでてくれるのはとてもありがたかった。 豊かな胸や全身の柔らかさ、そして姉の手から伝わる確かなぬくもりが俺の背中を押してくれる。 不安は募るけれど、何もしないなんて選択肢はない。 俺達にはクラン・クランというツールを通して、現実に影響を多少なりとも及ぼせるのだから。 「これ以上の混乱を避けるために、もう一度クラン・クランにログインしよう」 「それで、どうするの?」 「未だにクラン・クランでは石生物が発生し続けている。これが現実ともリンクしているとすれば、少なくとも『 「そう、か......」 憶測でしかない俺の意見に、姉は神妙に頷いてくれる。 』に太郎が近付くのは危険すぎるわ。あんな変態発言をする輩にッ......」 「でも、姉......」 「わかったわ。今はログインして、石生物を殲滅しつつ、あの変態共に辿り着いて止めさせればいいのね」 「う、うん」 本当は子龍ちゃんや継子ちゃんが言っていたように、ゴッホさんとフレンド登録して話し合いでの解決の方が早いと思う。でも、姉からはそんな交渉は絶対に許さないという不動の態度が見て取れた。 「一つ聞くわよ、太郎」 「うん?」 アハハ、と乾いた笑みで姉に答える。 「でも、そんなわがまま......言ってる場合じゃないんだよな......」 姉は清々しい笑顔を向けてくる。 「太郎のその言葉を聞いて、すっきりよ。私がやることは、あいつらを完膚無きまでに叩きのめすだけね」 獰猛なその笑みは、いつもの仏家の長女のそれだった。 「ちょっと、姉。さすがに世界がやばいって時に......」 「世界と弟の望み、どっちを優先するかなんて決まっているでしょう?」 凛とした仕草で俺を見つめる。 「私は太郎の姉よ」 そしてポンポンと頭を数度なでられた。 照れくさくなった俺は、せめてもの反抗でジトッとした半眼で姉を見上げる。 「それに、今更『秘密結社・化学式遺産帝国』の動きを止めても、巨大生物の出現が止むとは限らないでしょう?」 「ううーむ......」 その気持ちはすごくありがたい。 けれどやっぱり、納得し辛い......。きっと俺と親しくない大半の人間は、問題解決を早めに望むはずだ。所詮はゲームなのだから意に沿わない傭兵団に入っても、別にいいかな、と思えてしまうのも確か。 やっぱり現実の方が大事だし。 晃夜 さんの言う通り......一度ゴッホさん? って人達と連絡を取ってみたほうがいいのかも」 「早い話、 そこにちょこっとチクリとくるものはあったけれど、やっぱり冷静に考えればその選択しかない。 「周りの人達がねー......」 子龍さんや継子さんは、姉や『 「絶対に反対って空気だよね......」 「タロさん、すごい人望だねー......」 彼女たちの怯えは理解できる。特に姉から放たれる覇気はすさまじいもので、街内の石生物を駆逐する姿は圧巻の一言。でも、それでも再びログインしてみてわかったのは、【感染都市サナトリウム】が石生物たちの波に呑まれつつあるという事実だった。 「というわけで、タロさんごめんね」 「うんー、先に謝っておくねー」 姉や『銀の軍人』に囲まれている状態で、唐突に そうして首筋にチクリと軽い痛みが刺す。 どうやら、アサシン系統のスキルを持つ継子さんが、俺に......何かを、した......? 身体の自由が奪われ、平衡感覚を失うようにして倒れそうになる。 それを継子さんが抱えて支えてくれる。 「2人とも、何を?」 「おい、お前ら、どういう事だ?」 は突然の行動に困惑している様子。 「あー、これしかないかなって?」 「コウくんとユウくんは、大人しくしてくれてると嬉しいかなー」 身体が言う事を聞かない。 継子さんの腕の中で時が止まってしまったかのように、意識だけはあるまま景色が流れていく。 「それ、みんな! 出ておいで!」 子龍さんの身体が大きく膨れ上がり、緋色の鱗におおわれたドラゴンになるのを視界の端で捉えつつ、俺の意識は違う場所に集中していた。 それは晃夜と夕輝の2人だ。 親友たちと離される。 最も近くにいたはずの親友たちは、何もせず、ただ迷うそぶりをして......俺と子龍さんや継子さんを何度も見返していた。 「......どうする」 それは理解できる。 でも夕輝と晃夜はやっぱり、子龍さんや継子さんに甘い。いつもだったら、わき目もふらずに俺の味方をしてくれて、助けてくれるはずなのに......。 きっと、あいつらは子龍さんと継子さんに特別な感情を抱き始めているのかもしれない。 それが、なんだか悔しくて。 ちょっと虚しくて。 だからどうにでもなれと、そんな行き場のない感情を胸に――

281 278 Stories The Heart Of A Kidnapped Toddler Shakes "Taro! Did you watch the TV and the news!? Doors that are too small compared to oversized rooms are opened without even being knocked. "Oh, sister..." The one who opened the door with momentum was his sister, who floated her impatience to her face in colour. "I can't believe it embodies reality so quickly, even giant creatures..." "As for the giant... its, sister. I've been seeing you at the Clan Clan for a long time." "Speaking of which, you were at Taro's mansion. Though it was lightly corrupt..." "Yeah, but I think maybe the trigger for the giant appearance lies in the actions of the mercenary regiment that created the stone creature (Clan), the Secret Society (Secret) and the Chemical Heritage Empire (Lieberegalia)." "Surely there's never been anything like a giant in real life before... so you can rest assured that Talo has nothing to do with this commotion, right? "That's..." I find it tempting to increase my sister's worries, but I can only honestly state my predictions here. "The statues, statues, giant statues, giant giant creatures... may adore me as an absolute god." "Hey, what..." Kannon statues from all over Japan are probably moving around looking for me. Likewise, I tell them that I have a reason why giant statues from all over the world are heading to Japan in their current progression. "How long has Taro been a god to the giants?" "It's a little different from God, but I think it's quite possible that he's the object of worship" "Is there something we can do...? I guess your sister can't come up with a plan for all this either. Still, I was so thankful to hug me, my brother, and give me a back to reassure me. Rich breasts, full body softness, and a definite plush coming from my sister's hand push my back. I solicit anxiety, but I don't have a choice not to do anything. We can influence reality in any way through a tool called Clan Clan. "Sign in to Clan Clan again to avoid any further confusion" "So, what do you do? "Stone organisms still continue to develop in Clan Clan. If this is also linked to reality, at least stop the 'Secret Order (Secret) - Chemical Heritage Empire (Lieberegalia)' ... there may be no more occurrences of giant organisms in reality" "Right..." My sister nods mysteriously to my opinion, which is only speculation. "But it's too dangerous for Taro to be close to the Secret Society/Chemical Heritage Empire (Lieberegalia). To someone who makes such a perverted statement..." "But my sister..." "Okay. Now we just have to log in, destroy the stone creatures, and then we can get to those perverts and stop them." "Ugh, yeah." The truth is, like Zilong and Stepson said, I think it's quicker to sign up for friends with Gogh and settle things in a discussion. But I could see from my sister an immobile attitude that I would never allow such negotiations. "I'll ask you one thing, Taro." "Yeah?" Ahaha, and answers my sister with a dry grin. "But you're so selfish... not if you're saying..." My sister comes with a crisp smile. "It's refreshing to hear Taro say that. All I have to do is knock them out before they're completely skinless." The fierce grin was that of the usual eldest daughter of the Buddha family. "Hey, sister. Sometimes the world just sucks..." "You know what the world wants and your brother wants, and which you prioritize, right? He stares at me with a gentle trick. "I'm Taro's sister." And I got pompous and my head a few times. I look up at my sister with a jittery half-eye at least in disobedience. "Besides, stopping the movement of The Secret Society and the Chemical Heritage Empire now won't necessarily stop the emergence of giant organisms, will it? "Hmmm......" That feeling is greatly appreciated. But after all, it's convincing and hard...... I'm sure most people who aren't close to me want to solve the problem early. Even if you join a mercenary regiment that doesn't go along with your intentions because it's a game, I'm sure it doesn't matter. I knew reality was more important. I wonder what you would say about shaking the night or Yuki. "Hmm. After all, Zilong (Shiryu) is right...... once Mr. Gogh? Maybe we should get in touch with them." "Quick story, I agree with my stepsons." There was something a little ticklish there, but after all, if you think calmly, you only have that choice. "There are no people around..." Zilong and his stepchildren stare at his sister and the Silver Army (Silverray) and whisper. "Definitely the opposite is air..." "Mr. Taro, you're such a big fan..." Their fright is understandable. Especially when the hegemony released from my sister is a faint one, and the appearance of driving away stone creatures in the city is a sweeping word. But still, I logged in again and found out the fact that [Sanatorium, the infected city] was being swallowed by the waves of stone creatures. "So sorry, Mr. Tallo" "Yeah, I'll apologize first" Surrounded by his sister and "Silver Soldier," Suddenly Zilong and his stepchildren approached me. That's how a tickle and mild pain sting my neck muscles. Apparently, my stepchildren with the skills of the Assassin lineage... did something to me...? Body freedom is taken away, I try to lose my sense of equilibrium and I'm about to fall. My stepchild holds it and supports me. "Both of you, what? "Hey, you guys, what's going on? Shaking Night (Koya) and Yuki (Yuki) right next door seem to be bewildered by their sudden actions. "Uh, is this all you got? "Kou-kun and Yu-kun, I wonder if you'd be happy to keep me company." I don't listen to my body. As if time had stopped in her stepson's arms, the view flows with only consciousness. "That, guys! Get out of here! My consciousness was concentrated in a different place as I captured Zilong's body swelled up greatly and became a dragon under a scarlet scale at the edge of my sight. Those are two people, Shaking Night and Evening Fai. I get separated from my best friends. The best friends who were supposed to be nearest did nothing, just pretended to get lost... and looked back at me and Zilong and my stepchildren many times. "... what to do" That's understandable. But Evening Fai and Shaking Night are still sweet on Zilong and stepchildren. If it was always, you'd be on my side without a scratch, and you'd help me... I'm sure those guys may be starting to have special feelings for Zilong and his stepson. That's kind of regrettable. A little vain. So I don't care what you do, you know, with all that no-go emotion in your chest.

びやかな森を妖精達と散策するのは非常に心が踊る体験だった。 「ここにあるものは採取しても構わないの?」 「人間が来ることなんて滅多にないんだし」 「少しぐらいなら」 「いいんじゃないかなっ」 妖精たちは口々に俺に返事を返してくる。 よほど、人間との交流が珍しいのか、ひたすら俺に色々なことを尋ねてくる。 「人間は欲深くって」 「意地悪で」 「傷つけ合って」 「襲ってくる種族だって聞いてる~」 「そうなの? 違うの?」 俺からも質問をしたい事はたくさんあるが、妖精の欲求を満たすために返答に専念しておく。 「へーじゃあ人間は」 「男と女っていう種類に」 「わかれてるのかぁ~」 はどっち?」 おお、賢者ミソラの名前が出てきたぞ。 どうやら、妖精たちの話を要約すると、賢者ミソラはこの森に古くからいるらしく、妖精たちのまとめ役のようだった。 「もし人間きたらミソラに報告~」 「これ、ボクタチの役目ッ」 ということは、既にミソラさんには俺がこの森に辿りついたことは知られていると考えても良いだろう。 を堂々としながら、ミソラさんを探すのでも問題ないだろう。 正直、こんなふうにして宝石を生む森、クリステアリーを隠しているからには訳があるのだろうと下手な行動はしない方がいいと警戒はしているが。 まぁ、『宝石を生む』なんて名前がついているのだから、希少なものを保護するという面でも秘密にしておきたかったのかもしれない。 それでも、とりあえず俺は周辺の素材をひたすら拾っていく。 草花を調べると。 :『花結晶』を入手しました: 木を調べると。 :『結晶の枝』を入手しました: 樹液なようなモノが流れている木からは。 飴色に輝く液体。 ハチミツみたいだ。 他にも液体系の素材はないかつぶさに観察すると、大きな葉にキラキラと光るモノが見える。 葉っぱに溜まった水滴だ。 :『水晶のしずく』を入手しました: おお。 「そんなのいっぱいあるよ~」 「もっと綺麗なものもあるよ~?」 「人間うれしい?」 陽気にはしゃぐ妖精たちは、とても可愛らしく俺の後を付いてくる。 「すっごく楽しいよ! 妖精さんたちともお話ができて嬉しい」 正直な感想を述べておく。 素材がこんなに取れるのも万々歳だし、ちょこちょこと飛び跳ねまわる妖精は、すごく魅力的だ。一家に一匹は欲しいと思ってしまうほどに。 「怖くない~」 元気な妖精たちに釣られて、俺も足取りが軽くなる。 なんとなく鼻歌まじりで探索をしてしまう。 すると妖精たちは徐々にその数を増やしていき、おれの周りで手に手を取り合い、輪を作りながらクルクルと回り始めた。 なぜだか、俺は踊りたくなり、適当なステップを踏み始める。 妖精たちの飛ぶ姿に見入っていると、妖精はニコニコと装備の端を掴んでは引っ張ってくる。まるで小さな子供のように、踊ろう踊ろうって語りかけてくる。 「忘却されし時の果て――」 「神の子、森の子、ヒトの子は――」 「仲睦まじく――」 「愛おしく――」 「陽光の下、星空の下――」 「月光、舞い振る晩も――」 「踊り合ったとさ――」 「魔女らっちぇ」 妖精たちの不思議な歌声を聴き入りながら、俺は踊った。 すると、妖精たちがパタパタと飛ぶたびに舞い散る小さな光が、周囲を満たし、幻想的な風景を作り出した。 「妖精さんたちは綺麗だなぁ」 そう言った妖精たちは、羽の輝きを一層強め、寄ってくる。 :妖精の粉を99個、入手しました: うお! なんだこれは。 妖精の粉 【妖精たちの輝く羽のりんぷん。通常は妖精一匹殺して、手に入るかどうかという代物。希少価値がとても高い。しかし、友好関係を築けるとそうでもないらしい】 手に入れた量にビックリしていると、不意に背後から声をかけられた。 「あるれ、あれれ。妖精たちがそこまで懐くなんて、 その声の主は濃紺のローブに身を包み、魔女っ子のようなとんがり帽子をかぶった少女だった。 歳の頃は16歳前後で、俺のアバターより少々年上そうに見えた。 髪の色は薄い青で、瞳の色はより薄い蒼だった。 が、妖精達が囁いていた人間さんね? 人間さんだよね?」 妖精たちから俺のことを聞いているということは、目の前にいる人物が賢者ミソラなのだろうか。 「はい。タロって言います。あなたは賢者ミソラさんですか?」 「そうね、そうさ。かつてはそう呼ばれていたこともあったわ。あったね」 どこか感慨深そうにクリステアリーからの空を眺め始めるミソラさん。 しばらくして、視線を戻すと自己紹介をしてくれた。 「わたしは、妖精を守護する魔女ミソラです。あなたはどうしてここへ? ここに?」 俺は全てのいきさつを正直に話した。 空を眺めていたら、小人が出てきたということ。 それが気になって探索したら、弾力性の高い木を発見して、ビョイーンっとジャンプしてここまでたどり着いたこと。 「あるえ、あれえ。結界にほころびが......それに、その木は......」 俺の話を聞いて、しばらく思考にふける賢者ミソラさん。 が残していった......元に戻しておいてほしいわ......」 おれは、なんともカッコイイワードが飛び出てきたことで思わず突っ込んでしまった。 「どんな錬金術士なのですか?」 「サンジェルマン......あぁ、でも、今は確かノア・ワールドって子だったっけ。だったかな」 む。世代交代とかそんな感じなのか? よくわからないな。 「そ、その人はどんな錬金術をするのですか?」 「キミも体感したでしょう? しただろう? 木の性質そのものを変化させたりできる、神々が定めた 物質の性質すら変化させる錬金術士......。 思わぬところで、錬金術の至高を垣間見れた。 おそらく、それほどまでの高レベルな錬金術スキルをサービス開始間もなくで所持している となると、この賢者ミソラのように同じNPCである可能性が高い。 「そうですか。その人は今どこにいるか、わかりますか?」 ぜひ、会ってみたい。 「うーん。むーん。残念ながら私には、彼らの居場所はわからないわ。わからないよ」 いつか、どこかで会ってみたいな。 創世の錬金術士、ノア・ワールドか。 錬金術士の頂きであろう人物を思い浮かべながらニヤニヤしていると、ミソラさんがポンっと頭に触れてきた。 「ほむ、ふむ。あなたはこの、宝石を生む森クリステアリーを穢しにきたわけではないようね。それに、この蒼く光る粒子は......」 俺の淡い光を帯びる髪の毛をマジマジと観察しながら、ミソラさんは呟く。 「あなた、魔女の素質があるわよ、あるね」 でも、この髪の毛が光ってるのって称号のおかげなんだよなぁ。 称号『老練たる少女』 見た目と中身がそぐわない魔法少女。その幼い器には老練の魂が宿っているため、他の者より遥かに効率の良い行動が取れる。 美しさを保ち続けられるほどの膨大な魔力が、髪の毛から溢れ出す姿はまさに魔女そのもの。 取得条件:若返り。 効力:レベルアップ時のスキルポイント取得量が3倍。 だから、そんなことを言われても、どう対応していいか困る。 というか、相手はNPCなのだから対応に困る必要もないのだけれど。 どうも、この賢者ミソラさんと話していると、ただのNPCに到底思えない。今時のプログラムされた 「あなた、わたしの弟子入りしてみる? みようか」 お、まじか。 しかし、俺は既に自分の目指すべき存在を聞いてしまった。 創世の錬金術士、ノア・ワールド。 弟子入りするなら錬金術士がいい。 俺は、創世の錬金術士とやらを追い求めることを、今後の方針にしていきたい。 「せっかくのお誘いなのにすみません。俺は錬金術士なのです」 「そうね、そうだね......あなたなら、妖精たちに気に入られるあなたになら、私の魔道を伝授してもいいと思ったのだけれど、それは残念、無念」 彼女は真剣な眼差しで、何かを託したそうなもどかしい表情を浮かべた後。 賢者ミソラはガックリと肩を落とし、この世の終わりみたいな顔でうつむき始めた。 そんなに落胆されるとは思わなかったので、俺は慌てる。 「そ、その元気を出してください」 そんな様子をチラ見したミソラはクスっと笑った。 「冗談よ、冗談だよ」 悪戯っ子の様な笑みを浮かべる賢者ミソラさん。 この人がわりと茶目っ毛のあるキャラだとわかった。 「だけど、あなたは不思議な子だわ、だね。妖精の守り手である賢者ミソラの師事を得るチャンスを棒に振って、頭の中は錬金術でいっぱいなご様子。それに、この森の結晶や妖精に目がくらんで、それらを奪おうともしない。ほんとうに変わった人間ね、人間だよ」 「ここの森の素材には興味津々ですよ」 「あるれ、あれれ。正直でよろしい」 またクスリと笑ったミソラさん。 それからしばらく、俺たちは妖精たちに囲まれながら話をした。 かつて、この森はエルフや妖精、人間が共生していたそうだ。 だが、とある人間の王国が、妖精が作りだす結晶に目をつけ、この森に侵攻したらしい。結晶には魔力が豊富に含まれているものが多く、いろんな用途で優れたモノを生みだす素材になるそうだ。 さらに妖精を殺すと稀に手に入る、妖精の粉が武器の生成において使用すると魔力が帯びて切れ味が増すとわかってからは、妖精狩りが積極的に行われたらしい。 森と共生していた近隣の村々は、またたく間に王国の支配下に置かれ、エルフと妖精のみで力を合わせて対抗していった。だが次第に物量に押され始めていった森陣営は、賢者ミソラの力を頼って、この結界を作ってもらったそうだ。 その見返りとして、ミソラさんは永久的に妖精の結晶を一定量もらえる、とのこと。 エルフたちは、この狭い森での生活は無理と判断し、一部の人数をここに残して、遥か西方の森へと移住したらしい。 「あの頃は......多くの友を失ったわ......失ったね」 ミソラさんの顔に陰りがさす。 妖精たちを静かに眺め、今はいなくなってしまった仲間を想うようなその姿は、どことなく寂しさが感じられた。 「でも、ミソラさんには今を支えてくれる友達がいるんですね?」 ミソラさんが失くしてしまった命の重さと一緒にすると、比べ物にならない事だろうけど、俺も少なからず失ったモノがある。 今の俺にかけられる言葉はこれぐらいしかない。 「そうね、そうだね......みんなのおかげで私はこうして、妖精の守人をしていられるわ」 彼女は悲しさを押し込めるように微笑んだ。 その彼女の表情が妙にリアルでドギマギする。 リアル同い年ぐらいの女子の、こんな顔を俺は見たことがない。 憂いと、強さを同時に兼ね備えた、孤高の花みたいな美しさ。 ミソラさんの態度に慌ててしまい、つい話題を変えてしまった。 「ミソラさんって何歳なの?」 王国に森を襲われた話ってずいぶん前の出来事のように思える。 「あるれ、あれれ。秘密よ? 何歳に見えるかしら? 見えるかな?」 だからけっこうな歳をとってると思ったのだけど、見た目は俺と同年代なんだよな。 「あるあら、わたしはハーフエルフだから、人間でいったらそれぐらいかもしれないわね」 ハーフエルフ......。 そう主張するミソラさんは自身の空色の髪をかきあげ、耳を見せてきた。 たしかに、人間より長いしとがっていた。 「わたしは魔人とエルフのハーフなの。だから赤・黒・緑・青の4種の魔法が扱えるのよ、扱えるんだ」 エルフは人間より遥かに長い寿命を持っていると聞く。 ハーフエルフなら100年生きていても、16歳とかそんなノリなのかもしれない。 「すごいですね」 めてくれる、そんないい子なタロちゃんには、これをあげましょう、あげよう」 クスクスと笑う彼女はローブの襟に手を突っ込んで、何やらごそごそとアイテムを取りだす。 彼女は小人の装飾が施された銀のブローチを手に持っていた。 ところどころ小粒の結晶がはめ込まれており、いかにも高価そうなものだった。 「これは......」 「このブローチを使用すれば、1日1回だけ、このクリステアリーにワープして来ることができるわ。もう、創世の錬金術士が残した木から、ここに来てほしくないの。他の人間の目に触れてほしくないの。わかる? わかるよね?」 がここの存在を誰かに言った時点で、このアクセサリーは消失するわ。それは掲示板やネットで情報を流しても同じね、同じだよ」 リアルな説明をしますな、このNPC。 「どうやって、ネットで情報を書き込んだ、なんて判断するのですか?」 では俺が最初の訪問者ってわけか。 ベータテスト期間を含め、二カ月以上もこのフィールドがありながら、誰もここには辿りつけていなかったのに、急にクリステアリーに入ってくる人間が増えたら、それは俺のせいだと......。 「もし、もし口外した場合、この森の場所は移させてもらうわ。自力で発見した傭兵が現れたならその措置はとりません、とらないね」 「はい」 これは、ここの素材を取りたくば秘密を共有しろという感じの話ですな。 「その条件を守る限り、ここでの素材は取り過ぎなければいくらでも採取して構わないわ、構わないよ」 「取りすぎのハードルがわからないのですが......」 「あるれ、あれれ、それは妖精たちが教えてくれるわ」 「「「まかせてくりりーー」」」 羽をパタつかせて、元気にガッツポーズを取る妖精さんたち。 「少数いるエルフたちには、私から貴方のことを説明しておくから心配しないで大丈夫よ、大丈夫」 そうだった。ここにはミソラさん以外にもエルフがいるんだった。 エルフ、エルフ。早く会ってみたいな。 「はぁ。ありがとうございます」 :クリステアリーのブローチを手に入れた: そうログが流れ、俺はもらったものを確認する。 クリステアリーのブローチ【アクセサリ】レア度6 ・装備必要ステータス 魔力300 MP100 ・魔法防御力+220 【アイテムとして使用すると、妖精の森へと誘う首飾り。使用限度は行きと戻り合わせて1日に1回。再度使用すると、元の場所に戻れる】 なかなか装備条件が高いし、効果もかなりすごい。そしてレア度が6という、とんでもない代物だ。姉の武器が4で最高峰と言っていたのを思い出し、これは大切にしておかなければならないと慎重になった。 装備はしばらくできないが、アイテムとして使用するには問題なさそうだ。 お礼を言って、その後はミソラさんが見守る中、素材を収集した。 たくさんの結晶シリーズ素材を手に入れたことができてホクホク。 存分に探索し終えた俺は、ミソラさんに挨拶して、さっそく『クリステアリーの首飾り』を使用し、妖精の森を出た。 錬金でどんなアイテムが生み出せるようになったのか、期待に胸を

Strolling through the brilliant woods with the fairies was a very mind-blowing experience. "You don't mind if I collect what's here? "It's rare for humans to come." "For a little while." "That's okay." The fairies come back to me verbally. I don't know, it's rare to interact with humans, even ask me a lot. Humans are greedy. "Mean." "Hurt each other" "I hear they're attacking people." "Really? No?" There are plenty of questions I'd like to ask you, but I'll focus on answering them to satisfy the fairy's desires. "Heh, then the humans." "To the kind of man and woman." "Do you know what I mean?" "Which one is misola (...)? Oh, here comes the name of the wise man Mithola. Apparently, to sum up the fairies' story, Sage Mithola has been in this forest for a long time, and she was like a compiler of the fairies. "If you're human, report to Mithola." "This is the role of Boktachi." That means you can assume that Mr. Missora already knows that I have reached this forest. Then it would be no problem to find Mr. Misora while dignifying the sampling. Honestly, I'm wary that I shouldn't behave badly if there's a reason why I'm hiding the gemstone forests and Christeries like this. Well, 'spawning gems' has a name on it, so he probably wanted to keep it a secret in terms of protecting the rare. Still, for now, I'll even pick up the surrounding material. When I checked the grasshoppers. : I got 'flower crystals': Examining the tree. : I got 'Crystal Branches': From a tree where things like sap are flowing. Liquid that shines candy. Looks like honey. Observe crumbly if there are any other liquid based materials and you will see glittering things on the big leaves. It's water droplets accumulated in leaves. : I got 'Crystal Shizuku': Ooh. "There are so many of them ~" "Some things are prettier ~?" "Humans happy? The cheerfully shaky fairies follow me so cutely. "It's so much fun! Nice talking to the fairies, too." Share your honest thoughts. Hooray for the material to take so much, and the fairy jumping around a little bit is so fascinating. So much so that I want one in the family. "I'm not scared." I get caught by healthy fairies and my footsteps get lighter too. Somehow I make an exploration around my nose. Then the fairies gradually increased their number and began to circle in circles as they put their hands around me and made a circle. Why, I want to dance and start taking the right steps. Seeing as the fairies fly, the fairies grab Nico and the edge of his gear and they pull. Like a little kid, he talks about dancing and dancing. "The End of Forgotten Time -" "The Son of God, the Son of the Forest, the Son of Humanity..." "Friendly..." "Love you." "Under the sun, under the starry sky -" "The moonlight, the evening to behave..." "We danced together." "Witches." I danced as I listened to the fairies' strange singing. Then every time the fairies flew patterned, the scattered little light filled their surroundings and created a fantastic landscape. "The fairies are beautiful." The fairies who said so intensify the glow of their feathers and come by. : 99 fairy powder, got: Whoa! What is this? Fairy powder [The fairies' shiny feathered Rinpun. Usually a substitute for killing one fairy and getting it or not. Very rare value. But they don't when they can build friendship] Surprised by the amount I got, I was accidentally called from behind. "There is, that. Are you a witch that the fairies miss that much? A witch, I guess? The LORD of his voice was a girl dressed in a dark blue robe and dressed in a wizard's hat. I was around 16 when I was old and looked a little older than my avatar. The hair color was light blue and the eye color was lighter pale. "You're the one the fairies were whispering to, aren't you? You're human, aren't you? Does hearing about me from the fairies mean that the person in front of you is Mithola the Wise? "Yes. I say taro. Are you Mr. Sage Mithola? "Right, right. That's what they used to call it. There it is." Mr. Misora begins to look at the sky from Kristiary somewhere emotionally. After a while, when I looked back, he introduced himself. "I am Mithola, the witch who protects the fairy. How did you get here? Here?" I told the truth about all the grunts. If I was looking at the sky, that means a dwarf came out. Once that bothered me and I explored it, I discovered the resilient tree and jumped Bjoein all the way here. "Yes, that one. There's a dust in the junction... and the tree..." Listen to me, Mr. Mithola, a wise man to think about for a while. "Ah, ah... Genesis Alchemist (...) left it... I want it back..." I accidentally went in with what a cool word popped up. "What kind of alchemist are you? "Saint Germain...... oh, but now he was definitely a kid named Noah World. Was it?" Mm-hmm. Is it like a generation change or something? I don't know. "Well, what kind of alchemy does that person do? "You felt it too, didn't you? You did, didn't you? It's a monster that can change the very nature of a tree, and that offends the logic of the gods." Alchemist that even changes the nature of the substance...... Unexpectedly, I caught a glimpse of the supremacy of alchemy. Perhaps no mercenary (player) possesses that high level of alchemy skills shortly after service begins. likely to be the same NPC as this sage Mithola. "Really? Do you know where that person is now? I'd love to see you. "Mm-hmm. Mmm. Unfortunately, I don't know where they are. I don't know." Someday, I'd like to see you somewhere. Genesis alchemist, Noah World? Mr. Mithola has been pounding on his head as he nibbles at the thought of the person who would be the alchemist's. "Hom, hmm. You didn't come to mourn this gem-bearing forest christiary. Besides, these pale glowing particles..." Mr. Misora shrugs as he observes my pale light-bearing hair seriously. "You have the qualities of a witch, you do." But I owe it to the title that this hair is glowing. It's called "The Old Girl." A magical girl whose appearance and contents don't match. Because its young vessel is home to a sophisticated soul, it can act much more efficiently than others. It is precisely the witch herself who sees so much magic overflowing from her hair that she can continue to preserve her beauty. Acquisition Conditions: Rejuvenation. Effectiveness: triple the amount of skill points acquired when leveling up. So even if they say that, I have trouble dealing with it. Or because they are NPC, they don't have to deal with it. Hi, talking to this sage misola doesn't really seem like just an NPC. Today's programmed artificial intelligence (A/I) is such a high performance. "You, my disciple, want to come in? Let's see." Oh, seriously. But I've already heard what I'm looking for. Noah World, alchemist of Genesis. If you're going to be an apprentice, I'd like an alchemist. I want to make it my policy to pursue Genesis Alchemists and others. "I'm sorry I invited you because of this. I'm an alchemist." "Right, right... I thought you could teach me my magic, but that's too bad, mindless" She took a serious look, after she gave her such a horrible look that she entrusted something to her. Sage Mithola dropped her shoulder in dismay and began to nag with a face like the end of the world. I didn't think you'd be so discouraged, so I panic. "Well, cheer that up" Missora laughed coughingly when she saw how that was going. "I'm joking, I'm joking" Smiling like a prankster, Mr. Mithola. Turns out this guy is a frivolous and brown-eyed character. "But you're a strange girl, aren't you? You look full of alchemy in your head, shaking your chances on the stick to get the mentor of the wise man Mithola, the keeper of fairies. Besides, I'm blind to the crystals and fairies in this forest, and I don't even try to take them away. You're really a different person, you're a human being." "I'm intrigued by the material here in the woods." "There is, that. Honest and good." I grinned again, Mr. Missora. Then for a while, we talked while we were surrounded by fairies. Once, they say that this forest was symbiotic to elves, fairies, and humans. But it seems that a certain kingdom of man has laid eyes on the crystals the fairies make and invaded this forest. There are many crystals that are rich in magic, and they become materials that produce excellent things for a variety of applications. More rarely obtained when killing fairies, fairy hunting seems to have been aggressive since the fairy powder was found to have more magic and sharpness when used in weapon production. Neighbouring villages, which were symbiotic to the forest, happened to be placed under the rule of the kingdom and joined forces against each other only with elves and fairies. But gradually the forest faction, which began to be pushed by quantities, relied on the power of the wise man Mithola to make this junction, he said. In return, Mr. Mithola gets a certain amount of fairy crystals permanently, and. The elves apparently decided that life in this narrow forest was impossible and left some numbers here to migrate to the far western forest. "Back then... I lost a lot of friends... you lost them" Shade on Mr. Mithola's face. The way I looked at the fairies quietly and thought of their companions who were now gone, I felt somewhat lonely. "But Mr. Missora has a friend who can support you now, doesn't he? Together with the weight of life that Mr. Mithola has lost, I'm sure it's incomparable, but I also have a lot of things that I've lost. That's about all I can say right now. "Well, well... thanks to everyone, I can be the keeper of fairies." She smiled so she could push her sadness in. The look on her face is strangely real and doggy. I've never seen a girl my age look like this. The beauty is like a lonely flower, combining worry and strength at the same time. I panicked about Mr. Mithola's attitude and changed the subject. "How old is Mr. Mithola? The story of the Kingdom attacking the forest seems like a long time ago. "There is, that. How old do I look? Do you see that? That's why I thought you were so old, but you look like you're my age. "Oh, I'm a half-elf, so maybe if I were human, I'd be like that." Half Elf...... Mr Misora, who claims so, has raised his own empty hair and shown his ears. Indeed, it was longer and more than human. "I am the half of the devil and the elf. So you can handle four kinds of magic: red, black, green, and blue, you can handle it." I hear that elves have a much longer life span than humans. If you're a half elf, even if you've lived 100 years, maybe you're 16 or something like that. "That's amazing" "Uhhhhhh. Ahaha. I will give this to such a good boy, Taro, who comforts me and praises me." Couscous laughs. She sticks her hand in the collar of the robe and takes the item down with some crap. She had a silver brooch in her hand with dwarf decorations. By the way, it contained small grain crystals, which seemed expensive. "This is..." "With this brooch, you can come warping to this christiary only once a day. I don't want you here anymore from the trees left behind by the Genesis Alchemist. I don't want you to touch other people's eyes. You know what I mean? "If, by the time you tell someone about your presence here, this accessory will disappear. It's the same thing with the message boards and the Internet, it's the same thing." I'll give you a realistic explanation, you NPC. "How do you decide that you wrote information online? Am I the first visitor in a mercenary? If more people suddenly come into Christerie, even though no one had traced it here, even though there had been this field for more than two months, including the beta testing period, he said it was my fault... "If you do, I'll let you move this forest place. If a mercenary shows up on his own, he won't take any action." "Yes." This is a story that feels like sharing a secret if you want to take the material from here. "As long as you keep that condition, you can collect as much material as you want if you don't overtake it, I don't mind." "I don't know the hurdle of taking too much..." "Yes, that's what the fairies tell us." "" "Let Me Ri" " Fairies patting their feathers and gutting poses cheerfully. "Don't worry, I'll explain you to a few elves. It's okay, it's okay." Yes, it was. There was an elf here besides Mr. Mithola. Elves, elves. I'd like to see you soon. "Ha. Thank you" : Got christiary brooch: Yeah, the logs are flowing, and I'll check what I got. Brooch of christiary [accessory] rarity 6 -Equipment Required Status Magic 300 MP100 -Magic Defense + 220 [When used as an item, the necklace invites you to the fairy forest. Limitation of use is once a day combined with going back. If you use it again, you can return to the original location] Quite high gear conditions, and the effect is pretty amazing. And it's a hell of a substitute for six rarities. I remember my sister's weapon saying it was the peak at 4, and I became cautious that I had to take care of this. I can't do the gear for a while, but it doesn't seem to be a problem to use as an item. I thanked him and then collected the material as Mr. Misora watched. I've been able to get a lot of crystal series materials and I'm horny. After a full exploration, I greeted Mr. Missora and just left the Fairy Forest, using "Kristiary's Necklace". Let your expectations jump to see what items can be created with Alchemy.

86話 失われた日常 女性教職員用の着替え室にシスター・レアンと一緒に入って、まず思ったのは『少しだけ 「これを、どうぞ」 外から室内が見えなくなったのを確認したシスター・レアンは、おもむろに白い衣を手渡してくる。 「あの、サイズの寸法は計らないのですか?」 「いいのです。これはきっと 平然とそう答えるシスター。 そうか。いつも着させてもらっている修道服で、サイズはだいたい合わせてあったのか。 じゃあ、なぜわざわざ採寸をするなんて言ったのか、少しだけ疑問が残ったものの、俺は従順に与えられた服を受け取る。 「これは誰にでも与えられるモノではありません」 そう言って、シスター・レアンは俺の両手に乗った純白の法衣を指す。 「この服は女神様の祝福を受ける権利がある人にのみ、教会から贈られる修道服です」 なんだか凄い価値のある服っぽい感じがする。 まだ入信すらしてないのに、なんだか緊張してきた。 修道服の着方は以前にも、シスターの真似事をする際にシスター・レアンから指導してもらっていたので、すんなりと身に着けることができた。 ただ、前に付けていた修道服とはいくつか違う点があった。 まずは生地が白と金のみだということ。教会で着ていた物は黒い部分が多く、白色なんて そして、頭に付けるベールの部分も違った。 前に着用していたのは、髪があまり出ないように頭をスッポリと覆うタイプのモノだった。だが、この法衣は薄い白金のレースが編み込まれたベールを垂らすのみだ。 「貴方の髪色は......神々ですら作り出せなかった色です。その銀糸を隠すなんて、もっての他です。畏敬と感謝、親しみをもって帽の部分はなくさせていただきました」 若干、髪をまとめる帽子は窮屈だと感じていたりしたのだ。 「そして、これが シスターは銀色の丸い円環を象ったロザリオを見せてくれた。 細い鎖に繋がっており、よく観察すれば蒼い小さな宝石のようなモノが、一個だけ金属部分に埋め込まれていた。 』とやらに相当するけど、実際は『読師』ってことでいいんだよな? 「虹色の女神さまの教えを、読み聞かせる者です」 「な、なるほど。それで、えっと......教義の方ですが、どんなものがあるのでしょうか? 決まりや戒律など、詳しく聞いておきたいのですが......」 「戒律などはありません」 宗教なのに? 「教義はただ一つ、『人をより良い方向に導く』。ただ、それだけです」 「......」 っている悩みの種と、向き合うきっかけも作れた。 相乗効果があったのだ。多分。 つまり、そういう事でいいのだろうか。 人の悩み相談を受けて、役に立つ。 それだけのようだ。 となると、俺は『読師』として一体何を読み聞かせすればいいんだ? 「えと、『読師』としての義務などはありますか?」 「特にありませんが、あるとしたら『虹色の女神』さまにまつわる昔話を、聞かせてあげる事でしょうか。それも、相手が興味を持っていたら話す程度です。必ず、語り聞かせる必要はありません」 あの、ゲームに出てくるような色にまつわる神々のお話か。 なんだっけ。 初めてシスター・レアンに会った時に説明してもらったけど、あまり覚えていない。えっと、最初に白と黒の神様がいて、朝と夜の神様だっけか? その二人が結婚して、灰色の神様が生まれて......。その後に青とか赤とか、いろんな色の神様を集めて――――虹色の女神様が発生したんだっけ。 それで虹色の女神さまと灰色の神さまの間で、十色の色を受け継ぐ存在、人間の大元が生まれた? 曖昧 「神話を読み聞かせる......わかりました。その神話が記されている教本みたいな物は、いただけるのですか?」 なら安心だ。 後で読んでおこう。 さん。ここは空調が利いていますので、実際に外気温に触れて体感温度を調べてみましょう」 「えと、はい?」 「その修道服を着ても暑くないか、ですよ」 また、出会った時のように熱中症で倒れられては困ります、とシスター・レアンは優しく呟いてくれる。 「それと、動きづらかったり、服の丈やサイズに違和感を覚えたりしたら報告してください」 俺はシスターに促されるままに、廊下へと出る。 「はい。涼しいぐらいです」 なぜだろう。けっこうしっかりとした生地で縫われているはずなのに、不思議と夏の暑さは感じられない。クールビズ的な、ひんやり素材なのだろうか。それとも熱を発散しやすい素材を使っているとか? 「やはり、女神さまの加護を受けた『女王の卵』ですか......。それでは実際にその辺を散策してみて、何か服に違和感がありましたら、後ほど報告してくださいね」 彼女は俺に背を向けて、そのまま廊下を歩き出した。 「え、あ......はい。シスター・レアンはどこに?」 別行動を取ると暗に言ってきた彼女へ、問い掛ける。 彼女は俺の質問に足を止め、くるりと向き直って再び俺へと近寄って来る。 「私は、現在この学校で建設中の礼拝堂を見に行きます。テニスコートの横にあるのですが、進捗状況をこの眼で確認しておかないといけませんので」 「えっと......この学校に教会が建つのですか?」 「教会のような立派な物ではありませんが、この学校の理事長が信心深く 「はぁ......」 まぁ宗教の精神を、教育の一環に組み込んだ高校とかは珍しくないしな。 それこそ、キリスト教や仏教の観念を取り入れた学校もたくさんあるわけだし。 「それぐらい普通か」 自分の通う高校が、そういう方向に進んでいるのは意外だけど、別段嫌な気持ちもしない。なにしろ、そのおかげで身体が変化しても同じ学校に通える事になりそうなのだから。 は、この学び舎に思い入れがありそうですね。今からは別行動で構いませんので修道服の具合を後日、報告してくださいね」 好きに散策しておいで、と言わんばかりだ。 』教会は、全体的に自由というか、放任主義な部分が多い気がする。なかなか、俺にとっては都合の良い宗派に思えてきた。 「あぁ、それと......」 を取り出してこう言った。 俺が間抜けな声を出してしまったのには理由がある。 というのは何の脈絡もなく、シスターが取りだした何の変哲もない石が―― 確かに見覚えのあるモノだったからだ。 見間違えようもない物体を、シスターは指でつまみ、俺によく見えるように掲げてくる。 「これを硬いものに激しく打ち付けるのです。さすれば、目を焼き尽くさんばかりの光量が、女神さまの御使いに手をあげようとした不逞の輩を照らし出し、その視力を奪います」 クラン・クランの中で、俺が錬金術で造り出した『 視力に異常をきたす程の光を発生させます。使用する時はくれぐれも目をつぶってから、こすりつけるのですよ?」 「一時間はまともに物が見れなくなるでしょう。その後、視覚に障害が残る おいおい、そんな物騒なものを俺なんかに......というか、どうなってる? なぜ『閃光石』があるんだ? 酷似 も、もしかして......クラン・クランのアイテムは、実在する物をモチーフにしてゲーム内のアイテムとして活用しているのだろうか? 「シスター・レアン......この、石のお名前を伺ってもよろしいでしょうか」 さん。女神様の母の力が込められた、この石は――」 彼女がゆっくりと口を開け、石の名称を発する。 シスターの形の良い唇が動くのが、やけにスローモーションに思えた。 「あ、いや......シスター・レアン、これって......」 「何を驚いているのです? ただの防犯グッズですよ。ここ、平和な日本ではマイナーかもしれませんが、治安の良くない区域では信徒達が自衛のために用いるスタンダードな鉱石です」 「は、はぁ」 こんな防犯グッズがあるのだろうか。 クラン・クランのモノが現実にある? いや、そんな考え方はおかしい。順当に考えて、現実にあるものをクラン・クランが起用しているに過ぎない。 よくゲームで既存の宗教をモチーフに、物語や設定背景を組み込むのと同じように、クラン・クランも同様な手法をとっているのだろう。 いい例として、前にシズクちゃんが説明してくれたように、マイナー宗教の『 にっこりと深い笑みを携えたシスターは、そのまま踵を返して俺から離れて行った。 礼拝堂へと......向かうのだろう。 「............」 建築中の礼拝堂は確かに気にはなる。シスター・レアンと一緒に見に行くという選択肢もあったけど、今はそんな気分にはなれなかった。それに、テニスコートの近くといえば、校舎外に出るわけで、それは人目につくということだ。 そういう事なら、今は遠慮したい。 妙な違和感を胸に抱きつつ、俺は長く続く廊下を眺める。 「少し、歩くか......」 手の内で妙に馴染んだ『 いろいろと、気持ちを落ちつけたかった。 だからだろうか。 自然と通い慣れた1年2組の教室に、俺はいつの間にかいた。 「姉には連絡を入れておかないとか」 ラインで『自分の教室にいるから、何かあったらすぐに言って』と姉に伝えたところ、『こっちはもう少し時間がかかりそう。太郎、わかってるとは思うけど、あまりウロチョロしないように。何も用がなかったら、戻っておいで』と、すぐに返信がきた。 『しばらくしたら、戻るよ』と送信し、スマホを修道服のポケットへとしまう。 教室を静かに見つめる。 俺の日常が。 危うく、失われかけた。 そう思うと、この空間にいられることがひどく嬉しい。 ここで、クラスメイト達と他愛もない会話を交わせ、 彼女には、ウン告白をかましてしまった。 苦みは残っているけど、やっぱりもう一度、できるならば彼女に会いたい。 こんな身体になってから、こうも学校で過ごす毎日が、どんなに大切だったのかなんて気付くとは。 外からかすかに聞こえてくる、部活動に励む生徒達の声を聞いて、そんな事を思う。 ウン告白をしてしまう直前の、 「少しだけ」 なんとなく、風に当たりたくなって俺はベランダへと出た。 真夏の太陽が俺へと降り注ぐ。けれど、クール素材な修道服のおかげか蒸し暑さに浸食される事はなかった。 清涼感たっぷりの法衣に満足して、俺は眼下の光景を見渡す。 そして、目を閉じた。 野球部やサッカー部の叫び声に、水泳部のスタートを切る笛の音。 吹奏楽部のさまざまな楽器が奏でる曲に耳を澄ます。 「......姉からOKが出たら、『 ここに来て分かった事は、どうしてもここで学生を続けたいという強い願望。 まだまだ俺には知らないことだらけだ。 自分の気持ちも、これからどうなるかも。 教会の事も、この病気のことも、友人たちとの付き合い方も。 現実でもゲームでも。 右手で握っている、ざらつく石でさえそうだ。 そんな時、ガラガラっと背後の窓が開く音がした。 急いで振り向けば、そこには一人の男子生徒がいた。 だが、一つだけ言えることはある。 食い込みの激しい海パン一丁で、俺を見つめる奴の姿は――。 石』を使用するに値する、ヘンタイな存在だと。 ちょうど、使いたい奴が現れてしまったのは......果たして偶然だろうか。それとも神のみぞ知る......いや、女神のみぞ知る運命なのだろうか。 俺はそんなクラスメイトのユウジから、視線を逸らす。 他人のフリだ。 「プールサイドから、ベランダでお姿がお見えになって、すぐに駆けつけてみれば......やはり、タロ しかし、ユウジからの問いからは逃げられない。 俺は首だけギギギッと動かし、ぎこちない笑みを彼へと向ける。 これは、やらかしてしまったようだ。 どうすればいい。 本当に分からない事だらけだ。

87 86 Stories Lost Daily I walked into the dressing room for the female faculty with Sister Lean, and the first thing I thought was, "Just a little dazzling." The teachers' lockers are lit and reflected by the sunlight. "Here you go." Sister Lean, who confirms that she can no longer see the indoors from the outside, hands-on a white coat, in large measure. "Um, don't you measure the dimensions of the size? "It's okay. This must be perfect for you." I answer that plainly, Sister. Really? Was it a monastic garment that I was always allowed to wear, and was it more or less the same size? Then why did you bother telling me to take my measurements, although I still have a few questions, I receive obediently given clothes. "This is not something that can be given to anyone" That said, Sister Lean refers to a pure white coat on my hands. "This garment is a monastic garment given by the Church only to those entitled to the blessing of the Goddess" It feels kind of like clothes worth a lot. I'm getting kind of nervous even though I haven't even gotten in yet. The way I wore monastic clothes had been taught by Sister Lean before when doing Sister's imitations, so I could really wear them. However, there were a few things different from the monastic clothes I was wearing before. The first thing is that the fabric is white and gold only. The objects worn in the church had a lot of black parts, and only a little bit of white was applied to the edges. And the veil part to put on my head was different. What I wore before was the type of thing that covered my head in a suffocation so my hair wouldn't come out too much. But this coat only drips a veil braided with thin platinum lace. "Your hair color... is one that even the gods could not create. Hiding that silver thread is something else. We have lost the hat part with awe and gratitude and familiarity" I felt a little cramped putting my hair together. "And this is what you rank." Sister showed me a rosary picturing a silver round circle. It was connected to a thin chain and, if carefully observed, only one thing, like a pale little gem, was embedded in the metal part. Looks like it's the equivalent of "Deacon," but it actually means "Reader," right? "He who reads the teachings of the Rainbow Goddess." "I see. So, uh... doctrine, what do you have? I'd like to hear more about decisions and commandments..." "No commandments, etc." Even though it's religion? "There is only one doctrine, 'guiding people in a better direction'. It's just that." ...... At the same time, I was able to create an incentive to face the seeds of trouble that smoke (dull) in me. There was synergy. Maybe. I mean, is that okay? Get people's troubles consultation, it helps. That seems to be all. Then what the hell am I supposed to read and listen to as a 'reader'? "Uh, do you have any obligations as a 'reader', etc? "Nothing in particular, but if there is, will I tell you an old story about the Rainbow Goddess? That's also the extent to which they talk if they're interested. You don't have to let them talk." Um, is that the story of the gods about the colors that come out of the game? What is it? You explained it to me when I first met Sister Lean, but I don't really remember. Uh, is there a white and black god first, a morning and night god? Those two got married and a gray god was born...... Then we gathered gods of all colors, blue and red - a rainbow goddess occurred. So between the rainbow goddess and the gray goddess, a being that inherits ten colors, the great human ex, was born? Ask Sister a question because she had a vague (ambiguous) memory and still remembered it. "Let me read the myth...... ok. Can I have something like a textbook with that myth on it? Then don't worry. Let's read it later. "Now, Mr. Shintaro. This place is air-conditioned, so let's actually touch the outside temperature to find out how much you feel." "Uh, yes? "Wouldn't it be hot in that monastic outfit?" Also, I have trouble falling down with heat stroke, as I did when I met him, Sister Lean whines gently. "And report any difficulty moving or discomfort with the length or size of your clothes" I'm going out into the hallway as Sister urges me to. "Yes, it's about cool." I wonder why. It's supposed to be sewn in such a solid fabric, but I can't feel the wonder and summer heat. Is it a cool biz, chilling material? Or are they using materials that are prone to dissipate heat? "Again, is it the 'Queen's Egg' with the blessing of the Goddess...... Then actually take a stroll around the area and if you are uncomfortable with any clothes, please report back later." She turned her back on me and walked straight out the hallway. "Uh... yes. Where's Sister Lean? Ask her, who has said darkly that she will act differently. She stops at my question, turns around and comes at me again. "I am going to see the chapel currently under construction at this school. It's next to the tennis court, but I need to see the progress with this eye." "Uh... is a church going to be built in this school? "It's not a fine thing like a church, because the president of this school was a faithful and devout believer. Apparently, he applied for attribution to the" Rainbow Goddess (Arco Illis) "church." "Ha..." Well, it's not uncommon to have a high school that incorporates the spirit of religion as part of your education. That's why there are so many schools that incorporate Christian and Buddhist ideas. "How normal is that?" It's surprising that the high school I go to is going in that direction, but I don't feel otherwise bad. Anyway, even if my body changes, I'm likely to be able to attend the same school. "You (you) seem thoughtful about this school building. You may act differently from now on, so please report back to me later on how your monastic clothes are doing." Take a stroll if you like, all I'm saying is. The "Rainbow Goddess (Arco Illis)" Church feels that there is a lot of liberal part to it as a whole. Pretty much, it's seemed like a convenient sect to me. "Oh, and..." Sister Lean took out a yellow stone (...) colo (...) and said: There's a reason I made a dumb voice. There's no context, there's no philosophical stone Sister took away. Because it was definitely a familiar thing. Sister pinches the object with her fingers so I can see it better. "You're going to hit this hard. If you do, the light that just burns out your eyes will illuminate the unsuccessful man who tried to raise his hand to the Goddess's use and take away his sight." In the Clan Clan, it was the "Flash Stone" itself that I created in Alchemy. "It's not such an easy thing. It literally produces enough light to cause abnormality in human (...) vision. When you use it, you close your eyes and then rub it, right? "You won't be able to see things properly for an hour. There will then also be individual differences in human beings (...) who remain visually impaired" Oh, come on, give me something so noisy... or what? Why is there a flash stone? It is very similar, or the shape and appearance remain the same. also, could...... are clan clan items being used as in-game items inspired by real objects? "Sister Lean... may I ask your stone name?" "Yes, Shintaro. With the power of the Mother of the Goddess, this stone..." She slowly opens her mouth and emits the name of the stone. Sister's well-shaped lips moved seemed somewhat in slow motion. "Oh, no... Sister Lean, what is this..." "What are you surprised about? It's just a security commodity. It may be minor here in peaceful Japan, but in insecure areas, it's a standard ore used by the faithful to defend themselves." "Ha, ha" Is there such a security commodity? Clan Clan stuff in reality? No, that's crazy thinking. In due course, Clan Clan only employs what is in reality. I guess Clan Clan takes a similar approach, just as they often use existing religions as motifs in games to incorporate stories and setting backgrounds. As a good example, as Shizuku explained earlier, Clan Clan has a proven track record of incorporating the 'Rainbow Goddess (Arko Iris)' faith of minor religions into the game. Sister, with a grin and a deep grin, turned his heel straight back and walked away from me. To the chapel...... I guess I'm heading there. ............ The chapel in construction does bother me. I had the option to go see it with Sister Lean, but I didn't feel that way right now. Besides, when it comes to being near a tennis court, you go outside the school building, and that means you get noticed. If that's the case, I don't want to do it now. With strange discomfort in my chest, I look down the long corridor. "A little, walk..." I rolled a strangely familiar 'flashing stone' in my hand, and I turned to my classroom somehow. A lot, I wanted to calm down. Is that why? I was in two classrooms a year accustomed to nature. "Don't keep in touch with my sister." 'I'm in my classroom, tell my sister as soon as something happens,' I told her at the line, 'this one's going to take a little longer. Taro, I know you do, but don't be too urchin'. If there's nothing I can do for you, stay back, 'he replied immediately. "I'll be back in a while," he sends, turning his smartphone into a pocket for his monastic clothes. Staring quietly at the classroom. My routine. Dangerous, nearly lost. That makes me terribly happy to be in this space. Here, we have conversations with our classmates that have no other love, and the days when we can hang out at night or hang out with Yuki. To her, I teased Un confession. The bitterness remains, but I still want to see her again, if I can. I didn't realize how important it was to spend every day in school like this after being in such a body. I hear faint voices from outside, I hear students encouraging ministry activities, and I think so. I remember when I was waiting for you just before I confessed. "Just a little." Somehow, when I wanted to hit the wind, I went out to the veranda. Midsummer sun falls on me. However, thanks to the cool material of the monastic clothing, it was never eroded by the heat and humidity. Happy with my sober coat, I look under my eyes. And I closed my eyes. To the cries of the baseball and football clubs, the sound of a whistle that starts the swimming club. Clear your ears to the songs played by the different instruments in the brass section. "... When my sister gets an OK, let's belong to the 'Rainbow Goddess (Arco Illis)' church" What I found out when I came here was that I really wanted to continue my students here. There's still so much I don't know. My feelings, what might happen next. About the church, about this disease, about the way you deal with your friends. In real life or in games. I'm holding it with my right hand, even a rough stone is. That's when the window behind me rattled open. Hurry up and turn around, there was one boy student there. But there's only one thing I can say. With a bowl of heavily eaten sea bread, the guy staring at me... He said he deserved to use "Flashing Stone," hentai. Just when the guy you want to use showed up... is it a coincidence that it was fulfilled? Or only God knows... No, is it destined to know only the goddess? I'm out of my sight from my classmate Yuji. Pretending to be someone else. "From poolside, if you can see yourself on the veranda and rush right away...... it's still Lord Taro, isn't it? Buddha, Shintaro... Your Excellency" But you can't escape the inquiry from Yuji. I just move my neck giggly and turn a grin on him. This seems to have gone awry. What do I do? There are so many things I really don't understand.

「だ、だだだだ......誰のことですか?」 ユウジが俺を名指しで確認してくるけど......それに対し、ギギギッと首だけ動かして作り笑いを浮かべ、逆に問い返す。 すると小太りのクラスメイトは、水中ゴーグルを颯爽と頭から外し、真っすぐに俺を見つめてきた。 おい、ユウジ......お前がそのゴーグルを取っちゃうと、俺が『閃光石』を使って逃げられないじゃないか。まさか、ユウジの目に障害を残す可能性がある手段まで使って、逃走するなんてできない。 「その首だけを硬く動かし、 「は?」 「その動き、クラン・クラン内で何度も自分は目にしたであります......タロ 「やはり、小官の見立てに狂いはなかったようですな! なんと、壮絶な美少女であることか!」 そこか! 今は、そこを指摘するところじゃないだろ!? 「何度も見れば、わかりますとも。まごうことなき銀髪の天使、タロ 「お、あ、はい......あ、ユウジ、それ以上近づいたら叫ぶから」 「サァーイェッサー! 了解であります! 興奮で眼が血走っている時点で、けっこうクラスメイトの俺的に地雷を踏んでいると思うんだ......。 「質問があります! 言動や行動、閣下の口ぶりからして、 うーん! すこし、おかしいかもしれないね!? 「なぜ、そのような銀髪、美少女に?」 その質問になりますよね。 ゴクリと唾を飲み込み、震えそうになる声を懸命に絞り出す。 「せ、性転化しちゃったみたい。ほ、ほら、にゅ、ニュースでたまに話題になってた、あの奇病だよよ......」 もうどうにでもなれと。 俺はアッサリとユウジに白状する。 するとユウジは、目を点にして俺の姿を再度、上から下へとつぶさに観察し始めた。その視線に居心地の悪さを感じつつも、耐えていく。 くんをこの目にした日から、片時も忘れられない程の愛くるしさ......まるでアニメのヒロインのような容姿に、何度小官の魂は持って行かれそうになったか......」 ゆっくりと独白していくクラスメイトの様子を見て、俺は警戒態勢に入っていく。 石』を使用するべきなのか? 以前はユウジの、アニメに出てくる美少女に対する愛語りを耳にしても、『そんなに好きなのか。ちょっとだけ、そのアニメを見てみようかな』なんて好奇心をそそられるぐらいのものだった。けれど実際にそんな思いを自分にぶつけられると、けっこう精神的にくるものがあった。 「それで、タロ閣下。いや、 俺の状況を聞いたユウジは、興奮状態の変態獣モードをひっこめ、続いて沈痛な面持ちになった。 ユウジの変化には若干驚きつつも、俺もその沈黙に釣られて少しだけ冷静さを取り戻していく。 反論しようとするユウジに、俺はみなまで言わせずに要求を重ねる。 「お願いだ」 長い長い無言が、俺とユウジの間に舞い降りた。 お互いの視線が交錯する。 白衣のシスター服を着込んだ幼女な俺と。 相対するのは、食い込み気味の海パン一丁なぽっちゃり男子高校生ユウジ。 ミスマッチな組み合わせだけど、出会ってしまったのだ。 ここは譲れない。 親友二人に伝えるときは覚悟を決めて、しっかりと自分の口から言い出したい。間違っても、ユウジから二人へと伝わっていい事ではないのだ。 「どうして、あのお二方に伝えないのでありますか?」 ユウジが力強い眼差しで俺を見据え、静かに問い掛けてくる。 彼への答えは決まっている。 怖いからだ。 「変わってしまうかもしれないから」 「ユウジは、変わった!」 我ながら、弱々しい声だなと思った。 クラスメイトに対して、訴えた俺の感情は。 え切れない気持ちを爆発させた、子供の叫びだった。 「俺を......アニメに出てくる女の子みたいに、見るようになったじゃないか!」 自身のひらたく柔らかい胸に手をあて、目一杯に主張する。 しかし、ユウジはそんな俺に気圧されるでもなく、同情するわけでもなかった。ただ、紳士な態度で何かを悟ったように、透き通った瞳を俺に向けてきた。 くんのまま。でも、小官だって小官のままでありますよ」 ユウジは、フッと勇ましく口元を釣り上げた。 「自分も何一つ、変わってなどおりません!」 なに? 反論しようとするも、ユウジが先を取った。 「それが誰であろうと! 美少女が好きなだけでありますから!」 う、へ......は? ビシっと敬礼を決めたユウジ。 「しかしながら、例外はありません! 美少女であるならば、どの美少女であれ、みなに等しく平等に! この姿勢を、貫き通す!」 「ちょ、待った、ユウジ」 俺は少しだけ焦った。 「いえ、自分は止まりません!」 なぜなら、いつの間にかユウジの大声が人を寄せ集めてしまったのだろう。 ユウジと同じく海パン姿の男子生徒が数名、教室の中から様子を 「それこそが! 小官の美少女愛! 永遠の任務であります!」 ユウジよ。お前の気持ちはわかった。 俺のクラスメイトは一ミリも変わっていなかった。 認めよう、ユウジは真のへんた、タダの美少女マニアってだけだったんだ。どうやら、俺の偏見で、自意識過剰というやつだったのだろう。 の前でほぼ全裸状態、ピタモッコリな水着だけという非常に薄々な装備で『美少女愛』とやらを語ったわけだ。 ほら、チラホラと警戒の色を示す他の生徒が現れた......。 数人がユウジに非難がましい目を突き刺すように飛ばしている。 しかし、ユウジは周囲の事なんかお構いなしに語り続けた。 その言葉は、不意打ちとでも言うべきだろうか。 『身体の変化を受け入れられず、ごねているのは ユウジは事実を口にしただけだと思う。 それでも、俺は心を酷く揺さぶられた。 そうだ。 ユウジの言う通り、変わったのは俺だ。 俺の身体が女子になってしまった。 その変化を、事実を、身体と中身のギャップを受け止めるのが難しい。 だって、中身は 「ただ、ずっとその姿のままというわけではないでしょう」 ユウジ......お前は、俺のすがりついている唯一の希望を看破して、そんな事を言ってくれているのか? 「変化とは必ず訪れるものでありますから。戦況にしろ、美少女の老いにしろ、仏くんにしろ、自分にしろ。大きな出来事から小さな事象まで、変化の連続と出会いっぱなしですからな」 「かもしれないな......」 「あ、小官は中等部からずっと水泳競技会で万年補欠でありましたが、今期からバタフライ200mのレギュラー入りを果たしました。これも変化ですかな」 嬉しそうに笑うユウジを見て、俺は思った。 みんな、大なり小なり変化とぶつかり合って、色々抱えながら生きているんだ。悩みの種はそれぞれ違うけど。 「お二方には、ご病気のことを小官からは言ったりしません」 「正直なところ、小官だけが美少女の秘密を知ってる優越感がないわけでもありません」 キリリとした顔で言うユージ。 「しかし、友人である自分からしたら......あのお二方にも、早めに言った方が良いかと思われます」 「うん、わかってる。ありがとな、ユウジ」 俺はここで、ユウジに本心からの笑みを向けた。 そうして気付いた。俺はずっと、コンビニでユウジと顔を合わせてからというもの、以前のように、クラスメイトに対する接し方ができていなかったのだ。 作り笑いを、ユウジに向け続けていた。 だから、ようやく心からの微笑みをユウジへと浮かべる事ができて、少しだけ喜びを感じた。 「かはっ......これは致命傷であります」 なぜかユウジは、ほんのわずかな瞬間、立ちくらみを起こしたかのように身体をふらつかせた。 「ユウジ、大丈夫か? まさか熱中症か?」 「あ、いえ......問題ありません。ただ、その......恐れながらではありますが......」 ユウジはスッと体勢を立て直し、いつもの直立不動な敬礼ポーズを取った。 でありましたら、やはり困っていることがあれば、一番に悩みは聞きたいであります! どうかお二方にも打ち明けて下さい!」 「うん......そうだな、ユウジ」 が困っていたら、すぐ力になりたいとは思う。 「わかってた事だけどさ。うん、やっぱ直接クラスメイトにそう言われると、違うな。こう、ガツンと胸に響くというか」 何を、俺は海パン一丁なユウジにクサいことを言っているのだろうか。 そう思わなくもないが、俺なんかのために......親友二人に自分の変化も伝えられない臆病者のために、まっすぐな言葉をぶつけてくれた友達に感謝している。 「あぁ、ユウジ。それと一つ、俺からも言いたい事がある」 「もう、ユウジもその、俺としてはこうやって腹を割って話せた間柄だし......」 非常に言いにくいな、こういうのは。 「ユウジは『もしも』って言ってたけど」 コホンっと普段は絶対しないような咳払いをしてまで、恥ずかしさを紛らす。 「俺の中ではその、ユウジは ごにょごにょと、煮え切らないセリフに......ユウジは俺の言葉を噛み締めるように何度も頷いた。 「小官も一歩、縮まったでありますか」 くん達だけの空気を出すときがあります」 少し寂しそうに笑うユージ。 とは、中学からの付き合いだしな。三人だけでしか出せない、ノリというモノがあるのは確かだ。 「別に気にしていた訳じゃありません。ただ、仲がよろしいなと......」 ユウジはここで初めて視線を俺から切り、ベランダから見える景色へと移した。 「うらやましかったであります。お三方が」 ユウジの俺達を羨望する姿が。 言い方は悪くなってしまうかもしれないけど、俺の中で逆に自信をつけてくれた。 にカミングアウトした後、どう接したらいいのか、少しだけ踏ん切りがついた。 「本当に、ありがとなユウジ......」 「いえ、小官は何もしておりませんよ」 ユウジの切なそうな横顔を見て、これは紛れもなく真剣な男同士の語り合いだったと思う。 ただ、やはり周りから見れば多々、問題があったのだろう。 「ユウジが幼女を、学校のベランダまでさらったのか?」 「おいおい、あんな美少女を......外人の子供を誘拐!?」 「事件だ」 「これ以上の罪を奴が重ねる前に、止めに入るのが友達ってやつじゃないのか!?」 「いくしかないだろう!?」 外野があらぬ方向に賑わっている。 これはどうにかしなくては......ユウジの誤解を解かねば。 せっかく分かり合えたばかりなのに、ユウジの学園生活が終焉を迎えてしまう。 さっきよりも女子が増えてるし。 輝く女子が、いた。 教室から俺達の事を心配しているどの子よりも、綺麗で白く滑らかな肌。 猫目を思わせる可憐な、くっきりとした二重の双眸。 夏休み前より少しだけ伸びた、柔らかそうに揺れる黒髪。 そんな美少女が、ジッとこちらを、俺を見ていた。 俺はそのつぶらな瞳から、魔法をかけられたように目が離せない。 見間違えるはずもない。

"Yes, it is. So... who are you talking about? Yuji confirms me by name... whereas he moves only his giggly neck to make a laugh and asks the other way around. Then his little fat classmate took his underwater goggles off his head refreshingly and stared straight at me. Hey Yuji... if you take that goggle, I can't get away with using 'Flash Stone'. No way, I can't escape using even means that could leave Yuji's eyes crippled. "It's a trick that only moves hard around its neck and stares at the small man." "What?" "I have seen the movement many times within the clan clan... Lord Taro, Buddha (two), right? "Again, it looks like there was no madness in the visibility of the petty officer! Oh, my God, you're a magnificent beautiful girl! Right there! Now, you're not pointing that out!? "If you look at it again and again, you'll see. Silver-haired angel with no clutter, His Excellency Taro......" "Oh, oh, yes... Oh, Yuji, because if we get any closer, we'll scream" "Saar Yesser! Roger that! We will never do anything foolish that violates the realm of the Buddha! At a time when my eyes are running bloody with excitement, I think I'm stepping on mine for my classmate... "I have a question! Based on your words and actions and your Excellency's mouth, it seems that you are definitely Buddha (two) himself! And, but did the dwarf go crazy!? Hmmm! That could be crazy!? "Why, silver hair like that, to a beautiful girl? That's the question, isn't it? Swallow gokuri and spit and squeeze out your nearly trembling voice diligently. "Let it go, I think I've sexually transformed. Look, look, heh, we've been talking about this on the news from time to time, it's that bizarre disease..." I don't care anymore. I confess to Clam and Yuji. Yuji then turned his eyes on me and began to observe me crumbling from top to bottom again. Even as I feel uncomfortable with that gaze, I endure it. "From the day I saw Buddha (two) in the convenience store, I couldn't forget how loving he was... how many times did he almost take the soul of a dwarf to look like an animated heroine..." Seeing how my classmate slowly monologues, I go into a state of vigilance. Should I still use Flash Stone? Even when I used to hear Yuji's love story about a beautiful girl who appeared in the cartoon, I said, 'Do you like her that much? Just for a moment, let's see that cartoon' what a curiosity it was. But when I could actually hit myself with such thoughts, I had something that came spiritually. "So, Lord Taro. No, Buddha... Has Asahina told you about this? Asked about my situation, Yuji caught a kinky beast mode in an excited state, followed by a sinking face. While I'm slightly surprised by Yuji's change, I'm also caught in that silence to regain some calm. To Yuji, who tries to argue, I make demands without letting everyone tell me. "Please." A long silence descended between me and Yuji. Each other's gaze intersects. With me, a young girl in a white Sister outfit. Relative is Yuji, a pussy boy high school with a hint of eating sea bread. It's a mismatch combination, but we met. I can't give up here. When I tell my two best friends, I want to be prepared and say it out of my mouth firmly. Even if you're wrong, it's not okay to pass from Yuji to the two of us. "Why don't you tell those two? Yuji looks at me with a strong eye and asks quietly. The answer to him is determined. Because I'm scared. "Because it could change" "Yuji, he's changed! While I was at it, I thought you had a weak voice. My feelings against my classmates are what I complain about. It was a scream from a child who exploded his feelings. "You're starting to see me... like the girl in the cartoon! Put your hands on your flickering soft chest and insist on a cup of eyes. But Yuji wasn't pressured by me like that, nor was he sympathetic. Just, like I realized something with a gentleman's attitude, he's turned his clear eyes on me. "Even so. Buddha (two) kun remains Buddha (two) kun. But even the petty officer remains the petty officer." Yuji caught his mouth hooked and bravely. "I haven't changed a thing about myself! What? What? Even trying to argue, Yuji took the lead. "Whoever that is! Because I just like beautiful girls! Ugh, heh... what? Bishi decided to salute Yuji all the time. "There are no exceptions, however! If you are a beautiful girl, then whatever beautiful girl you are, you are equally equal to everyone! Throughout this posture! "Hey, wait, Yuji" I was in a bit of a hurry. "No, I won't stop! Because I guess at some point Yuji's shouts brought people together. Just like Yuji, there are several male students in sea bread who are watching from inside the classroom. There were also several more female students with orchestral instruments in their hands. It would be the brass club. "That's it! Beautiful little girl love! It's an eternal mission! Yuji, I know how you feel. My classmates hadn't changed a millimeter. Let's admit, Yuji was just a true, free girl maniac. Apparently, it was my bias, the one about being over-conscious. But, Yuji. You spoke of 'beautiful girl love' in a very thin piece of equipment: almost naked in front of a girl, only a pitchy swimsuit. See, other students showed up showing the colour of chills and alertness...... A few of them blamed Yuji. Flying to pierce his eyes. But Yuji kept talking about what was going on around him. Should I even say that word is unintentional? "I can't accept changes in my body, isn't it the Buddha who's watching? 'And I thought they said that all the way around. I think Yuji just said the facts. Still, I was shaken to pieces. That's right. Yuji's right, I'm the one who changed. My body has become a woman. It is difficult to accept the difference, the fact, between the body and the contents. Because the contents are Buddha and Shintaro... "It just won't stay that way forever," he said. Yuji... are you telling me that by breaking my only hope? "Change is always something to visit. Make it a war situation, make a beautiful girl old, make it Buddha, make it yourself. From big events to small events, we never meet a continuum of change." "Maybe..." "Ah, the dwarf has been an alternate for 10,000 years in the swimming competition all the way from the middle department, but from this semester he served as a regular in the butterfly 200m. Is this a change, too?" Seeing Yuji laughing happily, I thought. Guys, they're pretty small, they bump into each other with changes, and they're living with all sorts of hugs. Though each of the troubled species is different. "I won't tell you two about your illness from the dwarf." "To be honest, it's not like only a petty officer knows the secrets of a beautiful girl without a sense of superiority." Eugene says it with a crisp face. "But if it comes from myself, a friend... to both of you, I think I should say it sooner" "Yeah, I know. Thanks, Yuji." I put a genuine grin on Yuji here. That's how I realized. I haven't been able to deal with my classmates in the same way I did since I met Yuji in a convenience store. He kept making laughs at Yuji. So I was finally able to bring a heartfelt smile to Yuji and felt just a little joy. "Kaha... this is fatal" For some reason, Yuji fluttered his body as if he had had a stomach tease for just a few moments. "Yuji, are you okay? No way. Heat stroke? "Oh, no...... no problem. It's just that... I'm afraid..." Yuji regained his posture softly and took his usual upright immobile salute pose. "If (...), if the dwarf is Buddha (two) kun's best friend (...), I would still like to hear the most troubling thing about it if you are in trouble! Please reveal it to both of you! "Yeah...... right, Yuji" Even if I'm having trouble shaking at night or Yuki, I want to help right away. "That's what I knew. Yeah, I knew when my classmates told me that directly, it wasn't. You know, it sounds like gutsy to my chest." What, am I saying crunchy things to Yuji, who is full of sea bread? I don't even think so, but for me or something...... I thank my two best friends for bumping straight words for cowards who can't even tell me their changes. "Oh, Yuji. And one more thing I want to say to you." "Yuji, too, as far as I'm concerned, was able to crack my stomach and talk..." That's very hard to say, this kind of thing. "Yuji said," What if? " Cohon Until I cough like I would never normally do, I confuse the embarrassment. "In me, Yuji is a good friend..." To you, to a line that won't boil off...... Yuji nodded many times to bite my words. "Has the dwarf shrunk?" "I've been feeling it for a long time. Look, Buddha, what can I say? Sometimes it's just the Buddha." Laughing a little lonely, Eugene. Hanging out with Yuki or Yuki is a bad idea from middle school. Only the three of us can get it out, I'm pretty sure there's a thing called Nori. "I didn't care about anything else. I just thought we'd get along..." Yuji cut his gaze off from me for the first time here and moved from the veranda to the view he could see. "I was flattered. The three of you." He envied us in Yuji. You may say it in a bad way, but you built up confidence in me the other way around. After cumming out into the shaking night (Koya) and Yuki (Yuki), there was only a little bit of stomping on how to deal with them. "Really, thank you Yuji..." "No, I didn't do anything." Looking at Yuji's cutting-edge side, I think this was undoubtedly a serious man to man story. However, I guess there were still many, many problems from around. "Did Yuji take the young girl to the school veranda? "Dude, such a beautiful girl...... kidnapping an outsider's child!? "Case." "Isn't it the one friend who goes in to stop him before he overlaps any more sins!? "We'll have to go!? The outfield is busy in the wrong direction. We have to do something about this... we have to solve Yuji's misunderstanding. We just got to know each other because of this, but Yuji's school life comes to an end. There are more girls than just now. There was a radiant woman. Beautiful, white and smoother skin than any kid who worries about us from the classroom. Poor, crisp, double eyes reminiscent of cat eyes. Dark hair that looks soft and rocks, stretched only slightly more than before the summer break. Such a beautiful girl looked at me. I can't take my eyes off those crumpled eyes like I've been enchanted. You can't even look at it wrong.

20話 月光下の出会い 〈クラン・クラン〉 【公式サイト 傭兵たちの宴会 掲示板】 (ジャンル 生活系) スレッド名 【美少女】NPCと 1:新たなる美少女NPCキャラの発見をここに発表したい 2:なんぞ 3:誰ぞ 4:これを見てくれ 街中を歩く魔女っ子ルックの青髪青目な美少女が、頭一つ分以上低い銀髪美少女の手を引くスクリーンショットがアップされた。少し、困惑気味の幼い銀髪娘を先導していく姿は、どこか姉妹に見えなくもない構図。 5:よ、幼女の困ってそうな顔、かわいい...... 6:おねえさんの方も、美しいな 7:え、二人ともNPCなの? 8:天使ちゃんだ! 9:天使ちゃん? 10:銀髪な美少女は天使ちゃん、 11:ネームはNPCだと示す青色だった 12:なんて名前 13:賢者ミソラ 14:!? 15:ガセか? 16:マジで実在してたのか 17:ウソだろ!? ってかここどこだ! 場所わかるか! 18:まてまて、賢者ミソラと手をつないでる銀髪ちゃんは何者だ!? 19:我らが天使ちゃんだ! 20:天使ちゃんって誰だ 21:20>>>【美少女】【キャラ】の前スレをチェックしてこい 22:可愛いのはわかったけどよ、賢者ミソラって誰? あと天使ちゃん? 23:賢者ミソラを知らないのか 24:ベータテスターくらいか、知ってるの 25:先駆都市ミケランジェロの 28:なんか貴族みたいな感じ? 29:まぁそんな感じだ。テアリー公っていうのは、かなり古い家柄だそうだ 30:補足すると、ミケランジェロの近辺は『妖精すまう森』と呼ばれている場所があったらしく、その周辺に『妖精と共生する者』って呼ばれていた人間の村々があったそうだ。そこを取り仕切っていた領主的存在がテアリー公のご先祖様らしいぞ 31:へー。で、それと今の話になんの関係があるんだ? 32:そのテアリー公が言うには、『ミソラの森』ってフィールドが近くにあるだろ? あそこには賢者ミソラがいる、賢者ミソラがあの森を管理している。なんて言うんだわ 33:おれ、ミソラの森にいったことあるけど、そんなNPCいなかったぞ 34:そうなんだよ。今まで、誰も『賢者ミソラ』を発見できた 35:だからみんなガセネタだって片付けようとしたんだが 36:ミケランジェロの治安を司る神兵の名門が、適当なことを言うか? って話になるわけよ 37:だから噂と憶測だけが、ミケランジェロの解明されない七不思議のうちの一つって傭兵間で流れていたってわけ 38:まじか 39:てか、ミケランジェロに王とかいうNPCがいたのも初耳 40:三公家の邸宅であるクエストをクリアすると、入館可能になるぜ 41:おまえらさ、ミケランジェロ中央にそびえる城に疑問を覚えなかったか? 42:あー見えるよな、あれなんだろな 43:入れないよな 44:あそこに王がいるらしいぜ 45:え、まじか。ただの、風景テクスチャの一部かと思ってた...... 46:三公家の邸宅が城を囲むように周囲に建てられているからな 47:まだあのエリアに入れる条件を満たしてないのか、アップデートで実装されるのかは謎だ 48:他の都市にも入れない建造物とかあるしな。これから徐々に開放されていくんじゃないのか? 49:王城も気になるけど、今は賢者ミソラだろ 50:あと天使ちゃんな 51:そうだ、どこだよ! 52:俺も一目見たい! 53:あ、賢者ミソラって、やっぱ見間違いじゃなかったんだ。おれ多分、さっきすれ違った 54:53>>>場所どこ! 55:ミケランジェロの東部だったかな。わりっ俺は追いかけるわ 56:おい、ちょっとおまえ 57:あー 58:あいつゲームに集中しやがったな 59:天使殿と言えば、輝剣屋スキル☆ジョージでござるな 60:そうだ、そこにいるかもしれない! 61:え、鉄血ジョージの店はヤバくないか? 62:ば、賢者ミソラだぞ! 一目会って会話とかしてみたい。あわよくば、いや、むしろこっちが本命! 天使ちゃんとフレンドになるチャンス! 63:一理あるのぅ......賢者ミソラに関するトークで、自然に話しかけられる千載一遇の好機じゃのぉ 64:うまく話題が盛り上がれば......! フレンドになれるでごわす! 65:な、銀髪美少女の天使ちゃんは俺のものだ! 66:な、なんとしてもおまいらより早く見つけて、かくまってやらないと! 67:おまわりさんここでござる! ロリ少女、を拉致監禁しようとしてる輩はここでござるよ! 68:イエス・ロリータ! ノー・タッチ! 69:天使ちゃん独占とか許さん! 70:いまSSにうつってるあたりにいるんだけど、それらしい二人組を見つけられない 73:実況ナイス 74:みんなで力を合わせろ! 75:変装スキルや変幻魔法スキルを使ってるって可能性は 76:見た目や服装を変えられるってやつか 77:いや、錬金術スキル、つまりレベルの上がりにくい双極スキルを扱ってる時点で、他のスキルレベルを上げるってのはキツくないか? 78:確かに...... 79:おまえらが探してるのってもしかして、この二人? 先ほどのスクリーンショットとは二人の立ち位置が逆で、銀髪の美少女が賢者ミソラの前を歩いて、その手を先導しているSSが貼られた。 80:そう、その二人組だ! 81:ここは......ミケランジェロ西部の......路地裏...... 82:アイテム屋の他に何かあったか? 83:変わった飲食店があった気がする 84:女子ならそこにいくかもしれないな! 85:落ち着くのじゃ、NPCが飯を食べるとかありえんじゃろうて 86:確かに......じゃあどこに向かってるんだ? 87:お、おい! 『天球任せな時計台』に昨日、天使ちゃんと一緒にPT組んで戦ってた 88:天使ちゃんと共同戦線だと!? 89:いや、一緒にPT組んでるぐらいだ。フレンドになってることもありえるぞ 90:天使たんとフレンドぽ!? 91:どんなやつだ! 92:メガネイケメンだ 93:よし、マジでガチでボコれ 94:いや、ボコっちゃダメだろ。天使ちゃんの居場所を聞き出してからキルだ 95:そこ!? 96:キルっておまwww 97:やることがマフィアの拷問と変わらないぞw 98:お前らどっかのマフィアかよww 99:ファンクラブでごわす! 100:みんなあとは頼んだよ。ボクはもう彼女に、姫君に合わせる顔がない 101:な、その口調はメルヘン卿か! 102:メルヘン卿も共にいくでござるよ 103:ボクは彼女の前で誓ったことを、約束を果たせなかった...... 104:くわしく 105:ボクの燃えたぎる意志、炎の強さを証明すると。そして、敵の弱さを証明すると誓ったのに......豪語するだけして、無様にも姫君の前で醜態をさらしてしまった 106:あー天使ちゃんの前で見栄張って、強力な敵モンスターと戦ったと 107:そんな感じぽかね 108:マジ、それで、マジ、まさかの 109:やられました(ふるえ声 110:ど、どんまい...... 111:今はそっとしておくのが武士の情け、でござるか? 112:天使ちゃんの行方は俺達にまかせろ! 113:メガネに問いただして、賢者ミソラに会って、天使ちゃんと賢者トークで盛り上がってフレンド申請だー! 114:自然な流れでのフレンド申請術! まさに合法ロリ! 115:うおおおおお! 『で、お前、今、ミケランジェロのどこにいるんだ?』 『素材採集に行くから、もういないよ』 若干、自分の発した日本語おかしいとは思うが、なんだか嫌な予感がする。 まず、ミソラさんは自分や、宝石を生む森クリステアリーの存在を隠したがっている。 このまま晃夜に居場所を伝えたら、周りで俺達のことを探している傭兵たちもくるはずだ。そんな衆目に認知されるようなことを俺が手引きしたと知ったら、ミソラさんはどう思うのだろうか。 『どこに素材の採取にいくんだ?』 『えっと......よくわからない』 自分から街に散策してきたミソラさんに原因もあるのだろうが、最悪クリステアリー出禁になりかねない。 そんなことになったら、結晶シリーズの素材採集ができなくなってしまう。 「ミソラさん」 「なぬ、なに?」 焦りを押し隠し、俺は彼女に伝える。 「今から、行っていいですか?」 クリステアリーという単語を濁し、『妖精の首飾り』を装備ストレージから取り出す。 「ほむ、ふむ。もう十分に人間の街の様子も見ることができたし、いっかな」 「ありがとうございます、では一緒に来てくださいね?」 「あるれ、あれれ。わたしも一緒に帰る必要あるかしら? あるのかな」 「はいっ! お願いします!」 俺は頭を振りかぶるように勢い良く下げる。 「......わかったわ。きっと、タロちゃんがそうまでしてお願いするのには、私のためってこともあるのだろうし、あるのだろうね」 ミソラさんの了承を経てからの行動は早かった。 店主に俺とミソラさんの分のエソ、180エソを支払い、ちゃっちゃかと『妖精の首飾り』をつかった。 首飾りが緑色に発光したかと思うと、その光に包まれ、一瞬で周りの景色が変わった。 ふたたびクリスタルの森へと訪問。 「ふぅ......」 安堵の溜息をつく。 大事にならなくてよかった。ここに移動すれば、もう安心だと思う。 「お店の代金、ありがとうタロちゃん。これはお礼だわ、だよ」 そう言って、ミソラさんはクリステアリー到着早々、自らのローブの袖をごそごそと漁り出す。 「そんな、お礼だなんて。ちゃんと案内もできず、ましてや女の子とのデートなのだからご飯代ぐらいは......」 デートなるものは男が食事をおごると良い、という記事を何かのファッション誌で読んだ気がする。 「あるれ、あれれ。人間のデートってそういうものかしら? なのかな?」 「た、たぶん?」 「どちらにしろ、どちらにせよ、妖精の守人であるミソラが感謝の念を抱かない、粗忽者だと思われたくないの」 人差し指をちっちっちっと振る賢人。 あんまり威厳とかそういうものは感じられず、どちらかといったら小動物っぽいその動きに何だか和む。 「なので、なのね、タロちゃんにはこれを受け取ってほしいの」 ミソラさんが取り出したのは精緻に作り込まれた銀と白で細部まで塗装された馬車のミニチュア? フィギュアだった。 そのリアルさに感嘆しつつ、ミソラさんから受け取ったアイテム名を読む。 :賢者ミソラより『 銀精 【白銀を宿す妖精たちによってつくられた馬車。車体周辺は白妖精の魂が宿っているため、白金の鱗粉をこぼす透明な妖精たちが戯れており、見る者をハッとさせる美しさを持っている】 「ミソラさん、これは?」 「ほむ、ふむ。そのうちわかるわ、わかるね」 にっこりと笑う彼女を不思議に思いつつも、俺はその馬車のフィギュアをじっと見つめる。 二頭の白馬が豪奢な馬車を引き、御者台には黒いシルクハットを目深にかぶった執事然と紳士服に身を包んだ人? が手綱を握っていた。 肌が露出しているのは顔の部分のみだが、どんな造形なのか覗きこむと、黒い靄に紅い目が二つ浮かんでいるだけで、人間ではないようだった。 「ありがとう、ございます」 とりあえずアイテムストレージへとしまっておく。どうやら、アイテムっぽいので後で使用してみよう。 「ところでタロちゃん」 「はい?」 「遊ばなくていいのかしら? いいのかな?」 ミソラさんはチラッと俺の後方を見る。 その視線の先を振りかえる。 「「やははータロっ」」 「「人間またきた」」 「人間ちがーう! タ・ロ!」 「タロタロ!」 「ミソラのお友達?」 「ミソラのこどもー?」 「タロはいい子、元気の子、妖精の子?」 ひらひらと飛び交う妖精たちが俺達に近づいてくる。 俺が手をふると、妖精たちは近づこうとするが、ミソラに視線をうつし静止した。 「ミソラ、ミソラー」 「舞踏会いっていいの?」 「タロはいいって?」 「やっぱり危ない?」 「やっぱり、人間こわい?」 「タロちゃんが引き受けてくれたわ、くれたよ。大丈夫、いっていいよ」 ミソラがそう言うと一気に妖精たちはテンションアップ。 「ミソラ、ありがとー!」 「タロ、ありがとー!」 心底よろこぶ、羽の生えた小人たちを見て、おれの口元も自然とほころぶ。 なんだか、なりゆきで妖精達をミケランジェロに連れて行く日が確定してしまったが、妖精たちが歓喜する姿を見て、まぁいっかと思う。 はしゃぐ妖精たちの輪へと飛び込み、彼らの光る 口々に褒めてくるので、褒め返す。 「妖精さんたちも可愛いよ?」 そうしてしばらく、妖精さんたちと会話しながら素材の採集をちょこちょこしていった。 と再び、フレンドメッセージが届く。 『タロ、死ぬ......助けてくれ』 『ど、どうした!?』 『お前の居場所を知りたい奴らが暴徒と化して......ぐはっ、俺はもうダメだ...』 『グハッ。お、おれのメガネがっメガネがっ』 『え、晃夜? ちょっと、大丈夫か?』 『目がっ目がっ目がああああっ』 『こ、晃夜ぁあぁあああ!?』 『居場所を、居場所を教えてくれ......カハッ』 きっと晃夜にとって、俺の居場所はフレンドリストで確認は取れないはずだ。 クラン・クランは未踏破エリアは表示されない仕様なのだ。 ミソラさんをチラリと 宝石の森クリステアリーにいるなんて言えるわけがない。 だが、今、『妖精の首飾り』を使って、もといたミケランジェロに戻ったら、なんだか色々と大変そう。 「あの、ミソラさん。この『妖精の首飾り』って、帰るときは元の場所に戻るんですよね?」 「ほむ、ふむ。そうだけど?」 「他に帰る場所を設定できたりしないですよね?」 「んん、人間達が言っている『ミソラの森』に戻ることもできるわ、できるね」 それだ。 ミケランジェロに戻るより、ミソラの森に帰れば、 の苦悶が響く。 「ミソラさん、今日はもう帰ります」 「あるれ、あれれ。もう帰っちゃうのね。タロちゃんにはエルフを紹介したかったのだけれど」 には少数のエルフがいるって話だったな。 それはとても魅力的な内容で、正直すごく会ってみたい。 「友達が、すこし困っていそうなので......おれ、帰ります」 「ほむ、ふむ。じゃあ、また会いましょう、会おうね」 別れの挨拶を妖精たちやミソラさんに済ませ、俺は『妖精の首飾り』を使用する。 :元の場所に戻りますか?: :ミソラの森に戻りますか?: 二択のログが表示されたので、後者を選択する。 。いま、ミソラの森にいるよ』 晃夜に急いで、フレンドメッセージを送る。 『お、ほんとだ。これで、やっと解放される......助かった。そして、すまぬタロよ......天使ちゃんはミソラの森にいるぞおおおおッッ!』 は叫び、それからフレンドチャットは途切れた。 なぜかブルっと寒気がした。 「ワオォオオオオオオオオン!」 と、同時に 急いで辺りの様子を把握するために、首をぐるりと巡らす。 そこでようやく異常事態が発生していることに気付く。 が訪れ、今日も他が知れず、静かに旅路の終わりを迎える傭兵たち――』夕輝が口ずさんでいた言葉を思い出す。 ミソラの森は夜に出現するモンスターが凶暴。 二人が全滅すると警戒してたんだ。Lv3の俺なんかじゃひとたまりもないのでは。 自分の最悪な状況に怯え、これからどうやって夜のミソラの森を抜けようと思考したその直後。 幼い声が響いた。 他にも誰か 声の出所を慎重に、いくつかの木々を縫って探ると、二匹の狼と対峙する金髪少女の姿を発見した。 歳の頃は、今の俺と同じ年齢ぐらいに見える。 十~十一歳ぐらいの娘さんだ。 聖職者のような真っ白な法衣姿で、左手にメイスを握っている。 あんな子が夜のミソラの森で、一人でいるなんて。 助けるべきなのか、ここはコッソリと離脱するべきなのか。 木の陰に隠れて、俺は様子を見る。 「グルルルッ」 片方の狼がうなりをあげて、少女へと跳躍した。 少女はその動きに合わせて、メイスをふりかぶる。 見事、狼の顔面にメイスの柄頭をヒットさせ、敵をよろけさせる。 だが、その隙にもう一匹が逆から噛みつき、押し倒されてしまった。 少女のHPバーがみるみる減っていき、またたく間に2割を切った。 「やめっやめてっ」 俺は堪らなく飛びだした。 『過激なあめ玉』を口に放り込み、慣れ始めてきたイモムシ味に顔をしかめつつ、小太刀を鞘から抜く。 あぁ、もうどうにでもなれ。 狼は二匹とも金髪少女を貪るのに夢中で、俺の接近に気付いていない。 一匹を切り付け、もう一匹に体当たりをかまして、どうにか少女をモンスターの攻撃から切り離す。 狼たちは全然ひるんだ様子はなく、短く 「逃げるよ!」 俺の乱入に金髪少女はたじろいでいるようだったが、構わず手を握る。 そのまま『ケムリ玉』を地面に投げつけ、この場からの離脱を狙う。 「えっ、あ、あの」 俺達が生き残れる選択肢はこれしかないと踏み、手を引っ張りつつPT申請を出しておく。 距離が離れたとき、すぐにポーションを使用できるようにしておかねばならない。それにこの子の情報が欲しい。何ができて、何ができなそうなのか。 とPTを組んだおかげで、こういった事態にスムーズに対応できるようになったのは、彼らのレクチャーのおかげだろうな。 俺達は走り続けて10秒、金髪少女はPT申請を受託してくれた。 ミナヅキ Lv8 HP29/120。 うわ、意外にレベルが高い。 さらに何かが疾走する音も左右から。 「た、たすけて、くれたの?」 俺はコクンと頷くだけにして、ひたすら月光が振りそそぐ森の中を走る。 「ウルフは、仲間を呼んでくるよ」 前を走る俺に金髪ちゃんは、敵の特性を説明してくれた。 このまま逃げていても、数が増えていくってことか。 「なにか逃げ切る方法は?」 「じゃあ、足を決して止めないで」 ミナヅキさんはどうやら、おれより素早さが低いらしく、遅れがちだった。 の涙』を使っておく。 HPが回復すると、彼女は信じられないものでも見るかのように俺を見て、小さな声で呟いた。 に、こんな高価なものを......」 「グゥルアアッ」 茂みから飛び出してきた狼が一匹、ミナヅキさんに襲い掛かる。 だが、彼女は体をブンっと一回転させて、またもや見事に狼の胴体へとメイスを的中させる。 いい反応をした彼女の成果は芳しくはなかった。 狼はまったく堪えた様子がない。 離してしまったミナヅキさんの手を再び握り、逃走を図る。 狼はひるみ、一瞬その足を止める。 その隙に俺達は距離を稼ごうとするが、すぐに先ほどの狼は追従してきた。 魔法じゃダメなの、かな......」 実は今日の朝、インして1番にシズクちゃんに、対グレン用に赤魔法スキルのレクチャーを、フレンドメッセージで少ししてもらったのだが。 目の前の金髪ちゃんが発動させている魔法は、赤魔法スキル、レベル1で覚える最弱のアビリティだと聞いている。 その最弱アビリティで、夜のミソラの森に出現するモンスターに挑むのはLv3の俺が言えることではないが、無謀なのではないだろうか? だが、彼女はシズクちゃんと同じLv8だ。もっと強力な魔法を行使できるはず。 「「「グルウウッ」」」 前方から三匹、待ち伏せしていたかのように、突如オオカミたちは現れた。 「仲間、やっぱり、呼んでたみたい」 悲痛な声音でポツリと、予想をこぼすミナヅキさん。 「......ごめんなさい」 泣きそうな顔をして俺に謝ってくる。 「ミナヅキさん! もう一度、魔法を!」 「早く!」 前後から迫ってくる敵に加え、さらに左右からも一匹ずつ姿を現したウルフ。 「前の三匹に、魔法を!」 俺はそう言って、最期の『ケムリ玉』を自分たちのやや前方へと投下。 そして煙幕が広がる眼前へと、俺達はその身を躍らせた。 足を何かに引っ掻かれる衝撃を感じたが、無視して前へと進む。 期待とは裏腹な初期魔法の発動に、疑念を感じつつも走り続ける。 彼女のわずかな炎と煙があわさり、牽制となって前を塞いでいた三匹のウルフをすり抜ける事に成功する。 タロ HP2/50 ミナヅキ HP84/110 HP2とか瀕死だ。 思わず、口ずさむ。 ばふっとケムリを背後に置いていき、ミナヅキさんに振りかえると、彼女の金髪にもケムリがたなびいている。 「ご、ごめんなさい......」 俺のHPが激減したことを気にしているのだろうか。 何故かうつむく彼女の腕をブンっとふるう。 「楽しい!」 なんだか暗いミナヅキさんにそう言って、逃走し続けながら、にっこりと笑いかける。 そう、これこそが冒険って感じ。 「え?」 俺の想いは上手く伝わっていないようで、言葉を選ぼうとするミナヅキさん。 しかし、背後から伝わってくるウルフたちの、森の中を駆け抜ける音がすぐそこまで迫ってきていたので、喋る余裕はない。 いよいよ、ウルフたちの鼻息と足音がすぐ後ろから聞こえてくる。 ダメ元で、ミナヅキさんに問い掛けると、彼女はフルフルと首を左右にふる。 「MPが、たりない」 この状況で、『森のおクスリ』を飲ませているヒマなんてない。 おれは『結晶ポーション』を使う。 これで、俺達のHP200とMP20が回復しただろう。 「こ、これって」 もう『ケムリ玉』もない。 追いつかれたら、今度こそ終わりだろう。 また、その魔法かっ。 Lv8にもなっていれば、複数の魔法が扱えるのではないのだろうか。 そこまで初期魔法にこだわる理由が彼女には他にあるのかもしれない。 あわや先頭のウルフに追いつかれそうになった時。 ミナヅキさんは後ろへと右手を向け。 ボウっと一瞬、後ろへ炎が燃え盛る。 なんとか後退させた。 しかし左右後方から二匹のウルフが俺達めがけて飛びつこうとしてきた。 とっさにミナヅキさんをかばい、しゃがむ。 勢いのまま二人で転倒し、起き上ったときには十匹以上のウルフに取り囲まれていた。 これはマズイ。 正直、小太刀をふるいにふって、キルされるしか道は残されていないだろう。 ま、こういうこともあるな。 「一緒に戦ってくれてありがと。楽しかったよ」 覚悟を決め、ミナヅキさんに先ほど伝えられなかった思いをしっかりと言葉にしておく。 なぜかミナヅキさんは、またもや泣きそうになる。 「え、ちょ、ちょっと」 動揺する俺に、不意にどこかで聞き覚えのある声が響く。 「諸兄ら! いたでござるよ!」 その声の方へと振りかえる。 「天使殿でござる!」 既視感のある口調の傭兵が、何人もの傭兵を引き連れて森へと突入してきた。 俺達の囲っていたウルフたちへ、猛攻を開始した。 「天使ちゃんを守るっぽおおおお」 だが、様子のおかしい集団は俺達をかばうように狼の集団を蹴散らしていく。 「ぐっこいつら、集団戦闘が得意なウルフだ!」 ウルフも負けじと仲間を次々と呼んでいき、数瞬にして激戦区となった。 夜のミソラの森に、モンスターを狩りにでもきたのだろうか? なんだかよくわからないが助かった。 顔も知らない傭兵たちの乱入のおかげで九死に一生を得た。 たちの奮闘に少しだけ、心の奥が熱くなるのを感じる。 参戦したいのは山々だが、手持ちのポーションも残るところ1つだけだしLv3の俺が共闘しても足手まといにしかならないだろう。 「助かりました! ありがとうございます!」 俺は熾烈な戦いを繰り広げる傭兵たちにお礼を叫び、愛想笑いをふりまいておく。きっと戦闘に夢中で、ザコな俺達なんかに興味ないだろうけど。 しかし、俺の予想に反して、ウルフと戦闘中の全ての傭兵が振りむいてニヤけたのは気のせいだろうか。 とにかく、ミナヅキさんを引っ張りつつその場を後にした。 「ふう、ここまでくれば......大丈夫だな」 そう言って、俺はようやくミナヅキさんの手を離した。 場所は変わって、『月光樹の丘』と呼ばれる場所へと移動した俺達だった。 昨日、チラッと『始まりの草原』から『ミソラの森』へいく途中で見かけたエリアで気になっていたので、ミケランジェロへの帰りがてらに寄ってみた。 「はぁはぁ......」 息切れをして、へたり込んでいる彼女は揺れる草々を見続けている。 だが、その大木に花が咲いていることはなく、うらさびしい感じがただよっている。 空を見上げても、ミソラの森の空模様とは大違いで、どんよりと雲が立ち込めている。 「なんとか、助かったね」 ミナヅキさんは息が整っても、顔を上げてこないので、こちらから話をふってみる。 「どうして......助けてくれたりしたのですか?」 すると小さな声で視線を合わせずに尋ねてきた。 特に理由はなかった。小さな女の子が死にそうになっていたら、誰でも助けるのではないだろうか? 「な、なんとなく? それより、ミナヅキさんの方こそ、どうして一人で夜のミソラの森なんかにいたの? 危険だよ」 「倒せると思って......」 すこし、悔しそうにつぶやく彼女。 「でも、あそこのモンスターって夜になると強くなるし。初級魔法で応戦するのは厳しいんじゃないかな」 「やっぱり、無理ですよね......」 「わかってましたけど、でも仕方なくて......」 負けるとわかって、戦いにいくとか。 モンスターによるキルの経験値ロストは地味に痛いはず。そんな自殺行為をするなんて何か理由があるのだろうか。 「わたしの魔法でもあそこのモンスターを倒せるって、証明したくて......」 「いや、でも。初級魔法じゃ、あの通り......」 俺が苦言を呈すると、彼女は不意に草をわしゃわしゃっとむしって、語気が強くなった。 「そんなのわかってます! でも、私はレベルポイントをHPと魔力にしか振ってないの! だから初級魔法でも、威力はすごいの! MPが15しかないから、三回しかうてないけど......」 後半はゴニョゴニョと尻すぼみになっていく金髪少女。 『初級魔法で、あそこのモンスターを倒せるはずがない』という常識に、錬金術士であるこの俺が囚われていたとは。 うっかりしていた。 常識を覆そうとするミナヅキさんの行動には、錬金術士に通ずる何かがある。 「それで、あんな高レベルモンスター相手に、初級魔法しか撃てないキミが戦っていたわけか」 まさか、レベルポイントを魔力極振りで、ウルフを倒せるかどうか実験している傭兵がいるとは。俺の実験への情熱をも上回る魔法への探求心。 感服だ。 俺が感心している傍らで、彼女は泣き始めた。 「うおっ」 「やっぱり、ダメな子なんだ......」 どうしようどうしよう。小学生が泣いちゃったよ。 今のどこに泣く要素が。きっと魔法で倒せなくて、悔しくて泣いちゃったのか? そうなのか? 小学生のときって、そんな感じで泣いてた気がするな。 ここは年長者として、なんとかしなければならない。 ここでせっかくの研究心が挫けてほしくもないし、何か励みになるような台詞を。 「挑戦、することはいいことだ」 「んん......」 グスっとすすりなくミナヅキさんは、ほやっとこちらを見る。 「いや、だから。ミナヅキさんの挑戦する姿勢、俺はいいと思う」 「......どういうことですか?」 彼女は二匹のウルフに対し、一匹にしか注意を向けていない節があった。だから、ああも簡単に押し倒されたのだと思う。 レベルが高いとはいえ、戦闘には慣れてなさそうな動きでもあった。 「推測するに、キミは普段、戦闘とか積極的にするタイプじゃない?」 やっぱりか。レベルが高いのはベータテスターか何かなのかな。 とにかく、褒めておかないとだな。 「それでも、自分の魔法を信じて、あそこで戦っていたと」 俺も己の錬金術を信じて、日々を歩んでいるからな。 「自分の魔法がモンスターを撃破すると証明するために戦っていたんだよね?」 「えと......いちおう」 「そういうのは好きだ。俺もそんな感じだし」 俺が手を腰に当て、どんよりとした曇り空を見上げる。 これで良いだろう。 曇った空もいつかは晴れる。 「そんな感じって、あなたと私は全然違います」 と思ったのだが、ミナヅキさんが悲しそうに反論してきた。 「いや、キミも俺も同じだって」 「わたしは、魔力にしかレベルポイントをふってないんです」 「だから、MPが足りなくて......ろくな魔法も扱えない役立たずなんです」 「それは俺も同じだ。錬金術は役立たずで使えない、みんなそう言ってるし」 この答えにはいささか予想外だったのか、やっとミナヅキさんは俺と視線を合わせてくれた。 あれ、この子...... こう、昔から知っているような不思議な既視感......。 「あなたは、錬金術スキルを?」 見覚えのあるミナヅキさんの正体を脳内で検索しつつ、俺は笑顔で堂々と錬金術を肯定する。 錬金術スキルを持っていたって、恥ずかしくなんかない。錬金術スキルを選んだことを誇りに思っていると示すために。 「周りはゴミスキルって言うよ。でも、それでも楽しいから、俺は錬金術を続けている。やっぱりそういうのって普通に悔しいから」 最後の『翡翠の涙』を取り出し、緑に煌めくポーション瓶をプラプラっと振り、ニヤっとしてみせる。 「キミも魔法が好きで、あんな無茶をしてたんだろ?」 ミナヅキさんは両手をキュッと自分の胸に当てていた。 「だから、まぁ、お互いがんばろう。役立たずなんて、言わせないようにさ」 いい感じに、まとめられただろうか。 どうか、この少女の知的好奇心が薄れることなく、今後も魔法の探求に力を入れていってほしいものだ。 「一緒に、がんばりたい......」 ミナヅキさんはボソッと何かを呟く。 俺が聞き返すと、彼女は頬を真っ赤にそめつつも何かを口にしようとし、また閉じるを何度か繰り返し。 「あなたに......」 「ついていきたいです......」 「ええ?」 ついていきたいってなんだ。 「ついてくるって、どういうこと?」 動揺したのか、口をパクパクしつつ、数秒閉じたあと、目をつむったかと思うと、パチリと俺を見た。 「あぁ、うん」 言いなおした、彼女。 「私とフレンドになってくれませんか?」 「え、あ。俺でよろしければ......?」 そういって座り込んでいる彼女に手を差し伸べると、彼女は一度手を伸ばすが、伸ばされた手は胸元に戻された。 彼女が俺の背後を呆けた様子で見ている。 何事かと思って、ミナヅキさんの視線の先を追うように振り返ってみると。 そこには大木が。 『月光樹の丘』の木々たちが。 淡く輝く、ピンク色の花を次々と咲かせ始めていた。 さっきまで寂しいまでに枯れていたのに。 みるみるうちに、薄紅色に発光する花々を満開に実らせていく。 それは光る桜。 夜風に吹雪く月桜。 「月光樹の丘......月の光」 ミナヅキさんが感嘆の吐息と共に、ささやく。 俺は急いで夜空を仰ぐと、雲の割れ間から月が出ていた。 その月光を浴びて、『月光樹の丘』の大木は反応したのだろうか。 「月の光で花を咲かせるのか......だから『月光樹の丘』」 そよぐ風に乗って桜が、綺麗な花弁が舞い散る。

20 20 Stories Meet Under The Moonlight Clan Clan. [Official Website Mercenaries Banquet Board] (genre life system) Thread Name [Beautiful Girl] NPC and Mercenaries (Players), Part 2 [Character] 1: I want to announce here the discovery of a new beautiful girl NPC character 2: What the hell. 3: Who's that? 4: Look at this. A blue-haired, blue-eyed girl in a witch look walking around the city was put up with a screenshot of a silver-haired girl pulling her hand one or more minutes lower in the head. A little, a confused young silver-haired daughter leading the way is a schematic that can't even be seen by some sisters. 5:, the troubled and seeming face of a toddler girl, cute... 6: The ladies, they're beautiful. 7: What, they're both NPCs? 8: It's Angel! 9: Angel? 10: Silver-haired girls are angels, mercenaries (players) po. Who's the witch on the left, Po? 11: The name was blue indicating it was NPC 12: What a name. 13: Sage Mithola 14:!? 15: Is that Gase? 16: Seriously, you were real. 17: You're lying!? Where the hell are we? You know where it is! 18: Well, seriously, who's the silver-haired one holding hands with the sage Mithola!? 19: It's our angel! 20: Who's Angel? 21: 20 > > > Check out the previous thread of [beautiful girl] [character] 22: I know it's cute, but who's Mithola the Wise? And angels? 23: You don't know the wise Mithola. 24: Like a beta tester, I know. 25: You know the Divine Soldier (Deus) of the pioneer city of Michelangelo? 28: Something like a nobleman? 29: Well that's the way it is. Lord Theary is a pretty old family man. 30: To add, it seems that there was a place in the vicinity of Michelangelo called 'Fairy Grove Forest', around which there were human villages called 'Symbiotes with the Fairy'. Looks like Lord Theary's ancestors were the ones who set it apart. 31: Heh. So, what does that have to do with what we're talking about? 32: That Lord Theary says, 'Mithola Forest' has a field nearby, right? There's Sage Mithola over there, Sage Mithola manages that forest. I don't know what to say. 33: Me, I've been to the Mithola Forest, but there wasn't any NPC like that. 34: That's right. Until now, no mercenary (player) has ever been able to discover 'Sage Mithola' 35: So we all tried to clean up even Gaceneta. 36: Will the fame of the Divine Soldier, who presides over Michelangelo's security, say the proper thing? That's what we're talking about. 37: So only rumors and speculation were flowing among mercenaries that one of Michelangelo's seven unclarified wonders 38: Seriously. 39: Well, it's also my first ear that Michelangelo had an NPC called King. 40: Three public mansions will be open when you complete a quest. 41: You, did you not question the castle that soars in the middle of Michelangelo? 42: Ah, you can see, that must be it. 43: You can't go in there. 44: I hear there's a king over there. 45: Uh, seriously. I just thought it was part of the landscape texture... 46: Three public mansions are built around the castle. 47: It's a mystery if you haven't met the conditions to put it in that area yet, or if it's going to be implemented in an update. 48: There are buildings that you can't even get into other cities or something. Aren't we going to gradually open up? 49: Royal Castle also bothers me, but now you're a wise man, Mithola. 50: And angels. 51: Yes, where is it! 52: I want to see it at first sight too! 53: Oh, Sage Mithola wasn't a mistake after all. I may have missed you earlier. 54: 53 > > > Where! 55: I wonder if it was the east of Michelangelo. Whoa, whoa, whoa, whoa. I'm going after him. 56: Hey, hey, you. 57: Uh. 58: He's got to focus on the game. 59: Speaking of Angel Hall, Hui Sword Shop Skills You're George. 60: Yes, you could be there! 61: Uh, isn't the Iron Blood George's place a mess? 62: Then it's Sage Mithola! I want to see him at first sight and have a conversation or something. Awkward, no, rather this one is destiny! Chance to be friends with angels properly! 63: It makes sense... in a talk about Sage Mithola, it's a great opportunity for a thousand people to talk naturally 64: If the topic thrives well......! You can be my friend. Screw you! 65: Hey, the angel with the silver-haired girl is mine! 66: Hey, I need to find you sooner than you can at any rate, and tease you! 67: Officer, it's here! Lori Girl, there are people here trying to kidnap and imprison you! 68: Jesus Lolita! No Touch! 69: Angel, I don't condone monopolies or anything! 70: I'm around on SS right now, and I can't find those two pairs 73: Live Nice 74: Join forces, everyone! 75: It's possible that they're using disguise skills and magic skills. 76: The one who said he could change his appearance and outfit. 77: No, isn't it tight to increase other skill levels at a time when you're dealing with alchemy skills, or bipolar skills that are hard to rise to? 78: Indeed... 79: Could it be that you guys are looking for these two? The two standing opposite to the earlier screenshot, a silver-haired pretty girl walked in front of Sage Mithola and an SS was pasted leading that hand. 80: Yes, those two! 81: This is... in the west of Michelangelo... in the alley... 82: Anything else going on in the item store? 83: I think there was an unusual restaurant 84: If you're a girl, you might go there! 85: Calm down, NPC's gonna eat dinner or something. 86: Sure...... so where are you headed? 87: Oh, hey! Yesterday, I discovered a mercenary (player) who was battling with Angel in a PT formation! 88: Angels and you say it's a joint front!? 89: No, about as much as we're putting together PT together. You could be my friend. 90: Angels and Friends Po!? 91: What kind! 92: He's a good-looking glasses. 93: Okay, seriously, get bummed out with a bee. 94: No, you can't mess it up. After I find out where the angel is, it's Kill. 95: There!? 96: Kill is awww. 97: What you do is no different than torture in the mafia, whatsoever. 98: You guys are some kind of mafia, www. 99: Wow at the fan club! 100: Everybody asked for the rest. I don't have a face for her anymore, Princess. 101: Well, that tone is Lord Merchant! 102: Sir Merchant is coming with us. 103: I couldn't keep my word that I swore in front of her... 104: Exciting. 105: My burning will, proving the strength of the flames. And I swore I'd prove the weakness of my enemies... and I'd unnecessarily expose myself to the ugliness in front of the princess just to speak Australian 106: Uh, he said he looked good in front of Angel and fought a powerful enemy monster. 107: Sounds like it. 108: Seriously, so, seriously, just... 109: I got hit (sieve voice 110: Duh, don't... 111: Now it's the samurai's pity to leave it at ease, isn't it? 112: Leave Angel to us! 113: Ask your glasses, meet Sage Mithola, and cheer up with Angel and Sage Talk. It's a friend application -! 114: The art of applying for friends in a natural stream! Exactly legal Lori! 115: Whoa, whoa! "So, you, where are you in Michelangelo right now? I'm going to go collect the materials. I'm not here anymore. I think my Japanese is strange, but I have a bad feeling about it. First, Mr. Mithola wants to hide himself and the existence of a gem-producing forest christiary. If you keep telling them where you are at night, there will be mercenaries looking for us around. What would Mr. Mithola think if he found out I had guided him to something that would be perceived by such a crowd? "Where are we going to collect the material? 'Er... I'm not sure' I guess there's also a cause for Mr. Missora, who's been strolling into the city from herself, but it could be the worst Christerie exit ban. If that happens, I won't be able to collect material for the crystal series. "Mr. Misora." "Nano, what? Hide the rush, I'll tell her. "From now on, can I go? Clouding the word christiary, take 'fairy necklace' out of gear storage. "Hom, hmm. I've seen enough of the human city, and I don't know." "Thank you, then why don't you come with me? "There is, that. Do I need to come home with you? I wonder if there is." "Ha! Please! I lower my momentum to shake my head. "... ok. I'm sure Taro has something for me to ask you to do." He acted quickly after Mr. Mithola's acknowledgement. I paid the shopkeeper for me and Mr. Misora's eso, 180 eso, and I put on "Fairy Neck Decoration". When I wondered if the neckline had emitted green light, it was wrapped in that light and the scenery around me changed in an instant. Visit the Crystal Forest once more. "Phew..." Take a sigh of relief. I'm glad I didn't take care of it. I think if we move here, we'll be safe now. "The cost of the store, thank you Taro. Thank you." With that said, Mr. Mithola fishes out his own robe sleeve early in his arrival at Kristiary. "No, I can't believe it's a thank you. I can't even guide you properly, let alone date a girl, so about the cost of dinner..." I think I read an article in some fashion magazine about what dates are good for a man to eat. "There is, that. Is that what human dating is all about? Is it? "Ha, maybe? "Either way, either way, I don't want Mithola, the fairy guardian, to be considered ungrateful, crude." Wise man shaking his index finger a little. I don't feel very dignified or anything like that, and somewhat soothes in that move, which is somewhat like a small animal. "So, you know, I want Taro to take this" What Mr. Mithola took out was a miniature of an elaborately crafted carriage painted in silver and white with detail? It was a figure. While admiring its realism, I read the name of the item I received from Mr. Misora. : Got 'The Carriage of the Silver Precision (Argent)' from Sage Missora: "The Carriage of the Silver Concentrates" [A carriage made by fairies hosting silver. The white fairy's soul dwells around the body, so clear fairies spilling platinum scaly powder are playing and have the beauty to hack the beholder] "Mr. Mithola, what's this? "Hom, hmm. You'll see, you'll see." While I wonder at her giggling, I stare at that carriage figure. A man with two white horses pulling a luxurious carriage and a butler wearing a black silk hat in his sight and a menswear? was holding the reins. The skin was only exposed to the area of the face, but when I peeked at what shape it was, there were just two red eyes floating in the black jaw, and it seemed not to be human. "Thank you, thank you" Keep it in item storage for now. Apparently, it looks like an item, so I'll use it later. "Taro, by the way" "Yes?" "Don't you have to play? Is that okay? Mr. Mithola looks behind me in chills. I can swing ahead of that gaze. "" Ha ha taro "" "Humans are here again." "Humans! Ta Lo!" "Tarot!" "Friends of Mithola? "Children of Mithola? "Talo is a good kid, a healthy kid, a fairy kid? The flickering fairies approach us. When I caught my hand, the fairies tried to get close, but gazed at Mithola and stood still. "Misola, Misolar" "Can I go to the ball? "Tallo is good? "I knew it was dangerous? "After all, human fright? "Taro took it on for me, he gave it to me. It's okay, you can go." When Mithola says so, the fairies tense up at once. "Thank you, Mithola! "Thanks, Taro! Welcome from the bottom of my heart, look at the feathered dwarves, and my mouth is naturally welcoming. Somehow, the day of taking the fairies to Michelangelo has been finalised due to considerable yuki, but I think it would be nice to see the fairies rejoicing. Jump into the circle of Shagu fairies and circle the space where their glowing scaly powder (Rinpun) dances. I praise you back because you praise me with your mouth. "The fairies are cute, too, aren't they? For a while then, I took a little bit of gathering material while talking to the fairies. and again, I get a friend message. "Tallo, die...... help me" "Duh, what's up!? "They want to know where you are turned into a thug... ghhh, I can't do this anymore..." "Guha. Oh, my glasses, my glasses, my glasses." "Uh, shaking night? Hey, you okay? "Eye for eye" "Ko, shaking night ahhhhhh!? "Tell me where you are, tell me where you are... kaha" I'm sure for shaky nights, you can't get confirmation of my whereabouts on your friends list. Clan clans are specifications that do not show untouched areas. Let's take a peek at Mr. Mithola. There's no way I can say I'm in the Jewelry Forest Krystary. But now, when I go back to the original Michelangelo using "Fairy Neck Decoration," it seems kind of hard. "Um, Mr. Missora. This' fairy necklace 'is going back to where it belongs when you leave, right? "Hom, hmm. Yeah, but? "You can't set up anywhere else to go home, can you? "Well, we can go back to what the humans call the Mithola Forest." That's it. Instead of returning to Michelangelo, if you go back to the forest of Mithola, you will also see a place in the shaky night (this way), and you may manage to convince me, without rosing the presence of 'Cristaly'. The bitterness of the night echoes. "Mr. Mithola, I'm leaving today" "There is, that. You're leaving already. I wanted to introduce you to Taro." We talked about a small number of elves in the gem-producing forest (here). That is very fascinating content and honestly I would really like to see you. "My friend seems to be in a lot of trouble... so I'm leaving." "Hom, hmm. Well, I'll see you, I'll see you." Finish your goodbye greetings to the fairies and Miss Missora, and I'll use the Fairy Neck. : Return to original location? : Do you want to go back to the Missora Forest? Since a log of two choices has been displayed, the latter is selected. I'm in the forest of Mithola. Hurry to shake night and send a friend message. 'Oh, really. Now I'm finally free...... thanks. And I'm sorry Taro...... Angel's in the Missora Forest. Ooh! Shouting at night, my friend chat broke. For some reason, I felt a bit chilly in the blues. "Wow, wow, wow, wow!" and at the same time a howling sound of wolf (wolf) flies. I circle around my neck to get a quick idea of what's going on around me. So I finally realize that an anomaly is occurring. "Night and darkness (good bites) come to the forest of Mithola, mercenaries who are still unknown today and quietly mark the end of their journey -" recalls the words that Evening Fai was mumbling. The forest of Mithola is fierce with monsters appearing at night. At that point, I was wary that two eight-level mercenaries (players) would be wiped out. I don't know about LV3. Shortly after I was frightened by my worst situation and thought about how I was going to get out of the Missora Forest at night. A young voice sounded. Anyone else have mercenaries? Carefully exploring the origin of his voice, he discovered the figure of a blonde girl confronting the two wolves as she sewed and explored several trees. When I was old, I looked about the same age as I am now. She is about ten to eleven years old. He is in a priestly white law suit, holding a mace in his left hand. I can't believe she's alone in the Missora Forest at night. Should we help or should we leave this place costly? Hide in the shade of a tree and I'll see how it goes. "Grrrrrrrr" One wolf raised his temper and jumped to the girl. The girl goes with the move, sprinkles the mace. Brilliant, hits Mace's patterned head on the wolf's face, letting his enemies down. But another bit in that gap from the other side, and he was pushed down. The girl's HP bar wandered down, and she happened to cut 20% of the time. "Stop. Stop." I jumped out of my way. Throw 'Extreme Jade' into your mouth and pull the knife out of your sheath as you flatter your face with the eel flavor you are starting to get used to. Oh, I don't care anymore. The wolves are both obsessed with devouring blonde girls and haven't noticed my proximity. Cut one, cover the other and somehow disconnect the girl from the monster's attack. The wolves don't look flimsy at all, they come roaring briefly. "I'm running away! The blonde girl seemed to bare at my intrusion, but I wouldn't mind holding hands. Throw the 'Chemli Ball' straight to the ground and aim to leave the scene. "Eh, ah, that" This is the only option we have left to survive, and I'll put out a PT application while I pull my hand. You should be able to use the potion immediately when the distance is away. Besides, I want information about this girl. What can I do and what can I do? Really? I guess it's thanks to their lectures that I have been able to handle these things smoothly thanks to PT with Shaky Night (Koya) and Yuki. We kept running for ten seconds, and the blonde entrusted me with a PT application. Minazuki Lv8 HP 29/120. Wow, surprisingly high level. Plus the sound of something walking from left to right. "Did you give it to me? I just snort cocoon and even the moonlight runs through the woods. "Wolf's gonna get some company." Blonde explained the characteristics of the enemy to me running forward. Are you saying that even if you keep running, the numbers will increase? "Is there any way to escape? "Then never stop your legs" Mr. Minazuki apparently was less quick than me and tended to lag behind. I'll use Emerald Tears on her like that. When HP recovered, she looked at me as if she saw something incredible, and whined in a small voice. "Give me something (...) this expensive..." "Gruaaaaa" One wolf jumps out of the bush and hits Mr. Minazuki. But she buzzes her body and once again brilliantly centers the mace on the wolf's torso. Her accomplishments, which responded well, were not fragrant. The wolf doesn't look comfortable at all. I grab Mr. Minazuki's hand again, which I let go of, and try to escape. The wolf flinches, stopping its feet for a moment. We try to earn some distance in that gap, but soon the wolves followed us. "I knew my (...) magic wouldn't work..." Actually, I got Shizuku a little lecture this morning on red magic skills for the first time in and against Glenn with a friend message. I hear the magic that the blonde in front of you is activating is the weakest ability to remember in Red Magic Skill, Level 1. With its weakest abilities, challenging the monsters that appear in the Missora Forest at night isn't something I can say about LV3, but isn't it reckless? But she's the same LV8 as Shizuku. You should be able to exercise more powerful magic. "" "Gruuuuuuu" " Three from the front, as if they had been ambushing, suddenly the wolves appeared. "Guys, I knew it, I thought I was calling you" Potty with a sad voice and Mr. Minazuki spilling predictions. "... sorry" He looks like he's going to cry and apologize to me. "Mr. Minazuki! Again, magic! "Quick!" In addition to his impending enemies from front to back, Wolf also showed up one from left to right. "To the previous three, magic! That's what I said, throwing the final 'Chemli Ball' slightly ahead of ourselves. And we jumped right in front of the smokescreen. I felt the shock of getting my feet scratched by something, but ignored it and moved on. Expectations are backward initial magic activations that continue to run even with suspicion. Her slight flames and smoke touch and she succeeds in slipping through the three wolves that were blocking the front. Talo HP 2/50 Minazuki HP 84/110 I'm dying of HP2 or something. Unexpectedly, mumble. When she leaves Chemli behind and swings to Minazuki, Chemli is also annoyed by her blonde hair. "Oh, I'm sorry..." Do you care that my HP has dropped dramatically? For some reason, I shrugged her arms. "Fun!" I kind of say that to Mr. Minazuki in the dark, and he laughs as he keeps running away. Yes, it feels like this is the adventure. "Huh?" My thoughts don't seem to convey well, Mr. Minazuki trying to pick words. But I can't afford to talk because the sound of the wolves coming from behind, running through the woods, was fast approaching. Finally, you can hear the snorts and footsteps of the Wolves right behind you. No, when she asks Mr. Minazuki, she fluffs her neck to the left and right. "MP doesn't" In this situation, there is no hippopotamus who is feeding 'Kusuri in the Woods'. I use Crystal Potion. Now our HP 200 and MP20 will have recovered. "Here, what is this?" There are no more 'Chemli balls'. If they catch up, this will be the end of it. Also its magic. If it was also LV8, could it handle multiple magic? Maybe she has other reasons to focus so much on early magic. When Aya was about to catch up with the leading Wolf. Mr. Minazuki turned his right hand to the back. Bow for a moment, the flames burn behind you. I managed to retreat him. But from the left and right rear, two wolves tried to jump at us. Cover Mr. Minazuki and crouch. The two of us fell in momentum, and when we woke up, we were surrounded by more than ten wolves. This is bad. Honestly, I would sift a knife and there would be no other way left but to be killed. Sometimes this happens. "Thanks for fighting with me. It was fun." Be prepared and keep your thoughts firmly in words that you were not able to convey earlier to Mr. Minazuki. For some reason, Mr. Minazuki is about to cry again. "Oh, hey, hey" Unexpectedly a familiar voice sounds somewhere to me when I get upset. "Brothers! There he is! Swing toward the voice. "It's the Angel Hall! A mercenary with an established tone has taken several mercenaries into the woods. We've launched an assault on the Wolves we've surrounded. "Protect the angel. Ooh." But a bunch of strange people kick our bunch of wolves like they're covering us. "These guys, they're good at mass combat, Wolf! Wolf also called his losers and companions one after the other, and instantly became a war zone. Did you even come to the Missora Forest at night to hunt monsters? I don't know what it is, but it helped. Thanks to the intrusion of mercenaries who don't even know their faces, they gained their whole lives in nine deaths. I feel hot in the back of my mind just a little bit in the struggle of stranger mercenaries (players). All I want to do is join the battle in the mountains, but there's only one potion left in my hand, and even if I fight with LV3, it'll only be a leg job. "Thank you! Thanks! I cry out thanks to the mercenaries who wage a fierce battle and keep their loving laughter. I'm sure he's into battle, and he's not interested in us. But contrary to my expectations, is it my fault that Wolf and all the mercenaries in battle swung and nibbled? Anyway, I pulled Mr. Minazuki after the spot. "Ugh, just give me this far... you'll be fine" That said, I finally let Mr. Minazuki go. The place changed and we moved to a place called Moonlight Tree Hill. Yesterday, I was curious about the area I saw on the way from "Beginning Meadow" to "Mithola Forest", so I stopped by to return to Michelangelo. "Ha-ha-ha..." Shortness of breath, she keeps watching the swaying grass. However, no flowers have ever blossomed in the tree, and it feels flattering. Even looking up at the sky, the clouds are more and more able to stand in, very different from the sky patterns of the Missora forest. "You've managed to save me." Mr. Minazuki doesn't come up, even when he's breathing, so I'll talk to him here. "Why... did you help me or something? Then he asked without gazing at me with a small voice. There was no particular reason. If the little girl was dying, wouldn't anyone help? "Hey, somehow? Besides, Mr. Minazuki, why were you alone in the Mithola Forest at night? It's dangerous." "Think I can take you down..." She crushes remorsefully. "But that monster over there is strong at night. I guess it's tough to fight with elementary magic." "After all, you can't..." "I knew it, but I had no choice..." You know you're going to lose, you think you're going to fight? XP Lost for Kill by Monster should hurt plain. Is there any reason to commit such a suicide? "I want to prove that even my magic can defeat the monster over there..." "No, but. Primary magic, you know..." When I complained, she accidentally squirted the grass and became more vocal. "I know that! But I only wave level points to HP and magic! So even elementary magic is amazing! I only have 15 MPs, so I've only done it three times..." In the second half, a blonde girl gets butt-suspended with gono gono. I had no idea I was imprisoned by the common sense that 'elementary magic can't bring down that monster over there', this alchemist. It was inadvertent. There's something about Mr. Minazuki's behavior that goes through the alchemist trying to overshadow common sense. "So you were fighting such a high level monster opponent who could only shoot elementary magic" I had no idea there were mercenaries experimenting with whether they could defeat Wolf by wielding a level point of magic pole. An exploration of magic that surpasses my passion for experimentation. Sensitive. Beside my admiration, she started crying. "Whoa." "I knew he was a bad kid..." What shall we do? What shall we do? Elementary school cried. Where is the crying element now? I'm sure you couldn't defeat me by magic, and you regretted it and cried? Really? When I was in elementary school, I felt like I was crying like that. As an elder here, we have to do something about it. I don't want my research mind to be frustrated here, or some encouraging dialogue. "It's a good thing to try." "Mmm..." Gus Suzu Minazuki looks at this one. "No, so. Minazuki's challenging attitude, I think I'm good." "... what do you mean? She had verses against the two wolves that only directed attention to one. So, yeah, I think they pushed him down easily. Even though it was a high level, it was also a move that seemed unfamiliar with combat. "Guess you're not usually the type to be aggressive in battle or something? I guess. I wonder if it's the beta tester or something that's level. Anyway, I have to compliment you. "Still, he said he believed in his magic and was fighting there" I believe in my alchemy, too, because I walk through my days. "You were fighting to prove that your magic would destroy monsters, weren't you? "Er... Yikes" "I like that. I feel the same way." I lay my hands on my hips and look up at the cloudier skies. This will be good. Cloudy skies will be clear someday. "Like that, you and I are totally different" I thought, Mr. Minazuki has disputed sadly. "No, you and I are the same." "I only level-point magic." "So I don't have enough MP... and I can't handle all sorts of magic. It's useless" "That's the same for me. Alchemy is useless and unusable, that's what they say." You weren't expecting this answer, Mr. Minazuki finally gazed at me. That, this girl...... I feel like I saw (...) somewhere (...). Here's the strange visibility I've known for a long time...... "Do you have alchemy skills? While searching my brain for the identity of the familiar Mr. Minazuki, I smile and affirm the alchemy with dignity. I'm not ashamed that you had alchemy skills. To show that I am proud to have chosen my alchemy skills. "I say garbage skills around. But it's still fun, so I keep doing the alchemy. Because I usually regret that." Take out the last 'Emerald Tears' and shake the green brilliant potion bottle praprapra and nibble it. "You liked magic, too, and you were so impotent, weren't you? Mr. Minazuki had his hands on his chest cuddly. "So, well, let's hang in there with each other. Don't make me say it's useless." Looks good, could it have been summed up? Please, I want this girl's intellectual curiosity to continue to focus on her magical quest. "Together, I want to hang in there..." Mr. Minazuki squeaks something bossy. When I asked back, she tried to say something while turning her cheeks bright red, and repeatedly closed it again several times. "To you..." "I want to follow..." "Yeah?" What do you want to follow? "What do you mean you're following me? I was upset, I puffed my mouth, and after I closed it for a few seconds, I thought I closed my eyes, and I looked at Patti and me. "Oh, yeah." I said it again, her. "Will you be my friend? "Ah. If I may...? Reaching out to her as she sat up so, she reached out once, but the hand stretched back to her chest. Watching as she shrugged my back. I wondered what it was, and I looked back to follow Minazuki's gaze. There's Ogi. The trees of "Moonlight Tree Hill". He was starting to blossom one light, pink flower after another. I was dead by the time I was lonely earlier. As I look around, the flowers that emit light in light red are brought to full bloom. That's glowing cherry blossoms. Moon cherry blossoms blowing in the night breeze. "Moonlight Tree Hill...... Moon Light" Mr. Minazuki whispers, with an exclamation exhale. I looked up to the night sky in a hurry and the moon was out between the cracks of the clouds. In that moonlight, did the great tree in "Moonlight Tree Hill" react? "Do you blossom in the moonlight...... so" Moonlight Tree Hill "" Cherry blossoms on a breeze, beautiful flower petals scattered.

36話 宝剣の箱庭 「ミナに作る 俺の誘いにすぐ乗ってくれたアンノウンさんは、わざわざ俺のいるジョージの店まで足を運んでくれた。 そんな彼女にできたばかりの『 何気なく発せられたアンノウンさんの言葉に、ピクリと反応してしまう。 「タロ氏みたいな幼子には、夜更かしもほどほどにと言いたいところでありんすけど」 色の詰まった瓶をじっくりと眺めていたアンノウンさんは、視線を俺へと向ける。そして彼女はキョロキョロと回りを確認した後。 「タロ氏~! タロ氏~! タロちゃーん! お手柄でありんすよ!」 若干、素の喋り方が交ったアンノウンさんが歓喜の叫びをあげながら、俺に抱きついてきた。 「まっこと、ほんっと! タロちゃんはすっごい!」 なぜか俺の頬にスリスリと頬をくっつけてくるアンノウンさん。彼女の着る何重もの衣が、腕や胸部にサラサラとすれてくすぐったい。 「あ、あっ、あん、のうん、さんっ」 「げに素晴らしきかな!」 興奮気味に彼女はしばらく頬をすりすりとし続け、俺は呆然とセクシャルガードの部分を増やそうかなと思案するのであった。 あ、口調がアンノウンさんに戻った。 「錬金術士ですからね」 さも偉ぶるように、おどけて言う。 俺を童女と称するアンノウンさんの言葉に少し引っ掛かりを覚える事に、無理矢理フタをして、エッヘンと胸を張る。 にしたら良いのでしょうか、銀麗の錬金姫?」 『色』を改めて受け取ったアンノウンさんは、背筋をピンと伸ばし頭を下げてきた。 「いえいえ、元々は俺達が服を作ってほしいという依頼から始まった事なので」 「それでも、でありんす。わたし一人じゃ、決してこの『色』は容易に手に入れることはできなむ。 「ありがとうございます」 服の値切り交渉も円滑にいったことで、ほくほく。 何より、イベント〈妖精の舞踏会〉でミナが着る やっぱり、この質問がきたか。 なかば予想されていた言葉に俺は一瞬考え込む。 別に正直に言ってもいいような気がしたけど、色を扱うアンノウンさんですら見つけられなかった色なのだ。 普段、どのように裁縫職人が染料を作り、集めているのかは謎であり、その辺も教えてほしかったりする。 「企業秘密ですよッ」 なので、近々、詳しい話をお互いにしましょう。と言った意味合いも含めて提案をしてみる。 「俺も裁縫職人さんの手際を知りたいです。よかったら今度、一緒にまた冒険してくれませんか?」 「それは願ったり、叶ったりでありんす」 俺の誘いを快く引き受けてくれた彼女は袖で隠していた口をあらわにした。 彼女の唇は弧を描いていた。 「では、よろしくお願いしますね?」 ミナの 「お話はそこらでお終いかしらぁん?」 ジョージはいつもの装いと違い、ピンクのレオタードに身を包み、その上から銀色の胸当てを装着していた。ハイレグの角度が妙にキツイ。 ほんとにキツイ。まじめにキツイ。 もっこり......いや、これ以上は口に出すまい。 とにかく、アバンチュールなキチガイ装備であることは間違いない。 「はらはら、ジョージ氏。お邪魔しているでありんす」 あの格好に何のツッコミもいれずに受け入れてるアンノウンさん、すごい。 「ジョ、ジョージ! その装備は......あ、いや、それよりどこかに行ってたの?」 どうしても、きわどい部分に視線がいってしまうのは俺だけだろうか。 いや、俺は屈しない。屈しないぞ。 決して、オカマのヘンタイ装備なんかに目を奪われるなんて事はありえないんだ。 「ちょっとねぇん♪ ダ・ン・ジョ・ン・攻略よぉん! そのまま男攻略もしたかったのだけどぉん! あちきにふっさわしぃん攻略対象はいなかったわぁん☆」 ......今日も無事、クラン・クランの男達の平和は保たれたようだ。 「ジョージ氏はいずこのダンジョンへ?」 「『暗き灰王の門』へ行ってたのよぉん☆ ほらほらぁん、天使ちゅわん達に必要な『スケルトンダークグレイ』を探すついでにぃん、レベル上げや素材採集も兼ねてねぇンっ。ダンジョンの名称的に、いかにもドロップしそうな場所だしぃん?」 「新しく見つかったと言う、 ジョージは自分の頭の上を指す。 そこにはジョージのレベルが表示されていた。 ジョージ Lv13。 「また私と対等に戦える レベルはトップクラス、というわけでありんすね」 「そうだけどもぉん。残念ながら、天使ちゅわん達が探してる素材は見つからなかったわぁん。あそこはただ、暗いだけの憂鬱なダンジョンだったわぁん」 暗いだけの憂鬱なダンジョンを探索し、わざわざ俺たちの求めている色を探してくれていたとは......やはり人情深いオカマだな。 装備はヘンタイだけど。 「あらあらぁん! よかったじゃなぁいいん! さすがは天使ちゅわぁん!」 ジョージは嬉しさを身体全身で表現したのか、クネクネとよじりだす。 股の膨らみもその動きに呼応してもぞもぞとしているのが目に毒過ぎる。 ほんと、やめてくれ。 暗い 「そうだ、ジョージ! どこか暗い場所はない?」 「あらぁん? 急にどうしたのぉん?」 「錬金術に必要で! でもジョージが行ったダンジョンは高レベル過ぎて俺じゃあ行けないだろうし......ジョージは他に光の届かない暗い場所を知ってる?」 アンノウンさんが錬金術と聞いてピクリとした。 それをチラッとジョージが横目で確認し、オカマは少しの間腕を組み何かを思案し始めた。 「うううぅ~ん......あるには、あるわねぇん」 しばらく唸った後に組んだ腕を解き、自身のパーマをもさもさと両手で整えながら呟いたオカマ。 整えるべき部分はそこじゃない。装備を整えてくれ。節度のあるやつで頼む。 本当に。 切なる願いを口に出さず、俺は話を進める。 「それってどこ? 良かったら教えてほしいです!」 「じゃあ、天使ちゅわんは残ってぇん。アンノウンちゃんはダーメ。今より輝剣屋スキル☆ジョージは 「はれはれ、わたしだけ仲間はずれでありんすか?」 「ジョージ、閉店って。なにもそこまで俺のためにしなくてもいいよ」 少し焦って、ジョージに待ったをかける。 急展開だ。 「アンノウンちゃん。貴方も職人の だが、ジョージは俺の遠慮も気にせず、アンノウンさんに向かって両目閉じウィンクをする。 何がなんだかわからないまま、俺は二人を交互に 閉店にする意味と、アンノウンさんを外して話そうとするジョージの意図が見えない。 「天使ちゃんの言葉を借りるならばぁん」 ジョージは俺を愛しそうに眺めて、小指を口に当て、アンノウンさんへと語りかける。 垂れ幕は外からの光を遮り、店内は薄闇に包まれた。 ピンクレオタードなモッコリ色黒パンチパーマ・オカマと暗黒密室なう。 「さぁーってとぉん。これで外から見えなくなったわねぇん。店には誰も入れないようにっと設定もしゅうりょぉおん」 台詞や状況だけを考えると、俺ってピンチなんじゃないかな。 そんな心情など我関せずと言った顔で、オカマは金の小さなベルを取り出したかと思うと、それをチリーンと1回鳴らした。 暗がりに伝わる金の波線は、少しだけ綺麗だなと思った。 「『背徳者を叫ぶ鈴』よぉん。暗殺スキル、いわゆる盗聴、透視、隠蔽、聞き耳スキル関連のアビリティが、この鈴の音が届く範囲で発動していたら、金色ではなく赤色に輝くのよぉん」 「そこまで警戒してるんだ」 「天使ちゃんは無垢だから気付いてないのだろうけど、この世界では 何度も言うが、ピンクのレオタードの上に胸当てを着込むぐらい常軌を逸した奴だから、ある意味すごいってことはわかっていたけどさ。 こいつ、俺の内心を察したわけじゃあるまいな。 ジョージは宣言通り、服装をチェンジした。 というか、なんかすごくカッコイイ装備になっていた。 かっこいいのは装備だけだが。 オカマと濃ゆい化粧とアフロはブレていない。 白を基調としたサーコートのようなモノを上から羽織り、インナーは刺繍の細かい麻の服を着込むオカマ。 コートの袖口には細かい宝石が華美にならない程度に散りばめられており、手元が上品にキラキラと光っている。そんなオカマはコホンっと一回咳払いをした。 じーっと装備を見ていた事がジョージにバレたのか、ジョージは不器用な苦笑いを浮かべる。 「装飾スキルを発動する時わぁん、これを着てないとソワソワするのよねぇん。案外、わたしは形から入る人種なのかもしれないわぁん♪」 そう両目閉じウィンクをかまし、スゥーっと息を吸い込むオカマ。 一体、何をすると言うのだ。暗い場所を教えてくれるのに、装飾スキルを発動する必要があるのか? これから目の前のオカマは、暗がりの密室で オカマはゆっくりとカウンターへと歩んでいき、何もない壁へと右手を伸ばす。 「生ある者はみな等しく美しさを求めん。我ら装飾の信徒は、彼らの望みを叶えることを至高とし、自らを着飾る剣とする。なれば指し示し、宝剣の箱庭へと道を開きたまえ」 オカマが、かっこいいだと!? ジョージの右手が眩い光に包まれたかと思うと、その光は壁にしみ込み、幾筋もの光の線へと分かたれた。 そのまま光の筋は何かを それは扉。 光のインクが紡ぎ出したのは、直径2メートルに届くほどの扉の模様。 それが数瞬のうちに、壁がせり出し、立体化し、本物の扉へと変貌していった。 を無言でジョージは押し、内側へと開ける。 真っ暗な部屋があった。 いや、ジョージがその一歩を踏み出すと、床が淡い光を帯びていく。ジョージの一歩一歩を照らしだすように、足元にのみ反応して光の道が生成されていくではないか。 さらに、ジョージがこの隠し部屋に入室したのが条件なのか、暗闇に閉ざされたはずの空間は、次第に光を取り戻し始めていく。 その光源の正体は室内のそこかしこに置いてある、水晶だ。 色はバラバラで、サイズも小粒のモノから岩ぐらいのモノまで大小様々。 それら全てがジョージに呼応するかのように、ぼんやりと発光している。 そして何に使うのか用途不明な器具も見受けられる。 まさに宝剣の箱庭。 「ようこそぉん、

36 36 Stories Box Garden Of Treasure Swords "Use this colour for the mina." Mr. Announ, who rode right on my invitation, deliberately took me to George's store where I was. Hand her the "Clear Dark Gray" Skeleton Dark Gray "that she just made. I react with Pickle to Mr. Announ's words, which were spontaneously uttered. "To a young child like Mr. Taro, I'd say it's more like staying up late." Mr. Announ, who looked closely at the jar of colour, turned his gaze to me. And after she checked around with Kyoro Kyoro. "Mr. Tallo! Mr. Tallo! Tallo! It's a trick! A little bit of vegetarian talking, Mr. Announ gave me a shout of joy and hugged me. "Holy shit, dude! Taro is amazing! For some reason, Mr. Announ sticks a sly cheek to my cheek. The many weights of clothes she wears are sarcastic and ticklish on her arms and chest. "Oh, oh, yeah, yeah." "Wonderful! Excited, she kept scrubbing her cheeks for a while, and I figured I'd add more sexual guards. Oh, the tone is back to Mr. Announ. "I'm an alchemist." And as great as it is, stand aside and say. To remember a little hooked on Mr. Announ's words calling me a virgin, I was forced to put on a lid and stretch my chest with opium. "How should I (like) this apology, Silver Li's Alchemy Princess? Announ, who received "Color" again, has pinned his spine and lowered his head. "No, because it started with a request that we make clothes." "Still, it is. By myself, this' colour 'will never be readily available. The cost of"... "is coloring, right? "Thank you" Negotiations on the price of clothes also went smoothly, so much so. Above all, I am delighted to see the purpose of the "(Hakama) worn by Mina at the event" Fairy Ball ". After all, did you get this question? Otherwise I think for a moment into the expected words. I felt like I could be honest with you, but it's a color that even Mr. Announ, who deals with colors, couldn't find. Usually, it's a mystery how sewers make and collect dyes, and they want you to tell them around. It's a trade secret. So in the near future, let's tell each other more stories. I'll try to make a suggestion, including the implications I said. "I want to know how the seamstress handles it too. If you like, next time, will you adventure with me again? "It's not a wish or a fulfillment." She took on my invitation with pleasure. She revealed the mouth she had hidden with her sleeves. Her lips were arcing. "Well, thank you, huh? Mina no Hakama stares at Announ as well. "Is that where the story ends? Unlike his usual outfit, George wore himself in a pink leotard and a silver breastplate from above. Heireg's angle is strangely tight. Really tight. Seriously tight. Mortar... No, I can't put it in my mouth any more. Anyway, it's definitely avanture crazy gear. "Come on, Mr. George. Sorry to bother you." I'm accepting that outfit without any scratch, Mr. Announ, wow. "Joe, George! That gear... Oh, no, you were going somewhere more than that? Really, am I the only one who gets a glance at the awful part? No, I won't give in. I'm not giving in. There's no way you can ever be blinded by Okama's hentai gear or anything. "Hey, hey. Da n 'jo n' offense. Ooh! I also wanted to do a man's offense as it were! There were no offensive targets everywhere. Wow." ... Safe today, Clan Clan men's peace seems to have been preserved. "No Mr. George to this dungeon? "I was going to the Gate of the Dark Ashes King." Oh, look, while I was searching for the "Skeleton Dark Gray" needed by the angel Cucumbers, I didn't even level up or collect materials. It's a place that's going to drop in the name of the dungeon, right? "It's a new dungeon. Pretty strong enemies pop or something." George points over his own head. George's level was displayed there. George LV13. "Could there be less Han (Otoko) to fight against me again? "Well, at this stage, mercenary (player) levels are top notch." "Yeah, but yeah. Unfortunately, I couldn't find the material the angel Cucumbers were looking for. Wow. That was just a melancholy dungeon over there. Wow." I didn't know you were purposefully searching for the color we were looking for, exploring the depressing dungeons that were just dark... still a humane wolf. Gear is hentai though. "Oh my God! Good. That's fine! That's Angel Chi Wow! Did George express his joy all over his body or twist with Knekne? The swelling of the crotch is also too poisonous for the eyes to respond to the movement. Really, don't. Speaking of dark. "That's right, George! Is there somewhere dark? "Oh? What's the sudden matter? "Needed for alchemy! But the dungeon George went to is too high for me. Then you won't be able to go... and George knows other dark places that can't reach the light? Mr. Announ was picky when he heard about the alchemy. Chill George confirmed that sideways, and Okama began to put his arms together for a little while to come up with something. "Uh-huh... there's one, there's one." Okama unwrapped the arm he put together after roaring for a while and whined as he fixed his own perm with both hands. That's not the part to get ready for. Gear up. Do me a favor with the moderate one. Really. Without saying any wishes, I move on. "Where is that? I want you to let me know if you like! "Well, the angel Cucumber stays. Announ is no good. Now Hui Sword Shop Skills George is closed (...) Wow." "Am I the only one out of company? "George, the store is closed. You don't have to do anything for me." I'm in a bit of a hurry, and I wait for George. Rapid expansion. "Announ. If you give me the edge of a craftsman, you know what I mean? But George doesn't care about my reluctance, and he winks at Mr. Announ with both eyes closed. I don't know what's going on, but I'm going to look at the two of them alternately. I don't see the point of closing the store and George's intention to take Mr. Announ off and talk. "If I may borrow the words of an angel." George looks at me like he loves me, puts his pinky finger in his mouth, and speaks to Mr. Announ. The drapes blocked the light from the outside and the store was wrapped in thin darkness. Pink Leotard Mockingjay Black Punch Perm Okama and Dark Chamber. "Come on. Now you can't see it from the outside. Hey. Don't let anyone in the store." Given the dialogue and the situation alone, I guess I'm a pinch. With a face that said I was in no mood for it, Okama rang it once with Chilean, wondering if she had taken out the little bell of gold. I thought the golden wave lines transmitted to the darkness were just a little pretty. "It's a 'bell screaming for the treacherous'. If assassination skills, so-called eavesdropping, clairvoyance, cover-up, and hearing skills-related abilities were activated within reach of this bell, they would shine red, not gold." "I'm so vigilant." "I don't suppose Angel realizes it because she's innocent, but in this world, mercenaries (players) and mercenaries (players) are constantly fighting. There's no harm in being vigilant. Especially if you're a top craftsman (...)." Again and again, I knew it was amazing because he was way off track enough to put his chest over a pink leotard. It's not like this guy was trying to figure out what's inside me. George, as declared, changed his outfit. Or something was so cool equipped. The only cool thing though is the gear. Okama, dark yummy makeup and Afro are not braced. Woven feather-like things like a white tone surcoat from the top, the inner is an okama that wears embroidered fine hemp clothes. The cuffs of the coat are scattered to such an extent that the fine gems do not become gorgeous, and the hand is elegantly sparkling. Such an okama coughed once in a cohon. George laughs a clumsy bitter laugh when George finds out that he's watching his gear. "When you activate your decorating skills. Wow, you're going to be softened if you don't wear this. Out of the question, I may be a race in form." Yes, a wolf who tears both eyes closing winks and breathes in suddenly. What the hell do you say you do? You need to activate your decorating skills even though it tells you where it's dark? From now on, the wolf in front of me becomes anxious about what to start against me (the girl) in the dark chamber. Okama slowly walks to the counter and reaches right into the wall of nothing. "Every raw one seeks beauty equally. Our followers of decoration make it supreme to fulfill their wishes, and the sword that adorns themselves. If so, show us and clear the way to the Box Garden of the Sword." Okama says it's cool!? When George's right hand was enveloped in a dazzling light, the light slipped into the wall and split into several lines of light. As it is, the light muscle begins to draw a certain object so that it elephants something. That's the door. The ink of light spun out a pattern of doors enough to reach 2 meters in diameter. In a few moments, the walls came out, 3D, and transformed into real doors. George silently pushes it and opens it to the inside. There was a dark room. No, when George takes that step, the floor brings a pale light. Just as George illuminates every step of the way, doesn't he react only to his feet to produce a path of light? Furthermore, the space that should have been closed in the dark, whether it was conditional on George entering this hidden room, gradually begins to bring back the light. The identity of the light source is in the room. It's a crystal. The colors are fragmented and vary in size from small grains of stuff to things about rocks. They are all blurry and luminescent, as if they all echo George. And I can also see appliances that are unknown for what they are used for. Exactly the box yard of treasure swords. "Welcome, Angel Smile (Sweet Angel)"

206話 運命の歯車は加速度的に回り出す ピンポン、と軽快な音が鳴る。 その来客を知らせるインターフォンのベルは、緊張で重い俺の内情とは反対に軽やかな音色で室内に響き渡った。 「太郎。本当にいいのか?」 姉はインターフォンのモニターに映り込む、ミナと黒服の男を警戒の目で見ながら俺に確認を取って来る。 「うん、俺に対応させて」 今度は姉ではなく、俺が受話器ごしに出ようか迷い......やめた。 声を出せばミナは入ってこないかもしれない。それなら直接ドアを開けに出向こう。 玄関までゆっくりと歩き、ドアのロックを外す。 そして慎重にミナと俺を隔てる壁を、ドアを開いてゆく。 「ッ!」 開け放たれたドアの向こうでは、ミナが俺を見て驚愕の眼差しを向けている。 隣に立つ黒服のおじさんに動揺した様子はなかったけど、ミナの異変を感じ取ってわずかに身体が強張ったように見えた。 「......こんにちは、ミナ。 くんの家に、天士さま、が?」 こっちこそ、どうして俺の家にミナが? という疑問は飲み込む。まずは事情を聞こうと決心してミナと対面したのだから。 俺は鼓動が早鐘のように打ち鳴らすのを意図的に無視し、どうにか冷静さを保ってミナに微笑みかける。 よどみなく、すんなりと自分の状態を言える。 ここまで自分の事を簡単に説明できるようになったのは、今まで色々と俺の事を心配してくれた 胸の内でみんなに感謝を込め、ミナをまっすぐに見つめる。 さぁ、次はミナの番だと、彼女の自己紹介を促す。 するとミナは、おずおずと俺を見つめながら自分の正体を明かした。 その名が示すのは唯一、俺が異性でも付き合いの深い相手であり、幼馴染の名前でもあった。 小学生まで隣の家に住んでいて、中学からは家の事情で引っ越してしまい、進学先が別々になった子だ。旧姓は ちゃんは、黒髪黒目のロングヘアーで小柄な日本人の女子高生だったはず。最後に会ったのは高校入学式後の春で、わざわざこうやって俺の家に遊びに来たっけ。 それがどうして......俺みたいに北欧のお人形さんのような容姿になって、しかも幼児化しているんだ? 「退行変児症っていう病気で......とっても珍しい病気にかかっちゃって......だから、今はこんな姿なの、です」 ミナの病名告白は、俺同様に堅い声を帯びていた。 病気......俺の性転化病に続き、今度は退行変児病だって? 琴ちゃんの病気にクラン・クラン実装が何か関わっている、という可能性は十分にある。 「少しだけ安心しました......まさか私だけじゃなくて、天士さまも......訊太郎くんも奇病にかかってたのですね......」 ミナの時と変わらない丁寧な口調で琴ちゃんは俺に語りかける。 彼女がそう言った喋り方をするようになったのは、引っ越しをした直後からだった。 ちゃんの両親が交通事故で他界したのは中学に上がる直前だった。養い手を失った琴ちゃんを引き取ったのが、母方の親戚だったのだ。琴ちゃんを家族として迎え入れてくれたのは、古都塚という名字を持った人達。 現在の日本には身分制はない。 しかし近代まで貴族階級のようなものが存在し、それらは華族と呼称されていた。そのうちの名家の一つである古都塚家。元々、琴ちゃんのお母さんは古都塚の血縁者だったそうで、その関係で琴ちゃんは古都塚の娘となった。 進学先が別々になったというのも、現在琴ちゃんは俗に言うお嬢様学校に通っている。だから教育面は少し厳しいようで、友達相手でも最低限の敬語は常日頃から使うようにと言われているようだ。 「春休み、以来だね...... 「それで、その退行変児症っていうのはどんな病気?」 「性転化病ってどのような病気なのですか?」 俺と同時に琴ちゃんも同じような質問を浴びせてくる。 そんな有様に俺達は互いにクスリと笑いをもらす。 何と言えばいいのだろうか。 奇病を患った者同士特有の共感できる何かを覚え、少しだけ安心してしまったのだろう。 互いの緊張がわずかに解け、それから俺達はそれぞれの病気について説明を始めた。 「少しだけ、似ていますね。私達」 「そうだな......」 ちゃんのかかった病気は身体が幼児へと急激に逆行してしまうというものだった。それは身体だけではなく内面、つまりは精神年齢も下がってしまうらしい。さらに容姿も変化するようで、その大半が自分の理想を描いた外見になるというものだった。 「訊太郎くんの身体も幼児退行してますよね」 「俺の場合はかなり特殊な事例らしいけど、性転化病で身体が幼児化したのは初らしいんだ......」 金髪碧眼。それが琴ちゃんの今の外見だ。 「わからないです......だけど、もっと可愛くなれたら、とか......遊んでばかりいた、不安のない小学校の頃に戻れたら、とか......上手くできないダメな自分に嫌気がさしてた時に、そう強く願ったらこうなってました」 「そっか......」 琴ちゃんは自分をダメだと言うような子ではなかった。そんな陰りのある彼女の表情に一抹の心配を覚えたけれど、何が上手くできないのかは深くつっこめる空気ではなかった。 古都塚の娘として、こなさなければならない事柄のハードルが上がったって中学の時にぼやいていたけど......その辺の事かもしれない。 「ほら、ミシェルちゃん。私の中で一番の美人さんは、訊太郎くんの義妹ミシェルちゃんだったから、あの子と似たような容姿になりたいって無意識に思っちゃったのかもです」 なるほど、確かにミシェルと同じく今の 「天士さまが訊太郎くんだったなんて......本当に驚きです」 「俺だってミナが琴ちゃんだなんて驚いたよ。クラン・クランをやってた事にも驚いたけど」 そういえば晃夜や夕輝が、琴ちゃんもクラン・クランをし始める、なんて言ってたような気もするけど......まさか、ミナが琴ちゃんだったなんて。 「晃夜くんや夕輝くんに、訊太郎くんがクラン・クランをするって聞いたから。でも実はそれを聞く前から私はクラン・クランをプレイしてたのです」 「そっかぁ。っていうとベータテストから?」 「ちなみに、退行変児症になったのはいつ? クラン・クランのベータテストが始まる前? それとも後?」 ここらで核心に触れる質問をしておこう。 これでクラン・クランが実装される前、つまりベータテストが行われる以前にミナの身体が変化していたならば、琴ちゃんの病気とクラン・クランは関係ないのだろう。 「えと、あの頃は......ダメな自分から逃げるようにクラン・クランを始めたからよく覚えてます。身体が変化した時には既にクラン・クランはベータテストを開始してました。お父様とお母様は病気の事で学校はしばらく休学するようにと言われましたので、それを機に私はクラン・クランの世界にのめり込んでいきました」 となると、琴ちゃんの身体が変化した時には既にベータテストは実施されていたのか......。 やっぱり琴ちゃんの身体変化も俺の性転化も、クラン・クランが何かしら関係しているようにしか思えない。ただ、その根本的な原因が何なのか、全く見当もつかない。 だけどそれさえわかれば、元に戻れる可能性だってあるわけだ。 それにしてもミナのような変化もありえるのか......。 性転化という事象だけじゃなく......今思えば、スキルなんてのが現実化してるんだ。ミナの身体が幼児化して別人のように容姿が変化する事だってありえなくはない。現に俺だって似たようなものだし。 いや、待てよ。 本当にそうか? 身体変化はそんなによく起こる現象か? 現実がゲーム化するのと同じ分類に入る程のレアリティなのか? 答えは否だ。 性転化病は日本で俺を含め、8人だけ。 たった8人だ。記憶や常識を塗り替えられたのが一億人以上いるなかで、身体の変化まで起きたのはたった8人。ミナを入れれば9人。もっといるのだろうけど、少なくともとても希少なパターンなはずだ。 ならば、俺達の間で共通する何かを察知する事ができれば、世界変貌の謎の一端に触れられるのではないか? 「リリィさん」 俺が思考の海に沈むのを あの金髪ツインテールの弓使いの少女を思い浮かべ、確か彼女もリアルモジュールだったなと思い出す。 「彼女とも現実でお会いしたことがあります」 んん。そういえばゲーム内でリリィさんがミナに向けてそう言っていたな。どこかで会った事がありませんかと、何度か質問していたっけ。 「三条家という名家にお呼ばれしたパーティーで、お顔を合わせたぐらいですが......リリィさんとは面識があります。あちらは日本の一名家の小娘なんて記憶にないでしょうけど」 「でもどこかで会ったか? ってリリィさんに聞かれてなかったか?」 「はい。それには私も驚きましたが......リリィさんの身分上、あまり大それた事を聞くのもまずいと思いましたので、言及や肯定は避けたのです」 「天士さまだから、訊太郎くんだから言いますけど......リリィさんはイギリス王室の方です。容姿は全く一緒でしたから」 「ほぇー......金持ちっぽい雰囲気は出していたけど、そんなやんごとなき身分だったとは......そんな人がクラン・クランでリアルモジュールなんてして大丈夫なの? しかも男性プレイヤーを背後から突くような悪質プレイを満喫するとか」 「おそらくですが籠の中の鳥、状態なのでしょう」 琴ちゃんが一瞬だけ無言で隣に立つ黒服のおじさんに目をやって、すぐに視線を俺へと戻す。 「社交の場には時折、顔を出す程度でほとんどは外出を許されていない身分なのかもしれません。なのでそのような行いを日本のゲーム内でしたとしても、露見する可能性は低いと見積もっているのでしょう」 「お偉いさんはお偉いさんなりの大変さがあるのか」 それはもしかすると、琴ちゃんも同じような狭苦しさを感じた経験があるから予想できる内容なのかもしれない。 「噂で耳にした限りですがリリィさんは大の日本好きで、日本のサブカルチャーが特にお好きなようですね。日本語もほぼ完璧にマスターするぐらいのようで......だから行き過ぎな程のお嬢様口調なのかもしれません。あの辺の匙加減って、日本語はネイティブじゃなければ難しそうですし」 うーん。俺からするとアレは知っててわざとロールプレイをしているような気がしなくもない。でも盗賊じみたプレイをして口調だけは上品って、ギャップにも程があるだろうし、彼女は一体なにを目指しているのだろうか。 「こんな事態なので、リリィさんには悪いのですが......勝手に個人情報を漏洩してしまいました......」 琴ちゃんは申し訳なさそうに目を伏せ、しかし次には強い意志が宿った瞳で俺を直視する。 「日本が今、こんな状況です。イギリスの方はどうなっているのか、聞いてみる価値はあるかと思います。クラン・クランは今のところ日本サーバーしかないはずなのに、リリィさんはインしてきてますし......その辺も気になるところでもあります」 「なるほど......確かに今までリアルモジュールをしてる人達以外、ゲーム化の汚染に気付けないし、世界的に目立った動きが見られない事から、世界がどんな風にゲーム化を把握しているのかって観点はすっかり放置していたけど、少し気になるところだね」 そうしてしばらくお互いの意見を言い合い、あーでもない、こーでもないと現状どうすればいいか一通り語り合った。 その頃になれば、互いの病名をカミングアウトした時のような変な堅さはすっかり消え失せて、幼馴染同士の緩い空気に戻っていた。 「やっぱり運命ですね。訊太郎くん」 「うん?」 琴ちゃんはニコッと俺に笑いかけてくる。 記憶にあった笑顔とは違うけれど、その優しく明るい表情が琴ちゃんの面影をわずかに感じさせられる。 「私はクラン・クランで天士さまを追いかけ続けてしまいました。まるで小学校の時の......訊太郎くんとずっと一緒にいたあの頃のように」 大切な思い出を貴重な宝石の一粒一粒でも取り扱うかのように、ゆっくりと言葉をかみしめながら琴ちゃんはそう言ってくる。 「そんな訊太郎くんと、クラン・クランでも冒険して。こうして奇病を患う者同士で、幼馴染です」 「すっごい確率だよな」 「はい! ですから、私達は運命なのです」 「運命、か......」 確かにそうなのかもしれない。 そう言い切れる程の低確率な出会いだと、俺は思った。 「このまま身体が戻らなくても、今の訊太郎くんと私なら歳も近いですし、一緒にたくさんいられるかもしれませんね?」 ぽーっと頬を赤らめ、俺の顔を凝視して妙に身体を近づけてくる琴ちゃんに俺はちょっと動揺してしまう。 「ゲームの中でも、現実でも一緒。素敵な事ですよね? 訊太郎くん?」 「え、えっと。それはまぁ、楽しいね」 満面の笑顔を咲かせる琴ちゃんに、俺はこれ以上なにも言える事がなかった。 なぜなら、やはり琴ちゃんの顔が近過ぎて頭がのぼせてきたからだ。 もう限界、と俺の臨界点が突破しそうになった矢先、俺と琴ちゃんの変な空気を砕くようにスマホがピコンと鳴った。 慌ててスマホを握ってみると、 『訊太郎! クラン・クランにすぐ戻ってきて』 『早い話、イグニトール勢が敗北しそうだ』 なぜ!? まさか砦が落ちそうになってるのか? さっきまでの変な空気は一瞬で吹き飛び、すぐに琴ちゃんにもスマホを見せる。 ちゃんは少し残念そうな顔をしたけれど、すぐに無言で頷き合い即座にログインする体勢に移る。 「太郎、クラン・クランにログインするのか?」 イヤフォンを付け終え、ログインする間際になって姉が俺の部屋に入って来た。 「うん。イグニトール勢が負けそうって晃夜たちから連絡が入った。姉もすぐに来て欲しい」 「わかった。だが、その前にこの記事を見て欲しい」 姉の顔は至って平坦。だが異様な程に冷静すぎるその表情が逆に何か重大な事が起こったのだと、姉弟ならではの長い付き合いから容易に伺えた。 姉はサッとスマホを俺に見せてくる。 その液晶画面に映っていたニュースの内容は...... 「書いてあるままね」 世界各地で大きなデモ活動や暴動、テロがほぼ同時に勃発していた。 まるで極秘裏に各勢力が協定を結び、タイミングを見計らっていたかのように。 その内容のほとんどがクラン・クランの現実化が招いた摩擦だ。 キリスト教徒と名乗る謎の集団がデモ活動を行い、過激なところでは政府に対して信仰の自由を謳いテロ活動なども行っているようだった。 主にアメリカやヨーロッパ、テロなどはイギリスなどが活発に発生しているようだった。 また、中東ではイスラム教徒を名乗る人々が さらにアジアでは仏教徒を名乗る未知の神を信奉する集団が反政府活動を大々的に行い、布教という名の行進を始めたそうだ。 世界から、歴史から消えたはずのキリスト教が。信徒はまだ存在していて、ゲームの浸食に気付き、それに反旗を翻す人々がいるのに驚愕した。 そして、いつの間にかイスラム教と仏教まで消えている事になっていた事実に驚きを隠せない。 「これって......ゲームに浸食されてるのに気付いている人達が、世界にはたくさんいるって事だよな?」 「そのようね。私たちだけじゃなかったわ」 「じゃあ、現実がゲームに汚染されてるって気付けるのは......リアルモジュールとか、クラン・クランをプレイしてないとか、関係ないって事?」 「それはまだハッキリとわからないわ」 世界には、世界の変化を認識できる人達と、汚染された人達の戦いが始まってるのか? 「争いが起こってるなか、不謹慎かもしれないけど......わからない事だらけで不安だったのが少しだけ安心したかも」 「そうね。孤立してないってわかっただけでも、希望が見えてきたわ」 ふっと安堵の吐息をもらす姉だったけど、そこから凛々しく顔をひきしめた。 来たる戦に備えての気構えが、俺やミナに伝播してゆく。 「決して相容れなかったはずの宗派が互いに手を結び、共通の敵に向かっているか......私達には私達のやれる事をやりにいきましょう」 イグニトール勢の敗北は許されないのだ。 これ以上、世界に混乱を蔓延させないためにも、俺達には俺達のできる事に全力で打ち込むのみだ。

208 206 Stories Destiny'S Gear Turns Out Accelerating Ping-pong, and a light noise. Interphone's bell informing the visitor sounded indoors in a mild tone, contrary to my nervous and heavy inner feelings. "Taro. Are you sure? My sister shows up on the Interphone monitor, looking at Mina and the man in black with vigilant eyes and getting confirmation from me. "Yeah, let me handle it" Not my sister this time, I'm not sure if I should go to your phone... I stopped. If you speak up, Mina may not come in. Then let's go out and open the door directly. Walk slowly to the front door and unlock the door. And carefully open the door to the wall that separates Mina from me. "Huh!" Beyond the open door, Mina looks at me and looks stunned. He didn't look upset by his uncle in black standing next to him, but his body seemed slightly stronger when he felt Mina's anomaly. "... Hello, Mina. I've never seen you in real life, have I? "How come... there's a Heavenly Master in Shintaro's house? This way, why is Mina in my house? The question swallows. First of all, I met Mina face-to-face, determined to ask her what was going on. I intentionally ignore the beat ringing like an early bell and somehow keep calm and smile at Mina. Don't hesitate, I can tell you my condition. I've been able to explain myself so easily thanks to my sister and Yuji for worrying about me so much. And I guess it's because of the people I know in the game. Thank you to everyone in your chest and stare straight at Mina. Come on, next time it's Mina's turn, I encourage her to introduce herself. Then Mina revealed herself as she stared at me. The only person whose name indicated that I was a close associate of the opposite sex and a childhood tame name. She lives in the house next door until elementary school, and from middle school, she moved out due to house conditions, and she's a child with separate places to go to. My maiden name is Minami. My memory harp must have been a brunette, brunette, long-haired, little Japanese high school girl. The last time I saw him was in the spring after his high school entrance ceremony, and this is how he came all the way to visit my house. How can that be...... you look like a Nordic doll like me, and you're toddling? "I have a condition called degenerative childhood disorder... and I have a very rare disease... so this is what it looks like now." Mina's confession was as strong as mine. Sick... following my sexually transmitted disease, this time degenerative childhood disease? There is a good chance that Qin's illness involves some kind of clan clan implementation. "I'm just a little relieved... it's not just me, but Heavenly Master... Shintaro was suffering from an odd disease too..." Qin speaks to me in the same polite tone as she did when Mina. It wasn't until shortly after she moved that she started talking that way. It was just before she went to middle school that Harp's parents went off to the other side of the world in a car accident. It was her mother's relatives who took away Harp, who had lost her breadwinner. It was the people with the surname Kodutsuka who welcomed Qin as a family. There is no identity in Japan today. Until modern times, however, something like the aristocracy existed, and they were called the Chinese. One of those famous houses, the Furutotsuka family. Originally, Qin's mother was an ancient metropolitan Tsuka blood relative, and in that relationship Qin became the daughter of the ancient metropolitan Tsuka. The fact that the places of study have been separated also means that Qin is currently attending what is commonly referred to as a lady's school. So the educational aspect seems a little harsh, and even the friends seem to tell you to use the minimum salutation from day to day. "Spring break, since... harp." "So, what kind of disease is that degenerative eccentricity? "What kind of disease is sexually transmitted disease? At the same time as me, Harp asks me the same question. We get to laugh at each other like that. What can I say? I guess I learned something that sympathized with each other that was peculiar to those who suffered from odd diseases, and I was just a little relieved. There was a slight break in tension, and then we started explaining our illnesses. "Just a little, you're similar. We." "Right..." Mina, Toto Harp's illness was that her body would rapidly go backwards to toddlers. That seems to decrease not only the body, but the inner surface, that is, the mental age as well. Furthermore, his appearance seemed to change, and the majority of it was that he would have an appearance depicting his ideals. "Soutaro-kun's body is also regressing, right?" "Sounds like a pretty special case in my case, but it seems to be the first time my body has toddled due to a sexually transmitted disease..." Blonde blue-eyed. That's what Qin looks like now. "I don't know... but if I could be cuter, or... if I could just play, go back to my anxiety-free elementary school, or... when I was disgusted with myself for not being able to do well, this was what I would have done if I wished so strongly" "Oh well..." Qin wasn't the kind of kid who said no to herself. I learned a little worry about her expression in such shade, but what I couldn't do well wasn't the air to hold on deeply. As the daughter of the ancient capital Tsukazuka, I was blurry in middle school that the hurdles in the matters that had to be done had risen... but it could be around there. "Look, Michelle. The most beautiful woman in me was Michelle, Shintaro's sister-in-law, so she probably unconsciously wanted to look similar to her." I see, indeed, just like Michelle, Harp today is a girl with a Nordic face. I mean, if that's what you mean, I'm the same, and maybe I wished that unconsciously, too? "I'm really surprised that Heavenly Master Shintaro was you" "I'm surprised Mina's a harp, too. I'm surprised you were playing Clan Clan." Speaking of which, I don't know what you said about Shaking Night or Evening Fai, but Qin also starts playing Clan Clan... I can't believe Mina was Qin. "I heard that Shintaro does clan clan clan when it shimmers at night. But the truth is, I've been playing Clan Clan ever since I heard that." "Oh. So it's from the beta test? "By the way, when did you get degenerative childhood disease? Before the Clan Clan beta test started? Or later?" Let's ask a question that touches the core here. If Mina's body had changed before Clan Clan was now implemented, that is, before the beta test was performed, I guess Qin's illness and Clan Clan had nothing to do with it. "Uh, back then... I remember a lot because I started clan clan to run away from my bad self. Clan Clan had already started beta testing when her body changed. Your father and mother were told that the school would be suspended for a while because of the illness, so I took the opportunity to indulge in the Clan Clan world." So when Qin's body changed, did the beta test already take place... After all, both Qin's physical changes and my sexual transformation just seem to have something to do with Clan Clan. I just have no idea what the underlying cause of this is. But as long as we know that, there's a chance that we can get it back. And is it possible to change like Mina...... Not only is it an event of sexual transformation... but now that I think about it, skills are becoming a reality. It is impossible for Mina's body to toddle and change her appearance like someone else. I'm similar now. No, wait. You sure about that? Is physical change a phenomenon that common? Is it rare enough to go into the same classification that reality games? The answer is no. Only eight people have sexually transmitted diseases, including me in Japan. There are only eight of them. Of the more than 100 million people who had their memories and common sense repainted, only eight even had physical changes. Nine if you put in the mina. I know there's more, but at least it's got to be a very rare pattern. So if we can sense something in common between us, we can touch one end of the mystery of world transformation? "Mr. Lily." Qin suddenly gave Lily's name so that I could sink into the sea of thought. I think of that blonde twin-tailed bowman girl, and I do recall that she was a real mod, too. "I've seen you in real life with her too" Mm-hmm. Speaking of which, that's what Mr. Lily said in the game for Mina. I had asked you several questions about whether you had met somewhere before. "It was a party you called to a famous house called the Sanjo family, about face-to-face...... I know Lily. You won't remember a little girl from a Japanese house over there." "But have we met somewhere? Didn't Lily ask you that? "Yes, I was surprised by that too... but as Lily, I didn't think it would be a good idea to ask about it, so I avoided mentioning or affirming it." "Because you are Heavenly Master, I say because you are Shintaro...... Mr. Lily is a British royal. 'Cause we were totally together." "Ho... I had a rich vibe, but I didn't know you were such a mess... is it okay for someone like that to do a real mod in a clan clan? Besides, you know, enjoying bad play like poking a male player from behind." "Probably, but the bird in the cage, it's in condition." Qin glances back at my uncle in black who stands next to me silently for just a moment. "Occasionally in a social setting, to the extent that you show your face, you may be in a position where most people are not allowed to go out. So even if it was in Japanese games, it's unlikely to be exposed." "How hard can a great man be?" Perhaps that is something that Qin can predict because she has had the same experience of being narrow. "As far as I've heard from the rumors, Lily likes big Japan, and you seem to particularly like Japanese subculture. Japanese seems to master almost perfectly too...... so maybe it's a lady tone that goes too far. It seems difficult to add or subtract things around there if Japanese isn't native." Hmm. From what I can tell, I don't even feel like I'm deliberately role-playing knowing. But there will be more to the gap than just playing bandit and being classy, and what the hell is she up to? "It's bad for Lily because this is happening... I leaked my personal information on my own..." Qin lays her eyes down sorry, but then she looks directly at me with her eyes where a strong will resides. "This is the situation in Japan right now. I think it's worth asking what's going on with those in the UK. Clan Clan should only have Japanese servers so far, but Lily is getting in... and I'm just curious about that." "I see... I've definitely left out the point of view of how the world grasps gamification because I don't notice the pollution of gamification and I don't see any noticeable movement globally, other than the people who have been on real modules before, but I'm just curious." We then shared our opinions with each other for a while, and, uh, we talked the whole way about what to do with the status quo. By then, weird firmness like when we cummed out each other's sickness names had completely disappeared, returning to the loose air between childhood tamers. "I knew it was destiny. Shintaro." "Yeah?" Harp laughs at me nico. Its gentle and bright expression, though different from the smile I had in my memory, makes me feel a slight shadow of Qin. "I have continued to chase the Heavenly Master in the Clan Clan. It's like when I was in elementary school... when I was with Shintaro all the time" That's what Harp says as he slowly grasps his words, as if to handle even every grain of precious gem his precious memories. "Such an adventure for Shintaro and even Clan Clan. It's childhood friendliness among people suffering from odd diseases." "That's a great chance." "Yes! So we are destined." "Destiny, or..." Maybe that's true. I thought it was a low-probability encounter to say the least. "Even if your body doesn't go back like this, you and I would be close in age right now, and maybe we could stay together a lot? Pooh blushes his cheeks and I get a little upset about Harp staring at my face and strangely keeping my body close. "Together in the game, in reality. Isn't that nice? Shintaro? "Uh. Well, that's fun." There was nothing more I could say to Harp, who gave me a full smile. Because Harp's face is still getting too close and his head up. Already the limit, and my critical point was about to be broken, the arrow tip, the smartphone snarled like it was crushing the weird air between me and Harp. I panicked and grabbed my smartphone, Shintaro! Come right back to Clan Clan. ' "Quick story, Ignitol momentum is about to defeat" Why!? Are you kidding me, the fort is about to fall? Until just now, the weird air blows away in an instant and immediately shows Qin his smartphone as well. The harp next door looked a little unfortunate, but immediately nodded silently and immediately moved into the logging position. "Taro, are you logging into Clan Clan? My sister came into my room when I finished putting on my earphones and was about to log in. "Yeah. The swinging nights contacted me that the Ignitol forces were about to lose. I want my sister to be here soon." "Okay. But before I do, I want you to see this article." My sister's face is all flat. But I could easily tell from a long relationship unique to my sister and brother that something serious had happened to that expression, which was so calm as to be unusual. My sister shows me her sad smartphone. What was in the news on that LCD screen... "Keep it written." Large demonstrations, riots and terrorism had erupted almost simultaneously around the world. It was as if each force had reached an agreement in secrecy and anticipated the timing. Most of its content is the friction caused by the realisation of the clan clan. A mysterious group of people named Christians demonstrated, and in the radical places, they also appeared to be engaged in terrorist activities against the government that enshrined freedom of faith. Mainly the United States, Europe, terrorism, etc. seemed to be occurring vibrantly in the UK and elsewhere. Also in the Middle East, people named Muslims are armed bees and articles in the parishes of the Rainbow Goddess Church (Arco Illis). Furthermore, in Asia, a group of unknown gods named Buddhists carried out a great deal of anti-government activities and began marching in the name of preaching, he said. From the world, Christianity should have disappeared from history. The faithful still existed and were stunned that they noticed the erosion of the game and there were people flipping anti-flags at it. And I can't hide my surprise at the fact that at some point, even Islam and Buddhism were supposed to disappear. "This... means there are a lot of people in the world who realize the game is eroding, right? "Right. We weren't the only ones." "So realizing that reality is contaminated by the game... is that it doesn't matter if you're not playing Real Mods or Clan Clans? "I still don't know that." Is there a battle in the world between those who can recognize the changes in the world and those who are polluted? "I may have been careless in the midst of a dispute... but I was just a little relieved that I was anxious because I didn't know what to do" "Right. I just figured I wasn't isolated, but I saw hope." She was a sister who would get a soothing exhale all the time, but she ripped her face off from it. Feelings in preparation for the coming battle propagate to me and Mina. "Whether sects that should never have been compatible are holding hands with each other and turning to a common enemy... let's do what we can" Ignitol's defeat is unacceptable. To keep the world from spreading any more chaos, we just have to do everything we can.

63話 男たちの密談 〈クラン・クラン〉 【公式サイト 傭兵たちの宴会 掲示板】 (ジャンル ●生活系) スレッド名 【美少女】NPCと傭兵、その5【キャラ】 67:ようやく期間限定イベント、『妖精の舞踏会』が始まったな。これから約、二週間か 68:『 69:運営様のありがたいお言葉だけど......このイベント、言葉通りの仲良し会になってる所っていくつあるんだかなー 70:ミケランジェロとか支配者との大規模戦闘攻略に成り変わってるし 71:そうなのか? わりと規模の小さな村々では、陽気な音楽と食事がふるまわれるだけで、 72:誰もが戦いに飢えてるわけじゃない 73:ガチ勢もいれば、まったり派もいるってわけね 74:『妖精の舞踏会』。ある意味、出会いを推奨しているようなイベントでもあるな 75:でも実際、一緒にプレイできる 76:おい、おまえら。イベントの有用性を語りたいのであれば、イベントスレで書いてくれ 77:まぁ待てよ。こんな美少女 78:というわけで、ここのスレってわけだ 79:美少女が現れたってイベント会場はどこだ! NPCも可! みんな報告頼むぞ! 80:今のところ発見されている大規模な街といえば『先駆都市ミケランジェロ』、『呪いの雪国ポーンセント』、『鉱山街グレルディ』の三つか 81:『鉱山都市グレルディ』には『賊魔リリィ』が来たよ。 茶色の石畳が敷き詰められた会場で、たくさんの人々が集う中。中学生ぐらいの女子がポツンと立っている写真がアップされた。その少女は、眩い程に輝く金髪を頭の高い位置二カ所から垂らし、いわゆるツインテールという髪型をしており、少し退屈そうに腕組みをしていた。彼女は、深緑のレザーアーマーに身を包んでいるが、そのデザインが若干奇抜だ。というのも、肌の見える部分がかなり多い。防具からあられもなく覗く、膨らみかけた未発達の谷間は男達にこれからの将来を夢想させ、際どい短さのショートパンツからはプリンとしたヒップが、そこから伸びた太ももはまだ熟れていない、青い果実を思わせる。いろいろと、男にとって目覚めてはいけない禁断領域を掻き立てる服装だ。少々露出度の高い盗賊然とした恰好を装っている少女は、舞踏会に似つかわしくない服装だからこそ、周りからは余計に浮いて見える。 82:あぁ、あの盗人美少女か 83:詐欺師少女とも言われてるな 84:なんだったか。男性 85:それで、ダンジョン内で宝箱を発見するとPTを即切り。背後からのバックアタックで、宝箱を独り占め 86:マジかよ......えげつないな 87:被害者の報復活動は? 88:見た目通りに14歳らしいぞ 89:ってことは......15歳以下の 90:『ファーストアタックシステム』ってやつか 91:何でもアリっていう物騒な世界だから、子供を保護するってのはわかるけど 92:運営の方針には同意できるが、納得いかないシステムだよなー 93:ま、こんな中学生に色目使われて鼻の下を伸ばしてるロリコン共には丁度いいお灸ってやつだろ 94:この子、可愛いなぁ 95:あんな子になら騙されても、悔いなんてないぜ 96:ほら、こんなアホな奴らもいるわけだし 97:俺はビッチ系美少女は遠慮かな 98:じゃあ、お姉様系とか? 99:やっぱり、『先駆都市ミケランジェロ』で灰王攻略組に加わってる を後ろに付き従えた、黒髪美女の写真がアップされた。彼女は漆黒のポニーテールを揺らめかせ、双剣を縦横無尽に閃かせている。その姿は戦女神とも、死神とも捉える事ができ、見た者に美と恐怖を同時に植え付けるに相応しい一枚だった。 100:あー。ドMな奴らはあそこに直行だな~ 101:俺、馬車ないんだけど......。『灰王の宴場広間』にすら入れません 102:彼女の強力な 105:その妹ちゃんというのがホレ、これだよ そこに投下されたSSには、絶世とも言える、愛くるしい容姿を誇る銀髪の美幼女が映っていた。蒼いサマードレスに身を包み、上品な灰透明なショールを首周りにまとわせている。更に良く見れば、彼女の背後には羽の生えた小人、いわゆる妖精が三羽、懐くように飛び交っている。豪華絢爛な馬車から、妖精と共にふわりと下り出る姿は、まるで物語のお姫様が舞踏会へ赴く1シーンのように絵になっていた。 106:可愛すぎるだろ 107:惚れたわ。いや、崇拝だな 108:こうしてまたロリコンが一人量産されていくのか...... 109:というか、狩人シンの妹って......この子、どうみても外人の血が混じってない? 110:異母姉妹とかか! 父親、許すまじ! 111:こんな幼く、美しい 114:謎のNPCじゃなかったってわけだ 115:それは天使ちゃんだのぉ。ようやく我々の出番とやらのようじゃ 116:あ、長老。こんちゃっす 117:マジ、ばんちゃっす 118:こんばんぽ 119:こんばんわでござる 120:ござるどん、こんばんどす 121:みなの衆、集まったようだね。さてさて、我が姫の話でもして、この砂漠にも等しい枯れ果てたスレッドに、うるわしい雨でも咲かせようか 122:ガチでメルヘン卿は、マジで仕切らなくていい 123:リーダーはござる侍でごわすよ 124:ま、そこには同意かな 125:ふぉっふぉっふぉ 126:何だと!? 今回ばかりはボクも姫のために大活躍だったんだぞ!? 127:なんだこいつら 128:美少女スレの新参者か。こいつらは熱狂的な天使ちゃんファンだよ 129:天使ちゃん? 131:へぇ(笑) がリーダーとは......『妖精の舞踏会』初日に大失態を演じ、天使殿への助太刀にすら馳せ参ずる事ができず......何が頭目か! 某には、ふさわしくない肩書でござるよ 133:それをいうなら、ボクもでぷよ......まさか城門に入る前に、馬車に突き落され、反撃をしようとしたら分からず屋の 134:おいどんは......その日は私用でログインできず、面目ないでごわす 135:お前らの分は俺達が頑張ったし。気にするなよ 136:それにのぉ、わしらが天使ちゃんの助けに赴けたのは、事前にござる侍が彼女の行動パターンを予測しきってくれたから実現できたものじゃったしのぉ 137:ガチでマジでグッジョブ は......悔しいでござるよ......次こそは、次こそは天使殿のお役に立ちたいでござる......次こそ、最も果敢に先陣を切るでござる 139:まぁまぁ、次の機会を 140:そうでごわすよ。焦りは禁物でごわす 141:キミ達は......いつまで傷のなめ合いをしているんだ。とにかく侍を慰める会は後にしてほしいな。ボクが知りたいのは、最近の姫の動向についてなんだ。話を先に進めようじゃないか 142:メルヘン卿、ガチで厳しい 143:空気よめぷ 144:じゃが、メルヘン卿の言葉も一理あるのぅ。近日中に、正確には『妖精の舞踏会』初日後に天使ちゃんを見た者はおるかの? 145:見てないでごわす 146:ガチで見かけない 147:......発見できなかったでござる 148:もしかして引退しちゃったぷ? 149:天使ちゃんなら、二日間インしてないぞ? 150:おお、貴重な情報じゃのぉ 151:てか、ガチでどこ情報よ 152:いや、ほら。天使ちゃんとパーティー組んでたメガネイケメンいたろ? あいつとフレンドになっておいたんだ。んで、そいつからさりげなく聞きだしておいた 153:間者活動、御苦労でござる 154:お手柄じゃのぉ 155:本丸を落とすには、まず外堀から埋めるでござるな 156:それにしても、すこし軽率でごわすね 157:ぽっぴぃ! そんな簡単に天使ちゃんの近況を明かすメガネイケメンはダメぽね 158:ガチで天使ちゃんファンクラブにはマジでふさわしくない奴だな 159:まぁ待てよ。男同士の友情も大事だろ。それに、俺の信頼があるから聞き出せたって見方はないわけか? 160:信用? それは、キミがここで情報を流してる時点で、甚だ疑問視を投げかけずにはいられないな 161:お前らは同志なわけだし...... 162:ここで天使ちゃんの情報を求めてるのはどこの誰ぽかね、メルヘン卿ぽ 163:てか、マジで地味にそこまで把握してるのがすごいよな、ガチで 164:確かにのぅ。ジミーは凄腕じゃ 165:キャラもガチでジミーだったしな 166:誰が地味だ! リアルモジュールにしたら、ああなったんだよ! 167:・・・・・・ 168:・・・・・・ 169:いや、その、ガチでごめん 170:すまなかったのぉ・・・ 171:なんか、そっちの反応の方が傷付くんだが!? 172:ぽ、ぽにかく! ジミー情報によると天使ちゃんは、ここ数日クラン・クランにインしてないぽね 173:あ、天使殿がいたでござる 175:ガチで!? 176:ぽ!? 177:なんじゃとぉ! 178:ごわす!? 179:ちょ、どこだ!? 180:先陣突撃の栄誉をこの手に! これにて御免! 181:おいいいい 182:早まるでない若造め! 場所を言うのじゃ! 183:ぽおおおおお 184:ござるどんんんんんん 185:さっき言ったばかりだろおお! 男の友情だいじぃいいい 186:かくも儚きモノなのだな...... 222:さっきの奴ら、やばくないか? 223:あぁ、けっこうやばいよな 224:でも、少しだけ楽しそうだったわ。ほんとに少しだけな 225:ていうか、語尾に『ぽ』とか『ぷ』って付ける奴いたけど、あいつキモいよな。喋り方に特徴があったから、クラン・クラン内で特定しちゃったんだわ 226:どんな奴よ 227:『空間魔法』って強力なスキルを使ってた 229:ボコられた時に、本人が自慢げに話してた 230:詳しく! :《227のコメントは運営により削除されました》: 231:キター!(((・v・;))) 232:運営、仕事はやすぎだろ 233:特定のワードにひっかかるものは自動削除か......うまく、ひっかからないように説明しなくちゃいけないな 234:どうして、ここまで攻略に関わる情報に対して規制をかけるかね 235:アカウント凍結されないようにしろよー 236:一部を残して、けっこうな範囲の情報 237:とりあえず、美少女の話に戻ろうぜ 238:俺はNPCだったら賢者ミソラがモロに好みだなー こうして、男達は美少女を追い求め、密談は続くのであった。

63 63 Stories Men'S Secrets Clan Clan. [Official Website Mercenaries Banquet Board] (Genre * Lifestyle) Thread Name [Beautiful Girl] NPC and Mercenaries, Part 5 [Character] 67: You've finally started a limited-time event, The Fairy Ball. About two weeks from now. 68: 'Let's deepen the rapport between mercenaries (players) and toast to meeting new people'... hey 69: Thank God for the operation...... I wonder how many places this event is a friendly meeting as the word goes. 70: It's turned into a massive combat offense against Michelangelo and the rulers. 71: Really? In small villages of our size, just cheerful music and meals are sifted, and mercenaries (players) talk to each other warmly, PT groups and friends, right? 72: Not everyone is hungry for battle. 73: So some bees, some upright. 74: "Fairy Ball". In a way, it's the kind of event you're recommending to meet. 75: But in fact, for users who can't find a mercenary (player) to play with, I think it's an event of your word 76: Hey, you guys. If you want to talk about the usefulness of the event, write me in the event thread 77: Well, wait. Chance to get along with such a beautiful girl mercenary (player). We have to talk here. Where do we talk? 78: So that's the thread here. 79: Where's the event venue that said the beautiful girl showed up! NPC is also allowed! Guys, report, please! 80: Speaking of the massive cities discovered so far, three things: 'pioneer city Michelangelo', 'cursed snowland Pawn St.' and 'mining district Greldi'. 81: "The Mine City of Greldi" is home to the thief demon Lily. SS (screenshot) can be found here In a venue filled with brown cobblestones, while lots of people gather. A photo of a girl about a middle school student standing in a potpound was uploaded. The girl had her blonde hair draped from two positions high above her head, so called twin tails, which looked a little bored and arm-wrapped. She is dressed in dark green leather armor, but the design is slightly bizarre. Because there are quite a few visible areas of the skin. A swollen, underdeveloped valley peeks out of protective gear, letting the men dream of the future, and pudding hips from shorts of remarkable length remind them of blue fruit, from which their stretched thighs are yet to ripen. A lot of things, outfits that stir up forbidden areas that shouldn't wake up for a man. The girl posing as a slightly more exposed bandit outfit looks extra floating from around because she's not dressed like a prom. 82: Oh, that pretty thief girl. 83: You're also said to be a con girl. 84: What was it. Are you approaching a male mercenary (player) sweetly and taking a dungeon offense with you? 85: So, when you discover a chest in the dungeon, you cut the PT instantly. Back attack from behind, singles out the chest 86: Seriously...... don't be shy 87: What about the victim's retaliation? 88: You look like you're 14. 89: That means... mercenaries under 15 (players), so unless they attack, they can't act on offense... 90: 'First Attack System' is the one. 91: Anything. It's a noisy world called Ali, so I know it protects kids. 92: I can agree with the policy of operation, but it's an uncomfortable system. 93: Ma, you're just the right moxibustion for both Lorikon, who's been used by these middle school kids to color and stretch under their noses. 94: This kid, he's cute. 95: If you're fooled like that, you have no regrets. 96: Look, some of these assholes 97: I guess I'm not a bitch girl. 98: So, sisterhood or something? 99: After all, how about [Singh the Hunter], the leader of the Mercenary Regiment (Clan) [Neck Hunting Madness Co], who's in the Ashes King offensive group in "The Pioneer City of Michelangelo"? Look, I'm gonna put an SS on it. Pictures of brunette beauties were uploaded with some nasty and painful Osama mercenaries (players) behind them. She rocks a pitch-black ponytail, flashing her double sword endlessly. The figure could be seen as both a goddess of war and a reaper, and it was one that deserved to plant beauty and fear in those who saw it at the same time. 100: Ah. The DM guys are going straight over there. 101: I, I don't have a carriage... We can't even get into Ash King's Banquet Hall. 102: her powerful mercenary (player) skills, the conditions for reaching the same place, and whether her temperamental and tactical difficulty is the finest 105: That sister is Holle, this is it. The SS thrown down there showed a beautiful, silver-haired toddler with a loving appearance, arguably extinct. He is dressed in a pale summer dress and has a classy ash-transparent shawl wrapped around his neck. Better yet, behind her, there are three feathered dwarves, the so-called fairies, flying like nostalgia. Fluffy descent from the luxurious carriage with the fairy was picturesque as if the princess of the story were a scene going to the ball. 106: You're too cute. 107: I fell in love. No, you worship. 108: This is how Loricon is going to be mass-produced by one person again... 109: Or the hunter Singh's sister... this kid, no matter what, doesn't have an outsider's blood mixed up? 110: Like half-sisters! Father, forgive me. Seriously! 111: I didn't know there was such a young, beautiful mercenary (player)... 114: So it wasn't a mysterious NPC. 115: That's angel. Looks like we finally made it. 116: Ah, elder. Konchasu 117: Seriously, Banchasu. 118: Kombampo. 119: Good evening. 120: Arudon, Kombandosu 121: Minato, you seem to have gathered. Well, let's talk about my princess, let's bloom in a dead thread equal to this desert, even a loud rain. 122: Beech and Sir Merchant, seriously, you don't have to divide 123: The leader is a good samurai. 124: Ma, I guess I agree there. 125: Whoa, whoa, whoa. 126: What did you say!? All this time I did a great job for the princess too!? 127: What are these guys 128: Are you the newcomer to the beautiful girl slate? These guys are fanatical angel fans. 129) Angel? 131: Heh (laughs) 132: A certain (if that's the case) is the leader...... he played a huge lapse on the first day of "Fairy Ball" and he can't even give a helicopter to the Angel Palace...... what's the head! It's an unfit title for someone. 133: If that's what you mean, then so am I. Pu... I can't believe that before entering the castle gate, the carriage slammed me down, and if I tried to fight back, I wouldn't know. Both the Divine Soldiers in the house (Deus) would kill me. Pu! 134: Hey dude...... can't log in for personal use that day, don't be shy 135: We did our best for you guys. Don't worry about it. 136: Besides, we went to help Angel because the samurai in advance predicted her pattern of action. 137: Seriously Good Job Samurai with Bees 138: A (it is)... I regret it... next time, I want to be of service to His Holiness the Angel... next time, I most resolutely take the lead 139: Well, let's take a peek at the next opportunity. []/(n) samurai/ 140: That would be awesome. It's forbidden to rush 141: How long have you been scratching each other? Anyway, I hope you'll come back later to comfort the samurai. What I want to know is about recent trends in princesses. Let's get this over with. 142: Sir Merchant, tough with bees. 143: Air meh pu 144: Then Sir Merchant's words make sense, too. In the near future, has anyone seen Angel exactly after the first day of The Fairy Ball? 145: Don't look at it, wow. 146: I don't see it in bees. 147:... you couldn't discover 148) Maybe I'm retired enough? 149: If you're an angel, you haven't been in there in two days, have you? 150: Oh, that's a valuable emotional report. 151: Well, where's the information with the bees? 152: No, look. Angel and I were having a party. You were a good-looking glasses guy, weren't you? I made friends with him. So I heard a little bit about it from him. 153: Intermittent activity, it's hard work 154: That's a handle. 155: To drop the main circle, you must first bury it from the outer moat 156: Still, you're so frivolous. 157: Poopi! You can't be such an easy glass-looking guy to reveal Angel's recent developments. 158: You're a bee, angel. You're seriously unworthy of a fan club. 159: Well, wait. Friendship between men is important, too. Besides, isn't there any way you can tell because you have my trust? 160: Credit? At a time when you're circulating information here, you can't help but cast doubt on it. 161: So you guys are comrades... 162: Who's asking for Angel's information here, Sir Merchant Po? 163: Well, seriously, it's amazing how plain you grasp that, with a bee. 164: Certainly. Jimmy's amazing. 165: The character was a bee and Jimmy, too. 166: Who's plain! When I made it into a real module, it was awesome! 167:... 168:... 169: No, that, sorry about the bees. 170: I'm sorry about that... 171: Something is more scratchy about that reaction over there!? 172: Po, po, po! Jimmy, according to the intel, Angel hasn't been in the Clan Clan in the last few days. 173: Oh, there would have been a lord angel 175: In bees!? 176: Po!? 177: What the heck! 178: Waste!? 179: Hey, where are you!? 180: Take the honors of the advance assault into this hand! Forgive me for this! 181: Hey, hey. 182: Not sooner, you young builder! Tell me where it is! 183: Pooh, ooh, ooh. 184: Arundong. 185: You just said that. Ooh! A man's friendship is no good. 186: That's a kick-ass thing... 222: Those guys earlier, don't they suck? 223: Oh, that's so bad. 224: But it just seemed like a little fun. Just a little. 225: I mean, there was this guy at the end of the story who would put 'Po' or 'Po', but he's creepy. Because of the features of the way you spoke, I identified you within the clan clan. 226: What kind of guy. 227: 'Spatial magic' used powerful skills 229: When I got bogged down, he was bragging about it. 230: More details! : "227 comments removed due to operations": 231: Kiter! (((-v * *))) 232: The operation, the job is too much. 233: Auto-delete anything that gets caught in a particular word... well, I have to explain it so it doesn't get caught. 234: How can you regulate the information involved in the attack so far? 235: Make sure your account isn't frozen. Yo. 236: Leaving some behind and banning such a range of information leakage. 237: In the meantime, let's get back to talking about beautiful girls 238: If I were NPC, I'd prefer Sage Mithola to Moro. Thus the men pursued beautiful girls, and the secret conversation continued.

我が師である、『滅びと再生の錬金術士リッチー・デイモンド』が所持していた地下神殿の片隅にあった工房だ。 というわけで、俺は師匠の工房デザインを参考とするために、『 「ルチル、ルナリー。あっちに行くよ」 トコトコと、地下都市ヨールンを興味深げに眺める二人へ指を指す。小さな俺の双子人形は、それぞれが月光と陽光を発しながらピトっと服の裾を掴んではくっついてくる。 「ご主人さま、でっかいのいっぱい」 「みんな味方? ご主人さますごいの」 『陽光のルチル』と『月影のルナリー』。 この二人がいれば、その辺を徘徊している巨人の屍に襲われる事はない。太陽光が彼らの理性を取り戻してくれるのだ。 だから二人の頭をなでてやると、二人はくすぐったそうに笑みをこぼす。 「うれしい。でも、ボクらを動かしてるのはご主人さま」 「ご主人さまのおかげ? でも、役に立てるのはうれしい」 俺は二人を伴って、するすると神殿内部へと侵入する。 師匠の工房は巨人たちに破壊されてしまったからボロボロではある。前に来た時と変わらず、薄暗い工房内を漁ったり見分したりする。 「うーん......デザインは、まぁ普通の実験室って感じだよなぁ。やっぱり気になるのは奥にある扉だけど。今回もビクともしないな......」 前にジョージと来た時もそうだったが、この扉には一体何があるのか気になる。よくよく観察してみると、扉の表面に文字が彫られていてる。しかし、だいぶ削られていて『......担う............奏でよ』としか読み取れない。 「ま、これはまたいずれ。使えそうな物を拝借したら、ヨトゥンに挨拶でもしておくかな」 真新しいものは発見できなかったけれど、神殿の壊れた個所から『 』は手持ちの『閃光石』で十分に事足りる。 そんな風にして頭の中で計算しながら、神殿の中心部へと着けば、やっぱりスカイツリー並みの大きさを誇る巨人が鎮座していた。 「ォォォオオ......太陽ヲ司ル天使殿......ヨクゾ来テ下サッタ」 「ヨトゥン。元気そうだな」 「天使殿ガ置イテ下サッタ、太陽ノ光ノオカゲ」 』をここに置いていった事で、永続的に太陽光を浴びることができる巨人の屍王。その光は他の巨人の屍にも分けているそうだ。そして理性の蓄積が十分になったら、何人かの巨人たちは月夜の晩に地上へと旅立つ。 リッチー師匠があみだした、屍への魂の定着方法が【月と星々の精霊リーン】と【闇精霊ダクネス】が関連する【復讐】概念が基礎となっている。そのため彼らは月光がなければ動けない。しかし地下都市ヨールンでは、師匠が創り出した『 「残念ナガラ、未ダ。何人カノ同胞ヲ地上ニ向カワセタ......」 「そういえば、地上でキミ達の仲間と会った。その時はとっても助かったぞ」 「太陽ヲ司ル天使殿ノチカラニナレタナラ、我ラノ本望」 恭しく頭を下げるヨトゥンに対し、お礼を言うのはこちらなのでお辞儀を返す。そして俺は 「太陽ヲ司ル天使殿? 一体、何ヲ?」 「いいから、いいから」 月光ランタンは10個、太陽ランタン5個。それらを作って渡し、これさえあれば、地上に行った巨人たちの屍はいつでも活動できると説明する。 「そうなれば復讐相手も早く見つかるでしょ?」 「ォォォォオオ......何トイウ、神ノ御業!」 ヨトゥンの感激が伝播し、周囲にいた『 「グォォォオオ、奇跡ダ」 「太陽ヲ司ル天使殿......いや、天光の 「感謝スル」 地下を揺るがしかねない大合唱に、内心ビビる俺だけど。 ここは錬金術士らしく小さな胸を張っておく。 ちなみにスキル『 :タロと敵対したら種の破滅を感じている。しかし自由をもたらす神と信じている: 好感度が【神格化】から【 』になったため、称号【 もたらす者 さらにこんなログまで流れた。 なのですぐに効果を確認してみる。 『巨人の民と王に守護神と認定された者。巨人族と共闘する際、その巨人族のステータスを3倍にする。また支配下にある全巨人族のステータスを1.5倍にする』 自分より遥かに巨大な存在に崇拝されるのは、こう、なんだか末恐ろしいものがある。自分なんかが手綱を握ったとして、果たして リッチー師匠が潰されるのを見ていた俺としては、そんな不安がちょこっとあった。とはいえ、俺は彼らを利用して何かをやりたいわけでもないので、考えるだけ無駄なのかもしれない。それにこんなにも恭順の意を示す彼らは、時に温厚すぎて騙されることもある。その辺は俺がしっかりと目を光らせ、警戒しなければならないかもしれない。 彼らの強大すぎる力を悪用されないためにも。 こうして巨人たちの今後についてひとしきり考えた後、俺は自領へと戻ることにした。 サマ......到着シタ」 さっそく、両のランタンを腰につけた一人の『 「ありがとう。特にここまで問題はないかな?」 「神子サマノ、奇跡ノ恩恵。素晴ラシイ」 「よしよし。じゃあ君は自由に竜族探しの放浪旅をしていいよ」 】――俺、【戦士ドーン】ハ、王ヨリ神子サマガ治メル地ト知ヲ守レト、命令サレタ」 「ナノデ、矮小ナ俺デスガ、コノ大役、全力ヲ尽クス」 軽々と城壁の高さを超える『

It was a workshop in the corner of the underground temple that our master, Richie Damond, the Alchemist of Doom and Regeneration, possessed. Therefore, I am aiming for the temple managed by Yotun, the "Pure Giant of the Great Tree", to refer to the master's workshop design. "Lucille, Lunary. I'm going that way." I point my finger at Tokotoko and the two of them with an interesting view of the underground city of Jorn. My little twin dolls don't stick around grabbing the hem of their clothes pito with each glowing moonlight and sunlight. "Your husband, full of big" "Everybody on your side? Your husband is amazing." "Lurchill of Sunlight" and "Lunary of the Moon Shadow". With these two, you won't be attacked by a giant corpse roaming the area. The sun brings back their reason. So when I do both heads, they smile like tickles. "I'm glad. But it's your husband who's moving us." "Thanks to your husband? But I'm glad I can help." I accompany the two of them, and then I break into the temple. The master's workshop is worn out because it has been destroyed by the giants. Fish and discern in a dim workshop, no different from when you came before. "Hmmm...... the design feels like a normal lab, well. I knew it was the door in the back that bothered me. Don't freak out this time..." The same was true when I came here with George before, but I wonder what the hell is on this door. If you look closely, the letters are carved on the surface of the door. But it's a lot shredded and can only be read as'... take charge... play it '. "Ma, this will happen again soon. If I borrowed something that might work, I'd say hello to Yotun." Though I could not discover anything brand new, I will collect a number of 'Moonstones (Lewis)' from the broken parts of the temple. We can also make a "Seed Fire Storage (Lantern) that houses Luke." The "Seed Fire (Lantern) that houses the Yang Jing (Faye)" is sufficient with the "Flash Stone" in hand. Calculating in my head that way, when I got to the center of the temple, I knew a giant of skytree-like size would be seated. "Woo Oo... Sunshine, Lord Angel... Yokuzo Lai Te Xia Satta" "Yotun. You look good" "Satta, sun no light lizard, under the angel palace Gajite" A giant corpse king who can be exposed to the sun permanently after I left here the Seed Fire Inn (Lantern) that houses the Sun Sperm (Faye). They divide the light into the corpses of other giants. And when the accumulation of reason is sufficient, some giants travel to earth on the night of the moon. The concept of [vengeance], to which [Spirit Lean of the Moon and the Stars] and [Dark Spirit Dakness] are associated, is the basis, discovered by Master Richie. That's why they can't move without moonlight. But in the underground city of Jorn, the giant corpses are free to operate because of the wandering of the "Fake Souls Burning on the Moon (Luna Homunculus)" created by their master. "Too bad Nagara, Unda. How many canoe brothers are on the ground? Kawaseta..." "Speaking of which, I met with your people on the ground. That was very helpful." "Sunshine, Angel Hall, Noli, Nina Retanara, I, Lano, look out for you." I bow back to Yotun, who bows his head respectfully, because this is the one to thank. And I find myself beside it. "Sunrise Angel Palace? What the hell? "Fine, fine." There are 10 moonlight lanterns and 5 solar lanterns. Make them and give them to them, and explain that with this, the corpses of the giants who went to the ground can always operate. "If you do, you'll find your vengeful opponent soon, won't you? "Wow... how many toys, god no royalty! Yotun's excitement propagates, and so do the noble giants Nobles Giant, who were around. "Gwouoo, miracle da" "Lord Sunshine Angel... No, Dear Divine Son of Heavenly Light (Miko), Aligato." "Grateful Sul" I'm the one who freaks out inside for a big chorus that could rock the basement. Keep your little chest up like an alchemist here. By the way, in the skill "Chanting the Air (Aire Poema)," read Yotun's relationship with me... : If I'm hostile to Talo, I'm feeling the ruin of the species. But I believe in God who brings freedom: The sensitivity had changed from [deification] to [Absolute Lord God (Odin)]. : Because the likeness of the giant has become "Absolute Lord God (Odin)," he wins the title [Who Brings (Titan) Heavenly Light (-Isla) to the giant (-Fyros)]: [Who Brings (Titan) Heavenly Light (-Isla) to Giants (-Fyros)] I even flowed more logs like this. So I'll see how it works right away. "He who was certified patron saint by the people and king of the giant. When fighting Giants, triple their Giant stats. Also multiply the stats of all the Giants under control by 1.5 ' Being worshipped by something far more gigantic than yourself is something that is kind of scary, like this. I was wondering if I could do what I did if I held the reins. As for me watching Master Richie get crushed, I had a little of that anxiety. Though, I don't even want to use them to do something, so maybe it's just useless to think. And they show so much respect, sometimes too warm to be fooled. I may have to keep a good eye on the area and be vigilant. Not to be abused of their overly powerful power. After a brief thought about the future of the Titans, I decided to return to my own territory. "Shinko Sama... Arrival Sita" Just now, one 'noble giant' Nobles Giant 'with both lanterns on his hips sent me to the realm. I decided to accompany him, including an experiment to see if he could move properly. Of course, the experimental results are successful, and on the shoulders of giants, they are shaken and sent this far. "Thank you. Is there a problem, especially so far? "Divine Son Samano, Miracle No Grace. Vegetarian Rashii" "All right, all right. Then you're free to take a wandering journey in search of the Dragon Clan." "[Ancient Noen Jo (Enshente)] - I, [Warrior Dawn] C, King Yoli, son of Samaga, Ji Merdito, Knowledgeable Reto, order Saleta" "Nanode, Shorty Na, I, Desga, Cono, do my best." The corpse of "Nobles Giant", a noble giant slightly above the height of the walls, has turned his steadfast and determined eyes to this side.

330話 鬼屋敷へようこそ(1) 「そんなにビビる事はないのじゃ。ゴクドーって言っても、うちのもんはみんな 組】を紹介すると言い出した。落ち着いてこの都市について話せる場所となれば、他勢力のちょっかいを退けられる【夜叉組】の本拠地がいいだろう、とのありがたい提案だ。 「相当の覚悟がなければ、うちの敷居をまたぐ 「えーっと、本当にいいのですか? その、ここは【夜叉組】のアジトなのでは?」 「もちろんだ。怖がられたままじゃ、うちのもんが可哀そうじゃからの」 』の情報員でもあるプーア少年の同行すら快諾し、あれよあれよという間に和風の御屋敷へ俺たちを案内してくれる。 プーア少年は俺たちを監視するために、『オルトロス おそらくは俺の状況への配慮なのだろう。 とにかく九霧さんは清々しいほどに、ざっくばらんな人柄らしい。 周囲が洋風で背の高い建物ばかりが並ぶ中、ここだけは和風区域になっており完全に浮いてしまっている。 木造の壁に四方がぐるりと囲まれたお屋敷へと続く門戸をくぐれば、4人の女性が出迎えてくれた。 みな、精悍な顔つきをしており男顔負けの良い体格の持主で、門衛じみたNPCが武装してるのはもちろんなのだが......俺はついつい不躾な視線を彼女たちに送ってしまった。 「タロしゃん、気になるかの?」 「ただ、あの傷や身体はどうしたのかってことじゃな?」 九霧さんの指摘通り......全員が酷い傷痕が残っていると、一目でわかる有様だったのだ。 1人は綺麗な顔立ちなのに、むごい火傷痕で爛れ幾筋もの切り傷が走っている。1人は左腕の肘から先がなくなっており、肩から両腕がない女性もいた。最後の1人に至っては右足がなく、木の棒を義足として使い、全身は両目以外を残して包帯でぐるぐる巻きだ。 「この都市じゃ腕力で劣る者は、容易く誰かの餌食になるのじゃ。特に若い そして九霧さんを慕うように、傷痕の残る和装の少女たちや、女性たちがそろりと集い始める。 全員がしずしずと、それはそれはお淑やかに近寄ってくるものだから、ある種の迫力と 微妙に囲まれているような気がした矢先、グシャリと何かが潰れる音が背後より響く。 俺は急ぎ、後ろを振り向けば―― 「プーア!? おい、プーアぁぁああ!? しっかりし、ぎょえッッ」 バッカスじいさんの悲鳴が辺りにこだます。 先ほどの門衛だった女性の1人、両腕を失くしていたはずのNPCには赤黒い異形の腕が生えていたのだ。彼女の肥大し過ぎたむき出し筋肉繊維、右手に握られた物は軽自動車ほどの太さと大きさを誇る金棒で、バッカスじいさんに容赦なく振り下ろしていた。 彼の隣にはプーア少年だった物の肉塊が、巨大なハンコで押しつぶされたみたいにベッタリと地面に付着している。 息をのむ間もなく、2人のNPCは赤いポリゴンエフェクトを爆散させては消失してゆく。 「こいつらのチクリのせいで......」 のお客人にも迷惑をかけたそうじゃないかい! なら、あたいらが殺っても問題ないね!」 さきほどまで憎しみの『に』の字を一切感じさせない、静かな表情で近づいてきた女性NPCたちは、口々に憤怒の色を露わにする。 よくよく見ると、異形の筋肉を両腕に顕現させた女性の額には、さっきまではなかった白く光る角のような物が生えていた。 ミナやリリィさん、トワさんはもちろん、これには俺も仰天してしまった。 ピリッと張り詰めた景色を、『いつものことだ』と言うようにアッサリと流してしまう九霧さん。 それから本当に何事もなかったのように、彼女たちはカラカラと笑顔で俺たちを屋敷へと案内してくれる。

334 Episode 330 Welcome To The Oni Mansion (1) "I'm not that scared.Even if I say Gokudo, we all like the wind. " To everyone who took a step back, Mr. Kurigiri, who laughed with clarity, said that he would introduce the [Yasha set] that he supervised.It is a thankful suggestion that if it is a place where we can calm down and talk about the city, it would be a good base for the [Nightfork Team] to leave the other factions. "No mercenary would cross our gates without a reasonable level of readiness." "Er, are you sure?Isn't this [Night Fork Team] 's place? " "Of course it is. It's because we're not pathetic without being scared." Mr. Kunigi even agrees to accompany the Pua boy, who is also an informant of the "Orthos family", and guides us to the Japanese-style mansion while he is rejoicing. The Poor Boy is like a "Orthos Family" stalker to keep an eye on us, but can we get hostile members in that easily? Probably because of my situation. Anyway, Mr. Kunigi seems to have a brilliant personality. It is a Japanese-style area that floats perfectly amidst all the tall, Western-style buildings around it. Four women greeted me as I walked through the gates to the mansion surrounded by wooden walls. Everyone had a tough look, a well-dressed man, and of course the guarded NPC was armed... but I kept sending them a rude gaze. Taroshi, do you care? "But what happened to the wound and the body?" As Mr. Kunigi pointed out... it seemed to me at first glance that everyone had serious scars. One had a beautiful face, but a lot of burn marks and several cuts on his muscles. One was missing from the elbow of his left arm, and some women had no arms from their shoulders.Until the last one, there was no right foot, a wooden rod was used as a prosthetic leg, and the whole body was wrapped around with a bandage, leaving no eyes. "In this city, it's easy for someone with a weak arm to feed.Especially when it comes to young girls, there are a lot of people who see them badly as a playground for men. " And to admire Mr. Kunigi, the scarred Japanese girls and women began to gather. Everyone was shuddering and it was gently approaching, so I felt some sort of force, gloss and roughness. The sound of the arrow tip and the crushing of something that feels subtly surrounded is louder than behind. I'm in a hurry. Turn around. "Phew!? Hey, Phew!? Hold on, giggle" I think Grandpa Bacchus's screams are coming around. One of the women who was the gatekeeper earlier, the NPC, which was supposed to have lost both arms, had red and black anomalous arms.Her excessively enlarged bare muscle fiber, the one held in her right hand, was a gold bar as thick and as big as a light car, and she was relentlessly shaking it down on Grandpa Bacchus. Next to him, a lump of meat from what was a Poor Boy stuck to the ground like it was crushed with a giant hanko. Shortly after breathing, the two NPCs explode the red polygon effect and disappear. "Because of these tickles....." "I see you've caused trouble to your guests!Then it doesn't matter if they kill you! " Female NPCs approaching with a quiet expression that doesn't make them feel any of the 'to' characters of hatred until now reveal the color of anger indiscriminately. If you look closely, the woman who showed the abnormal muscles on both arms had something like a white glowing horn on her forehead that had never existed before. Mina, Lily, and Towa, of course, and I've fallen asleep for this. Mr. Koufog drifted away his tingling and stretched scenery, saying, "It's the usual thing." Then, as if nothing really happened, they will lead us to the Mansion with a caricature smile.

317話 デートの価値 (2) 「ひょぇぇぇぇえええええええええ、ぁぁぁぁああああああ!?」 コノエ君による巻き込み飛び下りランデブーにより、俺は恐怖の絶叫を上げるが......途中から驚愕の疑問に変わる。なぜなら、巨大なゴーレムの顔面が落ち行く俺たちに迫ってきたからだ。 「な、なに、この大きすぎるモアイ像みたいなの!? きてる、きてるきてるこっちに来てるよ!?」 「タロさん、びっくりした?」 そりゃあもう現在進行形で心臓が飛び出そうですけど!? 絶壁に沿って猛スピードに落ちるだけでも心臓に悪いのに、まさかその絶壁が急にモコっと盛り上がっては一軒家よりも大きな岩の顔が出現したんだよ!? しかも大口を開けてその顔を伸ばしてくるんだよ!? 「我が盟友、我が同胞、我が風よ! 今ひとたび、共に空を舞うため、我が呼び声に応じよ!」 落下キルだけは避けたかった俺だが、今度は軌道修正までしなくてはならない。咄嗟の判断で『風妖精の友訊』を発動するも......肝心のフウは『はえー、久々なのん♪』なんて呟いてモアイ像を悠長に眺めて身動きすらしない!? こうなったら俺を抱きかかえたままのコノエ君の方を睨むしかない。顔と顔がぶつかりそうな距離ではあったけど、今はそんな些事にかまっていられない。 「ちょっ、コノエくんッ!? おぬし、 混乱気味に疑問をぶつければ、彼は俺の言葉を聞かずに耳を赤らめながらそっぽを向いて何やらつぶやいた。 「デートはサプライズが大事って聞いたから......」 また耳を染めて......! どうやら俺のお咎めがお気に召さなかったらしい。 残念ながら彼の不満を聞き取ることはできなかった。 なぜなら文字通り、俺たちは大地に飲み込まれたからだ。 豪風が耳をかすめ、土がひび割れる轟音が鳴り響き、絶壁よりせり出した巨大なモアイ像の口内によって視界は暗闇に埋め尽くされていった。 「コノエくん......ここは......」 ビル並みの巨体を誇るモアイ像に飲み込まれたと思えば、次に俺たちの視界に広がる景色は美麗の一言だった。 、暗がりの中でほのかに光る輝きが散りばめられた世界、夜空を超える美しさを誇る空間があった。 四方八方の岩壁から覗く鉱石たちが無数の輝きを放ちながら、静けさを彩り飾る。鉱石たちは青、赤、黄、紫と様々な煌めきを宿し、俺たちを見守る夜空の星々のごとく 一際強い輝きを放つ鉱石がモソリと動いたかと思えば、ポトリと壁から落ちた。 それは一筋の流れ星のように垂直に落下して俺たちの前にコロコロと転がってくる。 あれは......もしかして岩妖精......? コノエくんが召喚していた岩妖精によく似た、小さき友人がつぶらな瞳で彼を見上げていた。ズングリとした小岩の手足を動かし、『ホーイホーイ』と掛け声のような音頭を取れば、壁のそこかしこからパキリ、ピシリと乾いた音が出始める。 「ようきた、コノエ坊」 「うん? 他にも何かおるのか?」 瞬く間に壁に埋もれていた鉱石群はポロリポロリと壁から崩れ落ち、幾筋もの光のラインを引いていく。それはまるで虹色の流星雨を見ているようで、思わず感嘆の吐息が漏れ出てしまう。 「綺麗......コノエくん、ここはどこ?」 俺たちを丸呑みしたモアイ像は絶壁に繋がっていたから、おそらくは地中内だろう。 の記憶宮ロックス】だよ」 「【星霊の記憶宮ロックス】......」 「コノエくんは......一体どうやってこの場所を発見したの......?」 『巨星神アトラスの足跡』近辺には何かあると誰もが期待するも、ついに何も発見できなかった。なのにコノエくんだけはこの美しい空間を行き来している。 何がきっかけでこの隠しエリアに到達できたのか気になってしまうのがゲーマーの性というもの。 から飛び下りてたら、ある日ペロっと飲み込まれてしまって......」 何度も崖から飛び下りた!? コノエ君......もしかしてヤバい奴なのか!? 平然と爆弾発言を放ってくる彼をまじまじと見つめる。彼は少しだけ影のある笑みを浮かべて続きを話してくれる。 「ここの岩精霊たち では何度でも失敗ができる。それなら飛び下りてみても、いいじゃないかって」 不意に出た『クラン・クランでは何度でも失敗できる』という言葉の重みを、俺は嫌でも理解した。 彼は失敗できる立場ではない人生を歩んできたのだと。 「げ、ゲームだもんね」 「飛んでしまえば後はスッキリするんだ。急激に襲ってくる落下感は『これでもう全てがおしまい』と囁いてくれる。何からも解放される感覚がたまらなくて、気づくと毎日ここに来ては飛び下りてしまってただけなんだ」 やっぱりそれってけっこうヤバイ精神状態なんじゃ......? そんな風に自分の説明をする彼を見て、俺は今更ながらに気づく。 この子はまだ10歳で、その小さな双肩には日本を代表する名家としてのプレッシャーが乗っていて、それがいかに重いのかを。優秀であるが故に周囲に期待され、それらに応えるべく努力し、結果を求められ続けるのはきっと楽ではないはず。また、飛び級という観点からクラスメイトとなじめずにいる彼を俺は近くで見てきた。 孤独感に苛まれる時もあっただろう。 息苦しい、と感じずにはいられなかったのかも。 「確かに飛び下りるのはスリルがあっていいかも? バンジージャンプ的な?」 彼がなるべく不穏な思考に流れないよう、ストレス解消やスポーツといった類を楽しむって意識に誘導しておく。 「うん。ああ、こんなことを他人に話したのは初めて、かな。とにかくここに来れる条件は、『100回ぐらいはあの崖から飛び下りた者』だと思う」 言ってる内容は色々とぶっ飛んでいるけれど......そんな貴重な情報を何の見返りもなく語るコノエ君に感謝と、そして一抹の不安を感じざるを得ない。 思えば俺もウン告白で精神が死にそうになっていた時、手を差し伸べ救ってくれた 彼の抱える闇が何なのかはわからないし、果たして俺がお節介を焼いていいのかもわからない。けれど、少しでも苦しみを和らげられたらいいなと、自分自身の本音を絞り出す。 「何かあったら相談してほしい。俺でよければだけど......」 これぐらいしか言えない距離感が歯がゆいけれど、先輩として少しは役に立ちたい。 そんな思いで彼を見つめると、とても驚いたようにポカーンと俺を見返してくる。その眼差しはありありと『僕を心配してくれるのか? どうして?』と何かの期待が込められた、あまりにも純真な思いが乗っているように感じられた。 そんな視線に俺はなぜか慌ててしまい、変な照れ隠しで以って本心から外れた言葉をチョイスしてしまう。 「そ、その、ほら! 俺は仏神宮家で君は近衛神宮家で、争うよりも互いを支え合っていく方が建設的でしょう?」 実に言い訳じみた台詞である。 素直に『心配だから』の一言を絞りだせなかった自分のチキンっぷりが恨めしい。 「え......? あぁ、うん......」 静かにコクリと頷くコノエくんだったが、その両耳から朱に染まり、果てはかつない程にまで顔が真っ赤に燃え上がる。 ......た、たいへんご立腹なご様子だ。 こ、これはまずい、まずいぞ。 俺は全力で先ほどまでのやり取りに問題があったのか精査する。 「......両家、支え合う......僕と、結婚......? でも、皇太子殿下が......でも、僕の本心は......」 コノエくんが何やらボソボソと呟いているが、きっと俺に向けての呪詛に違いない。 目まぐるしく思考するあまり、しっかりと聞き取る余裕はなかったが、それでもかろうじて『本心』という言葉は拾えた。 ......これは盛大にやらかしてしまったようだ。 俺の発言はタダの友達として『相談に乗るよ』といった提案ではなかったのだ。両家の利害関係を計算したうえでのお付き合い、故に君の心配もお家同士のため、将来のためといった、ひどく冷たい発言になっていたと気づく。その上でコノエくんは賢いから、俺の心配してるスタンスは『本心』ではない、義務的な物であると理解したのかも......。 まったくの誤解だけど......でも、今更どう繕っても自分の吐く言葉は信用ならないだろう。完全に失言だった。 どうして、こう、自分の気持ちを正確に伝えるっていうのはこんなにも難しいものだろうか。 歯がゆい思いで打開策を思案するも、追い討ちをかけるが如く不穏な声が響く。 「なんじゃ......コノエ坊、約束を 一際大きな輝きをまとった鉱石、じゃない。岩妖精さんが俺をジロリとつぶらな瞳で見上げる。すると周りにいた岩妖精たちもこぞってモゴモゴと声を荒らげ始めた。 「約束、違えた」 ここにきて、今更ながらに重大な事実に気づく 俺がここに来てはいけないのだと。 「人間? いや、風、連れてきたかの?」 だが物騒な空気は俺の肩に乗ったフゥによって一掃されてしまう。 「おうおう、風殿も壮健そうじゃの」 「おう。風を連れてきたのなら、コノエ坊は約束を守っておる。ならばよしとするかのお」 「あれ? なんでか知らないけど、ペナルティなし......?」 軽く胸をなでおろすコノエくんを前に、俺はここがどういった場所なのか完全に把握する。おそらく風妖精たちが住まう地『宝石を生む森クリステアリー』同様の隠しエリアなのだと。 だとすれば誰かにこの場所を明かすというのはそれなりのペナルティ、コノエくんにとっては多大なる損失を被るはず。俺だったら『宝石を生む森クリステアリー』から結晶シリーズが取れなくなるどころか、ミソラさんは森の位置を変えると宣言してたので、また一からあの隠しエリアを探すはめになる。 それと同等のペナルティを課せられるだろうに、彼はここを俺に明かした......? 「た、タロさん。どう......?」 コノエくんは両手をおずおずと広げて【星霊の記憶宮ロックス】を指し示す。 なんだろう、この敗北感は。 男として、先輩としての威厳が......。 俺は親友たちにすら『宝石を生むクリステアリー』の在り処を伝えていない。 「その、この間はトラを助けてくれて......その」 しかも、先ほど俺がコノエくんの気分を激しく害するような発言をしたのに、彼はそんなのはなかったかのように......先日の騒動についてのお礼を堂々と述べようとしてる!? 「だから、お礼が言いたくて!」 んうううううーやっぱりいい。 「じょ、女子は綺麗な場所が好きって聞いたから、だから、この場所を見せるのが僕なりのお礼、ってこと」 えええええ。 コノエくんめちゃくちゃかっこよくないか!? その、自分のペナルティすらもいとわずに......俺にお礼の意を示すためだけに、色々と用意というか覚悟をしてこの場所を明かしてくれるとか......。 この秘密エリアの価値は計り知れないはずなのに! これが真なる男の心意気......か。 俺は眩しすぎるコノエくんの姿を見て、なぜか姉が男性について辛口でぼやいていた時のことを思い出す。たしかあの時の姉はモデルの仕事で知り合った、高学歴、高身長、高収入、そしてイケメンの先輩に食事へ誘われた帰りだったっけ。 付き合いもあるから食事だけは同席したらしいけど、ちょっと寂し気な顔で俺にこう言った。 『女も男も心が大事よね』と。 当時の俺には、果たしてどんな心を指しているのかわからなかった。 だが、今ならわかる。 どんなに金を積まれた豪華なデートでも、どんなに高価なプレゼントが用意されていたとしても、そこに『心』がなければときめきはない。 でも、どんなにラフなデートでも、プレゼントがなくても、そこに俺との一時をどうすればよいのか、一生懸命に考えてくれた心を感じられるなら、それはもう極上の時間。 俺にとって忘れられない、物凄い特別なデートになるのだと身を以って体感する。 コノエくんが俺のことを思って、悩んで、考え抜いて、この場所を選んでくれたことにキュンっと......。 落ち着こうか、俺。 これは別にデートとかそういうのではないし、キュンなんてしてないぞ、うん。 単純にすごいうれしいけど! 男として、先輩として本当に惨敗すぎる。 だがここで素直に称賛できないとなると、俺はもっとダサいことになる。 の深さを、心意気のすごさを認めるのも大切なこと! さっきは素直になれなかった分、ここは気持ちよく潔く! 思いのまま、飾らぬ本心で語らうべきだ! 「コノエくんはすごく、すごくかっこいいよ。ありがとう」 ここまでしてくれた彼の気持ちや思いが本当にうれしくて。 だから自然と、満面の笑みで彼を見てしまう。 「べ、べつにッ......」 む? 両頬をまたまた朱に染めた? またもや激怒のコノエくんである。 いや、でもあれはもしかして照れてるのかも? 褒められて照れちゃうとか可愛い後輩である。 何かを躊躇うように口を閉ざしてしまうコノエくん。 だけど彼の言葉の端々からは優しさが滲み出ていた。 だから気になり先を促すべく、うつむく彼を見上げるようにして首を傾げる。 「と?」 「一緒に遊べる......と、友達がいてもいいかなって!」 耳を真っ赤にして語気を荒らげるコノエくん。 まさか、まさか彼の口から友達認定のセリフを聞けるなんて感無量である。 今までどこか俺に対し、頑なに距離を置こうとしていた節のある彼がれっきとした友達宣言である。先ほど、俺が両家同士の力関係も含めてのお付き合いと冷たい失言したにも拘わらず、こうしてハッキリと友達認定してくれるのは嬉しさの極み! 「ありがとう。とっても嬉しいし、コノエくんと俺は

321 Episode 317 Date Value (2) "Hyahhhhhhhhhhhh!? With Konoe jumping in and out, Randeboo makes me scream out of fear... but it turns into a stunned question on the way. Because the face of the giant Golem is approaching us. "Hmm, what, like this too big Moai statue!? They're coming, they're coming!? "Taro, are you surprised? Well, it's already progressive and my heart is about to pop out!? Even though it's bad for your heart to fall down along the cliff, you can't believe the cliff suddenly rose and a rock face larger than the house appeared!? And you're gonna open your mouth and stretch out your face!? "My allies, my compatriots, my wind! Once and for all, respond to my call to fly with me! I wanted to avoid only falling kills, but now I have to fix the orbit. Even if you activate the "Wind Fairy Friendly Message" in the judgment of aggression... the key owl will not even move while watching the Moai statue for a long time!? When this happens, all I can do is stare at Konoe holding me. [M] It was a distance between my face and my face, but now I can't care about something like that. "Hey, Konoe!? What the fuck!? When he confused himself, he blushed his ears without listening to me. "I heard that surprises are important for dates....." I dyed my ears again....! Apparently he didn't like my blame. Unfortunately, I was unable to hear his dissatisfaction. Because literally, we were swallowed by the earth. The aura blew his ears, the roar of the earth cracking sounded, and the sight was filled in the darkness by the mouth of a giant Moai statue from the cliff wall. "Konoe... here..." If we were swallowed by a moai statue that boasts a huge building, the next scenery we saw was a beautiful one. It was like an underground paradise (utopia), a world scattered with a slight glow in the darkness, and a space boasting beauty beyond the night sky. Ores peering from all directions of rock walls shine countless brilliantly while decorating the serenity. The Ore housed various sparkles of blue, red, yellow, and purple, welcoming us like the stars of the night sky watching over us (...). Thinking that the mineral that emitted a strong shine had moved with the scorpion, it fell off the potty and the wall. It falls vertically like a shooting star and rolls in front of us. Is that... a rock fairy...? A small friend looked up at Konoe with crushed eyes, very similar to the rock fairy he summoned. Move your cheeky little rock hands and feet, take a "hoy" and shouting head, and you'll start to hear crispy, dry sounds from above the wall. "Hello, Konoe boy." "Yeah? Anything else? In an instant, the minerals buried in the walls collapsed from the polarization and the walls, drawing lines of light from several muscles. It's like watching a rainbow-coloured meteor shower and unexpectedly exhaling. "Beautiful... Konoe, where are we? The Moai statue that swallowed us all was connected to the wall, so it was probably underground. "[Memory Palace Rocks of the Star Spirit]." "[Memory Palace Rox of the Star Spirit]......" "Konoe... how the hell did you find this place...? Everyone expected something near "The Footprints of the Giant Star God Atlas", but at last they couldn't find anything. Yet Konoe is the only one traveling around this beautiful space. It is the nature of the gamer that makes you wonder what triggered you to reach this hidden area. "If it jumps off the cliff over and over again, one day it's swallowed up..." Jumped off the cliff over and over again!? Konoe... is he a bad guy?! I stared at him with a blank bomb speech. He smiles a little shadowy and continues to speak. "The rock spirits here said," I've tried to go to the bottom of the earth many times, the will to immobilize is exactly the same as the shaky star spirit that is rooted in the earth. "It seems that I've been invited here too." "However, you can fail many times in the Clan Clan (here). I thought it would be okay to jump." I understood the weight of the unexpected phrase 'I can fail many times in a clan clan'. He has walked a life that is not in a position to fail. Ah, it's a game. "If you fly, you'll feel refreshed. The sudden falling feeling whispers," It's all over now. "I couldn't stop feeling free from anything, and when I realized it, I just jumped in here every day." I knew it was such a bad state of mind...? When I see him explaining himself that way, I realize it even more. She is only 10 years old, and her little shoulders are under pressure as a leading Japanese artist to see how heavy it is. It should not be easy to be excellent, but therefore expected from the surroundings, to work hard to meet them, and to continue to be asked for results. Also, I've seen him near my classmates from a jumping point of view. Sometimes I would be annoyed by loneliness. Maybe I couldn't help but feel it was hard to breathe. "Sure there's a thrill in jumping? Bungee jumpy? Induce consciousness to enjoy such things as stress relief and sports so that he does not flow into disturbing thoughts as much as possible. "Yeah, I guess I've never told anyone this before. Anyway, I think the only way to get here is to say," I jumped off that cliff about 100 times. " Whatever you're saying is flying around... I can't help but thank Konoe for telling me such valuable information in return, and feel a glimmer of anxiety. When I thought I was about to die from a confession, I was able to recover because of the shaking night and Yuki who reached out and saved me. I don't know what his darkness is, and I don't even know if I can bake a broker. However, I squeeze out my own true feelings that I should be able to relieve my suffering a little. "I want you to talk to me if anything happens. I wish it were me....." This is the only distance I can say, but I want to be a little useful as a senpai. Looking at him with such thoughts, Pocahontas and I look back at him in surprise. And he said, "Are you worried about me?" Why? "I felt like I was too innocent. In such a gaze, I panicked somehow, choosing a word that was out of my mind with a weird cover. "Yeah, well, look! I am a Buddhist Jingu, and you are a Konbe Jingu, so it is more constructive to support each other than to fight, right? It is indeed an excusable dialog. I hate being full of chicken because I couldn't honestly squeeze out a word of 'I'm worried'. "Eh...? Ahh, yeah...." Konoe nodded quietly, but his face burned bright red from both ears to dust. ... well, you look very angry. This isn't good, this isn't good. I'll do my best to see if there was a problem with the previous exchange. "... the two families are supporting each other... and you're marrying me...? But the Crown Prince... but my heart..." Konoe is murmuring about something, but it must be a curse on me. Though I couldn't afford to listen very carefully to my thoughtful thoughts, I could still barely pick up the word "genuine". ... this seems to have gone a long way. What I said was not a "consultation" suggestion as a free friend. After calculating the relationship between the two families, I realize that your worries were terribly cold for each other and for the future. [M] Besides, Konoe is smart, so I might have understood that my worried stance is not "sincere", but obligatory... It's a total misunderstanding... but no matter how I fix it now, I don't trust my vomit. It was completely inaccurate. Why is it so difficult to accurately convey my feelings like this? Even if you think of a solution with your teeth in mind, there is a disturbing voice like chasing after you. "Why... you broke your promise, Konoe boy?" It's not an ore with a big shine in it. Mr. Rock Fairy looks up at me with his crushing eyes. Then the rock fairies all around started roughing up their voices. "I made a mistake." I come here and now I realize even more serious facts. I shouldn't be here. "Humans? No, the wind, did you bring them? But the noisy air is wiped out by the fu on my shoulder. Wow, the wind is looking great too. "Oh, if you brought the wind, Konoe will keep his promise. I hope so. "What? I don't know why, but there's no penalty...? I know exactly what this place is like before Konoe lightly breasts out. It's probably the same hidden area as the "Forest of Gems Cristery", where the wind fairies live. It would be quite a penalty to reveal this place to someone, and Konoe would suffer a huge loss. Instead of being able to take the crystal series from the "Cristery of Gems", Ms. Misola declared that she would change the position of the forest, so she would start searching for that hidden area again from scratch. He revealed this to me with similar penalties....? "Okay, Mr. Taro. What do you think...? Konoe opens his hands and points to [Memory Palace Rocks of the Star Spirit]. I wonder what this sense of defeat is. As a man, my dignity as a senpai... I haven't even told my best friends where the "Gem Making Christie" is. "In the meantime, you saved the tiger...." Besides, even though I made a remark that severely offended Konoe earlier, as if he hadn't done so... he's about to express his gratitude for the disturbance of the other day!? "That's why I wanted to thank you! Nhhhhhhhhhh, that's good. "Hey, I heard that girls like beautiful places, so showing this place is my gratitude." Yeah, yeah. Konoe, you're so cool!? I don't even care about my own penalties... just to show my gratitude, and be prepared to reveal this place... The value of this secret area is immeasurable! This is the true man's mind...? I remember seeing Konoe too dazzled and somehow my sister was dry and blurry about men. I suppose my sister back then was invited back to dinner by a very educated, tall, well-paid, handsome seniors she knew in modeling work. She only attended the meal because she was dating, but she said this to me with a slightly lonely face. "Women and men are important," she said. At the time, I didn't know what kind of mind I was pointing to. But now I know. No matter how luxurious a golden date is, no matter how expensive a gift is prepared, it will never happen without a 'heart' there. But no matter how rough a date or no present, if you can feel your heart thinking hard about what to do with me there, it's already the best time. I can't forget that this is going to be a really special date for me. Konoe was worried about me and thought through it and chose this place... Calm down, me. I'm not dating or anything, and I'm not cumming, yeah. I'm simply so happy! As a man, as a senpai, it's really too bad. But if I don't honestly praise you here, I'll be worse off. As a man, as a senpai, it is also important to acknowledge the depth of senpai's nostalgia! This place feels so good and clean that I couldn't be honest just now! You should speak as you wish, without decoration! "Konoe is really, really cool. Thank you." I'm really glad that you've done so much for him. So naturally, I look at him with a full smile. "Beep, sticky....." Did you dye your cheeks again? It is Konoe who is furious again. No, but maybe it's illuminated? She is a cute junior who gets complimented and illuminated. Konoe keeps his mouth shut to hesitate. But gentleness seeped from every corner of his words. That's why I tilt my neck so that I can look up at him lying face to face, so as to be concerned and encourage him to move forward. "What?" "We can play together... I wonder if we can have friends! Konoe makes his ears bright red and makes his tone rough. No way, I can't believe I can hear the line of friend recognition from his mouth. There is a passage in which he has been trying to keep a stubborn distance from me somewhere before, and it is a clear declaration of his friends. Despite the cold words I said earlier about our relationship, including the power relationship between the two families, it is a great pleasure for me to confirm you as a friend! "Thank you. I'm so glad that Konoe and I are friends!

227話 男子の見栄と劣等感 「あの......さっきはおかげで助かった。ありがとう......」 「その......い、色々とすまなかった......」 沼にハマってから氷漬けの刑という、割とハードな試練を乗り切ったゴハンゴットさんとヒロキさんの二人は殊勝にも頭を下げて来た。 これには俺も予想外で罪悪感を覚えてしまった。 あれだけの所業を受けながら、素直に謝れる度量には感心だ。 「俺達は君の言葉をまったく信じなかった......もっと慎重に行くべきだった。ごめんよ」 「トワさんと仲良さそうなのが気に入らなくて......キツイ当たりをしてしまった事を謝る......」 不快じゃなかった、と言えば嘘になる。 この人達とPTを組んでからずっといい気分ではなかったし、チクチクと口撃されるのが嫌だった。だからこそ過激なウイルスのフレンドリーファイア実験に一切の躊躇がなかったし、腹いせ半分で行ったとも自覚していた。 「許して欲しい」 「どうか、この通りだ」 そんなに真っ向から謝られると、さすがに良心が痛みだす......。 だって俺は二人が身動きも取れず、ジッと佇んでいる様を観察しながら、それぞれの その間、彼らは彼らなりに今回の件を反省していたわけだ。 せめてワクチンとか生み出せたらいいなぁと思うべきだったかも。 あ、ちなみに凍結状態が解除されたのはおよそ3分後とけっこうな長さだったのでそこは満面の笑み。 「えーっと......急にパーティーに入って来たのは、俺の方ですし......それに俺の攻撃が貴方達を巻き込んでしまって......」 なんて言えばいいのだろうか。 二人は酷くうなだれていて、すごく後悔しているようだった。 「あの、こちらも信用してもらう努力を ちょっと角は立ったろうけど、ブルーホワイトたんを早くに呼んで力を誇示して俺の発言力を強める、などの手段はあった。ポーションの事だって実際に作るところを実演して信頼を勝ち取るって方法もあった。 どれも行えるような空気じゃなかったし、俺自身そういう気分になれなかったっていうのは言い訳で、もっと自分から彼らに理解してもらえるような言動と流れを作るべきだったのかもと反省する。 「こちらこそ、ごめんなさい」 クラン・クランの世界は 「いい子すぎるだろぉぉ......」 「噂通りだったってわけか......」 うん? 何やらヒソヒソと呟いた彼らだが、よく聞き取れなかった。 しかもこちらが謝って一件落着かと思えば、余計に彼らは苦渋の表情を浮かばせ、追い詰められるように瞳すらも潤ませていた。 やばい......何を間違えたんだ。 追いこむつもりなんてこれっぽちもなかったのに......ど、どうしよう。 助けを求むようにトワさんを見れば、彼女は何故か『うんうん』と訳知り顔で満足そうに何度も頷いていた。 何が起こっている......そして更なる混乱の極みを引き起こしたのは、俺達の会話を黙って見ていた 「戦闘では驚く事がいっぱいで、何もできずにごめんなさい!」 と、土下座をかましてきた。 それになぜかトワさんがプッと吹き出したので、俺はさすがに笑っちゃダメだろうとツッコミを入れようとするが......トワさんが悪い意味で人を笑うなんて事をするはずがない。 となると、ますます混乱の極みだ。 「タロくん、ちゃん? 君だって俺らとそんなレベルは変わらないのに......」 「圧倒的だったよなぁ......」 そう言ってゴハンゴットさんやヒロキさんの二人は、感慨深げに俺の戦闘を思い返しているようだった。 「いえ、俺だけの力ではないです。トワさんの援護やブルーホワイトたんがいなければ、あんなに上手くいきませんでしたし」 互いの謝罪会は終わり、俺達は平穏にイグニトールの首都を目指していた。 森に潜んでいた敵 それとキノコが生えた場所もしっかりと記録してくれたようで、俺は彼女が持ち帰ってくれたデータもまとめ済みだ。 やっぱり『彩菌に飢える天動球』によって などが上昇するようだ。 地面や木にキノコが生えているケースが多かったものの、中には もしくは物体、物質には感染しない? しかし戦闘中に敵の槍が氷化して鋭さを増した、という現象も目撃したので、天動球の中に入った彩菌の原液に触れれば物体にすら感染しうる、という可能性も捨てがたい。 いくつかの推測は立てられるが、やっぱりまだまだ実験不足だ。 「あのー少し気になったのですが、タロちゃんくんって......」 おっと、いけないいけない。 彼らと会話の放棄をしないと決めたばかりなのに、錬金術が絡むとついついコミュニケーションが上の空になってしまう。 きっと会話の流れ的に、戦術の話についてだろうか。 『錬金術についての質問ならば、いくらでも受け付けますよ』と、社交的な笑顔を添えるのも忘れない。 「『白銀の天使』様って呼ばれてません?」 「うぇっ!?」 なんという、奇襲攻撃。 まさに予想だにしない質問に、俺の心臓は飛び出しそうになってしまう。 「はくぎん......」 確かに周囲からそう呼ばれることは多々あったけれど......もしかしてけっこうな そうなると、今後はかなり警戒していかないとならない。 知名度が上がれば上がるほど、クラン・クランというゲームは他 俺の独白を聞きつけ、ゴハンゴッドさんやヒロキさん達も興味深そうにこちらに視線を集中させてくる。 「やっぱり、そうだよな」 「噂通りの見た目だし......」 そ、そんな、熱狂的なファン!? いや、今はそこに驚くよりも知名度の方を警戒すべきだ。俺という存在が というかここでハイソウデス、なんて答えたらトワさんに何て思われるか不安すぎる。『白銀の天使』とか中二病すぎないか? ドン引かれたりしないだろうか。 どう答えるのがベストなんだ、男訊太郎! 彼らの視線から逃れるように、自分の視線を横に流す。 舌よ回れ。つっかえるな。平静を装うんだ。 最適解を導け! チラリと 「......そっ、く......俺は......」 そっくりさんです。なんて言い訳は通用するだろうか? いやいや、そもそもトワさんの前で下手な嘘はつきたくない。 でも『俺は白銀の天使です』だなんて言い切って、トワさんに『プププ、ウケる』なんて笑われたりしないだろうか。 そんなんされたらもう終わりやん。 そもそも自分で『天使』とか言っちゃう男子なんておかし過ぎやしないだろうか。 があの伊達メガネをキラリと光らせ、『俺は天使だぜ』なんて言い出した日には、俺は爆笑するだろうしこいつ頭でも打ったのかと疑いたくなる。 ......ぐぅぅぅう。 自身が羞恥に悶え苦しむ未来を想像し、激しい葛藤が俺の脳内で繰り広げられる。 言うべきか、嘘をつくべきか。 「そっ......いや......でも、俺は......」 どう答えるべきか、悩みに悩んでいるうちにイグニトール王国の首都『雷炎を仰ぐ都イグニストラ』の城門前まで到着してしまった。 そして兵の詰め所から、わらわらとNPC兵士たちが集まりだす。 その数は軽く20人を超えているようだ。 「えっ、何が起きてる? 白銀の天使さま、俺らはどうすればいいんだ」 「俺達、何かしたのか!? 白銀の天使さまは何か知ってる!?」 「敵!? みんな警戒態勢を取れ! 白銀の天使さまも頼む!」 ええい、いちいち白銀って言わないで欲しい。 まだ俺は断言してないのに......トワさんの目が気になって仕方ない。 とにもかくにも、異常とも言えるNPC兵たちの対応に『白銀の天使疑惑』の話題が転化したのは僥倖だ。だけれどみんなが警戒するように、俺も同じくNPC兵たちを睨む。 だって城門の前には俺達以外にも何人かの これは何事かと思わざるを得ない。 警戒を密にする俺達に対し、NPC兵たちは素早い身のこなしで綺麗に整列していく。 そして一番先頭に立つ兵士長らしき人が高らかに宣言した。 「「「タロ姫さまに感謝を!」」」 え、あ......? これはいったいどういう......? 突然すぎるNPC兵たちの発言に俺は困惑するばかりだ。 二十数人以上のNPC兵たちが、ザッと跪いて道を作ったのには壮観だったけれど......いつまでも彼らを地面に着かせているわけにもいかないし......俺も立ちつくしている場合じゃないので、どういう事か尋ねてみる。 「あの、姫ってどういう事ですか?」 「イグニトール女王陛下が救国の英雄タロ様を、陛下自らの妹 「さらには女王陛下と義姉妹の約定をおかわしになるとか!? 喜ばしいお話が流れ、民の心は喜びに満ちております!」 「タロくんってお姫さまだったの!?」 妙に喰い気味に俺へと問い掛けるトワさん。彼女の目が『白銀の天使疑惑』が出ていた時よりも数段キラキラと輝いている。その期待に満ちた眼差しで見つめられてしまっては、男として頷かざるを得なくなってしまった。 苦笑いを浮かべ、苦し紛れの逃げ道に飛び付く他ない。 「ひ、姫です」 なんだかひどい墓穴を掘った気分だ。 やんわりとピースなんかして、ひきつった笑顔で『姫です』なんて言う日が来るとは......夢にも思わなかったです。 そんな俺の心情なんか知る由もなく、『すごいな、姫様だったのか』『NPCの国から姫認定って事件じゃないか!?』『一体どんな隠しルートのクエストをクリアすれば姫なんてなれるんだ!?』と男性陣は驚きつつも称賛してくれた。 そうポジティブに考えよう。 これで『白銀の天使』がどうのって話題は乗り切れたわけだし。逃げ道を選んだ、見栄を張ったとも取れるこの行動だったが、本命のトワさんに至っては純粋に『すごい』と褒めてくれたのでこれにて一件落着。 正直なところ天使も姫も俺の中じゃ、そう変わりはないのだけれど......トワさんの中では何かしらの価値基準があるのかもしれない。 とにかく俺の心の安寧は保たれたわけで、トワさんには頼りになる男だってアピールもできたと思う。上出来じゃないか。 ちらりと男性陣を盗み見る。 俺が男として勝負できる点は少ない。なにせ顔と身長はこの通り、男らしさを競い合えるレベルではない。 しかし男といえば権力・経済力・学力の三高がまずものを言うんだったよな。 俺は鼻高々に『雷炎を仰ぐ都イグニストラ』へ、ビップ待遇で入城だ。 さぁトワさん、エスコートは俺に任せてく――――

230 227 Stories Boys Look Good And Feel Inferior "Um... thanks to you earlier. Thanks........." "Um... I'm sorry for everything..." After falling for the swamp, Mr. Gohangott and Mr. Hiroki, who survived a hard trial, including an ice-soaked sentence, have also bowed their heads to a special victory. I felt unexpected and guilty about this, too. I'm impressed with the amount of work I can honestly apologize for with all that work. "We didn't believe your words at all... we should have gone more cautiously. I'm sorry." "I don't like how you seem to get along with Mr. Twa... and apologize for the tightness..." It wasn't uncomfortable, it would be a lie. I haven't felt good since putting together PT with these people, and I didn't like getting a tick and a mouth shot. That's why I had no hesitation whatsoever in the Friendly Fire experiment with the radical virus, and I was aware I'd gone with the belly half. "I want you to forgive me" "Please, you're right." When you apologize so head-on, your conscience just hurts...... Because while observing that the two of them were unable to move and were sitting in a jittery, I was just wondering if the effect time would change due to the resistance of each mercenary (player), what would happen if I had an additional different virus, whether it would cause complications, etc., etc., and I was just distracted by the possibility of colored bacteria. In the meantime, they were reflecting on the matter. Maybe I should have at least been able to produce a vaccine or something. Oh, and by the way, it was about three minutes later and it was such a cool length that there was a full laugh. "Er... it was me who suddenly came into the party... and my attack got you involved..." What can I say? They were horribly nagging and seemed so sorry. "Well, I failed in my efforts to get people to trust me... and I've easily abandoned my dialogue with you..." The corners would have stood a bit, but there were other means, such as calling the Blue White Tan early and exaggerating my power to strengthen my voice. There were ways to win trust by demonstrating where the potion was actually made. It wasn't the kind of air I could do any of it, and it's an excuse that I didn't feel that way myself, reflecting that maybe I should have created words, deeds and streams that would have made them understand more from me. "Hi, sorry" The Clan Clan world is full of mercenary (player) VS mercenary (player) fights. Since deception and usurpation are everyday tea events, it's normal to think that you can't trust the words of a pompous mercenary. "Good boy, you're too much..." "You mean it was as rumored..." Yeah? They whined hissopotamus somehow, but I couldn't hear them very well. Besides, I thought this one was apologetic and settled for one thing, extra they had a bitter look on their face and even moistened their eyes so that they could be cornered. Shit... what did I do wrong? I didn't even know I was going to chase him... duh, what am I going to do? Seeing Mr. Twa as he asked for help, she nodded satisfactorily on her face, knowing that, for some reason, she was' yeah '. What is happening... and what caused the extreme of further confusion was the magician (caster), Sizcamasillo, who watched our conversation in silence. "There are so many surprises in battle, I'm sorry I couldn't do anything! And I've been tearing the dugout. Plus, for some reason, Twa blew it out, so I just try to put a scratch that I shouldn't laugh... but there's no way Twa would laugh at people in a bad way. When it comes to it, it's an increasingly confusing extreme. "Talo, honey? Even you're not that different from us..." "It was overwhelming..." That being said, Mr. Gohangott and Mr. Hiroki both seemed emotionally reminiscent of my battle. "No, it's not just my power. Without Mr. Twa's backup and Blue White Tan, we wouldn't have been so good." Each other's apology was over, and we were peacefully aiming for Ignitol's capital. Enemy mercenaries (players) lurking in the woods are all ice pickled, as expected. Blue White Tan handled such a pathetic enemy, so safety on the road is assured. Kill-dropped loot and money (eso) were pretty good too. And the mushrooms seemed to keep a good record of where they grew up, and I've compiled the data she brought back. After all, when messing with the [fertility] and [adaptability] of colored bacteria (viruses) by "Heavenly Dynamic Balls Hungry for Colored Bacteria," [fertility] against trees if you raise a number such as [tree value]. and so on seems to rise. Although there were many cases of mushrooms growing on the ground and in the trees, some of them were bred in the mercenaries (players) themselves, because the Blue White Tan seemed to have seen them. Or not infected with objects, substances? But we also witnessed the phenomenon of enemy spears icing and increasing sharpness during battle, so it's hard to discard the possibility that you can even infect an object if you touch the raw liquid of colored bacteria in the sphere. I can make some assumptions, but I still don't have enough experiments. "Uh, I was just wondering, Taro..." Whoa, you shouldn't. I've just decided not to give up conversation with them, but when alchemy is involved, communication sticks up in the sky. Must be about the flow of the conversation, about the tactics? "If you have any questions about alchemy, I'll take whatever you want," he said, adding a social smile. "Didn't they call you" Angel of Silver "? "Huh!? What an ambush attack. My heart is about to pop out to a question I'm not exactly expecting. "Hakugan......" Sure, there were a lot of times they called me that from around... but could it be a name known to such a mercenary (player)... In that case, we will have to be quite vigilant in the future. The higher the visibility, the higher the element of clan clan that other mercenaries (players) can see. Listen to my monologue, and Mr. Gohangod and Mr. Hiroki will focus their gaze on this one with interest. "I knew you would." "It looks like a rumor..." Oh, such, fanatical fans!? No, we should be more alert to visibility now than surprised there. Is it rumored that I am a mercenary (player)... that this is increasingly a mercenary (player) relationship to be cautious? Or High Soudes here, I'm too worried about what Mr. Twa would think if I answered what he said. "Silver Angel" or something. Too sick? Don't they pull it off? How best to answer, Taro Man! Flush your gaze sideways so you can escape their gaze. Tongue. Turn around. Don't hang on. You're gonna pretend to be calm. Lead the best solution! Chirali and Akane... If you steal Mr. Twa, you're still looking at me with interest. "... Damn, damn... I..." You look just like me. What an excuse would work? No, no, I don't want to lie badly in front of Mr. Twa in the first place. But don't you run out of "I'm an angel of silver," and Mr. Twa laughs at me for "Pupp, Uke"? If they do that, it won't be over. Wouldn't it be too easy for a boy to say 'angel' himself in the first place? For example, on the day that Shaky Night glowed those Dada glasses and said, "I'm an angel," I'm going to burst into laughter and I want to wonder if he hit me in the head. ... Guuuuuuu. Imagine a future in which I am bored and tormented by shame, and a fierce grid is played out in my brain. Should I tell you, or should I lie? "Damn... no... but I..." I arrived in front of the castle gate of Ignistra, the capital of the kingdom of Ignitol, "Thunderflame-looking capital", while worried about how to answer. Strawberries and NPC soldiers gather from the barracks of the soldiers. That number seems to be slightly over 20. "What's going on? Silver angel, what can we do?" "We did something!? Silver angels know what you are!? "Enemy!? Everybody stay alert! Silver angels, please! Yeah, I hope you don't call me silver either. I haven't assured you yet... I can't help but worry about Mr. Twa's eyes. Nonetheless, it is a shame that the topic of 'Silver Angel Doubt' has shifted to the response of NPC soldiers, arguably an anomaly. But just as we're all on guard, I look out for the NPC soldiers as well. Because there are some mercenaries (players) besides us in front of the castle gate, but somehow we were the only ones gathering NPC soldiers. I have to wonder what this is all about. The NPC soldiers align themselves beautifully against us to keep our guard tight. And the most leading soldier-like man pronounced it exalted. "" "Thank you Princess Taro! Huh...? What the hell is this...? Too suddenly I'm just confused by what the NPC soldiers are saying. More than two dozen NPC soldiers were spectacular enough to kneel down and make their way... but I can't keep them on the ground forever... and I'm not standing up either, so I'll ask them what they mean. "Um, what do you mean, princess? "Queen Ignitore asked Her Majesty to treat the hero of the Redemption, Taro, like His Majesty's own sister, you... the people are so well served" "Or even freak out the promise of Her Majesty the Queen and her sister-in-law!? Pleasant stories flow and the hearts of the people are filled with joy! "Was Taro a princess?!? Ask me strangely, Mr. Twa. Her eyes sparkle a few steps more than when The Silver Angel Suspect was out. When I was stared at with that anticipating look, I had to nod as a man. There is no other way to laugh bitterly and jump to the escape path of misery. "Hi, it's the princess." I feel like I dug some terrible graves. I didn't even dream that the day would come when I'd do a piece or two and say 'I'm a princess' with a tight smile on my face... There's no reason to know my mood like that, 'Wow, you were a princess' and 'Certification of a princess from the NPC country is a case!?' "What the hell kind of hidden route quest can I complete to be a princess!? 'The men praised me with surprise. Yes, let's think positively. How did "Silver Angel" survive the conversation? I chose the escape route, it was this behavior that I could take even if it was glorious, but I settled on this because it praised me as purely 'amazing' to the fateful Mr. Twa. To be honest, angels and princesses aren't that different in me... but maybe there's some kind of value standard in Mr. Twa. Anyway, my peace of mind was preserved, and I think even Mr. Twa could have appealed to the man I could count on. Isn't that great? Steal a glimpse of the men. There are few things I can compete for as a man. Anyway, face and height are not the right level to compete for masculinity. But when it comes to men, the three highs of power, economics, and academia are the first ones to say it. I went to Ignistra, the thunderous capital, and entered the castle with a bip treatment. Come on, Mr. Twa, I'll take care of the escort.

そんな話をジョージがしたものだから、俺は急いで『地下都市ヨールン』へと向かう事に決めた。巨人の死体オブジェクト......昼間や普通の夜などは常時、危害を加える事も何もできない大きな物体で、巨人の腐った死体のような物が散見されるようになったと報告があったらしい。それら謎の物体を調査していた き、戦闘を仕掛けるも全滅させられるという事件が発生したらしい。 彼らは太陽の光を浴びて知性と記憶を取り戻し、月明りが降り注ぐ時のみ動き出せる。条件は一致しているはず......。 『ちょっとちょっとん、そんなに慌ててどこ行くのぉん! あちき達の合作スキル『冬の落とし子』たちのお話もしましょうよぉん!』 「て、天使ちゅわん......あなた、顔パスなのぉん!?」 ちんこをフル露出しながら、俺の後についてくるオカマ。 『妖しい魔鏡』で幽霊の『奴隷王ルクセル』を発見し、『浅き夢見し墓場』から『地下都市ヨールン』までの道のりを案内してもらう間、オカマはヌンチャクをビュンビュン落ち着かない様子で振り回していた。 『じゃあ、ボクたちの真の王によろしくね。キミには感謝しているよ』 ルクセルはリッチー師匠に解放されて、元の鞘、巨人の王ヨトゥンに仕える事ができて心底嬉しそうだった。 ちなみに『名声』スキルの『 NPC/モンスター『レイス(奴隷王ルクセル)』 :傭兵タロとの関係性 → 好感度【忠誠】 』とその繁栄を共にし、巨人族に仕えた奴隷人の王。 以前は【友愛】だった関係性も、いつの間にか忠誠って......壊滅の王ヨトゥンに知性を保つため『 「それよりって......幽霊に墓標の道を作らせて最奥まで一直線、ましてぇん地下への入り口まで案内させるなんて隠し要素、聞いた事ないわよぉん? というか、この地下ってなによぉん、あちきを暗い所に連れ込んで何する気ぃん!?」 後半のくだりはスルーしておくことにする。 「ゲームなんだし、ダンジョン攻略の裏道ぐらいあるのは普通じゃないの?」 』を掲げ、地下都市へと続く階段を進みながらオカマの話に耳を傾けた。この太陽光さえあれば、中にいる巨人ゾンビ達は理性を取り戻し、俺達を襲ってくることはないのだ。 「『マウントシェリー』はダメだったからぁん......『呪いの雪国ポーンセント』近辺が適しているかもしれないわぁん。昨日から『熟成』を始めておいたからぁん、適してれば完成してるはずよぉん」 に照らし出され、武具を装着した特別な巨人たちは静かに片膝を付き、俺達を迎え入れてくれる。 「巨人たちは、そのカンテラの光で、大人しいのよねぇん......も、もう天使ちゅわんのやる事にわっん、驚かないわんっ」 わんわん犬みたいな口調にしても、可愛さの欠片もないからな。 ランタンの角度によってはチラチラと覗くオカマの喉奥にはなるべく視線を向けないよう意識しながら、ここの巨人達を統べる『壊滅の王ヨトゥン』に対面する。 高層ビルよりも高い巨人の王は、ひざを突きこちらを見降ろしてくる。相変わらずの大迫力だ。 「元気だった?」 ヨトゥンを見て『大丈夫なのぉん!?』と、後ろで小さな悲鳴を上げるオカマをスルーして俺は彼と向き合う。 「太陽ヲ司ル天使殿ノオカゲデ、コノ通リ......」 神殿の中央には、聖遺物でも扱うかのような荘厳な台座があった。そこにちんまりと俺の置いていった『 十分な量を摂取し、それで地下から外に出る事が可能になったと。体質上、月明かりがないと巨人たちは動けない。だから少しずつ、天侯が月夜の時を頼りに地上を闊歩していたという。もちろん昼間は太陽の光を浴び放題というわけで理性は保てているようだ。 「無論、魂ノ解放ノタメ......宿敵デアル竜ヲ見ツケ出スタメ」 リッチー師匠の錬金術によって、死にながらもゾンビとして蘇生し、魂の救済なくして繋ぎとめられている巨人たち。復讐に基づく『闇月の騎士』契約によって巨人達は『宿敵を滅ぼすまで、その生を維持し続ける』という内容も呑んでいた。そのため、怨敵であるリッチー師匠を滅した今でも、自分達の国を攻め滅ぼした竜を滅ぼさない限り、彼らに安寧の休息はない。 「ヨトゥンさん、俺も 幻想郷 「コノヨウナ......呪ワレタ姿二成リ果テテハ、明確ナ敵ノ存在ヲ証明シナイ事ニハ、カツテノ同胞達モ我ラヲ信用デキヌダロウテ......」 ヨトゥンは自身のゾンビと化した肉体を嘆きつつも、希望を失くしてはいなかった。彼らの在り方を希望と表現するのは間違っているかもしれない。しかし、復讐に揺らぐ仄暗い炎が、その身と魂を焦がす事はあっても、絶望に濡れぬのならばマシと言えるのかもしれない。 「俺も力になれそうなら、協力するから。こっちは行き方について調べてみるから......元気出して?」 大樹の純巨人 両者の膨大な体躯の差も、ヨトゥンのしょぼくれようを間近で見ていれば、自然とそんな距離感は消失してしまう。 「慈悲深イ......我ラガ故郷ヲ見ツケ、共感シテクレタダケデナク......」 そう言って、ヨトゥンは不意に壁を殴りつけた。 突然の蛮行に驚きつつも、敵意は感じられなかったので警戒はしなかった。 ガラガラと白亜の石が崩れるのを、へたり込むオカマと無言で眺めていく。 サマノ、リッチー・デイモンドノ資料室ダ......太陽ヲ司ル天使殿ノ役ニ少シデモ立テバ良イノダガ......」 ガラガラと崩れていった壁の向こうには、確かに資料室らしき空間が広がっていた。 古びた書架が何個も並び、何に使うか不明な錬金キットの山、そしてビーカーやフラスコ、様々な容器に詰められた素材群。 「師匠の遺産......」 めっちゃ宝庫だった。 ついでに瓦礫も貴重な『月光石』だったので大量に採取しておく事を忘れない。そういえば、この神殿って『 そして更に、資料室の奥にはひっそりとたたずむ扉があった。何かの光る紋章が刻まれたその扉は、何をしても開かなかったけど、これはまだまだ秘密がありそうだ。 いろんな素材をくすね、師匠の資料室を出た俺は、ヨトゥンに別れの挨拶を交わし、半分腰を抜かしたジョージを伴ってミケランジェロへの帰途に着いた。 ちなみに去り際にヨトゥンを『名声』スキルで観察したところ......関係性が『崇拝』から『神格化』へと変わっていた。 ......故郷の場所を教えたからかな? なんだか、どんどん過度な評価をされている気がして怖くなったりもするけど、今のところ悪い関係ではないのだから、ネガティブになる必要はないと自分に言い聞かせておく。 「天使ちゅわん......あちきは疲れたわぁん......」 「俺もだよ。いろんな発見があって嬉しかったけど、興奮しすぎて疲れちゃったかも」 そうして『輝剣屋スキル☆ジョージ』にて、オカマと二人でホッと一息ついていると、フレンドチャットが飛んできた。 『......刀、できたぞ......』

George told me about it, so I decided to hurry up to the 'underground city of Jorn'. Giant corpse objects... There were reports of large objects that could do no harm or anything at all, such as day or ordinary night, and that objects like giant rotten corpses were now scattered. A group of mercenaries (players) who were investigating those mysterious objects appeared on the evening of "Heavenly Marquis: Moon and Night" to suddenly move a corpse and annihilate the battle. There was also a caution against the wolf, and we were supposed to act together. They can regain their intelligence and memory in the sunlight and move out only when the moonlight falls. Conditions should match...... "Hey, hey, where are you going in such a hurry! We also talked about our collaborative skills, the Winter Droppers! "So, angel cum...... you, are a face pass!? Still the octopus following me while fully exposing my throat. While he discovered the ghost "King of Slaves Luxel" in "The Demonic Mirror" and asked him to guide him on his journey from "Shallow Dream and Graveyard" to "Underground City of Jorn," Okama was swinging Nunchak in a Bunchung restless manner. 'Well, say hello to our true kings. Thank you for that. " Luxel seemed sincerely pleased to be freed by Master Richie to serve his former sheath, Jotun, king of giants. By the way, in "Chanting the Air (Aire Poema)" in "Fame" skills, this is what it looked like when you checked your relationship with me. NPC/Monster: Reis (King of Slaves Luxel) : Relationship to Mercenary Taro Favor [Loyalty] : The King of Slaves who once served the Titans by joining the 'Kingdom of the Titans of the East (Giga Makina)' and its prosperity. What does the relationship that used to be [fraternity] have to do with loyalty at some point... leaving behind a lantern with "Fake Souls Burning in the Sun (Saint Homuncles)" to keep their intelligence in Yotun, the King of Destruction? I'm glad to hear it, but what if the king is loyal to me or something? "More than that... you've never heard of hidden elements that let ghosts make their way to the tomb marker and lead them all the way to the deepest point, let alone the entrance to the basement? I mean, what the hell is going on in this basement? What are you going to do with it? I decide to keep the rest of the crap through. "It's a game, and isn't it normal to have about the back road of a dungeon offense? I put up "Seed Fire Inn (Lantern) that houses Yang Jing (Faye)" and listened to Okama as he went down the stairs leading to the underground city. With this sunshine, the giant zombies inside will regain reason and never attack us. "Because 'Mount Sherry' didn't work...... Wow the neighborhood of 'Cursed Snow Country Pawn St' might be suitable. I started 'maturing' yesterday, so if it's appropriate, it should be finished." The special giants, who were lit up by a seed fire (lantern) and armed with weapons, quietly kneel down and welcome us in. "The giants, with their cantera light, are very dear... but I'm not surprised at what the angels do anymore." It doesn't sound like a wondrous dog, but it doesn't have any cuteness shards. Face Yotun, the King of Destruction, who unites the Titans here, conscious that depending on the angle of the lantern, he will not turn his gaze as far as possible behind the throat of the flying peeking Okama. The king of the giant, higher than the skyscraper, pokes his knee and looks down at this one. It's as powerful as ever. "How have you been? Look at Yotun and say, 'Are you okay?!?' And I'll face him through the little screaming wolf behind me. "Sun Shill Angel Palace Nookaggede, Konotori......" In the centre of the temple there was a majestic pedestal as if to handle even the sacred relics. My "Seed Fire Inn (Lantern), which houses the Yang Jing (Faye)", was sitting there properly. Yotun shows it with a finger thicker than a pole. He said he could take enough and get out of the basement. Physically, the Titans can't move without the moonlight. So little by little, Heavenly Marquis said he was walking wide across the earth relying on the hour of the moon and night. Of course, all you can do during the day in the sun. That's why it seems to keep reason. "Whatever, soul no liberation notame...... Successful Enemy Deal Dragon Sees Tuke Out Stammer" By Master Richie's alchemy, the giants are resurrected as zombies while dying, connected without the salvation of their souls. The Titans were also swallowed by the "Knight of the Dark Moon" contract, which was based on revenge, to "keep its raw until it destroys its rival". For that reason, even now that we have destroyed the resentful enemy, Master Richie, they have no rest in peace, unless we destroy the dragons who attacked and destroyed their country. "Mr. Yotun, I was able to confirm the existence and location of Fantasma." Yotun was quite pleased when he told him that his true hometown, Fantasma, was beneath the Cloud Sea. But I still don't know how to get there. Plus now, where we can all go home, it's pointless if our souls don't release us. He wants to at least identify the enemy's habitat, paragraph the preparations for the war, and then return to his homeland. "Konoyouna... 20% fruit teha in curse wareta, clear na enemy no presence proof sinai matter niha, katsu teno compatriots mo me la credit dekinuda lowte..." While Yotun lamented his own zombie-turned flesh, he had not lost hope. It could be wrong to describe the way they are as hope. But even if the dark flame of revenge can scorch its body and soul, it may be better said if it is not wet in despair. "If I'm going to be able to help too, I'll work with you. We'll find out how to get there... cheer up? The pure giant of the great tree (Pure Giganto) and man (Me). The vast difference between the two bodies will also disappear from nature and such a sense of distance if you look up close as Yotun's soggy sauce. "merciful i... my raga hometown see tsuke, empathy citecretada kedenak..." With that said, Yotun accidentally punched the wall. While I was surprised by the sudden barbarity, I was not alert because I could not feel any hostility. Watch the ragged and white stone crumble silently with the octopus that enters. "Abomination (a) Mawashiki Former Lord (Arji) Samano, Richie Damondono Information Room Da... Sunshine Srl Angel Palace No. Ni Shao Shi Demo Ri Teva Liang Inodaga..." Beyond the ragged and crumbling walls, there was certainly a room that looked like a library. A bunch of old bookshelves lined up, piles of alchemy kits unknown what to use for, and a group of materials packed in beakers, flasks, and various containers. "Master's Legacy......" It was such a treasure trove. Finally, rubble was also a valuable 'moonstone', so don't forget to collect it in large quantities. Speaking of which, it seems that this temple was built with a stack of "moonstones" in "Fantasma" - so I stepped into the library and... Furthermore, there was a secluded door in the back of the library. That door, engraved with some glowing crest, didn't open no matter what you did, but this is still going to have a secret. Creeping all sorts of material, I left my master's library, exchanging goodbye greetings to Yotun, and arrived on my way back to Michelangelo with George half waisted. By the way, I observed Yotun with his' fame 'skills when he left... his relationship had changed from' worship 'to' deification '. ... Is it because I told you where my hometown is? I don't know, I feel more and more overrated and scared, but I tell myself I don't need to be negative because it's not a bad relationship at the moment. "Angel Cucumber... I'm tired everywhere Wow..." "Me too. I'm glad I made all the discoveries, but I might have gotten too excited and tired." That's how a friend chat flew in when Okama and I were taking a ho breath in "Hui Sword Shop Skills George". "... knife, done..."

284話 やんごとなき身分 『日本皇立学園』。 それは由緒正しき家柄の子供たちが通う名門学校。 規模は小等部から中等部、高等部、大学までに渡る。広大な敷地に加え、日本最高峰の教育環境と豪華な設備。日本の将来を担う若者を育成する機関と言っても過言ではない。 俺はそこの中等部に入学する運びとなった。 なぜ、中等部かと言えば......身体は確かに小学校中学年を過ぎた頃の見た目だが、俺は一応中学までの義務教育を終えた高校生だ。 しかし、一般の義務教育を受けただけで、国内最高水準の中学生をクリアしたわけではない。 だから高等部と小等部の間を取って、中等部というポジションに収まった。ちなみに『日本皇立学園』は飛び級制度もあるため、成績の優秀さを示せれば高等部にもいける。 「中等部には......普通科、軍閥科、医療信仰科、経営科、国際科、政経科の6つに分かれてるのか......」 自室で黙々と分厚いパンフレットを眺める。 俺は父さんに普通科か医療信仰科か国際科を勧められている。仏神宮家は医療と国際科に強いので、当然そっち系統の知り合いを作って盤石な基盤を整えたいのはわかるけど......。 「通いたくない......」 ちなみに錬金科はない......当たり前か。 「晃夜と夕輝と離れたくない...... なんてワガママは許されないけれど、どうしても心はもやもやと曇るばかりだ。 「しかも夏休みがないとか、地獄かよ」 そう、この『日本皇立学園』。 世間一般の学校が夏休みという長期休暇でありながら、この学校は平常運転で授業を進めているだとか。なぜなら政界や財閥、やんごなき御身分の子息、息女たちは常日頃から多忙なのだ。 うちが特別自由すぎるらしい。 十代の少年少女でありながら、春夏秋冬と国内外を飛び回る事もあるとかで、1週間ほど学校を休むなんていうのはよくあるそうだ。社交界での付き合い、親が経営する施設の視察などなど、理由は様々だ。そうして遅れた分を取り戻すために、1年中授業が繰り広げられているだとか。 基本的に実家からの要請がなければ帰れない。 全寮制だし。 「はぁー......」 俺は通学までに一週間の準備期間を与えられたものの......その期間内でなるべく、多くの事を学ばなければいけない。 上流階級にふさわしい振舞いと各家の力関係、国内情勢などを頭に叩き込む必要があるのだ。 「クラン・クランにログインしたいなぁ......」 そして晃夜や夕輝にゆっくり相談して、対策を練りたい。 でも、今はそんな時間的猶予がない。 なぜなら午後から、俺に挨拶に来るお客様がいるらしい。その客人を迎えるための準備で、うちのお屋敷内はてんやわんやしている。 俺もそろそろ身支度をしないとなー、なんてぼんやりと思っていれば、部屋のドアが3回ノックされる。 しっかりとノックをしてくるあたり、姉やミシェルじゃないとわかる。 「どうぞ」 許可を出せば、老練の執事がピシリと姿勢を正しながら入室してくる。 の国の王家の御仁が直接、ご本人様自ら赴くなどと......日本の名家とはいえ、我らが仏神宮家であったとしても、異例中の異例ですよ。失礼がないように、万端の準備を致しましょう」 外国の王室 「天使殿はいずこにござるか!?」 「ごわぁぁっす! この石んこ、硬いでごわすぅぅ!」 「ぽっ、でかいやつがいるっぽ」 「こんな木偶の坊、この眠らずの魔導師グレンの前では塵芥に等しい矮小なそんざッッゴファッ」 「メルヘン卿が大ダメージを受けたッぽ」 「マジ使えね、ガチのクソじゃん」 「ふぉっふぉっふぉ、天使ちゃんを探すついでにこの街の惨状をどうにかしてやるかのぉ」 「白銀の天使ちゃんはどこだぁぁああ!? ウオッ!? なんだこいつら!?」 意気揚々と石生物を叩き潰していた強者へ、唐突な奇襲が行われた。 しかし、彼は腐っても高レベル らを襲う!?」 彼らを襲ったのは、まだ歳若い少年。 灰色の髪は無造作に短く切り込まれており、少年の瞳の鋭さによく似合っていた。 まるで狼のような目付きをする少年だ、とその場の誰もが思っていた。 彼の隣には、横にも縦にも子供にしては大柄な 「ヴォルフ、こいつらやばい奴じゃん」 「わかっているヴァイキン。お前ら、さっき『白銀の天使』と叫んでいただろう?」 「おお! 天使殿の行方を知っているのか! 某らに教え――」 「フンッ。知ってたとして、誰がお前らみたいな変態共に教えるか。あいつに危害を加えようとする連中は......怪しげに近づこうとする奴らは、 「やれッ! 大人殺しの時間だ!」 こうして動乱の中、石生物を鎮静化しつつも戦いは各所で勃発していたのであった。

287 284 Stories, Nasty Identity. "Royal School of Japan". It's a prestigious school attended by righteous families of children. The scale ranges from small to intermediate, higher and university. In addition to its vast grounds, Japan's highest educational environment and luxurious facilities. It is no exaggeration to say that it is an institution that trains young people responsible for the future of Japan. I got into the middle school there. Why, speaking of middle school...... the body does look like it was after elementary middle school, but I am a high school student who once completed compulsory education up to middle school. However, just having received compulsory general education did not complete the highest standards of secondary school in the country. So I took it between the high and the small, and it fitted into the position of medium. Incidentally, "Royal Japanese Academy" also has a flying class system, so if you show excellent grades, you can also go to the Higher Department. "The middle department is divided into six departments: General, Faction, Medical Faith, Management, International, and Economics..." Watch the thick brochure silently in your own room. I am recommended by my father in general or medical faith or international. The Buddhist Jingu family is strong in medicine and international disciplines, so naturally I know I want to create an acquaintance of your lineage and prepare a cornerstone foundation... "I don't want to get through..." By the way, there is no alchemy...... of course. "I don't want to go away with Shaking Night and Evening Fai... with you too..." What an unforgivable Wagamama, but my heart just clouds again. "And there's no summer vacation, or hell." Yes, this "Royal School of Japan". You think this school is going through classes with normal driving while the public school is on a long vacation called summer vacation? Because politics, treasurers, sons and daughters are busy from day to day. They say we're too special free. While a teenage boy and girl, she often leaves school for a week or so because she sometimes flies around the country and abroad in the spring, summer, autumn, and winter. There are a variety of reasons, including dating in the social world and inspecting the facilities run by parents. You think there's a whole year of classes going on to get that late minute back? Basically, I can't go home without a request from my parents. It's a dormitory system. "Ha..." Although I was given a one-week prep period by the time I went to school... I have to learn as much as I can within that time frame. We need to beat the right behavior of the upper class, the power relations of each house, the domestic situation, etc. into our heads. "I'd like to log in to Clan Clan......" And I want to talk to Shaking Night and Evening Fai slowly and work out measures. But I don't have such a temporal respite right now. Because this afternoon, they have a visitor to say hello to me. In preparation for welcoming that guest, our mansion is soothing. It's time for me to do my homework, too, and if you think it's so blurry, the door to the room will be knocked three times. I can tell it's not my sister or Michelle around getting a solid knock. "Go ahead." If you give me permission, a skilled butler will come into the room with Piscilli and his posture right. "It is so good to see you. Even though the royal family of his country went directly to Japan himself, it was an unusual situation even if he was a Buddhist shrine. Don't be rude, get ready." A series of foreign royal families (...) come to greet each other and so on. "Is the angel not here!? "Wow! This stone is stiff and scratchy! "Poop, there's a big one" "Such a wooden idol, in front of this sleepless demon mentor Glenn, a dwarf sonzaggo fah equal to dust mustard" "Sir Merchant took a lot of damage." "Seriously, you can use it, you fucking bee" "Whoa, whoa, whoa, whoa, whoa, whoa, whoa, whoa, whoa, whoa, whoa, whoa, whoa, whoa, whoa." "Silver angel, come on. Oh!? WOW!? What are these guys!? A sudden ambush was carried out on the mighty, who were smashing stone creatures with exasperation. However, he is a high level mercenary (player) even if he rots. Though he suffered minor injuries, he quickly transitioned to a critical position and did not allow an ambush to be pursued. "Children, why are you attacking someone?" It was a young boy, still old, who attacked them. The gray hair was cut short unconstructively and well suited the sharpness of the boy's eyes. He's a boy with a sight like a wolf, and everyone in the room thought so. Next to him is a large mercenary (player) for children, both horizontally and vertically. "Wolf, you're such a jerk." "I know, Vikin. You guys were screaming 'Silver Angel' earlier, weren't you? "Oh! You know where the angels are! Teach someone..." "Humph. If I knew, who would teach both perverts like you? Those who try to harm him... those who try to get close to suspicious, the fangs of the Mercenaries (Clan) 'Lonely Wolf' stick down their throats" "Do it! Time to kill an adult! Thus, during the turmoil, fighting broke out everywhere while sedating stone creatures.

248話 食人魔が秘めたる可能性 「うわ......ひどいね」 「早い話、かなり 「滅び......を連想させる、無法地帯ですわね」 「暗くて重い空気です......」 「うめき声、聞こえる」 女性陣が不気味な感想を抱くのも無理はない。 街のいたる所から、かすかに怪しげな音が聞こえてくるのだ。 おそらく 俺は周囲に目を光らせながら、ゆっくりと感染区域の街中を歩いてゆく。 しばらくして横幅が細い回廊へと俺達は辿り着いた。 「いかにも、な場所だね」 「狭い路地に左右から飛び出すゾンビってな」 夕輝と晃夜は頼もしく余裕がある半面、女性陣のテンションは低かった。 「グロテスクなのは苦手ですの」 「......それには同意です」 「エル、帰りたい」 ここは親友たちを見習って、強気な台詞でもってみんなを安心させないと。 そう思い立ち、みんなを鼓舞しようとする。 「ゾンビじゃないよ。ウィルス感染しただけのNPCだから、病気になったタダの人間って思えばだいじょ――」 大丈夫、って言おうとした矢先、「ウウゥゥ、ヴォギョォォァ」と変なうめき声がすぐ背後から上がったので咄嗟に振り向く。なんと片目がボロンと崩れ落ちたゾンビがぬらりと現れ、俺の肩に手をかけようとしていた。 「ッぴきゃぁああぁああああぁあぁあああああああ!」 あまりの迫力と恐怖で、悲鳴が口から飛び出てしまい―― 全・力・疾・走! あれはさすがに怖すぎるだろ! そうしてしばらく走り続ければ、軽いパニックも終わりを迎えた。 ゾンビの動きは緩やかな方だったので、簡単にまく事が出来たのだ。 「タッ、タロ、お前は速いんだから一人で突っ走るな」 「追いつくの大変なんだからさー」 晃夜 「タロさんがあそこまでパニックになる姿を見てしまうと、私たちが怖がってる場合ではなくなりますわ」 「しっかりと天士さまをお守りしないとですね」 「エル、お兄ちゃん、守る!」 女性陣にまで逆にフォローされるという気恥かしさを味わう罰ゲーム状態。そんな雰囲気を素早く払拭するために、俺は改めて仕切り直す事にした。 「コホン......では気を取り直して、ゾンビ研究とその討伐に精を出しましょう!」 しかしPTメンバーは俺の醜態をなかったことにしてくれず、クスクスと笑い合うのだった。 街角からぬらーっと幽鬼のように意志なき動きで姿を現す :『古びたカメラ』で『 を討伐すれば『 細菌が強過ぎて、感染者はしばらくすると死に至る、か......そして死体すらも動かす強力な......神経へ作用する毒ね。 しかしこれは逆を返せば、再生能力に近い転用ができるのでは? リッチー師匠が目指した死者蘇生の鍵を握るものであるかもしれない。 そんな期待を込めて、俺は 次いで晃夜や夕輝が慌てた素振りでついてくるが、それよりも早くリリィさんの矢が食人魔の顔に突き刺さった。 「のろまな屋さんですと、私の腕の前では恰好の的ですわ!」 立て続けに、両足、両手と矢で射ぬいてゆく。 さすがと内心で称賛しつつ、俺も抜刀からの連撃、【 の反撃がのそりと始まった。片腕を振りかぶったものの、その動作はやはり遅い。俺は地面をでんぐり返しで転がり、容易に避ける。 そこを後続の晃夜が拳を放とうとしたところで、エルが上空から 【塗布された武器に3分間、状態異常【 麻痺 では血液採取の方はどうだろうか? 二体目の やはり、一度は死んだ者を動かす働きがある血液に進化していたと。 しかし限定的な動作しか実現できない......確かに 理性を取り戻せそうな【錆びぬ賢狼の血】とうまく掛け合わせれば、ワクチンだって作れるかもしれない。 「あいつら、動きは鈍いが全ての攻撃に 「それに耐久力も並みのNPCより格段に上ですわ」 「見た目が腐敗してない者もいましたね」 に対する評価は脅威ではないが数が揃うと厄介ってところだ。 「今回はここで引き揚げようと思う。手に入れた素材を持ち帰って、しばらくは研究したいかも」 「おう、タロがそうしたいなら俺に異論はないぜ」 晃夜が肯定してくれた次に夕輝も頷く。 「うん。ボクもその意見には賛成......って、ちょっと待って。あの人、何?」 夕輝がいぶかしげに指差した方向へ、みんなの視線が集中する。 のような当ても無くフラフラした様子で徘徊するのではなく、しっかりとした足取りで歩む者の姿があった。 恰好は普通の町人が着ていそうな服で、特に汚れが目立った部分もない。 「天士さま、あれって 中肉中背の男性の正体は―― NPC/ 】......? ただの人狼じゃない? しかし人狼って、自分は狂犬病だって自覚がないままに下層や上層で普通に暮らしているんじゃなかったのか? どうしてわざわざ感染区域の中層を歩いているのだろうか? 気になった俺達はその人を尾行することにした。

251 248 Stories The Cannibal Devil Wants To Secret "Wow... that's terrible" "Quick story, it's pretty obsolete..." "It's a lawless zone, reminiscent of doom..." "It's dark and heavy air..." "Groaning, I hear you" It is not impossible for the women to have creepy feelings. You can hear faint suspicious noises from all over the city. Probably the roar of the cannibalized NPC. I slowly walk all over the city in the infected area with my eyes on my surroundings. After a while, we arrived in a narrow corridor. "Well, it's a place to be." "Zombies flying out from left to right in narrow alleys." Evening Fai and Shaking Night were religiously affordable half-sided, and the tension of the women was low. "I don't like being grotesque." "... I agree with that" "El, I want to go home" We need to apprentice our best friends here and reassure everyone with a strong dialogue. I think so and try to inspire everyone. "I'm not a zombie. It's just a virus-infected NPC, so if you think you're a sick, free person..." The arrow tip I tried to say it was okay, "uuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuu What a zombie with one eye collapsing with a bolon appeared plush, trying to put his hand on my shoulder. "Psst, whoa, whoa! With so much force and fear, the scream jumped out of my mouth... All power, disease, go! That's just too scary for you! If we kept running like that for a while, the light panic came to an end. Zombies moved slowly, so it was easy. "Ta-da, Ta-da, you're fast, so don't run alone." "It's hard to catch up." Shaking night (Koya) and Evening Fai (Yuki) glare at me with their shoulders out of breath. "If you see Mr. Taro panic that far, it won't be if we're scared." "We must protect the Heavenly Master." "El, brother, protect! Punishment game state to taste the embarrassment of being followed the other way up to the women. To get rid of that vibe quickly, I decided to re-compartmentalize it. "Cohon...... then get your mind back on it and concentrate on zombie research and its crusade! But PT members didn't decide I wasn't ugly, and they laughed at each other with Couscous. Cannibals (ghouls) who show up in unwilled movements like colored ghosts from the corner. : I was able to unplug the soul of 'Cannibal Demon (Ghoul)' in 'Old Camera': [If you defeat the Cannibal Demon (Gool) you can extract the "Purple Corrosion Color"] The bacteria are too strong for the infected to die after a while... and powerful to move even the corpse... a poison that acts on the nerves. But if this returns the opposite, can it be converted closer to playback capacity? It may be the one that holds the key to resuscitation of the dead that Master Richie aspired to. With that expectation, I approached the Cannibal Devil (Ghoul). Then Shaking Night or Evening Fai followed with a rushed bare gesture, but earlier than that, Mr. Lily's arrow pierced the Cannibal's face. "It's a curse shop, and it's perfect in front of my arms! Keep standing, shooting with your feet, hands and arrows. Just as I praise you from the inside, I also greet you with a serial attack from the razor, [time rain (gesture) red cherry blossom (Bezakura)]. By the end of my abilities, the Cannibal (Ghoul) counterattack had begun. Though I wielded one arm, that still works slowly. I roll back and forth on the ground and avoid easily. It ended when Elle kicked the head of the Cannibal Demon (Ghoul) out of the sky as the ensuing swinging night tried to release his fist. Grant the [Paralysis (Stan)] attribute to the applied weapon for 3 minutes. Accumulated value is low] I see... neurotoxicity is paralysis, right? So what about blood sampling? Find the second Cannibal Demon (Ghoul) and defeat him without any problems. After all, he said that once it was evolving into a blood that helped move the dead. But only limited motion can be achieved... indeed, the cannibals (ghouls) move monotonously. The only way to attack is by sifting your arms, trying to bite you, and seeing similar attack patterns. If you multiply it well with [Rusty Wise Wolf's Blood] that seems to get your reason back, you might even be able to make a vaccine. "They move dull, but they have paralyzed attributes to all attacks." "And endurance is extraordinarily higher than NPC." "Some of you didn't look corrupt." Generally speaking, the cannibal (ghoul) rating is not a threat, but it is troublesome when it is numbered. "I'm going to pull it off here this time. I might want to take back the material I got and research it for a while" "Whoa, if Taro wants to do that, he's got no problem with me." Shaking Night affirmed me. Next, Evening Fai snorts as well. "Yeah. I agree with that opinion too...... wait a minute. That guy, what? Everyone's gaze concentrates in the direction that Evening Fai pointed to in a long way. Instead of wandering in a flirtatious way, like a cannibal demon (ghoul), there was a figure of a walker with a firm foothold. Precisely the clothes that ordinary townspeople seem to be wearing, and there are no areas where the dirt was particularly noticeable. "Heavenly Master, is that a mercenary (player)? The identity of the middle-bodied man... NPC/Cold Blooded Wolf (Ricant Lycan) [Name Will] [Cold-blooded werewolf (Ricant Lycan)] ......? Isn't that just a werewolf? But weren't werewolves living normally in the lower and upper levels unconscious of rabies? Why are you walking all the way down the middle of the infected area? I was curious. We decided to tail him.

312話 神罰の天使 冷やせ。 頭の芯から凍土を根付かせるようにして、高ぶる感情を絶対零度で研ぎ澄ます。 『............ジョージ......』 『あらん? どしたの天使ちゅわん♪ そんなに怖い声で、いやん』 『ミナとリリィさん、コノエくんが【 『いいんだ。事後処理、任せてもいいかな?』 当たり前の戦術論だが相手の戦力が定かでない状態で、敵の懐に飛び込むのは下策だ。 敵の情報を制した者こそが、戦争を制する。 戦争は始まる前の段階で既に勝敗が決する、と言われることもある。 『もちのロンよ♪ でもそうねえ、あちきも暴れたい気分だからぁん、なるべく急ぐわねん☆』 だから、きっとジョージ的には俺の先行は賛成できるものではないのかもしれない。 それでも止めて来ないのはきっと、フレンドチャット越しから伝わる俺の感情を察してくれているのかも。 『頼んだ、ジョージ。俺は一足先に行く』 『あちきの分も残しておいてねン♪』 きっとジョージは俺を案じて、間接的に無理はするなと言いたいのだろう。 『――それは、保証できない』 ミナからチラッと聞いた惨状に、心の底から凍てつく風が吹き荒れるのだ。 自分を抑えられる自信がない。 都市の防衛力も加味して部隊の全てを引き連れることはせず、『 聖痕の人狼部隊 精鋭部隊の編成を素早く整え、出陣の合図を出す。 「今宵は クラン・クランの大空に、夜のヴェールが舞い降りようとしている。 うっすらと浮かぶ白い月を見つめ、俺は自領より全力で跳躍した。 「あはは~、この程度かよぉお。天使の取りまきって奴はとんだザコ集団だなぁあ!」 不快な音声が耳を貫き、怒りで心が震える。 魔導錬金の『古代遺物の解明者』によって【失落世代の懐中時計】を用い、『神喰らいの大狼フェンリル』と融合した今の俺は、速度、膂力、その全てが限界突破していて、もちろん聴力も凄まじい。 俺に届く悲劇を察知し、逸る気持ちを抑えつけながら状況を素早く把握する事に全集中する。 「なんだなんだ、必死の抵抗もその程度かあ~! お前ら、まだこのガキ共をキルするなよ! 猫どもがキルされる姿をじっくりと見せてやらねーとなぁ。それにまだ......」 音だけで判断するに、どうやらミナとリリィさんのパートナー猫が奪われてしまっているようだ。 「はーい! 2匹目キルゥゥゥ~! さってと、次は3匹目~!」 あまりにも非道すぎる行いに俺は思わず吐き気を催しそうになる。 まだ、目では見ていないけれど、その残酷な光景は容易に想像がつく。リリィさんのゴールディさんがキルされたと知り、俺はさらに足に力を込めて爆速で空中を駆ける。 早く、早く―――― どうにか、ミナのパートナー猫のももちゃんだけでも助けたい。 ようやく村の広場に足を踏み入れ、敵が集中する箇所へ猛進する。 俺は目に入る敵NPCを不意討ちの形でなぎ払う。 神獣化した四肢にはフェンリルの爪、口には牙が宿り、俺の進む道を阻む雑兵を塵の如く散らして喰らい潰す。 「はぁーい3匹目ええ! 残念でした~また来てねえええ」 「ハァッハァッ、やめろ!」 奴は、奴は......あろうことか俺が辿りついたその瞬間に、まるで見せしめに晒すかのようにミナのももちゃんへ短剣を突き刺した。 「やっと来たか。そこのガキがこそこそとフレンドチャットしてるのを、この俺様が気付かないとでも思ったかあー?」 「はっはっはー愉快愉快! お前は俺らに誘い込まれたんだよォォオ?」 非常にこちらとしては不愉快な煽り文句を言ってくる傭兵はスルーし、まずはミナ、リリィ、コノエくんの無事を確認する。 「天士さま......ごめんなさい」 「タロさんにはご迷惑をおかけしてしまい、申し訳ありませんわ」 「トラが、トラが......」 1ミリも無事ではなかった。 ミナは今にも泣きそうな顔で謝って来るし、あの勝気なリリィさんですら俺への謝罪だ。 そしてコノエくんには至ってはトラ君を失った悲しみのあまり、涙をこぼしていた。子供の、少年の心を踏みにじるその悪行に腸が煮えくりかえる思いだ。 そんな内心とは逆行し、身体からは神獣の力が抜けていく。どうやら融合時間制限が過ぎて元の身体に戻ってしまったようだ。 俺は少しでも早くここに辿りつきたくて、【失落世代の懐中時計】に登録された多くの神獣と順番に融合して来た。 結果、次の融合が可能になるまでのリキャストタイムは、早い神獣でも1時間。温存できた神獣も、防戦といった観点からあまり適した戦術は組めないだろう。 つまり、ここからはほぼ神獣の力に頼ることはできない。 「なんだなんだ、その程度かよ? 時間切れってやつですかぁ~? まんまと俺らの支配領域に誘い込まれて、無様を晒しに来ただけなのかぁ?」 支配領域......ひっかかる物言いだな。 「俺様が直接に手を下す必要はなさそうだなあ。なにせ俺様はここの支配者、寄生プレイのお前には到底理解できないだろうが、俺様の一声でここのNPCは俺様に従うのさ」 なるほど。お前も領地を支配する爵位持ち もしくはそれに準ずる何かを持っている? 「おーっと、あまりの驚きに愕然としちゃったか~? やっぱり、姫プはその程度だよなぁぁあ?」 ふむ。つまり、周囲で武器を構える兵士NPCは......顔の見えない 無造作に俺達を囲むだけで、外周には背を向け、しかも1人1人の武装や練度はうちと比べて異様に低いと見える。 俺が入り込んできた時もろくな反応もできず、まるで奇襲に弱い陣形しか組めない程度か。 ぽっと口から出たのは本音。 が、俺からこぼれた落ちた本音に一早く反応する。 「いや、だからこの程度かって」 そろいもそろって間抜けな兵士NPCたちの事を指し示す。 ついでに、お前も、とわかりやすく指を向けてやる。 「おい、ガキ。この状況を理解できてるのか? ここはそこのクソ坊主みたいに、泣いて許しを懇願するシチュエーションだろうがあああ?」 やすい挑発に面白いぐらいに揺さぶられる男だ。 さて、と。俺の融合化した移動速度についてこれず、置いてきた『 「グルルゥゥ。俺の姫の邪魔はさせない」 出会った当初は反抗的だったのに、今となっては忠実な番犬みたいになってしまっている。 「で、お望み通り、泣いて許しを懇願するシチューエーションになったな?」 「ああ。もちろん、泣いたって許しはしないから」 これもまた、お前たちがしようとしていた事と同じなのだろう? 暗に表情だけでそう語ってやると、敵の

316 312 Tales Angel Of Divine Punishment Cool it. Try to root the frozen soil from the core of your head and sharpen your elevated emotions in absolute zero degrees. "....................................................................." "Alas? With such a scary voice, no "Mina and Lily, Konoe is being attacked by [Ruler and (Black) Killer's Ear (-List)]." 'That's okay. Ex-post processing, can I leave it to you? With the usual tactical theory but uncertainty about the opponent's combat power, jumping into the enemy's nose is a bad idea. It is those who control enemy information who control the war. It is sometimes said that war is already determined by victory or defeat at the stage before it begins. "It's Ron Mochi. But hey, I'm in the mood for a rampage everywhere, so hurry up as much as you can. " So, I'm sure George, my advance may not be something I can agree with. Still, what hasn't stopped me from coming, I'm sure, is that you're perceiving my emotions coming from over friend chat. 'I asked you, George. I'll be one step ahead. " "Leave me a minute, too." I'm sure George wants to show me around and tell me not to indirectly impose it. - I can't guarantee that. A cold breeze blows from the bottom of my heart in the tragedy I hear from Mina. I'm not sure I can contain myself. The defenses of the city will not be added to bring in all of the troops, and the mobilization of the Sacred Wolf Squad (Rosary Hunt) will be retained at two-thirds. Still about 40 troops - I'd really like to summon up the Knights of the Count of Taro (Ritter Alden), including the Guards, and crush them before they're completely skinless... but there's also a difficulty with the speed of movement. "Tell Sacred Mark Wolf Squad (Rosario Hunt)" Quickly organize the elite units and send out signals for their appearance. "Tonight is not a hunt (...). It's just the right moon and night to kill, isn't it? In the great sky of Clan Clan, the vale of the night is about to descend. Staring at the floating white moon, I jumped to my full potential over my own territory. "Haha, that's about it. Ooh. Angel traps are a bunch of Zakos! An uncomfortable voice pierces my ear and my heart trembles with anger. Now that I have used [a lost generation pocket watch] by Magic Alchemy's "Ancient Relic Clarificator" and fused with "Fenrill the Great Wolf of God Eating," my speed, strength, and all of that are pushing my limits, and of course my hearing is awesome. Concentrate fully on detecting the tragedy that reaches me and quickly grasping the situation while suppressing feelings of deviation. "What, so much desperate resistance? Ah! You kids, don't kill these kids yet! I need to take a closer look at the cats getting killed. And yet..." To judge by the sound alone, apparently Mina and Mr. Lily's partner cat have been taken away. "Yes! 2nd Killuuuu! Well, 3rd next!" It's too outrageous. I feel like I'm going to be nauseous by accident. I can easily imagine that brutal sight, though not yet seen with my eyes. I find out that Mr. Lily's Goldie has been killed, and I'll put even more effort into my legs and run through the air at blast speed. Come on, come on... Somehow, I just want to help Mina's partner Cat Thigh. Finally, he steps into the village square and rushes to a place where his enemies are concentrated. I destroy the enemy NPC in an unexpected way. Fenrill's claws dwell on the divinely bestialized limbs, and fangs dwell on my mouth, scattering and crushing the miscellaneous soldiers that hold back my path. "Ha-ha, third one. Yes! I'm sorry - I'm not here again. Yeah." "Ha-ha-ha, don't! He stuck a dagger in Mina's thigh as if he were exposed to a show at the moment when he... or I followed him. "Are you finally here? Did you think I wouldn't notice the kid chatting with you? "Hahahaha - pleasant and pleasant! You were lured by us, weren't you, Woo? Mercenaries complaining about unpleasant incitement as far as this is concerned will pass through and first make sure Mina, Lily and Konoe are safe. "Heavenly Master...... I'm sorry" "I apologize for the inconvenience caused to Mr. Taro." "The tiger, the tiger..." Not a millimeter was safe. Mina comes apologizing with a crying face now, and even that disgusting Lily is apologizing to me. And to Konoe, even tiger, I lost you. Not much of my grief, I was spilling tears. The child's intestines boil down to the evil deed that tramples the boy's heart. Contrary to such an inner mind, the power of the divine beast falls out of the body. Apparently, the fusion time limit has passed and I have returned to my original body. I wanted to get here a little bit sooner and merged in turn with the many godbeasts registered with [Lost Generation Pocket Watch]. As a result, the recast time until the next fusion is possible is an hour even for the early Divine Beast. Nor would a god beast that could have been kept warm be able to organize a very suitable tactic from such a point of view as war prevention. In other words, we can hardly rely on the power of the Divine Beast from here on out. "What the hell, to that extent? Is it the one who runs out of time? Did he really just lure you into our dominion and come to expose the ungodly? Dominance...... That's a catch. "It doesn't look like I need to get my hands on you directly. Anyway, I know you don't understand the ruler here, the parasitic player, but with my voice, the NPC here follows me." I see. Are you some sort of title-headed mercenary (player) who controls the territory? Or have something equivalent? "Oh hey, did you get too stunned by the surprise ~? After all, the princess p is to that extent, huh? Hmm. I mean, the soldier NPC who plants weapons around him... says he's under the influence of a faceless mercenary (player). Just surround us unconstitutionally, turn your back on the outer periphery, and each and every one of you will appear to be less armed and skilled than we are. You can't react a lot when I come in, as if you can only form formations that are vulnerable to surprise attacks? It was the real thing that came out of my mouth. A faceless mercenary (player) reacts quickly to the true meaning of the spill from me. "No, so to this extent." It's time to point to the dumb soldier NPCs. And then, you too, I'll point my finger at you plainly. "Hey, kid. You understand this situation? This would be a situation where you cry and beg for forgiveness, like a fucking kid there. Oh? He's a man who gets rocked funny by easy provocations. Well, and. You can't follow my fused speed of movement, and you've already arrived at the Sacred Wolf Squad (Rosario Hunt), so let's get started. "Grrrrrrrr. I won't let you get in the way of my princess" I was rebellious when we first met, but now I'm like a loyal watchdog. "So, as you wish, you're in a situation where you cry and beg forgiveness? "Oh. Of course, because I won't forgive you for crying" Is this the same thing you're trying to do again? The enemy mercenaries (players) took a step backwards when they told him that with only a dark expression.

212話 攻略本 「読み聞かせ......朗読会かぁ」 姉から聞いた話を 内容物は聖イリス学園に入るために必要なIDカードが1枚と本が5冊。届いた書物のほとんどが教典らしき毛色を帯びているものだった。この中で好きな物を一冊選び、当日は読み聞かせしなさい、というシスター・レアンの簡単な指示書もついていた。 「ん? こっちは教典っぽくない」 気になったのは『名も無き傭兵達の童話集』と題名が押された厚手の本だ。どうやら作者不詳の作品ばかりを一冊に集めた、オムニバス形式のものであるようだ。なんとなく宗教色が薄そうな気がして、手に取って目次欄を開く。 すると目次には次のタイトルが表記されていた。 ●水蛇退治 5ページ ●酔狂な灰王の舞踏会 15ページ ●巨人王国と奴隷様 35ページ ●炎王と雷王の統治 65ページ ●夢が詰まった闘技場 105ページ ●宵闇と境界線を貪る暁 165ページ ●星々の如き魔法少女たち 205ページ ●鬼退治の十五夜 240ページ ●宿無し天使ミカエル 270ページ 「うーん......?」 これって、クラン・クランで似たようなクエストがあったな。水蛇退治は晃夜や夕輝、シズクちゃんと行ったウォーターヘビィ戦で......酔狂な灰王の舞踏会は、イベント『妖精の舞踏会』と関連してる!? 巨人王国の奴隷様は、幽霊少年ルクセルの話だ! 炎王と雷王の統治は......ちょっとゲーム内とは違うけどイグニトール王家の成り立ち? っぽい内容だし。 妖精やエルフの もしくは、攻略本に匹敵する何か!? 思わぬ発見をし、俺は急いで姉に報告した。 』教会が、クラン・クランと何らかの関連性を持っているのは確定的となった。ゲーム内のイベントに酷似した内容が教典に混じっているとか、童話集といえど普通の宗教ではありえない。本に記載されている項目には、将来のゲーム内イベントが関係しているかもしれないと判断した姉は、情報を得るためには何としても聖イリス教会との繋がりは保つべきだと判断を下した。 そうと決まればしっかり読師としての仕事をこなし、なおかつ怪しまれないように情報収集に励んで来いと姉はのたまった。 「というわけで、二人ともよろしく」 「おう」 「はいはい」 朗読会の当日。 付添い人として、集まってくれた 姉が最初にこの二人を付き添い人として指定したとき、俺はあまり乗り気ではなかった。親友達を怪しげな教会の総本山に連れて行くとか、こいつらにとって罰ゲームにしかならない。俺が今まで通りの高校に通いたいってワガママが発端で、聖イリス学園の姉妹校に籍を置く流れになったわけだし。宗教活動の一環に親友達を巻き込むのは、やっぱり気が引けた。 だが、既に姉が二人に連絡を入れてたようで、親友達が付いてくる事は決定事項になっていた。一応、晃夜と夕輝には別に一緒に来なくても大丈夫だよと伝えたけれど、『必ず付き添いとして一緒に行かせてくれ』『ちょっとね。心配だから』と言って、頑として聖イリス学園に赴くと主張し続けてきた。 俺としては二人の方が心配になった。 「二人とも......その怪我はどうしたんだよ」 なぜなら、うちに集まってもらった晃夜の右腕には、包帯が巻かれており肩から吊った状態だったのだ。驚くべき事に、夕輝の左腕も同じ状態だった。 「いやー最近、変な人によく絡まれてさ」 「早い話、チンピラを殴り飛ばしただけだ」 と軽く笑う二人。 「少し、ゲームが浸食していた事に感謝かな。以前より頑丈になったし?」 「おい、そもそもゲームが浸食してなきゃ............あー、確かにそうだな。俺の拳の切れも、前よりキレッキレッになったわけだしな」 ゲームステータスが微弱ながら現実に反映されている。その事を二人は自慢げに話すけれど、長い付き合いだから強がっているのが見え見えだ。 俺は何があったのか、二人に更なる言及をしようとする。 にも衣装とはこの事だね」 しかし、晃夜と夕輝が俺の服装を吟味し始めたので、そんな疑問も引っ込んでしまう。 「訊太郎がシスター服とか、うけるんだが」 「こんなにじっくり見れる機会は滅多にないからね。この際だから、たっぷり拝んでおこうね」 俺を辱しめようとする魂胆が丸見えなその所業。からかいが含まれているのは百も承知なはずなのに......わかっていても抵抗できない言葉に俺はたじろぐ。改めて指摘され、凝視されれば恥ずかしさが込み上げてくるというもの。 「か、からかうなよ......それと、じ、ジロジロ見るな」 「そして哀れな子羊たる我々に施しを。今日一日の労働に対する正当な報酬を。具体的にはラーメン一杯で手をうつよ」 しれっとラーメン一杯を奢れと要求してくる親友たちに、顔をしかめてしまう。辱しめというジャブを放ち、メンタルに隙が生じた瞬間、取り引きをするりとねじ込んでくるところがさすがは腹黒イケメンだ。 けれど、やっぱり一人で聖イリス学園に乗り込むのは不安が大きいし、わざわざ付いて来てくれる親友たちには感謝しているので......男、訊太郎。ここは黙って頷くのみだ。 「朗読会......絶対に成功させる」 初めて行く場所で、初めて会う人達に向かって朗読をするって思うとかなり緊張する。なんとなく俺は、厚みの増した 「じゃあ出発するよ」 親友たちの護衛に、必須アイテムとHP回復アイテムの所持。 準備は万端だ。 純白のシスター服をはためかせ、俺は出陣の掛け声とともに親友達と家を出た。

214 212 Story Strategy Book "Read it... a recital." Confirm the mail received from Sister Lean as she rebuffed what her sister told her. Contents include one ID card and five books required to enter St. Illis School. Most of the books received were of classical fur. It also had a simple instruction from Sister Lean to choose one of these favorite objects and let it be read on the day. "Hmm? This one doesn't look like a classic" What bothered me was the thick book titled The Fairy Tales of the Unnamed Mercenaries. Apparently it's in omnibus form, collecting all the author unknown pieces in one book. I feel the religious color seems somewhat thin, so I take it and open the table of contents column. The table of contents then indicated the following title: * Water Snake Exorcism Page 5 * Drunken Ash King's Ball Page 15 * Giant kingdoms and slaves page 35 * Governance of the Flaming King and the Thunder King Page 65 * Dream-packed Arena Page 105 * Dawn devouring the darkness and boundaries Page 165 * Magic Girls Like The Stars p. 205 * Fifteen Nights of Ghost Exorcism Page 240 * Unaccommodated Angel Mikael Page 270 "Hmmm......? There was a similar quest in Clan Clan. The Water Snake Exorcism is a water snake battle that took place at Shaky Night, Evening Fairy, and Shizuku properly...... The Drunk Ash King's Ball is associated with the event Fairy Ball!? The slaves of the giant kingdom are talking about the ghost boy Luxel! The reign of the Flaming King and the Thunder King...... a little different than in the game but the formation of the Ignitore royal family? Sounds like something. Though there were no notations about fairies or elves martial arts... could this be the original of Clan Clan? Or something comparable to a strategy book!? I made an unexpected discovery and I hurried to report it to my sister. It became definitive that the "Rainbow Goddess (Arco Illis)" church had some association with Clan Clan. Something terribly similar to an event in the game is mixed up in the classics, or it can't be a normal religion when it comes to fairy tale collections. Having determined that future in-game events might be relevant to the items in the book, my sister made the decision that she should at all costs remain connected to the Church of St. Iris in order to obtain information. If so, my sister asked me to do my job as a reader and encourage me to gather information so that I would not be suspicious. "So it's nice to meet you both" "Ooh." "Yes, sir." The day of the recital. As an escort, I bow my head to the shaking night (Koya) and the evening glow (Yuki) that gathered me. When my sister first designated these two as escorts, I wasn't much of a rider. It can only be a punishment game for these guys, like taking their best friends to the monstrous Church's main mountain. Wagamama started me wanting to go to the same high school I've been in, and I started the process of putting my place in a sister school in St. Illis Church. Involving my best friends as part of my religious activities caught my mind, after all. But it seemed that my sister had already contacted the two of them, and it was a matter of decision for my best friends to follow. For once, I told Evening and Evening Fai I didn't have to come with her, but she said, "Be sure to let me come with you as an escort," "Kind of. 'Cause I'm worried,' he said, continuing to insist that he try his best to go to St. Illis School. As far as I'm concerned, you two got more worried. "Both of you... what happened to that injury?" Because the bandages were wrapped around our right arm at night and hung from our shoulders. Surprisingly, Evening Fai's left arm was in the same condition. "No, I've been getting caught up in weird people lately." "Quick story, I just punched my dick out" and two people laughing lightly. "A little, I guess I appreciate the game being eroded. You're tougher than before? "Hey, if the game hadn't eroded in the first place......... uh, you sure did. My fist's broken better than before." The game status is reflected in reality, albeit faintly. I can see you two bragging about it, but being in a relationship for a long time, you're strong. I try to give you two more references to what happened. "This is what costumes are for horses." But Shaking Night and Evening Fai started inquisiting my outfit, so that also pulls that question in. "Shintaro is wearing Sister clothes and stuff." "Because you rarely get a chance to look so closely. At this time, let's have plenty of worship." The place where you can see the soul and the guts trying to humiliate me. You should know a hundred things that contain teasing... but I can't resist words that I know. Something about being pointed out again and embarrassed if stared at. "Oh, don't tease me... and, jeez, don't look at Giro" "And have mercy on us poor lambs. the just reward for the day's labor. Specifically, depress your hands with a glass of ramen." I look up to my best friends, who are always demanding a glass of ramen. The moment you unleash the jab of humiliation and there's a gap in your mentality, the place to screw the deal is just the belly-black handsome. But I still have a lot of anxiety about getting into St. Illis School by myself, and I thank my best friends for taking the time to follow me...... man, Shintaro. This place only snorts in silence. "Reading... Make It Absolutely Successful" It's my first place to go, and I'm pretty nervous when I think I'm going to recite to people I meet for the first time. Somehow I put on a thicker bag. Confirm the existence of the "Fairy Tales of the Unnamed Mercenaries" kept inside and the pet bottle for hydration, and turn a blind eye to the two. "Then I'm leaving." Possession of Essentials and HP Recovery Items to your best friends' escorts. We're all set. I wore pure white Sister clothes, and I left the house with my best friends along with the hanging noise of the battle.

180話 レガシークエストの恐怖 「ほう......うちの太郎と共に、クエストをクリアしたというのか少年」 コクコクと顔面蒼白になりながらも、 尋問でもしているかの如く険しい目付きで、姉がきりきりと質問を浴びせていった結果。純くんと俺が雪国ポーンセントまでの道中、イグニトール令嬢の護衛クエストを一緒に乗り越えていたという事実がみんなに伝わる。 そして俺は羞恥心に身もだえしている。 おそらく、ゲーム内でのジュンヤ君...... 「だがな、それだけの説明では太郎のこの様子は説明できていない。一体、うちの太郎に何をしたのか、少年」 「ひっ」 まずい。まずいぞ、非常にまずい。 姉の研ぎ澄まされた殺気を浴びてしまえば、俺がしでかしてしまった事を簡単に暴露してしまう。あんな迫力に耐えられるわけがない。 「きっと......少しばかり、恥ずかしい会話をしたの、かもしれません......」 それ以上はダメだよ、 ただ純くんと話がしたいだけとか、避けないで欲しいとか、友達のままでいて欲しいとかの爆弾発言を含め、その他諸々の恥ずかしい行動は秘密にしてください! 二人だけの秘密に! 「それはッッ、二人だけの秘密にしてくれ!」 あ......っ。 咄嗟に口から思ってる事が飛び出てしまった......。 「うん?」 純くん、夕輝、晃夜がポカンとする様を見て、自分でも『やらかした』と自覚する。 「た、た、太郎? どういうことだ? あ、あ、あ、姉にも言えないような事をしたのか? こ、この少年と?」 姉に至っては激怒しているのか、絶望しているのか、複雑怪奇な表情をして俺を見つめてくる。 二人だけの秘密なんて言ってしまったら、余計に変な勘ぐりをされてしまう。 それに、ゲーム内で言った言葉がジュンヤ君にとっては、確信的なモノになりうる可能性だってある。 つまりは、俺がジュンヤ君を好きって事は『二人だけの秘密』にして、と。 「えっと、そんな秘密にするような事ではないと思います、タロちゃ...... どうしてこのタイミングでそんな事が言えるんだ、純くん! まさか君は俺の数々の羞恥な言動をここで暴露するつもりか!? 姉の恐怖に屈服して!? なんて薄情な後輩なんだ! 俺が、俺が、君のお兄さんや夕輝にいじり倒されてもいいというのか!? 内心で怨嗟の絶叫をほどばしらせながらも、俺はもう気が気でなかった。 しかし、純くんはそんな俺の内心に気付く事無く、つらつらと語り始める。 「ボクが......採集スキルに、自分に自信を持てなくて......でも仏くんが......タロ先輩がッ!」 おん? まっすぐに姉の目を見つめる純くんの胆力に驚かされるけど、一体キミは何を言おうとしてるんだ......? 「鉱石を採取するのが好きな、でも自信のないボクを 確かに、そんなような事は言ったけど、あれ? 「こんなボクでも信じてるって、言ってくれたんです!」 チラリと純君は俺の方を見て、照れてしまったのかすぐに顔を逸らす。俺もなんだかソレに釣られて視線を彼から外してしまう。 「笑えるね~訊太郎らしいって言えば訊太郎らしいけど」 晃夜がクスクス笑い出し、夕輝もにやけている。 そして何故か変な裏声と変な口調で喋り出す晃夜。 「錬金術と鉱物わぁ! 切っても切れない縁があるんだ! だから素晴らしい! 俺と共に世の摂理に変革を施そう、キミならできると確信しているぅ! とか、ガチトーンで中二ちっくな発言してそうだよな」 おい、今のは俺の真似なのか? おい? ちょっとイラッときたものの、真相を知られていたらこれだけじゃ済まなかっただろうな。そう考えると、俺はフォローを入れてくれたジュンヤに感謝の念しか浮かばなかった。 「なんだ、そんな事か......わたしはてっきり太郎に色目を使ったのかと」 姉は姉で妙に納得した後、何を思ってそんな色目なんて単語を口に出したのかは見当もつかなかったけど、今回に限り俺はちょっとだけビクついてしまう。どちらかと言えば、俺がジュンヤ君に色々な発言をしてしまったのだから。 「太郎、そろそろ家に帰ろう」 宴もたけなわ、と言った様子で俺の後ろでずっと無言待機していた姉が帰りを促す。晃夜たちの部屋にある壁掛け時計を見れば、既に夕方の6時半を回っていた。 「うん、姉。わかったよ」 俺はみんなに別れの挨拶を交わし、部屋から出ようとする。 すると不意に姉が どうしたのかと、姉に視線を移せば、手もとのスマホ画面を何やらいじって神妙な顔つきになっている。 「姉? どうした?」 しばし無言のまま姉はスマホを凝視していたが、俺の問い掛けにゆっくりと答え出す。 「......トムとシェリーから......連絡があった」 トムとシェリーさん。確かクラン・クランでは姉と同じ そんな仲良しの二人と、ゲームが現実に浸食しているという認識を共有できない事に姉は悩んでいたはずだ。 「もしかしてクラン・クランで何かあったの?」 「えぇ......二人から報告があったわ。昨夜に新しい街、国が発見されたそうよ。それにその国からレガシークエストというモノも発足されたらしいわ」 「レガシークエスト?」 「まず、その国の情報なのだけど......名はグラントール王国というらしいわ。そしてレガシークエスト名は『グラントール継承戦争』」 グラントール......何か、ひっかかりを覚える。 達はグラントール王国へ我先にと、続々と集結しているそうね。その王国なのだけど、王家の家名がイグニトールだそうよ」 俺達が護衛したNPC、イグニトール令嬢は......グラントール王国の王家だったらしい。 「何か繋がってそうだね......」 俺達は一足先に、話題の王家の一員と会っていたのだから。 「それで、そのグラントール王国は臣下に反乱を起こされているそうよ」 「それってまさか......」 「そうね。タロ達を襲ってきたハーディ伯爵、ハーディ家が 仮にも君主である王族に、臣下であるハーディ家が手を出してしまったのだから、国内といえど粛清対象として武力行使に出るほかないだろうに。 「そもそも、この反乱の発端はな......」 した事から始まり、その後継者を誰にするかでもめてたようだ。王位継承権第一位であるイグニトール令嬢......イグニトール姫が王位を継ぐのに反発する勢力がいるというわけだ。君主が女性になる事も問題視されているが、それに加えて王位継承権第二位にあたる王子は、現在1歳になるかどうかという赤子である点も原因の一端となっている。 王位は王子に継がせるべきだと主張するのがハーディ伯爵一派で、政治を行えない王子に代わって摂政に自ら就く事を強く望んでいるのは周知の事実らしい。というのも、王子の母がハーディ家に名を連ねる夫人だからだ。ちなみに姫の母は違う家柄出身である。王には二人の妻がいたというわけで、そのため現在は王家が二分されているような緊迫した状態であり、ハーディ伯爵側につく臣下も少なくないようだ。今回の姫暗殺未遂というハーディ伯爵の反逆が明らかになった以上、武力制裁は免れないとのこと。ちなみにハーディ陣営と対立しているのが、イグニトール姫を中心とした近衛騎士団と王家直轄領の者たち、それに付き従う貴族達だそうだ。 「ハーディ伯爵の討伐を拝命されたのが、イグニトール王家に次いで国内屈指の勢力を誇るグランゼ家、グランゼ公爵だそうよ。領地もハーディ伯爵とは隣接している事もあって、王家に関わり深いグランゼ家に重大な軍務を任せたようね」 元々、グラントール王国とは王国樹立の際にグランゼ家とイグニトール家の超大な両家の協力あって建国されたそうだ。その時にイグニトール家は、王家はイグニトールとなったものの、グランゼ家の協力に感謝の意を込めて、国名に自らの家名より前にグランゼの名を刻んだそうだ。 「っていうか、これって戦争だよね」 「このレガシークエストは個人で受けるもよし、 ただ、と前置きをおいた姉の目が鋭く細められる。 「このレガシークエスト......王家であるイグニトール家からも受注できるの。そしてグランゼ家とイグニトール家から受けるのでは、報酬内容が違うのよね」 「おう? 所属する部隊が変わるから報酬も変わるとか、ですかね」 「その線が濃厚かな? 部隊が変われば戦場も変わるだろうし、危険度や難易度も変わる。王家側が激しい戦地に出向くなんて可能性は低いだろうし、イグニトール家から受注した 姉の報告に晃夜と夕輝がそれぞれ納得のいく考察を述べていくが、姉は首を縦に振りはしなかった。 「そもそも、この国は......太郎が護衛クエストをクリアしていなければ、どうなっていたの?」 姉の疑問が胸にストンと落ちる。確かにそうだ。 イグニトール令嬢がハーディ伯爵の軍によって命を奪われていたら、どうなっていた? 旗頭を失った王家直轄領と近衛騎士団勢力は、各臣下を束ねるのに難航したのでないか? なにせ王族という忠誠を誓う相手がいなくなっては、集まるモノも集まれない。対してハーディ伯爵はイグニトール王家の血を引く、正当なる王位継承者である王子の擁立者なのだから、 たちの行動次第で、あのゲーム世界は変貌すると。 そして変化するのは、ゲーム内だけにとどまらない事を俺達は知っている。 「そうね、それが1番の問題よ」 そう言って、姉は自らのスマホ画面を俺達に見せてくれる。 そこにはトムとシェリーさんのテンション高めなやり取りが、ぽんぽんと飛び交っていた。 『今回の報酬、断然グランゼ家から受注すべきっすね 『目先の金なんかより、この先ずっと自己強化に響くスキルポイントの取得は重要ですぜい!』 『こりゃあグランゼ家一択にちげえねえ。他の奴らも、ほぼほぼグランゼ家から受注してるしよぉ』 そんな事になったら......今はまだ現実でスキルを持っている人間は少ないというのが、常識らしいのだけど。ゲーム内で行使できる強力無比なスキルを発動できる人間が急に増えでもしたら、きっと何か良くない事が多発しそうだ。 「もし訊太郎たちがイグニトール令嬢を護衛できていなかったら、グランゼ家だけからクエスト受注って可能性もあったわけだよな」 「それって、選択肢なしの全員がスキルポイント報酬って事で......現実でのスキル行使付与ってわけで、日本の治安とか大丈夫なわけ?」 レガシークエストに参加した全員が、現実でスキルを使えるようになるかもしれないと同義。 「バカみたいなまでに高難易度な護衛クエストの裏には、こんな理由があったわけね......」 それはつまり、クリアさせたくなかった。 ゲームの運営陣か? ............どうすれば、いいんだ? 「みなさん、どうしたんですか? こんな大規模なクエスト、わくわくしないんですか!?」 君だけはこのレガシークエストを楽しみにしているようだった。 この変化を認識できるのは、俺達リアルモジュールでキャラクリをした

182 180 Stories Legacy Quest Fear "Well... with our Taro, you mean you've completed the quest, boy" Even though his face is pale, Jun (Jun) is desperately nodding. As harsh as it may be in the interrogation, my sister asked me some questions. The fact that Jun-kun and I were on the road to Pawn St., the snowland, together we were overcoming Miss Ignitore's escort quest tells everyone. And I am ashamed. Perhaps, Junya in the game...... it is certain that if your words and actions against Jun (Jun) were exposed to Shaky Night (Koya) or Yuki (Yuki), you would be jerked off... I didn't know that the person who acted all too shy was my best friend's brother...... "But that explains Taro's condition. What the hell did you do to our Taro, boy?" "Hih." Not good. Not good, very bad. If I'm exposed to my sister's sharpened killings, I'll easily expose what I've done. There's no way I can stand such a force. "I'm sure... we had a little, maybe embarrassing conversation..." No more, Jun! Keep all other embarrassing behaviors a secret, including bomb statements about just wanting to talk to Jun-kun or not avoiding him or wanting him to remain a friend! To the secret of just the two of us! "Oh, just keep it a secret for the two of us! Ah... eh. Something popped out of my mouth... "Yeah?" Seeing as Jun-kun, Evening Fai, and Shaking Night are pokans, I realise that I 'softened' myself. "Taro, Taro? What's this all about? Oh, oh, oh, you did something you couldn't even tell your sister? With this boy? He looks at me with a complicated, strange look, whether he's furious or desperate to reach his sister. If I told you a secret just for the two of us, you'd get an extra weird look at me. Besides, it's possible that what you said in the game can be a definitive thing for you, Junya. I mean, I like you, Junya, so it's just the two of us. "Uh, I don't think it's such a secret, Talo...... Buddha (two) kun" How can you say that at this time, Jun-kun! No way are you going to expose my numerous shameful words and deeds here!? Give in to my sister's fear!? What a thin junior! You think I can let your brother or Evening Fai tease me down? The more grudging screams I made in my heart, the less I cared. But Jun-kun never noticed my insides like that, and began to talk hard. "I... don't feel confident in my collection skills... but Buddha... Senior Taro! Mm-hmm? I'm amazed at your pure guts staring straight into my sister's eyes, but what the hell are you trying to say...? "I like to harvest ore, but it inspired me not to be confident... because there's a relationship between alchemy and minerals that I can't cut, so that's... wonderful! That's what Senior Taro told me! Sure, I said that, but is that it? "He told me he believed in me like this! Chirali and Jun look at me, and quickly turn away from my face if it's lit up. I also kind of get caught by a sole and take my gaze off him. "That's funny - if you say it sounds like Shintaro, it sounds like Shintaro." Shaking night is couscous laughing, and Evening Fai is also grinning. And for some reason, a shaky night talking out with a weird backvoice and a weird tone. "Alchemy and minerals. Wow! I have an edge that I can't cut! So great! Let's make a difference in the world's management with me, I'm sure you can do it! You know, you can't say anything in a guttisone." Hey, is that my imitation now? Dude? Though I've been a little frustrated, I wouldn't have done this if they'd known the truth. Thinking about it, all I could think about was thanking Junya for following me. "Oh my God, I don't know... I thought I used my eyes on Taro." After my sister and I were strangely convinced, I had no idea what I thought and what a word such a color I had, but only this time I'm just a little freaked out. Either that or I made a lot of remarks to you, Junya. "Taro, it's time to go home" My sister, who had been waiting silently behind me the whole time, prompts me to return. If you look at the wall clock in the shaking nights room, it was already around 6: 30 in the evening. "Yeah, sister. Okay, I get it." I say goodbye to everyone and try to get out of the room. Then my sister accidentally roared. I don't know what's going on, and if I move my gaze to my sister, I'm making a strange face by messing with the smartphone screen on hand. "Sister? What's up? Often silently, my sister stared at the phone, but slowly answered my query. "... Tom and Shelley contacted me..." Tom and Mr. Shelley. It's true that Clan Clan is a member of the same mercenary regiment (clan) as my sister, and they play with a nice middle-aged Oji-sama character. But in reality, he should be a college mate attending the same college as his sister. I wonder if there were some verses that made fun of my sister, admiring her like a sister. My sister should have been worried about not being able to share the perception that the game was eroding reality with two of those friendlies. "Could something have happened in Clan Clan? "Yep... we got a report from both of us. They found a new city, a country, last night. And they've launched a legacy quest from that country." "Legacy Quest?" "First of all, it's information about that country... it's called the Kingdom of Grant Thor. And the legacy quest is called" The War of Grantor's Inheritance. " Grantol...... Something, I remember a scratch. "Already, high level mercenaries (players) have gathered in the Kingdom of Grant Thor. It's the kingdom, but the royal family name is Ignitol." The NPC we escorted, Miss Ignitore... was the royal family of the Kingdom of Grant Thor. "There's something connected..." We were meeting with a member of the royal family. "So the kingdom of Grant Thor is being rebelled against." "That's not true..." "Right. Count Hardy, the Hardy family, who attacked the Talos, said they were planning a rebellion, and the frontal collision was inevitable." Even if the monarch, the royal family, had his hands on his subordinate, the Hardy family, he would not have gone out to use force as a solemn subject, even in the country. "In the first place, the beginning of this revolt..." It started with the king's defeat, and it seemed to depend on who would succeed him. Miss Ignitore, who is number one in the right to inherit the throne... so there are forces rebelling against Princess Ignitore taking over the throne. It is also seen as a problem that the monarch will become a woman, but in addition, the fact that the prince who holds second place in the right to inherit the throne is a baby whether or not he will now be one year old is also one end of the cause. It seems a well-known fact that it is a family of Earls of Hardy who insist that the throne should be allowed to inherit by the Prince, who strongly desires to take his place in the Regent on behalf of a prince who cannot conduct politics. Because the Prince's mother is the Lady who takes her name to the Hardy family. By the way, the princess's mother comes from a different family. The king had two wives, which is why he is now in such a state of urgency that the royal family is bisected, and seems to have few subordinates on the side of Count Hardy. Count Hardy's treason of attempted assassination of the princess is no more exempt from the use of force than has been revealed. By the way, it is the Kingsguard Knights and those under the Royal Direct Jurisdiction, mainly Princess Ignitore, who are at odds with the Hardy faction, they say, and the nobles who follow them. "He said it was the Duke of Granze, one of the country's foremost forces, after the Royal Ignitore, who was ordained to crusade Count Hardy. There are times when the territory is adjacent to Count Hardy, and it seems that you have entrusted the Grande family, which is deeply involved in the royal family, with serious military duties." Originally, the kingdom of Granthol was founded with the cooperation of the two supermassive families of the Granthe and Ignitore when the kingdom was founded. At that time, the Ignithol family said that although the royal family became Ignithol, it had inscribed the name of Granze before its own in the name of the country, in gratitude for the cooperation of the Granze family. The late (hence) Kingdom of Grant Thor. "I mean, this is war, right?" "You can take this legacy quest personally, you can come under the command of the Granze family as a mercenary regiment (clan), and either way, there's no difference in rewards or terms. Just..." However, my sister's eyes are sharply narrowed. "This legacy quest... can also be ordered from the Ignitol family, which is royal. And what you receive from the Granze and Ignitol families is a different reward." "Oops? Because my unit changes, so does my reward." "Is that line thick? If the troops change, the battlefield will change, as will the degree of danger and difficulty. Is it unlikely that the royal side will head out to a fierce battlefield, and the mercenaries (players) ordered from the Ignitol family are primarily responsible for backward support and pay less? Shaking Night and Evening Fai each make a convincing reflection on her sister's report, but her sister did not shake her neck vertically. "In the first place, what would have happened to this country if Taro hadn't completed his escort quest? My sister's question falls ston her chest. Sure it is. If Miss Ignitore had been killed by Count Hardy's army, what would have happened? Weren't the Royal Direct Command and Kingsguard Knights forces, who lost their flag heads, difficult to navigate to bind each minister? Anyway, without someone to pledge loyalty to the royal family, we can't even gather the things we gather. Count Hardy, by contrast, draws the blood of the Ignitore royal family, the rightful heir to the throne, the champion of the prince, so if you stand on the table and rebel, that can be treason against the royal family. Depending on what the mercenaries do, the game world will change. And we know that what changes is not just in the game. "Well, that's the number one problem." That said, my sister shows us her own smartphone screen. There was a tense exchange between Tom and Shelley, flying with Pompom. "This reward should definitely be ordered from the Granze family, sister. (Ah)! "Acquisition of skill points that resonate with self-enhancement is much more important than immediate gold! "This is a choice for the Granze family. The rest of them almost ordered from the Granze family." If that happens... it seems common sense that few people still have skills in real life. If there are suddenly more people in the game who can activate powerful and unparalleled skills that can be exercised, something is likely to happen more often than not. "If Shintaro and the others hadn't been able to escort Miss Ignitol, it would have been possible to order quests from the Granze family alone." "So everyone who doesn't have a choice is rewarded with skill points... so you can exercise your skills in real life, so you're okay with Japanese security or something? Synonymous that everyone who participates in legacy quests may be able to use their skills in real life. "Behind the highly challenging escort quest to the point of acting like an idiot, this is why..." I mean, I didn't want it to clear. Is that the game's management team? ............... what can I do? "Guys, what's going on? Aren't you excited about such a massive quest!? Jun seemed to be looking forward to this legacy quest. It was at various moments that we were shown that the only people who could recognize this change were the mercenaries (players) who played charades in the Real Mod...

6話 スライムと最弱な俺 「なんで、太郎はミシェル 妹、北欧出身のミシェルを引き合いにして姉は問い詰めてくる。 「............」 だんまりしてしまった俺に、姉はいぶかしむように首をかしげる。 失念していたが、姉は 今、ここで姉に俺の身に起きた性転換事件のことを言えば、おそらくすぐさま病院へと連れていかれるだろう。 そうすべきだし、ちゃんと伝えるべきなのだろう。 「太郎?」 だけど、正直。 怖い。 実際に目の前で俺は でも、だからといって。十六年間を俺は男として生きてきたんだ。 まだわからないじゃないか。 治るかもしれない。 だからこそ、病院なり市役所なりで身体の検査を受け、女性だとハッキリ認定されるのが嫌だ。 万が一、この症状は決して治らないと、死刑宣告されるかもしれないのが怖くて堪らない。 前例は日本で六人だとニュースで報道していた。 俺の他に、既に性転化してしまったヒトがいるから多少は安心ができる。だが、戻れるのか? 戻れたのか? それに見た目、小学生中学年をやっと超えたあたりの俺は。 学校はどうなるのだろう。 はこの姿をリアルで見て、どう反応するだろう。 全てが、怖い......。 「......バグ、かな」 姉の質問にぎこちなく答えてしまう。 「そんなバグはベーターテスト時にも聞いたことがない。実は中身はミシェルです、とかそういうドッキリ?」 「いや、ミィはゲームしてる時間ないでしょ。父さん達と、今はトルコにいるんじゃなかったっけ?」 「......太郎、私に何か隠し事はしてないか?」 現在、姉は大学生という身分でありながら、とある分野でそこそこ名の知れた社会人でもある。生活費および、学費も全て自分の収入でやりくりをしている優秀な姉だ。 そんな姉を持てて誇りに思える半面、しばらくは心配をかけたくないなという思いが胸中に浮かぶ。 姉への配慮を、現実から目を背けるための理由にしてしまった......。 「いや、別に隠し事はしていない......」 暗い感情にフタをするように、俺は姉へ もう少し、もう少しだけ。 今はまだ、ウン 自分の身に起きたことも。 受け入れるなんてできない。 俺を疑うように見つめていた姉だが、弟の顔を眺めるのも飽きたのかあさっての方向へ視線を移した。 「太郎がそう言うなら、わたしはタロの判断を信じるとしよーか」 どこかひっかかりを覚える言い方ではあったが、姉なりに納得してくれたようだ。 その後、姉はオンラインゲームにふさわしい一言を溜息とともに放った。 「レベル上げにいこっか」 は先駆都市ミケランジェロから出て、見渡す限り緑一色のフィールドに立っていた。 『始まりの草原』と呼ばれたこのフィールドは、初心者が最初に冒険の舞台として活動する場所らしい。 風に波打つ草、緑のかぐわしい匂い、旅立ちにふさわしい情景だ。 「じゃあ手っ取り早く、PTを組んでレベルを上げよう」 :PT申請が『シン』より届いています: イエスorノーの選択肢が浮かび上がったので俺は迷わずイエスをタップ。 PT申請を受諾すると姉のステータスの一部が表示される。 レベル11 HP280 MP90 頭 風鳴りのティアラ 胴 ブラック・ハインドレザーアーマー 腰 放浪者のレイド 腕 ブラック・ハインドアーム 足 ブラック・ハインドレッグ 武器 風鳴りの双剣 レベル11で......HPが俺の9倍以上ある。 PvPでこんなのとレベル1が戦ったら瞬殺なのではないだろうか? とりあえず、PTを組むとアクセサリ以外の装備も確認できることがわかった俺は、装備を詳しく調べてみることにする。 「姉......」 俺が装備している武器、ローヌの木刀がレア度0に対し、姉の装備している風鳴りの双剣はレア度4だった。 なので純粋な疑問を述べる。 「武器のレア度が4ってどうなの?」 「あぁ、現時点では最高峰だろう。それも明日には更新されるだろうけど」 ひぃ。最高峰。先ほどのバカップルの反応からしても、姉はもしかしてベータテスターの中でも屈指の強者? ミケランジェロを姉と歩いている間、やけに姉をチラ見する 結論を言うと、姉とPTを組んでわかったことは、姉がオンラインゲームにガッツリはまっているということであった。 「そんなことより、ホラ。あの子を倒してごらん」 「ん」 姉が指す方を注視すると、背の高い草に埋もれて、水色の物体がもぞもぞしていた。 「モンスターだ」 「名前とか表示されてないんだけど」 「戦闘状態になれば表示されるから。稀に表示されないのもいるけど」 戦闘状態か。 「あれはクラン・クランで一番弱いモンスターだ。その腰に吊るした木刀でも倒せるだろう」 後半はクスリと笑って、俺の装備を小馬鹿にした姉。 「見てろよ」 少しムッとした俺は、ローヌの木刀を正眼にかまえて水色の物体を見据える。 ターゲットの大きさは直径にして40cmほどの小さな生き物だ。 外見はゼリーのようにプルプルしていて、フォルムは丸い。 おれは不意打ちとも言える形で、一気に距離を詰めて握りしめた木刀を上段からソイツに振り下ろした。 「キュイッ!?」 木刀はモンスターに接触した瞬間、ゼリー状のその身体に深く食い込み、そして柔軟性に富んだ性質上からバインッとはじかれた。 その衝撃に反応できず、握った木刀は俺の頭へと吸い込まれるように返された。 ゴツッ。 「うわっ」 痛みはないが衝撃はあり、俺は頭を押されるようにたたらをふむ。 そこへ、腹部に衝撃が走り、更に後方へとよろめく。 水色のゼリーモンスター、『スライム』が間髪いれずに反撃をしてきたようだ。 点が二つ、つぶらにも見える瞳でこちらを油断なくうかがっている。 口に該当する部位は見受けられない。 「こいつがスライム......」 これがVRMMOの戦闘か......身体の動かし方はリアルの世界となんら変わらず、違和感がまるでない。 俺は木刀を構え直して、姉を横目で 何か驚いているようで、協力してくれそうな雰囲気ではない。 元より、このクラン・クラン最弱のモンスター相手に姉の助けを借りるつもりは毛頭ない。ゆえに次の攻撃を放つ。 再び、スライムにめがけて木刀を打ち付ける。 見事にヒットするが、またもやその弾力性によってボインっとあさっての方向に木刀がはじかれる。そして体勢を崩した俺の腹部へと、スライムが体当たりをかます。 「ぐっ」 思わずしりもちをついてしまうが、すぐに立ち上がる。 すると今度は顔めがけて、スライムが飛びついてくる。 間一髪、しゃがんでかわす。 気付けば俺のHPが30 → 20へと減少している。 最弱と言えど 上から振りかぶるから、スライムが地面に押さえつけられ、ボインっとはじかれるのだ。横からなら反発されることなく吹っ飛ばすことができるはず。 予想通り、スライムは木刀のえじきにな............らなかった。 ペニョンと自身の身体を変形させ、体高を縮めたのだ。 そのため木刀は空振りに終わる。 そして、俺の木刀を振り切った隙だらけの体勢めがけて、スライムは突進をかましてくる。 「くほっ」 肩に軽い衝撃が走る。HPが20 → 15に減った。 これが......クラン・クラン最弱のモンスター『スライム』。 強すぎる。 最弱でこの難易度。 白という史上最悪の経験を持つ俺は、この程度では決して折れない、屈しない。 スライムは俺に攻撃を終えて地面へ着地すると、そのまま次の攻撃へとつなげてきた。 今度は脚に狙いを定めてきているようだ。 ならば。 おれは左足を軸に右足を引く。 「ウオオオオオッ」 スライムの衝突に合わせて蹴りをお見舞いしてやるのだ。 そして蹴りあげられ、空高く舞ったスライムは軌道修正ができない。ゆえに着地地点を狙って木刀で叩き潰す。 そういう計画だ。 渾身の蹴りとスライムが激突する。 大きく舞い上がるはずのスライムの身体は―――― 俺の右足をはじいた。 そう、柔らかいスライムの体当たりに俺の蹴りは競り負けたのだ。 足は衝撃によって後方へと引きずられ、その勢いのまま、前方へと顔から地面へダイブ。 The 転倒。 「なん......だと」 HPは15→11へと減少。 完全に転んでしまったため、スライムの姿を一瞬見失ってしまう。 それよりも早く立ちあがらねば。 体勢を立て直そうと膝立ちの状態になった刹那。 視界が水色に、いやスライムによって支配された。 草の陰から身を躍りださせたスライムの顔面アタックをくらったのだ。 俺は仰向けに草原へと大の字に倒れる。 「キュイイイッ」 これが、勝者のおたけびか。 そんな事をぼんやりと思い浮かべながら、俺は綺麗な青空へと目を向けた。 流れる白い雲に、無限に続く蒼穹。 なんて大きな空なんだ。 それに比べて俺はなんて矮小な存在なんだ。 白ヤローは最弱のモンスターにすら勝てない。 もういいや。 おれの残存HPは5。 おそらく次の一撃で俺のHPは0になるだろう。 死を覚悟して目を瞑る。 「おい、太郎。なにあきらめてるの」 俺にトドメを刺そうとしていたスライムに、姉は蹴りをかました。 するとスライムはべチャッと破裂するように、一瞬で液体化して消滅した。 さすが11レベル。 「いやぁ......姉。これは無理だわ。1レベルにスライムは強すぎる」 をくすぐる緑のカーペットに横たわりながら、俺は強がることなく、姉に正直な感想を述べる。 ぶっちゃけ勝てる気がしない。 「いやいや。1レベルでも3回ぐらい攻撃を当てればスライムなんて、耐久力を失って破裂するんだけど......」 「へ?」 姉はいぶかしそうにこちらを眺める。 「いちおう聞いておくけど......」 「太郎、ステータス教えてもらってもいい?」 タロ レベル1 HP30 MP20 魔力 14 防御 2 魔防 8 素早さ18 知力 27 そのまま伝えると、姉は少々考え込み始めた。 りすぎている......」 やはりそうなのか。 「通常、初期ステータスは完全ランダムなのだけど、全てのステータス合計値が120になるように設定されてるの」 「太郎の場合......力と防御が異常に低い」 異常言われた。 「おまけに素早さが高いのはいいとしても、ゴミ捨て、コホン。ゴミステータスと呼ばれている知力がやたら高い」 「知力ってゴミなんですか」 「ゴミね」 きっぱり言い切る姉に、少々げんなりし始める。 「知力の使いどころがベータテスト時では発見できていない。今のところ戦闘にも反映されないステータスだし。唯一判明してるのが、ゴミスキル『錬金術』は知力が高いと錬金の成功率が上がりやすいだとか」 おお。錬金術は知力が高いと成功しやすいのか。 知力も捨てたもんじゃないな。タブン。 「太郎の場合、力がなさすぎてクラン・クラン中の最弱モンスターであるスライムを倒せないといったところ」 「そんなのありですか」 白に引き続き、残念無双すぎる。 俺が絶望に打ちひしがれていると、姉が肩に手をポンと乗せてきた。 「ドンマイ」 笑っていた。 姉は地味に弟のオンゲーデビュー最弱な状況をおもしろがっているようだ。 そんな姉をジト目で見つめ返す。 「まったく、世話のやける弟だこと」 俺の恨みがましい視線に耐えられなかったのか、姉は呆れるように溜息をつき何やらウィンドゥをいじる素振りを始めた。 「ほら、これあげる」 :シン Lv11 より、『小太刀・ とシステムログが流れてきた。 「おおお、くれるの?」 「ええ。クラン・クランはエソ(通貨)をプレイヤー間で譲渡することはできないけれど、装備品やアイテムは他人と取引できるの。装備条件ステータスが力1と知力14だったから珍しい武器だなって思って、そのままアイテムストレージの肥やしになっていたけど、まさかこんなところで役に立つなんて。タロの木刀よりは攻撃力が高いと思う」 「気にしなくていい。それ相応の対価はのちほどもらう予定だから」 対価がどのようなものなのか、ちょっと嫌な予感はするが、今は背に腹を代えられない。貰える武器は受け取っておこう。 取引を受諾し、さっそく『小太刀・諌めの宵』のステータスを見てみる。 装備条件 力1 知力14 攻撃力+10(+1) 技量補正G 見た目はまんま小太刀だ。柄の部分は紫色の刺繍で握り布が巻かれており、鞘は黒い。刀身含めて、全長40cmあるかないかぐらいの長さだろう。 装備条件が力1なのにたいして攻撃力が+10もある。 ローヌの木刀が+2だったことを踏まえると、5倍だ。 しかもレア度が2。 技量補正Gとは......よくわからないが、扱いが上手になれば補正がつくとか? とにかく、これは素直にうれしい。 「いいわ、弟」 その後、俺たちは数回の戦闘をして、8匹ほどスライムを倒すことに成功した。 姉から譲り受けた小太刀はローヌの木刀よりリーチは短くはなってしまったが、スライムの動きを見定めて小太刀をふるえば、スライムを切れる威力もあり、大いに活躍した。 が多いね」 さすがに実装初日ということもあって、この初期フィールドの平原には多くの傭兵がモブ狩りに勤しんでいたため、なかなかモンスターとエンカウントできなかった。 なので少し時間がかかってしまった。 スライムを8匹倒したところで、俺のレベルが2に上がった。 レベル2になるとレベルポイントが100、スキルポイントが15もらえた。 称号「老練たる少女」の効果でスキルポイントが3倍もらえているはずだから、通常は5ポイントなのか、などと思考をめぐらす。 レベルポイントとはそのポイントをステータスに好きにわりふって、自分のキャラを強化するポイントだ。 スキルポイントはスキルにふって、スキルLvを上昇させ、新しい技などを覚えることができる。 「太郎、レベルアップおめでとう」 俺はさっそく自分のステータスにレベルポイントをわりふっていく。 やはり、せっかく手に入れたスキル『錬金術』の錬金成功率を少しでも上げたいので、知力を重点的に上げる方針にする。他には、元から高い素早さを伸ばそう。力や防御は今のところ装備条件的にも上げる必要がないのでそのままでも大丈夫だろう。 防御などは攻撃を回避する素早さがあれば、上げる必要なんてない。ちょっとそんなロマンな展開を狙うのもありではないだろうか。 タロ Lv2 HP40(+10) MP25(+5) 力1(+0) 魔力14(+0) 防御2(+0) 魔防8(+0) 素早さ53(+35) 知力77(+50) よし、次はスキルポイントだ。 もちろん、ゴミスキルと言われようが俺は錬金スキルに振るつもりだ。 「そういえば太郎はスキルを習得しているの?」 「うん、錬金術を習得したよ」 「そのキャラ、消したほうがいい」 即答だった。 「そもそもバグで女子キャラとか、リアルの身体と感覚が違いすぎて違和感あるでしょう。やっぱり作り直した方がいいと思うけど」 消しても、今のところは女子キャラしか作れないのは変わりない。 なぜなら、クラン・クランのシステム 作り直したキャラが、どうしてまた女子キャラなのかと問われるのはめんどくさい。 「せっかくだから、これでやってみるよ」 「まーまーしばらくは好きにさせてよ」 「太郎のことを思って、私は助言しているつもりなのだけど」 「むぅ。じゃ、じゃあ、その、なんだ」 しかし、急にそわそわしだす姉。 「ん?」 「ちょっと、こっちにきてごらん」 「ここに座れ」 その自身の膝の上を手でトントンとする。 なんとなく姉の意図は読めた。 「いいから」 有無を言わさぬ強い視線を浴びせてくる。 「はいはい......」 俺は指示にしたがって、姉の膝上に腰を落とす。 すると姉は俺を後ろから抱き寄せ、髪の毛をなでてくる。 「ちょ、頭はやめてよ」 と、よくこうやってあげたんだ。覚えてる?」 「覚えてるけど、別に俺は落ち込んでないから」 姉は俺の不平を無視して頭をなで続ける。 「ふぅ、いい子いい子」 何年ぶりだろうか。姉にこうされるのは。 広い野原で姉になでなでされるとか、懐かしい感覚が少しくすぐったい。 「ふぅ......」 おもわず俺まで、 この大空の前ではウン告白とかちっぽけなモノに思えてきた......。 「やはり。太郎はセクシャルガードをしてないな?」 「セクシャルガード?」 「そうだ、戦闘行為以外では身体に接触できないシステムだ。また許容部分を任意に設定したりもできる。しっかりやっているのか?」 「まったく。私以外には全部位をセクシャルガード設定しておきなさい」 「えーあとで適当にやっておくよ」 全部位をセクシャルガードとか、肩もポンと気軽に叩けないわけで、つまらなそうだわ。 一部分以外は解放しておこう。 「むむむむ......」 うなる姉と共に、俺は心地よい風が吹く大草原の中で、しばらく蒼空を眺めていたのだった。 ウン告白をかましてしまった茜ちゃんを想いながら......。 〈クラン・クラン〉 【公式サイト 傭兵たちの宴会 掲示板】 (ジャンル ●生活系) スレッド名 【いやし】名所スポットのご紹介【風景】 1:クラン・クラン内の名所スポットを知りたい! というわけで立ててみました 2:お、いいね。俺も知りたいわ 3:名所言ってもなぁ......けっこうあるよな。ちょっとした場所も綺麗だし 4:名所つったら、やっぱ『月光樹の丘』とかいいと思うぜ 5:確かにあそこはいい 6:それって、天候が『月夜』の時のみ、咲くっていう木がある丘のことか? 8:おれ、そこで告白してみた 9:フラレ乙w 10:>>9 見事成功しますたwww嫉妬乙wwww ここからしばらく、非クラ充とクラ充の醜い応酬が繰り返されるのでカット 46:名所スポットの話題に戻そうぜ。そういうのはカップルスレでもやってくれ 47:ですな。他に名所と言ったらどこだろうか 48:癒しな風景でもいいんだよな? 49:いいんじゃないか? 50:今日、『始まりの草原』でロリと美人が座ってたんだが、すごく癒しなツーショットだったわ。なんつーか、きつめの美人がロリをなでなでしながら、 51:それ、風景っていうか......まぁ風景か 52:幼女ぽ!? 容姿を詳しくぺろりすと 53:スクリーンショットはどうしたのじゃ 54:マジ、スクショのうp希望! 55:クラン・クランで15歳以下のプレイヤーとか珍しいな 56:どんな娘っ子達だったんでごわすか? 57:実はSS撮っちゃったんだわ 58:>>57 GJ! 59:良い仕事をするのぅ 60:>>57 うpはよ! 61:これがその癒しのSSだ 大草原に佇む黒髪美人に、膝抱っこされた銀髪の少女がぽーっと空を眺めているスクリーンショットがアップされる。 62:なにこの天使 63:まさに愛すべき可憐な花たちだ...... 64:お姉さんも美人アバターでごわすよ 65:銀髪ロリふぉおおおおおおお 66:ロリコンではないが、確かにこの絵は癒しじゃのぅ 67:ロリ子ちゃん、ハァハァ 68:あ、この子、先駆都市ミケランジェロで見たわ 69:うむ? どちらの娘さんを見たのでござるか? 70:銀髪っ子の方 71:うらやましす 72:うらやましいでござるな 73:おふゥ、ボクちゃんも見たかったぽ......そしてペロペロ 74:しかもキャラクリの話をしてたっぽくてさ、この銀髪っ子、リアルモジュールしてどこもいじってないらしいぞ 75:え、ガチのマジ?w 76:ほう......現実でもかような容姿じゃと...... 77:なんと美しいレディだ。ぜひ、ボクの妃に...... 78:外人さんかのぅ 79:ハーフかもしれないな 80:どっちにしろマジで超絶美少女じゃん?w 81:おれ、この子たちとお友達になりたいな 82:我もぉぉぉおおおお! 83:おいどんも 84:ペロペロしたひ 85:おちつけロリコン共www 87:そうだ、落ち着け。よく見たら、ヤバい奴に抱っこされてる 88:え、このお姉さんやばい人なの? 89:ベータテスト組なら、そこそこ知ってる奴は多いかもな 90:黒髪ポニテに双剣使い......でござるか 91:「風の狩人」じゃな 92:え、盗人系の 93:この人が...... 94:美しい花には棘がある、か...... 95:こんなお姉さんに踏まれたいぽ 96:こいつはまじで恐ろしいぞ 97:剣士タイプでも扱いが難しいと言われている双剣使いじゃからのぅ。しかも風系統の魔法も使う魔法剣士タイプだそうじゃ 98:マジナンパしたら、PvPすることになったことあるけど、気迫がマジ半端じゃなかった。もちろんマジ瞬殺されたったw 99:貴殿は恐れ知らずでござるな 100:まぁ確かに、お近づきになりたいって思う気持ちはわからんでもないw 101:おれ、狩人のこんなほんわかした表情、初めて見たぞ...... 102:あーおいどんも鉱山街グレルディで見かけた時、厳しい顔をしてたでごわす 103:マジでクールビューティーってやつかね 104:そんな風の狩人をも 105:気になるなプフゥッ 106:確かにな。ファンクラブでも結成しちゃうか?(笑) 107:マジ、俺がプリティ天使のファン第1号だから、そこらへんマジだから 108:抜け駆けは良くないな。ファン1号はおれだ! 109:いや、おいらだ! 110:貴様らにかような美しい花はふさわしくない。紳士であるこのボクが彼女の花婿にふさわしい。ファン1号はボクだ! 111:キミたちは、年功序列という言葉を知っているかね? ファン第一号はわしぢゃ 112:おいどんでごわす! どすこい! 113:天使ちゃんをペロペロするのは、ボクちゃんだぉ 114:では、拙者はファン0号でござるよ 115:な! お前それは卑怯じゃねえか ここから永遠に銀髪ロリ美少女と、黒髪美人おねえさんの話題で盛り上がりを見せるスレッドであった。 362:で、結局のところ名所スポットは? 363: 362>>>美少女あるところに心の名所あり キャラクター名 タロ レベル2 HP40 MP25 力1 魔力14 防御2 魔防8 素早さ53 知力77 所持金 200エソ。 頭:なし 胴:すすけた外套 腕:すすけた皮手袋 足:すすけた革靴 右手:【小太刀】諌めの宵・攻撃力14(+5) 技量補正G 左手:なし アクセサリ:なし スキル:錬金術Lv2 称号:老練たる少女 レベルアップ時のスキルポイント取得量が3倍。

6 Six Stories, Slime And The Weakest Me. "Why is Taro such a beautiful Michelle-like girl? My sister, Michelle from Northern Europe, is interrogating me. ............ My sister snaps her neck like it's been a long time since I've been stuck. I was distracted, but my sister is somewhat overprotective when it comes to my brother or sister. Now, if you tell my sister about the sexual conversion incident that happened to me here, she'll probably be taken right to the hospital. I should, and I guess I should tell them right. "Taro?" But honestly. Scary. Actually, I know because I'm looking at the real thing right in front of me. But that's why. I've lived as a man for sixteen years. You don't know yet. It may heal. That's why I don't like being hospitalized, City Hall, tested for my body, and certified as a woman. In the unlikely event that this symptom never heals, I am afraid that I may be sentenced to death. The precedent was reported on the news that there were six people in Japan. Besides me, I feel somewhat relieved because there are already human beings who have been sexually transformed. But can you go back? You made it back? Besides, it looks like I'm finally beyond junior high. I wonder what will happen to school. My best friends from middle school, Shaking Night (Koya) and Yuki (Yuki) will see this in real life and how they will react. Everything, I'm scared...... "... bugs, I guess" I answer only my sister's questions. "I've never even heard of such a bug during beta testing. Actually, the contents are Michelle, or something like that dodgy? "No, Mi's playing a game. You don't have time. Weren't you in Turkey with your fathers now? "... Taro, do you have anything to hide from me? Currently, my sister is a college student, but also a known member of society there in certain fields. She is a brilliant sister who also communicates with all her living and tuition expenses on her own income. Half the time I can be proud to have such a sister, the thought of you not wanting to worry about it for a while comes to my mind. I have made consideration for my sister a reason to turn away from reality...... "No, I'm not hiding anything..." Like a lid on a dark emotion, I turn to my sister with the utmost serenity. Just a little more, just a little more. Now I'm still beating the shit out of her, too. And what happened to me. I can't accept it. My sister stared suspiciously at me, but she moved her gaze in the direction of the day after whether she was tired of looking at her brother's face. "If Taro says so, I believe in Taro's judgment, okay?" It was a way of saying I remember a scratch somewhere, but it seemed to convince me to be my sister. My sister then released a worthy word of online gaming with her sigh. "Let's go level up" Our sister and brother (today) stepped out of the pioneering city of Michelangelo and stood on a green field as far as we could see. Called The Beginning Meadow, this field seems to be the first place for beginners to act as a stage for adventure. Waving grass in the wind, a lovely smell of greenery, a suitable scent for travelling. "Then hurry up, let's put together a PT to increase the level" : Your PT application has arrived from 'Sin': I don't hesitate to tap Jesus because the yes or no option came up. Accepting a PT application displays some of my sister's status. Level 11 HP 280 MP90 Tiara with head wind chirping Torso Black and Heind Leather Armor Reid the Hip Wanderer Arm Black Hand Arm Feet Black Heindreg Weapon Wind Ringing Double Sword At level 11...... HP is more than 9 times mine. Wouldn't it be instant kill if level 1 fought this on PvP? In the meantime, when I found out that I could check my non-accessory gear when I put together a PT, I decided to go over the gear in detail. "Sister......" The weapon I equipped, Rhone's wooden knife, was rare 0, while my sister's equipped wind chirping double sword was rare 4. So state the pure question. "What about the rarity of the weapon being four? "Oh, it would be the peak at the moment. That'll be updated tomorrow, too." Hino. Peak. Even from the reaction of an earlier idiot couple, could my sister be one of the best beta testers? While I was walking with my sister Michelangelo, there were mercenaries (players) who slowly looked at my sister, but I thought it was simply because she was a beautiful avatar, but maybe for another reason? To conclude, what I found out by putting together a PT with my sister was that my sister had a gut in the online game. "More than that, Holla. Take her down." "Mmm." When my sister looked out for him, he buried him in a tall grass, with a watery object. "A monster." "I don't see a name or anything." "Because if you're in a state of combat, you'll see it. Sometimes it doesn't show up very often." Is it a state of battle? "That's the weakest monster in the Clan Clan. Even a wooden knife hanging on its hips will take you down." Later in the day, I laughed cously, and my sister made a small fool of my gear. "Look at that." A little musty, I look out for a water-colored object with Rhone's wooden knife in my eyes. The target is a small creature about 40 cm in diameter. The exterior is pulled like jelly and the form is round. I swung the wooden knife down from the upper stage to Soytz, packing the distance and gripping it all at once, in what could be described as an accidental strike. "Cui!?" The moment the wooden knife came into contact with the monster, it devoured deeply into its jelly body and began to bind due to its flexible nature. I couldn't respond to the shock and the wooden knife I gripped was returned to be sucked into my head. Gottsch. "Wow." There is no pain, but there is shock, and I feel like I'm being pushed over the head. There, an impact runs in the abdomen, further backwards. Looks like the water-colored jelly monster, 'Slime', has been fighting back uninterrupted. Two dots, eyes that are also visible on the crust, and I am anxious to see this one. The area corresponding to the mouth is not visible. "This guy slimes..." Is this the battle of VRMMO...... the way the body moves is no different from the real world and is not uncomfortable. I'll rebuild my wooden knife and peek at my sister. She was watching this one with a poker face. He seems surprised by something, and he doesn't seem to be in the mood to cooperate. From the ex, I'm not going to get my sister's help from this Clan Clan's weakest monster opponent. Thus unleashes the next attack. Again, strike the wooden knife against the slime. It hits brilliantly, but once again its elasticity begins a wooden knife in the direction of the boyne afternoon. And then slime hits my abdomen when I'm out of shape. "Gu." I accidentally get a bump on me, but I get up quickly. Then now I turn my face around and the slime jumps at me. One hair at a time, kneeling and scratching. If you notice, my HP is down to 30 20. Who is the weakest? Swinging from the top, the slime is held to the ground and boiled down. You should be able to blow it off without being repulsed from the side. As expected, the slime was on the wooden knife blink............ did not. He deformed Penyon and his own body and reduced his height. For this reason, the wooden knife ends in emptiness. And then slime tears down the rampage, in a position full of gaps that have shaken off my wooden knife. "Kuho." A mild impact runs on my shoulder. HP reduced to 20 15. This is... Clan Clan's weakest monster, Slime. Too strong. Weakest and this difficulty. But with the worst experience I've ever had, I'll never break it to this extent, I won't give in. When Slime finished attacking me and landed on the ground, it led straight to the next attack. Looks like he's setting a target on his legs this time. Then. I pull my right foot on the shaft with my left foot. "Wow, wow." I'll kick your ass as the slime clashes. And he kicked it up, and the slime that danced high in the sky can't modify the orbit. Therefore, he smashes it with a wooden knife, aiming at the landing point. That's the plan. Kicks and slimes clash all over you. The body of the slime that's supposed to rise big... He put on my right leg. Yes, my kick lost the competition between soft slime bodies. The foot is dragged backwards by the impact, diving from face to ground forward, keeping its momentum. The fall. "What..." HP decreased to 15 11. I have completely fallen, so I lose sight of Slime for a moment. We have to get up faster than that. A moment when I was on my knees trying to regain my posture. Vision was water-colored, no dominated by slime. He took a face attack from the slime that made him leap out of the shade of the grass. I fall on my back to the meadows in bold letters. "Cuyyyy." This is the winner's bullshit. With such a blur in mind, I turned my eyes to the beautiful blue sky. To the flowing white clouds, the Ethereal Dome continues indefinitely. What a big sky. What a little thing I am compared to that. Shinsen Un Su (co) White Yarrow can't even beat the weakest monster. Enough is enough. My residual HP is 5. Probably my HP will be zero in the next blow. Prepare to die and meditate your eyes. "Hey, Taro. What are you giving up?" My sister kicked me in the slime trying to stab me in the face. Then the slime was liquidated and extinguished in an instant so that it burst bechach. That's 11 levels. "Hey... sister. I can't do this. The slime is too strong for one level." Lying on a green carpet that tickles my cheeks (cheeks), I share my honest thoughts with my sister without stretching out. Blah, blah. I don't feel like I can win. "No, no. If I hit three attacks on one level or so, I'd lose my endurance and burst..." "To?" My sister looks at this one a lot. "I'll ask you one last time..." "Taro, can you tell me your status? Talo Level 1 HP 30 MP20 Magic 14 Defense 2 Magic Defense 8 Fastness 18 Intelligence 27 As I told her, my sister began to think a little. "It's too much..." Is that still the case? "Normally, the initial status is completely random, but all the status totals are set to 120." "In Taro's case...... his powers and defenses are unusually low" I was told abnormally. "Besides, it's good to be quick, trash disposal, cohon. It's called garbage status. It's high when intelligence does it." "Is intelligence rubbish?" "Garbage." To my sister, who is going to say it out loud, I'm going to start giving her a little slack. "We haven't been able to discover where intelligence is used during beta testing. It's a status that doesn't even reflect on combat so far. The only thing that turns out is that the garbage skill" Alchemy "can easily increase the success rate of alchemy if it's intelligent." Ooh. Is alchemy easy to succeed when you are intelligent? You didn't throw away your intelligence either. Tabn. "In Taro's case, he's too powerless to defeat the slime, the weakest monster in the clan clan." "Is that so?" Un sue (co) Continuing with white, it is too bad that there is no double. As I was struck by despair, my sister pounded her hand on my shoulder. "Don Mai" I was laughing. My sister seems plainly interested in her brother's on-gay debut weakest situation. I stare back at my sister like that with my jito eyes. "Not at all, being a good looking after brother" My resentment. I couldn't stand my gaze. My sister sighed and began to jerk off at Windu. "Look, I'll give you this" : From Sin LV11, a deal has been brought out for "Xiao Tai/Yi Mei Xiao (good)": and system logs flowed. "Oh, will you? "Yes, Clan Clan can't transfer Eso (currency) between players, but they can trade gear and items with others. I thought it was a rare weapon because the gear condition status was Power 1 and Intelligence 15, and it was fattening item storage as it was, but I can't believe it was useful here. I think they're more aggressive than Talo's wooden knife." "Don't worry about it. Because I plan to get the right price." I have a bit of a bad feeling about what the consideration is, but I can't replace my belly on my back right now. I'll take whatever weapons I can get. Accept the deal, and we'll just take a look at the status of Little Tail Knife/Xiaomei Night. Equipment Conditional Strength 1 Intelligence 15 Attack + 10 (+1) Tech Correction G You look like a knife. The patterned part is purple embroidered with a gripping cloth wrapped around it and the sheath is black. Including the body, it would be about 40 cm in diameter or not. There is +10 Attack when the equipment condition is Force 1. Based on the fact that Rhone's wooden knife was +2, it's 5x. And two rarities. What is Technological Correction G... I don't know, but if you handle it better, it can be corrected? Anyway, I'm honestly happy with this. "Fine, brother." Then we fought a few fights and succeeded in defeating about eight slimes. The knife conceded from my sister was shorter in reach than Rhone's wooden knife, but if I determined the movement of the slime and sifted the knife, it also had the power to cut the slime, which worked greatly. "That's a lot of mercenaries." Sometimes that was just the first day of implementation, many mercenaries worked in the plains of this early field to hunt mobs, so I couldn't really count with the monsters. So it took me a little while. I just knocked down eight slimes and my level went up to 2. At level 2, I got 100 level points and 15 skill points. You should be getting three times more skill points for the effect of the title "Skilled Girl," so I turn my thoughts around to see if it's usually five points, etc. A level point is a point where you like that point to your status and reinforce your character. Skill Points are based on skills and can raise Skill LV, learn new moves, etc. "Congratulations on the level, Taro" I'm just going to flutter my level points into my status. After all, I want to increase the alchemy success rate of the skill 'Alchemy' that I got because of it, so I make it a policy to focus on increasing my intelligence. Otherwise, let's grow high speed from the beginning. Force and defense will be fine as it is so far as they do not need to be raised even under equipment conditions. Defense, for example, doesn't need to be raised if it's quick to dodge an attack. Wouldn't it also be a bit aimed at such a romantic development? Talo LV2 HP40 (+ 10) MP25 (+5) Force 1 (+0) Magic 14 (+ 0) Defense 2 (+ 0) Magic Defense 8 (+0) Fastness 53 (+35) Intelligence 77 (+50) All right, next up is the skill point. Of course, I'm going to swing on my alchemy skills, no matter what they call garbage skills. "Speaking of which, is Taro mastering his skills? "Yeah, I learned alchemy." "That character, you better turn it off" It was a quick answer. "It would be uncomfortable to have a female character in the first place with a bug, or a real body and feeling too different. I still think we should rebuild it." Turning it off doesn't change that so far you can only make female characters. Because in the Clan Clan system (...) Real will be judged a female body at the moment...... It's hard to ask why a recreated character is another female character. "Because of this, I'm going to try this." "Mama, let me do whatever you want for a while." "Think of Taro, I'm going to advise you." "Mm-hmm. Okay, so, uh, what is it?" But suddenly a softening sister. "Hmm?" "Hey, come here" "Sit here." tonnes by hand on its own knees. Somehow I could read my sister's intentions. "Fine." It gives me a strong gaze without saying whether or not. "Yes, yes..." I follow my instructions and fall back on my sister's lap. Then my sister hugs me from behind and brings me hair. "Hey, stop your head." "I used to do this to Taro when he was depressed (...). Remember?" "I remember, but nothing, because I'm not depressed" My sister ignores my grievances and keeps her head up. "Phew, good boy, good boy." How many years has it been? My sister does this to me. The feeling of nostalgia is a little ticklish, such as being made by my sister in a wide wilderness. "Phew..." Until now, I'm going to take a nap. In front of this big sky it has seemed like an un confession or something tiny...... "Again. Taro isn't wearing a sexual guard, is he? "Sexual Guard?" "Yes, it's a system that has no physical contact other than an act of combat. Allowable portions can also be set as desired. You're doing it right? "Totally. Keep all areas sexually guarded except me." "Uh, I'll do it right later." I can't easily tap all the sexual guards and shoulders, so it's boring. Let's let it go except for a part of it. "Mmmm..." With my sister, I watched the sky for a while in the comfortable breezy prairie. Um, I teased her confession. Thinking of Si... Clan Clan. [Official Website Mercenaries Banquet Board] (Genre * Lifestyle) Thread Name [Yishi] Introducing Attractions [Landscape] 1: I want to know the attractions within the clan clan! That's why I stood up. 2: Oh, nice. I want to know, too. 3: I don't care what the attraction is...... there's something about it. A little place is beautiful, too. 4: Once you get a spot, I think "Moonlight Tree Hill" or something like that would be nice. 5: Sure, that's good over there. 6: Does that mean that only when the weather is' moon and night 'are there hills with trees called blooms? 8: Me, I confessed there 9: Flare B W 10: > > 9 brilliantly successful www jealous b www For a while from here, the ugly seizure of non-cra and cra filling is repeated, so cut 46: Let's get back to the topic of attractions. You can do that for a couple of threads. 47: Right. Where else would it be if I told you it was a place to be? 48: You don't mind a soothing landscape, do you? 49: Wouldn't that be nice? 50: Lori and the beauty were sitting in "Beginning Meadows" today, and it was such a soothing two-shot. I don't know, it felt like the beauty of Kishime was in harmony with Lori. I think Lori was watching the sky all the time, too. 51: That's, you know, landscape... well, landscape. 52: Toddler Po!? When you paint your appearance in detail 53: What's wrong with the screenshots? 54: Seriously, sukshaw p hope! 55: It's unusual for a player under 15 in a clan clan. 56: What kind of daughters were they? 57: Actually, I took an SS. 58: > > 57 GJ! 59: Do a good job. 60: > > 57p yes! 61: This is that healing SS A brunette beauty nestled in the prairie gets a screenshot up of a silver-haired girl with knee cuddles looking pompously at the sky. 62: What's this angel 63: Those are just the poor flowers to love... 64: Your sister's gonna have a beautiful avatar, too. 65: Silver hair, Lori, whoa, whoa, whoa. 66: It's not Loricon, but it's true this painting is healing. 67: Loriko, haha 68: Oh, this kid, I saw him in the pioneer city of Michelangelo. 69: Hmm? Which daughter did you see? 70: The silver-haired one. 71: Jealous. 72: You must be jealous. 73: Ohh, Bok wanted to see it too Po...... and perky 74: Besides, he sounds like he was talking about Calacri, and this silver-haired guy, he's got real mods and he's not messing with anywhere. 75: Oh, bee serious? w 76: Well... it looks like it's real... 77: What a beautiful lady. To my queen... 78: You're an outsider. 79: Might be a half. 80: Either way, seriously, you're a super beautiful girl? w 81: Me, I want to be friends with these kids. 82: Me too. Whoa, whoa, whoa! 83: Oodle too. 84: a peppery one. 85: Chicken lollicon total www 87: Yes, calm down. If you look closely, he's hugging you. 88: Oh, this sister sucks? 89: If it's a beta test set, there might be a lot of guys out there who know 90: with a double sword on a black-haired ponite... is it 91: That's not the Wind Hunter. 92: Oh, that 'sin' that said you drove a bandit mercenary regiment (clan) single and devastated? 93: This guy... 94: Beautiful flowers have thorns, or... 95: I want my sister like this to step on me, Po. 96: This guy is seriously scary. 97: Even the swordsman type is said to be difficult to handle. Besides, he's a magic swordsman type who also uses the magic of the wind system. 98: Seriously, if I get numb, I've been supposed to PvP it, but my temper wasn't seriously halfway there. Of course. Seriously, they killed me instantly. It's just w... 99: You're fearless. 100: Well, sure, I don't know what it's like to want to be close to you. 101: I've never seen a hunter's expression like this before... 102: Uh, dude, when I saw him in the mining district of Greldy, he looked tough. 103: Seriously, cool beauty. 104: a mysterious silver-haired Loriko angel that also cages (candles) hunters like that 105: Don't worry, Pfft. 106: Sure. Would you even form a fan club? (laughs) 107: Seriously, I'm Pretty Angel fan number one, so get over there. Seriously. 108: That's not a good run out. Fan # 1 is mine! 109: No, it's yummy! 110: Such beautiful flowers are not worthy of you. I, the gentleman, deserve her bridegroom. Fan # 1 is me! 111: Do you know the word seniority? Fan number one is me. 112: Come on, let's go! Get out of the way! 113: I pepper angels because I 114: So, the awkward is fan number 0. 115: Nah! You're a coward. It was a thread from here forever showing off the excitement on the topic of silver haired loli girls and brunette beauties ladies. 362: So, what's the attraction spot after all? 363: 362 > > > Beautiful Girl Where There Is A Heart Attraction Character Name Taro Level 2 HP 40 MP 25 Power 1 Magic 14 Defense 2 Demon Defense 8 Quickness 53 Intelligence 77 Possession 200 eso. Head: None Torso: Soaked coat Arm: Soaked Skin Gloves Foot: Soaked Leather Shoes Right Hand: [Kotai] Minato Night/Attack 14 (+5) Tech Correction G Left Hand: None Accessories: None Skill: Alchemy LV2 Title: Old Skilled Girl Three times the amount of Skill Points acquired when leveling up.

243話 こつこつ研究員 (ラボメン) 基本的に領主システムの要素は大きく分けて2つ。 1つ目は、いくつかの領主のみが達成できるクエストの受注。 クエスト失敗や成功の結果次第で、領地内に様々な変化が生まれる。 これは義妹であるミィのレベル上げついでに、姉達とこなした『 2つ目は施設を拡充するミニゲームだ。 資金や資材を投入し、物資や施設を充実させ、人材の増員と育成をする。 そして最終的には生産性を上昇させ、大規模なお金儲けをする。 どれも結果が出るのに時間を要するので、できる事からコツコツと優先度の高いものから着手するのが常道だろう。 そんな領主システムだが、一つの例外がある。 それが『無名シリーズ』だ。 これは雇うNPCを自分で選び、手ずから育てることができるのだ。 しかも労力を費やせば費やした分だけ、結果が出るのが早い。 『無名の修行場』とは簡単に言うと、自分の強化に繋がる訓練所みたいなところだ。実力のあるNPCを雇って模擬戦をしたりできるらしい。もちろん、師範代となるNPCの育成も可能で、武術の【流派】なんかも 続いて『無名の軍閥』とは文字通り、好きなNPC部隊が作れるというもの。現在、軍関係の項目から創り出せるNPCは、ベースの能力値から標準装備などが決まったものばかりだ。しかし、この『無名の軍閥』を作れば、自分好みに細かくカスタマイズした部隊を編成できるらしい。 PvP推奨なゲームなだけあって、『無名シリーズ』には戦闘関連が二つもある。 俺の一番のお目当ては『無名の工房』だ。 これはNPCを自分で雇い、育成し、細かく施設を整えてゆくシステムだ。集めた素材で、何かを創り出すのに特化したNPC集団を作りあげることができる。 「セバス、研究員候補者のリストはこれだけなの?」 必要な買い物を全て済ました俺は、自領へと戻って『無名の工房Lv1』にいる。 「はい。現状ではこのリストに載っている者だけでございます」 『無名の工房』改め、『 やはり錬金術に求められるのは知力ステータスが高い者。しかし、これがなかなか......いない。 「候補者はもっと増えないの?」 「将来的には、領地が栄えれば人材もより豊富なるかと」 今は我慢するしかない。 それにNPCのLvを上げていけば、優れた研究員になる可能性だってあるはず。そう信じて、俺は三人のNPCを雇い入れた。 こうして俺はさっそく人材育成に取りかかるべく、工房に雇ったNPCを集めて挨拶をする。 「諸君! 今日からキミ達は神をも超越しうる叡智を手に入れんがために、ここで研究の徒になってもらう!」 ちなみに『無名の工房Lv1』の建築費は10万エソと割安だ。その分、12畳もあるかないかの狭さで、シンプルな石作りの建物となっている。 家具や器具もないので、これから順次整えていく予定。家具などはジョージ経由で買い取ればいいし、錬金術キットは道具屋のNPCから調達してある。 「はい。タロ伯爵さま」 「おっす! 領主さま!」 俺の掛け声に三者三様な返事が工房にこだまする。 彼女のステータスボードを見れば、 【種族】人間 ♀ 【名】コロン 【年齢】23歳 【知力】20 【HP】7 【MP】5 【力】6 【魔力】10 【防御】2 【魔防】10 そして熱血角刈りマッチョ兄さんの名はスラッシュ。 【種族】人間 ♂ 【名】スラッシュ 【年齢】25歳 【知力】18 【HP】15 【MP】2 【力】13 【魔力】2 【防御】8 【魔防】2 最後は常時眠そうで、小柄なゆるふわロン毛女子のピリオドだ。 【年齢】13歳 【Lv】1 【知力】10 【HP】4 【MP】7 【力】1 【魔力】5 【魔防】4 これからこの三人を育てるべく、俺は指導しなければならない。 実は知力ステータスが60もある、おじいちゃんNPCなども研究員候補者リストにはいた。しかしLvがすでに7を超えていたのだ。 Lvが高いと何が問題なのか。 まずは単純にLvを上げにくい。Lvが高ければ高いほど必要な経験値が多くなる。それと一般人NPC枠で、レベルアップ時にもらえるステータスポイントは30なのだ。つまりステータスポイントを知力ぶっぱにすれば、おじいちゃんNPCの知力なんて2Lv上げればすぐに追いつくって寸法だ。 「そんな事はさておき、まず諸君にこのスキルを習得してもらう」 そう言って一人一人に手渡したのは『錬金術』スキル習得のための『 よしよし。 各研究員のステータスを吟味し、もともと所持していたスキルポイントを全て錬金術スキルに投入。コロンとスラッシュは錬金術Lv2に、ピリオドはLv1のままだ。ステータスボードを熟読していくと......どうやら人間はLvが1上昇する毎にスキルポイントが1、 「みんな錬金術アビリティ『変換』を習得しているはずだ。まずはひたすら『水』を『上位変換』し続けておくこと」 そうして街で購入しておいた錬金術キット『銅の天秤』をそれぞれに渡し、ついでに『 たちの錬金術スキルのLv上げと、素材の確保も行う。 上位変換の成功品である『上質な水』と、失敗作である『汚水』。これらはどちらもポーションの原材料になるので、いくら作っても損はない。 の涙』の材料を大量生産できるというもの。 「わかりました。必ずやご期待に添えてみせます」 「うっしゃあ! 絶対にいいとこ見せてやりますとも!」 それぞれの意気込みを聞いて俺は大満足。 「うんうん。精進したまえよ」 を持ちたいと思っている。素敵なお店の名前を考えたり、自作のアイテムや素材などを売って......高鳴る! その先駆けとして研究所だ。こちらで研究し、完成した物をおろすのもいいし、なかなかに楽しそうだ! ちなみに『無名シリーズ』の4つ目である、『無名のギルド館』は汎用性が高い。 戦闘や生産以外の人員を育成し、編成するための組織だ。 素材採集するための探索隊を作るでもいいし、他国や他領地の内情を知るために諜報員を作るでもいい。 鉱石採集だったら発掘ギルドなど、情報収集ならスパイギルドなどになる。 ゆくゆくは『無名のギルド館』でお抱えの商人部隊を作り、ひそかにポーションを市場に拡散するのだ。 普通の商人NPCにポーションを売り出してしまえば、どこに商品を拡散するかわかったものじゃない。その点、『無名のギルド館』で育てた特殊な商人NPCならば、流通ルートをこちらが完全にコントロールすることもできる。さらにはタロ伯爵領の商人であるという正体を隠してもらいながら、裏で商品を売りさばけば足がつきにくい。これによりうちの領地から『 「ふふふ、夢が広がるな」 ◇ 【年齢】53歳 【Lv】24 【知力】150 【HP】550 【MP】700 【力】280 【魔力】1100 【防御】220 【魔防】600 稀有な老執事 崇高なる整理整頓術 の1.5倍ですね。 スキルポイントは5で

246 243 Stories Koko Fellow (Lab Men) Basically, there are two main elements of the Lordship System. The first is an order for a quest that only some lords can accomplish. Depending on the outcome of a quest failure or success, a variety of changes occur within the territory. This is achieved in the 'Horned Pork (Ton)' crusade with my sisters as they raise the level of Mi, my sister-in-law. Only one, yet, seems to have slightly increased policing and territorial loyalty. The second is a mini-game to expand the facility. Invest funds and materials, improve supplies and facilities, and increase and develop human resources. And in the end, it raises productivity and makes massive money. They all take time to get results, so it would be the norm to start with tips and high priority things from what you can do. Such a lord system, but with one exception. That's the Unknown Series. You can choose the NPC you want to hire and grow it from scratch. Besides, if you spend your effort, the results are quick, just for what you've spent. "Unnamed Training Grounds" is simply like a training center that leads to your enhancement. They can hire a capable NPC to do a mock fight or something. Of course, it is possible to cultivate NPCs that will serve as mentors, and [the genre] of martial arts can also be edited (a). If it works, you can also learn new skills. Moreover, it seems that the benefits can be used not only by mercenaries (players) but also as a place to train their own guards (guards), knights (nights), etc., which, if increased in size, will lead to the strengthening of the NPC as a whole, which is responsible for defence. Next, "anonymous faction" literally means that you can make a NPC unit of your choice. Currently, all NPCs that can be created from military relations items are standard equipment and so on based on their ability values. But if you create this "anonymous faction," they can form a finely customized unit to your liking. It's just a PvP recommended game, and The Anonymous Series has two combat associations. My biggest goal is the Unnamed Workshop. This is a system that hires, nurtures, and fine-tunes NPC itself. With the collected material, we can create NPC populations that specialize in creating something. "Sebastian, is this the only list of candidates for research? I've done all the shopping I need. I'm back in the Unknown Workshop LV1. "Yes, as it stands, only those on this list" "Anonymous Workshop," again, "Alchemy Lab (Alchemis Lab) Lv1." It's possible to hire NPCs, but they were all unpleasant people. After all, what is required of alchemy are those with high intelligence status. But this is not quite... not here. "Aren't there more candidates? "In the future, if the territory flourishes, the talent will be more abundant" Now I just have to put up with it. Plus, if you turn up NPC's Lv, you could be a good researcher. Believe me, I hired in three NPCs. In this way, I gather the NPCs I hired for the workshop to greet them so that I can get on with human resource development. "Gentlemen! From today on, you will be studying here to gain wisdom that can transcend God! By the way, the building cost of 'Unnamed Workshop LV1' is cheap at 100,000 eso. For that matter, it is a simple stone building with or without twelve tatami. I don't have any furniture or utensils, so I plan on putting them in order from now on. Furniture and the like can be bought via George, and the alchemy kit is sourced from the tool shop NPC. "Yes, Count Tallo" "Ouch! Lord!" A threesome reply to my call sticks to the workshop. If you look at her status board, [Race] Human [First Name] Cologne [Age] 23 years old [Intelligence] 20 [HP] 7 [MP] 5 [Force] 6 [Magic] 10 [Defense] 2 [Magic Defense] 10 And Brother Hot Blood Cutting Macchio's name is Slash. [Race] Human [Name] Slash [Age] 25 years old [Intelligence] 18 [HP] 15 [MP] 2 [Force] 13 [Magic] 2 [Defense] 8 [Magic Defense] 2 At the end of the day, she seems to sleep all the time, a period of little Yulu Furo-haired women. [Age] 13 years old [Lv] 1 [Intelligence] 10 [HP] 4 [MP] 7 [Force] 1 [Magic] 5 [Magic Defense] 4 I have to coach these three from now on. Actually, there are 60 intelligence statuses, Grandpa NPC and others were also on the Fellowship Candidate List. But the LV was already over 7. What is the problem with high LV. First of all, it's simply hard to turn up the LV. The higher the LV, the more experience you need. And in the Normal NPC frame, the status points you get when you level up are 30. In other words, if you get your status points intelligent, you can catch up with Grandpa NPC's intellect as soon as you raise it by 2Lv. "Aside from that, I want you to learn this skill first." That's what I said and handed it to each and every one of them: "Alchemy". "Shining Sword (Arts)" for the acquisition of skills. As a result of going around the 'Hui Sword (Arts) Store' in the pioneer city of Michelangelo, everywhere was 2,000 eso and higher than the price I bought at George's store for the first time. I wanted to buy it from George if I could, but he hasn't replenished any new stock since then. He sold it for 800 eso. I have to thank him for meeting George. All right, all right. Inquisite the status of each researcher and put all the skill points originally in your possession into your alchemy skills. Cologne and Slash to Alchemy Lv2 and Period remain Lv1. As I peruse the status board...... apparently humans get 1 skill point every time LV goes up and 2 for woolen daughters (Sheep May) so I expect it in the future. "Everyone should be mastering the alchemy abilities' conversion '. The first step is to keep even' water '' upper-converted '" That's how I give each of them the Copper Balance, an alchemy kit I bought in the city, and then I leave more and more of the water I bought in bulk at the Bounty Neck and Auction (Wonted) in the workshop. This will also raise the LV of the alchemy skills of the fellows (lab men) and secure the material. 'Fine Water', a success product of superior transformation, and 'Sewage', a failure. Both of these will be raw materials for the potion, so no matter how much you make it, it won't hurt. If you do, you can mass-produce the ingredients of "Emerald Tears". "Okay. We'll make sure you keep up with your expectations." "Ugh! I'll definitely show you a good place! I'm very satisfied with each one of your intentions. "Yeah, yeah. I'm sophisticated." I want to have my own personal workshop (atelier). Consider the name of a great store, sell your own items, materials, etc...... roar! The laboratory is at the forefront of this. It's a good idea to research here and grate the finished stuff, and it looks like a lot of fun! Incidentally, the fourth in the "Anonymous Series," the "Anonymous Guild Hall" is highly versatile. It is an organization to train and organize personnel other than combat and production. You can create an expedition to collect material, or you can create an intelligence agent to know the inside of another country or territory. If it was ore collection, it would be an excavation guild, if it was information collection, it would be a spy guild, etc. Slow down and create a merchant unit in the Unknown Guild Hall, secretly spreading the potion to the market. If we sell potions to the average merchant NPC, it's not something we know where to spread the goods. In that regard, NPC, a special merchant who grew up in the "Anonymous Guild Hall," also has complete control over the distribution route. Even harder to get a leg on if you sell the merchandise in the back while having them hide who you are as a merchant in Count Tallo's territory. This allows us to hide the production of "Emerald Tears" from our territory, and reduces the risk of being targeted. "Hehe, don't let your dreams spread" * [Age] 53 years old [Lv] 24 [Intelligence] 150 [HP] 550 [MP] 700 [Force] 280 [Magic] 1100 [Defense] 220 [Magic Defense] 600 * Rare Old Deacon (Varel Heim) - Perfect Clean, the perfect cleaner That's 1.5 times more mercenary (player). Skill points are the same as mercenaries (players) at 5.

272話 竜系女子の勘違い 案外チョロかったかも? に目配せをすれば、継子もコクリと頷いた。 将を射んと欲すれば先ず馬を射よ。 白銀の天使が欲しければ、まずは外堀りを攻略して本丸をいただくって単純な作戦はかなり成功してるって感じ。 』の大人数ネットワークを活かして『白銀の天使』周辺の人間関係を探る。そこから誰を落とせば、彼女との距離が一番縮まるのかを調べる。そしてタイミングを見計らって恩を売る形でターゲットと仲良くなる。 誤算だったのは、現実改変について思い切って言ってみたら......まさか、ユウ君もコウ君もリアル・モジュールだったなんて。 驚きはしたけど、それが逆にうちらの距離をぐっと縮めてくれた。 「しかしタロはどうして、こんな何にもないような都市を円卓会議の場所に選んだのか」 「うーん、たしかここってイグニトール王家に謀反を起こしたハーディ伯爵領だったよね?」 というか、白銀の天使ちゃんの周りはどうなってるのよ。 この2人、イケメンすぎない? これがリアルモジュールってえぐいよ。 でも......もしかしてこれも運命だったり? いやいや、だって世界がおかしくなってだよ? でもそれを認識できるのは限られた私達だけでさ。 ユウくんっていっつも優しくて紳士的で、今まで見てきた男子とは全然ちがう。 キラキラしてて本当に少女マンガの世界にいるような人で......。 ちゃーん! ソレ言うならコウ君だって最高だよ』 何食わぬ顔で、自然にうちの心を読んでツッコミを入れるのはやめてほしいなぁ 『一見ツーンってしてるのに、気配り上手だし、不安なところを敏感に察してくれて! 不器用ながらも優しい言葉をかけようと頑張ってくれるの、いいよね!』 聞いてもいないのに目だけでコウ君の魅力を語ってくる継子。 でも同意できちゃうほどに素敵な男子たちなんだよねぇ。 『あーわかる!』 『現実改変のお話の時に、私達側にすごく寄り添ってくれたもんね!』 この調子なら白銀の天使だけじゃなくて、ユウ君とコウ君もうちの が300人ほど潜んでいるし。揉めても力押しできるだけの戦力は揃えてるつもりよ。 『天使ちゃんがすごーく強いのは間違いないよ! それより子龍ちゃん、ぜひコウ君を入れて!』 『ユウ君も入れたいよ~!』 なんて前を行くイケメンたちを追いながら秘密の会話で盛り上がっていると、唐突に話題の中心となっている2人が静止した。 「タロ伯爵邸......?」 「は?」 唖然とするイケメンたち。 「まぁ、これが伯爵になったって言ってたアレねぇ......随分立派な館というか、小城......?」 「一都市を支配しているなんてのは......聞いてないぞ......」 「まぁ、予想の斜め上を行くのはいつもの事でしょ。タロなら“伯爵になったって事は、普通に領地もあるよって伝えたつもり”だとか言いかねないでしょ」 「あいつにとっての普通は、普通じゃないんだよなぁ......」 こそこそと話し合う2人の様子にどうしたのかなー、と思って前方を覗きこんでみれば―――― 「貴様らは何者だ!」 「「「銀姫に 大音声がビリビリと響いた。 すごい豪邸が建てられた敷地、立派な門の先の中庭で何だか妙な集団が叫び声を上げてる。 「その豚ども 「「「ハッ、豚は豚らしく家畜のように喰われる定め!」」」 「「「銀姫の糧となり血肉となり、銀姫をお守りするためであります!」」」 小柄な青髪の少年が、およそ100人あまりの......うそ、あれって全部 とにかく謎の集団を前に、鬼のような形相で怒鳴り散らしていた。 「よぉーし、貴様ら豚どもの気持ちはよぉーくわかった! しかしまだまだ豚臭さが薄過ぎるぞ! もっと 意味がわからない。 けれど異様なまでの緊張感と重々しさだけは十分に伝わってくるわね......。 「腸詰にされてウィンナー気取りの豚野郎か!?」 「「「サァーノーサー!」」」 中庭全体に響く怒声、それに懸命に答える集団は......一糸乱れぬ動きで踵を揃え、張り詰めた弓の弦みたいに真っすぐ姿勢を正した。 その動きだけでうちの警戒メーターは一気に上昇する。 かなり高い水準の練度、しかも集団戦を得意とする匂いがする。 「じゃあ、お前らは何者だ!」 あれはかなりヤバい奴らよ。 だって、どうして全員があんなに厳めしい表情で気をつけしてるわけ? まるで空気を睨み殺す勢いで目力とか半端ないし......1人1人が歴戦の猛者、厳しい戦いをくぐりぬけてきた兵士のそれよ! まさかあれほどの数を一気に集結させるなんて......。 うちらは今回、かなり無理を言って集まってもらって300人。なにせ噂の『白銀の天使』をうちに入れようと思うって伝えたら、男たちのやる気が物凄かったからね。 その三分の一に達する数をあんな簡単に......どこにも所属していない 「久しぶりだね、RF4-you」 「アール、早い話どうしてこんなに連れて来た?」 そして異次元な人達に気軽に話しかけちゃうイケメンたち。 ちょ、ちょっと待ってよ。勝手に入っていいの!? こんな立派な場所が、円卓会議とかいう話し合いをする場なの!? 「おお、ユウ殿にコウ殿でありますか!」 しかもイケメンたちがあの異様な集団に対し、本当に何事もなかったみたいに......極々自然に接しているのに疑問を持っちゃうのはうちだけ? なに、これが『白銀の天使』の周りでは日常なわけ? 「何やら不穏な空気が渦巻いているとお聞きして、閣下の元に参上すべく同志たちも集結したいと!」 しかも自然発生なのかーい。 『白銀の天使』が招集をかけたわけじゃないのかーい。 「アール、ちょっとこれはねぇ」 「いや、いらねーだろ。これから戦うわけじゃあるまいし」 「いえいえ、そんな事はないでありますよ? 噂によれば天使閣下を狙う不届き者共の集まりが、虎視眈々と裏で動いているだとか?」 小柄な青髪少年はなぜかねっとりとうちらを見つめてくる。その怪しい様子から、まさかうちらの思惑がコイツには既にバレているのではと不安になってしまう。 「それに軍たるもの、天使閣下の手となり足となり、馬車馬の如く敵を蹂躙するものであります! 戦の勝敗は事前準備にかかっていると言っても過言ではないのであります!」 「アールがおかしいのはいつものことだね」 「放っておくか。でもアール、今回の円卓会議に呼ばれたお前だけはしっかり参加しろよ」 「イェッサーであります!」 やっぱり......いつもの事なんだ......。 が思わぬ戦力を目の当たりにし、揃って息を呑んでいれば―― そんな呼吸すら許さないと言わんばかりのプレッシャーが不意に放たれる。 空気が凍てついた。 そう錯覚してしまうほどの極寒と威圧の根源は、いつの間にか背後から現れたポニーテールの美人。 いつでも殺せたぞ、と言わんばかりに颯爽と追い抜いては中庭へと進んでしまう。すれ違いざまに確認できたのは腰にぶらさげた双剣、そして鋭い切れ長の目で私達を値踏みするように一瞥してきた事。 彼女の背後には数人の 一瞬でも目を離したらキルされかねない、そんな恐怖心からだ。 うちは彼女たちが誰なのか知っている。 たった数人なのに、目の前の100人よりも重いと思わせる空気。 あれがPvP最強と言われた どうにかここを抜けだして合流できれば、まだ五分五分よ......! 「量より質とアドバイスをしてやったというのに......貴様とくれば......」 「これはこれは、姉君殿」 鬼神美女に平然と歩み寄るアールと呼ばれた青髪の少年の度胸には驚かされてしまう。 うちだったら、あんな抜き身の剣みたいに殺気ばんばんに飛ばしてくる人と会話なんてごめんよ。弱い奴ほどよく吠える~なんて言うけど、あれは別格。本物の実力が備わってるからこそ出せる威圧よ。 あれこそ、関わっちゃいけない類の狂気なのに。 「貴様に姉君などと呼ばれる筋合いはない。こんな虫を呼んだのは......まぁ可愛い太郎の要望であれば仕方ないわね」 「閣下の招集とあらば、どこへとも馳せ参じますとも」 そうして納得したシンは、一瞬だけ周囲を窺っては青髪少年へと顔を近付ける。 「......それで、しっかり撮れて......だろうな? ......太郎のスクショ......」 「ええ......こちら......32枚......」 2人は真剣な表情で何かコソコソと話し合っている。 】は敵を今すぐ斬り殺しかねない、全集中の顔で。 アール少年は下卑た悪だくみを腹に抱えている、醜悪な笑みで。 「では......こちらの......3枚と......こッ、これはッ......!」 「......限定物ですよ......、この恰好は......時に......」 】の瞳が怪しく光る。それに乗じてアール少年の笑みも深まる。 まさか......。 まさか、この2人にはうちらの狙いがバレているのでは? どうやって、うちらに落とし前をつけさせるのか、算段を企てていたり!? で、でも、うちらだって対抗できるはずよ。 今のところ、白銀の天使の周囲にいる戦力は想定内だし。これに 最初が肝心なのよ! 堂々としてればいいの! じゃないと白銀の天使に頼りないって思われて、うちに入ってくれなくなってしまうかも! それだけはダメ! うちらはいつだってやれてきた。今回も絶対に仲間にしてみせるんだから。 そう自分を鼓舞し、平然と前を進むイケメン達の背中に隠れながら歩く。 「あっ、兄さん!」 ヒッ、今度はなに!? 人懐っこそうな少年が、コウ君に可愛らしくブンブンと手を振って走って来たからだ。 「どうしてジュンヤがここに?」 「んっ、ちょっとタロさんと取引関係のお話があってね。『武打ち人』の支店をここに出そうかーって」 ちょっと美少年なその顔に注目していたのがいけなかったんだ。 彼の背後には禿頭のいかにも職人気質なムキムキおじさんが、その隣には神経質そうなムキムキ青年が......。 「おうおう、ここがあの嬢ちゃんが言ってた 「ガンテツさんもわかっているでしょう? 工房にしては、大きすぎますね。しかし俺達の新しい支店や工房の間借り場所には十分すぎる広さです。景観も立派だ」 「ったぁーくよぉ、刀術スキルが販売されるって嬢ちゃんから連絡が来た時はびっくらしたぜ」 「そうなれば自然と俺達が作った刀も売れます。どうせなら、刀術スキルの なんか物凄い会話を平然としている2人を私は知っている。 しかもぞろぞろと生産職を本職としてやってそうな が手に持つ武器は、決まってこの人が打った武器だという噂は、ほとんどが真実。うちもこの人に作ってもらいたくて、大金を貯めている最中だったりするし。 まさに武を打ち続ける、鍛冶師たちの最高峰を突き進む傭兵団を率いてるだけあって......圧倒的な存在感がにじみ出ているなぁ。 がそう言うなら、おりゃぁ賛成よ」 「俺も異論はないです」 「おうっ、んじゃあまぁ白銀の嬢ちゃんにお願いすっかねぇ」 「打診の交渉は俺に任せてください」 まさかそんな大御所が、支店を出す許可を一個人へ打診しに来てる? 「あらぁん~、マサちゃん達も来てたのぉおん?」 さらにうちの動揺は増す。 「おう、ジョージィ! 元気でやってっかぁ!」 「ジョージさん、とマダムミネストローネさん、お久しぶりです」 『武打ち人』の面々に挨拶を交わしていたのは、上位生産職 肩書きだけじゃない確かな実力。 副団長であるジョージと白銀の天使に繋がりがあるって、耳にはしてたけど......わかってはいたけどさぁぁ......。いざこうして目にすると、えげつない迫力があり過ぎて思わず腰が引けちゃうよ。 相手に、普通に交渉したり仲良くしたりする白銀の天使の気が知れない。 「ジョージが来てるってことは、やっぱりてめぇか。ここで刀術スキルの 「うふん♪ 御明察よぉん。今日はうちの団長を天使ちゅわんに紹介したくて、会議がてらに連れて来たのォん」 「『武打ち人』のみなさん、今後も『サディ☆スティック』とのお取引を、よしなに、よしなに、よしなにぃぃぃいいいい?」 こんな恐ろしい人がわざわざ足を運んできてまで、白銀の天使に会いに来てるって......。 そもそも武力だけだって一個人が持っていい戦力じゃないのに、クラン・クラン内で指折りの生産職 武力とお金、その両天秤を自在に上下できる程の人物が【白銀の天使】だって言うの? たった10歳前後の子供が? しかも現実改変とも関係してそうな『円卓会議』なんての中心人物で......? 何事かと周囲の傭兵たちが目を向ければ、そこには赤髪をなびかせたローブ姿の傭兵が1人。 盛大な炎を背後に咲かせ、如何にも自分が演出した登場シーンに酔ってるような仕草で前髪をかきあげている。 「はーッはッはッは! 我は眠らずの魔導師グレン! 我が愛しの花を守るべく、推参したぞ!」 その少年は意味不明な言語を述べて、高らかに笑っている。 彼の後ろには10人以上の ここに来て、また強者が揃うって......。 「『百鬼夜行』のグレン君が一体ここに何の用かな?」 「早い話、お引き取り願おうか」 珍しくユウ君とコウ君が軽い敵意を見せている。 「愚鈍な『百騎夜行』め! 貴様らは気付いてないのか! 我が花の窮地だということに!」 眠らずの魔導師グレン......たしか団員から聞いた事がある? そこそこ強い傭兵団の団長だった気がするわね。 「あー、もうこれは無視でいいかな、ゆらち」 「あんな馬鹿キモ兄貴は放置でいいよ」 そんな彼の諫言を、ユウ君たちは軽く流している。 「なっ! 貴様らは本当に知らないのか!? 今や我が花、白銀の天使は複数の あんたなんて事を口走ってるの! 今ですら難攻不落な空気がにじみ出てるのに、この先警戒でもされたら本気で勧誘失敗しちゃいそうじゃない! さっきまでグレン君を相手にしないスタンスだった2人が、急に空気を豹変させる。 それは可愛らしいぬいぐるみが、凶悪な化け物に変身したみたいな迫力を伴って。 「タロを狙う 「それはお前らの事じゃないのか? 指一本でもアイツに触れてみろ、容赦しないぞ」 柔らかな微笑みが素敵なユウ君の顔はもはやドス黒いものに染まっている。 ツンデレが期待できる魅惑のコウ君は、絶対零度のツンツンぶっちぎりの冷え込んだ瞳でグレン君を睥睨しているし......。 「おい、そこの虫? 私の太郎が危険だというのは本当か? むしろお前が害悪に他ならないのではないか? そういえば、以前にお前は太郎が欲しいとか、フレンドになりたいだとか、ストーカーまがいな態度で迫っていたと小耳に挟んだ事があるが? 待てよ、そもそも怪しいのはそこの虫も同じか」 すごい早口でいて、滑らかにドスの利いた声音でグレン君をゆするのはもちろん【狩人の さんの妹さんに手を出すってなら、サナトリウムの借りもありますし、俺らも黙っちゃいねえなぁ」 シンの背後には殺気だった『首狩る酔狂共』がのそりと動き出す始末。 「あらぁん? 今日は大事な日なのよねぇん? 邪魔をするなら全員 鳴かすの部分だけ、妙に野太い声を放つ鉄血ジョージ。 「戦闘は得意じゃねーが、大事な取引先相手が潰れちゃ俺らの大損だ。いっちょ、かってぇ金槌を頭に落としたろうか」 「いささか不本意ではありますが、共闘といきますか。で、俺らは一体誰に味方すれば?」 非戦闘の傭兵団『武打ち人』まで本気モード!? マサムネさんのヤルの一言、ちょっと怖すぎませんか? を背中から取り出してるし!? 「総員、戦闘配備!」 「総員、突撃準備!」 みなぎる戦意だけで圧死させるのかってぐらいの勢い、絶対うちの団員では出せない。猛獣が解き放たれるのを、今か今かと待ちわびる狂気さを感じるし! しかも素早く迅速に三隊に分けてるし! 一隊はグレン君、一隊は【狩人の 『なにこれ。やばくない?』 『わからない。うん、やばいね』 アイコンタクトで を統べる団長がこれだけの数集まるって異例中の異例、前代未聞よ! どうなってるの、このカオス状態は~! 一触即発の雰囲気に、あまりのプレッシャーにうちは怖くなってしまい......ユウ君の影にそっと身を縮めた。継子も同じ心境だったらしく、コウ君の背にひっそりと佇んでいる。 もうどうしようもないこのピンチに、どうせならイケメンに甘えてしまおうっていうのは乙女の本能なのかもしれないね。そんな現実逃避を胸にうちは絶望を受け入れようと思い、目を閉じる。 不意に『ドゴンッッ!』と地面が大きく揺れ、何かが陥没する音が響いた事で、私はおそるおそる目を開けてしまう。 まるで大地そのものが動いたかのような錯覚に陥る。軽くうちの身体は宙に浮いて、着地した事に遅れて気付く。 今度はもう何なのだろうと、呆れ半分で激震地へと目を向ければ。 今度こそ、本当に心臓を掴まれる気持ちに支配されてしまった。 彼女は確かに高貴だった。 誰もが目を奪われてもおかしくない白銀の輝きを放ち、幼さの中に確かな気高さすら垣間見える。 そんな彼女は、うちらより数十メートル高い位置でプンプンと頬を膨らませている。 なぜ幼い子供がうちらより高い視線にいるかといえば―― それはあまりにも巨体過ぎる、まぎれもない巨人の肩に乗っていたから。しかもタダの巨人ではなく、ところどころ腐敗しているような気がする。それに立派な鎧と武器を手にし、その豪気さがこちらをいつでも叩き潰せると物語っている。 サマ困ラセル奴、全部ツブス」 「ドーンさん、まだ攻撃しないで」 そうか、先程の大きな振動はこの巨人だったのか。 そう理解した私が次に見たのは巨人の後ろ。銀色の鎧を着込んだ騎士たちが次々と展開されていって、すぐに臨戦態勢の構えを取ってる。多分、数は60人前後。 さらには中庭をぐるりと囲むようにして、100人規模の衛兵NPCまで。 部隊、いつでも攻撃できます!」 騎士を代表とする1人が声高らかに宣言する。 もちろん、誰に向けて言っているかは明白だ。 命令を待つその姿勢から、これまた彼女の傘下なんだろうなぁ......。 鷹揚に頷く銀髪の美少女に、全員の視線が釘付けだろうに。うちも例外じゃないし。 でもそれも長くは続かなかった。 だって、人間離れした跳躍力で巨人の前に飛び出てきた人達がいるから。 それは全部で50人前後の男女。 一見して普通の街人NPCと思ってしまうけれど、その身体能力からして常識を大きく逸脱しちゃってる。 彼ら彼女らが一斉に『ウォォォォォオオオンッ!』と雄叫びを上げれば、みるみる間に体毛を生やし、その上半身を屈強なものへと変形させていった。 普通の人狼とはあまりにもその姿はかけ離れていて、月のように真っ白。そして体躯が人の2倍から4倍ぐらいに膨れ上がっている。 もうね、無理。怖すぎでしょ、ここ。 1人が持つにはあまりにも過剰すぎる戦力に、この場の誰もが驚嘆してると思う。 そんな驚きなんてお構いなしに、心地よい旋律が鳴り響く。 「みんな、仲良く!」 それは正真正銘【白銀の天使】から発せられた言葉。 人狼だけでなく、巨人までも従えていたなんて聞いてないよ。 もう驚きを通り越して、半笑いしか出てこないよ。 彼女の周囲が大した事ないなんて、勘違いしてたさっきまでの自分はなんて呑気だったんだろう。 「みんな、仲良くだよ?」

275 272 Stories Dragon Girls Mistakes Could it have been an out-of-the-box choro? When I looked at my stepchildren (Mako), my stepchildren snorted. If you want to shoot the general, shoot the horse first. If you want an angel of silver, I feel that a simple operation would be quite successful if you first attacked the outer moat to get Honmaru. Explore relationships around "Angels of Silver" using a large network of people from "Dada Edge". Find out who you can drop from there, and you'll get the most distance from her. And get along with the target in the form of anticipating the timing and selling favors. What was a miscalculation was when I said thoughtfully about the reality alteration... I can't believe you and Koo were both real mods. I was surprised, but that, in turn, narrowed our distance a lot. "But how did Taro choose a city like this for a round table meeting?" "Um, maybe this was Count Hardy's territory, where we had a conspiracy against the Ignitore royal family, right? I mean, what's going on around Silver Angel? Aren't these two too handsome? This is the real module. But... could this also be fate? No, no, no. 'Cause the world's going crazy, right? But only a limited number of us can recognize it. Yu-kun has always been sweet and gentleman, completely unlike any man I've ever seen. He's like glittering and really in the world of girl cartoons...... "Shiryu! If you say so, Koo, you're the best." I hope you stop reading our minds and putting in the scratches naturally, stepchildren, with what you don't eat. 'You're a seemingly tween, but you're a good attentive, and sensitive to the anxiety! He tries his best to say clumsy but gentle words, that's good! I'm not even listening, but my eyes are the only stepchildren who's going to talk about your charm. But they're so nice boys that I can agree to them. "Uh, I get it! 'You leaned so close to us when we talked about changing reality! At this rate, I wonder if you and Koo can join our mercenary regiment (clan) as well as the Silver Angel - what a pale hope. 'Cause the guard is so much looser than I heard... In case anything happens, there are about 300 members of our mercenary regiment (members) lurking in this [unknown city]. Even if you rub it, you're going to have all the strength you can push. "Angels are so strong, I'm sure! Rather than that, son dragon, I'd love to have you in! "Yu, I want you in too!" What an exuberance in a secret conversation as he followed the handsome men going before, the two suddenly stood still at the center of the topic. "Count Tallo's residence......? "What?" Brilliant handsome people. "Well, he said this made him count. Aren't you... a pretty fine museum, Ojo...? "I can't believe you're ruling a city... I didn't hear that..." "Well, it's always the same thing to go diagonally up the anticipation. Tallo would have said," I'm going to tell you that there's usually a territory where you're counted. " "Normal for him, he's not normal..." I don't know what's wrong with the two people we're discussing with, but I thought I'd take a peek forward and... "Who are you people! "" "I am a humble pig who is a samurai to Princess Silver! The loud voice sounded vile. Some strange group of people are screaming in the courtyard at the end of a fine gate on the grounds where an amazing mansion was built. "Why are these pigs here?" "" "Ha, the rule that pigs are eaten like pigs and like livestock! "" "It is to feed and flesh the Silver Princess, to protect the Silver Princess! Little blue-haired boy, about a hundred or so... lying, is that all mercenary (player)? Anyway, before the mysterious group, they were yelling and scattering in ghostly shapes. "Oh, and how you pigs feel. Oh, I get it! But the pig smell is still too thin! More pigs! I don't know what that means. But it only conveys enough tension and severity to be unusual... "Are you a wiener tempered pig with your bowels stuffed!? "" "Saarnoser! The rage echoing throughout the courtyard, the group answering hard to it...... aligned their heels in an undisturbed motion and corrected their posture straight like a string of strained bows. That movement alone raises our alarm meters all at once. Pretty high standard of practice, plus I smell good at group warfare. "Then who are you people! Those are pretty bad guys. 'Cause how can everyone be so careful with such a harsh look? It's like you're half-eyed and half-eyed with the momentum to stare and kill the air... every single one of you is a fierce warrior, a soldier who's been through a tough battle! I can't believe we got all those numbers together at once...... We had 300 people gathered this time, saying it was quite impossible. When I told her I was going to put the rumored "Silver Angel" in our house, the men were very motivated. It's that easy to get to a third of them... and gather mercenaries who don't belong anywhere...? "Long time no see, RF4-you" "Earl, how did you get me here so fast? And handsome people who talk to people in different dimensions easily. Hey, wait a minute. You can come in on your own!? Such a splendid place to discuss round-table meetings!? "Oh, is it Lord Koo to Lord Yu! Besides, it's like nothing really happened to those different groups of good-looking people... we're the only ones who question them even though they're dealing with them extremely naturally? What, is this everyday around The Silver Angel? "I heard there was some disturbing air swirling around, and comrades wanted to gather to ascend to Your Excellency! And is it naturally occurring? - Yes. Didn't "Silver Angel" summon you? - Yeah. "Earl, hey, this isn't it" "No, you don't. We're not going to fight anymore." "No, that's not true, is it? Rumor has it that a gathering of the undetected is moving behind the tiger's eyes? The little blue-haired boy stares at you for some reason. That suspicious appearance makes me anxious that our thoughts have already been found out by him. "And it is a military thing, an angel's hand and a leg, that ravages the enemy like a carriage horse! It is no exaggeration to say that winning or losing a battle depends on being prepared in advance! "It's always the same with Earl." "Let it go. But Earl, I've been called to this roundtable meeting, and you're the only one who needs to be there." "It's Yesser! I knew it... it's the usual thing... If we and our stepchildren (Marco) saw an unexpected amount of power and were all breathtaking... The pressure of not even telling you to breathe like that is accidentally released. The air froze. The root of the extreme cold and intimidation so illusory that at some point the ponytail beauty emerged from behind. I could have killed you any time I wanted, but all I had to do was chase you through and you move on to the courtyard. What I was able to confirm was that I had glanced at us with a pair of swords hanging on my hips and sharp cleavage eyes. Behind her are a few mercenaries (players) following her in silence. We couldn't take our gaze off the group with the atmosphere of the strong drawing the line at a glance. If you take your eyes off me even for a moment, you could be killed, out of such fear. We know who they are. The air makes you think it's heavier than the 100 in front of you, even though it's only a few. That's the mercenary regiment (clan) said to be the strongest in PvP: "Neck hunting drunkenness"... If we can get out of here and rendezvous somehow, we're only five minutes away...! "I said I gave you more quality and advice than quantity... if only with you..." This is my sister, my lord. The darkness of a blue-haired boy called Earl, who walks flat to the godly beauty, amazes me. If it was us, I wouldn't be talking to someone who would fly me to a killer's night like that. The weaker he barks the better - I don't know what to say, but that one is different. It's intimidating because it's equipped with real strength. That's the kind of madness you shouldn't be involved in. "You don't have a relationship called you, sister, etc. I called these bugs... well, if it's the request of my sweet Taro, I can't help it." "With His Excellency's convocation, we can go anywhere." So convinced Singh, looking around for only a moment, puts his face closer to the blue-haired boy. "... so take a good shot... wouldn't you?... Taro's Suksho..." "Yep... here... 32 sheets..." The two are discussing something with Kosokoso with a serious look. [Hunter's God (Singh)] could slaughter and kill his enemies now, in the face of full concentration. Earl boy is an inferior evil. He has a crust in his belly, with an ugly grin. "So... here's... three and... here's this...! "... it's a limited edition..., this fitting... sometimes..." At one time, the eyes of [Hunter's God (Singh)] glow suspiciously. multiplying it also deepens Earl boy's grin. No way...... No way, do these two have our aim figured out? How, are you trying to figure out how to get us to drop ahead!? So, but we should be able to fight it. So far, the power around the Silver Angel is within our expectations. Add a few werewolves to this, but it won't be a big mistake! We are also the leaders of the Great Alliance! It's the first thing that matters! You just have to be grand! Otherwise, they think they won't rely on silver angels, and they might stop coming into our house! That's not all you can do! We've always been able to do it. I'm definitely going to make you one of us this time. Yes, I inspire myself and walk in hiding on the backs of the handsome men who move forward flat. "Ah, brother! Hih, now what!? Because a nostalgic boy came running at you with a lovely boom wave. "Why is Junya here? "Eh, I need to talk to you about your business relationship with Mr. Taro for a second. You want me to bring out a branch of Wushu Man here?" I shouldn't have been paying attention to that little pretty boy's face. Behind him is Uncle Mukimuki, the bald head's almost-craftsman temperament, and next to him is a nervous looking Mukimuki youth... "Whoa, this is the workshop the lady was talking about. Genklow, what do you think?" "You know Mr. Gantetsu, don't you? For a workshop, that's too big. But it's too big for our new branches and workshop rentals. The landscape is splendid." "Oh, wow, I was surprised when the lady contacted me that my knife skills would be sold." "Then you can sell nature and the swords we made. At any rate, you're a young lady who doesn't know how to build a knife next door to selling her sword skills." I know two people who are flat out having some amazing conversations. Besides, there are a bunch of mercenaries (players) who do all the productive work as a full-time job... Most rumors are true that the weapon in the hands of a mercenary (player) who is said to be a powerful man is determined to be the weapon struck by this man. We want this guy to make it too, and he's in the middle of saving a lot of money. I'm just leading a mercenary regiment that keeps hitting the martial arts, pushing the blacksmiths to their peak... with an overwhelming presence everywhere. "If that's what the captain says, I agree." "I have no objection either." "Whoa, whoa, whoa, whoa, whoa. Ask the silver lady." I'll take care of the negotiation. No way. Has the Grand House come to see a single individual for permission to open a branch? "Oh, Masa and the others were here, huh? Furthermore, our agitation increases. "Whoa, Georgie! How are you doing? "Mr. George, and Madame Minestrone, it's been a while." Greetings were exchanged to the face of "The Martial Striker," [Iron Blood George], deputy leader of the Higher Production Mercenary Corps (Clan) Sadie Stick. And the flashy clown-looking woman next door is the captain of the regiment [torturing ghost (yummy) joker]. It's not just the title. Sure strength. I heard you had a connection between George, the deputy commander, and an angel in silver... I knew it, but come on... If you look at it like this, it's too powerful to hide, and you can't help but lose your back. I don't feel like a silver angel who would normally negotiate or get along with such a mercenary (player) opponent. "Does George mean he's here, after all? Selling Swords of Swordsmanship (Arts) here" "Ugh. Oh, my God. I wanted to introduce our captain to Angel Cucumber today, and the meeting brought him here." "Ladies and gentlemen of" The Martial Striker, "we will continue to do business with" Sadie Stick, "how, how, how, how, how good? He said he was coming to see an angel in silver until such a horrible person came all the way here... Even though force alone is not a good force for an individual in the first place, I wonder how much of an economic influence could be gained if there were such a deep link within a clan clan to a production mercenary regiment (clan) with a finger fold... You're telling me that [Silver Angel] is someone who can easily go up and down both scales of force and money? Just around 10 years old? Besides, he's such a central figure in the 'round table meeting' that it has to do with reality alteration...? If something happens and the mercenaries around you turn a blind eye, there is one mercenary in a robe with red hair. He blooms a huge flame behind his back and raises his forehead with a trick like he's drunk on an appearance scene he performs. "Ha-ha-ha! I'm a sleepless magician, Glenn! To protect my beloved flower, I've made a reference! The boy speaks an unintelligible language and laughs softly. He also has more than 10 mercenaries (players) standing behind him. Everyone can assume he's a senior mercenary (player) because he's all wearing good quality gear. He said he'd come here and have the strong again... "Glenn from The Hundred Nights, what the hell are you doing here? "Quick story, can I pick you up?" Rarely do you and Koo show mild hostility. "You stupid 'Hundred Rides Night Trip'! You didn't notice! That it's my flower predicament! Sleepless Magic Instructor Glenn... but have you ever heard of him from a member of the team? I think you were the leader of a strong mercenary regiment there. "Uh, can we just ignore this now, Yuki" "You can leave that stupid creep brother alone." You gentlemen are gently flushing his words like that. [M] "Behold! You guys really don't know!? Now we have information that our flowers, angels of silver, are being targeted by multiple mercenary regiments (clans)! What are you talking about? Even now there's a lot of difficult air out there, but if you're even on alert ahead, you're not seriously going to fail to solicit! Until just now, Glenn, it was a stance not to deal with you. The two suddenly leopard the air. That comes with the power of a cute stuffed animal like it's been transformed into a vicious monster. "Mercenaries after Taro?"... well, for the control of Taro... " "Isn't that about you guys? Touch him with one finger. I won't forgive you." Yu with a nice soft smile. Your face is no longer stained with dos black. The enchanting kou you can expect from Tundele is glaring at you with the chilled eyes of an absolute zero degree tumbling... "Hey, bugs there? Is it true that my Taro is in danger? Wouldn't you rather be nothing more than vicious? Speaking of which, have you ever pinched your little ear before that you wanted Taro, that you wanted to be your friend, that you were approaching him with a stalking attitude? Wait, it's the same thing with the bugs in the first place." Awesome quick mouth, and of course it's Glenn who lets you loose with a smoothly dosty voice [God of the Hunter (Singh)]. Plus, she named herself Legion of Silver (Silverray) and started pointing a double sword cut at Earl Boy, who had been discussing it with Kosokoso until just now. "If you want to get your hands on your sister, you owe me sanatorium, and we won't shut up." Behind Singh was a killer. The beginning and end of "Neck Hunting Drunk Co" moves out of its sleigh. "Oh? It's a big day, isn't it? -If you want to interrupt, we'll all squeal. Only the part that rings, Iron Blood George that emits a strangely wild voice. "I'm not good at fighting, but it's a huge loss to us if our important business partners crumble. I think I dropped my hammer on my head." "I don't know, I don't mean it, but do you want to fight together? So, who the hell do we side with? Seriously mode to the non-combat mercenary regiment 'Wushunter'!? Isn't Mr. Masamune's yall word a little too scary? I'm taking the old one out of my back!? "All personnel, battle deployment! "All hands, prepare to storm! Momentum about whether to let him die of crushing just because of his conniving will, can never be given out by our members. I feel the madness of waiting for the Beast to be unleashed, now or now! Besides, we're splitting up into three teams quickly and quickly! One squad is for you, Glenn, one squad is for [God of the Hunter (Singh)], and the spearhead of the last squad is pointing this way for some reason, and no, no, no, no! "What is this? Not bad? ' 'I don't know. Yeah, it sucks.' Talk to your stepson in eye contact. Even now, I've noticed an unusual and unprecedented gathering of a single Mercenary (player) leader who can lead a Mercenary Corps (clan)! What's going on, this chaos state! The one-touch atmosphere scared us into too much pressure...... Yu I gently shrunk into your shadow. He said his stepchild was in the same mood, and he's sitting securely on your back, Koo. Maybe it's the maiden's instinct to sweeten this pinch, which I can't help anymore, to a handsome man anyway. With such a reality escape in our hearts. We try to embrace despair and close our eyes. I accidentally said, 'Dogong!' and the ground wobbled heavily, and the sound of something sinking made me roughly open my eyes. Fall into the illusion as if the earth itself had moved. My body floats gently in the universe and realizes that it has landed late. Now I wonder what it is, if I turn my attention to the earthquake in a frightening half. It was only this time that I was really governed by the feeling of being grabbed by my heart. She was certainly noble. It emits a silver glow that is not strange for everyone to be blinded, and even a glimpse of the definite height in the young. That's how she swells her pumps and cheeks a few dozen meters higher than ours. When it comes to why young children are looking higher than us... That was too giant, because it was on the shoulders of an unbridled giant. Besides, I don't feel like a free giant, I feel corrupt by the way. Plus I have fine armor and weapons, and I'm telling you that the grandeur can smash this one at any time. "Sama's trapped, Russell, all Tubbs." "Mr. Dawn, don't attack me yet" Well, was this giant the big vibration earlier? That's how I understood it. The next thing I saw was behind the giant. The knights wearing silver armor are unfolding one after the other, and they immediately take up a collision posture. Maybe, the number is around 60. And even try to circle the courtyard, up to the 100-man guard NPC. "You can attack the Knights of the Counts of Taro (Ritter Alden), as well as the Guardian of the City (Guardy) Squad, at any time! One representing the knight declares with a high voice. Of course, it's obvious to whom you're referring. From that attitude of waiting for orders, I guess this is under her umbrella again...... Everyone's gaze would nail the silver-haired girl snorting at Eagle Deep. We're no exception. But that didn't last long either. Because there are people who have jumped out in front of giants with their human detached bouncing power. That's around 50 men and women in all. At first glance, I think of it as a normal city person NPC, but because of its physical abilities, it deviates greatly from common sense. They're all like, "Wow, wow, wow! 'And if he raised his roar, he grew all his body hair, and deformed his upper body into a tough one. That figure is too far from a normal werewolf, white as the moon. And my body is swelling about twice to four times more than a person's. No more, I can't. You're too scared, right here. I think everyone on this scene is amazed at how much power one has too much to have. I don't mind such a surprise, a pleasant melody sounds. "Guys, get along! That's a genuine [Silver Angel] word. I didn't hear you were able to follow not only the werewolf, but even the giant. I've already passed the surprise and all I get is half a laugh. I was wrong about her surroundings. What a swallow I was until just now. "Guys, we're good friends, right?

28話 空色ドレス 『ポーン』 クラン・クランにインすると、すぐにミナからフレンドメッセージが飛んできた。 『天使さま、今どこですか?』 『ジョージのお店』 ログアウトした場所がここだったからな。 『またジョージさんのお店ですか......』 『え、うん。ログアウトした場所がここだったし?』 『そういえば、そうでしたね』 何をしようか、まだ決めていないしどうしようか。 :ミナヅキからPT申請がきました: :受託or拒否: 迷っていると、こちらの有無に関係なく申請が飛んできた。 まぁ断わる理由もないし、いっか。 受諾を押して、ミナのPTに加わる。 それにしても、俺がログインしてからすぐにフレンドメッセージを飛ばしてくるとは、フレンドリストをこまめにチェックでもしていたのだろうか? 『今から、そちらに向かいますね』 『お、わざわざ、ありがと~~』 考え過ぎか。 「はぁはぁ」 しばらくすると、一所懸命に石道を駆ける金髪少女の姿が見えた。 なんだか、わざわざこちらまで移動させたことに、ちょっと罪悪感を覚える。 「ミナーっ」 俺はぶんぶんと手を振りながら、彼女に近づく。 ミナもフルフルと右手を振りながら、息を切らせながら笑顔で走ってくる。 「てん、し、さまっ」 「わざわざ、ごめん」 合流してからミナはちょっとの間、荒い息を吐いていたが呼吸が落ち着くと法衣の裾をパタパタ叩き、服の乱れを整えた。 女子力......。 「ふぅ、そういえば天使さま」 さて、これから何をしようかな。 「なに?」 「〈妖精の舞踏会〉、楽しみですね」 あったかい陽の元のような笑みをふんわり浮かべるミナは、心の底からワクワクしていそうだった。 この年頃の女の子って、真っすぐだなぁ。 俺も難しく考えすぎずに、舞踏会をある程度楽しもうかな。 そんな気になれる笑顔だった。 「うんうん。楽しみだ」 「そうだ、天使さまっ。あのドレス着てみてはいかがでしょう」 「ドレスってミソラさんからもらったやつ?」 「そうですっ」 期待に胸を膨らませて、こちらをキラキラっした瞳で見つめてくるミナが...... 「え、えっと......ここでは、その......」 人目もある。 なにより、生まれてこの方、女物の服など身に付けたことがない。 俺の男としての尊厳に関わってくる問題だ。 「また、ジョージさんのお店ですか」 へとしわを寄せるミナ。 「でも、そんな天使さまの恥ずかしがり屋さんなとこも好きですっ」 そう言って、ミナは俺の手をひっぱり輝剣屋スキル☆ジョージの扉を開けたのだった。 え、ちょ。 俺、着るなんて一言もいってない......。 時として、女の子は強引である。 「ぐっ、そろそろ脱いでいいかな」 この装備は間違いなく、俺がもっている中で最高級の装備だと思う。 特に魔法防御のステータスが異常だ。 「何を言ってるのですか! 天使さまっ」 「そうよそうよぉん♪ もっとわたしたちに、見・せ・てぇん」 「ジョージさんは見なくていいです」 神速の速さでミナがジョージに眼つぶしをしている。 「ぐほぉワッツ!?」 痛そうだが今はそれどころではない。 スカートの裾も短いわけでもなく、肩口や胸元が大胆に開いてるわけでもない。露出度の高い装備とは全く 鏡に映った自分を見て、ふりふりのドレスを着た自分は。 まさにロリータだった。 「もう脱ぐね......」 「天使さまっ!?」 ミナが俺の手を掴もうとしたので、ついビクっとしてしまい。 バックステップをしようとしたら、ソレは起きた。 ふわりと身体が宙を浮き、そのままジョージの店の天井へと頭をぶつけた。 「えっ天使さまが飛んだ?」 「ほわっつほわっつ!? 目が~~目がァン~~」 そして、ゆっくりと地上へと、本当にゆっくりと地上へと引き返す。 「な、なんだこれ」 急いで各項目をチェックする。 特殊効果:装備者にかかる重力が六分の一になる。 そういえばあったな。それらしい説明が。 試しに普通に歩いてみるが、やはりふわっふわっと10~40センチほど浮いては、ゆっくりと着地するを繰り返す。 「すごい......」 これを着ながら外に出て、大空へと思いっきりジャンプしてみたい衝動に駆られる。 「天使さま、それって......」 「うん、このドレスの効果みたい」 感動するミナの横で、ようやくうめき声を上げるのをやめたジョージがはてなマークでこちらを見ている。 俺は試しに、軽く足を踏み込んで1メートルぐらい浮いてみる。 そのまま、くるくるーっと身をよじらせて回転。 フィギュアスケートでやるような、トリプルアクセルをふわっと、ゆっくりと決めてみせる。 スカートの裾がふぁーっと盛り上がって、すこし恥ずかしい。 それを見たジョージはまじまじと、俺の華麗なる姿を凝視して歓喜のおたけびを上げた。 「きゃんわいいいいいいいいッヒギイイイイイィィイイッ!?」 またもやミナがオカマに眼つぶし。 後半は悲鳴の雄叫びだった。 ミナ、こええ。 そういえば、ミナはドレスとかどうするのだろうか? 「ミナってドレスみたいな装備とか持ってるの?」 「いえ? 持ってませんよ?」 「じゃあ、そのままの姿で舞踏会に行くの?」 「はい。わたしは天使さまのお付きの神官さんですのでっ」 あ、やっぱりそういう設定なんだ。 でもなぁ。 俺はミナを上から下まで見る。 白と青、黄色を基調とした神官法衣は、金髪少女の奥ゆかしさを醸し出し、確かに似合っていた。 まだ未成熟な見た目とは裏腹に、凛とした佇まいが様になっている。 この素材を活かさないわけには、いかない。 白く透き通った肌の色。 あどけない表情。 俺だけがドレスを着て舞踏会に行く辱めを受けるなんて言語道断だ。 決して、決して、ミナの可愛らしいドレス姿を見たいなどという、 「ミナもドレスを着て舞踏会に参加しよっか」 「えっ」 「だって、俺だけじゃ寂しいかな」 必殺、上目づかい。 「えっえっ。わたしなんかが、天使さまと並んでドレスでおめかしだなんて......」 とたんに顔を真っ赤に染めて、あわあわしだすミナ。 「いいじゃないか。一緒に着ようよ」 「天使さまが、言うのでしたら......」 もじもじと恥じらうミナ。可愛い。 「そうと決まれば、ドレスを仕入れないとだな」 「はいっ」 「......だが、どうやってドレスって手に入るんだ?」 自問自答する俺に、ようやくミナの眼潰しから二度目の復活を遂げたオカマが反応する。 「......裁縫スキルや彩色スキルを上げてる 「いちおう、街の装備屋さんに売ってるのもあるけどぉんっ」 ジョージは俺の姿を眺めて言う。 「天使ちゅわんと見合うドレスって、装備屋には売ってないと思うわぁン」 「わ、わたしは、べ、別に天使さまと一緒に舞踏会に行けるだけで、十分です」 俺が立派なドレスを着ているのに、隣のミナが誰でも着てそうなドレスでは可哀そうだと、恥をかかせてしまうと、そういった了見か。 さすがオカマ。ナイスアドバイスだぜ。 乙女心を持っているだけの事はある。 「裁縫職人さんにオーダーメイドで頼めばいいのか......だけど、俺にそんな裁縫スキルを極めてる知り合いの まずは職人探しから、か。 「あらぁん? わたしの紹介で良ければぁん、い・る・わ・よ?」 ジョージ神。 まじ、女神! 「ジョージ! 良かったら紹介してっ」 ジョージの発言に俺は驚く。 行動に移すの早! 「え、もう作ってもらったの?」 「も・ち・の・ロン」 両目ウィンクをバチっとする色黒オカマ。 「参考にぃんっ☆ わたしのドレス姿、見・せ・て・あ・げ・るぅん♪」 ジョージが決めポーズを取った瞬間、有無を言わさぬ速さでミナが眼潰しをかます。 色黒細マッチョパンチパーマ、厚化粧オカマのドレス姿とかキツすぎる。 グッジョブ、ミナ。 「じょ、じょり、ジョージ、裁縫職人さんの紹介、お願いするよ」 許せ、ジョージ。 えるオカマを放置し、俺は裁縫スキルを高めたヒトがいったいどんな人物なのか想像する。 わくわくしながら、まだ見ぬ

28 28 Stories Empty Dress "Pawn." As soon as I entered Clan Clan, a friend message flew in from Mina. "Angel, where are you now? "George's Shop" This is where I logged out. "Is it George's shop again......" 'Uh, yeah. This is where you logged out? "Speaking of which, you did." I haven't decided what to do and what to do yet. : Minazuki has applied for PT: : Trustee or Reject: When I was lost, my application flew in with or without this one. Well, there's no reason to say no, and let's go. Press Accept to join Mina's PT. Still, I didn't know you'd be flying a friend message as soon as I logged in, did you even check your friends list out loud? "I'll be on my way." "Oh, on purpose, thank you ~" Too much thought. "Ha-ha." After a while, I saw a blonde girl running hard on a stone road. I kind of feel a little guilty that I bothered to move you this way. "Minor." I shake my hand and get close to her. Mina also runs with a smile as she lets her breath out, waving her right hand full. "Ten, and mah." "Sorry for taking the time." After rendezvous, Mina was exhaling roughly for a while, but when her breathing settled, she patted the hem of her coat of law and fixed the clothes mess. Women's power...... "Phew, speaking of angels" Well, what shall we do now? "What?" "Looking forward to the Fairy Ball." Mina, fluttering with a grin like the original of a warm yang, seemed excited from the bottom of her heart. Girls these days, they're straight. I guess I'll enjoy the ball to some extent, too, without being too hard to think about. That was the smile that bothered me. "Yeah, yeah. Looking forward to it." "Yes, angelic. Why don't you try that dress on?" "A dress is the one Mr. Misora gave you? "That's right." My chest swells with anticipation, and Mina stares at this one with her sparkling eyes...... dazzling. "Uh... here's the..." There are also eyes. More importantly, I have never worn women's clothes or anything like this at birth. It's a matter of my dignity as a man. "Also, is this George's shop?" Mina subtly wrinkles her eyebrows. "But I also like the fact that angels are shy." That said, Mina clasped my hand and opened George's door. Oh, hey. I haven't said a word about wearing it... Sometimes, girls are forceful. "Gosh, it's time to take it off" This gear is definitely the finest I have. Especially when it comes to Magic Defense status. "What are you talking about! Angels." "Well, well, well, well. More to us, let's see... "You don't have to see Mr. George." Mina has an eye crush on George at the speed of divine speed. "Guho Watts!? Sounds painful, but not now. The hem of the skirt is not short, nor is the shoulder or chest boldly open. Highly exposed equipment cannot be described as (also) at all. I look at myself in the mirror and I look at myself in a pretentious dress. It was exactly Lolita. "Take it off already..." "Angels!? Mina tried to grab my hand, so I freaked out. I tried to do a backstep and Sole woke up. Fluffy bodies floated through the universe, hitting George's store ceiling with his head as it was. "What, the angel flew? "Ho ho ho ho ho!? My eyes are dangling." And then slowly back to the ground, really slowly. "Hey, what's this?" Hurry up and check each item. SPECIAL EFFECT: The gravity applied to the equipper becomes one sixth. Speaking of which, there was. That seems to explain it. I would walk normally to try it, but still float about 10 to 40 cm fluffy and repeat slowly landing. "Wow......" Driven by the urge to go outside wearing this and jump as far as you want into the sky. "Angel, that's..." "Yeah, sounds like the effect of this dress" Next to the touching Mina, George, who finally stopped groaning, looks at this one with a fitting mark. I'll try it, step in gently and float for about a meter. Keep going, twirl - let yourself twirl and spin. Let the triple accelerator flutter and decide slowly, like you do with figure skating. Skirt hem is fuzzy and shameful. Seeing it, George looked seriously at my magnificent appearance and raised his joy. "KYYYYYYYYYYYYYY!? Once again, Mina blinds her eyes to Okama. The second half was a screaming roar. Mina, see. Speaking of which, what would Mina do with a dress or something? "Mina has equipment like a dress or something? "No? You don't have it, do you? "So you're going to the ball as it is? "Yes, I am a priest with an angel." Oh, I knew that was the setting. But I see. I look at Mina from top to bottom. The white, blue and yellow based cleric coat exuded the blonde girl's depths and did look good on her. Rin stands behind her still immature appearance. There's no way I'm not taking advantage of this material. White, clear skin color. An unusual look. I'm the only one wearing a dress who gets humiliated going to a ball. Never, never, I'm not saying it because I have a grumpy (fluttering) feeling that I want to see Mina's adorable dress. Never. "Mina, why don't you wear a dress and join the ball?" "Eh." 'Cause I guess I'm the only one who's lonely. Special, superior. "Eh. I can't believe I'm dressed alongside an angel..." I dyed my face really bright red and awkward mina. "That's good. Let's wear it together." "If the angel were to say..." Mojo and Shame Mina. Lovely. "If that's the case, I'll have to buy a dress." "Yes." "... but how do you get a dress? Ask yourself, the wolf finally reacts after a second resurrection from Mina's eye crush. "... a mercenary (player) who is improving her sewing skills and color skills should make it." "Wow, some of them sell to city gear stores." George looks at me and says. "I don't think they sell dresses to gear stores that match angel cumbers. Wow." "Wow, I can just go to the ball with the angel, be, be enough" You see that when I'm wearing a fine dress, and Mina next door looks pathetic in a dress that anyone seems to be wearing, it puts me to shame? That's right, Okama. Nice advice. Sometimes I just have a maiden heart. "Can I ask the seamstress to be bespoke... but I don't have a mercenary (player) I know who has that kind of sewing skills." Let's start with the artisan hunt, huh? "Oh? If it's okay with my introduction, I'll... George God. Seriously, goddess! "George, introduce me if you like." I'm surprised what George said. Fast forward to action! "What, did you already have it made? "also... of... Ron" Color black octopus that beeps both eye winks. "Ref. In my dress, let me see... ah, ha, ha, ha." Mina crushes her eyes at an unspeakable rate the moment George decides to pose. Color black fine macho punch perm, thick cosmetic okama dress or something too tight. Good job, Mina. "Hey, hey, George, introduce me to the seamstress, please." Forgive me, George. Leaving a stuffy (or painful) wolf on the floor, I imagine what kind of person a human is with improved sewing skills. Excitedly, it made me think of a mercenary (player) I haven't seen yet.

73話 美少女と空中散歩 フゥによる風と、錬金術の賜物『 「タロちゃん、助かったよー! ありがとね!」 真っ赤な両手剣『大輪火斬』で、俺が弱らせたビッグ・スライムを切り崩したゆらちーがお礼を叫んでくれたのだ。 「タロっ! ありがとう」 そして、右翼の指揮官的なポジションにいる 前衛の処理はしばらくゆらちーたちに任せるつもりなのだろうか。どちらにしろ、わざわざ俺と合流してきたには訳があるはずだ。 「タロにお願いがあるんだけどさ、いいかな?」 この状況下で、俺が首を横に振る選択肢はない。 「あのドレスを着て、飛んでくれない?」 しかし、それにも許容範囲というものがある。 「このままだと、ジリ貧なのは確かだと思う。こちらの人数も減る一方だし、敵の数がわからないのはみんなの士気に関わってくる。いつまで、この戦いを続ければいいのかって」 また女性物の服を着て、空中散歩ですか......。 「細かい味方の位置も把握しきれなくなってるし、上空から様子を見て、戦力が不足している箇所へみんなを誘導できないかな?」 男としての自尊心を優先すべきか、それとも周囲で戦っている なんとも魅力的なリリィさんのおへそが目に入ってしまう。 なぜ彼女のレザーアーマーはおへそが出ているデザインなのだろうか。しかも、かなり短いショートパンツからは眩しい程に白く輝く太ももが存在を主張している。そればかりか、こぶりなお尻のラインが丸わかりのピチっとしたタイプだったりもする。 オカマのパッツンパツンレオタードヒップを見た時はゲンナリする俺だけど、美少女の扇情的な恰好となれば、また別だ。 うん、見てるってバレたら恥ずかしいし、なるべく見ないように心がけてるけど、やっぱり恥ずかしい。 あれ、俺は何を言っているんだ。 「いや、リリィさんはそれはいい。タロ、頼めるかな」 「リリィさんじゃ危ないよ。ここはタロが適任だと思うんだ」 そうか。そうだな。 美少女を危険にさらすとか男の風上にも置けないな。 よし、やるしかないか! 「もちろんだ、ユウ。任せてくれ」 「ちょっと、タロさんでしたっけ? こんな子供に上空から味方の位置や敵の状況を把握して、仲間を誘導できるなんて本気で思っているのかしら?」 しかし、リリィさんは俺の事を心配してくれているのか、 はゆっくりと自信を持って頷いた。 そしてニコリと、有無を言わさぬイケメンスマイルを放ち、『うっ』とリリィさんをたじろがせる。こら、 もお供しますわ」 リリィさんはそれでも俺の身を案じているようで、何としてもついてくる事を主張した。なんて優しい美少女なのだ。だが、俺の傍にいたらリリィさんまで危険になりかねない。大胆な服装で大胆な助力を申し出てくれた彼女には悪いけど、辞退してもらおう。 俺と違って、リリィさんには風の妖精もいなければ、重力を軽減する『空踊る 彼女のはだけた小さな胸元に目が吸い寄せられる前に、俺は前を見てリリィさんに告げる。 「大丈夫です。リリィさんは引き続き、ユウと一緒にみんなを支えてください」 しかし、断固として折れないリリィさん。 そんな彼女にどうしたらいいのか、と 「なら、行けばいいんじゃないかな?」 目が線になり、口角だけ釣り上げた親友の顔に俺は思わず首をかしげてしまう。 ふーむ。 美少女にそんな対応をするなんて、お前もまだまだ紳士じゃないな。 「わかった、リリィさん! じゃあ俺と一緒に行きましょう!」 には、この『アリスの黒弓』がありますもの。力不足だった時に備えて、貴方を助けてさしあげますわ」 リリィさんはそう言って、漆黒の弓を俺に見せてきた。黒い さすが多くの宝箱を奪い去って来たと定評のあるリリィさんだ。 かなり性能の良さそうな弓に思えた。 「それは心強いですね! お願いします!」 「わざわざ言葉にしなくても、貴方より活躍してみせますわ」 なんて頼もしい返答なんだ。 美少女かつ、こんなに強そうな子と一緒に戦えるなんてかなり嬉しい。 一歩、二歩、三歩っ。強く踏み込み、この身を宙へと躍らせる。 周りでビッグ・スライムと刃を交えていた 「天使閣下が空を飛んでおられる......」 「空より舞い降りた天使閣下......」 ぶつぶつと何かを言いながらも、目の前のスライムたちに攻撃を再開する さてさて、浮遊したはいいものの。 そろそろ地面、というかビッグ・スライムの頭が近づきつつある。 上手くあそこを足場にして、再び飛翔することなんてできるのだろうか? そんな疑問や不安がよぎり、フゥに風を起こして巻き上げてもらおうかとも思考するが、フゥが風を起こす度に俺のMPは消費されていくのだ。風妖精の召喚に伴い、すでに二回ほど風をおこしているのでMPは節約しておきたい。 頼みの綱である『森のおクスリ』は三回使用できるとはいえ、一つしか所持していないのだ。 「はっ!」 しかし、短い裂帛の息使いが聴こえたかと思えば、そんな杞憂がぶっ飛ぶ光景が隣で繰り広げられていた。 「タロさん、でしたわね」 リリィさんがビッグ・スライムの頭を踏み台にして、ビヨンっと飛びあがっては、また他のスライムに飛び乗り、俺の後に付いてきていたのだ。 てっきり遠方から弓の援護してくれるものだと思っていた俺は、その運動神経もさることながら、彼女の胆力に感心していた。 しかも、一番高度の高い瞬間に弓を引き、落下すると同時に敵に狙いを定め、矢を放っていたりするのだから感服せざるを得ない。 俺のようにフワフワと滑空しているわけではないのだ。 「このような事がっ、できなければ、レディとしてっ、まだまだですわ」 しかも、俺に話しかけてくる余裕まで持ち合わせているなんて。 すごい美少女だ。 女の子があんな大道芸人顔負けの動きをこなしているんだ。男である俺が、ふわふわ装備を身に付けている俺が、できないわけがない! 「とぉっ」 迫るビッグ・スライムの頭に片足を乗せ、次の二の足で踏み抜く。 『ボッイン』っと弾力極まる音を発して、俺は再び空へと浮かびあがる。 「で、できました!」 「喜んで、いる場合、ではないでしょう」 ボヨン、ボヨン、っと身体を宙で捻り、宙返りやバク宙を決めながら矢を下へと放っていくリリィさんは、俺本来の仕事を素早く思い出させてくれる。 そうだ。 敵の数は―――――― まだまだいる......。 少なく見積もって、100匹以上はいますね......。 そして味方の少ない、脆い部分は――――たくさんあった。 あちらこちらで、ビッグ・スライム複数を相手に一人や二人だけで奮戦する それにビッグ・スライムは後を絶たず、後方からわらわらと迫ってくる始末。 ならば、一旦退いて態勢を立て直すのが良いのではないだろうか? 俺はボヨンッと進行方向を切り替え、 「みなさん、ここは一旦退いてください!」 「天使閣下!?」 必死の形相でビッグ・スライムに応戦していた地上の 「ここは一旦退いてください! 俺が合図したら再び、攻めてください!」 今度はしっかり伝わったのだろうか、近くの 「天使閣下がそう言うのであれば」 「聞いたかお前ら!」 「天使閣下の命令だ! 退け退け~!」 「なにを、するつもり、ですの?」 リリィさんは相変わらず、スライムトランポリンを持続しながら矢を射かけているようだ。俺は彼女に習うように、着地地点にいたスライムの上部を思いっきり踏み抜き、ボッヨンっと飛翔し高度を稼ぐ。 俺は怪しい笑みを携え、眼下で 「フゥ! 水をめいいっぱい広げて!」 元気良い返事で風妖精は俺のリクエストに応えてくれる。 :スキル『風妖精の友訊』がLv2→Lv3にアップしました: おお。 風妖精さんの力を借りれば借りる程、このスキルはLvが上がって行くのかもしれないな。 そんな喜びを噛み締めつつも、俺は己自身で生みだしたアイテムに愛着を持って効果を期待する。 「飛び散れーっ!」 あまねくスライムたちに当たって行くのだ『 錬金術士である俺の願いを、天が聞き届けたのだろうか。 水も飛び散ったけど、スライムたちも飛び散っていく。 溶けてるっていうか、分離? 反発? よく分からないけど、けっこうな勢いで飛び散っていきます。 「うおおおおおおお! 天使閣下万歳いいいい!」 「見たか、今の!?」 「天使閣下に栄光あれ!」 たちが、溶けていくスライム群を目にして歓声を浴びせてきた。 「と......とび、ちれー」 あまりにも効率的にスライムが溶けていくものだから、なんだろうな。今の俺って、さながら酸の雨でも降らしている極悪錬金術士なんじゃなかろうか。と、疑問を抱きかねない。 「見ろ! 我らが天使さまが舞っておられる」 「見ろ! 我らが天使さまの雨で敵がみるみる弱っていく」 「奇跡だ」 「天のお恵みを自ら発生させているぞ!」 「天使閣下! 万歳!」 キラキラとした水滴が、大量のビッグ・スライムへと降り注いでいく。 『ジュッ』『ジュワッ』『ジュクッ』っと立て続けに不快な音が、そこかしこで産声をあげていく。下にいた15匹前後のビック・スライムが、『 と、とにかく今はチャンスだ。 「今です、みなさん! 反撃をしてください!」 「「「サァーイェスッサー!」」」 たちはすぐさま、引き返し、上手く活動できないビック・スライムたちに痛恨の攻撃を浴びせていく。 これによって一気に、この地帯での戦況はひっくり返った。 ひとまずは窮地を脱したと安心していたら、突如として下から発せられた女性の悲鳴が耳に飛び込んできた。 急いでそちらに目を向けると、リリィさんが着地に失敗したのだろうか。形の変わってしまったスライムトランポリンの影響で、彼女が明後日の方向にボインッとその身を投げてしまっている。 しかもその進行方向が無傷なビック・スライムの密集地ときた。 「フゥ! 俺をあそこに飛ばせる!?」 すぐにフゥへとお願いすれば、風の友人は器用にグッドサインなんか作っちゃってOKを出してくれる。 「ふぅぅぅぅぅううう!」 フゥの高らかな返事? じみた吐息と同時に、バフッとした衝撃が背中を打ちつける。この風圧により俺はリリィさんが着地する付近へと飛んでいく。 リリィさんが落下するであろうポイントには、獲物を待ち構える態勢で何匹かのビッグ・スライムがボヨンボヨンと身体を弾ませていた。 「やらせるか!」 そのまま、リリィさんへと襲いかかりそうなビッグ・スライムへと『 瞬時にニ匹のスライムを溶かし、一匹を戦闘不能に追い込んだと視認しつつ、移動の勢いを殺せなかった俺は彼女と仲良く地面にダイブ。 「あなたって人は......」 見事に足から着地したリリィさんは、無様に転がる俺に向けて何かを言い淀んだ。けれど目の前の戦闘に集中したのか言葉を一旦区切ったあとに、質問をしてきた。 「次はどちらにいかれますの? お伴しますわ」 なぜか頬を紅潮させながらツンケンした口調で聞いてきたので、やはり事前に『 美少女からの好感度が下がるって案外、キツイものだな。 でも今は言い訳をしている時間はないだろう。 俺はすっからかんになったMPを回復するために『森のおクスリ』をちびちびと飲みつつ、味方が苦戦している戦場へと再び飛翔した。 「終わりましたのね......」 リリィさんがポツリと呟いたかと思えば、彼女はぺたりと地面に座りこんだ。 おかげでスキル『風妖精の友訊』がLv4へと上がり、俺のキャラクターレベルも6へと上昇していた。 個人的にはかなり嬉しい結果で終わったのだけれども。 「さすがに少し疲れた......」 「そうですね、天士さま」 真っ正直な感想をもらせば、ミナが即座に相槌をうってくれた。 あら、いつの間にかうちの神官ちゃんは俺の右横に来てたんだ? ちょっとした不思議に首を傾げつつも、左隣で腰を下ろすリリィさんにそれとなく視線を向けてみると、うっわ。俺の眼に映ったモノが些細な疑問を吹き飛ばしていった。 ちょうど、俺から彼女を見下ろすような立ち位置になっているのだが、リリィさんの上着のはだけた胸元のデザインがきわど過ぎる。あれ、丘の先端、ポチクリ部分が見えちゃったりするんじゃないのかな......。 急いで視線を美少女のお胸から切り、辺りを見渡すと、やんやわーわーと喜び騒ぐ 目に入れる対象を戻そうかどうか悩んでいると、不意にリリィさんが話しかけてきたではないか。 「そ、その助けていただき、ありがとうございますわ......」 彼女のお礼の言葉に思わずビクリとしてしまう。そしてこの機に乗じ、戦闘中は口に出せなかった謝罪を今この場で言っておくのが吉だろうと判断する。なんだかんだ、この戦いで一種の絆めいたものが生まれたのではないだろうか? と嬉しい気持ちをひた隠し、至極冷静な態度で返答をしていく。 「いえいえ。こちらこそ、しっかりとしたアイテムの説明もなしに使ってしまい、申し訳なかったです」 それからしばらく、リリィさんは黙った。 どうしたのかなと気になりもしたけど、やっぱりここからじゃチクビーに目が奪われそうだったので、あえてリリィさんの方は見ないように努めていた。 「先程から何ですか......」 ぼそりと、リリィさんにしては低い声がこだまする。 どうしてだろう。 リリィさんに怒られてしまった。 「え、いや......だって」 さっきは一緒に戦いをくぐりぬけた仲って感じで、いい雰囲気が出てたと油断してたら、地雷を踏み抜いてしまったようだ。 女性経験の浅さがここで出てしまうとは。 だが、ここで美少女との関係を諦める俺ではない。なんとか挽回する余地があるはずだ。 「言いたい事があるのでしたら、しっかりと口にしてほしいですわ!」 強い口調で咎めてくる彼女に、俺は狼狽しつつも必死に頭を回転させる。 恰好がエロいから目のやり場に困るとか言ってはいけない。 こんな美少女にヘンタイだと思われたくない。 ほら、なんか出てこい! ちょうどいい言葉とかあるだろう? ほら、胸チラがハンパないですねとか。太もも見せすぎじゃないですかとか。ぷりんぷりんのお尻がスライムみたいですねとか。 ちきせう! これだから童貞わよぉ! こんなんじゃタダのヘンタイじゃんかよぉ! あなたみたいに可愛い子がえっちい装備してると、色々掻き立てられるとか。 ちがうちがう、こんなストレートに言ったらまずい! じゃあ、あれだ。装備を変えたらどうですか? とか? 待て待て! 女子に対して、服装に難癖つける男子ってどうなんだ? あんな破廉恥ピタコスコーデでも、もし万が一、リリィさんの一番のお気に入りだったとしたら............例えばの話だけど、自分的にはけっこうイケてる私服だと思ったのに、他人に近い女子にその服変えたらどう? なんて、自分のセンスを真っ向から否定する言葉を投げつけられた日には、女子じゃなくても怒るか撃沈するか鬱になる。 じゃあ、どうしたらいいんだ。 こう、なんというか。ミナのときはいつもどうやって対応してたんだっけ......いや、ミナとリリィさんは年齢が違うし、そもそも同じ扱いの仕方では再び地雷を踏みかねない。 ミナさん、助けて。ミナよ、なんか援護射撃を。ミナさん、なんか言って。 ミナ、ミナミナ......内心で年下少女にここまですがる男子高校生なんて、俺以外にいなそうだな。 俺の困ったような視線に気づいた小学校高学年のミナは何か言おうと、口を開いていく。 そんな甘えにも似た安堵を感じた瞬間、俺の全身に電撃が走った。 待て。待つんだ。 ここで、ミナに何か言わせたら男の名がすたる。 ここでミナにすがったら、男子としての誇りが。 ミナに言わせるべきではない。 ミナにまで頼って何が男か。 そう、ミナまで言わ......ん? ミナまで......みなまで言わない。 そう、これだ! 紳士の究極系、みなまで言わず。それらしい単語を一言呟き、あとは態度でなんとか乗り越え、伝えてみせる! 背中で語る男ぉぉぉお! よし、よし。 あとは、そう。なんかモテそうな、万人受けしそうなアニメのキャラの台詞でも言えばいい。リリィさんはちょこっと棘のある口調だし、なんだかいつもピリピリしてる感じだ。上品なのに野生的な側面を兼ね備えた美少女、ほら噛みついてきそうな女の子といえばあれだ、『ぼののけ姫』に出てくるスンだ。あの『ぼののけ姫』に出てきた主人公が、気になる山猫姫に向けた言葉を引用すればいけるっしょ、余裕っしょ、簡単っしょ、こんなの普通っしょ。 「そなたは美しい」 普通サイコー! よし、言えた! 言えたぞ! ストレートに女子に対して可愛いなんて言った事に少しだけ恥ずかしさを覚えてしまうけど、だがここで動揺を見せるようじゃダメだろう。そう、遠くを見つめているフリをすれば良い。ここはあくまでも余裕、かつ自然な態度が重要なのだ。ちょっと小粋に笑みなんかも追加してみようか。 よし、あとは......。 俺は装備ストレージから前に使っていた初期装備の『すすけた そう確信し、へたりこんでいるリリィさんに向けて、俺はその上着をかけてみる。これは彼女の扇情的な姿を隠すには最適だろう。 よし! これで、なんとなくニュアンスは伝わったはずだ。 キミみたいな可愛い子が、そんな肌の見える服を着てうろつくなんて危ない。 俺だって男だし、目のやり場に困るし、純粋に恥ずかしさを感じてしまう。しばしの間はこれをかけて、キミの美しい魅力を緩和させるのに使ってほしい。でなければ、こちらの理性がどこかに行ってしまいそうだ。 後半部分はヘンタイちっくだから省くとして、前半部分はなかなかどうしていい感じ......。 ん? 初めからこう言えば良かったんじゃないか? ちょっと待てよ。 「そなたは美しい」とドヤ顔で凛々しく、視線を合わせず、彼方を見つめるように渋く言い放ったあと。なんの前触れもなくボロ布マントを座っている美少女にかぶせる。 俺はバカなのか!? あっちとしては......は? なんなの? 何言ってるの? なにこの貧乏くさいマントは! 私が美しいとか言っておきながら! その美しさに嫌がらせするために、こんな初期装備なヘンテコマントをかぶせたのね! 思われかねないいいいいというか、誰もが思ううウウウ。 チラリとほんの一瞬だけリリィさんを見れば......目はちょっと潤み、顔は今までにない程真っ赤になっていた。 もう間違いなく激怒している。しかも、目が潤んじゃうほどに。これは怒りにプルプルもんだよ。 目尻辺りがほにゃほにゃしてるし、口元なんかも俺にぶつけたい罵詈雑言をどう形にしていいのか、混乱してそうなぐらい、むにゃむにゃしてる。 前だけを向いていこう、うん。 怖くてリリィさんが見れません。 誰か助けて。 「天士さまー?」 おぉ。我が愛しのエンジェル、ミナよ! 神官さまよ! 俺に救済の手を差し伸べてくれ......。 「どうした、ミナ?」 ミナに話しかけられたんじゃー、リリィさんの方は見れないな! うん! もうリリィさんの件はおしまい。それでいいじゃないか。 俺にはハードルが高すぎたってもんだ。 「今回、わたしは頑張りました! 褒めてください!」 リリィさんから伝わってくる無言の重圧? めいたものに声が裏返ってしまったが、気にしないことにしておく。 エッヘンとのけぞるミナさん、可愛い。 後ろにリリィさんさえいなければなぁ......いや、人のせいにしてはいけないな、俺の失敗だ。 へこんじゃうけど、ミナの頭はなでりこしておく。 なでなでするぞーミナさん。自分より少しだけ身長の高いミナをなでりこするのは何だか複雑な気分だが、誰が何と言おうと俺の方が年上だからな。 今回も本当にミナがいてくれて助かった。なぜか、先程からちょっと不機嫌そうなミナだったが、俺がなでりこなでりこすると、すぐに満面の笑顔になった。 「えへへ」 と、はにかむミナ。 その後どうしてか、うちの神官さんは『フフッ』っとリリィさんに向けて自慢げに鼻で笑ったのが、少しだけ気になった。 女心ってものは謎だらけだな......。

73 73 Stories A Walk In The Air With A Beautiful Girl The wind by Hu and the combo of the alchemy gift 'Melting Water (Watarad)' worked well, and a healthy voice echoed to us who were happy to raise our hands. "Taro, thank God! Thanks!" With the bright red two-handed sword "Big Wheel Fire Slash," Yuruchi exclaimed thanks for chopping up the big slime I weakened. "Tallow! Thanks." And Yuki, in a right-wing commanding position, approached me with several companions. The blonde twin-tailed Lily is with me. Do you intend to leave the handling of the avant-garde to Yuki and the others for a while? Either way, there's got to be a reason you came all this way to join me. "I need a favor from Tallo, okay? Under the circumstances, there is no option for me to shake my head sideways. "Why don't you put on that dress and fly? But that also has something called tolerance. "As it is, I think it is certain that Jilli is poor. This one's going down, too, and not knowing the number of enemies involves everyone's morale. How long do I have to keep this fight going?" Are you wearing women's clothes again and walking in the air...... "We're losing grasp of the position of our fine allies, and can't we just see what's going on from above and direct everyone to a place where we lack the power to fight? Should I prioritize my self-esteem as a man, or should I respond to the cancer of the mercenaries (players) fighting around me... I weigh both of them and answer them up, Lily interrupted me from the side. What an attractive Mr. Lily's navel gets in my eyes. I wonder why her leather armor is designed with a navel out. Moreover, from fairly short shorts, there is a dazzling white shining thigh claiming to exist. That's all, or maybe the bumpy butt line is the rounded, picky type. It's me that gennaries when I see Okama's Patzn Patzn Leotard Hip, but if it's a fancy outfit for a beautiful girl, it's another thing. Yeah, I'd be embarrassed if he found out I was watching, and I try not to, but I'm still embarrassed. That, what am I talking about? "No, Mr. Lily is fine with that. Tallo, can I ask for it?" "It's not Mr. Lily. I think Taro's the right place to be." Right. Right. You can't even put a pretty girl in danger or on a man's wind. All right, we got to do this! "Of course, Yu. I'll take care of it." "Hey, was that Mr. Tallo? Do you really think you can direct your people to a child like this by grasping the position of your allies from above and the status of your enemies? But Lili is worried about me, and she has made a difference again to Yuki's suggestion. Yuki nodded slowly and confidently at her. And Nicole and I unleash a handsome smile without saying whether or not, and let 'Ugh' and Mr. Lily wander. This is Yuki. That smile is against the rules. Well, regardless of that smile, I was delighted with the attitude of Evening Fai (Yuki), who placed his trust in me, so I confidently appeal to Lily here. "... then I'll give it to you too." Mr. Lilly still seemed to be showing me around and insisted that I follow him at all costs. What a sweet girl. But if you're by my side, it could even be dangerous for Mr. Lily. Bad for her for offering bold help in her bold outfit, but let's ask her to decline. Unlike me, if Mr. Lily doesn't have a fairy of the wind, she doesn't have any dress gear like "Dancing in the Sky (Rondo)" that reduces gravity. Before her eyes are drawn to her tiny breasts, I look forward and tell Mr. Lily. "It's okay. Lily, please continue to support everyone with Yu." But I can't break it resolutely, Mr. Lily. I should send Evening Fai a glance at what to do to her like that. "Then why don't we just go? My eyes line up and I accidentally put my neck around the face of my best friend who caught only the corner of his mouth. Hmm. You're not a gentleman yet, either, to deal with a beautiful girl like that. "Okay, Mr. Lily! Then go with me! "Yes, of course. I have this" Alice's Black Bow ". I'm here to help you in case you don't have the strength." That's what Mr. Lilly said, and he showed me his pitch-black bow. Its bow, which is intertwined with black twigs and black rose embellishments, looks luxurious. That's Lily, who has a reputation for taking away so many crates. Seemed like a pretty good performance bow. "That's comforting! Please! "I'll try to be more active than you, even if I don't bother to say so." What a reliable response. Pretty happy to be able to fight with a beautiful girl and a kid who looks so strong. One, two, three steps. Step in hard and let this body leap into the universe. Mercenaries (players) crossing blades with Big Slime send a glimpse here for a moment. "His Excellency the Angel is flying in the sky..." "My lord angel who descended from the sky..." I breathe relief as the mercenaries (players) return to the battlefield to resume their attacks on the slimes in front of me, saying something about the bumps. Okay, well, floating is good stuff. It's time for the ground, or Big Slime's head is approaching. How can you scaffold over there successfully and fly again? With all that doubt and anxiety, I also think about getting Hu to wind up and wind up, but every time Hu winds up, my MP is consumed. With the summoning of the Wind Fairy, I want to save MP because I've already had the wind about twice. Although I can use the woodland couscous, which is a favor, I only possess one. "Ha!" But I wondered if I could hear the breath of a short rip, and the sight of such a blitz of worry was playing next door. "Mr. Taro, that was you." Lily stepped on Big Slime's head and flew up to Beyonce, hopping on other slimes again and following me. I thought it was something that would cover the bow from afar, and I admired her gall strength, as well as her motor nerves. Moreover, we have to be impressed because at the highest moment we pull the bow, fall and at the same time set our aim on the enemy, letting go of the arrows. I'm not gliding like I am. "If you can't do this, be a lady, not yet." Besides, I can't believe you even have room to talk to me. She's a beautiful girl. A girl is making such a street performer face loss move. There's no way I, the man, can't wear fluffy gear! "Oops." Place one foot on the head of the impending Big Slime and step through with the next two. "Boyne" sounds so resilient that I float up into the sky again. "So, we're done! "Happy, if you are, it won't be" Boyon, Boyon, Lily, who twists her body in space all the time and lets her arrows go down as she decides to turn around and Baku universe, is a quick reminder of my original job. That's right. The number of enemies... I'm still here...... Quote less, you have more than 100...... And the less allied, brittle part - there was a lot. Here and there, you can see mercenaries (players) struggling with just one or two Big Slime opponents. Moreover, by this time we are allowing Big Slime to advance to a deep part of the mercenary (player) camp, so he is intruding and fighting regardless of the avant-garde rear guard. Besides, Big Slime keeps coming and coming and going from the rear. Then wouldn't it be a good idea to retreat and rebuild your attitude? I switch directions and move over where mercenaries (players) are at a disadvantage. "Ladies and gentlemen, please leave once and for all! "My Lord Angel!? Mercenaries on the ground (players) who were fighting the Big Slime in desperate shape confirmed that they noticed this one and I will state my thoughts again. "Please leave here once! If I signal, strike again! I wonder if it was well communicated this time, but it was clear from the cochlear that I exchanged eyes with the nearby mercenaries (players). "If His Eminence the Angel says so" "Hear that, you guys! "On the orders of His Excellency the Angel! Retreat, retreat!" "What are you gonna do, are you? As always, Mr. Lily seems to be shooting arrows while holding the slime trampoline. As I learned from her, I would walk through the top of the slime where I was at the landing point, fly all the way through Boyon and earn altitude. I smile suspiciously and stare at the Big Slime trying to chase the mercenaries (players) under my eyes. "Huh! Spread the water all over me! The wind fairy responds to my request with a good response. : Skill 'Friends of the Wind Fairy News' uploaded to Lv2 Lv3: Ooh. With the help of Mr. Wind Fairy, maybe this skill will go up the LV. Even as I chew on such joy, I expect it to work by adhering to the items I have created myself. "Splash! You're going to hit the slimes, "Melting Water (Wotalard)." Has heaven heard my desire to be an alchemist? The water splashed, but so do the slimes. You mean it's melting, separation? Rebellion? I don't know, but I'm going to splash with this kind of momentum. "Whoa, whoa! Long live the angel, my lord. Good! "Did you see that, now!? "Glory to His Lordship the Angel! Mercenaries (players), who were retreating, were cheering in the eyes of a group of melting slimes. "and... Tobi, Chi" It's something that melts the slime too efficiently, so I wonder what. I wonder if I'm an extremely evil alchemist who is still raining acid. And you can have doubts. "Behold, our angels are dancing." "Behold, our angel's rain is weakening our enemies." "A miracle." "We're generating heavenly grace ourselves! "My Lord Angel! Hooray!" Glittering droplets pour down into the massive Big Slime. "Ju," "Ju Wa," "Ju Ku," an unpleasant sound keeps standing up, and she gives a voice there. Around 15 Vic Slime, who was downstairs, had been dissolved by 'dissolved water (wotalard)' to make strange moves all the time without being able to maintain a round shape. And anyway, now's your chance. "It's now, gentlemen! Fight back, please! "" "Sayasusser! The mercenaries (players) who were watching me roll away quickly turned back and let the Vic Slimes attack with resentment. This turned the war situation in this zone upside down at once. For one thing, I was relieved that I had taken off my predicament, and suddenly the scream of a woman emanating from below jumped into my ear. Hurry up and look at you, did Mr. Lily fail to land? Under the influence of a shifting slime trampoline, she is throwing herself boyingly in the direction of the day after tomorrow. Besides, that direction of travel has become a dense spot for intact Vic Slime. "Huh! Make me fly over there!? If you ask him to go to Hu immediately, his friend in the wind will cleverly make a good sign and give you an OK. "Whoo-hoo! Hu's exalted reply? At the same time as a stinging exhale, strike a buffy shock in the back. This wind pressure leads me to the vicinity where Mr. Lilly lands. At the point where Mr. Lily would fall, several Big Slime was letting Boyon Boyon and his body play in an attitude of waiting for prey. "Let me do it! Keep 'Melting Water (Wotalard)' buzzing over to Big Slime, which is likely to hit Mr. Lily. I couldn't kill the momentum of the move while instantly melting Ni's slime and seeing as driving one out of combat, I dived into the ground with her amicably. "What are you..." Having landed brilliantly off her feet, Lily said something to me that rolled unnecessarily. But after I separated the words from the battle in front of me, I asked questions. "Which way will you go next? I'll accompany you." For some reason, I've heard it in a tuned tone while reddening my cheeks, so I'm probably still angry that I didn't explain 'melting water (wotalard)' beforehand. She told me that the liking from the beautiful girl was going down, and it was a tight one. But now I won't have time to be making excuses. I once again flew to a battlefield where my allies were struggling while sipping a tiny bite of 'Forest Couscous' to restore the teased MP. "You're done..." I thought Mr. Lily grumbled, and she sat on the ground perplexed. Thanks to this, my skill 'Friends of the Wind Fairy News' was up to LV4 and my character level was up to 6 as well. Although I personally ended up being quite happy with the results. "I'm just a little tired..." "Right, Heavenly Master." If I got an honest feeling, Mina instantly hammered me. Oh, at some point, our cleric was coming to my right? I leaned my neck a little strangely, but I turned my gaze somewhat to Mr. Lily, who lowers his hips next to his left, Ugh. Things in my eyes blew up trivial questions. I'm just in a position to look down at her from me, but the design on Lily's jacket is too tight on her chest. That, I see the tip of the hill, the poached part. I guess I will... Hurry and cut her gaze out of the beautiful girl's chest, looking around, she saw the annoying mercenaries (players) screaming with joy. When you were worried about whether or not to put the object back in your eyes, Mr. Lilli accidentally talked to you. "Thank you for your help..." I'm unintentionally surprised by her words of thanks. And on this occasion, I decide that it would be auspicious to say on this occasion now an apology that I could not speak of during the battle. Why, didn't a kind of bonded thing emerge in this battle? and hide his joy and respond with utmost calm. "No. I'm sorry I used the item without a solid description." Then for a while, Mr. Lily shut up. I also wondered what was going on, but I knew Chickby was going to take my eyes off me from here, so I dared try not to look at Mr. Lily. "What are you doing earlier..." Blur and a low voice stick to Mr. Lily. I wonder why. Mr. Lily pissed me off. "Oh, no... because" Earlier I felt like we were friends who screwed up the fight together, and I was alarmed that there was a good vibe, and I think I stepped through the mines. I didn't know women's inexperience would come out here. But it's not me giving up a relationship with a beautiful girl here. There's got to be some room to salvage it. "If you have something to say, I want you to keep your mouth shut! She blames me with a strong tone, and I spin my head desperately even as I wolf. You shouldn't say that you have trouble finding a place for your eyes because you are so horny. I don't want such a beautiful girl to think I'm hentai. Look, come out of something! There would be just the right words or something, wouldn't there? Look, you don't think your chest chills are hammering you. I thought you showed too many thighs. You think Puffy's butt looks slimy? Let's kick it! That's why I'm a virgin! You're a free hentai! When a cute kid like you is equipped, you think he can stir things up? No, no, not if I tell you this straight! Then that's it. Why don't you change your gear? Like what? Wait, wait, wait, wait, wait, wait, wait, wait, wait, wait, wait, wait, wait, wait, wait, wait, wait, wait, wait, wait, wait, wait, wait, wait, wait, wait, wait, wait, wait, wait, wait, wait! Even with such a shameful pitakoscord, in case it was Lily's favorite......... for example, I thought it was such a cool personal outfit myself, but why not change that outfit to a girl close to someone else? How dare you get angry or sink or depressed, even if you're not a woman, the day you're thrown words that deny your taste outright. Then what am I supposed to do? Like this, something like that. How did you always respond when Mina...... No, Mina and Lily are of different ages and could step on landmines again in the same way they were treated in the first place. Help me, Mina. Mina, give me some cover fire. Mr. Mina, say something. Mina, Mina Mina... Besides me, there's no such thing as a boy high school student who gets so far for a younger girl on the inside. Mina in high school noticed my troubled gaze, trying to say something, opens her mouth. The moment I felt a similar relief to that sweetness, an electric shock ran all over my body. Wait. Wait. Here, let Mina say something and I'll name the man. If I get to Mina here, I'm proud to be a boy. You shouldn't let Mina tell you. Rely on Mina to see what a man is. Yes, I'll even say Mina... Hmm? Until Mina...... I won't tell everyone. Yes, this is it! The ultimate system of gentlemen, not to mention everyone. Whisper a word like that, and then try to get over it with attitude and pass it on! A man talking on his back. Ooh! All right, all right. And then, yes. You can even say a dialogue of cartoon characters that seem hot or likely to receive 10,000 people. Mr. Lily has a bit of a thorny tone, and he always feels tingly. A beautiful girl who is classy but combines wild aspects, see, when it comes to a girl who's about to bite, it's Sung who comes out in "Princess Bo Noe". If the protagonist who appeared in that "Princess Bobcat" could quote words directed at the concerned Bobcat Princess, it would be spare, easy, this kind of normal. "That's beautiful." Normal psycho! Okay, I could tell! I could tell you! I'm just a little embarrassed by what I said about being cute to girls straight, but I guess I shouldn't be showing upset here. Yes, you just have to pretend you're staring far away. It's only a matter of spare time and natural attitude here. Shall I add a little bit of a smile or something? All right, then... I select and retrieve the "soaked coat" from the gear storage that I used earlier. At first glance, this gear, which doesn't even look like an old cloak, should come in handy. So sure, I'll put on that jacket for Lily, who's hanging around. This would be a great way to hide her fancy figure. All right! Now, somehow, the nuances must have passed on. It's dangerous for a pretty girl like you to wander around in such skin-looking clothes. I'm a man, too, and I have trouble doing things with my eyes, and I feel purely ashamed. I want you to put this on for a while and use it to relieve your beautiful charm. Otherwise, this reason is going to go somewhere. The second half feels pretty good about the first half as I skip the hentai chips...... Hmm? Shouldn't I have said this from the beginning? Wait a minute. "That was beautiful," he said after Rin with a Doya face, not gazing at each other, and reluctantly saying away to stare at the other. Put it on a pretty girl sitting on a borough cloak without any foretaste. Am I stupid?!? As for that one... what? What is it? What are you talking about? What is this poor cloak! While you say I'm beautiful or something! You put on such an early equipped hente command to harass that beauty! They might think it's good. I mean, everyone thinks it's good. Ugh. If I only looked at Mr. Lily for a moment with Chirali...... his eyes were a little moist and his face turned bright red like never before. Definitely furious already. Besides, my eyes are so moist. This is a pull to anger. The area around my eyes is shattering, and I'm so confused about how to shape cursing noise that I want to hit my mouth or something, it's so muffled. Let's just look forward, yeah. I'm scared and I can't see Mr. Lily. Somebody help me. "Heavenly Master? Oh. My dear Angel, it's Mina! Cleric! Reach out to me for salvation... "What's up, Mina? Mina talked to me. I can't see Mr. Lily! Yeah! I'm done with Mr. Lily. That's all right. The hurdles were too high for me. "This time I did my best! Praise me! The silent pressure coming from Mr. Lily? My voice has turned back on the mesh, but I'll decide not to care. Egg and peep, Mina, cute. I wish there wasn't even Mr. Lily in the back...... no, you shouldn't blame people, it's my failure. It's a mess, but I'll keep Mina's head dry. Why would you do that, Mr. Mina? It's kind of complicated to get a little taller mina than yourself, but I'm older no matter what. It was really nice to have Mina again this time. For some reason, Mina seemed a little grumpy from earlier, but as soon as I got a full smile from Riko. "Eh heh." And, Hanging Mina. Somehow afterwards, our clergyman laughed proudly with his nose at 'huffy' Lily just a little concerned. Women's hearts are riddled with mysteries...

176話 距離 「ジュンヤ君、おまたせ!」 純白の雪が舞い、陽光に反射してキラキラと輝く。 それはまるで、大気中の全ての水分を昇華して発生したダイヤモンドダストのようで。 突然の大きな衝撃で舞った雪達は、彼女によって美しく踊らされる。そう、彼女は強大な存在を 「本当は! もうクエストなんてどうでもいい!」 雪、白とは正反対の黒、 時に、その白銀の髪をさして、彼女は月のようだと。 時に、あの見目麗しい容姿をさして、彼女は女神のようだと。 今なら痛いぐらいに、そう言われる理由がわかるよ。 ボクの全神経が......いや、この場の誰もが彼女から目が離せるわけがない。 「ただ、ジュンヤ君と話がしたいだけ!」 何が何だか理解が追いつかない。 顔が熱くなって、頭も熱くなって、おまけに視界もぼんやりしてきてしまう。 彼女――タロくんは、実は鉱石を巧みに扱う天使さんで。 ボクが勝手にライバル視し、勝手にいつかは超えてみせる、なんて意気込んではみた相手で......それは結局、劣等感を隠すために自分を鼓舞していたにすぎなくて。 それでも錬金術に精通している、タロ君という心強い味方がいるって思っていたのに......まさか、タロくんの正体が、ボクの劣等感の原因だったなんて。 しかも、そんな相手から『話がしたい』だなんて告白じみた台詞を吐かれ、ボクはもう心も頭もパンクしそうだ。 あぁ、誰かこの状況を正確に説明してくれないだろうか。 いやいや、そんな悲嘆に暮れる物語のヒロインみたいな感情を抱いている場合でもなくて、タロ君が、天使さんが、必死に敵兵のNPCからボクらを守ろうとしてるんだ。 「おい、ジュンヤ! ボーっと突っ立てるヒマはないんだけども!」 「タロちゃんとの話はあとあと! 恋路は障害が多い方が燃えるって感じ?」 マモルとケイの ボクは胸の高鳴りを抑える事ができず。 ただ、ただ、彼女を見つめてしまう。 、ソレコソガ人族最大ノ強ミ」 巨人のナハクさんが荒々しく 人間と比べ、圧倒的なまでの体格差を誇る巨人族のナハクさんにそう言わしめす程、ハーディ伯爵の検問兵......軍隊は手強かった。 最初の一撃こそ、相手の不意を突く形で大成し、強烈な打撃を与える事ができたのは確かだ。しかし、こちらが敵を蹴散らしていく度に敵の反撃も険しく、的確になってきている。もう60人は 「フゥ、おねがい!」 数十本の火矢が俺達めがけ、敵の指揮官らしき人物の号令に合わせて一斉に放たれる。何度目かになるその一斉射撃に、フゥの風壁をぶちあてていくのも限界があった。 その理由は、数が多過ぎるのだ。 「グ、ムゥ......」 ナハクさんの被ダメージが多そうな箇所や、俺に当たりそうな軌道を描く矢を防ぐので手いっぱいで、既にナハクさんの身体には見るのも 「グヌ、小賢シイ......」 それでもナハクさんは戦神の如き豪胆さで、敵を叩き、払い、砕いていく。 だけど敵も一筋縄ではいかない。近接戦闘では、付かず離れずの距離を保って長槍を持った兵をメインにちょこちょこ突き刺してくる。ナハクさんが近付けば、決して密集しすぎる事ない数で散開しつつ、大盾を持った兵達が前に出る連携を見せ、なかなか大きな被害を出す事ができていない。 「ナハクさん、ジュンヤくんたちが!」 しかも相手はこちらの弱点を正確に突いてくる。ナハクさんが強引に敵兵の密集地へ接近しようものなら、保護対象であるイグニトール令嬢とジュンヤ君一行を狙って、少人数ではあるけども果敢に突進を仕掛けてくるのだ。 このままでは、結果は目に見えている。 良くて相討ち、悪くてこちらの消耗負けだ。 敵は未だ300人以上が健在で、士気も上々と見える。 巨人の手を借りてもこれだ。錬金術の師匠、リッチー師匠が築き上げてきたモノを利用し、転用してソレらしい成果を出しても...... そう、錬金術はあらゆるものに、可能性を示す事に他ならないのだ。 何か、何か、そう何か利用できるものは。 今、この場にあるものは、雪とナハクさんが眠っていた山、そして仲間だ。 「そうだ、雪山......」 でも、あれを活用できる物が手元にない。 ないのならば、それは創造するしかないだろう。俺には『魔導錬金』という、キューブを組み合せて形にする、即興製作スキルがあるじゃないか。 だけど、俺だけではここを乗り切るのは不可能に近い。 だから、俺は叫び、飛ぶ。 仲間の下へと。 「ジュンヤ君! キミに頼みがある!」 そう、フゥの風に乗りながら、地上で必死に敵の攻撃をかいくぐるジュンヤ君達の近くへと降りる。 もちろん、ナハクさんはそれを察して俺達を守るために、防御一択の動きへと変わる。 もう少しだけだから耐えてくれ、ナハクさん。 「天使、さん。こんな時にどうしてボクの所に!?」 「ジュンヤ君! キミしかいないんだ!」 「ええと、でも、ボクなんかがこの状況を良くすることなんて、できないよ!?」 全く自信がない、と言うかのように両肩を落とすジュンヤ君。 「俺とジュンヤ君ならできるかもしれない! だから、こっちに」 しかし俺は、そんな彼に構わず強引にジュンヤ君の手を取る。 そして急ぎナハクさんにお願いする。ジュンヤ君を 「わっ!? えっ!? ヒィッ!!!」 突然巨人に握られれば、それはビックリしてしまうだろうけど、今は説明している暇がない。ナハクさんの片手がジュンヤ君で塞がったと言う事は、それだけ攻防力が下がったという事なのだ。 「ジュンヤ君。落ち着いて聞いて」 ここなら少しの間は地上よりは安全だ、そうアピールする。俺達二人は、ナハクさんの右手の平に乗りながら向かい合った。 「俺はジュンヤ君の持つ、鉱石に対する情熱、知識には驚かされてる。実際『 蛍石 「だから、キミを信じてる」 一区切りし、まっすぐに彼の両眼を見据える。 すると彼の目は先程の所在なさげな陰りが消え、心なしか強い光を帯びた様な気がした。 「俺の錬金術と、キミの鉱石知識で、ここを乗り切れるかもしれないんだ」 「そんな......で、でもボクなんかが、力になれるか、わからないけど」 ジュンヤ君は意を決したように、コクンと頷いてくれる。 「爆発物、特に音を盛大に出すアイテムを作りたい。火力も高ければ高いほどいい」 「そんなもの、今すぐにって......できっこないよ」 その一心で、ジュンヤ君に可能性のありかを迫る。 「何でもいい、何か爆発に繋がる何かを! 俺に教えて欲しい」 「う、あ、タロくん、顔が近いって」 不意に慌てふためくジュンヤ君にそう指摘され......夕焼けよりも真っ赤に染まる彼の顔を見て、ううん? この感じはどこかで見覚えのある表情だと思った。 ううん、どうしてか物凄く照れくさい。何でだろう。 「あ、うん......ごめん」 俺は目を 逸らした視線の先でケイ君がキルされる姿が目に入り、恥ずかしがってる時じゃないと悟る。そう、何を同じ男同士で照れ合っているというんだ。 「えと、それで爆発物に繋がる鉱物なんかはない?」

178 176 Talk Distance "Junya, you're welcome! Pure white snow strikes, reflecting in the sunlight and sparkling. That's like diamond dust generated by sublimating all the moisture in the atmosphere. The snowmen danced in a sudden, huge shock, danced beautifully by her. Yes, she was accompanied by a mighty being, an angel who descended into the lower realm with a giant squire. "The truth is! I don't care about quests anymore! Snow, black opposite to white, her appearance to follow the wreckage of a troubled giant was so beautiful that she could breathe. Sometimes, with that silver hair, she said she looked like the moon. Sometimes, she looks like a goddess. Now it hurts, you know why they say that. My whole nerve... no, there's no way anyone on this scene can look away from her. "I just want to talk to you, Junya! I can't catch up on what is. My face gets hot, my head gets hot, and besides, my vision gets blurred. She - Taro, in fact, is an angel who handles ore skillfully. I took it upon myself to rival him and let him go beyond one day on his own, what an intended opponent... it was in the end only inspiring himself to hide his inferiority. Still familiar with alchemy, I thought you had a comforting ally... I can't believe Taro's identity was the cause of my inferiority. Besides, they throw up a confessional dialogue about 'I want to talk' from someone like that, and I'm already going to flat my mind and head. Oh, could someone explain this situation exactly? No, no, not if you have feelings like the heroine of such a grieving story, but you, Taro, the angel, are desperately trying to protect us from the NPC of enemy soldiers. "Hey, Junya! Bo, I don't have a hippo to stick around! "Talk to Talo later! Feel like love roads burn better with more obstacles? Mamor and Kay's scolding (more) but... even though I understand it with my head, I really don't follow my body and mind... Bo, do you want to talk to me? I can't keep my chest down. [M] It's just, I stare at her. "Individual (co) No-Power (chicara) Deja Anti- (araga) Enu Nu No-Power (chicara), Solekosoga Maximum No-Jiang Mi" Mr. Nahak, the giant, roared wildly. Compared to humans, Count Hardy's inquisitors were strong enough to say that to Nahak, a giant who boasted an overwhelming difference in stature until... the army was strong. It is certain that the first blow was able to accomplish it in a way that punctuated the opponent's surprise and dealt a severe blow. But every time this one kicks his enemies in, the enemy's counterattack is also harsh and becoming accurate. Even though the other 60 are slaughtered, are the enemies well trained? If the opponent is a giant, he has no fear. "Huh, please! Dozens of fire arrows flare up against us and are unleashed simultaneously to coincide with the orders of enemy commander-like figures. There was also a limit to smashing the wind wall of Hu on that simultaneous firing several times. The reason for this is that there are too many. "G, muh......" It is full because it prevents places where Mr. Nahak is likely to suffer a lot of damage and the arrows that draw an orbit that is likely to hit me. There are already a number of horrible arrows pierced in Mr. Nahak's body that can be seen. "Gunu, Xiao Xianxii..." Still, Mr. Nahak is as audacious as the god of war, beating, paying and crushing his enemies. But enemies can't be a glimmer either. In melee combat, a soldier with a long spear sticks a little prick in the main, keeping his distance unattached. If Mr. Nahak gets close, he will scatter in numbers that are never too dense, while the soldiers with the big shield will show up in front of him. He hasn't been able to do much damage. "Mr. Nahak, the Junyas! Besides, the opponent is going to poke this one's weakness precisely. If Mr. Nahak is to forcibly approach a dense area of enemy soldiers, he will set up a small but resolute advance aimed at the protection of Miss Ignitor and Mr. Junya. As it is, the results are visible. It's good, it's good, it's bad, it's this drain loss. More than 300 enemies are still alive and well regarded. This is it, even with the help of a giant. Using the things that Master Alchemy, Master Richie, has built up, even converting and delivering sole-like results... is not far from the work accomplished by His (or) great Alchemist, which also amazes God. Yes, alchemy is nothing short of showing possibilities for everything. Something, something, yes. Anything available. What we have here now is the snow and the mountain where Mr. Nahak slept, and his companions. "Yes, Snow Mountain..." But I don't have anything on hand to take advantage of that. If not, it will have to be created. I have the improvisational skills to combine and shape a cube called Demon Alchemy. But it's nearly impossible for me to make it through here alone. So I scream, I fly. Beneath my people. "Mr. Junya! I need a favor from you! Yes, while riding in the wind of Hu, we descend near you Junya, who desperately mock enemy attacks on the ground. Of course, Mr. Nahak makes a defensive move to protect us. Just a little more, so bear with me, Mr. Nahak. "Angel,. How did you get to me at a time like this? "Mr. Junya! You're all I've got! "Uh, but I can't do anything to make this situation better!? I'm not sure at all, Junya you drop your shoulders as if to say. "Me and Junya, you might be able to! So, come here." But I will take Junya's hand forcefully, regardless of him like that. And hurry up and ask Mr. Nahak. Junya said to put you on the palm of his hand. "Wow!? What!? HI!!! If the giant suddenly grips me, that would surprise me, but I don't have time to explain now. Mr. Nahak's one-handed blockage with Junya means that his defense has dropped. "Junya, sir. Just calm down and listen." It would be safer here than on the ground for a little while, I appeal to that. The two of us turned to each other while riding Mr. Nahak's right palm. "I'm Junya. I'm amazed at your passion, your knowledge of ore. In fact, I got some great tips from you for using Fluorescent Stone as a useful material." "Uh, Fluorescent Stone's... it was" "So I believe you." Separate one and look straight into both his eyes. Then his eyes disappeared in the shadow of his earlier position, and he felt like he had no heart or strong light. "With my alchemy and your knowledge of ore, I might be able to get through this." "No... but I don't know if I can help." Junya snorts at me like you decided to. "I want to make explosives, especially items that make the sound loud. The higher the firepower, the better." "That's not going to happen right now." At that heart, Junya presses you for a possibility. [M] "Whatever, something that leads to an explosion! I want you to tell me." "Ugh, Taro, he said his face was close." Junya, who carelessly hesitates to point that out to you... look at his face dyed brighter than a sunset, yeah? I thought this feeling was a familiar look somewhere. Yeah, it's awesome for some reason. I wonder why. "Oh, yeah... sorry" I shrugged all the way out of my sight. Kay at the tip of a deviant gaze. I can see you getting killed, and I realize it's not the time to be shy. Yes, what is it that matches the same man to another? "Uh, so there's no minerals that can lead to explosives?

113話 ちきしょうめ! 「おい、タロ。何かもっと目立つのにいい案はないか?」 これ以上ないまでに繁盛している俺達の『屋台』を、更に盛り上げようとする 「なにこれすげー」 「中の人間みたいの生きてんのか?」 「お、こっち見たぞ!?」 「これ、おいくらですかー?」 「あ。それ売り物じゃないです」 案の定、少しは客寄せとして役に立ったけど、売る気は毛頭ないのできっぱりと答えておく。 「うおっ、ここの『屋台』、女の子多いな!」 「しかも店員さんのレベルたけえええ!」 「いえ、まだレベルは7です。それより一杯ビールとかどうですか? ジンベエや浴衣もありますよ」 まずまずの成果に満足しつつ、俺はいそいそとお客様への対応をこなしていく。 「うっす、ジョージさん!」 「ボンジュール、マドモワゼル!」 そんな光に群がる虫のごとく、お客様たちで賑わう我らが『屋台』で、二人組の 「あらぁん、あなたたちんっ☆」 もしかしてジョージの知り合いか? それにしては、なんというか......二人の服装は至極まっとうなモノだった。 両名とも簡素な鉄製の胸当てで上半身を守り、下半身は前掛けを斜めにずらしたようなデザインで、もちろん下にはズボンをしっかりと履いていた。 パッと見、傭兵稼業と職人を兼業してそうな出で立ちだ。 こんな普通の恰好をした人たちが、 の屋台は順調かしらぁん?」 あぁ、ジョージと同じクランの団員なのか。 たしか『サディ☆スティック』とかいう優秀な職人 それにしても、もう一度言おう。 すごく、普通だ。 ジョージの同類とは思えない程に、まともな服装をしている。 「こっちの『屋台』ほどではないっすけど、なかなかに好評っすよ」 なんか片方はジョージと同じようなテンションな気がしてきた。 「あらあらぁんんっ!? じゃあ、すこしあちきもそっちを覗きにいきましょうかねぇん?」 「あっいえ、大丈夫っすよ!?」 。ジョージさんの御手を煩わすような事はしませんとも」 妙に恐縮して固辞する彼らを見て、仮にも副団長のジョージを独占するのは、迷惑かもしれないなぁと今更ながらに気付いた。 氷晶ジョッキに関しては、在庫分をこちらが預かっておけばいいし、少しぐらいジョージだって自分の所属する 「あ、えっと、いつもジョージさんとは仲良くさせてもらってます」 というわけで、常識人っぽい二人に挨拶をする。 「ファッ!?」 二人は電撃が流れたかのように背筋をピィンと伸ばし、こちらを凝視する。 「タロと言います。ジョージ、こっちは少しぐらい空けても大丈夫だから、この人達と一緒に 「うふふ、ありがとん天使ちゅわんっっ! お言葉に甘えさせてもらうわぁん!」 「雲行きがあやしくなってきたっす......噂の天使ちゃんも一目見れたし、早めに退散っすよ」 ......聞かなかった事にしよう。 「あらぁ、ヴァナタ達ぃん。案内よろしくねぇん」 そして彼らは魔の手からは逃れられなかったようだ。 「おまえら、何ナンパしてるんだよー......」 ジョージさん、こっちでイケメン共が調子にのってます。 お尻をひとなでしてやってください。 と、今はここになきジョージにテレパシーを送りながら、親友である 親友たちは、ゆらちーシズクちゃんコンビと組み、武器や防具の元となる『鉱石』系の素材を中心に販売している。また、知り合いから安く譲り受けた武具の転売もしているのだが......。 「接客だよ!?」 隣からボソっと散らした俺の怨嗟に、二人は過剰に反応した。 きっとジョージへのテレパシー脅しが伝わったのかもしれない。 もちろん接客なのはわかっているのだが、それで納得できる俺ではないのだ。 ビールを注ぎながら、手を休めずに思う。俺がむさいオトコ客ばかりを相手にしているのに、おまえらときたら、何故か女性客ばっかり寄ってきてるじゃないか! 「ちきしょうめ! くまさんのプーめ!」 俺がクマさんの絵をジンベエに描き終えると、目の前のお客様がポカンとしてしまったので、慌てて接客スマイルで見送る。 まぁ、どのみち俺なんかじゃ初対面の女性相手に接客とかハードル高過ぎだから、文句をいう資格はないんだけどね。 それでも羨ましいと思ってしまうのは男の性だろう。 「うわぁ、タロちゃんいじましぃー!」 「タロちゃん、大丈夫だよぉー? 私達がちゃーんと見張ってるからね?」 「それにあいつら、口を開けばタロがどうの、なんだのって! しょっちゅう、タロちゃんの話題を出してくるし、ロリコンだから心配ないって!」 「そうだよー。このお姉さんたちに任せてー。タロちゃんの大事な先輩たちが、変な女に引っ掛からないように目を光らせてるからねー?」 いや、何か違う方に勘違いしてません!? 「どんどんお客様がくる......」 たちの応対に、少し気疲れしてしまった。なので、俺は売り子をミナとリリィさん、アンノウンさんに任せて屋台の裏へと腰を落ち着け、小休憩を取らせてもらっている。 「タロの方は調子がいいな」 少し疲れたのか、ふぅっと息をつき、気だるげにつぶやく こいつも俺の隣で座り込み、休憩中だ。 カチっとした執事姿なのに、裏方の資材にもたれかかった姿勢はだらしなく弛緩している。 なのに、様になっているから不思議だ。 メガネイケメンちきしょうめ! 「まぁな......で、そっちはどんな感じ?」 「あー、まぁまぁだな。でも、タロ達には売上的に負けてるぜ。やっぱ、タロの商品の方がインパクト強いわ」 俺の自慢に親友は肩をすかして、手をヒラヒラとさせる。 傍から見ればこいつはクールだ。だが、しかし。付き合いの長い俺は、メガネをクククイッと三度も調整したのを見逃さない。 顔こそ、売上げなどに興味なさそうにしているが、あれは内心で悔しがっている。 「ふっふっふ、もっと俺達を崇めたてまつってもいいんだぞ?」 「調子にのんな、こんにゃろっ」 「わっ! このっ! やったな」 「あー......コウ、一人でサボるなんてズルイよ、こっち大変なんだから」 「どうせ商品じゃなくて、ユウ目当ての女ばっかりだろ」 「それはコウも同じじゃないか」 「っち、爆ぜろイケメン執事共め」 何か申されましたか、お嬢様? とニコニコ笑う 「早い話が、武器にできるものは利用する」 「まぁーそれで接客が上手くいって、商売繁盛ならいいもんね」 さすが生まれ持ってのイケメン達。 自分の優れた容姿を誇るどころか鼻にかけることもない。 その余裕っぷりが羨ましい。 俺なんか、俺なんかなぁ! あんなに初対面の女子に囲まれたら、てんやわんやだかんな! ちきしょうめ! 「どっちにしろ、ここじゃ見た目なんてさして重要じゃないしな」 先程よりワントーン落とされたその声音は、妙にこの場を静かにさせた。 思わず、何の事を言っているのか聞き返してしまう。 すると晃夜は、なぜか難しい顔をしてとある方向を指差す。 親友の長く、すこし角ばった指先が示す方向に目を向けると、そこにはユウジがいた。 RF4-youである奴の見た目は、現実のぽっちゃり体型とは異なり、庇護欲を掻き立てられそうな美少年っぷりを 「アールと同じで、キャラクターなんてどうにだって作れる」 あぁ、見た目なんかは初期に設定したキャラクタークリエイションでいじれるって話か。 「この世界でリアルモジュールなんてシステムを使って、キャラクリしてる リアルモジュールか。現実の容姿と全く同じキャラクターデザインにするというシステム。俺もキャラクリがめんどくさくって、リアルモジュールにしちゃってプレイしてるけど......そんなに珍しいことなんだ。 「偶然、ボクらの周りに多いってだけでね。ゆらちーとタロのお姉さん? それにコウとボク」 だから、ここでの世界の見た目なんてなんの効力もない、一種の幻想と同じだよと、 なんだろう......親友二人の横顔に、わずかな陰りが差したような気がした。 「リアルモジュールでキャラクリしてるのって、1000人に1人もいないって噂だしねぇ」 予想以上に少ないな。 の言う通り、俺の周囲はリアルモジュールでプレイしている人が多い。確か、ミナやリリィさんも現実の姿と同じキャラを使用してるって聞いてるし......。 「ま、ここでの見た目なんて、なんの意味もない」 「タロなんかいい例じゃないかな?」 「そんな少女姿で、実際は違うもんな」 「そういえば、バグはどうなったの? まだなおせなそうなの?」 「まだ......わからないそうです......」 一瞬、微妙な空気が俺達を包んだ。 でも、それはほんの数秒だけで―――― ま、元気出せや天使さまと、グリグリと頭を乱暴になでてくる 「こ、子供扱いするなよっ」 少しだけ重くなったこの空気を振り払うように、俺はわざと元気な声を出して、 「天使じゃないからな。俺は天才錬金術士、略して天士だからな!」 重たい何かを払拭できるよう、会話を誘導してくれた二人に、粗雑な言葉とは裏腹に感謝の念をひっそりと送っておく。 何とはなしに、俺達は目で語らい合い。 いつものようにアハハっと笑い合い。 「......アンタラさ~、やっぱちょっとロリコンなの?」 突然、裏方にゆらちーが顔を出してきたので、うひゃっとビクつく俺達。 まじまじと俺達を見詰めたゆらちーは、呆れるように小さな溜息を吐く。 「仲良しなのはいいんだけど、タロちゃんは超が付く程の美少女なんだよ? そんなタロちゃんとわちゃっとする暇があったら、そろそろ休憩交代してほしいんだけど。そしてその役得を、あたしと交代するべしっ! べしべしっどいてどいてー」 ゆらちーはいつもの如く、元気はつらつな動きで親友達に場所を譲れと、こちらへ押し寄ってくる。 こうして、ゆらちーによる俺に対するスキンシップ大会が開催されるのかと、内心でドキドキしていたけどそうはならなかった。 「きゃっ......お客さま、困りますっ」 それは、動揺するシズクちゃんの声が『屋台』から聞こえてきたからだ。 彼女は助けを求めているようだった。

115 113 Talk, You Son Of A Bitch! "Hey, Taro. Do you have any better ideas to stand out? In response to the remarks of the shaky night (or so) to further boost our "stalls", which are thriving until there is no more, I put them in the store to try out "The Seed Fire (Lantern) that Lights Life". "What's all this?" "You live like a human inside? "Oh, I saw it over here!? "How much is this? "Ah. That's not for sale." The advice was useful as a customer, but I don't want to sell it, so I'll give you a clear answer. "Whoa, 'stalls' here, that's a lot of girls! "And the clerk's level. Yeah! "No, I'm still on level seven. How about a beer or something? You'll find some ginbeye and yukata." While I am satisfied with the first results, I will do my best to respond to the customer. "Ugh, Mr. George! "Bonjour, Mademoiselle! A pair of mercenaries (players) whispered casually to the wolf maid in our "stall", which was crowded with customers as bugs in such light. "Oh, you guys." Maybe you know George? For that matter, I don't know... the two outfits were the ultimate thing. Both names protected the upper body with a simple iron breastplate, and the lower body was designed to skew the forehang diagonally, wearing trousers securely underneath, of course. Look at that. Mercenary operations and craftsmanship. These normal fitting people are those (...) George's friends? "How are the mercenaries' stalls? Oh, are you a member of the same clan as George? But is it a mercenary regiment (clan) with many good artisan mercenaries (players) such as Sadie Stick? Nevertheless, let me say it again. Awesome, normal. He dresses so decently that he doesn't think he's George's kind. "It's not as good as this' stall 'over here, but it's pretty popular." Something's starting to make one feel just as tense as George. "Oh man!? So why don't you go peek over there, too? "Oh no, I'll be fine!? "Non non, Dama (Lady). I wouldn't bother Mr. George." Seeing them freakishly frightened and rhetorical, I realized even more now that monopolizing Vice Commander George might be annoying. As for the ice-crystal jocks, you can keep the stock here, and maybe even George will want to show his face to his own mercenary regiment (clan). "Oh, uh, I'm always getting along with Mr. George" That's why I greet two people who look like commonsense people. "Fuh!? The two stretch their spines pinned as if the electric shock had flown, staring at this one. "I say taro. George, it's okay if we leave this place for a little while, so join these guys and see how the Mercenaries are doing at the" stall. " "Ugh, thank you angel, cum! Let me sweeten your words. Wow! "The clouds are getting blurry... the rumored angel has seen it at first sight, and I'll disperse it early" ... let's not ask. "Oh, Vanata and the others. No. Nice to meet you." And they didn't seem to escape the devil's hand. "What are you guys nagging about..." Mr. George, the handsome guys are on track here. Do it alone. And now I'm not here. I'm sending George a telepathy, and I'm sending a cold gaze at my best friend, Evening Fai (Yuki), and Shaking Night (Koya). My best friends, combined with Yuki-Sizuk-chan combinations, sell mainly 'ore' based materials that are the source of weapons and protective equipment. I also resell arms and equipment that I have given away cheaply from someone I know...... "Customer service!? The two overreacted to my resentment, which was scattered bossy from next door. I'm sure the telepathic threat to George may have been conveyed. Of course I know it's customer service, but that doesn't convince me. Pouring beer, I don't think I can rest my hands. If I'm dealing with a bunch of nasty Otoko customers, and you guys are here, for some reason, it's just a bunch of female customers! "Damn it! Kuma's poo! When I finish painting Mr. Bear on Zimbabwe, the customer in front of me turns into a pocan, so I rush off with a customer service smile. Well, either way, I'm not qualified to complain because it's too high a hurdle to serve a customer or something to a first time female opponent. It would still be men's sexuality that makes me envious. "Wow, Taro, you're bullying me! "Talo, it's okay, huh? Because we're watching, right? "Besides, those guys, if you open your mouth, how about Talo, what the fuck! All the time, I'm going to come up with Talo's topic, and he says he's a Lolicon, so don't worry! "That's right. Leave it to these sisters. Because Taro's precious seniors are keeping their eyes open so they don't get hooked on weird women, huh? No, I'm not mistaken for something different!? "More and more customers..." I got a little tired of responding to the mercenaries (players) coming to the hiatus. So I leave the seller to Mina, Lily and Announ to calm down behind the stall and let me take a little break. "Talo's doing better." Are you a little tired, breathing and crushing at night (like this)? This guy's sitting next to me, taking a break. The posture brought to the material on the back is sloppy and relaxed, even though he looks like a cute butler. Yet it's strange because it's like that. Glasses, good-looking bastards! "Well...... so, what's it like over there? "Uh, sort of. But the Taro and the others are losing sales. After all, Taro's products have a stronger impact." My proud best friend shrugs his shoulders and makes his hands crack. From the side, this guy is cool. But, but. Long time dating, I don't miss tweaking my glasses three times quickie. It's my face that I don't seem to be interested in sales, etc., but that one I regret on the inside. "Heh heh heh heh heh heh heh heh heh heh heh heh heh heh heh heh heh heh heh heh heh heh heh "I'm not feeling well, I'm not feeling well." "Wow! Holy shit! You did it." "Uh... Koo, I can't believe I'm skipping alone, 'cause it's tough over here" "You're just a woman for Yu, not a product anyway" "Isn't that the same with Koo?" "Eh, blow it up, handsome butler." Did you say anything, ma'am? and Nico laughing Evening Fai (Yuki) let it pass for now. I don't know how many times it would return if I fought back poorly. "Quick talk, use what you can use as a weapon" "Well, that would be nice if customer service went well and business flourished" That's the good-looking guys I was born with. Instead of boasting of my superior appearance, I don't even put it on my nose. An attitude that integrates light strengths into a strategy. I envy that plenty of room. I don't know, I don't know! If you're surrounded by so many first-time girls, don't be so soft! Damn it! Either way, it doesn't matter what it looks like here. That voice, which was dropped a tone more than earlier, strangely silenced the scene. Unexpectedly, I ask back what you're talking about. Then, at night, for some reason, he makes a difficult face and points in a certain direction. Looking in the direction indicated by my best friend's long, squishy fingertips, there was Yuji. The look of the guy who is RF4-you, unlike the pouty body shape of reality, seeps through the beauty of a boy who is likely to stir up his craving for asylum. However, none of the women who have their maternal instincts tickled because their words and actions are too bad. "Just like Earl, I can make characters no matter what" Oh, you're talking about the character creations you set in the early days. "There are rarely any mercenaries (players) who use real modules in this world." Real modules? The system of making it exactly the same character design as the look of reality. I'm playing with Calacri, too, turning it into a real mod... it's that rare. "By chance, it's just that there's so much around us. Yuruchi and Taro's sister? And Koo and me." Therefore, the appearance of the world here has no effect whatsoever, it is the same as a kind of fantasy, and Yuki has entered into a dialogue to exhale. I don't know...... I felt a slight shade on the sides of my two best friends. "Rumor has it that not one in 1,000 people is charming with real mods." That's less than I expected. Then, as Yuki put it, there are a lot of people around me who play in real life mods. Sure, I hear Mina and Lily use the same characters as they do in real life... "Ma, there's no point in what you look like here" "Isn't that a good example of taro? "You look like a girl like that, not really." "Speaking of which, what happened to the bug? I still can't get it back. Really? "He doesn't know yet..." For a moment, the subtle air wrapped us around. But that's just for a few seconds. Cheer up, angels, and a night of grinding and rambling your head. "Don't treat me like a child." As I shake off this air, which has only gotten a little heavier, I purposefully sound energetic and shake off my hands at night. "I'm not an angel. I'm a genius alchemist, for Christ's sake! To the two of you who guided me through the conversation so that I could get rid of something heavy, I send a secret thank-you to the back of my back for what the crude words are. No matter what, we talk to each other with our eyes. Hahaha laughing at each other as usual. "... antaratism ~, is it a little lollicon after all? All of a sudden, Yuri appeared on the back, so we were freaked out. Seriously, Yuri, who stares at us, exhales a small sigh of relief. "I don't mind we're friends, but Taro is such a beautiful girl that she's super attached, right? If you have time for such a proper taro, I'd like it to be time to take a break. And take turns with me! Get out of the way!" Yuichi pushes over here, as usual, to give up his place to his best friends in a cheerful move. I was heartily thrilled that there would be a skinship tournament against me by Yuruchi, but I didn't. "Shit... Customer, I'm in trouble" That's because the upsetting Sizuk voice was heard from the 'stall'. She seemed to be looking for help.

140話 すれ違う想い 「クラン・クランって隠し要素? みたいのがあって、本当に冒険しているみたいだね」 強力なモンスターが闊歩する『呪火の大地』を、ビッグ・スライムの背に揺られながら安全に進む。狐巫女たちが住まう『天守楼』からの帰り道、トワさんがこのゲームについての感想を言ってくる。 ひとしきり三人で巫女服になってわちゃわちゃ騒いだ後、俺達はミケランジェロに戻るための帰路へと着いていた。 「俺も最初はビックリしっぱなしだった。楽しいでしょ?」 ぽよんっと揺れるスライムに乗りこなし、トワさんに同意する。 「うん!」 「私は......隠されてる事が多過ぎて、ちょっと分かり辛いです......」 後ろから付いてくるミナの声は少しだけ、くぐもっていた。 まぁ、ミナは小学生ぐらいだもんな。 ちょっとこのゲームは難しいと思う。 「隠されてる事かぁー......」 暮れなずむ空を見つめるトワさんの目が、ふと細められていく。 夕日に照らされたその横顔は、少しだけ寂しそうだった。 なんとなく気になってしまい、ちょこっと踏み込んだ質問をしてみた。 「何かあったの?」 そう尋ねると、トワさんは作り笑いだとわかるレベルの笑顔を浮かべる。 こちらに心配かけないようにと、気を張っているようにも見えた。 「えっとね、気になる人の知らない一部を見ちゃって......ちょっと 「あー、気になる人っていうのは......その、つまり、」 好きな異性って事かな? 「まぁ、うん。たぶん、好きかなって思える人?」 ストレートだな、この人。 「え! どんな人なのですか? トワさんの好きな なぜか身を乗り出してまで、妙に食いつきのいいミナ。 唐突なガールズトークが勃発してしまったようだ。 「えっとね......いつも一生懸命な人かなぁ......正直って感じ? 誠実って言うのかな、よくわからないけど。でも、そんな人がね、私の知らない所で想像もしないような事をしてたり、してて......」 「その内容が、トワさんは嫌だったのですか?」 「うん......なんていうか、ちっちゃくて可愛い子が凄い好きらしくて? 追いかけてるみたいな......」 チラッと俺の方を見て、不意に目を逸らすトワさん。 そんな彼女に、ミナは神妙に何度も頷いていた。 「お父様が言ってました。そういう人は、子供の女の子を襲う怖い怪獣、ロリゴンだと......」 「ん......うん、ロリゴン? そうだねっ」 クスクスと笑うトワさん。 ロリコンか。まぁそうだな、好きな人がロリコンやショタコンだったらと思うと...... って、は!? そもそも子供の前に結婚だし、その前に付き合えるかだし! その前に......性別が......今の俺は......身体が女子だし......。 そう思うとユウジって、変化をもろともせずにブレない所は尊敬できるよな......。内容は褒められたもんじゃないけど、タダの美少女好きな変態なわけだし。でも、そういう他人にキモがられるリスクを冒してまで、自分の好きなモノを貫き通す姿勢は、見習うべきかもしれない。 今は女子の姿になってしまったからと言って、くよくよせず、 内心ではそう思えても、なかなか行動に移すのって難しい。 未だラインで連絡すら入れてないわけで......。 やっぱり拒絶されたときの事を思うと怖いしな。普通に高校生で、同性愛とかハードルが高い気がする。 「あとね......実は、その人に秘密で観察して、その、ロリゴンだって知ったの。勝手に悪い事をしちゃったなって」 おや、トワさんでもそんな大胆な行動を踏み出すことがあるのか。 これは相当に相手の人物が気になってるのだろうなぁ。 ここは無難にフォローを入れておくべきか。 「んー、でもやっぱり気になる人の事だったら、全てを知りたくなっちゃうからなぁ」 「あ、やっぱタロちゃんもわかる?」 ちゃんの事なら何でも知りたいし。 それが例え、落胆するような内容だったとしても。 「あーぁー......タロちゃんが、私の好きな人だったら良かったのになぁ」 何のためらいもなく、こっぱずかしい台詞を唐突に向けてくるトワさんに、俺は激しく動揺してしまう。 「だって、王子様みたいに助けにきてくれたし、色々教えてくれて。こんな初心者の私でも役に立ってるって励ましてくれて。今も、こうやってお話も聞いてくれて、優しくしてくれるし」 「は、は、はい......」 これも女の子同士の成せる技なのだろうか。 確かにクラスの女子はやたら仲良さそうに互いの事を好きと言ったり、抱きつき合ったり、同性ならではのスキンシップに目を見張るモノがあったけど。 「もちろん、ミナちゃんも好きっ! とっても可愛いし、ほらちょっとタロちゃんの事で、 「もうっ、トワさんっ!」 ミナもなんだか自然な感じで、両頬を染めながらチラリとこっちを見てはトワさんとジャレている。 おおう、やはりそういう類のモノなんだな。 落ち着くんだ、俺。 今の俺の見た目を対象としてなら、よくある事なんだ。 別にトワさんにとっては特別な事じゃないんだ。 好きとか言われて動揺するな。いや、好きな人だったら良かったな、か。 ふぅ、危うく思いこみの激しい残念な男子になる所だったぜ。

142 140 Stories, Different Thoughts. "Clan clan is a hidden element? Looks like you're really adventurous." Proceed safely through the Land of Curse Fire, where powerful monsters walk wide, rocked by the backs of the Big Slime. On the way home from the 'Heavenly Palace' where the Fox Witches live, Mr. Twa tells us what he thinks about this game. The three of us were dressed as witches. After all the noise, we were on our way back to Michelangelo. "I stayed surprised at first, too. Fun, isn't it?" I climb onto the pompous shaky slime and agree with Mr. Twa. "Yeah!" "I... have too much to hide, it's a little hard to understand..." Mina's voice following from behind was only a little, twitchy. Well, Mina's about an elementary school student. I find this game a little difficult. "What's hidden..." Mr. Twa's eyes narrow as he stares into the twilight sky. Its side, illuminated by the sunset, seemed only a little lonely. I was somewhat concerned, and I asked a few stepped in questions. "Is something wrong? When asked so, Mr. Twa smiles at a level that he finds to be a making laugh. He also seemed nervous not to worry about this one. "Eh, I saw some of the people you don't know that you care about... are you a little discouraged? "Uh, I mean, who cares... that, I mean," Does that mean you like the opposite sex? "Well, yeah. Probably someone you think you might like? That's straight, this guy. "Huh! What kind of person are you? Who likes Mr. Twa? Until somehow I got myself on board, a strangely good eating mina. Sudden Girls Talk seems to have broken out. "Uh... I wonder if he's always trying so hard... do you feel honest? I don't know if you mean honesty. But someone like that did something I didn't even know I could imagine..." "Did Mr. Twa not like the content? "Yeah... I don't know, he likes little, pretty kids awesome? It's like we're chasing..." Look at me in the chill, Mr. Twa, who accidentally turns a blind eye. To her like that, Mina had mysteriously nodded over and over again. "Your father said. People like that say it's the Roligon, the scary monster that attacks children's girls..." "Mmm...... yeah, lorigon? That's right." Mr. Twa laughing with Couscous. Lorikon. Well yeah, I wish someone I like was Lorikon or Shotakon...... Imagine how Xi (Akane) loves the boy, hmm, this is fine. In the future, I will love my son with me, and I will love how he looks, and, um, he's the best! What!? I'm getting married before my kids in the first place, and I can hang out before then! Before that... my gender... I am now... my body is a woman... If you think so, Yuji can be respected for not bracing without making a difference... I wasn't praised for the content, but I'm a freak who likes beautiful girls for free. But maybe I should apprentice the attitude of penetrating my favorite things until I risk being creeped out by someone else like that. Just because I'm a woman now, I don't want to be creepy, and I want to bump my feelings about how I like her, just like before. Even if it seems that way on the inside, it's hard to get into action. I haven't even contacted you on the line yet...... I knew I was scared when they turned me down. Normally I'm in high school and I feel like I have a high hurdle about homosexuality or something. "Later... Actually, I observed the person in secret and found out that, even the Lorigon. You did something wrong on your own." Oh, does Mr. Twa ever take such bold action? I guess this worries the other person considerably. Should I follow up here without difficulty? "Hmm, but I knew if it was about someone I cared about, I'd want to know everything." "Oh, I knew Taro knew too? I want to know everything about you. Even if it was analogous and discouraging. "Ahhh... I wish Taro was my favorite person" I get very upset about Mr. Twa, who for nothing and abruptly turns his frivolous dialogue to me. "Because you've come to help me like a prince, and you've taught me everything. Encourage me to say that even a beginner like this is useful. Now, this is how you listen to me, and you're kind to me." "Ha, ha, yes..." Is this also a technique that girls can form with each other? Sure enough, the girls in my class said they liked each other like to be friendly, hug each other, and have things to keep an eye out for that unique skinship of the same sex. "Of course, I like Mina too! She's so cute, and, you know, she's a little stubborn about Taro, right? "Ugh, Mr. Twa! Mina also feels kind of natural, and looking at me with chills while dyeing both cheeks, Mr. Twa and I are jarred. Whoa, that's still something like that. Calm down, me. If it's about my appearance right now, it's common. Nothing special for Mr. Twa. Don't be upset when they say you like it or something. No, I wish you were someone you liked, huh? Phew, I almost became a dangerous and thoughtful unfortunate boy.

90話 神殿 疑問を共有できた俺と姉は、さっそく教会の怪しい点について確認し合う事にした。 「そういえば......クラン・クランのスキルのさ、錬金術で造ったアイテムとすごく似てるモノを今日、もらったんだけど......」 その話し合いの中で、俺はシスター・レアンからもらった『 「これって......」 ゲーム内での『閃光石』の効力と、シスターレアンから聞いた実際の性能を姉に説明していく。 「効果もほぼ同じような感じだけど、かなり強力になってるらしい。人間の視力に異常をきたす程の光量を発生させるんだってさ」 「太郎......わたしはもう、何が何だかわからなくなってきたぞ」 「でもさ、単純に俺達が現実にこんな石があるって事を知らなかっただけかもしれないよ。よく軍隊とかで使う閃光弾? みたいに視界を奪う軍用機器とか武器なんてたくさんあるだろうし」 「それはそうだけど......確かに、現実にあるモノをモチーフにしてゲーム内の設定に組み込むことはよくあることだが......」 じゃあ、キリスト教が消失して、それに成り代わるようにして台頭し始めた『 だけど姉はそれ以上、口を開かなかった。 それは俺も同じだった。 だって、普通に考えたら受け入れ難い状況だ。 たった、数日の間で世界が、歴史が変わっていたなんて到底信じ切れない。 今でも何かの間違いではないだろうか? と思っていたりもする。 「とにかく太郎、何が起こっているのかだけは把握しておかないといけない」 「そうだね......」 「何が敵で......どの情報が信用できるか、わかったものじゃない」 物騒な姉の意見だけど、これにもまた、俺は同意できた。 「それでも一つだけ、情報を確実に掘り出せる場所がある」 姉の切れ長の瞳が、神妙な光を帯びて俺を見つめてくる。 「クラン・クランの世界だ。あそこで起きること、あることは......少なくとも私たちが認識している違和感、現実での変化に多少なりとも関わっている」 「だから、私たちはクラン・クランをプレイし続けるのよ」 というわけで、クラン・クランにインした俺だけど。 「一体、どうなってるんだろ......」 ゲーム内で自分のステータスを確認して、嘆息した。 タロ Lv6 HP80 MP80(+10) 力1 魔力14 防御2 魔防8 素早さ180 知力255 称号 『老練たる少女』 【レベルアップ時、取得スキルポイント3倍】 『先陣を切る反逆者』 【開戦初撃、クリティカル率50%】 【上位者へ、与ダメージ1,2倍】 スキルポイント 35 スキル:『錬金術』Lv30 :『風妖精の 「......どうして、錬金術スキルのレベルが上がらないんだ?」 俺は称号、『老練たる少女』の恩恵でスキルポイントが現在、有り余っている状態だ。それをいいことに、錬金術スキルにポイントを振りまくろうとしたのだけど......。 どういうわけか、錬金術スキルのLvが30以上にならないのだ。 というログが流れてスキルポイントをつぎ込むことができない。 現段階では、という箇所がどうも引っかかる。 錬金術スキルを30より上げるには、何か条件などがあったりするのかもしれない。 「だけど、それが何なのか皆目見当もつかない......」 なる深淵を覗きこむには、一人では限界があるようだ。 なので、やはり錬金術のまだ見ぬその先、可能性の感じられる、あの隠された都市ヨールンへと赴くのが一番だと決断する。 なにせ、あそこには『滅びと再生の錬金術士リッチー・デイモンド』とかいう、大層な名前のついた錬金術士の遺産、 再び探索し、何か錬金術に繋がる手掛かりが見つけられるかもしれない。 というわけで、全滅覚悟でまだ見ぬ地下都市の領域に興味のある人はいないかと、同好の士をフレンドチャットで募ったわけなのだけど。 「......天士さま、どうしてリリィさんがここにいるのですか?」 黒と白の修道服を着込んだミナが、メイスを片手に握りしめ、俺の隣にいるリリィさんを見つめている。 ......やっぱり、どこかでお会いした事がありませんこと......?」 なんとなく棘のあるミナに対し、リリィさんはうちの金髪神官娘を凝視して、そんな疑問符を放った。 「ふ、二人とも落ち着いてよ」 ミナの態度は少し気になる点はあったかもしれないけど、リリィさんの返しも半端ない。つい最近、一緒に同じダンジョンを探索したPTメンバーであるミナを忘れてるはずがないのに、堂々とそんな白を切るような発言はやめて欲しい。 な口調でミナがリリィさんにやり返す。 「そうかしら? ......あぁ、そう。私の言い方がよろしくなかったみたいですわ。 現実での話だったのか? というか、ミナがリリィさんの顔をまじまじと見て、『アッ』と何かに気付いたかのように口を開け、そして閉じた。 ちょっとパクパクしてるミナが可愛いけど、不自然に黙り込んだので、俺はいぶかしむ。 もしかして、この二人って リリィさんの疑問は今や俺のものにもなりつつあるけど、ミナが答えないという事は、何かそれなりの理由があるのかもしれない。少しだけ、困っているようだ。 「ミナヅキさん? 再び確認しようとするリリィさんを俺は遮り、逆にリリィさんへと気になった部分を突っ込んでみる事に決めた。 「えーっと、リリィさん。質問があります」 「あら? た、た、タロさん、何かしら?」 俺の突然の介入に、リリィさんは少しだけ驚いたようで肩をピクリと揺らした。赤面する彼女には悪いと思いつつも、ミナが俺にだけ聞こえるように『ありがとうございます』とポソリと呟いて、袖をそっと掴んできたので、どうやら俺の判断は間違っていはいなかったようだ。 誰にだって、詮索されたくないことの一つや二つあるだろう。 現実で突然、銀髪女子に変異した俺にはその気持ちがすごくわかる。 「リリィさんはさっき、わざわざ日本のって言いましたけど、外人さんだったりするの?」 これぐらいの質問ならプライベートとはいえ、許される範囲だろう。 とはいえ、外人さん? などと質問したみたものの、リリィさんは日本人風の顔の作りをした美少女だ。どことなく西洋人さんっぽい顔立ちはしているけど、日本人だと思う。 「そうなんですか。というかリリィさん、凄く日本語上手ですよね」 「それはもう、熱心に勉強しましたもの。言葉遣いも上品かつ洗練された上流階級の淑女らしいものを選びましたの」 そうかそうか、その変なお嬢様口調はそういった理由で使っていたのか。 人としての血は、四分の一? クォーターってやつなのか? 「すごいですね。こっちは英単語を覚えるので一苦労してますよ。というか、リリィさん、クラン・クランって海外でもサービスしてるんだ?」 「残念ながらしてませんの。ですから私は今、日本にいますのよ」 「へええ。すごいな」 「別荘ぐらい、大した事ないですわ」 平然と答えるリリィさん。 もしかして、もしかしなくてもお金持ちなのか? 学校とかは、どうしているのだろうか。 あ、夏休みなのか? それとも専属の家庭教師的なのがいるのかもしれない。 「ですが、安全や警備の関係で一歩も外に出してもらえませんけども......」 「ほぇー」 どの辺に別荘とやらがあるのかちょっとだけ気になりますな。 おっきいのかな。 と、そんな感じで雑談を交えながらも、気付けば奴隷王ルクセルの案内を終えて、地下都市ヨールンへと到着した俺達。 「さて......今回はこの四人だけだから、前回より難易度は上がるかもしれないけど、みなさんどうかよろしくお願いします」 俺の呼びかけに応じてくれたみんなに、改めて挨拶を送る。 「天士さまのお役に必ずたってみせます」 「私は、あの光るモンスターにやられっぱなしが嫌でしたので、来てさしあげただけですわ」 ミナとリリィさんはやる気満々のようだ。 そして、これまでの道中ずっと黙っていた、おそらく一番の年長者であるアンノウンさんも頷いた。 「女子会でありんすね」 彼女は年下の可愛い後輩達から一歩引くように、涼しい微笑みを浮かべてそんな事を言ってくる。 ハーレムです、きっと。 俺の独り勝ちです。 そうだと言わせてください。 というか、アンノウンさん。 俺達のお守り、ありがとうございます。 中身は高校一年生である俺と大して変わらない年齢である彼女に、内心でぺこりとお辞儀をしておいた。 「タロん? あのでっかいのやっつければいいのー?」 「やっつけなくていいよ、フゥ。あいつらからはどんどん離れていこう」 である『フゥ』を、万が一に備えて召喚しているものの、地下都市ヨールンの探索は順調を極めていた。 「私がいる限り、あんな腐った 自信に満ち溢れるリリィさんの横で、ミナが呆れていた。 「天士さまのおかげですよ」 「ただ、気がかりなのは......タロ氏の色が、効きづらくなっているでありんすね......」 それは俺も思っていた。 というのも最初はリリィさんの放つ矢が一本で事足りていたのに、たまに二本、三本と追加で撃たないと効果が発動しない個体も現れていたのだ。 「巨人にも序列みたいのがあったようです」 』の効果が発動しにくいのは、決まって身体がより大きい巨人たちだった。 気になって写真を撮って、説明文を読んだところ案の定という結果だ。 【〈闇月の誓い〉に縛られている、 東の巨人王国 「たまに大きめの巨人がいますよね。どうやらランクの高い巨人のようで、『飢餓』への耐性が強いみたいです」 「ですが、た、た、タロさんの、光る石と ほんの数秒とはいえ、あの巨体たちの動きを止めるのには十分な効力を発揮してくれる、このアイテムに感謝の念が尽きない。 だが、アンノウンさんの言う通り、数には限りがある。 地下都市ヨールンの攻略に備え、『閃光石』をたっぷりと作ってきてはいるけど、その残りも既に10個を切っていた。 余談だが『閃光石』の元となる太陽光が得られる、コムギ村周辺の小麦畑が荒れていて採取に時間がかかった。というのも未だに『タフ・スライム』が出現するらしく、前よりはだいぶ規模が少なくなったらしいのだが、ミケランジェロ目指して『ビック・スライム』へと進化した集団が数十体の規模でたびたび押し寄せているらしい。 「太陽光が前より採取困難になってきたからなぁ......」 一番レアリティの高そうな色『 「天士さまの負担は軽減しないとです」 「はらはら、注意して家々を経由して探索していくしかないでありんすねぇ」 に見つかっては、同じ結果になりますものね」 』に見つかり、大量の『 「たろん~フゥの出番ない~」 自由と遊戯をこよなく愛する 「いよいよ、あの建造物に近付いてますわね」 三人が指摘するのは、この地下都市ヨールンに入った際に一番奥に見えた巨大な神殿のことだ。 「あの神殿、この地下空間の天井まで届いてたりしてね」 そう言ってしまう程に、あの建造物は大きすぎた。 形状は似ても似つかないけど、高さだけでいったら、スカイツリーぐらいはあるんじゃないだろうか。 石を積み上げて作られた重厚な作りの神殿は、ぼんやりと全体が白く発光している。まるで闇夜に浮かぶ巨城のようにも見えた。 そうして、じっくりと隠密で地下都市ヨールンの奥へと進む事20分。 ついに俺達は、神殿の入り口と思われる場所まで辿り着いた。 とは言っても、神殿の前に立っているわけではない。 下手に姿をさらせば、『 なので、俺達は神殿近郊に建っている家の窓からこっそりと顔だけ覗かせて、神殿の様子を観察しているのだが。 「あれはやばいよね」 「はい、天士さま。あれはやばいですね」 な行動は控えるべきでありんすね」 「あの両脇に立ち並んでいる巨人たちは、厄介ですわね......」 一目見ればわかる、わかりすぎるぐらいに神殿への扉は大きかった。 神殿前は広く、芝生が敷き詰められた空間が広がっており、緑の面を縦に一筋の白い線が入っている。白い石か何かで舗装された道だ。 その道幅は5メートル前後と太い。 そして、その白い道の両脇を固めるように立っている巨人たちがマズイのだ。 目算にして、20メートルから30メートル前後の巨人が8人、神殿の扉へと繋がる道に列をなして、等間隔で配置されていた。 今まで見てきたどの巨人たちよりも、でっかい。しかも、全員が立派な鎧に身を包み、ある者は剣を腰に吊るし、ある者は矛を握り、ある者は槍を構え、ある者は斧を肩にかつぎ、そして全ての巨人が自分の半身を隠せる程の 』の光は神殿前も照らしているわけで、あの光を浴びているのだから動けないはずがない。 「不気味だ......」 一本の道を挟んで、そびえ立つ完全武装の巨人たちが列を成す様は威圧的と感じるのが普通なのかもしれないが、静寂と暗闇が支配するあの場で、一切の動きを感じさせない雰囲気は非常に近寄りがたい。 まるで、あの一本道を通れと手招きしているようにも見える。 「わざわざ、左右を挟まれるように道を歩かなくても良いのではないかしら?」 「芝生のエリアから接近するってことですか」 リリィさんの言葉は確かに一理ある。だが、神殿事態が白く発光しているので、周囲は明るい。誰かが神殿に接近したら、あの巨人たちは間違いなく見逃さないだろう。 「でも、あの様子だと絶対襲ってきそうな雰囲気がするんですけど......」 「ですわよね」 しかも、物凄く強そう。 「残り9個ですが、扉に辿りつくまでに足りるか心配なんですけど、行きますか?」 俺はここまで付いて来てくれたみんなに確認する。 ここからは正直、生き残れるかわからない。 キルされたら失われる経験値はバカにならない程に多い。 そのリスクを背負ってまで、みんなが無理にあの神殿に入る必要はないのだ。 だって、ここまで来て引き返す程の臆病者でも卑怯者でもないわ」 「はれはれ、行くしかないでありんすねぇ」 フゥの威勢のいい掛け声に続き、みんなが同意してくれる。 それなら、決まりだ。 「じゃあ、全力疾走ですよ。作戦は『閃光石』を俺が使用し続けるので、巨人達の動きを止めている間にあの白い道を走り抜けるって感じでいいですか?」 「天士さまの御心のままに」 みんなは緊張を滲ませた顔をしつつも、ふわりと笑顔を浮かべてくれた。 頼もしいな。 嬉しくなって、俺も思わず笑みを返してしまう。 「天士さまぁ......」 「た、タロさん。とろけるスマイルなんて放ってないで、さっさと行きますことよ!」 とろけるスマイル......? ミナとリリィさんが、俺を見て何故か赤面している。 「タロ氏は罪な女でありんすね」 クツクツと忍び笑いを漏らすアンノウンさんに、女じゃないですよとツッコミを心の中で入れておく。 よく分からないけど、みんな準備は整っている様子だ。 「じゃあ、行きます」 すると、一番手前にいた剣と大盾を持った巨人が、こちらへチラリと顔を向けた気がする。 それが勘違いじゃないということが、ズシンという地鳴りと共に証明される。 奴らが動き始めたのだ。 「まっかせてー!」 俺はフゥの突風に背中を押してもらい、木の葉が吹き飛ぶように、誰よりも早く神殿へと続く白い道へと到着する。 転ばないように必死で駆けつつ、上を見上げれば、巨人の動きが想像以上に俊敏だと思い知らされた。 鈍重そうな巨体からは信じられない程、なめらかな動きで長大な剣を鞘から抜き放っていたのだ。その流れるような動作で、重く太く、鈍い光を放つ刀身が、今にも俺へと振り下ろされようとしている。 迫りくる圧倒的な質量による恐怖に打ち勝つために、俺は足元に広がる白い石で作られた道を見つめた。 「一撃目、いきます!」 右手で閃光石を下へと激しくこすりつけ、俺は眩い光を目に入れてしまう前に、瞼を閉じて一直線に走り続けた。

91 90 Stories Temple I was able to share my doubts, and my sister and I just decided to check on the suspicious aspects of the church. "Speaking of which... I got something today that looks a lot like the skill of a clan clan, an item made in alchemy..." During that discussion, when I showed my sister the "Flash Stone" that Sister Lean gave me, my sister was surprised, as expected. "What is this..." Explain to my sister the efficacy of "Flash Stone" in the game and the actual performance I heard from Sister Lean. "It works pretty much the same way, but they're getting pretty powerful. It produces enough light to cause abnormality in human vision." "Taro... I don't know what it is anymore" "But maybe we simply didn't know there was such a stone in reality. Flash shells often used in the military or something? There's gonna be a lot of military equipment and weapons that take your sight away like that." "That's true... it's true, it's common to use things in real life as motifs and incorporate them into in-game settings..." So how does the 'Rainbow Goddess (Arco Iris)' church explain that Christianity disappeared and began to rise to take its place? I know what my sister is trying to say painfully. But my sister didn't open her mouth any more. That was the same for me. 'Cause if you think about it normally, it's a difficult situation to accept. I can't believe the world has changed in just a few days. Is it still some kind of mistake? I also think. "Anyway, Taro, we just have to figure out what's going on" "Right..." "What is the enemy... it's not what I know which information I can trust" It's a noisy sister's opinion, but again, I could agree to this. "Still, there's only one place where you can be sure to dig up information" My sister's cleavage eyes stare at me with a magical light. "It's a clan clan world. What happens there, something... at least it's more or less about the discomfort we're aware of, the changes in reality" "So we keep playing Clan Clan." So it's me who got into the clan clan. "What the hell is going on..." I checked my status in the game and sighed. Talo LV6 HP 80 MP80 (+ 10) Power 1 Magic 14 Defense 2 Demon 8 Quick 180 Intelligence 255 Title "An Old Girl" [3x Acquisition Skill Points when Level Up] "Traitors cutting ahead" [First Shot, Critical Rate 50%] [Deal 1,2x Damage to Superior] Skill Point 35 Skill: 'Alchemy' LV30 : "Friends of the Wind Fairy News" LV16 "... how come the alchemy skill level doesn't go up? I have an extra skill point for the title, "Skilled Girl". That's good, I tried to wield a point on my alchemy skills...... Somehow, the LV of the Alchemy Skill doesn't get more than 30. I can't get a log flowing and put skill points into it. At this stage, it caught on a lot. Perhaps there are conditions or something to improve your alchemy skills above 30. "But we can't even see what it is..." There seems to be a limit to a further (further) abyss of alchemy by itself. So I still decide that it's best to go to that hidden city of Jorn, where the possibilities are felt, beyond what I have yet to see of alchemy. What's more, there's an enormously named alchemist's legacy, artificial life form (homunculus), called "The Alchemist of Doom and Regeneration Richie Damon". We may be able to explore again and find some clue that will lead us to alchemy. So I recruited a friendly chat to see if anyone was interested in an underground city area that was ready for total annihilation and I haven't seen yet. "... Heavenly Master, why is Mr. Lily here? Mina, dressed in black and white monastic clothes, is holding Mace in one hand and staring at Lily next to me. "You... I knew we'd never met somewhere...? Somehow against Thorny Mina, Mr. Lily gazed at our blonde cleric daughter and released such a question mark. Calm down, both of you. Mina's attitude may have been a little disturbing, but Lily's return isn't half as good either. You can't possibly have forgotten Mina, a PT member who recently explored the same dungeon with me, but I want you to stop making such grand, white remarks. Mina returns to Mr. Lily in a fussy tone. "Really?... Oh, yeah. Looks like I didn't say it the way I did. I was invited to a party held yesterday by the Sanjo family, a famous Japanese family. It's like I wanted to go to a dinner party at that time..." Was that a real story? Or Mina looked seriously at Lily's face, opened her mouth as if she noticed something with 'A', and closed it. She's a little puckered. Mina's cute, but she shut up unnaturally, so I'm a lot puckered. I wonder if these two have ever met in real life. Mr. Lily's question is now becoming mine too, but Mina's not answering it may be for some good reason. Just a little, I think I'm in trouble. "Mr. Minazuki? I knew it." I decided to block Mr. Lily from checking again and, conversely, stick in the area that bothered Mr. Lily. "Er, Mr. Lily. I have a question." "Oh? Oh, hey, Mr. Tallo, what can I do for you? To my sudden intervention, Mr. Lily seemed a little surprised and shook his shoulder pickly. While I thought it was bad for her to blush, I apparently couldn't have made the wrong decision because Mina groaned possolidly 'thank you' so she could only hear me and grabbed my sleeve softly. For everyone, there will be one or two things they don't want to be pryed into. In real life, all of a sudden, I know how that feels when I mutate into a silver-haired woman. "Lily just said she's Japanese on purpose, but can she be an outsider? Even though this kind of question would be private, it would be acceptable. Though, outsider? Though I've asked questions such as, Lily is a beautiful girl who made a Japanese style face. Anyway, he looks like a Westerner, but I think he's Japanese. "Really? Lily, you speak very good Japanese." "I've already studied it with enthusiasm. I chose to be a classy, sophisticated, upper-class lady." Right, well, was that weird lady tone used for that reason? Blood as a British, a quarter? Is that the guy called Quarter? "Amazing. I'm having a hard time remembering English words. I mean, Mr. Lily, Clan Clan also serves overseas? "I'm afraid I didn't. So I'm in Japan right now." "Heh. Wow." "It's no big deal." I answer plainly, Mr. Lily. Could it be that you're rich even if you don't? What about school? Oh, is it summer vacation? Or maybe there is a dedicated tutoring. "But I can't ask you to step outside in relation to safety and security..." "Ho." I'm just wondering which neighborhood you have a villa and stuff. I wonder if you're old. And even though we chatted like that, we arrived in the underground city of Jorn after completing our guide to King of Slaves Luxel, if we noticed. "Well... it's just these four this time, so it might be more difficult than last time, thank you guys" Send greetings again to everyone who responded to my call. "I will definitely try to help you, Heavenly Lord." "I didn't like it when that glowing monster hit me, so I just came and offered it to you." Mina and Lily seem motivated. And Mr. Announ, perhaps the oldest, who had been silent all along the road so far, also nodded. "It's a sorority." She says that with a cool smile as she steps away from the younger cute juniors. It's Harlem, I'm sure. It's my solo win. Let me say yes. Or, Mr. Announ. Thank you for our amulet. I bowed my heart to her, whose contents were very much the same age as mine, a freshman in high school. "Tallon? Should I get rid of that big one? "You don't have to do this, hu. Let's keep moving away from them." The search for the underground city of Jorn was going extremely well, although we are summoning Hu, the wind maiden (Sylph), just in case. "As long as I'm around, I'm not the enemy of such a rotten puppet." Next to Lily, full of confidence, Mina was stunned. "Thanks to Heavenly Lord." "However, I am concerned that Mr. Taro's colour is making it difficult to work..." I thought so, too. Because at first, there were enough arrows released by Mr. Lily, but occasionally two, three and an additional shot appeared that would not activate the effect. "Seems like the giant had a sequence, too." Difficult to activate the effects of "Yellow of Bad Eating (Belle Yellow)" were, by definition, giants with larger bodies. I took a photo because I was concerned, and I read the description and found out. "Mr. Seamoon is strong." Today, we were stretching our offensive legs as far as the habitat of the slave humans who were samurai in the eastern kingdom of giants (Giga Makina). "Sometimes you have a bigger giant, don't you? Apparently he's a high-ranking giant and has a strong resistance to 'hunger'" "But if Taro's, glowing stone and my arrow are touched, there will be no monster like you? Though only a few seconds, I can't thank you enough for this item, which will do enough to stop those giants from moving. But Mr. Announ is right, there is a limit to the number. I've been making plenty of 'flash stones' in preparation for the attack on the underground city of Journ, but the rest of them had already cut 10. For the record, the wheat fields around the village of Comgi were rough and took time to collect, where the sunlight from which the 'flash stone' was based can be obtained. Because it seems that "Tough Slime" still emerges, which is a lot smaller than before, but the group that has evolved to "Big Slime" towards Michelangelo is pushing it every now and again on dozens of scales. "I don't know because the sun is getting harder to collect than before..." Blurring that I have not yet found the use of the most rare seemingly colour, "Sun and Golden Wheat (Cortana)," I hold the "Flash Stone" with my left hand and the "Shoot (Y) Rock Brush" with my right hand. "The burden of Heavenly Master must be reduced." "Ha ha, we just have to be careful and explore through the houses." "If you are found in the sea moon (jellyfish) like before, you will have the same result." "Too big, can't see the top" "Taron - No Fu" Wind Maiden (Sylph) hu, who loves freedom and play so much, complains about this dungeon offense as boring, but he doesn't want you to be patient here because it's the usual means of mercenaries (players) to avoid wasteful dangers as much as possible. "Finally, you're close to that building." What the three of them point out is the huge temple that I saw in the deepest part when I entered this underground city of Jorn. "That temple, it even reached the ceiling of this underground space." That building was too big to say so. The shapes don't resemble each other, but if you just go to height, I wonder if there's about a skytree. The heavily made temple, built with stones piled up, is blurred and the whole thing glows white. It also looked like a giant castle floating in the dark night. That's how you travel to the back of the underground city of Jorn in secret for 20 minutes. Finally, we reached what seems to be the entrance to the temple. That said, I'm not standing in front of the temple. If you show up poorly, you may be found in "Sea Moon (Jellyfish)". So we're just sneaking a peek through the window of the house that's being built near the temple and observing what's going on at the temple. "That sucks, isn't it?" "Yes, Heavenly Master. That's bad." "You should refrain from reckless behavior." "Those giants standing beside each other are troublesome..." At first glance, the door to the temple was huge enough to understand. In front of the temple there is a large, lawn-laid space with a string of white lines perpendicular to the green surface. It's a road paved with white stones or something. Its road width is around 5 meters and thick. And the giants who stand to cement both sides of that white road are the ones who suck. By way of reckoning, there were eight giants between 20 and 30 metres, lined up on the road leading to the temple door, arranged at equal intervals. Bigger than any giant I've ever seen. Moreover, they were all dressed in fine armor, some with swords hanging on their hips, some with spears, some with axes on their shoulders, and all the giants with large shields (tower shields) to cover their bodies. Of course, the light of "Sea Moon (Jellyfish)" is also illuminated in front of the temple, so it can't be moved because it's bathed in that light. "It's creepy..." Across a single path, it may be normal to find it intimidating for the soaring, fully armed giants to form a line, but in that place dominated by silence and darkness, the atmosphere that does not allow them to feel any movement is very close. It's like I'm even asking you to go through that main road. "Don't you have to go out of your way to get caught between left and right? "Do you mean approaching from the lawn area" Mr Lilli's words do make sense. But the temple situation is white and luminous, so the surroundings are bright. If someone approaches the temple, those giants will definitely not miss it. "But when it looks like that, it definitely feels like it's going to attack me..." "Right." Besides, it looks very strong. "I have 9 left, but I'm worried it'll be enough to get to the door, do you want to go? I'll check with everyone who's followed me this far. Honestly from here, I don't know if I can survive. There are so many experience points that are lost if you are killed that you are not stupid. We don't have to force everyone into that temple until we take that risk. "Well, I'm not a coward or a coward enough to come this far and turn back." "Ha-ha-ha, I just have to go." Following Hu's prestigious ringtone, everyone agrees. Then it's settled. "Then it's a full-blown disease. The operation keeps me using the Flash Stone, so it feels like I'm gonna run down that white road while the Titans stop moving? "As the Heavenly One wills." Everyone gave me a fluffy smile, even as they looked seeping through the tension. You're reliable. It makes me happy, and I accidentally smile back. "Heavenly man. Well..." "Ha, Mr. Taro. Don't let the melting smile go, let's go! Melting Smile......? Mina and Lily are blushing for some reason when they look at me. "Mr. Taro is a sinful woman." Keep a scratch in your heart that you're not a woman, to Mr. Announ, who leaks a scratch and a sneak laugh. I don't know, but we all look ready. "Well, I'll go" Then I think the giant with the sword and the great shield in front of me turned to me chillily. That's not a mistake, along with the grunt Zuchin proves. They're starting to move. "Let me go! I have Hu's gust push my back and arrive on the white road leading to the temple sooner than anyone else so that the leaves of the tree will blow. As I ran desperately not to fall, I looked up and was reminded that the giant's movements were more agile than I imagined. It was incredibly smooth to pull a great sword out of its sheath from a dull giant. In its flowing motion, a heavy, thick, dull light is still about to be cast down on me. To defeat the fear caused by the impending overwhelming mass, I gazed at the path made of white stone that spread at my feet. "First blow, I'm going! Rubbing the flash stone hard down with my right hand, I closed my lid and kept running in a straight line before I put the dazzling light in my eyes.

289話 男子用と女子用 父さんの目もあって、晃夜と夕輝とはあまり長くは話せなかった。 で会える最後の機会かもしれない。そんな風に悪い方向に不安を感じてしまった俺だけど、親友たちは『どうにかする』と豪語しては励ましてくれた。 というより、互いに鼓舞し合うといった気色が強かったと思う。 ゲームによってどんどん現実が変化していく恐ろしさ。 ちっぽけな俺達が世界の変革に抗う、なんて......何かの少年漫画の主人公になった気分だったけど。実際になってみれば、巨大すぎる何かに対峙して抵抗するというのは途方もない恐怖を感じる。 わからない事だらけだし、これからどうすればいいのかも判然としない。 それでも俺達は進み続けなければいけないし、生きている限り最善を尽くすのみ。 「そんな風にポジティブになれたら、どんなに簡単か」 ちゃんへの恋心も今となっては、叶わぬ想いだと諦めつつあるし......。 だから思わず、逃げたいという気持ちが鎌首を上げる。『日本皇立学園』になんて行かず、クラン・クランの世界で自由を謳歌してればいいじゃないか。親友たちと遊んで、 『こんな風に終わるボクらじゃない』 2人は諦めてない。 なら、俺だって最善を尽くすのみなんだ。 しばらくはゲームにログインできる余裕も時間も、きっと前より減ってしまう。それでもゲームで晃夜や夕輝たちの地位向上を狙えば、どうにかできるはずなんだ。 自室に戻った俺の顔を心配そうにのぞきこむのは姉だ。 わざわざ俺の部屋で待ってくれていたようだ。 そう。 俺には姉だっているから。 「そんなに泣き腫らしたら......明日、目が真っ赤よ? ちょっと待ってなさい」 そう言って、保冷剤を薄めのタオルにくるんで持ってきた姉は、ソレをそっと目元へ当ててくれる。 「ありがとう......姉」 「いいのよ」 それから姉は無言で俺を膝の上に乗せ、頭を撫で続けてくれた。 今だけは恥ずかしいとか、そういった感情は出てこない。 ただ、姉のぬくもりに感謝して―― 暗い悲しみと共にまどろみへと落ちていく......。 「おはよう、太郎」 「あ、姉......!?」 気付けば俺はベッドに寝かしつけられていたようだ。 そして隣には肌着の姉が、寄り添うようにして横になっている。 「どうして姉が、隣に!?」 近いぞ、姉。 あと......色々と柔らかい物が当たっている。 「太郎を寝かしつけて、太郎の寝顔を眺めて、色々と触ったからに決まってるじゃない」 「最初のは感謝してるけど! 後半は色々と問題発言だ!?」 触ったって、どこを!? なんて詳しく聞くのは怖いのでツッコミだけにしておく。 「ふふふ。それだけ元気があれば、『日本皇立学園』には行ける?」 上手くはぐらかされた気分だけど、元気づけられたのも確かだ。 「姉には敵わないなぁ......今、何時?」 「朝方の4時ね」 「じゃあもうひと眠りでき――――」 「ダメよ。昨夜はお風呂に入らず寝ていたし。転校は初日が肝心なのだから、しっかりとお風呂に入って身だしなみを整えるの。太郎の素晴らしさを余すことなく証明してやるのよ」 こうして俺はメイドさんたちではなく、姉自らの手ほどきで湯あみからのドライヤー、スキンケアに続き服の着替えという、地獄のフルコースを味わった。 「姉......これは......」 『日本皇立学園』の制服を目の当たりにして、俺はピタリと止まる。 姉は腕を組みながら、二着の制服をじっくりと眺めていた。 「男子用と女子用の制服。太郎の好きな方を選びなさい」 一つは白いブレザーにチェック柄のズボン。もう一つは白のブレザーとチェック柄のスカートに、リボンなども鎮座しておられる。 以前、姉に女性向けの服を着せられたのは記憶に新しい。 少しでも目立つのが嫌なら、今の でも今回、選択権を委ねてくれたのは俺の意志を尊重してくれたに違いない。 どこに行っても......『日本皇立学園』に行っても太郎は太郎だからと、言われているような気がした。 そんな無音の応援を肌で感じながら、おもむろに一着の制服を手にする。そして自らの手で袖を通していく。 それを姉はにこやかな表情で見守ってくれる。 「あの、姉......その、......」 着替えをじろじろ見ないでほしい、という本音よりも言わなければならない事があった。 「こ、このタイプのスカートって、締め方、これでいいの......?」 「シャツ、噛んじゃうわよ。一度、スカートをおろして。シャツをしっかり入れるわ」 俺が選んだのは女子用の制服だ。 「やっぱ、スースーし過ぎだね」 姉が綺麗に着せてくれたスカートの裾を摘まみ、ゲーム内と現実はやっぱり感覚が違うとの感想を述べる。 「すぐに慣れるわよ」 慣れたくないなぁ......。

292 289 Stories For Men And Women I also had my father's eyes, and I couldn't talk to Shaking Night and Evening Fai very long. This may be the last opportunity to meet the two of you in real life. It was me who got anxious in that bad direction, but my best friends encouraged me to 'do something' in fancy language. Instead, I think we had a strong mood for inspiring each other. The horror of reality changing more and more by the game. I can't believe we're fighting the transformation of the world... but I felt like I was the protagonist of some kind of boy comic book. If it turns out, I feel uninterrupted fear of resisting something that's too huge. I don't know what to do, but I'm not sure what to do now. Still, we have to keep moving, and we'll only do the best we can to stay alive. "How easy it would be to be positive that way" My love for Xi (Akane) is now giving up as an unfulfilled thought... So unexpectedly, my desire to escape raises my sickle. Why don't you go to the Royal School of Japan and sing about your freedom in the world of clan clans? Play with your best friends, chat with Mr. Twa, adventure with Mina or George or Lily... looks like a lot of fun. "It ends this way, not us." The two of you haven't given up. Then I'm only doing the best I can. For a while there will surely be less room and time to log into the game than before. Still, if we aim to improve the status of the Shaking Night and Evening Fai in the game, we should be able to do something about it. It was my sister who glanced worryingly at my face back in her room. You seemed to have waited all the way in my room. That's right. Because I have a sister. "If you cry so much... tomorrow, your eyes are bright red? Wait a minute." That said, my sister, who brought the refrigerant to a diluted towel, gently puts the sole in her eyes. "Thanks...... sister" "It's okay." Then my sister silently put me on her lap and continued to stroke my head. Only now I don't get embarrassed or anything like that. I just wanted to thank my sister for the plush... Falling into melancholy with dark sorrow...... "Morning, Taro." "Ah, sister......!? If you noticed, I would have been put to bed. And next door, my sister in skin is lying down, trying to lean in. "How could my sister, next door!? It's close, sister. And then... a lot of soft stuff hits me. "Put Taro to bed, look at Taro's sleeping face, it's decided because I touched him a lot." "I appreciate the first one though! The second half is a lot of problem statements!? Where did you touch it? I'm afraid to ask what details, so I'll just leave it to scratch. "Hehe. With all that energy, can we go to The Royal School of Japan? I feel like I've been teased well, but I'm pretty sure I've been cheered up. "I'm no match for my sister...... what time is it? Four o'clock in the morning. "Then you can sleep one more time -" "No, you can't. I didn't take a bath last night. I was asleep. The first day of school transfer is the key, so take a good bath and get familiar. I'm going to prove Taro's splendor." This is how I tasted the full course of hell, not the maids, but the hairdryer from Yuami by my own hand, skincare followed by changing clothes. "Sister... this is..." I stop perfectly when I see the uniform of "Royal School of Japan". My sister looked closely at the two uniforms as she put her arms together. "Uniforms for men and women. Choose who you like Taro." One is white blazer with checked trousers. The other is a white blazer and a checked skirt, with ribbons and the like also seated. It's new to my memory that my sister used to wear clothes for women. If you don't like to stand out at all, you should make it look (like a girl). But this time, it must have respected my will to entrust me with the choice. Wherever I went...... I felt like they were saying that Taro was Taro even when I went to "Royal School of Japan". Feeling such silent support on my skin, I generally get a single uniform. And I go through my sleeves with my own hands. My sister watches over it with a smiling look on her face. "Um, sister... that,..." There was something I had to say more than true: I don't want you to look at changing. "Ko, this type of skirt, how to tighten it, is this okay...? "Shirt, don't bite. Put your skirt down for once. I'll put my shirt in." What I chose was a uniform for girls. "After all, you're too sussy." Pick the hem of the skirt my sister put on beautifully and state her feelings that the in-game and reality still feel different. "You'll get used to it soon." I don't want to get used to it......

106話 妖精流し? 「キタッ! きたきたきたー!」 俺は錬金キット『焼きごて』を握りしめて吠えた。 「たろりん、きゃっふぃー!」 「フゥ、やっふぃー!」 』で【透明度】の高い素材を押しつぶし、板を生成してから、熱が冷める前に素早く時間内に繋ぎ合わせ、四角形の箱を造ることに成功していた。 今なら何でもできる気がする。 ミナのナイスな発想と、ジョージと俺の連携によって『屋台』で売り出す目玉商品を完成させた勢いに乗り、自分でも今日は錬金術にキレがあると感じている。 「なんだか、水槽みたいねぇん」 「何が始まるのでしょうか」 「お魚だよ~! お魚たろりんっ」 :『生命を育む箱』・『水槽(小)』が完成しました: ログから判断するに、ジョージが漏らした感想まんまの名称だったらしい。 『水槽(小)』 【アビリティ『小さな箱の主』で使用できる】 【容量7】 ふむ、水槽か。 やっぱり、アビリティ『小さな箱の主』は魚形態の生物を飼育していって、生物を作っていく仕様なのか。 師匠からもらったランタンは 「そして、ここからが本番だ! この『水槽』でいかにして、生物を育んでいくかが至上の命題なのだ......」 さぁ、なんの素材を投入してやろうか、と威勢よくみんなに錬金術の素晴らしさをお披露目しようとした矢先、運営から告知ログが流れた。 :条件を満たしたので、イベント『妖精の舞踏会』に参加した全 「あらぁん? 参加報酬かしらぁん。条件ってなんの事かしらねぇん」 「そうですね......まだまだ仲間集めのために、各地で開かれている『妖精の舞踏会』に参加する 今更な気もするけど、イベントが開始されてからまだ二週間も経ってないし、いい頃合いなのかな。 少し錬金術の出鼻をくじかれた感はあったけど、報酬とやらには非常に興味があるので、黙って運営がもたらすログを待つことにした。 :妖精が十日間、人間にキルされなかったので、『妖精の舞踏会』の報酬が全 報酬がもらえる条件は妖精が殺されなかったから、か。 「たろん? これ私のコトー!」 のフゥが、くりっくりの目を大きく広げ、自慢げに語る。 「............」 「えええええんッッ!? マジョりす!?」 「えっ、ほんとですか?」 それを見て、ジョージが仰天し、ミナが小さく驚く。 のイベントを分岐するような大事な存在を、そんなに軽々しく表にずっと出していたのかしらァァァン!?」 「いや、全然、そんなこと知らなくて......で、でも参加報酬だし、大仰な事じゃないよね?」 急にあたりを見渡し、そわそわと警戒しだす俺達。ジョージの店内だから、PvPを仕掛けられる心配はないけど、ガラス越しから見える外には何人かの 「キャッキャッ」 緊張感が漂う俺達の中で、フゥだけは楽しそうに笑っている。 そんなフゥの態度に今更、心配はないかなと安堵する。 「んん、やっぱり普通に大した事ないと思うよ?」 と、自分なりの見解を述べて二人の緊張をほぐそうとした途端、急に辺りが暗くなった。 「ん......? 外?」 周囲の光が失われたのではなく、外の道に陰りが差したのだ。単に上空に雲か何かが差し掛かり、室内の光量に影響したのだろう。 「ちょっと、気になるわねぇン......外に出てみましょぉン」 これには、さすがに緊張を解かないジョージの意見が正解だと思った。 なぜなら外を歩いている 上に何かあるのだろうか? そんな疑問を胸に、急いでミナ達と共に店外へ出て、空へと目を凝らせば―― ......雲たちが一つに集まっていた。 もくもくと大小様々なサイズの雲が、巨大な入道雲を今もなお生成し続けているのだ。その肥大した体積が、太陽の光を遮り、先駆都市ミケランジェロに大きな影を落としていた。 その雲は次第に渦を巻くようにして、真ん中からポッカリと凹み始めた。 まるで、鳥の巣を逆さにひっくり返してしまったかのような形状だ。 「なにかしら、あれぇん......」 「天士さま、あれって......あのローブ姿の人って......」 ミナが指さす場所は巨大な雲のすぐ真下、一人の人間が大空に浮かびながら両手を広げているのが見えた。 「誰だろう......ん、あの服装、見覚えがある......」 俺は素早く、本来は光の採取用に使う『望遠鏡』を取り出し、傭兵たちの注目を集めている人物を観察する。 黒色のローブを風でひらめかせ、素顔を隠すようにとんがり帽子を目深にかぶっている。しかし、その正体は帽子の影からわずかに揺れる真っ青な髪色でピンときた。 「ミソラさんだ......」 妖精とエルフが住まう森を見守り、大空の守護者と灰王から言われたNPCの賢者ミソラさん。 彼女が再びミケランジェロに到来したのだと俺が悟った瞬間、彼女は両手を自身の胸に引き寄せ、そして何かを開放するように前方へと解き放った。 すると雲の中央、 「飛んできてるわねぇン」 「何か、いっぱい出てきます」 小さな点の大軍は四方八方に飛び広がり、世界中に散らばれといわんばかりの勢いで、拡散していく。 かなりのスピードで移動しているため、『望遠鏡』でピントを合わせ、その正体を見極めるのは難しいかと思ったけど、数が多かったのですぐに何なのか捉える事ができた。 「あれって鳥だ。小さな白雲が鳥の形をしてる......」 まるで巨大な白い鳥の巣をひっくり返し、小さな雲の鳥達が巣立つ瞬間を見せられているようだった。 の形状をした極小の雲が一斉に飛び立っている、いや、あれは滑空している。 「ひぃ、なんだあれ!」 「こっちに向かってきてないか!?」 しかし、固形物ではない雲の鳥たちは、一瞬その身体を霧散させるだけで、すぐに元の形へと再生してこちらをめがけてくる。 屋内に逃げ込もうとする 「ミソラさんのやる事だから、きっと害はないと思う」 俺の下した意見にミナは『はいっ』と元気よく待機。 オカマのジョージは『うぅぅん、天使ちゅわんがそう言うなら様子見かしらねぇん』と言いつつも、ヌンチャクを取り出していた。 いよいよ、白い ちょうど三羽の鳥たちは急停止し、チョコンッとそれぞれが俺達の肩の上に乗った。 「襲ってこないわねぇん?」 ちょんちょんとつつきながらジョージが呟けば、 フゥが死ななかったのを見て、ミソラさんや妖精たちが少しは人間達を信頼し始めてくれたってことかな? 「ただの消費アイテムみたいねぇん。イベントを盛り上げるイベントアイテムってことかしらぁん?」 「綺麗なぼんぼりみたいに光るのでしょうか? 楽しみですね、天士さまっ」 「あぁ、うん......」 というか、この灯籠の中に妖精が一匹入ってるって、大胆な事をしますねミソラさん。 :できたら、みなさんが一斉に使用してくれることを期待しています: 運営のログはこれが最後だった。 そのログアナウンス終了が合図だったかのように、すぐ傍の地面からにゅるりと黒い液体が湧き出し始めた。 「え、今度はなんなのぉん?」 「黒い水ですね......」 それら漆黒の液体がすぐさま寄り集まっていき、みるみる間に人型へと変貌していった。 そのシルエットは、俺達にとって見間違えようのない人物に 「タロちゃん。久しぶりだね、久しぶりだよ」 地面から生えるように出現したのは、賢者ミソラさんだった。 「ミソラさん、どうやって......」 相変わらず、唐突な彼女とのエンカウントに俺は驚きを隠せない。 たちも、何事かとこちらに視線を集中させている。 「あるれ、あれれ? 言ってなかった? 『天導魔法』を駆使すれば、雲が作る影の範囲なら、どこだって姿を現すことができるんだよ、できるのよ。これならタロちゃんも教わりたくなったかな? なったよね?」 以前、テアリー公の御屋敷で忽然と姿を現したときも同じ魔法を使ったのかな......。 というか、天を導く魔法ですか......さすが規格外のNPCだ。 興味がないと言えばウソになるけど、今はデイモンド師匠から受け継いだ生命創造という課題がある。錬金術を極めるまでは、他のスキルに浮気している余裕はあまりない。 そもそも俺にそんな大きな力を制御できる自信がない。 「あるれ、あれれ。そっかそっかぁ......そういえば、どうかな? どうだろう、私のお手紙たちは。便利だろう? 便利でしょう? クラン・クラン全域にいる傭兵たちに送ってやったよ、やったわ」 多分、白い雲でできた に配布とか凄すぎます。 「はい、すごいですね。というか、ミソラさん、この 』の使者たちに頼まれたなら、仕方ないじゃないか、仕方ないわ。こっちも少しは人間たちの行いに目を向けて、融和を図ろうというもの。今回はその先駆けかしら、かな?」 「というと、妖精たちに人間の行いを見せるってことですか?」 「和紙の中から観察させる程度だけれどね。『和ノ国』の和紙は、強力な結界が施されているから妖精たちに何ら心配はないよ、ないかしら。人間たちが『夏祭り』とやらに、しっかりと 俺の質問をする前に、賢者ミソラさんは黒い水となって、その姿を消してしまった。 「和ノ国か......なんだか余計に楽しみだ」 「サムライさんなどが来るのでしょうか?」 「わからないけど、商品を売りに売って、お金をザックリ稼ごう」 「はい! 天士さまっ!」 ミナと俺で、自分達の出す『屋台』に思いを巡らす。 「いよいよ、夏・ま・つ・り・ねぇん! 男あさりの季節がやってきたわぁぁあんッ!」 鼻息の荒いオカマと一緒に、夏祭りの到来を待ちわびる。 「お祭りでの運命的な出会いンッ! 一夏の、身が焦げるような熱い恋ィンッ!」 おいジョージ、あまりクネクネと体を揺らすなよ。 せっかく楽しく『屋台』について喋ってたのに、ミナのジョージを見る目が、ゴミ虫を睨むような目つきになってるじゃないか。 「たぎるわぁぁんッッッ!」 「ジョージ、興奮しすぎ」 獰猛な獣みたいなジョージの振舞いに、周囲の 彼らの及び腰を見て思う。 どうか、ジョージの餌食となる犠牲者が、最小限に抑えられますように......。

107 106 Stories Fairy Flush? "Kitta! It's coming! I grabbed the alchemy kit 'Grilled' and barked. "Tatarin, kihahahaha! "Huh, do it Huh! With the ability "Baking Mark (Stomp)", he squashed [Transparency] material, generated plates, and then quickly connected them in time before the heat cooled down, succeeding in building boxes of squares. I feel like I can do anything now. I have gained momentum in completing Mina's nice idea and the eyeball products that George and I will sell in the 'stalls' by working together, and I find myself feeling pretty about alchemy today. "It's kind of like a tank." "What will begin" "It's a fish! Fish taro rin" : "Life Growing Box" - "Tank (Small)" has been completed: Judging from the logs, it seems George's name remained the same as his leaked thoughts. "Small tank" [Can be used in Ability 'Small Box Lord'] [Capacity 7] Hmm, a tank? After all, is the ability 'Lord of the Little Box' a specification for raising fish form organisms and making them? The lantern I received from my master has already been used up, so from now on, I will have to create my own "tank" and other items corresponding to "life-growing box" with "baking marks (stomps)". "And this is where it comes from! How to grow an organism in this' tank 'is the supreme proposition..." Now, an arrow tip, an announcement log flowed from the operation, trying to show everyone what materials to put in. : All mercenaries (players) participating in the event Fairy Ball will be rewarded because they have fulfilled the criteria: "Oh? Perhaps a reward for your participation. I don't know what the terms are." "Right...... there are still plenty of mercenaries (players) attending the Fairy Ball, which is open everywhere, to gather your people, right? I'm sure they did something? I feel even better now, but it hasn't been two weeks since the event started, and I wonder if it's a good time. I had a slight feeling they screwed up my alchemy nose, but I was very interested in the reward and doing it, so I decided to shut up and wait for the log that the operation would bring. : Fairies have not been killed by humans for ten days, so rewards for the Fairy Ball are sent to all mercenaries (players): Is it because the fairy was not murdered? "Tam? This is my cotto! On my palm, a slightly descended wind maiden (silf) hu opens her eyes wide and proudly speaks. ............ "Yeah, yeah. Huh!? Majoris!? "What, really? Seeing that, George looks up to heaven and Mina is small and surprised. "Ho, really no!? Or angel cum! I wonder if you've been so slightly on the table with such an important presence as branching out all mercenary (player) events!? "No, I don't know that at all... but it's a reward for joining, and it's not a big deal, is it? We suddenly look around and softly alert ourselves. It's in George's shop, so I don't have to worry about being able to set up a PvP, but there are a couple of mercenaries (players) walking down the street outside from across the glass. "Cah-cah." Of all us nervous, only Fu is laughing with pleasure. I am now relieved that I am not worried about such a fu attitude. "Mm-hmm. I guess it's usually no big deal, huh? And as soon as I tried to relax the tension between the two of them by expressing my own view, the area suddenly darkened. "Hmm...? Outside?" Instead of losing the surrounding light, shade fell on the road outside. Simply a cloud or something plugged over the sky, which would have affected the amount of light indoors. "Hey, I'm curious... I went outside" I thought George was right about this, which just doesn't solve the tension. Because all the mercenaries (players) walking outside were looking up at each other in unison. Is there something up there? With that question in mind, hurry out of the store with Mina and the others, and stare into the sky. ... the clouds were gathered together in one. Clouds of all sizes, large and small, continue to produce huge clouds of access. Its enlarged volume was blocking the sun's rays and casting a great shadow on the pioneer city of Michelangelo. The cloud gradually made it swirl and began to poke and dent from the middle. It's shaped like a bird's nest has been turned upside down. "I don't know, that..." "Heavenly Master, is that... the man in the robe..." The place Mina pointed to was just beneath a huge cloud, and I could see one human floating in the sky with his hands wide open. "I wonder who...... yeah, that outfit looks familiar..." I quickly retrieve the "telescope" that was originally used to collect light and observe people attracting the mercenaries' attention. He flickers his black robe with the wind and wears his hat deep in his eyes so as to hide his face. But its identity pinned with a bright blue hair color that wobbled slightly from the shadow of the hat. "It's Mr. Mithola..." Watch the fairy and elf dwelling woods, Mr. Missora, the NPC sage, told by the guardian of the Great Sky and the Ashes King. As soon as I realized that she had arrived in Michelangelo again, she pulled her hands to her chest and released them forward to open something. Then a large number of small dots gushed out of the center of the cloud and the area of the cloud. "He's flying. Hey." "Something, it's coming out full" The armies of small dots fly in all directions, spreading with momentum all over the world. Being traveling at considerable speed, I thought it would be difficult to focus on the telescope and determine who it was, but because of the large number of them, I was able to immediately capture what it was. "That's a bird. Little white clouds are shaping birds..." It was like flipping a huge white bird's nest and being shown the moment when the little cloud birds nest. A very small cloud in the shape of a swallow is flying simultaneously, no, that one is slippery. "Hino, what is that! "Didn't you come this way!? But the cloud birds, who are not solids, just mist their bodies for a moment, and soon regenerate to their original form to turn this one around. Some mercenaries (players) tried to escape indoors, but I thought it was useless. Because the white swallows that just hit the building, wondering if they had disappeared like smoke, were showing up to the other side to penetrate. "I'm sure there's no harm in it, because it's what Mithola does." Mina waits cheerfully for 'yes' to my opinion. George the Okama said, 'Uh-oh, if that's what the angel says, I don't know how it goes,' but he was taking out the nunchucks. Finally, the white swallows crashed into the three of us. Just three birds suddenly stopped, and each one of them rode over our shoulders. "They're not attacking me, are they? If George muttered while following him, the swallows changed their appearance slightly. Seeing as Hu didn't die, does that mean Mr. Mithola and the fairies started trusting the humans a little? "It's like it's just a consuming item. I wonder if that means an event item to boost your event? "Does it glow like a beautiful blubber? Looking forward to it, Heavenly Man." "Oh yeah......" Or do something bold about having one of the fairies in this lantern, Mr. Missora. : I hope you will all use it at the same time if you can: This was the last log of operations. As if the end of that log announcement had been a signal, black liquid began to gush out of the ground just beside it. "Oh, now what? "It's black water..." Those pitch-black liquids quickly gathered together and quickly transformed into human shapes. The silhouette becomes an elephant for us to see without mistake. "Talo. Long time no see, long time no see." It was the wise man, Mr. Mithola, who emerged to grow from the ground. "Mr. Mithola, how..." As always, I can't hide my surprise in the sudden encount with her. The mercenaries (players) around us are also focusing their gaze on what's going on here. "There is, is there? Didn't I tell you? Using Heavenly Magic, you can show up anywhere in the shadow range that clouds create, you can. Did Taro want to teach you this, too? You did, didn't you? I wonder if he used the same magic before when he appeared neglected in Lord Theary's mansion... Or is it the magic that guides heaven...... that's a substandard NPC. I'd be lying if I told you I wasn't interested, but now I have the challenge of creating life inherited from Master Damon. Until you get the best of alchemy, you don't have much room to cheat on other skills. I'm not sure I can control such a great power in the first place. "There is, that. Oh well... Speaking of which, what do you say? I don't know, my letters. Isn't that convenient? Isn't that convenient? I sent them to mercenaries all over the Clan Clan, I did it." Maybe they're talking about swallows made of white clouds. It's too great to distribute to many mercenaries (players). "Yes, that's amazing. I mean, Mr. Mithola, is this lantern containing one fairy at a time? "Hmmm. If the envoys of" Kazuno (...) "asked me, I would have no choice. This one has a little eye for what humans do, trying to reconcile. Maybe this time we're ahead of it, huh? "Does that mean showing the fairies what humans do? "It's enough to make you observe it from inside the Japanese paper, though. The Japanese paper of" Wano Country "has a powerful bond, so there's nothing to worry about the fairies, is there? Do you believe that humans will give back the Summer Festival by flushing the lanterns? Because you believe me, don't you? Before asking my question, Mr. Sage Mithola turned into black water and disappeared. "It's a Japanese country... I'm kind of looking forward to it" "Will Mr. Samurai and others come? "I don't know, but let's sell the product and make some money zackling" "Yes! Heavenly Man! Mina and I go through our own 'stalls'. "Finally, Summer, Ma... Ri... Hey! Man, the clam season is here. Wow! Waiting for the arrival of the Summer Festival with a rough nosed okama. "Fateful encounter at the festival. Nh! Hot love like burning all summer long! Hey, George, don't rock your body too much with Kunechne. I enjoyed talking about "The Street," but the way you look at George Mina, you're staring at the garbage worm. "Ta too wow! "George, I'm so excited" The surrounding mercenaries (players) are donning to George's behavior like a fierce beast. I look at their hips and think. Please, may George's feeding victims be kept to a minimum......

は遠慮なく俺を眺めて、一枚のプリントを手渡してくれる。 「まぁね。私は隠すのが苦手なタイプだし。で、ぎりぎりになって申し訳ないんだけど、これが ジャージ姿でぽりぽりと頭をかきながら、早口で説明をしてくれる。 もうすぐ三十代に差しかかる保健体育担当のユキっちは、しぐさ自体は女っ気がない、なんて言われてるけど、素材自体は決して悪くなく美人な部類だ。 「お前らーほらこっち見てる暇があったら、廊下に並べ~! しっしっ!」 俺はユキっちに渡されたプリントを読み、事前に聞いていた内容と同じか確認し、自分の名前をサインする。 の同意は取れたわけだ。ジェンダーレス公表、性転化措置法に基づく処理は大方これで最後になるな」 「はい」 「あぁ、仏。制服なんだが、別に男用で構わないんだぞ?」 「あぁ、なるほどな。じゃ、男子の列に並んでおけよ」 ユキっちは今まで通り、男子の出席番号順の列へ並べと言ってくれた。 適当に見えて、俺の気持ちを察して汲んでくれてるあたり、さすが生徒間で評判がいい先生である。 そんな思いを込めて、『はいっ』と返事をして、笑顔を向ける。 彼女の気遣いに、自然と顔が は可愛すぎないか? やっぱり男子の列には入れない方が......」 なぜか難しい顔をして、早口で思案するようにブツブツと何か言いだしている。 「先生? 俺も並んで大丈夫ですか?」 ユキっちにしては妙に歯切れの悪い返事を受け取って、俺はざわつく男子の列へと入っていった。 ちゃんの方をチラリと見れば、女子の列へと身を隠すように、顔を真っ赤に染めながら自分の足元をじっと眺めていた。 一目で様子がおかしいのはわかる。 だけど、俺は敢えて声をかける事はしなかった。 ゲーム内で仲良くしていたタロが、実は俺であること。 夏休み前にウン 俺だって落ち着くのに、二日間を労したんだ。 茜ちゃんにも、すこし時間が必要なはずだ......。 「であるから――我が校の生徒としての自覚を持ち、夏季休暇中は決して非行に走ることなく―― みんなが大きくて、前が見えない......。 出席番号順に並び、前の葉桜くんの背中を眺めながらそんな事を思う。 ま、朝礼自体は退屈なモノだし特に問題はないけど。 体育館の壇上で校長先生がいつもの如く、少し長めの演説をしている。 「我が校は、来期から『 』教会については多少なりとも耳にした事があると思います。有名な宗派ですからね。さて、特に提携するからと言って、何か教理に関する事項を生徒のみなさんに義務付ける事は一切ありません」 今まで普通高だったわけだし、急に朝の礼拝を義務付けるなんてしたらソレは反感を招くだろうしな。 「ただ、生徒のみなさんの学園生活を、より良いモノにすべく。校内に礼拝堂を設置する準備を進めてあります。もちろん、信徒関係なく出入りは基本的に自由となっています」 』教会は来る者拒まずってのが方針だしな。 「そして、みなさんへのご報告はもう一つ」 一拍の間を開け、校長先生は語りだす。 いよいよ、か。 うん、やっぱり俺の事だな。 「特待生である彼は、元々は本校の生徒でありました。しかし、性転化病という奇病を患ってしまい、現状では本校への在籍は難しいと、一度は判断されました」 今まで校長先生の話を全く興味なさげに聞き流していた生徒達だったけど、『性転化病』というワードが出て少しだけざわめき始めた。 ちなみにこの件は、昨日のうちに校長先生と電話で話し合って了承済みだ。 病気の事も学校側から公表してくれれば、全校生徒への信憑性も高まるだろうし、少女が高校に存在する違和感を打ち消すために『そういうモノ』だと納得してくれるのに役立つはず。奇異の視線も少しは和らぐだろうと。 先程、担任のユキッちから渡されたプリント内容は、性転化に関する公表への同意をサインする物だ。 「つきましては、本校に新たなる部を設立します。生徒の悩みを聞き、相談に乗る等など、ささやかな奉仕活動を目的とした部です」 その名は......『女神部』。 礼拝堂にて週一で悩み相談をする部活動。 その部長になり、率先して生徒間の悩みを聞くのがシスター・レアンが俺に定めた義務だった。 「そのための礼拝堂でもあります」 こんなので、この高校に変わらず通学できるならお安い御用だ。 』教会に末席を連ねる身でもある俺に、多少は布教活動じみた事をして欲しいという思惑が見え隠れしているけども、宗教ってだいたいがそんな感じだろうし。 更にこの部活動に免じて、教会まで足を運び告解を聞く活動はなしになった。 ただし、月に1回ぐらいは顔を出して欲しいとシスター・レアンには言われている。気が向いたら行こうと思っている。 「以上。本校の生徒として、健全で有意義な夏季休暇を満喫してください」 校長先生の話が終わっても、しばらくは体育館内はざわめきに満ちていた。 「特に俺らに何しろって訳でもないし、負担がないなら興味なしって感じ」 「それより、特待生だろ」 「性転化病ってマジであるんだな」 「何年の何組かなぁ?」 「教会の子らしいし、新設された部に所属してるんじゃね? 礼拝堂に行けばどんな生徒か見れるっしょ」 「ま、どっちみち俺達にはあまり関係ない話だったなー」 と、こんな感じで声 きだけだ。 なぜならば、俺の視界がシャットアウトされていたからだ。 というのも、不思議な事にクラスの男子生徒たちの背中に囲まれているのだ。 なにやら俺を周りの目から隠すような布陣で......。 メンバーには 「えっと......教室に戻るんだよね......みんな、何してるんだ?」 俺はクラスの男子生徒何人かへ、遠慮がちに声をかける。 すると出席番号順で俺より一個前の葉桜くんが、背中を向けたまま顔を横に向けて答えてくれた。 「いや......ほら、 「目立つのとか気疲れするかなって」 水泳部の山田くんも、俺の疑問に返事をしてくれた。 「だから、訊太郎を目立たないように、さりげなく隠そうぜって話だ」 「あははー、みんなも賛成だよね?」 晃夜と夕輝が手を回してくれたのか。 「「「「おう!」」」」 二人の問いに、妙に気迫のこもったクラスメイト達の返事。 というか、こっちの方が目立つんじゃないか? そもそも邪魔で歩けない。 それに、クラスの男子達がやけに優しいのは気のせいだろうか......。 全校朝礼の後、ちょっとした騒ぎがあったものの、予想以上に事態はスムーズに進行した。 提出する課題も出し、無事にクラスのホームルームが終わる。 俺はダッシュで晃夜と夕輝の方へ向かう。 「ねぇ、アホだよね?」 「早い話、バカだな」 「バカだね」 じゃあ、なんでそんなバカな事を言い出したと問い正せば――。 「早い話、お前は高校生との体格差がけっこうある」 「何かあったら嫌だし、だったら初めからクラス全員でそれとなく訊太郎を守る態勢、雰囲気、流れに持って行った方が安全かなって思ってね」 ......過保護だ。 「過保護だな」 そんな態度を見て、親友達にとってはこれは譲れない一線なのだと察し、一応は大人しく引き下がる事にする。 「ま、ありがとな」 俺を心配しての行動だし、お礼も伝えておく。 「うん、無理してない?」 ホームルーム中に机の下でスマホを駆使し、 この後、例の渡廊下で少し話をする事になっている。 ちらっと教室内を見渡せば、もう茜ちゃんは見当たらない。 と言う事は、約束の場所に向かってくれているはず。 「大丈夫。一人でいける」 ここまで来るのにたくさんの人達に、背中を押されてきたんだ。 ならば逃げずに、好きな人としっかり向き合いたい。 また、友達からやり直せるはずだ。 そう意気込みはするものの、恐怖は 彼女が今、何をどう感じ、思っているのか。 「ダメだったときは、その......」 慰 「俺らは、学食で待ってるからよ」 「ミッション終わったら、オゴってあげるから」 めかしてくれる親友二人。 ぽんっと頭を叩かれ、『おら、さっさと行って来いよ』と乱暴に後押しをしてくれる ぐぅ、なんていい奴らなんだ。 「ありがと、な......」 親友たちの声援を受け、俺は彼女が待つであろう渡廊下へと向かう。 その行きがてらに、制服の着替えも済まさないといけない。 一つ、問題があったとすれば......男子用に着替える場所だ。 人目がない所と言ったらトイレの個室が無難なのだろうけど、俺は......男子用と女子用のどちらへ入るのがベストなんだ? 気持ち的に男子の方へ入りたい。 しかし、ソレはソレで問題がありそうで......見た目女子の俺が、男子トイレは倫理的にダメな気がする。かと言って、女子用のトイレに入るのも恥ずかしいし......。 前回の告白時同様に、トイレへと行くか否かで迷う俺であった。

Yukichi, Yukiji Fuyuko, doesn't hesitate to look at me and hand me a single print. "Well. I'm not the type to hide. So, I'm sorry for the rush, but this is the document that needs to be signed by Buddha (two)." He gives a quick explanation, poking his head in jersey. Yukichi, the health and physical education officer who is almost in his thirties, doesn't feel like a woman in the gesture itself, what they say, but the material itself is by no means a bad and beautiful category. "You guys - see, if you have time to watch this, line up in the hallway ~! Shh! I read the prints Yuki gave me, see if they were the same as I had heard beforehand, and sign my name. "Okay, now we have the Buddha's consent. Genderless publishing, processing under the Sexual Transformation Measures Act is largely final." "Yes." "Ah, Buddha. It's a uniform, but you don't mind if it's for a man, do you? "Oh, I see. Then stay in line with the boys." Yukichi told me to line up in order of attendance numbers for the men, as always. He seemed appropriate, and he perceived my feelings and learned from me, and he was a reputable teacher among students. With that in mind, I reply 'yes' and smile. Her care caused her to lose face naturally. "Hmmm...... hey, isn't Buddha (two) too cute? I knew I shouldn't be in the men's line..." For some reason, he looks difficult and says something bumpy like he thinks fast. "Doctor? Am I okay in line, too? I got a strangely badly toothed reply for Yuki and I went into the line of men to bother. When I looked at Akane, she stared at her feet as she dyed her face bright red, hiding herself in a row of women. I know things are not right at first sight. But I didn't dare speak up. That Taro, who was close in the game, is actually me. He was also the person who made fun of Un (co) White before the summer break, and was sexually transformed. I spent two days trying to calm down. See-chan should also need some scrubbing time... "So - be conscious as a student at our school and never run delinquent during your summer vacation - Ken (so) or -" Everyone is big and I can't see the front...... I think about that in order of attendance number and looking at the back of the previous Ip Sakura. Ma, morning salute itself is a boring thing, and I have no particular problem with it. The principal is giving a slightly longer speech on the stage of the gym, as usual. "Our school will be partnering with the Rainbow Goddess (Arco Illis) Church from next semester." "I think you've all heard a lot about the 'Rainbow Goddess (Arco Illis)' church. Because it's a famous sect. Now, especially because we're partnering, we don't oblige our students to do anything about teaching." It's been normal high before, and if I suddenly made morning worship compulsory, Sole would be disgusting. "Just to make your students' school lives a better thing. Preparations are under way to set up a chapel on campus. And of course, we're basically free to come and go, regardless of our followers." Well, it's the policy of the 'Rainbow Goddess (Arco Illis)' church not to refuse to come. "And there's one more thing to report to you guys" Open for a beat and the principal speaks. Finally, huh? Yeah, I knew it was about me. "Being a privileged student, he was originally a student at our school. However, it was once determined that I had an odd disease called sexually transmitted diseases and that enrollment in our school was difficult under the current circumstances." These were the students who had listened to the headmaster so far with no interest, but when the word 'Sexual Transformation Disease' came out, they only started blurring a little. By the way, this matter was discussed with the principal on the phone yesterday. If you publish the illness from the school side, it will increase your credibility to all school students, and it will help convince you that it's 'that kind of thing' to dispel the discomfort that exists in high school. I thought the odd gaze would soothe a little. The content of the print given to me earlier by Yukichi in charge is to sign my consent to the publication on sexual transformation. "We will now establish a new department at our school. This department is designed to provide small services such as listening to students' concerns and consulting them." Its name is... "Goddess Ministry". Department activities in the chapel for troublesome consultation on Monday. It was Sister Lean's duty to be the manager of that department and to take the initiative to hear the troubles between students. "It's also a chapel for that matter" If you can go to school like this, it's cheap. Even though the desire to take the last seat in the Church of the Rainbow Goddess (Arco Illis) is somewhat obscure, religion is more or less like it. Furthermore, in order to avoid the activities of this ministry, there was no activity to walk to the church and hear the confession. However, Sister Lean tells me she wants me to show my face about once a month. I'm going to go if I feel like it. "That's it. As a student at our school, enjoy a healthy and meaningful summer vacation" Even after the headmaster's story, the gym was full of tempers for a while. "Especially if it doesn't mean anything to us, and if it's not burdensome, I feel uninterested." "More than that, you're a privileged student" "You're serious about sexually transmitted diseases." "How many pairs of years? "You look like a church kid, and you belong to a new department, don't you? If we go to the chapel, we'll see what kind of students we have." "It didn't really matter to us, either." And I can only hear voices (...) like this. Yeah, just whispering. Because my vision was shut out. Because strangely, they are surrounded by the backs of the boys in their class. Something to hide me from the eyes around me... Members also have shaky nights (Koya) and evenings (Yuki). "Uh... you're going back to class... guys, what are you doing? I speak reluctantly to some of the boys in my class. Then Ip Sakura, one before me in order of attendance number, answered me with his back facing to the side. "No... you see, Buddha (two) had a lot of trouble..." "Stand out or get tired." Yamada from the swimming department also replied to my question. "So we're talking about hiding Shintaro so he doesn't stand out." "Hahaha, we all agree, don't we? Did Shaking Night and Evening Fai turn their hands for me? "" "" Whoa! In response to the two inquiries, the strangely temperamental classmates replied. Or is it more noticeable this way? I can't walk in the way in the first place. Besides, is it because of the gentleness of the boys in the class... After the whole school morning ceremony, things went smoother than expected, although there was a little noise. I will also issue an assignment to submit, and the class homeroom will be successfully completed. I head for Evening and Evening Fai with a dash. "Hey, you're an asshole, right? "Quick story, that's stupid" "That's stupid." Then why did you say such a stupid thing? "Quick story, you have a big physical difference with high school students" "If anything happens, I don't like it, and since the beginning, the whole class has been thinking it's safer to take it to protect Shintaro's attitude, atmosphere, and flow." ... overprotective. You're overprotective. Seeing such an attitude, I suspect that this is an indelible line for my best friends, and for once I decide to pull back very hard. "Thank you." You're worried about me, and I'll thank you. "Yeah, you haven't been able to? I used my smartphone under my desk during the homeroom, and I have contacted Akane. After this, we are supposed to talk a little in the corridor of the example. If you look inside the classroom for a moment, you won't see Sy anymore. That should be heading me to the promised location. "It's okay. I can go alone" A lot of people pushed me on my back to get here. Then don't run away, I want to face whoever I want. Also, you should be able to start over with your friends. Though I intend to, fear cannot be wiped. What she feels and thinks now. "When it didn't work, the..." Comfort me... and there were no words to follow. "We'll wait for you at school." "When the mission is over, I'll give you an ogo" Two of my best friends said they'd stop comforting me. Pong slapped me in the head and said, 'Oh, come on, come on,' and gave me a violent backlash. Yuki nodded deeply with a heartfelt smile and reassured me. Guh, what a good bunch of them. "Thanks, dude..." With the cheers of my best friends, I head down the hallway where she will be waiting. I have to change my uniform even though I'm going there. One thing, if there was a problem... it was a place to get dressed for boys. I know it's easy to have a private room in the bathroom when I say it's invisible, but I... which is best for boys or girls? I want to go in with the boys in a pleasant way. But Sole seems to have a problem with Sole... I look like a girl and I don't feel ethically good about the men's bathroom. Or so I said, I'm embarrassed to go into the ladies' bathroom... Just like the last time I confessed, it was me who got lost going to the bathroom or not.

181話 冬の落とし子 「イグニトール姫の王位継承とぉん、それに反対するハーディ伯爵ねぇん」 姉の説明を受けたオカマことジョージと、ミナが神妙な顔付きで応じる。 俺達はレガシークエストが発生したという情報を得てすぐに帰宅し、クラン・クランにインしては、顔見知ったメンバーをジョージのお店に集め、会議を開いていた。 「もう何が何だかねぇん......」 ジョージはマリモ頭をモリモリさわさわと右手でいじりながら何かを熟考している。ミナは神官服の 不安気に揺れるミナの金髪。俺はそれをそっと手でぽんぽんする。 大丈夫だよ、と安心させるように。 するとミナはぽわっと頬を朱に染めて俺を見つめる。 11歳かそこらの少女が、急に自らの手の中に不可思議な現象を起こす力があると知ったら、とても動揺してしまっただろうに。 「......はい、天士さま」 「親御さんには相談してみた?」 「言ってみたのです......でも、わたしは元からそういう力を持ってるって......屋敷にいる方々も突然何をそんな ミナは自分の力が怖くなって、現実ではほとんど使ってはいないらしい。それもそのはずで、ミナのメインスキルは魔法だ。しかも、火力だけはけっこうあるし。 スキル能力を得た人間全員が、ミナのように自身が手にしたスキルを行使しない、なんて事はありえない。ましてや、『ゲームが現実に浸食している』という事実を認識できていない人々は極自然にその力を使うだろう。 それはトワさん...... 「ここまで意図的にスキル取得を促進させるような工作、ゲームバランスをいじれる立場にあるのはゲームの運営会社以外ないようにも思えるわ。だから運営と繋がりのある私の後輩を通して、探りを入れているのだけど......今のところ、何をどうしたらいいのか、原因が何なのかすらわからないわ......」 後輩というのは姉と同じ芸能事務所に所属し、クラン・クランの夏祭りコラボイベントでゲリラライブを敢行したアイドルユニット『クラルス』のルルスちゃんだ。彼女ならゲームの運営チームと面識もあるし、何よりリアルモジュール姿でライブをしていたのだ。不安に思う立場は俺達と変わらないはず。 正直......事態を把握できない人が大多数の中で、解決と真相の糸口を見つけるのは至難の業だと思う。 が言ったように、一介の高校生である俺達にできる事って少ないし......何をしていいのかわからない。 姉ですら、芳しい結果を出せてないのだから。 「えーっと、話をまとめると、これからレベルの高い他の ね、そうなる可能性が高いわ。もちろん、どうするかの選択権はそれぞれに委ねるけど、私達がトワさんを信用してここに呼んだのは、うちの太郎からの強い要望あっての事。そのへんは理解してくれると嬉しいわ」 姉。それって言外に絶対に協力しろって言ってるようなものだよね。そんな脅すように険呑な視線を茜ちゃんにぶつけないでくれよ。 「えっと、ゲームが現実に影響を及ぼしてるとか......あんまりピンときません......けど、コウくんとかユウくん、タロく、ちゃんまでもが必死になってそう言うのだから......信じてみます!」 姉の重圧を気にも留めない 「もちろん、ここに私を呼んでくれたタロちゃんの判断力がない、なんてみなさんに思われたくないので、私にできる事は全力でやらせてください!」 俺の責任問題までフォローを入れてくれるなんて、トワさん、ええ子や。 あの姉の眼力を堂々と見返し、胸を張って言い切れる茜ちゃんが眩しいぜ。 「フフッ。いい子みたいね、太郎?」 そう言って意味深な視線を俺に なぜだろう。 なぜか、ネチョっと笑う姉にちょっと腹が立った。 はらはらと、白い雪が降り注ぐ寒冷地。 色が抜けてしまったその大地には、幾重にも積み上げられた石があり、それは人々に暖をもたらす建造物となっている。 呪いの雪国ポーンセント。 雪国というだけあって、立ち並ぶ家々は内側に灯した熱を逃さないよう堅固な造りになっている。 一つ一つが重く、暗く、静かで、黒い雪という呪いに耐え忍ぶこの町の在り方を具現化したようだった。 オカマ、雪町に立つ。 腕を組み、仁王立ちしながらジョージはそんな呟きを漏らす。 まるでコレから獲物(男)を一狩りするかのような、獰猛な笑みを添えて。 「オ・ン・ナはね、勝負前の準備が大切なのよぉん!」 テンションの高いオカマに連れられ、俺達は『呪いの雪国ポーンセント』へと移動していた。今回のPTメンバーはジョージ、俺、ミナ、トワさん、それにジュンヤ君だ。 なぜ、すぐにイグニトール王家の元へ『レガシークエスト』を受けに行かないかと言えば、例の『レガシークエスト』は受注できるものの、未だハーディ伯爵の領地に辿りつけないのが現状だそうで。つまり実際にはクエストを受注できるだけ、というのが現状らしい。 「それでジョージ。準備はわかったけど、一体なにをするんだ?」 「んもぉうっ! 決まってるじゃないのぉん! 戦争と言えばァン、全ては武力と金がモノを言うのよん!?」 力と金、確かにそうだ。 「それで、なぜここ?」 「天使ちゃんったら、すっかり忘れてるわねぇン。あ・ち・き達の子供の件よぉん」 あぁ、そういえばジョージの装飾スキルと俺の錬金術のコラボレーションで生み出した、『冬の落とし子』という新スキルについて忘れていた。 たしかスキルを内包する『 「あ、ごめん......色々あってすっかり。そういえば、『冬の落とし子』の条件に合う『熟成』場所が見つかったって、もしかして『呪いの雪国ポーンセント』?」 「そうよぉん。っというわけでぇーーーーんッ! 今回は天使ちゅわんとあちきの子供を迎えにいくのよぉん!」 「こど、こど、ど、子供!? タロ ジュンヤ君が俺達の会話に甲高い声を上げる。 それを神官服の金髪少女が、妙に迅速な動きで押し退けた。 「うるさいですよ。今は天士さまとジョージさんが、重要なお話をしているのです。邪魔をしてはダメなのです」 「ミナヅキちゃん、彼はビックリしただけだと思うよ?」 ミナがジュンヤ君に対して厳しい。そんなミナをトワさんが『まぁまぁ』となだめている。 ジュンヤ君が同行している理由は、一緒に遊ぼうとお誘いをフレンドチャットでもらったからだ。俺は 俺個人としても、前のクエスト中に言ってしまった俺の問題発言の数々が招いてしまった誤解を解くチャンスになると思っている。 「そもそも、この人は誰なのですか。モヤシっ子はどっかに行っててください」 「さっき、タロちゃんが紹介してくれてたでしょ? ジュンヤ君って人らしいよ?」 「この人、さっきから天士さまをいやらしい目で見てます。追放するべきです」 「それは......ジュンヤくん? あんまりタロちゃんをジロジロ眺めない方が身のためかもよ?」 「ええと......」 不穏な空気を漂わす女子二人と男子一名。 ジョージはそんな三人なんてお構いなしで、違う話題を俺に振って来る。 メンタル強いな、このオカマ。 「そういえば天使ちゅわんは、この町のお話を知ってるのぉん?」 「ん? 雪国ポーンセントの?」 「そうよぉん♪」 「たしか、黒い雪と白い雪が降るんだったっけ」 「そうねぇん。住民がぁん、黒い雪に触れてしまうとモンスターの『スノーマン』になっちゃうのよねぇん」 「それで、そのスノーマンを倒してしまうと、町の住人に 「さすが天使ちゅわんねン☆ でも、どうしてそんな現象が起きているか知ってるかしらぁン?」 「え、知らないけど」 バチッと両目閉じウィンクをかますジョージに、うろんな目を向ける。オカマは無駄にドヤ顔で俺を見返してきた。 の雪姫ブルーホワイト』の呪いがあるからよぉん♪」 剥製の雪姫ブルーホワイト......そういえば、マモル君やダイスケ君なんかが雪国ポーンセントの説明をしている時に、そんな名前を口にしていたのを思い出す。 の雪姫ブルーホワイト』が黒い雪を降らせてるの?」 「そうよぉん。まぁん、この町のボスモンスターみたいなものでねぇん。何度も 「じゃあ永遠にこの町の人々は、黒い雪に悩むってターンを繰り返してるのか」 「そこでぇん、あちきの心のように真っ白なぁン♪ 雪を降らせる事ができるスキル、『冬の落とし子』はこの町では役に立ちそうじゃないン?」 浅黒い肌の鍛え抜かれたマッチョオカマは、クネクネと身をよじっている。 「ううーん......でも、スキルで白い雪を降らせたとしても、『剥製の雪姫ブルーホワイト』が同じタイミングで黒い雪を降らせて来ちゃったら意味無いんじゃ?」 「チッ、チッ、チィン♪ 甘いわねぇん」 人差し指を左右に振り、そのまま自分の お前が、チンは甘いとか言ったらシャレにならないからやめてくれ、ほんと。 「黒い雪を白へと浄化できるスキルかもしれないわよぉん。『冬の落とし子』スキルの説明にぃん♪ 雪を操るアビリティを習得するって書いてあったでしょん? 黒いブツから白いモノを出すのン!」 黒いブツから白いモノ......またお前はなんて事を! オカマへのディスリは瞬時に脳裏から消え去った。 ジョージの言う通り、確かにその可能性はある。そしてもしソレが可能ならば、爆大な富を生むかもしれない。思わずオカマの黒いアフロに後光が差したかのような錯覚に陥ってしまう。 「な、なるほど! 雪を操れるなら、黒い雪も操作できるかもしれない!」 を持つのは男だけだなんて、ありえないじゃないぃん?」 なんて使えるマリモなんだ! を生むオカマ、ジョージさん。 パないです。 「新スキルとして高値で取引きできるだけでなく、『呪いの雪国ポーンセント』の住民を救えるスキル、なんて付加価値が付けば!」 ナッシングの部分だけ、ジョージが野太く低い声で発声してしまった気持ちが俺にはわかった。これは力を入れざるを得ない。 「ひぃッッ」 なぜか子犬のように喉をならしたジュンヤくん。 だが、そんな彼に構っている場合じゃない! これから何をするのか、それはもう決まっている。 俺とジョージは、 「わかってますともジョージさん! スキルの検証だな!」 実際に黒い雪をどうにかできるのか、『冬の落とし子』にさらなる付加価値があると証明できるか、検証する必要がある。 更に低くなるジョージの声に、ジュンヤ君は後ずさっていた。 と初対面の彼にとってはインパクトが強過ぎるかもしれない。喉ちんこが見えるぐらい大口を開けたり、濃ゆいマスカラによる目力マックスからの両目閉じウィンクという訳のわからない挙動などなど。ビジュアルだけでも個性的なのに、行動までもがアグレッシブ。 だけどここは男として、先達を行く俺が一言導いてやらねばなるまい。 「ジュンヤくん。ビクついてる場合じゃないんだ。これは大切な事なんだよ?」 ニコッと笑いかけると、なぜか怯えるようにコクコクと頷いている。 そこへ『ふんっ、だらしないですね』と、ミナがジュンヤ君を嘲笑し、『せいっ! ジョージさん、騒がしいですよ!』と目潰しをくらわせていた。 もちろんジョージは両目を抑え、ゴロゴロと地面に転がりもがく。 「はふぃっ」 気の抜けた無様な声が、俺の口から飛び出てしまう。 俺の耳をこそばゆくした罪深い正体はトワさんだ。彼女はいつの間にか俺の横へと移動し、誰にも聞こえないように内緒話をする 「あのジョージさんって人。なんだか面白い人だね?」 ふわりと笑う茜ちゃんから ちゃんもジョージとは初対面だったね!? とゆーかトワさん、それは反則攻撃ですよ! 「う、うん。なかなか、いい奴だから......よろしく......」 彼女と目を合わせられず、俺はただただ下を向いて身を

183 181 Stories Winter Droppers "Princess Ignithol's succession to the throne and, uh, Count Hardy against it." George and Mina respond with a strange face to the occassion explained by their sister. As soon as we got the information that a legacy quest had occurred, we went home to Clan Clan and gathered face-to-face members at George's store for a meeting. "I don't know what's going on anymore..." George contemplates something as he teases Marimo with his right hand to touch his head with a mole. Mina opened her mouth like she had decided after she had fixed the hem (soothing) of her clergy clothes for restlessness. Mina's blonde hair shakes insecure. I pound it gently with my hands. I'll be fine, just to reassure you. Then Mina dyes her cheeks to the vermilion and stares at me. If an 11-year-old or one of those girls suddenly found out they had the power to cause an incredible phenomenon in their own hands, they would have gotten very upset. "... Yes, Heavenly Master" "Have you talked to your parents? "I told you... but I have that power from the beginning... and all of a sudden the people in the mansion just look at me with their faces and say," What did you make such a fuss about? " It seems Mina gets scared of her powers and uses them very little in real life. That should be it, too, and Mina's main skill is magic. Besides, only fire power is cool. It's impossible that all human beings who have acquired skills do not exercise the skills they possess, like Mina. Not to mention that those who have not been able to recognize the fact that 'the game is eroding reality' will use its power very naturally. That's Mr. Twa... like you. "It seems to me that there is no other company operating the game that is in a position to deliberately promote skill acquisition and balance the game. So through my junior year connected to operations, I'm putting in an exploration... so far, I don't even know what to do or what the cause is..." The junior belonged to the same entertainment office as my sister, Luluz, an idol unit who dared guerrilla live at the Clan Clan's Summer Festival Collaborative Event. She would have met the game's management team, and most importantly, she was live in a real mod. Anxious positions shouldn't be the same as ours. Honestly... I think it's a difficult business to find the thread between a solution and the truth among the vast majority of people who can't grasp the situation. As I said before, there's not much we can do as a high school student... and I don't know what to do. Even my sister hasn't been able to achieve a good result. "Well, to sum up, are we going to interrupt other mercenaries (players) of a higher level? You don't have many allies, do you? "Well, that's likely to happen. Of course, the choice of what to do rests with each of us, but what we called here by trusting Mr. Twa was a strong request from our Taro. I'm glad you understand that." Sister. That's like telling you to absolutely cooperate, right? Don't hit Cee with such a dangerous gaze as to threaten me. "Eh, the game is affecting reality... I don't really pin it... but Kou-kun and Yu-kun, Taro and even you are desperate to say that... I'll believe you! Mr. Twa stretches his pins and spine with a bare vibration (sobu) that doesn't even care about his sister's heavy pressure, and says his opinion straight away. "Of course, I don't want you all to think that Taro has no judgment for calling me here, so let me do everything I can! I can't believe you even followed up on my liability issues, Mr. Twa, eh, kid. I'm dazzled that Sister's eyesight is so grand that I can stretch my chest and say it out. "Huh. You sound like a good boy, Taro? That's what I'm talking about. My sister sends me a deep gaze. I wonder why. For some reason, I was a little angry with my sister, who laughed at Necho. Relax, a cold place with white snow. In that earth, where the colours have fallen out, there are multiple piles of stone, which make it a building that brings warmth to the people. Cursed Snow Country Pawn St. Not only is it a snow country, but the houses that stand side by side are robustly built to avoid missing the heat that lit inside. One by one seemed to embody the way this town endured the curse of heavy, dark, quiet, black snow. Okama, stand in Snow Town. Arm up, and George leaks such a grunt as Jen royally stands. With a fierce grin, as if hunting a prey (man) from here. "O n na, it's important to get ready before the battle! We were moved to Porn St., the cursed snowland, after being taken by a tense wolf. The PT members this time are George, me, Mina, Mr. Twa, and Junya. Why don't you immediately go to Royal Ignitol for a 'Legacy Quest', and although you can order the example 'Legacy Quest', they say it's the current situation that still doesn't lead you to Count Hardy's territory. In other words, it seems that you can actually just order the quest. "So George. I'm ready, but what the hell are you doing? "Mm-hmm! It has to be decided! Speaking of war, Wong, everything is about force and money saying things!? Power and gold, it sure is. "So, why here? "Angel, I totally forgot. It's about the kids." Yeah, speaking of which, I forgot about George's decorative skills and the new skill I created in my alchemy collaboration, called 'Winter Dropper'. However, the completion of "Hui Sword (Arts)", which encloses skills, required a procedure called "maturation", which leaves the power of skills to settle in places suitable for the environment of "Hui Sword (Arts)". "Oh, I'm sorry... there's so much going on. Speaking of which," Porn St., the Cursed Snow Country, "you said you found a" mature "place that fits the conditions of" Winter Dropper "? "That's right. That's why, uh-huh! This time I'm picking up my little angel cunt! "Kodo, Kodo, Dodo, Kid!? Senior Taro (...) and Ko, kids between this guy!? Junya, you raise your voice to our conversation. A blonde girl in clergy clothes pushed it away in a strangely quick motion. "Shut up. Now Heavenly Master and George are talking about something important. Don't interrupt." "Minazuki, I think he's just surprised, don't you? Mina is tough on you. Mr. Twa calls such a mina 'sort of'. Junya, the reason you're accompanying me is because I got a friend chat inviting me to play with you. I accompany him at night with the refusal. If I could, I would like my brother, Jun-kun, to grasp what is happening in real life. 'I used to say to Jun-kun... he didn't believe me, and on the contrary, he was worried about me...' so I'm going to make him understand a little bit about it. I personally believe that this will be a chance to solve the misunderstandings that many of my problem statements have caused me to say during my previous quest. "Who is this person in the first place? Go away, Moyashi." "Earlier, Taro was introducing me, wasn't he? Junya, you seem like a man, right? "This man has been watching Heavenly Master with nasty eyes since just now. You should be banished." "Is that... Junya-kun? Maybe it would be better if you didn't look at Taro too much? "Uh..." Two women and one man drifting disturbing air. George doesn't mind the three of them coming at me on a different subject. You're mentally strong, you wolf. "Speaking of which, does the angel Cucumber know the story of this town? "Hmm? Of Pawn St., Snow Country? "That's right." "But it snowed black and white." "That's right. When residents touch black snow, they become monsters' snowmen." "So if you defeat that snowman, it feels like he will be seen as an enemy and attacked by the inhabitants of the town." "That's Angel Cucumber But how do you know that phenomenon is happening? "Well, I don't know." I glance at George, who tears both eyes off the wink. Okama has looked back at me in vain with a Doya face. "'Cause there's a curse for' Snow Princess Blue White of Peeling '." Skimmed Snow Princess Blue White...... Speaking of which, I remember saying such a name when you or Daiske were describing Snow Country Pawn St. "Is that 'peeled Snow Princess Blue White' making black snow fall? "That's right. Well, it's not like the boss monster in this town. I've been crusaded by mercenaries many times. So, it's just a game, and after a few hours, it seems like it's gonna pop." "So forever the people of this town are making repeated turns saying they suffer from black snow" "So, white as a heart everywhere Skills that can make it snow, 'Winter Dropper' doesn't seem useful in this town? The shallow black skin stretched out Macho Okama twists around with Kunekune. "Hmmm...... but even if you let the white snow fall with your skills, it wouldn't make sense if 'Skinny Snow Princess Blue White' came with the black snow at the same time? "Chip, chip, chin That's sweet." Shake your index finger to the left or right, and use your own lips (creases) to make it crease... an uncomfortable motion. If you say chin is sweet or something, it won't be stylish, so stop it, really. "Maybe it's a skill that can purify black snow into white. It says," Winter Drop Kid, "not in the description of your skills. You know, it says that you master the ability to manipulate snow? Get the white stuff out of the black bump! White stuff from black bumps... oh my god again! Disri to Okama instantly disappeared from the back of his brain. George is right, it's certainly possible. And if the sole is possible, it may produce tremendous wealth. I inadvertently fall into the illusion that the black afro of Okama has been given a backlight. "I see! If you can manipulate snow, maybe you can manipulate black snow too! "That's right! It can't be that only men have gold, can it? What a marimo to use! Mr. George, an Okama who produces gold. I don't have a pa. "What an added value, a skill that not only allows you to trade at a high price as a new skill, but also saves the residents of 'Cursed Snow Country Pawn St'! Only the nashing part made me realize how George felt voicing himself in a wild, low voice. This has to be done. "Hih-uh." Junya-kun, who somehow slipped his throat like a puppy. But not if you care about him like that! It's already decided what we're going to do. Me and George smile at each other with a nibble of breath. "I know, but Mr. George! That's a test of skill! We need to verify whether we can actually do something about the black snow and whether we can prove that 'winter droppers' have further added value. To George's voice, which gets even lower, Junya, you were lagging behind. It may be too impactful for him to meet Okama (George) for the first time. Open your mouth as wide as you can see your throat, or behave like an unexplained double-eyed closing wink from the eye force max by a dark yummy mascara, etc. Even though the visual alone is unique, even the behavior is aggressive. But as a man here, I'll lead the way. "Junya-kun. It's not like I'm freaking out. This is important, isn't it? Nico laughs and for some reason he is snorting cocklessly frightened. 'Huh, that's not sloppy,' Mina mocked you, 'let it go! Mr. George, it's noisy!' He was blurring his eyes. Of course George suppresses both eyes and rolls to the ground with a gobble. "Ha-ha." An unconscious voice pops out of my mouth. The guilty man who made my ears squeak is Mr. Twa. At some point, she moved to my side and slapped me in the ear with a body that would tell a secret story so that no one could hear me. "That Mr. George guy. You're kind of funny, aren't you? I blurt out of my sight in seconds from Fluffy Laughing Szee. That's right. Did you meet George for the first time? and Yuka Twa, that's a counter-attack! "Ugh, yeah. Pretty good guy... Nice to meet you..." I couldn't get my eyes on her, and I just had to look down and shrink.

24話 神兵の名門 「えっと、これ。どうする?」 行き先を俺に尋ねてくる 「天使さまのいきたいところに、わたしも行きます」 ミナは恭しく法衣の裾端をつまんで一礼する。 なんかこの子、御者の雰囲気にノッてるな。 ジョージはと言うと。 「のってみましょぉん♪ のってみましょおおおおんっ」 こっちもこっちで、くちゃくちゃノっている。テンションがウザたかい。 周囲の視線が痛いのでくねくねするのやめて、わかったから。 「乗るにしても、どこに行く?」 の 蒼 ヒゲをジョリジョリとなでながら、しばらく考え込む。 「賢者ミソラちゃんの言葉もあるし、テアリー公の邸宅まで行ってみるのはどうかしらぁん?」 お、それはいい案かも。 あの、全くNPCっぽくない賢者ミソラさんの事を流布しているという、テアリー公がどんな人物なのかも気になっていた事だし。妖精の舞踏会とやらのイベントに関する情報も掴めるかもしれない。 「じゃあ、御者さん。テアリー公邸までよろしくお願いします」 「かしこまりました、我が主」 クロスケ君は貴族がするような優雅な所作で頭を下げ、行き先を承諾してくれた。 こうして俺達三人は、白金を宙空に散りばめる、純白の馬車へと乗車したのだった。 「ふかふか......」 内装は落ち着いた黒を基調に、茶と赤が要所で栄えている。 相座席の座り心地はもふもふで、 車窓は布が垂らされており、外からは俺たちの姿は見えないだろう。 布についたヒモを引っ張ると、上へと絞られていき、外の風景を堪能できる。さらに窓を開け、身を窓枠にのり出してみる。 「うわ、きもちいい」 馬車はみるみる、横で広がる街並みを置き去りにしていく。流れる先駆都市ミケランジェロの情景と、頬を打つ風の感触が心地よい。 また程良い振動が、身体に伝わってきておもしろい。 サスペンションがついているのか、揺れは微弱。 「天使ちゃん、これって......」 街並みを見るのに夢中だった俺を、馬車内からジョージが呼びかけてくる。 「んん、どしたの?」 顔を窓から引っ込ませる、ジョージは天井を指さしていた。 そこには白馬が四頭走っている映像が流れていた。 「これは......」 馬車前方の映像だろう。 すると突然ログが流れ始める。 :行き先は設定してありますが、自動操縦からセルフ操縦に切り替えますか?: うお、自分でも操縦できるのか。 選択に迷っていると、天井に映る馬の手綱がそのまま垂れ下がってくるではないか。 画面から手綱! ゲームセンターのアトラクションみたいだ。 「なんか、自分で操縦できるみたい」 「あらぁん、やっぱりねぇん。でもぉ、この馬車けっこうなスピードで街中を移動してるわよねぇん。わたしは、 馬車の衝突におけるダメージの発生があるかどうかは不明だけど。 「今回は大人しくしてよっと」 そうして、俺達はしばらく馬車の中で揺られる。 『ポーン』 その間に姉からフレンドメッセージが届いた。 少し煩わしさを覚えつつも、レベル上げや武器をくれた恩もあるため、不承不承と通話を繋げる。 『タロ』 『なに、姉』 『百鬼夜行って 『う、うん?』 『とある情報によると、その 『へぇ』 ......間違いなく俺のことだな。 どこからそんな情報を仕入れたのだろう。 『タロのことかしら?』 『......なんで?』 『私の知る限り、銀髪美少女ってタロしか思い当たらなくて』 でもキルされたなんて姉に知られるのは、ちょっと弟として悔しい。 俺だってちゃんと、このクラン・クランで傭兵としてやっていけてる、と思う。錬金術スキルを選んだからキルされた、なんて思われるのも嫌だ。 『だとしたら、なに?』 は全力で潰しにいくわ。クラン・クランを引退するまで執拗に宣戦布告し、殲滅し続けてあげるの。狩って狩って、やる気も魂も全て狩り獲ってあげるわ』 『わたしたち......って?』 『へ、へぇ......』 『で、キルされたのってタロなのかしら?』 『いいえ......』 大事になりそう。 『でも、クラン・クラン公式サイトの〈戦闘〉PvP〈スキル〉って掲示板に、タロに酷似した美少女が』 ガタッ。 馬たちの蹄の音が静かになるとともに、馬車の動きが止まった。 「何者だ! 止まれい!」 『姉、また連絡する』 『ちょっと、タロ?』 俺が姉とのフレンドメッセージを切ると、ジョージが溜息混じりに落胆した。 「あらあらぁん。やっぱり、通行許可は下りないかしらねぇん」 「どういうこと?」 「テアリー公の御屋敷に入れるのって、クエスト『治安維持貢献・神兵の訓練補佐』っていうのをクリアしないといけないよのぉねぇん」 「どうして、それを先に言ってくれなかったのですか......」 ミナが俺の気持ちをジト目で代弁してくれる。 「もしかしたらぁん? この馬車なら通してくれるかなって思ったのぉん♪」 「何を根拠に......」 「決まってるじゃなぁいん♪ オ・ン・ナ・の勘よっ☆」 ジョージ、女じゃないし。 って相当強いんだったよな。 もめ事に発展しなければいいんだけど。 のやり取りを、ビクビクしながら眺める。 「御者上からの文言を失礼する。こちらにおわしめすは、妖精の良き隣人にして、賢者ミソラ様のご友人であらせられる、タロ様でございます」 「ほう」 「突然の訪問、非礼はお詫びします。ですが、このまま其の方といたしましても、このお方を無下にお帰しになさるのはどうかと思いますが」 言葉の捉え方によっては喧嘩腰のような、挑発的な台詞をクロスケ君が 「この馬車は......確かに妖精の息吹を感じる......」 「これはテアリー公に報告せねば」 報告。 なんだか話が大きな方向に発展しているような気がする......。 「失礼ながら、しばし待たれよ」 そう御者に告げて、神兵の一人は門の中へと走っていった。 「妖精の匂いをまとったお客人が来たとの報告を受けてみれば、なるほど。妖精に劣らぬ、いや、それ以上に美しく可憐なお嬢さん方の来訪か」 茶髪の髪を後ろになでつけ、仕立てのよいシャツの上から短いマントのような羽織ものを右肩にかけている壮年の男性が、俺達を出迎えてくれた。 ちゃんとオカマもお嬢さんとしてカウントしているあたりでタダ者ではない。 あれから、テアリー公へ報告しに行った 「ねぇん、言ったでしょぉん?」 バチッと両目閉じウィンクをするジョージがちょっと、うっとうしかったが、今回はジョージの女の勘とやらが的中したようだ。 見事に屋敷へと通してもらえたどころか、 の数が尋常じゃない。 ちょっと廊下を歩いただけで、7人とすれ違った。 戦力もかなりそろえているようだ。さすが 「では、テアリー公はこちらの書斎にいますので、どうぞ」 「おっと、レディの前でとんだ粗相をしてしまったようで。お許しを」 そう言って精悍な男性は膝をつく。 どこかの魔導師に少しだけ立ち居振る舞いが似てるな。 「我が名はオッズ・スクーウェント・テアリーだ」 どうやら、目の前の男性がテアリー公らしい。 「ミナヅキです」 「ジョージよぉおん♪ お久しぶりねぇんテアリー公」 「おぉ、ジョージ殿であったか。先の神兵訓練では世話になった」 「いいぇんっ♪ どの神兵も屈強で好みだったわぁん。もちろん、ア・ナ・タ・もよ」 昼間から堂々と、三公の一角を誘惑するオカマすごい。 確かにテアリー公は、ジョージの好みそうな身体付きをしている。 鍛え抜かれた鋼のような筋肉は、シャツ越しでも見てとれる。 というか、ジョージは入場条件のクエストをクリアしてたのか。 「コホンっ。それはそうと、妖精の匂いを運んできたお嬢さんと言うのは......」 テアリー公はジョージ、ミナ、俺へと視線を移していき、俺で止めた。 「ほむ。タロさんが、妖精と どこかで聞いたような『ふむ』の言い方だな。 おじ様が、『ほむ』とかちょっと可愛らしい。 「は、はい」 とりあえず生返事をしておく。 「会った事もあるわよぉん?」 ジョージが補足をしてくれる。 「なんと......私も幼少の頃に一度だけお会いしたきりなのだが......」 そう言って、テアリー公は自身の家にまつわる伝承を俺達に説明していった。 過去にミソラの森には妖精たちとエルフが住んでいて、テアリー家はその森と共生する人族の長だったらしい。 ミソラさんから聞いた話と一致する。 自分たちは妖精の宝を狙う人間たちの支配に屈し、早々に妖精やエルフ達から遠のいてしまった。その無念と罪を子々孫々、 わすれぬように、一年に一度、舞踏会を開くそうだ。 暴力と恐怖で支配していた王国が滅びると、妖精たちへの友好を取り戻したいと願う、もしくは利用したいという思惑が広がり、その風習が今では各都市にも伝播しているらしい。 テアリー家には代々の当主になるべく人物に、賢者ミソラが一度だけ顔を見せにくるそうで、今のテアリー公はそれが幼少期だったらしい。 「妖精たちは楽しく愉快な事が好きなようで」 重々しく語るテアリー公。 「ヒトを招き、集まった者同士で語らい、楽しい一時を過ごす。もしかしたら、その温かな空間が妖精たちを、再び呼び寄せるのではないか、と」 テアリー公も妖精たちと会いたいのかな。 「そして、我々に謝罪する機会を今一度、欲しいのだ。そして、都合のいい話かもしれないが、人間と妖精、エルフが手と手を取り合ったあの時代を復活させたい」 「舞踏会でふるまわれる料理は全て、伝承どおりに妖精好みのモノばかりにしている。私の代で妖精と相まみえることはできないだろうと、なかば諦めていたところにキミの登場だ」 公は瞳を 「ぜひとも、ミケランジェロで開催される舞踏会に参加してほしい」 「参加するのは特に問題ないのですが、その『妖精の舞踏会』ってどんな事をするのですか?」 「ただの社交会だよ」 社交会ってなんだ。 食べて、踊って、喋る感じ? 「キミは賢者ミソラ様のご友人であるらしい。ならば舞踏会用のドレスをキミに進呈したいのだが、どうかね?」 今までこのキャラクターではそんな女子っぽい服装をしてこなかった。 もちろん、そういったデザインの装備を持ってないというのもあったが、なんとなく女性モノの洋服を着るのには抵抗がある。 ここは丁重にお断りさせていただこう。 「もうし「それには及ばないわ、及ばないよ」 俺の断りの文句を遮る、中性的な声が後ろから発せられた。 驚き、背後を振り向くと賢者ミソラさんがいた。 「ミソラさん!?」 「やぁ、やは、タロちゃん。今日は二度目の出会いだね」 「は、はい。こんにちは」 俺とミソラさんの挨拶が終わり、テアリー公の様子を 突然の闖入者に驚いているようだ。 「あなた様は......」 「ほむ、ふむ。何を驚いているんだい、テアリーの小僧っこ」 あ、さっきテアリー公が『ほむ』って言ってたのは、ミソラさんの真似か。 「空あるところに、ミソラありと言われたこの私が、ここに忽然と姿を現したからって不思議じゃないでしょう、不思議じゃないよ」 「そ、それは......確かに、そうですな。空から見える場所は全て、あなた様の領域でありましたな」 ここ室内だけど。 空見えないし。 窓から見える空も、会話の範囲に入ってるのかな。 俺はチラリとミソラさんを見ると、彼女はいたずらッ子のような笑みをこちらに向けてきた。 ......なんだか、この人。 おれに何かを細工してるような気がする。 に俺がキルされた事も感知していた程だし。 一瞬で俺のもとへとテレポートできる仕掛けとか......つけられてないよな? 「ずいぶんと、大きくなったようね、なったね」 ミソラさんはテアリー公を見つめ、そう感想をもらした。 「はい、お久しゅうございます。賢者ミソラ様。あなた様とお会いしたのは、もう四十年も前の事にございますので」 「ほむ、ふむ。壮健そうね」 「はい。我らテアリー家は、尊き妖精と再び歩み寄る日が来るのを待ち望みながら、英気を養っております故。また同じような災厄が降りかかろうとも、今生は決して折れない剣を携えたつもりであります」 「ほむ、ふむ。その心意気は買ってあげましょう。ただし、今はそんな話をするためにここに現れたのではないわ、ないよ」 「これはご無礼をお許しください。あなた様にお会いできたことが嬉しく、私も興奮してしまったようで、つい事を 「いいわ、いいよ。私達エルフと違って、人間は生き急がないと、その死はすぐ訪れてしまうものね」 「寛大なお心遣い、感謝いたします」 魔女っ子に頭を垂れる、最強NPCの長。 「では、話の主軸を戻すとしましょう。タロちゃんが舞踏会に着ていくドレスの件だけれど、テアリー公の御手を煩わせる事はないわ、ないよ」 「そ、それは、どういった......」 「人間の手が、私の友人を着飾らせる権利はないわ、ないよ」 ミソラさんは遠まわしに、俺は人間サイドの存在ではないとほのめかすような言を放つ。 そして、彼女はゆっくり俺へと振り向き、ローブのそでをごそごそとしだす。 またもやお決まり。 「彼女はこれを着ていくわ、いくよ」 そう言って、ばんっと皺一つないドレスを取りだした。 ミソラさんの袖は四次元ポ○ットなのだろうか。 :ミソラより『空踊る 輪舞曲 【妖精たちの魔力で織り成されたドレス。薄い空色に染色されているのは、賢者ミソラの加護に他ならない。そこには空への慈しみや、空に親しみを感じてほしいという願いが込められている】 装備条件:MP40 知力120 レア度:9 ステータス:物理防御+32 魔法防御+157 特殊効果:装備者にかかる重力が六分の一になる。 フリフリがやばいいいいいいいいいいぃぃいよぉおお。 貴族のお嬢さんが着てそうなドレスだった。 色が白と薄い蒼ということでそれほど装飾過多ではないが、それにしてもなんというか。 今の俺がこれを着たら、ものすごく似合いそうで怖い。 銀髪に蒼い粒子を纏い、さらに空色のドレス。 うん、やばいな。 じっくりとその美少女っぷりを堪能してみたい。 それが自分自身の姿でなければ。 そして、重力が六分の一って。 ふわーっと浮けるわけですか。とても魅力的な効果だが、人前でおいそれと披露したくない。 キルされて奪われた日にはガチ泣きしそう。 「タロちゃん、気に入ってくれたわね? かな?」 「は、はひっ。あ、あり、ありがとうございます!」 「というわけだ。テアリーの小僧っこが出る幕じゃないわ、ないよ」 「そ、そういうことでしたら」 粛々と頭を下げるテアリー公。 「それで、テアリー公」 「ちょっと小耳に挟んだのだけど、ボクのことを吹聴しているそうだね?」 にっこりと微笑をたたえる賢者ミソラさん。 その眼は先ほど俺に向けたモノとは対照的で、微塵も笑っていなかった。 それから、魔女っ子が壮年男性にお説教をするという珍しい光景を見れた俺達は、テアリー公の御屋敷を後にした。 ミソラさんが自分も馬車に乗ってみたいと言ったので、俺とミナ、ジョージの四人で輝剣屋へと帰ることにした。 車窓から夕闇が迫っているミケランジェロをぼーっと見つめる。 すると不意にログアナウンスが流れた。 :一週間後、各都市・街・村の 「これって!」 「はいっ、天使さま」 俺とミナが顔を合わせ、ちょっとはしゃぐ。 :解放された区画にて、全都市で『妖精の舞踏会』が開かれます: :一部の都市では開催されません: 向かいのミソラさんは、にこやかにこちらを見守っている。 :傭兵同士で語らい、楽しい一時を過ごせたなら、愉快な空気に誘われて妖精達が呼び寄せられるかもしれません: :さぁ、傭兵同士の親睦を深め、新しい仲間との出会いに乾杯しましょう: 「んふぅうううんっ舞踏会で男 俺にも良き出会いがあるかもしれない。 :参加条件はありません: :混雑する場合、新アイテム『馬車』でご登城してくださった傭兵のみ、会場へと優先してアクセスできます: 「天使ちゃんは、すでに馬車もちなのよねぇん......うらやましいわぁん」 「ジョージも、これに乗ってく?」 「え、天使さまそれはちょっと......」 ミナが渋った理由は、まぁ何となく察することはできる。色黒パンチパーマなオカマがこの馬車で会場入りとはギャップも甚だしい。が、ジョージにはお世話になってるんだ。 「んん~んっお願いしちゃおうかしらっ?」 :新アイテム『馬車』は、各都市の道具屋にて、現時点をもって販売が開始されました: あ、今から馬車って発売なんだ。 そう気付いた瞬間、『ピコーン』とフレンドメッセージが届く。 『ねぇ、タロ! 今の聞いた?』 『うん』 『馬車だよ! 今、道具屋ですぐに確認したんだけど、全部で三種類っぽい』 お、じゃあ、俺は馬車をタダでもらえたからそこは地味に嬉しい。 一体、いくらぐらいなのだろう。 ドレスは何とも言えないけど、馬車に関してはすごく感謝。 お金、あんまりないし。 というか、夕輝は確認が早いな。 の団長をやっていることだけのことはある? 『1頭馬車が1万エソ、2頭馬車が3万エソ、2頭4輪馬車が10万エソらしいよ! 高いけど欲しいね。各部品のカスタマイズ要素も豊富っぽいんだ』 の話を聞く限り、2頭四輪馬車が最高スペックっぽい? 『4頭の4輪馬車ってないの? なんか白っぽいやつ』 たちの馬車』は四頭の馬が二列になって馬車を引いている。 『4頭? そんなのはどこにも売ってないけど。色は自分でカスタマイズできるからタロも欲しければ、買った後に色を変更すればいいじゃないか』 『あ、いや......馬車って道具屋でしか売ってないの?』 『うーん......ボクは知らないけど、もしかしたら木工スキルを極めてる職人 『そ......っか。ありがとなー』 どうやら、俺の馬車は特注品のようだ。 ドレスにしろ、馬車にしろ悪目立ちしないように気をつけないといけないな。 すでに遅い気もするけど......。 宝石を生む森 誰のせいとは言わないけれど......お世話になってるから。 満足そうにニコニコと笑っているミソラさんを眺めながら、溜息をついた。 「あるれ、あれれ。タロちゃん、どうかしたのかしら? どうかした?」 コトコトと小気味よい振動に揺られ。 ログアナウンスによって傭兵たちが沸き立ったミケランジェロを。 夕焼けの喧騒賑わう町中を。 静かに走行していく、白金の馬車と俺達であった。

24 24 Stories Divine Soldier'S Famous "Uh, this. What do we do?" I'll leave the one who asks me where I'm going (Kroske) and once I talk to Mina and George. "Where angels want to go, I will go too" Mina gratefully pinches the hem end of her coat. You're knocking on this kid's vibe. George said. "Nooooooooooooooooooo" This way, too, it's a mess. The tension is frightening. My peripheral gaze hurts, so stop twisting, because I get it. "Wherever you want to ride, where are you going? ...... Hino. George thinks of his jaw (chin) pale (oh) beard as a jolly jolly, for a while. "There are words from the wise Mithola, and why don't you go to Lord Theary's mansion? Oh, that might be a good idea. You know, I was wondering what Lord Theary was like when he was spreading about Mr. Missora, a wise man who didn't look like an NPC at all. I might also be able to get some information about fairy balls and their events. "Bye, mister. Regards, Theary Mansion" "Yes, my lord." Kroske, you bowed your head and accepted the destination with such grace as the nobility would do. Thus the three of us boarded a pure white carriage sprinkled with platinum in space. "Fluffy......" The interior is based on calm black, with tea and red flourishing in the stronghold. The seating comfort of the seats was also mundane, and the size of the six mercenaries (players) was likely to fit in sparingly. The windows are draped with cloth and you won't see us from the outside. When you pull a hippo on the cloth, it squeezes up and allows you to enjoy the landscape outside. Further open the window and try to stick yourself out into the window frame. "Wow, that's good" The carriage lurks, leaving the streets sprawling beside it. The scene of the flowing pioneering city of Michelangelo and the feeling of the wind hitting the cheeks is pleasant. It's funny how good vibrations are transmitted to the body again. Does it have suspension, shaking is faint? "Angel, what is this..." George calls me from inside the carriage, who was obsessed with seeing the streets. "Hmm, what's up? Pulling his face through the window, George was pointing to the ceiling. There was footage of four white horses running there. "This is..." It would be footage in front of the carriage. Then suddenly the log starts flowing. : I have a destination set, do you want to switch from autopilot to self-pilot? Ugh, can you steer it yourself? If you are lost in your choice, the horse's reins in the ceiling will hang intact. From the screen! Looks like a game center attraction. "Something tells me I can fly it myself." "Oh, I knew it. So, this carriage is moving around the city at such a fast pace, huh? I recommend practicing in less mercenary (player) places." It is unclear if there is any damage in the collision of the carriage. "Let's make it big this time." That way, we get rocked in the carriage for a while. "Pawn." In the meantime I got a friend message from my sister. While feeling a little annoyed, he is also grateful for raising the level and giving me a weapon, so he connects the call with the disapproval. "Taro." "What, sister" "A hundred nights is a mercenary regiment, you know that? "Ugh, yeah? "According to some information, a pretty silver-haired girl was killed by the mercenary regiment." "Heh." ... you're definitely talking about me. I wonder where you purchased that information from. Do you mean Taro? '... why? "As far as I know, all I can think of is a silver-haired girl named Taro." But it's a little regrettable as a brother that my sister finds out I've been killed. I think I can do it as a mercenary in this clan clan. I was killed because I chose my alchemy skills, and I don't like how they seem. 'If so, what? "If any of them have killed my (...) taro. We'll do everything we can to crush it. I will persevere in declaring war and destroying you until you retire from the Clan Clan. I'll hunt, hunt, hunt, hunt, hunt, hunt, hunt, hunt, hunt. ' "We... what? "Heh heh..." "So, is it Taro who was killed? 'No......' It's going to be important. "But there's a beautiful girl on the bulletin board called" Combat "PvP" on the official Clan Clan website who looks terribly like Taro. " Gatta. The sound of the horses' hooves quieted, as well as the carriage stopped moving. "Who is it! Stop!" "Sister, I'll be in touch" "Hey, Taro? When I cut my friend message with my sister, George was discouraged by the sigh. "Oh dear. After all, I don't think we're going to get clearance." "What do you mean? "I have to complete my quest to get into Lord Theary's mansion called" Policing Contribution/Training Assistant for Divine Soldiers. " "Why didn't you say that first..." Mina speaks for my feelings with jito eyes. "Maybe? I thought this carriage would let me through." "Based on what..." "It's decided. Oh, no, no, no, no, no. George, it's not a woman. I'm sure Deus was pretty strong. I hope it doesn't develop into something serious. Watch the exchange between you and the Divine Soldier (Deus) freaking out. "Excuse the words from above. This is a good neighbor of the fairy and a friend of the wise Mithola, Taro." "Ho." "I apologize for the sudden visit and disrespect. But I don't know if I'm going to let you go home without me." I don't feel like you're plunging into two Divine Soldiers (Deus) for a provocative dialogue, like a quarrel hip, depending on how you perceive words. "This carriage... I do feel a fairy breath..." "We must report this to Lord Theary." Reporting. I kind of feel like the story is developing in a big direction...... "With all due respect, wait a while." And he told him, and one of the soldiers ran into the gate. "The more I get reports that a guest has come who smells like a fairy, the better. No less than a fairy, no more than a visit from beautiful and poor ladies" A magnificent man greeted us with his brown hair behind him and a short cape-like feather on his right shoulder from the top of a tailored shirt. Proper okama isn't free around counting as a lady either. Since then, when the Divine Soldier (Deus), who went to report to Lord Theary, returned, he said that permission had been granted to introduce him, so we were led to the Mansion by the Divine Soldier (Deus). "Hey, did I say that? George, who gives a batshit, double-eyed closing wink, was a little, nagging, but this time it seemed like George's lady's inquisition was in the middle. Instead of getting me to the mansion brilliantly, I didn't expect the parents of the case to be able to do the right thing. And the number of Divine Soldiers (Deus) is unusual. I just walked down the hall for a little while and was different from the seven of us. There seems to be quite a bit of power. That's just what they say about the fame of the Divine Soldier (Deus). "Then Lord Theary is in this study, please" "Oops, I think I've had a rough phase I took in front of the lady. Forgive me." Saying so, a tough man kneels. You have a slight resemblance to some magician. "My name is Oz Scowent Theary." Apparently, the man in front of you is Lord Theary. It's Minazuki. "Oh, it's George. Long time no see, Lord Theary "Oh, was it Lord George? I was taken care of in the Divine Soldier training earlier." "Fine. Every divine soldier was bent and preferred. Wow. Of course, a na ta." Daytime to grandeur, the occama seducing the corner of the Three Dukes awesome. Indeed, Lord Theary has George's likeable body. Strengthened steely muscles can be seen even over shirts. Or was George completing his quest for admission conditions? "Cohon. That's right, the lady who brought the smell of a fairy..." Lord Theary shifted his gaze to me, George, Mina, and I stopped him. "Hom. Taro is the one who tied the fairies together." That's the way you say 'hmm' like you heard somewhere. My uncle, he's a little cute like "Hom" or something. "Yes, sir" I'll leave a raw reply for now. "We've met before, haven't we? George will make up for it. "Oh my... I only met you once when I was a child..." With that said, Lord Theary explained to us the inheritance surrounding his house. In the past, the forest of Mithola was inhabited by fairies and elves, and the Theary family apparently was the head of a people symbiotic with that forest. It matches what Mr. Mithola told me. We succumbed to the dominion of humans after the fairy treasure, and quickly became far from the fairies and elves. They will throw a ball once a year so that their children and their children will not hesitate. I see, that is, that this "Fairy Ball" will not be held solely in the pioneer city of Michelangelo. Seems to be held in each city. When the kingdom that ruled with violence and fear perished, they spread their desire to regain or use their friendship with the fairies, and their customs now spread to every city as well. They say to the Theary family that the wise Mithola comes to show her face only once, as much as possible to the Lord of generations, and now Lord Theary said that was childhood. "The fairies seem to like pleasant things." Speaking heavily, Lord Theary. "Invite humans to talk to each other and have a good time. Perhaps that warm space will bring the fairies together again." I wonder if Lord Theary would like to see the fairies, too. "And now I want an opportunity to apologize to us. And while this may be a convenient story, I want to revive those days when humans and fairies, elves, joined hands and hands" "I make all the dishes that get sifted at the ball all fairy-loving stuff as inherited. You're not going to be able to look like a fairy in my generation, or you're going to give up." The public made his eyes glow. "I would love for you to attend a ball in Michelangelo" "I have no particular problem attending, but what does that 'Fairy Ball' do? "It's just a social meeting." It's a social meeting. Feel like eating, dancing, talking? "I hear you are a friend of the wise Mithola. So I'd like to present you with a dress for the ball, please? I've never dressed like that in this character before. Of course, there were times when I didn't have the equipment for those designs, but I'm somewhat resistant to wearing clothes for women things. Let me politely say no here. "No more." It doesn't extend, it doesn't extend. " A neutral voice emanated from behind, blocking my refusal to complain. Surprised, turning around behind me, there was Mr. Mithola, the wise man. "Mr. Mithola!? "Hey, Ya, Taro. It's the second time we've met today." "Yes. Hello." After my greeting with Mr. Mithola, he looked at Mr. Mithola as he sifted and trembled. You seem surprised by the sudden intruder. "Are you..." "Hom, hmm. What are you surprised about, Theary's kid?" Oh, did Lord Theary say 'Hom' earlier, an imitation of Mr. Mithola? "It wouldn't be surprising if I showed up here neglected when I was told there was a misola in the sky." "Well, that's... sure, yeah. Everything you could see from the sky was in your realm." It's indoors, though. I can't see the sky. I wonder if the sky you see through the window is also within the scope of the conversation. When I looked at Chirali and Miss Missora, she turned her naughty smile to me. ... Somehow, this guy. I feel like I'm working on something. The mercenary (player) sensed that I had been killed. You can teleport to me in an instant or something... they haven't put it on, have they? "Much, much bigger, much bigger." Mr. Mithola stared at Lord Theary and gave that impression. "Yes, it's been a long time. Master Sage Mithola. I met you forty years ago." "Hom, hmm. You look magnificent." "Yes, because our Theary family nourishes their English while waiting for the day to come when they will walk over again with the honored fairy. Whether a similar catastrophe strikes again, I intend to carry a sword that will never be broken in this life." "Hom, hmm. Buy that mind for you. But I didn't show up here to talk to you like that right now, no." "Forgive my disrespect for this. I'm glad to see you, and I think I'm getting excited, and I'm rushing to do something about it." "Fine, fine. Unlike us elves, if humans don't live in a hurry, their death will soon come." "I thank you for your generous care" Head dripping on the witch, head of the strongest NPC. "Now let's say we return to the spindle of the story. It's about the dress Taro's going to wear to the ball, but it won't bother Lord Theary." "Well, what..." "The human hand has no right to dress my friend, no." Mr. Mithola turns away and tells me that I am not a human side. Then she slowly turns to me and makes a mess of herself in the robe. It's settled again. "She's going to wear this, I'm going" That said, I took away my wrinkle-free dress all the time. Is Mr. Mithola's sleeve a four-dimensional po 'ot? : I got 'Dancing in the Sky Ring (Rondo)' from Missora: Dancing in the Sky (Rondo) [Dress woven with the magic of the fairies. Stained in a light empty color is nothing more than the protection of the wise Mithola. There is mercy for the sky and a desire for the sky to feel familiar] Equipment Conditions: MP40 Intelligence 120 Rarity: 9 Status: Physical Defense + 32 Magic Defense + 157 SPECIAL EFFECT: The gravity applied to the equipper becomes one sixth. Pretending sucks, okay, okay, no, no, no. Ooh. It was the kind of dress the aristocratic lady wore. Not so overdecorated by the fact that the colors are white and light pale, but what can I say nonetheless? If I wore this right now, it would look great on me and scare me. Pale particles wrapped around silver hair, plus an empty dress. Yeah, that's bad. I want to enjoy that beautiful girl carefully. Unless that's who you are. And that gravity is one-sixth. Do you think it floats? It's a very attractive effect, but I don't want to show it off in public. I'm going to cry bees the day they kill me and take me away. "Tallo, you liked it, didn't you? Is that it?" "Ha, ha. Oh, yes, thank you! "That's why. It's not about Thealie's kid, it's not." "Well, if that's the case" Lord Theary bowing his head solemnly. "So, Lord Theary." "I kind of pinched it in my little ear, but they're blowing about me, right? Mr. Mithola, a wise man smiling. Those eyes contrasted with the thing you pointed at me earlier, and I didn't even laugh at the fine dust. Then, when we saw the rare sight of a witch preaching to a magnificent man, we followed Lord Theary's mansion. Miss Mithola said she wanted to try the carriage herself, so the four of us, Mina and George, decided to head back to the Hui Sword Shop. I stare at Michelangelo with the darkness looming from the window. Then the log announcement flowed unexpectedly. : In a week's time, the building of the person who owns the control (...) of each city, city and village will be liberated: "What is this! "Yes, angel." Me and Mina face each other, a little shaky. : 'Fairy Ball' will be held in all cities in the liberated section: : Not held in some cities: Mr. Mithola across the street is watching over this one with a smile. : If the mercenaries talked to each other and had a good time, the fairies might be invited by the pleasant air: : Come on, let's deepen the rapport between mercenaries and toast to meeting new people: "Man fishing at the Nfuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuu! I might have a good meeting, too. : No conditions for participation: : In case of congestion, only mercenaries who climb the castle with the new item Carriage will have priority access to the venue: "Angels are already carriages... I'm so proud of you" "George, you want to ride this, too? "Oh, angel, that's a little..." The reason Mina was reluctant is, well, I can somehow guess. The gap between colored black punch perm Okama entering the venue in this carriage is also very poor. But I'm looking out for George. "Mm-hmm. Can I ask you a favor? : The new item "Carriage" has been launched at the tool store in each city at this time: Oh, I'm launching a carriage now. The moment I realize that, I get a 'picorn' and a friend message. "Hey, Taro! Did you hear that? "Yeah." "It's a carriage! I just checked right away at the tool store, it looks like all three kinds' Oh, well, I'm plain happy there because I got the carriage for free. I wonder how much it is. I can't say much about the dress, but I really appreciate it when it comes to the carriage. Money, not much. Or Evening Fai is quick to confirm. That's right, is there anything else you're just doing as head of a mercenary regiment? "It looks like 10,000 esos for one carriage, 30,000 esos for two carriages, and 100,000 esos for two four-wheeled carriages! Expensive, but I want it. There seems to be a wealth of customization elements for each part." As far as Yuki is concerned, the two-headed four-wheeled carriage sounds like the highest spec? "Don't you have four four-wheeled carriages? Something White. ' Yes, the "Carriage of the Silver Precision (Argents)" that we are now boarding has four horses in two rows and pulls the carriage. "Four heads? I don't sell that anywhere though. You can customize the colors yourself, so if you want some taro, you can change the colors after you buy them. ' 'Oh, no... you only sell carriages at tool stores? 'Hmmm... I don't know, maybe some artisan mercenary (player) with the best woodworking skills is getting a carriage recipe. Then you might be building an original carriage.' "Sooo...... huh. Thank you. ' Apparently, my carriage is a special order. Make it a dress, make it a carriage. We have to be careful not to make evil noticeable. I also feel it's already too late...... Keeping the secrets of a gem-bearing forest (christiary) doesn't break your bones. I'm not saying whose fault it is... because I'm taking care of you. I sighed as I watched Mr. Misora laughing satisfactorily at Nico. "There is, that. Talo, what's wrong with you? What's the matter, man? Rocked by the cottonflies and the creepy vibrations. Michelangelo, whose mercenaries were boiled by the log announcement. All over the bustling town at sunset. Driving quietly, it was a platinum carriage and us.

256話 失落世代の懐中時計 ★ 「あいつに、パンチ、いい?」 「ダメ! ダメだから、エル。巨人は味方だから」 「でっかい、戦いたい」 「今はやめて、ほんと!」 「むーん」 義妹をあやすのも一苦労だ。 俺よりも高い位置にあるエルの顔を見上げながら、続けて説得を試みる。 「ほら、お兄ちゃんが面白い所に連れてってあげるから、な?」 「そういう事なら、我慢。エル、いい子?」 「おうっ、エルはとってもいい子だぞ」 傍から見たら、薄暗い地下の巨人ゾンビ都市に銀髪っ子が二人。 外見上、妹っぽい俺が、姉っぽいエルを必死になだめているように見えるんだろうな。なんて、残念な気持ちを胸にしまい込み、兄としての威厳を最大限示すためにこの地について色々と説明をしておく。 「......お兄ちゃん、変なことばっかしてる」 「でも興味深いだろ? 竜族に滅ぼされた巨人の国だぞ?」 興味ある。あと戦い」 「俺と、戦いって......とにかく、こっちに来てごらん。白い神殿が見えるだろう?」 さて、何故ここに再び来たかといえば、それはもちろん賢者ミソラさんからもらった【 「あそこに何があるのか楽しみだろ?」 「ちょっと、わくわく」 で作られた神殿へと赴き、いざヨトゥンにエルを会わせてみると、俺の期待は裏切られてしまった。というのもエルがヨトゥンを見て発したのは、『でっかいね』という単調な感想だった。 一番エルの感情が動いた瞬間は、ヨトゥンが俺を【 家族とはいえ、女子中学生の気持ちは錬金術よりも理解しにくい深淵なのかもしれない。 そんな事を考えながらもリッチー師匠の工房へと赴き、俺は【愛憎の そして扉の向こうにあったのは......部屋ではなく壁に埋め込まれた棚だった。その中央段には鈍色のオルゴールがあり、フタを開けるとなんとも切ない曲が流れだす。そしてよくよくオルゴールの中を覗いてみると、鎖のついた丸い金時計が鎮座していた。 「こ、これは......」 【失落世代の 【アクセサリ】【レア度:40】 【魔導錬金によって、失われた古代の生物が秘めた力を復活させる。失落世代の神獣と、自身を一時的に融合させることが可能。まさに神の を壊し、創る......神智を 暴 【装備条件:知力600】 手が震えた。 今......自分の小さな手の内に、師匠の生涯がズシリと乗ったような感触を覚える。同時に師匠の強大な力の一端と、その意思を継いだ装備が手に入った興奮が全身に流れる。 「この装備の真価を発揮するには......スキル『魔導錬金』が関係している?」 そうとなれば、俺は残しておいたスキルポイントを『魔導錬金』へと振り込んでいく。 :魔導錬金Lv10 → Lv18 : :アビリティ『古代遺物の解明者』を習得しました: すぐさま確認する。 これが笑わずにはいられようか。 神獣と自分との融合を一時的にでも実現できるとは、これこそ神々を凌駕しうる力だ。 俺の持っている化石は【 これらの力を引き出せると夢想し、俺はやるべきことをエルへと告げる。 「エル、レベル上げにいくぞ」 『失落世代の懐中時計』を装備するには知力が600必要で、俺は505。 これを使いこなすにはレベル上げしかない。 「いっしょ、戦う?」 「そうだ、戦いに行くぞ」 こうして俺とエルは、二人で『

259 256 Stories Lost Generation Pocket Watch "Give him a punch, okay? "No! No, no, so, El. Because giants are allies." "Big, I want to fight" "Stop now, really! "Mmm." It's hard to give up my sister-in-law. Keep trying to persuade me as I look up at Elle's face, which is higher than mine. "Look, your brother's taking you somewhere interesting, right? "If that's the case, patience. Elle, good boy? "Oops, Elle's such a good boy." From the side, there are two silver-haired men in a dim underground giant zombie city. On the outside, I guess I look like I'm desperate for a sisterly Elle. What a pity to get into your chest and give all kinds of explanations about the land to maximize your majesty as a brother. "... brother, you're just doing weird things" "But it's interesting, isn't it? It's a land of giants destroyed by the Dragons, isn't it? "I'm (...) interested in your brother. And battle." "Me and the fight... anyway, come here. You'll see the white temple, won't you? Now, when it comes to why I'm here again, that's to use the [love (Aysoul) bonding whistle] that Sage Mithola gave me, of course. This item allows you to open the door to the laboratory on [Secret Society (Secret Society) "Genesis"]. Probably in the back of Master Richie's workshop, stepping here when used for doors that don't open. "You're looking forward to what's out there, aren't you? "Hey, excited" When I went to the temple made of moonstone (Lewis) and asked Jotun to meet Elle, my expectations were betrayed. Because what Elle emitted when he saw Yotun was the monotonous feeling of 'you're big'. The moment Elle's emotions moved the most was when I found out that Yotun worshipped me as [Absolute Lord God (Odin)]. I look at Yotun satisfactorily, and, yeah, I'm convinced by myself, I'm saying 'make it look good'. Though family, the feelings of a female secondary school student may be an abyss harder to understand than alchemy. With that in mind, I went to Master Richie's workshop, and I tried to blow the [Love Bondage Whistle (Tsunabu)]. Then the door, which had never spoiled before, blurred like fog, and vanished like dust. And it was beyond the door... a shelf embedded in the wall, not the room. In its central section there is a blunt orgol, and when the lid is opened, an indelible song plays. And a good peek inside Orgol, the chained round gold clock was sedentary. "Ko, this is..." [Lost Generation Nostalgia (Kaiyu) Clock] [Accessories] [Rarity: 40] [Revive the power held by lost and ancient creatures by Magic Alchemy. It is possible to temporarily merge the lost generations of divine beasts with themselves. It is precisely the pocket watch that breaks God's logic and creates it. It is a collection of Richie Damon, Alchemist of Doom and Regeneration, who has successfully blended himself with monsters. The concept of time was no longer necessary for him to become immortal. But from time to time on this pocket watch, I also checked the time. That seemed like a sort of ritual to remember the time I spent with my late loved ones] Place "fossil" in "playground furnace" and "smelt (rolo)/rarify (rarity)" to sharpen the excess mineral part, elevating it to a higher material. In simple 'conversion' abilities, you consume hundreds of precious' fossils', which realistically is impossible. "Smelting (Lolo) and Rarity (Rarity)" are mandatory to evolve substance and materials. Furthermore, from there, we subdivide it until the genetic structure is embodied in "Playful Dusting (Loweys)" and fuse it in "Pocket Watch of the Lost Generation" ...? "Huh-uh." [Equipment Condition: Intelligence 600] My hands shook. Now...... in my own little hand, I feel like my master's life has been ridden by Zushiri. At the same time, one end of the master's mighty power and the excitement of having acquired the equipment that inherited his will flow throughout his body. "To demonstrate the true value of this equipment...... skill 'Demon Alchemy' has something to do with it? In that case, I will transfer the remaining skill points to Demon Alchemy. : Magic Alchemy Lv10 Lv18: : I have mastered the abilities: The Clarificator of Ancient Relics: Confirm immediately. Can I not help laughing at this? This is the power that can outweigh the gods to be able to achieve even temporary integration between the god beast and himself. I got my fossil in the [gear old nest (Harold Gear)], I dream that I can draw on these powers, and I tell Elle what I need to do. "El, we're going to level up." I need 600 intelligence to equip the "Lost Generation Pocket Watch," and I'm 505. The only way to use this is to level up. "Together, fight? "Yes, we're going to fight." This is how Elle and I decided to level out to the Gear's Old Nest.

290話 名家の坊ちゃんとご令嬢 夕焼けの紅が世界に広がり、大きな影を伸ばす。 それは豪奢な一室も例外ではなく、夜の訪れを示唆する暗がりが増える。 照明もつけず、ただ暮れなずむ夕日を見つめる少年は、その美貌に笑みをたたえていた。 「殿下、いよいよ明日ですね」 殿下と声をかけられた少年は―― 世界の覇権国家、日本の皇族。 次期、炎皇家の当主にして未来の炎皇である、イグナル・トールン・フィア・イグニスだ。 。以前のような強硬手段は許さないよ?」 皇太子殿下に司と、親しげに呼ばれた少年。 彼は将来の天皇イグナル、その右腕になりえると名高い 家は我ら三条神宮家と同じく、日の丸の支柱となる一柱。なぜあのような愚行を犯したかと......未だに自分の行いでありながら理解し難くもあります」 「どうせ陛下や叔父上の圧力あっての行いだったのだろう? 庇い立てしなくてもいい」 「いえっ、そのような事は......」 ふっと笑みを広げる殿下に三条はかしこまる。 そんな子と炎皇家が縁を結ぶのを実現できれば、日本の権威は更に飛躍するだろう。 政治的にも家柄的にも申し分ない。いや、これ以上の逸材はないと、皇太子殿下の満足そうな双眸が雄弁に語っている。 ほぅと息を吐き、皇太子殿下はそっとささやく。 「――彼女には、途方もなく心が惹かれてしまう」 崖の上に咲く、どんなに気高い一輪の花よりも。 暗闇に呑まれる夜空を、静かに照らす月よりも。 彼女は美しく、愛おしい。 彼女への感情が、自分の遺伝子に組み込まれたものだと言われても不思議じゃない程に、皇太子殿下は仏訊太郎を想ってしまう。 「明日は......ボクの未来の花嫁が、この『日本皇立学園』に転校してくるのだから。これほど嬉しいことはない」 数百万の女性の憧れの的、イケメン皇太子殿下は真剣な面持ちで語る。 「1人の男として、必ず彼女の心を奪ってみせる」 家の嫡子にして神童と名高い少年は、友人の煽りに簡素に返す。 「別に、眼中にない」 「へぇ。でもお前と同じで飛び級なんだろ?」 は齢10歳でありながら、既に中学2年のクラスへと進級を果たしていた。世界トップクラスの学校で飛び級を実現させるが故に、彼は天才と囁かれている。 通常の学校であれば、飛び級4年なんて珍しいがいないという程の事でもない。しかし、ここ『日本皇立学園』で4年の飛び級を実現させた生徒は歴代でも極稀である。2~3年の飛び級者はいても、4年となると激減。それだけに4年というのは壁が高いのだ。 「その子、どうせ実力じゃない」 「なんだ? 実家の力でどうにかしてもらったっていうのか?」 「だけどよ、件の子はゾンビパンデミックと狂犬病のワクチンを開発したって聞いたぜ? お前と同じ天才なんじゃないか?」 「それも仏神宮家の現当主が流布したデマでしょ」 「そうなのか? まー近衛がそう思うなら、それでいいや。でもさぁ、皇太子殿下も羨ましいよなぁ。あんな可愛い子を嫁にもらえるなんてさ」 すっかり噂の転校生にのぼせあがっている友人に対し、近衛彩閣は冷徹な声音で言い放つ。 「あんなのテレビ局に依頼した加工ものでしょ。どうせ仏神宮家が金を積んで、マスコミに働きかけたに違いない。ただのブスでしょ」 かなりの辛辣な言葉に、友人は首を傾げる。 この近衛彩閣という少年は常日頃から他人の悪口を率先して言う人物ではない。他者に興味を抱かず、淡々と勉学をこなし、ひたすら結果を求める機械のような人間だ。 そんな彼がやけに噂の転校生に関してはよく喋る。 「最近は特に加工アプリとかもたくさんあるし、自分の顔に嘘を塗りたくる女子は嫌いだ」 いくら天才ともてはやされても、10歳児の少年。 自分が全く以って理不尽な発言をしているか理解できていない。 それ程までに......彼の何かを変えつつあるのかもと、友人は心の中で思い至る。 ようやく彼と対等の存在が現れ、意識し、初めて何かしらの感情が芽生えたのかもしれない、と。 色とりどりの緑彩に囲まれた箱庭。 西日に反射して植物たちは紅に染まる。花々が優雅に咲き誇る中、そこにいる女性陣たちもまた優雅に紅茶をたしなんでいた。 真っ白なテーブルを椅子で囲い、複数の女生徒たちはかしましくお喋りに興じている。 ここは『日本皇立学園』中等部の【花園】と呼ばれるサロンの一つ。 1人の令嬢が落とした話題は、その場に波紋を呼ぶ。 九城の取り巻きたちは『まぁ』と大袈裟に驚き、その顔を嫌悪の色に染める。 そしてそれは、九城九重にも広がるかに見えたが―― 九城九重はさも、今気付いたといった様子で驚く。 しかしこれは真っ赤な嘘である。 仏神宮家は医療界だけでなく、今や九城家のシェアを凌ぐほどの製薬会社を保持している。 当然、古くから日本の医療の支柱となっていた九城家からしてみれば面白い話ではない。仏神宮家など外交だけをしていればいいものを、自分たちの領分にまで手を出し始めたのか、と。 そんな思いを抱く相手の転入日を忘れるはずがなかった。 ましてや、自分と同じ学年に来るのであれば、それはもう意識しない方がおかしい。 「テレビでチラリと見ましたけれど、あれぐらい大した美貌じゃないです」 様の色香に比べたら、ただの乳臭い子供ですわね」 「皇太子殿下も物好きですわよ」 九城の取り巻き令嬢は口を揃えて、噂の転入生を冷笑する。 彼女たちの口からでた騒音を肯定も否定もせずに、ただただ微笑むばかり。 にっこりと綺麗な笑みで、取り巻きたちを眺めているだけだった。

293 290 Stories Famous Boy And Lady Sunset red extends to the world and stretches out a great shadow. That is no exception to a luxurious room, with more darkness suggesting a night's visit. The boy, who did not turn on the lights and just stared at the twilight sunset, was grinning at its beauty. "Your Highness, it's finally tomorrow" Your Highness and the boy you spoke to... The hegemonic nation of the world, the royal family of Japan. In the next period, Ignal Torn Fir Ignis is the future Flame Emperor, the head of the Flame Royal Family. "I won't tolerate tough tactics like before, will I? To His Royal Highness the Crown Prince, the chief, and the boy who was called up for kindness. He is the direct family of the famous Sanjo Shrine (Jingu) family when he can become the right-hand man of the future Emperor Ignal. "Of course it is. The Buddha Shrine is a pillar of Hinomaru, just like our Sanjo Shrine family. I wonder why you committed such a foolishness... it's still your doing, but it's also hard to understand." "Was it done under pressure from His Majesty or his uncle anyway? You don't have to shelter me." "What, such a thing..." His Highness spreads his grin all the time. If such a child and the Flaming Royal Family could achieve an edge, Japanese authority would leap even further. It's impeccable, both politically and domestically. No, no more delicacies, the satisfying eyes of His Royal Highness the Crown Prince speak eloquently. Exhales howlingly, His Royal Highness whispers softly. "- She attracts my heart without interruption" It blooms on a cliff, more than how noble a round of flowers are. A night sky swallowed by darkness, than a moon that lights quietly. She is beautiful and loving. To the extent that it is not surprising to be told that her feelings for her are embedded in her genes, His Royal Highness the Crown Prince thinks of Buddha Shintaro. "Tomorrow... my future bride is transferring to this' Royal Japanese School '. I can't be happier." The admirable, handsome Crown Prince of millions of women speaks with a serious face. "As one man, I will make sure to take her heart away" The prodigy and the famous boy, a pillar of the famous Japanese family, who is the son of the Konde Shrine (this Ejingu) house, briefly return to the instigation of his friends. "Nothing, not in my eyes" "Heh. But you're a flying class, aren't you? Kingsguard (Saikaku), 10 years old, had already advanced to his second year of secondary school class. Make flying class happen in world-class schools, therefore, he is whispered a genius. In normal schools, it is not uncommon to have 4 years of flying class, but it is not so much about not being there. However, it is extremely rare in history for students to have achieved a four-year flying class here at The Royal School of Japan. Even if there are 2-3 year flying class players, it drops dramatically at 4 years. That's why four years is a high wall. "He's not strong anyway." "What? You're telling me you got something done with your parents' power? "But I heard your kid developed a zombie pandemic and rabies vaccine? Isn't he the same genius you are? "It's also the demma of the Buddhist shrine's current lord." "Really? If Kingsguard thinks so, that's fine. But come on, I envy His Royal Highness, too. I can't believe you got such a pretty girl for your wife." In response to a friend who is totally ascending to a rumored transfer student, Konbe Cai Kao speaks out in a chilling voice. "It's the machining I asked that TV station for. Anyway, the Buddha Shrine family must have loaded the money and worked for the press. You're just a skank." To a pretty spicy word, my friend tilts his neck. This boy named Konbe Cai Kau is not the person to take the lead in saying bad things about others from day to day. He's like a machine that doesn't take an interest in others, does pale studies, and even seeks results. He talks a lot about rumored transfer students. "There are a lot of machined apps and stuff especially these days, and I hate girls who lie on their faces" A 10-year-old boy, no matter how much genius he is treated. I don't understand if I'm making a completely unreasonable statement. That's about it... my friend thinks in his heart that he may be changing something. At last a reciprocal being appeared with him, conscious, that for the first time some emotion might have sprung up,. Box garden surrounded by colorful green colors. The plants stain red with reflection on the western sun. As the flowers blossomed gracefully, the women there also gracefully served tea. The white table is surrounded by chairs and several female students are eager to chat. This is one of the salons known as the "Garden of Flowers" in the middle section of the "Royal School of Japan". The topic dropped by one warrant calls for ripples on the spot. The surroundings of the Nine Castles marvel at 'well' and dye their faces into the colour of disgust. And it seemed like it would spread to the Nine Castles. Kyushu Kyushu is amazed at how he just noticed it. But this is a bright red lie. The Buddhist Jingu family not only retains the medical profession, but also the pharmaceutical companies that now outnumber the share of the Kyushu family. Naturally, it's not an interesting story if you look at it from the Kyushu family, which has long been the backbone of Japanese medicine. I was wondering if we started getting our hands on Buddhist shrines and other things that we only needed to do diplomacy. I couldn't have forgotten the date of the other person's transfer with such thoughts. Not to mention, if you're coming to the same grade as yourself, that's weirder not being aware anymore. "I saw a chill on TV, but it's not that big of a beauty." "You're just a milky child compared to Mr. Kue's colored incense." "His Royal Highness loves you, too." The surrounding warrant lady of Nine Castles keeps her mouth shut and sneers at the rumored transferee. Without affirming or denying the noise from their mouths, they just smile. He grinned beautifully and was just looking at the surroundings.

298話 女児先輩ですよ 「タロさん? 『猫飼い』スキルを習得するには、猫にエサを何度か与える、でよろしかったかしら?」 「そうですよ、リリィさん」 リリィさんとの合流も果たした俺達は、ひとまず『猫飼い』スキルを習得する手ほどきをする。 とはいえ俺もまだ『猫飼い』スキルは習得したばかり。アビリティ『エサ友』でパートナー探しの途中だ。 ジョージは前にパートナーをゲットしたらしく、膝にはスリスリと身体をこすりつける細身の猫がいた。 毛並みはしっとりとした質感で短く、白と黒の二色。そして瞳は目が覚めるような青色の猫だ。上品かつスリムな身体付きからシャム猫に近い品種だと思う。 「ああん。はやくこの子とおしゃべりしたいわねん」 「あとでね、ジョージ」 「もちのロンよん!」 ジョージは自身の毛髪から作れた『宝石猫の黒死っぽ』を使いたくてウズウズしているようだ。 「あっ、コノエくん、あっちに可愛い茶トラがいるよ」 「えっ!? どこ!?」 俺の呼び声に夢中に振り返っちゃってまあ、可愛いのう少年。 「あっ......」 コノエくんは自分のあどけない反応を自覚したのか、すぐに平坦な表情に戻る。 別にお兄さん的にはそのままでもいいんだぞ? 「......チッ......どこ......」 「ほら、そこの草むらに――」 「ほんとだ! ありッ............ありがとな......」 近衛くんが茶トラ系猫を大層気に入っているのは、このPTメンバーには既にバレている。なぜなら、さっき塀の上にいた茶トラ猫を発見した近衛くんは、それはもうキラキラと瞳を輝かせ、そのまま逃げられてすごいショックを受けていたからだ。他の猫にも、それはそれはなかなか可愛らしい反応を見せる近衛くんだったが、茶トラを見つけた時ほどではない。 「ふわああ、天士さま! この猫、お日様の匂いがするです」 「おお! 俺も顔をうずめてみよう......ひなたぼっこでもしてたから、いい匂いがするのかな」 リアルの野良ネコには、衛生的にも好感度的にも決してできないアグレッシブなコミュニケーションを敢行。 ん~ふわっふわ~! そしてぽかぽかの匂いに堪らなく癒される。 これがいわゆる『ねこ吸いガンギマリおじさん』か。癖になりそうだ。 俺はてきとーにミナと一緒になって猫たちと戯れ、特に気に入った猫がいたら『エサ友』を発動してエサを何度か与えてゆく。 餌付けした猫なら必ずパートナーになれるわけではなく、確率はよくわかっていないけど高くはないそうだ。 ゆったり気長にいこうと思う。 ちなみにジョージは6匹目の猫でパートナーになれたとか。 「まさかジョージが日本皇立学園の先生だったとは」 「うふん♪」 ミナやリリィさん、近衛くんが離れたタイミングでこそっと呟けばジョージは即座に反応してくる。 「ジョージは姉主催の円卓会議に出席してるから、わかると思うけど......」 「そうねん♪ 現実改変の件、あちきは全く認知できないわん。ゾクゾクきちゃうけど、やっぱりいくら調べても怪しいって思えないのよねん......元々、そうだったって記憶だからぁん」 「日本皇立学園についても?」 「えぇん。もちのロンよん! もう200年以上も前に創られた日本の名門校だものぉん♪」 「200年!? というと、日本がその、アメリカに戦争で勝つ前に......あったの?」 「そうねん。日本は長らく、外国と取引きせずに鎖国してたでしょん? 神秘の国ジパングだなんて呼ばれてたけどぉん、列強による植民地化が進む国際情勢で日本なんて吹けば飛ぶ小国って、諸外国には思われてたわン♪」 「ほう......」 鎖国は俺の知ってる歴史通りか。 「それを敏感に悟った当時の天皇陛下は、列強を上回る人材育成機関が必要と御判断されたの。火の丸を背負った炎皇家の方々が、当時の強国文化を多数取り入れつつも、日本独自の文化を絶対中心に置いた教育機関を創設したのん。それが『日本皇立学園』よぉん」 「だから校舎のデザインが中華風だったり洋風だったり、和風だったりするわけか」 「そうねん! でもいいかしら、絶対に揺るがないのが日本文化なの。当時は多くのアジア圏の国々が外交パーティーにおいて、列強の文化に合わせ、自国は先進国に追いついていますよぉんって躍起になってアピールするなかん♪ なんと日本だけは『程度の低いサル真似を披露する必要はない』と豪語してぇん、自国の文化美を存分に示すパーティーを開いてたそうよぉん」 俺も詳しくは知らないけど、1900年代初頭の日本は......どうにか欧米諸国の文化水準に追いつこうと、西洋風の音楽やダンスを真似て......そう、サル真似外交パーティーを何度か披露したとか、しないとか......? そんな光景を白人種の方々は鼻で笑い、当時の日本を馬鹿にするような内容の文献がいくつもあったんじゃなかったっけ......。 その辺も炎皇家の存在で変わってしまったのかな? 「有色人種への差別ってあったの?」 「うん、まぁ......じゃあその辺も含めて俺の知ってる歴史と――――」 しばらくはジョージと互いの認識違いを確認し合い、俺は一息つく。 これは思ったよりもだいぶ有意義な情報交換になるな。 「そういえばジョージって、学校への出勤は週3なの?」 戦勝国になるだけでこれほど労働から解放される日常が来るとは......友達が実際にその環境下にいると、改めてゆとりのある幸福を実感する。 「でも、そろそろ高等部の軍閥科で編入試験が実施される時期だから、その準備で忙しくなりそうなのぉん」 「ふむ......色々と大変なんだなあ......」 「天使ちゅわんだって、そうでしょう? 皇太子殿下のフィアンセなんて。恋バナでもする~?」 「いや、いいって」 「真面目な話、イイ男ではあるわよぉん。だけど、そうね......統治者としては腹黒さに欠けてるというか、実直すぎるところが裏目に出てる気がするわねぇン......でもでもまだ中学生ですものねん♪」 発展途上のいい男とか、そそるわあ~ん♪ と腰をくねらすジョージから俺は視線を切る。 殿下との婚約問題も不安だけど......俺は晃夜と夕輝の件に関してジョージに相談するか迷う。 日本の権力者たちが、俺の一挙手一投足に注目している今......仏神宮家の そしてあの2人が何かの陰謀に巻き込まれる危険もあるから......現実では距離を置いている。 でも、それでも今まで一緒にいたのだから、会いたいって気持ちは抑えがたい。 ......あいつらはゲームにもログインしてこないし、ここ数日はラインですら音沙汰なしだ。 どうすればベストなのか、この頼もしい 「なあジョージ、実は......」 そうして声をかけたものの、俺は他の が1、2、3、4人ねー」 「なに、キミらも『猫飼い』スキルを楽しんでるわけ?」 「猫の取り合いになっちゃうな」 グループは、俺達を値踏みするような視線をぶつけてくる。 『ネコの街ニャルンテ』は彼らが言うような、猫の取り合いが起こるほど狭くはない。土と草が入り混じった道には多くの石垣が続き、そこにヒョコリと顔を出す猫はたくさんいる。また田園も広がっていて、あぜ道にも呑気に散歩する猫たちが見受けられる。 つまり、目の前の たちに何かご用でも?」 先手を打ったのはリリィさんだ。 「ほー、よく見たら可愛いツインテちゃんだな」 「奥の神官幼女もなかかなかに将来有望そうだなー」 「ちょっとあんたたち、なに子供相手に変なこと言ってるわけ?」 「あれ、待て......よ。あの銀髪の 1人が俺を注視して指差す。 それに呼応して、ジョージがスッと前に立ち塞がった。 ミナやリリィさんも警戒度をグッと上げるなか、 おい。 「あれれ? 女子ばっかりかと思えば、ここに可愛い男の子もいる~!」 が近衛くんへ触れそうな距離まで詰め、声をかけた事でようやく不穏な空気が漂っていると気付いたようだ。 もちろんクラン・クランは『15歳以下の傭兵に先制攻撃はできない』という児童保護プログラムがあるため、いきなり近衛くんが狙われる可能性は低い。だが、PvPに持ちこむ方法なんてたくさんあるのも確かだ。 例えばこの場合、初心者である近衛くんを口で挑発し、近衛くん自身が傭兵に攻撃を仕掛けてしまえば、『先制攻撃ができない』というプログラムが解除される。 「うん? この黒いオネエがガキ共の保護者代わりか......?」 「笑えるわね。こんな変人といないで、ボクちゃんはうちらと遊ばない?」 「おーい、キミ達。俺らはこの辺の石垣にいるネコをテイムしたいんだー。だから、どっかに行ってくんなーい?」 「黒いアフロに......白銀髪の幼女......もしかして、鉄血の......?」 そして2人の男性傭兵らはジョージの対面へと進み、軽く睨みを利かせる。それに対してジョージは涼しい顔、いや、どことなく嬉しそうな表情で見つめ返している。 「あらぁん♪ そんな熱い視線で見つめるってことわぁん」 ジョージがクネッと腰をよじった後、アフロが2倍ぐらいに大きくなる。次いで上腕二頭筋あたりがモコッと動き、膨れ上がる。 いになる覚悟ォ、できてるのよねェ?」 なぜにそこだけ低音ボイスなのかなジョージ。 「ヒッ......なんだ、なんだあ!? やるのか、オラ!」 「ちょっと、この男の子は可愛いから! キルしちゃダメよ!」 「なあーオネェーよぉー、子連れでー戦えるのー? ってかヒロアキはさっきから何ビビってんのー?」 「おい、俺の名前を口にするなよ! せっかく非表示モードにしてんのに!」 3人だけど、最後の1人は俺とジョージをしきりに何度も見比べている。 「おい、オネェ! そんなにやりたきゃ殴ってこいよぉオラア!」 「ほーいほーいほーい、見た目が中途半端なら、根性も中途半端ですかー? ビビりですかー?」 「なんかこのオネエ、キモくない?」 俺達とPTを組んでいるジョージが手を出した時点で、相手はPTメンバーの近衛くんやミナヅキ、そしてリリィさんにも攻撃できるようになる。 だからなのか、3人はジョージにあからさまな安い挑発を始めた。 正直、いつもの俺であるならば簡単にスルーできたろう。だけど、ジョージを指差し、侮辱する奴らに対して何も言わずに終われる俺ではなかった。 だからジョージより一歩前に飛び出し、微笑みながら話しかける。 すると相手の視線が一気に俺へと集中した。 もめっちゃ可愛いな」 「うわー天使かよー」 「天使......!? そうだ、天使だ!」 できれば近衛くんの前で、手荒な真似はしたくない。いきなり凶暴なイメージを持たれてしまったら、今後の付き合いで距離を置かれてしまうかもしれないから。 でも、それでも許容できない発言がある。 「ジョージのこと、『中途半端』って言ったの、取り消してくれませんか?」 ニコオオオっと笑みを広げ、俺はアイテムストレージからこっそり 万が一戦闘になった場合、即座に『白青の雪姫ブルーホワイト』たんを顕現させるために。 「大事な友達を悪く言ったら、俺、許せないよ」 次いで『風妖精の友訊』を発動する準備をしておく。 「あの銀髪の娘、間違いないぞ! アフロの方も【鉄血ジョージ】だ!」 「あ? ヒロアキ誰だそりゃ」 ヒロアキと呼ばれた傭兵は急に及び腰になり、コソコソと早口でしゃべりだす。 「気に入った男に血涙を流させる傭兵団『サディ☆スティック』の副団長、そして悪い奴には鉄拳制裁、血濡れたオネェの【鉄血ジョージ】だよ」 「あ? やばい奴......なのか?」 「それにあの銀髪の美少女は......あの人は、白銀の天使さまって呼ばれてるはず」 「どういうことー......?」 「PvP最強の傭兵団『首狩る酔狂共』とすごく仲が良いとかって。あとは1000人以上の よく聞き取れないが、ヒロアキと呼ばれる傭兵はジョージや俺のフレンドたちの影響力について知っていたようだ。 説明を聞き終わった傭兵たちは、俺を見つめてからすぐさま数歩下がる。 「あ、あの、すみません!」 「ここはーどうぞ、どうぞご自由に使ってくださいー」 「悪かったわね......」 「誠に申し訳ございませんでしたああああ!」 ヒロアキさんは全力ダッシュで去り、他のメンバーもすごすごとその場を後にする。 そんなよくわからない連中を見た近衛くんが疑問の声をあげる。 「ねえ、仏さ......タロさん」 「......ん? どしたのコノエくん」 「どうしてあいつらは、タロさんを見て逃げていったの?」 で俺が『白銀の天使』だなんて、痛いあだ名で呼ばれているのを彼には知られたくなかった。 だからとっさに出た言い訳は―――― 「お、俺が可愛すぎたとか、かな?」 ちょっと冗談交りにあざとめポーズを添えてみる。 具体的には指を唇にあてて小首を傾げている。 すると近衛くんは仏頂面になりながら耳を赤く染めた。 あらら。やっぱり俺が変な風にごまかした事に怒ってしまったようだ。 でもそれ以上言及してこない近衛くんを見て、どうやら詳しく説明する必要はないとホッとする。 情勢をアレコレと言い出してしまったら、ゲームを楽しめなくなっちゃうかも。ただでさえ、このクラン・クランは人と人との争いが激しいわけだから、初めのうちはなるべくやんわりと伝えてゆきたい。 そして少しずつ、この世界の魅力を伝えられたらなって思う。 俺ってなかなか上手に先輩

301 298 Words. I'M A Senior Girl. "Mr. Tallo? To master the 'Cat Keeping' skill, feed the cat several times, so may I? "That's right, Mr. Lily." We also made a rendezvous with Mr. Lily, and we will first learn the 'cat keeping' skills. Though, I've just learned my 'cat keeping' skills, too. I'm on my way to find a partner in the abilities Feed Friend. George apparently got a partner before, and there was a slender cat on his knees scrubbing his body with a thrill. The wool is short with a moist texture, two colors: white and black. And the eyes are blue cats that wake up. I think it is a breed that comes close to a sham cat from its elegant and slim body. "Yeah. I don't want to chat with this girl anymore." "Later, George" "Ron Mochi! George seems to be wanting to use The Black Death of a Gemstone Cat, which he could make out of his own hair. "Oh, Konoe, there's a cute tea tiger over there." "What!? Where!?" You look back into my calling. Well, sweetie boy. "Ah..." Konoe realizes his unusual reaction, and soon returns to a flat look. Nothing, brother. You can keep it that way, okay? "... chip... where..." "Look, on the grass there -" "Really! Yes... Thank you..." It is already found out by this PT member that Kinei-kun greatly likes tea tiger cats. Because Kimbai, who discovered the tea tiger cat that was on the wall earlier, was already in great shock at the glitter in his eyes and being able to escape as it was. To the other cats, that was pretty cute reacting Kinbo, but not as much as when I found a tea tiger. "Wow, Heavenly Master! This cat smells like a day." "Ooh! Let me nod my face too... I thought it smelled good because I was sniffing around" To a real wild cat, you dare to communicate aggressively that you can never do hygienically or favorably. Hmm! Fluffy! And it heals with a puffy smell. Is this the so-called 'Uncle Cat Sucking Gangimari'? It's going to be a habit. I come with Mina and play with the cats, especially if I have a cat that I like, I activate "Feed Friend" and feed her several times. They say that a fed cat can't always be a partner, and they don't know the odds well, but they're not high. I think I'm going to relax. By the way, you think George could have been a partner with his sixth cat? "I didn't know George was a teacher at the Royal School of Japan." "Ugh." Mina, Mr. Lily, George will react instantly if Kingo squeals softly at the time of his departure. "George is attending a round-table conference hosted by his sister, so I think you'll see..." "Reality change, I can't recognize anywhere. It freaks me out, but I still don't think it's suspicious no matter how much I look into it... because I remember originally saying it was." "Also about the Royal School of Japan? "Yeah. Ron Mochi! It's a prestigious Japanese school created over 200 years ago." "200 years!? I mean, before Japan, you know, won the war against the United States... was there? "That's right. Japan has been in the country for a long time without doing business with foreign countries, right? It was called Zipang, a mysterious country, but in the international context of colonization by the powerful, it seemed to me that a small country could fly if Japan blew." "Hmm..." Is the clan country as historical as I know it? "At that time, when His Majesty the Emperor was sensitized to it, it was judged necessary to have a human resource development agency that surpassed the Legion's strength. The Fire Royals, who bore the circle of fire, created an educational institution that was absolutely centered on Japan's own culture, while incorporating many of the mighty cultures of the time. That's the Royal School of Japan." "Is that why the design of the school building is Chinese-style, Western-style, or Japanese-style?" "That's right! But look, it's Japanese culture that never wavers. At the time, a lot of Asian countries were in the diplomatic party, adapting to the culture of the powerful, their own countries are catching up with the developed world, so I appealed to them. Japan is the only one who said, 'You don't have to show off a lesser degree of monkey imitation', so we had a party that fully showed the cultural beauty of our country." I don't know the details, either, but Japan in the early 1900s... somehow tried to keep up with the cultural standards of European and American countries, imitating Western-style music and dance... yes, we performed a couple of monkey imitation diplomatic parties or not...? White people laughed with their noses at such sights, and there were many literature on the content that made Japan look ridiculous at the time... Has that area also changed with the presence of the Flaming Royal Family? "Was there discrimination against the colored race? "Yeah, well... then include that neighborhood with the history I know -" For a while, George and I checked each other's perceptions differently, and I take a breather. Don't make this a lot more meaningful exchange of information than I thought. "Speaking of which, is George attending school three times a week? I didn't know that just being a victorious country would bring me so much freedom from labor... when my friends are actually in that environment, I feel relaxed happiness again. "But it's time for an integration exam in the Faction Department of the High Department, so I'm going to be busy getting ready for it." "Hmmm... it's a lot of trouble..." "Even Angel Cucumber, isn't it? I can't believe His Royal Highness's fiance. Even love bananas?" "No, that's okay." "Seriously, I'm not a nice guy. But, you know... as a ruler, I think I'm lacking in belly blackness, or I think too much honesty is on my back... but I'm still in middle school." I cut my gaze off from George, who twists his hips, like a good developing man or something. I'm also anxious about the engagement issue with Your Highness... but I'm not sure if I'll talk to George about Shaking Night and Evening Fai. Now that the Japanese powerful are paying attention to my every step of the way... acting with the men of the Buddha's Shrine family who seem to be of the opposite sex is a circumstance which is why I have not met with my best friends. And because there's also the risk of those two getting caught up in some sort of conspiracy... in reality, we keep our distance. But still, we've been together before, so I can't help but feel like I want to see you. ... Those guys aren't even logged in to the game, and they haven't even had a tone out the last few days on the line. You might want to ask this reliable friend (George) what to do best. "Hey George, actually..." That's how I spoke, but I shut my mouth because the other mercenaries (players) approached me in sight. "One, two, three, four child mercenaries." "What, are you enjoying your 'cat keeping' skills? "Don't be a cat deal." A group of mercenaries (players) of three men and one woman hit us with a worthy gaze. "The Cat City of Nyalunte" is not as narrow as they say, cat attachments happen. There are many stone walls on the road mixed with earth and grass, and there are plenty of cats with leopards and faces there. The countryside is also sprawling, and cats can be seen walking admirably on the road. In other words, it is possible that the mercenaries (players) in front of them have followed Ichamon for some purpose. "Oh, how can I help you? It was Lily who took the lead. "Ho, you're a cute twint if you look closely" "The priest in the back, the young lady, looks promising in the future." "Hey, you kids, what are you talking about? "Oh, wait... That silver-haired girl..." One of them looks at me and points at me. In response, George stood in front of him softly. Mina and Lily seem not to be swallowed up by Mercenary (Player) beginner Kingsguard, as well. He made me and the mercenaries wander a few times, and turned to the cat for lack of interest. Hey. "Is that it? I thought it was just girls, some cute boys here!" But the red dot female mercenaries (players) packed it to a distance that seemed to touch Kingsguard, and when they spoke, they finally realized that there was disturbing air. Of course, Klan Klan has a child protection program called 'No Preemptive Attacks on Mercenaries Under 15' so it's unlikely that Kingsguard will be targeted all of a sudden. But I'm pretty sure there are a lot of ways to hold it to PvP. In this case, for example, if you provoke a novice, Kingdom-kun, with his mouth, and Kingdom-kun himself launches an attack on a mercenary, the program "No Preemptive Attack" is cancelled. "Yeah? Is this black oneye replacing the parents of the kids...? "That's hilarious. Don't you want to play with us without such a freak? "Hey, you guys. We want to taste the cats in the stone walls around here. So, why don't you go somewhere? "On a black afro... a silver-haired toddler... could it be of iron blood...? The two male mercenaries then proceeded to George's face-to-face, giving him a gentle glance. In contrast, George stares back with a cool face, no, somewhat happy look. "Oh wow I mean staring at you with such a hot gaze Afro grows about twice as big after George twists his hips cuneedlessly. Then around the biceps moves mockingly and swells up. "I'm ready for your turn, aren't I? I wonder why it's just that bass voice, George. "Hih... what, what ah!? You do it, Ola! "Hey, because this boy is adorable! You mustn't kill me! "Hey, Onei, can you fight with kids? What was Hiroaki freaking out about earlier? "Hey, don't say my name! I'm putting it in hidden mode! Three Russian-motivated mercenaries (players), but the last one has definitely compared me and George over and over again. "Hey, One! If you want to do so much, hit me. Oh, Olaa! "Ho ho ho ho, if you look halfway, are you halfway through your guts too -? Are you freaking out? "Isn't this oneye creepy? By the time George gets his hands on us, he'll be able to attack PT members Kinki, Minazuki, and Lily as well. That's why the three of them started an obvious cheap provocation on George. Honestly, it would have been easy to get through if it had been the usual me. But it wasn't me pointing to George and ending without saying anything against those who insult him. So he jumps out a step ahead of George and talks with a smile. Then their gaze focused on me at once. "Whoa... this girl is so cute too" "Wow, an angel." "Angel...!? Yes, an angel! If possible, in front of Kingsguard, I don't want to make a rough imitation. Because if they suddenly have a ferocious image, they may distance themselves from each other in future relationships. But still, I have an unacceptable statement to make. "I said 'halfway' about George, would you revoke it? Nico Oo spreads a smile and I sneak the Magic Stone (Doll Core), Frost Stone Cord (Froslalda), out of Item Storage. In the unlikely event of a battle, to immediately manifest the 'Snow Princess Blue White' Tan. "If I say bad things about my dear friend, I can't forgive you." Then prepare to activate the "Friends of the Wind Fairy News". "That silver-haired girl, for sure! Afro is also [Iron Blood George]! "Ah? Hiroaki, who is that?" The mercenary known as Hiroaki suddenly hips and talks to Kosokoso quickly. "The vice president of Sadie Stick, a mercenary regiment that makes liked men weep blood, and Tekken sanctions for bad guys, blood wet One's [Iron Blood George]." "Ah? Shit dude...... is it? "And that silver-haired girl... she must be called the angel of silver" "What do you mean...? "He said he was very close to PvP's strongest mercenary regiment, The Neck Hunting Insanity. And then there's the connection with Dada, which has more than 1,000 mercenaries (clan members)..." I can't hear you very well, but a mercenary called Hiroaki seemed to know about George and my friends' influence. After hearing the explanation, the mercenaries stare at me and then take a few steps back. "Oh, um, excuse me! "This is - please, please feel free to use it -" "Sorry..." "I'm so sorry. Oh! Mr. Hiroaki leaves with a dash of everything he can, and the other members follow the scene with amazing. Kingdom-kun raises a question when he sees such unsure people. "Hey buddha...... taro" "... hmm? Konoe." "How did those guys get away with it when they saw Mr. Taro? I didn't want him to know I was called "Silver Angel" in the alley, under a painful nickname. So what's the excuse for... "Oh, I was too cute or something? I'll add a bruised pose to the joke for a moment. Specifically, he tilts his little neck with his fingers on his lips. Then Kingdom-kun dyed his ears red as he reached the top of the Buddha. Alas. I guess I got mad at the strange way I deceived you. But I look at Kingsguard, who doesn't mention it any more, and I'm horrified that he apparently doesn't need to explain it in detail. If all of a sudden you call the Mercenary Corps (Clan) situation Allecore, you may not enjoy the game. But even this clan clan has a lot of fighting between people, so I want to tell them as easily as possible at the beginning. And little by little, I think I'll be able to convey the charm of this world. I'm a pretty good senior mercenary, aren't I?

118話 追憶と普通人 ★ 挫折 目的をもって続けてきたことが途中でダメになること。 心が挫け折れること。 人間だれしも生きていれば、一度はこの『挫折』を味わうことになる。 なんてよく言われているけど、そんな挫折がボク、 小学生2年から始めた硬式テニスにボクは夢中になった。 一心不乱に球を追いかけ、相手にゆさぶりをかけたり、隙をついて弱点エリアに球を叩き打つ。この競技にボクはすぐさま魅了された。 そして、どうやら才能があったのか。それとも毎日毎日、上を渇望して練習をし続けた甲斐があったのか。 ボクは小学校6年になる頃には、シングルスで関東地区2位、全国で6位という好成績を収めた。 将来はテニス選手のプロになると幼い心ながら、本気で思っていた。 更なる高みを目指し、自分よりも数段強いプロの大人たちの映像を目に焼き付け、邁進し続けた。 親に薦められてやり始めたスポーツが、いつしか自分の夢になっていた。 そんな折り、ボクは交通事故にあった。 結果は右足の骨折と、右膝への裂傷だ。 そこからボクの地獄は始まった。 リハビリもしたし、しっかりと治療もしてもらい、今の医療技術で施せる最高の処置をしてもらった。それなのに、以前と比べたら右足の違和感はぬぐえない。いや、はっきりと問題があるとわかった。 瞬間的に走り込んだり、球を打つ際の踏み込み時に膝への痛みが走るのだ。 その痛みのせいで、思うように身体が動かない。 これが事故の後遺症だった。 それでもめげずに努力はし続けた。 テニスが好きだったから。 今よりも上手になりたかったから。 プロの選手になりたかったから。 努力を重ねればいつしか結果は伴い、夢は叶うと......すがりつくような思いで練習を続けた。 でも、それからの大会成績は この結果が......自分が望む高みにまで辿りつけないと、挫折した瞬間だった。 中学に上がってからも、硬式テニスは続けた。中学校では軟式のテニス部はあったけど、硬式はなかったため、元々所属していたテニスクラブを利用してテニスを続ける形になった。 大会の成績は、県でベスト8に入るのがやっとといったところ。 日常生活には問題ないけど、やはり瞬間的に激しい動きをすると右足が痛む。 悔しさを抑え込み、努力を続ける日々。 内心では半ば諦めていたけど、それでも止めることなどできなかった。 だからだろうか。 何かに打ち込み頑張る人間は、自分と同種に思えて好きだった。 クラスメイトが困っていたり、友人知人が努力している姿を見て、応援するだけでなく手伝うこともしばしば。 目標を達成できたみんなは、ボクに感謝をしてくれた。 くんは優しいね」 「朝比奈はいい奴だ。お前のおかげでここまで頑張れた」 「助かったよ、 と、口々にボクを褒め称えてくれた。 努力をすれば必ず結果が出る。 努力している人を成功に導きたいという思いが、人助けに繋がっていたけど。 ボクはみんなが評価するような人格者ではない。 『自分の努力が無駄ではない』と思いこみたい。ボク自身の願望を他人の結果に転写しているだけだ。みんなも成功しているから、きっとボクの努力も実を結び、花開く時がくると。 成功する事例を、どんな些細な事でもいいから......間近で見て、感じて、自分を安堵させたかった。 ただ、それだけだったのだ。 との出会いは覚えていない。 中学一年の時に知り合ったのは確かだけど、数多くいるクラスメイトのうちの一人って認識で、いつの間にかよく一緒にいる友達になっていた。 彼は別段秀でた能力はなかったけど、自分に正直な男ではあった。 ボクの優しさは偽りで、自己満足の という存在だ。 偽善者であるボクとは正反対で、彼は 世の中にはこんなバカ正直な人もいるのだから、ボクみたいな偽善者が一人ぐらい存在したって別にいいんだ。 そう、気軽に思えた。 普通人なんてモブキャラ扱いされて、自分は を表すのならば、この言葉がピッタリだ。 傍からみたら、ボクが陽で 自分にも他人にも正直な訊太郎の在り方は強い光に思え、自分の慰めが目的で人に優しく接するボクの心には闇が巣食っていた。 全く性質が異なるからこそ、傍にいると何となく居心地が良かった。 くん。次の期末テストで20位以内に入れたら......私、お母さんから3DS買ってもらえるの......だからお願い! 勉強を手伝って欲しいの! 特に数学なのだけどっ」 めんどうだなぁ......なんて内心でのぼやきを微塵も出さすに笑顔で、『いいよー』と、いつものように安請け合いをしようとする。 「知らんがな。勉強ぐらい自分でしなよ」 何食わぬ顔で、ボクにお願いする女子生徒にダメ出しをする訊太郎。 「普通人にはお願いしてないんですけどー」 名前が思い出せないな......。 この子、誰だっけ......? も来週に控えたテニスの大会で自主練が忙しいって聞いてるから。たしかそうだったよな?」 「え? まぁ、うん」 くんがそういう事なら......」 とぼとぼとボクから離れていく彼女の後ろ姿を見て、少しぐらい勉強を手伝っても良かったかな、なんて気持ちがムクリと湧きおこる。 だけど、確かに訊太郎が言った通り自分にも余裕があるわけじゃないし、今回は協力を見送ることにした。 と、こんな感じで自分のために汚れ役を受け持ってくれる 正直、訊太郎を利用していたという自覚もあった。 こうしてボクは頼み事を断わるのが苦手だと、訊太郎とよく一緒にいるようになると気付き、その都度彼の親切に甘えていたのだ。 そして普通人と呼ばれる彼と、本格的によく絡むようになったのは中学三年の春も終わる頃。 それは文化祭での出しモノの準備を進めている最中に起きた。 「ねぇ......文化祭って三日後だけどさ......このペースじゃ準備なんて終わらないよね?」 ボクたちのクラスは定番中の定番、お化け屋敷を出す予定だ。 クラスメイトの推薦により、クラス文化祭委員になって出しモノの準備や段取りを中心的に行う役割をボクが担っていたけど......彼女の言う通り、文化祭当日までに準備は終わりそうもなかった。 色々と原因はあったけど、一番はボクの采配が起因してると思う。 役割分担を存分に割りふれてなかったのだ。 「でも、中学校最後の文化祭だし......」 「めんどくさいから、てきとーでいいじゃん」 「そんな言い方ないでしょ」 と、このようにやる気のある人と、ない人の温度差もあって、なかなか上手くいっていなかった。 「まぁまぁ、あまりにお粗末すぎると先生がうるさくなるし、受験での内申点に響いちゃうかもよ」 やる気の低いクラスメイトには、一番効きそうな言葉を選んで仲裁に入る。 がそう言うなら、やるけどよ......それなら、段ボールの追加調達はお前に任せていいよな?」 「うん、わかったよ」 と、こんな感じでボクに仕事が集中していく。 ボクの作業が終わらなければ、周りの作業ペースもおのずと落ちてしまう。 悪循環だ。 でも、この場面で誰かに任せるというのも、クラスの士気に関わると思って自分でこなすしかないだろう。それに頑張っているのはボクだけじゃなく、少数だけど自分の負担が多くなってでも、このお化け屋敷を成功させたいと意気込んでいるクラスメイトも数人いるんだ。彼ら彼女らの頑張りを、努力を無駄にしたくはない。 「っていうか、お化け屋敷って意外としんどいよね。作るのに時間かかっちゃう」 「こんな大変で手のかかる出しモノにするんだったら、もっと簡単なのにすれば良かったと思わない?」 「誰だよ、お化け屋敷にするって言い出したの」 くんだっけ?」 多数決で、かき氷屋と一票差で勝ったのがお化け屋敷だっただけだよ。 はじめに文化祭で何をやるか、案をみんなで出し合う時に、お化け屋敷を提案したのがボクってだけで......。 ぃー間に合わなかったどうするんだよ」 「今更、ちがうのに変えるわけにもいかないし」 「内申に響くのは辛いなぁ......夕輝くん、責任とってくれるよね?」 え? 責任......? 最初はへらへらと笑っていたみんなも、いつの間にか真剣な顔でボクを見つめてきた。 そんな風に問い詰められて、少しポカンとしてしまう。 くんだけのせいじゃないと思うよ......」 「とにかくよぉ、さっさとこのお化けの被りモノに、白を塗りたくんなくちゃいけないから! なくなったペンキ補充しといてくれよ?」 「こっちの資材も足りてないけど、どうすればいい?」 「この布を縫うのって夕輝くんが担当だっけ? この生地だけじゃ足りなくない? どうする?」 ボクを擁護しようとしていた小さな声は、ボクに殺到した質問の波に呑まれていった。 とにかく、今は頑張るしかないか。 そうしてみんなへの対応をするため、ボクが笑顔を浮かべようとすると。 教室内を大声が駆け抜けた。 「おいおいおいおい! こんなの普通だ!」 「でた、普通人。意味不......」 「何が普通なんだよ」 「仏くん、風邪でしばらく休んでたけど、今日の放課後から来てたんだ」 「熱で頭がおかしくなったのか......あいつは、放っておいてよくね? さっさと文化祭の準備しようぜ」 訊太郎の叫びをスルーしようとするクラスメイト達に、訊太郎はめげずに割って入った。 「どんな感じで準備が進んでるかと思って、黙って聞いてたけど! いやいやいや、こんなの普通だろ!」 「だから、何が普通なんだよ?」 一人のクラスメイトが、訊太郎にめんどくさいと言わんばかりの口調で聞き返した。 だけにこんな負担をかけてたら、こうなるのが普通だって。準備が間に合わなくなるのは普通だろう。お前らバカなの?」 その言葉に一同は黙った。 そして、ボクの方をチラリと見ては、バツが悪そうにチラホラと呟いていく。 「まぁ確かに......」 「ちょっと仕事押し付けすぎたかも......」 「でも、夕輝なら大丈夫かと」 「朝比奈くん、うちらより要領いいし......」 の意見でみんなに沈黙が舞い降りた。 「まぁ、休んでいた俺がみんなを攻めるような事を言う資格はないけど」 気まずい空気を払拭するように訊太郎は笑う。 「でも、だからこそ言わせてもらう。 そんな、邪気の欠片もない彼の瞳に吸い込まれそうになる。 「夕輝はもっと他人を頼った方がいいよ」 訊太郎のアドバイスを機に、周囲のみんなはざわついた。 「なんか、その......朝比奈ばっかりに負担かけちゃって悪かった......」 そして口々に謝罪を述べてくるクラスメイトたち。 「あっ......俺も役割が少なかった分、やらせてくれ......」 「お、俺たちもサボりがちだった分、がんばらせてくれ!」 「あたしたちも......夕輝くんに頼りすぎてた分、協力します! させてください!」 こうして中学最後のボクたちの文化祭は成功したのだった。 そんな訳で、日頃から訊太郎には汚れ役を買って出てもらっているのだ。 だからせめて、こんなボクでも彼の恋のサポート役に徹するぐらいは普通だろう。 なんか気にもしてないって知れば、きっと訊太郎の気持ちも少しは晴れるはずだ。 二人がいい方向に向かってくれるといいな。 「あ、そろそろ花火大会の時間が迫ってきてる......」 中学時代の出来事を振り返るのは一旦やめにして、外出の支度を始めよう。 そこで、ふとスマホの画面を確認する。 「やっぱり既読はついてない、ね......」 なぜ集合場所と日時を決めてから、一度も連絡が取れないのかな。 宮ノ内さんが来るってラインをしても既読は付かず、電話にも出てくれない。 スマホの故障でもしたの? このままじゃ、本当に鬼畜メガネさんである 全力でサポートをする。 だからドッキリみたいな感じになってしまったとしても、すぐに謝って、 の手伝いならば、自己満足のためにやってるという感覚はなくなっていた。 良く分からない感情が渦巻く中、確かにソレは輝いていて、すごく大切でかけがえのないモノなのだと感じるようになっていた。 「これで、よしっと。どうだ、太郎? 可愛いだろう?」 鏡面の前で立つ俺の背後にいる姉が、誇らしげに問い掛けてくる。 姉に軽い着付けをしてもらったのだが......確かに姉の言う通り、鏡には銀髪碧眼の美しい少女が浴衣を着込んでいて、それはそれは......とても可愛らしかった。 さらりと流れる銀糸のような髪を結い上げ、後ろで何度かまとめつつも垂らしており、その毛先が落ちる首周りから白い肌や、うなじがチラリと清涼感を強調している。華奢にして可憐な浴衣姿は、青い果実のみずみずしさとでも言えばいいのだろうか。成長しきっていない、幼さを残す美しさを尚更際立たせている。 浴衣の色は濃紺を基調に、白百合が開き咲く花模様が施されており、淡く輝く銀髪を引き立たせるようにマッチしている。 あたかも、異国のお姫さまが日本のお祭りにお忍びで遊びに来たかのような、幻想的な仕上がりになっている。 「何もここまで......俺、やっぱり学校のジャージで......」 即答する姉。 「こんなに可愛すぎて、食べたくなっちゃう太郎の浴衣姿を衆目に晒すのは、確かに気が引けるし、太郎を見た者すべての目玉を焼き潰したい衝動に駆られなくもないけど。あんた、大事な友達にカミングアウトするんでしょ」 「......それと、この服装は一体なんの関係が?」 「太郎にとって、大事な報告なのでしょ?」 姉には、今日の花火大会で、晃夜や夕輝に性転換病にかかってしまったことをカミングアウトすると伝えてある。 「それは、うん。大事な報告だ」 「時間に余裕があって準備できるのなら、見た目もしっかりしておきなさい。あんた、好きな子とか大切な人と一緒に過ごす時に、きったない恰好と、しっかりした服装、どっちで出歩いた方がいいと思うの?」 「それは......後者だ......」 「じゃあ、今のあるべき姿をそのまま見せつけてきなさい。そもそも夏祭りたるもの、普段着で行ってどうするの」 「いや、そっちの方が楽だし......」 「そうかもしれないけど、あんたの友達って花火大会に学校のジャージで来るタイプなの?」 いや、違うな......。 「今、ありのままの姿の最高を引き出しておくの。その姿で受け入れてくれない輩なら、それまでよ。大丈夫、太郎には私がいるでしょう?」 頼もしい姉だ。 なんだか、上手いように言いくるめられているような気がしないでもないけど、彼女の瞳の色が慈愛に満ち溢れているのも確かだった。 「なんなら、付いて行こうか? むしろ、一緒に行きたいぐらいだし。後ろからコッソリと尾行して様子を見てあげててもいいのよ、そうね、それがいい」 さすがにそこまで甘えられない。 高校生にもなって、姉と花火大会に行くとか恥ずかし過ぎる。 「いや、謹んで遠慮させてもらう」 姉が勝手にストーキング行為に走るのを懸念している訳ではない。 親友二人の反応が心配なのだ。 でも、もう決めたこと。 二人の俺を見た結果がどうであれ、俺は自分の現状を二人に知ってもらわないといけない。じゃないと、現実で起きてる不可思議な現象について進展した話ができないし、このまま隠し通せる事実でもないんだ。 だから、この決心がぶれないように、集合場所や時間がわかった時点で二人からのラインは見なかった。連絡も一切取らないようにした。 一度でも親友達とのやり取りを始めてしまったら、『やっぱり、花火大会は行けない』と、断わりの一文を送ってしまいそうで......お手軽な逃げ道を絶ち切るために、そうした。 「姉、浴衣ありがと。ミシェルのを勝手に借りちゃって、後で謝らないとかな」 「大丈夫よ。きっとあの子も太郎が着るなら文句ないわ」 我らが義妹は、義兄が無断でおふるの浴衣を着ても激怒しない程に器は大きいのだ。 なんとはなしに、姉と目と目で語り合う。 「そっか......じゃあ、行ってくる」 いつまでも、見つめ合ってるわけにはいかない。 前に進まないと。 「いってらっしゃい、太郎。がんばってね」 ひな鳥が巣立つのを見送る親鳥のように、姉は笑顔で手を振ってくれた。

120 118 Stories Memories And Normal People Frustration. That what you have continued with purpose will not work along the way. That my heart breaks. If any human being lives, he will taste this' setback 'once and for all. It's often said that such a setback occurred in my sixth grade when I first visited Yuki Asahina. I became obsessed with hard tennis, which I started in elementary school two years ago. Chase the ball uncontrollably, loosening it at the target, or slap the ball into the weak spot area with a gap. I was fascinated by this competition. And apparently you were talented. Or was it worth the fact that every day, every day, I kept practicing craving up there? By the time I was six years in elementary school, I had a good score of second in the Kanto District in singles and sixth in the nation. In the future, with a young heart when I became a professional tennis player, I really thought. Aiming for further heights, he continued to burn and step forward in the eyes with footage of professional adults a few steps stronger than himself. When was the sport that my parents recommended me to start doing, it was only my dream? Such a fold, I was in a car accident. The result is a fracture to the right leg and a laceration to the right knee. That's where my hell started. I had rehab, and I was well treated, and I was given the best treatment I could do with current medical technology. Yet the discomfort in the right foot is not plush compared to still. No, I knew there was a problem clearly. The pain in your knees runs when you run in momentarily or when you step in to hit a ball. Because of that pain, my body doesn't move as much as I think. This was the after-effect of the accident. Still, I kept trying. Because I liked tennis. Because I wanted to be better than I am now. Because I wanted to be a professional athlete. If I worked hard, the results would only come with me, and my dreams would come true... and I kept practicing with a sense of connection. But Fang (Kanba) didn't do well in the tournament after that. It was a frustrating moment when this result... did not reach the height I wanted. Even after going to secondary school, rigid tennis continued. In middle school there was a soft tennis section, but there was no hard one, so it took the form of continuing tennis using the tennis club to which it originally belonged. The results of the tournament include the fact that it is finally in the top 8 in the province. I don't have a problem with everyday life, but my right leg still hurts when I make intense moves instantaneously. Days of suppressing remorse and continuing hard work. I gave up half of it on the inside, but still couldn't stop it or anything. Is that why? I liked people who worked hard to punch into something because they seemed alike. Often I see my classmates in trouble or friends acquaintances trying to help as well as support them. Everyone who accomplished their goals thanked me. You're so sweet. "Asahina is a good guy. Thanks to you, I did my best to get here." "Thank you, Yuki." And he praised me with his mouth. Efforts will always yield results. Though the desire to lead those who are working hard to success was connected to helping people. I'm not the kind of personable person everyone appreciates. I want to think, 'My efforts are not in vain'. I'm just transcribing my own aspirations to other people's results. Everyone is successful, so I'm sure my efforts will bear fruit and the time will come to blossom. Any trivial example of success is fine... I wanted to take a closer look, feel and appease myself. It was just that. Honestly, I don't remember meeting Shintaro. I'm pretty sure I knew him in junior high, but the perception of one of the many classmates made him a friend I used to be with at some point. He wasn't capable of being otherwise brilliant, but he was an honest man to himself. My kindness is false, self-satisfied deception. The reason for this seems to be the presence of the Buddha Shintaro. Contrary to me, the hypocrite, he was always natural by the time he was clean. There are some people in the world who are so stupid and honest that it's okay to say that there was about one hypocrite like me. Yes, it seemed easy. Normal people are treated like mob characters, and I may be a yin character... Oh, my God, Shintaro was squeaking, but I don't think so. If you mean me and Shintaro, that's the perfect word. From the side, I think the essence was the exact opposite, although I may have been Yang and Shintaro. The way Shintaro was honest to himself and others seemed to be a strong light, and darkness was nesting in my heart, where my comfort tenderly treated people for a purpose. It was somewhat cozy when I was beside it because of its completely different nature. "Um, Asahina. If I get within 20th place in the next final test...... I can get a 3DS from my mother...... so please! I need you to help me study! Especially math." I don't know... what an inner blur. Smiling to make the dust appear, 'okay,' I try to make a cheap contract, as usual. "I don't know. As much as I study, I am myself." Shintaro, who doesn't want to eat, doesn't want me to ask a girl student. "I didn't ask anyone to do it." I can't remember your name...... Who is this girl...? "In dismissal anyway. I also heard that Yuki is busy practicing voluntarily at a tennis tournament she withheld next week. You did, didn't you? "Huh? Well, yeah" "Well... if that's what you mean..." and seeing her back away from me with me, I wonder if I could have helped her study a little, what a murky feeling. But I certainly don't have room for myself, as Shintaro said, and this time I decided to drop off cooperation. And it was very convenient for Shintaro to take the dirt for himself like this. Honestly, there was also a sense that I was using Shintaro. This is how I realized that I was often with Shintaro when I didn't like turning down favors, and each time I was sweet with his kindness. And it was around the end of spring in junior high school that I became genuinely well intertwined with him, called a normal person. That happened as we were preparing for the putting things out at the cultural festival. "Hey... it's three days after the cultural festival... but at this pace, you're not gonna finish getting ready, are you? Our class is going to serve a classic, haunted mansion. On the recommendation of my classmate, I became a Class Culture Festival Commissioner and played a central role in preparing and staging things out... but she was right, the preparations were unlikely to be over by the day of the Cultural Festival. There were a lot of causes, but I think most of them are due to my extraction. We weren't fully assigned roles. "But it's the last cultural festival in middle school..." "It's so annoying, you can come." "You don't say that." and there was also a temperature difference between people who were so motivated and people who didn't, and they weren't doing very well. "Well, if you're too crude, your teacher will be loud, and it might sound like your insistence on the exam." For a less motivated classmate, go into arbitration by choosing the word that seems to work best. "If Yuki says so, I'll do it... then I'll leave it up to you to procure extra cardboard, okay? "Yeah, I got it." And this is how my work concentrates on me. If I don't finish my work, the pace of work around me drops. It's a vicious cycle. But leaving it to someone in this situation will also have to do it themselves, thinking it involves class morale. I'm not the only one who's working hard on it, but a handful of classmates who are willing to make this haunted mansion a success, even though they're burdened with it. I don't want to waste their hard work. "I mean, haunted mansions are surprisingly annoying. It's gonna take me a while to make it." "Don't you think it would have been easier if we'd made it such a tough, hands-on thing? "Who is it? I said I'd make it a haunted mansion." Did you just say "Yuki"? By majority, it was just the haunted mansion that won by a single vote off the shake ice store. Introduction When we all came up with our ideas on what to do at the cultural festival, I was the only one who suggested a haunted mansion... "Hey, Yuki, I didn't make it. What are you gonna do?" "I can't change it now." "It's hard to sound insistent... Evening glow, you'll take responsibility, won't you? Huh? Responsibilities...? Everyone who laughed naughty at first also stared at me with a serious face at some point. Questioned like that, it makes me a little pokanne. "Hey, I don't think it's just Yuki's fault..." "Anyway, I just had to paint this haunted thing with white! I'm out of paint. Can you refill it? "We don't have enough material over here, either, but what do we do? "Are you in charge of sewing this cloth in the evening glow? Isn't this fabric enough? What do we do?" The little voice that was trying to defend me was swallowed by the wave of questions that killed me. Anyway, do we have to work hard now? That's how I try to smile in response to everyone. A shout ran through the classroom. "Whoa, whoa! This is normal! "So, normal people. Meaning no..." "What's normal?" "Buddha, I've been resting for a while with a cold, but I've been here since school today" "You're out of your mind because of the fever... can he just leave me alone? Let's get ready for the cultural festival." Shintaro broke into his classmates trying to get through Shintaro's shouts. "I was wondering what it's like to be ready, and I was listening in silence! No, no, no, this is normal! "So what's normal? One classmate asked back in a tone that just said it was hard on Shintaro. "No, that's why. If I put such a burden on Yuki alone, it would be normal for this to happen. It would be normal not to be ready in time. Are you guys nuts? I kept my mouth shut with the words. And when you look at me more like a chill, the bum squeals like a bad chill. "Well indeed..." "Maybe I pushed my job a little too hard..." "But I was wondering if Evening Fai would be okay" "Asahina-kun, it's better than ours..." Once again, silence descended on everyone in Shintaro's opinion. "Well, you don't deserve to tell me what I'm gonna do to everyone when I'm off." Shintaro laughs to get rid of the awkward air. "But that's why let me say it. I'm resting (...) minutes (...), use me. Because I'm going to fix it now and do everything I can to make it. That's normal, isn't it? Such, I'm about to be sucked into his eyes without any shards of evil. "Evening Fai should rely more on others." On the advice of Shintaro, everyone around him bothered. "Something about that... I'm sorry I burdened you with all the morning bina..." And the classmates who come to verbally apologize. "Ah... let me do it for less role too..." "Oh, good luck for what we tended to skip, too! "We also... we'll work together for what we relied too much on to shine in the evening! Let me! Thus the cultural festival at the end of secondary school was a success. For that reason, Shintaro has been buying dirty men to get out every day. So at least it would be normal for me to be a supporter of his love. If Mr. Miyanoshi didn't even care about Unsue (Koku) Bai (Haku), I'm sure Shintaro's feelings would be a little clearer. I hope you two are heading in the right direction. "Ah, it's time for the fireworks show..." Let's stop looking back at what happened in middle school and start making outings. So, check the screen of the futon phone. "I knew I hadn't read it..." I wonder why I haven't been able to get in touch once since I set a meeting place and a date and time. Mr. Miyano said he was coming, but he didn't read it, and he wouldn't answer the phone. You even had a smartphone malfunction? As it is, it becomes a surprise, as Kwok Night (Koya), who is really a livestock glasses man, said. As for Shintaro, he would be terribly upset, and in some cases he might roll in a bad direction... that's all I'm anxious about. Provide full support. So even if it feels dodgy, it must be easy to apologize right away and turn to cover enough to write off Shintaro's upset. With the help of Shintaro and Koya, there was no longer a sense that they were doing it for self-satisfaction. While the emotions swirled I didn't know well, Sole did shine and I was starting to feel like it was a very important and irreplaceable thing. "Now, okay. What do you say, Taro? Isn't she cute? My sister, standing in front of me in the mirror, proudly asks. I had my sister put on a light outfit... but she did say, the mirror had a beautiful girl with silver hair and blue eyes in her yukata, which was... very cute. He tied up his hair like rustling silver thread and draped it together several times behind him, his hair tips dropping from around his neck, white skin and noodles accentuating tingling and sobriety. Can I say that the luxuriously poor yukata look is a blue-fruit mistletoe? It highlights the beauty of not growing well and leaving behind the young. The colour of the yukata is based on dark blue, with a floral pattern with white lilies opening and blooming, which matches to accentuate the pale and radiant silver hair. It has a fantastic finish, as if an exotic princess had come to visit us at a Japanese festival. "Nothing so far... me, in school jersey after all..." A sister who answers instantly. "I do find it tempting to expose the crowd to Taro's yukata that makes me so cute and want to eat it, and I don't have to be driven by the urge to burn all the eyeballs of those who see Taro. You're gonna cum out to your dear friend." "... what the hell does that have to do with this outfit? "It's an important report for Taro, isn't it? I tell my sister that at today's fireworks show, she will be cumming out that she has contracted sexually transferable diseases at night of shaking and evening glow. "That's, yeah. Important report." "If you can afford the time and get ready, make sure you look good. You, when you spend time with your favorite child or loved one, you think you should either walk away with an unfinished outfit or a solid outfit? "It's... it's the latter..." "Then show me what I'm supposed to be. What do you do when you go to summer festivals in the first place?" "No, it's easier that way..." "Maybe so, but are your friends the type to come to a fireworks show in school jersey? No, you're not... "We're going to bring out the best of what we are right now. If you don't accept me like that, that's it. It's okay, Taro will have me, won't he? She's a reliable sister. I don't know, I don't feel like I'm being told to be good, but I was also certain that the color of her eyes was full of charity. "What, shall I follow you? Rather, I want to go with you. You can tail him from behind, see how he's doing, you know, that's good." I just can't be that sweet. I'm too embarrassed to be in high school and go to a fireworks show with my sister or something. "No, I'm sorry to disturb you." I'm not concerned about my sister running into stalking on her own. I'm worried about the reaction of my two best friends. But what I've already decided. Whatever happens when you two see me, I need you both to know what's going on with me. Otherwise, we can't talk about the incredible phenomenon that's happening in real life, and it's not a fact that we can keep hiding it through. So I didn't see a line from the two of them when I found out where and when to meet so that this determination wouldn't go astray. I tried not to contact him at all. Once I started interacting with my best friends, 'I knew, I couldn't go to a fireworks show,' I was going to send a no... to cut off an easy escape route, I did. "Sister, thank you for the yukata. I borrowed Michelle's on my own, and I don't think I'll apologize later." "It's okay. I'm sure he won't complain if Taro wears it either." Our sister-in-law's vessel is so big that her brother-in-law wouldn't be furious if she wore a muffled yukata without permission. What a thing, talking to my sister with her eyes and eyes. "Oh well... well, I'll be there" Forever, we can't just stare at each other. We have to move on. "Come on, Taro. Good luck with that." My sister smiled and waved at me like a parent bird dropping off a bird to nest.

168話 ハーディ伯爵の検問兵 ハーディ伯爵とやらの配下との交戦は、 迫りくる歩兵達を、大盾一つで次々と吹き飛ばしていくマモル君。 接敵の寸前でマモル君へと青い光をケイ君が飛ばしていたので、何か防御系統を強化するエンチャントを施したのだろうか。一騎当千と見まがう程の勢いで、マモル君は先頭切って相手の出鼻をくじいていた。これにより、敵の扇状に広がっていた包囲網は即座に崩れた。 だが、攻防一体の突撃は数人の敵兵をなぎ倒した所で、その進撃もさすがに衰え始める。敵の後続が数人で踏ん張り、マモル君を食い止めたのだ。 また一度は転倒した兵士達も起き上がり、マモル君に襲いかかろうとする。しかし、それを許さないのが、両手剣をブン回して敵兵たちの頭をカチ割るダイスケ君の存在だ。 「おらおら! 手応えないな!」 まずはマモル君の突進で敵の態勢を崩し、その 「ちょっと、ダイスケ。前に出過ぎって感じ! マホとジュンヤ達も守るの忘れるなって感じ!」 「まだまだ行けるんだけども! マホ! タイミングは任せたぞ!」 マモル君からマホマホ君へと与えられた指示内容から、この後は敵への大打撃を狙う魔法アビリティが放たれるのだろう。 このPTは一対多数を相手に、敵の後続を 「というか、俺達も何かした方がいいんじゃ?」 「だ、だ、だいじょうぶ、い、今から、決着つ、つけるから」 俺の参戦の申し出をマホマホ君がやんわりと断り、彼は『ぶふぅーっ』と大きく息を吸い込んだ。 は、暗き天空の彼方より飛来せし竜の子」 先端に輝く宝珠をあしらった両手杖を上へと掲げ、マホマホくんが 獲物と定められた最初の兵士は、襲いかかる光の虎へ盾を構え、どうにかその攻撃を防ごうと試みたようだ。しかし、衝突と共に虎は弾け飛び、辺りに激しく散乱した。それはまるで電撃が網を張るように周囲へと広がり、数人の敵兵をも巻き込んだのだ。拡散する電気の発光に呑まれる歩兵達は一様に身体を激しく痙攣させて、次々と倒れていく。 さらに、マホマホ君は何度も杖を振り続け、ドドンッドンッと雷虎を連続で召喚していった。 「お、おいらは、魔法でなら! 現実のおいらより、断然に強いのです!」 マホマホ君がもたらした雷虎の蹂躙劇は、みるみる間に敵歩兵の数を減らしていき、ついには全滅へと追いやった。ついでに護衛NPCのアレンと交戦していた敵指揮官も、マモル君の槍で突かれて落馬し、そこをダイスケ君が一刀のもとに斬り伏せていた。 戦闘が始まって、たった40秒。 俺とジュンヤ君は突っ立てただけなのだが......。 「ようよう、これぐらいじゃ余裕だけんども。まだまだ敵さんは出現する予定だから、油断するなよ」 マモル君は勝利に 「次の襲撃ポイントまで、あと二分前後って感じ?」 ケイ君が冷静に、ダイスケ君は元気良く、リーダーのマモル君に付き従っていく。 静かに頷いたのは、派手な魔法攻撃を行ったマホマホ君だけだ。少し心配になり、MP残量は大丈夫なの? と確認すれば、次の襲撃地点まで時間があるから、それまでには全快する程度にしか消費してませんよ、と頼もしい返答が返って来た。 マモル君たち......百騎夜行の 「あぁー、俺達はリア友なんだけども」 というわけで、どんな風にしてジュンヤ君はマモル君達と知り合いになったのか尋ねてみると、マモル君から単純明快な答えが返ってきた。 「リア友だけのよしみで、ジュンヤを誘ってるわけじゃないぜ! ワハハッ!」 「ジュンヤはねー戦闘はからっきしって感じ? でも、生産とか採取とかにすっごい力を入れてるって感じで、俺っち達も金策とかで助かってるわけ」 とかもすごいし! 俺なんか、まだまだだ......頑張らないと......」 なにせ、ジュンヤ君からもらった蛍石で大儲けできたのだから。 なぜかジュンヤ君が蛍石というワードで落ち込んだので、俺はちょっと気になった。 「ジュンヤ君? 蛍石がどうかしたの?」 「い、いや。何でもないんだ! そう、ボク達は白銀の天使さんに負けないように頑張らないとなんだ! そのためにも、このクエストでレベルアップして、ボクだって集めます! ね、タロ君も一緒に頑張ろうね!」 どこかで聞いたようなワードがジュンヤ君の口から飛び出した気がしたけど、早口でまくしたてた彼は俺に同意を求めるように右手を 俺はその男だけがわかる、分かち合いの仕草に素早く応じた。 「もちろん、俺だって頑張るぞ!」 『おー!』と、採取組の二人で気合いを入れ直しハイタッチを交わしていたら、何故かマモル君たちにクスクスと笑われた。

170 168 Stories Count Hardy'S Examiner Count Hardy's engagement with his subordinates was overwhelming (...). Mamoru, blowing up the looming infantry one big shield after another. Kay was flying a blue light to you on the brink of a close enemy, so did you apply an enchant to strengthen any defensive system? With enough momentum to look at you as a thousand, Mamor, you were leading the way and screwing up your opponent's nose. This led to the immediate collapse of the siege net, which was spreading into the fans of the enemy. However, the attack in one place knocked down several enemy soldiers, and the attack just begins to fade. A few followers of the enemy stepped in and stopped you, Mamor. Once again the fallen soldiers get up and try to assault you, Mamor. But what doesn't allow it is your presence, Dyske, who bungles a two-handed sword and snaps the heads of enemy soldiers. "Whoa! I can't help you! First of all, Mamor, you break the enemy's attitude with your advance, poke that gap (suki) and deal lethal damage with Diske, who has the firepower to call it a decision hit. Further alternating followers of the two struggles stand around is Kay, who flashes (flickers) his little shield and sword. Rather than earning damage, he fought his opponent's knees lightly, using a small shield to inflict attacks and other spindles on his enemies. "Hey, Dyske. Feels like we're past it! I feel like Maho and Junya should be protected too! "I can still go, though! Maho! I'll take care of the timing! I guess the instruction given to you by Mamor to Maho Maho will unleash a magical ability after this to target a devastating blow to the enemy. This PT is a one-to-many opponent, and I quickly realized that Mamoru, who is outnumbering the enemy's successor, is the key. I mean, Mamor, you're not half as strong as you are. He handles blunt heavy shields with minimal movement and brilliantly uses short spear patterns and tips to fight back while successfully preventing enemy moves. The spears flirted with the soldiers as they flowed, and it was cool to roll out beatings and thrusts in a row as they twisted themselves. "I mean, shouldn't we do something, too? "Well, well, well, well, now, I'll settle, I'll put it on." Mahomaho, you said no to my offer to join the war, and he breathed heavily, 'Bhuuuuuuuuuu'. "The child of the dragon flew from the other side of the dark sky." Raise your canes up with shining jewels on the tip, and Mahoma-kun runs through the battlefield for a chant like no other. The first soldier, defined as a prey, appears to have set up a shield to the attacking tiger of light and managed to prevent that attack. But with the collision, the tiger bounced and flew, scattering violently around. It spreads around as if an electric shock were stretching a net, involving several enemy soldiers. Infantry swallowed by the emission of diffusing electricity uniformly cramps their bodies hard, falling one after the other. In addition, Mahomaho, you kept waving your wand over and over again, summoning Dodd Dodd and Thunder Tiger in a row. "Oh, come on, if it's magic! It's definitely stronger than the taste of reality! The ravages of Thunder Tigers brought about by you, Mahomaho, reduced the number of enemy infantry by a glance and finally drove it to total annihilation. The enemy commander, who was then engaged with Allen of the escort NPC, was also slaughtered and laid down with your spear, Mamor, where you, Dyske, were slashing under one sword. The battle started, only 40 seconds. Me and Junya, you just stuck out... "Hey guys, I can only afford this. Don't be alarmed, the enemy is still scheduled to appear." Mamor, you never boiled down to victory, reminding PT members to be cautious as you wrapped up a penetration of an undefeated General. "Feel like we're about two minutes away from the next raid point? Kay, you calm down, Dyske, you're fine, and you follow your leader, Mamor. The only person who snorted quietly was you, Mahoma Mahoe, who carried out a flashy magical attack. I'm a little worried, and the MP residue is ok? When I checked, I only consumed it to the point of full speed by then because I had time to reach the next raid point, and I received a reliable response. Mamoru... surely stronger than the Evening Glow of the Hundred Rides. I mean, Junya, who the hell are you inviting to act with such a group? "Oh, we're rear friends." So when I asked you how you became acquainted with the Mamors, Junya, you returned a simple and clear answer from Mamors. "I'm not inviting Junya, just a friend of Leah's! Wahaha!" "Junya, do you feel like fighting is a tease? But it feels like we're putting a lot of effort into production and sampling, and we're also helping out with the money." "No, fluorescent stones and stuff are amazing! I haven't... I have to work hard..." Anyway, Junya made a lot of money with the fluorescent stones you gave me. For some reason Junya, I was a little concerned because you were depressed by the word fluorescent stone. "Junya, you? What's wrong with Fluorescent Stone? "Yes, no. It's nothing! Yes, we have to work hard not to lose to the Silver Angel! To do so, level up on this quest and collect even me! Hey, Taro, let's do our best together! I thought a word like I heard somewhere popped out of your mouth, Junya, but he kept putting his right hand up to ask me for my consent. I can only tell by the man, I responded quickly to the method of sharing. "Of course, I'll do my best too! "Ooh! 'And when the two of us in the sampling group were putting our tempers back together and exchanging high touches, for some reason, Mamor, you guys laughed at me for couscous.

★ファンアートページ★【1】 イラスト、誠にありがとうございます。 心がこもっていて・・・作者は本当にたくさんの元気をもらえております。 読者の皆様にも元気をおすそ分けしたく、この度はファンアートページを作成させていただきました。 えすまるクン様より。 ちょっとジブリみもあり、オリジナリティもある素敵なイラストですね! メッセージもありがとうございます。 U様より。 いつもツイッターのDMで励ましてくださり、ありがとうございます。 書籍版2巻のショートストーリー、バレンタインの衣装かな? 一生懸命描いてくださり、感無量でございます。 ろすぽぽ様より。 タロのピース! しかも綺麗なカラー! スッキリした絵柄と表情、そして綺麗なイラスト、すっごく嬉しいです! たくさんのイラストを描いてくださり、ありがとうございます。 とても可愛らしい絵柄で......そしてタロがスライムにやられたり、追いかけられたりと、想像がとってもふくらむイラストですね! タロが泣いてるのも可愛い......! ぽやっとした雰囲気がたまらなくかわいいですね! 色もぼんやりと味が出ていて......んんんん、感動です! 素敵なイラスト、ありがとうございます。 うさぎ様より こちらもメッセージ入り! そして2枚目は、書籍版2巻のベランダからのあのシーンかな? ふんわりとしたタッチが目を惹かれます! かわゆい~!!! メイドタロ&メッセージ入り! 巨人墓地の地下編あたりの服装かな? それとも、屋台イベント編? スケッチブックにまで描き込んでくださっている・・・うれしいです。 しかも可愛い。 黒コートネクタイのタロ! いつか本編でも登場させたいコーデですね・・・! 髪飾りもついてて、よきよき~! ドット絵とは......すごいですね! しかも狐耳付きのタロ。天狐あたりのエピソードかな? ちょっとヨダレ? が垂れていて可愛いです! こちらもだいぶ細かいドット絵! 髪の毛ふぁさふぁさ~で描くのが大変そうです! お顔がすごくぽやーっとしてて可憐でうね......! 2枚目はニヤリ、タロのドヤ顔っぷりが素敵です! ミソラさんと街を歩くシーンですね! うしろのモブ傭兵たちもかわいいw ちょっとマイクラ風でほんわかきました。 むむむむむ、こ、これはかわいいぞおおお! 頬を染めつつもちょっと困ってるお顔、大好物です! 300話記念の時にいただいたイラストです。 元気なタロ~! 作者のぽんぽんも同じ気持ちでウェイッておりました() あどけない表情がこれまた保護欲をそそると言いますか......! 本当にたくさんのイラストをありがとうございます! 鬼豆腐さまより 130話【救援の女神】のパルークタロですね! だいぶ前にいただいたイラストです! かっこいいタロをありがとうございます。 105話【アイドルとのご対面】でタロがゴデ○バを持ってるシーンの挿絵、差分です! 上目遣いがとっても可愛らしいですね・・・! 飲んでるところもこれまた・・・・ゴクリ。 何かに目覚めてしまいそうなイラストですね!笑 ドヤ顔の合成成功タロ~! たまらない表情ですな......。 とってもとっても美麗なイラストをありがとうございます! うに様の娘さまより こんなに可愛らしいイラストを小学三年生のお嬢さんが描いてくださりました......! 2人のお顔がこれまた可憐すぎますね! くううう~生きて行ける! 振り返りのタロさん! しかもウィンクしてて......尊い! 尊いですね! まだまだ紹介しきれてないイラストが数点ございますが、次回のファンアートページにて掲載させていただく予定です。 続きを書くモチベになっております! そして読者の皆様の感想やメッセージ、拙作を読んでくださる方々の存在が何よりの支えとなっております。 いつも応援してくださり、誠にありがとうございます! どうか今後とも【美少女になったけど、ネトゲ廃人やってます。】をよろしくお願い致します。

308 Fan Art Page [1] Thank you very much for the illustration. It's heartfelt... and the author really gets a lot of energy. I would also like to share my energies with my readers, and this time I have created a fan art page. From Master Esumaru Kung. That's a nice illustration with a bit of gibberish and originality! Thanks for the message too. From Master U. Thank you for always encouraging me on Twitter DM. A short story in two volumes of a book version, a Valentine's costume, I guess? You've worked so hard to draw it, it feels innumerable. From Master Rossupo. Taro pieces! And beautiful colors! Refreshing pictures and expressions, and beautiful illustrations, I'm so happy! Thank you for drawing so many illustrations. Very cute picture pattern...... and that's a very fuzzy illustration of Taro getting hit or chased by a slime! It's also adorable that Taro is crying......! Po, the atmosphere is so cute at last! The colors are blurry and flavorful...... mmm, I'm impressed! Nice illustration, thanks. From the rabbit. This one has a message too! And the second one, is that scene from the beacon in the book version of Volume 2? A fluffy touch will catch your eye! Itchy ~!!! Made Talo & Messaged! Is that the outfit around the basement section of the giant cemetery? Or, the street event edition? He's even drawn me into a sketchbook... and I'm glad. And cute. Black coat tie taro! That's a cord I'd like to make an appearance in this part someday...! Hair decorations are good! What is a dot painting...... amazing! And a taro with fox ears. Episodes per Heavenly Fox, I guess? Hey Yodale? is drooling and cute! This is a lot of fine dot painting too! Hair fuzzy - looks like it's hard to draw with! Your face is so puffy and sad......! The second one has a nice nigga, taro doya face! That's the scene of walking the city with Mr. Missora! Usuro mob mercenaries are cute too. It's a little Mikura-style. Mm-hmm, Ko, this is cute. Ooh! I'm having a little trouble dyeing my cheeks. Your face, I love it! This is an illustration I received on the occasion of the 300 story anniversary. Cheerful taro ~! The author Pompon felt the same way () Would you say that an unusual look makes me crave protection again......! Thanks so much for all the illustrations! From Haunted Tofu 130 stories [Goddess of Rescue] Palooktaro, right?! This is an illustration I received a long time ago! Thanks for the cool taro. It's the illustration, the difference, of the scene where Talo has Godeo Ba in 105 stories [Face to Face with Idol]! You have such a cute upper hand...! This is what I'm drinking. Again... Gokuri. That's an illustration that's going to wake you up to something! Smile. Doya Face Synthesis Success Talo ~! That's an irresistible look...... Thank you for a very, very beautiful illustration! From your daughter. My third grade daughter painted such a cute illustration......! Two faces. This is so pathetic again! Kuuuuu - I can go live! Mr. Taro in retrospect! And he's winking... honorable! That's honorable! I have a few illustrations that I haven't been able to share yet, but I plan to post them on my next fan art page. We are MOTIVE to write more! And the presence of readers reading their thoughts, messages and awkwardness is above all supportive. Thank you very much for your support all the time! Please keep going. [I've become a beautiful girl, but I'm a nettle abolitionist.] Regards,

291話 令嬢たちの戦いに銀光を添えて 蝉 緊張で高ぶる感情を落ち着かせるために、紅茶の入ったカップをゆっくりと口へ傾ける。 頭に入れるべき知識は全て叩き込んだ。何も問題ないはずだ。 そう自分を納得させようとしても、やはりエリートばかりが集うという学校への転入に不安は隠せない。 様、失礼します」 セバス爺が俺の部屋へと入る。 既に朝食は済ませ、父さんや母さん、姉、ミィとの会話を終えている。 「あぁ......知ってはいたけど、おっきいな......」 だいぶ立派な門の前で俺は数瞬だけ立ち尽くした。 生徒送迎用の駐車場から徒歩30秒ほどの距離にある、『学校の顔』と言える正門は荘厳かつ厳格な空気をびしびしと放っている。 生徒が車に乗ったまま、学園敷地内に入れないのには理由がある。 『自らが学びに来ている』との自覚を強めるため、生徒は緊急時でない限り徒歩で校門をくぐるといった校則があるのだ。 そういった細やかな部分から意識の高さを窺えるのは、日本最高峰と噂されるだけの事はある。 門から校舎へと自らの足で入る生徒たちは、誰もが洗練された所作ですまし顔だ。 そして何より、俺の方へチラリと目を向ける生徒はいても......前の学校での登校日みたく、ジーッと眺めてくる者はいなかった。あくまでさりげなく、サッと自然に視線を外す。 お、お上品だ。 「琴ちゃんが一緒に登校しようって言ってくれなかったら......緊張でガチガチだったかも」 「そんなそんな......訊太郎くんにとってあまり喜ばしくはない状況ですけど、私は訊太郎くんと同じ学校に通えてとっても嬉しいのです」 にぱっと笑顔を咲かす琴ちゃんを見て、俺の緊張がちょっとほぐれる。 ポジティブな方向に持っていってくれる琴ちゃんに感謝しかない。 「しかし、広いな......そして、綺麗だなぁ......」 門をくぐり、いざ校舎の敷地内へと入れば、和景観と中華式、洋文化が融合した校舎のデザインに感銘を受ける。 赤レンガが積み立てられた校舎群がいくつもそびえ、どこか明治時代を彷彿させる風景。 しかし必ずしも均一化されていない。 が屋根に幾重にも流れているのに、教会じみたデザインのお洒落な窓がズラッと並んでいる校舎もあれば......古典的な木造建築群、灯篭がいくつも並び立ち、一見して神社のようなエリアかと思えば、中は豪華絢爛な赤を基調とした吹き抜け回廊になっていたり......。 そのどれもが絶妙なバランスで保たれ、まるで世界の観光名所を融合したかのような絶景。 世界の中心と言われてもおかしくない優美さを誇っていた。 「すぐ慣れますよ。校舎は広いですが、移動に便利な設備がたくさんありますから」 完全に田舎から上京してきたおのぼりさんの気分で、物珍しい風景に圧倒されてしまう。 そんな俺達に声を伸ばす者がいた。 学び舎を見回していらっしゃるのは――」 「『珍しげに』見回していらっしゃる、でしょう? 言いなおしてもなお、貶めるような言葉をすべりこましてくる。 「キョロキョロと、まるで野猿のように滑稽ですわね?」 白鳳と呼ばれた女子に続き、他の面々も俺に口撃を加えてくる、か......。 嫌味な問い掛けに俺は内心で渋面しつつ、ニコリと笑みを保つ。 相手がどのような立場にある人物か判断するまでは下手な対応はできない。 という名を脳内で検索にかける。 たしか、医療分野の中枢を担う それなら開口一番に嫌味の一つや二つ飛ばし、牽制してくるのにも頷ける。 そうとわかった俺はさらに笑みを深めて彼女たちと相対する。 「はじめまして。私は仏神宮訊太郎と申します」 1人1人に目を合わせ、そして言い放つ。 「みなさまの認識は概ね合っているかと存じます。ただ一つ、過ちがありますのでこの場で訂正させていただきます」 俺が刺のある口上を述べれば、彼女たちの表情にわずかな陰りが浮かぶ。 「俺は性転化病を患って、今はこのような身体になっている。だから正確には『ご令嬢』ではない」 一言一句、力を全力で込めて吐き出す。 自分には劣っている箇所など何もないと、自分のアイデンティティを誰にも否定はさせない。 俺が口調をがらりと切り替え、『性転化病』と伝えれば、九城派閥の女子たちにざわめきが広がる。 だが構わない。俺は、俺なのだ。 そして俺は、この煩わしいご令嬢方の領域に合わせるつもりは毛頭ない。 言葉を重ねてぶつけ合い、どちらが優位かつ権威ある立場かを証明し続けるゲームに興じる趣味はないし、時間の無駄だ。 「なので――麗しのご令嬢方がさえずる、美しい花園に俺は相応しくない。なにぶん、ご令嬢などと呼ばれる性分ではないからな」 姉のように殺意をのせて彼女たちを睥睨する。 「それでも俺にうるさく鳴き喚くのであれば――俺なりのやり方で可憐な花々を手折ってやろう」 姉のモデル歩きを意識し、颯爽と彼女たちの横を通り過ぎる。 「理解できたなら――――俺に構うな」 これだけ圧倒すれば当然素通りできるかと思ったが、ここは腐っても権力者の子供たちが通う学校。 この程度の意表を突いた口撃ではビクともしない輩はごまんといるってわけか。 彼女は和やかな笑みをぶつけてくる。 「私たちの自己紹介がまだですわ。名乗ったのでしたら、せめて相手方が名乗るまでは待つべきものです。末席に名を連ねるとはいえ、名家の者であるなら当然の行いです。仏神宮家の身でありながら、まさかこのような基本的な礼節もご存じならない?」 当然、彼女が誰であるかを俺は認知している。 父さんから渡された名家の家系図(写真付き)に、記されていた人物だ。 「まさか、仏神宮家はそのような態度を取るのが代々の家訓であるのでしょうか?」 彼女は俺を試すような目付きで、不気味な笑みを張り付けている。 「俺は無礼な輩に相応の態度で対応したまで。先に礼節を欠くような発言をしたのは 九城九重が取り巻き連中の手綱をしっかり握れていれば、こんな事態にはならなかったと攻めてみる。 そして作り笑いを浮かべるだけの九城令嬢に、冷たい視線を返す。 「同じ日本名家に名を連ねる古都塚家の者としても、先程の態度はいささか疑問に思います。申し遅れましたが、私は古都塚神宮琴音と申します」 ここぞとばかりに隣で静観していた琴ちゃんも加勢してくれる。 現在は特異な体質で、金色に輝く髪をなびかせる美幼女である琴ちゃん。彼女が一歩前に出れば、九城の取り巻きは一歩後ずさった。 古都塚神宮家は昨今の情勢的に衰退気味とはいえ、日本十名家の古参。 古くから炎皇家を支えて来た柱の一つとして、古都塚神宮現当主は天皇陛下からの信も厚い。 琴ちゃんの批判のこもった発言をないがしろにはできないだろう。 仏神宮家と古都塚神宮家、さすがに名家の二柱、しかも直系の血族相手に九城家だけで事を構えるのは悪手だと理解できているはず。 これまた豪奢な金髪をなびかせる美少女が介入してくる。 太陽の光を燦然と反射させ、その煌めきと美貌、そして地位までも兼ね備えた完璧な血筋の存在。 背後には特別に許可されたお付きの護衛2人を連れながら、堂々たる振舞いで九城たちに険呑な視線を飛ばしている。 イギリス王室の、しかも王位継承権第三位の彼女にそんな態度を取られてしまえば、もう成す術も絡む理由も消し飛ばされる。なにせ事を荒立てれば国際問題に繋がりかねない。 実はさっきから視界の端でリリィさんの姿を捉えてはいた。すぐに会話に介入してこなかったのは、きっと彼女なりに機を窺ってベストタイミングを見計らっていたのだろう。 俺は琴ちゃんとリリィさんに心からの笑みを浮かべた後、九城一派に向き直る。 「家訓がどうのと、咎めるのなら――敢えて答えてやろう」 俺は両脇にいる友人たちをチラリと見てから言葉にする。 そう暗に伝わるように、にっこりと微笑んであげる。 「九城神宮家もそう言われてないのか?」 改めて俺に失礼な態度で絡んできた九城の取り巻きに視線を飛ばしてから、九城九重を見つめてやる。 これで『友人は選べよ。そんな失礼な輩を友達にするのが九城家の家訓なのか?』という裏の意味も十分に伝わっただろう。 「行こっか、琴ちゃん、リリィさん」 今度こそ九城派閥の横を素通りする。 「えぇ、本日は訊太郎さんの転入記念ですもの。たくさんお喋りしましょう。同じ 後半はピシャリとした声音で、リリィさんが琴ちゃんを見ながら言った。 「......私は訊太郎くんに校舎案内をしますので。リリィ殿下こそ、ご多忙な王室の身でありますから、お気づかいしてもらってまで一緒にいる必要はありませんです」 「あらあら、琴音さんは中等部に編入する訊太郎さんに、初等部のご案内なさるおつもりで? 妙に『同じ中等部』という箇所で語気を強めたリリィさん。 そんな彼女に対し、琴ちゃんがキッと睨むようにしてリリィさんを見上げる。 訊太郎くんのお世話は、私が致しますのでご心配なく」 今度は琴ちゃんが『幼馴染』という単語を妙に強調している。 一難去ってまた一難。 今度はとても頼もしい2人がケンカを始めてしまった......。 先程、九城派閥にあんな態度を取った俺が言える言葉ではないけれど一応はそう言ってみる。 我ながらなんて説得力のない言葉だ。 そう思っていたけれど―― 「訊太郎くんがそう言うなら......リリィ殿下、ご一緒するです」 も少々むきになってましたわ。みなさんで校舎内を散策するのも楽しいのでしょうね」 予想外にも、2人は聞き分け良く静かになってくれた。 なんて2人はイイ子なんだ。 俺も2人の度量の広さを見習わなければ。

294 291 Words: Bring Silver Light To The Battle Of The Ladies. In the morning the sound of the cicadas echoes from afar. Slowly lean a cup of tea into your mouth to calm your nervous, high emotions. I tapped into all the knowledge I needed to bear in mind. Nothing should go wrong. Even if I try to convince myself yes, I still can't hide my anxiety about moving to school where all the elites get together. "Excuse me, Mr. Shintaro." Grandpa Sebastian enters my room. I have already finished breakfast and have finished my conversation with my father, mother, sister and mi. "Oh... I knew it, but it's a big one..." I stood only for a few moments in front of a much more splendid gate. At a distance of about 30 seconds' walk from the parking lot for student transfers, the main entrance, which can be described as the 'face of the school', releases a majestic and harsh air. There's a reason why students can't stay in the school building while they're in the car. Students have school rules like walking through school gates unless it's an emergency to strengthen their awareness that they're coming to learn. Sometimes it is just rumored to be the highest peak in Japan to see the height of consciousness from such detailed parts. Students entering the school building on their own feet from the gate are all sophisticated. And most importantly, even if some students look at me with chills... I wanted to see the day of school at the previous school, and no one came to see me jeez. Only insignificant, sassy and naturally out of sight. Oh, classy. "If Harp hadn't told me to go to school with you... I might have been nervous and beefy" "I'm not very happy with Shintaro, but I'm very happy to go to the same school as Shintaro." Seeing Qin smile all the time on, my nervousness relieves me a bit. I can only thank Harp for taking it in a positive direction. "But it's huge... and it's beautiful..." Once you knock through the gates and enter the premises of the various school buildings, you will be impressed by the design of a school building that blends Japanese landscape with Chinese style and Western culture. A landscape reminiscent of the Meiji period, with a large group of school buildings stacked with red bricks. But not necessarily uniform. Some school buildings have sloppy lines of fashionable windows with churchy designs, even though there are many deep Japanese tiles (straw) flowing on the roof... classic wooden architectural groups, a number of lights lined up, at first glance an area like a shrine, inside it has become a blow-out corridor based on a luxurious magnificent red.... All of which are preserved in perfect balance, with a stunning view as if they were a blend of the world's tourist attractions. It boasted a grace that was not strange to be said to be the heart of the world. "I'll get used to it soon. The school building is huge, but there are plenty of convenient facilities to get around." I feel overwhelmed by a rare landscape, in the mood of an ascendant who has come to Tokyo entirely from the countryside. There were those who spoke to us like that. "Oh? What if you're looking around the (...) study hall -" "You're looking around 'uncommonly', aren't you? Hakuho." Even if I say it again, it slips through derogatory words. "Kyolo Kyolo and it's funny as a wild monkey, isn't it? Following the girl she called White Phoenix, other faces will also give me mouth shots, or... I'm reluctant to ask a disgusting question, while keeping a grin on my heart. You can't handle them badly until you decide who they're in. Immediately search the brain for the name Hakuho. However, it is the family name of a branch of the Jiujo (Lottery) Shrine Family (Jinguuku), which is the center of the medical field. It's one of those forces I'm not comfortable with because the Buddhist Shrine family recently reached out to pharmaceutical-related parties. Then I can skip one or two of my dislikes at the apertures, and nod at them to restrain me. Turns out I am. I grin even deeper and relate to them. "Nice to meet you. My name is Taro Buddha Jingu" Eyes on each and every one, and say it out loud. "I know that your perception generally fits. There's only one mistake, and I'm here to correct it." If I state my prickly mouth, there will be a slight shade in their expression. "I have sexually transmitted diseases and now I have this kind of body. So it's not exactly a 'warrant lady'." Spit out every word, with all your strength. If there's nothing inferior to me, I won't let anyone deny my identity. If I switch my tone to "Sexually Transmitted Disease," my temper will spread to the women of the Kyushu faction. But I don't mind. I'm me. And I'm not going to fit this annoying lady's realm. I don't have a hobby for overlapping words and bumping into each other and continuing to prove which one is the superior and authoritative position, and it's a waste of time. "So - Reishi's lady chirps, I don't deserve a beautiful garden. I don't think it's the kind of girl you call a warrant for." Like my sister, I kill them and stare at them. "Still, if you're going to shout loud at me - I'll break the poor flowers my way" Aware of my sister's model walking, she passes beside them with a refreshment. "If you understand - don't worry about me." I naturally thought if I was so overwhelmed, I could do it, but this is a school attended by children of power, even if it rots. Are you saying that there are people who are not even freaked out by mouth shots that poke at this level? She hits a soothing grin. "We haven't introduced ourselves yet. If you named it, you should at least wait until the other party named it. Though you take your name to the last seat, if you are a celebrity, it is natural. Being a Buddhist shrine family member, don't you know this kind of basic courtesy? Naturally, I know who she is. This is the person in the family chart (with photographs) of the famous house that my father gave me. "Is it no way that the Buddha Shrine family is a generational home lesson to adopt such an attitude? She's got a creepy grin on her eyes like she's gonna try me. "Until I dealt with the disrespectful man with the right attitude. It was White Phoenix (there) who made the speech without courtesy first. Isn't the Kyushu Jingu family impolite enough to flatter the surrounding people? If you don't name it, it will end without any recognition that anyone in any house has committed a crude crime." If Kyushu Kyoue had held onto the reins of the people surrounding him, I would attack him that this would not have happened. And return a cold gaze to Miss Kyushu, who just floats a makeover laugh. "As an ancient Tsukazuka named after the same famous Japanese family, I doubt the attitude of the previous one. I'm late, but my name is Furutsuka Jingu Qin Tone." Harp, who was just here and watching next door, adds up. Currently in a peculiar physique, Qin is a beautiful young lady with golden glowing hair. If she left one step ahead, the surroundings of the Nine Castles were one step behind. Although the Furutsuka Jingu family is in a receding mood yesterday, the Ancient Ginseng of the Ten Japanese Family. As one of the pillars that has long supported the Flaming Royal Family, the present emperor of the Kodutsuka Shrine also has a thick letter from His Majesty the Emperor. You won't be able to whisper Harp's critical remarks. You must understand that it is a bad idea to do things alone with the Buddhist Jingu family and the Furutsuka Jingu family, just two pillars of the famous family, and the Kyushu family to their immediate lineage counterparts. This is another luxurious blonde girl intervening. The presence of perfect blood muscles that brilliantly reflect the light of the sun, combining its brilliance with its beauty and even its status. Behind him, he is taking two specially authorized escorts, while behaving in a grand manner, skipping a dangerous gaze at the Nine Castles. If she takes such an attitude towards the British royal family, and third in the right to inherit the throne, both the technique of making it and the reasons for involving it will be erased. If you do anything rough, it can lead to international problems. In fact, I had just captured Mr. Lily at the edge of my sight. What didn't intervene in the conversation immediately must have been her peeking at the opportunity and anticipating the best timing. I put a heartfelt grin on Harp and Lily before turning to the Nine Castles faction. "If you're going to blame me for your homework, I dare you to answer." I see my friends on both sides as chilli before I put them into words. I'll smile at you so it's so dark. "Isn't that what the Jiujo Jingu family said? Once again, I'll skip my gaze around the Nine Castles that have been tangled up with me in a rude manner, and then I'll stare at the Nine Castles Nine Doubles. Now I'm like, 'Choose a friend. Is it the Kyushu family's homework to make such rude students friends?' The meaning behind it would also have been well conveyed. "Come on, Harp, Mr. Lily" Now it's time to go bare beside the Nine Castles faction. "Yes, today is Shintaro's transfer. Let's talk a lot. Between the same grades (...), let's deepen our rapport, shall we? Ah, Mr. Qin Yan is going to the elementary school, right? The second half was a picturesque voice, Lily said as she looked at Harp. "... I will show Shintaro the school building. Her Royal Highness Lily is a busy royal being, so you don't have to be with her until you realize it." "Oh, Mr. Qin Yan intends to introduce you to Shintaro, who will be integrated into the middle section? I (I), the same middle department (...), would be better suited to guide Mr. Shintaro? Ms Lilly, who strangely reinforced her narrative in a place called 'the same middle section'. In response to her like that, Qin looks up to Mr. Lily so that she can stare kickingly. "Don't worry, I will take care of Shintaro, who is a child tamer." Now Qin weirdly emphasises the word 'childhood taming'. Difficult to leave and another difficulty. Now two very reliable people have started a fight...... Earlier, I took such an attitude towards the Kyushu faction. Although it is not a word I can say, I will say so for once. What an unconvincing word for me. Though I thought so. "If Shintaro says so... Your Highness Lily, I will be with you" "I was a little upset, too. Guess you guys enjoy walking around the school building." Unexpectedly, the two of them listened well and quieted down. What a good-looking couple. I have to apprentice the breadth of the two metrics, too.

61話 お買いもの ★ 「ふぁ......ァ」 だらしなく間延びした俺の声。 だが、不思議と可愛らしく響くのだから、不自然だなと思いつつも俺は眠気を追い払うようにあくびをした。 夏の日差しは強く、レースカーテンの白い輝きが目に眩しい。 昨夜のことをボンヤリと思い出しながら、俺は自室にある木製の椅子に寄りかかるのをやめて、疲弊を吹き飛ばすつもりで伸びをする。 カミングアウトをしてからの昨晩、精神負荷が多大にかかるイベントが盛り沢山だった。姉弟水いらずといった言葉に押し切られた俺は姉のなすがままだった。そんな自分の無力さを悟るに至らしめたイベントとは......。 に、何年ぶりになるであろう姉との入浴だった。 「太郎、お風呂に入るわよ」 「先どうぞ」 「何言ってるの。太郎も一緒に入るのよ」 「はい?」 何の前触れもなく姉がこんな言葉を口に出したとき、俺は驚愕してしまった。 一瞬、姉の正気を疑ったのは言うまでもない。十六歳の弟と十九になる姉が仲良くお風呂に入るとか、どんなブラコンシスコンだ。 だが、姉は真剣な目をしてこう言ったのだ。 「そんな長い髪の毛をきっちりとまんべんなく洗い流すやり方、わかるの? 適当はダメ。それにケアの仕方も、リンスだって部分部分で軽く握るように......て、あぁそうだったわね、うちで使ってるシリーズは......それに、トリートメントは時間をおいて......あぁ、一番大事なのは乾かし方ね。それに、そうだわ、身体の洗い方、特に局部はデリケートだからせっけんで洗っちゃダメ」 美容に関する呪文をつらつらと唱える姉は、一通りお風呂での作法を言い終えると、厳粛な表情で質問をしてきた。 「聞いただけでわかる? できるな? 一度はこの姉に重大な事を伏せて、めんどうを煩わせたのに、太郎は二度三度わたしに手間をかけさせる程の愚弟じゃないわよね?」 ......。 まくしたてる姉に対して、俺に反論の余地は残されていなかった。 「......できません」 聞いただけで、姉の合格点を引き出せる自信も俺にはなかった。 姉曰く。 「太郎......お前も年頃だから、身だしなみを整えるのがいかに重要かわかってきた頃だと思う」 姉の一言で、俺はウン告白をかましてしまった相手、茜ちゃんを思い出す。彼女の好みを聞き出し、短髪にしてワックスを盛っては、凡庸な顔にマッチするように整えていた俺。自分の最高峰を引き出す無難な髪型をセットすることがいかに重要かは理解しているつもりだ。 「例えばの話だ。お前も妹であるミシェルが年頃になったのに、身だしなみをおろそかにしていたら、人生の先輩である兄として、少なからず指導をするだろう?」 人差しをピンと立て、姉は力説する。 「それが、私にとっては今なのよ」 なんとなく言いたい事はわかった。 「太郎は前より髪の毛が長くなっている」 「じゃあ切れば――」 俺の発言に、姉は押しきるように言葉をかぶせてくる。 「毛質も以前より私に近くなっている以上、髪の毛の手入れは私の指導通りにしてもらう」 腑に落ちない点はいくつもある。 だけど、姉はなんだかんだ言って、言葉を選んでくれている。 その証拠にさっきから、女性という単語を一切だしてこない。 女子のような髪、毛質、体質。 これは、俺が弟であると言外に示してくれているのだろう。どうしても、現実を受け入れ切れない、俺への感傷にも似たモノへの配慮。 「だから、決まりよ」 だが、この時の姉の顔を見て俺は思った。 妙に嬉しそうなのは勘違いですかね。 こんな流れで、約8年ぶりに姉とお風呂に入ることになったわけなのだけど。 もちろん姉はタオルを巻いて身体を隠していたが、思春期真っ只中の男としては緊張せざるを得ない。しかも、姉は一部の連中に抜群のプロポーションともてはやされている身だ。家族といえど、その魅力を感じないわけではない。 しかも。しかもだ。 姉は自分は身体を隠しているのに、俺には全てを見せてみろと命令までしてきたのだ。想像してくれ。十六歳の男子高校生である俺が自分のハダカを、実の姉に見せるとか、恥ずか死ぬ以外に沸きおこる感情があるだろうか。いや、ない。 「医者たちはああ言っているが、何か異常がないかしっかりと確認しなければ、納得できないわ」 「ふぅん。実際に触ってみたけど、特に異常はないようね。まったく不思議だ」 どこに触ったとか、何をされたとかはもう忘却の彼方に捨て去ったさ! 姉弟であんなのは夢幻の類さ! それからというもの、姉はそれはもうご満悦そうに頬を緩めながら常時、頼んでもいないのに俺の世話を喜んでしてくれた。 こんなに甲斐甲斐しかったか? と疑念を抱きそうになったが、外面は厳格な姉なのだけど、時折 「朝ご飯、美味しかったなぁ......姉の料理スキルはいと高し」 そしてモーニングは姉作のスクランブルエッグと、チーズトーストだった。 一見、調理ともいえない類のものだが、姉のスクランブルエッグは味付けが絶妙に美味しいのだ。さらにふわふわで、ソレはもうどこへ嫁に出しても誇れるレベル。チーズトーストにしたって、一工夫されている。まずは牛乳とコーンスープの素を混ぜ合わせ、それにとろけるチーズを加え、仕上げに軽くブラックペッパーをスパイスとしてチョイス。そして、食パンに薄くばってん印の切り込みを入れ、ペロリとフタ部分を持ちあげて、できた空間にチーズを流し込みトーストするのだ。いわゆるチーズフォンデュトーストってやつだ。 スクランブルエッグのお皿に添えられた、各種野菜をチーズにつけて食べるのもよし。ほっかりサクサクの食パンの中に閉じ込められた、とろ~りチーズを豪快にほうばるも良し。 故に食後だからだろうか。 これから買い物に行く予定なのだけど、俺は非常に眠かった。 室内はクーラーを利かせているため、丁度よい温度のはずだが逆にこれがいけないのかもしれない。外気温の高さからなのか、ぽかぽかとしてきて眠気を誘うのだ。 もう少し、クーラーの温度を下げた方がいいかもしれない。 そう思い立ち、リモコンに手を伸ばしかけたところで、俺の腕は動きを止めた。その理由は雪のようにシミ一つない純白な自身の細腕が目についたからだ。 「なんで肩口がこんなに短いんだ......」 そう、俺は今。 姉に言われるがままに、妹のミシェルが着ていた寝着に身を包んでいた。 白を基調とした丈の短い薄手のワンピース型。 もう一度言おう。 丈の短い薄手のワンピース型だ。 つまりはスカート。 これも先の姉の思いやりのある、ありがたい言葉の結果なのだ。 身だしなみのうちに入ると言う事で着せられている。 やはり、女性物の服は未だに着ていて落ち着かない。 いや、まぁ昨夜から着用しているわけだし、それほど違和感を抱いているわけではない。むしろ、寝っ転がった感じ、下半身がひらひらとしているのはソレはそれで寝やすかったり......断じて馴染んでいるわけではない! どこの兄に、妹のパジャマなワンピースを着てほんわかしている奴がいるだろうか。いや、いない。 ただ、思っていたよりも抵抗を感じないのは、クラン・クランという仮想世界で一応は女性物のドレスを身にまとっていたという経験が、活きているのかもしれない。 まさかミソラさんからもらったドレスを着用して、味わった女装が心の準備に役立つとは予想外だ。 色々な意味であのゲームは、気構えというものを備えさせてくれる。 「でもなぁ......」 それでもやはり、今まで着なれていた男物のデザインと細部の違いが、どうしても目についてしまい、ふとした時にゲンナリしてしまう。 涼しいからいいんだけどね。 そんな意味のない自問自答を繰り返していると、姉の俺を呼ぶ声がダイニングから響いてきたのだった。 俺と姉はバスで最寄りの駅まで行き、さらに歩いて数分。駅近くの大型ショッピングモールの入り口へと辿り着いた。 昨日の姉宣言どおり、俺の女子服を購入しにきたのだ。 ただでさえあまり気の進まないショッピングなのに、蒸した熱気と照りつける日差しのおかげで、俺のやる気メーターはぐーんと急降下していた。 「ほら、太郎いくわよ」 の気持ちも知らず、姉は俺の右手を握って、キビキビとした動きで自動ドアをくぐりぬける。 一瞬、モール内のクーラーが発生させる冷気が頬を吹きつけ、ぐったりとした倦怠感を少しばかり緩和させてくれる。 「まずは下着だ。いつまでもトランクスなんてボッタリとした物をつけてるのは良くないわ」 「え!?」 いや、兄が妹のパンツをはくとかどこのヘンタイですか。 「姉、俺はトランクスでいいって。滅多にヒトに見られる箇所でもないしさ」 「太郎。私やミシェルがはいているあの形状には理由があるんだ。デリケートな部分なんだぞ」 有無を言わさぬ姉は、俺を半ば引きずって行くように下着コーナーへと誘った。 「そういえば、太郎の身体は正確には今何歳児ぐらいなのだろうか?」 お風呂で触った感じだと......なんてブツブツと言っている姉は子供用のクマさんパンツみたいなものを拝見するのに夢中になっている。その口から出てくる単語に俺は恥ずかしくなり、隅っこへと素早く移動する。 「こ、これは......」 しかし、それが逆にまずかった。 姉から意識を外した俺の両目には、否が応でも薄いシルクの様々な色をした下着の楽園が入ってくる。 「し、刺激がつよ、眩しい......」 青少年に、この光景はマズイ。 淡いピンク色、スカイブルー、エメラルドグリーン、まっさらなピュアホワイト。決して男子高校生がじっくりと、間近で見てはいけない空間がそこには広がっていた。 無意識のうちに俺はゴクリと唾を飲み込んでしまう。 気付けば、俺は純白のパンツを手に取り眺めていた。 だが、俺の胸中に広がるのは予想していた興奮ではなく、なぜか動揺だった。 いや、疑念かもしれない。 ......こんなに面積が小さく、薄い生地で、なおかつピッタリとフィットしそうなモノ、恥ずかしくてはけるはずがない! な過ぎる! デリケートな部分を覆うのであればもっと堅固な作りにすべきだろう! 世の女性たちはこんなにも頼りない布一枚を付け、下手をしたら透けて内部が見えてしまいそうなモノを、よくもまぁヒラヒラと翻るスカートの中に着て堂々と歩けるモノだ。 「お客様でしたら、こちらのサイズの方がよろしいかと」 「はひぃっ!」 唐突に背後からかけられた店員さんの声に、俺の裏返った声が店内に響く。 それに気付いた姉がツカツカと歩み寄ってきて、面白そうな笑みを口元に浮かべている。 「なんだ、太郎はそっちの大人っぽいデザインの方が好みなのか?」 「やめれ......」 結局、姉おすすめのクマさんパンツを2枚、スポーツブラとセットのスパッツ形状の下着を二枚。大人下着を1枚、合計5枚も購入した。 ブラに関するサイズ合わせの記憶は恥ずか死ぬので、記憶から抹消しておいた。 「さて、次はいよいよ本命のお洋服の時間だわ」 妙に目が輝いている姉は、モールに来てからやる気がうなぎ昇りだった。それに反比例するように、俺のテンションはどんどん下がって行く。 というか、この姉といると余計に気疲れをしてしまう。 その要因は、チラチラとこちらに視線を向けてくる他の買い物客たちの存在だ。 おそらく日本では珍しい銀髪少女な俺の外見のせいでもあるけど、それよりも姉に原因があると思った。 スラリと伸びた足は、美しい曲線美を描いており、腰は非常に高い位置にある。全体的にスリムに見えるのは高身長のおかげだろうけど、出るところは見事に出ており、引っ込むところはキュっと絞られている。背筋がピンと伸び、見る人に爽やかな印象を与える半面、抜群の双丘が強烈に主張している。 そして艶やかなにこぼれ落ちる漆黒の髪、十人中八人以上が二度見をする程の美貌。 そんな美人な姉と、日本では珍しい見た目の俺が手をつないでいれば、目立たないわけがなかった。 しかも時々、女子高生っぽい子たちがキャッキャと姉の下へと集まり、サインをせがんでいるのには驚きだった。 「シンキさんの、おともだちですかぁー?」 「この子もかわいいっ!」 「外人ちゃんだー」 などと、俺の頭をなでりこしてきては、姉に黄色い声を上げながらマシンガンのように質問をあびせる女子集団が多い事、多い事。 その全てに姉は爽やかな笑みで 「わたしの親族だよ。あまり詮索しないでくれると嬉しいな」 姉は高校生の頃から、そのルックスの高さを評価されて『シンキ』という名で何かのモデル業をしていた。姉の好きな四文字熟語が『新進気鋭』ということで、そこから取ったなどと適当な事を言っていたっけ。姉の仕事に関してさほど興味を持っていなかったから、詳しく聞いたことはない。だが、確か地方ファッション雑誌の表紙をたまに飾るぐらいの人物だった気がする。 というか最近なんかのCMにも出ていたから、ちょこっと芸能人的なポジションなのか? よくわからないけれど、なんだか姉の事を自分があまり知らない事に、居心地の悪い気持ちにもなった。 なんというか、その。悔しい。 更にその後、女性だけでなく成人を超えたであろう男性や中年、お婆さんなどにも声をかけられていた。 「あ、ね......」 姉、もう行こうよ。 まで出かかった苛立ちと焦燥の入り混じった言葉を、俺はすんでのところで消した。 姉がにこやかな笑顔をふりまき、誰に対しても等しく、凛々しい応対をしている姿を見て。仕事モードの姉を目にして、邪魔をするのは良くないとわかったから。 こんな気持ちを姉に抱くのはずいぶん久しぶりで、モヤモヤしている自分に思わず呆れる。 でも、なんだか姉との距離が遠くなったような錯覚に陥ってしまう。 そんな事もあってか、俺の胸の奥では何か鉛のようなしこりが 「太郎。お洋服の前に、何か食べるか。アイスとか」 そんな俺を気遣うように、寄ってくる人々が散ってようやく落ち着いた頃に姉は提案してきた。 「うん......」 別にお腹はまだ減ってはいなかったけれど、どこかに座って少しゆっくりしたかった俺は了承した。この喉につかえたような微妙な感情をヒンヤリとした清涼感たっぷりのアイスで流してしまおう。 フードコートについた俺達は、二人でアイス屋さんに並ぶ。 空調が利いているから暑いわけではないけれど、少し喉も乾いていたのでアイスを口に入れる瞬間を思い浮かべると、自然と 「姉、何にする?」 おれはカウンターの上にあるメニュー表を指さし、姉に尋ねる。 「どちらも太郎の好きなものでいいぞ。食べ比べして、一緒に分け合おう」 姉のイケメンな台詞に、ここは素直に甘えておく。 どっちも俺が好きなのを選んでいいのか! いちごみるく味もいいけど、宇治抹茶オレンジも捨てがたい。ん、アップル・ア・ラ・モード味とか気になるな。む、チョコレートチップチーズケーキだと!? 気になる。どれにしようか迷う。 実を言えば、俺は甘いモノが好きだった。 だが、前はこんな可愛らしいものを堂々と買う勇気がなかったけど、今のこの姿なら、自然と選べる。というか、こんなアイス屋に並ぶ事すら躊躇われたのに、今の俺ならなんら不自然なことはない。そういった面で、初めてこの姿になったことに感謝を抱いた瞬間かもしれなかった。 そこではたと気付く。 姉とアイスを分けっことか女子か! 断じてならん。 いや、どうせなら二種類のアイスを味わいたいという欲望が、俺のプライドを容赦なく潰しにかかってくる。が、ここは負けられない。 「姉、やっぱり姉は姉の好きなアイスを選んでよ。分け合うとか、なんだか恥ずかしいしさ」 俺は勝利者だ。 欲望よりも誇りを選んだのだ。 だが、なぜだろう。 むなしい気持ちで胸がいっぱいだ。まるで、目の前にようやく待ち望んだ好物を発見できたのに、首輪を付けられ身動きが取れず、食べ物にありつけない哀れな獣のような寂寥感。 「太郎。ダブルとトリプル、どっちがいいんだ?」 「だぶる......? とりぷる......?」 「そうだ。ダブルはアイスを二つ乗せ、トリプルはアイスを三つのせられる」 なんと、姉は女神だろうか。 このタイミングで、俺の望む言葉を吐いてくるとは。 「トリプルで!」 思わずテンションが上がってしまい、ちょっと大きな声を出してしまった。前に並んでいた女の子が振り返って、こちらをチラ見、さらに二度見、三度見してくるが気にしないでメニューに食い入る。 やはり、やはり。 まずは、シンプルに一番上が甘く濃厚なストロベリーチーズケーキだろう。 そこからギャップの激しい、爽やな柑橘系で決めるオレンジサワー味を口内で転がそう。 そして締めは、ワビサビを極めし日本男児としては当然の選択にして大本命。コクの深い味わいをもたらす宇治抹茶ミルクで決定だ。 「やっぱり......タロちゃん?」 満足のいくアイスパーフェクトプランが完成し、思わず目をつむって食べる瞬間を思い浮かべていた俺に、前で順番待ちをしていた女子が唐突に俺の名を、いやクラン・クラン内でのキャラ名を発した。 「は?」 俺は目を開けて、前を見る。 「うっそ......まじモノのタロちゃんだ」 「リアルモジュールって、わかってはいたけど......」 女子高生が二人いた。 彼女たちはまじまじと俺を見つめてくる。 だから、俺も、多分口がポカーンってあいちゃってるけど、二人を凝視する。 快活そうな猫目にボブカット、うっすらと日焼け痕のある健康的な女子が一人。セミロングのふんわりとか、おっとりと言った感じの女子が一人。 そのうちの一人は妙に見覚えがあり、あれだった。 活発そうな女の子の方だ。 彼女はグレン君のリアル妹にして、錬金術スキルなんて使えないと最初は俺を無碍にした、今ではよくフレンドチャットでやり取りする、ゆらちーとそっくりだった。 「うちのバカ兄が見たら、失神しかねないわね」 「現実で......こっちで見るとまた一段と......」 二人はほぅっと溜息を吐き、頬を紅潮させた。 「うん、かわいいー」 そしてズイッと距離を縮めてくる。 「タロちゃん! ゆらちーだよ!」 「ゲームのキャラとは見た目が違うけど、わたしはシズクだよ」 前で並んでいた女子たちは、自身を指さしてそう自己紹介をした。 「「(あ)わたしたち、オフ会ってやつをしてたの!」」

61 61 Stories Shopping Star "Huh...... ah" My voice was sloppily prolonged. But it sounds strange and adorable, so I yawned to get rid of my drowsiness, even though I thought it was unnatural. The summer sun is strong and the white glow of the lace curtains dazzles my eyes. Remembering last night as bonkers, I stop leaning on the wooden chair in my room and stretch out with the intention of blowing my exhaustion. There were plenty of events last night that put a lot of mental load on me after I made the cumming out. Sister, I was pushed off by words like no need for water, and I stayed with my sister. What event has brought me to such an understanding of my powerlessness... It was the first time in years that the Lord had bathed with his sister. "Taro, I'm gonna take a bath." "Go ahead." "What are you talking about? Taro's coming in with us." "Yes?" I was stunned when my sister uttered these words without any foretaste. For a moment, it goes without saying that I doubted my sister's sanity. A sixteen-year-old brother and his sister, who will be nineteen, will take a friendly bath, or whatever braconsiscon it is. But my sister said this with serious eyes. "Do you know how to wash that long hair away exactly? Not appropriate. And the way we take care of it, even the rinse is like lightly gripping it in the part... oh yeah, the series we use... and the treatment is time away... oh, the most important thing is the way you dry it. And, yes, the way you wash your body, especially locally, is delicate, so don't wash it." My sister, who chants a spell about beauty as hard, has asked questions with a solemn expression when she finishes her manipulation in the bath all the way. "Just asking, you know? Can you lay down something serious on this sister for once and annoy her, and Taro isn't stupid enough to put me through this again and again? ...... There was no room for disagreement with my damned sister. "... I can't" Just asking, I didn't have the confidence to draw my sister's passing score either. Sister said. "Taro... I think it's about time you came to know how important it is to get familiar because you're about the same age" In a word from my sister, I remember the person who teased Un confession, Sy. When I heard her taste, made her short hair and waxed it, I was ready to match her mediocre face. I'm going to understand how important it is to set up a hairstyle that will take you to your peak. "For example. If Michelle, your sister too, was old enough to keep her familiar, you'd be mentoring her as a senior brother in her life, wouldn't you? Pin the bearer, and my sister theorizes. "That's what's happening to me." I know what I'm trying to say. "Taro has longer hair than before" "Then if you hang up..." To what I say, my sister puts words on me to push. "Hair quality is closer to me than it used to be, too. I'll have my hair taken care of as I instruct" There are a number of things that do not fall into your heart. But my sister is kind of saying it and choosing words for me. Earlier in the day, I didn't say the word "woman." Hair, hair and physique like women's. I'm guessing this shows me out of the blue that I'm your brother. I really can't accept reality, consideration for things that resemble sentiment for me. So it's settled. But when I saw my sister's face at this time, I thought, Is it a mistake to seem oddly happy? This is the first time I've had a bath with my sister in about 8 years. Of course, my sister had a towel wrapped around her and hidden her body, but as a man in the middle of puberty, I have to be nervous. Besides, my sister is treated by some of them as an outstanding proposition. When it comes to family, it's not that I don't find it appealing. Besides. Besides. My sister kept her body hidden, but she even told me to show her everything. Imagine that. Do you have feelings that boil other than shame or death that I, a sixteen-year-old boy high school student, show my hadaka to my real sister? No, I don't. "The doctors say yes, but if we don't make sure there are any abnormalities, we're not convinced." "Huh. I've actually touched it, but it doesn't seem particularly unusual. It's totally weird." I already threw away where you touched it and what you did! Sister and brother, it's like a dream! And then my sister was happy to take care of me, even though she didn't ask me to, all the time, as she relaxed her cheeks with pleasure already. Was it so worthwhile? And I almost doubted it, but I'm a strict sister on the outside, but I fell asleep last night convinced it might be something like this because I (my brother) and Michelle (my sister) have verses that show a sweet attitude from time to time. "Breakfast was delicious... my sister's cooking skills are very high" And Morning was my sister's scrambled egg and cheese toast. At first glance, it can't even be cooked, but my sister's scrambled eggs taste exquisitely good. Even more fluffy, Sole is a level he can be proud of wherever he puts his daughter-in-law already. Cheese toast has been invented. Start by mixing together the milk and corn soup ingredients, add melting cheese to it, and gently choose black pepper as a spice for the finish. Then, slice the thin markings into the bread, lift the pepper and lid, pour the cheese into the space where it was made and toast it. It's called cheese fondue toast. You can also eat all kinds of vegetables on cheese, served on a plate of scrambled eggs. Locked in a crispy bread, it's a good idea to luxuriously cook cheese. Is it because it is after meals? I'm planning on going shopping, but I was very sleepy. Because the indoor cooler is advantageous, it should be at just the right temperature, but maybe this should not be the other way around. Is it from the height of the outside temperatures, or is it pounding and inviting drowsiness? Maybe we should lower the cooler temperature a little bit. That's what I thought, I just reached out to the remote, and my arm stopped moving. The reason for this is that my own thin arm, spotless as snow, caught my eye. "Why is my shoulder mouth so short..." Yes, I am now. As my sister told me, I was dressed in the sleepwear my sister Michelle was wearing. A thin piece shape with a short length based on white. Let's say it again. Short, thin piece shape. I mean skirt. This is also the result of my sister's compassionate, thankful words. I am dressed to say that I will go into familiarity. Again, women's clothes are still on and restless. No, well, I haven't worn it since last night, and I'm not that uncomfortable. Instead, it feels like I fell asleep and my lower body is flickering. Sole is easy to sleep with it...... not that I'm definitely familiar with it! Which brother knows better than to wear his sister's pyjamic piece? No, I'm not. However, what I don't find more resistant than I thought is that the experience of wearing a woman's dress at first in the virtual world of clan clan may be alive. I'm not expecting the women's outfit I tasted to help prepare my mind wearing the dress Miss Misora gave me. In many ways, that game makes me equipped with something called sentiment. "But hey..." Still, the difference between the design and detail of the man I've ever been able to wear really gets to my attention and gennaries at the mundane time. I hope it's cool. Repeating such pointless questions about myself, my sister's voice calling me echoed from the dining room. Me and my sister took the bus to the nearest station and walked a few more minutes. We reached the entrance to a large shopping mall near the station. As my sister declared yesterday, she came to buy my women's clothes. Even though it's just a less attentive shopping, my motivation meter was plummeting thanks to the steaming heat and the shining sun. "Look, Taro, let's go." I don't even know how my little brother feels, and my sister grabs my right hand and creeps through the automatic door in a crisp motion. For a moment, the cold air generated by the cooler in the mall blows up my cheeks, relieving me just a little of my relaxed tiredness. "First, underwear. It's not good to wear trunks all the time." "Huh!? No, my brother wears my sister's pants or whatever hentai it is. "Sister, I said I could use the trunk. Not even where humans rarely see it." "Taro. That shape with me and Michelle on it has a reason. It's a delicate part." Without saying whether or not, my sister invited me to the underwear corner to drag me halfway. "Speaking of which, how old is Taro's body exactly now? He says it feels like he touched it in the bath... what a bump. My sister is obsessed with seeing things like bear pants for kids. I get embarrassed by the words coming out of that mouth and move quickly to the corner. "Ko, this is..." But that was the other way around. In both my eyes, unconscious from my sister, a garden of underwear in various colors of light silk, even if the answer is no. "And it's exciting, dazzling..." To the teenager, this sight is a mess. Light pink, sky blue, emerald green, mara pure white. There was a space there where boys' high school students should never look closely and up close. Unconsciously, I swallow my goku and spit. When I realized it, I was watching with my white pants in my hand. But it wasn't the excitement I expected to spread in my chest, it was the agitation for some reason. No, it might be suspicious. ... Things that are so small in area, thin in fabric, and yet likely to fit perfectly, you can't possibly be ashamed of yourself! It's too much! If you're going to cover the delicate part, you should make it more robust! The women of the world wear a piece of cloth that is so unreliable, and if they do poorly, they can wear things that are going to be transparent and see the inside, how well they can walk in a hilarious skirt. "If you are a customer, I was wondering if this size would be better" "Ha-ha! My turned voice echoes in the store in the voice of the clerk who was abruptly called from behind. My sister, who noticed it, is walking over with a tsukatsuka and has a funny grin on her mouth. "What, Taro prefers that grown-up design over there? "Stop..." In the end, two pairs of sister recommended bear pants, two sports bras and a set of spat-shaped underwear. I bought one pair of adult underwear for a total of 5. Sizing memories about bras die of shame, so I erased them from my memory. "Well, now it's time for your fateful clothes." My sister, whose eyes were strangely shining, had been motivated since she came to the mall. In contrast to that, my tension keeps going down. Or I get extra tired when I'm with this sister. The factor is the presence of the flickering and other shoppers who are turning their gaze here. Probably also because of my appearance as a rare silver-haired girl in Japan, but I thought there was more cause for my sister than that. Slurry, stretched feet depict beautiful curved beauty, hips very high. Overall it looks slim, I guess due to its high height, but it's stunning out there where it leaves off, and cuddly squeezed in where it pulls in. Half-sided, exceptional double hills with spine stretching pins and a refreshing impression on the beholder are intensely claimed. And glossy spilled pitch-black hair, so beautiful that more than eight out of ten people would see it twice. If such a beautiful sister and a rare looking me in Japan had held hands, there was no way I would have been inconspicuous. Besides, sometimes I was surprised that the girls who looked like high school girls were gathered beneath Cacca and her sister and were cancering their autographs. "Mr. Sinki's, are you with me? "This kid is cute too! "She's an outsider." And so on and so on, there are many groups of women who ask questions like machine guns while raising a yellow voice to their sister. My sister responded to all of this with a refreshing grin, and judged me beautifully with a refreshing response. "It's my kin. I'm glad you didn't pry too hard." Since I was in high school, my sister has been in some modelling business under the name of 'Sinki' in recognition of the height of that look. My sister's favorite four-letter word is "up-and-coming," so I thought it was appropriate to take it from there. I was not so interested in my sister's work that I had never heard of it in detail. But I do think he was someone enough to occasionally decorate the cover of a regional fashion magazine. Or is it a bit of an entertainer position because I've been on some kind of commercial lately? I don't know, but I also felt uncomfortable that I didn't know much about my sister. Somehow, that. Regrettably. Moreover, since then, voices had been voiced not only by women, but also by men, middle-aged people, grandmothers, etc., who would have gone beyond adulthood. "Ah, hey..." Sister, let's go now. I wiped out the irritable and agitated words that came out to my throat. Watch my sister smile and respond equally and vividly to everyone. Because I saw my sister in work mode and found it not a good idea to interrupt. It's been a long time since I've had this feeling with my sister, and I can't help but think of myself as a mockery. But I kind of fall into the illusion that I've come a long way from my sister. After all that happened, there was some kind of lead-like lump smoked (dull) in the back of my chest. "Taro. Before your clothes, do you want something to eat? Ice cream or something." Like I care about me like that, my sister came up with a suggestion when the people dropping by finally settled down scattered. "Yeah......" Nothing, my stomach wasn't hungry yet, but I admitted I wanted to sit somewhere and slow down a bit. Let the subtle emotions caught in this throat be flushed with hingy, sober ice cream. We'll line up at the ice cream shop for two. When I think of the moment when I put ice cream in my mouth because it's not hot because it's air-conditioned, but my throat was a little dry, nature and spit (tsuba) dampen my tongue. "Sister, what are you going to do? I point to the menu table above the counter and ask my sister. "You can have both of Taro's favorite things. Eat and share." Keep this place honestly sweet for my sister's handsome dialogue. You can choose to like me both ways! Strawberries taste good, but I don't want to throw away the Uji Matcha orange either. Hmm, don't worry about the apple-a-la mode flavor or something. Mm, he said it was chocolate chip cheesecake!? I'm concerned. I'm not sure which one to make. To tell you the truth, I liked sweet things. But I didn't have the courage to buy such adorable things before, but if I look like this now, I can choose naturally. I mean, even I was hesitant to line up in an ice cream shop like this, but there's nothing unnatural about me right now. In that respect, it could have been the first moment I appreciated being this way. That's when I realize. You mean to split the ice cream with my sister or the girl! Don't say no. No, the desire to taste two types of ice cream at any rate relentlessly crushes my pride. but I can't lose here. "Sister, I knew my sister would choose her favorite ice cream. It's kind of embarrassing to share." I'm a winner. I chose pride over desire. But why not? I feel nasty and full of breasts. It's like being lonely like a wretched beast with a collar and no movement and no food on it, even though you could finally discover the favorite you've been waiting for in front of you. "Taro. Double or triple, which is better? "Much......? Toripu......? "That's right. Double gets two ice creams, triple gets three ice creams." Oh, my God, is my sister a goddess? I didn't know you'd throw up the words I wanted at this time. "In triple! The tension went up unexpectedly, and I shouted a little louder. The girl who was lined up before looks back, looks at this one in a flicker, looks at it twice more, looks at it three times, but never mind, eats into the menu. Again, again. For starters, it would simply be a sweet, intense strawberry cheesecake at the top. Roll your mouth through the orange sour flavour dictated by the sharp, refreshing citrus of the gap from there. And tightening is a natural choice for Japanese boys because it makes them extremely rusty. The decision is made with Uji Matcha milk, which brings a rich, deep flavour. "I knew it...... Taro? I was thinking of a moment when a satisfactory ice perfect plan was complete and I accidentally closed my eyes and ate, and a woman waiting in order in front of me abruptly issued my name, no, a character name within the clan clan. "What?" I open my eyes and look forward. "Ugh... seriously, it's Talo the Thing" "Real modules, I knew..." There were two high school girls. They're seriously staring at me. So I, too, may have a poker mouth, but I stare at them both. One healthy girl with bob-cut, squeaky sunburn marks in her delightful cat's eyes. There's one girl who feels like a semi-long fluff or something like a decoy. One of them looked strangely familiar, and that was it. She looks like an active girl. She made me your real sister Glenn, and she made me invulnerable at first that I couldn't use my alchemy skills, now I often interact with her in a friend chat, and she looked just yucky. "If my stupid brother sees you, he might faint." "In real life... when I look at it here, I see it again..." The two sighed howlingly and tided their cheeks. "Yeah, cute." And I'm going to zoom out the distance. "Talo! I'm loose! "It doesn't look like the character in the game, but I'm sizzling" The girls lined up in front introduced themselves that way by pointing to themselves. "(A) We've been seeing each other off-duty!

303話 熾天種の影 「果報は寝て待て、ねぇ。クックック」 この俺様が、イグニトール王家に仕える身になるとは笑えるねぇ。 アップゲドロッシェン男爵邸、当主のみが入れる執務室で1人煙草をくゆらすのも悪くない。 「フゥー......」 息を深く吸い、吐き出す煙の形をぼーっと眺める。 現実のたばこよりも癖のある味わい、そしてやけに思考がスッキリする。 「悪くない」 豪華な調度品に囲まれ、皮椅子に深く腰かける。 だが、そんな俺様の満たされた気持ちにさざ波を立てる存在がいる。 「っち。あの『白銀の天使』......絶対に十氏と関わりがあるに違いない......」 通称『天滅の十氏』と呼ばれる、クラン・クランの世界を暗躍している最強のNPC。 こいつは先のイベント、イグニトール継承戦争の引き金となった。 『竜宮使い』の称号を持つ【王剣ドゥウィンドリン・ジャガーノート】。貴色はまだ判明していない。こいつに関しては情報が少な過ぎて謎だ。 そして三人目は『錬禁術士』の称号を持つ【創世の錬金術士ノア・ワールド】。貴色は黒。 ヴラド伯爵が支配する『感染都市サナトリウム』に石生物を創造し、ウィルスパンデミックに加えてさらに状況を悪化させた張本人。今じゃ『復興都市アクアタロン』なんて名称に変わっちゃいるが、どうもきなくさい。 タロというネームを持つ銀髪の少女傭兵を後押しするために、一芝居打ったって可能性が濃厚か? 「ゴミスキルであるはずの錬金術。だが、創世の錬金術士から何らかの恩恵を得た。そして わざわざ都市を窮地に落とし、関わりのある 「俺様だって このゲームは最高だ。 周りの連中はアホみたいに理解してない奴らばかりだが、一部の それを思い浮かべると嗜虐心が沸き起こり、つい口元が緩んでしまう。 「『天滅の十氏』が絡むイベントは、結果的にどれも現実世界に大きな影響を与えている。 そしてもちろん、俺様は利用させてもらう。 情報収集、潜在的な敵勢力の殲滅、そのどちらも実行できればいいが......一方でも成就できればいいだろう。焦る必要はない。 そんな風に物想いにふけりながら煙草を吹かしていると、さっそく団員から連絡がくる。 『はい。岩妖精を召喚するスキル持ちの子です』 『でかした。さっそく情報を吐かざるを得ない状況に追い込みますかあー。あぁ、乙女会の奴らにも一応つないでくれ』 『了解です団長』 団員の連絡が切れた途端、別のメッセージログが目の前に浮かぶ。 :アビリティ【陰謀を繋ぐ地図】の共有チャンネルが設定されました: :通話に応答しますか?: こちらの位置、情報、 『よくやった。お前らも【一匹狼】を怨んでんなら、こんな周りくどい協力じゃなく俺らと共闘すりゃあいいのによ』 『バカ言わないで。【白銀の天使】絡みで【首狩る酔狂共】を敵に回したくないわ。他の子供傭兵にすればいいじゃない。どうしてよりによって【白銀の天使】と仲が良さそうな......』 『まあこっちも色々な目的があってなあ』 『誘導おつかれさん』 『......それにしても、子供1人に執着しすぎじゃないかしら?』 おまえらが引き連れてるガキは、岩妖精を召喚できるって事実を微塵も知らねえんだろうなあ。 『色々あるっつったろ。そろそろ、そっちに向かうから猿芝居の準備でもしてろ』 『いい子ちゃんだ。順調に事が進んだら、隠しダンジョン【宝物殿:雷公夫人の忘れ形見】へのアクセス方法を開示しよう』 『まあ、嬉しいわ!』 女ってのはほんとに光りもんが好きだなあ。 ああ、くだらねえ。

306 303 Stories: The Shadow Of The Heavenly Species "Sleep and wait for the fruit report, hey. Cook Cook." It's funny that I'm going to serve the Ignitol royal family. Baron Upgedroschen's mansion, it's not a bad idea to loosen up a cigarette for one in the office where only the Lord lets in. "Hu......" Take a deep breath and gaze at the smoke shapes that exhale. Tastes more habitual than real cigarettes, and slightly refreshes my thoughts. "Not bad" Surrounded by luxurious conditioning, sit deep in a leather chair. But there are things that waver at my fulfilled feelings. "Eh. That 'angel of silver'... must definitely be involved with Mr. Ten..." The strongest NPC in the world of the Clan Clan, commonly known as "Ten of Heavenly Extinction". This guy triggered an earlier event, Ignitol Inheritance War. Has the title "Dragon Palace Users" [Wang Sword Du Windlin Juggernaut]. Your colour has not yet been determined. Too little information about this guy is a mystery. And the third has the title of 'Forbidden Alchemist' [Genesis Alchemist Noah World]. Your color is black. Ten himself created stone creatures in the 'infected city of Sanatorium', ruled by Count Vlad, further exacerbating the situation in addition to viral pandemics. Now the name of "Aqua Talon, the city of reconstruction" has changed, but it is very difficult. Is it highly likely that you hit a single play to back up a silver-haired girl mercenary with the name Taro? "Alchemy that should be garbage skills. But I got some benefit from Genesis alchemists. And I followed the werewolves, and... Is it Noah World who's on The Silver Angel? Deliberately depress the city and prepare an active venue for involved mercenaries (players). "The Silver Angel is on my side, too." This game is awesome. People around them don't understand like assholes, but some mercenaries (players) are starting to notice. When I think of it, my emotions boil and my mouth loosens. "The events involving 'Ten of Heavenly Extinction' have all had a huge impact on the real world as a result. The purple bastard (...) handles the [Hundred Black Meatballs and Hidden Castle], and it's a sight to see how it rolls." And of course, I'll let you use it. I wish I could gather information, destroy potential enemy forces, both of which I can execute...... on the other hand I wish I could accomplish. There is no need to rush. When I'm spraying cigarettes pretending to think like that, I just hear from the team. "Yes, he's a skilled child who summons rock fairies." "Made it. Do you want to just push yourself into a situation where you have to throw up information? Ah. Yeah, connect me to the maiden club guys. ' Copy that, Captain. As soon as the team member is out of touch, another message log comes to mind. : Ability [Map Connecting Conspiracies] has been set up to share channels: : Answer the call? This location, information, mercenary (player) name, and all of them are kept secret, and a pre-designated mercenary (player) and mercenary can be called. "Well done. If you guys aren't complaining about [lonely wolves], you shouldn't be fighting with us instead of cooperating so hard around." 'Don't be silly. [Silver Angel] I don't want to turn [Neck Hunting Insanity] on my enemies with tangles. You should be another child mercenary. Why do you seem so close to [Silver Angel]...' "Well, this one's got a lot of different purposes." "Inductive annoyance." '... Still, aren't you too obsessed with one child? I guess the kid you're taking doesn't even know the fact that he can summon a rock fairy. "There's a lot going on. It's time to get ready for the monkey play." "You're a good girl. If things go well, let's disclose how to access the hidden dungeon [Treasure Hall: Forgotten Shapes of Lady Thunder] ' 'Well, I'm glad! I really like women. Oh, I don't give a shit.

268話 天使の争奪戦 白銀の天使と呼ばれるタロという あれは危険すぎる。 あの可憐なお耳と、ちょっと小悪魔的な牙は危険すぎたのだ。 それはそれは天上の女神のように美しく、純真な心で心底ゲームを楽しんでいそうな......いかん、私が毒されてどうする。 とにかく、あんな簡単に都市の支配者と接触できるなんて前代未聞だ。 このままでは我々の計画に大きな支障をきたす恐れが出てきている。 「おぉー! ゴッホ君! おかえりおかえり!」 最初に私の帰還を出迎えてくれたのは秘密結社の団長、ゲンナイ・ヒラガだ。 チリチリ頭の眼鏡男で、イケメンでもブサイクでもない微妙な容姿の持ち主が、私の肩をぽんぽんと叩いてくる。 「どうだったかね、どうだったかね。我らの細菌感染は!」 本人は慰労を込めてるつもりの動作なのだろうけど......ちょっと 妙になれなれしく、そしてこのコミュニケーション能力の高さで一癖も二癖もある結社メンバーをまとめあげるこの男は、通称『錬金術以外は何でもできる男』と影で言われている。 「それが少々、問題があります」 「ほ、っほう。それはエレキテル! エレキテルであるな!」 全身に電流が走ったかのように妙な動きを見せるこの男に、やはり私は 失敗から成功が生まれると信じてやまないこの人の元に集ったのは自分の意思だ。しかし、反りが合わないと感じる時もある。 特にこういった切羽詰まった状況であるとき、この男は悠長に構え過ぎてる節がある。 が深い、と判断するメンバーもいるが私はそうは思わない。こういう時こそ早急に解決策をうちたて、少しでも成功率を上げるための行動を取るべきだ。 「あーん? 第二班のゴッホが戻って来たって?」 「おーん? どうせ、卑屈ぜんぶっぱの報告でしょー?」 ヒラガの声を聞いて、研究室から顔を出してきたのは髪を肩口まで無造作に流している姉妹だ。 の研究でもしていたのか、武骨なトングを握っていた。金属ときたら目のない彼女らだが、逐一私につっかかってくるのは非常にマイナスポイントだ。 しかし、この第三班の 通称『ちょいブスだけど逆にそれがそそる』程度の容姿を持つ。 大方、胸についているご立派な双丘が一役買っているのだろうな。 「『どうせ私達じゃ、あいつらに勝てないー』って」 「『錬金術と私を馬鹿にした全ての奴に報復だ~!』」 「おい、それは誰のものまねだ?」 おどける姉妹を睨んでやる。 「あーん? あんたのよ、ゴッホ」 「おーん? 通称『錬金術はそつなくこなし、人望もそつなく失う』の第二班、班長さん?」 「っち、自らの力で何の成果を上げられない現状に満足している低能に用はない」 姉妹を無視する勢いで団長のヒラガへと向き直る。こんなのを相手にする時間がもったいない、事のあらましを説明しなければ。 なぜ、もっとその彩菌に関して研究しなかったのか......少しでも何かが解明できていれば、あの白銀の天使が使っていた未知のウィルス作成法にも追いつけたかもしれないのに。 悔やんでも悔やみきれない。 そんな大惨事と大損失を起こした に錬金術やってないでしょう。 「ふぅっふぅーッ......み、見てくれ、こ、この......」 私が団長に内心でツッコミを入れてれば、不意に視界を大きく塞ぐ人物が現れる。 そいつがいるとわかっただけで、室内の密度と温度が増した錯覚に陥るのは無理もない。 「み、見てくれ、ゴッホ。お、俺のゴーレム ッシュ』と言われている彼は、自身のテカッたおでこをひとなでしながら、私に自作の土塊を見せてくる。 全長30センチほどの精巧に創られた小さな女の子の土人形だ。 「............い、いいんじゃないか?」 しかし、こいつの研究は馬鹿にはできない。このフィギュアを動かしてイチャイチャするのがこいつの最終目標らしいのだから。使用目的はともかく、土人形を自在に操る研究は非常に興味深い。 アイアン姉妹は二歩ほど下がって、照山を虫けらのような目で眺めている。 そんな四人から私は更に四歩ほど距離を空ける。そろそろ苛立ちを浴びせてくる、やかましい輩が現れるパターンを察知しての行動だ。 第五班の研究室のドアが勢いよく開く。 そこから出て来た、頭に剃り込みの入ったイカつい男が声を荒げながら照山をどついた。しかし、照山はそこから一歩も動かず、照山のぜい肉がぶるんっと揺れたのみで終わる。 だったメンバーが集ったところで、白銀の天使に関する情報を余すことなく語る。 そうして全員が彼女の話を聞き終えた後は、歓喜に打ち震えているようだった。 やっぱり、こうなるか。 「ハッハッハー! 最高じゃないか! 最高の錬金術師じゃないか!」 ヒラガはべた褒め。 「あーん? 見た事無い刀を持っていたって、すごい逸材じゃない?」 アイアン姉妹は彼女が持つ刀と、それに使われた素材にご執心。 「ふぅー......お、お、俺の、人形より、遥かに精巧な人形を操っていた? ふぅぅぅぅー!」 リュウホウ・ザ・エンペラーは一度も達成できたことのない、自分の研究分野の先を行く彼女に驚愕していた。 満面の笑みで、我らが団長ヒラガは全員を順に見渡していく。 まれた、我ら錬金術師の力を証明するために......【水門回廊アクアリウム街】を【感染都市サナトリウム】へと変化させた」 ヒラガは特に何もやっていないけれど、それでも自信たっぷりに演説を続ける。 だが、とヒラガは一拍置いた。 「だが、この悲願を確実なものとするためにも!」 後に続く言葉は容易に予測できる。 もちろん、誰も反対しなかった。 私としては憎いだけの相手である。しかし、彼女を利用できるのであれば、それは都合が良い。 決して! あの天使の美しさに惚れこんでしまったから、メンバーに彼女の凄さを誇張して語り、仲間に入れようとする流れを誘導したわけではない。 あんな幼い少女の戦う姿に、私がそんな恋慕など、心を奪われるなんてことはない! 脳裏にチラつくは、銀光の 「さぁみんな! 帰るよ!」 恐竜みたいな二本足で立つトカゲが力なく、その巨体を地面に沈めるのを見届けて号令をかける。 現時点で最高ランクのモンスター、肉食獣アロダイナソアを3匹討伐した団員たちはホクホク顔ね。 最初は右も左もわからなかった子達だけど、うちの団員たちはいい具合に成長してきてる。 今回の討伐遠征は総勢80人で出張って来た甲斐あって、まだ戦闘に不慣れな団員たち込みでも、エネミーを危なげなくキルできた。 「ほんと、わからないものだよねー......」 1100人以上の団員を持つ『 。あなたがそんなに楽しそうに報告してくるのって久々じゃない」 今回、彼女は狩りに参加せずにどこかに行っていた。わざわざここまで来てうちに情報を話したいって事はそれなりに大きな案件なのかもしれない。 「白銀の天使ちゃん、やっぱりすごいわよ」 実は私も前々から気になってはいた。 「それって、例の現実改変に関わってそうな、あの子よね」 少しずつ世界が変になっていて、天皇さまがいなくなって、代わりに炎皇家なんてのが台頭してきて......偶然にもテレビで見かけたのは、皇太子さまにプロポーズされてた銀髪の美少女。 たちの間で噂にはなっていたっけ。 「うんうん。その白銀の天使ちゃんが、『獄戦練磨の獣王国』率いる連合パーティー約150人を1人で圧倒しちゃってさ! もう、ほんとにすごかったよー!」 「1人で150人!? それってチートじゃない!」 「んん~正確には『首狩る酔狂共』の数人と、所属不明の 「うんうん! で、すーっごく可愛い獣耳っ娘に変身しちゃってさー、ぐぁーって敵をどんどん倒していったんだよ!」 「なにそれ、どんなスキルなのよ。うちのスキル『 わたわたと両手を動かし、戦場の悲惨さを表現する継子。 うちはそんな彼女にそっと優しく手を乗せる。 「ふぅん......情報、ありがとうね。ねぇ、 私は友達の目をジッと見つめて、姿勢を正す。 「あー......関東の一部都市で起きてる、 「このまま全国でそんなのが発生したら、確実にやばいよねー......」 白銀の天使。彼女が直接の原因というわけではないのだろうけど......少なからず関わっているのは間違いない。これまでの現実改変の流れを見ても、 彼女が妖精を召喚し、使役する姿を見た者がいる。 世界に妖精なんてのが当たり前のように存在していたと伝わる夏祭り。 の雪姫ブルーホワイト』を傘下に治めたあたりで、現実では介護人形なんていう驚きの機能満載な商品が発売されるようになった。 ゲーム内でイグニトール女王と親しく、 「うん、そうだよー」 彼女の行動が何かしら、現実改変の鍵を握っているのかもしれない。 だとしたら、手元に置いておきたい。 それにゲーム的にも彼女1人で、大幅にうちの 私達以外、認識できないおかしな状況を......一緒に生きれる仲間が欲しい。 所詮、学生の身で何ができるのかって。変わっていく世界を目の当たりにしながら私達はずっと縮こまってた。せめて仲間をいっぱい増やそうって団員を募っても、どうにもならなかった。 あれだけ現実改変の内容に関わっている白銀の天使だからこそ、私は彼女が現実改変を認識できる人間なのかもしれないと希望を抱いてしまう。 に入って一緒に遊べ! なんて迫ったら、今後を考えれば良好な人間関係は築けないはず。 「あー......うん......それは、ね......」 「不安だらけで、周りの大人に何言っても相手にされなくてさ......」 ちゃん......うん、わかった」 継子も私が何を言いたいのか理解してくれたようで何より何より。 だから継子と二人でそっと抱き合った。 「なるべく、派手な戦闘は控える方針で――」 で手に入れたい仲間は全員、手に入れて来た。 「白銀の天使を、うちに入るような流れを作るわよ」 「あんたも手伝うのよ、継子」 「もちろんですとも~!」 とっても可愛くて、とっても強くて、たくさん仲良くできる新しい仲間を手に入れられる。 「おい、ヴォルフ。またあの白銀の天使が派手にやらかしたらしいぞ」 「タロさんが!?」 「今度はどれだけの大人をキルしたんだ!?」 あいにくと15歳以下の子供 あいつと結んだ約束で、あいつはたまにうちの団員の面倒を見に来てくれている。その見てくれの良さもそうだが、何かと面倒見のいい優しい奴なのだ。 それもまぁ俺の策略のうちなのだけどな。 に入ってもらう。だが、悔しいかな、あいつ相手に無理強いはできない。それなら、うちの可愛い可愛い最年少グループたちと交流を深めさせ、情を沸かせるって寸法だ。 お人よしの白銀の天使なら、8歳グループが窮地に立たされれば駆けつけるだろう。まぁ俺が団長である限り、そんな事態に陥りはさせないが。汚い大人共の手から子供を守るのが、俺の役目だ。 それとは別に、うちの可愛いガキ共が甘えれば、奴は断わりきれなくなるはず。それほどまでに親密になれば、こっちのもんだ。 「フン、言ってみろヴァイキン......」 』が、怪しい動きを見せてるっつう話だ」 ヴァイキンはドでかい図体を落ち着かなそうにしてゆすり始める。 こいつのこの癖が出始めた時は本気で焦っている証拠だ。 「奴ら、どうやら白銀の天使を仲間に引き入れようとしているみたいだ」 「PvP最強様の『首狩る酔狂共』、上位生産職集団『サディ☆スティック』、至高の鍛冶師たち『武打ち人』たちの目はどうした」 「白銀の天使を保護してるっつぅそいつらも、結局は各 かっさらわれる前に、こちらも動き出すとするか......。 「ガキ共、1時間後に全員集合を呼びかけろ」 俺は大人殺しを担う、団員内でも腕利きの奴らに慎重になって言う。 「いいか、どんなに挑発されようと先に手は出すなよ。俺達子供 元気のいい返事だ。 憧れの白銀の天使が『一匹狼』に入る、そう期待しては喜んでいるガキ共に......不安げな顔は見せられない。 俺は一人、アジトから出て外の空気を吸いに行く。 なんとなく上を見上げれば、分厚い雲が空の蒼を飲み込んでいくのが目に入った。

271 268 Stories Angel Battle A mercenary named Taro (player) called the Silver Angel. That one is too dangerous. Those poor ears and a little devilish fangs were too dangerous. It's as beautiful as a goddess in heaven and she seems to enjoy the bottom of her heart game with an innocent heart...... how about I be poisoned and what to do. Anyway, it's unprecedented how easy it is to come into contact with the rulers of the city. As it stands, there is a growing fear of a major obstacle to our plans. "Ooh! Mr. Gogh! Welcome back! The first person to welcome my return was Gennai Hiraga, the head of the secret society. A chilli-headed eyeglass man, a bearer of subtle looks, neither handsome nor busy, slaps me on the shoulder with a bump. "How did it go? How did it go? Our bacterial infection! I know he's trying to be comforting... but he's a little depressed. This man, who brings together members of the Order who are odd and have both one and two habits due to his high level of communication skills, is commonly referred to in the shadows as "the man who can do anything but alchemy". "That's a little bit, there's a problem" "Ho, ho. That's Elektel! You're an elektra! I still have to pull my eyebrow root (Mayu) at this guy who makes strange moves as if the current ran all over his body. I don't stop believing that success comes from failure. It's my will that I've gathered here for this man. But sometimes I don't feel the opposite is right. Especially when it's these chopped situations, there's a verse that this man has been putting up too long. Some members decide that the nostalgia is deep there, but I don't think so. It is at times like this that we should move quickly to a solution and take action to increase our success rate a little bit. "Uh? You said Gogh from second squad was back? "Ooh? Anyway, it's a humble report, isn't it? Listening to Hiraga's voice, it was the sisters flushing their hair unconstitutionally down to their shoulders from the lab. Was he also studying metallurgy (Yakin) in his hand, holding a martial bone tong? When it comes to metal, it's them with no eyes, but it's a very negative point to catch on to me at once. But I'm not convinced that Eye (sister) and Ann (sister) in this third squad are somehow not bad recipients of guys other than me. He has the appearance of what is commonly known as a "little skank, but vice versa". Daimyo, I guess the splendid double hills on your chest play a part. "'We can't beat them anyway.'" "'It's retaliation for Alchemy and everyone who made fun of me!'" "Hey, whose is that? I'll stare at my sisters. "Uh? Yours, Gogh." "Ooh? Second squad, commonly known as" Alchemy Dos It Without It, Losing People Without It, "Mr. Squad Leader? "Eh, there's no use for retards who are satisfied with the status quo where they can't achieve anything on their own" Momentum to ignore the sisters turns to the commander's hilaga. It's a waste of time dealing with this. I have to explain the obvious. Why didn't you study more about that colored fungus... if you could figure something out at all, you might have caught up with the unknown virus creation method that that silver angel used. I can't repent if I repent. Teng himself (Hiraga), who suffered such a catastrophe and great loss, laughs softly. You wouldn't be doing alchemy on Busy. "Phew Phew Phew... Mi, look, here, this..." If I put a scratch inside the head of the regiment, someone who inadvertently blocks my sight a lot appears. I just found out he was there, and I can't help but fall into the illusion of increased density and temperature indoors. "Mi, look, Gogh. My golem wife! Known as the Oil (Abra) sh of Obsession in Making a Daughter-in-law, he shows me his homemade earthen masses, whilst singling out his tethered forehead. It's an exquisitely created little girl earthly shape about 30 centimeters long. ".................. yes, isn't that okay? But I can't fool around with this guy's research. Because it seems this guy's ultimate goal is to move and flirt with this figure. Regardless of the purpose for which it was used, the study of freely manipulating earthlings is very interesting. The Iron sisters take about two steps back and look at the lightning mountains with bug-eyed eyes. From those four, I take about four more steps. It's time for me to become irritated, and to perceive the pattern in which the obnoxious person appears. The lab door of the fifth squad opens with momentum. Coming out of there, a crazy man with a shave in his head climbed the mountain with his voice absurd. But the lightning mountain does not move a single step from there, and the meat of the lightning mountain only shakes a lot. I am a gathering of members who were the Lord and speak without any extra information about the angels of silver. After everyone had finished listening to her that way, she seemed to be trembling with joy. After all, will this happen? "Ha-ha-ha! Isn't that great! You're the best alchemist I've ever seen! Hiraga is a compliment. "Uh? Isn't it amazing that you had a knife you've never seen before? The Iron Sisters are obsessed with the knife she has and the material used for it. "Phew... oh, you were manipulating a much more elaborate doll than mine? Whoo-hoo! Liuhou The Emperor was stunned by her going ahead in her field of research, which she had never been able to achieve. With a full grin, our captain Hiraga looks at them all in turn. "Repressed and disdained by other mercenaries (players) to prove the power of our alchemists... transformed [Watergate Corridor Aquarium Street] into [Infected City Sanatorium]" Hiraga has done nothing in particular, but still confidently continues his speech. But Hiraga set aside a beat. "But also to make this grief a certainty! The words that follow are easy to predict. Of course, nobody disagreed. As far as I'm concerned, I'm just a hater. But if you can use her, that's convenient. Never! Having fallen in love with the beauty of that angel, I did not exaggerate her awesomeness to the members and guide them through the flow of trying to join them. There's no way I can be distracted by the way such a young girl fights! Flirting in the back of her brain fights pitifully beautifully as she rocks both ears (and mundane) of silver light...... I get annoyed with her. "Come on, guys! I'm leaving!" A lizard standing on two legs like a dinosaur is powerless, and orders are issued to see its giant sink to the ground. At the moment, the crew that crusaded three of the highest ranked monsters, the Carnivore Arodynasoa, look like a hockey face. The kids didn't know the right or left at first, but our guys are growing up in good shape. This crusade expedition was worth putting out for a total of 80 people, and even with members still unfamiliar with the battle, it could have killed Enemy without risk. "Really, it's something I don't know..." Sometimes it's unrealistic to think that I'm the leader of a group with more than 1,100 members. "What's the matter, stepson? It's not long since you've had so much fun reporting." This time, she was going somewhere without taking part in the hunt. Perhaps it's quite a big project to come all the way out here and talk to us about information. "Silver angel, I knew it would be amazing" Actually, I've been wondering about it for a long time, too. "Well, she's involved in changing the reality of the example." Little by little, the world was getting weird, the Emperor was gone, and instead the Flaming Royal Family came up... by chance, what I saw on TV was a silver-haired girl who had been proposed by the Crown Prince. There were rumors among some mercenaries (players) that there was no inch difference between what they looked like. "Yeah, yeah. That silver angel overwhelmed about 150 people in a coalition party led by The Beast Kingdom of Hell Warfare! It was really amazing! "150 per person!? That's not cheat! "Mm-hmm. Precisely with a couple of" Neck Hunting Drunks "and a few unknown mercenaries (players) and dozens of werewolves (Lycans)? "Yeah, yeah! So, she turned into a very cute beast ear daughter, and she kept knocking down her enemies! "What kind of skill is that? Is it different from our skill 'Dragonization'? He moved his hands and stepchildren to express the woes of the battlefield. We gently put our hands on her like that. "Hmm...... thanks for the info. Hey, stepchild." I stare my friend in the eye and correct my posture. "Uh... It's happening in some cities in Kanto, the mysterious bacterial infection Virus Pandemic? "If that happens all over the country like this, it sure sucks..." Silver angel. I'm sure it doesn't mean she's a direct cause... but I'm pretty sure she's involved. Even if I look at the current of reality change so far, I have occasionally seen her shadow in reports from my stepson (Mako). Some have seen her summon fairies and serve them. A summer festival that tells the world that fairies existed as a matter of course. Around the time she ruled the boss character Snow Princess Blue White under her umbrella, an amazing feature-packed product became available that in reality is a nursing doll. She is close to Queen Ignitol in the game and is called Sister Princess (Maihime), etc. "Yeah, that's right." I wonder what her behavior is, maybe she holds the key to a reality alteration. If so, I want to keep it with me. And gamely, she alone can greatly increase our Mercenary Corps (Clan) strength. I want a strange situation other than ours that I can't recognize... I want company that I can live with. I wonder what students can do with themselves. We've been shrinking as we see a changing world. There was nothing I could do about recruiting a team to at least get more of my people. It's the silver angel who's so involved in the content of the reality alteration that I get my hopes that maybe she's a person who can recognize the reality alteration. Forced by those opponents, join our mercenary regiment (clan) and play with them! How impending, you shouldn't be able to build a good relationship if you think about the future. "Uh... yeah... that's..." "I'm full of anxiety and I don't care what the adults say to me around me..." "... Zilong... yeah, okay" My stepchild also seemed to understand what I wanted to say, above all else. So my stepson and I held each other softly. "As much as possible, with a policy of refraining from flashy combat -" We got all the people we wanted to get with this clan clan. "I'm going to create a stream of silver angels that will come into our house." "You help me too, stepchild." "Of course!" I can get a new buddy who is so cute, so strong, and I can get along a lot. "Hey, Wolf. I hear that silver angel flaunted you again." "Mr. Tallo!? "How many adults did you kill this time?!? Unfortunately, silver angels are extremely popular in a regiment full of child mercenaries (players) under 15. With the promises I made with him, he occasionally comes to take care of our team. The same goes for the goodness of that look, but he's a nice guy to take care of. That's part of my ploy, too. Ask him to join our mercenary regiment (clan) any day. But I'm sorry, I can't force him against me. Then the dimension is to deepen interaction with our cute, cutest youngest group and bring your emotions to a boil. If you're a silver angel, the 8-year-old group would rush to the brink of distress. Well, as long as I'm the captain of the regiment, I won't let that happen. It's my job to protect my kids from dirty adult hands. Apart from that, if our cute kids are sweet, he can't say no. If you get so intimate by then, it's this way. "Hum, say it, Vikin..." "Mercenary regiment (clan)," Dada Gang "is showing suspicious moves." Vikin starts to loosen up in a calm way the big figure de. It's proof that I'm in a real hurry when this habit of this guy starts to emerge. "They're apparently trying to draw a silver angel into their crew." "What happened to the eyes of PvP's strongest" Neck Hunting Drunk Co, "the top production group" Sadie Stick, "and the supreme blacksmiths" Wushunters "?" "I'm protecting the angels of silver. Always, in the end, the greats of each mercenary regiment (clan) are the focus. If it becomes a total battle to the end against the" Great Alliance ", which boasts one or two grandeurs within the clan clan... I don't know..." Let's say this one moves out before you get hurt... Kids, call everyone in an hour. I'll be responsible for the adult killings, and I'll be cautious with the smart guys in the crew. "Look, no matter how provocative you are, don't get your hands on it first. We child mercenaries (players) are governed by the rule of disabling damage if we don't even attack from here. Make the most of that weapon and protect the Silver Angel." That's a good reply. A coveted silver angel enters the 'lone wolf', with kids who are happy to expect that... I can't show my anxious face. I'm going out of Azito alone to get some air. Looking up somehow, it caught my eye that thick clouds swallowed up the sky ether.

332話 鬼姫の正義とお誘い 「スキルを奪った?」 】、それ以外にもスキルを奪えるシステムがあるとは驚きだった。 「やはりタロしゃんもそこに目がいくかの。そうじゃ、大罪スキルは カラカラと笑ってすらいる。 仮に俺たちがこの場で彼女を襲ったとしても......いや、いついかなる時に戦いを挑んだとしても、絶対に勝てるといった圧倒的な自信を滲ませている。 「闘技場イベントで優勝する以外にも、『フェイト・ノストラード』と『殺人請負会社リトル・マッドハッター・インク』から大罪スキルを奪えれば、この都市の支配権簒奪もありえる?」 先ほどまでの自身に満ち溢れた態度はなりをひそめ、代わりに限界まで研ぎ澄まされた抜身の刃のような空気をまとわせる九霧さん。 「【狂気の殺し屋】の首席幹部『アルヴェルト・アナスタシア』は何かと逃げるのが上手い奴でのぉ、うちでも仕留めきれなかったのじゃ。『ラッキー・ルチアーノ』の方は......勝負すればうちに負けはないんじゃが、絶対に勝てない相手でもあるのじゃ......そもそも会えんのじゃ」 だからこそ、『オルトロス 「特に『オルトロス一家』は、『フェイト・ノストラード』と組織の規模が近差じゃからの。ただでさえ、前ボスをキルしてからは全面抗争中じゃし、必死になっとるんじゃろうな」 対してうちらは、まだまだ力不足と嘆息を吐く九霧さん。 「所持する大罪スキル数こそは対等でも、【夜叉組】は構成員の数からして他の三大組織と比べれば弱小なのじゃ」 「なるほどです......」 「しゃて、この都市についての説明は終わりでよいのじゃ?」 「ありがとうございます。とてもわかりやすかったです」 「ならばここからは、ぬしらと対話をしたいのじゃが――」 九霧さんはこれまでの会話を仕切り直すように、砕けた姿勢からあぐらをかいては前のめりになる。その瞬間、周囲に とのやり取りがあったばかりだった俺は、九霧さんの言い方に妙な引っ掛かりを覚える。 「できれば、タロしゃんとは仲良しのままでありたいのじゃ。だから、『 ざわり、と風が揺らいだ気がする。 「なにせここは、【夜叉組】のお膝元。抵抗すれば、ただじゃすまないじゃろ?」 その言葉が互いの緊張を一気に上昇させる。 場が静けさに包まれるなか、中庭の池からカコンッと、ししおどしが鳴り響く。 それが合図であったかのように九霧さんはカラカラと笑い、俺たちに要求を伝えてきた。 「うちらと手を組み、大罪スキル奪取に協力してほしいのじゃ」 平皿に入った飲物をグイッとあおり、九霧さんは語る。 「うちらがこの都市の支配権を握れば、搾取されるだけの をボロ雑巾のように扱う歓楽街の仕切りもじゃ」 リリィさんやトワさん、ミナも彼女に同調するように不快気に顔を曇らせる。 「うちらが【鉄と鎖の腐敗都市ギルディガリオン】の支配権を握ったならば、いずれはここを【薬学都市】にしたいと思っておるのじゃ。ほれ、まがりなりにもヤバイ薬を生産してるのなら、治療の薬だって作れるかもしれん」 それに――と、何かを言いかけた九霧さんは、自分を嗜めるように深呼吸を挟んだ。 まるで焦る自分を律するために、鼓舞するために自身の両頬を叩く。 「こやつらの欠けた手足や消えぬ傷すら完全に癒す、 彼女の言葉を皮切りに、俺たちの緊張は更に高まる。 だって九霧さんがリアルモジュールであり、現実改変を認識している側であると決定づける発言だったから。 さて、ぬしらの返答はいかに? 圧をかけてくる彼女から、そう問いかけられているような気がして、返答次第によってはこの場での殺戮も厭わないといった覚悟はヒシヒシと伝わってくる。 「............」 「なーんてな。本心から協力してほしい相手に、脅しなんてのはもってのほかじゃ」 しかし予想とは違い、九霧さんはピンと張り詰めた空気を薙ぎ払うかのようにしてカラカラと豪快に笑いだした。 「別に断られても、 だが、すでに俺たちは彼女に借りのある立場になってしまっている。 だいぶ貴重な情報を彼女の口から、無償で聞いてしまったのだから。 彼女は終始あっけらかんとしているが......かなりのやり手でだろう。 それに九霧さんは現実改変を把握している貴重な人物であり、できれば俺たちの味方に引き入れたい。 かといって今すぐ、協力に値するほど信用のできる相手だとも言い切れない。 みんなの顔色を窺ってみても、3人も俺と同じく決断を下すか逡巡しているようだった。 支配権の抗争に明け暮れていたら、1週間や2週間はすぐに経ってしまうだろう。その間に現実では多くの殺傷事件が起きる可能性だってある。 彼女に協力する、その選択が果たしてベストなのか......? その確信が持てずに俺が返答しあぐねていると、屋敷内を揺るがす怒号が響き渡る。 ぁ! 宴会中に失礼しやす!」 俺たちが会食するお座敷に乱入してきたのは、恰幅の良い隻腕の女性だ。 顔には誰かの返り血らしきものが飛び散っていたが、ここは気にしたら負けだろう。 九霧さんはその報告を耳にして般若の如き笑みを浮かべた。 「どうじゃ? 協力の話はひとまず置いて、この都市の男共が果たしてどんな奴らなのか、一緒に見物にでも行くかの?」

336 Episode 332: Princess Oniji'S Justice And Invitation "Did you take the skill?" It was surprising that only mercenaries with titles (players) could perform each other [Noble Resolutions (Duel) Fighting Areas (Dams)], and that there were other systems that could take away skills. "Do you still have eyes in your balls?Well, the Great Crimes Skill is the kind of special skill that the killer can (...) take from the possessor. " She's even laughing. Even if we attacked her on this spot... no, no, no, no, no, no, no, no, no, no, no, no, no, no, no, no, no, no, no, no, no, no, no, no. "In addition to winning the arena event, can you take control of this city by stealing the Great Crimes Skill from 'Faith Nostrard' and 'Little Madhatter Ink'?" The attitude that was full of yourself just now was a distraction, instead, Mr. Jiufo gathered the air like a blade that had been sharpened to its limit. "Albert Anastasia, the chief executive of [Crazy Killer], was such a good runner that we couldn't get rid of him.Lucky Luciano... if we win, we won't lose, but some of us will never win... we'll never meet. " That's why two members of the Orthos Family are looking bloody for prizes for arena events. "Especially for the Orthos family, the size of the organization is not nearly the same as that of the 'Fait Nostrad'.But even after killing the former boss, there's been an all-out struggle, and you're going to get desperate. " On the other hand, we are still lacking in strength and sighing, Mr. Jiufo. "The number of felony skills is equal, but [Nightforks] are weak compared to the other three organizations based on the number of members." "That's enough....." "Now, can we finish explaining this city?" "Thank you, it was very easy to understand." Well then, I'd like to have a conversation with Nushira from here... Mr. Jiufo was upset from his shattered posture to reorganize his previous conversation.At that moment, the female NPCs who were surrounded by samurai (samurai) corrected their positions. I just had an exchange with the Orthos (family), and I feel strangely caught in Mr. Koufog's way of speaking. "If possible, I'd like to remain friendly with Taro.That's why I don't say "no." I feel like the wind is shaking. "Anyway, this is the knee of [Night Fork Team].If you resist, I'm sorry. " That word raises tensions between us all at once. As the field is wrapped in tranquility, the courtyard pond sounds crispy and delicious. As if it was a sign, Mr. Kunigi smiled and conveyed his request to us. "I want you to join hands with us and help me seize the Great Crimes Skill" The drink in the flat plate was flickering, says Mr. Kunigi. "If we take control of this city, we can help more women who are just being exploited.If you put a city under control, there should be a huge increase in the number of businesses you can do.Lucky Luciano is actually using people in the city to produce firearms and drugs. " It's also a pleasure town partition that treats girls like rags. Lily, Towa, and Mina were also uncomfortably clouding their faces to match her. "If we took control of the [corrupt city of iron and chains, Gildigarion], we would eventually like to make it a [pharmaceutical city].Look, if you're producing a bad drug, you might be able to make a cure. " Besides, Mr. Kunigi, who was about to say something, took a deep breath to his liking. Tap your cheeks to inspire yourself as if you were in a hurry to discipline yourself. "How romantic would it be to make a panacea (elixir) that completely heals even their missing limbs and vanishing wounds?" Her words make us even more nervous. Because it was a statement that determined that Mr. Jiu Mist was a real module and that he was aware of the reality modification. Well, how's the clumsy answer? I feel like she is asking me that, and depending on the response, I am willing to kill on this occasion. ............ Hmm. There's no other way to threaten someone you really want to cooperate with. " However, unlike expected, Mr. Jiufo smiled happily as if he was squeezing out the tight air. "Even if they refuse, they won't do anything.This is not a free dissolution. But I want you to think a little bit about the proposal to slash the painting. " But we're already in a position to owe her. I heard a lot of valuable information from her mouth for free. She's always in the dark... but she must be pretty good at it. And Mr. Kunigi is a valuable figure who knows how to change reality, and hopefully he wants to be on our side. Anyway, I can't tell you right now that I'm trustworthy of cooperation. When I looked at the faces of everyone, it seemed that the three of them were making the same decisions as I did. A week or two would soon have passed if the struggle for dominance had dawned.In the meantime, there could be many killings in real life. Is it the best choice to cooperate with her...? If I reply without being sure, the anger that shakes the Mansion will echo. "I wonder if you'll excuse me during the banquet!" It is a well-armed woman who has entered the sitting room where we dine. Someone's blood was scattered on his face, but if he cared, he would lose. Nine mists smiled at the report. "Why don't you put aside the story of cooperation and go see what the men in this city are like?"

191話 盟友の参上 「かなり立派な都市だな......」 グラントール王国の首都、『雷炎を リリィさんが頭上を仰ぎ見ながら、小神殿と小神殿の間を空中で往来する舟を凝視する。俺もそれに釣られながら周囲をじっくりと観察してゆく。 街と神殿の融合、とでも言ったらいいのだろうか、住民の生活区画には古い石質建築群も見受けられ、上空で舟が移動しているのもあって、都市全体がまるで水底に沈んでしまった遺跡のようだと錯覚してしまう。 「これのどの辺が......雷炎を 「早い話、水中都市って言った方がしっくりくるな」 もちろんここは水中であるはずないけれど、親友達が指摘する通り雷と炎の要素がこれっぽっちもない。 「とにかく、グラントール継承戦争のクエストを受けるにはどこに行けばいいんだろ?」 そこから停泊している小舟を管理する衛兵らしきNPCに掛け合ってもらい、都市中央部に見える城に乗り継いで行くそうだ。 「俺達以外にも、小舟を利用している ちなみに倒しても倒しても、衛兵は詰め所からは無限にリポップしてくるそうだ。 つまり現在、この町にいれるのはイグニトール姫王家に敵対していない 「ただ、この町にいるってだけかもよ?」 「もちろん、観光って線もあるね」 「姫王家と反乱軍、どっちからクエ受注するか決めかねてるだけかもな」 そんな憶測を言い合いながら、一つの小舟に二人ずつ乗船していく。どうやら重量制限があるらしい。合計4隻で、都市での空中上船を楽しむ事になった。 舟の先端では案内役を買って出てくれたNPCが、オールを漕いで進めていくのだけど......どんな原理で小舟が浮いてるのか非常に気になった。 「どうやって、この船は浮いてるのですか?」 試しに漕ぎ手のNPCに聞けば、特別な機密事項でもないようですんなりと返答してくれる。 の間に電気の魔法結界が張り巡らされていてね。目には見えん力じゃが、わしらはこの結界を『電子の海』と呼んでいる。その魔法特性にやんわりと反発する素材を、舟やオールに使用しているだけじゃよ」 なるほど......磁石のN極とS極のような性質を利用して、こんな空飛ぶ舟を実現できたのか。 何か錬金術のヒントになりそうだな。 「ふぉっふぉ。傭兵さん、こんなゴンドラで驚いてたら、イグニトール王家が誇る『鋼鉄の玉座』なんか目にした日にゃ、腰を抜かすじゃろうなぁ......」 「『鋼鉄の玉座』?」 漕ぎ手の語りに興味を示すと、その初老は何かを崇拝するような、畏敬の念を浮かべた眼差しを空に向けて語り出す。 「わしが若い頃は、よく 『鋼鉄の玉座』とは、巨大な鋼鉄製の戦船でかなり頑丈であるようだ。しかも『電子の海』を必要とせず、どこへでも飛んで行ける代物で、先代の王様が率いた際には敵軍の上空から一方的に炎と雷の魔法を、王や騎士達が砲火していくという、とんでもない兵器だそうだ。 「王城が落ちれば、国は終わる。ならば強敵をも砕く最強の王城をもって、空へと君臨し、宿敵を薙ぎ払えば良い。守るぐらいなら攻め立てよ。そう豪語なさった王様が率いる、攻防一体を兼ね備えた戦船は、まさにこの地に......この地の空に君臨する『鋼鉄の玉座』じゃった」 『イグニトールの民は、あの黒き大船を 「先代の王様は、『鋼鉄の玉座』を使役できたんじゃが......今代の姫さまは使えんのじゃよ......」 そう言って少し背を丸めた漕ぎ手は、『ついたぞ、傭兵さん』と溜息をこぼしながら舟をとめた。 噂の『鋼鉄の玉座』とやらが見れるのかと内心でわくわくしていた俺だが、到着したのは普通のお城の門前だった。 屈強そうな門兵が8人ほどずらりと並び、武器を構えながら俺たちの停泊を出迎えてくる。 「ようこそ、傭兵殿。此度の訪問の目的を述べて欲しい」 「継承戦争に加勢すべく、参上しました」 代表として夕輝が口上に答えると、門兵たちは厳めしい顔で頷いた。 「此度の反乱軍鎮圧へのご助力、感謝する」 「反逆者に死の炎槍を!」「不忠者に死の雷刃を!」 一斉に武器や防具を打ち鳴らし、号令を叫び合う門兵たちの様子から城内の士気はかなり高いようだ。 「では、傭兵部隊の管轄はラインハルト伯爵が請け負っているので案内いたす」 隊長格らしきNPCに城内へ促されるが、ふと隊長格が俺を凝視しながら立ち止まった。 「月のごとき銀の長髪、天使のごとく幼子の容貌......そなたはもしや、姫殿下のお命を守られた......」 ぼそぼそと呟き、思案顔になった隊長格はすっと俺の目の前まで近付き、質問を浴びせて来た。 「そなた、姫殿下とは知己であるか?」 マモルくんやジュンヤくんと、ポーンセントまでイグニトール令嬢の護衛クエストをした時に、少しの面識はあったので肯定しておく。 「で、あるならば、証を見せて欲しい」 証......あかし。 あ、そういえば護衛クエストのクリア報酬でもらった装備があったじゃないか。性能は低いけれど、NPCの店で売ろうとしたら4万エソの値がついた高額な換金装備『 それを隊長さんに見せると、即座に片膝を突いて頭を垂れた。 「やはり姫殿下の恩人でありましたか! 国を代表して深くお礼申しあげます!」 唐突な隊長さんのお礼に、周囲の門兵たちも一斉に傅いて頭を下げ出す。 そんな熱い歓待を受けた俺たちのPT内が驚くのは当然だった。 「えっ? タロちゃん、何かしたの?」 「もしかしてータロちゃんって、お偉いさんなの?」 「いつの間に恩を売りつけておくだなんて、なかなかやりますわね」 「はらはら、さすがタロ氏でありんす」 「なんて言ったって、天士さまですから」 晃夜と夕輝は事情を知っていたので驚いてはいないが、ちょっとだけ肩をすくめているのが気になった。 「姫殿下の盟友殿を警護せよ! ささっ、姫殿下の元へご案内させていただきます」 兵舎から10人程の護衛兵がすぐさま招集され、俺達を挟むように物々しく城内を案内してくれる。 たちが、何事かと目を見開いてこちらを観察してくるが、護衛兵たちの圧力に気圧されてか近付いてこようとはしない。 「タロちゃん......国のお姫様と知り合いって......」 「しかも顔パスでお姫様に会えるなんて......タロちゃん、何者」 ゆらちーとシズクちゃんの小さな疑問に、『タロはタロだよ』『俺らの錬金術士殿、だろ』と親友たちが軽い口調で答える。 その後、『普通人のくせに、ちっとも普通じゃない』と二人に笑われた。

193 191 Stories Alliance Ascendancy "That's a pretty fine city..." We admire the arrival of Ignistra, the capital of the Kingdom of Grant Thor, the Thunderflame. As Mr. Lily looks over her head, she gazes at the boat that travels between the small temple and the small temple in the air. I keep a close eye on my surroundings while they catch me. The fusion of the city and the temple, but should I say, the inhabitants' living quarters also see an old group of stone architecture, with boats moving over them, illusory that the entire city is like a ruin that has sunk under the water. "I wonder what part of this... sounds like thunder." "Quick story, don't be so tight when you say underwater city." Of course it can't be underwater here, but as my best friends point out, there's no such thing as lightning and flaming elements. "Anyway, where am I supposed to go to get my quest for the Grantor Inheritance War? From there, they asked the guard-like NPC, who manages the berthed boat, to hang on and take over to the castle, which is visible in the city centre. "Besides us, there are other mercenaries (players) using the boat." By the way, whether you knock it down or not, the guards are going to lipop infinitely from the stuffing. In other words, it is likely that currently only mercenaries (players) who are not hostile to the Princess Ignitore family can be in this town. "Maybe he's just in this town, huh? Of course, there's a line to sightseeing. "The Princess or the Rebels, they just can't decide which one to order the Queer from." With such speculation, two people board one boat at a time. Apparently, there's a weight limit. In total, four ships were to enjoy boarding in the city by air. At the tip of the boat, NPC, who bought me a guide and got out, rowed the oar and proceeded... I was very curious about what principle the boat was floating on. "How is this ship floating? Ask the rower NPC to give it a try and they will reply with no special confidentiality. "The magic of electricity is stretched between the cylinder (pillar) and the cylinder (pillar). Although invisible, we call this junction the 'Sea of Electronics'. We don't just use material that easily rebels against its magical properties on boats and oars." I see...... could you use the properties like the N and S poles of magnets to achieve such a flying boat? Sounds like some sort of alchemy tip. "Whoops. Mercenaries, if you're surprised at a gondola like this, you'll lose your hips the day you see the 'Iron Throne' that the Royal Ignitol boasts..." "" The Throne of Steel "? When interested in the story of a rower, the old man speaks to the sky with an awe-inspiring glance, like worshipping something. "When I was younger, I used to see it in battle... and it was a stormy ship that sent down flaming thunder into enemy forces like heavy rain..." "The Throne of Steel" seems to be quite sturdy on a giant steel battleship. Moreover, it is a substitute that does not require an 'Electronic Sea' and can fly anywhere, and it is a hell of a weapon that the kings and knights unilaterally fire the magic of flames and thunder from above enemy forces when the previous kings led it. "If the royal castle falls, the country will end. Then reign in the sky with the mightiest royal castle that will crush your mighty enemies, and destroy your enemies. If it's enough to protect you, attack. A battleship that combines defensive unity, led by a king who has spoken so loudly, is in this land... the" Iron Throne "that reigns in the sky of this land." "The people of Ignithol rejoiced in victory when they looked up at the big black ship, and they often cheered," and the rowers' eyes, remembering the distant past, had a strong vision for the king. "The previous kings were able to use the" Iron Throne "... but not the modern princess..." The rower, who said so and rounded his back slightly, closed the boat with a sigh of 'Here we go, mercenary'. It was me who was heartily excited to see the rumored "Throne of Steel", but it was in front of a regular castle gate that I arrived. There are about eight tenacious gatekeepers lined up to greet us at our berth with weapons. "Welcome, mercenary lord. I would like you to state the purpose of this visit" "To join the war of inheritance, I came up." As a delegate, Evening Fai answered his mouth, and the gate soldiers nodded with a stern face. "Thank you for your help in this rebel crackdown." "Give the traitor the flaming spear of death!" "Give the infidel the thunderblade of death! Morale in the castle seems to be quite high from the looks of the gate soldiers who simultaneously sound weapons and protective gear and scream at each other for ordinances. "I will now guide you as the jurisdiction of the mercenary forces is contracted by Count Reinhardt" The captain-like NPC prompted me into the castle, but the captain-like stopped staring at me. "Long silver hair by the moon, the appearance of a toddler by an angel... the princess's life was preserved..." He shrugged, and the captainship that turned out to be his ideological face slowly approached me and asked me questions. "Oh no, do you know His Highness the Princess? I affirm that Mamor-kun and Junya-kun and I had a little familiarity when we made an escort quest for Miss Ignitol up to Pawn St. "So, if there is, I want you to show me the proof" Testimony...... testimony. Oh, speaking of which, you had the gear you got for clearing the escort quest. It's an expensive redemption gear, the Flame Saint (Ignis) dagger, which has a value of 40,000 eso when trying to sell it in NPC stores, although it has low performance. Showing that to the captain, he instantly poked one knee and drooled his head. "Were you still the benefactor of His Highness the Princess! I would like to thank you deeply on behalf of my country! In gratitude of the abrupt captain, the surrounding gate soldiers simultaneously bow their heads. It was only natural to be surprised within our PT that we received such a hot welcome. "What? Talo, did you do something? "Maybe Tallo is a great lady? "I can't believe you're selling me a favor at some point." "Hara, that's Mr. Taro." "I don't know, I'm a Heavenly Man." Shaking Night and Evening Fai weren't surprised because they knew the circumstances, but I was concerned that they were shrugging their shoulders just a little bit. "Protect His Highness's allies! Let me show you to Her Highness." Ten or so escorts are immediately gathered from the barracks to guide us through the castle in a way that pinches us. Occasionally, different mercenaries (players) open their eyes and observe this, but they don't want to be pressured or approached by the pressure of the escorts. "Talo... you know the princess of the country..." "And I can't believe I'm seeing a princess on a facepath... Tallo, who" To Yuichi and Sizku's little question, "Talo is Talo," and "Our alchemist, you know," my best friends answer in a mild tone. Then they laughed at me when I said, 'It's not normal for you to be a normal person.'

199話 家庭訪問? 戦闘も一区切りついたところで、『 姉は現存する兵力の確認と、それぞれの顔合わせをした方がスムーズに連携が取れるとの事で、この会議の主催を買って出てくれた。 「新たな情報が入ったわ!」 膨れ上がった兵力は村の中だけはおさまらず、姉はぐるりと周囲を見回して叫ぶ。 小隊長が22人、旗手が13人、元からの勢力が民兵を合わせ280人とちょっと。そしてジョージ率いるサディ☆スティックの面々が小隊長13人の民兵が100とちょっと。外様旗手は45人で、民兵と合わせればだいたい360人ほどだそうだ。 先の戦いでの損耗は激しかったけど、740人を超える大所帯となった。 「イグニトール側の重要拠点が一つ、グランゼ侯爵勢に奪われたわ」 姉の報告を聞き、新しく仲間に加わった外様旗手の間に不穏な空気が流れる。 が直接関与できるのは二つのみ。あとの一つはNPC主導で行われる大規模な戦争だとの情報も入ったわよ」 イグニトール姫が率いる軍とグランゼ侯爵、ハーディ伯爵の連合軍の衝突。 「ってことはよ、NPCのお偉いさん同士で戦って、その勝敗が決したら俺らの敗北が確定するじゃねぇか」 先に二つの拠点を占領した方が勝ちなので、ベンテンスの言う通りだ。 「そうね。NPCに戦争の勝敗を全部委ねない救済措置で、 「拠点の一つを奪われた時点でこちらはかなり不利ね......」 「ヴォルフの野郎だな。占拠したってのは」 ベンテンスさんの発言を皮切りに、俺達はお互いに持っている情報を積極的に交換していく。 だが士気はそこまで良好ではなく、ヴォルフに不満はあるもののクエストクリアのために協力している、と言った具合らしい。 「あぁ。そうなると支配された拠点に攻め込んで取り返すっていう選択肢はねぇな」 「そうねぇん。攻め手の方が、兵数が少ないなんてぇん城壁でもあったら一気に全滅だわん」 「拠点は砦になってるはずだ」 通常、防衛側の方が有利なのだ。高い壁の防御力はもちろんの事、上から石を落とせたり、弓矢を放ち放題だから。そのため攻め手となる側は、大きな兵力差で以って城や砦を陥落させる。 「それなら、残った砦へ早めに向かうしかないわね。守りの一手になるのは性分じゃないけれど、負け筋が見える戦い方はやめましょう」 姉の下した結論に俺達一同は賛同し、移動を開始した。 重要拠点となっている砦にはNPC民兵400人が詰めていた。 早めに来てよかった。 「配置を決めたいと思う、みんな集合してくれ」 誰がどの箇所を守り、兵種の強みを最大限に活かせる場所はどこかなどの話し合いがしばらく続く。 「私を天士さまの ミナが唐突にそんな要望を口にした。 「私が天士さまの近くにいると、天士さまに危険が及びます。ベンテンスさんとの戦いでもそうでした。天士さまの周囲にはなるべく強い さっきの戦いでの事を気にしているのか、ミナの顔色は良くなかった。 「天士さまの足手まといになりたくないです......」 ミナの悲しそうな笑みからは......迷惑をかけたくない。でも本当に私は必要なのですか? と聞かれているように見えて、俺はどう答えていいのか詰まってしまう。 『足でまといなんて事はない!』と言いたかったけど、さっきの戦いでは庇うので精一杯だった。もっと、俺に全てを守り抜けるだけの力があれば......。 「おめぇらはやけに本気なところが俺と同じで好感が持てるんだがよ。ゲームなんだから、多少はたのしみゃあいいってところもあるんじゃねえか? 俺はヴォルフと戦えりゃあいいからよ」 ベンテンスさんの軽い言葉に俺達は誰も同意できなかった。 この戦で負けたら、現実にスキル持ちの人間が溢れる事になるんだ。 万が一にもミナを庇って俺がキルでもされたら、こっちの戦力はかなり下がる。そんなリスクは背負えないと、姉達は無言でありながらそう言っているに等しい空気が流れる。 「......ミナヅキさんは強力な魔法スキルがある。それは相手と接敵する瞬間、最初の一撃や二撃は大きな効果を生むだろうが、いざ衝突して乱戦になってしまったら味方兵にも被害がでるため、魔法の行使は時と場所を選ぶわね」 「砦っていうのも考慮して、最前線への配置か」 「一番敵の攻撃が集まりやすい門上が妥当だよね」 姉の考察に晃夜と夕輝が結論を手早く出していく。 そうして俺の護衛は近距離特化の晃夜と夕輝、それに中距離と近距離戦にも対応できるリリィさんとベンテンスさんの4人が任命され、ミナとの配置距離が開いてしまった。 「ミナ、その......」 「大丈夫です、天士さま」 ニコリと気丈に笑ってみせるものの、ミナはその幼い瞳をわずかに 俺は自分が役立たずで、親友達の足をひっぱりたくないと悩んだ。 ミナもきっと同じ葛藤と戦っているはずだ。 そんなミナに、俺は気の利いた言葉をとっさにかける事ができなかった。 「太郎、そろそろログインする時間ね」 姉と俺は一旦、クラン・クランからログアウトして軽食を取っていた。俺達がログアウトしている間は夕輝と晃夜が砦を見張ってくれていて、何かあればすぐに連絡を入れる算段になってる。他の ミナも今はクラン・クランからログアウトしているはずだ。 「ミナヅキさんの事を気にしてるのか?」 「私が太郎の姉だからわかるってだけよ」 「世界の命運よりも友達の気持ちを心配するか。太郎らしいな」 「スキルが現実にどんどん出てきちゃったら、大変な事になるのはわかってるよ......この戦いが重要って事も......」 次にミナとクラン・クランで顔を合わせた時、どんな風に話しかければ良いのか悩んでしまう。 ゲームが現実に浸食しているという事を認知できる、貴重なメンバーの一人であるから、安易な言葉を投げかけたくはなかった。 これから俺達はきっと長い付き合いになるはずだし......。 そんな風に友達への対応を熟考していると、唐突に来訪を告げるインターフォンのピンポンが鳴り響いた。 「あら? 郵便物でも届いたのかしら」 「姉、何か頼んだの?」 「私はなにも。太郎でしょ?」 「いや、俺は何も」 インターフォンのモニターを覗いてみる。 するとそこには、どこかで見覚えのある黒服のオジさんが一人立っていた。 そしてその横には......くすんだ金髪の......小学校中学年程度の少女がそわそわしながら辺りをキョロキョロ見回している。 緊張した様子でこちらの反応を待っているのは可愛らしいのだが......。 「あら。ミナヅキさんね」 「そ、そうだね......」 「どうして現実でうちの場所を知ってるのよ」 「わからない......」 ミナにリアルの情報を一切渡した覚えはないのだ。

201 199 Words. Home Visit? The battle was also separated by a convocation to "Platoon Leader (Command)", "Flagger (Royal)" and "External Flagger (Ex)", and an operational meeting was held in a village. My sister bought me the hosting of this meeting to confirm the existing troops and say that it would be easier to work together with each other face-to-face. "We've got new information! The swollen force does not subside only in the village, and my sister looks around and screams. There are 22 platoon captains, 13 flag bearers, and a little more than 280 troops from the original combined militia. And Sadie led by George A little over 100 militiamen with 13 platoon captains face to face with sticks. They say there are 45 external flag bearers, roughly 360 if combined with the militia. The wear and tear in the battle ahead was intense, but it became a large area of more than 740 people. "One important base on Ignitol's side has been taken by the Marquis de Granze." There is disturbing air flowing between the appearance flag bearers who listened to my sister's report and joined her new companions. "There are only two key locations where mercenaries (players) can be directly involved. We've also got intel that the other one is a massive war led by the NPC." Clashes between the army led by Princess Ignitore and the Allied forces of the Marquis of Granze and Count Hardy. Mercenaries (players) do not have their own militias to participate in, and the status of NPC, an army, is stronger than that of a militia. There will be little mercenary (player) can do. "I mean, if the NPC greats fight each other and that victory or loss is decided, our defeat will be confirmed." Bentens is right because it would be better to occupy the two bases first. "Right. A remedy that does not entrust the NPC with all the victories and defeats of the war, but it would be an operational consideration that mercenaries (players) have two bases directly involved..." "This one was pretty unfavourable when they took one of the bases..." "You're a wolf bastard. Occupied." We will actively exchange the information that we have with each other, derogating from Mr. Bentens' remarks. But morale isn't that good, and Wolfe's unhappy with it. He's cooperating to complete the quest. "Ah. Then there's no option to attack a dominated stronghold and take it back." "That's right. I can't believe the attackers have fewer soldiers. If they were walls, they'd be wiped out at once." "The base must be a fort." Normally, the defense is more advantageous. Of course the defenses of the high walls, because you can drop stones from the top or release bows and arrows all you want. For this reason, the attacker falls castles and fortifications due to the large difference in force. "Then we'll have to head to the rest of the fort early. It's not your nature to be a defensive player, but stop fighting when you see losers." We all agreed with the conclusions my sister had drawn and started moving. The fort, which is an important hub, was packed with 400 NPC militiamen. I'm glad I came early. "I want to make a placement, everyone gather around." Discussions continue for some time as to who will defend which places and where to maximize the strength of the soldier species. "Keep me away from the Heavenly Lord." Mina suddenly said such a request. "When I am near Heavenly Man, there is danger to Heavenly Man. That was also the case in the battle with Mr Bentens. Mercenaries (players) as strong as possible around Heavenly Man, please." You care about what happened in the fight earlier, Mina's complexion wasn't good. "I don't want to be your foot wrapper..." From Mina's sad grin...... I don't want to bother you. But do you really need me? It looks like they're asking me, and I'm stuck with how to answer. "There's no such thing as keeping your feet together! 'I wanted to say,' but in earlier battles I would shelter, so it was the best I could do. More, if only I had the strength to protect everything... "What I really mean is that I have the same taste. It's a game, so it's a little snuffy, isn't it? I can fight Wolf." None of us could agree to Mr. Bentens' mild words. If we lose this battle, there will be a lot of skilled people in reality. In the unlikely event that Mina is sheltered and I'm even killed, our power will drop considerably. If you can't take that risk, the sisters will have an air that is silent but equal to saying so. "... Mr. Minazuki has powerful magic skills. That's the moment you get in touch with your opponent, the first blow or two will have a huge effect, but if you collide and become a riot, you'll be harmed by allied soldiers, so the magic exercise chooses the time and place." "Taking into account the fact that it's called a fort, it's placed on the front line." "It's reasonable on the gates where the enemy's attacks are the easiest to gather." Shaking night and Evening Fai quickly draw conclusions to her sister's discussion. That's how my escort was appointed for a close-range specialization swinging night and Evening Fai, plus four Lily and Bentens who can handle mid-range and close-range fights as well, leaving the placement distance open with Mina. "Mina, the..." "It's okay, Heavenly Lord." Though Nicole and her temperament made her laugh, Mina had slightly moistened her young eyes. I worried that I was useless and I didn't want to snap my best friends' legs. Mina must be fighting the same grid. To Mina like that, I couldn't put my mind to it. "Taro, it's time to log in." My sister and I were once logged out of Clan Clan for snacks. Evening Fai and Shaking Night are keeping an eye on the fort while we log out, and if you need anything, we'll get back to you as soon as possible. The other mercenaries (players) take turns logging out, each of them taking a break. Mina should also be logged out of Clan Clan now. "You care about Mr. Minazuki? "Just because I'm Taro's sister, I know." "Worry about how friends feel more than the fate of the world. Looks like Taro." "I know if my skills keep coming out in real life, it's going to be tough... and this battle is important..." The next time I look at Mina and Clan Clan, I worry about how to talk to her. I didn't want to throw cheap words because I am one of the valuable members who can recognize that the game is eroding reality. We're going to be friends for a long time... As I pondered my response to my friends that way, the ping-pong of Interphone abruptly announcing my visit rang. "Oh, did you get it in the mail?" "Sister, did you ask for something? "I'm nothing. Taro, right?" "No, I'm nothing" Take a peek at the Interphone monitor. Then there stood one Ozzie in black who looked familiar somewhere. And beside it... a dull blonde... a girl about junior high looks around as she twitches. It's adorable waiting for this one to react in a tense way...... "Oh, Mr. Minazuki." "Oh yeah..." "How do you know our place in real life?" "I don't know..." I don't remember giving Mina any real information.

33話 金の成る実、金のかかる実。 結局、染色の素材となる『スケルトンダークグレイ』を見つけることができなかった俺たちは、先駆都市ミケランジェロに帰還し、今日のところは解散しようってことになった。 「タロ氏、ミナ氏、フレンドになれて嬉しいでありんすよ。また ミナがエコーのように俺の台詞へと続く。 その後、俺は『浅き夢見し墓場』で新しく採取できた四種の新素材を、じっくりと検証すべく輝剣屋☆スキルジョージへと赴く。 「私もいきます」 ミナは当然の如く、俺に追従してくる。 今回の店番はジョージが雇ったであろう、NPCの女性だった。 別に何か物足りなさを感じているわけではないが。なんとなく、あのショッキングピンクアイシャドウなオカマがこの店にいないと、ソワソワしてしまう。 「とにかく、新たな素材を見ていきますかね......」 「錬金術、がんばってください」 『白い骨』×16。 『巨骨』×2。 『追跡者の頭蓋』×1。 『巨人族章』×1。 『白い骨』に関しては『浅き夢見し墓場』の探索中に詳細を調べてある。 となると、まずは『巨骨』からだ。 アビリティ『鑑定眼』を発動しながら各素材の説明欄をつぶさに読んでいく。 【栄光ある巨人族の遺骨。長きに渡って彷徨い続けたため、頑強さ、特に熱に対する耐性が著しく脆くなっている。様々な武器や防具の素材として加工できるが、太古の時代では巨人族を捕食していた竜族が考案した、巨人スープのダシ汁を取る際に使用していたらしい】 竜族。 そして巨人スープ......。 色々と興味の惹かれる あいにくと錬金術では武器や防具を作れそうにない。そして、料理スキルはもってすらいない。 だが、モノは試しだ。 『巨骨』を合成釜へと入れる。 直径1メートルを超える素材ではあるが、釜にいれたとたん、スッと解けていった。 相性の合うものはないか......。 と素材を順にかざしていく。 :合成に失敗しました: :『巨骨』は失われました: まだ何もしていないのに失敗!? 貴重な一本を失ってしまった。 どういうことだ。 合成釜をつぶさに観察する。 熱は弱火。 かき混ぜ棒は動かしてすらいない。 ......。 考えられるのは、弱火。 そして先ほどの説明文に【特に熱に対する耐性が著しく脆くなっている】と、表記されていたことだ。 合成釜の熱で素材が溶けて消えてなくなったと解釈する以外の結論を導き出せそうにない。 「ふむ......それならば」 俺は即座にアビリティ、『調教術』を発動し『復元を司る拷問台座』を広げる。 『巨骨』を台座へと乗せてみる。 斬8 打-7 刺6 やはり。 火耐性が低い。 つまり、『狙い打ち花火(小)』を作成したときと同様で、素材の火耐性を上昇させれば、合成が可能になるのではないかと仮説をたてる。 「よし」 俺は再び巨人のダシ汁を絞り尽くすべく、『巨骨』を錬金釜に投入。 熱に溶かされる前に、素早く相性の合う素材がどれなのか、かかげていく。 錬金釜の中身が晴れ渡った星空の煌めきを宿したのは『巨人族章』だった。 【巨人族の誇り、魂が宿っている。その身に巨人の力を手にしたいのであれば、これを身につけるのも一つの手段である。ただし、荒ぶる巨人の衝動に打ち勝てる理性があるのなら、の話ではあるが】 実はこれ。 アクセサリ兼素材らしい。 アクセサリとしての効果は下記の通りである。 装備必要ステータス 知力140 力+50 防御+40 素早さ-50 ※知力が足りてなくても装備可能。ただし、その場合バーサク状態になる。 知力140以上ある俺は装備できるが、素早さが-50となる装備とか俺のプレイスタイル的に身につける価値がないと判断する。 まぜるよ。 『巨骨』が溶ける前にまぜまぜまぜるううう。 はよ、はよ、まだなのか。 しかし、巨人族章を入れてからというもの、釜の中は何故か灰色。 悪い予感しかない。 かくなる上は万能説が有力な『ようせいの粉』を追加投入するしかない。 アビリティ『飽くなき探求』を発動させ、ビーカーの そして混ぜ混ぜ混ぜる。 くすんだ灰色から、澄んだ夜空へと釜の中が変化したところで、青い煙がモクモクと出現。 :巨骨(火耐性)+巨人族章+ようせいの粉 → :合成レシピに記録されました: 巨人のダシ汁、とれたて一本! まるで水をすくうように、茶色い両の手が合わせられており、そのすぼめられた掌の中には白い液体が。 ぶっちゃけビジュアルは気持ちわるい。 がお椀みたいになってて、その中に白い水ですよ。 だが、効果はロマンあふれる逸品だった。 【これを飲むと巨人と肩を並べて歩む者になれる。身体の大きさが2倍~3倍になり、HP・力・防御も30秒間、3倍に膨れ上がる。身に余る代償として素早さが三分の二に減少し、巨大化が解かれると30秒間、身動きがとれなくなる】 「巨人化だと......」 巨人化。 錬金術とは、遥かなる昔に力を振るった巨人族と同等の力を得ることすら可能にする。 まさに秘薬ともいうべきアイテムを創造することに成功した俺は、嬉しさのあまり肩がぷるぷると震えてしまった。 「ふへっ。ふへへへっ」 「て、天使様?」 「天使ではない、我は巨人であるっ」 「きょ、きょじんさま?」 そして俺は、『追跡者の頭蓋』をアイテムストレージから出して、眺める。 「くははっ」 「天使さまが......頭蓋骨を両手に不気味に微笑んでる......」 次はこいつの番だな。 俺は鑑定眼で50センチ以上ある大きな頭蓋を眺める。 俺へと骸骨の瞳がぬらっとした青い輝きを寄越す。 「ひぃっ」 ミナが小さな悲鳴を隣で上げる。 緊張が走る。 それはその不気味さに対する恐怖からではなく、一つしかない素材を失うかもしれないという恐怖からだった。錬金術に失敗は付き物だが、ここは慎重にいきたい。 「てんし......きょ、きょじんさまも、やっぱりこの頭蓋骨が怖いのですか?」 「いや、ぜんぜん」 希少な素材のため、先ほどの合成速攻失敗を避けるために、『復元を司る拷問台座』へと乗せる。 斬 19 打 -11 刺 15 属性 呪22 火-10 『巨骨』と同じく、熱や火に弱いようだ。 台座の窪みに火ノ丸を2つセットして、火耐性を0へと上昇させる。 「相性の合う素材は......ないか」 なかなかのレア素材っぽい空気をだしているのに、現時点では何もできない歯がゆさが俺を苛む。 現時点でのスキルポイントは22。 新たなる錬金術スキルを覚えるためにポイントを使うべきなのか? しかし、今後、武器スキルを習得した時のことを考えると残しておきたい。 だが、錬金術スキルのLvを上昇させれば、何かの可能性が広がるかもしれない。 「いくか......?」 苦悩に歪む俺の顔を心配そうに見つめるミナ。 可愛らしい神官はそのままキュッと俺の手を握ってくる。その小さな手から、温かいものが広がっていく。 俺は錬金術士だ。 迷っている場合ではないな。 :錬金術Lv26になりました: :錬金術Lv27になりました: :錬金術Lv28になりました: 錬金術スキルへと、ポイントをふっていく。 :錬金術Lv29になりました: :錬金術Lv30になりました: :『魂を抜きし供物』を習得しました: 魂を......抜きし供物? 『魂を抜きし供物』 【錬金キット・魔鏡とカメラを使用して、魂の色を抜き取るアビリティ。 あの世とこの世を結ぶ鏡で、この世ならざる者の姿を映しだすことができる。 カメラでは写真で撮らえた者の魂を色として抽出し、錬金素材や武器素材へと変換させる。神仏に おいおい。 目に見えない存在すらも素材の糧にする禁忌の錬金術を習得しちゃったよ。 魂の色......を抜き取る? 実体のないもの......幽霊や、光、からも素材を採取? 絶大にその可能性を広げていく錬金術に俺は感激のあまり、全身がプルプルと震えてしまう。 「きゃじんさま!?」 「雲のように掴めぬモノも、その手中におさめ、己が追い求める知の礎へと変えていく! まさぁに! 錬金術とはすんばらしい!」 実態なき幽霊すらも素材に変化させるとか凄すぎる。 幽霊......。 そして俺は、ハッとなる。 イベント『妖精の舞踏会』でミナが着ていく さらに記憶の紐を解いていくと、俺は確かに幽霊というワードをどこかで目にしている。そう、それは。 アンノウンさんと探索した『浅き夢見し墓場』の入口に、場にそぐわない可愛らしい文字で『この先、幽霊がでるので注意』と書かれていた看板の存在を。 鏡で幽霊を映しだし、カメラで激写! そして魂の色を我が手に! ピンと来た俺は、即座に街の道具屋へと錬金キットを買いに猛烈に駆けだした。 「わるい、ミナ! 道具屋にいく!」 突き進む足取りは軽やか。 突き進む錬金道は無限大。 を走り続けるこの感覚は、何にも勝る喜びと高揚感。 そして、道具屋にて錬金キットのお値段をチェック! :錬金キット 妖しい魔鏡 4000エソ: :錬金キット 古びたカメラ 8000エソ: 「たっか!」 俺の興奮は値段の高さを目にした途端、一気に氷点下まで下がった。 「総額、1万2000エソだと......馬車、買えるやん」 金の成る実が錬金術であるならば、その前にまず、金のかかる実が錬金術であった。 何事にも、神々の理を超越しうる錬金術ですら投資は必要なのか。 世知辛い。この世界は妙に幻想的じゃない。

33 33 Tales The Fruit Of Gold, The Fruit Of Gold. In the end, we were unable to find the 'Skeleton Dark Gray', which would be the material for dyeing, and we returned to the pioneering city of Michelangelo, where we were to disband it for today. "Mr. Taro, Mr. Mina, I'm glad to be your friend. See you later." Mina follows my dialogue like an echo. Afterwards, I will go to Hui Sword Shop Skill George to carefully verify the four new materials that I was able to collect in "Shallow Dream and Graveyard". "I'm coming, too." Mina follows me, as she deserves. George would have hired this store number, it was an NPC woman. I don't feel like I'm missing anything. Somehow, if that shocking pink-eyed shadowy okama isn't in this store, I'm soaked. "Anyway, would you like to see some new material..." "Alchemy, good luck" "White Bone" x 16. "Giant Bones" x 2. 1 x "Tracker's Cranium". 1 x "Giant Nation Chapter". As for "White Bones", details are being examined during the exploration of "Shallow Dreams and Graveyards". Then it starts with the 'giant bone'. While activating the ability "Appraisal Eye", I will read the descriptive section of each material crumbly. [The remains of a glorious giant tribe. It has been wandering for a long time, making it remarkably brittle to resist stubbornness, especially heat. It can be processed as a material for a variety of weapons and protective equipment, but in ancient Tai Dynasty, it was conceived by the Dragon Clan who preyed on the Giants, they used it when taking Dashi juice from the Giant Soup] Dragon clan. And giant soup...... Though there have been many interesting words (words). Unfortunately, alchemy is unlikely to make weapons or protective equipment. And I don't even have cooking skills. But I'm trying things. Place 'Giant Bones' into a synthetic cauldron. The material exceeded 1 meter in diameter, but as soon as I was in the kettle, it dissolved softly. Is there anything compatible...... and material in order. : Synthesis failed: : 'Giant Bones' has been lost: I haven't done anything yet and it fails!? I've lost a precious bottle. What do you mean? Observe the synthetic cauldron crumbly. The heat is weak. I haven't even moved the stirring rod. ...... Possible is a weak fire. And in the earlier description, [especially the resistance to heat is significantly brittle], it was indicated. I'm not likely to be able to draw any conclusions other than to interpret the material as melting and disappearing due to the heat of the synthetic cauldron. "Hmm... then" I immediately activate Ability, Tutorial Arts, and expand the Restoration's Torture Pedestal. Try to get 'Giant Bones' onto the pedestal. Slash 8 Fight - 7 Spike 6 Again. Low fire resistance. In other words, similar to when creating "Targeting Fireworks (Small)," I hypothesize that if the fire resistance of the material is increased, synthesis will be possible. "Okay." I put "Giant Bone" in the Alchemy Cauldron to squeeze out the Giant's Dashi Juice again. Before it is dissolved in heat, it is up to you to decide which material is quickly compatible. It was the "Giants Chapter" that hosted the brilliance of the starry sky with the contents of the Alchemy Cauldron clear. [The pride of the Titans, the soul dwells. Wearing this is one means if you want to have the power of a giant in its possession. However, if there is reason to beat the impulse of a rough giant, it is the story of] Actually, this. Appears to be an accessory and material. The effect as an accessory is as follows. Equipment Required Status Intelligence 140 Power + 50 Defense + 40 Fastness - 50 * Can be equipped even if not intelligent enough. However, in that case, it will be in a state of versatility. With over 140 intellect, I can gear up, but I don't think it's worth wearing the gear or my style of play that makes it - 50 fast. I'll be damned. Before the 'giant bone' melts, it's all together. Ugh. Ha, ha, haven't you? But since I put in the giant tribe chapter, the cauldron is gray for some reason. I only have a bad feeling. The only way to get there is to put in an extra "Yoshinori powder" where the all-purpose theory is powerful. Activate the ability "Explore Without Boredom" and pour the beaker's golden liquid into the kettle. And mix, mix, mix. From dull gray to clear night sky, blue smoke appeared mockingly as the cauldron changed. : Giant Bone (Fire Resistant) + Giant Clan Chapter + Fine Powder Walking Condensate with Giants (Giganto Extract): : Recorded in Synthetic Recipes: Giant Dashi Juice, Taken and One! As if soaking water, both brown hands are together, and in their shrugged palms is white liquid. Blah, blah. Visual is disgusting. 'Cause the dry palms are like palms, and it's white water in them. But the effect was a romantic delicacy. [Drink this and you can be the one walking shoulder to shoulder with the giant. The size of the body is doubled to triple, and the HP, force, and defense expand triple for 30 seconds. Fastness is reduced to two-thirds as an extra price for you, and when the hugeness is solved, you can't move for 30 seconds] "Giant..." Giant. Alchemy even makes it possible to gain the same power as the Giants who wielded power far back in the day. Having succeeded in creating exactly what should be called a secret drug, I shuddered with too many shoulders of joy. "Heh. Hehe." "And, angel? "I'm not an angel, I'm a giant." "Hey, kiddo? And I take The Tracker's Skull out of item storage and watch. "Kuhaha." "Angel... he's smiling creepy in both hands..." It's his turn next. I look at a big skull that's over 50 centimeters with my appraisal eye. The eyes of the skeleton flashed blue to me. "Hih." Mina screams her little scream next door. Tension runs. That was not out of fear of its creepiness, but out of fear that it might lose only one material. Alchemy fails are an accessory, but I want to be careful here. "Tensen...... hey, kiddo, are you scared of this skull after all? "No, not at all" Due to the rare material, to avoid earlier synthetic rapid attack failures, we put him on the "torture pedestal that directs the restoration". Slash 19 Fight - 11 Stab 15 Attribute Curse 22 Fire -10 Like "Giant Bones," it seems vulnerable to heat and fire. Set two fire no-bulls on the pedestal contour to increase fire resistance to 0. "What materials are compatible with..." I have quite a rare material-like air, but the toothache that I can't do anything about at the moment annoys me. The skill point at the moment is 22. Should I use my points to remember my new alchemy skills? However, I would like to leave it in the future, considering when I acquired my weapon skills. But if you raise the LV of your alchemy skills, it could open up some possibilities. "Do you want to...? Mina stares worryingly at my face distorted by agony. The adorable cleric keeps holding my hand cuddly. From that little hand, something warm spreads. I'm an alchemist. Not if you're lost. : Alchemy LV26 now: : Alchemy LV27 now: : Alchemy LV28 now: Go to Alchemy Skills and earn points. : Alchemy LV29 now: : Alchemy LV30 now: : I have mastered 'Unsoul and Offer': Soul... unplugged offering? "Pluck Your Soul and Offer" [Ability to use the Alchemy Kit, Demon Mirror and Camera to extract the color of your soul. With a mirror that connects the world to the world, we can reflect the likeness of the unknown in the world. The camera extracts the soul of the person captured in the photograph as a color and converts it into alchemy or weapon material. I can generate the things that I deserve to be fed by the Divine Buddha. I can discover new materials from things without entities, light, ghosts, energy, etc.] Whoa. I've mastered contraindicated alchemy that feeds even the invisible. Color of the soul...... extract? Something with no entity...... picking materials from ghosts, light, too? I'm so thrilled with the alchemy that I'm expanding its possibilities, my whole body shakes with a pull. "Ghizama!? "Things that cannot be grasped like clouds are also in their hands, turning them into the foundations of the knowledge they seek! Come on! Sounds like alchemy! Even ghosts without reality are too awesome to turn into material or something. Ghosts...... And I'll be happy. What color, Skeleton Dark Gray, is required for Mina to wear at the event Fairy Ball? Further untying my memory, I do see the word ghost somewhere. Yes, it is. At the entrance to "Shallow Dreams and Graveyards," explored with Mr. Announ, the presence of a sign that said "Beyond this, there are ghosts, so beware" in adorable letters that are out of place. Mirror to mirror ghosts, camera to fierce! And the colour of my soul in my hand! When Pin arrived, I immediately rushed to the city's tool shop to buy an Alchemy Kit. "Wow, Mina! I'm going to the tool store! Pushing footsteps are light. The alchemy path that thrusts is infinite. This sense of joy and exhilaration that continues to run along the path of the unknown is greater than anything else. And check out the price of the Alchemy Kit at the Tool Store! : Alchemy Kit Demonic Demon Mirror 4000 eso: : Alchemy Kit Old Camera 8000 Eso: "Bullshit! My excitement dropped to freezing at once as soon as I saw the high price. "Total price, 1200 eso... carriage, I can buy it" If the fruit of gold was alchemy, first of all, the fruit of gold was alchemy. Does everything even require investment in alchemy that can transcend the logic of the gods? It's intelligent. This world isn't strangely fantastic.

との約束の時間より10分も早く、先駆都市ミケランジェロの時計台についた。 『天球まかせな時計台』 それは巨大な四角の時計台を中心に、星を模造した物体がふよふよと周回している。どんな原理で成り立っているのか定かではないが、なかなか幻想的な造形だ。 「なんだか人が多いなぁ」 そんな独特な形をした建物のため、集合場所の目印にする たちは到着してないか......」 錬金でもするかな。 この待ち合わせ場所に辿り着く途中、色とりどりの花が咲き誇るプランターを見かけ、周辺の花壇などを採取したら雑草を15個手に入れることができたので、それらを錬金して時間を潰そう。 『銅の天秤』を取り出し、『雑草』×5を左の皿に載せていく。 上位変換をする前にっと。 「変革の銅法」 錬金スキルLv3で習得したアビリティを発動してみる。 MPを消費して変換の成功率を上昇させる。 MP30 → 25に減少した。 消費MPは5か。 「変革の銅法」を発動すると、天秤の左皿には火の粉のような青い煌めきが宿った。 「よし」 なんだか多数の視線を感じるけど、俺は構わず錬金を続ける。 どうせ人気のないゴミ錬金スキルを扱っている俺が物珍しいんだろう。 よしよし。記録されたレシピ通りの結果だ。 おれはこの調子で『変革の銅法』を発動しながら、雑草を合計15個『上位変換』して、『 残りのMPは10。 あとは......『汚水』を作る。 左皿に『水』×10を注いでいく。 水球体が『水』の数を増やしていくと同時に巨大化し、天秤もサイズに合わせて大きくなっていく。 「失敗は成功の王道」 スキル錬金Lv6で習得したアビリティを試してみる。 MPを消費して、変換の失敗率を上昇させる効果だ。 MPは10 → 0になってしまった。 だがこれで、失敗を狙い、『汚水』生成を狙う。 左のお皿に赤い火の粉がパチパチと宿る。 よし。 結果は。 :『水』×10 → 『汚水』×5 上位変換に失敗しました: イイ感じだ。 計算通り、『汚水』を生成することができた。 「ここからが本番か」 『銅の合成釜』を取り出し、『汚水』と『 の涙』の素材となる、緑色の水『浄化水』を3つ生成する。 釜の温度調整やかき混ぜるタイミングは、輝剣屋スキル☆ジョージで 「ふぅ......」 最後の仕上げこそ、ミスは許されない。 何やら周囲がざわざわしているが、気にしている場合ではない。 俺は青い石っころ『スライムの核』を『銅の合成釜』にポチャンと落す。 続いて、『浄化水』をビンから開けて、トクトクと注ぐ。 まずは高温で煮込み、『スライムの核』の青色がじんわりと広がっていったのを確認。そして、手早く釜の温度を下げる。 今回はプスプスという不快な音はしなかった。 やはり前回は高温での時間が長かったのだろう。 そのまましばらく、『かき混ぜ棒』で釜をじっくりまったり回していく。 仕上げの青い煙がモクーっと発生し。 :浄化水+スライムの核 → 「おおー」 緑に輝く小ビンにつまった『 さっき作った『翡翠の涙+1』よりも性能が良いようだ。 使用したときのHP回復量が200と増えている。 の涙』を追加で2つ作っていき、計3個の『翡翠の涙』の製作に成功した。 「......麗しき姫。キミはそこで何をしているんだい?」 一通り、錬金を終了したとこで、声をかけられた。 ふと視線をそちらに向けると、そこには魔導師風のローブを着こんだ、赤髪の高校生ぐらいの少年がいた。 よく見ると、俺の周囲にはチラチラとこちらに視線を向けつつも様子を 「あ、あいつ! 抜け駆けしやがった」 「なら、お前が話しかけにいけよ」 「いや、でもあんなに可愛い子に......」 とか、コソコソしている。 赤髪の魔導師くんと俺の成り行きが微妙に注目されている。 「ヒトを待っています」 魔導師くんの質問には無難にそう答えておく。 「ふむぅ。こんなにもお美しい雌花を、有象無象が闊歩する庭園に放っておくなど、言語道断だ」 「は、はい?」 「キミのような愛くるしい少女を、待たせる 「どうだろう、ここは『眠らずの魔導師』と謳われたボクと一緒に冒険をしてみないか?」 なに、眠らずの魔導師とか。 ちょっとかっこ、痛々しいわ。 「約束をしているので......」 「なんたる心の清さ! キミを待たせている、不当な輩に義理を通すその姿勢はまさに聖童女。時間がないのであればフレンド登録だけでもどうだろうか、我が姫?」 そう畏まって、膝をつきキザったらしく目線を同じ位置に持ってくる、眠らずの魔導師くん。 「なっ。あいつフレンド申請しやがった」 「こうしちゃ、いられない! 俺も参戦だ」 「あ、あのっいい天気ですね? ボクとフレンドになりませんか?」 「おれとフレンドになってくれ!」 「ボ、ボ、ボクともな、な、なってください」 「ふひっ。ロリ少女ぐひっ。ペロペロしたい......」 たちが取り囲んできて、一気にフレンド申請が飛んできた。 「な、なんだキミたちは! 今はこのボクが、天使な姫君と話しているのだぞ! 無粋な真似はやめたまへ!」 眠らずの魔導師くんが抗議の声をあげるが、誰も聞きやしない。 俺はどう対応すればいいのか迷う。 最後の奴とか、ちょっと危ない発言をしていた気がするしな......。 動揺しつつも周囲に目を走らせる。 何か良い対応方法はないのか。 すると、よく見慣れた顔ぶれの二人組が目に入った。 こちらの騒ぎを遠目でおもしろそうに見物している。 待ち合わせの約束をしていた、夕輝と晃夜だ。 あいつらも、リアルの姿をそのまま転写してキャラクリをしたのか。 俺は群れる傭兵の輪から、思わず叫んでしまった。 すると二人は一瞬、驚いたように顔を見合わせ、頭の上にはてなマークを乗せたみたいな顔をしだす。 周囲の傭兵共も、おれの視線の先を追いかけ、 二人の容姿は端的に言い表すと、イケメンが夕輝でメガネイケメンが晃夜だ。 そんな二人を品定めするように、周囲の傭兵がつぶやく。 「なんだ、あの二人が天使ちゃんを待たせていた奴らなのか?」 「なんか気に食わない顔だな」 「ロリコンに正義の鉄槌を」 口々に二人に対する、ディスりがまき散らされる。 唯一、反応が違ったのは、眠らずの魔導師君だった。 「そういうことか。そういうことなのか。これは運命としか言いようがないな。くははっ」 そう顔を右手で押さえながら、ブツブツと呟き体を震わしている。 「世紀末の終焉を担うにふさわしい配役だな」 かっこい、気味の悪い台詞を吐き、彼は盛大に侮蔑のこもった笑い声を上げた。 「くはははははははっこれはおもしろい!」 「可憐な乙女を野蛮な野に放置している、不貞の輩は誰かと思っていたら。道理で納得。これはこれは【百騎夜行】のユウコウではないか。これは傑作だぁ」 両手を広げ、大演説をするような身振りで夕輝と晃夜に絡んでいった。 なんとも挑発的なモノ言いで。 「コウ、眠らずの魔導師さんは、何をわけのわからないことを言ってるんだろ?」 「放っておけばいい、ユウ。あいつの頭がおかしいのは周知の事実」 「貴様らの愚かさには呆れるな。ボクの劫火に焼き尽くされないと、乙女を待ちぼうけさせた罪深さに気付けないらしい」 「【百鬼夜行】のグレンさん。顔を突き合わせる度に、ボクらに絡むのはやめてくれないかな?」 夕輝が好戦的な魔導師くんに呆れ気味に発言を返す。 の名前が似ているだけで気に食わないとか......どっちが愚かなんだか」 メガネをクイッと持ち上げて、表情を一切変えずに そう言い放ち、眠らずの魔導師くんはローブをはためかせる。 「人に仇成す子鬼がさえずるね」 「人語を解す知能すらない鬼さん、手のなるほうへー」 は腰に携えている剣に手が伸び、晃夜は首をコキコキとならしている。 「燃えて後悔しろ」 「そこの少女に萌えてたのは、お前のほうだろ?」 魔導師くんが長杖を構えるのに呼応して、夕輝と晃夜も戦闘態勢に入った。 夕輝は盾と剣。晃夜は杖......と 「ペナルティどころか瞬殺されるぞ」 一触即発な両者にざわつく外野。 プレイヤー同士の戦いを察知すると、制裁を下すという なんだかよくわからんが、こうなったのにも俺の責任があるかもしれない。 なんとか解決できないものか。 眠らずの魔導師くんは、何故か知らんが俺を待たせてしまった そもそも、この可愛らしい容姿のせいで招いた事象だ。 ならば、この外見を利用するしかない。 俺はあらん限りの声を絞りながら、自分を取り囲む 「ふひっ。天使ちゃんに触れちゃったぽ」 気色悪い声が聞こえたが今はスルーだ。 俺の突飛な行動に、臨戦態勢になっている三人がこちらへと目を向けてくれる。 「この子、さっきから誰なんだろ。コウの知り合い?」 「いや、俺にはこんな知り合い......ん、よく見ると......」 二人はまだクラスメイトにして親友である俺だと気付いてないようだ。だが、説明しているヒマはない。 今はこうするしかない。 の腰にしがみつく。 必殺、純真無垢な美少女の叫び。 あれだろ、ちびっこってこういう甘え方するよね? この可愛さにひれ伏せろ。 そして事態よ終息してくれ。 しかし、俺の予想に反して、両者とも武器を納めてはくれない。 なんか眠らず君とか、いっそう険しく獰猛な顔になってる。 なぜだ。 少なくとも俺だったら、美少女にこんな感じで訴えられたら、美少女側に加勢するか、戦意など萎えて美少女っぷりをじっくりと観察、堪能するのに。 そうだ。美少女が守ろうとしている者を一緒に守れば、美少女の好感度だって上がるし、お近づきになれるかもしれないじゃないか。 可愛い女子が大切だって訴えるモノは、万物共有の財産になるのではないのか? もっと大切アピールすればいいのか。 絆アピールが重要なんだな。 適当に思い出話を盛り込んでいこう。 だって気付くだろうし、一石二鳥だ。 「ユウおにいちゃんは、プールで泳ぎ方を丁寧に教えてくれる優しいお兄ちゃんなの!」 夏季プールの授業で、ひらおよぎを如何に長くできるかのコツを教えてくれたよな。 「コウおにいちゃんは、おもしろいアニメとかマンガとか教えてくれるの!」 あ、まだ借りたマンガ返してなかったわ。すまんな。 これで、一件落着だな。 「おいおい、美少女とプールで、しかも泳ぎ方を手取り足とり指導だと?」 「うらやましすぎるぜ」 「美少女のスクミズ......まだ未成熟なボディ」 「死刑確定だな」 「まてまて、おれはさりげなく自分好みのオタク調教してる、メガネの方が罪深い気がする」 「確かに。俺もあんな美少女と好きなアニメの会話を花咲かせたい」 「..................」 「............」 !」」」」 ......。 いや、待て。肝心の眠らずの魔導師くんの様子はどうだ? こめかみからビキビキと音が鳴りそうなぐらい、険しい顔をしていた。 「貴様らというやつは! いたいけな少女になんてことを! 眠らずの魔導師、グレンが成敗する!」 なんでだ(真顔)。 ていうかこのゲーム、ロリコン多いな。 ふぅ、おちつけ。 まだ打開策がどこかに残されているはず。 おれは、眠らずの魔導師くんの前にシュタっと移動する。 を遮るように。 「愛しの姫。そこをどいてくれ。ボクにはやらねばならない使命があるんだ」 「ユウおにいちゃんと、コウおにいちゃんをいじめるの?」 ここに解決のカギがあるはずだ。 「奴らはキミにしてはいけない事をしてしまったのだよ。成敗せねばならない」 「でも、眠らずの魔導師さんは強いのでしょ?」 そうだ。こいつは自尊心が強そうだ。 「むっ。そ、そうだな」 「強くてかっこいい、眠らずの魔導師さんは弱い者いじめしない?」 これだ。自尊心をくすぐる説得だ。 「かっこいい......だと?」 何かに胸を射抜かれたかのように、眠らずの魔導師くんは自身の胸を両手でつかみガクガクと震え出した。 「はっ。ボクとしたことが......」 「眠らずの魔導師さんはいい人?」 「あ、あぁ。ボクはキミの言う通り、強くてカッコイイ眠らずの魔導師グレンだ!」 「弱い者いじめもしない?」 「あぁ! あぁ! そうだとも! 【百騎夜行】の諸君は弱者だからな。今回は愛しの姫に免じて、見逃してやろう!」 チョロいぜ、作戦成功。 「な! グレンくんは、ボクたちが弱いとでも?」 「待て、ユウ。ここは引こう」 「何を言ってるんだよ、コウ」 がメガネをクイっとあげながら、俺を見つめてくる。 「コウおにいちゃんの言う通りだよ。では眠らずの魔導師さん。またね」 の手を取って早々とこの場からの離脱を図る。 「あぁ、俺も美少女に手を引かれたい......」 怨嗟のような声を背後に取り残して、その場を移動した。 場所は変わって『始まりの草原』。 「っと、そろそろ事情を話してもらってもいいかな、お嬢さん」 の方は......うーん。いつも通り、考えが読み取りにくい無表情だが、なんとなく気付いていそう。 正直、ゲーム内とはいえ、変わり果ててしまった俺の姿を二人が見て、どんな反応を示すか怖かったのだが。 どさくさのような邂逅を経て、少々ふっきれた。 この件に関しては眠らずの魔導師くんに感謝しなければならないかも。 俺は二人を交互に指さす。 は、小さい頃の俺の顔を知らないだろ」 俺の幼少期が、こんな美少女だったら怖いわ。 「いや、そんなことは......」 なの? 訊太郎がボク達をからかうために寄越した刺客じゃなくて?」 物騒だなおい。 じゃないから、そんなことはしない」 「あ、一理あるかも。でもなぁ」 「おい、この知的なクールメガネである俺を二人ともなんだと思ってるんだ」 この流れでいけば、すぐに俺だと信じてもらえそうだったので、切り札を出しておくか。 「『世界同盟』って言えばわかるか?」 これは俺達がまだ中学生の頃、アホな同盟を立ちあげたときの名称だ。この3人しか知らない、恥ずかしい黒歴史である。 が信じてくれたところで、俺はさっそくさっきの件について尋ねてみる。 「いきなりだけど、あの眠らずの魔導師くんと、二人は何か因縁でもあるのか?」 「あぁ、あっちが一方的につっかかってくるだけなんだけどね」 宣戦布告......。 「さすがPvP推奨のVRMMO......」 、『百騎夜行』に入らないか?」 「いずれは志を共にする騎士道精神にあふれたヒトたち100人で、百騎夜行を起こすのさ」 「騎士道精神って......」 って、夕輝と晃夜の二人だけなのか?」 「いや、団員は俺たち含めて5人だね」 二人以外にも三人のメンバーがいるのか。 気心知れたこいつらだけなら何も問題ないのだが、初心者の俺が入っても迷惑がかかるかもしれない。彼らはベータテスターでもあるわけだし。 「しばらく、このゲームに慣れるまで待ってくれないか?」 「うん、もちろん」 そんな危険地に誘おうとしていたわけですか、お前らは。 「あはは。でも楽しいよ?」 くったくのない笑みを浮かべる夕輝。 「あぁ、楽しいぜ」 賛同するように、凄惨な笑みを張り付けた晃夜。 まぁ、確かに楽しそうではあるが。 プレイヤー同士での抗争ってことは、人VS人であって、それなりに恨みとかトラブルとか起きそうだけどな。 「そういえば、どうして宣戦布告? だっけ。なんでそんなことに?」 「あぁ。あちらさんの傭兵団の名前が『百 百鬼夜行と百騎夜行。 鬼と騎士。 「眠らずの魔導師君いわく、名前が似てて判別がつきにくい。同じ がそう締めくくる。 「はぁー。相手の規模はどれぐらい?」 「団員は30名。ボクたちの6倍の規模だね」 「あいつは、言動はアレだが、強い」 「ログインしっぱなしでね。眠ってないんじゃないかって言われているのが、眠らずの魔導師と囁かれている由縁だよ」 「早い話が、廃人、ヘビィプレイヤーってわけだ」 「強い廃プレイヤーが集結していくってわけだ」 「やばいじゃん......そもそもそんなに力の差があるのに『戦争』とか成り立つわけ? 一方的ないじめになるんじゃ」 「確かに数の有利はあるし正直キツイけど、そこはちゃんと戦争システム、ルールがあるからな」 「ま、この話は後ででもいいだろう」 「それより今、話すべきことは」 「それもそうだ。こんなとこで突っ立ってるより、早く冒険しにいこうぜ」 せっかくクラン・クランを始めて、晃夜や夕輝と一緒に遊べるんだ。 早く冒険に出たかったのは俺だけではなかったようなので、意気揚々と二人を誘う。 何故か、おれの言動に溜息をつくメガネイケメンの晃夜。 それに苦笑いで返す夕輝。 「なんだなんだ。この世界の先輩として、初心者の俺を案内してくれるために一緒にいるんじゃないのか?」 「それは、そうなんだけどね」 に少女姿で冗談めいて平伏してみせる。 「あはは。ボクたちが気にしてるのはそこじゃないんだけどね」 「とりあえず、この『始まりの草原』を南に進むと『ミソラの森』っていうフィールドがあるんだ。そこにでもいこうか」 「ミソラの森? どんな森なんだ?」 「賢者ミソラが治めている森と言われているな」 賢者の住まう森とかファンタジーの定番でなかなかわくわくするな。 「でもまぁ、まだ誰もその賢者と 「早い話が、『ただの森』だな」 「賢者ミソラがいるっていう情報も、NPCが言っていたことらしいし」 「情報に不確定要素があるってことだ」 「そもそも、こんな初期街の近くの森じゃ探索してる 「謎要素が多いからな、クラン・クランは」 「謎要素といえば」 呆れるように晃夜は言い放った。 「早い話が、性別詐称不可のこのゲームで」 は女子の姿なのかな? しかも、小学生ぐらいの少女姿だし」 あまりに自然体な二人を目の前に、ごまかせると思っていたが。 やはり無理があるようだった。 H40 MP25 力1 魔力14 防御2 魔防8 素早さ53 知力77 所持金 200エソ。 頭:なし 胴:すすけた外套 腕:すすけた皮手袋 足:すすけた革靴 左手:なし アクセサリ:なし スキルポイント:7 称号:老練たる少女 スキルポイント取得3倍

I arrived at the clockstand in the pioneer city of Michelangelo 10 minutes earlier than I promised Yuki and Koya. "Ten Ball Deceptive Clock Stand" It revolves around a giant square clockstand with objects that imitate stars. I'm not sure what principle it's made up of, but it's quite a fantastic shape. "There's kind of a lot of people" Due to the unique shape of the building, there are quite a few mercenaries (players) to mark the rendezvous point. "I knew you hadn't arrived yet..." I think I'll do the alchemy. On the way to this rendezvous point, I saw a planter with colorful flowers, and once I had collected the surrounding flower beds and so on, I could get 15 weeds, so let's alchemize them and kill time. Remove the "Copper Balance" and place the "Weed" x5 on the left plate. before making a superior conversion. "Copper Law of Change" Try activating the abilities acquired with Alchemy Skill LV3. Consume MP to increase conversion success. MP30 25. Is the MP consumed 5? Activating the "Copper Method of Transformation," the left plate of the balance dwelt on a blue brilliance like firepowder. "Okay." I feel a lot of gaze, but I don't mind continuing with the alchemy. I guess I'm the rare one dealing with unpopular garbage alchemy skills anyway. All right, all right. Results as recorded in the recipe. While I activate the Copper of Change method at this rate, I convert a total of 15 weeds to "Top Conversion" The remaining MP is 10. And then... make 'dirty water'. Pour 'water' x 10 onto the left dish. As the water balloon increases the number of 'waters', it becomes huge, and the balance grows to fit the size. "Failure is the King's Road to Success" Try the abilities acquired with Skill Alchemy LV6. The effect of consuming MP to increase the conversion failure rate. MP went to 10 0. But now, we aim for failure, and we aim for 'sewage' generation. A red firepowder dwells on the plate on the left. All right. The result. : "Water" x 10 "Sewage" x 5 Top conversion failed: It feels good. As calculated, 'sewage' could be generated. "Is this where it comes from?" Remove "Copper Synthetic Cauldron", add "Sewage" and "Clean Grass (Clear Leaf)" with bochan and mix. In this way, three pieces of green water, "purified water", are safely used as the material for "Emerald (Emerald) Tears". Temperature adjustment and timing of stirring in the cauldron is quite concentrated, though I got the hang of it with the Row (Odd) alchemy at Hui Ken Shop Skill George. "Phew..." It is the last finish that makes mistakes unacceptable. Somehow the surroundings are bothering me, but not if I care. I drop the blue stone "Nucleus of Slime" into the "Copper Synthetic Cauldron" Pochan. Then open the 'purified water' from the bottle and pour it with toctok. First, it simmered at high temperatures, confirming that the blue colour of "The nucleus of the slime" spread twitchy. And quickly lower the temperature of the kettle. This time I didn't make an unpleasant noise called Pussy. I guess I had a long time at high temperatures last time. As it is for a while, turn the cauldron tightly with the 'stirring stick'. The blue smoke in the finish produces moku. : Purified Water + Nucleus of Slime Emerald (Emerald) Tears: "Ooh." Observe with "Emerald (Emerald) Tears + 2" stuck in a small green bin. Looks like it performs better than the 'Emerald Tears +1' I just made. HP recovery is increased by 200 when used. In the same procedure, I made two additional Tears of Emerald, and successfully produced a total of three Tears of Emerald. "... Princess Reiki. What are you doing there? As a matter of fact, when I finished the alchemy, I was called out. When I turned my gaze to you, there was a boy about a red-haired high school student who wore a magic conductor-style robe. If you look closely, there were a few mercenaries (players) around me who were looking at me with a flicker. "Ah, that guy! Running away." "Then you go talk to him." "No, but to such a pretty girl..." Like, I'm so fucking shitty. Red-haired magician Kun and I have received subtle attention. "Waiting for a human" I will answer that without difficulty to your questions, Mage Master. "Hmm. Leaving such beautiful female flowers in a garden with elephants walking in the open." "Yes? "The person who keeps you waiting for a loving girl like you is not a lowlife." "I don't know, why don't we go on an adventure here with me, who's been told 'The Instructor Without Sleep'? What, with a sleepless magician? Hey, cool, that hurts. "Because I'm making a promise..." "What clarity of heart! I'm keeping you waiting, that attitude of putting you through an unjust woman is exactly Holy Girl. If you don't have time, why don't you just register your friend, my princess? So awed, I bring my gaze to the same position on my knees like a shiny, sleepless magician. "Oh, my God. He applied for a friend." "This way, I can't stay! I'm in the war too." "Oh, that's a lovely day, isn't it? Would you like to be friends with me? "Be friends with me! "Bo, Bo, me, too, please, be" "Phew. Lori Girl Gu Hik. I want to pepper......" The mercenaries (players) surrounded us, as followed by the sleepless Mage Master, and at once the friendship application flew in. "Hey, you guys! Now I'm talking to the angel princess! Stop impertinent imitation. Occasionally! A sleepless magician speaks out in protest, but no one listens. I wonder what to do. I think he was making a little dangerous remark about the last guy or something... Run your eyes around you even as you get upset. Is there any good way to deal with it? Then a pair of familiar facial rashes entered my eyes. I'm looking at this noise in a far-sighted and funny way. I promised to meet you, it's Evening Fai and Shaking Night. Did those guys also do a character clip transcribing what they looked like in real life? I screamed unexpectedly from the hordes of mercenaries. Then, for a moment, the two look at each other as if they were surprised and put a fitting mark on their heads. All the mercenaries around them follow my gaze and see Yuki and Koya. The look of the two is, to put it bluntly, a handsome man is even-haired and a glass-looking man is shaking at night. Mercenaries around them crush, as they ordain those two. "What, those two were the ones who kept Angel waiting? "You look like you don't care." "Give Loricon the Hammer of Justice." Disruption is scattered against the two of us. The only thing that made me react differently was you, the sleepless magician. "Is that what you mean? Is that what this is about? All I can say is that this is fate. Kuhaha." Yes, he's shaking his bumps and squeaking his body while holding his face with his right hand. "You're a worthy servant at the end of the century." Cool, he threw up a creepy dialogue, and he gave a grand scornful laugh. "Kuhahahahahahaha this is hilarious! "I'm leaving my poor maiden in a savage wilderness, if I thought the infidel was someone. Reasonable and convincing. Isn't this a [hundred rides nocturnal] yukou? This is a masterpiece." He spread his hands, gestured like he was giving a big speech and tangled up in the evening glow and shaking night. What a provocative thing to say. "Koo, what's a sleepless magician saying you don't know? "You can leave me alone, Yu. It's a well-known fact he's out of his mind." "Don't be shy of your stupidity. If they don't burn me down, they won't realize the sin that kept the maiden waiting." "Mr. Glenn from [Hundred Nights]. Whenever you poke me in the face, will you stop interfering with us? Evening Fai returns her remarks to the belligerent wizard. "I don't care which one of us is stupider just because the name of your mercenary regiment (clan) called [Hundred Ghosts (...) Night Trip] is similar to [Hundred Ghosts (...) Night Trip]" Quickly lift up your glasses and repeat your words to Yuki's remarks without changing your expression. Saying so, the sleepless magician tempts the robe. "A child who hates men whimpers." "A ghost who doesn't even have the intelligence to solve a humanistic language, to the point of his hand -" Both of them, Yuki reaches for the sword he carries on his hips and shakes his neck at night. "Burn and regret it" "You were the one who adored the girl there, weren't you? Evening Fai and Shaking Night also entered the battle posture in response to the Magic Master putting up a long wand. Evening Fai is a shield and sword. Wand at night... and caged hands (knuckles)? "Instead of a penalty, they'll kill you instantly." An outfield obsessed with both one-touch immediacies. When players perceive a battle between themselves, the Divine Soldier (Deus) is called to impose sanctions. I don't know what it is, but I might be responsible for what happened. Something you can't fix? The sleepless magician is angry at Evening Fai (Yuki) and Shaking Night (Koya), who for some reason kept me waiting. In the first place, it's an event I invited because of this adorable look. Then we'll have to take advantage of this look. I squeeze my voice and squeeze all the mercenaries (players) surrounding me. "Phew. I touched Angel Po." I heard a disgusting voice but now it's through. The three men in a state of war turn to me for my abrupt actions. "Who is this kid from earlier? You know Koo? "No, I know him like this... well, if you look closely..." You two still don't seem to realize it's me being my best friend as a classmate. But there's no hippo explaining it. This is the only way to do it now. I cling to my waist at night. A special, innocent scream of a beautiful girl. That's it, this is how chicks are sweet, isn't it? Get down on this cuteness. And here's the thing. I need you to rest. But contrary to my expectations, neither of you will deliver your weapons. I don't sleep with you or anything. You look so rugged and fierce. Why. At least if I were you, if a pretty girl sues me like this, I'd join the pretty girl side, or I'd shrivel and observe and indulge in beautiful girls. That's right. If we protect the beautiful girl together, we might be able to get closer to her. Wouldn't a thing that complains that a pretty girl is important be the property of sharing everything? Should I appeal more importantly? Bond appeal is important. Let's include memorabilia appropriately. That way you'll both realize I'm Shintaro, and I'm two birds with one stone. "Yu, you're a sweet brother who teaches you how to swim carefully in the pool! You taught me some tricks about how you can keep Hiragano in summer pool class. "Koo, you can tell me about funny cartoons and cartoons! Oh, I didn't return the manga I borrowed yet. I'm sorry. Now you're settled. "Come on, in the pool with a beautiful girl, and you think it's a hands-on instruction on how to swim? "I'm so proud of you." "Beautiful girl squirting...... still immature body" "The death penalty is confirmed." "Seriously, I'm subtly teaching my favorite geek, I feel guiltier about glasses" "Sure. I want to blossom my favorite animated conversation with such a beautiful girl, too." .................. ............ "" "Guilty!" " ...... No, wait. How's the sleepless magician at heart? He looked so rugged that the crisp sound seemed to ring from his temples. "You guys! Oh, my God, to the girl you want! Sleepless Magic Instructor, Glenn succeeds and loses! Why (true face). That's a lot of Kako games, Loricon. Phew, take it easy. There must still be some way left to open it. I travel to Stuart before my sleepless magician. So as to block the evening glow and the shaking night. "My dear princess. Get out of the way. I have a mission to do." "Yu, are you messing with me, Kou? There must be a key to the solution here. "They did something you shouldn't have done. We must succeed." "But a sleepless magician is strong, isn't he? Yeah. This guy seems to have a lot of self-esteem. "Mm-hmm. Well, yeah." "Strong and cool, the sleepless magician doesn't bully the weak? This is it. It's a persuasion that tickles my self-esteem. "Cool...... you say? As if he had been shot through the chest by something, the insomniac magician shook out his chest with both hands. "Ha. Something bothered me..." "Is Mr. Sleepless Mage a good man? "Ah, ah. I'm Glenn, a strong, cool, sleepless magician, just like you said! "The weak don't bully either? "Aah! Aah! That's right! [Hundred Rides of Night] You are weak. This time, spare my beloved princess, and let's miss it! Chocolate, successful operation. "Nah! Glenn thinks we're weak? "Wait, Yu. Let's pull here." "What are you talking about, Koo?" Shaking Night stares at me as I quicken up my glasses. "Koo, you're right. Then you're a sleepless magician. See you later." That is what I left behind, and I will take Evening Fai (Yuki) and Shaking Night (Koya) hands to get out of this place early. "Oh, I want a pretty girl to pull my hand too..." I left my resentful voice behind and moved the scene. The place changed to 'Beginning Meadows'. "Hey, it's time for you to tell me what's going on, lady." If you're shaking at night... hmm. As usual, the thoughts are hard to read faceless, but I think I'm noticing them somehow. Honestly, even though it's in the game, I was afraid that you two would see what I looked like that had changed. After a rough encounter, I swept up a little. I may have to thank my sleepless magician on this matter. I point to the two of them alternately. "Hey! In the first place, you don't know my face when I was little." I'd be scared if my childhood was such a beautiful girl. "No, that's not..." "What, are you really Shintaro? Not the assassin Shintaro sent over to make fun of us? That's a mess. Hey. "I won't do that because it's not a night of shaking." "Oh, maybe it makes sense. But hey." "Hey, what do you both think of me as these intelligent cool glasses?" With this flow, you seemed to believe it was me right away, so do you want me to give you a trump card? "You know what I mean when I say 'World Alliance'? This is the name we used to have when we were in middle school, when we had this stupid alliance. It is an embarrassing black history that only these three know. Evening Fai finally believed me, and I'm going to ask her about what happened earlier. "All of a sudden, is that sleepless magician and the two of you also responsible for something? "Oh, that's just gonna stick to me unilaterally," Declaration of war....... "That's the PvP recommended VRMMO......" "Yes, would Shintaro join our mercenary regiment (Clan), The Hundred Rides of Night?" "One hundred human beings in a chivalrous spirit, one hundred rides a night." "Chivalry..." "Is your mercenary regiment (clan) just the two of you, Evening Fai and Shaking Night? "No, there are five members, including us." Are there three other members besides the two? Nothing's wrong with just these mind-blowing guys, but if I'm a beginner, it could be annoying. They're also beta testers. "Can you wait until I get used to this game for a while? "Yeah, sure." Were you trying to invite me to such a dangerous place, you guys? "Haha. But it's fun, right? Evening glow with a total grin. Oh, it's fun. As I agree, a wobbly night with a miserable grin. Well, it does seem like fun. Fighting between players means that people are VS people, and there's going to be a lot of resentment and trouble. "Speaking of which, why declare war? Is that it? Why would you do that? "Ah. The name of your mercenary regiment over there is' Hundred Ghosts (...) Night Trip '." A hundred nights and a hundred rides. Ghosts and knights. "Sleepless magician, you say, names are similar and hard to discern. It would be offensive to be mistaken for the same mercenary regiment (clan). The wicked ghosts are better than the knights who wave down the sword of hypocrisy, or something." That concludes the night of shaking. "Huh. How big is your opponent? "There are 30 members. That's six times the size of us." "He is strong, though he is." "Keep me logged in. They say you're not asleep because you're whispered to be a sleepless magician." "There's an early story. Abandoned people, snake players." "Strong abandoned players are coming together." "Shit...... there's so much difference in power in the first place, so it can form a 'war' or something? Don't be a one-sided bully." "Sure, there's a number of advantages, and to be honest, it's tight, but there's a proper war system, rules." "You can talk about this later." "What more should we talk about now?" "So is that. Let's go on an adventure faster than we're standing here." Because of this, I can start clan clan and play with shaky nights and evenings. Seems like I wasn't the only one who wanted to go on an adventure early, so I invite the two of you out of my temper. For some reason, a shaky night of glasses sighing at my words and deeds. Besides, Evening Fai returns it with a bitter laugh. "What the fuck? As seniors in this world, aren't you with me to guide me through novice? "That's true." Let her lie flat in a girl's face at night. "Haha. That's not what we care about." "In the meantime, going south on this' beginnings meadow 'there's a field called' Mithola Forest '. Shall we go there?" "Missora Forest? What kind of forest is that? Sage Mithola's ruling the woods, they say. Don't get quite excited about the woods where the sage lives and fantasy classics. "But, well, it seems no one has been able to meet with that sage yet (...)" "Quick story, it's just the woods." "The information that there is a wise man, Mithola, seems to be what NPC said." "There's an element of uncertainty in the information." "In the first place, there must be a lot of mercenaries (players) exploring in the woods near these early cities. It's funny how no one can encounter that sage." "There are many mysterious elements, Clan Clan." "Speaking of mysterious elements" I let go of the shaking night so that I could be stunned. "There's an early story in this game that can't be called gender fraud" "Why does Shintaro look like a girl? Besides, she looks like a little girl in elementary school." Though I thought it would deceive two too natural people in front of me. It still seemed impossible. H40 MP25 Power 1 Magic 14 Defense 2 Demon Defense 8 Quickness 53 Intelligence 77 Possession 200 eso. Head: None Torso: Soaked coat Arm: Soaked Skin Gloves Foot: Soaked Leather Shoes Left Hand: None Accessories: None Skill Points: 7 Title: 3x Old Skill Points for Girls

185話 支配師の始まり 呪いの雪国ポーンセントの街が本来の姿に戻った事で、一件落着というわけにはいかなかった。どのようにして『白青の雪姫ブルーホワイト』を攻略したのか、と攻略を目指していた これで少しでも錬金術が日の目を見ればよいのだけれど......と考えていれば、隣にいるジョージからのぼやきも止まらなかった。 「あぁん......もぉん、結局あちき達の『冬の落とし子』は回収できなかったわねぇん......」 輝剣屋スキル☆ジョージに戻ってもオカマの嘆きは続いたので、俺はそれとなくフォローを入れておく。 「また一緒に作ろうよ。大丈夫、俺はいつでも協力するし」 「あらぁん! 天使ちゅわんがそう言ってくれるならぁん、あちきご機嫌♪」 「『冬の落とし子』の代わりと言ってはなんだけど、変わったアイテムもゲットできたわけだしな」 そう言って俺はインベントリから、白青の雪姫ブルーホワイト戦を終えた後にドロップしたアイテムを取り出す。そしてデイモンド師匠から譲り受けた『 【剥製の雪姫ブルーホワイトの抜け殻。精密にして精緻に作られた美しき人形は、人間による技術で再現する事は不可能に近い】 【極めて魔道人形に適した素体と言える】 写真を手渡した後、『白青の雪姫ブルーホワイト』は一切動かなくなったかと思えば、アイテム化してしまったのだ。どうやらこのままの状態だと妙にリアルな等身大のお人形として、家具などに分類されるアイテム扱いらしい。 ちなみに『白青の雪姫ブルーホワイト』は二度とボスキャラとしてリポップする事もなくなり、ポーンセントに黒い雪が降らなくなった。 ともかく、このアイテム。 ただのインテリアで終わるような代物ではないはずだ。 俺は手元にある『錬金術の古書〈人形の支配師〉』を見つめる。 この古書を見て、錬金術士として胸が躍らないはずがない。 おそらくだが、『雪姫人形』に深く結びついた何かを実現できるに違いない。 期待と興奮で破裂しそうになりかねない頭を一度冷やす。冷静にならねば、錬金道を極める事はできないのだ。 突然に黒い笑みを浮かべてしまったからだろうか。 傍にいたジュンヤ君が怪訝な顔をする。対するミナは『天士さまの大事な錬金術のお時間が来ました。みなさん、くれぐれも邪魔をしないように』と勝手知ったる優雅な態度で、トワさんやジュンヤ君を後ろに下がらせる。ジョージはといえば、いつもの如くカウンターで肘を突きながら、無駄に目をキラキラさせてこちらを見ている。 』を紐解いた。 三つのアビリティを習得し、それぞれの効果を吟味する。 まずは一つ目の『 【古く、想いが込められた人形には自然と心が宿る。心を持つ人形とある程度の会話、意思疎通ができるアビリティ】 【人形の心を手に入れるための、等価交換を成立させるためのアビリティ】 これが笑わずにいられようか。 魔導人形とはすなわち、人間では到底不可能な事も可能とせしめる、不屈の物質。脆弱な人の身では生存不可な環境下でも探索をやり遂げ、老いで朽ちゆく人に反し、永い時の狭間で遺跡の守護を司る事もできる叡智の結晶。その希少な存在をこの手で作れる日がこようとは。 』、発動!」 俺は執刀医のごとく、洗練された手つきで右手を横に流す。 今、俺の両の手は赤黒い の素材になりうる鉱石類を選びましょう: 「ほう......ジュンヤくん、鉱石の準備を」 へ? と首を傾げる彼に、俺は有無を言わさぬ目付きで諭す。 キミは今、歴史が変わる瞬間に立ち会えている事を認識しているのか? と。 すると彼はこの場にいる重要性にようやく気付いたのか、慌ててインベントリを探る段階に移った。 次に魔導人形の素体となる『雪姫人形』に両手で触れてみる。 するとさっきまでは表記されていなかったステータスが、目の前に突然浮かびあがったではないか。 耐久値1200 → 心の開放時1800 殺傷値860 → 心の開放時1230 『急速冷却』『氷装弾』 『約束の千本針(心の開放時)』 『氷花』『魔氷の吐息』 『凍てつく血涙(心の開放時)』 好相性 氷・雪 開放可能な心 『白青の雪姫ブルーホワイトの心』 活動限界時間 ・・・ :耐久値、殺傷値、ギミックの威力は使用される『 これは......やはり、と言うべきか。 ステータスとログを読み終わった俺は、雪姫人形を魔導人形として運用できる、という確信に至った。 「すばらしい......託された心、存分に使わせてもらおう」 しかもステータスを見る限り、ブルーホワイトの心を持っているといないでは大きな差があるようだ。使えるギミック? も増減するようだし、カスタマイズ要素もありそうだ。 「問題は作れる『 となれば、素材となる鉱石選びも責任重大だ。 俺は真剣にジュンヤ君を見つめ、目を細める。対するジュンヤ君は『うぇ?』っと動揺したように奇声を小さく上げた。何とも情けないその反応に、俺はシャキッとしたまえと思いを込めて力強く頷く。 「ジュンヤくん。それでは、氷か雪にまつわる鉱石類を頼む」 好相性の項目には氷か雪と記されているのだ。この見解に間違いはないだろう。俺は気合いを入れて、『 』が最重要課題なのだ。 だというのに、ジュンヤ君は『え? えっと、雪? と氷の......?』などと逡巡している。一抹の不安を覚えた俺を察したのか、ミナが彼を咎めるような冷たい口調で言い放った。 「何をしてるのですか。天士さまにしっかりとした鉱石を渡してください」 ミナが更にジュンヤ君にプレッシャーをかけるように、じーっと見つめていく。 「いいのを渡せないと、天士さまに嫌われちゃいますよ?」 「ひ、ひぅっ」 ジュンヤ君は猛然となってインベントリを漁り出した。 頼むよジュンヤくん。キミの鉱石を見る目、信じてる。

187 185 Stories The Beginning Of The Ruler With the city of Pawn St., the cursed snowland, returning to its original form, there was no way to settle for one thing. He was questioned by the mercenaries (players) who were aiming to attack the White Blue Snow Princess Blue White. Now I wish Alchemy could have seen the day at all... but if I had thought about it, I wouldn't have stopped blurring from George next door either. "Awww, I couldn't recover my" Winter Dropper "everywhere after all..." Hui Sword Shop Skills Back at George, Okama's mourning continued, so I'll just put in a follow up. "We'll make it together again. It's okay. I'll be there any minute." "Alas! If that's what the angels say, I'm in a good mood." " "I don't know what to say about replacing 'Winter Dropper', but you could have gotten an unusual item, too." That said, I take the items dropped after the White Blue Snow Princess Blue White battle from my inventory. And don't forget to wear the Visitor's Mask (Visor), which Master Damon gave away, and examine the item with the Knowledge Eye, which can learn the second stage details. [Peeled snow princess blue white loose shell. Beautiful dolls made with precision and precision are nearly impossible to reproduce with human skill] [Can be said to be an extremely suitable body for demonic dolls] After handing over the photo, I wondered if "Snow Princess Blue White in White Blue" had stopped working at all, so I itemized it. Apparently, as a strangely realistic equal-sized doll in this condition, it handles items classified as furniture and such. By the way, "Snow Princess Blue White in White Blue" never popped again as a boss character, and it stopped snowing black on Pawn St. Anyway, this item. It shouldn't just be a substitute for ending up in the interior. I stare at the old alchemy book "The Doll Ruler" on hand. Looking at this ancient book, as an alchemist, you can't possibly not jump your chest. Perhaps, but you must be able to achieve something deeply tied to The Snow Princess Doll. Chill your head once it could burst with anticipation and excitement. If you stay calm, you won't be able to refine the Alchemy Path. Is it because I suddenly have a black grin? Junya, who was beside you, looks surprised. The opposing Mina said, 'The time has come for Heavenly Master's important alchemy. Ladies and gentlemen, stay out of the way' and let Mr. Twa and Junya back off with a graceful attitude you know on your own. Speaking of, George looks at this one with his eyes sparkling in vain, poking his elbow at the counter as usual. I breathed softly and tied up the "Alchemy Old Book (Alchemy Classica)". Mastery three abilities and taste the effects of each. Let's start with the first puppet talk. [The old, thought-provoked doll has nature and heart. Ability to have some conversation, communicate with dolls with minds] [Abilities for obtaining the mind of a doll, for establishing an equivalent exchange] Can this stay without laughing? A magic puppet is an immortal substance that makes it possible to do things that are impossible in humans. A crystal of wisdom that allows us to carry out our exploration even in environments that are not viable for the vulnerable, to defy the old and decaying, and to preside over the guardianship of ruins in the confines of eternity. I don't know if there will ever be a day when I can make that rare being with this hand. "" Magic Technician "Gifty," activated! As a surgeon, I flush my right hand sideways with sophisticated hands. Right now, my hands are all red and black and I'm shaking suspiciously. : Choose the ore that can be a material for the Magic Stone (Doll Core): "Hmm... Junya-kun, get ready for the ore" He leans his neck, and I tell him whether or not to say so. Do you recognize that you are now in the midst of a moment of change in history? and. Then he finally realized the importance of being on the spot and rushed to the stage of exploring the inventory. Next, touch the "Snow Princess Doll" with both hands, which becomes the primitive body of the magic doll. Then the status, which had not been indicated until just now, suddenly came up in front of me. Endurance value 1200 1800 when the mind is open Kill value 860 1230 when mind is open "Rapid Cooling," "Ice Loaded" "Promised Thousand Needles (When Open Mind)" "Ice Flowers," "Devil Ice Exhale." "Frozen Blood Tears (When My Heart Opens)" Good Compatibility Ice/Snow Openable Mind: White Blue Snow Princess Blue White Mind Activity Limit Time... : Endurance, Kill and Gimmick Power vary depending on the Magic Stone (Doll Core) used: Is this... should I still say? Having finished reading the status and logs, I became convinced that I could operate the Snow Princess doll as a magical guide. "Excellent...... entrusted heart, let me fully use it" Besides, as far as status goes, there seems to be a big difference if you don't have a blue white heart. Gimmicks that can be used? They also seem to increase or decrease, and there are likely to be customization elements. "Is the problem compatible with the quality of the Magic Stone (Doll Core) that can be made..." If so, the choice of ore to be a material is also a serious responsibility. I look seriously at you, Junya, and I narrow my eyes. Yes, Junya. You said, "Huh? 'I lowered my odd voice like I was all upset. What a pitiful reaction, I nod vigorously in a crisp manner. "Junya-kun. Now, I'd like some ore on ice or snow." Compatible items are marked as ice or snow. There will be no mistake in this view. I'm in the mood, staring at my hands with Demon Technician (Gifty) activated. The most important issue to make is the Magic Stone (Doll Core). Even so, Junya, you said, "Huh? Uh, snow? and of ice......? 'and so on. You guessed me for remembering a glimmer of anxiety, and said it away in a cold tone that Mina blamed him for. "What are you doing? Give Heavenly Master a solid ore." I will stare as Mina puts more pressure on you. "If you can't give me the good one, the Heavenly Master will hate you, won't he? "Hih, hih." Junya, you went wild and fished out the inventory. Please, Junya-kun. I see your ore, I believe it.

316話 デートの価値 (1) 『なあ、最近どうしてクラン・クランにインしないんだ?』 親友たちからの連絡に心が躍るのも束の間、俺はふとした疑問を2人にぶつけた。 スマホの画面に数秒の沈黙が訪れ、先に返事をしてくれたのは 『こっちはだいぶ忙しくてな......』 『ごめんね、ボクも』 『だけど俺は近いうちに会えると思うから、それまでは訊太郎も頑張れよ』 『ボクの方も今やってる事でしっかりと結果を出せたら、また会えるから』 ん? 2人がやってる事って何だ? 『そっちの夏休みの課題、もしかして大量だったりとか?』 『あー......たしかに課題みたいなもんだな。まあなんだ、うちは家族と話し合ってバイトを始めてな。将来の自分への先行投資に金は必要ってやつだ』 『ボクも将来のために色々と準備しようって考えててね。実は勉強をがんばってるんだ』 2人からの思ったよりも重い返答にどう反応すればいいのか迷う。 高校一年の夏。 文系か理系かを選択するプリントが配られたり、来年にはクラスが別々になるかもとちょっぴり意識しだす時期。 2人はそれぞれ、自分の将来に向けて動き出しているのかもしれない。そうなると、俺が横から『もっと遊びたい、一緒にいたいからそんなの辞めて』なんて言えるはずもない。 どのみち2人の生活に俺がとやかく言える権利は初めからないのだ。 だから、俺から言えることは一つだけ。 『そっか......2人ともがんばってくれ! 応援してる』 本当は2人が何をしているのかもっと詳しく聞きたかった。 けれどいつの間に、本当にいつの間にか2人との距離は空いていて、迂闊に踏み込めない自分がいるのに気付いた。 2人はちゃんと前に進んでいて、俺は......現実改変を恐れてクラン・クランに力を注いでしまっている。 どちらが正しいとか、良いとかそんなのは関係なくて。 ただ、俺が2人に何かを言える、聞ける立場じゃない。 一抹の寂しさを覚えながら、俺も将来について考えなければと焦燥に駆られる。 2人に置いて行かれたくはない。 一緒に大人になるんだ。 例え今は...... ◇ 様々な職業を調べたり具体的な将来プランを練ってみたり、自分が一体何をしたいのか、何者になりたいのかと熟考を重ね、1人で唸り続けるのに疲れた頃―― 「ふう~! 疲れたときは気分転換だ!」 というわけでログインしましたクラン・クラン! なんたってやりたいことが盛沢山なのだ。 ペド男爵領の併合によって、タロ伯爵領に新しく加わった地域への視察や領主システムによる政策の見直し、改変を施さなければならない点が膨大である。特に罪人しか入れないという【鉄と鎖の腐敗都市ギルディガリオン】に関しては怖さ半分、楽しさ半分といった心境だ。 一体どんな都市なのか、今からこの目で確かめる時が楽しみで仕方ない。 領主として早々に ッ......た、タロさん。こんにちは』 『コノエ君こんにちは~! どうしたの? 何かあった?』 コノエ君からのフレンドメッセージは珍しい。 『もしよかったら、その......タロさんに時間があるなら、今から一緒に行きたい所があるんだけど......』 学校では隣の席の彼、コノエ君とはクラン・クランでもちょこちょこ遊ぶ仲だ。しかし、それでも彼の方から一緒に遊ぼうと誘ってくれたのは初だった。 『行きたいところ?』 『べっ、別にタロさんが嫌なら行かなくていい』 コノエ君の声は通話ごしからでもわかるほどに硬かった。普段の彼はほんのちょっぴりぶっきらぼうで、猫に関する話にだけはすごい食いつきで迫ってくる。 そんな彼から俺を遊びに誘ってくれるのは純粋にうれしかった。 だから返事はもちろん、 『いいよー!』 かくして俺たちは【先駆都市ミケランジェロ】の外れ、【巨星神アトラスの足跡】と呼ばれる崖の上に集まった。いつまでも続くかのように思えた、だだ広い草原に突如として現れる奈落の底。まるで四角形の巨大な隕石が落ちたかのように、不自然な形で大地がくりぬかれている。 「えっと......コノエくん、ここって確か......この先は誰も行けないって言われてるフィールドの端っこ? だよね?」 目の前に広がる断崖絶壁を見下ろして彼に確認を取ると、緊張した面持ちで頷くだけだった。 「この下に落ちたら、キル扱いだよね?」 、それは空でも飛べない限りは崖から落ちて着地ダメージでキルされてしまうからだ。 仮に飛べたとしてもクレーターの向こうにたどり着けるだけで、 なんとも退屈極まる残念なエリアである。 そんな場所をわざわざ指定してきたコノエ君だけど、いざ顔を合わせても何かを説明してくれるといった空気でもない。 だから俺はさりげなく促してみる。 「何して遊ぼっか?」 「喜んでもらえるか、わからないけど......」 ぽそり、とかろうじて聞き取れるぐらいの小さなつぶやきをこぼすコノエ君。何やら少し思いつめた様子で心配になってくる。思えば彼はフレンドチャットをくれたときから妙に緊張しているようだった。 「......喜ぶ?」 かすかに聞こえた単語を頼りにコノエ君に問いかければ、すぐさま顔を明後日の方に向けて黙ってしまった。 ふむ。 両耳が真っ赤になっているので、何やら気分を害してしまったのかもしれない。 彼は怒るとすぐに耳が赤くなるのだ。 ここは先輩として寛容に、おおらかに後輩の出方を待ってようじゃないか。 彼のやりたいことを、急かさず静かに見守っていてあげよう。 目をつむり、風が運んでくる草々の匂いを胸いっぱいに吸い込み、静かに吐き出す。 うんうん、心地よいなあ。 なんて呑気に陽光の暖かさや大自然の匂いを堪能していると、右手に軽い感触が走る。それは柔らかな、けれどミナとは違ってほんの少しだけ筋張った手触り。 目を見開けばコノエ君が俺の手を握っていたのだ。 唐突なスキンシップに若干の動揺を覚えるも、俺はあくまで経験豊富な先輩なので動じない。 うん、動じてないぞ。ウン告白の時と比べれば、これぐらいの不意打ちは微々たる衝撃。 日頃からちょこっとだけ俺を避けている素振りを見せるコノエくんが、まさか俺の手を握るだなんて想像もできなかったけど、べ、べべべべ別に動揺なんてしてないぞ。 妙にコノエ君の頬が上気してるとか、かつてないほどの近距離にコノエ君の綺麗な顔があるだとか、右手から伝わる彼の体温だとか、もうそんなのッッぜんぜんッ、なんともないぞ、うん。 「一緒に、い、 すっかり顔面を朱に染めた彼は数瞬だけ言いよどみ、それから俺の右手を強引に引き寄せた。 い、行くって、逝くって意味!? 俺の内心の叫びも無理からぬこと。コノエ君は俺の右手を掴み、次いで腰へと左手を添えては抱き留めるようにして崖からダイブしたのだ。 もちろんそんな暴挙に出れば―― 落下は必然。 完全な不意打ちで戸惑いまくる俺の視界は、物凄いスピードで周囲の景色が上に飛んでいく。 恐怖の絶頂である。 いくら俺が経験豊富な先輩とはいえ、口から出る絶叫は抑えきれない。 そして自身の声を置き去りにするようにして、俺たちは地の底に吸い込まれていった。

320 Episode 316 Date Value (1) Hey, why haven't you joined the Clan Clan lately? While I was excited to hear from my best friends, I ran into two questions. A few seconds of silence appeared on my phone's screen, and it was Shaking Night that replied first. I'm pretty busy here...... Sorry, me too. But I think I'll see you soon, so until then, try your best, too, Jintaro. I'll see you again if I get a good result from what I'm doing. Hmm? What are you two doing? Are there a lot of summer vacation challenges over there? "Ah... it certainly looks like a challenge. Well, let's talk about it with the family and start a part-time job. I need money to invest in myself in the future." I was thinking about preparing for the future. I'm actually studying hard. " I wonder how I should react to a heavier response than they thought. A summer in high school. It's time for prints to choose between grammar and science, or a little awareness that classes might be separated next year. Each of them may be moving towards their own future. When that happens, there's no way I can say, "I want to play more, I want to stay with you, so quit." Either way, I have no right to say anything about the lives of the two of them from the beginning. So there's only one thing I can tell you. Well... good luck both of you! I'm here for you. " I really wanted to hear more about what they were doing. But at some point, I realized that the distance between the two of them was really empty and that there was someone I couldn't step into. They're moving forward, and I'm... focusing on the Clan Clan for fear of changing reality. It doesn't matter which is right or good. I'm just not in a position to say anything to you two. Remembering a glimmer of loneliness, I was impatient that I had to think about the future. I don't want to be left alone. We'll grow up together. Even now... even if you have to feel a little distance. * When I was tired of roaring alone, looking at various professions, trying to plan a concrete future, reflecting on what I wanted to do and who I wanted to be - "Hmm! I feel better when I'm tired! That's why you logged in, Clan Clan! There is so much I want to do. Due to the annexation of Baron Pedo, there is a huge number of things that need to be done to visit the newly added areas of the Earl of Talo and to review and modify the policy through the Lord's system. Especially when it comes to [the corrupt city of iron and chain Gildigarion], which only sinners can enter, the mood is half fearful and half fun. I can't help but look forward to seeing what kind of city it is now. I have decided to visit his city early as a lord, but I will be retained in a surprise friendly chat notification. "Ah, um, Buddha (two)... Taro. Hello." "Hello Konoe-kun! What's wrong? Something wrong? Friend messages from Konoe are unusual. "If that's okay... if Taro has time, there's somewhere I'd like to go right now..." At school, he and Konoe, sitting next to each other, hang out together in the Clan Clan. But it was still the first time he invited me to play with him. Where do you want to go? Beh, if you don't like Taro, you don't have to go. Konoe's voice was so hard that you could tell by the call. [M] Normally, he's just a little bumpy, and the story about the cat just comes up with an amazing bite. It was pure pleasure of him to invite me to play. So, of course, Very well! Therefore, we gathered on a cliff called the footprints of the giant star god Atlas on the outskirts of the [pioneer city Michelangelo]. It seemed like it was going to last forever, but suddenly appeared on the wide grasslands at the bottom of the abyss. The earth is unnatural as if a giant square meteorite had fallen. "Er... Konoe, I'm sure this is... the end of the field where nobody's supposed to go? Isn't that right? Looking down at the cliff wall in front of him and checking with him, he nodded with a nervous look. "If you fall down here, you'll be treated like a killer. I can't go any further, so unless I can fly in the sky, I'll fall off the cliff and be killed with landing damage. Even if you can fly, the perception of meaningless cliffs is widespread among mercenaries (players) simply by reaching the other side of the crater. What a boring and unfortunate neighborhood. Konoe has deliberately designated such a place, but it's not the air to face me or explain anything to me. That's why I'm trying to push you gently. "What did you play with? "I don't know if you'll be happy..." Konoe spills a tiny crush so barely you can hear it. I am worried because I think of something a little. He seemed strangely nervous since he gave me his friend chat. "... delighted? When I asked Konoe about the faint words, he immediately turned his face to the day after tomorrow and shut up. Hmm. My ears have turned bright red, so I may have felt uncomfortable. As soon as he gets angry, his ears turn red. As a senpai, let's be forgiving and wait for the senpai to come out. I'll keep a quiet watch on what he wants to do. Close your eyes and inhale the smell of the wind-carrying grass into your chest and exhale quietly. Yeah, yeah, that's nice. What a breathtaking warmth of sunlight and the smell of nature, you can feel a light touch running in your right hand. It's soft, but unlike Mina, it has a slightly stretched feel. When I opened my eyes, Konoe held my hand. [M] I feel a little upset about sudden skin shipments, but I can't move because I'm only an experienced senpai. Yeah, it's not moving. Compared to the time of the confession, this kind of surprise has a slight impact. Konoe, who makes you look like you're just avoiding me a little bit from everyday life, couldn't imagine holding my hand, but I'm not upset. Strangely, Konoe, your cheeks are steaming, Konoe has a beautiful face at a closer distance than ever before, and his body temperature is transmitted from his right hand, it's nothing at all anymore, yeah. "I'm coming with you (...)! After dyeing his face thoroughly, he said only a few songs, and then pulled my right hand against him. I mean, go, cum!? I can't help but scream. Konoe grabbed my right hand and then dived off the cliff with his left hand on his hips. Of course, if you go to such a riot... Falling is inevitable. Perfectly surprised and confused, my sight flies up at great speed with the surrounding scenery. It's the climax of fear. No matter how experienced I am, I can't stop screaming from my mouth. And leaving our voices behind, we were sucked into the bottom of the earth.

159話 七色の蛍 「うわ、綺麗だけど...... というのも、この川は何の変哲もない、水の澄んだ小川だ。 しかし『天侯:夜』になると、この清水が流れるフィールドには無数の は綺麗な水辺にしか生息できない昆虫だけど、このトレント達がその在り方を守っていると......。 「俺のレベル的には、レべリングをする場所に最適って耳にして来てみたけど......なんだか悲しい所だなぁ......」 一見して、蛍たち自身が『 ここには千年前から伝わる、とある伝説があるようだ。その内容は、『七色 ミスラ・ディールの中心都、『白宝都市ミスランティア』の何代目かの 引用、ジョージより。 そんな場所で俺はソロでレべリングを試みていた。と言っても、いろんな事に興味をそそられてしまい、行動はあっちへ行ったりこっちへ行ったりと、我ながら一貫性に欠けていると思わなくもない......。 』の製造に成功したとはいえ、リッチー師匠と比べたらまだまだだと言わざるを得ない。 ランタン内に戻らないと生命を維持できない等、ホムンクルスの自律活動と、自動生成するクラゲなんかも生んでいる師匠とは、天と地の差があると痛感させられた。 「ふぅ......レベル上げも飽きてきたし。そろそろ、これの出番だ」 未だにレベルは上がってない。しかし、そこそこの経験値を得れたと確信した俺は、ここに来てからずっと試したかった事に取りかかろうと判断する。 「まずは、仮面を装着!」

161 159 Stories Seven Colored Fluorescent "Wow, it's beautiful but... cruel?" Because this river is a clear stream of water with no philosophy whatsoever. But in "Heavenly Marquis: Night," countless fluorescences spring up in the field where this fresh water flows. Fluorescent to the seven colors soon flies across the universe and drops itself on the ground along the river. And what if a little rainbow plant grows from the spot where the potato and fluorescent land, and it grows shiny, and the trees are produced. Fluorescent is an insect that can only live by beautiful waters, but when these Trents protect their way... "On my level, I've heard that it's the perfect place to level... but it's kind of a sad place..." At first glance, I can't help but say that the Fluorescents themselves are in an ultra-convincing state of generating and defending themselves from the 'Wow Tree Man (Trent)', but the truth seems different. There seems to be some legend here that will be passed down from a thousand years ago. Its contents are deeply related to the ruins nestled somewhere close to the "Seven Colored Fluorescent (Hotaru) Tree Sanctuary", and the city group formerly known as the "Mithra Deal", a treasure federation city that flourished in the jewellery industry. Then, in the blink of an eye, the City of the Alliance of Treasures (Mithra Deal) fell and perished. Quote, from George. In a place like that, I was trying to levell with a solo. Even so, I have been intrigued by a lot of things, and I don't have to think that my actions lack consistency while going that way or this way... However, I have to say that, even though we have succeeded in the manufacture of 'A Fake Soul (Luna Homunculus) Burning on the Moon', it has not yet been compared to Master Richie. It was painfully felt that there was a difference between heaven and earth between Homncrus's autonomous activities and his master, who also had an auto-generating jellyfish, such as his inability to sustain life without returning to the lantern. "Phew... I'm getting tired of raising the level. It's time for this." I haven't gotten to the level yet. However, convinced that I have gained experience there, I decide to get to what I've always wanted to try since I got here. "First, put on the mask!

夢にまで見た、彼女との対面。 俺達は約束の渡廊下で向かい合い、そして そんな彼女の少しだけ伸びた、サラサラと揺れる毛先を眺め、俺の心も揺れ動いてしまう。 この重苦しい空気は覚悟していたはずなのに、これを打破するべく気合いを入れてきたはずなのに......好きな人とこんなギクシャクしてしまう関係になってしまった事がとても悲しい。 用意していた言葉を吐こうにも、ネガティブな気持ちが舌を先周りして阻害してくる。 「び、ビックリしたよね」 俺の問いに彼女は顔を真っ赤に染め上げ、名前の通り 「前にここで会った時、性転化の事を話さなくてごめんね......」 自分の正体を隠し、自分の行いをどう思ってるか探る。 みみっちい男の所業を敢行してしまった事実は消えない。でも、やっぱり茜ちゃんとの繋がりは断ちたくない。ならば、誠心誠意、正面から謝るしかない。 それが俺の出した答えだった。 「本当に、ごめんなさい!」 頭を下げ、詫びる。 で......訊太郎くんだって知らずに......あの、頭をなでたり、その、色々としちゃって、ごめんね......」 もじもじと視線を俺から外し、口元を隠すように右手を添えた彼女を見て思う。 こんなに優しくて、可愛い茜ちゃんを、今更この人への気持ちを諦めるなんてできない。募る想いが、彼女への抑えきれない感情が爆発しそうになる。 でも、この気持ちを伝えるのは今じゃない......。 彼女には好きな人がいるから。 ならば、俺にできる最初の一歩は。 「こんな事になっちゃったけど......また、友達でいてくれる?」 パッと花開いた笑顔。 その笑みに惹かれて、俺も笑う。 以前のように普通に喋れる雰囲気に戻せて。 彼女に好きな人がいるのは本当に苦しいけど、俺の恋はまだ終わったわけじゃないんだ。 「ん? ミナが何?」 「えっ! 何でもないよ! こっちのお話だから!」 さっきよりも異様に顔を赤くして、両手をこちらへと突き出し、懸命に振る姿はやっぱり可愛らしかった。 「じゃあ、この後は学食に行くの?」 たちが待ってるんだ」 「あー私も何だか、『きつねうどん』とか食べたくなってきたなぁ」 「んん、そう言われると何だか俺も。あれって安いしお手頃だよね」 油揚げを連想すると妙に食欲が 登校日は午前で終わるため、部活動に勤しむ生徒じゃなければ、午後には帰れる。つまるところ、今は昼過ぎであり、ちょうどお昼ご飯時でもある。 「でも私の今日の朝食も、きつねうどんだったからなぁー」 おっと、貴重な茜ちゃんの食事事情を聞けたので幸福感アップ。 「よし、決めた。今日の学食はきつねうどんにしよう」 学食でも、どうせなら同じモノが食べたい。 「何ソレ、訊太郎くん。私の真似ですね?」 「真似っこです」 なんて二人で笑い合う。 この空気、この状況、これはさっそくチャンスなのでは!? ちゃんの好きな人を出し抜くチャンスなんだ。 そう、さりげなく、さりげなくだ。 学食でお昼ご飯を一緒にどうかな、と誘うべきだ。 もいるし、二人きりとかじゃないわけで、彼女も警戒はしないだろう。 それに、そうだ。俺には最強の共通の話題がある。クラン・クラン、同じゲームをしている強みを そうと決まれば、俺がチョイスした誘い文句はこれだ。 ゲームの話とかしながら、学食を一緒に食べない? 「あの、宮ノ内さん。ゲームの話とか「よくも俺の宝をぉぉお! 『爆裂美少女・可憐ライダーももこ』の夢幻レアカードをおおおお!」 俺の一世一代の勝負文句は、唐突に発せられた大音声によって せっかくのチャンスを潰してくれた元凶は、クラスメイトでもあり水泳部員の山田くん......ではなかった。 彼を鬼の形相で追いかける、上級生色の上履きを履いた、名も知らない男子生徒だ。 「兄貴、わざとじゃないんだって! ほんとに悪かった! ポケットに入れて、気付いたら曲がってたんだ!」 必死に逃げながらも何かを弁明している山田くん。 そして追いかけっこをする兄弟は、どんどんこちらへと近づいてくる。 二人とも、けっこう足が速い。 「ふざけるなあああああ! 俺のももこを! 完膚無きまでに二つ折りにしやがってえええええ!」 するに、山田くんがお兄さんの大事なカードを折った? だから兄弟喧嘩が勃発してしまった感じか。 「あのカードがどれだけ価値の高いモノなのか、わかってるのか!? お前がどうしてもって言うから貸してやったのに!」 「兄貴ぃ! たかがカードでそんなに怒らないでくれよ! 弁償するからさ!」 山田くんがこちらに気付いたようだ。 なぜそこで俺達に希望を見出したかのように、両目を輝かせる。 「二人からもオタク兄貴に何とか言ってやってくれよ」 山田くんは急に俺の肩を掴むと背後に回り、俺を壁にするように隠れた。 「許さん! 許さんぞおオオ! たとえお前が美少女を盾にしたとしてもおおお! この俺の怒りはおさま――――ファッ!? 神幼女・アリステアの実物が!?」 山田くんのお兄さんは怒り心頭だったけど、俺を視認するや否や、妙な奇声を上げて立ち止まろうとした。 その無理なスピード抑止が彼の足をもつれさせ、走り込んだ勢いを殺せずに、転ぶどころかコチラへとダイブをかます結果になってしまった。 の事で俺は反応できず、飛び込んでくる大きな身体を避ける術はなかった。 このままでは激突する。 そう危険を感じ、身を固くして反射的に目を くん、ちょっとごめん!」 横から頼もしい声。 そして俺の肩を抱く、力強い感触。 さらに彼女は神速で、俺の腰についたベルトをシュルっと抜き放った。 腰に巻きついているのに、非常に手際良く、まるで生きた 蛇 茜ちゃんはそう叫び、ムチを扱うように山田くんのお兄さんへとベルトを打ち付けた。今や俺より遥かにガタイの大きな、山田くんのお兄さんがぶつかる寸前、茜ちゃんの振るったベルトが彼の右手に巻き付く。 彼の身体全体は電流が走ったかのようにビクンっと跳ね、茜ちゃんが右へとベルトを引っ張る仕草をすると、ダイブの進行方向が引きずられるように右へとズレていった。 あわやと言ったところで、激突は避けられた。 しかし、山田君のお兄さんは渡廊下に転がるとしばらく置き上がってこないではないか。 「は?」 一体、何を言ってるんだ? 』だったのか! すごいな!」 起き上がらないお兄さんの様子を見ながらも、事態をさも当然の如くしたり顔で受け止めている山田くん。 この不思議な現象に、ついていけてないのは俺だけだった。 「クラン・クランで言う所のスキルってやつみたいなものかな? クラン・クランって、ほんとに現実の再現に忠実な所があるよねっ」 「え......」 ちゃんが持っていたスキルの中に『ムチ』はあった。 だけど彼女の口ぶりから、ゲームのスキルが、現実に元々あったものを参考にされて設計された、という認識になっている? ......そういえば、茜ちゃんはリアルモジュールじゃない。 ならば、この、スキルが現実に顕現したという事実を不思議だと気付けないわけで......。 ついに、スキルが現実に浸食し始めた? でも、何がきっかけで? なぜクラン・クランをプレイしたばかりの茜ちゃんが? 彼女とはゲーム内で、ほぼ一緒に活動していたはずだ。何を見落としていた? これなら誰が力を得てもおかしくない......この深刻な事態に、助けてもらったお礼を言うのも忘れて、自然と顔を歪めてしまう。 しかし、それよりも更なる問題が起きていたのに俺は気付いていなかった。 なぜか申し訳なさそうに、茜ちゃんは俺へと謝ってくる。 「あの、ズボンが、ね? 山田くんは見ない!」 「その、激しく抜き取っちゃったから......」 茜ちゃんの指摘に応じ、自分の下半身へと目を向ければ......俺のズボンは、ずり下がっていた。全てではない。しかし、下着の半分は見えている状況で太ももとかもチラリと......。 茜ちゃんの前でズボンが下がり、あまつさえ自分の下着を露出するなんて......変態的としが言いようのない醜態を晒していた......。しかもだ、男としてコチラが身を呈して守るべき 「うぅ......」 なぜ俺は好きな子と大事な話をする時に、こうも災難ばかりに見舞われるのだろうか......羞恥心と情けなさのあまり、俺は一目散に駆け出してしまう。

I even dreamed about it, face to face with her. We'll meet each other in the promissory hallway and send our greetings to Akane. I look at her slightly stretched, sassy, shaky tips of hair like that, and my heart shakes too. I should have been prepared for this heavy painful air, but I should have been in the mood to break this... I am so sad that I have such a giddy relationship with someone I like. Negative feelings inhibit me by turning my tongue around first, even as I spit out the words I had prepared. "Oh, you surprised me." When I asked her, she dyed her face bright red and, as her name suggests, her cheeks (cheeks) were colored. There is only one factor that humiliates her so far, even though the temperature is hot. "I'm sorry I didn't tell you about my sexual transformation when I met you here before..." Hide who you are and explore what you think of your actions. The fact that you've dared to work for a minuscule man doesn't go away. But I still don't want to cut the connection with Sy. Then, sincerely, I can only apologize from the front. That was the answer I gave. "I'm so, so sorry! Keep your head down and apologize. "Over here, in the game (over there)... I didn't even know you were Shintaro... you know, I'm sorry about all the heads..." I look at her with my right hand to hide her mouth and take her gaze off of me. I can't give up my feelings for this guy anymore, being so sweet and adorable. The thought of recruiting is about to explode my uncontrollable feelings for her. But it's not now that I tell you how I feel... Because she has someone she likes. Then the first step I can take. "This has happened... will you stay friends again? A pampered, blossoming smile. I'm attracted to that laugh, and I laugh, too. Put it back into a normal talking atmosphere like before. It's really painful to have someone she likes, but my love isn't over yet. "Hmm? What's Mina? "What! It's nothing! Because we're talking over here! I turned my face unusually red more than I just did, sticking my hands out this way, and waving hard was adorable after all. "So you're going to learn to eat after this? "Yeah. They're waiting for us." "Uh, I'm kind of dying to eat 'tight udon' or something, too." "Mmm, when they say that, it's kind of me, too. It's cheap and affordable." I had a strange appetite when I think of fried oil. The school day ends in the morning, so if you're not a student working in the club, you can go home in the afternoon. In other words, it is now after lunch and just at lunch. "But my breakfast today was also a tough udon." Oops, I could hear the precious Si's dietary circumstances, so I feel happier. "Okay, I've made up my mind. Let's make this a tough day to eat." Even if it's a learning meal, I'd like to eat the same thing anyway. "He Sole, Shintaro. That's my imitation, isn't it? "It's an imitation." What a laugh for the two of us. This air, this situation, isn't this just an opportunity!? Easy, me. This is your chance to outrun anyone you like. Yes, subtle, subtle. I should ask you to join me for lunch at the school meal. She won't be on her guard either because there are shaky nights and Yuki, and she's not alone or anything. And yes. I have the strongest common topic. Clan Clan, you should live the strengths of playing the same game. Even if there is no more talk, if you talk about the game, you will have one! If that's the case, this is the inviting complaint I made. Why don't you eat a learning meal with me while we talk about the game or something? "Um, Mr. Miyano. Talk about games and" How dare you give me my treasure! Wow the fantasy rare card for "Bomb Girl/Poor Ryder Moko"! My generation of battle complaints were blocked (whispered) by abrupt loud voices. Yamada, my classmate and swimmer, wasn't the culprit who ruined my chances because of it... A boy student who chases him in the shape of a ghost, wears an upper classmate-colored top, and doesn't know his name. "Brother, I didn't mean to! I'm so sorry! I put it in my pocket, and when I realized it, it was crooked! Yamada, who is desperately running away but still elucidating something. And the chasing brothers are getting closer and closer. Both of you, you're so fast on your feet. "I'm kidding. Ahhh! Give me my thighs! Bi-fold them by the time they're completely skinless. Yeah, yeah! Did Yamada break your important card? Is that why it feels like a brotherly fight has broken out? "You know how valuable that card is!? I lent it to you because of what you said! "Brother, no! Don't be so mad at me with your cards! I'll pay you back! Yamada seems to have noticed this way. Let your eyes shine as if you had found hope in us there. "Tell your nerd brother something from both of you." Yamada-kun suddenly grabbed my shoulder and turned around behind him, hiding like he was turning me into a wall. "Forgive me! I won't forgive you. Ooh! Even if you shielded a beautiful girl. Ooh! This is my anger - fuck!? The real thing of the goddaughter Alistair!? Yamada-kun's brother was angry, but he tried to stop with a strange odd voice, not to look at me. That impossible deterrence of speed led him to pull his legs, and instead of killing the momentum he ran into, he made a dive into cochlea instead of falling. I couldn't react because of the rash, and there was no way to avoid the big body jumping in. It clashes like this. I feel so dangerous that I feel like I'm going to harden myself and meditate (crush) my eyes reflexively. "Shintaro, I'm sorry! Reliable voice from the side. And hold my shoulder, a powerful feeling. Plus she was divine speed and shrugged off the belt on my hips. It is very handy, even though it is wrapped around the waist, and as if using a live snake (serpent), raises the leather belt detachment to fit in Sy's right hand. "" Tuna Winding Purple Electric (Shiden) Snake "! That's what Cee shouted and belted Yamada-kun's brother to handle the munchies. Now far bigger than me, Katai's brother Yamada-kun is on the verge of bumping into him, and Aki-chan's wielded belt wraps around his right hand. His entire body bounced bikingly as if the current had run, and as Ceci plotted to pull her belt to the right, she shifted to the right so that the direction of travel of the dive was dragged. I said Aya, the clash was avoided. But wouldn't Yamada's brother leave it up for a while when he rolls into the corridor? "What?" What the hell are you talking about? "Wow, Miyano, it was" Talented (Holder) "! Wow!" Yamada is still taking matters for granted and with his face, even as he sees how his brother is not getting up. I was the only one who didn't follow this strange phenomenon. "Is it like a skill in a clan clan? Clan Clan is truly true to reality." "Huh..." Indeed, there was "Munch" among the skills that Si (Akane) had in the game. But from her mouthful, does she realize that the game's skills were designed with reference to what was originally in reality? ... Speaking of which, Cee is not a real module. Then I don't realize the fact that this, skill manifested itself in reality is strange... Finally, your skills are starting to erode into reality? But what triggered it? Why did Ceci just play Clan Clan? She and I should have been in the game, working almost together. What was I missing? It's not strange who gets the power for this...... forget to say thank you for the help you get to this serious thing, it distorts nature and my face. But I didn't realize there were more problems than that. Seeker apologizes to me for some reason. "Um, my pants, right? Yamada-kun won't look! "Well, I pulled it out so hard..." If I responded to Sy's point and turned my eyes to my lower body... my pants would have slipped back. Not everything. But half of the underwear is also chilly with thighs and stuff in the situation I'm seeing...... I can't believe my pants went down in front of Sy and even exposed my underwear... I was exposed to an indescribable ugliness of perversion... Moreover, as a man, Cochilla presents herself to the subject to be protected, and vice versa, the result is sheltered. "Ugh..." Why do I get all this disaster when I have important stories with kids I like...... so much shame and pity that I run out on the spot.

187話 機械たちの行進 ★ 「それじゃ、姉。行ってくるよ」 夏休みの宿題を終わらすべく、俺は気合いを入れて家から出陣しようとする。 「待ちなさい、太郎。最終チェックがまだよ」 しかし、ドアノブに手をかけようとした俺を止めたのは姉だ。 俺の両肩を掴み、くるりと容易く身体ごと向きを変えてしまう。 「髪型よし、服装よし、日焼け止めよし......」 姉がつぶさに俺の全身をチェックしていく。今日の髪型は後ろ髪を二房の三つ編みにし、輪っかをつくるようにしてピンで留め、その上から小さなリボン付きのピンで更に崩れにくくなるように補強されている。これはなかなか首元が涼しいので悪くない。 服は薄手の生地だけど何故かパーカー付きという。フードには猫の耳がついていて、猫のエプロンパンツが前掛けとなっている、かなり甘いファッションだ。姉いわく『トゥーンアリス』というブランドで、ミシェルのお下がりでもある。 「これほど......幼さを強調した愛くるしい姿を見れば、奴らも変な気は起こさないわね」 ぶつぶつと慎重に吟味していく姉に、小さな溜息をこぼす。 あの二人が俺に変な気を起こすはずがないだろうに。ロリコンじゃあるまいし、といくら説得しても姉は頑として譲らなかったので、全身のコーディネートは任せたのだ。また前みたいに家まで付いてこられても困るし。 「飲料水は持ったの? 外は熱いでしょう」 「あ、忘れてた。ありがとう」 今更なんの確認かと思っていたけど、確かに水分補給は大事だ。途中の自販機で買うにも150円もかかるし、無駄遣いは避けておきたい。スーパーで買いだめしておいたペットボトル麦茶は1本なんと65円なのだから。 「待ってなさい、取って来てあげるわ」 「あ、うん」 こうして俺は姉の最終チェックをパスし、麦茶と勉強道具をカバンに入れて家を出る。 「あっついし......ちょっと重いなぁ......」 さんさんと射しこむ陽光に顔をしかめ、 の家のチャイムを鳴らすと、夕輝と夕輝のお母さんが玄関で出迎えてくれた。夕輝のお母さんはとろんとした笑顔で『可愛らしいわねぇ』と頬に手を当てて俺を観察し、『こんな娘がうちにも欲しかったわ』などと呟いていた。 「おう、来たか。数学と現国のワークは終わってるから見せてやる」 はすでに夕輝の部屋で勉強を始めていたらしく、生物のワークに勤しんでいる様子だ。こちらに視線を向けることなく、机へかじりつくように没頭している。 「やった、さんきゅー!」 晃夜の鞄をあさり、お目当てのお宝を入手。 すると夕輝が呆れてた様子で俺にジト目を送って来る。 「晃夜、訊太郎に甘いよ。訊太郎もただ写すだけじゃなくて、しっかり問題を読んで、少し自分で考えてから晃夜の答えを写すんだよ? じゃないと頭に定着しないからね?」 「はーい!」 それから各自やりたい科目を潰していったり、時に俺より優秀な夕輝の頭脳を頼りにわからない問題を教えてもらったりして、あっという間に2時間が過ぎた。 「ふぅ......そろそろ休憩すっか」 晃夜が疲れを吐きだすように伸びをした。ガチ勉メガネの休憩宣言に俺と夕輝も休憩に入る。 晃夜は今までずっと一心不乱に勉強をしていたのか、俺の服装を今さら目にしたようだった。 「そんな恰好してると、誘拐されるぞ?」 「ちょーっと可愛すぎるよね」 「ったく......お前に何かあったら、あの鬼怖いお姉さんに俺らが殺されるからな。帰りは送ってってやる」 ふんっと鼻をならす晃夜に、夕輝がニヤニヤと指をつっついた。 「鬼畜メガネなのに優しいね~?」 「いや、お前も他人事じゃないだろ。あの姉貴に殺されたいのか?」 「あ、うん......それはそうだねぇ、あははは......訊太郎をよろしく頼むよ晃夜」 「おうっ」 と二人だけで勝手に話が進んで行ってしまう。 「んじゃ、休憩がてらクラン・クランの話でもするか」 「まずは訊太郎から報告してもらえるかな? 剥製の雪姫ブルーホワイトが出現しなくなったって騒ぎ、どうせ訊太郎の仕業でしょ?」 「いや、そうだけども......何故わかるし」 話を聞く前から俺だと決めつけるあたり、親友たちが俺をいかに把握してるか理解させられる。 「だって、訊太郎がブルーホワイトの攻略法をフレンドチャットで聞いてきた数時間後に、ブルーホワイトが攻略されたって噂になってたし?」 「早い話、やらかすとしたら訊太郎しかいないだろってな」 そんな二人の言い分に、まぁそうかと頷きつつ、俺は銀氷の雪姫ブルーホワイトを人形として使役する事ができるようになったと報告した。また他の人形も発見次第、今後は活用できるかもしれないと付け加えておく。 「すげえな......ジョージさんを2発でキルって......」 になっても、勝てないんじゃない?」 「どうだろう......ブルーホワイトはともかく、 二人の予想に弱点は俺にあるんじゃ? と聞き返してみる。 「いやいや、お前も大概に爆弾だからな?」 「そうそう、タロって何が飛び出してくるか予測不可能だしね......」 などと、俺の活動に対する二人の総評は微妙な空気で締められた。 「んじゃ、俺達からの報告な」 「まず、グラントール継承戦争の勢力図が大きく変わったんだよね」 「王家であるイグニトール家と、謀反者であるハーディ伯爵一派、前はそういう構図だったんだが......」 ハーディ伯爵の討伐命令を受けた、国内最大派閥を誇るグランゼ家が姫王家から離反したそうだ。元々、グランゼ家は反乱を目論んでいたらしく、ギリギリまで兵力を集結させるために、王命を利用して戦力を増強した。いざハーディ伯爵領への討伐隊が編成されたところで、王都から進軍すると見せかけて自領に たちも勝ち馬にのりたいからねぇ......」 「イグニトール家からクエストを受注してた連中は根こそぎクエスト破棄して、グランゼ家からクエストを受注し直してるぜ......」 「それってつまり......」 二人の報告に放心するしかない。 あまりにも絶望的すぎる。 グランゼ家側から出される報酬『スキル 「圧倒的な戦力差がありすぎない......?」 「NPCの兵士数はそこまで姫王家側が不利ってわけでもないらしいが」 がね......決定的かも」 どうしたものか......。 室内は沈黙が満ち、不安が俺達に重くのしかかった。 だが、暗雲たる空気を壊すように晃夜がスッと立ち上がる。 晃夜はボフンっと夕輝のベッドに寝そべって、大した事ないと宣言する。 それを見た夕輝も、朗らかな笑みを俺に向けてくる。 親友二人のどっしり構えた態度に、俺だけが不安がってたらかっこ悪い。 「不利な展開を 「そうだよな、我らが錬金術士殿?」 なんだか凄く頼られてる感がある。たしかに、クラン・クランでの今までの戦いは劣勢が多かった。でもその度、俺達は乗り越えて来たじゃないか。 親友達の問いにちょこっと恥ずかしくなったけど、ここは調子を合わせて、錬金術士として胸を張るべき場面だ。 「指一本触れさせねえよ」 「守り抜いてみせるよ」 フフっと笑い合う俺達は、しばらくしてまた勉強を再開し始めた。 「あれ......? ちょーっとみんな、この記事を見てくれない?」 宿題処理も佳境にさしかかった夕暮れ時。小休憩を取っていた 「あ、ごめん。それで何の記事?」 夕輝はいいから見てみなよ、と俺達が読むのを促してくる。 無機質な光沢を帯びたスマホの画面記事を、下へ下へとスクロールしていく。内容は商品紹介で、開発会社とリポーターのインタビュー形式が掲載されていた。 【次世代 家庭看護人形〈ケア・ドール〉が全国の家電量販店で発売!】 『ついに出ましたね。一般家庭用のお世話ロボットが』 『はい。当社の長年による研究で、開発に成功しました。お客様に低コストで家事のお手伝いなどができる自律式人形をお届けしたく、邁進してきました』 『正式な商品名はケア・ドールでよろしかったですか?』 『はい。武骨なロボットよりも、人間に近い人形タイプの方がお客様に親しみやすいかと考慮し、このような 『いいですね。それで、発売日はいつごろになるのでしょうか?』 『二日後です』 『おお、もうすぐですね。家事を手伝えると仰りましたが、具体的にはどのような事が可能なのでしょうか?』 『はい、全てです』 『全て、ですか?』 『はい。当社が開発した家庭看護人形〈ケア・ドール〉は、実際に存在した人間の記憶の一部を埋め込んだ 『それは素晴らしい商品ですね』 『はい。ただ、人形にもそれぞれの用途に適した種類がございますので、用途別でご購入していただくのがよろしいかと思います』 『そうですね。高齢者さまの生活を支える看護に適した成人型人形。成長期のお子さんと一緒になって遊べる幼児型人形、料理に掃除などに特化した家政婦型人形と、様々ですね』 『また性能には、もう一押しプラスしたいというお客様のために、カスタマイズ用製品もございます』 『それは便利ですね』 『その〈導線〉を人形に付けてどうするのですか?』 『〈導線〉にはそれぞれ人形をグレードアップする技能を内蔵しておりまして、主人認定された人物と繋がっている時に限り、その技能を発揮します』 『例えばどのような技能が織り込まれた〈導線〉があるのでしょうか?』 『そうですね、多言語の翻訳などもできます』 『それは......素晴らしいとしか言いようがありませんね。しかし、〈導線〉をくっつけていないといけないのは少し不便ですね』 『ペット犬の首輪にリードを付けて引っ張るようなものと一緒です。それほど労力はありませんよ』 『たしかに、それだけで様々な言語を翻訳できてしまうのは驚くべき性能ですね。学生のみなさんにはいい家庭教師役になるかもしれませんね?』 『もちろん、学業に特化した人形もございます。答えをただ言っていくのではなく、保護者様の設定により学業を教授するシステムもございますのでご安心ください』 『人形を使って宿題などを仕上げてしまうお子様も出てきそうですもんね』 『それに〈導線〉は不正ソフトや不正な製品活用の予防に繋がるシステムになっていますので、外せない要素なのです』 『なるほど。主認定されたお客様との繋がり、専用の〈導線〉のみが高性能にカスタマイズできる、というわけですね』 『はい。また〈ケア・ドール〉は、〈 〉のみが稼働できるシステムを搭載した意味はなんでしょうか?』 『はい。昨今、急増している犯罪率を懸念し、将来的にはか弱い利用者の自衛手段の一つとして搭載したシステムです』 〉による犯罪件数も若干上昇してますよねぇ。その辺も踏まえて、今後の展望などがございますか?』 『もちろん、次のバージョンリリースに向けて改良を重ね、万人がとっさの時は護衛として活用できるようなタイプを開発してゆく予定です』 『すばらしい理念ですね。では気になるお値段の方は?』 『はい。種類にもよりますが、6万円から25万円のタイプがございます』 『それは、とても安いですね! 驚きです!』 その内容を読み終わり......俺達は顔を見合わせる事しかできない。 「これ......クラン・クランでの魔導人形のシステムに似てる......核、導線なんか『 「そうだね、うん」 「だな......しかし、こんな性能が良くて6万って、何かがぶっ壊れてるな」 俺のせいだ。 俺が、ブルーホワイトを救いたい、なんて思ってしまったから。 』なんてスキルも習得できなかったし、魔導人形なんてコンテンツも発見できなったのではないか? そして、現実で魔導人形が実装されるなんて事も回避されたのでは......。 俺がゲームをしない方が、現実に影響をする事案が減るのではないのか? そう思い至ると、俺は......俺達はゲームをするべきではないかもしれないと思ってしまった。

189 187 Stories Marching The Machines "Bye, sister. I'm coming." To finish my summer homework, I try to get in the mood and get out of the house. "Wait, Taro. I haven't got a final check yet." But it was my sister who stopped me from trying to get my hands on the door knob. He grabs my shoulders and turns my body around easily. "Hairstyle, outfit, sunscreen..." My sister is crushing my whole body. Today's hairstyle is reinforced so that the back hair is knitted into three two-bedroom braids, so as to create a circle and fasten it with a pin, from which it is even less likely to collapse with a pin with a small ribbon. This is not bad because my neck is pretty cool. The clothes are light fabric, but for some reason they come with hoodies. Pretty sweet fashion with cat ears on the hood and cat apron pants on the front. It's a brand called "Toon Alice" by my sister, and it's also Michelle's descent. "So much so... if you look so sweet that you emphasize how young they are, they won't get weird either." Spill a small sigh of sigh into the bumps and careful inquisition. There's no way those two are going to make me feel weird. It's not Loricon, and no matter how much I persuaded her, she didn't give up hard work, so I left the whole body to coordinate. I don't care if they follow me home again, like before. "Did you have drinking water? It'll be hot out there." "Oh, I forgot. Thanks." I was wondering what the confirmation was now, but hydration is certainly important. It costs 150 yen to buy from vending machines on the way, and I want to avoid wasting it. One bottle of wheat tea from a supermarket is worth 65 yen. "Wait, I'll get it for you." "Oh, yeah." This is how I pass my sister's final check and leave the house with my barley tea and study tools in my bag. "It's a little heavy..." walked out to Yuki's house, looking at the sunlight that shoots at her. When I rang the chime of Evening Fai's house, Evening Fai and Evening Fai's mother greeted me at the front door. Evening Fai's mother, with a decent smile, put her hand on her cheek and observed me, "I wanted a daughter like this for us," and so on. "Whoa, are you here? I'll show you the math and the country's work is done." He had already started studying in Evening Fai's room, and he was working in the work of an organism. He's immersed himself in the desk without looking at us. "Yay, Mrs Ki-yu! Clasp the bag for the night and get the treasure you're looking for. Then Evening Fai sends me a zito eye like she was frightened. "It's sweet on Shintaro at night. You don't just copy Shintaro, you read the problem, you think about it a little bit yourself, and then you copy the answer to the shaking night? 'Cause otherwise you wouldn't settle on your head, would you? "Yes!" Then they crushed the subjects they each wanted to do, and sometimes they told me issues that they couldn't rely on to figure out the brains of Evening Fai better than me, and two hours went by in no time. "Phew... time to take a break" I stretched out so that the shaking night would throw up tiredness. Me and Evening Fai go into a break declaration for bee study glasses. You've been studying all this time at night, and you seem to have just seen my outfit. "If you're so good, they're gonna kidnap you, right? "You're a little too cute." "Damn... if anything happens to you, that ghost scared sister will kill us. I'll walk you home." Evening glow clasped her fingers with Niyaniya on a snubbing night of humping her nose. "You're sweet even though you have livestock glasses ~?" "No, you're not another HR. You want that sister to kill you? "Oh yeah... that's right, haha... give my regards Shintaro, shake night" "Oops." and just the two of us go ahead and talk on our own. "Why don't we take a break and talk about Clan Clan?" "Can you report from Shintaro first? It was noisy that the stripped Snow Princess Blue White stopped appearing, and Shintaro did it anyway, right? "No, I do, but... how do you know that?" As I decide it's me before I listen to you, I can make you understand how my best friends figure me out. "'Cause a few hours after Shintaro heard about the blue-white tactics in his friend chat, there was rumor that the blue-white had been attacked? "Quick story, if you're going to make fun of it, there's only Shintaro." In those two words, well, I nodded, reporting that I could now use Silver Ice Snow Princess Blue White as a doll. I would also add that as soon as I discovered the other dolls, I might be able to make use of them in the future. "Wow... Killing Mr. George in two shots..." "If we were a bunch, we wouldn't win? "What do you think... Blue White, anyway, can you do something about it if you aim at me, the Lord? Don't I have a weakness in our expectations? I'll ask back. "No, no, because you're probably a bomb, too, right? "Yeah, well, Tallo is unpredictable about what pops up..." And so on, my general review of my activities was tightened with subtle air. Well, it's a report from us. "First of all, the power map of the Grantor Inheritance War has changed dramatically." "The Ignitore family, which is royal, and the Count Hardy, a rebel, that was the idea before..." They say the Granze family, which boasts the largest faction in the country and has been ordered to crusade by Count Hardy, has disobeyed the princess royal family. Originally, the Granze family seemed to be looking to rebel, using their royal life to boost their power to muster troops to the critical point. Where a crusade to Count Hardy's territory was formed, he announced that he would form an alliance with Count Hardy by inviting mercenaries (players) and NPC soldiers to his own territory, as he appeared to march from the King's Capital. "Mercenaries (players) want to win horses too..." "The people who ordered the quest from the Ignitol family are destroying the root quest and re-ordering the quest from the Granze family..." "That means..." I have no choice but to relieve myself of the two reports. Too desperate. It is our expectation that, with the increase in skill points in the game, the reward "Skill Blessing (Gift) Crest" from the Granze family will become someone who can exercise game skills, commonly known as "Talented (Holder)" in reality. Do we have to order quests on the Ignitol side to come to the war of inheritance to prevent that? "There is not too much overwhelming power difference......? "The number of soldiers in the NPC isn't that bad for the princess royalty." "Mercenary (player) changes may be decisive." What's the matter...... The room was full of silence and anxiety was heavy on us. But the shaking night rises softly to destroy the dark cloudy air. Sleep in Bohun's bed at night and declare it's no big deal. Evening Fai, who saw it, also turned a raunchy grin on me. It would be cool if I was the only one worried about the attitude of the two best friends. "This isn't the first time you've been able to cover up an unfavourable development? "Right, our alchemist, my lord? I feel like I'm very dependent on you. Indeed, the battle so far in the Clan Clan has had many disadvantages. But that's when we got over it. I'm a little embarrassed to ask my best friends, but this is the occasion where I should get on with it and stick my chest up as an alchemist. I'm not letting you touch a finger. I'll try to protect you. We laughed at each other and started studying again after a while. "Is that...? Hey, guys, can you take a look at this article? Homework was also handled at dusk, which was pleasant. Evening Fai (Yuki), who was taking a short break, handed his smartphone to him at shaking night. "Oh, I'm sorry. So what article? Evening Fai will encourage us to read it. Scroll down the inorganic glossy smartphone screen article. The content was a product introduction, with a format for interviews with development companies and reporters. [The Next Generation Home Nursing Doll "Care Doll" is available at appliance mass retailers nationwide! 'You're finally out. A general home care robot. " 'Yes, our long-standing research has led to successful development. We want to bring our customers autonomous dolls that can help with chores at low cost and so on, and we have moved forward' 'Were you sure your official product name was Care Doll? "Yes, considering that a doll type closer to a human being is more familiar to the customer than a martial arts robot, it became such a doll." 'Nice. So, when will the release date be? It's two days from now. 'Oh, you're almost there. I said I could help with chores, but what exactly is possible? "Yes, everything." "Everything, is it? "Yes, the family nursing doll we developed, Care Doll, has a nucleus (core) that embeds some of the human memory that actually existed. Based on your information medium, if a person certified by your husband gives verbal instructions, it is possible to do the same. It also has the ability to learn, so what you asked for before is stored in the nucleus so that it can be done smoothly. Of course there is a storage capacity limit, so maintenance is required ' "That's a great product." 'Yes, however, there are also types of dolls that are suitable for each use, so I was wondering if you would like to purchase them by purpose' 'Right. Adult dolls suitable for nursing to support the lives of the elderly. It's a variety of toddler dolls that you can play with when you're growing up, housekeeper dolls that specialize in cleaning for cooking, etc.' "There are also customized products for customers who want to add another push to their performance" "That's convenient." "What do you do with that [wire] on a doll? Each of them has a built-in skill for upgrading dolls, and will only demonstrate that skill if they are connected to a person certified by their master. "What skills, for example, are there woven" conductors "? 'Well, you can also translate multilingually' 'That's... all I can say is that it's great. But it's a little inconvenient to have to stick the "conductor." 'It's with something like putting a lead on a pet dog collar and pulling it. I don't have that much effort.' 'Indeed, that's an amazing performance to be able to translate the various languages. Could be a good tutoring role for all your students, huh? 'Of course, there are some dolls that specialize in academia. Don't worry, we also have a system that teaches academia through parental settings, rather than just saying the answer' "There's going to be kids out there who use dolls to finish their homework, etc." "Besides, the" conductor "is a system that leads to the prevention of unauthorized software and unauthorized product utilization, so it is an element that cannot be removed." "I see. Only dedicated" wires "can be customized for high performance in connection with the main certified customer." "Yes, and Care Doll can only be used for self-defense if you are a" Doll Ruler (Dominator) " 'Really? What does it mean to be equipped with a system that allows only the rare Talent Holder to run? 'Yes, it is a system that we have installed yesterday as one of the means of self-defence for those concerned about the rapidly increasing crime rate and, in the future, vulnerable users' "When it comes to crime, there has also been a slight increase in the number of crimes committed by [talented (holders)]. Based on that neighborhood, do you have any future prospects, etc? "Of course, we are going to make improvements for the next version release and develop a type that will allow 10,000 people to use it as an escort when they are decent." 'That's an excellent philosophy. So who cares about the price? "Yes, depending on the type, there are 60,000 to 250,000 yen types" 'That's very cheap! Amazing!' After reading the contents... we can only face each other. "This... resembles a system of magic puppets in a clan clan... a nucleus, a conductor, or something called a" magic guide stone (Doll Core) "and a" guide thread "..." "Right, yeah" "Well...... but something's broken with such good performance and 60,000" It's my fault. Because I wanted to save Blue White. If you hadn't succeeded in the attack, you wouldn't have mastered the skills of "Dominator of Dolls," or discovered the content of a magic doll? And it was also avoided that the magic puppet would be implemented in reality... Wouldn't it be easier if I didn't play the game? To my mind, I... thought maybe we shouldn't be playing games.

334話 その天使、奪うは見習うの精神 「――眠りから目覚めて、俺の盟友」 「主サマ、どうしますカ?」 青白い輝きを放つ氷晶とともに姿を現した美少女は、青空を凍てつかせてしまったようなドレスをひらめかせてから優雅に一礼をしてくれる。 「ブルーホワイトたんには建物の屋上とかにいる『フェイト・ノストラード』の構成員を排除してもらいたい。銃を持ってるから気を付けてね」 「御意にございまス」 これでしばらくすれば、上からの銃撃はどうにかなるはず。 それに彼女に上にいてもらうと、万が一の備えにもなる。 「タロさんの援護は任せてくださいまし!」 「ミナヅキちゃん! 私がムチで敵を縛ってるうちに、魔法をお願い!」 「言われなくても、照準はもう定めてます!」 仲間の3人や の籠手】と【右京: 羅刹 彼女の名を呼べば、突如として視界は紅一色に包まれる。 まるで血しぶきが舞ったと錯覚しそうな、真っ赤な花弁が吹雪き、華麗なる美人が俺の呼び声に応じてくれる。 身の丈3メートル近くはあるナイスボディの 「むっちゃ可愛い私のマスター!」 リッチー師匠の奥さん、レディ・ノスタルディアは何の躊躇もなく俺をヒシッと抱き上げてしまう。 戦場の真っただ中で愛情表現豊かな彼女に動揺するも、俺が何かを言う前に即座に敵の攻撃を回避して、仕返しとばかりに蹴りを放っていた......うわぁ、敵の身体が吹っ飛ぶとかのレベルじゃなくて、貫通というか、蹴り抜いてしまって、肉や骨ごと吹き飛んでは肉 「どいつをいてこませばいいんだい!?」 「え、えっと、あいつです」 「まかせなっ! あんなひょろいガキ、あたしのレイピアで串刺しだよ!」 立ちはだかる者すべてを切り刻む勢いで、レディ・ノスタルディアは一直線に前方へと突撃をかます。まるでヘリコプターのプロペラが前面についてるみたいに錐揉み旋風を起こし、軌道上にいた全ての敵を肉片へと変えていく。 ただ、それだけでレディ・ノスタルディアの攻撃は嘘みたいに消失してしまう。 俺は自分の目を疑ったが、はっきりと彼女の剣圧は【 正真正銘の化け物だな。どうやら召喚スキルを駆使するらしいが、召喚師ってのは本体が貧弱な場合が多い」 「そこんところ、『白銀の天使』はどうだ?」 「あんた如きがマスターに触れる機会なんてないよ!」 「それはどうかね~。こっちには古代の 】の合図に応じて、黒服たちの何人かが懐から何かを取り出そうする。 自信満々に口が回り続ける彼には悪いけど、俺は神速で黒服NPCへと接近しては両腕を全力で振るう。伸びきった鋭い爪による怒涛の連撃で、黒服NPCたちを切り裂いてやる。 「使用するだけで【魔法】が発動するアイテム......かなり強力な遺物だけど、使う前に使用者を壊せば問題ないか」 「――は? 幹部たちを瞬殺だと?」 唖然とする彼を突き刺すような言葉を贈る。 これは慈悲の警告である。

338 Episode 334 The Angel Takes Away The Spirit Of Apprenticeship. Wake up from sleep, my ally. "Lord Sama, what do you want?" The beautiful girl, who appeared with the blue-green ice crystal, greeted her gracefully after inspiring a dress that had frozen the blue sky. "I want Blue White to eliminate the members of 'Faith Nostrad' who are on the roof of the building.I have a gun, so be careful. " "Thank you very much" We should be able to handle the shooting from above in a few moments. Besides, if she stays upstairs, it will be a precaution. "I'll take care of Taro's backup!" Minazuki! While I tie up my enemies, I need some magic! "Even if you don't tell me, I've already set my sights!" In the gap where three of my allies and the werewolves (Lycans) will stop the surrounding enemies, I will take out a swing that has been transformed into "Rapier of the Hole Maiden (Nidor Reddian)." Unlike [Sakyo: Tennojaku's basket] and [Rikyo: Rasese's handsome feet], there is no limit on the number of times.However, it is also important that you lose your health forever if you lose it altogether. But in this situation, only the strong and trustworthy can stop him. When I called her name, all of a sudden her vision was red. A bright red petal is blowing snow, and a gorgeous beauty responds to my call. Nearly three metres tall, a nice-bodied half giant (Half Giganto) nodded his brilliant brown hair and smiled bravely and nicely. "My cute master!" Master Richie's wife, Lady Nostalgia, lifts me up without hesitation. Upset by her affectionate expression in the middle of the battlefield, she immediately avoided the enemy's attack before I said anything and kicked her in retaliation... Wow, it's not the level of the enemy's body blowing up, but the penetration or the kicking out, and the meat and bones blowing up into dust... "When do you want me to cum!?" "Uh, uh, that's him." "Leave it to me! You little brat, you're skewering with my rapier!" With the momentum to chop all those who stand up, Lady Nostalgia raids straight ahead?As if the helicopter's propeller was on the front, it would whirlwind, turning all the enemies in orbit into pieces of flesh. However, that will make Lady Nostalgia's attack disappear like a lie. I doubted my own eyes, but it was clear that her sword pressure was absorbed by the right hand of [Gridlor]. "You're a real monster," Silver Angel, "he said.Apparently, they use their summoning skills, but summoners are often poor. " "How about Silver Angel over there?" "I don't have a chance to touch the Master like you!" "I don't know, there's an ancient artifact here.Eliminate foreign objects only on artifacts. Whatever. " Some of the Black Clothes try to take something out of their pockets in response to the signal of [Gridlor]. It's bad for him to keep his mouth shut with confidence, but I swing my arms as fast as I can when I approach the black clothes NPC.A series of furious shots with stretched and sharp nails will tear the black NPCs apart. "Items that activate Magic just by using them... It's a pretty powerful artifact, but we need to destroy the user before we can use it." "What, they killed the executives instantly?" Give him a stunning poke at him. This is a warning of mercy.

285話 女嫌いの王室だけど・・・? 俺が客人をもてなすホストであるわけで、正装した後はひたすら老執事のセバスからこれから来る人物についての説明があった。要は詰め込むべき事前知識を叩き込まれたのだ。 ちなみに俺が着ているのは上品な燕尾服だ。 一応は紳士服であるけれど、所々に華があるといいますか。ちょっとしたアレンジなどがくわえられており、中性的なデザインを醸し出している。髪もアップに結い上げて、ポニーテールのような髪型になっている。 様、これからお見えになられる方、リリアーヌ様はイギリスの王位継承権第3位にあたる人物です。くれぐれも粗相のないようにお願いいたします」 セバス爺は神妙かつ緊張感のある表情で説明を続けているが、俺は誰が来るのかわかってから肩の力が抜けていた。 「うーん......リリィ、リリアーヌさん、ねぇ」 「さん、などと! 気軽に呼んではいけませんぞ。また、呼び捨てなどもってのほかでございます。『様』と敬称をおつけください」 「いや、でも......」 「ここだけのお話ですが......」 セバス爺は顔色を曇らせながら俺に耳打ちをしてくる。 「リリアーヌ様は非常に気性が荒いとのお噂も耳にしております。また、気難しい方で、同年代のご令嬢に対して、辛く当たるといった場面も多くの方々が目にしています」 コホン、と咳払いをするセバス爺を見ながらぼんやりと思い出す。 そういえばリリィさんって、クラン・クランの方じゃ『 まだ女子中学生なのだから、多感な時期なんだと思う。 年下の女子を相手にするような接し方でありつつ、ちゃんと礼節と距離感のある付き合いは出来ていたと思うし、そんなに不安要素はなかった。 しかし、隣にいるセバス爺を含め、メイドさんや、礼節指導員の そしてセバス爺はさらに声をひそめて説明をつけ足す。 「訊太郎様。正確に申しますと、リリアーヌ様はご令嬢や......その、女性の見た目をする者と親しくする気が毛頭ないと囁かれているほどです......しかし、そのような好ましくない評判があったとしても、リリアーヌ様は セバス爺はぐっと目力を強めて言う。 その様子から、すごく俺を心配してくれているとわかる。 「そのような歴史ある血筋の、高貴な御身分であるリリアーヌ様が......訊太郎様を指名し、あまつさえ御自ら足を運ぶなどと前代未聞でございます」 確かに、地位の低い者が高い者の方へと足を運ぶのが通常。仏神宮家が日本の名家だとしても、イギリス王室であるリリィさんが赴く側になる理由にならない。 「すでに社交界では噂の種となっております」 暗にこの会合での結果が、大きく俺の評価に響くってセバス爺は言いたいようだ。 心配顔でこちらを真剣に見つめてくる面々のせいで、俺までちょっと緊張が移ってしまいそうだ。 「何かの陰謀をその胸に隠しているかもしれません。訊太郎様。どうかどうか、この 陰謀なんてないだろう、そうわかってはいても頷くしかない空気だった。 正直、俺がリリィさんに思う事は、同類に抱く親近感だ。 彼女もリアルモジュール勢であり、世界の変革を認識できている側だ。以前にも『魔法的な儀式や儀礼がどうのって急に言われても、困りますわ』と愚痴をこぼしていた気がする。 そう、つまりは俺とリリィさんは、変化してしまった環境にどうにか順応しなければいけない立場を迫られている、という意味では互いの苦労を理解できる同士でもある。 この内心を誰かに伝えたとしても、信じてはくれなそうな面々だったので、そのまま広大な中庭でリリィさんを待つ。数分が経つ頃には黒塗りの、胴の長い車がゆったりと入って来た。高級感溢れるその車が止まれば、ガードマンらしき人物が助手席から出て来ては、後部のドアを丁寧に開けた。 そこから豪奢な金髪を惜しみなく陽光の下にさらす美少女が堂々と姿を現す。 ゲーム内ではツインテールだった髪型は、現実では令嬢にふさわしい上品なストレートロング。 彼女は俺に視線を止めると、薔薇が咲き誇るような華やかな笑みをこぼす。 たちは......お、お友達で、その、ライバルで、競い合った仲ですわよ?」 頬を朱に染めながら、ちょっとぶっきらぼうに言い放つリリィさん。 ゲーム内でのやり取りそのままだ。 「あはは。やっぱり、リリィさんだ」 「もちろんですわよ」 堅苦しい口上を述べず、互いの名を伝えず。 上流階級として、周囲にその気品さが欠けぬようにと最低限のカーテシーをしてくるリリィさん。 俺もそれに応じて、紳士の礼を簡易的にする。 つまりは親しい間柄であると示す挨拶だ。 これには周囲も目をギョッとさせ、あんぐりと口を―――― 開けはしないものの、優秀な人達が隠せない程の でリリィさんに会えてうれしいです。わざわざ来てくれてありがとうございます」 「と、当然ですわよ! 本当はもっと早くに遊びに......お邪魔させていただきたかったのですが、お父様、陛下から外出のご許可がなかなかおりませんでしたの」 「そういえば、どうして俺がここにいるって知ってるのですか?」 「そ、それは、ほ、ほら。タロさんは有名ですもの。日本皇家の皇太子殿下にプロポーズされた映像を見て、そ、それでタロさんが仏神宮家の血筋の方だと知って......」 後半はごにょごにょとして聞こえなかった。 そんな可愛らしい姿のリリィさんを、周囲の人間たちは不躾にも『信じられないものを見る』ような目付きで眺めている。 。『日本皇立学園』に『留学生』として通っていましてよ。タロさんが転入するとお聞きして、あの学園について教えて差し上げようかと存じましたの」 「え、本当ですか!?」 「ええ、もちろんですわ。それに......最近の仏神宮家の成長ぶりは目を見張るものがありますもの」 「あぁ......リリィさんの国の魔法もすごいものがありそうですね」 この会話で、双方のお付き人達の視線が鋭く光る。 俺はその理由を瞬時に悟った。 イギリス王室による『仏神宮家の急発展』発言は、『急成長したそのカラクリは何か? 名家如きが調子に乗らないように、こちらが上だ』といった、探りと威圧の意味が込められていると思っているのだろう。 そして、そんな刺のある言葉に対し、俺の『イギリスの魔法 まぁ、権力者の傍にいる人間としては、当然の思考ではあるけれど。 どれもハズレなんだよなぁ。 ほんと、『互いに環境が変わり過ぎてて大変だよなー』って意味で言っただけなんだ。 その考えは、目の前のリリィさんも同じようで小さな溜息をついていた。 「ねぇ、リリィさん」 そこで俺は気付く。 「これは失礼を。麗しのレディに立ち話をさせてしまうなんて、俺はなんて罪深いのでしょう。どうかこの咎人めに、贖罪と名誉挽回の時をお与えくださいませ」 「あらあら、タロさんほど高貴で美しい方はいませんのに」 「ご冗談を、マイ・レディ。どうか、俺にリリィさんをエスコートする栄誉をいただきたく。お互いに積もるお話もあるでしょうし」 ニッと笑って膝を突けば、リリィさんは満面の笑みで頷いた。 「では、お願いしますわ」 こうして俺は差し出されたリリィさんの手を取り、屋敷内へと案内したのだった。

288 285 Stories. I Hate The Royal Family, But...? I'm the host who entertains guests, so even after dressing up, I had an explanation about who was coming from Sebastian, the old butler. The point is, they tapped into the prior knowledge to be packed. What I'm wearing, by the way, is a classy swallow tail suit. Do you think it is a menswear for once, but it is luxurious everywhere? There is a little arrangement and so on, which breeds a neutral design. The hair is also tied up and has a ponytail haircut. "- So, Master Shintaro, if you can see from now on, Mr. Liliane is the third person in England to inherit the throne. Please make sure there is no coarse phase." Grandpa Sebastian keeps explaining with a strange and tense look, but I've been losing my shoulder strength since I figured out who was coming. "Hmmm...... Lily, Mr. Liliane, hey" ", etc! Don't call me casual. Also, there are things like callouts and so on." Dear Sir, " "No, but..." "It's just a story here..." Grandpa Sebastian hits me in the ear clouding his complexion. "We have also heard rumors that Master Liliane has a very rough temper. In addition, many people have seen occasions such as hard hits against young ladies of the same age." Cohon, and blurry remembers watching Grandpa Sebastian cough up. Speaking of which, is Lily a mercenary (player) who was told by Clan Clan that he was a "thief demon" or something, and tricked a man into attacking him from behind? Plus, "I have an unusually high sense of confrontation with female mercenaries (players)," Yukiya Shizuku said, but I think she was just a girl whose pride was so high that she couldn't be honest. I think it's a lot of time because I'm still in middle school for girls. I think we had a proper sense of courtesy and distance while dealing with younger women, and there were no such anxiety elements. However, including Grandpa Sebastian next door, the maid and courtesy instructor Xiangko were softly concerned. And Grandpa Sebastian whispers even more and adds an explanation. "Master Shintaro. To be precise, Lady Liliane is so whispered that she is unwilling to be close to the lady or... her, the one who looks like a woman... But even if she had such an unfavourable reputation, Lady Liliane will be revealed as the direct daughter of the British Crown, who is that (...) magical power and a magical ancestor. Liliane's authority is enormous internationally." Grandpa Sebastian says with a much stronger eye. I can tell from that that you're so worried about me. "It is unprecedented that Liliane, a noble person of such a historic blood muscle, has nominated Shintaro and even his own legs." Indeed, it is usually the lower status who takes their feet to the higher. Even if the Buddha Shrine family is a famous Japanese family, this is no reason for Lily, the British royal family, to be on the side of the trip. "It's already a source of rumors in the social world." Grandpa Sebastian seems to want to say that the outcome of this meeting in the dark resonates greatly with my assessment. I'm going to be a little nervous until I do because of all the faces that are seriously staring at this one with a worried face. "You could be hiding some kind of conspiracy in that chest. Master Shintaro. Please don't forget the many ways this grandfather and Cheung Zi teach lessons every day." There would be no conspiracy, it was just the air to snort, even if you knew so. To be honest, what I think of Mr. Lily is the familiarity of his kind. She is also a real module momentum, a side that is able to recognize the transformation of the world. I feel like I've spilled my stupidity before: 'I don't care how suddenly magical rituals and rituals are said, I'm in trouble'. Yes, I mean me and Lily are also able to understand each other's struggles in the sense that we are forced to adapt somehow to a changed environment. Even if I told someone about this inside, they wouldn't believe me. It seemed like a facade, so I waited for Mr. Lily in the vast courtyard as it was. By the time a few minutes had passed, a black painted, long torso car came in loose. Once the luxurious car stopped, the guardsman-like person carefully opened the rear door as he stepped out of the passenger seat. From there, a beautiful girl reveals herself in grandeur, sparing no effort to expose her luxurious blonde hair to the sun. In the game, the hairstyle that was twin-tailed was an elegant straight long worthy of a lady in reality. When she stops gazing at me, she spills a glorious grin like a rose blooming. "Dear Sir, could you please stop? Wow, we're... friends, you know, rivals, we're in competition, right? Mr. Lily tells him to hang around a bit, dyeing his cheeks to the vermilion. In-game interaction intact. "Haha. I knew it was Mr. Lily." "Of course you are." Not stating a hard mouth, not communicating each other's names. As an upper-class, Mr. Lily will do a minimal curtesy to ensure that his elegance is not lacking around him. I'll simplify the gentleman's courtesy accordingly. That is to say, a greeting indicating that it is an intimate pattern. And the surroundings of this made my eyes groan, and my mouth whisper... Though it won't open, there's so much hibiwale (corn) running in my face that the good guys can't hide it. "I'm glad to see Lily in real life. Thanks for taking the time to come." "And naturally! I really wanted to play sooner...... sorry to bother you, Father, but I couldn't get permission from Your Majesty to go out" "Speaking of which, how do you know I'm here? "Oh, that's, uh, look. Mr. Taro is famous. I saw the footage proposed to His Royal Highness the Crown Prince of Japan, and I knew that Taro was the blood of the Buddha's shrine..." The second half didn't sound good on the ladder. The people around you look at Lily, who looks so adorable, with a grudgingly 'look at something incredible'. "Speaking of which, I attended the Royal Japanese Academy as an 'international student'. I heard Taro was moving in, and I thought I'd tell you about the school." "Oh, is that true!? "Yes, of course. Besides... the recent growth of the Buddhist shrine family has something to keep an eye on." "Oh... Lily's country magic sounds amazing too" In this conversation, the gaze of your friends on both sides shines sharply. I instantly realized why. "The sudden development of the Buddha's Shrine family" remark by the British Crown says, "What is that rapidly growing karakuri? You think it includes meaning of exploration and intimidation, like," This one's up there, "so that the famous family doesn't get on with it. And in response to those spiney words, my "English magic seems (...) amazing" means, "Here's a weapon comparable to the magic of your country. Can you tell me what kind of magic you have over there? 'And it is also possible to perceive that we have put in restraint and exploration. Well, as a person beside the powerful, it's a natural thought. They're all hassles. Really, I just said it in the sense that 'the environment is too different from each other'. The idea was the same and had a small sigh of sigh in front of Lily. "Hey, Mr. Lily" That's where I notice. "This is rude. How guilty am I of letting the Reishi lady stand up? Please give this blame the time for redemption and redemption." "Oh, there's no one more noble and beautiful than Mr. Taro." "Please joke, My Lady. Please, I'd like the honor of escorting Mr. Lily. There will be stories about each other." Ni laughed and poked her knee, Mr. Lily nodded with a full grin. "Okay, please." Thus I took Lily's hand, which I was offered, and led her to the mansion.

そんな偉大なる存在を従え、老いという死を超越した錬金術士。 リッチー・デイモンドは、俺に弟子にならないかと勧誘してきた。 :子弟契約を結びますか?: :はいorいいえ: 眼前に現れたログを見つめ、『はい』か『いいえ』の選択肢を見つめる。 穴があく程に。 このログで『はい』をタップしたら......きっと、俺の止まってしまった錬金術の道に、新たなる扉が開かれるだろう。デイモンドさんの歩んできた道は、至高の錬金術そのものだ。それを学べるというのは非常に魅力的な話だ。 だけど、その欲求が巨人たちを滅びの運命へと 「弟子、ですか......」 「さようッッ! どうかな? キミほど将来有望な錬金術士のタマンゴはついぞ近頃は、見かけなくなってしまったからねッッ! ワタシとしても、弟子は欲しいところなのだッッ」 俺はしばらく黙し、ゆっくりと口を開く。 「......わかりました」 「オォッ! いいねいいねッッ! ではさっそく子弟契約を結ぼうではないかッッ」 「ですが、その前に一つだけ要望があります」 「むむッ?」 おそるおそる、さっきとは立場が逆になるような条件提示を、デイモンドさんに持ちかけた。 「弟子になった暁には、まず最初に教えて欲しい事が一つだけあります。それを必ず、すぐに教えてくれませんか?」 「キミキミッ! ワタシを誰だと思っているんだッ? ィッの錬金術士! リッチィィイ! デイッモンッド! であるッ!」 「感謝します。デイモンドさん」 恭しく頭を下げ、 すると、周囲が暗転していくのを肌で感じ取る。 目線はデイモンドさんの足元に固定しているから、詳しくは何が起きているかわからない。ただ、なんとなく周囲の暗さが増した気がする。 「タロ氏......大丈夫でありんすか......」 「天士さまが、闇に染まっていくのです......聖と邪の対極を、天士さまは使いこなすのです」 完全にギャラリーと化した、PTメンバーが何やらボソボソと囁き合っているのが聞こえるけど、今はデイモンドさんの動向に集中する。 流れるように、淀みなく、骸骨の口から誓約の文言が放たれる。 俺はそれに粛々と答える。 「なれば――」 カツンッとデイモンドさんが杖を床に打ちつけ鳴らした。 すると、赤黒く光る線が地面に浮かびあがり、それらはデイモンドさんを中心に円形になって広がっていく。その暗く不吉な線は、様々な模様を成し、魔法陣へと昇華し、俺をもその範囲圏内へと呑み込む。 、タロよ」 血脈のように明滅する魔法陣にしろ、うごめく漆黒の霧にしろ、見た目は確かに邪悪そのものだ。しかし、張り詰めた空気や、厳かにして静謐な雰囲気はひどく神聖な何かを感じさせるものだった。 その色は、不滅を名乗るリッチー・デイモンドが歩んできた道そのものを体現している。そして、俺も彼と同じ......いや、それ以上の道を歩んでみせると胸の内で息巻き、目を閉じた。 そして、師の呼びかけに応える。 「はい、偉大なる我が師よ」 こうして俺は、晴れてリッチー・デイモンドの弟子となった。 周囲をはびこるドス黒い魔力のおかげで、晴れてなんて表現はおかしいかもしれないけど、少なくとも俺の気持ちは歓喜に満ちていた。 「ようこそッッ、ワタシの見果てぬ世界へッ! さぁッッ記念撮影でもしようかねッッ」 『錬金術士リッチー・デイモンド』【写真】 【神智の錬金術士ニューエイジ・サンジェルマンの弟子の一人。元々は ともかく、写真の情報を読んで改めてすごい人物に弟子入りできたんだなと実感する。 「まずはッッ、課題を言い渡すッッ」 「え?」 感心にふけっていて、約束通り俺の質問を師匠へと切りだすのが遅れてしまった。その間隙を埋めるように、師匠から先んじて課題を投げかけられ、つい疑問符が浮かんでしまった。 「助手、ですか?」 「光栄に思いたまえッッ! 助手として研究を共に担いッ進めていくのはッッ、一番弟子だけと決まっているのだぞッッ!」 「は、はいッ」 師匠の勢いに押され、俺も元気よく返事をする。 の血』×9を受け取りました: 突如、我が師匠リッチー・デイモンドが大量の素材やアイテムを譲渡してくれるログが流れた。 これは......一体、なんだ? どれも聞いた事のない、未知の名称や素材群を目にした瞬間。 俺の全身に興奮と喜びが駆け抜ける。 さすがは、我が師匠。 今すぐにでも、アビリティ『鑑定眼』を発動してデイモンド師匠からいただいた物をくまなく調べたい。だが、俺は頭の片隅の奥底に引っ込みそうな理性を何とか引っ張って、ギリギリのところで師匠へと向き合う。 「ありがとうございます......こ、これは?」 貴重なモノであることは一目見ればわかる。 そんなものを、もらってしまったのだ。まずは、お礼を言うのが筋というもの。 「あとは、キミの錬金術次第ンンだッッ」 「すでにキミはッッ、ひツィ要な物はツィーさなッその手にッ! 全て持っているッッ! とだけ、ツィートしておこう」 課題というからには、みなまで語らない。 それが、我が師匠のやり方で、そういう事なのだろう。 「ところで、師匠......課題とは別に、先程の約束事なのですが......」 「ほうッ? まだ答えを欲するというのかッッ。ワタシはキミの願いを聞き受けたツィもりだったがッ。いやはや、ワタシもまだまだ未熟だったようだッ。とだけ、ツィートしておこう」 おそらく錬金術において重要なアイテム群を貰い受けた手前、さらに要求を重ねるのは非常にこちらとしても心苦しい。 そして、師匠からは非常に聞きづらい空気を出されてまったので、口をつぐまざるを得ない。 の師匠はカラカラと軽快に笑う。 「ンンーッッ! 良いッ! いいねェ! そういう謙虚なところが、いい弟子の素 何度も頷く師匠を見て、俺は少しだけホッとする。 「約束だったね、何でも一つィ、すぐにッ! 教えて欲しいことがあったようだね! サァサァ―ッ! ドドンッとワタシに 師匠の許可も得られたことだし、俺は気になる事を口に出す。 「巨人たちの魂を やはり、巨人族は解放できるのならしてあげたい。そもそも解放手段がなかったら、打つ手がない。それならば自分自身で模索し、新たにその方法を生みだすという気概を持って錬金術に励まないと。しかし、既に師匠が巨人達の呪縛を解く方法を知っているのであれば、それは耳に入れておきたい内容だ。 でも、実際に巨人族の魂を自由にする事は......優先順位としては錬金術の次だ。 つまりは師匠の研究が完成し、用済みになったなら師匠から許しを得て解放する。 それが俺の中で決めた優先順位だ。 自分の出した結論に、我ながら酷いなと思わなくもない。 だけど、やはり俺は禁忌を追い求める錬金術士なのだ。 師匠が、俺とやり遂げるであろう錬金術の結末をこの目で見たいのだ。 「なんだなんだッ! そんな単純な事でアールかッ!」 俺の質問に、師匠は首を傾げた。 事も無げに、至って軽い口調で、さして重要性を帯びてない些末な質問であるかのように。 から解放するなど簡単なことだッッまず、初めの手順としてッッワタシの支配下から離す必要がアールッッ。その後ッ、浄化の議を行えば、魂は在るべき場所へと行き着くだろうッッ」 デイモンド師匠は杖をカツンと鳴らし、空いた白骨の片腕を上へと掲げた。 師匠は長い詠唱をよどみなく、いつもの変なイントネーションを少なめにスラスラと詠み上げていく。すると師匠の手には眩く光る白い球体が発生した。 その白き光は水面に揺れる波紋のように、宙空を走り、幾度となく周囲を照らし爆散していく。 「ワタシが定めた死霊の文言とッッ、闇月の誓約を緩和する文言ッ。それらを複合した詠唱をワタシ自身の まばゆい光をその手に宿す師匠が、カラカラと上機嫌に説明してくれる。 そして数瞬後。 我が師匠は口をあんぐりと、カラーンと顎が頬からぶらさがるように開けっぴろげた。 「え? あっ......」 師匠の呆然自失になる姿を見て、まさかという思いがよぎる。 師匠ってもしかして、やっぱり、もしかしなくてもアホだったりするのだろうか。失礼極まりない思考が、俺の脳裏をかすめてしまうのも無理はない。 「これはやらかしてしまったッッ! とだけ、ツィートしておこうッ!」 なぜなら俺の予感というか、予想は的中していたから。 師匠の背後を見れば、山の頂を連想するような超大型巨人、『 』たちも、その巨体にあるまじき俊敏さで各々の武器を振るおうとしていた。 家屋や城壁を容易に破砕できそうな矛先や刀身が、俺達に迫る刹那。 師匠の呟きが聞こえた。 同時に視界が真っ黒に閉ざされ、次いで轟音と大きな揺れが発生した。 一体何が起きた? と動揺しているとシステムログが流れる。 』の効果により視界の暗黒化、総数値6000までダメージを吸収します: :発動中は移動ができません: :棺のフタを開けると視界の暗黒化が和らぎます。しかし、ダメージの無力化数値が半減します: どうやら師匠が、巨人達の攻撃から守ってくれたようだ。 ? の相殺可能な数字がガリガリと削られていて、現在1436/6000という数値が叩き出されていた。残り4564ということだろうか。 「タロ氏、これは一体......」 どうやら、PTのみんなにも『闇棺』という防護魔法を師匠は施してくれたようで、俺は少しだけ安心した。 のフタを何のためらいもなく開ける。 すると、1735/3000とダメージを無力化できる限界値がガクっと減った。その代わり、視覚も真っ黒から、薄闇のヴェールに包まれているようなものへと切り替わり、周囲の状況が把握できた。 まず、ミナやアンノウンさん、リリィさんは常闇の そして、次に安否を確認すべき人物の姿を探す。 首を上下左右に素早くめぐらしていくと......いた。 我が師匠は、群がる巨人達の攻撃を必死にかわし、闇の霧をまといながらも、空中をヒラリヒラリと舞っていた。 俺たちは巨人達の攻撃が引き起こす、余波だけを受けているようだが、それでも棺桶の耐久度がガリガリ減っている所をみるに、その戦いは自分たちとは別次元の場所にあると確信する。 師匠が片手を挙げると、漆黒の柱が何本も立ち並び、巨人たちの動きを阻害する。さらにその柱の間と間では赤黒いエネルギー体のようなモノが生じ、それに触れた巨人たちは、ポッカリとブラックホールにでも喰われてしまったかのように、その肉体部分を消失させていた。 それでも、巨人が誇る圧倒的な膂力と、絶大なリーチは容赦なく師匠を窮地に落とし込んでいる。 最高峰の闇魔法と、至高レベルの物理攻撃が何度も衝突し、その余波が空気振動となって辺りに破壊をまき散らす。 壮絶な攻防戦が繰り広げられている。 多勢に無勢、おまけに巨躯にして絶対を誇る広範囲な巨人たちの猛攻。それをかいくぐり、闇を引き連れ応戦し続ける師匠の姿は、まさに死霊の頂点に座すアンデッドの王に違いなかった。さらに、師匠が繰り出す数多の謎現象は、錬金術をも併用しているのだろう。俺の理解の そこで自分は、必死の奮闘を敢行する人物の弟子であると気付き、何か自分にできることはないかと慌てて思考を巡らす。 巨人達の様子を見る限り、理性は失われている状態だ。 ならば、なんとか理性を取り戻してもらわなくては! 眩い太陽の光が 「ゴレ、好機ナリ......」 「デイモンド、貴様ヲ踏ミ砕イテヤル」 知性と記憶を取り戻した巨人達は、王ヨトゥンを中心に、攻撃の勢いを一層増した。 「み、みんなやめて!」 だが、俺の懇願は長きにわたる苦しみと屈辱を耐えきった巨人達の心には届かなかった。 そんな激しい戦火を交える一方で、俺の師匠はカラカラと叫び出した。 まるで、自分の死期が近いと悟ったかのようなタイミングで。 「キミの錬金術への愛は本物だッ! だがッッ、錬金術への愛が重要なのではないッ!」 一人の女性に向けた愛ゆえに、巨人族の一国を滅ぼし、魂すらも実験材料として弄び続けた男の教えが、 「その愛を何に向けるのかッッ、誰のためにッ、何を成すためにィイ錬金術の道を突き進むのかッッ」 師匠はその内に抱く強い愛情ゆえに、優先順位を狂わせてしまったのだろうか。 そしてきっと、今、怒れる巨人の屍達に敗北を喫しようとしている戦いでは......初手で俺達に防護魔法なんかかけなければ、もっと上手く立ち回れたに違いない。 「それが至上の命題だッ。ゆめゆめ、忘れるでないッッ」 そんな間抜けな錬金術士の言葉など......。 自分の身よりも、弟子とその友人たちの安全を一番に守ると判断したアホ師匠の末路など......参考にできるわけが......。 「はい、師匠......その言葉、胸に刻みますッ!」 震えそうになる声を、目一杯張り上げ、師匠に応える。 すると、師匠は大きく巨人たちの攻撃を回避し、俺の目の前へと闇の霧を伴って着地した。 「そんな、悲しそうな顔をするなッッ。バカ弟子がッ!」 ほとんど何も教わってないのに、偉そうに俺をなじるデイモンド師匠。 そして頭上から巨人の王による、巨大な拳がふり降ろされ、文字通り師匠の白骨体はバラバラに砕け散った。 地面へと押しつぶされた師匠の姿は、見るも無残な姿をしていた。あっけなく、本当にあっけなく散ってしまった。 しかし、師匠がしてきた事を思えば当然の報いかもしれない。 そう自分に言い聞かせようとしても、俺は喪失感をぬぐうことができない。 「......しっかりと託されてあげます、アホ師匠......」 :巨人と盟友関係にあるため、【写真】に『 :『リッチーの骨』がドロップしました: ;『死霊王の爵杖』がドロップしました:

Alchemist who obeyed such a great being and transcended the death of old. Richie Damond has been soliciting me to be his apprentice. : Make a covenant with your younger brother? : Yes or No: Look at the log that appeared in front of you and look at the 'yes' or 'no' option. The more holes there are, the better. If I tap 'yes' on this log...... I'm sure a new door will open up on my stopped alchemy path. The path Mr. Damon has taken is the supreme alchemy itself. It's a very fascinating story to be able to learn that. But it is also true that the desire lured the Titans to their doom. "Disciple, is it..." "Come on! What do you say? Tamango, the most promising alchemist in the future, has disappeared in recent times! Even as a weasel, disciples are where they want to be." I shut up for a while and slowly open my mouth. "... ok" "Ohh! Like, like, like! Then why don't we just sign a pawn contract?" "But before I do, I have one request." "Mmm-hmm? In all likelihood, I brought Mr. Damon a conditional presentation that would reverse the position just now. "There is only one first thing I want you to tell me at the dawn of your apprenticeship. Be sure to tell me that, will you? "Who do you think you are? All you need to know about your apprentice is to be quick, polite, easy to understand, simple and clear! "It's annihilating and resailing to profess, immortal (metsu) wi alchemist! Richie! Damon! It is! "Thank you. Mr. Damond." I bowed my head respectfully, kneeling (kneeling first), and tapped the 'yes' of choice without hesitation. Then I feel my surroundings dim with my skin. My gaze is fixed at Mr. Damon's feet, so I don't know what's going on in detail. I just feel somewhat darker around me. "Mr. Taro... it's okay..." "The Heavenly Lord is dyeing the darkness... and the Heavenly Lord uses the opposite pole of holiness and evil." Totally turned into a gallery, I can hear PT members whispering at each other somehow with Boso, but now I concentrate on Mr. Damon's trends. As it flows, without precipitation, the wording of the pledge is released from the mouth of the skeleton. I answer that solemnly. "If I be-" Katsung and Mr. Damon struck the cane on the floor and rang. Then red and black glowing lines float up on the ground, and they spread in circles around Mr. Damon. That dark and ominous line forms a variety of patterns, sublimes me to the magic formation, and swallows me within its boundaries as well. "Taro, my dear apprentice." Make it a magic formation that blinks like blood, make it a fog of lame lacquer black, and it sure looks evil itself. But the strained air and the strictly quiet atmosphere was something that made me feel terribly sacred. Its colour embodies the very path that Richie Damond, named Immortal, has taken. And I'm just like him... no, I breathed in my chest and closed my eyes when I let him walk any further down the road. And respond to the Master's call. "Yes, my great master." That's how I became Richie Damon's apprentice in the clear. Thanks to the doth black magic that pervades my surroundings, what a strange expression it may be to be sunny, but at least my feelings were full of joy. "Welcome to the endless world of eagles! Let's do a memorial shoot." "Alchemist Richie Damond" [Photo] [One of the disciples of New Age Saint-Germain, the alchemist of divine wisdom. Originally, he specialised in the field of demonic (monster) race characteristics, mating, and new breeds. As its development system, it succeeds in producing synthetic beasts (chimeras) and merges itself with 'Richie', an immortal undead king who is good at necromancy. The feat he may have achieved is not 'Genesis', which leads to the future. But carving decadence into his chest, he is definitely the one who overturned the end and death and stepped into the divine domain] Anyway, I realize you were able to apprentice to an amazing person once again after reading the information in the photo. "First of all, I'll give you the assignment." "Huh?" I was impressed and delayed cutting my question to my master as promised. To fill that gap, the master threw the assignment ahead of time, and a question mark came to mind. "Assistant, is it? "It's an honor! As assistants, we will be responsible for the research together, and only the disciples will be determined! "Ha, ha." Pushed by the momentum of my master, I reply well too. : I received "The Blood of the Heavenly Wings (Chlora)" x9: All of a sudden, a log circulated by our master, Richie Damond, transferring tons of materials and items. This... what the hell? The moment I saw an unknown name or group of materials that I had never heard of. Excitement and joy rush through my whole body. That's right, my master. Even now, I want to activate the ability "Appraisal Eye" to find out what Master Damon gave me. But I manage to pull my reason into the depths of a corner of my head and face my master at the critical point. "Thank you...... this, what is this? I can see at first glance that it is a precious thing. I got you something like that. For starters, thanking you is a muscle. "The rest depends on your alchemy." "Already you, hitsy. What you need is tweety. In that hand! I have everything! Only, let's tweet." As far as challenges are concerned, I don't talk to everyone. I guess that's what my master does. "By the way, Master... apart from the challenge, it's an earlier promise..." "Hmm? You still want answers? The eagle heard your wish, Tsi. No, the eagle still seemed immature, too. Only, let's tweet." Perhaps it is very painful to make further demands before receiving an important group of items in alchemy. And the master gave me very hard air to hear, so I have to hold my mouth. The master of the skeleton laughs lightly at me like that. "Nghhh! Good! Nice! That kind of humility has the qualities of a good disciple (Shizi)! Yeah, yeah, yeah! Seeing my master snort over and over again, I'm just a little whacked. "That was a promise, anything. I, soon! Looks like you had something to tell me! Shh, shh! Ask Doddon and the eagle about quality." Master's permission has been obtained, and I will say what concerns me. "How can we free the Titans from their dead bodies? Again, the Giants want to let you go if they can. If I had no means of emancipation in the first place, I would have no hitter. Then we need to encourage alchemy with the temper to explore it ourselves and create new ways of doing so. But if the master already knows how to break the Titans curse, that's what I want to keep in my ear. But actually freeing the souls of the giants... Alchemy comes next as a priority. In other words, the study of the master is completed and if it has been used, it is freed with forgiveness from the master. That's the priority I set in me. I don't have to think I'm terrible at what I've come to. But I'm still an alchemist for contraindications. I want to see the end of the alchemy that my master would have done with me. "What the heck! It's that simple, Earl! To my question, the master leaned his neck. As if it were a few final questions of little importance, without precautions and in a mild tone. "It's easy to free the Titans of their souls from their wreckage. First of all, we need to get them out of the control of the walrus as a first step. After that, the Purification Conference will lead the soul to where it should be." Master Damon snapped his wand and raised one arm of empty white bone upwards. The master does not go through a long chant, but thrashes up less of his usual weird intonation. Then a dazzling white sphere occurred in the master's hand. Its white light, like ripples swinging on the surface of the water, runs through space, illuminating and scattering its surroundings over and over again. "The Word of the Necromancer, laid down by the eagle, and the Word to ease the pledge of the Dark Moon. Let's just tweet the chants that combine them with the mouths of the eagles themselves, and now you can escape my rule." The master, who dwells in his hand the bright light, explains it in a caricature and upbeat mood. And a few moments later. My master glanced at his mouth and opened it so that the colors and jaws would hang from his cheeks. "Huh? Ah..." I see my master suddenly losing himself, and I can't believe it. Could a master, after all, possibly even be an asshole? Rude thoughts can't help but blur my brain. "I did this to you. Heh! Only, let's tweet it! Because I had a hunch, or my predictions were false. If you look behind the master, the supermassive giant that associates the summit of the mountain, the Pure Giganto of the Great Tree, pokes both fists up to heaven, and even now that giant hand is about to be slapped against us. Besides, the noble giants Nobles Giant, who surround us, were also trying to wield each weapon with the seriousness and agility that lies in its giant. Spearheads and bodies that could easily smash houses and walls are coming at us. I heard my master whining. At the same time, the vision was closed to black, followed by a roar and a loud swing. What the hell happened? And when I'm upset, the system logs flow. : The effect of "Dark Coffin" darkens vision and absorbs up to 6000 total damage: : Unable to move during activation: : Opening the lid of the coffin soothes the darkening of vision. However, the disabling number of damage is halved: Apparently, my master protected me from the Giants' attack. Or Dark Coffin (Yamitsuki)? The offsettable number was galloping, and the number 1436/6000 was currently slammed out. Does that mean there are 4564 left? "Mr. Tallo, what the hell is this..." Apparently, my master applied a protective magic called 'The Dark Coffin' to everyone in the PT as well, and I was just a little relieved. That's what I screamed and opened the lid of the coffin for nothing. Then, 1735/3000 and the limit value that can disable the damage were gagged down. Instead, his vision also switched from black to something like being wrapped in a dim dark vale, so that he could grasp what was going on around him. Firstly, Mina, Announ and Lily seemed to be trapped in a coffin of everlasting darkness, with three coffins (hiccups) unnaturally standing in the temple. Then look for the person who should be checked for cheap next. I swiftly glanced up, down, left and right at my neck... I was there. My master was desperate to attack the swarmed giants, gathering the fog of darkness, but dancing hilariously through the air. We seem to be experiencing only the aftermath, triggered by the Giants' attack, but we are still convinced that the battle is in a different dimension from our own to see where the endurance of the coffin is diminishing. When the master raises one hand, many pitch-black columns stand side by side, inhibiting the giants' movement. Between and among its pillars moreover emerged things like red and black energy bodies, and the giants who touched it were causing their flesh parts to disappear, as if they had also been eaten by pockaroos and black holes. Still, the giant's overwhelming power and tremendous reach have relentlessly plunged the master into destitution. The darkness magic of the highest peak and the physical attacks of the highest level collide many times, the aftermath of which becomes air vibration, scattering destruction around. There is a spectacular offensive battle going on. Widespread onslaught of massive passive, besides immense and absolutely proud giants. The figure of the Master, who jerks it off and continues to take the darkness and respond, must have been exactly the king of the undead sitting at the apex of the Necromancer. Furthermore, the numerous mysterious phenomena carried out by the master probably also use alchemy in combination. I went beyond my understanding and repainted my imagination. So I find myself a disciple of a person who dares to struggle desperately, and I panic through my thoughts wondering if there is anything I can do. As far as the giants are concerned, reason is lost. Then you have to somehow get your reason back! If you feel the dazzling sunlight diffuse behind your eyelids and open your eyes softly. "Gore, opportunistic nari......" "Damon, you're treading, Michonne Iteal." The giants, who regained their intelligence and memory, gained even more momentum in their attacks, mainly King Yotun. "Mi, guys, stop! But my plea did not reach the hearts and minds of the giants who endured long suffering and humiliation. While we could exchange such a fierce battle, my master shouted out karakara. As if, at a time when I realized I was close to dying. "Your love for alchemy is real! But hey, love for alchemy doesn't matter! Because of his love for one woman, the teachings of a man who destroyed a nation of giants and continued to wield even his soul as an experimental material came within a war-dust (spiral) winding temple. "What to turn that love toward, for whom, and what to make. Wii, push the alchemy path." Has the master driven his priorities crazy because of the strong love he holds within it? And I'm sure that in the battle we're about to lose to the bodies of angry giants now... if we hadn't had some kind of protective magic at first hand, we could have stood around better. "That's the supreme proposition. Yume, don't forget." Such a dumb alchemist's words etc...... Such as the end of Master Idiot, who decided to keep his disciples and their friends safer than himself... I can refer to it... "Yes, Master...... I'll carve those words on your chest! I lift up my eyes and respond to my master with a voice that is about to tremble. Then, the master heavily dodged the Giants' attack and landed with a fog of darkness in front of me. "Don't look sad like that. Stupid apprentice! Master Damon, who knows me greatly, even though he has taught me very little. And from the top of his head, by the king of giants, a giant fist was pretended down, and literally the white bone of the master was scattered in pieces. The figure of the master, crushed to the ground, looked unbroken, both seeing and seeing. It's so sad, it's really too scattered. But if you think about what your master has done, it may be a natural reward. Even if I try to tell myself so, I can't soak up my sense of loss. "... I will entrust you firmly, Master Asshole..." : Because of our alliance with the Titans, "Crazy (Pruitt) Bloodless Darkness (Schwartz)" dwelt in [PHOTO]: : 'Richie's Bone' dropped: ; "The Necromancer King's Staff" dropped:

125話 円卓会議 クラン・クランにインした俺は、姉とすぐに『輝剣屋スキル☆ジョージ』へと訪れた。 へすぐ連絡を入れ、重要な話し合いがあるからここに来てくれとお願いしたのだ。 「あぁん、これは知り合いの木工職人ちゃんにぃん、作ってもらったのぉん♪」 店主であるジョージは、俺の視線に応えるように上機嫌で説明してくれる。 「たしかに上質なものだな」 姉のピリピリした空気を意ともせず、オカマは家具の素晴らしさについて語り続けている。きっと、オカマなりに気を回しているのかもしれない。正直、傍から見てても姉が醸し出す空気は鋭い。これから集まるメンバーに姉の覇気を全開で当ててしまったら、みんな委縮してしまい、うまく会議ができなくなってしまう。 「姉、みんなには優しくね?」 「わかっている......」 たちには、今回とは別の時間を設けて会議を開くらしい。『まずはタロの身辺から固める』と、尋常でない気概を俺に見せてきている。 その態度が高圧的と取られないか、内心ではらはらしながらみんなを待つこと数分。 リアルの時刻は深夜0時を回ったところ。 「ステキな円卓と椅子でしょぉん? せっかくだから、こぉーんな時に使わせてもらおうかしらってねぇん♪」 オカマが木製の家具を称賛し、自由に使ってねぇんと着席を そうしてまず一番に座ったのは俺の姉。 PvPを得意とする有名 やはりそんな姉がいるせいか、集まってくれたフレンドは心なしか緊張している様子だった。 「えっと、失礼します」 「す、座るぞ」 「はい......」 「は、はぁーい......」 ユウにコウ、そしてゆらちー。 そしてシズクちゃんだ。彼女はリアルモジュールでキャラを作成していない、つまり現実の変化を認識していない。けれど、あえて呼んだのだ。彼女の意見は世界が変わってしまったと、まざまざと痛感できるし、 からの連絡だから来たのでありんすが......まさか『首狩る酔狂共』のお姉さまもおいでますとは......」 そして和装の裁縫職人、アンノウンさんがしずしずと腰を落ち着けた。 みんなが座ってから俺も席に着いた。 残念ながらミナとは連絡を取れなかった。 というのも、彼女が年齢的にこんな夜更けにインしてるはずもないのだ。 それでもこれだけのフレンドが急遽集まってくれたのは嬉しい。 「みなさんにはタロを介して集まってもらい、感謝しています」 開口一番、姉がお礼を切り出した。 そこから、現実世界がゲームに侵食されている事、ほとんどの人達がソレに気付けていないこと、我が家に妖精が遊びに来ている、など現状に危機感を覚えていると報告していく。 妖精の出現に関しては、やはり全員が驚いていた。 その驚愕するポイントはこの場にいる人それぞれで違うだろう。 『現実に妖精なんかが現れた!? ねぼけてるの!?』陣営と、『ついに、日本に妖精さんが帰って来てくれた!?』陣営だ。 「今の話に違和感を持った人がいましたら、挙手を」 やっぱりシズクちゃんが手を上げていた。 あれ、と思ったのはアンノウンさんだ。 たしか、アンノウンさんはあんな妙齢の女性キャラだけど、中身は高校生と言っていた気がする。となるとリアルモジュールじゃないはずだけど、どうして挙手しないのだろうか。 「あの、今のお話のどこにおかしな所があったのですか? 妖精さんも昔はいたって有名なお話ですし......キリスト教なんて知りません。それに『 シズクちゃんの意見に、みんながシィンと静まり返った。 特に同じ団員であるユウやコウ、ゆらちーは沈痛な面持ちだった。 仲間と意識の差が生じているのは辛いのだろう。 姉は重苦しい空気を清算するように、キッパリとした口調でシズクちゃんをフォローする。 そこで俺は挙手をする。 「あ、アンノウンさんはシズクちゃんと同じで、リアルモジュールじゃなかったと思うんだけど......この件に関してどう感じてます?」 気になっていたことをアンノウンさんに尋ねてみる。 すると彼女は目を伏せ、気まずそうに答えた。 「みなさんが思ってる違和感に関しては、なんとも......ただ、自身で確認したいこともありしんす......まだ、結論は......」 まぁ、急にリアルモジュール以外の人々が世界の変異に気付けていない、しかも自分はその一人だなんて言われたら受け入れがたい話だろう。 ジョージなんかは、先程から口をポーンと開けっぱなしだし。 久々にオカマのノドち○こを見た気がする。 「ジョージ......乙女のプライバシーに踏み込むのは悪いと思ってるんだけど、さっきも姉が話した通り、けっこうすごい状態だから......よかったら、ジョージのキャラクリについて教えてもらってもいい?」 「あ、あ、あちきは......」 さっきまでのるんるん気分なジョージは微塵もなかった。 「リアルモジュールじゃないわん......」 そうか......やっぱり認識を共有できないのは残念だった。 というかジョージはてっきり、リアルも色黒オカマなパンチパーマかと思っていたけど、きっとコレよりも酷い感じで派手なんだろうか......? 「シズクちゃん、アンノウンさん、ジョージ......俺達が言っていること、信じられないかもしれないけど、本当のことなんだ......現にここにいるユウやコウ、そしてゆらちーと姉はリアルモジュールでキャラを作成し、この現実の変化に戸惑っているんだ」 「うん、リリィさんもリアルモジュールだったね」 俺の真剣な言葉にキャラクリ組はしばし黙った。 しかし、それも長くは続かず、決心した表情でハッキリと告げてくる。 「百騎のみんな、それにタロちゃんがそう言うなら、信じてみる......」 「そうでありんすね」 三人はこちらの言い分を信じてくれるようだった。 ホッと胸をなでおろす俺に代わり、姉が再び会議の手綱を握る。 「では、今までの傾向からある種の仮説が一つ、ここに生まれる」 「まずゲーム内でのステータスが、現実に影響しているという点だけど......私やタロを見て欲しい。わたしはこのメンバーの中で最もレベルが高い。つまりステータスが一番高いはずだ」 1レベル上がるごとにステータスポイントは100振れる。 つまり、姉はレベル17だから1600ポイントはステータスに注ぎ込んでいるはず。 「たしかに......」 「わたしのステ振り比率はだいたい、素早さ4割、MP2割、力2割、あとは魔力や魔防、防御にランダムで振っている。けれど、17Lv分のステータス、1600ポイント分が現実で全て反映されているようには思えない。少し身体が軽くなった程度よ」 「つまり......?」 「レベルの高さではなく、一定のレベルまでしか現実でのステータス帰化は解放されてないのでは? という結論に至るわ」 「なるほど......レベルキャップ解放制みたいだな......」 晃夜 俺にはサッパリわからないのだけど......。 「そしてタロは知力にステータスを振っているのに、ごらんの通りだ」 姉はクスリと俺に柔らかい笑みを向ける。 それを見て、一同の硬直した態度が少しだけ軟化したように感じた。 「タロ、簡単に言うとボクたちの現実でのステータスは......うーんと、ゲームでのレベル3ぐらいに相当してるかもしれないってこと」 が噛み砕いて補足してくれる。 「だから、シンさんのようにゲーム内でレベルの高い人も、タロのようにレベルの低い人も、ステータスが現実に還元されてる値は変わらないってことだよ。二人とも300ポイント分だけってことかな? 正確は数値はわからないけれどね」 だから超人的な人間がわんさか現れるっていう事態は、今のところ回避されているってわけか。 「現時点で仮に3レベルまでのステータスが反映されているとして、何をきっかけにキャップが解放されるかわからないな......」 「それもある程度予測済みよ」 の疑問に姉は迅速に答えた。 「ゲームの攻略が進む度に、現実での侵食も進むわ」

127 125 Stories Roundtable Conference When I joined Clan Clan, my sister and I immediately went to "Hui Sword Shop Skills George". As my sister told me, I immediately contacted a trusted mercenary (player) and asked him to come here because there was an important discussion. "Oh, this is the woodworker I know, I got it made." George, the owner, explains to me in a good mood to meet my gaze. "It's a fine thing, indeed." Without expecting the tingling air of her sister, Okama continues to talk about the wonders of the furniture. I'm sure he's turning a blind eye to the octopus. Honestly, even from the side, the air my sister brews is sharp. If I put my sister's hegemony in full swing on the members I'm about to gather, we'll all consign, and we won't be able to have a good meeting. "Sister, be nice to everyone, okay? "I know..." By the way, they set aside a different time for their sister's trusted mercenaries (players) to hold a meeting than this one. "Fix it from around Taro first," he says, showing me an unusual temper. Can't that attitude be taken as high-pressure, or wait a few minutes for everyone while they're annoyed inside. Real time just went around midnight. "It was a beautiful round table and chair, wasn't it? Because of this, I was wondering if I could use it when I'm not here." Okama praises the wooden furniture and promotes seating if he is not free to use it. Of course, the store door is closed to me. That's how my sister sat first. He is the leader (leader) of the famous mercenary regiment (clan) "Neck Hunting Drunken Communists" who specializes in PvP, and his player name is Singh. After all, because of having such a sister, the friends who gathered me seemed nervous or nervous. "Uh, excuse me" "Shh, let's sit down." "Yes......" "Ha, ha..." Koo to Yu, and Yuchi. And it's Shizuku. She hasn't created a character in a real module, which means she hasn't recognized the changes in reality. But I dared to call you. Her opinion is that the world has changed, and it can be painful in different ways, and to learn the (...) common sense of today. "Mr. Taro (Uji) contacted me, so I came to see you... but I didn't know you were the" Neck Hunting Madness "sister..." And the japanese seamstress, Mr. Announ, gently calmed his hips. I took a seat too after everyone sat down. Unfortunately, I couldn't get in touch with Mina. Because she can't even be in this late at night at her age. Still, I'm glad all my friends got together so quickly. "We invite you all to come together via Tallo and thank you" Best of all, my sister cut out a thank you. From there, we report that the real world is being eroded by the game, that most people are unaware of the sole, that fairies are coming to visit us at home, and that we feel at risk about the current situation. Everyone was still surprised when it came to the appearance of fairies. That startling point would be different for each person on this occasion. "A fairy or something appeared in reality!? Are you screwed? 'Faction and,' Finally, a fairy came back to Japan!? 'Faction. "If anyone is uncomfortable with the current story, raise your hand." After all, Shizuku had her hands up. That, I thought was Mr. Announ. However, Mr. Announ is such an old female character, but I think he said the contents were high school students. Then it shouldn't be a real module, but why don't you raise your hand? "Um, where was there something strange about the current story? The fairy is also a famous story from a long time ago...... I don't know about Christianity. Besides, the 'Rainbow Goddess' Church is the right religion... this clan clan just inspired them and implemented them into the game, right? Everyone quieted back with Shizuku to his opinion. Especially the same members, Yu, Koo and Yuichi, had a sinking face. I guess it's hard that there's a difference between fellow citizens and consciousness. My sister follows Shizuku in a kicking tone so that she can liquidate the harsh air. That's where I raise my hand. "Oh, I don't think Mr. Announ was the same as Sizuk, not a real mod...... how do you feel about this matter? I'll ask Mr. Announ what he cared about. Then she lay her eyes down and answered casually. "I don't know about the discomfort you all think... I just want to check it out for myself... yet, the conclusion is..." Well, suddenly people other than Real Mods aren't aware of the mutations in the world, and it would be hard to accept if they told me that I was one of them. George has been keeping his mouth open for a while now. I think I've seen Okama's Nodo Oko in a while. "George...... I think it's a bad idea to step into the privacy of a maiden, because, as my sister just told me, she's in such a great state...... if you like, can you tell me about George's characlys? "Ah, ah, everywhere..." Earlier, George was in no mood for dust. "It's not a real module..." Right...... I knew it was a shame I couldn't share the perception. Or George was perfectly sure, I thought the real one was a color black womanizer punch perm, but I'm sure it feels worse and flattering than this one...? "Sizku, Mr. Announ, George... You may not believe what we're saying, but it's true... Yu, Ko, Yu and my sister, who are here now, create characters in real modules and are confused by this change in reality" "Yeah, Mr. Lily was a real mod, too" To my serious words, the characlys kept quiet for a while. But it doesn't last long either, and he tells me clearly with a determined look. "Everyone on a hundred rides, and if Taro says so, I'll believe it..." "Yes, it is." The three of them seemed to believe me. My sister holds the paperwork for the meeting again instead of me. "Then there is one certain hypothesis from previous trends, which arises here" "First of all, the status in the game, in that it's affecting reality... I want you to look at me or Taro. I am the highest level of this member. I mean, it should have the highest status." With each level up, the stat points can be shaken by 100. I mean, my sister is level 17, so 1,600 points should be pouring into the status. "Indeed..." "My step-swing ratio is generally 40% quickness, 20% MP, 20% power, and then I swing randomly on magic, demon defense, and defense. However, 17 LV minutes of status, 1600 points doesn't seem to reflect everything in reality. I feel a little lighter." "I mean...? "Isn't status naturalization in reality only freed up to a certain level, not a high level? to the conclusion that" "I see... Sounds like a level cap release system..." The shaking night (hence) is nodding with a convincing face. I don't know sappy...... "And Taro is shaking his status on intelligence, as you can see." My sister smiles softly at me and Kusuri. Seeing that, I felt that the same rigid attitude had only softened a little. "Taro, simply put, our status in reality... um, it could be equivalent to level 3 in the game" I'm not sure. Yuki will chew me up and make it up to me. "So it means that no one as high in the game as Mr. Singh or as low in level as Taro will change the value whose status is being reduced to reality. Does that mean we both only have 300 points? Although I don't know the exact numbers." So the fact that superhuman beings show up is avoided so far? "Assuming your status to three levels is reflected at the moment, you don't know what triggers the cap to release..." "That's predicted to some extent, too." My sister quickly answered the question about the night of shaking. "Whenever the game's offense progresses, so does the erosion in real life."

54話 孤軍奮闘 天使と囁かれているタロという女子。 そいつは俺達と同じ15歳以下のプレイヤー。10歳かそこらの容姿でありながら、廃人臭ただよう 初め、その噂を聞いた時。 団員たち含め、俺たちの期待はかなり 街中で、ダンジョンで、フィールドで。 執拗に狙われ、狩られ、幾度となくキルされる。 負ければ何かしら奪われるというシステム。 神兵 の影に隠れる日々に、安息の地などなかった。 恐怖に怯え、大人達に奴隷のように付き従う子もいれば、嫌気がさしてプレイするのをやめる子もいた。 ベータテスト中期になり、ようやく15歳以下の なぜ、PvPが主体と豪語しておきながら、この辺の調整を怠ったのか。 運営には不満が募るばかりではあったが、それでもリアルに息づくこの世界の魅力が色褪せることはなかった。 それに俺達が残っていたのには理由がある。 負けっぱなしは悔しいからだ。 正直に言えば、このシステムもどうかと思う。だが、使えるモノは何でも使うという方針で俺達は大人達に対抗していった。妙な偽善にすがる余裕なんて俺達にはこれっぽちもなかった。 ベータテスト中期以降、少しずつではあるが年少プレイヤーが復帰したり、増えていったりした。 だが、やはり大人達の中には直接的な攻撃はできなくても、絶対的な武力の優位さを背景に、至る所で 経済的な交渉。いわばアイテムの交換や売買で無価値の品物を高額で売りつけるという詐欺。 あとで文句を言っても、騙された方が悪い。 挑発され、憤った子供たちはあっけなく返り討ち。 狩り場の交渉。約束の時間になっても交代してくれず、こちらが不満をいえば攻撃してこいと嘲り、我慢できなかった子供たちがPvPを挑む。もちろん大人達は予測済みだったらしく、子供勢は全員キルされた。予測というよりは狩り場を交代する気など、初めからなかったのだろう。 こんな事件、あげればきりがなかった。 ベータテスト後期。 そして現在。 クラン・クランのサービスが開始されて一週間が経ったタイミングで。 武力の差に抵抗できる唯一の手段。 これが俺達『一匹狼』たる所以。 だからといって名前通りに、俺達の結束力が低いわけではない。 は深い絆で結ばれている奴らが多い。 なにせ、PvPにおいてPTが組めないと言う事は仲間のHPバーやMPバー、状況把握をしづらいからだ。よってそれらをカバーするには、PTを組んでないのにも どんなスキルが使えて、どれほどのMPを消費し、あと何回発動できるか、これら全てが戦闘中に次の行動を決める指針になる。 もちろん団員の全員が大人たちとのPvPに積極的に参戦しているわけではない。大人と対等に一戦交える事ができるのなんてごく一部だ。 そんな俺達の悪評が広まれば広まるほど、下手に子供達にちょっかいをかけてくる輩は少なくなっていく。 威があれば牽制もできる。武力が全ての、このゲームにおいてそれは重要な事だ。 中には幼い団員たちによる小さな喧嘩なども多発しているようだが、それもいい成長の糧だと思っている。 「ヴォルフ......大人と渡り合える ミケランジェロの裏路地の一角、すこし開けたスペースにぼろ衣を天井とした隠れ家。いかにも孤児たちが根城にしそうなその場所には、何が収納されているかわからない用途不明の木箱がいくつかある。 その上に腰かけたヴァイキンが不機嫌そうに唸った。 を守るために、それ相応の報復活動をされるような戦い方をやってきたのはわかってるが、あのクソ共は許せねえ」 こいつは口は荒いが、情に厚い奴だ。 俺の称号、『群れの長』を最大限に活かすため、あらゆるPvPの時において、黙って俺とPTを組んでくれることから、こいつの本質は見てとれる。 「フンッ。状態異常は攻撃行動のうちに入らない、か......まさか15歳以下の 通常、十五歳以下の傭兵に対して、俺達自身が仕掛けなければ相手は攻撃行動が取れない。しかし、状態異常アビリティに関しては別のようだ。大方アキトたちは状態異常を付与され、思わず反撃行動に出てしまったのだろう。 そして全滅か。 なかなか、俺達にとっては不利なシステムが発覚したようだ。 「きっと『首狩る酔狂共』がチクったにちげえねえ」 ミソラの森で天使との接触を計った際に、突如として介入してきた現時点でPvP最強と目されている 奴らによって、包囲陣を敷いていたうちの団員が数名、睡眠状態にさせられていたのは記憶に新しい。 団長である、女性 だが、少し事を構えた時に感じた奴の雰囲気から判断するに......。 「......いや、あの女はそんなことはしないだろう。なにせ、俺達と同じ あの時、噂の天使がどれほどの戦力になるのか、敢えて挑発して出方を観察してみた。 元、団員のミナが天使と一緒に行動を共にしていた事は前から把握していたし、あのような取引を求められたとき、どのような判断を下すかも見たかった。 奴の心証が悪くなるのを承知で、俺達はあの場で奇襲を仕掛けた。 その甲斐あって、奴は理性的な利を考える力が乏しく、交渉を円滑に進める能力がないことがわかった。いわば、見た目どおりの子供だ。 少し強引だが、こちらに引き寄せておきたいとも思った。 と、同時にミナの事を思って怒る天使の姿勢は、仲間想いな奴なんだともわかった。 「フンッ......気になるのは、あいつの戦力と『首狩る酔狂共』との繋がりだな」 「それに、よく行動を一緒にしてるという『鉄血のジョージ』......最前線の ヴァイキンは、どうしてあんな奴らと親しげにしているんだ。理解できねぇぜと呟き、唾を吐き捨てる素振りをした。 「ヴォルフ、やっぱり天使野郎を引き入れるつもりなのかぁ? おりゃあ正直、反対だぜぇ。あいつの周りは不安要素が多すぎる」 『一匹狼』の副団長がしかめっ面で、俺に意見してくる。 俺は一度、目をつむり熟考する。 何が俺達にとって一番得をもたらすのか。 「フンッ。鉄血のジョージと狩人のシンか。どちらも大人勢を筆頭とする、盛況を誇る 「あいつを俺達の団に入れることに成功したとして、あいつの存在が他の団員を危険にさらすような原因になったりするんじゃねえのか?」 「だが、このままではジリ貧になるのも確かだ。大人勢が徒党を組んで俺達を攻め立ててみろ。今の戦闘要員だけじゃ圧倒的に数不足になる。ここらで大人勢とのパイプが欲しい」 この世界を生き残る術は協力。 今日、『一匹狼』と関わると面倒事が増えると言って、大人達が ヴァイキンが冷え切った声を出し始めるが、俺は構わず自分の思っている事を伝える。 「信用はしない。利用させてもらうだけだ。それが、団員を守る手助けとなるなら......小を切り、大を得る、だろ?」 「俺達が受けた屈辱の日々を忘れろと?」 ジロリと俺をねめつけるヴァイキンの両目は憎しみと怒りに満ち満ちていた。そんな薄暗い瞳を、俺は正面から見つめ返す。 「フンッ。大人たちから受けた非道は何があっても忘れるな。お前が切り捨てるべきは、大人 しばらくヴァイキンと互いを見つめ合っていたが、奴は観念したように肩をすくめてうなだれた。そんな副団長に、俺は諭すように語りかける。 「フンッ。俺も、お前も、来年には15歳だ。俺達の代で、この 「クソが......わかってる、わかってるぜぇ。それには時間がないってこともなぁ」 今のままでは、大人達に対抗できず喰われるだけだと理解しているから。 最初はどんな小さな犠牲も出したくなくて、無理をしていた。 そんなスタイルだったからなのか、『戦争』では負けが続いたり、取りこぼしてしまうモノも少なくはなかった。 次第に、周りの団員たちもこのままじゃダメだと悟り、小さな犠牲で大を獲得できるのならば、迷わず犠牲を払う。そういった方針に傭兵団を変更しようという声が上がったのだ。絶対的な優先順位をあらかじめ定め、事に当たる。そのため、犠牲は付き物。 「フンッ。天使たちに抱かれる感情すらも犠牲のうちか......」 一時的に、ミナヅキ、タロ、『首狩る酔狂共』のシンに悪感情を持たれても構わない。無関心より、まずは関心を持たれることが肝心だ。 ここぞという場面で相手の懐に入り、団員に引き入れる。まだ、どこかで交渉する余地は残っているはずだ。そこまで労力をかけるに値する利益が、天使からは見込める。あの様子だと、天使さえ手に入れれば、おのずと『首狩る酔狂共』と『サディ☆スティック』の両 「それにヴァイキン。お前も気付いてるだろ?」 「っち。わぁーったよ。舞踏会、舞踏会にいきゃあいいんだろ?」 ふてくされて、プイっと顔をそむける副団長。 ヴァイキンの横顔を見て、思わず笑ってしまう。 は一度として俺達の事を蔑みの眼で見なかった」 俺達は憎むべき大人たちと同じで、天使という存在を利用しようとしている。 たちの安全のためとはいえ、自分の行いに失笑するしかない。そして、この胸にうずまく罪悪感はぬぐえない。 だからこそ、せめて『一匹狼』に入団させた暁には。 使えないと言われる錬金術スキルを持っていようが、決して おれたちは一匹狼だったからこそ。その寂しさと孤独の辛さをしっている。ゆえに群れれば一段と絆を強固なものへと変え、仲間を大切にする。 それが俺達が掲げる、『一匹狼』の方針だ。 なんの後ろ盾もない天使とほだされた少女が馬車を持っていると情報を得てから、俺達はどうするか話し合った。結論は、妖精の舞踏会にて奴と接触を図ろうと団員たちの間で意見は一致した。 それから団員たちがエソを出し合い、俺とヴァイキンが奴と同じタイミングで会場入りできるように買ってくれた一頭ニ輪馬車で登城し、天使と『首狩る酔狂共』、『サディ☆スティック』の関係性を探るために、奴にちょっかいを出した。 とも、天使を異常なほどまでに気にかけていることがわかった。『サディ☆スティック』に関しては副団長である鉄血のジョージのみしか動いてない事から判断はつきにくいが、『首狩る酔狂共』に至っては全面的にフォローするような宣言をしていた。 あと調べる事といったら、天使に対する害意ある行動がどの範囲まで許されるのか、奴らの沸点だ。そして、天使を庇うとしたらどのような行動に出てくれるのか。天使が『一匹狼』に入ったときのメリットが、実質的にどのようなものなのか、妖精の舞踏会という雑多な場を借りて試させてもらう。 それと、天使自身の純粋な戦闘能力。 これらを探るべく、大人達が小さな虚栄心を満たすだけの受け皿、『妖精の舞踏会』に出席した。 そして、蓋を開けてみれば。 「フンッ。興冷めだ......」 天使とその囲い達の戦闘能力は、大したアビリティを使うまでもなく、お粗末なものだった。 一見してミナが俺達の団を抜けてから、レベルが上がっていたわけでもないのに、魔法を使用できるようになっていたのには驚きだったが、所詮は無意味。 ヴァイキンがあっさりとキルされた理由にしたって、わざわざ相手の誘いにのって離れてやった結果、全く関係のない上級プレイヤーに袋叩きにされたというだけだ。ヴァイキンは、俺がいないと本領を発揮できない戦闘スタイルに特化しているから、ああなっては結果は分かり切っている。 天使を取り巻く、仲良しこよしの『百騎夜行』とやらの連携がおざなり過ぎた。 近接と素早さ重視のアタッカーが一人、鈍重な動きだが堅固そうなタンクが一人。 アタッカーの方は、動きはそこそこ良いのだが、アビリティを使うタイミングが読みやすい。自身と同等のスピードを誇る相手との戦い方に慣れていないようだ。おおまかな癖やアビリティの特徴はすぐに掴めたが、一対一の戦闘中に、 俺のサーベルで地面へと縫い付けられた長身メガネの背中に、失望の視線を落としていると今度はタンク役がかかってきた。 こいつはアタッカーの敗北を庇おうと攻撃を敢行してきたのだろう。だが、所詮は味方を守るのがタンクの役目。恐らくカウンター戦は得意だが自分から仕掛ける側は不得手と見れる。 盾ごと突進するタンク役を哀れと思いつつも、下段回し蹴りを放ち転ばせておく。 仲間の盾となるタンク役として優秀なのだろうが、対人戦における味方へのフォローの入れ方がマズイ。 確か盾をブーメランのように飛ばすアビリティがあったはずだが、それでこちらを牽制するだけでも十分なはずなのに。その隙にアタッカーが体勢を立て直すか天使と合流するか、それだけで五分へと戦況を持っていけたものを。 奴はPT戦における 「フンッ、無防備にも程がある」 瞬間的に移動速度を上げる術を持っているようだが、決まって進行方向は直角的。これまた読みやすい。 俺の攻撃をなんとか避けた天使に向けて、終幕の剣撃を振り上げようとした刹那、背後から 「二連桜花!」 アタッカーの奴が天使をフォローしようとアビリティをとっさに放ってきたのだ。奴が必ず、俺が天使を狙う瞬間を狙ってアビリティを発動するのは予想済み。 スピードが俺とアタッカーの奴で同等ならば、相手に攻撃を確実に打ち込める隙といえば、他のターゲットを攻撃しようとしているタイミングに他はない。 その攻撃をジャンプしてかわし、くるりと向き直って反撃を加えてやる。 即座にタンク役が、懲りずに盾を光らせながら近づいてくる。 』まで使って出張ってきた。それはお荷物である天使を守るため、また天使と俺との間を隔てて、接近戦を挑む必要があったからだろうな。 このアビリティ、俺が先手を打ってそれを盾で受けた瞬間に発動させ、目くらましと共に突きを入れる類のものだろう。 タンクの光る盾は、剣を突き刺すために右側へと開かれる。俺はその動きに沿って、奴の死角へと滑り込むように、軽く右側にワンステップを踏み、盾の影に隠れるように小さなジャンプをする。 剣を前方に放った体勢で、タンクは唖然とした表情で俺を一瞬見る。 だが、既に遅い。 盾に手を突き、安定した姿勢で奴の首と肩の間に、斜め上からサーベルを突き刺す。 あとは痺れているタンクに仕上げとばかり蹴りを放ち、反応の遅い天使めがけて吹き飛んでもらう。 さて、タンク役ともみくちゃになって転げている天使にトドメをさしにいくとするか。 こんな体たらくな戦いをされては、天使自身に、PvPにおける技術を向上させる必要があるという認識を植え付けておかないと後々マズイ事になるだろう。 天使のためにも、俺達のためにも。 現時点では、ウチの団員より遥かに劣る戦闘力だと評価するしかない。 「フンッ。自分の役立たずさを呪え、錬金術野郎」 が、奴は間一髪のところで姿をくらました。 大量の煙と一緒に。 ケムリは苦し紛れの目くらまし、という可能性のほうが奴のステータス上高い。だが、PvPで使い物にならないとはいえ、未知の多い錬金術を警戒しないのは愚の骨頂。 まずはケムリの外にいち早く出るのが先決だろうか。 ケムリから出てきたところを襲うという戦法も考えられるが、奴らにそこまでの連携が取れるとも思えない。なにせ、 えて、PTメンバーのいずれかに場所を指示しているのならば、ミナが魔法をうってきてもおかしくない。 そもそも、俺のスピードに反応し、ケムリの範囲内のどこから出たのがわかったところで、タイミングよく全員が集中砲火できるような練度はなさそうだ。 このまま視界が閉ざされるのは、どちらにせよ良くない。 「フンッ。これからどうしてくれるのか、噂の天使って奴は。これ以上、落胆させないでくれよ」 多勢に無勢は『一匹狼』である団長にとって珍しい事ではない。 むしろ慣れ親しんだ戦闘スタイル。 ヴァイキンが傍らにいないのが少々物足りないが、自然と薄い笑みが口へと広がる。 あたりを充満させている薄緑の煙は、よくわからないが身が軽くなるような高揚感を味あわせてくる。そして、おかしなことにその性質とは正反対の、のんびりとした倦怠感をも施してくる。 「これは......」 実際に移動を開始してから、その変化にすぐに気付いた。 「なんだこれは! 踏ん張りずらいぞ!」 「身体が軽いじゃねえか!?」 「うぉ、ふわふわする!」 すぐ近くで戦闘をしていたであろう他の が混迷する中、天使と再び相対すべく疾走する。 俺は光を求めて、ケムリの外側へと身を躍らせた。 空からふよふよと下降する途中。 目に焼き付けておいた灰髪の少年が、煙の外から出るのを幸運にも捕えることができた。すぐさまPTチャットでヴォルフの居場所を知らせる俺。 :ヴォルフは、王がいる反対側から出てきた!: 俺が頭上からその姿を捉えているとも気付かずに、『一匹狼』の団長は煙周辺に油断なくサーベルを向け、様子を たちに切りかかられていたが、彼はサーベルで受け流し目にも止まらぬ速さで剣をふるっていた。 先ほどまで俺たちと戦っていた動きとは異なり、明らかに強い。 たちをキルせしめたヴォルフは、再びサーベルを片手に周囲をキョロキョロしている。 「あいつ、やっぱり俺達との戦闘は手を抜いていたのか......様子見ってやつだったのかなぁ」 侮られていたのも悔しいが、こちらが四人で挑んでもヴォルフは涼しい顔で対応していた。その実力差が一番悔しい。 その差を少しでも埋めるには、やはり錬金術しかない。 俺にできることはなんだ。 素早さ、力、戦闘スタイル、全てが俺たちの上をいくヴォルフに対してできること。 じわりじわりと地面が近づいてくる間、俺は頭に思いついた戦略を実現すべく行動に出た。 アンノウンさんからもらった『灰透明なショール』にしがみつく風妖精たちにお願いをする。俺の位置がヴォルフからちょうど真上になるように、移動と調整を急いで繰り返す。同時にとある指示をミナに送った。 位置の調整が終わる頃には、ヴォルフの姿を発見した 「ユウとコウって......二人だけの方がいい勝負してないか?」 若干、残念気味な事を呟きつつも、ミナがどこにいるのか探してみれば。 指示通り、ミナは三人が戦っている場所から少し離れたところで待機していた。その傍ではジョージが鬼神のごとき動きで、一人の ヴォルフもミナの存在には気付いているらしく、例の獣の鳴き声のようなものを時々、ミナめがけて発しては魔法発動の妨害を行っている。 ......さて、準備は整った! 俺とヴォルフとの距離は高さにして五メートル程。 いくらユウとコウが近接戦で注意を惹きつけていても、そろそろ俺が気取られてもおかしくない。 アイテムストレージから、今回はさして役に立たないと思っていたであろうアイテムを取り出す。 その名も『亡者の香り玉』だ。 これは『ケムリ玉』とスケルトンから抽出した『 一つだと煙が発生する範囲はせいぜい、周囲5メートル前後が精一杯だ。二つともなれば8メートル以上が煙の圏内になることは間違ない。 「今度はなんだ!?」 「特に何も変な現象は起きてないな!」 「どいつのアビリティだ!」 案の定、ユウコウと剣を切り結ぶヴォルフは、戦火を広げる周囲の 俺はそれを確認するとPTチャットでミナへと、伝言を飛ばす。 :ミナ、いまだ!: 金髪の和装少女は、ヴォルフの方へと駆け出す。 そして詠唱を口にする。 「大球よ、大仇を焼き焦がせ!」 その声にいち早く反応したヴォルフは、例のアビリティを発動し、ミナの魔法発動を阻止する。 これで問題ないと、ヴォルフは涼しげな笑みを張り付けて ミナに一つだけ、持たせていた『狙い打ち花火(小)』だ。 ヴォルフは、この戦乱が始まる前に俺があのアイテムをどのように使ったかを目にしている。 アイテムの威力は十分に理解しているはずだ。 この2段構えの攻撃手段を、どう受けきるのか。 俺は、ヴォルフを観察しながら彼の ミナのアイテム使用と共に、ステッキから火花が散り、ヴォルフめがけて一直線に赤い光玉が飛びだした。 その速度はかなりのスピードを誇っている。 赤い直線を引くように灰透明な煙を二つに分かち、『一匹狼』の団長に大輪を咲かすべく光線が迫る。 「フン、だが甘い」 しかし、その剛速球もヴォルフは身体を左へと回転させながら、地を這うように身をかがめた。左手は地に着き、右手は見事にサーベルを前方へと向け、あまり隙のない回避をやってのけたのだ。 数瞬後。 遥かヴォルフの後方で、赤と緑の花火が咲き誇り、幾人もの 、一度目にしたアイテムの効果では『一匹狼』の団長のスピード、そして見切りには敵わなかった。 だが、若干の体勢を崩したヴォルフめがけて、追撃を放つべく 灰の煙をまとい、灰石の石畳の上を転がるヴォルフに更に近づくために、俺は跳躍した。 重力6分の1が、俺をヴォルフへと舞わせる。 そして彼はふと、嫌味を放った。 「フンッ。お荷物が一人減るだけで、こうもお前らの動きや連携が良くなるとはな」 かのようにヴォルフは晃夜へと語り続ける。 「天使とやらは逃げたのか? フンッ、あんなお荷物になってたら、お前らもさぞ戦いにくかったろう。奴にしてはいい判断だな」 「......お前が何を言っているのか、理解できないのだが?」 俺が彼の背後をついていることに『一匹狼』の団長は気付いていない。 ここの会場の床は灰石。つまり灰色。 そして現在、『亡者の香り玉』によって、薄い灰色の煙が辺りを充満させている。 俺は『亡者の香り玉』を地へと落した瞬間から、アンノウンさんからもらった三つ折りにされた『灰透明のショール』を広げ、 『灰透明のショール』の特殊効果。 ショールで身を包めば、灰色とその姿を重ねることができる。 つまり、灰色だらけのこの戦場で、透明マントのような効果を発揮する。 足や腕が少しはみ出てしまうシーンは、移動のために何度かあった。 しかし、ユウとコウによる近接攻撃で注意を逸らし、本命はミナの二段攻撃にあると思わせ、それさえも俺が着地する瞬間に気をそらすための布石。 「お荷物って言うには、いささか はフッと笑い、急に構えを解いて両手をプラプラとする。 その隙だらけの仕草に、ヴォルフはいぶかしんでいるようだ。 は何をしでかすかわからない。荷物として抱えたくもない、爆弾だ」 俺は晃夜の発する声に合わせて、ヴォルフへと最後の一歩を詰めた。 この距離なら。 いくらヴォルフの素早さが高かろうが、回避することなど不可能。 で包まれたヴェールは剥がれ落ち、忽然とヴォルフの背中越しに現れた俺は『狙い打ち花火(小)』を使用した。 これでチェックメイトだ。 そう直撃を確信した瞬間、思わぬ方向から驚愕の声が上がった。 顔も見た事ない その声に素早く反応したヴォルフは、こちらを振り向いた。 乱戦の中、閃く刃が俺を襲う。 だが、その凶刃はヴォルフのふるったサーベルによって弾かれた。 ヴォルフに、かばわれた? 俺の間抜けな声が出る頃には、ヴォルフの腹部には真っ赤な光弾が炸裂していた。 「フンッ、続きはまた後日だ」 ヴォルフはうすら笑いを残し、花火をもろにくらった。 その勢いはとどまらず、光弾と共に『一匹狼』の団長は宙へとその身体を飛翔させた。その流れ星にも似た光の筋は、俺が発生させた 緑と赤の花火が地面へとぶつかり合い、彩色豊かな火花を散乱させた。 呆然とヴォルフが消えていった方向を眺める俺に。 「やったですね! 天士さま!」 「やったね! タロ!」 ヴォルフのキルは、同じPTでもあるみんなにもアシストログとして確認できる。 ミナや夕輝が歓喜の声を上げる。 はメガネをクイっと上げ、ヴォルフの命と共に散ったであろう花火を眺めて呟いた。 あんな花火、打ちあげたくなかった。 最期に俺をかばったヴォルフを、あんな目に。 どうして、彼は俺を守ってくれた? はしゃぐ仲間をスルーして、ただただ によるデスペナルティは、装備を一つ確定的に奪われるのか。 「なぁ、コウ、ユウ、ミナ......」 このまま、傭兵同士の潰し合いをしていていいのか? 空から見た会場の惨状は、みるみると 側は全滅するのではないだろうか。 ヴォルフは俺をかばい。 誰があんな、圧倒的なてのひら返しを予測できただろうか。 あいつの狙いはいったい何だったのだろうか。 わからないことだらけだ。 だが一つだけ、俺の心に奴が植え付けたモノがある。 ヴォルフを倒して得たもの、それは 背後からの唐突にあがった悲鳴に反応して、後ろを振り向けば。 胴体の一部や腰、足や手の所々だけが見える天使がいた。 いつの間に、とか、どうやって透明に、と疑問を抱く暇すらろくに与えてもらえなかった。 なるほど、これが錬金術とやらか。 おもしろい。 天使の両手に握られたスティック上の先端は、俺に向けられ、既に使用されたようだ。 この距離からでは、この身を動かしても間に合わない。 だが、タダでキルされるわけにはいかない。 俺は子供たちを担う、一匹狼の団長なのだ。 天使も偶然の闖入者による攻撃には反応できそうにない。 俺は最後の意地をふりしぼり、右手で握ったサーベルを天使へと迫る刃へと重ね、弾く。 これぐらいが、仲間想いの天使の心に残る恩着せだろうか。 たとえ、俺が一振りで天使を 「フンッ。この続きは、後日としようか......」 これで上手く、交渉の余地を残せただろうか。 宙を舞い、無様にも

54 54 Stories Lonely Struggle A woman named Taro who is whispered with an angel. He's the same player we are under 15 years old. He played a good game with the leader of the Abandoned Smells Mercenary Corps (Clan) "Hundred Nights" while looking like him or her. When I first heard the rumor. Our expectations are quite high, including those of the team. All over the city, in a dungeon, on the field. Obsessively targeted, hunted, and murdered several times. The system that if you lose, they will take something away from you. Divine soldiers (Deus) are deployed only at the strongholds of each town. In the days of hiding in the shadow of such a god soldier (Deus), there was no resting place. Some children were frightened of fear and followed the adults like slaves, while others stopped playing because of their disgust. In the middle of beta testing, a system was finally introduced whereby attacks on mercenaries (players) under 15 years of age were not allowed. Mercenaries over the age of fifteen (players) cannot attack unless attacked by a child (here). By this time, the only mercenaries of the same age (players) I knew in the early days were Vikins, and the children had left Clan Clan for good. Why did PvP neglect to adjust around here while keeping it lavish with the subject? Dissatisfaction was all that aroused in the operation, but it still did not fade the appeal of this world that breathes in real life. Besides, there's a reason we stayed. Because I regret not losing. To be honest, I don't know about this system either. But we fought the adults with the policy of using anything we could. We didn't even have room for strange hypocrisy. Little by little but more young players returned or increased after the mid-beta test. However, even if some of the adults were unable to attack directly, they wronged the children everywhere against the backdrop of the absolute superiority of force. Economic negotiations. The scam of selling priceless items for a high price by exchanging or buying or selling items, so to speak. Even if you complain later, it's worse to be fooled. Provoked and angry children turn back. Negotiation of a hunting ground. They don't take turns when it's time to make promises, they mock us for attacking if this one is dissatisfied, and kids who couldn't stand it challenge PvP. Of course, the adults seemed to have predicted, and all the children were killed. I guess it wasn't the first time I was willing to change hunting grounds rather than predictions. Such a case would have been irrational if I gave it to you. Late Beta Test. And now. At a time a week has passed since the service of Clan Clan was started. The only means by which we can resist the difference in force. This is what we call a lone wolf. That's not why, as the name suggests, we're less bound. Rather, on the contrary, many of our mercenary regiments (clans) are deeply bonded. Anyway, saying that PT cannot be combined in PvP is because it is difficult to grasp a fellow HP bar, MP bar, or situation. Therefore, in order to cover them, you need to know more about your peers in order to work together, even though you are not putting together a PT. What skills can be used, how many MPs can be consumed and how many more can be activated, all of which will guide you in deciding what to do next during battle. Not all members of the team are actively participating in PvP with the adults, of course. It's a small part of being able to compete with adults on an equal footing. The more our bad reviews spread, the fewer people come to bite the kids poorly. If you have the authority, you can tow it. Force is all that matters in this game. There seems to be a lot of small fights and such by young members inside, but I also think that's good food for growth. "Wolf... a mercenary (player) who can cross with adults, needs to be more powerful. Also, it seems that Aquito and the others were attacked by the adults in the tavern" A hiding place in the back alley of Michelangelo, in a space that has been soaked open with a cloak coat as a ceiling. That place, which the orphans are likely to root castle, has several crates of unknown use that don't know what's stored. Vikin, sitting on top of it, roared in a grumpy manner. "I know you've fought the right way to protect mercenaries like us, but you can't forgive that shit." This guy has a rough mouth, but he's thick for love. In order to get the most out of my title, "Head of the Herd," you can see the nature of this guy from silently putting together PT with me at all PvP times. "Humph. Conditional abnormalities do not fall within the offensive behavior... I didn't know activation of Conditional Abilities was effective for mercenaries under 15 (players)" Usually, if we don't set ourselves up against mercenaries under the age of fifteen, the opponent can't take offensive action. But it seems different when it comes to state abnormal abilities. The Great Aquitos were granted a state anomaly, and they must have accidentally gone into counter-attack action. And wiped out. Sounds like we've discovered an unfavourable system. "I'm sure the Neck Hunting Maniacs are tickled." When measuring contact with angels in the forest of Mithola, the mercenary regiment (Klan) "Neck Hunting Insanity", which is at the moment regarded as the strongest PvP, has suddenly intervened. It is new to my memory that a few of our members, who were laying siege, were put to sleep by them. I do not know the details of the female mercenary (player) Singh, who is the leader of the regiment. But judging by the atmosphere of the guy I felt when I did a few things... "... No, that woman wouldn't do that. You've been sheltering the same angels as us." At that time, I dared provoke myself to observe how powerful the rumored angel would be. Formerly, I had known for a long time that Mina, a member of the crew, acted with angels, and I wanted to see what judgment she might make when asked to make such a deal. We ambushed him on the spot knowing his heart was going to go bad. For what it's worth, it turns out he lacks the power to think of rational interests and the ability to facilitate negotiations. So to speak, he's the kid he looks like. It's a little strong, but I also wanted to draw it here. At the same time, I also found that the angel attitude angry about Mina was a fellow-minded guy. "Humph... what bothers me is the connection between his power and" Neck Hunting Insanity. " "Besides, George the Iron Blood, who often acts together... there's a first-class artisan mercenary regiment (clan) that supports the front line mercenary regiment (clan), and a vice president of Sadie Stick." Why is Vikin so close to these guys? I don't understand. I groaned and bared to spit and throw away. "Wolf, are you going to bring in the angel bastard after all? Well, honestly, I disagree. There's too many anxiety elements around him." The vice president of "The Lonely Wolf" rarely gives me an opinion. I think about it once and for all. What will benefit us best? "Humph. George the Iron Blood and Singh the Hunter. They're both prominent figures in a thriving mercenary regiment (clan) headed by adults." "If we succeed in putting him in our regiment, doesn't that cause his presence to jeopardize the rest of us? "But it's also certain that we're going to be jilli poor as it is. Grown-ups are forming a party to attack us. There will be an overwhelming shortage of combat personnel alone right now. I want a pipe with the adults here." The art of surviving this world is cooperation. Today, when it comes to 'lonely wolves', it's more troublesome, and fewer adults give extra little bites to their members (children), because we've been united and thoroughly biting. Vikin starts making a cold out voice, but I don't mind telling her what I think. "I don't trust you. Just let me use it. If that helps protect the team... cut small and get big, right? "You want me to forget the days of humiliation we've been subjected to? Giroli and Vikin's eyes filled with hatred and anger. I stare back at those dim eyes from the front. "Hum. Whatever outrage you receive from the adults, don't forget. What you should trump is your hatred of all adults (...) and your will to take precedence over your peers" We stared at Vikin and each other for a while, but he shrugged his shoulders and nodded, as he had noticed. I speak to the deputy commander like that. "Humph. Me and you, we're 15 next year. For our sake, you're going to make this mercenary regiment (clan) fun for kids and train them into something that no adult would ever insult you, right? "Shit... I know, I know. I don't even have time for that." Because as it is now, I understand that the adults just can't fight it and get eaten. I didn't want to make any small sacrifices at first, and I couldn't. Was it because it was that style, and there were not many things in "War" that would keep losing or taking away. Gradually, the members around them realize that they can't stay like this, and if they can earn big with small sacrifices, they make sacrifices without hesitation. There was a call to change the mercenary regiment to such a policy. Define the absolute priorities in advance and get to the point. For that reason, sacrifice is an accessory. "Humph. Of all the sacrifices even the emotions held by the angels..." Temporarily, it doesn't matter if you have bad feelings for Minazuki, Taro, or the 'Neck Hunting Drunk Co' Singh. Rather than indifference, the key is to be interested first. Enter the opponent's nostalgia on the occasion that it is here, and draw it into the team. There should still be room for negotiation somewhere. A profit that deserves so much effort can be expected from an angel. That way, as long as you get an angel, you'll have a good relationship with both the "Neck Hunting Drunk" and "Sadie Stick" mercenary regiments (clans). "And Vikin. You do realize that, don't you? "Eh. Wow. We're going to the ball, right? Fluffy, puy-faced deputy commander. Seeing Vikin's side makes me laugh unexpectedly. "Humph. The angel never looked at us with disdain." We're just like the hateful adults, trying to exploit the presence of an angel. Even though it is for the safety of the members (children), I have no choice but to laugh at my actions. And I can't pluck the guilt that works on this chest. That's why at least not at dawn, when I joined the 'lone wolf'. Whether you have an alchemy skill that is said to be unavailable or not, you never treat it unobtrusively. Because we were lonely wolves. It has the spiciness of loneliness and loneliness. Therefore, if you flock, you turn a bond into something strong, and you take care of your people. That's our "lone wolf" policy. We discussed what we would do after we got the information that an angel with no shield and a relaxed girl had a carriage. The conclusion was that there was a consensus among the members to make contact with him at the Fairy Ball. Then the members went out eso and climbed the castle with a one-headed Ni wheeled carriage that Vikin and I bought to enter the venue at the same time as him, and gave him a little glimpse to explore the relationship between the angel and "Neck Hunting Madness" and "Sadie Stick". Again, it turns out that both mercenary regiments (clans) care about angels as much as they care abnormally. With regard to "Sadie Stick," it is difficult to judge because only George, the deputy commander of the regiment, is moving, but he had made a declaration that he would fully follow up on the "Neck Hunting Insanity." When it comes to finding out, it's their boiling point to what extent harmful behavior towards angels is allowed. And what action would you be in if you were to shelter an angel? Let me borrow the clutter of fairy balls to try out what the benefits are essentially like when angels enter 'lonely wolves'. That, and the angel's own pure combat ability. To explore these, the adults attended the Fairy Ball, a receptacle that only filled their little vanity. And if you open the lid. "Hum. It's chilling..." The fighting abilities of the angels and their enclosures were crude without the need to use great abilities. At first glance, I was surprised that Mina had been able to use magic since she left our regiment, even though she wasn't on a higher level, but the intrusion was pointless. All I'm saying is that Vikin made it the reason he was lightly killed, and that he went out of his way to invite them away, so he was slapped by an advanced player who had absolutely nothing to do with it. Vikin specializes in combat styles that I can't demonstrate without, so I know the outcome. The "Hundred Rides Night Trip" and the "One Hundred Rides Night Trip" of Yoshiko Minoru, surrounding the angels, have gone a long way. One proximity and quickness oriented attacker, one dull moving but seemingly robust tank. If you're an attacker, the movement is good there, but the timing of using abilities is easy to read. He doesn't seem used to fighting his opponents at the same speed as himself. I was able to quickly grasp the characteristics of the general habits and abilities, but during the one-on-one battle, I would have been able to disable them sooner if the mercenary regiment (Klan), The Alcohol Eaters at Dusk, hadn't gotten in the way. On the back of my long glasses stitched to the ground with my sabel, I dropped my gaze of disappointment, and now I got a tank role. I guess this guy has been daring to attack to shelter the attacker's defeat. But it's Tank's job to protect his allies. I'm probably good at counter fights, but the side I set up from me can be seen as bad. While I feel sorry for the tank role that runs through every shield, I let the lower kick loose and fall. He probably excels as a tank that serves as a shield for his people, but the way he follows his allies in interpersonal matches is not good. Sure, there should have been an ability to fly the shield like a boomerang, but that should have been enough to restrain this one. Whether an attacker regains his posture or rendezvous with an angel in that gap, that's the only thing that could have taken the war to five minutes. He doesn't understand his role in PT warfare (lol). Seeing the movement of the PT members trying to shelter the angels, the war would have turned better if the angels had gone by the tank as soon as possible. Brittlest of all, it's an aerial float full of crevices in front of me. "Humph, there's more to defenselessness." Seems to have the technique of increasing the speed of movement instantaneously, but the direction of travel is determined to be right angled. This is again easy to read. The moment I tried to shake up an end sword attack against an angel who managed to avoid my attack, an attack as predicted (...) is unleashed from behind. "Erlian cherry blossoms! The attacker has left his abilities unattended to follow the angels. I've been expecting him to activate his abilities for the moment when I'm after an angel. If speed equals me and the attacker guy, when it comes to a gap that can reliably punch an attack into your opponent, there's no better time than when you're about to attack another target. Jump that attack, turn around, and add a counter-attack. Immediately the Tank role approaches with his shield shining with impunity. A passive tank role came out using the Sword of Light (Light Sword). I guess that's because I needed to try a melee to protect the luggage, the angel, and separate it from me. This ability, it would be like the moment I hit the lead and activated it with a shield and put a poke in it with my eyes. The glowing shield of the tank opens to the right to pierce the sword. I gently take one step to the right and make a small jump to hide in the shadow of my shield as I slide into his blind spot along that motion. In a position with his sword released forward, Tank looks at me for a moment with a flashing look. But it's already too late. He puts his hand on the shield and stabs the sabel from the diagonal top between his neck and shoulder in a steady position. And then he releases all the finishing touches and kicks into the paralyzed tank, and has the reaction attack angel blow up. Now, suppose I go toddling with an angel who's screwing up and rolling with the tank role? If such a bodily battle is fought, it will be a mess later if the angels themselves are not planted with the realization that they need to improve their technology in PvP. For angels, for us. At the moment, I can only rate it as far inferior to our team's fighting power. "Humph. Curse your uselessness, alchemist" but he disappeared by the hair. with tons of smoke. Chemli is more likely in his status as a distressed blind eye. But even though it is useless in PvP, it is the pinnacle of stupidity that does not alert the unknown alchemy. Will it be a prerequisite to get out of Chemli as soon as possible first? I can also think of a tactic of war of attacking where I came from Chemli, but I don't even think I can get that much collaboration with them. Anyway, it was such a low-level fight that there was no need to use abilities other than wizards (Minazuki). If you're capturing me and directing one of my PT members to a location, it's no wonder Mina's doing magic. In the first place, I just found out where I reacted to my speed and came out of within the range of Chemli, and it doesn't seem like they're all capable of intensive fire in good time. Either way, it's not a good idea for your vision to remain closed. "Humph. What are you going to do, a rumored angel? Don't let me down any more." Many passives are not uncommon for the leader of the regiment, who is a 'lone wolf'. Rather a familiar style of combat. I'm a little short of Vikin beside me, but nature and a thin grin spread to my mouth. The light green smoke that fills the area adds a sense of exhilaration that I don't know, but makes me lighter. And oddly enough, it also applies a relaxed sense of fatigue, the opposite of its nature. "This is..." I noticed the change immediately after I actually started moving. "What is this! I can't help it! "You're light-hearted!? "Wow, fluffy! The upset voices of other mercenaries (players) who would have fought in the immediate vicinity rise. While the surrounding mercenaries (players) are confused, they walk in opposition to angels again. I leapt towards the outside of Chemli in search of the light. On the way down from the sky. A grey-haired boy who kept it burning in his eyes was lucky enough to catch it coming out of the smoke. I'll let you know where Wolfe is on the PT chat right away. : Wolfe came out of the other side where the king is! Without realizing that I was capturing it from the top of my head, the leader of "The Lonely Wolf" turned his savel around the smoke, watching. At that time, he had been cut off by stranger mercenaries (players), but he was sifting his sword at a speed unstoppable to his eyes as he recieved in a sabel. Unlike the move you were fighting us earlier, it's obviously strong. As it happens, Wolfe, who kills the mercenaries (players) that have been attacked, is once again kicking around with Sabel in one hand. "He fights us out of hand after all... I wonder how it went" I also regret being insulted, but even if this one was challenged by the four of us, Wolfe handled it with a cool face. The difference in strength is most regrettable. The only way to fill that difference at all is still alchemy. What can I do? Fastness, power, fighting style, everything you can do against the Wolf that goes over us. While the twitching and the ground approached me, I went into action to realize the strategy that came to mind. Do the wind fairies a favor sticking to the 'Ash Transparent Shawl' I got from Mr. Announ. Repeat in a hurry to move and adjust so that my position is just above Wolf. At the same time, I sent some instructions to Mina. By the end of the adjustment of the position, the shaky night (Koya) and Evening Fai (Yuki), who discovered Wolf's appearance, had tagged him and fought hard with Wolf. "What about Yu and Kou... just the two of us. Aren't we in a fight? Even whining about something a little unfortunate, just find out where Mina is. As instructed, Mina was standing by a short distance from where the three of them were fighting. Next to it, George was seen beating up a single mercenary (player) in a godly move. Wolfe also seems to be aware of the presence of Mina, and sometimes makes things like the sounds of the example beast, which, when emitted with a mina in mind, interfere with magical activation. ... Well, we're ready! The distance between me and Wolf is about five meters high. No matter how much Yu and Kou are attracting attention in melee, it's not strange that it's time for me to be distracted. Remove items from item storage that you would have thought would be of little use this time around. The name is "Scent Ball of the Deceased". This is an item created by combining Chemli Ball with Skeleton's clear grey dark Skeleton Dark Gray. For one thing, the range of smoke generation is at best around 5 meters. It must be between them that more than 8 meters will be in the smoke zone if they are both. "Now what!? "Especially since nothing weird has happened! "Which abilities! Wolfe, who cut the sword with Yukou, was dressed in transparent smoke, just like the mercenaries (players) around him who spread the war. When I confirm it, I fly a message to Mina via PT chat. : Mina, not yet! The blonde Japanese girl rushes towards Wolfe. And utter the chant. "Big ball, burn your big revenge! Wolf, who reacted to that voice as soon as possible, activates the example abilities and stops Mina from magically activating. Now that there was no problem, Wolfe stuck a cool grin and tried to get her gaze back at the swinging nights. But then again, that face turns to Mina. No, precisely for an item like a toy stick held in Mina's hand. There's only one in Mina, the "Shooting Fireworks (Small)" she had me hold. Wolfe sees how I used that item before this war started. You should fully understand the power of the item. How do you accept this two-stage attack method? I land quietly right next to him (...) while observing Wolf. Along with Mina's use of the item, a spark scattered from the stick and a red light ball jumped in a straight line with a wolf. That speed boasts considerable speed. Dividing the ash-transparent smoke in two so as to draw a red straight line, the rays loom to bloom large circles at the head of the 'lone wolf' regiment. "Hung, but sweet" But that fastball also turned Wolfe back to crawl on the ground as he rotated his body to the left. The left hand reached the ground, and the right hand turned the sabel brilliantly forward, dodging without much clearance. A few moments later. Far behind Wolfe, red and green fireworks were blooming, confusing several mercenaries (players). After all (...), the effect of the item I saw at one time was no match for the speed of the leader of the 'lone wolf' regiment, and the disconnect. However, Wolfe, who had a slight breakdown, seemed to have put in an immediate kick at night to unleash the chase. Wolfe rolls backwards from Mizuka to kill the momentum while guarding her with one hand. I jumped to put ash smoke together and get closer to Wolfe rolling over the limestone cobblestone. A sixth of gravity makes me dance to Wolf. And he let go of his disgust. "Humph. I didn't expect you guys to move and collaborate better with just one less luggage." As if he hadn't noticed my presence (...) Wolfe keeps talking to Shaky Night. "Did the angels and the others escape? Humph, if you had packed like that, you guys would have had a hard time fighting. That's a good decision for him." "... I don't understand what you're talking about? The leader of the 'lone wolf' is unaware that I'm behind him. The floor of the venue here is grey stone. I mean gray. And now, by "The Fragrant Ball of the Dead," light gray smoke fills the area. From the moment I dropped the "Scent Ball of the Dead" to the ground, I spread the tri-fold "Shawl of Ashes Transparent" given to me by Mr. Announ and wrapped myself in this (...). Special effects of 'Shawl of Ash Transparency'. If you wrap yourself in a shawl, you can overlay the gray and its appearance. In other words, in this battlefield full of gray, it works like a transparent cloak. The scene where legs and arms stick out a little was several times for travel. But a melee attack by Yu and Kou made me think that my fate was in Mina's bunk attack, and even that is a fabric stone to distract me from the moment I land. "To say luggage is too much (...) expression" At night, he laughs and suddenly unscrambles his manners and prays his hands. Wolfe seems to be doing a lot of tricks with all the gaps. "Well, Taro doesn't know what to do. I don't even want to hold it as luggage, it's a bomb." I packed my last step to Wolfe to match the noise of the shaky night. If this distance. No matter how fast Wolfe is, it's impossible to avoid it. The Vale, wrapped in the color of the dead "Skeleton Dark Gray," peeled off and appeared neglectfully over Wolfe's back. I used "Sniping Fireworks (Small)". Now we're checkmates. As soon as I was sure of the direct hit, a startling voice rose from an unexpected direction. A mercenary (player) who had never seen his face appeared suddenly surprised me and attacked me reflexively. Wolfe, who reacted quickly to that voice, turned this way. A flashing blade strikes me in the middle of a brawl. But the murder blade was played by Wolfe's sieved sabel. Was Wolfe covering for you? By the time my dumb voice came out, Wolf's abdomen was bursting with bright red light bullets. "Humph, I'll see you later" Wolfe even left a laugh and tore up the fireworks. The momentum was not confined, and the leader of the 'lone wolf' with the light bullet flew his body into the universe. Similar to the shooting star, the green smoke that makes the gravity of the mercenary (player) I generated pass through the place, landing the King's Divine Soldier (Deus) on the battlefield. Green and red fireworks hit the ground, scattering colorful sparks. To me looking in the direction where Wolfe disappeared. "You did it! Heavenly Master! "You did it! Taro!" Wolf's kill can be confirmed as an assist log to everyone who is also the same PT. Mina and Evening Fai raise their voices of joy. In such a refreshing mood, he quickened his glasses at night (and groaned), looking at the fireworks that would have scattered with Wolfe's life. I didn't want to launch those fireworks. Wolfe, who covered me at the end, with such eyes. How could he protect me? We look through our shaggy buddies and just stare at the battlefield where the mercenaries (players) kill each other. Will the Death Penalty by the Divine Soldier (Deus) definitively take away one piece of gear? "Hey Koo, Yu, Mina..." Can we just keep crushing mercenaries? The tragedy of the venue from the sky was that the number of mercenaries (players) was decreasing. Wouldn't the mercenary (player) side be wiped out if it stayed that way? Wolfe makes fun of me. Who could have predicted such an overwhelming hiccup? What exactly was his aim? There's so much I don't know. But there's only one thing he planted in my heart. What I gained by defeating Wolf, it was a strong will to cooperate (...). In response to the abrupt scream from behind, turn around. There were angels who could only see parts of the torso, hips, feet and hands. I didn't even get a lot of time to wonder when, or how, to be transparent. I see. Is this alchemy and doing it? Interesting. The tip on the stick, held in the hands of the angel, was pointed at me and seems to have already been used. From this distance, you can't move this body in time. But you can't be killed for free. I'm in charge of the children, the lone wolf leader. Nor is an angel likely to be able to react to attacks by accidental intruders. I swoop through the last of my intentions, lay the savel I gripped with my right hand onto the blade approaching the angel, and play. Is this the kind of gratitude in the hearts of the angels of companionship? Even if I slaughter an angel in one swing, I can't avoid an item attack that was used by an angel. Then it would be better to protect this place. "Humph. Let's do this later..." Would this have worked and left room for negotiation? Having swept through the universe and unnecessarily fallen into the density of the Divine Soldiers (Deus), I was rarely killed in a few moments without anyone on my side.

170話 ショータイム 若干の動揺が走る俺達に、敵は待ってはくれなかった。 「何を驚いているのです? 驚くのはショーをご覧になってからにしてください」 ステッキの先端を華麗にこちらへと向け、ショーの始まりを告げる紳士服のハット 「光のショータイム♪ レッツスタート♪」 彼の音頭と同時に火のつぶてが、俺達の左右から突如として舞い上がった。山なりに飛来する炎たちは空中を覆い尽くさんばかりの数で、まるで赤い弾幕が迫って来ているようだった。 「第一のマジックは『 右と左から広がる弾幕マジックを目の当たりにし、こちら側の反応は......。 「やばいんだけども!」 も潜んでたって感じ」 「うおおおお! 挟み撃ちか!」 「あ、あ、たくさん、火がくる」 完璧に浮き足立ってしまっているし、俺は俺でジュンヤ君の様子が気になって仕方ない。 「タロくんがタロちゃんで、白銀の天使さんで、タロくん......」 「ジュンヤ君! 素顔を見せるのが遅くなってゴメン!」 「おおい! ジュンヤとタロ、ちゃんを囲んで守るんだけども! マホと二人はこっちに隠れろ!」 「今は戦いに集中って感じで!」 マモル君が硬直してしまったジュンヤ君を引っ張り、俺はケイ君の呼びかけに応じて、ダイスケ君三人に守られるように中央で身を小さくした。 ぐう......ジュンヤ君へのフォローはひとまず後回しにするしかないか......。 「MP消費が激しいんだけども......仕方ない、 が横にススッとずれていく。いや、分身しているかのように、次々と大盾が生成されていき、それらが俺達を囲むようにして守りの陣を築いてくれた。 これにより大半の火つぶては防げたものの、手数がやたら多く、みんなへの被弾数は少なくない。 「おぉ! 光り輝く炎の雨が、光り輝く雪原へと降り注ぐ♪ なんっと神秘的かつ不思議な光景だろうか! さぁ、みなさまも存分に楽しんでください!」 連続して盾に衝突し、盾の合間をすり抜け、上から降って来る火球の嵐。紳士ハットは、派手な身ぶりでショーの説明を声高に叫んでいるが、きっと声音程の感情を内心に留めていないのだろう。 その証拠に、防戦一方の俺達を観察する奴の顔には、不気味な微笑みが浮かんでいる。 「マホ、回復魔法だけんども、頼めるか?」 「マモル君、ここは俺に任せて!」 り、インベントリから『結晶ポーション』を取り出す。キュポンっとフタを外せば、瓶に詰められたビーズのように輝く結晶たちが外へと踊り出た。それらの煌めきがみんなにかかるようにふりかけていくと、全員がHPを全快させていく。 「はい?」 「なに、それ......? って感じ」 「おおおおおう! PT全員が全回復、これで無敵だああ!」 「ここここんなの、じょ、上級の回復魔法、ア、アビリティでもなきゃ、できっこないのに」 「そもそも全員を回復なんてアビリティは、まだ発見されて、ないよね......」 「とにかくだけんども、タロ......ちゃん、助かった」 『結晶ポーション』の効能に驚きつつも、マモル君は 「攻撃の間隔が長いんだけども......まだ火を乱発か」 「NPC検問兵の突撃がこっちに届くまで繋げる気って感じ?」 「それもありえるんだけども......」 「MP極振りの 「こちらのHP消耗目的なら、一撃一撃の火力が低過ぎる......」 相手の狙いは何だ? ダメージソースの低い攻撃を乱射し続けるメリット......それはおそらく、一手目でこちらの動揺を誘う、もしくは...... 「次の一撃が本命かも?」 「そうだな、タロちゃん。次の攻撃で、確実にこちらの戦力を削ってくるんだろうけども」 この中で一番守られたら厄介になりそうな 「マホマホを重点的に守るんだけども、まずいな......」 後ろを振り返ったマモル君は苦い顔をする。 その理由はすぐに把握できた。護衛対象であるレディ・イグニトールご本人が、何故か馬車の上に立って魔法を使い、炎槍をNPC検問兵に撃ちこんでいたのだ。 というか、あの女性は結構強いのではなかろうか? 「馬車に攻撃が当たると、レディ・イグニトール嬢自身が戦いに参加するというフェーズになってしまうんだけども」 「この火つぶて乱射が、馬車に当たったって感じ?」 「早めにここを切り抜けないと、護衛対象があぶねえな!」 しかし、イグニトール嬢のおかげで検問兵達の進撃を鈍らせているのも間違いない。ならば検問兵たちとぶつかり合う前に、これからどう動くか、手早く決めておいた方がいい。 「じゃあ、ここでは襲い慣れてるって感じ?」 「その分、奴らへの対処手段も研究されてるんだけども......奴らはたびたびその 俺をチラッと見直すマモルくん。 彼の僅かに見せた所作で、こちらが出鼻を挫かれたのは、俺のせいかもしれないと感じてしまった。ならば、俺はここで人一倍頑張らないといけない。 「炎の乱射が終わったら、ケイは左に 単純な作戦立案から数秒後、炎の雨が止んだ。それに伴い、俺達は一糸の乱れなく前方へと突き進む姿勢を取る。 「第二のマジックは『 この戦いの最中、敵を前にして何をしているのか理解不能であり、それがまさに俺達の足を一瞬と言えど止めるに至った演出でもあった。 「おやおや、みなさん。何をそんなに、不思議そうにあの箱を見ているのです?」 ゾクリ、と形容しがたい悪寒が背筋を走る。その理由は明らかで、ハット紳士の声が真後ろから聞こえたからだ。慌てて背後を振り返ると、そこにはさっきまで確かにマホマホ君がいたはずなのに、敵であるハット紳士が立っていたのだ。 「どうやってって感じ」 俺達の懐に突如として飛び込んできたハット紳士に、ケイ君とダイスケ君が問答無用で剣を振るう。僅かの動揺もなく対応できるのはさすがだったけど、大振りなダイスケ君の両手剣は身を翻して避けられ、ケイ君の剣撃はステッキで受け止められた。しかし、奴は勢いを殺せなかったのか、どうにか太ももを切り裂くに至ったようだ。 「あれ、浅いって感じ?」 首を捻って攻撃の成果がいまいちだと判断したケイ君が、すかさず追撃を放とうとするのに対し、ハット紳士はステッキをある方向に指し示しながら、何とも冷静に 「みなさん、私などに構っている暇などおありでしょうか? どうか、あの箱をご覧ください」 彼が注目を集めようとしたのは、先程ハット紳士が中に入ったはずである大きな箱だ。 チラッと俺はそちらに目を向けて、その変化を垣間見る。 箱には多数の剣がどこからともなく飛来していき、次々と突き刺さっていったのだ。 数瞬後、ボロボロになった箱の扉がキィーッと開き......そこからマホマホ君がよろりと倒れ出て来たのだ。雪の上に突っ伏したと同時に、彼は緑色のポリゴンエフェクトを爆散させ、塵となって消え失せた。 戦闘の序盤で俺達は最大火力要員をキルされたのだ。 が三人はいるぞ!」 「もれなく、擬態か隠蔽か隠密スキル持ちもって感じ?」 「うおおお! せめて、このハット野郎だけでも仕留める!」 ダイスケ君がハット紳士に向けて体当たりを敢行するも、奴は忽然と姿を消した。 「おやおや、鈍く光る刃に貫かれ、見るも無残な姿に成り果てた小豚はっ!」 すこぶる強い語気で声を発した奴は、マホマホ君が倒れ消えた場所にいつの間にか立っていた。 「――我々にとっての幸福、見事に至福のおやつになってくれましたね。どうやら、みなさんもこのマジックショーを楽しんでいただけているご様子ですね?」 両手を広げ、ステッキをクルンクルン回す紳士ハットは挑発的な演説をかましてはくるが、やはり表情に感情は乗っていない。あくまで、冷淡な印象を崩さないのは、油断なく追い詰めてくる強者の証だ。 「厄介だけんども......あれはレアスキル『転移』のアビリティだろうな......」 なるほど。転移スキルがどんなモノのなのか詳しく知らなくとも、一連の攻撃を受けた側としては何が起きたのか理解できた。 まずは威力の低い火球の連射で、こちらを防戦一方に追い込むか、動揺させる。次に、奴がマホマホ君と寸分違わぬ位置で姿を現したところから、特定の そこで箱の中にマホマホ君を入れて、自分は敵陣の懐へ一瞬で入り込む。そのタイミングで雪化粧でも纏って姿をくらましている、ハット紳士の仲間が剣を箱に向けて投げまくったのか。投擲する側としては、タイミングさえ示し合わせていれば、目標もあらかじめわかりきっている箱だけなので、容易に集中砲火を命中させる事が可能って寸法か。 箱の中に突如としてワープさせられたマホマホ君からしたら、訳も分からず対処する間もなく即キルされたわけだ。そうしてハット紳士は、マホマホ君が消失した場所へと転移交換し、位置を戻すってタネか。ダイスケ君の攻撃を避け、ケイ君の剣撃を受けてもそこまでダメージを負ってなかったのは......大方、位置交換をする前に、防御アップや素早さアップのバフを仲間にかけてもらっていたんだろう。その状態なら、少しの間は俺達に囲まれても持ちこたえられる自信があったのだろうな。 「さぁ、次のマジックもみなさまに楽しんでもらいましょうか?」 マジックというのはタネがわからないから、驚嘆に値する神秘の世界であり、畏怖すべき演出なのだ。 しかし奴らのトリックは......至極単純なモノと成り下がっている。それは護衛クエストを受け、ここで襲われ負けてきた幾人もの ならば存外、奴らはマジックの根幹を理解してないように思える。 そして神秘性ならば、錬金術士の端くれとして負けるわけにもいかない。 この後に来るであろう猛攻を防ぐためにも、相手の鼻頭を折っておく必要がある。この勢いでNPC検問兵と敵 瞬時にしてハット紳士の目の前へと移動した俺は、頭部を狙って切り裂いた。 あまりにも突然の事すぎたのか、奴は驚愕の眼差しでこちらを見ることしかできなかった。 次の瞬間には、奴よりも数メートル離れた場所で姿を現す。 「なっ、なにが今、起こったのです......?」 『零戦』は威力が低いので大したダメージは与えられていない。しかし、顔を右手で抑え、よろめくハット紳士は俺とその周囲をチラチラと見ながら、何が起きたのか理解できてないようだった。相手のペースを崩すという、とりあえずの目標は達成出来たと言える。 「おい、こっちのマジックのタネは理解できたか?」 なんとなく、手になじむ刀を下へと振り、挑発じみた質問をハット紳士に投げかける。 すると奴は俺をまじまじと観察し、次に薄い金色の光を帯びた刀身で視線を止めた。その控えめな輝きから目が離せないのかジッと、俺の手にある刀を見つめてくる。 「転移、スキル? いや、あんなアビリティは......ないはずです。それに、その武器は......刀ですか?」 ハット紳士はこの戦闘で初めて、表情通りの感情を表に出したように思えた。 それは驚きの顔。 「その様子じゃ、楽しんでくれたようだな」 ハット紳士は俺の問い掛けに、無言で返す。 そんな奴に、俺は告げる。 「次はこっちのショータイムだ」 迫りくる多数の検問兵を前に、俺は『 「風よ、麗しの姫よ、友の呼びかけに応じ、我が手に宿れ!」 レベルアップと、温存しておいたスキルポイント消費の成果を―― 見せる時がきた。 傭兵 タロLv7→Lv8のステータス変化 HP90→101 MP80→90 (装備による補正+100) 力 1→10 魔力 14 防御 2 魔防 8 素早さ 210→240 知力 305→345 称号『老練たる魔女』【スキルポイント取得3倍】 『先陣を切る反逆者』【初撃のクリティカル50%・Lvが自分より高い者へのダメージ総数20%増加】 『錬金術』Lv33→Lv33 『魔導錬金』Lv1→Lv5 『名声』Lv2 残りスキルポイント 33 感想でのスキルポイントまとめ、ありがとうございます。

172 170 Stories Showtime The enemy couldn't wait for us to get a little upset. "What are you surprised about? Don't be surprised until you see the show." The hat mercenary (player) in men's clothing, who glamorously points the tip of the stick this way to mark the beginning of the show. The face is grinning but wraps up a cold atmosphere that doesn't seem to hold any emotions inside. "Showtime of Light Let's Start " At the same time as his tone, the fire snapped up from our left and right. The flames that flew in the mountains covered the air as if a red barrage were looming. "The first magic trick is the flaming rain that falls on Snowfield." We see barrage magic spreading from the right and left, and the reaction on this side is...... "Shit, though! "I knew there were other mercenaries (players) lurking." "Whoa, whoa! Pinch him!" "Oh, oh, a lot, the fire is coming" It's floating perfectly, and I can't help worrying about how you're doing with me, Junya. "Taro is Taro, the angel of silver, Taro..." "Mr. Junya! I'm sorry I'm late to show my face! "Hey! Junya and Taro, surround and protect you! Mahoe and you two hide over here! "Now it feels like we're concentrating on the fight! Mamor, you've gotten stiff, Junya, pulled you, and I, Kay, responded to your call, dwarfed myself in the center to be protected by the three of you, Dyske. Gu...... Junya, do I have to put my follow-up to you behind me for one second... "I have heavy MP consumption... but I can't help it, Guardian Tower (Defense)/Circle Formation (Circle)!" With a tough face, Mamor, you said so and activated your abilities. Then his long shield (Tower Lance) shifts softly to the side. No, one big shield after another was generated, as if we were divided, so that they could surround us and build a defensive formation. Though this prevented most of the fire crushing, if we had a lot of trouble, the number of bullets to everyone would be low. "Ooh! The glowing rain of flames pours down to the glowing snowfields What a mysterious and strange sight! Come on, enjoy yourselves fully! Continuously crashing into the shield, sliding through between shields, storms of fireballs coming down from above. Gentleman Hat shouts his description of the show in a flashy figure, but I'm sure he hasn't kept his voice pitch emotions to himself. Evidence of this shows a creepy smile on the face of the guy who watches us on the other side of the battle. "Mahoe, can you just ask for restorative magic? "Mamor, I'll take care of this place! Mahomaho, I will block your chanting and remove the Crystal Potion from the inventory. Remove the lid from the cupon and the crystals danced out like beads packed in bottles. As those brilliances sprinkle on everyone, they all make HP go full speed. "Yes?" "What, it...? Feels like" "Whoa, whoa! All PT recovered, now they're invincible. Oh! "I'm here, but it has to be advanced healing magic, a, ability, even though it doesn't work." "Abilities have not yet been discovered to restore everyone in the first place..." "Anyway, guys, Talo...... thanks for the help" While I am surprised by the efficacy of Crystal Potion, Mamor, while maintaining the Long Shield (Tower Shield), you will soon be working on an analysis of the surrounding situation. "We have a long interval between attacks... but we still have a fire." "Do you feel like you're willing to connect until the NPC examiner's assault reaches us? "That's possible, too..." "You mean there are at least two MP polar mercenaries (players)! "For this HP depletion purpose, the firepower of each blow is too low..." What are they after? Benefits of continuing to randomly fire attacks with low damage sources...... it probably invites this upset with one hand or...... Yang Dynamics (how do you like it)? "Could the next blow be fate? "Right, Taro. I'm sure the next attack will sharpen our power." Mercenaries (players) who are likely to be troublesome if protected the most of these, that would be you, Mahoma Maho. Because he's the only wizard who can knock out high firepower. "Keep the mahogany focused, but it's not good..." You look back, Mamor. You look bitter. I could quickly grasp why. Lady Ignitore himself, the subject of the escort, was standing on the carriage for some reason, using magic and shooting flaming spears at NPC inspectors. Or isn't that woman pretty strong? "When an attack hits the carriage, Miss Lady Ignitore herself becomes part of the fight." "You feel this fire crushing and indiscriminate hit the carriage? "If we don't make it through here early, we're gonna have to cover the escort! But thanks to Miss Ignitol, we are also definitely blunting the advance of the examining soldiers. Then you'd better make a quick decision about how you're going to move before you bump into each other with the Inquisitors. "So you feel used to assault here? "Means of dealing with them have also been studied for that matter... they change their taste (magic) every now and again... I didn't mean to fail to pay attention." Mamor-kun who reviews me chilly. His slight performance made me feel that it might be my fault that this one was frustrating my nose. Then I have to work twice as hard here. "When the flame is over, Kay needs a wizard who's diving to his left. I'll leave it to the escort's NPC on the right, but me and Dyske will have a breakthrough from the center, a wall role, connect Taro's recovery, and Mahoe will shoot the magic." A few seconds after the simple planning of the operation, the flaming rain stopped. With that, we move forward undisturbed. "The second magic is" Skewer (Vlad) Snack Wonderbox "" In the midst of this battle, it was incomprehensible what we were doing in front of our enemies, and that was exactly what stopped our feet for a moment. "Oh, hey, guys. What are you looking at that box so strangely? Zokri, a chill that is hard to describe runs through his spine. The reason for this is obvious, because I heard Gentleman Hat's voice coming from right behind me. I looked back in a hurry, and there was a gentleman Hat, the enemy, who was certainly supposed to have you there until just now. "How does it feel?" Kay and Daiske wave their swords without question to the hat gentleman who suddenly jumped into our nostalgia. It was just great to be able to handle it without a slight upset, but the big-handed daisy sword of yours was turned upside down and avoided, and Kay, your sword strike was taken on a stick. But he couldn't kill the momentum, and it seems he managed to slit his thighs. "That feels shallow? Kay, who twisted his neck and decided that the outcome of the attack was not good, tried to unleash a chase, while Gentleman Hat calmly pointed the stick in a certain direction. "Guys, do you have time for me or something? Please, look at that box." What he tried to get attention to was a big box that Gentleman Hat should have gotten inside earlier. Chill out and I'll look you in the eye and catch a glimpse of the change. Numerous swords flew out of nowhere in the box, piercing them one after the other. A few moments later, the doors of the worn out boxes kicked open... and from there, Mahomaho, you fell down. At the same time as he rammed on the snow, he blew up the green polygon effect, becoming dust and disappearing. At the beginning of the battle, we were killed by maximum fire personnel. "There are three skilled mercenaries! "Needless to say, do you feel like you have a pseudo or a cover-up or a secret skill? "Whoa! At least I'll put a stop to this hat bastard alone! Diske, you dare to hit a gentleman Hat, but he disappeared neglectfully. "Oh no, little pig pierced by a dull, glowing blade, and finished looking unbroken when he saw it! The man who spoke out in such a strong tone stood at some point where you fell and disappeared, Mahomaho. "- Happiness for us, you've been a brilliantly blissful snack. Apparently, you're all enjoying this magic show, aren't you? Gentleman Hat, who spreads his hands and turns the stick Krunklung, does not tease the provocative speech, but he still has no emotions on his expression. Only, not breaking the cold impression is a testament to the strong who hunt us down without alarm. "Troubleshooters... That would be a rare skill 'metastasis' ability..." I see. I understood what happened as the side of a series of attacks, even if I didn't know in detail what the transfer skills were. First of all, a series of less powerful fireballs will push or upset this one on the defensive side. Next, I guess he has the ability to redeem himself and his opponent for certain mercenaries (players) from where he shows up in a position that is no different than you, Mahoma Ho. So I put you in the box, Mahomaho, and I enter the enemy's pocket in an instant. At that time, even snow makeup is wrapped around him, did a fellow hat gentleman throw his sword all over the box? As for the throwing side, as long as the timing is indicated, the target is also known in advance, so is it possible to easily hit the centralized fire? Mahomaho, who was suddenly made to warp in the box, was quickly killed to deal with it without knowing why. That's how Gentleman Hat said he would transfer you back to where you disappeared, Mahomaho. Dyske, I avoided your attack and Kay, I didn't take that much damage when I took your sword attack... Daiichi, I guess I had my buddies buff defensive and quickness up before I swapped positions. In that state, I'm sure he was confident he'd hold up even if he was surrounded by us for a little while. "Come on, let's have some fun with the next magic, too? Magic is a mysterious world worthy of amazement and a fearful performance because I don't know Tane. But their trick... is made up of the simplest things. It's nothing more than the information accumulated by several mercenaries (players) who took escort quests and have been attacked and lost here. Then they don't seem to understand the root of the magic. And if you're mysterious, you can't lose as an alchemist's end. You also need to keep your opponent's nosehead broken to prevent the onslaught that would come after this. With this momentum, NPC Examiner and Enemy Mercenary (Player) groups can see this one crushed if they are pushed to the ground by a number of forces. Moving instantly into the sight of Gentleman Hat, I slit myself to the head. It was too sudden, he could only look at this one with amazement. In the next moment, he shows up a few meters further than him. "Become, what happened now...? 'Zero Wars' is less powerful, so it hasn't done much damage. But he held his face down with his right hand, and the mellow hat gentleman looked at me and its surroundings as a flicker and didn't seem to understand what had happened. We can say that we have achieved our goal of breaking the pace of our opponents for now. "Hey, did you understand this Magic Tane over here? Somehow, he swings a knife in his hand down and throws a provocative question at the hat gentleman. Then he made a serious observation of me, and then stopped looking at me with a faint golden light. Can't you take your eyes off that modest glow? Jizz, he's staring at the knife in my hand. "Metastasis, skills? No, there shouldn't be such an ability... Besides, is that weapon... a knife? For the first time in this battle, Gentleman Hat seemed to have put emotions on the table as he looked. That's a surprise face. "Looks like you enjoyed it." Gentleman Hat replies silently to my inquiry. I'll tell him. "It's our showtime next." In front of the imminent multitude of examiners, I spoke to Hu, who was elevated from "Wind Maiden (Silf)" to "Wind Calling Princess (Garuda)". "Wind, princess of Reishi, respond to the call of your friends and dwell in my hand! Level up and the results of your saved Skill Points spend - The time has come to show it. Mercenary Talo Lv7 Lv8 Status Changes HP 90 101 MP80 90 (Correction by Equipment + 100) Force 1 10 Magic 14 Defense 2 Magic Defense 8 Fastness 210 240 Intelligence 305 345 Title: "Sophisticated Witch" [3x Skill Points] "Leading Rebels" [50% Critical for First Shots - 20% Increase in Total Damage to Those Higher Than You LV] "Alchemy" Lv33 Lv33 "Magic Alchemy" Lv1 Lv5 "Fame" LV2 Remaining Skill Points 33 Thank you for your skill point summary with your thoughts.

246話 重大な天啓 さてさて。 領地の方は安定しているので、そろそろミソラさんからの課題をクリアしなければならない。 おっと、止まらないロマンがついつい本音を口に出させたか。 しかし『星々の光を集める装置』以外の設備や、機械などが眠っていそうなのは確かだ。 でもそれは当然の帰結。なぜなら俺は錬金術士であり領主。自領を発展させ、現実での仏神宮家の発言力をもっと高める狙いがある。しかも今となっては、三人の研究員を抱える立派な所長なのだ。 研究員には今後、俺のことは伯爵さまではなく所長と呼ばせよう。 というわけで、再び【 すると一番に反応を示したのは、義妹のミィだった。 『お兄ちゃん、わたし、行く!』 『でも、ミ......エルには危険な場所かもしれ、』 『わたし、Lv6! お兄ちゃんの2つ下!』 『レベル上がるの早ッッッ!』 聞けば姉による鬼畜特訓で、あれからずーっとレベル上げをしていたらしい。 それにしても二時間そこらでLv6に上がるとか......どんな方法でパワーレベリングをしたんだ? 姉は最強の妹を創り上げてしまったのかもしれない。エルは普通の 『エル、戦力、なる!』 『ぜひともお願いします』 】攻略のために集まってくれたメンバーへ、お礼と説明をする。 「【星々の光を集束する装置】の発見と回収。そして化石堀り!」 夕輝 前回一緒に来てくれたミナとリリィさんも笑顔で把握してくれた。 そしてジュンヤ君にいたっては興奮が最高潮に達したのか、ぶんぶんと首を縦に激しく振っている。しかも鉱山夫みたいな恰好で、背中に大きなリュックとピッケルを背負っていた。完全に化石を掘る気満々だ。 「タロ、目的はわかったよ」 「んじゃ、そろそろみんなを代表して質問しますかね」 夕輝と晃夜は互いに目配せして、俺へと詰め寄る。 「そこの、卵型の携帯ゲーム? みたいなのをいじってる子」 「たまごっちょに似てるな。あの よく話を振ってくれたので、ピコピコと夢中になっているエルを手招きする。 「んー、ん。お兄ちゃん、今、いいところ、調整大事」 「お前、集まってからそればっかりじゃん。みんなに挨拶しなさい」 「わたし、エル。お兄ちゃん、妹」 そっけなすぎる! 視線すらみんなに合わせず、たまごっちょばかりを見ているエル。 「エルよ。ここにいるのは俺の大事な友達なんだ。しっかり挨拶しなさい」 ちょっとだけ厳しい口調でエルを咎める。するとエルの目は画面から俺の顔へと移り、みんなの方へと向いていった。 「俺の自慢の妹らしく、挨拶できるな?」 エルはにっこりと笑い、元気のいい返事をした。 「わたし、タロ兄の妹。エル。よろしくお願いします」 エルがぺこりとお辞儀をすると、少しばかりの動揺がみんなに走る。 「この子が噂の......」 「キャラはリアルモジュールなのか?」 親友たちはまじまじとエルを眺める。 「妹さんは金に近い、銀髪......確かに天士さまに似てますね」 「姉妹そろって美しいですわ......エルさんがお姉さんかしら?」 「タロ先輩の妹さん?」 エルに関しては少しばかり説明がいるだろう。俺はこのメンバーなら問題ないと判断し、 俺の紹介が終われば、各々は自己紹介へと入った。 エルはあまり興味なさげな雰囲気だったけど、俺の手前、出来る限りの愛想を尽くしてくれていたと思う。 こうして俺達は互いのことを知り終えると、【 「お兄ちゃん、次、いく」 「任せたぞ、エル!」 俺の義妹であるエルだ。 四足歩行で素早い攻撃を仕掛けてくる『 さらにいうと獣にあるまじき知性も窺えるので厄介なのだ。 「エルちゃん、そっちの陽動は任せた!」 』の狙いを防ぐ。詠唱中のミナにむしゃぶりつこうと飛びかかったのを、盾でなんとか受けとめたのだ。 「よし、こっちは俺らで抑えるぞ!」 更にはブルーホワイトたんも召喚し、『氷花』などで足止め妨害をしてもらう。もちろん彼女が時折放つ拳は晃夜よりも重く、敵の機体部分をゴリッと削ってくれる。 「こちらは長く持ちませんわ! 『 最初こそエルの怪力にみんな驚愕していたけど、今となっては頼みの綱だ。 「お兄ちゃん、そっち、狼、仲間!」 エルが片手で卵型のゲームをピコピコいじれば、彼女の意志を反映するように一匹の『 このように、フィニッシャーは最大火力のエルとブルーホワイトたん。俺達はエルの処理が間に合うまで時間稼ぎをして持ちこたえる、といった役割分担になっている。 が、いつ切れてもおかしくない吊り橋を渡るようなギリギリの攻防だ。おそらくこの『 どうして俺達がそんな相手に真っ向から戦っているのか。 それは思ったよりもエルが好戦的だったのと、予想外に『 見事に連携の取れた動きや、波状攻撃などを浴びせてきてはこちらを消耗させるのが上手い。 妙に戦い方に知性を感じるのだ。 常に集団性を意識し、不利なら退散までする。 まぁこんなピンチもエルがいるから切り抜けられている。敵を倒しまくっているおかげで、俺も含めて全員のLvが1上がってるし結果オーライ。 「だんだん奴ら、増援が少なくなってきてる!」 夕輝と晃夜の分析は正しい。 「エル、頑張る」 善戦するブルーホワイトたんと競うようにしてエルは駆け抜けてゆく。 こうして俺達は永遠に続くかに思われた死闘の末、ニ十匹以上もの『 「エル......一段落したし、ここらで休憩を」 「お姉ちゃん、修行、もっとすごい。まだまだ戦う」 姉よ......エルを戦闘狂に仕立て上げないでくれ。 「エル、みんなを見て。けっこう疲れてるよ。それにクラン・クランの楽しさは戦いだけじゃないんだ」 「いろんな素材を集めてコレクションしたりもできるぞ」 「俺みたいに素材を採取しては研究し、新しいアイテムを作ったりするのも楽しいぞ?」 「いま、できる?」 採取、か。 採取といえば......倒した【 ふと思ったのだが、機械でも血液は採取できるのか? 「召喚生成――――【 「お兄ちゃん、何?」 「なんだ、エルは血が苦手なのか?」 】を傾ける。すると機体から粘液? 青黒い油みたいな物がみるみる瓶の中へと吸い込まれていく。 果たして血液採取は成功するのか否か―――― びぬ賢狼の血】を採取できました: さっそく半永久的に鮮度を保てる瓶に入った血液を調べる。 『戦闘を優位に進めるために、獣の本能を抑え理性を失わせない成分がふくまれた特殊な血液。また『 巨人の理性に続き、今度は獣の理性か。 しかし、説明文を見るとウィルス生成というよりは、ワクチン作りに適した素材のように見えるけど......ふむ、【 血眼で俺がドロドロの液体を採取する姿を見て、エルがぼやいた。 すると晃夜や夕輝が『いつものことだ』と苦笑し始める。 「タロさんは色々と不思議な方ですから」 「そんなところが天士さまの魅力なのです」 呆れる親友たちの態度に代わって、俺をフォローしてくれるのはリリィさんとミナだ。 「タロ先輩! 血液採取もいいけど、そろそろ化石堀りがしたいです!」 俺に負けない情熱でジュンヤ君がそう叫べば、その場のみんなは一層と苦笑いを深めたのだった。 「みゃー、ここがいい場所ニャ」 山の上にある山、と表現すればいいのだろうか。 とにかくおっきい。 そしてよくよく見れば、骨っぽいものが崖に埋まっている。 ジュンヤ君は顔を輝かせながら、ピッケルを各々に手渡してくれる。 どうやら彼は余分にピッケルを持ってきてくれていたらしく、PTメンバー全員へと配り終えると、神速で崖へとピッケルを打ち付け始めた。 一心不乱に化石採掘をするジュンヤ君に釣られ、俺達も崖をカツーンとやってみる。しかし、ジュンヤ君のようにはガリガリと削れはしない。 「この日のために! 磨きましたとも、スキル『 ......俺もスキル『堀師』を習得しようか悩む。 と、他人をうらやむ暇があるなら、全力で掘り尽くさなければ! ガツガツし過ぎても、浮き彫りになった骨にダメージを与えてしまいそうだし......。 【大地に眠る巨獣の頭部に生えた角。直径2メートルの長さから、その巨体が推し測れる。その角には土壌を自由に操る魔力が備わっていたと判明している。アースガルドの生息数は多かったものの、性格が非常に温厚だったので滅多に地中内から出てくることはなかった】 「古代はこんなに強そうで大きな生物がたくさんいたのか」 「すごいですね、タロ先輩」 「あぁ......そして屈強な生き物でも滅んでしまうんだな」 「神秘的です......」 俺達は滅びた種を夢想し、次々と古代生物たちの姿を暴いていく。 「いつか、錬金術で復活させたいな......」 化石は大きな物ばかりでない。 正体不明な形をした骨ばかりの中で、俺は見知った構造の物を見つけてそれを掘り起こしてみる。 『炎帝の鬼神スルト【化石】【右腕・頭部】』 【焔ノ鬼人族の【 「そんな小さな化石がですか!?」 笑顔でジュンヤくんに化石をお披露目してあげると、彼は腰を抜かすようにして数歩下がってしまう。 「エルちゃん、タロはクラン・クランじゃいつもこんな感じだよ」 「不気味だけど、見てておもしろいよなぁ」 「......でも、使える? 骨、何に?」 エルの一言で俺達は化石掘りを断念せざるを得なかった。 確かに化石は、今のところ何の役にも立たなそうだったからだ。 「エル。こういった素材が何に活用できるか研究するのも楽しいんだぞ?」 「わたし、戦う。お兄ちゃん、お願い」 というか姉よ、こうもエルを戦闘狂に仕立てあげるとは......貴女は一体、何を義妹に教えたんだ? そんな風にして姉への疑惑を抱いていると、なんと本人からフレンドメッセージの通知がきた。 「ひいっ」 まさか俺の内心を読んで? とビクビクしつつも応答してみる。 『太郎、すこし頼みがあるのだけれど』 姉が俺を頼るのは珍しいな。 『さっき『水門回廊アクアリウム街』に問題があるって言ってたでしょう?』 『被害が広がって、街の名前が変わってしまったの。下手をすると現実改変に影響がでる事態になるかもしれないわ』 『......街の名前が変わった......? 被害って何の?』 『病って、どんなの?』 『狂犬病と食人病ね』 『それってウィルスか何か?』 『実は【水門回廊アクアリウム街】の支配者の正体が【 『ヴラド伯爵......一応は俺と同じで、イグニトール王家に仕えてるはず......』 となると他人事ではない。『水門回廊アクアリウム街』はうちの領地とは隣接してないため、あまり気になっていなかったけど......あそこが落ちたら、次の次あたりは俺かもしれない。 なるほど......競争相手が増えれば、それだけ支配権を手にするまで時間がかかるわけだ。 『そこにウィルス感染よ。統治機構の混乱に乗じて、活発に支配権を狙う 『感染したNPCたちはどうなってるの?』 『狂犬病にかかった者は【 狼に理性......? 『太郎もこの事態の収拾に手を貸してほしいの』 さっき採取した【 ちなみに帰り道は巨大ロボット同士の大迫力な戦闘が見れた。 「巨大ロボ、操縦。これ、日本の文化!」 】を操ったのは圧巻だった。 機械モンスターだと接続しやすいそうだ。 夢中になって卵型コントローラーをいじくり回し、【 夕輝と晃夜が呆れた眼差しでエルを見た後に、なぜか俺の方を向く。 「なんだよ、二人とも」 「えーっとさ、シンさんもやばいけど」 「早い話、タロの家族は規格外だ」

249 246 Stories Critical Heaven Well. The territory is more stable, so it is time to complete the challenge from Mr Misora. Oops, did the unstoppable romance keep his true mouth shut? However, it is certain that equipment other than the "device for gathering the light of the stars", as well as machines, may be asleep. But that's a natural conclusion. Because I am an alchemist and lord. It has the aim of developing self-government and making the Buddha Shrine family more vocal in reality. And now he's a fine director with three fellows. Let the Fellows call me Director, not Count. That's why I'll recruit members from my friends list to explore [Gear's Old Nest (Harold Gear)] again. Then the most responsive was my sister-in-law, Mi. "Brother, I, go! 'But Mi... it could be a dangerous place for El,' "Me, LV6! Under two of your brothers! "Get to the level. Hurry up! If you ask me, it's a livestock special training by my sister, and she's been raising the level ever since. And you know, going up to LV6 there for two hours... how did you do that power leveling thing? My sister may have created her strongest sister. Elle has a triple increase in status compared to regular mercenaries (players). In other words, it boasts LV18 equivalent status. "El, power, be! "Please do." [Gear's Old Nest (Harold Gear)] Give thanks and explanations to the members who gathered for the attack. "Discovery and recovery of [a device that focuses the light of the stars]. And fossil moats! Yuki and Yuki nod silently at night. Mina and Lily, who came with me last time, also smiled and grasped it. And Junya, have you reached the culmination of excitement, shaking your neck vertically and violently? Besides, he was as good as a miner, carrying a big backpack and pickel on his back. I am totally willing to dig fossils. "Taro, I know what you're doing." "So it's time to ask questions on behalf of everyone." Evening Fai and Shaking Night look at each other and stuck to me. "There, an egg-shaped mobile game? A kid messing with something like" "You look a little like a coincidence. Who's that girl? My best friends used to talk to me, so I invite Elle, who is obsessed with Pico. "Mm-hmm. Brother, now, good point, adjustment matters" "You, that's all you've been doing since we got together. Say hello to everyone." "Me, El. Brother, sister." That's too much! El, who doesn't even fit everyone's gaze and who happens to be watching the whole thing. "It's El. I'm a dear friend of mine here. Say hello." Blame Elle for the slightly harsh tone. Then Elle's eyes moved from the screen to my face and turned towards everyone. "You sound like my proud sister, can you say hello? Elle grinned and replied well. "I, brother Tallo's sister. El. Regards" When Elle bows with a pebble, a little upset runs to everyone. "This girl is rumored..." "Is the character a real module? My best friends take a serious look at Elle. "Your sister is close to gold, silver hair...... she does look like Heavenly Master" "My sisters, they are beautiful... Could Elle be your sister? "Senior Tallo's sister? There will be only a few explanations about Elle. I will decide that this member has no problem, and I will talk about the reality (real). At the end of my introduction, each of them went in to introduce themselves. Elle had a less intriguing vibe, but I think he was doing everything he could to love me in front of him. So when we got to know each other, we headed to the [Gear Hive (Harold Gear)]. "Brother, next, go" "I got it, El! It's my sister-in-law, El. Elle is holding back with a brilliant move against the "Big Crustacean Wolf (Iron Wolf)", who makes a quick attack on four legs. Being three metres long and a large [Armored Beast (Guianos)], The Crustacean Great Wolf (Iron Wolf) had excellent stiffness in defense and boasted sharp fangs and nails in offensive terms, as well as unbelievable agility as a machine. Furthermore, it's troublesome because you can also see the serious intelligence in the beast. "Elle, I'll take care of your Yang Dynamics! Prevent the aim of another (...) 'Crustacean Wolf (Iron Wolf)' as Evening Fai screams. He managed to take it with his shield when he jumped at Mina while she was chanting. "All right, we'll keep this one down! Furthermore, Blue White Tan will be summoned and stopped by "Ice Flowers". Of course, the fist she occasionally releases is heavier than a shaky night, grinding the fuselage part of the enemy. "This one won't last long!" Rain Arrow "! It was at first that we were all stunned by Elle's power, but now it's the outline of a favor. "Brother, that way, wolf, fellow! If Elle picks on an egg-shaped game with one hand, one 'Crustacean Big Wolf (Iron Wolf)' hits another 'Crustacean Big Wolf (Iron Wolf)' to reflect her will. In this way, the finisher has the maximum firepower El and Blue White Tan. We're sharing roles like buying time and holding out until Elle gets handled in time. but it's a critical offense like crossing a suspension bridge that's not weird whenever it runs out. Perhaps this "Crustacean Wolf" is a higher level monster than we are. Why are we fighting such an opponent head-on? That's because Elle was more belligerent than I thought, and unexpectedly, the Crustacean Wolves were more intelligent. I'm good at draining this one if I've been exposed to brilliantly coordinated movements, corrugated attacks, etc. I feel strangely intelligent in the way I fight. Conscious of the collective nature at all times, to the point of disengagement if disadvantaged. Well, these pinches are cut out because they have Elle. Thanks to all the defeating enemies, there's one LV up for everyone, including me, and the result is O'Rei. "Gradually, they're getting less backup! The analysis of Evening Fai and Shaking Night is correct. "El, good luck" Good fight, Blue White. Make sure you compete. Elle rushes through. Thus, after a death battle that seemed to last forever, we finished defeating more than ten "The Great Crustacean Wolf". "El... I've made a paragraph, and I need a break here" "Sister, training, more amazing. Still fighting." My sister...... don't tailor Elle to a battle freak. "El, look at everyone. I'm so tired. And clan clan fun isn't just about fighting." "You can collect and collect all kinds of materials." "It's fun to collect materials like me, research them, make new items, etc.? "Can you do it now? Collection, huh? Speaking of collecting...... I still have a few bodies of [Crustacean Beast (Guianos)] that I defeated, but my eyes go. I thought, can we even get blood on the machine? "Summon Generation - [Blood Wet Permanent Bottle (Blood Glass)]" "Brother, what? "What, Elle doesn't like blood? Turning away from my sister-in-law's theory, I lean [Blood Wet Permanent Bottle (Blood Glass)] toward The Crustacean Wolf. Then mucus from the fuselage? Something like blue and black oil is sucked into the bottle. Will the blood collection succeed or not? : [Rusty Wise Wolf Blood] could be collected from "The Crustacean Wolf (Iron Wolf)": I'm just going to check the blood in the bottle that keeps it semi-permanently fresh. "A special blood filled with ingredients that suppress the beast's instincts and do not make him irrational in order to advance the battle to its advantage. There is also a mixture of oil planted with submissiveness to help the people living in the" Gear's Old Nest (Harold Gear) "figure out who is their master in the" Armored Beast (Geanos) ". It prevents metal oxidation and can also be used to combat rust. ' Following the reason of the giant, now the reason of the beast? However, when you look at the description, it looks more like a suitable material for vaccine making than virus production... Hmm, there's nothing else to try by mixing various materials in [smelting (renkin) technique]. Elle blurred when she saw me collecting drooling fluid with her blood eyes. Then Shaking Night or Evening Fai starts laughing bitterly at 'It's Usual'. "Mr. Taro is a stranger of sorts." "That's what makes Heavenly Man so charming." It's Lily and Mina who follow me on behalf of the attitude of their best friends. "Senior Taro! Blood sampling is good, but I'd like to have a fossil moat about now! If you screamed like that with a passion that I couldn't beat, everyone on the spot deepened their bitter laughter. "Micha, this is a good place." mountain on the mountain, should I describe it as Anyway, come on. And if you look closely, the boney ones are buried on the cliff. Junya, you will hand Pickel to each of you as you shine your face. Apparently, he was bringing me extra pickels, and when he finished handing them out to all PT members, he started hitting the cliffs with divine speed. Junya, who performs fossil mining with all her heart, caught us, and we'll try to make the cliff a katoon. But, Junya, I don't scrape galloping like you do. "For this day! I polished it, but the skill" Horizon "!" ... I'm worried about acquiring the skill 'Hori Master' too. and if you have time to flatter others, you have to dig it all out! Even if it gets too bumpy, it's going to damage the bones that have emerged... [A horn grown on the head of a giant beast sleeping on the earth. From a length of 2 meters in diameter, its giant can be inferred and measured. It has been found that the corner was equipped with the magic of freely manipulating the soil. Though Earthgard had a high number of habitats, it rarely came out of the ground because of its very warm character] "Ancient seemed so strong and there were so many large organisms" "Amazing, Senior Taro" "Oh... and even the formidable creatures will perish." "It's mysterious..." We dream of doomed species and reveal one ancient creature after another. "One day, I want to revive you with alchemy..." Fossils are not just big things. Of all the bones in unidentified form, I'll find the object of the structure I found and dig it up. "Sult the God of the Flaming Emperor [Fossil] [Right Arm/Head]" [The [Divine Attribute (Duke)] Species of the Ghost Nation. He is a hero swordsman who generates the Devil's Knife and the most powerful samurai to dwell in it the scorching Fire] "Do you have such a small fossil!? If he smiles and reveals his fossils to Junya, he will try to lose his hips and take a few steps back. "Elle, this is what Taro always looks like in Clan Clan." "It's creepy, but it's funny to watch" "... but can I use it? Bones, to what? In a word from Elle, we had to abandon fossil digging. It is true that fossils are of no use to us so far, because they were. "Elle, we also enjoy studying what these materials can be used for, don't we? "I fight. Brother, please." Or sister, I didn't know you were going to tailor Elle to a battle freak... what the hell did you teach your sister-in-law? How dare you notify me of a friend message from yourself when I suspect my sister that way. "Hiya." No way. Read my insides? and I try to respond even as I freak out. "Taro, I need a favor." It's unusual for my sister to rely on me. "You said earlier there was a problem with Watergate Corridor Aquarium Street, right? "The damage has spread and the name of the city has changed. If you're bad, it could be something that's affecting reality." '... the name of the city has changed...? What's the damage? "What kind of disease? Rabies and Cannibalism. "Is that a virus or something? "Actually, the identity of the ruler of [Watergate Corridor Aquarium Street] is [Vampire]. There's been information for a long time. The mercenaries were racing to take the neck of the ruler of the land, Count Vlad." "Count Vlad... for once he's just like me, he should be serving the Ignitol royal family..." When that happens, it is not another human resource. I didn't really care because "Watergate Corridor Aquarium Street" isn't adjacent to our territory... but if that falls over there, I might be next. I see... the more competitors you have, the longer it will take you to gain control. "There's a virus infection. Multiplied by the chaos of the ruling system, more mercenaries (players) are actively targeting dominance. ' "What's going on with the infected NPCs? "He who suffers from rabies tells [the werewolf (Lycan)], and cannibalism tells [the cannibal demon (Ghoul)]" Reason for wolves......? "Taro wants you to give him a hand in cleaning this up." Can you make a vaccine from the [Rusty Wolf's Blood] I just collected? By the way, on the way home, we could see a huge and powerful battle between giant robots. "Huge robot, piloting. This, Japanese culture! It was a roll that Elle shouted so gladly and manipulated the [giant stone robot (Gyro Golem)]. They say it's easy to connect with a mechanical monster. Getting obsessed and messing around with egg-shaped controllers and letting [Armored Beast (Guianos)] fight is just the woman herself passionate about fighting games in Gaussen. After seeing Elle with a dazzling look at Evening Fai and Shaking Night, he turns to me somehow. "Oh, my God, both of you" "Er, Mr. Singh sucks, too." "Quick story, Taro's family is out of standard"

247話 感染都市サナトリウム 「ここが『感染都市サナトリウム』か......」 『水門回廊アクアリウム街』のなれの果て、ウィルスが侵食しつつある都市へ俺は姉の招集に応えてやってきた。 階段だ。街の入り口から徐々に高度は上がり、ドーナツ状の地表がグルグルと空へ向かっている。頂上にはヴラド伯爵邸があるそうだ。 どうやら街の上層部から水が流れているようで、石作りの瀟洒な壁から滝のように水が落ちては、下層へと水のカーテンを作っていた。街の至るところには太い水路があり、緩やかな傾斜と共に水は どんな仕組みで水を流し続けているのかはわからないが、せせらぎのような音が反響する環境は耳に心地よい。 そのような美しい景観を誇るこの都市だが、一番の特徴は水門回廊というだけあって、全ての建築物を覆うようにして大きな屋根があることだった。街そのものが大聖堂にでも包まれていると錯覚してしまいそうな程で、道ですら廊下のように感じる造りなのだ。その屋根が上の階層の地上を支えている構造になっているようだ。 「おしゃれですね、天士さま」 「そうだな......西洋の教会じみたデザインの柱、それに支えられて伸びる楕円形の屋根......」 「横から差し込む日光が、またいい風情を出してますわね」 ミナと俺、リリィさんが各々に感想を述べる。 「ウィルス感染って言うからもっと悲惨な状態を想像していたけど、今のところそうでもないね。でもNPCたちが落ち着いている分、余計に 夕輝と晃夜がそれぞれ、周囲のピリついた空気に目を光らせる。 ちなみにジュンヤ君は化石の分析に集中したいらしく、『鉱山街グレルディ』へ戻って行った。 晃夜の指摘する通り、やはりこの街の支配権を狙って う。姉に指定された『血涙婦人の大噴水』という、妙におどろおどろしい集合場所へ到着した俺達だが、姉の姿は見当たらない。 憂いを帯びた女性の石像、その両目から滴る水が噴水の溜池に流れていくのを眺め、ちょっと不気味だと思う。どうしてここを指定場所にしたのかと疑問に思いつつ、石像から視線を外し辺りの様子を観察してみる。 「あの集団が、街の憲兵NPCか......」 少し離れたところでは青い制服に身を包んだNPCが10人ほど立っている。 腰にはレイピアを下げ、道行く人々を厳めしい表情で眺めている。他の街と違って治安維持のためのNPC数が多い。おそらくは 「あのNPCさんだけ、とてもハンサムですわ。イケメンってやつですわね」 「煌びやかな金髪、深紅の眼差し、整った顔立ち、そして純白の肌......エルちゃんはどう思う?」 「イケメン、怪しい」 「まるで吸血鬼みたいだな」 俺がそう結論付けると、背後から突然の笑いが上がる。それは明らかにPTメンバーのものではなく、どこかで聞いた覚えのある中年男性が発したような声質だった。俺達は警戒心から素早く後ろを振り返るが――――そこには何の変哲もない噴水の石像婦人がいるだけだ......。 そんな疑念を抱く様子がおかしかったのだろうか、またもや「へへへ」と笑い声が漏れる。 今度はその発生源を聞き逃すことはなかった。確実に石像婦人の口元から男性の声は発せられているのだ。 「おうっ、いかにも俺はシェリーだぜぃ。姐御に頼まれて、ご姉妹さんに連絡してるっつぅーな」 「すごい、方法ですね......」 「スキル盗聴の派生でよう、スキル『 しかし姉なら、こんな手の込んだ方法を取らなくてもフレンドメッセージか現実の方で一声かけてくれれば済むのにどうして、と疑問が浮かぶ。 「当初の予定じゃ、俺らがよく集まる酒場で落ちあうって話だったんだが......姐御は絶賛、強豪相手と戦闘中でな。しばらく手が空かないから、代わりに俺がご姉妹さんたちに報告するっていうな」 「というとPvPですか?」 】の一部は街中を暗躍しているらしい。 彼らの正体は【天候:月夜】になるまでわからないらしく、それまでは平然と人間の顔を被ってその辺をうろついているとの事。 一説によると彼らは自分が感染していることにすら気付けていない者もいるとか。 「食人病の感染範囲は広がってるんだなぁ。狂犬病の方は不明だが、月夜になれば一定数の市民NPCが 呑気に現状を喋るシェリーさん。 「ま、俺ら『首狩る酔狂共』としちゃぁ争いの種が尽きねえここが好きだけどよ、大事な妹さんがたを巻き込むとは姐御らしくねぇって言ったんだぜ」 のメンバーを納得させるためには、現実改変の影響力について説明するわけにはいかなかったのだろう。 メンバーはリアルモジュールじゃないから、姉の孤独さを不憫に思う。 「有利な立ち位置を確保するために、この街の現状を正確に把握しておきたいってね。そのために色々と調査してくれって寸法よ。受けてくれるかい?」 姉がわざわざ俺達を呼んだ方便を、シェリーさんは無難に語り終える。 「もちろん。俺達はここで何をすればいいんですか?」 「姐御が言うにはよ、ウィルスパンデミックの原因究明。あとはこの街の支配者層、ヴラド伯爵と繋がりを持てだとさ。相変わらず無理難題を押し付けるがぁ、そんなSっ気がたまらねぇなぁ」 バイオパンデミックの原因と解決の糸口を探す。これは錬金術を駆使すればどうにかなりそうな気がする。そして爵位持ちである俺ならヴラド伯爵と対面できなくもない。その際に、協力関係を構築するか、取引を持ちかけるか......どのみち 相手に同じ爵位持ちとはいえ、ちゃんと交渉できるか不安だ。交渉できたとして、具体的にどうすればいいのか明確なビジョンが思い浮かばないのも問題だ。 「平然と一つ目は可能とか言っちゃうとこが、姉御の血筋ってやつかねぇ」 「錬金術があるので。ところで と推察したNPCだろうか。 「この街を支配しているNPCはマジで 「どうやって? 人海戦術とかですか?」 「いや、ちがうねぇ。偶然にもNPCを利用できたとかってな」 こうして俺達は街の状況をシェリーさんから一通り聞き出し終える。 「......色々とありがとうございます。まずは中層に行ってみます」 ワクチン作りのために、どんなウィルスに感染しているのか知る必要がある。そのためには【 つまりは実戦の時間だってこと。 俺がニヤリと笑うと、ミィが不安気に言った。 「お兄ちゃん......ゾンビの血、抜き取る、言うの?」

250 247 Stories Infected City Sanatorium "This is Sanatorium, the infected city..." At the end of Watergate Corridor Aquarium Street, I came to the city where the virus was eroding, in response to my sister's call. If the structure of "Infected City Sanatorium" is in a nutshell, it's a giant spiral (spiral) staircase. The altitude gradually rises from the city entrance, with a doughnut-shaped surface towards the glue and sky. They say there's a Count Vlad mansion at the top. Apparently the water was flowing from the upper layers of the city, and when the water fell like a waterfall from the stone-making spicy walls, it was making a curtain of water to the lower layers. There are thick waterways all over the city, and with a gentle slope the water disappears into nowhere. I don't know how it works to keep the water running, but the environment where the spiral sounds echo is pleasant to the ear. This city boasts such a beautiful landscape, but the best characteristic was only the Watergate Corridor, which had a large roof to cover all the buildings. So much so that the city itself seems to be under the illusion of being surrounded by a cathedral, that even the road feels like a corridor. The roof appears to be a structure that supports the ground in the upper hierarchy. "You're fashionable, Heavenly Master" "Right... western churchy design columns, oval roofs stretched out by it..." "The sunlight that plugs in from the side gives you another good vibe." Mina and I, Mr. Lily, share their thoughts with each of us. "I was imagining a more tragic state because I call it a virus infection, but so far you're not either. But as the NPCs calm down, you can see the extra killing (...)" Evening glow and shaking night, respectively, glare at the tingling air around them. By the way, Junya, you seem to want to concentrate on analyzing fossils, so you went back to "Greldi, the mining district". As Shaky Night pointed out, the mercenaries (players) are still gathering for control of the city. Since entering the city, I've had a few pricks of gaze that I value a few times, but I'm flushing it with a cool face. Probably one party of mercenaries (players) targeting dominance, remembering what the new face looks like, and possibly being wary. My sister-in-law, Mi, looks around. We arrived at a strangely troublesome rendezvous point called "The Great Fountain of the Lady of Blood Tears," designated as my sister, but I don't see my sister. A stone statue of a worried woman, watching the water dripping from both of those eyes flow into a pool of fountains, which I think is a little creepy. While I wonder why I used this place as a designated location, I take my gaze off the stone statue and observe what's happening around it. "Is that the city's gendarmerie NPC..." A short distance away stands about 10 NPCs dressed in blue uniforms. On his hips he lowers his rapier and looks at the people on the road with a stern look. Unlike other cities, there are many NPCs for policing. Perhaps because the quality is inferior to that of the Divine Soldier (Deus), it is a policy that covers it in numbers. When I think that my territory should also be apprenticed, I realize that there is a prominent figure among the gendarmes. "Only that NPC guy is very handsome. He's handsome." "Brilliant blonde hair, deep red eyes, neat face, and pure white skin...... what do you think of Elle? "Handsome, suspicious" "You're like a vampire." When I conclude so, sudden laughter rises from behind. That obviously didn't belong to a PT member, it was the kind of voice emitted by a middle-aged man I remember hearing somewhere. We look back quickly from our vigilance - there's just a fountain stone statue lady there with no philosophy whatsoever... Was it strange to have such suspicion that once again "hehe" leaks a laugh? Now I never missed hearing the source of the outbreak. A man's voice is definitely coming from the mouth of a statue lady. "Ugh, I'm Shelley anyway. No. My sister asked me to contact your sister." "Wow, that's a way..." "Skill eavesdropping is a derivation of the skill" Spray "technique. It's a convenient one that allows remote speaking in an installation-type manner, but it's a hundred million things in terms of conditions." But if you're my sister, I wonder why you don't have to take such a handful of ways to call me out with a friend message or a real person. "We talked about falling in a liquor store where we often gather... my sister admires you, you are in battle with a powerful opponent. I haven't had a hand in a while, so instead, I'll report it to your sisters." "Is that PvP? By the way, some of the [werewolves (Lycans)] seem to be leaping all over the city. They don't know who they are until [Weather: Moon/Night], and until then, they're walking around in plain sight wearing human faces. According to one theory, some people are not even aware that they are infected? "The range of cannibalism infections is widening. Rabies are unknown, but at night of the month, a certain number of citizen NPCs feed on werewolves." Talking about the status quo with swallowing, Mr. Shelley. "Well, we're the" Neck Hunting Drunks. "We can't run out of fighting. I like it here, but I said it's not like you're going to get your precious sisters involved." In order to convince the members of the Mercenary Corps (Clan), I guess I couldn't explain the influence of reality alteration. Members pity their sister's loneliness because it's not a real module. "You want to know exactly what's going on in this city to ensure you're in a favorable position. You asked me to do a lot of research to do that. Will you take it? Mr. Shelley finishes his conversation without difficulty about the convenience that my sister bothered to call us. "Sure. What are we supposed to do here? "My sister says, find out what caused the virus pandemic. The rest is to connect with the ruling class of this city, Count Vlad. As usual, I can't help pushing the challenge, but I can't stop thinking about that s" Look for threads to cause and solve biopandemics. I feel like I could do something about this if I use alchemy. And I, who hold the title, cannot face Count Vlad. In doing so, whether to build a cooperative relationship or have a deal... one cannot stop targeting the mercenaries (players) for control. Then I will spin a hand to stop mercenary (player) domination. In the first place, vampires (vampires) are anxious to negotiate properly, even though they have the same title. It is also a matter of not having a clear vision of what exactly to do if we could negotiate. "Flat out, the first one is possible, but my sister's blood muscle." "Because there is alchemy. By the way, I heard the mercenaries were after control of the city. What is the current state of progress? Is that the NPC we just guessed was a vampire? "The NPC that rules this city is seriously a vampire (vampire). Uh, do it. The Gendarmerie is headed by a vampire." "How? Is it human sea tactics or something? "No, you don't. I mean, I just happened to be able to use NPC." This is how we end up hearing all about the city from Mr. Shelley. "... thank you for everything. I'll go to the middle first." I need to know what virus I'm infected with in order to make a vaccine. To do this, you should analyze [Cannibal Demon (Ghoul)] and [Wolf (Lycan)] based on alchemic detection. That means it's time for real battle. When I laughed niggly, Mi said anxiously. "Brother...... zombie blood, pull it out, say?

193話 ちょろいんです 「もうイグニトール継承戦争って始まってたんだね」 「早い話、小競り合いってとこだな」 王城から出た俺達は街の外へ向かっている。 』の指揮下に入るNPC民兵は、街の外に出ると兵舎からもらえるからだ。 既に 「継承戦争のルールは意外と単純でしたわね」 「双方の代表者NPCのキル、もしくは重大な拠点を3つ落とした方の勝利でありんすね」 反乱軍の代表者はハーディ伯爵とグランゼ公爵、こちらはイグニトール姫。 敵方が二人に対し、王家側は一人。一見、不利に見えるこのバランスには理由があり、イグニトール姫は敵の代表二人よりも強いらしい。 「天士さま! どんどん拠点を奪っていきましょう!」 「おー! ミナちゃんやる気だね!」 「お姉さんたちも頑張るからね?」 「はいっ! よろしくです!」 敵の重要な拠点となる場所がいくつかあり、そこを奪い取れば良い。逆にこちらの拠点を三つ奪われたら負け。最初は要人をキルした方が早いと踏んでいたけど......姫からもらった地図を見れば、グランゼ伯爵が居を構える城に行きつくまでには、膨大な敵と施設を相手にしなければならないとわかり、拠点を落とすという方針に決定したのだ。 「総員、天使大将閣下に敬礼!」 いざ街の外へ出陣しようとしていたら、道の両脇を固める一団から号令が飛んだ。 何事かと両サイドを見れば、軍服もどきの装備で統一された 「天使大将閣下、このRF4you! 友軍を率いて参上したであります! タロ閣下におかれましては、ご壮健でなによりであります」 見事な訓練が施されているのか、誰も微動だにしない。 そんな中、ただ一人の小柄な少年が俺の前まで歩み寄り、胸に手を当てながら頭を垂れた。 「お、おう......ユ、RF4youも元気そうで良かった......」 リア友にしてクラスメイトのユウジだった。 そういえば合流する算段だったのを忘れていた。 「おお、そのようなお言葉をかけて頂き、恐悦至極であります。タロ閣下、あつかましい願いではありますが......もしよろしければ、ここに集った勇壮たる しい表情だったけど、瞳だけはギラギラ輝いていて明らかに何かを期待している。そんな様子を見せつけられれば、何か言わないといけない気がする。 「みなさん、よく集まってくれました。苦しい戦いになるかもしれませんが、一緒にがんばりましょう」 不利な形勢だと知っていながら、ユウジを含めこれだけの人が集まってくれたのだ。愛想笑いの一つでも浮かべよう。 「「「サァーイェッサー!」」」 俺の一言に、地を揺るがしかねない凄まじい返答が響く。 一目で彼らの士気が極限まで跳ね上がったのを肌で感じる。 「ゆ、RF4you......なんだか凄い人達を集めて来てくれたんだね......ありがとう」 「タロ閣下の招集命令であらば、喜んで馳せ参じるであります!」 そう言ってユウジはねっとりと俺を見つめ、次にミナやゆらちー、シズクちゃん、アンノウンさんやリリィさんに視線を運ばせた。 「それにこのような美少女達と戦線で肩を並べられるなど、スクショ班の任務もはかどるであります!」 いや、それは辞めようぜ。と、俺が言いかける前に尖った声がユウジに 「ほう? それは一体誰の事を盗撮すると言っているんだ?」 俺とユウジの間に忽然と姿を現した姉に、その場の誰もが驚く。漆黒の渦が姉の足元から吐き出され、それは空中で霧散していくエフェクトをまき散らす。 「万が一にも私の太郎を無断で撮ろうとしたなら、命はないぞ」 これにはさすがのユウジも肝が冷えただろうと思ってみたら、あいつの顔はなぜか嬉しそうに恍惚としていた。 「邪魔だ。失せろ」 ひどく冷たい視線でユウジを見下ろす姉。 しかし、ユウジはハッとなって俺と姉を交互に見返し、なぜか俺を背に隠すような立ち位置で、姉に対峙し始めた。まるで俺を庇おうとしているかのような動きだ。 「消されたいのか? 少年」 酷く不愉快だと言わんばかりに、綺麗な姉の顔に青筋が走る。 「我らが天使閣下の御身を、不用意に危険にさらすわけにはいかないのであります」 そんなユウジの一言に、敬礼をしていた 太郎が、私と話すのに何の問題がある?」 この物言いにユウジがピクリと眉を動かす。 「貴女からは危険な匂いがするであります。判断基準は、戦場で培った感とでも言えばわかるでありますか?」 「面白い事を言う。自らこそ最も危険な存在だと、どうして自覚できない? お前らのような陳腐な集団が、太郎を取り囲んでいる方が危険だと私は思うのだけど。醜悪にして醜聞ね、私の太郎の品格そのものを貶めているのよ」 「我らはタロ閣下の招集に応じて集った者であります。我らの品格を問うならば、我らにお声がけしてくださった、天使閣下の品格そのものを問う行為でありますな。如何にタロ閣下と親密な間柄であろうとも、尊きタロ閣下の所有権を豪語するなど、危険極まりない存在であります」 「ふふふ......私の事を脅威と認識するなら、なぜ自分から危険に飛び込もうとしている。お前は馬鹿なのか? 迅速な戦闘態勢への移行には感心するが、 「これ以上の侮辱は控えるであります。我らは天使閣下にふさわしい部隊であるために、血の滲むような鍛錬と訓練を重ねてきたであります! これ以上の流言蜚語は敵対行為とみなすであります」 「おもしれぇ、やってみろよ。なぁ そう問われ、俺自身も体が一歩も動けなくなった事に気付く。 これは......もしかして、さっき姉が放出していた黒い渦が関係しているのか? 「おめぇら、集中砲火あびるか?」 街の建物、高所から10人程の 「たった3秒動けなくなるだけの、時限式行動阻害アビリティ」 「発動してから時間差で範囲内にいる 説明が始まる頃には俺達の金縛りが解ける。 だが、誰もがその場を動こうとはしない。いや、できない。 下手な動きを見せれば、ユウジ達を狙っている傭兵がいつ攻撃を放ってくるかわからない状況だからだ。いともたやすく生殺与奪を握って来る、対人戦で名の通った 「ま、戦闘中じゃこのたった3秒も致命的だわな。事前にタイミング合わせて、高火力アビリティをぶちあてりゃぁ、即全滅っつぅな」 「おまえらさー、対人戦においてよぉ、こんな初歩中の初歩アビリティを知らないとか、何の冗談よ。黒い渦......『 「ったく。俺らがほんとに攻撃してたらよぉ、姐御が天使ちゃんかっさらうのを指くわえて眺めるだけのカカシだぜ、おめえら全員よ」 しかし、依然ユウジを見つめる姉の視線は険しい。 「太郎にふさわしいと言うならば、その太郎が私を大好きであり、誰よりも大事に扱っているという事に気付くべきね」 頼りないとか生意気とか、そんな感じで罵るかと思ったら、明後日の発言をする姉に俺は思わず溜息をついてしまう。 「いや姉よ、そこまでじゃないけどね? まぁ二人とも、喧嘩はやめてね」 「おい少年。タロの写真はあるのか? あるならば撮ったもの全て、私が押収する。いや渡してくれないか、お願いだ」 「あります。ですがその前に一つ、提案であります。これからも、より良い品質をお求めになるのでしたら、今後とも......神々しくまでに輝くタロ閣下の御身と偉業を、歴史に残すという崇高なる任務の許可を頂きたいであります。もちろん完成度の高い写真は全てその都度、姉君にお譲りするであります」 「わかった。それで手打ちにしてやろう、契約成立だな」 「ただし、本人が不快に思うのであったら......ただちに辞めるのだぞ。でないとお前に明日はない」 「お言葉ですが......貴女も共犯では?」 「何を言っている。私は家族だぞ? 姉弟のアルバムを作成して何が悪い。他人であるお前が太郎の写真を、無断で保持するのとは訳が違う。無駄口を叩くなら許可は出さないわよ」 姉がぼそぼそと何かをユウジに耳打ちし、ユウジがコクリと頷いているのが妙に気になる。晃夜や夕輝を恫喝したような事態もあったので、変な事になっていなければいいのだけど......あとで姉に確認しておこう。 せっかく戦友たちが集結してきたのだ。どうせなら、仲良くやっていきたい。 みんなが一致団結できるのか......すこし不安も感じるけど、そこをうまく調整し、みんなをいい方向に導くのも『

195 193 Stories. "You've already started a war on Ignitol inheritance." "Quick story, it's called a skirmish." Out of the royal castle, we're heading out of town. Evening Fai and the NPC militias who come under the command of "The Flagger (Royal)" get it from the barracks when they get out of the city. There have already been some platoon-sized battles led by mercenaries (players). "The rules of the inheritance war were surprisingly simple." "It's a victory for both sides' representatives, NPC kills, or those who drop three critical bases." The rebel representatives are Count Hardy and the Duke of Granze, this is Princess Ignitol. against two enemies, and one on the royal side. At first glance, there is a reason for this balance, which appears to be unfavourable, and Princess Ignitol is stronger than the two enemy representatives. "Heavenly Lord! Take more and more bases! "Ooh! Mina, you're motivated! "Because the sisters work hard, right? "Ha! Nice to meet you! There are a number of locations that can be an important base for enemies, and you just have to take them away from them. Conversely, if they take three of these bases, they lose. At first I stepped on the idea that it would be quicker to kill dignitaries... but when I looked at the map the princess gave me, I knew that by the time I reached the castle where Count Granze was staying, I had to deal with a vast array of enemies and institutions, and I decided on a policy of dropping bases. "General, salute His Excellency the Angel General! As I was about to make my way out of the city, the decree flew from a group that consolidated both sides of the road. If you look at both sides, there were less than 30 unified mercenaries (players) in uniform gear. "My Lord Angel Admiral, you RF4you! I led my friends up! Your Eminence Taro is magnificent and above all." Nobody makes it slightly mobile to see if they have brilliant training. In the meantime, just one little boy walked up to me and drowned his head with his hands on his chest. "Ooh... Yu, RF4you look good too..." He was my classmate Yuji as a rear friend. Speaking of which, I forgot it was an arithmetic to rendezvous. "Oh, you say those words, and it's the ultimate in pleasure. My lord Taro, it is a gracious wish... if you will, only the brave silver soldier (Silverray) gathered here. If you say anything, you will gain even more morale! Everyone had a harsh (wax) look on their faces, but only their eyes were glittering and obviously expecting something. If I can show you how that is, I feel like I have to say something. "Ladies and gentlemen, you've come together well. It could be a painful battle, but let's stick together." Knowing it was an unfavourable situation, it brought all these people together, including Yuji. Let's even float to one of the loving laughs. "" "Saar Yesser! My words echo an awesome response that could rock the ground. At a glance I feel their morale jump to the limit with my skin. "Yu, RF4you...... you kinda got some amazing people here...... thanks" "If it is the order of His Eminence Taro to convene, he will gladly come along! That's what Yuji said, staring at me naggingly, then letting Mina Yukari, Shizuku, Announ and Lily carry her gaze. "Plus the task of squad squad squad squadrons, such as being able to stand shoulder to shoulder on the front with these beautiful girls! No, let's quit that. And before I could say it, a pointy voice was stabbed (...) by Yuji. "Hmm? Who the hell are you talking about stealing that from? Everyone on the spot is surprised by my sister, who showed up neglected between me and Yuji. A pitch-black vortex is thrown out of my sister's feet, which scatters the effects of fogging in the air. "In case you tried to shoot my Taro without permission, there's no life." I thought Yuji just about had cold liver on this too, and for some reason his face was happily tranced. "Out of the way. Get lost." My sister looks down at Yuji with a terribly cold gaze. But Yuji hacked and alternated between me and my sister, and somehow started confronting my sister in a position to hide me from her back. It's like you're trying to shield me. "You want to be erased? Boy." All I'm saying is it's terribly unpleasant, and blue muscles run on my beautiful sister's face. "You can't inadvertently endanger our angel." To Yuji's words, the mercenaries (players) who were saluting move at once. "What's wrong with my (...) taro talking to me? Yuji moves his eyebrows in this narrative. "You smell dangerous. Do you know what the judgment criteria are when it comes to feeling cultivated on the battlefield? "Say something funny. How can you not be aware that you are the most dangerous? I think it's more dangerous for a cliched group like you to be surrounding Taro. You're making it ugly and scandalous, you're denigrating my Taro personality." "We are those gathered in response to the convocation of His Excellency Taro. If you are asking about our character, it is an act of questioning the very character of His Majesty the Angel, who has spoken to us. No matter how intimate you may be with Lord Taro, it is extremely dangerous, for example, to hyperbole the ownership of His Eminence Taro." "Hehe... If you recognize my thing as a threat, why are you trying to jump into danger from yourself? Are you an idiot? I admire your swift transition to a combat posture, but the only decision you can make (...) is that you don't deserve to be beside Taro or any dust." "We should refrain from any further insults. We have been heavily trained and trained in the seeping of blood to be a unit worthy of His Majesty the Angel! Any further gossip is considered hostile." "Funny, try it. Hey, sis? They ask me that, and I realize that my body can no longer move a single step. This... could it have something to do with the black vortex my sister was releasing earlier? "Hey, you got a concentrated fire? About 10 mercenaries (players) appeared sassy from the city's buildings and heights, pointing their canes and bows at this one with the trick of finishing the magical chant. "A time-bound behavioral inhibitory ability that will only make you unable to move for 3 seconds" "Since it activates, it activates to mercenaries (players) who are in range due to time difference, so it's a completely unusable ability." By the time the explanation begins, we'll be able to untie our gold. But no one tries to move the spot. No, I can't. Because if you make a bad move, you don't know when the mercenaries targeting Yuji and the others will unleash an attack. The famous mercenary regiment (clan) in the interpersonal battle, which is easy to grasp, ... is this the strength of the "Neck Hunting Madness" .... "Man, this is only three seconds deadly in battle. Pre timing, hitting high firepower abilities, it's all gone." "You guys, in a people-to-people match, you don't know these initial abilities, what's the joke? Black vortex..." The Vortex of Black Death (Peste) "leaves before 10 seconds pass from within a 3-meter radius. Is this common sense? "Damn. If we had just attacked, it would have been just a kakashi watching my sister's angel take her away." But my sister's gaze at Yuji is still harsh. "If you say Taro is worthy, you should realize that Taro loves me and treats me more than anyone else." If I thought I'd curse you like that for not relying on you or being busy, I'd accidentally sigh at my sister for making a statement the day after tomorrow. "No, sister, it's not that far, is it? Well, both of you, stop fighting." "Hey boy. Do you have a picture of Taro? If there is, I will seize everything I take. No, give it to me, please." "Yes. But before that, one thing, it's a suggestion. If we are going to continue to seek a better quality, we would like to receive permission for the noble task of keeping in history His Holiness Taro, who shines by divinity. Of course, every complete photograph is given to your sister each time." "Okay. So let's get it hands-on, you got a deal." "However, if you are uncomfortable with yourself... you will quit immediately. Otherwise you won't have tomorrow." "With all due respect... aren't you an accomplice? "What are you talking about? I'm family, right? What's wrong with creating an album for my sister and brother? It's not like you, the other person, hold Taro's picture without permission. I'm not giving you permission if you're wasting your time." I am strangely concerned that my sister ears at Yuji for blurring and something, and Yuji is nodding cocklessly. I hope things haven't gotten weird because there have been things like intimidating Shaking Night and Evening Fai... I'll check with my sister later. Because of this, our comrades have gathered together. Anyway, I want to get along. Can we all be united... I also feel awkward anxiety, but I will keep in mind that it is also my role as Commander (officel) to coordinate well there and guide everyone in a good direction.

309話 魔物を隷属せし双子姫 「エル......ちょっと見ない間に、完全にステータスお化けになってない......?」 いつの間にかミシェルがLv15になっているのには驚きだった。 「ん。お兄ちゃんを守るの、エルの役目」 「いやいや逆でしょ......どこに妹に守られる兄がいるんだよ」 ミシェルことエルの自然称号『 『千銃の放浪王オリンマルク・サーフェイス』が回収した【幻霊:暴虐虎Lv45】だって倒せちゃうんじゃないか......? 最近はどこでレベル上げをしているのかと問えば、これがまた兄の沽券に関わる返答なのだ。 「ん。『魔神契約ソロモン宮』と『 いやいや、どこだよソレ。 お兄ちゃん、お前にすっかり置いて行かれてしまったよ。 ちょっと話を聞けば、まるで聞いた事の無いダンジョン名がぽんぽんとエルの口から語られて、俺の内心は阿鼻叫喚だ。 まあ力には代償もあるというか、エルの場合は【 だけどエルに関しては同情していた部分もあった。 せっかくクラン・クランにインしても 我が妹ながらその強さが誇らしい。 「ちがうよ? 屈さない心が大事」 「そうだな」 ニコニコと笑みをこぼすエルを見つめ、思わず俺まで微笑んでしまう。 まったくこの妹は昔から出来過ぎる妹だったな。 兄の立つ瀬がないとは、まさにこの事だ。 そんな風に思いながら、俺はエルの頭を優しくなでたのだった。 「なあ、ここって未発見のダンジョンだったりしない?」 とりあえず、と案内されて潜ったダンジョンは『魔神契約ソロモン宮』という場所だった。 まるで夜空から星々を奪い去ってしまったかのような、重い黒が広がる空間だ。どうやらどこかの宮殿内で、これまた不気味な赤い光が荘厳な石造りの壁や床、装飾具などが照らして揺らめいている。 均等に配置された真四角の赤い光源が一体何なのかは不明だが、血濡れの歯みたいに見えてくる。そう、まるで黄泉へと開かれた大口のようだ。 「エル、よくわからない」 ぶっちゃけ姉からも聞いたことのないダンジョン名だし、エルが何かのアイテムを使用して一瞬で転移させてくれたのも気になる。 「エルよ。どうやってここに一瞬で......?」 そう言ってなんてことはない様子で禍々しい漆黒のオーラをまとう金属製のカードを見せてくる義妹。 俺はこんな事では驚かない、驚かないぞ。 兄としての威厳を―――― 「あ、お兄ちゃん。危ない」 そう言って無表情ながらも神速で疾駆したミィ。 その動きを目で追うことは叶わず―――― 速攻でログが流れる。 うん。 ダンジョンの序盤に出てくるザコモンスターのLvが......トップ 器用に卵型のコントローラーをカチカチと片手でいじり、モンスター同士で争わせる姿はまさにゲーマー女子の鑑。前は1体だけしかコントロールできなかった気がするけど、今では黒い悪魔みたいな魔物を2体同時に操っているし......。 しかも空いたもう片方の拳でモンスターをワンパンしていたとしても......。 ぜんっぜん驚かないぞ! 俺だって、モンスターを創造するんだい! 負けてなんかいないぞ! この、妹のくせに生意気だぞエル! 「エルは神だな!!!!」 俺の妹は神だった。 俺の求める錬金素材、魔物系統のドロップ品を次々とくれる女神だ。 「ふふんふん♪ エル、お兄ちゃんの役に立つ?」 「もう立ちまくりだ。感謝しかない」 圧倒的な手のひら返し。 そう、錬金術とは常に想像の上をいくのだ。 「俺の妹は神だ」 俺は次々にストレージへと流れ落ちる神の恩恵、ドロップ素材をそそくさと吟味する事にした。

313 309 Stories, Enslaving Demons, Twin Princesses. "Elle... while I don't see it for a second, it's not totally a status haunt...? I was surprised that Michelle was LV15 at some point. "Mm. Protecting your brother, Elle's role" "No, no, the other way around... where does my sister have a brother to protect me" Michelle Elle's natural title, The Heritage Holder of the Red Dragon Killer (Paradise) (Auf Alden), is a cheat title with a triple increase in status per level up. Thanks to this, my sister had become a girl with tough flesh that could even slaughter monsters worth LV45. [phantom spirit: tyranny tiger lv45] recovered by "Wandering King of a Thousand Guns Olympic Surface" because you can defeat it...? Ask where you've been raising your level lately, and this is another response to my brother's ticket. "Mm." Demon God's Covenant Solomon Palace "and" Heavenly Burial (Tensei) Front of Secret Orsis "" No, no, where are you, Sole? Brother, you totally left me. If you listen to me for a second, it's as if the dungeon name I've never heard was spoken from Pompong and El's mouth, and my inner part is the snort. Well, there is also a price for power, or in Elle's case, he seems incapable because of the natural title 'disobedient to God', which is unconditionally hostile from Divine Soldiers (Deus) and others with [Divine Attributes (Duke)]... but this strength is honest, enviable. But there were parts of Elle that I felt sorry for. Because even if you enter the Clan Clan, you won't be able to spend time in a city where there are Divine Soldiers (Deus). If it were me, I would definitely have been disgusted. I am proud of its strength while my sister. "No, I'm not? An unyielding mind matters." "Right." He stares at Nico and Elle, who spills a laugh, and he smiles all the way to me by accident. Damn, this sister has always been too much of a sister. This is exactly what happens when you don't have a brother standing up. With that in mind, I was kind to Elle's head. "Hey, isn't this an undiscovered dungeon? In the meantime, the dungeon I was guided to dive in was a place called 'Solomon Palace, the covenant of the demons'. It's like you've taken the stars away from the night sky, a space where heavy black spreads. Apparently in some palace, this again creepy red light is shaken by majestic stone walls, floors, ornaments, etc. It's unclear what the hell an evenly placed, straight square red light source is, but it looks like a bloody wet tooth. Yes, it's like an open mouth to the Yellow Springs. "El, I'm not sure" It's a dungeon name I've never even heard of from my blah blah blah sister, and I'm curious that Elle used some item to let me transfer it in an instant. "It's El. How did you get here in an instant...? I can't believe I said that. My sister-in-law shows me a metal card that wraps up a disastrous pitch-black aura. I'm not surprised by this, I'm not surprised. Your majesty as a brother. "Ah, brother. Dangerous." That's what I said, faceless but divinely speedy, diseased mi. You can't follow that move with your eyes. Logs flow fast. Yeah. I'm not surprised that the LV of the Zacommonstar that appears at the beginning of the dungeon... is the same as the LV of the most advanced dungeon, where the top mercenaries (players) are attacking... The cleverly egg-shaped controller is exactly the mirror of a gamer woman who messes with a kachikachi with one hand and lets the monsters compete with each other. I feel like I could only control one before, but now I'm manipulating two demons like a black demon at the same time... Besides, even if you were waffling a monster with your empty other fist...... I'm not surprised at all! Even I create monsters! We're not losing! You're so busy with my sister, El! "Elle is a god!!!! My sister was a god. The goddess who gives me the alchemy materials I seek, the drops of the demonic lineage one after another. "Phew Phew Phew Elle, can you help your brother? "I'm already standing around. I just have to thank you." Overwhelming palm return. Yes, alchemy is always better than imagination. "My sister is God." One by one, I decided to indulge in God's blessings and drop materials into storage.

260話 月華の人狼と主 「クソクソッ! 経験値ロストかよッ!」 「愚痴ってないで逃げるぞ!」 「あいつら強過ぎるッ」 「ピロリンチョさんがキルされちまったぞ!」 「ピロリンチョさんが!?」 悲壮感をにじませた声が、闇深い路地裏に五つ堕ちる。 それを上空から見下ろす。 「ゴッホの提案で、高い所から見渡せば発見率も上がるって......見つけられたのは良かったが......」 「失念していた、すまない。ここまで登っていては......この高さから、すぐに助けようとジャンプしても落下ダメージで 俺たちは今、彼らの仲間を探すために【時計塔】の頂上にいた。 あれから仲間とはぐれた地点まで彼らに案内してもらったものの、戦闘の形跡をいくつか見つけただけで【 「まずいな。リーダーのピロリンチョさんがキルされた」 「あのままじゃ総崩れだ......」 「早く、何か手立てはないのか」 ロン毛イケメンが辛辣な表情で、仲間たちの逃走劇を目で追う。 「おい、待て......あれは絶望的だぞ」 たちも気付いたのだろう。誰もが絶望に染まり、諦めの表情が浮かび上がった。 「フゥ、みんなを下に運べたりする?」 「んんー、できるん。でもん、たろりん以外をフゥの風に乗せるの?」 「お願い、できないかな?」 「うーうー......えるりんなら、いいよん♪」 「ありがとう、フゥ。じゃあゴッホさんたちは階段を使って急いで降りて来てください。俺とエルは先に行きます」 「行くって無茶な。天使ちゃんはどうやって――」 下にいる彼らの仲間の一人が、爆散しながらキルエフェクトをまき散らしたのが目に入り、もう一刻の猶予もないと判断する。 エルの手を握り、微笑む。 エルが質問してくる頃には、既に俺達は時計台のてっぺんより自由落下を敢行している。 ゴウッと風が全身にぶつかり、重力にひっぱられ地面がみるみる間に迫って来る。 「うん、怖い?」 「ぜんぜん。楽しい」 風のクッションとも呼べる、見えない緩衝材を放ってくれたようで、俺達は無事に激戦区へと着地する。 【冷血なる人狼】との邂逅一番に、エルは地面を蹴っては拳を狼顔にぶちこんだ。 そのおかけで、今まさに人狼の牙の餌食になりかかっていた一人の 「空から美少女が二人おちてきた!?」 「た、助かった!?」 「そっち行ったぞ! 俺らも陣形を整えるぞ!」 突然、上空より飛来した俺達に驚きつつも、彼らは上級 たちをなるべく傷つけず、さっきみたいに動きを封じて」 「あいあいさー♪」 フゥの風が【 「――『彩菌に飢える天動球』――」 『月光石』と『星水』、『錆びぬ賢狼の血』、『結晶花』で作ったハーヴァリウム、【菌種: たちの大好きな月だ」 背後では、宙より伸びる無数の電球が明滅し出しただろう。 「進化と引き換えに、俺の手足となってもらおうか」 すばやく環境を把握し、 黒水晶キノコの生成地点を定め、天動球より人狼たちの近くに光が降り落ちる。 「実験開始だ」 よ、更なる力を感謝する」 「グルゥゥ......これで奴らを喰い殺せる」 タロLv11 HP141/MP280 エルLv9 HP870/MP220 ゲラルド HP1080/MP90 ステータス3倍のエルよりHPが高い。 「あ、あの、天使ちゃん、さま......俺らを助けてくださり、ありがとうございます」 ゴッホさんたちや、その仲間からのお礼にはそこそこに答え、俺はやるべき事に集中する。 「でも君たちは月光を浴びなくても、人狼化できてた。どうして?」 通常なら理性をなくして暴走するはずだし。 上位種 なら、理性を失わず、自分の意思で変身できる」 「なぜ下層から人 「グルル......否定だ」 「グル......街に潜む仲間、見つける。ここに連れてくる」 「グルルル......仲間を、吸血鬼どもや人間に殺される前に、俺達で保護する」 「グル......王の命令......」 おっと、気になる言葉が飛び出たな。 「王? 君たちには王がいるのか?」 困ったな。 更に上位種が潜んでいるとしたら......果たして、その王とやらに【菌種: 「グルル......俺達のリーダー。まだ三人だけ」 「グルルゥ......でも、これから発生するかもしれないって」 「グルル......だから仲間、集める」 少しでも多くの仲間を集め、そこから【 「なぜ、吸血鬼を憎むの?」 「グルル......吸血鬼、危険な匂いがする」 「グルルルゥ......あいつら、生かしておけない」 「グルル......きっと俺達がこんな姿になったのも、あいつらのせいだ」 「グル......吸血鬼は仲間を殺しまわってる」 「グルルルルッ......人間も! 俺達は安住の地が欲しいだけなのに!」 憎しみのこもったギラついた視線が、明後日の方へ向けられる。 「ストップ。今は人間と争ってる場合じゃないでしょ」 慌てて静止をかければ、人狼たちはすぐに逆立った毛を鎮めてくれる。 「グルルルルルゥ......賛成だ」 「グルルン...... たちは、その怒気をおさめてくれた。代わって彼らは元の人間形態に戻り、何の変哲もないNPCへと転じていく。と言っても、人狼化のせいで上着は破れ、全員が半裸である。それに加え、人狼化の影響があって妙に筋骨隆々なのだから普通のNPCたちよりは目立つ。 謎のマッチョ集団5人を引き連れる俺とエルって、どんな風に見えるのかちょっと心配になる。 「あん......我々の錬金......不可......。............の......果......いとも容易く............」 長髪イケメンのゴッホさんにいたっては、ずっと俺のことを観察してはブツクサ言ってるし。 ちょっと気まずい。 何しろ、人狼たちの事情を聞いた手前、人狼たちを討伐してクエストを達成する気は失せてしまったのだ。その辺、他の も含めれば、こちらが負けることはないだろう。 そんな不穏な考えを悟られたのか、助けた の王とやらに会ってみたくなりました」 俺のきっぱりとした返答に たちを討伐し、クエスト報酬が欲しいのですか?」 「い、いや、それはいいんだ。俺達は助けてもらった側だし、そこは本当に感謝しているから気にしないでくれ」 予想外にも彼らが友好的だった事に感謝しつつも、俺は話の先を促す。 『首狩る酔狂共』と仲良しなんだよな?」 「そのこういう事は言い辛いんだが......どうやら、君のお姉さん? がキルされる寸前だそうだ」 あの姉が? 俺は到底信じられない内容に疑問符を浮かべるしかない。 「実は人狼討伐のクエストを受注して中層に入る直前、 姉なら大丈夫。 そう信じたかったけど、今思い返せば姉のいつもと比べると、妙に所々で余裕のない対応だった気がする。【感染都市サナトリウム】についた俺達に説明をしてくれたのは、姉本人ではなく だからと言って、強敵である姉を倒すのにそれは過剰な戦力じゃないだろうか? 脳裏に『卑怯』の二文字が思い浮かんでしまったのは、襲われている対象が肉親だからかもしれない。 いや、この怒りは自分自身に向けられたモノだ。 姉は、この都市が誰かに攻略されてしまえば『現実改変』がどのように行われるか懸念していた。少しでも その間、姉は懸命に踏みとどまっていたのだ。 俺はなんて愚弟なんだろうか。 「人数は......敵の、人数は何人ですか?」 度し難い熱い気持ちを、自分への怒りを抑え、心の芯まで冷え切らす。 落ち着いて、ゆっくりと彼らに敵戦力を尋ねる。 に、俺は構わず淡々と質問を続ける。 「姉の、シンの戦力は?」 「く、詳しくはしら、知りません。けれど『狩人の それは少々、酷というものだろう。 まして姉は気丈に振る舞っていても、女性だ。 一人の女性をそんな大人数で潰そうとするその心意気は許せない。だから俺はすぐに【 たち、他にも仲間はいるよね? 遠吠えとかで呼べない?」 「そいつらに言って。俺の支配下にいれば、新たな力と安息の地を与えるって」 「グルル......俺達、従う」 恭順の意を示す人狼たちに、俺は支配者らしく厳しい顔で言い渡す。 これは主従関係というより、一種の契約に近いやり取りだ。俺がどういうつもりで、 「力と安住地の代償は、俺の耳や目、鼻、手足になる事だと伝えろ」 「グルルルゥ......御意に」 「君達の優れた嗅覚と聴覚をつかって、こざかしい人間たちの集合場所を探り出して」 これで戦力面は問題ないだろうか? たち。それから――――」 あとは俺の方針を決定するだけ。 答えは簡単だ。 姉を貶めようとする奴は、誰であろうと徹底的に壊してやる。 「――――思う存分、人間たちの肉を喰い散らかせ」 姉のように豪気な笑みでもって、人狼たちにほのめかす。

263 260 Stories Lunar Hua'S Wolf And Lord "Damn it! You're losing your experience! "Don't be stupid, we're getting away! "They're too strong." "Mr. Pirolincho has been killed! "Mr. Pyrrolincho!? A gloomy voice falls five deep alleys. Looking down at it from above. "Gogh's suggestion is that if you look at it from a high point of view, the discovery rate will also increase... I'm glad they found it..." "I was losing it, I'm sorry. Climbing this far... from this height, jumping to help immediately will kill you with falling damage (kill)" We were at the top of the [clock tower] to find their people now. Though they led me to a point off the hook with my buddies from then on, I just found some signs of the battle and didn't see [Cold Blooded Wolf (Lycan)] or any other mercenaries (players). "That's not good. The leader, Mr. Pyrolincho, was killed." "It's a total collapse as it is..." "Quick, is there anything you can do?" Ron Hairy handsome looks spicy and follows his buddies' escape play with his eyes. "Hey, wait... that's hopeless" And the mercenaries (players) under their eyes must have noticed. Everyone was stained with despair and the look of giving up came to mind. "Huh, can you carry everyone downstairs? "Mm-hmm, I can. But do you let anything but tarorin ride in the wind of hu? "Please, can't you? "Ugh... If you can do it, finally" "Thanks, hu. Then Mr. Gogh and the others use the stairs to hurry down and come. Me and Elle go first." "Going is impotent. How did Angel..." One of their buddies downstairs sees him scattering Kill Effects as he blasts, and decides there is no more respite. Hold Elle's hand and smile. By the time Elle asks the question, we're already braving ourselves to fall freer than the top of the watch stand. The gowdy wind hits his whole body, snapped by gravity and the ground looms all over him. "Yeah, scared? "Totally. Fun" It seems to have released an invisible buffer, which can also be called a wind cushion, and we land safely in the war zone. Best encounter with [Cold-blooded werewolf], Elle kicked the ground and punched his fist in the wolf's face. Because of this, one mercenary (player) who was now just about to feed on werewolf fangs picks up his life. "Two beautiful girls came from the sky!? "Ha, thank God!? "He's gone that way! We'll form a formation, too! All of a sudden, they're surprised at us flying in from above, but sometimes they're just sticking one foot in a senior mercenary (player). Continue desperate resistance to cover your disadvantages immediately. "Hu didn't hurt the werewolves as much as possible, sealing the motion as he did earlier." "Aisa." The wind of Hu slows down and begins to seal the movements of the [cold-blooded werewolves (Licant Lycans)]. Unlike the last time, the wind that powered it held back the werewolves as predators - it wasn't being pushed away. "-" Heavenly Ball Hungry for Colored Bacteria "-" Prepare Harvarium made of "Moonstone" and "Starwater", "Blood of the Rusty Wise Wolf", and "Crystal Flowers", [Bacterial Species: New Moon Color (Nair Selini)] in a splash. "My favorite moon for werewolves." Behind it, countless bulbs that stretched out more than the universe would have blinked out. "In exchange for evolution, let it be my hand and my foot." Quickly understand the environment and improve the adaptability of colored bacteria (viruses). It defines the point at which black crystal mushrooms are produced, and the light falls closer to the werewolves than the heavenly moving spheres. "Experiment initiated." "Grrrrrr... thank you, Lord, for your further strength" "Grrrr...... now we can eat and kill them" Talo Lv11 HP141/MP280 El Lv9 HP 870/MP220 Gerald HP 1080/MP90 HP is higher than El with 3x status. "Oh, uh, angel, thank you... for helping us." Answer thank you from Mr. Gogh and his people there, and I'll concentrate on what needs to be done. "But you didn't have to moonlight to be werewolved. Why?" Normally, you should lose your reason and run wild. That's the superior species. I didn't know you were even overcoming the transformation conditions. "Grrrrrrrrrrrr... if you are a superior species (hi), you can transform yourself without losing reason" "Why are you grabbing people from the lower level? "Grrrrrrrrrrrr... it's a denial" "Guru...... buddies lurking in the city, find. I'll bring you here." "Grrrrrrrr... we protect our people before they get killed by vampires and humans" "Guru... the king's order..." Whoa, you've got a word of concern popping up. "Kings? Do you have kings? You're in trouble. If there were more superior species lurking...... would the effect of planting a subordinate instinct of [fungal species: neo-moon color (Nea cerini)] with its king apply? A strong individual may also be resistant (resisted). "Guru... our leader. Just the three of us yet." "Grrrrrrrr...... but he said it could happen from now on" "Grrrrrr...... so buddy, gather" Gather at least a few allies and protect them from it until they evolve into [Cold-Blooded Wolf (Licant Lycan)] and [King], increasing their power. "Why, do you hate vampires? "Grrrrr...... vampires, smell dangerous" "Grrrrrrrrrr...... those guys, I can't keep them alive" "Guru... I'm sure it's because of them that we turned out like this" "Guru... vampires are killing their people around" "Grrrrrrrrrr...... humans too! We just want a place to live! A hateful, giddy gaze is directed toward the day after tomorrow. The wrath spearhead of the werewolves (Lycans) began to unleash so much noise that they felt like they could be hit by the mercenaries (players) and Gogh who were watching this one faraway. "Stop. This is not the time to argue with humans." If you rush to rest, the werewolves will calm the hair immediately upside down. "Grrrrrrrrrrrrrr...... Agreed" "Grung...... the Lord is right" The werewolves (Lycans), who became angry and excited, put down their anger. Instead they return to their original human form and turn to the NPC, which has no philosophy whatsoever. Even so, the jacket is torn because of werewolving, and everyone is naked on top. In addition, it is more pronounced than the average NPCs because it is oddly musculoskeletal due to the effects of werewolving. I'm a little worried about what it looks like for me and Elle, who can take five mysterious macho groups. "Amen...... our alchemy...... not allowed...... of............................................................" If you're looking for Mr. Gogh with long hair, you've been observing me and he says it's crunchy. It's a little awkward. Anyway, before I heard about the werewolves, I lost my temper to crusade the werewolves to complete my quest. I don't know what the other mercenaries (players) think around there, and there's a subtle flow of weird air. Including the werewolf (Lycan), this one won't lose. One of the mercenaries (players) who helped him approached with such a disturbing thought, trying to imitate him, and Mr. Gogh and the others gathered here. "You don't. More than that, I wanted to meet the king of Lycans." Mercenaries (players) shudder at my neat response. "Do you want to crusade these werewolves and get a quest reward? "Yes, no, that's fine. We're on the side of getting help, and I really appreciate it there, so don't worry about it." While unexpectedly appreciating their friendliness, I encourage them to stay ahead of the conversation. "But Angel's friends with the Mercenary Corps, the Neck Hunter, right? "It's hard to say these things... apparently, your sister? says he's on the verge of being killed." That sister? I just have to put a question mark on something I don't believe in. "As a matter of fact, just before I ordered the Wolf Crusade Quest and entered the middle class, the Mercenary Corps (Clan) and the Beast Kingdom of Polar Warfare Practitioners invited us to crush the" Neck Hunting Madness "that was interfering with [infected city Sanatorium] 's attack." My sister will be fine. I wanted to believe that, but now that I think back on it, compared to my sister's usual, I feel it was a strange, everywhere, unproductive response. It was Sherry, a mercenary (clan member), not his sister, who explained to us about the [infected city of Sanatorium]. And then, I never hear from my sister... and you don't have time to come see my room in the first place in real life and explain the situation? Even though it's huge in the mansion, it shouldn't take me and my sister five minutes to get to their room. Isn't that why you're so overpowered to defeat your sister, the mighty enemy? Two letters of 'cowardice' have come to mind in the back of my brain, perhaps because the subject being attacked is a flesh parent. No, this anger is a thing directed at itself. My sister was concerned about how 'reality alteration' would take place if this city were attacked by someone. Even though I kept fighting to slow down the mercenary (player) offense, I enjoyed alchemy for a long time and worked with Elle to level up. In the meantime, my sister was stuck so hard. What a fool I am. "How many... of enemies, how many? Reduce your anger toward yourself and let it cool down to the core of your heart. Calm down and ask them slowly for enemy power. I don't care if I keep asking frightened mercenaries (players). "Sister's, what's Sin's power of war? "Ku, I don't know the details, I don't know. But there are around 30 of them, including the Mercenary Corps (Clan), who work with the Hunter God." That would be a little harsh. My sister is a woman, even if she behaves like one. I cannot condone that willingness to crush one woman in such adult numbers. So I immediately turn my attention to the [Wolves of the Moon Wah (Urk Lycan)]. "The werewolves, they have other people, right? Can't you call me by howling or something? "Tell them. He said if I were under my control, I'd give him new strength and a place of rest." "Grrrrr... we obey" To the werewolves who show their sincerity, I say it with a grim face like a ruler. This is not so much an exchange of subordination as a kind of contract. I didn't want to deceive you about what I was going to do to get the werewolves. "Tell him the price of strength and security is my ears, my eyes, my nose, my hands and feet." "Grrrrrrrrrrrr...... in your favor" "With your excellent sense of smell and hearing, find a meeting place for the troubled humans." Wouldn't this be a problem with the power side? "Lycans. And then..." All you have to do is decide on my policy. The answer is simple. Whoever tries to discredit his sister, whoever he is, will destroy him thoroughly. "- Thoughtful, eating and scattering human flesh" With a grin as luxurious as my sister's, I whisper to the werewolves.

338話 運を刻みつける男 「今の、【鉄と鎖の腐敗都市ギルディガリオン】は俺の望む街じゃない」 強気で放った俺の言葉を受け止めるのは、マフィア界のボス中のボス、ラッキー・ルチアーノである。 禿げかかった白髪交じりの頭からは老いを感じ、小柄で猫背気味の体格は男性にしてはだいぶ華奢な印象を受ける。だが、決して彼を弱者として語らせないのが、その顔に刻まれた傷跡が生半可ではないからだ。 ぼこぼこと凹凸のある顔面、折れた痕が残り微妙に曲がっている鼻頭、そして何より鋭すぎる眼光が彼の意思力の強さを克明に表していた。 「旦那さま。さんざん暴れまわった後でさっそくの小言ですかい?」 ラッキー・ルチアーノを伴って移動した先は、『フェイト・ノストラード』が営む賭博場であった。豪華絢爛とは言い難いが、それなりに雰囲気のあるカジノで客入りも悪くはない様子。 そんな店の一画、ごく一部の人しか出入りできないVIPルームにて俺たちは彼と対面していた。 「前の旦那様は楽でしたなあ。ちょこっと【 わかってはいたがラッキー・ルチアーノの俺に対する心象はあまりよくないようだ。 それでも、この都市が現実に影響を及ぼしている以上、この都市の犯罪者至上主義の在り方をどうにかしないといけない案件だ。 もちろん銃についても喉から手が出るほど欲しいが......待てよ、もしこの都市の支配権が他の 大変な事態になるんじゃ!? 落ち着け。 まずはどうやってこれ以上、この都市に 】に参加できないのならば、わざわざ周囲の信頼を失うような行動は慎むようになる。すなわち、犯罪傭兵になるメリットがなくなる。 「銃も気になるが、先に税収についての話がしたい」 まずはジャブとして、基本的な内容のすり合わせ。 すなわち情報収集だ。 「おっ、今度の旦那さまは金が大切ですかい。でしたら、前の旦那さまと同じく全体の10%で手を打ちますよ」 「10%?」 あまりにも低い数字にうめき声を上げそうになるが、咄嗟にこらえる。 つまりこの都市における力関係は、『フェイト・ノストラード』が9割、領主が1割といった明確な意思表示である。 確かに、直接この街を仕切っているわけでもないのに10%の税収をもらえるのは美味しい話だろう。 だが、俺はこの都市の在り方を変えたいと思っている。 ならば、この力関係はまずい。なので少しでも覆せそうな材料を必死に探す。 「......今回のイベントを契機に、都市には人が集まる。その分だけ収入額も増えるだろう?」 「旦那さま、イベントには出費がつきもの、つまり出資者がいます。旦那さまは出資者の1人ですらないのに、吾輩たちの取り分を横からかすめ取る気ですかい?」 そうか、このイベントを開催するのに莫大な金を投資してる存在がいる。そうなると、イベントそのものの中止は難しいだろう。今更、中止を宣言すれば出資者たちは大赤字になるので、猛反対するのは目に見えている。 「では大会が中止になったら、出資者は黙っていないな」 「御冗談を。中止などと万が一にもありえませんよ」 「ふむ......」 俺にはこの都市のイベントをどうにかする権限はない。 現時点でそれは確実だが、その権限を入手できるか否かはまだわからない。 「俺も出資者の1人になれば、闘技場イベントに関して口を挟めるのか?」 「大歓迎ですな。【モリガン委員会】に参入するのであれば、【 イベントとは人が集まれば集まるほど物が売れたり、サービスが売れたりと大繁盛に繋がる。オリンピックをどこで開催するかで揉めたり、開催国が莫大な予算をつぎ込んで施設を建てる理由はここにある。 もちろん施設の建築など、必要な物を生産する企業や団体も儲かるわけだ。 さて、そこまでお金をかけたにも拘わらず、イベントが中止や延期になったりでもして、海外からの集客もできなくなれば......その開催国は大赤字を被り苦しみの一途をたどるしかない。この都市の出資者たちもそれは避けたいのだろう。 何せ出資者たちの損害は平民から吸い上げる税で 強引に中止させる、というのも考えものか......。 「その出資者の集まり、【モリガン委員会】とやらはみなどれぐらいの出資金を出してる?」 「そうですな。およそ、300万エソほどですかなあ。しかし、旦那さまは何か物申したそうですなあ。闘技場大会の準備がある程度終わった、この時期に、今更ですなあ」 300万エソという額でも支払えないのに、暗にラッキー・ルチアーノは今から大会に関わる意見を通したいのであれば、300万エソの出資では足りないと示唆してくる。 「いくら、必要なんだ?」 「ざっと600万エソほどですかなあ」 けれど、ここで介入できる可能性を簡単に諦めてしまったら、現実での轢き逃げ事件は増える一方だ。 俺が、俺が何とかしなくちゃいけない。 「天士さま......ここはひとまず持ち帰りませんか?」 「タロさん。出資の基本ですが、契約を結ぶお相手は信用できるかが大切ですわ」 「タロくん、無理はしないでね?」 ミナやリリィさん、トワさんのアドバイスを聞いたラッキー・ルチアーノはニヤリと微笑む。 「このお話はこの場限りのものと思ってください、旦那さま。信頼関係について小言を言わせてもらいますと、我々だって同じです。ここで我々に投資する度胸を見せていただけるぐらいでないと、簡単には新しくご着任された旦那さまを信用できませんからなぁ。後から何か言われてもお話になりませんよ」 「......いくら、貸してくれる?」 にこりと笑い、彼はコクンと頷く。 この男がただで大金を貸してくれるはずがない。 そんな確信は当然のことながら当たっていた。 「そうですなあ。吾輩と1つ、賭けに興じてくれるのでしたら、利子や担保は必要なくなるかもしれませんなあ」 「賭け?」 「ええ、楽しい楽しい賭け事でございます。なにせここは賭博場ですからなあ」 ラッキー・ルチアーノは自身の頬や顎に残る切り傷をゆっくりとなでる。 それから、彼は傷跡よりも深々とした笑みを刻んだ。 「さあ、旦那様の運命を、運に委ねてみるお覚悟はありますかな?」 まるで新しい傷跡を刻みこむように、彼の微笑は俺の心を揺さぶった。

342 Episode 338 The Man Who Engraves Luck "This is not the city I want, Gildigarion, the corrupt city of iron and chain." It is Lucky Luciano, one of the bosses of the Mafia world, who takes my words with a strong voice. The bald, gray-haired head feels old, and the small, cat-backed figure feels much more luxurious for men.But never let him speak as a weak man because the scar on his face is not half alive. Blurred and uneven faces, broken marks and a subtly curved nose and, above all, too sharp gaze clearly illustrated the strength of his will. "Milord, did you just make a whisper after all the riots?" Lucky Luciano was accompanied by a gambling stadium run by "Fait Nostrade".It is difficult to say that it is luxurious, but the casino with a fairly atmospheric atmosphere does not seem to be bad for guests. We were meeting him in a VIP room where only a very small number of people could get in and out of such a store. "It was easy for my previous husband.If only I had given you the weapons that I manufactured in the [Guns Family], I would have been convinced of my way. " I knew it, but Lucky Luciano doesn't seem to have a very good mind for me. Still, as this city influences reality, we need to do something about the criminal supremacy of this city. Of course, I want guns so much that I can throw my hands at them... wait, if control of this city passes to other mercenaries... for example, if you were someone who wanted to lay off guns and make a fortune in Clan Clan (Games), could guns be sold in real Japan? This is gonna be a big deal!? Calm down. The first step is not to collect mercenaries (players) in this city. Yes, if you cannot participate in the [Dreams crown], you will be careful not to deliberately lose the trust around you.In other words, there is no benefit in becoming a criminal mercenary. "I'm worried about guns, but I'd like to talk about taxes first." First, as a jab, the basic contents are arranged. In other words, information gathering. "Oops, is money important to your husband this time?Then I'll do it at 10% of the total, just like my predecessor. " "10%?" I'm going to groan at a number that's too low, but it's aggressive. In other words, the power relationship in this city is a clear manifestation of intention, such as "Face Nostrad" 90% and the lord 10%. Certainly, it would be delicious to receive 10% tax revenue, even though we don't own the city directly. But I want to change the way this city works. Then this power relationship is bad.So I desperately searched for materials that would cover me a little. "... this event brings people together in the city.Will that increase your income? " "Milord, there are investors who pay for the event.Even though you're not even one of the investors, are you willing to take our share from the side? " Well, there's a lot of money invested in hosting this event.It would be difficult to cancel the event itself.Now, if we declare a moratorium, the investors will run a large deficit, so we can see a sharp disagreement. Well, if the tournament is canceled, the investors won't shut up. "You gotta be kidding me. If I stop, it won't happen." "Hmm...." I have no authority to manage events in this city. We are certain of that at this time, but we still don't know if we can get that authority. "If I become one of the investors, will I keep my mouth shut about the arena event?" "You're very welcome. If you enter the Morrigan Commission, you will expand on a larger scale than the Dreams and Despair crown.Hooray for more guests and more payouts. " The more people gather, the more things sell and services sell, which leads to great prosperity.This is why the host countries spend huge budgets on building facilities, such as where to host the Olympics. Of course, companies and organizations that produce the necessary items, such as the construction of facilities, are also profitable. Now, despite all that money spent, if the event is canceled or postponed, and you can't attract visitors from abroad... the host country will suffer from a huge deficit and will have no choice but to follow the path of suffering.The city's investors will want to avoid it. Anyway, the damage of the investors will be bribed by the tax that they suck up from the civilian population, so eventually people in the city will suffer. I'll force you to stop, because that's what you're thinking... "How much does everyone contribute to that gathering of investors, [Morrigan Commission]?" "Yes, about 3 million esos.But my husband said he did something.I'm ready for the arena tournament to a certain extent, now is the time. " If Lucky Luciano wants to pass opinions on the tournament from now on, he suggests that a contribution of 3 million eso is not enough, even though he can't pay 3 million eso. "How much do you need?" It's roughly six million yen. However, if we simply give up the possibility of intervening here, there will be more hit-and-run cases in real life. I have to do something. "Dear Heavenly Master... why don't you take this home for a moment?" "Taro, the fundamentals of the investment, but it's important to know if you can trust the people who make the contract." Taro, don't push me. Lucky Luciano smiled at Mina, Lily, and Towa's advice. "Think of this story as limited, Milord.If you let me whisper about trust, so do we.If you don't show us the courage to invest here, I can't easily trust the newly appointed husband.I'm not going to tell you anything later. " "... how much will you lend me?" Smells and laughs, and he nods. This man can't just lend me a lot of money. Such certainty was taken for granted. "Well, if you and I were to play one bet, we might not need interest or collateral." "Bet?" "Yeah, it's a fun bet.Anyway, this is a casino. " Lucky Luciano slowly scratches his cheeks and jaws. Then he carved a deeper smile than the scar. "Now, are you prepared to entrust your fate to your fate?" His smile shook my heart as if it were a new scar.

282話 錬金術士の陰謀 「ふぁ......疲れた......」 招待された場所は地下室で、いかにも秘密基地っぽい雰囲気を醸し出していた。石レンガで敷き詰められた壁を伝って地下への階段を下りてゆけば、そこには薄暗い大部屋が一つ。 そして六つの錆ついた扉がある。 地下の集合アパートを連想させるような造りだ。 「よくこんな場所を見つけたな」 「なんだか、ごちゃごちゃと器材が散乱しているね」 親友たちと地下室を眺めながらしばらく待っていると、コツコツと階段を下りてくる音が響く。 予定通りゴッホさん 「うん......? なぜ私だけしかいない?」 困惑するのも当然だろうな。 交渉する相手として選んだのだ。 こちらの要求を通しやすいようにするために。 「それに、後ろの男2人はなんだ? この場にいるにふさわしくない輩がいるようだな」 「ゴッホさん、こんにちは。この2人は他のメンバーの代理人と同義ですから、ここにいます」 俺の発言にゴッホさんは眉根を寄せる。 「他のメンバーの、代理人......? その2人も我らが秘密結社に入団したいのかい?」 「じゃあ、即刻どこかに行きたまえ。部外者じゃないか。もう既に『白銀の天使』はうちに入るしか選択肢は残されていないのだから。今更、キミらがあがいたところでどうにもならんよ」 不機嫌そうに親友たちへと語気を強めるゴッホさん。 そんな彼に俺は冷静に答える。 「いいえ。俺は貴方達の 「なんだと......? バカには何を言っても耳に入らないのか? それに『白銀の天使』、キミも何の権限があってこの2人を招き入れている? さっさと追い出してくれ」 ちょっと横暴なゴッホさんに、親友たちが一歩前に出て牽制しちゃう。 「バカって、失礼だな......それにタロには権限があるぞ?」 「タロの言う通りにしなければ、君は来月から代表取締役会から降ろされ――あ、 「何を言っている......?」 全てを買い上げた。 そして、とある『契約書』をそっと見せる。 「ゴッホさん、ここにサインしてください」 「これは、なんだ......?」 タネ明かしをしよう。 はゴッホさんやヒラガ団長と会合していた瞬間に戻る。 「それで、何人ぐらいいるのですか? 団員は」 ヒラガ団長に団員数を尋ねる。 「エレキテル! 我を含めて、6人だ!」 目の前のゴッホさん、ヒラガ団長......東の建物の影に隠れてる たちが把握している情報を共有した結果、ヒラガ団長の言葉は嘘ではなさそうだ。こちらも戦力を伏せていたけど、あっちもそれは同様か。 唯一、あちらの誤算とすれば、それは人狼や吸血鬼の潜伏能力の高さかな。獲物を影から狙い、息の根を止める狩りを生業とする彼らは万能だ。 それからゴッホさんらと『1時間後にまた集合してお話をしたい』と約束し、その場を後にする。 もちろん、何も仕掛けずに立ち去るわけがない。 「――『追えッ......』――」 が都市と契約できるシステムがある。 先駆都市ミケランジェロと契約していれば経験値+2%、鉱山街グレルディなら鉱石系のドロップ率アップなどなど。 今回の場合、『都市』=『俺』であり、俺と契約するのが可能なのだ。 爵位や支配権を持つ は特定の条件下での行動を制限されたり強制されたりもする。 契約内容は一月で60万エソに設定した。つまり『 資金に関しては、『サディ☆スティック』を介してのポーションの売上がじわじわと入ってきているし、刀スキルが売れた影響で現在はかなり潤沢だ。 他人に要求をのませるために最も有効にして最強、単純な武器は...... 「なッ......」 「良好な関係を築くためにも、一応は1人1人の意見を聞いているのです」 ゴッホさんは初めこそ鋭い視線で俺を睨みつけていたけど、契約内容に目を走らせると顔色を変えた。 ゴッホさんが驚くのは当然だ。 俺の中でも、エソよりも痛いのは『翡翠の涙』のレシピ開示だ。すでに独占市場を作ると約束したはずの『サディ☆スティック』の商人 「しかし、しかし......これではあまりにも我々が得をしてばかりでは......キミのメリットがあまりにも......」 「ありますよ。契約内容に書いてあるじゃないですか。『 そして、ジョージ達を納得させる材料として、今後は俺達が発明したアイテムは優先的に『サディ☆スティック』に流すことで手打ちとなったのだ。 「つまり、キミは......我々の研究に対する 「あっ、そういう捉え方もありますね」 「それなら異存は、な――」 話がまとまりかけたところで、親友たちが口を挟んだ。 「俺はこのゴッホとかいう奴を、タロの傘下に置くのは反対だ」 散布の中止を最後まで反対してたって姿勢も気に入らないし、なんか信用できないよね。危険分子じゃない?」 「危険分子って......ゴッホさんは何Lvなの?」 そんなに脅威的な存在だとは思えない。 「5Lvだ......」 「低いな」 「大したことないね」 「いや、だいぶすごいよ」 「え?」 俺の称賛に一番驚いていたのは、ゴッホさん本人だった。 「だって5Lvで、この【水門回廊アクアリウム街】まで来たんでしょ?」 平均してこの街にいる 「それは、ヒラガ団長が......やるなら情勢が不安定なここで活動するのが最適って言うからであって......」 「ここに到着するまでに何回モンスターにキルされたのですか?」 「22回だ......Lvも下がってしまって、おかげでスキルレベルも下がった」 「経験値ロストってデメリットがあるのに、めげずにここまで来たんだよ。すごいファイトだよ。それに......」 「ゴッホさんの錬金術レベルは、今いくつですか?」 「35だ......」 「5レベルだから、スキルポイントを全部ふったとして25レベル。あとの10レベルは、錬金術スキルを使いこんで上げたのですよね?」 だからサクサク錬金術スキルのLvを上げられた。でもゴッホさんは違う。 俺はスキルポイント以外で、錬金術をレベルアップできたのはたったの4Lvだけ。けっこう使いこんでいるつもりでも、双極スキルに分類される錬金術は途方もなくLvが上がり辛い。 対してゴッホさんは10Lvも自力で上げている。 「双極スキルである錬金術は非常にレベルが上がりにくい。それを10回も上げるなんてすごい根性だよ。危険人物なんてとんでもない」 すうっと息を吸い込み、ゴッホさんに向けて笑顔を浮かべる。 「逆境に打ち勝ち、粘り強い根性を持ってるすごい人だ」 そうして右手を差し出し、ゴッホさんに握手をしようとする。 「ようこそ、俺達の『 だけど彼は握手に応じてくれなかった。 「誰もが......私を、私達を役立たずと ちょっとこの人、長い前髪で顔が隠れちゃったけど......声が湿ってる!? 「......努力を、私を、認めてくれるのか......」 やっぱり泣いていた。

285 282 Stories Alchemist Conspiracy "Huh... I'm tired..." The place I was invited to was in the basement, creating an atmosphere that looked like a secret base. If you pass down the stairs to the basement by passing down the walls laid with stone bricks, there is one big, dim room there. And there are six rusty doors. It's a reminder of a group apartment in the basement. "You've often found a place like this." "You're kind of scattered with mess and equipment" Waiting awhile overlooking the basement with my best friends, the tips and the sound of coming down the stairs. Only Mr. Gogh (...) came to this occasion as planned. "Yeah......? Why am I the only one here? I guess it's natural to be confused. That's why I chose you as the last person (...) to negotiate. To make it easier for you to get through this request. "And what are the two men behind you? Looks like there are people who don't deserve to be here." "Hello, Gogh. These two are synonymous with the deputies of other members, so here we are." Mr. Gogh frowns at my remarks. "Of other members, deputies......? Do those two want to join our secret society? "Then go somewhere at once. You're an outsider. Because 'Silver Angel' already has no choice but to come into our house. Now, there's nothing you can do where you're raised." Gogh strengthens his tone to his best friends in a grumpy manner. I answer him calmly like that. "No, I'm not going into your secret society." "What...? Whatever you say to an idiot doesn't get in your ear? And" Silver Angel, "what authority do you have to invite these two in? Just kick me out." To Mr. Gogh, who is a little tyrannical, my best friends step forward and tow it. "Stupid, that's rude... and Taro has authority, right? "If you don't do what Taro says, you'll be dropped off the board next month - oh, they'll kick you out of the Mercenary Corps, right? "What are you saying...? I bought everything up. And show a certain 'contract' softly. "Sign here, Mr. Gogh" "What is this...? Let's do a tan reveal. Hour (when) returns to the moment when he was meeting with Mr. Gogh and Captain Hiraga. "So, how many are there? The team." Ask Captain Hiraga how many members he has. "Elektel! Including me, six! Mr. Gogh in front of you, Captain Hiraga... there are two mercenaries (players) hiding in the shadows of the east building. One to the north, one to the south...... As a result of sharing information that the werewolves (Lycans) have grasped by their skills [Head of Herd], Captain Hiraga's words don't seem to be lies. This one was laying low in battle, but is that the same over there? Only, if it's a miscalculation over there, I wonder if that's the height of the latent abilities of werewolves and vampires. They are omnipotent, aiming their prey out of the shadows and making hunting a living to stop the roots of their breath. Then I promised Mr. Gogh and the others, "I want to meet back in an hour to talk to you," and I'll follow the scene. Of course, there's no way I'm leaving without setting anything up. "-" Chase... "-" There is a system that allows mercenary regiments (clans) to contract with cities. Experience +2% if you have a contract with the pioneer city of Michelangelo, increase the drop rate of the ore system if you are in the mining district of Grerdi, etc. In this case, it's "city" = "me," and it's possible to sign with me. A mercenary (player) with a title or dominion can hire a mercenary regiment (clan) to defend its territory. It's an unknown system because no one else in the mercenary (player) has yet reached the realm. Even I recently found out. As long as I continue to eso mercenaries (clans), contracted mercenaries (clans) may be restricted or forced to act under certain conditions. The contract details were set at 600,000 eso in January. In other words, it pays 100,000 eso per member of the "Secret Society (Secret Society)/Chemical Heritage Empire (Lieberegalia)". As for the funds, the sales of potions via 'Sadie Stick' are twitching in, and they are now quite luxurious due to the impact of the sword skills sold. The most effective and powerful, simple weapon to make demands on others is... gold. "Heh..." "In order to have a good relationship, we ask for the opinions of each and every one of them." Mr. Gogh was staring at me with a sharp gaze at the beginning, but changed his complexion when he ran his eyes on the contract details. Mr. Gogh is naturally surprised. Among me, more painful than eso is the recipe disclosure for "Tears of Jade". The bones broke to convince the merchant mercenaries (players) of Sadie Stick, who had already promised to create an exclusive market. "But, but... this is too much for us to gain... the benefits of you are too much..." "I do. Isn't that what the contract says? All discoveries and knowledge of alchemy discovered by the Secret Society and the Chemical Heritage Empire (Lieberegalia) will be shared with me." And as an ingredient to convince George and the others, in the future, the items we invented were hand-crafted by preferentially flushing them onto the Sadie Stick. "In other words, are you...... the investor (patron) for our research...?" "Oh, that's how you perceive it," "Then there's no difference." My best friends pinched their mouths when the story was about to come together. "I disagree with putting this Gogh guy under Taro's umbrella." "I was against discontinuing colored fungus (virus) spraying until the end, and I don't like your posture, and you don't trust me with anything. Not a dangerous molecule? "What's a Dangerous Molecule... What LV is Mr. Gogh? I don't think he's that menacing. "It's 5LV......" "That's low." It's no big deal. "No, it's a lot more amazing." "Huh?" The one who was most surprised by my praise was Mr. Gogh himself. "'Cause on 5LV, you came all the way to this [Watergate Corridor Aquarium Street], right? On average, there are many LVs of mercenaries (players) in this city ranging from 10 to 14. And yet you can get there in 5LV, wow. "That's because if Captain Hiraga... does it, he says it's best to operate here where the situation is unstable..." "How many times have you been killed by monsters before you arrived here? "22 times...... LV has dropped as well, thanks to which my skill level has dropped" "Even though XP Lost has its disadvantages, I've come this far. It's an awesome fight. And..." "What is Mr. Gogh's alchemy level now? "Thirty-five..." "It's 5 levels, so 25 levels as if you've filled all your skill points. The next 10 levels, you used your alchemy skills to raise them, didn't you? That's why I was raised the LV for my crisp alchemy skills. But Mr. Gogh isn't. Other than my skill points, only 4LV was able to level up alchemy. Even though I intend to use it this way, alchemy, classified as bipolar skills, is uninterrupted and hard to LV up. In contrast, Mr. Gogh has raised 10 LV on his own. "Alchemy, a bipolar skill, is very difficult to level. It's such a gut to raise that 10 times. There's no such thing as dangerous people." I breathe softly and smile at Mr. Gogh. "He's an amazing guy who beats adversity and has tenacious guts" That's how I offer my right hand and try to shake Mr. Gogh's hand. Welcome to our lab. But he didn't respond to me shaking hands. "Everyone... scolds me for not helping us..." Hey this guy got his face hidden with a long forehead... his voice is damp!? "... will you acknowledge me for my efforts..." I knew I was crying.

決して腹式呼吸や、ラマーズ法の練習をしているわけではない。 俺は熱い炎が踊る錬金キット『 「フッッフッ、ハイハイッ!」 『フ』のタイミングで頬を全力で膨らまし、錬金キット『 『炉』の中に入れた素材が鉱石系なら、赤か青の炎が燃え上がる。今回は青色で、『黒曜石』の一部分が白く染まる。それからワンテンポ遅れて、元の黒色に戻るその瞬間に、狙いを定めッッ! クリティカルヒット時の証である虹色の光彩を放ち、『黒曜石』は黒色へと戻る。 変色の予兆を見せた白の範囲が小さい時は『 後ろで俺の行動を観察しているガンテツとゲンクロウさんの会話は、聞かぬ存ぜぬ触れぬの態度で『希少化』に集中だ。 「まぁ微笑ましい景色ではありますよね」 自分で声を出して調節しないと、訳がわからなくなりそうな程にだ。 もちろん二人はそんな俺を滑稽そうな様子で見つめるばかり。 』は一度も成功してないから、彼らにとっては意味不明な作業に見えるのだろう。 リズムを外せば素材の『耐久値』は下がり、時間制限も減少する。耐久値が不安になったら切り上げても良いが、希少化の成功率はいかに不純物を削り、そこを上質な物へと変化させた範囲の大小によって左右される。 つまりは耐久値と時間制限ギリギリまで削らなければ、成功は見込めない。 「フッ!」 この色......『 フとハイの同時技だ! あの色はッ、遅い、遅いはずだ、そう、まだ吹いてはいけない! まだ我慢だ、男は耐えてなんぼ! 早く吹いたら男がすたるというもの。 ここが踏ん張りどこだ! 「フフフフッハイッハイッ、フッフッフフー! フッハイアハイッ、フッフフッフハイッフッハイッフフフッフフィィィィイァァアッハイィ!」 風が炉の炎を巻き上げ、その情熱を天へと高めてゆく。火柱が立ち、それはまるで神々に挑んだイカロスの燃え尽きた翼のように羽ばたき、瞬時に鎮火する。 さ! 余韻の含んだ光り方は! 母なる海のように全てを包み込む慈愛と静寂。 今、この瞬間、『黒曜石』に必要なのは海底より深く大きな愛! 静かなる母愛と共に吐息を吹きかける。 そうして耐久値ギリギリ、時間制限間近に迫った『黒曜石』を『炉』から取りだせば―――― 』への上位変換に成功しました: 「おい、待て。嬢ちゃん、そりゃなんだ?」 「黒光り......いや、まるで宇宙に輝く星々、夜空のような鉱物だと?」 「やべえことになるぞ」 「お嬢ちゃん、ちょっと......こっちの鉱石で先程の錬金術もできるか?」 次にゲンクロウさんから渡されたのは『黒曜石』ではなく、彼らが武器生成につかう『 鼻で笑ってドヤ顔を放つ。 もちろん、成功するまでやってみせる。 これが錬金術の素晴らしさだと、鍛冶師である彼らにお披露目するために。

I'm never practicing abdominal breathing or the Lamars method. I look carefully inside the hot flame dancing alchemy kit "Yukai Furnace (Ro)" and do "Smelting (Roro)/Rarity". "Hoo-hoo, hi-ha! Fully inflated cheeks at the "F" timing, breathe into a long barrel strawy object called the Alchemy Kit "Wind Thousand (Fun) Whistle (Bueh)". If the material you put inside the 'furnace' is ore based, a red or blue flame burns up. This time it is blue and part of "Obsidian" is dyed white. Then, one tempo late, back to the original black, at that moment, set your aim! It emits a rainbow glow that is a testament to critical hits, and 'Obsidian' returns to black. When the white range showing signs of discoloration is small, it is "Wind Thousand" whistle, and when it is large, the material is heated to dissolve and remove impurities and sublimate using "Ten Thousand Wind (Manpu) Blower (Fuego)". The conversation between Gantetsu and Mr. Genklow, who are observing my behavior behind me, is focused on 'rarification' in an unheard and untouched manner. "Well, it's a smiling view, isn't it?" If you don't speak up and adjust yourself, you won't know why. Of course, you two just stare at me like that in a funny way. That should be it too, and it still looks like an unintelligible task for them, as "Alchemy (Lolo)/Rarity (Rarity)" in "Obsidian" has never been successful. If the rhythm is removed, the 'endurance value' of the material decreases, as does the time limit. When the endurance value becomes anxious, it may be cut up, but the success rate of the rarification depends on how much impurities have been sharpened and the size of the range that has changed there to a fine object. In other words, success is unlikely without sharpening to endurance and time limit criticalities. "Huh!" This color... "Obsidian" is talking to me about breezing. It's a simultaneous move between F and High! That color is, uh, slow, it should be slow, yes, you shouldn't blow it yet! I'm still patient, man, bear with me! If you blow it fast, a man will do it. This is where we stomp! "Huh, huh, huh, huh, huh! Huh, huh, huh, huh, huh, huh, huh, huh, huh, huh! The wind winds up the flames of the furnace and raises its passion to heaven. Fire columns stand, it wings like the burnt wings of Icarus who challenged the gods and instantly quenches the fire. And that light! How to glow with the aftertaste! Love and silence enveloping everything like a mother's sea. Now, at this moment, what 'Obsidian' needs is a deeper and greater love than the seabed! Breathe out with quiet mother love. If we take the 'Obsidian' from the 'furnace', where the endurance value is critical and the time limit is approaching - : Successfully converted to "Obsidian" "Black Yao Iron" "Black Demon Bell" "Black Dream (Chromium) Steel": "Hey, wait. Miss, what the hell is that? "Black light...... no, like stars shining in space, minerals like the night sky? "It's gonna be okay." "Lady, hey... can we do some earlier alchemy with this ore over here? The next thing Mr. Genklow gave me was not "Obsidian", but "Kuroshio Iron", which they grabbed for weapons generation. I thought if I could convert this in three stages, one at a time, I might be able to build even more rare metals than Black Dream Steel. Laugh with your nose and release your Doya face. Of course, I'll try until I succeed. To reveal to them, the blacksmiths, that this is the beauty of alchemy.

41話 一匹狼との遭遇 「さてと、ログインするかな」 市役所から帰ってきた俺は、早々に買い コンタクトをつけるのに少し手間取るが、初日と比べてだいぶ慣れてきたと思う。 前回オチた場所は、 『天使さまっ』 『おーミナかー』 ログインすると、またもやすぐにミナからフレンドメッセージが飛んでくる。 『はいっ! 天使様さま、そ、その、ありがとうございます!』 『ん? なにが?』 『アンノウンさんからお聞きしました! が早く完成して欲しいと思って、錬金術で何かできる事はないか模索していたら、大当たりを引いたと素直に言うのは何だか照れくさくて、ウソのない範囲でごまかした。 「それでも、すっごく嬉しいです。さすが私の天使さまです。ミナは本当に嬉しいのです!」 いつの間にか俺の背後にいたのか、ミナはフレンドメッセージ越しではなく、直接攻撃へと打って出てきた。 ミナは嬉しさを全身で表現しているのか、俺の首に腕を回して抱きついてくる。 「ちょ、ミナっ」 「はい! 天使さまっっ」 満面の笑顔を咲かせるミナに、俺はたじろぎつつも胸の奥がポワッと温かくなるのを感じる。 さっきまで性転化に関する精密検査の事とか、両親に俺の現状が知れてしまうとか、その後について考えていたら、どんよりとした気持ちがくすぶっていたのに。 こんな子供にハグされたぐらいで、落ち着くなんて。 でも、言いようのない安心感に自然と俺も笑みがこぼれてしまう。 「そんなに感謝されることでもないよ。単に、俺がミナと【妖精の舞踏会】に一緒に行きたかっただけだし」 「天使さま......」 ほんのりと頬を染めるミナは本当に可愛らしい。 元気をくれて、ありがとう。 「それに、ミナは可愛いから。せっかくなら、もっと可愛い衣装で一緒に舞踏会に出たいって思うのは普通でしょ?」 「あぅあう」 ミナは顔を真っ赤にして視線を逸らす。けれど、俺の首に回した腕はほどかれないままだ。 俺から離れようとはしない彼女は、もにゅもにゅと口元を動かしたかと思うと、こちらに向き直りまたもや飛びきりの笑顔を俺に見せてくれた。 「天使さま、だいっっっっすき!」 それはこちらの台詞だ。 あ、変な意味じゃないですよ。 俺はロリゴンではないので。 を手に入れた経緯をミナに説明した俺は、現在【ミソラの森】にいる。 「やっぱり天使さまはすごいですね。そのカメラで敵の魂を抜き撮っちゃうなんて!」 を見つけたのか質問をしてきたので、彼女には正直に錬金術アビリティ『魂を抜きし供物』で使用する『古びたカメラ』で敵を撮り、その敵を倒せば写真が色素の素材となることを明かした。 「まぁ、俺がすごいというより、錬金術がすごいというのが正しいかな?」 「そんなことはないのです! 天使さまは天才錬金術士なのです」 天才錬金術士......いい響きだ。 「やっぱりもなにも、そうなのです。天使さまは天才錬金術士なので、錬金術 おっと、何やらカッコイイワードが飛び出てきましたな。 「フッッ。悪くない」 少女に持ちあげられてニヤける男子高校生、ここに こうして始まったモフウサの撮影会。 昼間の【ミソラの森】と言えば、長い耳を持ち、フワフワもふもふと綿毛のように空中を漂う赤い目の持ち主、モフウサだ。 「いましたね」 俺の呟きに、吐息がかかりそうな程の近距離でミナが返事をする。木陰に身を隠し、辺りの様子を警戒していた俺達の前に、一匹のモフウサが出現した。 「じゃあ、写真を撮ったら、二人で突撃しよう」 ミナは嬉しそうにモフウサも見詰めている。 俺はカメラを構えるために少しミナから離れる。 シャッター音とともにログが流れる。 :『古びたカメラ』で『モフウサ』の魂を抜き撮れました: :撮ったモフウサを討伐すれば『 き、俺は『過激なあめ玉』を口にほうりこみ、慣れつつあるイモムシ味を堪能して力+10の恩恵を得る。そして、俺達は一斉にモフウサへと飛びかかった。 『ピョ!?』 こちらの奇襲に気付いたモフウサは素っ頓狂な鳴き声をあげる。 と来た時とは違う。 Lv4となった俺の素早さを味わえ! 木陰からモフウサまで3メートル弱はあったが、またたく間に距離を詰めた俺は、モフウサに詠唱の時間を与えなかった。 二回切りつけ、突進したスピードを押し殺せない俺はモフウサの横を通り過ぎて、身体を転がして体勢を立て直す。 「ピョ、ピョン!」 モフウサがクルリとこちらに向き直り、片膝をついた俺に向かって魔法を発動しようとする。 そこへ数瞬遅れで近づいたミナが上段からメイスを叩きこむ。 「ピュイン」 モフウサはパリンっと爆散して消失する。 見事、二人の連携でモフウサを討伐することに成功した。 「やったな、ミナ!」 「やりました天士さま!」 そうやって右手をミナへと掲げると、彼女はちょこんっと人差し指を俺の てっきり、モフウサは色的に白かピンクかと思っていたけど、緑ときましたか。これは養分とする『モクモク草』が大きく関わっていそうですな。 モクモク草はケムリ玉の素材にもなるし、何かと俺に関わりのある素材っぽいな。 「ミナ、いい魂の色が撮れたよ」 「それは良かったです。ささ、じゃんじゃん撮っていきましょうか」 「うむ! いくぞー!」 次なる獲物を求めて、俺はカメラを構える。 そしてカメラのレンズを覗き込んだ時、視界に目一杯、鈍色のトゲトゲとした武器が横から突如として出現した。 驚いて、身を引きながらレンズから顔を離す。 そこには見た事のない トゲトゲのついた金棒をプラプラとしながら、こちらに気だるげな視線を送ってくる。 「ヴォルフ、こいつが例の すると灰髪の少年は、フンッと何かの獣がするような仕草で鼻を軽く鳴らして答える。 「目が覚めるような銀髪、その銀糸に青い星々の煌めきを宿らせた少女。間違いないな、ヴァイキン」 ヴォルフと呼ばれた少年は俺を値踏みするように観察してくる。 その目つきが異様に鋭いから、俺は少しうろたえる。 「フンッ......こいつが噂の『天使ちゃん』で間違いないだろう」 なんだか、とても恥ずかしい表現で俺を分析しているようだが、これは決して友好的な空気ではない。と、なると戦闘になるかもしれないと懸念し、俺は油断なく身構える。 ミナは目を大きく開け、少し怯えているようだ。 無理もない。 どう見てもあちらの方が、 が鳴りたてている長身金棒の方は、どうやらミナの事を知っている? そのモノ言いにムッとしつつも頭は冷静に働かせる。 どうやら目の前の二人が俺に近づいてきたのは、ミソラさん絡みのようだ。 【妖精の舞踏会】が間近に迫っているこの時期だからこそ、こういう輩が出てくるのは十分にあり得る。 俺が奴らから視線を逸らさずに質問をすると、ミナは今にも消え入りそうな声で返答してきた。 「あ、あのお二人は......私が以前に所属していた

41 41 Stories An Encounter With A Lone Wolf "Well, I guess I'll log in" When I return from City Hall, I flatten out the cup noodles I saved early as lunch and enter the world of Clan Clan. It takes a little time to make contact, but I think I've gotten used to it a lot compared to my first day. The last time I went to Othi, I woke up from there because it was inside the Hui Sword Shop Skills George, which is also a safety zone. "Angel-man" "Omina." When I log in, a friend message just pops up from Mina as soon as possible. 'Yes! Thank you, angel, for that! "Hmm? What? "Mr. Announ told me! He said you discovered the transparent grey dark" Skeleton Dark Gray "! The truth is that Mina wanted the [Fairy Ball] to be finished soon, and when she was exploring whether there was anything she could do with the alchemy, it was kind of illuminating and deceptive to honestly say that she had pulled a big win. "Still, I'm so happy. That's my angel. I'm really happy for Mina! At some point, Mina struck out into a direct attack, not over a friend message. Is Mina expressing her joy all over her body, turning her arms around my neck and hugging me? "Hey, Mina." "Yes, angelic." With a full smile on my face, I can feel the warmth behind my chest whilst wandering. When I was thinking about the exact tests for sexual transformation earlier, my parents would know my current situation, and then I was feeling more and more dull. I can't believe how calm I am about being hugged by such a child. But naturally my laughter spills on my unspeakable peace of mind. "It's not even that much to be thanked for. I just wanted to go to the Fairy Ball with Mina." "Angel..." Mina dyeing her cheeks slightly is really cute. Thanks for cheering me up. "Besides, Mina is cute. Because of that, it's normal for you to want to go to prom with me in a cuter costume, right? "Ahhh." Mina turns her face bright red and misses her gaze. But the arm that I turned around my neck remained untouched. Not trying to get away from me. She looked back at me and once again gave me a flying smile, wondering if she'd moved her mouth all the time. "Angel, come on! That's this dialogue. Oh, it doesn't mean anything weird. Because I'm not a Lorigon. Having explained to Mina how I got the transparent dark gray Skeleton Dark Gray, I am currently in the [Mithola Forest]. "I knew angels were amazing. I can't believe you took out the enemy's soul with that camera! I've been asking her questions about how Mina found the transparent grey dark "Skeleton Dark Gray," so she honestly took enemies with the "old camera" used in the alchemy abilities "Drain Your Soul and Offer," and revealed that if you defeat that enemy, the photos will be pigmented material. "Well, is it right that alchemy is more amazing than I am? "That's not true! Angels are genius alchemists." Genius Alchemist...... sounds good. "After all, nothing, it is. Angels are genius alchemists, so alchemy celestials (...) They are! Oops, some cool word popped up. "Hoops. Not bad" Boys' high school students who can be held up and nibbled by girls are rarely here. This is how the Mohuusa shooting began. Speaking of the [Mithola Forest] during the day, it is Mohusa, the owner of red eyes with long ears and drifting through the air like fluff and cotton wool. "There you are." Mina replies to my grunt at such a close range that she is likely to exhale. A mofwussa appeared before us, hiding in the shade of a tree and alerting ourselves to the situation around us. "Well, if we take a picture, we'll both storm it" Mina is happily staring at Mohusa as well. I'll be away from Mina for a little while to set up my camera. The log flows along with the shutter sound. : I was able to unplug the soul of 'Mohusa' in 'Old Camera': : Crusade the Mohuusa you took and Fluffy Cotton Grass "Fluffy Leaf Green" will stay in the photo: I snorted at Mina, and I dusted "Extreme Egg" in my mouth, enjoying the flavor of the eel I'm getting used to and gaining the power +10. And we jumped to Mofwusa all at once. "Pio!? I noticed this ambush, and Mohusa makes a bare raving noise. It's not the same as when I came here at night (Koya) or Yuki. Taste my quickness when it's LV4! There was less than 3 meters from the shade of the tree to Mohusa, but once I stuffed the distance, I did not give Mohusa time to chant. Cut twice, I can't push and kill the speed I've advanced. I pass next to Mohusa, roll my body and get back in shape. "Pyo, Pyo! Mohusa turns to Kurli and this way, trying to activate the magic against me on one knee. Mina, who approached there a few moments late, slaps Mace from the top. "Purine." Mohusa explodes and disappears in Paris. Brilliant, the two succeeded in crusading Mohusa in collaboration. "You did it, Mina! "I did it, Heavenly Lord! When I put my right hand up against Mina, she put her index finger on my palm. Exactly, I thought Mohusa was white or pink in color, but when it was green? This seems to involve a lot of nutritious' mockingbird grass'. Mockingbird grass can also be a material for Chemli balls, and it sounds like something that has something to do with me. "Mina, I got a good soul color." "That was good. Let's take a picture." "Yum! Let's go -! In search of my next prey, I set up a camera. And when I peered into the camera's lens, a glance into my sight, a blunt lizard weapon suddenly appeared from the side. Surprised, I pull myself away from the lens. There were two mercenaries (players) there I had never seen before. I'm sending a carefree glance at this one with a golden stick with a lizard as a pra. "Wolf, is this the mercenary (player) of the example? Then the grey-haired boy answers by gently ringing his nose with a trick like a hunching beast of some kind. "Awakening silver hair, the girl who let the brilliance of the blue stars dwell in its silver thread. Definitely, Vikin." The boy called Wolfe comes observing me to deserve it. My eyes are so sharp that I wander a little. "Humph... I bet this guy is the rumored 'angel'" Somehow, you seem to be analyzing me in a very embarrassing way, but this is never friendly air. And, concerned that it might become a battle, I stand guarded. Mina opens her eyes wide and seems a little frightened. I can't help it. No matter how you look at it, you seem to have more experience with Mercenary VS Mercenaries (PvP). freshly ringing long gold bars, apparently know about Mina? My head lets me work calmly even as I'm muddled about saying that thing. Apparently, the two people in front of me approached me, Mr. Missora, tangled. It can be enough for these guys to come out at this time of year when [Fairy Ball] is approaching. When I asked questions without distracting myself from them, Mina responded with a voice that was still going to disappear. "Ah, those two are... the leader of the mercenary regiment (clan) 'Lonely Wolf' to which I belonged before, and the deputy leader,"

60話 美少女カミングアウト(2) 少女化してしまった俺の胸に、ずっと 例えば極端な話。 俺に付き合っている女の子がいたとして、その子がある日を境に10歳前後の幼い男の子に変化を遂げてしまったら。果たして、俺はその子の事を恋愛対象として見続ける事ができるのだろうか? そもそも、幼い男児相手にそういった目を向ける事すら、法律的に 青春の一ページを飾る甘い口付けも、男子なら焦がれてやまない子作り的な欲求も。その全てを、突然幼い同性になってしまった相手に抱くことはできるのだろうか。 好きな女の子に対する気持ち、様々な倫理や概念が、根底から覆されるのではないだろうか。 姉や、友人、今まで構築してきた人間関係が容易く崩れていくのではないかという猜疑心と畏れから、なかなか言い出せずにいた。 だけど、今。 一番近しい距離にいた家族であり、幼い頃から俺の面倒を見てくれた姉に真実を見せた。 「私の記憶によれば......太郎は男子だったはずなんだが、それは 黒曜石を丹念に磨き上げたかのような、その煌めく漆黒を伴った姉の両眼には至極真面目な光がこもっていた。記憶ちがいという珍妙な表現の仕方に一瞬、俺は姉が混乱していると錯覚してしまったが、どうやら思い違いかもしれない。 俺を俺だと、即座に看破し、信じてくれた姉に対する嬉し涙は滴り落ちるばかりで、全然止まる気配はない。 それでも、目の前の姉が真剣に答えを求めているのが伝わってくるので、俺は働かない頭をなんとか落ちつけようと、両目から流れ落ちる小粒の雫たちをぬぐっていく。 ぽそりと確認すると姉は静かに頷く。 姉は、自分の記憶力に自信を持てないという人間ではないはずだった。 では、なぜそんな事を聞いてくるのだろうか。 疑問が口をついて出てきそうになるけど、まずは自分に起こった事を正直に話すことにする。 「記憶違いではないよ。俺は姉の弟だ......でも、10日程前に身体が急に変わってしまって......」 ゆっくりと、だが確実に。 終業式から今までの事をカミングアウトしていった。 少女化してから、クラン・クランで現実逃避に走っていたこと。一応、市役所で身体の変化について報告もしたこと。いわゆる、自身の症状はニュースなどで報道されている性転化に該当するということ。 姉はその間、一切の言葉を発することはなく、ただ黙って耳を傾けてくれた。時に眉をひそめ、時に瞳を歪ませ、時に唇を噛む。いつものクールな姉とは違って、顔に現れる一つ一つの表情全てが、俺の身を案じる暖かみを帯びていた。 自然と秘密にしていた事への罪悪感が膨れ上がっていく。 ぽつり、ぽつりと静寂の部屋に、俺の贖罪にも似た近況報告が落ちた。 「姉、なかなか言い出せなくて、その......ごめん」 全てを言い終えた俺に、姉はどこか安心したようにホッと息を吐いた。 「バグじゃなかったわけね......」 「うん......」 「バカな、弟だ」 やれやれと肩をすくめ、姉はソッと俺を抱き寄せてきた。 「た、多少は......」 嘘だ。本当は今までとは全然違う対応をされるのが怖くて怖くて仕方なかった。見た目が変わるってことはそういう事だ。まして俺は性別まで......。 「確かに、多少は変わるかもな。身体の変化に合わせて変えるべき部分は必ずある。まがりなりにも、今の太郎の身体の先達を行っている私としては、然るべき指導や教育を施さなければならない義務がある」 そう言って顔を合わせてくれた姉は、神仏に身を捧げる神官様の如く、晴々として清らかだった。 「だがな、例えば......」 一旦言葉を区切った姉は、しゃくりを上げる俺を諭すような口調で再び語り始める。 「父さん達が連れてきたミシェル。今では私たちの妹であるミシェルが、弟だったとしても私たちの態度は今と変わっていたかと思うか? 妹に向ける感情に、家族だと思う気持ちに違いはあると思うのか?」 姉の、その質問はストンと胸に落ちた。 両親を失い、色々な事情を経てウチで引き取る事になった俺達の妹、ミシェル。彼女がたとえ弟であったとしても、一緒に過ごしてきた幼少期の日々や思い出、それらが失われる事はなく、家族として大切な一員だと思う気持ちに何の変化もないだろう。 「変わりはしない......ミシェルは大事な俺達の家族だ」 俺はこんなにも素晴らしい姉の事を信頼できずに、一人でグジグジと思い悩んでいた事を切に恥じた。俺の姉は、いろんな意味で広く大きい人なのだなと痛感させられた瞬間だった。 「そうだろう? それは私にとっても同じことだ」 そう言って姉は鋭い視線で俺を睨み、右手でこぶしを握り締める。 「この愚弟め!」 そして、そのまま俺の頭へと堅く握られた右手を振り下ろした。 ガツンと鈍い痛みが頭頂部を突き抜け、背中から足へと、身体の隅々まで走り渡った。 「今度からはもっと早く、私に言いなさい」 不思議とその痛みは、確かなぬくもりが込められていた。不安に閉ざされていた胸の内に、心地よいポカポカとした陽気が沁みてくるような。思わず俺は姉を見上げ、つい顔を い笑顔は、ぜったい家族以外には見せるなよ」 姉はよく分からない事を呟き、ストレートロングの黒髪を揺らしながらそっぽを向くのだった。 父母でも、太郎がこんなことになってたら、すっ飛んで帰ってくるわよ。今から電話するわ」 すぐに姉は父へとスマホで電話をかけ始めた。 しかも、父さんの声が俺にも聞こえるようにスピーカーモードで。 姉が電話をかけると、すぐに繋がったようで、口早に俺に関する市役所から医師の紹介状や書類等などが届いてないかと確認をしだす。 『あぁ~~なんか知らない番号から着信が何度も来てたな......』 何やら、背後でドドドドドッと銃声にも似た連続音とか、誰かの叫び声とか、不安を助長させるような騒音が聴こえてくるが、父さんの声音は至って平常運転だ。 のやつ、何か病気にでもなったのか?』 市役所の職員さんが何度も電話をしてくれたのだろう。 子煩悩である父さんが俺の現状を知って、一切の連絡をしてこなかったという事は、まぁ半ば予想していたが、俺の事は伝わっていなかったのだろう。 市役所職員としては、姉という保護者がいると思い込んでいるし、しばらく様子を見るスタンスだったのかもしれない。 それは、自分の変化を家族に知られるタイミングを引き延ばしたいという俺にとっては、好都合でもあった。 だから、何となくボンヤリと受け止めてはいたけれど。 「父さん、貴方はなんて呑気なことを」 姉の能面のような顔を見て、後悔する。 電話越しの父さんに対し、静かに激怒している姉は触れるだけで全てを切り裂きそうなほど、鋭利な空気を ......父さん、ごめん。 もっと早くに俺の携帯から電話するべきだった。 『いいじゃないか~~愛する娘の電話には出るんだからさ~~』 「愛する息子が大変なことになっているわ。その件についての電話だったのよ」 『あなた、トルコの国際事務局から郵便が日本から届いたって連絡きてたじゃない』 誰かの悲鳴や絶叫、怒号が響く中、不意に母さんの声が届く。きっと父さんの後ろにでもいたのだろうか。 「こっちって。今どこにいるの? ミシェルは元気なの?」 姉が猛烈な勢いで質問攻めをする。 『あぁ~~、今はパキスタンだ。ミシェルはさすがに情勢が不安なここまでは連れて来れないから、信頼できる人の傍に預けてある。夏が終わったら日本に帰らせておくぞ~~』 「パキスタン? なんで、またそんな物騒な所に......はぁ、もういいわ。それより太郎が大変なの」 それから手短に、姉は両親へと事情を説明し、今後の方針を素早く立てて電話を切った。俺の現状を知った父と母は、背後から聞こえる喧騒に負けず劣らずの悲鳴を上げて、俺に無事なのか、とか体調はおかしくなっていないのか、いや性別が逆転してる時点で健康面を気にするのもおかしい、いやでもこれは重要な確認事項だ、などなど俺に話しかけているのか、 俺が電話で受け答えを少しすると、本当に女の子みたいな声変わりしてんなぁ! と父さんの少しズレた感想が印象的でした。 「はい。じゃあお昼ご飯を軽く食べたら、病院へ行くわよ」 電話を終えた姉は、有無を言わさない般若のような鬼神モードに突入していた。 父や母は俺の変化を把握し、急遽予定を変更して三週間後に日本へ帰国するそうだ。その際、ミシェルも同行してくるらしい。というか、元々ミシェルは日本の学校における夏休み期間が終わるとともに、しばらくはこちらに落ち着くことになる予定だったそうだ。 家族会議を手早く終えた後、姉はテキパキと準備を整え、市役所に行き医者への紹介状を保護者代理として受け取り、俺の病院行きへと付き添ってくれた。 「太郎はコレを着ておきなさい」 もちろん外出時は妹のミシェルが置いて行った女子用の私服を、拒否権なしで着せられた。一瞬だけ、姉の俺を眺める目が、妖しくうっとりと輝いていたのは気のせいだと思いたい。 病院ではCTスキャンやら、血液やら、皮脂の一部を取られたりと色々な検査を受けたけど、現段階では何の 異常 その結果にやはり意気消沈してしまう俺だが、今は傍に姉がいるので思っていたよりも不安に駆られることはなかった。 全ての検査が終わり、家に着いた頃には日が傾き始めていた。 西日が射しこむベランダで、洗濯物を姉と一緒に取り込む。 「......正直、怖かったよ」 改めて科学的に女だと判定された俺は、何を言い出すでもなく自分の気持ちを正直に伝えた。 姉は俺の感想に、乾いた衣類を回収する手を止める。そして俺の方は見ずに、小さく頷いてきた。 「わたしもだ」 小さく吹きつける夕凪に遊ばれた長い黒髪を、右手で耳にかける姉はどこか遠くを見ているようだった。視線の先は沈みゆく紅に向いている。その凛々しい横顔には、どこか影がさしているように感じた。 しばらく互いに黙って夕日を見つめ合っていると、ふいに姉が低い声で呻いた。 、おかしなことを言いだしたかと思った」 少女化という十分に不可思議な現象を口に出したと思うけれど、俺は姉の続きを遮らないように言葉を発することなく待つ。 「あいつら......トムとジェリーなんだがな......」 クラン・クランで頻繁に姉の両サイドに 「実はあの二人は同じ学部の友人なのだが、八日程前からおかしな事を言い出したんだ......」 あの二人の容貌はゲーム内では、歴戦の傭兵めいた中年だが、実年齢は二十代と聞いていたけど、まさか姉と同年代でしかも学友だったなんて予想外だった。 「大学のキャンパスにいつの間にか変な建物ができていて......それがクラン・クランにある教会と酷似していたのに、あれは前からあっただろうとか言い出したわ」 姉の話を要約すると。 彼女が通う大学は外国にいくつかの姉妹校が点在していて、カトリック系大学であったりもする。だから、学内の敷地にはキリスト教の教会や礼拝堂が備えられているわけだけど、ある日を境にクラン・クランにあるような建物に丸ごとすり替わっていたという。 しんでいたのに、次の日になったら何の疑問もなく『この宗派は昔から存在していた』と主張して、逆に私の正気を疑ってきたわ。しかもキリスト教ってどこの宗教だ、なんて言う始末よ」 だから、ついに弟が女の子になって見えた時は自分の眼や記憶に不安を覚えたってわけ、と姉は独りごちる。 なるほど。記憶違いなんて尋ねてきたのには、そういう理由があったわけか。 何でもないように振舞う姉だったが、その背中はやけに小さく映った。だから、俺は安心させるように強い声音を意識して張り出す。 「キリスト教はあるでしょ。トムとジェリーさんは歴史の勉強をしてないのかな。キリスト教なんて有名な宗教は、常識の範囲内だと思っていたのに」 「そう。そうでしょ。よかった、太郎はわかるのね。でも、大学の誰もがその建物があるのが当たり前といった態度でいるから、私の頭がおかしくなったのかって思いたくもなるわ」 急にゲーム内で存在するような建物が自分の通う学校に現れたら、俺でも正気を疑うかもしれない。それこそ、ゲームのし過ぎて現実と虚構の区別がつかなくなってしまったのではないかと。しかも、同じゲームをしているはずの学友であるトムとジェリーさんの二人は、前からこの建物はあると主張し、ゲームをプレイしていないであろう、他の学生や大多数の学校関係者も何ら不思議がる事をしないとなれば、たしかに自分自身に大きな不信感を背負うことになる。 「そうだ。そのキリスト教の件について俺の友達、 「そういえば、その友達には太郎に起こった事を相談したりはしたのか?」 「いや......まだ、だよ......」 夕輝や晃夜にカミングアウト。姉同様に、アイツらも俺にとって大切な存在だ。高1にもなって、ウン にとってね、弟だろうが妹だろうが関係ない。大事なきょうだいなんだ。それだけでいいじゃない」 「太郎は太郎だ」 そして、そっと肩に背中に手を回してくる。 。そして、私に甘えてきな」 そのぬくもりが、俺と姉の―――― 何かを、不安を溶かしていく。 この木漏れ日のような暖かさ、小さな光が、俺を俺だと変わらずに気遣ってくれている証。 「ん~~よしよし」 「おい、姉」 「扱いが、少し変わってないか?」 「太郎を可愛いと思う気持ちは何ら変わってないわ」 ぽんぽんと優しい手つきで、今度は俺の頭頂部に手を置いてくる。 「だけど、この歳で頭なでなではゲームの中でなら......いいけどさ」 口ごもる俺に、姉は断固とした口調で言い返してくる。 「姉の意向に下が逆らう事は許さないわ」 うん。この強引さは、何も変わってない。 気持ちがあれば、変わらないモノもあるんだ。 ベランダで姉にハグされる恥ずかしさに耐えつつ、俺はぼんやりとそんな事を思った。 「明日は太郎の新しい服を買いに行くぞ。もちろん女子物だ」 「まさか、太郎。一応は兄であるお前が、妹であるミシェルの服を借り続け、その身に着続けるなんていうヘンタイ行為を、当然のように行うつもりではないだろうな?」 「対応すべき箇所には、迅速に行動を起こす必要性があるわ」 ニッコリと笑う姉。 「えぇぇええぇ!?」 茜に薄闇のヴェールが降りた群青色の空には、気の早い星々が瞬き始めている。俺の発した動揺の声は、そんな静かな夕闇空の中へと吸い込まれていったのだ。

60 60 Stories Beautiful Girl Cumming Out (2) The root of the fear that has been smoking (dull) in my chest since I became a girl is a change in values. For example, extreme stories. If there was a girl who was dating me, and she made a change one day to a young boy around 10 years old on the border. Will I be able to keep seeing her as a paedophile? In the first place, can you even look at young boys like that legally? The sweet mouthfeel that adorns a page of youth, and the child-creating desire that a boy wouldn't burn to death. Can we hold all of that to someone who has suddenly become a young same-sex? How do you feel about a girl you like, all kinds of ethics and concepts, be overshadowed from the ground up? My sister, my friend, I couldn't help but say out of suspicion and awe that the relationships I'd been building would easily collapse. But now. It was my closest family and I showed the truth to my sister for taking care of me from an early age. "According to my memory... Taro was supposed to be a boy, is that something called a misremembered (...)? There was an extremely serious light in both eyes of her sister, accompanied by its brilliant lacquer black, as if she had carefully polished up the obsidian. For a moment I had the illusion that my sister was confused by the unusual way of expressing her memory, but apparently it could be a mistake. When you see me as me, the tears of joy for my sister, who instantly nursed and believed me, just drip off, and there's no sign of stopping at all. Still, it conveys that my sister in front of me is seriously looking for answers, so I manage to drop my non-working head, plumbing the little grain of Shizuku that flows down my eyes. My sister nods quietly when she confirms it as a pussy. My sister wasn't supposed to be a person who couldn't be confident in her memory. So why are you asking me that? The question is about to come out with my mouth, but first I decide to be honest about what happened to me. "It's not a mistake. I'm my sister's brother... but my body suddenly changed about 10 days ago..." Slowly, but surely. Cumming out everything from the closing ceremony. That I had been girling and then running to escape reality in Clan Clan. In the first instance, I also reported physical changes at City Hall. That your symptoms fall into the category of sexual transformation reported in the news and elsewhere. My sister never uttered any words in the meantime, she just listened in silence. Sometimes I frown, sometimes I distort my eyes, sometimes I bite my lips. Unlike my usual cool sister, every facial expression that appeared on my face wore the warmth that led me through. My guilt for what I keep a secret with nature swells. A status report similar to my redemption fell into the pompous, pompous and silent room. "Sister, I can't really tell you, the... sorry" After everything I said, my sister exhaled in a ho like she was relieved somewhere. "So it wasn't a bug..." "Yeah......" "Stupid, my brother" Oh man, I shrugged my shoulder, and my sister socked me over. "Yes, somewhat..." It's a lie. I really couldn't help but be afraid to be dealt with completely differently than before. That's what it means to look different. Not to mention my gender... "Sure, it could change somewhat. There are always areas to change as your body changes. Nonetheless, as Taro's physical predecessor today, I have a duty to provide the guidance and education that I deserve." My sister, who said so and looked at me, was sober as a sunshine, like a priest who gave herself to the Divine Buddha. "However, for example..." Once the words are separated, my sister starts to speak again in the same tone that teaches me to sneeze. "My dads brought me Michelle. Do you think Michelle, now our sister, would have changed our attitude even if she were our brother? Do you think there's a difference in how you feel about being family to your sister? Sister's, the question fell to Ston and his chest. Our sister, Michelle, who lost her parents and was to be picked up by us after all sorts of circumstances. Even if she were my brother, the childhood days and memories we've had together, they won't be lost, and it won't make any difference to how I feel about being a valued member of my family. "Doesn't make a difference... Michelle is our family that matters" I couldn't trust my sister so wonderful, and I was so ashamed of being alone and worried about her. My sister was a painful moment to say that she was a broad and big person in so many ways. "Don't you? That's the same thing for me." That said, my sister stares at me with a sharp gaze and squeezes her bush with her right hand. "You fool! And he waved down his right hand firmly gripped to my head as it was. Gatsun and dull pain thrust through the top of his head, running from back to foot, across every corner of his body. "Tell me sooner this time." The wonder and its pain were filled with definite plumage. It's like a pleasant pocky cheer creeping into my anxiously closed chest. Unexpectedly, I look up at my sister and let her face fall apart. "Don't show that loose smile to anyone but your family." My sister shrugged something she didn't quite understand and turned to her as she rocked her straight long black hair. "You know, no matter how many free people those (...) parents, if Taro were to be like this, he'd fly home. I'll call you now." Soon after, my sister started calling my father on a smartphone. Besides, in speaker mode so that my father's voice can be heard by me too. When my sister called, she immediately seemed to be connected and quickly asked if the City Hall about me had received any doctor's references, documents, etc. "Ahhh - you've been getting calls from numbers you don't know so many times..." Somehow, you can hear a continuous sound behind your back that resembles a doodle-doo and a gunshot, or someone screaming, or something that fuels anxiety, but your father's voice is always normal driving. Did Shintaro get sick? I guess the city hall clerk called me over and over. I half-expected that my father, who was a child troubled, knew what was going on with me and didn't contact me at all, but he probably didn't tell me about me. As a City Hall employee, I assume I have a guardian named my sister, or maybe it was a stance to see how things went for a while. It was also convenient for me to postpone when my family would know about my changes. So although I had somehow taken it as bonkers. "Dad, what a delicious thing to do." I look at my sister's face like Nobu and regret it. To my father over the phone, my sister, who was quietly furious, had so sharp an air that she seemed to rip everything apart just by touching it. ... Dad, I'm sorry. You should have called from my cell sooner. "Okay, I'm gonna answer my beloved daughter's phone." "My beloved son is in trouble. It was a phone call about it." "You've been contacted by the Turkish International Secretariat that the mail came from Japan." Mother's voice inadvertently reaches as someone screams, screams, and yells. I'm sure he was behind his father as well. "This way. Where are you now? How's Michelle? My sister makes a question attack with fierce momentum. 'Ahhh, it's Pakistan now. Michelle can't bring him this far where the situation is just unsettling, so she keeps it beside someone she can trust. I'll let you go back to Japan when the summer is over ~' "Pakistan? Why are you in such a mess again...... ha, that's enough. It's a lot harder than that." Then briefly, my sister explained the situation to her parents and quickly put in place future policies to hang up the phone. Knowing my current situation, my father and mother screamed no less than the hustle and bustle I could hear from behind, and were in such a hurry that they didn't know if I was safe or not feeling strange, or if they were concerned about my health at a time when my gender was reversed, or if this was an important confirmation, etc., or if they were discussing it with me as a couple. When I give you a few answers on the phone, you're really changing your voice like a girl! and my father's slightly uneven feelings were impressive. "Yes. Then we'll go to the hospital after a light lunch." After finishing the phone call, my sister was entering a mediocre mode that did not say yes or no. My father and mother grasped my changes and quickly rescheduled to return to Japan in three weeks. At that time, Michelle seems to be accompanying us. In other words, Michelle was originally planning to settle here for a while, along with the end of her summer vacation in Japanese schools. After finishing the family meeting early, my sister was ready to go to City Hall and receive a letter of referral to the doctor as a parental representation, accompanying me to my hospital. "Taro, keep this on." Of course, when I went out, I was dressed in private clothes for the women my sister Michelle left behind, without the right of veto. For a moment only, I'd like to think it was my fault that my sister's eyes were glowing demonically and inadvertently. At the hospital, I had CT scans, blood, and some sebum taken, but at this stage, they said there were no abnormalities (...). Yes, she was diagnosed as a healthy girl (...) who saw nothing unusual. I'm still discouraged by the consequences, but now that I have a sister beside me, I was never more anxiously driven than I thought. After all the inspections, by the time I got home, the sun was starting to tilt. Take in the laundry with your sister on the beach where the West Sun shoots. "... To be honest, I was scared" Once again, when I was scientifically determined to be a woman, I honestly told her how I felt, not to say anything. My sister stops me from retrieving dry clothes. And without looking at me, I nodded small. "Me too." My sister seemed to look far away somewhere to hear her long dark hair played by a small blowing evening. At the end of his gaze, he is poised for sinking red. On its frivolous side, it felt like there was a shadow somewhere. My sister moaned in a low voice at the pretend as we silently stared at each other at the sunset for a while. "Even Taro (...), I thought you said something strange" Though I think I have uttered a sufficiently incredible phenomenon of girlisation, I wait without uttering words to prevent my sister from continuing. "Those guys... it's Tom and Jerry..." Odysan Mercenaries (players) whose names are frequently found on both sides of their sister in the clan clan spill from their mouths. "Actually, those two are friends from the same department, but I've been saying strange things for eight days..." Those two look like, in the game, mercenaries in the war. Middle-aged, but I heard they were in their twenties in real age, but I wasn't expecting them to be alumni at the same age as my sister. "There was a weird building on the university campus at some point... and even though it was very similar to the church in Clan Clan, I said it would have been there for a long time." To sum up my sister's story. The universities she attends are dotted with several sister schools in foreign countries and can also be Catholic universities. So the grounds in the school are equipped with Christian churches and chapels, but they said that one day they had been replaced by a whole building like the one in Clan Clan on the border. "Though Tom and Jerry were also surprised (a lot) at the beginning I realized, the next day I had no doubt that 'this sect has existed for a long time' and on the contrary I had doubts about my sanity. And what religion is Christianity?" So when I finally saw my brother as a girl, I felt anxious about my eyes and memories, and my sister was alone. I see. Is that why you've been asking me what I don't remember? She was my sister who behaved like nothing, but her back seemed slightly smaller. So I stick out consciously with a strong voice to reassure you. "You have Christianity. I wonder if Tom and Jerry haven't studied history. I thought Christianity was within common sense." "Yes. Right. Good, you know Taro. But everyone at the university has a normal attitude about having that building, so I'm tempted to wonder if I've lost my mind." If a building suddenly shows up at my school like it exists in the game, I might even doubt my sanity. I wonder if that's what made the game too much to distinguish reality from fiction. Moreover, Tom and Jerry, two alumni who are supposed to be playing the same game, argue that there has been this building for a long time, and that they will not be playing the game, if other students and the majority of school officials do not do anything strange, they will indeed bear a great deal of mistrust in themselves. "That's right. I'll check with my friends about that Christianity thing." "Speaking of which, did you talk to that friend about what happened to Taro? "No... not yet..." Cumming out at evening glow or shaking night. Like my sister, they're important to me. I guess he's the next person in the family that needs to be faced faster than anyone else when he's in high school and he reaches out to me with a white tease. "For me (ahem), brother or sister, but it doesn't matter. It's an important day. What? That's not all you need." "Taro is Taro" And I'm gently turning my hand around my back on my shoulder. "Decent Shintaro. And sweeten me." My sister and I... Something dissolves my anxiety. The warmth like this leaky day, the little light, is a sign that you care about me the same as you care about me. "Mm-hmm. Okay, okay." "Hey, sister" "Has the treatment changed a bit? "Thinking Taro is cute hasn't changed anything." Pompous and gentle hands, now he puts his hand on the top of my head. "But at this age, you're smart. If you're in the game... fine." My sister says back to me in a resolute tone. "I will not allow you to go against my sister's will." Yeah. This fortitude hasn't changed anything. If you have feelings, some things don't change. While I endured the embarrassment of being hugged by my sister on the veranda, I blurted out at that. "Tomorrow I'm going to go buy Taro some new clothes. Of course it's women's stuff." "No way, Taro. You're not going to do the Hentai act of borrowing the clothes of your sister, Michelle, and wearing them as you should, are you? "Where we need to respond, we need to act quickly." Nickely laughing sister. "Yeah, yeah!? Fast-paced stars are beginning to blink in the swarm-blue sky where a dimly darkened vale descended on Sy. My voice of agitation was sucked into such a quiet, dark sky.

30話 墓地にて咲く 道中、アンノウンさんに、自分はゴミ扱いされている錬金術スキルを習得していることを包み隠さず話した。 「それにしても錬金術とは興味深いでありんすね。素材の分析や強化ができるなんて......強化した素材が逸品物なら、生産職は 怪しげな笑みをするアンノウンさんに俺は堂々と言い放つ。 「万物を生みだし、神の領域を ドヤる。 錬金術はすごいのだ。 「クックックッ。タロ氏は、げにおもしろいでありんす」 ミナの方に振り返ると、ミナも嬉しそうに頷いている。 「天使さまはすごいのです」 墓地でほんわかした空気を流す俺たち。 「はれはれ、頼りになりそうな錬金術士ちゃんもいるわけだし」 アンノウンさんは仕切り直すように、鋭い語気で俺たちに言った。 「あまり、行きとうないが......いたしかたなし。さらに奥へと進むでありんす」 その言い方は、アンノウンさんにしては重かった。 それが、これから待ち受けるものの凶悪さを物語っているように思える。 難易度が上がっていくのか。 「はい」 俺が了承を示す返答をする。 しかし、ミナのほうは歯切れが妙に悪い。 ミナはこういった雰囲気のフィールドに心細さを覚える年頃なのだろう。 不安そうな表情で俺を見つめてくる。 「大丈夫だよ」 俺は子供をあやすように、ミナの 子供というのは何故か手を握ったりすると、不安が薄らぐものなのだ。泣いてる幼馴染の手を取ってやると、よく大人しくなってたものだ。 安心したのだろうか。 にぱぁーっと微笑むミナの方が、俺にとっては 「はれはれ、あつあつだこと」 アンノウンさんの独り言が墓地に響いた。 そんな感じで墓場散歩を楽しんでいった俺達だが、奥へ進んでいくと霧が濃くなっていき、いつの間にかまばらだった墓石がひしめく程、大量なものへと変わっていった。 まるで迷宮の壁を成すかのように、墓石は辺りに敷き詰められている。 「タロ氏、ミナ氏、構えて!」 先頭に立つアンノウンさんが薙刀を身がまえながら、後陣の俺たちに警戒を促す。 姫武者が見つめる先には、ボロボロの軽鎧を着込んだ の目がこちらに向くと、完全に俺達を標的と認識したのか、身体を隠すように盾を構えた。 のろのろと辺りを徘徊しては、殴ってくるスケルトンとは明らかに違った動きだ。 骸骨兵士 アンノウンさんはそう告げると、薙刀の長いリーチを活かして片方の骸骨剣士へと果敢に切り込んでいった。 二体の骸骨兵士の注意がアンノウンさんに集中する。 「ミナ、俺たちもいくよ」 「はいっ天使さま」 俺は素早く『過激なあめ玉』を口にほうりこみ、イモムシの苦みを味わいながら 俺の狙いを間一髪で悟った骸骨兵士は、上半身をグルンっと回転させて曲剣で俺の斬撃を弾いた。 その人間離れした動きに圧倒されつつ、追撃を警戒して下がる。 狙いを俺に変更したのか、一人の骸骨兵士は俺へと曲剣を振りかぶってくる。 「天使さまっ」 の横合いから、メイスを振りまわしたのはミナだ。 ガツンっと大きな音がして、敵はよろめく。 ミナがヒットさせた場所は、骸骨兵士の盾だった。 直前でミナの攻撃を察知した骸骨は、盾で防いだのだ。 打撃を受け止められたミナは、骸骨兵士の曲剣の餌食となった。 上段からミナの肩口へと、吸い込まれるように剣撃が放たれる。 ミナ HP70/110。 ミナは後衛職であり、防御力が低いとはいえ、それなりの装備に身を包んでいるはず。そのミナが一撃で40もHPを減らすとなると、俺のHPや防御力を考えると下手したら一撃でキルされる可能性があるかもしれない。 攻防のバランスが良くとれたモンスターだな。 俺にあの防御を突き崩せそうな攻撃力はない。 と、なると残された選択肢は。 「ミナ! 俺が囮になるから、その隙に魔法を放ってくれ!」 「天使様にそんな危険なまねはできませんっ」 否定の声を顧みず、俺はミナを狙う 身長差もあり、首筋は狙いにくいので、下半身を主にターゲットに絞り、斬撃を加えていこう。 身を低くして、相手の攻撃を 「わ、わかりました! て、天使さま、死なないでっ」 ミナは俺の意志を汲みとってくれたのか、詠唱に入ったようだ。 俺の動きに反応した骸骨兵士の曲剣を、地面を転がってかわし、 ターゲットがミナに移らないように、俺はアイテムストレージから出していた『石コロ』を投げつけて牽制する。 何度か、そうやって攻撃と回避を行った後に、ミナは得意の魔法を骸骨兵士へとぶちまけた。 ミナの掌から真っ赤に盛る火の手が上がる。 突然の魔法にひるむ なかなかのダメージが入っているようだ。 そこへ、追い打ちをかけるように俺は骸骨の足元に転がりこみ、また膝部分を小太刀で一閃。 白骨の欠片が飛び散り、見事に削れる。 片足の機動力を失った骸骨兵士は体勢を崩した。 「はいっ!」 そこへ、ミナが骸骨兵士の頭蓋めがけてメイスを振り下ろす。 バキャッと不快な音が鳴り響く。 「仕留めたか?」 骸骨兵士の頭は右半分が砕け散り、それは片方の眼孔まで及んでいる。 しかし、残った左目は怪しく光っており、こちらを見据えている。 近くのミナを盾で弾き、うちの神官さまは地面につっぷしてしまう。 はギュルンギュルンっと上半身を回転させ、ミナへと片足を軸にしてコマのように接近していく。 俺はあの剣撃に耐えられる自信がなかったため、足元を狙って転倒させる事を試みる。 狙い違わず、敵の懐に飛び込み、その足を切りつけることに成功した。 だが、相手は俺に覆いかぶさるように転び、俺はその剣撃を浴びるコースになってしまった。 「あっ」 これは避けられない。 おそらくHPを全損するかもしれない。 チラッとミナと目が合う。 彼女は悲壮な顔をして、こちらに手を伸ばしていた。 死なないって豪語したばっかりなのにな。 すこし、悪い事をしたかもしれない。 そんな思いが胸中にこぼれた刹那。 姫武者の凛とした それはアンノウンさんの援護、いや、救出だった。 その長いリーチを活かして、 その衝撃でずれた剣の軌道は、地面へと突き刺さる。 すでに頭部を失くしているはずなのに、骸骨兵士は自らの曲剣を引きぬこうともがいている。 頭を失くしても動いている。 とどめとばかりにアンノウンさんは、右に左へと骸骨兵士の両腕を切り飛ばし、最後は胸部を突いて動きを止める。 はパリンっと光の粒子となって霧散した。 ドロップアイテムは特になし。 「ふぅ」 息を深くつき、姫武者は薙刀の構えをとくと、こちらへ歩み寄ってくる。 「あ、ありがとうございます」 「て、天使さまっ」 ミナが俺に駆けより、右腕にしがみついてくる。 突然のことにびっくりしつつも、相手は年端もゆかない少女なわけで、動揺するほどでもない。 だが、これはちょっと人前でやられるのは恥ずかしい。 かと言って、ミナの今にも泣きそうな顔を見ると振りほどくのも気がひけたので、そのままにしておいた。 地面に腰をおろしてひっつく俺達二人を見たアンノウンさんは、 「しかし、お二方はPTとしてのバランスは良いのですが、火力が足りてないでありんすね」 俺が牽制、アイテムでの補助、ミナが魔法攻撃と打撃攻撃。 一見、バランスはとてつもなく良いのだが。 牽制するには、攻撃をそれなりに被弾しても耐えられる防御力とHPが必要であり、俺にそれはない。 ミナの魔法攻撃は数回に限られ、なおかつ初期魔法。打撃攻撃を加えるにしても防御力が低い後衛職ステータスのため、あまり前に出る事はおすすめできない。 俺の言葉に余計にしょげた様子を見せるミナ。 「でも、まだまだ、お二方は伸び盛り。これから互いに精進しましょう」 「ミナ、俺達はまだまだ強くなれるよ」 「はい......天使さまとなら、わたしは強くなれます」 「う、うんうん」 「でも、死なないでくださいね」 「善処します......」 「うぅ」 「が、がんばるから」 そんなやり取りをしてつつ、俺達は再び歩を進めていく。 すると、どうやら周囲の様子が変わってきた。 開けた墓地から、いつの間にか墓石がひしめき合って、壁のような様相を成すようになっていった。 さらに、石のサイズもどんどん大きくなっていくようで、もはや墓標の向こう側を 「迷路みたいです」 まるで墓石の迷宮といったところだ。 「ここからが本番なり......」 左に折れる曲がり角の前で進むのをやめたアンノウンさんは、不意に立ち止まり、顔だけ奥へと出して、 「あれを見るでありんす」 同じように頭だけ出して、様子を窺えと指し示してくる。 俺とミナの二人は、アンノウンさんに言われた通り顔を覗かせる。 俺達が曲がって進むであろう場所には、フラフラと当てもなく、うろつく骸骨が一体。 まるで夢遊病の患者だ。 そんな足元もおぼつかない様子であるため、恐怖は抱かない、といったらソレは違う。 先ほど襲いかかってきた骸骨たちとは、比べようもない程に巨体だったのだ。 三メートルはないにしても二メートル以上は確実にある。 「これが巨人の墓場と言われる 「勝てるのですか?」 少し残念そうにこちらを見据えるアンノウンさん。 その返答は予想通りのものだった。 わかってはいる。 俺は火力不足にくわえ、一撃でも攻撃をくらってしまったらキルされかねないレベル帯。 そしてミナも初級魔法にしては高威力だが、あと2回しか使えないMP残量。 「引き返すでありんす」 正直、俺達を連れて、これ以上の攻略は無理難題だろう。 「はら......って言ってる場合でもないかしら」 何故か上を見上げるアンノウンさん。 俺達も釣られて、視線を持ちあげる。 』より更に巨大な骸骨が、暗闇を宿した頭骸の双眸でこちらを見下ろしていた。 そのからっぽな眼光は、背後の月明かりを伴って、一層不気味に思えた。 2メートル弱の墓石を悠々と超える巨体、4メートルはありそうな骸骨が、近くの墓標に手を突き、墓石の壁を乗り越えてきた。 ずしり、と右足がこちらのエリアへと踏み込んでくる。 アンノウンさんの警告で間一髪、巨人の骸骨が振り下ろした掌は空を切り、地面へと叩きつけられた。 乾いた墓地に土煙が舞う。 緩慢な動きだが、その巨体故に圧迫感はすごい。 アンノウンさんはかわすのがギリギリだったのだろう。 片膝をつきつつも、モンスター名をこちらに伝えてくれる。 「動きは遅いが、ここの墓石でできた壁を乗り越えて 「戦うしかないってことですか?」 「はれはれ......逃げている間に他のワイトたちとエンカウントしたらそれこそ終わり」 覚悟を決めたように、アンノウンさんは 「色を、美を求めるには、それ相応の代償を、か」 代償......そう呟くアンノウンさん。 これが冒険ってやつなのだろう。 確かに錬金術という神の造形美も、素材という代償はつきものかもしれないが、そんなのがなくても楽しめる美もあるだろう。 「んん。純粋に綺麗を楽しむことだってできますよ?」 俺の声に、アンノウンさんはチラリとこちらを見て笑みをこぼす。 「あはは、確かにお嬢ちゃんたちを愛でているだけなら、それはそうかもしれないねぇ。でも、タダほど怖いものはないでありんすよ」 「アンノウンさんだって綺麗じゃないですか」 「......わたくしのは キャラクリの事だろうか? 造るからこそ、楽しいのが錬金術。 ヒトの手が携わって造られたものなら、もはや俺にとっての美。 「では、綺麗を楽しみましょうか?」 「なにをするつもりでありんすか?」 俺がアイテムを取りだすのを見て、アンノウンさんはいぶかしむ。 「景気良く打ちあげちゃいます」 初めて錬金術で創り出せた攻撃系統のアイテム、『狙い打ち花火(小)』を取り出し、頭上から迫りくる骸骨に狙いを定める。 そして、言葉どおり、両手に持った筒を爆ぜさせる。 『シュドン!』 小さな火球が巨大な骸骨の右 墓標に煌びやかな花火が打ち上げられたのだった。 花火との距離が近すぎたため、まともにその花を見る事は叶わない。 と火花が散りばめられ、俺達をもパチパチと巻き込んでいる。 巨大な宝石が爆散したように、もはや花火と判別するのも難しい程の光量。 「はんなり、綺麗な大輪どすぇ」 優美とは言い難い色に彩られた姫武者は、子供のような笑顔を漏らしていた。 何をした、が大事なのではない。 何を思った、が重要なんだ。 冒険をして、楽しい。

30 30 Stories Blooming In The Cemetery On the road, I told Mr. Announ that I did not cover up that I was acquiring alchemy skills that were being treated as trash. "And it's interesting what alchemy is. I can't believe I can analyze or enhance the material... if the reinforced material is a delicacy, the production job will want it so much that I can get it out of my throat." I say something grand to Mr. Announ with a suspicious grin. "It's a job that creates all things and invades the realm of God." Doya. Alchemy is amazing. "Cook. Cook. Mr. Taro is funny." Looking back at Mina, Mina nods happily too. "Angels are amazing." We'll get some air out of the cemetery. "There are some alchemists who might be able to rely on you." Mr. Announ told us in a sharp tone to re-compartmentalize. "Not really, I don't want to go... but I was there. None. Go further." The way you put it, it was heavy for Mr. Announ. That seems to tell the story of the viciousness of what we are about to wait for. Will the difficulty increase? "Yes." I'll respond with an acknowledgement. But Mina has a stranger tooth cut. I guess Mina is about the age to learn to be subtle in these fields of atmosphere. He stares at me with an anxious look. "It's gonna be okay." I shake Mina's hand, like I gave up my child (...). A child, for some reason, shakes his hand and his anxiety diminishes. I used to grow up when I took her sobbing childhood tame hands. Am I relieved? A smiling Mina looked more like an angel to me who didn't know what was wrong. "Ha Ha Ha, Ha Ha Ha Ha Ha" Mr. Announ's solitary echoed in the cemetery. We enjoyed the graveyard walk like that, but as we proceeded to the back, the fog grew thicker, and at some point the sparse tombstone turned into something massive. As if to form a labyrinth wall, the tombstone is laid around. "Mr. Taro, Mr. Mina, stand up! Mr. Announ, who is leading the way, puts on a sword and urges us to be vigilant in the rear. Before the princess warrior stares, there are two skeletons in worn light armor. When his pale, shining eyes turned to this side, he set up a shield to hide his body, completely recognizing us as targets. Roaming around cursorily, it's a distinctly different move than the skeleton you're going to hit. Skeleton Soldier (Skelty Pawn). When Mr. Announ told him so, he took advantage of the long reach of the sword to make a bold cut into one skeletal swordsman. The attention of the two skeletal soldiers concentrates on Mr. Announ. "Mina, we're coming too." "Yes, angel." I quickly dull the "radical jade" in my mouth and pull the product out of my sheath while savoring the bitterness of the eel. The skeleton soldier, who understood my aim with a single hair, played my slash with a song sword as he rotated his torso grumpy. While overwhelmed by that human estranged motion, he falls back vigilant in pursuit. You changed your aim to me, one skeleton soldier comes at me with a song sword. "Angels." From the side of such a skeleton soldier (Skelty Pawn), it was Mina who swung the mace around. There was a loud gutsy noise, and the enemy mellowed. The place Mina hit was the shield of a skeleton soldier. The skeleton that detected Mina's attack just before was prevented by a shield. Mina, who was taken hit, became the food for the song sword of a skeletal soldier. From the upper stage to Mina's shoulder mouth, a sword strike is unleashed so that it is sucked in. Mina HP 70/110. Mina is in the rear guard position and should be dressed in quite a bit of gear, albeit less defensive. If that mina is going to reduce HP by as much as 40 in a single blow, given my HP and defenses, I might get killed in one blow if I suck. You're a well-balanced monster on the offense. I don't have the offense to break that defense. and the options left when it comes to it. "Mina! Let the magic loose in that gap because I'll be the one! "You can't be that dangerous to an angel." Without looking at the voices of denial, I pierce the Skeleton Soldier (Skeletypawn) after Mina. There are also height differences and the neck muscles are hard to aim at, so let's narrow the lower body down to the main target and add slashing. Lower yourself, position your opponent so that it is easy to attack him, and wield a knife. "Wow, I get it! Angel, don't die." Did Mina draw my will or did she go into chanting? The song sword of a skeleton soldier who responded to my movement rolled over the ground, pierced his knife into his knee and left quickly. To keep the target from moving to Mina, I throw and restrain the 'Stone Colo' I was putting out of the item storage. On several occasions, after that was how he attacked and dodged, Mina smashed her specialty magic into a skeleton soldier. Fire hands rising bright red from Mina's palms. Skeleton soldier (Skelty Pawn) flickering in sudden magic. Looks like it's pretty damaging. There, I rolled at the foot of the skeleton like a chase, and flashed my knee again with a knife. White bone shards splash and sharpen beautifully. The skeletal soldier, who lost one leg of mobility, collapsed. "Ha!" There, Mina waves down the mace over the skull of a skeleton soldier. Baccarat and unpleasant sounds ringing. "Have you finished? The skeletal soldier's head is shattered by the right half, which extends to one eye hole. But the remaining left eye is suspiciously glowing, looking at this one. Play the nearby Mina with a shield, and our clergy gets stuck on the ground. Did you see it as an opportunity, Skeleton Soldier (Skeletypawn) rotates his torso around Gurnghurn, axing one foot to Mina and approaching him like a comma? I wasn't sure I could withstand that sword attack, so I'm going to try to get him to fall at my feet. Without aiming, he jumped into the enemy's nose and succeeded in cutting off his leg. But the opponent fell to cover me, and I became the course to take that sword blow. "Ah." This is inevitable. Probably could lose all HP. I have eyes for chills and mina. She looked miserable and was reaching this way. I was just bragging about not dying. I might have done something wrong. A moment when such thoughts spilled in my chest. The Rin Rin of the princess warrior sounds. That was Mr. Announ's cover, no, it was a rescue. Taking advantage of its long reach, he sifted through a sword (nagging) and splendidly cut off the skeleton soldier's head. The orbit of the sword, deviated by its impact, pierces the ground. You should have already lost your head, but the skeleton soldier is trying to draw his own song sword. Even if I lose my head, it's moving. With all due respect, Mr. Announ cuts off both arms of the skeletal soldier to the right and stops the movement by poking him in the chest. The Skeleton Soldier (Skeltiporn) became a particle of light in Paris and misted. Nothing in particular for drop items. "Phew." Deeply breathing, the princess martial artist walks over here as she sets up her sword. "Oh, thank you" "Oh, angels." Mina clings to my right arm more than she rushes to me. Surprised by the sudden, the other girl is neither old nor old enough to upset her. But this is a little embarrassing to be done in public. I said, and when I saw Mina's face that seemed to cry now, I also felt like swinging it off, so I left it there. Announ laughs with her lips hidden in her cuffs (soaking) when she sees us both tucked down on the ground. "But you two have a good balance as PTs, but you don't have enough firepower." I'm in charge, aiding with items, Mina's in magic and strike. At first glance, the balance is very good. To restrain, I need a defense and HP that can withstand a lot of attacks, and I don't have that. Mina's magic attacks are limited to a few, yet initial magic. It is not advisable to leave too far in advance due to a low Defense Rear Guard status even when launching a strike attack. Mina shows my words how unnecessarily squeaky they are. "But not yet, you two are stretchy. Let's improve each other now." "Mina, we can still be strong." "Yes... if you are an angel, I can be strong" "Uh-huh." "But don't die," "I will do good..." "Ugh." "but good luck" As we interact like that, we move on again. Then, apparently, things have changed around me. From the open cemetery, at some point the tombstones hissed together to form a wall-like appearance. Furthermore, the size of the stone seems to be getting bigger and bigger, and we can no longer look (or look) beyond the tomb marker. "It's like a maze." It's like a tombstone labyrinth. "Here comes the real deal..." Mr. Announ, who stopped going in front of a bend that broke to the left, stopped inadvertently, putting only his face behind him. "Look at that." He just puts his head out in the same way and tells me to keep an eye on things. Me and Mina peek at each other like Mr. Announ told us to. Where we would bend and go, there would be no flirting, no wandering skeletons. It's like a sleepwalking patient. I don't have any fear because I can't see my feet like that, so the sole is different. The skeletons that were attacked earlier were so massive that they could not be compared. Even though there are no three meters, there are definitely more than two meters. "This is what they call a giant graveyard." "Can you win? I look at this one a little too bad, Mr. Announ. The response was as expected. I know. I'm running out of firepower, and if I take a hit, I could be killed in a level zone. And Mina is also highly powerful for elementary magic, but only has two more MP residues to use. "Don't turn back." Honestly, taking us, it's not going to be any more difficult. "I don't know if you're saying..." Mr. Announ looking up for some reason. We'll be caught, too, and we'll hold our gaze. There was an even bigger skeleton than El Wight, staring down at it with the eyes of a skeleton in the dark. The teasing glance seemed all the more creepy with the moonlight behind it. A giant, likely skeleton, loosely over less than two metres of headstone, four metres, has poked his hand at a nearby headmark and overcame the headstone wall. Shizuku, and his right foot steps into this area. Mr. Announ's warning gave him a haircut, and the palms waved down by the skeleton of the giant cut the sky and slapped him to the ground. There is soil smoke in the dry cemetery. Slow movement, but the pressure is amazing because of its giant. Mr. Announ must have been critical to scratch. Even on one knee, he tells me the name of the monster. "It moves slowly, but it's a boring wreck that persists over the walls made of tombstones here. Ignoring the walls is not funny." "Are you saying we have to fight? "Ha ha ha... if you encount with the other Wites while you're on the run, that's the end of it" As he prepared himself, Mr. Announ sifted the sword into a sideburn and stood before us. "To seek the color, to seek the beauty, the corresponding price," The price...... so grumbling Mr. Announ. I guess this is what adventure is all about. Sure, the shaping beauty of God, alchemy, may come at the price of material, but there will be some beauty to enjoy without it. "Mmm. You can enjoy pure beauty, right? To my voice, Mr. Announ looks this way with chills and spills a grin. "Haha, if you do just love the ladies, that could be it. But there's nothing more scary than free." "Isn't Mr. Announ beautiful?" "... Mine is a creation." Is this about Calacri? Alchemy is the fun part because you build it. If the human hand was made with it, it's no longer beauty to me. "So let's enjoy the beauty? "What are you going to do? Seeing me pick up the item, Mr. Announ is a long way off. "It's a good economy." Remove the first item in the alchemy that could be created in the attack system, "Sniping Fireworks (Small)," and target the looming skeleton from overhead. And, as the word goes, make the cylinder in both hands blow up. "Shdon!" A small fireball enters the right ocular foramen (cancer) of a giant skeleton beautifully. Brilliant fireworks were launched on the tomb marker. Because the distance to the fireworks was too close, it would not be possible to see the flowers properly. The area is littered with rotten (Ranlan) and sparks, and they're wrapping us around. The amount of light that is so difficult to discern as fireworks anymore, as a giant gem has exploded. "Hang in there, beautiful big wheel." The princess martial artist, colored by a colour difficult to say elegant, was leaking a childish smile. What you did, it doesn't matter. What do you think is important? Have an adventure, have fun.

179話 恥ずか死ぬ 信じられない。 兄さんの部屋にいた彼女が目に入った瞬間、ボクの心情はそんな気持ちでいっぱいになってしまう。 一瞬ゲームの中に入ってしまったのかと錯覚してしまう程、ボクは動転していた。 やかに輝く白銀の長髪は、ゲームで見るよりも絹のように滑らかで柔らかそう。 その銀髪に負けないぐらい、透き通った白い肌はもう眩しくて 彼女の瞳が、やっぱりゲームのキャラなんかよりも数段に綺麗だから。 宝石の王様、ダイヤモンド。その中でも更に希少とされる、 「あの、虫カゴ......落としたよ?」 夢にまで見た少女が。 ゲームの中にしかいないはずの存在が。 どうしてか目の前にいて、ボクの虫カゴを手渡そうとしている。 くんって、ほんとに、なにが起こってるの? タロちゃんが、天使さまが現実にいるだけでも、もう何が何だかなのに。 「は、はいっ!」 脳の処理速度が追いつかないまま、ボクは反射的に彼女に返事をしながら、虫カゴを受け取る。 そこでボクは気付く。 兄さんが、ボクを事前に紹介してくれていた? だから、純くんなんて呼び方をしたのかな? あぁ、もうどうしよう。 よくわからないけど、すごく、すごく嬉しい。 恥ずかしい。恥ずかしいけれど、こんなチャンス、こんな偶然、めったにない事だから。普段のボクなら絶対にこんな大それた言葉を、女子に送ろうなんて思わないだろうけど。 「あ、の......お名前を聞いても、いいですか?」 彼女を目の前にしたら聞かずにはいられない。 ちょっとつっかえてしまったけど、しっかり言えたはず。 タロちゃんの本名を聞いた後に、ボクが実はクラン・クランで一緒に遊んでいるジュンヤだって事を明かしたら、どうなるのかな。タロちゃんは喜んでくれるだろうか。だったらいいな。 そんな淡い期待と幸せな未来を想像したのも束の間で......横から現れた女性に目を向けた瞬間、ボクの夢想は粉々に砕かれてしまった。 「ほぉーう、いい度胸だな。少年?」 まるで恐怖の女王さまだ。 とても綺麗なお姉さんだけど、その表情は般若で......口元は笑っているのに、目は笑ってない。 全ての幸福を狩り取る死の女神さまみたいで......その冷徹な瞳に睨まれてしまったボクは、恐怖のあまりに足をつっかえてしまう。そのままタロちゃんの前で、無様にも後ろへと転んでしまった。 「えっと、うちの姉がなんだか威圧してしまってゴメンね」 タロちゃんはお姉さんを押し退けて、尻持ちをついてしまったボクを気遣ってくれる。 「い、いえ。お姉さんでしたか」 タロちゃんにはお姉さんがいたんだ。って、本当の姉妹なのかな? どう見てもタロちゃんって外人さんっぽいんだけど......お姉さんは日本人だし? 複雑な家庭環境なのかな。あんまりつっこんだ質問はしない方がいいかも? というより、タロちゃんのお姉さんって凄く怖い。 うあぁ......今でもボクを射殺さんばかりの形相で睨みつけてきてるし。 あっ、タロちゃんが振り向くとにこやかなお姉さんになってる。あっ、タロちゃんが見てないと、ヒィィィッ。 無駄に器用な顔面変換を行う恐怖のお姉さんだ。 でも、これは こんなに強そうなお姉さんがタロちゃんの傍にいるなら、変な男子は近寄り難いだろうし? ライバルも牽制できる......ってボクは何を考えてるんだ......。 「姉は純くんと会うの初めてだよね? って俺もこの姿では初めましてか......」 なんだろう? よくわからないけれど、タロちゃんのそんな台詞で空気が重くなった気がする? 兄さんの方を見れば、ボクに苦笑いを向けている。 驚くな? だっけ。 ごめん兄さん、そんなの無理だったよ。だって相手がタロちゃんなんだもん。 でもあれ、こうして晃夜兄さんが自分の家に連れて来てるって事は......タロちゃんとは知り合いなのか。どうして兄さんとタロちゃんが現実で知り合いなのか不思議だ。 タロちゃんが桜色の唇をほんの少し噛む。 その仕草は何かを堪えるような、勇気を振り絞るような行いに見えて。 彼女のそんな動作一つが、純真無垢な天使さまのようで、ドキリと心臓が高鳴ってしまう。 「......俺は、 うん、タロちゃんの名前は仏訊太郎って言う、ん......だ? ええと、うん? フツ、ジンタロウ......? 仏くんの妹さんとか? でも兄妹で全く同じ名前なんてちょっと変じゃないかな? 兄さんのお友達の妹さんだったり?」 「うーうん、違うんだ純くん。たまに、晃夜の家に遊びに来た時、一緒に遊んだりした仏訊太郎なんだ、俺」 何を言ってるのかな、この子は。 理解に苦しむ言動を聞いて、ボクは助けを求めて兄さんの方に顔を向ける。 すると兄さんは、眼鏡の位置をしきりになおし始めた。 数秒後、タロちゃんの顔色を 「えっ」 良く分からない事を言う兄さんに、『大丈夫、俺から言えるから』とタロちゃんが頷いて、ボクへと再びその美顔を向けてくる。 「困惑しちゃうよね......俺って性転化病っていう奇病にかかっちゃって。今はこんな姿になってしまって......それでも! 姿形は変わっても、キミのお兄さんの友達である仏訊太郎だから、よろしく!」 性転化病......? たしかテレビのニュースで、日本国内で数名の学生達がかかったって、ちょっと前に話題になってたけど、え......!? 少し地味だけど、毎回うちに遊びに来るとボクの昆虫採集の話を真剣に聞いてくれた、あの気さくな こんな美少女になっちゃったって事!? 最高か! 自分がもし突然、女子になんてなってしまったら......悩むどころの騒ぎじゃないや......。 それに、あれ? ってことは、ボクは仏くんの事が気になってるわけで......晃夜兄さんの友達、男の先輩を好いてるって事? でも今は女子なわけだけど、元々は男の子で......。 あれ、なんか複雑? ボクの気持ちは優しい男の先輩が好き? でも、異性としてもタロちゃ、仏くんの事を意識してて......? 「やっぱり、ビックリしちゃうよね。気味悪いって思うのも仕方ない事だけど、できたら今まで通り接してくれると嬉しい、かな」 「いえいえ、けっこん、けっこうビックリしてしまいましたけど! 何気なく口から出てしまった仏くんのキャラ名に、ご本人様が素早く反応してくれる。この流れは自然に言えると思い、ボクがゲーム内で一緒に遊んでいたジュンヤだと、伝えておく。 「おっ、なんだお前ら。クラン・クラン内で一緒に遊んでたのかよ」 「へぇー、そんな偶然ってあるものなんだねぇ。ちょっとビックリだよ」 晃夜兄さんや朝比奈くんが、ボクたちの偶然に感心してる中。 タロちゃんだけは、仏くんだけは石像のように硬直していた。 「あぁぁああぁッ、あう......ぁぁ」 その後、なぜだか奇声を発したタロちゃんは、あわあわと自分の両頬に手を添え、ふるふると全身が震え出した。 親友の弟にあんな事を連発し、あんな事を宣言しまくったなんて、とブツブツ言いだして頭を抱えるタロちゃ、 さらさらと清水のように流れる銀髪に、顔を隠すように俯いてしまう。 うーん、動揺っぷりが本当に天使です。 「恥ずか死ぬ」 そうして顔を真っ赤にしてうずくまってしまった、ボクの小さな先輩は......とっても可愛らしいです。 「おい、うちの太郎に何をしてくれたんだ? 詳しく聞こうか」 こっちのお姉さんは怖いです。

181 179 Stories, Shame Or Death. I don't believe it. The moment she was in my brother's room, my mood filled with those feelings. I was so moved that I was under the illusion that I was in the game for a moment. Brilliant, but silver-shiny long hair looks silky smoother and softer than you can see in the game. To the extent that the silver hair is unbeatable, the clear white skin is already dazzled and the eyelids (eyelids) are about to close. But I can't help but notice as if I've been cursed. I don't know. I've decided that. Because her eyes are a few steps prettier than the character of the game after all. King of gems, diamonds. Even more rare of these, blue (blue) diamonds are said to cause disaster to their owners, and can be derived from the supreme stone of the curse. The color of her eyes is just as beautiful as such a blue (blue) diamond, and there's a curse that attracts her to its paleness, no matter what they say, I'm going to believe it. "Um, bug basket... I dropped it, didn't I? A girl I even dreamed of. There's only one presence in the game that should be there. Somehow he's right in front of me and he's trying to hand me my basket of bugs. What's really going on? Talo, even if the angel is just in reality, what is it now? "Ha, ha! Without keeping up with the processing speed of my brain, I receive a basket of insects as I respond to her reflexively. That's where I realize. Could you have introduced me in advance? So, what did you call me, Jun-kun? Oh, what am I gonna do now? I don't know, but I'm so, so happy. It's embarrassing. It's embarrassing, but it's such a chance, such a coincidence, so rarely. I wouldn't normally send such a big word to a girl. "Oh, of... may I ask your name, please? If I put her in front of me, I can't help but ask. I got a little caught up, but I should have been able to say it firmly. After hearing Taro's real name, I wonder what will happen if he reveals that I'm actually Junya playing with Clan Clan. Will Taro be happy? I hope so. It was also between bundles that I imagined such a pale expectation and a happy future... the moment I turned my eyes to the woman who emerged from the side, my dreams were shattered. "Ho ho, you have good guts. Boy?" You're like the Queen of Fears. She's a very beautiful sister, but her expression is generous... her mouth is laughing, but her eyes are not. I'm like a goddess of death hunting all happiness... I'm stuck in those cold eyes, and I catch too much of my feet of fear. As it was in front of Taro, she unnecessarily fell backwards. "Uh, I'm sorry my sister got kind of intimidated." Taro pushes her sister away and cares about me for holding her ass. "Yes, no. Was it your sister?" Taro had a sister. Is that a true sister? Whatever you think, Taro sounds like an outsider... and your sister is Japanese? I wonder if it's a complex home environment. Maybe I shouldn't ask too many stuck questions? Rather than that, Talo's sister is terribly scared. Ugh... he's still staring at me in the shape of a bunch of shooters. Oh, Taro turns around and she's a snobby sister. Oh, if Taro hasn't seen it, hippie. She is a sister of fear who performs dexterous facial transformations in vain. But maybe this is a survival. Weird boys would be hard to get close to if you had such a strong looking sister beside you, Taro? What am I thinking about being able to restrain my rivals... "My sister's never met Jun-kun, has she? Haven't I seen you like this before..." What is it? I'm not sure, but I think Talo's such dialogue has made the air heavier? If you look at your brother, he's smiling at me. Don't be surprised? I'm sorry, brother, I couldn't do that. Because the other guy is Talo. But that means that this is how Mr. Shaky Night is bringing him to his house... do you know Taro? Wonder how your brother and Taro know each other in real life. Taro bites her cherry blossom lips just a little. The trick seemed like a courageous act to indulge in. One of her movements is like an innocent, innocent angel, with a beating heart. "... I am Shintaro, the Buddha." Yeah, Taro says his name is Taro Buddha, huh...? Uh, yeah? Futs, gintalou......? Like Buddha's sister? But isn't it a little weird that you're brothers and sisters with the exact same name? "Uh, Buddha Shintaro? Is that your brother's friend's sister? "Uh-huh, no, Jun-kun. Occasionally, when I came to visit you at the shaky night house, I played with you, Taro Buddha, me." I wonder what you're talking about, this kid. Listening to words and deeds that suffer from understanding, I turn to my brother for help. Then his brother began to reposition his glasses firmly. A few seconds later, he tried to look at Taro's complexion and explained it to me. "Eh." Talo nodded to his brother, "It's okay, because you can tell from me," and he turned his beautiful face to me again. "You're confused... I suffer from a strange disease called sexually transmitted diseases. This is what I look like now...... still! Even if you change your appearance, it's Taro Buddha, your brother's friend, so say hello! Sexually Transmitted Disease......? But on TV news, we talked about a few students in Japan a while back, but, uh...!? It's a little plain, but every time you come to visit us, you listen seriously to me about my insect collection, that casual Buddha (two)? He asked me if I was proud of the specimen, that kind Buddha!? You mean you've become such a beautiful girl!? That's great! If I suddenly become a girl... it's not the noise that bothers me... And that? So I'm worried about Buddha... and he likes his friends and his senior men? But now I'm a girl, but I was originally a boy... Is that complicated? Do I feel like a gentle man's senior? But even as a heterosexual, Taro, be aware of Buddha...? "I knew you'd be surprised. I can't help but think it's creepy, but I'm glad you're treating me the way you've always been, if you can." "No, Cool, I'm so surprised! Was Taro (...) a Buddha (two)! Nice to meet you!" The person responds quickly to the character name of Buddha, who casually came out of his mouth. I think this flow can be said naturally, and I'll tell him that it was Junya I was playing with in the game. "Whoa, what are you guys. We were playing together in the Clan Clan." "Heh, there's such a coincidence. I'm a little surprised." While my brothers and Asahi Binakun are impressed by our coincidence. Only Taro, only Buddha was as rigid as a stone statue. "Ahhh, ahh... ahh" Then, for some reason, Taro exclaimed strangely, putting her hands on both her awesomeness and her own cheeks, her whole body trembling as she sifted. I can't believe I kept saying that to my best friend's brother and proclaimed that all the time. Talo with his head, Buddha. I lean down to hide my face in silver hair that flows like saggy fresh water. Um, upset is really the angel. "Shame or death" That's how I turned my face bright red and nodded, my little senior...... very cute. "Hey, what have you done to our Taro? Shall I hear more?" My sister over here is scared.

タロ Lv7 HP90 MP80 (装備による補正+100) 魔力14 防御2 (装備による補正+40) 魔法防御8 (装備による補正+55) 素早さ210 知力305 残りスキルポイント 50 スキル:『錬金術』Lv33 :『魔導錬金』Lv1 :『風妖精の :『名声』Lv2 所持金:1万6786エソ (銀行預金12万エソ) 一式を装備した状態のステータスを再度確認して、俺は疑問を抱く。 今回はたまたま『錬金術』スキルや、その派生スキルでもある『魔導錬金』が現実で使用できるようになった。しかし、仮に『風の ゲーム内で『塵化』を使用してみたところ、説明通り素材を細分化するだけだった。 『ケムリ玉』の素材でもある『モクモク草』で試したところ、 『モクモク草』 → 『綿毛』、『植物の さらにもう一点。 選択項目に武器もあったので、『小太刀・ この辺は検証を繰り返していく必要があると感じた。 「今はミナもインしてないようだし......茜ちゃ、トワさんも......インしてないか」 その事から辿り着く可能性が極稀という判断もあり、最低限の警戒態勢として、ミケランジェロ南西戦線を取り仕切る、ユウジにマークさせるだけにした。 ビッグ・スライムの上に乗ってどこかに移動した奴がいたら、すぐに連絡をしてくれ、と。 が出現した場合は、茜ちゃんに協力を求め、即座に攻略阻止隊を編成して討伐に向かわなければならないだろう。 「さて、今の俺がやるべき事は......素材採取だ」 』で様々な素材を分解したいのは山々だ。 しかし、素材も無限ではない。さらに言えば、『 そう結論付けた俺は単独で、行き慣れた『湖面に沈む草原』へと向かった。 町中では親友達からもらった旅人シリーズの恰好で移動し、フィールドでは戦力強化もふまえ、恥ずかしいけど 「よしよし、大量に素材がたまってきたな......」 採取や討伐は至って順調だった。 思わず鼻歌を歌いたくなるぐらいで、ホップステップで木々が乱立している箇所を抜けていく。 「ん、なんかファンタジーっぽい」 湖面に沈んでない緑の小さな地。そこには一本の木があり、その根元からは水が沸き立っていた。まるで水源のように、湖面へと滴れ流れている。 その木の傍らに、突き刺さった剣があったのだ。 ずいぶん古い物なのか、緑の 近づいて見ればソレは剣ではなく、石を削って作られた剣みたいなモノだった。劣化しすぎて元の材質がわからないが、刀身部分はとっくに何かを切れるような鋭さは残っていない。 「まずは様子見で......写真を撮っておくか」 まさかのモンスターだった。 近づいても襲われないって事は、俺の知力が高めだからか? 写真の表記からするにレアモンスターらしいし、ここはいっそ戦ってみたい。 「引き抜いてみるか」 特に何も考えず、俺は柄の部分を握り締め、『石剣』とやらを引き抜いてみた。

Mercenary (Player) Talo LV7 HP 90 MP80 (Correction by Equipment + 100) Magic 14 Defense 2 (Correction by Equipment + 40) Magic Defense 8 (Correction by Equipment + 55) Fastness 210 Intelligence 305 50 Skill Points Remaining Skill: 'Alchemy' LV33 : "Magic Alchemy" LV1 : "Friends of the Wind Fairy News" LV16 : "Fame" LV2 Holdings: 16,786 eso (bank deposits 120,000 eso) (Miko) Check the status of the state equipped with a set of fox witches again, and I doubt it. This time, "Alchemy" skills, as well as its derivative skills, "Demon Guided Alchemy", happen to be available in real life. However, assuming that the "Friends of the Wind" and "Fame" skills were embodied, I was very curious as to what effect they were going to exert. I tried using 'dusting' in the game and all I had to do was subdivide the material as described. I tried it in "Mockingjay Grass," which is also a material for "Chemli Balls," "Mockingjay" "Cotton wool" and "Plant stem (kiki)" could be extracted. Yet another point. There was also a weapon in the selection, so I tried "dusting" in "Xiaotai/Yisa" and the endurance value of the equipment just dropped. The discovery that weapons can also be materials for alchemy was significant. Also, while I was happy to know that I could also degrade weapons, MP was consuming 100 as well. I can't do this in a row, and I had more trouble saying that I would take it to a blacksmith run by NPC later to restore the endurance value of my gear. I felt it necessary to repeat the verification around here. "I don't even seem to be in Mina right now... and Cee, Mr. Twa... aren't you in" There was also a decision that there was a very rare possibility of getting there from that, and as a minimum vigilance, I decided to just let Yuji mark it, partitioning the Michelangelo Southwest Front. If anyone gets on top of Big Slime and moves somewhere, he wants to hear from me right away. In the unlikely event that such a mercenary (player) emerges, you will have to ask Hiccup to help you and immediately form an offensive stop squad to go on a crusade. "Well, what I need to do now... is gather the material." It is the mountains that want to break down the various materials in "Dusting". But the material is also not infinite. What's more, I'd like to try some of the things I collected in Tengu Tower, but it would be a shame to try them poorly because they are valuable and have few possessions. Having concluded that, I headed to the 'meadow sinking on the lake', which I was accustomed to going alone. Around town, he travels in the perfect fit of a series of travelers he got from his best friends, and on the field, he also builds up his strength, embarrassing but coming out in a series of fox (tight) ear witch clothes. "All right, you've got a ton of material..." Collection and crusade went well. As much as I accidentally want to sing a nose song, I go through the mess of trees on the hop step. "Mmm, sounds fantastic to me" A small green land that hasn't sunk on the lake. There was a single tree there, and from its roots the water was boiling. It's like a water source, dripping down to the lake. By the tree was a stabbed sword. Is it a much older object? The green pigeon is tangled with biscuits. When I looked closer, Sole was not a sword, but something like a sword made of shredded stones. It is too degraded to know the original material, but the body parts are not sharp enough to cut anything. "Let's see how things go first... do you want me to take a picture" It was just a monster. You're telling me you're not gonna get attacked when you get close, 'cause I'm more intelligent? It looks like a rare monster from the notation in the picture, and I'd like to fight with you here. "Try pulling it out" Without thinking in particular, I squeezed the patterned part and tried to pull through the 'stone sword'.

313話 悪魔を生む錬金術士 「もちろん、泣いたって許しはしないから」 俺の一言に残り9人の ただし、それも数瞬の事。 「ハッ! 許しを俺様が請うだと~? たかが犬っころ数十匹で粋がってんじゃねえ。つまらねぇんだよ、こちとら既に がわめき散らし、落ちた戦意は元に戻ったようだ。そしてすぐさま数人の敵から『キィィィーン!』と耳鳴りを爆音にしたかのような異音が発生し始める。 超音波のようなそれはひどく耳障りで、こちらの精神をガリガリと削ってくる。 たしか『感染都市サナトリウム』時代において、一部の 人狼は耳が良い。おそらくこの超音波みたいなアビリティによって動きを止められてしまうのかもしれない。 「さーって、役立たずの犬どもへ攻撃だあ! お前ら 彼の号令で、敵勢は夜の闇に溶け込むように姿を消す。なんらかの隠密アビリティ、もしくは擬態アビリティだろう。 ただし、肝心の顔の見えない 「天使やろー、よぉおく聞け! お前こそ手も足も出ず、俺様にひれ伏すんだよぉお!?」 ふむ。 俺は腰に差さった二刀のうちの一振りをおもむろに鞘から抜く。 「ぐうッ!?」 そう、感知するだけで、俺は 「ぐあぁッ!? 一撃が重い!」 敵の傭兵らは、鼻と耳が異様に鋭い『 それほど効果的ではない。 むしろ不快感も相まって、より獰猛にしてしまうだけだろう。 「この役立たずどもがッッ! なら俺様がやる、これでも喰らえ!」 は、味方のやられっぷりに毒づいた。 ここまでは想定内だったが、次の彼の行為には予想の斜め上を行かれた。 彼の右手に握られた―― ごつい長銃から不意にパァンパァンパァンッと乾いた銃声音が鳴り響く。 これはさすがにヤバいと思って反応しようとするが、さすがは銃だ。 なすすべもなく、俺は銃撃にさらされてしまう。 「失笑。微々たる鉛傷、早々に治癒」 肝心の銃弾は一発も俺には届いていない。 「憂慮。銀製であらば危ぶまれ」 俺の目の前にはこの世の者とは思えない美男美女が立ちはだかり、銃弾の全てをその肉体にめり込ませていたからだ。 ヴラド伯爵より派遣された【 しかも吸血鬼特有の再生能力がすさまじいのか、弾丸を受けた箇所は既にかすり傷一つない。 「ルード卿、アキレス嬢。ありがとう」 「告知、閣下の命はヴラド伯爵様と同義」 「忠節、閣下は我らの主と同義」 うーん、確かに先程の彼が言った通りの展開になってしまったかも? だから俺は敵勢に対してゆっくりと顔をめぐらし、思ってる内容を口にする。 「なぁ、手も足も出ない、とはまさにこの事だな?」 俺は両手をぷらんと上げてニコリと笑ってみせる。 「お前ら相手に、まるで自分の身体を動かす必要がないな? つまらないよ」 「クッ、クソがッ......だが、俺様にはまだッ!」 何やら奥の手を隠し持っていそうな雰囲気だな。こういう輩を放置しておくのは今後に響きそうなので、後顧の憂いを絶つためにもここは徹底的に情報を抜き取って、完膚無きまでに叩き潰す必要がある。 だから俺は撒き餌も兼ねて、右斜め後方で息をひそめながら闇に隠れられてるつもりの傭兵へと狙いを定める。 「さすがにこのままじゃつまらないから、ちょっと遊ぼうかな―― 一瞬で敵に接近し、横なぎに一撃を払う。 そして敵の傭兵が攻撃を認知した頃には、詰めた距離の半分ほど離れた場所に俺は忽然と姿を現す。 「なんだ......いまのは!?」 は驚愕してはいるけれど、そこまでのダメージはなさそうだ。 やはり、俺の力やこちらの刀では火力が低いのだろうな。 でもきっと目的は十分に果たせたかな? 「まさか......こいつは話題の新スキル、刀術スキルを!?」 「超超高額で鉄血ジョージが取り扱ってると聞いてたが......」 「ここでも姫プかあああ! 知り合いの伝手で横流ししてもらうとか、汚ねえガキだ!」 いい反応してくれる。 情報収集をしているだけあって、俺の放ったアビリティと刀を見ただけで刀術スキルに辿り着いたのはさすがと言えよう。 さて、面白いほどに相手が勝手に勘違いしてゆくのを見て、俺の遊び心がさらに顔をだしてしまう。 「ただの刀術スキルだと思うか?」 そう問いながら、すらりと二本目の刀を鞘より抜けば―― やはり過剰に反応してくるのだった。 「まさか......二刀流だと......!?」 「一体どんなスキルなんだ......!?」 』も双剣使いだったな。妹の方も同系統か......」 二刀流とうそぶいて腰に刀を二本差しているが、別に『刀術スキル』の切り込み数が2倍になったりしない。むしろ『 だが、しかし! どうせ両手に武器を持てる仕様で、ちょうど刀もそれにふさわしい物を『武打ち人』から頂いているわけでして。要は姉が双剣スキルを使ってるのを見て、かっこよかったので俺も形だけは真似てみただけだ。 「俺の二刀流スキルを味わいたい奴はいるか?」 思いっきり不敵な笑みで相手を牽制する。 ただの強がりだし、ボーっと突っ立てるだけなのに、相手は揃いもそろって警戒心マックスだ。 たちにすり潰されてゆき、残りはたったの3人。 さてここまで減らせば、万が一の事があってもミナたちに危害を加えるのは難しいだろう。 そして十分に相手が欲しがりそうな『 あわよくばこんな奴らから全てを奪う算段も立てながら喋る。 「なぁ、そこの顔の見えない人。もしかして爵位持ち、領地持ち 「な......に......? どうしてお前が......」 知っているか、だって? この反応はビンゴ! 「なッ!? お前も、しかも伯爵......!?」 イグニトール女王陛下より賜った叙勲の証でもある『 「通りで俺様より強大な戦力を......く、クソッ! お前みたいなクソガキは、周りの配下さえいなければ余裕で勝てるのに! どこまでも姫プやろーがぁぁああ!」 「これ持ってるなら、知ってると思うけど【 それは互いの全てを賭けて、1対1の決闘をするといった爵位持ちのみができる戦闘システムだ。 貴族間での揉め事に発展した場合、問題解決に使われる手法だそうで、互いが決闘に承諾した場合のみ成立する。決闘者のみしか入れない透明のバリアが周囲に張られ、他者はその場の証人として戦いの様子も観察できる仕様になっている。 そして一番肝心な要素は双方の爵位や領地、財産をも賭ける危険すぎる代物って部分。積み重ねてきた生涯そのものを担保にし、スキルさえも一つのみだが奪える。 「どう? 俺と1対1で戦いたいんだろ? これなら配下 まさに千載一遇、形勢逆転のチャンスに見えるだろうな。 「あっはっはっはー! 天使ぃ、お前は本当にバカなんだなあー、俺様と【 「え? いや、手も足も出す必要のない相手に負けるはずないでしょ?」 煽ってやると、面白いぐらいに即答だ。 「舐めやがって。乗ってやるよ、その愚鈍な提案になあ! 俺様とお前じゃ賭けにすらならねえんだよ!」 他者の介入を拒む透明なバリアだけでなく、決闘にふさわしい荘厳なバトルフィールドが即座に生成されてゆく。白亜の大理石によって彩られた空間は、どこかの宮殿か神殿のようだ。 双方の全身全霊を賭した空間にふさわしい場が設けられ、俺もそれなりに気分が高揚してきた。 「それじゃあ、始めようか。決闘を」 互いの全身全霊をぶつけ合う、ありとあらゆる能力やスキル、アビリティ、アイテムを駆使して行われる戦い。 「速攻で終わりだああ! 俺様の銃弾で大人しくキルされなああ!」 敵が拳銃を構えるより早く、『敗北の四言者』によって生成したアイテム【 『グォォォォオオオオオオオオオォォオオオッ!』 地の底から怨嗟をまき散らすような、身の毛もよだつ大咆哮。 その威圧感に圧倒されたのか、男爵様は一歩、二歩と後ろへよろめいた。 「おい......なんだ、これは......しょ、召喚スキルか!? いや、召喚するスピードがこんなに速い召喚アビリティなんてない、はずだ......」 「あれ? もしかして、また手も足も出ないかも?」 さてさて。 このような外道であるならば、心おきなく実験ができる。 人体部位素材の採取、始めますか。 これから始まる恐怖と絶望によって、絶対凍土の大地をその心に張り巡らしてやろう。 内心で抑え込んでいた怒りを放つ時がきた。

317 313 Stories The Alchemist Who Generates The Devil "Of course, because I won't forgive you for crying" The nine remaining mercenaries (players) in my words will fall back. But it's also a matter of a few moments. "Ha! I beg your forgiveness? I'm not disappointed in dozens of dogs. I don't know, I already know how to attack a werewolf! As soon as possible, the faceless mercenaries (players) were scattered and the fallen warfare seemed to have returned to normal. And just a few enemies said, "Kiwien! 'and a strange noise begins to sound as if it had made the tinnitus explode. It's like an ultrasound. It's terribly deaf, and it's grinding this one's spirit. However, during the "Sanatorium Infected City" era, rumors have been heard that some mercenaries (players) have found ways to attack the werewolf (Lycan). I feel it was a method such as stopping a werewolf from moving and putting intensive fire in that gap. The werewolf has good ears. Perhaps this ultrasound-like ability will stop you from moving. "That's an attack on useless dogs! You guys do what you always do (...)! With his decree, the enemy disappears to blend into the darkness of night. It would be some kind of covert ability, but also a pseudo-ability. However, the faceless mercenary (player) at the heart stands still without breaking his spare attitude. "Angel, hey, hey, listen! You're the one with no hands, no legs, and you're gonna fall on me!? Hmm. I drain one of the two swords out of my sheath. "Guh!? Yes, just sensing, I do nothing (...). "Guh!? The blow is heavy! Enemy mercenaries are eaten unconsciously by the "Lunar Wolf (Urk Lycan)", whose nose and ears are unusually sharp, supplementing their position without difficulty. Not so effective. Rather, the discomfort will only go hand in hand and make it more fierce. "You useless bastards! Then I'll do it. Eat this! The faceless mercenary (player) was poisoned by the opponent's blow. Until this point, it was assumed, but the next act of him went the diagonal of anticipation. I was gripped in his right hand. Unexpectedly, the sound of a vampire, vampire, dry gun sounds from a long, stubborn gun. This just sucks and I try to react, but that's a gun. I'll be exposed to shooting, even if I don't. "Smile. Slight lead wound, healed early" Not a single bullet at the heart has reached me. "Worry. If it's made of silver, it's in danger." Because in front of me there was a beautiful man, a beautiful woman, who didn't seem like a man of the world, standing and letting all of the bullets get into its flesh. Sent by Count Vlad, [Noble Vampire (Nobles Vamp)] is constantly lurking in my shadow as an escort, and they perceived the crisis and revealed themselves to me. Moreover, there is already no scratch where the bullet was received because of the vampire-specific regenerative capacity. "Sir Rude, Miss Achilles. Thanks." "Notice, Your Lordship's life is synonymous with Count Vlad" "Faithfulness, Your Excellency is synonymous with our Lord" Um, could it indeed have been unfolding as he said earlier? So I slowly turn my face against the enemy and say what I think. "Look, there's no hands, no legs, that's exactly what this is about, right? I pull my hands up and make them laugh nicely. "You guys don't have to move your own bodies, do you? It's boring." "Kuh, shit... but not to me yet! Sounds like you're hiding your back. Leaving these people alone is going to sound like it in the future, so we need to thoroughly extract information here and smash them by the time they have no complete skin, even to stop worrying about their hindsight. That's why I set my sights on mercenaries who are going to be hidden in the dark, whispering their breath diagonally backwards to the right. "That's just not boring as it is, so let's play - Hatsutaki -" Approaching the enemy in an instant and paying a blow across the side. And by the time the enemy's mercenaries recognize the attack, I will appear neglected about half the distance I packed. "What... now!? Hmm. My hit mercenaries (players) are stunned, but they don't seem to have that much damage. After all, I guess my powers and this knife are low on fire. But I'm sure you served your purpose well enough? "No way...... this guy has new skills on the subject, knife skills!? "I heard it was super expensive and handled by Iron Blood George..." "Even here, Princess P. Oh! You know, get it sidelined with a handout I know, or you're a dirty kid! It responds well. I'm just gathering information, and let's just say I got to my knife skills just by looking at my unleashed abilities and knives. Now, the funnier I see them mistaken on their own, my playfulness makes me look even better. "You think it's just a knife skill? With that in mind, if you pull a sledge and a second knife out of your sheath... It was still overreacting. "No way... duplicitous...!? "What the hell kind of skills...!? "Speaking of which, 'God of the Hunter (Singh)' was also a double-swordsman. Is my sister of the same descent..." I lie to the duplicitous and have two knives on my hips, but I don't double the number of cuts in "Knife Skills". Rather, it fires a blow with a weapon with less firepower than "Orange Phantom Knife: [Mirror Flower]," which equals weakened. What's more, it's indefinitely difficult to release a slash while holding two swords. But, but! The specification is that you can hold a weapon in both hands, and the knife is just what it deserves. The point is, I saw my sister use her double-sword skills, which was cool, so I just tried to imitate the shape, too. "Who wants to taste my duplicitous skills? Catch the opponent with an invincible grin as you wish. He's just a tough guy, and Bo just sticks out, but he's all set and alert, Max. And in the meantime, the number of enemy mercenaries (players) is crushed by the werewolves (Lycans), with only three remaining. Now, if we reduce it to this point, it will be difficult to do harm to the Minas in case anything happens. And the "Duplicant (story)" they seem to want enough of is also a lie, but I showed it to them, let me gather information. He also talks as he sets up an arithmetic to take everything away from these people. "Hey, faceless person there. Could it be a mercenary (player) with a title and territory? "Heh... to...? How could you..." You know what, 'cause? This reaction is bingo! "Nah!? You too, and Count......!? The Count Silver Medal (Kaut Silvalem) is also a testament to the medal given by Her Majesty Queen Ignithol. In fact, there are other uses for warp items to self-rule. "Stronger than me in the streets...... dude, shit! Fucking kids like you can win at their leisure without even the subordination around them! Do it everywhere, princess. - Aah! "If you have this, I think you know, [noble resolution (duel) battle area (dam)] don't you? It's a battle system that can only hold titles, such as a one-on-one duel, betting on each other's everything. If they develop into rubbing between nobles, they say it's the method used to solve the problem, which is only established if each other agrees to a duel. A transparent barrier is stretched around which only the duel can enter, and others, as witnesses on the spot, are also able to observe the battle. And the most pivotal element is the portion of the substitute that is too dangerous to bet on the titles, territories and property of both sides. I can collateralize the very life I've accumulated and take away even one skill, but only one. "What do you say? You want to fight me one-on-one, right? You can't go in there, can you? Exactly a thousand encounters, it would look like a chance to reverse the situation. "Ha-ha-ha! Angel, you're really stupid. Ah, you and I are a thousand years early!" "Huh? No, you can't lose to someone who doesn't need to have hands or feet, can you? I'll stir him up and he'll give you an instant answer as funny as it sounds. "Fuck you. I'll give you a ride, for that stupid suggestion! You and I can't even make a bet! Not only a transparent barrier that refuses to intervene by others, but a majestic battlefield worthy of a duel is immediately generated. The space, coloured by white marble, looks like some palace or temple. There was a space suitable for gambling the entire spirit of both sides, and I've been feeling quite elevated. "Well, shall we begin? Duel." A battle conducted using all abilities, skills, abilities, and items that bump each other's whole body spirits. "We're done with the fast track. Oh! My bullets are killing me. Faster than the enemy puts up a pistol, the item generated by the Four Defeated Speakers [both doors of the Naruto Gate (Abyss Gate)] appears in front of me. "Gwow, wow, wow!" My hair growls like a sprinkle of resentment from the bottom of the earth. Overwhelmed by that intimidation, the Baron took one, two steps and back. "Hey... what is this... a summoning skill!? No, there can't be a summoning ability this fast to summon, it should..." "Is that it? Maybe I won't get my hands or legs out again? Well. If it is such an outward path, it can be experimented with without a mind. Do you want to start collecting human body parts material? Let the earth of absolute frozen earth be stretched out into its heart by the fear and despair that is about to begin. The time has come to unleash the anger I was suppressing in my heart.

62話 ロリィタとシスター ★ 「太郎、知り合いか?」 姉の質問に俺は、肯定だと頷いておく。 そして二人に向き直るが......。 「えっと......クラン・クランでのフレンドさんっぽい」 急なエンカウントにたじろいでしまった俺とは別に、シズクちゃんとゆらちーはテンションが上がっていた。 「タロちゃんの後ろにいるのってー」 「うわぁ! すっごい美人さん! 保護者の方なのかな!」 「でも、保護者にしてはなんだか若すぎるよー」 「お姉さんかな! でも、タロちゃんは外国人さんだし......」 「うーん? でも、なんだろう。どこかで見た事あるようなー」 「それねっ! なんかどこかで見覚えのあるような!」 ふぅ。 そんな彼女たちのペースに流され続ける程、ウン 「そうだね! はじめまして!」 「オフ会って言ってたけど、ユウやコウは一緒?」 これは絶対に聞いておかなければならない。 もし、一緒なのであれば即座に退散しなくては......。 「あー、あいつらとはしないって! シズとは何回もしてるけどね!」 「まだ、なんとなく思い切りがつかないっていうか......」 あっけらかんと否定するゆらちーに、どこかゴニョゴニョとした感じのシズちゃん。 「とか言ってさー、ホントはあいつらともしたいんだろ? あっ、シズの場合はあいつとだけか」 「もぉーやめてよー!」 なんかよくわからないけど、二人でわいきゃいと盛り上がっている。 「......言ってあるのか?」 姉は口早に、俺が今はこんな異国の銀髪美少女な見た目だが、男子高校生である事実を、目の前の二人には言ったのかと問うてきた。 、姉にしか」 「そうか......私が初めてなのか」 カミングアウトの有無を確認した姉は、無造作に自分の髪をしきりになでながら、傍ではしゃぐゆらちーとシズクちゃんを見つめている。 実はこれ、姉が上機嫌なときする癖でもあったりするが、今のやり取りで何故に気分を良くしたのかが分からない。 「そこのお嬢さんたち、私の名前は ニッコリと外用の笑顔を張り付け、姉は二人に語りかけた。 「太郎とは親類にあたる。太郎のお友達らしいね。いつも、この子と一緒に遊んでくれてありがとう」 「い、いえっ。こちらこそ、いつもタロちゃんに助けてもらってます」 「あれぇー? 最初はタロちゃんの事を邪険にしてたくせにー」 「こ、こらっシズ! 今はそんなこと言わないでよ!」 「ふふーさっきのお返しですー」 いじり合う二人を見て、何だか本当にこの二人は仲良しなんだなぁと思った。 流れというものがある。 例えば、川を流れる清水。その川に生息する小魚は水の流れに逆らう事なく、逆に利用して流れに乗って泳ぎ、生きている。 それが普通であり、生きる上で効率的なエネルギーの消費の仕方だということは一目瞭然だろう。 だから、敢えて言おう。 シズちゃんやゆらちーを対面に俺と姉、女子三人とテーブルを囲み、アイスを食しながら歓談するという流れに乗っかるしかなかったのは、当然の帰結である。 「タロちゃんってやっぱ小学生だよね!」 「あー、そこらへんかな」 高校生だけどね。 小中高大も同じ学生だし、大きな枠組みの中ではそんなに差はないはずだ。そこらへんだろう! 「三年生ぐらいなのかなー?」 「もうちょっと上だよ」 高校一年生です。 「タロちゃんは小学四年生なんだねー」 「前にコウたちが同級生みたいな素振りで扱ってたりしてたからさ、ちょっとあいつらおかしいなってシズと言ってたんだっ」 ゆらちーはパクリとピーチバナナミックス味のアイスを食べ、俺がドキっとするような話を投げてくる。 「っていうか、今タロちゃんが目の前にいるから、確認するまでもないけどさ」 「ユウとか『タロとは昔からの親友だよ』なんて言ってたしね」 こうしてクスクスと笑い合う二人に、俺は当たり障りのない受け答えをしていくのだった。そして、次第に二人の会話の中心は、俺から姉へと焦点を移して行った。 さんはタロちゃんのお姉さん同然なんですね!」 「間違ってはないな」 「じゃあじゃあーやっぱり、今日はお二人でお買い物に来たのですか?」 「そうだな」 二人の質問攻めに姉はクールに応答しつつ、アイスをちょくちょくと口に放り込んでいる。 俺はというと、絶賛ストロベリーチーズケーキを味わっている。 「タロちゃんのお洋服を見に来たのですか!」 「それも、あるな」 「わぁー! ぜひー私達もご迷惑でなければ、タロちゃんのお洋服選びにー」 「一緒したいです!」 「ぶふぉあっっ!?」 シズちゃんの提案に、ゆらちーが全力で乗っかって来たのには驚き、あろうことかほうばっていたアイスの一部を口から出してしまった。 それを姉がおしぼりで手早くふきとり、持参していたハンカチで口元をぬぐってくれる。 か、過保護か! と内心でつっこみつつも、この二人を前に文句を言う事もできず「ありがと」とお礼を述べるだけに留めておく。 そんな俺の様子を姉は、妙におもしろそうに眺め、シズちゃんたちへと向き直った。 「もちろん、喜んで」 まさかの姉の同意を得た二人は、喜びを全身で現すようにお互いに両手を握り合い、ワーキャーと騒いでいた。 勘弁してほしい......。 「タロちゃんってさ、どんな服を着ても似合うと思いますよね!」 「そうだな。今日はシンプルかつ可愛らしいものを買おうと思っていたわ」 二段目のアイス、オレンジサワー味を食べ終えた頃、女子達の興味は俺に着せる服装へと集中していた。女子と言うのはどうしてこうも、ずっと喋り続けられるのだろうかと、感心しながらも無心に近い心境でマイペースにアイスを堪能していた。 「ですが、おねえさん」 いよいよ、締めの宇治抹茶ミルク味に俺がスプーンを伸ばしかけたその時。 ゆらちーとシズちゃんの口からとんでもないワードが飛び出した。 「やはり、ここはタロちゃん程の逸材ですから!」 「ロリィタ服が良いかと思われますー」 ふたりの発言に思わず、聞き返してしまう。 「ロリータ服ぅ!?」 俺の叫びを聞くと、ゆらちーはなぜか少し顔をしかめた。 そして、シズちゃんも少し慌てるように自分の唇に人差し指を当て、シーのポーズを取る。 おっと、周りのお客様に迷惑だったか......でも、今回ばかりは俺だけに非があるとは思えない。男子高校生一年目にして、ロリータ服を着ちゃうヘンタイなんてそう滅多にはいないはずだ。 普通が一番。普通さいこう。 「タロちゃん......ちょっといいかな?」 「すこしータロちゃんを教育してもいいですかぁー?」 切なる願いを心の中で訴えかける俺に、ゆらちーの顔がちかづき、シズちゃんが姉に何かの許可をとっている。 二人から伝わってくる気迫がなんかちょっと、言いようのない重みを帯びていたので、少しだけ身をひいてしまう。 姉に視線を飛ばし、助けを請うが姉はうっすらと微笑むだけで、シズちゃんに鷹揚に頷いていた。 「じゃあ、タロちゃん。私達の言う事をよく聞いてね!」 「そうだよー聞かない子には鬼さんが来ますよー」 鬼は、俺に近づく二人のような気がしてならなかった。 ロリータではなく、ロリ そうでなくてはならないらしい。 なにやらロリータと発音、もしくは表記すると、性的な くゆらちー。 グレン君はロリコンなのか。 「ロリィタはファッションなの。区別は大切ですよー」 く、シズちゃん。 ぶっちゃけ、ロリータとロリィタの違いがわかる男子高校生なんて滅多にいないし、どっちでも良いと思う。なんて、真剣に語る二人を前に、そんな失礼な本音発言ができるわけもなく。俺はコクコクと何度も頷くだけだった。 「タロちゃんが言うとなおさら危険って事もあるしっ」 「タロちゃん、可愛いからー男子たちが変な目で見ちゃうよ」 二人は俺の全身をまとわりつくように眺め、数瞬後にそのねばっこい視線を切った。 「それにロリィタといっても、いくつも種類があって!」 「主軸となるのわぁークラロリ、ゴスロリ、甘ロリ、和ロリ、かなぁ」 「黒ロリとか、白ロリもあるしさ」 「華ロリもすてきだよねー」 ロリロリ......。 「タロちゃんは全ロリ属性の持ち主だから! 羨ましいなぁ!」 全ロリ属性って何だろう......ロリに関する無敵感がひしひしと伝わってくる属性認定されても、あまり嬉しくない。 「ぜっっったい、何着ても似合いそうー。わたし、今度タロちゃんのロリィタ服つくっちゃおっかなー」 「そうそう、シズは自分でロリィタ服を裁縫したりするんだよ!」 「まだまだ、自分の思い描いたように上手には作れないけどねー」 「ロリィタ系の服はすっごく高いから......」 「お年玉で一着、買うのがギリギリだよー」 「だから、あたしもシズに教えてもらいながら、ちょっとしたアイテムやレース部分を編んだりしてるんだっ」 「タロちゃんも一緒にどうかなー?」 「えっ! それいいね! どうかな、タロちゃん!」 ......それは謹んで辞退したい。 というか、この二人はロリー、ロリィタ服を着たりするのか。 二人のそういった恰好にはすごく興味をそそられるが、俺自身が着るとなると話は変わってくる。 「ふむ、太郎に裁縫か。そしてロリィタ......いいかもしれない」 顎に手を添え、微妙にニヤけて口元を歪める姉。 なぜ、姉はノリ気なのだろうか。 「おねえさん、わかってくださるのですね!」 「さすがタロちゃんのお姉さまですー」 え、ちょ、冗談だよね。 正直に言えば、俺の着る服なんて不自然じゃなければ何でも良かった。 普通だったら、どれでも構わなかった。 「でも、ロリィタって普通のモールじゃ売ってないよね」 「うーん......わたしはよく横浜のビブレとかに行くかなぁー」 シズは神奈川県民だもんね、とゆらちーが少しバツの悪そうな表情で呟く。それにシズちゃんは、でも今日はその分、ここはゆらがごちそうしてくれるんでしょ? 気にしないでーと謎の会話をしていた。 「この辺だったら、少し遠いけど原宿か新宿とか!」 シズちゃんの言葉に顔を赤らめたゆらちーは、何やら元気が出たようで、両手をパンッと合わせて大都会の街名を宣言する。 「......ここのモール、アク○ーズファムは入っていたわよね?」 そんな二人の先行しがちな勢いを留めたのは姉だった。姉がどこかのブランド名を口にすると、二人はあーとか、おぉとか勝手に納得し始めた。 「ア○シーズですか! 確かにあそこはロリィタ服ではありませんが」 「ちょっと近い匂いのするデザインはありますよねー!」 そう、普通が一番だった。 何故かゆらちーとシズクちゃん、姉の三人は意気投合し、俺を着せ替え人形の如く怒涛の試着地獄へと連行したのだ。 「やっぱりタロちゃんは何でも似合うね! あー悔しい! だけど可愛いから、もう! はい、次コレ!」 鼻息荒く、ゆらちーがシズクちゃんに黒と赤を基調にしたホンワリした原宿系な服を手渡した。 俗に言う、ゴスロリ服というやつだ。 「ひぃっ! ゴスロリ!?」 「違うよ、タロちゃん」 ちっちっちとゆらちーが指を振る。 「ゴスロリ......ゴシックロリィタは確かに黒系統が多いけどね!」 「すこしトゲトゲしたデザインの、カッコイイ雰囲気もあればぁー」 「妖艶でダークな感じ! そして儚めで!」 「ミステリアスな空気を醸し出しちゃうのー」 「これはどちらかと言ったら、クラロリ系統かなっ」 「クラシカルロリィタ......清純かつ知性に溢れたお嬢様のためにデザインされた一級品のファッションスタイルを、少し甘めにしたものなの。フリルやレースは控えめで、おしとやで洗練されたご令嬢気分を堪能できる、素晴らしいお洋服なの」 うぉ。シズちゃんの早口が少し怖かった。 というか、この二人。 ロリー......ロリィタ服がすごく好きなんだな......。 「でも、小悪魔的なオーラのタロちゃんも良さそう!」 「女の子成分たっぷりな、甘ロリも着せてみたいなぁー」 「とにかく! きっと暗色系統は、タロちゃんの明るい銀髪がすごく から掴み、それはもう近年稀に見る上機嫌な姉が『うん、こういう系統もいいかもしれないな。次はこれを着るぞ』などと、勝手に決めて試着室のカーテンを締めた。 「太郎、ささっと脱げ。その服も捨てがたいが、こちらもいい」 一緒に試着室に入っていることが、さも当然という の正当な懇願に対し、姉は小馬鹿にするように軽く鼻を鳴らす。 「お前はその身体に慣れていないのだろう。こういった服は......ただでさえ私達が着る服は、細部が繊細なんだぞ。着方を誤ったり、脱ぎ方を粗雑に行ったら損傷ものだ」 そう言って、慣れた手つきで俺の着ている服に手をかけ、脱ぐのを手伝い始める姉。 まぁ、確かに、背中にボタンがあるやつとか、紐で腰の部分を結ぶタイプとかいろいろと着づらいもの、脱ぎにくい服があるのは確かだけど。 姉の前で下着をさらすとか、羞恥の極みであることに気付いてほしかった。 「フフ......」 俺のTシャツ&トランクス姿を、緩い笑みで見つめる姉を見て疑念に思う。 こちらの反応を眺めて、何でそんなに嬉しそうなんだよ! 「へぇーここが、タロちゃんが通ってる教会なんだ」 「通ってるって言っても先週からだけどね」 今日は木曜日ということで、ミシェルが足蹴く通っていた教会に俺も足を運ぶことになったと姉に伝えたら、さっそくみんなで行ってみようということになった。 クラロリ......クラシカルロリィタ服っぽい恰好で。 結局、青色のジャンパースカートと白のブラウスをメインとした、爽やかなデザインの服になった。 正直、スカートでいきなり歩きまわるとか羞恥心が半端なかった。 だけど、三人が真剣に一生懸命選んでくれたモノを、無下に扱うことができるわけもなく。さらに満場一致の、さっそく着てほしいという願いを断り切れなかったっていうのもある。 ただ、やはり歩きづらい。 それでも本来、ロリィタ服はスカート部分をふんわりと仕上げるために、パニエというものを履き、その下にドロワーズというものを着るらしいから、今の状態はマシな方なのだろう。 この辺の思考を抱いてるあたり、なんだかいい具合に二人にロリィタ調教をされた気がしてならない。 「タロちゃん、シスターやってるの?」 「シスターっていう程のモノじゃないよ。本場の修道女さんが、傍に付きながら告解を聞くだけなんだ」 ゆらちーやシズクちゃんが俺に質問攻めをする中、姉は神妙な面持ちで教会の外観を観察していた。 「この構造......みんなはどこかで見覚えがないか?」 顎に指をあて、何か考え込むような仕草をしながら、俺達にそう質問をふってきた。 「んん、あたしはあまり宗教とかには詳しくなくて」 「よく見かける一般的な教会のデザインかと思います」 ゆらちーとシズちゃんは互いに正反対の返答をする。 にしか気付けない程度に眉をしかめた。 「ここは『虹色の女神』さまを信仰しているらしい」 「そうなのですか。あたし、そんな宗教知らなかったです」 「私は知ってたよー。確か、クラン・クランでも採用されてますよね? 実在している宗教団体もモチーフにしちゃうとか、すごいです」 「ふーん。それって大丈夫なの? けっこうおっきな宗教なの?」 ゆらちーの疑問に姉は、少し強めの口調で答える。 「わたしの記憶が正しければ、大規模な宗教団体の中で、このような宗派はなかった」 「え、そうなのですか? けっこう有名な宗教かと思ってましたー」 シズちゃんの放つ言葉に、姉の表情にわずかな陰りがさす。 姉の神妙な態度は少し気がかりだったが、俺達はさっそく四人でシスター・レアンに挨拶をした。 「......あら、お嬢ちゃん。一週間ぶりね」 母性を全開に出した、前と一切変わらない朗らかな笑みを携えて、シスターは俺達を出迎えてくれた。 「これも虹色の女神の思し召し。どうか、貴方達との出会いに、感謝の祈りを捧げさせてください」 例の、右手で胸の前に円を描き、両目を瞑ってシスター・レアンは祈った。 俺もこれから懺悔室に行く事になっていたので、一応はそれに 室で迷える子羊たちのお話を聞いてくれるのかしら?」 というのも、シスターの真似ごとみたいな事をしたとみんなに言ったら、ぜひ、私達にもやってほしいなどと、ゆらちーとシズちゃんの二人が言いだしたのでココに来るという流れになったのだ。 俺はみんなに待ってもらって、シスターの指示に従い修道服へと着替え、さっそく告解室にてみんなを待った。 一体、どんな話を聞かされるのやら。 お互いに顔が見えない構造になっているとはいえ、やっぱり緊張ものである。 だけど、この緊張は服を着替えると別のモノに変わって行った。神聖にして静かな教会の雰囲気が、初めてここを訪れたときの事を思い出させてくれる。あの時は、ウン告白の事や少女化に酷く悩み、明日をも知れない不安定な足取りだった。そんな俺をシスター・レアンのくれた言葉は救ってくれた。また、ここに来て自身の悩みを打ち明けた見知らぬ少年の存在もそうだった。彼は今日、きてくれるのだろうかと、チラリと期待が頭を上げる。 一週間前の経験が、これから女神さまの名のもとにみんなの話を聞くという立場にあるという気構えを備えさせてくれる。 室の椅子に腰を落ち着ける頃には、すっかり俺は心の中は真っ白になっていた。 「迷える子羊よ。虹色の女神の名のもとに私が どうやら、ゆらちーはしょっちゅうお兄さん、グレンくんと喧嘩をしているらしく、時にきつく当たりすぎてしまうことがあるらしい。 ゆらちーの話を聞き、俺も昔は姉とたまにだが、喧嘩をしていた事を思い出す。仲直りの時は、いつもどちらかがハッキリと謝っていた気がする。人間、素直に謝られると、こちらも歩み寄りたくなるという不思議。 「貴方のお兄さんを思う気持ちを、素直に言葉にすれば良いかと思います」 「で、でも......そんなのはしたくない、です」 苦労はしないか。 でも、ゆらちーは。錬金術をバカにした後、謝ってくれたじゃないか。 「貴方は自分が卑下したものに対し、謝罪ができる心の清らかな持ち主です。貴方の行いに私は大きな喜びを感じました。貴方が私にしてくれたように、お兄さんにも、極稀に気持ちが向いた時にでもしてみてはいかがでしょうか?」 「た、タロちゃん......あ、ありがと」 がんばってみる! とゆらちーは意気込み、お礼を言って懺悔室を出て行った。 どうやら、シズクちゃんは好きな人がいるらしく、そのヒトに片想いをしているようだった。相手は朴念仁で、人助けが趣味のような素晴らしい人格者だそうだ。常日頃からシズクちゃんに対して優しくしてくれる半面、それは数多くいる人のうちの一人に接するようなものと同等、と感じているようだ。 とすこし共通点がある。あーいうお人よしには、下手に遠慮するより、がっつり頼った方がいい。そして、奴が困ったら全身全霊を持って力になればいいだけなんだよな。 「その身を預けなさい」 「その身をかの御仁に捧げるのです」 「えっと、なにを......」 「深く信頼し、身を委ねるのです。そして、彼の庇護の下に浸かるのではなく、共にあなた達の庇護を形成していくのです」 「えっと、つまりー......甘えて、落とす? そして、二人の世界を作る?」 合ってるような、合ってないような......。 なにやら、ブツクサと呟くシズちゃんだったが、何かに納得したのか「長い付き合いのタロちゃんが言うんだから、間違いないね」と、よく分からない事を言い出し、一方的にお礼を言ってシズちゃんは懺悔室から立ち去っていった。 「最近、自分で見たものや記憶に自信がなくなるときがある」 どうやら姉は、やはり大学での建造物がいつの間にか変わっていた事に気がかりを覚えているらしい。友人であるトムとジェリーさんの話と、自分の記憶していたモノとの違いに戸惑いが隠せず、どうしても納得できないようだ。 「貴方には家族がいます」 家族にすら幼女化を秘密にしてた、俺が言う。 だけど、姉はこんな俺を受け入れてくれ、今日も親身になって幼女化に対応できるようにと、色々工面してくれている。 だから、もし姉が悩み、苦しむのであれば。家族である、この 「それをお前が言うのか」 苦笑気味な姉の声が響く。 「わたしもつい先日、大事な家族からそれを学びましたので」 俺の言葉に、姉はしばらく黙りこみ。 「言うようになったな、弟殿」 晴れやかな声が、懺悔室にこだました。 一通り、みんなの話を聞き終わった俺は礼拝堂へと出向いた。 そこでは姉とシズちゃんの二人が待ってくれていた。 「あれ? ゆらちーは?」 「ゆらちーは先に帰っちゃったよー」 俺の疑問にシズちゃんが、曖昧な表情で答える。 え、なんで? まさか俺の告解の返答が気に入らなくて!? 「なんかねー、ゆらちーのお兄さんがここの教会にいてさ。それを発見したゆらちーがすごい剣幕でさぁ。とにかく帰らせるために、一緒に引きずって行ったみたい」 グレンくんがここに来たのか。 「へぇ、そうなんだ。グレンくんもここの教会に来たりするんだ」 なんとなく思ったままの事を口にすると、シズちゃんはハハハッと苦笑いを浮かべた。 なぜかわからないけど、グレン君にドン引きしているようだった。 「その様子だと、ゆらちーの懸念は当たったみたいね」 よくわからないけど、とにかくこうして俺達の買い物は終わった。 よくよく思えば、これは人生初の女子と休日を過ごした日だった。同年代の女子二人と買い物を一緒にしたり教会に行ったりと、姉の同伴とは言え、彼女いない歴=年齢の俺からしたら、すごい快挙だったように思える。 そして後日。 クラン・クランにインしている俺に、ゆらちーからフレンドチャットが飛んできた。 『タロちゃんって、うちのバカ兄と友達だったりする?』 『ん? グレン君と? フレンドじゃないよ』 『やっぱり......あのバカ兄がタロちゃんと友達だなんてほざいてて......うちのストーカーバカ兄がごめんね......私が絶対なんとかするから!』 などと、妙に気合いの入ったフレンドチャットがきたのは、また別の話だ。

62 62 Stories Lolita And Sister Star "Taro, do you know him? To my sister's question, I nod affirmatively. And I'll turn to the two of you... "Eh... sounds like your friend at Clan Clan" Apart from me, who wandered into a sudden encount, Shizuku and Yuki-chan were under tension. "He said he was behind you." "Wow! Awesome beauty! I wonder if you're a guardian! "But I'm kind of too young for a guardian." "I guess it's your sister! But Taro is a foreigner..." "Hmm? But what is it? I think I've seen it somewhere." "Hey! Something looks familiar somewhere! Phew. As much as I keep being flushed at their pace like that, I'm not sweet after the white experience. Recover from a flash of surprise and quickly hold onto the main points to ask. "Right! Nice to meet you!" "Off I met him and he said, is Yu or Koo with you? I definitely need to hear this. If we're together, we need to disperse immediately... "Uh, he said he wouldn't do it with those guys! I've done it many times with Siz! "I still don't know if I can figure it out..." Shizu, who denies it openly, feels like a gono somewhere. Like, "You really want to be with them, don't you? Oh, in the case of Shiz, it's just him." "Oh, stop it! I'm not sure what it is, but it's exciting if we have to do it together. "... you're telling me? My sister quickly asked me if I had told the two people in front of me the fact that I now look like such an exotic silver-haired girl, but I am a boy high school student. "Not yet (...), only to my sister" "Oh well... am I new here" Confirming the presence of a cumming out, the sister stares at Shiguryuki and Shizuku beside her as she looks at her hair unconstitutionally and firmly. Actually, this can also be a habit when my sister is in a good mood, but I don't see why she felt better in the current exchange. "Ladies, my name is Makoto." Niccoli and a topical smile, my sister spoke to both of them. "Taro and I are related. Sounds like Taro's friend. Thanks for playing with this girl all the time." "Yes, eh. I always get help from Taro." "Is that it? At first, you were ruining Taro's life." "Come on, shizz! Don't say that now! "Heh heh, it's in return for earlier -" Seeing the two teasing each other, I kind of thought these two were really close. There is a flow. For example, fresh water flowing through the river. The small fish that inhabit the river do not defy the flow of water, but instead use it to swim and live on the stream. It will be obvious that that is normal and that it is an efficient way of consuming energy in living. So let me dare you. It was only natural that Shiz had to get into the flow of surrounding the table with me, my sister and three women face to face and welcoming them while eating ice cream. "Talo is still in elementary school! "Uh, I don't know." I'm in high school, though. Small, medium and high schools are the same students, and there shouldn't be that much difference within a big framework. I don't think so! "Is it about third grade? "Just a little bit up there." I'm a freshman in high school. "Taro's in fourth grade." "The Koos used to treat me like I was a classmate, so I said they were a little weird." Yuruchi eats pacli and peach banana mix flavored ice cream and throws a story that makes me excited. "I mean, Taro's in front of me right now, so I don't have to check." "You said Yu and" Talo and I have been best friends for a long time. " This is how I gave the two couscous and I laughed at each other an unusual answer. Then, gradually, the focus of the conversation shifted from me to my sister. "So Makoto is just like Taro's sister! "You're not wrong." "So then, uh, did you two come shopping today? "Right." My sister is responding cool to the two question attacks while throwing a little ice cream into her mouth. When I say, I taste admirable strawberry cheesecake. "Did you come to see Taro's clothes! "There is, too." "Wow! If we're not bothering you too, go pick out Taro's clothes." "I want to be with you! "Buuuuuuuuuuu!? I was surprised that Yuruchi came on board with all his might at Shiz's suggestion, and he put some of the ice cream out of his mouth that would or would. My sister sweeps it off quickly with her squeeze, and plushes her mouth with the handkerchief she was bringing. Or overprotective! And while I hang on inside, I can't complain about these two before, I'll just keep saying thank you. My sister looked at me strangely funny and turned to Shiz. "Sure, I'd love to" The two, with the concurrence of their just sisters, held each other's hands so as to manifest their joy all over their bodies, making noise with the worker. I want you to give me a break...... "Talo, you think you look great in any outfit! "Right. I was thinking of buying something simple and cute today." By the time I finished eating the second ice cream, orange sour flavor, the girls' interest had focused on the outfit they would put on me. I wondered how I could keep talking about women all the time, indulging in ice cream at my pace with admiration but close to heartless. "But, lady" Finally, when I stretched my spoon over the tight Uji Matcha milk flavour. A hell of a word popped out of Yuki-chan's mouth. "Again, this is a delicacy for Taro! "Lolita, I think you'd like your clothes -" I don't think of the two statements, I listen back. "Lolita clothes!? When she heard me scream, Yuri looked at me for some reason. And Siz puts her index finger on her lips so she can panic a little, too, and poses as Shee. Whoa, was that annoying to the customers around... but I don't think I'm the only one who's had anything to do with it this time. In the first year of high school for boys, Hentai dressed in lolita should be so rare. Normal is the best. Let's be normal. "Talo...... do you have a minute? "Can I educate Sukoshi Taro? Yuri-chan's face caught me complaining in my heart about all my wishes, and Shizu-chan is giving my sister some kind of permission. I just get a little carried away because the temper coming from the two of us was a little, unspeakable weight. He glanced at his sister, begging her for help, but her sister just smiled softly, nodding to Shiz for eagle fried. "Bye, Taro. Listen to us very carefully! "Yes, sir. If you don't listen, the ghost will come." The ghost never felt like two people approaching me. Lori (...) ta, not Lolita. They have to be. Something tells me that when pronounced or labeled Lolita, there is an image that contains excessive sexual preferences. Said (Yi) Kuyuyuchi. Glenn, are you Loricon? "Lolita is fashion. Distinction is important." Says (Yi) Ku, Shiz. Blah, there are rarely boys in high school who can see the difference between Lolita and Lolita, and I think both are good. Oh, my God, there's no way I can make such a rude genuine statement before the two of us speak seriously. All I did was snort a bunch of times. "Sometimes it's even more dangerous when Taro says," "Talo, you're so cute - the boys will see you with weird eyes." The two of them looked around at my whole body and cut that twisted gaze a few moments later. "And even Lolita, there are so many kinds! "It's going to be the spindle. Wow, Clarori, Goslori, Sweet Lori, Wataru Lori, I wonder." "There's black lollies and white lollies." "Huaroli's great, too." Lori Lori...... "Because Taro is the owner of all Lori attributes! I envy you!" I wonder what all Lori attributes are...... I'm not too happy to be certified as an attribute that conveys a hint of invincibility about Lori. "Whatever you wear looks good on me. I'll make Taro's Lolita clothes next time." "Yeah, well, Siz sews his own Lolita clothes and stuff! "Not yet, I can't make it as good as I thought." "Lolita clothes are so expensive..." "It's critical to buy one for your old balls." "So I'm knitting little items and lace parts while Siz tells me too" "Why don't you come with me, Taro? "Eh! That's nice! I don't know, Taro! ... I would like to decline with all due respect. Or do these two wear Rory, Lolita clothes? I'm very intrigued by the two of them, but when I wear them myself, the story changes. "Hmm, sewing on Taro? And Lolita...... might be nice" A sister with hands on her jaw, subtly nibbling and distorting her mouth. Why is my sister worried about Nori? "Hey, you understand! "That's Taro's sister." Oh, hey, that's a joke, right? To be honest, whatever clothes I was wearing were not unnatural. If it was normal, I wouldn't mind any of it. "But Lolita's not for sale at a regular mall, is she?" "Hmmm... I often go to a bivre in Yokohama or something" Shiz is a Kanagawa prefectural citizen, Yuri mutters with a slightly bad-ass look. Besides, Siz, but today, for that matter, this place is going to be a mess, right? Never mind - we were having a mysterious conversation. "If it's around here, it's a little far, but Harajuku or Shinjuku or something! Yuruchi, blushing at Siz's words, seems somewhat energized and punches his hands together to proclaim the name of the metropolitan city. "... the mall here, Akuo-zu Fam, was in there, wasn't it? It was my sister who retained those two predisposed momentum. When my sister uttered some brand name, the two began to convince themselves, uh, oh. "Is it AO Seeds! Sure, it's not Lolita's clothes over there." "You have a design that smells a little close! Yes, normal was the best. Why did Itsuchi and Sizuku and her three sisters go to hell dressed like a doll? "I knew Taro would look great on anything! Ah, I regret it! But it's cute, already! Yes, the next one! With a rough nose, Yuruchi handed Shizuku some honwali Harajuku-based clothing based on black and red. It's commonly called gossip clothing. "Hih! Goslori!?" "No, Taro." Chicchi-chicchicchicchicchicchicchicchicchicchicchicchi waves his finger. "Goslori...... Gothic Lolita does have a lot of black lineage though! "Some cool designs have a cool vibe." "It feels glossy and dark! And praise me! "It creates mysterious air." "If I say one way or the other, it's the Claroli lineage." "Classical Lolita... It's a little sweet about the fashion style of a first-class product designed for a pure and intelligent lady. Frills and laces are fantastic clothes that are understated and allow you to enjoy the sophistication and sophistication of the lady." Wow. I was a little scared of Siz talking fast. Or these two. Rory...... Lolita you really like your clothes...... "But little devilish aura taro looks good too! "I'd like to try on some sweet lollies with lots of girl ingredients." "Anyway! I'm sure the dark system shows Taro's bright silver hair." Grab that from behind me (...) and that's what I've seen rarely in recent years. My upbeat sister says, 'Yeah, this kind of system might be good too. I'm going to wear this next time,' he decided on his own and fastened the curtains in the fitting room. "Taro, take it off. I can't get rid of the clothes either, but this one's fine." My sister seriously indulges in Yuki-choice's clothes with the perseverance that she is in the fitting room with me. In response to my brother's legitimate plea, my sister snorts gently to make a fool of herself. "I guess you're not used to that body. These clothes... even the clothes we wear are delicate. If you wear them incorrectly or take them off roughly, they're damaged." That's what I say, my sister who starts to put her hands on the clothes I'm wearing with a familiar hand and help me take them off. Well, sure, there are a lot of hard to wear, hard to take off clothes like the one with the buttons on the back, the type that ties the hips with strings. I wanted you to realize that it was the extreme of shame to expose your underwear in front of your sister. "Huff......" I doubt seeing my sister staring at my T-shirt & trunks with a loose grin. Watch this reaction and see why you seem so happy! "Heh. This is the church Taro goes to." "I've been there since last week." It's Thursday, which means when I told my sister that I was going to go to the church where Michelle was going to kick ass, we were all just going to go. Claroli...... Classical Lolita With a clothes-like fit. Eventually, it turned out to be a refreshingly designed garment, featuring a blue jumper skirt and white blouse. Honestly, I wasn't half ashamed of walking around all of a sudden in my skirt or anything. But there's no way the three of them can handle the stuff that they picked out seriously hard, without going under. Even more unanimous, he said he couldn't stop wanting me to wear it just now. It's just still hard to walk. Still, originally, Lolita clothes wear something called pannier and underneath it they wear something called Drawers in order to finish the skirt part fluffy, so I guess she's in better shape now. Around having thoughts around here, I don't feel like the two of you have been lolita tutoring me in some good way. "Talo, are you doing Sister? "It's not as much of a thing as a Sister. A real nun listens to her confession while she's beside her." My sister was observing the exterior of the church with a mysterious face as Yuichi and Shizuku attacked me with questions. "This structure...... don't we all recognize each other somewhere? He put his finger on his chin and asked us that question while he tried to think of something. "Well, I'm not really familiar with religion or anything." "I think it's a common church design you see a lot" Yuruchi and Shiz respond the opposite of each other. My sister frowned at both of them to the extent that she only noticed my brother. "They believe in the Rainbow Goddess." "Really? I didn't know that religion." "I knew. Yo. Sure, even Clan Clan is hiring, right? It's amazing how real religious groups can be inspired." "Hmm. Is that okay? Is this a fucking religion? My sister answers Yuichi's question in a slightly stronger tone. "If my memory were correct, there would have been no such sect among the large religious communities" "Oh, really? I thought it was a famous religion." There is a slight shade in the look on my sister's face at the words that Siz releases. My sister's strange attitude was a little distracting, but we just greeted Sister Lean with the four of us. "... oh, my lady. It's been a week." Sister greeted us with a raunchy grin that made our motherhood fully open and unchanged from before. "This is also the thought of a rainbow goddess. Please, let me say a prayer of gratitude for meeting you." example, circled in front of his chest with his right hand, meditating on both eyes, Sister Lean prayed. I was supposed to go to the penance room, too, so I'll say a prayer to the goddess. "Okay, lady. Will you still listen to the lost lambs in the penance room today? Because when I told everyone that I did something like imitate Sister, I would love for us to do it too, and Yuki-chan and Siz said, "Come here." I asked everyone to wait, followed Sister's instructions and changed into monastic clothes, and I just waited for everyone in the confession room. What the hell are they talking about? Though the structure is faceless to each other, it is still a nervous thing. But this tension turned into something else when I changed my clothes and went. The atmosphere of a consecrated and quiet church reminds me of the first time I visited here. At that time, I was terribly worried about Un confession and girlization, and it was a precarious step forward that I could not even know tomorrow. The words that Sister Lean gave me saved me. The same was true also of the presence of a strange boy who came here to shed light on his own problems. Chills and expectations raise his head today wondering if he will come. The experience of a week ago prepares me for the feeling that I am in a position to listen to everyone in the name of the Goddess from now on. By the time I settled into the chair in the confession room, I was completely white in my heart. "Lost Lamb. In the name of the Rainbow Goddess, I am here to hear your confession." Apparently, Yuri is fighting with his brother, Glenn, all the time, and sometimes he gets too tough to hit. Listen to Yuichi, I used to have occasional fights with my sister, but I remember you fighting. When we made up, I always felt like one of us apologized clearly. Humans, the wonder that when you honestly apologize, you want to walk this one over too. "I think I should be honest with you about how I feel about your brother" "So, but... I don't want to." Don't you have a hard time? But Yuri is. You apologized to me after you fooled around with alchemy. "You are a sober bearer of hearts who can apologize for your inferiority. I had great pleasure in what you did. Why don't you do it to your brother, as you have done to me, even when you feel very rarely? "Ha, Taro...... Oh, thank you" I'll try my best! and Yuri-chi left the penance room with intent, thanking him. Apparently, Shizuku had someone he liked, and he had one thought for that human being. The other guy is Park Min-Jen, and he says that helping people is a great personage like a hobby. I seem to feel that the half side that makes me gentle with Sizuk from day to day, that's equivalent to dealing with one of the many people. Somehow, Shizuku's thinkers have a lot in common with Yuki. Ah, for people like you, you should rely more on clinging than relying poorly. And if he's in trouble, you just have to help him with his whole body and spirit. Deposit yourself. "I dedicate myself to Kaneen." "Uh, what..." "I trust you deeply and I entrust myself. And instead of soaking under his asylum, we're going to form your asylum together." "Uh, I mean -... sweet, drop? And make a world for two? It's like it fits, it doesn't fit... Anyway, Shiz shrugged, but she was convinced of something. "Talo from a long relationship says, no doubt about it," she said. She thanked him unilaterally and Shiz walked out of the penance room. "Recently, there are times when I feel less confident about what I have seen or remembered" Apparently, my sister still remembers how the buildings at the university have changed at some point. I can't hide the confusion between the stories of my friends, Tom and Jerry, and the things I remember, and I can't seem to convince myself. "You have family." Even kept infantilisation a secret from my family, I say. But my sister accepts me like this, and she's working on a lot of things so that I can personally cope with her infantilisation today. So if my sister is troubled and suffers. I will tell you in the dark that this brother (I), my family, will be able to help. "Is that what you say?" The voice of my grinning sister sounds. "I also learned it the other day from an important family." My sister kept her mouth shut for a while. "You're starting to say, my brother." A clear voice stuck to the penance room. As soon as I finished listening to everyone, I headed out to the chapel. There, my sister and Siz were waiting for me. "Is that it? What about Yuri? "Yuri left first." Siz answers my question with an ambiguous look. Oh, why? You don't like my confession response!? "I don't know, Yuri's brother was in the church here. I discovered that. Yuri is amazing. On the sword screen. Come on. Anyway, I think we dragged him away together to make him go home." Did Glenn come here? "Heh, yeah. Glenn's coming to church." Siz laughed hahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahaha I don't know why, but Glenn seemed to be pulling a dong on you. "Looks like Yuri's concerns have been met." I don't know, but this is how our shopping ended anyway. On second thought, this was the day I had my first holiday with a girl in my life. Having two girls my age shopping with me or going to church, not to say accompanying my sister, from me with no history of her = age, seemed like an amazing feat. And later. A friend chat flew in from Yuri to me when I was in Clan Clan. "Talo, are you friends with our stupid brother? "Hmm? With you, Glenn? I'm not your friend." 'I knew it... I wish that stupid brother was friends with Taro... my stalker stupid brother sorry... because I would definitely do something about it! And so on, and a strangely temperamental friend chat is another story.

161話 石と植物だけが友達です 「声をかけたのはボクの方なのに、驚いたりしてごめんなさい」 大きなリュックを背に抱えた少年は、礼儀正しく非礼を詫びてくれた。 「い、いや......こちらこそ、なんだか驚かせてしまって申し訳ないです」 お互いにぺこりと頭を下げ、わずかな沈黙が両者に流れた。 「えと、ボクはジュンヤと言います」 「俺はタロです」 何故かよろしく、と嬉しそうに握手を求められたので、おずおずと俺はそれに応じた。 どうやらジュンヤ君は、『採取』という行為に目がないらしく、同じく採取に夢中になっていた俺を見かけて、ぜひ情報交換をしたいと思い声をかけてくれたらしい。 「情報交換も重要だけど、何より採取を 愛する 「うんうん! だってキミは、あんなにも感極まった様子で採取をしていたじゃないか。素材の考察とかについて呟いたり、喜びに打ち震え天を仰ぎみたり、不思議なカメラ? で素材を撮って資料として保存してるのかな? とにかく、これって『採取』に対する愛がないとできないでしょ?」 うぁ......見られていたのか。 なんだか、他人から錬金術に夢中になっていた自分の姿を、まざまざと説明されると恥ずかしいモノがある。 そしてジュンヤくん、キミは早口だな。 「ボクだって、集めます!」 彼は目をキラキラと輝かせ、興奮した様子で言い放つ。 まるで同好の士を発見した喜びを全身で表現するかのように、大袈裟な身ぶり手ぶりで、マシンガントークを続けてきたジュンヤ君。 いい響きだ。 「やっぱり採取はいいよね! ボクは特に鉱石や植物に興味があるんだ。いずれは に会えたら、嬉しくなってこうなってしまうんだろうな。というか採取をしてたのは、マイナーで人気のない錬金術スキルのためです、なんて言い辛くなってしまった。 「ええと、まぁ戦闘は得意な方ではないかな」 や学校の同級生なんかにくっついて、お世話になってる感じなんだけどね。こんなプレイスタイルだと、ダンジョン攻略とか敬遠されがちなんだ」 「その感じ、わかる」 クラン・クランを始めたばかりの頃、『百騎夜行』のゆらちーに、メインスキルが錬金術だと知られ、お荷物だから一緒にプレイするのを断わられた事を思い出す。今となっては錬金術の真価を認めてくれ、頼り頼られる そうジュンヤ君に向かって言ったものの、わずかにあった自分の劣等感に対して慰めと希望の言葉を吐く。 「そうだね。うちの副団長なんかは、こんなボクを評価してくれてたりもして嬉しいんだ。自分が極めようとしてるスキルを悪く言うのもアレだけど......『採取』スキルを評価してくれる 「その気持ちもわかる」 「うんうん! うわぁ、やっぱり嬉しいな! 採取仲間なんて今までいなかったから、こうやって話ができるだけでも楽しいよ!」 喜ぶ彼の姿を見て......。 どうしよう、ますます錬金術スキルですって言えない空気に......。 乾いた笑い声を俺が響かせると、ジュンヤ君はズイッと近寄ってきて何故かジッと見つめられた。 「その仮面でそんな笑い方されると、インパクトがあって怖いね! 最初はビックリしたけど、今はとても素敵な装備に見えるよ。こう、世界に散らばる宝を探し求める、死神さんって感じで最高にクールだ!」 おっと、ジュンヤ君もリッチー師匠が残してくれたこの 「採取は装備によって採取量が変化したりと奥が深いよね」 「それ、わかる」 先程、探求者シリーズ装備や ほほほう、まさかこの仮面の貴重性だけでなく、効果まで言い当てるとは。 ジュンヤ君はなかなかの慧眼の持ち主だ。 、モンスターや素材の詳しい情報がわかる装備だったりする。これは大切な装備で、俺にとっては思い入れのある一品なんだ」 「思い入れ......それ、ボクもわかるよ! 見て、ボクのこの鉱山師セットの装備を! 鉱物系の採取量を20%の確率で増やしてくれるって効果付きなんだけど、このセットをそろえるのに、すっごく苦労したんだ。でもさ、その分手に入れた時の嬉しさはおっきいし、愛着も湧くよね!」 』を手に入れるには時間もかかったし、たくさんのイベントを乗り越えた果てに、棚ぼた的な感じで手に入れたとはいえ、とても嬉しかったものだ。 「すごくわかるよ、ジュンヤ君!」 「わかるよ、タロ君!」 うん、いつのまにか互いの両手を握って、歓喜に打ち震えていた。 なんだろうね、この感じは。嬉し恥ずかしなので、俺は慌てて離す。 「というか、すごいよその装備は! クラン・クランは戦闘面で弱いと風当たり厳しいゲームだけど、やっぱり情報はすっごく大事だと思うんだよね。ボクも素材に関するデータや、モンスターの生態系にはすごく興味があって、それらを観察、考察、調べるのに手間は惜しまない主義なんだ。結果的に採取の効率を上げる事に繋がるし!」 錬金術は素材が命と言っても過言ではないわけで、その元となる素材やフィールド背景の成り立ちなど、あらゆる角度から情報収集するのはとても大事な要素だ。未知なるものを追い求める上で、必須事項と言っていい。 「もちろんだよ! タロ君!」 「嬉しいよ、ジュンヤ君!」 ふへへ。 なんだか使うスキルは違えど、ここまで共感してくれる またもや俺はジュンヤ君と両手を繋ぎ合っていた。 それに気付き、今度は彼の方がコホンと咳払いをして手を離した。 「この『七色蛍の樹形地』周辺の歴史、NPC達が噂する内容、素材やモンスターから取れる情報をまとめると、もっと 貴重な鉱物 「それは非常に興味深い......」 「もちろん、タロ君には教えるよ!」 ニコッと人懐っこい笑みを浮かべ、快く無償で貴重な情報を提供してくれるジュンヤ君に、俺も感謝の笑みを返す。 越しだから俺の表情すら見えないと気付き、ちゃんと言葉にしておかないと。 「ありがとう、ジュンヤ君!」 「別にお礼なんていいのに。ボクは......石と植物だけが本当の友達みたいな、 がいなかったら......ぼっちに近い学校生活になってただろう。 親友二人がいても、性転化した時点で引き籠りまっしぐらだったし。

163 161 Stories, Stones And Plants Are The Only Friends. "I'm sorry to surprise you, though I'm the one who spoke up" The boy with the big backpack apologized politely and disrespectfully. "Yes, no... I'm sorry to surprise you this way" We bowed our heads to each other, and a slight silence flowed to both. Hotaru drifted, and Trent and I stared at each other. "Uh, I say Junya" "I'm Taro." For some reason, she asked me to shake her hand with pleasure, so she and I responded accordingly. Apparently, Junya, you have no eyes for the act of 'collecting', and she saw me obsessed with collecting as well, and she called out to me wanting to exchange information. "Exchange of information is also important, but most importantly, I wanted to get along with a mercenary (player) who loves to collect." "Oh, love? "Yeah, yeah! 'Cause you were doing the sampling like you were so impressed. Whimpering about material considerations, trembling with joy, looking up to heaven, strange cameras? So you're taking material and saving it as material? Anyway, you can't do this without love for' harvesting ', can you? Ugh... were they watching? Somehow, there's something embarrassing about how I was obsessed with alchemy by others when they described me as different. And Junya-kun, you're a fast talker. "Even I collect! He makes his eyes sparkle and says it off in an excited way. As if expressing the joy of discovering a homosexual all over your body, Junya, who has continued to talk about machine guns with a great deal of wearing hands. Sounds good. "I knew collecting was good! I'm particularly interested in ores and plants. I wish I could do insect collection or something like reality (over there), I don't know! If I could meet a mercenary (player) who puts his back in alchemy, I'd be happy to see this happen. I mean, I was picking because of my minor and unpopular alchemy skills, which made it hard to say. "Uh, well, I guess you're good at fighting" "I knew it would happen, right? I usually stick with mercenaries (players) from the same mercenary regiment (clan) and classmates from school, and it feels like I'm taking care of them. Such a style of play is named after a dungeon offense or distraction." "It feels, I know" When I was just starting Clan Clan, I remember Yuki from The Hundred Rides Night Trip being told that her main skill was alchemy and that she refused to play with me because it was her luggage. Admit the true value of alchemy now, and be a trusted companion (friend), but the mercenary regiment (clan), "Wu (Bu) batter (bi)," and the public's eyes on alchemy are painful. Yes, Junya. I said to you, but I vomit words of comfort and hope for my inferiority, which was slight. "Right. My deputy chief would appreciate it if he appreciated me like this. I'm also allergic to saying bad things about the skills I'm trying to be extremely skilled... I'm glad to hear that there aren't many mercenaries (players) who appreciate my 'picking' skills." "I know how that feels too" "Yeah, yeah! Wow, I'm glad to hear it! I've never had a sampling buddy before, so it's just fun to talk like this! Look at him happy...... I don't know what to do, it's more and more an alchemy skill in the air...... When I sounded the dry laugh, Junya, you came close and for some reason you were stared at. "When you laugh like that in that mask, you have an impact and you're scared! I was surprised at first, but now you look like a very nice piece of gear. Looking for treasures scattered all over the world like this, it feels like a reaper and it's the coolest! Whoa, Junya, have you noticed how good this mask (visor) Master Richie left you too! "Collection can vary deeply depending on the equipment." "I know that." Earlier, it was a timely topic for me to admire the effects of Explorer series equipment and masks (visors). Ho ho, I didn't expect you to mention the value of this mask as well as its effects. Junya, you are quite the bearer of wisdom. "Actually, this mask (visor) can be a piece of equipment that gives detailed information about monsters and materials. This is an important piece of equipment. It's a thoughtful dish for me." "Thoughtful... I know that, too! Look, I need this miner's set of gear! It has the effect of giving me a 20% chance to increase my mineral-based harvest, but I had a really hard time putting this set together. But for that matter, the joy of getting it is boring, and so is the attachment! It took me a long time to get this Visitor's Mask, and it was a great pleasure to get it over a lot of events, even though it felt like a shelf. "I know very well, Mr. Junya! "I get it, Mr. Tallo! Yeah, sometime we were holding each other's hands, shaking with joy. I wonder what this feels like. Happily embarrassed, I rush away. "Or the awesome approximate gear! Clan Clan is a tough game when it comes to weakness in battle, but I still think information is so important. I'm also very interested in data about materials and monster ecosystems, and it's a hassle-free doctrine to observe, reflect on, and examine them. As a result, it will increase the efficiency of the collection! Alchemy is not an exaggeration to say that a material is life, and it is a very important element to gather information from all angles, such as the material on which it is based and the composition of the field background. You can say it's a must in pursuing the unknown. "Of course you are! Taro!" "Glad to hear it, Mr. Junya! Hehe. I am delighted because I have not met a mercenary (player) who empathizes with me so far because I have different skills to use. Once again, I was joining hands with you, Junya. I noticed that, and now he coughed up more with Cohon and let go of his hand. "Summarizing the history around this" seven-colored fluorescent tree-shaped land, "what the NPCs rumor, and the information they can take from materials and monsters, I assume we can discover more valuable minerals (...)" "Hmm. 'Cause I want you to wait. Did you discover any more precious minerals around here? "That's very interesting..." "Of course, Taro, I'll teach you! I also return a grin of gratitude to you, Junya, who brings a nicotine, people-friendly grin and provides you with pleasant, free and valuable information. Whoa, now that I'm over the mask (visor), I realize you can't even see my expression, and I need to put it in proper words. "Thank you, Mr. Junya! "I wish I didn't have to thank you. I... only stones and plants are like true friends, because they are Yin (in) Ca. I'm just glad you're interested in these stories, Mr. Tallo." When I said that... I would have lived close to me in school if I hadn't been here at night or Yuki. Even if I had two best friends, they were all pulling cages at the time of the sexual transformation.

345話 神血を継ぐ錬金術士 『神展開キターーーーーーー!』 『究極の美少女3人による配信! 伝説の幕開けやん』 『おれ、この時代に生きててよかった』 『クラン・クランやっててよかった』 『タロちゃんの趣味は!?』 『タロちゃんはどうしてそんなに強いの?』 『皇太子殿下とご結婚なさるおつもりですか!?』 『フレンドになれますか!?』 『彼氏はいますか!?』 『おい、小学生に何聞いてんのよ』 『いや、気になるだろー!?』 俺が配信に参加した途端、コメント数が物凄く多くなったようだ。 クララさんは目まぐるしく羅列するコメントを、素早く吟味してどれを拾うべきか秒で判断しようとしている。 ちなみに俺からはコメントは視れないので、その辺は全部クラルスにお任せ状態である。 「タロちゃん! ご趣味はありますか? だって!」 「あっ、えっと......」 趣味、趣味、趣味......!? えーっと、あー......。 「タロちゃんは『ショコリキサーショコラフレーズン』が好きだったよね?」 「ひぇっ!? ああああああれは、たしかに、そのっ」 言葉に詰まる俺に助け船を出してくれたのはルルスちゃんだったけど、男子としてそんな物が好きと言われるのはちょっと、なんというか複雑だし、他の人達にも見られてるわけで。 『ショコリキサーショコラフレーズンってなんだ?』 『高級チョコレート店のゴディヴァで売ってるドリンクじゃね?』 『女子だな』 『まごうことなき女子だな』 『というかタロちゃんの好みを知ってるルルスちゃんって、一緒に飲みに行ってるってことじゃないか!?』 『あの2人がフラペチーノをすすりながら談笑をしている......』 『なんと微笑ましいひと時......』 『ルルスちゃんがさりげなく仲良しアピールして、クララちゃんを牽制している姿がいじましいぞ』 『謎に包まれていた【白銀の天使】が、自分の好みを暴露されて恥ずかしがっている姿も神だぞ』 どんなコメントが繰り広げられているかは謎だけど、雰囲気を読むかぎり早めに答えた方がよいのは確かだ。しかし、とっさにされた質問に返答するのがここまで難しいとは夢にも思わなかった。 なぜなから、不特定多数が視聴している状況下で、どこまで自分のことを語っても問題ないかと思考する必要がある。しかも俺は『クラルス』の友達枠で出演しているわけで、『クラルス』の印象を損なわない答えを出さなくちゃいけない......! 「ふふふ、どうやらタロちゃんは恥ずかしがっている様子! じゃあここで、タロちゃんの趣味がどんなものか、当てていこー! どんどん投票を受け付けるよー!」 「手編み、お菓子作り、あっ、一番多いのは語学のお勉強だって。それにペット屋さんめぐりに、服屋さんめぐり、ウィンドゥショッピングかな?」 「あれれ? アニメや漫画って意見もちらほらあるねー」 その場を繋げてくれるクラルスの2人に感謝しつつ、俺はその答えを口にする。 「えっと、クラン・クランが1番の趣味です。中でも錬金術が大好きです」 嘘偽りのない答えに、果たして視聴者のみんなの反応は―― 『それもそうかwwww あんだけ強いもんなww』 『え、白銀の天使もクラン・クランの広告?』 『いや、心からこのゲームを楽しんでるってことだろ』 『まてまて、エアプじゃないのか? 錬金術って屈指のザコスキルだぞ』 『おまえ、さっきの彼女の戦いを見てないのかよ』 『でも錬金術ってよ......』 クラルスの顔色を窺えば、ちょっと微妙な空気になってる? 「えーっと、本当にクラン・クランが好きなのかな? って疑問の声が上がってるというか、ほら、錬金術ってちょっと弱めのスキルだから?」 スタイルや好みは人それぞれだし、タロちゃんが気にすることはないよね」 クララさんの台詞とルルスちゃんのフォローを聞き、俺の中で火が付いた。 「錬金術の素晴らしさを、この俺が証明してみせよう!」 俺は試しにスキル【合成獣の羅針盤】を発動してみる。 すると例のごとく、俺の背後には巨大な羅針盤が出現。 うんうん、ビジュアル的に地味すぎず派手過ぎず、配信としては良いデモンストレーションになるはずだ。 輝くノーツが正面から飛来するのに合わせて、自らの四肢を懸命に動かす。羅針盤の指針は俺の運動に合わせて稼働し、背後の羅針盤へぶつかろうとするノーツが指針に触れれば煌めきは一際増す。 「んっ、くっ、左下っ、えっと、右っ!」 いつもの俺であればこれぐらいのダンスはきっと余裕であったはず。 しかし、どうにも視線やらプレッシャーが気になってしまい、思うように集中ができない。 特に『クラルス』の護衛 それに錬金術をお披露目するにしても、もっと簡単でわかりやすいものにすれば良かったのでは? とか、ダンスと歌のプロの前で素人の俺がダンスするとか......滑稽でしかないのでは......。 なんてマイナス思考ばかりが頭をよぎり、集中もそぞろのまま魔物を召還できるアイテム生成に失敗してしまった。 周囲は何が起きたのか全く理解できてないだろう。 ただただ、俺が急に踊りだした。そしてキラキラと光るノーツが立て続けに発生して、何も起こらずに終わったように見えたはず。 どう収集をつけていいかわからず、混乱しそうになるの必死に堪えて白状する。 「あっ、えっと......今のは失敗しましたが、こっちのを、見てください!」 顔が熱くなるのを感じつつも、俺はアイテムストレージから『 「錬金術を極めれば、こんなポーションも作れちゃうのです!」 正直、ごまかし恥ずかしの連続で泣きそうになる。 それでもぷらぷらとポーションを揺らしては、無理やりに錬金術アピールをする。 「レ、レシピは秘密です。みなさんで、ぜひ研究してみてください!」 もう死にたい。 どこかに閉じ込もりたい気持ちでいっぱいになり、俺はクラルスの2人に『ごめんね』と目だけで合図を送る。 『え、なに、あのかわよなダンス』 『ふつうにかわいすぎて死ねる』 『失敗したのか......?』 『恥ずかしがってる顔が刺さりすぎてえぐい』 『本物だ......』 『あんなアビリティが錬金術にあるのな』 『錬金術スキルって物凄いレベルが上がりづらいんだよな......』 『それで召喚スキルも習得してるとしたら、尋常じゃないほどの努力をしてるんじゃないのか?』 『神』 『あのポーションって、一瞬でHP回復する高級ポーションだよね』 『天使ちゃんが作ってたのかよ!?』 ふんふん、となぜか満足気に頷くクララさんを見て、俺はほっと胸をなでおろす。 どうやら錬金術のアピールには失敗気味だったけど、配信的にはありなハプニングだったのかもしれない。これも生配信の醍醐味ってやつかな? 『白銀の天使はアトリエ的なのは出さないのか?』 『そうだよ、自分の店は開かないの?』 『あったら毎日通うわ』 『全部のアイテムを買い占めるわ!』 俺からは一切見えないコメントだけど、ルルスちゃんが笑顔を浮かべたので、結果オーライ? 「ねね、タロちゃんのお店は出さないのか、だって」 「んー、お店って出すのにお金がかかるのだっけ?」 クラルスの問いに俺はジョージからかいつまんだ知識を元に答える。 】でタロちゃんの代理さんを優勝させられたら、出店できるかもね?」 「あ、みんなには伝えておくけど、クラルスの私たちが優勝してもタロちゃんに賞金を渡すことになっててね? 配信を一緒にしてくれるお礼にって約束なの」 ものすごく正直に俺たちの黒い取引きを暴露する2人に驚愕するが、これが彼女たちなりの視聴者への向き合い方、誠意なのだと理解した。 そうとなれば、ここは俺も誠意を込めて告白する他ないだろう。 「お金、ほしいです! ごめんなさい!」 深く、深く、頭を下げる。 だって、アイドルであるクラルスのイメージが下がったりしちゃうかもしれないから。 『いくらでもあげたい』 『たのむぞ護衛たちいいいいい』 『俺らの代わりに! なんとしてもクラルスたちを、タロちゃんを優勝させてやってくれええええ!』 『なるほど、そういうことか。白銀の天使のアトリエが開ければ、きっと多くの 『クラン・クランの攻略も進むな!』 「えーっとね、私たちは視聴者数稼ぎのために、タロちゃんを利用してるからね!」 「そうだよ。だから賞金の譲渡は、せめてものお礼ってわけです」 「タロちゃんが登場してから、みんなも楽しそうにしてくれてるから、やっぱり誘ってよかったね」 「みなさん、いつも配信を見てくれてありがとうございます」 「それじゃあ! 今日の配信はこの辺で終わりだよー! タロちゃんがどんな子かもわかったみたいだし!」 「いきなり決まったお話だから、ね?」 タロちゃんも一生懸命がんばってるから疲れちゃったかもだよ、と案に視聴者にあどけない仕草でお願いするルルスちゃん、神。 「それじゃあ、みんな次回の配信も楽しみにしててね」 「タロちゃんともまた一緒に配信するかもだから、ね?」 「あっ、えっと、よろしくお願いします!」 そうして配信が終ったあとは、俺たち3人は一息ついた。 やっぱりクラルスの2人も配信は非常に体力のいる分野らしい。 2人が礼儀正しく頭を下げるものだから、俺もしっかりとぺこりとお辞儀をする。 「こちらこそ色々と上手にフォローしてくれたり、本当にありがとう!」 初めての体験ばかりで未だにドキドキしているけれど、ちょっと楽しかったという思いもある。 こう、なんというかみんなと何かを共有して盛り上がる感覚というか、どうにも言葉にし辛い熱量を肌で感じれたのが......嬉しかったかなって。 「で、感想は?」 「タロちゃんは楽しかったかな?」 2人の問いに俺は笑顔で頷く。 「失敗しちゃったかと思ったけど、2人のおかげでとっても楽しかったよ」 「ふふ、それならよかったー!」 そう言ってクララさんが心底嬉しそうに俺の首元に腕を回しては抱き着いてきた。 「あっ、ちょっとララ姉! タロちゃんにひっつきすぎだよ」 「ルルも一緒に来たら?」 驚愕しっぱなしの俺にクラルス姉妹は左右から、やわらかい感触でサンドイッチ天国をかましてくる。 「ふふふ。これだけ近ければ、誰にも聞かれないね、タロちゃん」 「ゲームが現実化するってお話、聞かせて?」 ああ、とそこで納得すれば、俺はすぐに頭を切り替え......られません。 いや、くすぐったいし、いい匂いするし......。 それでもポツリポツリと様々な事情を説明する。 今、この都市のせいで車の轢き逃げ事件が多発していたことや、どうして【 夢と絶望が 「タロちゃんのおかげで、一応は轢き逃げ事件の横行は止まったのかな?」 「なんだか、すごい話になってるね」 改めてクラルスの2人は俺を驚嘆の眼差しで見つめてくる。 「こんなに小さな子が......世界の命運のために奮闘してるとか、お姉さん感動しちゃったよ」 「だけど......なんていうか、危ないよね」 しばらくの間、2人はこの事実を噛みしめるように無言を貫いた。 自分たちが楽しんでやっているゲームが、実は現実に干渉していると聞けば誰もが思考停止するだろう。そうして、その驚きから先に脱却したのは姉のクララさんだ。 「これから何が起こるかわからないなら。私たちも準備をしておかないとだよね」 お姉さんの言葉が妹のルルスちゃんに届けば、彼女もまたこの事実に向き合おうとする。 「そうだね。何が起きても......大丈夫なように、今するべきこと。まずはお互いの手札の見せあいかな?」 「まずはお互いのステータスから確認しよっか、タロちゃん」 「もちろんここでの開示情報は、配信等では秘密にしようね」 2人に促されて、俺は自身のステータスを確認する。 あ。 そういえばミシェルと『魔神契約ソロモン宮』とかいう謎の高レベルダンジョンに潜ったとき、Lvが2も上がってたのに、ステータスにポイントを振り分けるのをすっかり忘れてた! 何に振ろうかな? 【HP 151】 【MP140 (装備による補正+150)→290】 【力10】 【防御2 (装備による補正+30)→32】 【素早さ360】 【知力705】 神血90 神意50】 スキルポイント37 【神血 90】 【神意 50】 んんん? これは......一体、なんだ!?

349 Episode 345 Alchemist Inheriting The Blood Of God God unfolds KITERHHHHHHHH! Delivered by 3 Ultimate Beautiful Girls! Legendary Beginning Yan " "I'm glad to be alive in this age." I'm glad I did it, Clan Clan. What is Taro's hobby!? Why is Taro so strong? Are you going to marry the Crown Prince!? Can I be friends!? Do you have a boyfriend!? "Hey, what are you asking elementary school students?" No, don't you care!? As soon as I joined the broadcast, there were so many comments. Clara tries to quickly review a quick list of comments and decide in seconds which one to pick up. Incidentally, I can't see the comments, so I leave everything to Krulus. "Taro, do you have a hobby?" "Ah, uh...." Hobbies, hobbies, hobbies...!? Uh, uh... "Taro liked Chocolate Xerox, didn't he?" "Hyah!? Ahhhhhhh, that's right, that's right!" It was Ruth who sent me a rescue ship that was stuck in words, but it was a bit complicated for me to be told that I liked it as a boy, and others saw it. What's a chocolate mixer chocolate phrase? It's a drink sold in Godiva at a fine chocolate shop, isn't it? You're a girl. You're a girl without a problem. Or is it that Ruth, who knows Taro's preferences, is going for a drink with him!? "Those two are laughing while rubbing flapeccino...." "What a smiling moment..." Ruthie's insignificant appeal for friendship makes her look like she's controlling Clara. The mysterious [Silver Angel] reveals his preference and is shy of God. It's a mystery what kind of comments are being made, but I'm sure you should answer as soon as you can read the atmosphere.However, I never dreamed it would be so difficult to answer an abandoned question. Because of this, we need to think about how far we can talk about ourselves in a situation where an unspecified number of people are watching.Besides, I'm starring as a friend of Kralus, so I have to give an answer that doesn't damage the impression of Kralus...! "Fufufu, it looks like Taro is shy!Now let's guess what Taro's hobby is!I'll keep accepting votes! " "Hand-knitting, confectionery making, ah, the most common is language study.Besides, I wonder if it's a pet shop, a clothes shop, or a windows shopping? " Ain't that right? There's a lot of opinions about animations and cartoons. While thanking the two of Krulus for connecting me there, I said the answer. "Well, clan clan is my first hobby.I love alchemy. " The audience's reaction to answers that are true and false is: That's right, that's just as strong as wwww Eh, silver angels are advertising Clan Clan too? "No, you're really enjoying this game." "Wait, isn't it air?Alchemy is one of the best Zako skills in the world. You didn't see her fight earlier? But it's alchemy... If you look at Kralus's complexion, is it a little subtle? Er, do you really like clan clans?That's why the voice of doubt is rising, there, because alchemy is a little weak skill? " "Hmm... but the style and preferences of the mercenary (player) are individual, and Taro doesn't care." After listening to Clara's dialogues and Ruth's follow-ups, there was a fire in me. "Let me prove the beauty of alchemy!" I will try to activate the skill [Synthetic Beast Compass]. And, as you can see, there's a huge compass behind me. Yeah, visually, it's not too plain, it's not too flashy, and it should be a good demonstration for delivery. Move your limbs as shiny notebooks fly in from the front.The compass guide works in line with my movement, and the sparkle increases when the notebook that tries to hit the compass behind it touches the guide. "Nh, ku, down left, uh, right!" I would have had plenty of room for this kind of dance if I were you. However, I was concerned about the pressure in my gaze and couldn't concentrate as much as I thought. Especially since the Kralus escort mercenaries (players) kept a considerable distance until now, they were gathered within a radius of four meters. Besides, I thought it would be easier and more understandable to show off alchemy.Or I'm an amateur dancer in front of a dance and song pro... it's just funny... What a mind-boggling thought, I failed to generate an item that could recall the monster while concentrating. You have no idea what's going on around you. I just suddenly started dancing.And the sparkling notebooks kept coming out, and it seemed like nothing had happened. I don't know how to collect it, and I desperately suffer from confusion and confession. "Ah, uh... that didn't work, but look at this one!" While my face feels hot, I take out "Emerald Tears" from the item storage and raise it to the sky so that it looks like two people. "Alchemy makes potions like this!" Honestly, you're about to cry in a series of deceitfulness and shame. Still shaking your potion, you're forced to appeal to the alchemist. "The recipe is a secret. Everyone, please do your research!" I want to die now. Filled with the desire to be trapped somewhere, I just send a signal to Krulus with my eyes, "I'm sorry." "Eh, what, you know, the dance?" "You're too cute to die." Did you fail...? The embarrassing face is so stingy. It's real...... That ability is in alchemy. Alchemy skills are hard to get up... So if you've mastered your Summon Skills, you're doing an unusual amount of work. "God." That potion is a luxury potion that recovers HP in an instant. Angel-chan made it!? Hmph, I'm relieved to see Clara nodding with satisfaction somehow. Apparently, the appeal of alchemy was a failure, but it might have been a hands-on happiness.I wonder if this is the raw delivery flavor? Silver angels aren't athletic? That's right, don't you open your own shop? I'll be there every day. I'll buy everything! I can't see any comment, but Ruth smiled, so it turned out okay? You know, you're not going to open Taro's shop? "Hmm, does it cost money to open a store?" I answer Clarus's questions on the basis of George's knowledge. Well then, if I win Taro's proxy with a crown stuffed with dreams and despair Dreams , I might be able to open the store. "Ah, I'll tell everyone, but even if Krulus wins, we're supposed to give Taro the prize.I promised to thank you for delivering with me. " I was astonished at the two people who exposed our black deals with great honesty, but I realized that this was the sincerity of the way they were dealing with their audience. Then I'll confess in good faith. "I want the money! I'm sorry!" Lower your head deeply, deeply. Because the image of the idol Krulus may be lowered. I want to give you as much as I want. Good luck, guards. Good. Instead of us! Let Kralus and Tarot win anyway! " I see, is that so? The Silver Angel Atelier will help many mercenaries!? Don't go any further with the Clan Clan! "Well, we're using Tarot to earn more viewers!" "Yes, so the transfer of the prize is at least a thank you." "I'm glad everyone's been having fun since Taro showed up." "Ladies and gentlemen, thank you for always watching the delivery." "Well then! Today's broadcast ends here!I think I know who Taro is! " "It's suddenly decided, right?" Taro may be tired because he's working hard too, Lulus, God, asking the audience to do the plan in a treacherous manner. Well then, everyone, look forward to the next delivery. "Maybe Taro and I will deliver together again, right?" "Ah, uh, thank you!" After that, the three of us took a breath. After all, it seems that both Kralus and I are in a very healthy field. I bow firmly because they are polite and bow down. "Thank you so much for following us so well!" It's just my first experience and I'm still thrilled, but I think it was a little fun. Somehow, the feeling of sharing something with everybody and getting excited, I'm sure my skin feels really happy with the spicy calories I put into words... So, what do you think? Taro, did you have fun? I nod with a smile to both questions. "I thought you failed, but I enjoyed it so much thanks to both of you." "Fufu, that's great!" That said, Clara turned her arm around my neck with pleasure and hugged me. "Ah, hey Lara sister! It's too close to Taro." "Why don't you come with Lulu?" The Kralus sisters chew the sandwich heaven with a soft feeling from the left and right. "Fufufu, if we get this close, no one will ask you, Taro." "Can you tell me how the game is going to become a reality?" Oh, and if you convince me there, I can't switch my head right away... No, it tickles and smells good... Still, I will explain the rattling and various circumstances. Now, I will tell you honestly why I want a winning prize in the [Dreams crown] because of the many car hits and runs due to this city. "So... I see." Thanks to Taro, I wonder if the rampage has stopped? It's kind of an amazing story. Once again, the two of Kralus stare at me with amazement. "Oneechan was touched by such a small child... struggling for the fate of the world." "But... it's dangerous, isn't it?" For a while, the two persisted silently to bite this fact. Everyone will stop thinking if they hear that the games they are enjoying are actually interfering with reality.So, it was my sister Clara who got out of the surprise first. "If you don't know what's going to happen.We need to be ready. " If onee-san's words reach her sister Ruth, she will try to face this fact again. "That's right. Whatever happens... do what you have to do now to make sure it's okay.Let's start by showing each other our hands. " "Let's check each other's stats first, Taro." "Of course, the information disclosed here will be kept confidential during distribution, etc." The two of you prompted me to check my status. Ah. Speaking of which, when Michelle and I dived into a mysterious high level dungeon called "Demon Contract Solomon Palace", Lv was up by 2, but I completely forgot to allocate points to the status! What should I shake it for? [Hp151] [MP140 (Equipment Correction + 150) 290] [Force 10] [Defense 2 (equipment correction +30) 32] [Speed 360] [Intelligence 705] [Divine Attribute (Duke) Divine Blood 90 Divine Intention 50] Skill Points 37 [Spiritual Blood 90] [Idea 50] Hmm? What the... what is this!?

75.5話 リリィの追跡 信じられませんわ......。 あの子は一体、何者ですの? 目をむくような、非常識な成り行きのオンパレードでしたわ。 気になる......コホン。にっくき天使が、虚空に向かって何かを話しかけているところを見た時は、やっぱりタダの頭のおかしな少女かと確信しましたのに。 それが......アレは一体何なんですの......。 彼女が手にした何かが、激しく発光したと思えば......。 急にこの世の終わりを嘆く、怨念のこもった呪詛めいた声がざわめいたかと思えば、『浅き夢見し墓場』がうごめき、あれよあれよという間に、最奥へと到着しているではありませんか。あたかも彼女が進むため道を作り出していくように。 で聞く錬金術スキルは途方もなく使い物にならない産廃だとお聞きしておりますもの。きっと、あのパーティーメンバーのうちの誰かが優れているのかもしれませんわ。 そう思いたかったのですが......。 やっぱり彼女が眩い光を放った直後、最奥にあった巨大な石碑が割れたのです。 そして姿を現したのが、未だ聞いた事のない地下への入り口。 『浅き夢見し墓場』にこんな隠しダンジョンがあったなんて、聞いておりませんの。 あの平原での一戦でも終始、天使は私の先をいき、あまつさえこの身を案じ助けてくれましたわ。 があの子を気にするのは、純真そうに振舞って周囲の目を騙しているからですとも。同じ女として、気にならない方がおかしいではありませんか。 背後から、文字通り一矢報いてあげましょう。

76 75.5 Stories Lily'S Tracking I can't believe it...... Who the hell is that girl? It was an eye-catching, insane onparade. I'm curious...... Cohon. When I saw an angel coming to talk about something towards the void, I was sure it was the crazy girl with the free head. That's... what the hell is that... If you think something in her hand emitted intense light...... If a resentful cursed voice suddenly mourns the end of the world has gone out of its way, isn't "Shallow Dream Graveyard" arriving in the deepest part of the world in the meantime? Just as she creates a way forward. What is the alchemy she deals with so far? No, but we've heard that the alchemy skills you hear in the alley (again) are useless and useless. I'm sure one of those party members might be superior. That's what I wanted to think...... After all, shortly after she emitted the dazzling light, the giant stone tablet that was in the deepest part broke. And then he showed up at the entrance to the basement where he had never heard of it. I didn't hear there was such a hidden dungeon in "Shallow Dream Graveyard". At the end of the battle on that plain, the angel went ahead of me and even helped me guide myself. Instead of looking down on me, like so many male mercenaries (players). Instead of looking at me (me) with jealousy and disgust, like some female mercenaries (players). You even handled me badly and gently at the end of the day, it's really nice...... ahhh! I (I) care about her because she behaves innocently and deceives her surrounding eyes. As the same woman, isn't it stranger not to care? From behind, literally reward you with one arrow.

197話 銀麗にして氷獄 俺ァ、生まれつき体格にめぐまれていた。その甲斐あってか、今もこうして馬上にいる中で誰よりもデカく、視界がひれぇんだろうな。 だから、味方の後方と前方が慌ただしい動きをしてんのが見えちまって、少し気がかりだ。 の中に、『鉄血』と『風の狩人』がいるみたいです!」 後詰の主力兵が奇襲を受けたと知り、立て続けにそんな報告が入ってきたのは敵の槍部隊と衝突し始めた最中だった。 としちゃぁ貧乏くじを引いちまったな。だがまぁ、久々に歯ごたえのある奴らとやり合えるのは、上等じゃねえか」 どちらも良く知った名だ。 『黄昏時の酒喰らい』としちゃぁ、『サディ☆スティック』と『首狩る酔狂共』とも仲良くしていたが、今回は別だ。イベント戦とならば、双方に遺恨は残らねえだろ。 この際だから、酒は酔いしれるもんじゃねぇ、喰らうもんだと教えてやるか。 「こちらの後方部隊は『鉄血』の奮戦で押され気味のようです。数では勝っているはずなのに......どうやら尻を抑えて怯えている 「先頭の騎馬隊も思うように機能していません。敵の槍部隊との相性も悪く、何より『風の狩人』の獅子奮迅にみな及び腰になっているとか」 仲間の報告は苛立つモノばかりだったが、焦っちゃいない。 「戦場に噂はつきものだとぁ......良く言ったものだなぁ......」 噂や名声なんてのは、せいぜいが俺達を楽しませるだけの酒のつまみにしかならねぇ。最初は俺もそう馬鹿にしていたが、情報は馬鹿にできない重要性を帯びている。かくゆう俺らも、騎馬隊を手に入れるために占領下においた村々から馬を飼育している場所はどこか聞き出し、そこをピンポイントで襲って回り、こうして騎馬隊を編成しうるだけの戦力を得た。 「噂ごと喰らい尽くせ。じゃねえと、孤独をこじらせた ここで負けるわけにはいかねぇんだよなぁ。 「NPC民兵の数は同等以上だろーが! 兵種も質もこっちが上回ってるはずだぜ! 「「「おう!」」」 「ベンテンスさん、俺らもいきます!」 「副団長の突進について行くぞ!」 』たちの返事を聞き、まだまだ戦いはこれからだと内心で笑む。 間近に迫りくる敵民兵の槍を手持ちの剣で払い、馬の瞬発力で横をすり抜ける。すれ違いざまに剣を一閃し、一撃必殺。 「歯ごたえがねぇな! もっとつえー奴はいねえのか!」 俺ら騎馬隊の勢いは敵の先鋒である槍部隊には止められねぇ。 残念な事に、まだ『風の狩人』とは対峙できてねえが、このまま敵の本丸を叩かせてもらうぜ。 「「「サァーイェッサー!」」」 おう? なかなかに士気の高そうな奴らと相対しそうじゃねえか。潰し甲斐があるなぁ。 どれ、喰らってやるか。 手持ちの斧をそいつ目掛けてぶん投げる。 何度となく行使してきたスキルは、俺の思い描いた通り、手斧をブーメランのように飛ばしてくれる。 まずは様子見だな。 どちらにせよ、体勢を崩したところで馬の速度を利用して一気に攻め込むから、どんな方法で俺の本チャン攻撃に対応してくるか楽しみだぜぇ。 「ぐはぁっ」 おいおい、まじかよ。狙った獲物は他のNPC民兵との交戦に気を取られていたのか、もろに手斧が顔面に直撃してるじゃねぇか。 しかも、かなり体勢を仰け反らせている事からクリティカルとして命中したっぽいな。 拍子抜けだ。 こりゃ勢いだけで、PvPの方はてんでダメな奴らか。 衝撃で驚きの表情になってるところ悪いが、とっくに斧は手元へ戻ってるんでな。しっかりと握って、すれ違いざまに頭を更に上からカチ割っておく。 他の敵もどっこいどっこいで、うちの奴らに完敗してるじゃねぇか。 『首狩る酔狂共』は......ちぃ、見当たらねえな。なんか他に変わり種はいねぇのかよ。 なんだ、左の方が騒がしいな。 「あの子......知ってるぞ......」 「天使ちゃんだ」 』が敵を攻撃するのも忘れ、どこかを見つめ呆けていやがった。何事かと思い、馬を寄せて怒鳴る。 「おい! 何やってんだおめぇら!」 「あぁ、ベンテンスさん。出ましたよ、天使ちゃ、強力な そういって奴が指差す方へと目を向けると、『鉄血』と『狩人』が目をかけていた嬢ちゃんがいるじゃねぇか。 思わずそんな声が出ちまった。 それも仕方ねえだろ。 銀が流れ、青が揺らめき、白が爆発的に広がってるんだからなぁ。 銀髪のちびっ娘が素早い身のこなしで攻撃を避けながら、両腕を奇妙に動かす。指で何かしてんのか? その動きに伴って、まるでちびっ娘の守護者でも気取ってんのか、蒼穹のドレスを纏った真っ白な少女が味方兵を拳で粉砕してるだと? 平然と淡々と、動きに迷いがねぇな。まるで機械みてぇに、表情まで空白な奴だ。 お、どっからあんな氷みてぇな双剣を出した? 瞬時に双剣を生成したかと思えば、一種の竜巻じみた動きで多くの民兵を巻き込むように切り裂いていきやがる。 おう? 氷刃は消失させた? 魔法の剣なのか? ッて待て待て、周囲に白氷の花々を大量に咲かせていくじゃねえか......呑みこまれた奴は......動けねぇだと!? 綺麗さに目を奪われ兼ねねぇが、ありゃぁまるで兵達の自由を奪う牢獄だな。 あのままじゃ、あぁ畜生! あそこの部隊は全滅じゃねぇか。 氷つぶてみてえのが、全弾頭部に命中してあえなく撃沈していくザマを見て......俺は心からの笑みを浮かべる。 「おもしろそうじゃねぇか」 鮮烈 、『風の狩人』。 あの二人ならまだわかる。 だが、あのガキンチョはいったい何だ? 妖精の舞踏会でも奇妙な事をやって、役に立っちゃいたが......あくまでサポート役に過ぎなかった。結果的には灰塵王の出した課題をクリアするまでに至ったらしいが、要は『 ありゃぁ、本物だったか。 「天使ちゃんは、氷を生む...... 何人かは天使だと言っていたが、ありゃそんな生易しいもんじゃねぇ。 戦場に天使だと? 鬼か悪魔の間違いだろうに。 「おい、どこが天使だ。ありゃあ、人の肉と魂を喰らう鬼だろうが。銀麗にして氷獄ってとこだろ」 「鬼......確かに」 「氷で、兵士を飲み込んでいく......」 「......『戦場の銀氷鬼』」 誰が言ったかわからねぇが、しっくりくるじゃねぇか。 』がもたらす被害が瞬く間に広がっていく、か。 「あの強さは尋常じゃねえな。あいつは俺がもらうぜ」 「あ? 落ち着け」 俺が銀氷鬼へと向かうのを邪魔してえか。 神官服のガキがよ。 「天士さまの邪魔はさせません!」 飛んでくる炎弾は三つ。 タイミングも軌道も真っ正直で、フェイクのフェの字もねぇ、ぬりぃ攻撃だな。が、魔防を高めてもこのダメージをくらうたぁ、なかなかの魔力の高さだ。 「ま、おめぇらの動きはとっくに把握済みだがよ」 派手な魔法攻撃が幾人もの味方の民兵を襲ってるのは、さっきから気付いてたぜぇ。神官服のちっちぇえ奴が、めんどくせえな。そいつよりもめんどいのは、神官服の動きをうまくサポートしてやがる、鋭く狙い澄まされた矢だ。こっちの『 と、あの金髪女は......男を騙して宝をくすねる『賊魔リリィ』じゃねえか。 どれ、準備運動には丁度いいかもな。 「お前らは先に、あの銀氷鬼とやり合ってろ。俺はあいつらから片づける」 さっきの奴らより、ちっとは歯ごたえがありそうか? 詠唱が終わりきる前に馬を走らせ、突進だ。もちろん弓持ちのリリィが黙ってねえんだろうな、左の親指を弾いておくか。 リリィが放った矢は俺の頭をかすめて通過してゆく。 「こんなもんかよ」 再び矢をつがえてスキルを発動しようとしているリリィに向かって、親指を続けて弾く。 なんてことはねぇ。ただの投擲スキル、初歩中の初歩でこのザマかよ。 このゲームってのは存外にリアルでな。少しの刺激でも慣れてねえと気が散る。飛ばすなら石コロの方がダメージも入るし、照準もぶれるんだろうが、その分投擲スキルのLvを上げる必要がある。じゃあ何を使うかって? 決まってる、コインだ。そう 「相手になんねぇんじゃねえか? 早く鉄血か狩人と対面してぇもんだな」 てんでダメだな、こいつらも対人戦に慣れてすらいねぇ。大方リリィは不意をつく対人戦は得意でも、真っ向勝負じゃこの程度か。 「ひ、卑怯ですわよ!」 惰弱なメスが何か吠えてんな。そこは軽く無視して神官服のガキを横薙ぎに手斧で振り払う。 おおーう、勢い良く吹き飛ぶなぁ。 やっぱり神官服のチビは魔法戦だけが取り柄の論外な奴か。 「くっ、ミナヅキさん!? 大丈夫かしら!?」 おうおう、他人の心配してる場合じゃねーだろ。俺の味方の突進で、紙きれみてーにペラッとリリィも飛ばされてるじゃねぇか。 これって俺はもういらねぇというか、さっさと銀氷鬼を片づけに行った方がいいんじゃねぇか? だがなぁ、乗りかかった船だし。トドメをサクッと刺しておくか。 転がる神官服の少女に追い打ちって事で、馬を再び突進させる。 「うっ、やめっ、きゃっ」 そのまま何度か踏みつけさせる。あとはほれ、土にまみれて横たわった隙に、俺の手斧でズガンと一発......。 「おい、待てよ」 透明だが怒気のこもった声が響き、横合いから急に斧が弾かれる。 ってぇな。右手が軽く痺れたろうが。 苛立ちと共に見れば、氷つぶてが手に突き刺さってるじゃねえか。 「ミナ......下がるんだ」 っつうかよー、ちっちぇのに狩人のシンに雰囲気が似てんな。激怒してっと目がすわってるとことか、ほんと鳥肌もんだわなぁ。あぁ、おもしれぇ。 「戦い方が汚いな。泥臭いぞ、ベンテンス」 ほう、この銀髪っ娘。俺の名前を覚えていやがったか。 妖精の舞踏会で、たった一度きりしか会ってねぇのにな。 「ブルーホワイトたん、掃除の時間だ。氷の 「かしこまりましタ。私と主様の純白ヲ、咲かせマス」 なんだこいつら、主従の関係なのか? なんだか知らねえェが二人まとめて、かかってこいよ。 「おうおう。そっちから来てくれるたぁ気が利くじゃねぇか」 少しは楽しめそうだ。 しかし泥臭いか。こいつは綺麗ちゃんに収まり過ぎて、戦いの本質ってもんをわかってねぇんじゃねぇか? どんな手段を使っても勝ちゃぁ酒もうめえし、それでいいんだよ馬鹿が。

199 197 Stories Silver Lee And Ice Hell Me, I was born confused by my physique. For what it's worth, I'm still bigger and more visionary than anyone on the horse like this. So I see the rear and front of my allies making hasty moves, which is a little distracting. "Mr. Bentens! Looks like some enemy mercenaries (players) have Iron Blood and Wind Hunters! I was in the middle of starting to collide with enemy spear units when I learned that the main soldiers in the hindsight had been ambushed and that such reports came in as I continued to stand. "Ooh? This time, you pulled the poor lottery for the sake dish. But, well, it won't be long before we can get along with the toothpickers." They're both well-known names. Mercenary Regiment (Clan): "Drinking at dusk". He also made friends with "Sadie Stick" and "Neck Hunting Madness," except this time. If it's an event fight, there won't be any remorse on either side. At this point, I'm gonna tell you that booze is not intoxicating, you eat it. "This rear unit seems to be pushed and in the mood by the 'Iron Blood' struggle. You're supposed to be winning in numbers... but apparently there are some mercenaries (players) who are frightened by keeping their asses down..." "The leading horseback riding squad hasn't worked as well as I think. You think it's not compatible with enemy spear troops, and most importantly, the lion of" The Hunter of the Wind "is fast all over his back?" My buddy's reports were just frustrating stuff, but I'm not in a hurry. "Rumors are strong on the battlefield... well said..." Rumors and fame are nothing but a knob of booze to entertain us at best. At first I made a fool of myself, too, but the information carries importance that I can't make a fool of myself. We also asked where we were raising horses from the villages we had left under occupation to get the horseback squadron, and we went around pinpointing it and gained enough strength to form a horseback squad like this. "Eat up every rumor. So long, you'll laugh at all the lonely wolves! You can't lose here, can you? "The number of NPC militias is more than equal - though! There's gotta be a lot of soldiers and a lot of quality out here! Smash him! "" "Whoa! "Mr. Bentens, we're coming too! "We're going to follow the deputy commander's advance! Hearing the responses of the prestigious' Platoon Leaders (Commands) ', I laugh inside that the battle is still to come. Pay the approaching enemy militia spears with a sword in your hand and slip through the side with the horse's instantaneous power. Blink your sword and take a hit. "You don't have teeth! There's no one else! The momentum of our horseback cavalry cannot be stopped by the Spear Squad, the vanguard of the enemy. Unfortunately, you can still confront the Wind Hunter, but let me slap the enemy's main circle like this. "" "Saar Yesser! Huh? Sounds like a lot of morale to me. It's worth crushing. Which, I'll eat you. Throw the axe in his hand. Skills I've exercised more than once fly my hand axe like a boomerang, as I imagined. Let's see how it goes first. Either way, I can't wait to see how you respond to my book Chang attack, as I'll use the horse's speed to attack you at once where you're disfigured. "Guh." Oh, come on, seriously. Was the prey targeted distracted by engaging other NPC militias or, of course, the axe hitting him directly in the face? Besides, you seem to have hit me as critical because you're making me look pretty upside down. It's a clap. Is this just momentum, and the PvP guys are so bad? I'm sorry about the shock, but the axe is back on hand. Hold it tight and keep your head cracked even further from the top. The other enemies are sneaky, and they're defeated by our guys, aren't they? "The Neck Hunters" is... Chi, I don't see it. Are there any other strange species? Oh, my God, that's noisier on the left. "That kid... I know him..." "It's Angel." Some 'platoon leaders (commands)' also forgot to attack their enemies, staring at them somewhere. I wonder what it is, I lean over my horse and yell. "Hey! What are you doing? Ooh! "Oh, Mr. Bentens. Here we go, angel, a powerful mercenary." When he looks at those he points at, there's a lady with "Iron Blood" and "Hunter" on her eyes. Such a voice came out by accident. You don't have a choice. Silver is flowing, blue is swinging, and white is spreading explosively. A silver-haired little girl moves her arms oddly while avoiding an attack with a quick body appearance. Are you doing something with your fingers? With that move, it's like even the guardian of a little girl is conceited, that a white girl in an ethereal dress is fisting an ally soldier? Flat and pale, you're not lost in the movement. It's like a machine, he's blank to the look on his face. Oh, did you put out those icy twin swords? I thought I'd instantly generated a double sword, and I'd slit it to involve many militiamen in a kind of tornado movement. Did you make the ice blade disappear? Is that a magic sword? Whoa, whoa, whoa, whoa, whoa, whoa, whoa, whoa, whoa, whoa, whoa, whoa, whoa, whoa, whoa, whoa! Beauty blinds me, but if there is, it's like a prison that deprives soldiers of their freedom. Just like that, oh, shit! Isn't that the whole troop over there? Try ice crushing, but look at Zama hitting all the warheads and sinking away... I have a heartfelt grin. "Isn't that funny?" Intense and harsh, "Iron Blood." Be brave and brutal, "Hunter of the Wind." Those two can still tell. But what the hell is that kid? I did some weird things at the Fairy Ball and it helped... but it was only a support role. The result seems to have reached the point of completing the challenge put forth by the Dust King, but the point is, thanks to "Iron Blood (George)" and "Hunter (Singh)" I wondered where he would take the delicious... Oh, was it real? "Angels give birth to ice... the silver princess of Lee" Some of them said they were angels, but that's not such a lifetime. You think you're an angel on the battlefield? It must be a ghost or a devil's mistake. "Hey, where's the angel? That would be a ghost eating a man's flesh and soul. Make it silver. It's called an ice prison." "Ghosts...... sure" "With ice, we swallow soldiers..." "..." Silver Ice Ghost on the Battlefield "" I don't know who said it, but it'll stick. The damage caused by "Silver Ice Ghost on the Battlefield" is spreading in an instant. "That strength is unusual. I'll take him." "Ah? Easy." Am I interrupting my journey to the Silver Ice Ghost? There's a kid in clergy clothes. "I won't let you get in my way, Heavenly Lord! There are three flame bullets that fly. Expanded (...) Grant yourself the 'Antidemonic Junction', identify the orbits and knock them off sequentially with a one-handed axe. The timing, the track, it's honest, no faux fe lettering. Hey, that's a colorless attack. but even increasing Demon Defense did this damage. Ah, that's quite a bit of magic power. "I know what you're doing, but I know what you're doing." I've just realized that a fancy magic attack is attacking several allied militias. The clergyman in his clothes, he's a pain in the ass. What's worse than that is a sharply targeted arrow that supports the movement of clergy clothes well. You shot the platoon leader over here precisely to disrupt the militia's command. And that blonde... isn't 'Lily the Thief Demon' who tricks men into shaking the treasure. Which might be just right for a prep exercise. "You guys hang out with that silver ice ghost first. I'll get rid of them." Looks a little more teethy than those guys just now? Run the horse before the chant is over and run. Of course Lily with the bow won't shut up, do you want me to play my left thumb? The arrow that Lily unleashes fakes my head and passes. "It's like this." Continue playing with your thumb toward Lily, who is trying to activate her skills by holding the arrow again. Oh, my God. It's just a throwing skill. It's the first step in the beginning. This game is totally real. Get used to even a little irritation. Uh, distractions. If you're going to fly, Stone Colo will do more damage, and you're going to get better aim, but you need to raise the LV of your throwing skills for that matter. So what do you want to use? It's decided, it's a coin. Yes, it's gold, Eso. "What are you dealing with? Come on, Iron Blood or face to face with the Hunter." So no, these guys aren't even used to interpersonal fights. Daita Lily is good at surprise fights, but to this extent in head-on fights. "Him, you're cowardly! There's something barking about an inert female. There, I gently ignore it and shake the kid in clergy clothes off with a hand axe on the horizontal giraffe. Ooh, let's blow up the momentum. After all, the little priestly clothes guy is the only one out of the question for magic fights. "Ku, Mr. Minazuki!? Are you all right? Oh, not if you're worried about someone else. You're flying Pella Lily on my side of the road. I don't need this anymore, or shouldn't we just go clean up the silver ice ghost? But, hey, it's the boat we boarded. Do you want a crisp stab at the todome? It means chasing the girl in the rolling clergy clothes, which pushes the horse forward again. "Ugh, stop, come on" Let him step on it a few times as he is. And then you see, in a gap lying all over the dirt, with my hand axe, Zugan and a shot... "Hey, wait." A transparent but angry voice sounds and an axe is suddenly played from across. My right hand would have been lightly paralyzed. If you look at it with frustration, the ice crush is sticking in your hand. "Mina... stay back" The atmosphere is similar to that of a hunter's sin. You mean he's furious and his eyes are tight all the time, he really has goosebumps. Oh, that's funny. "That's a dirty way to fight. You stink of mud, Bentens." Oh, you silver-haired girl. Did you remember my name? I only saw you once at a fairy ball. "Blue white, it's time to clean up. Remind me of the cleanliness of ice." "Yes, ma'am. Me and the Lord's pure white, blooming mass" What are these guys, subordinate relationships? I don't know. Ye put the two together and call me. "Whoa. You're coming from over there. You're so smart." Sounds like a little fun. But it stinks of mud. This guy fits too beautifully, you know what the nature of the fight is? No matter what means you use to win, you won't have to drink. That's fine, you idiot.

169話 戦端を崩すは見目麗しき少女 「まだ、いけるんだけども......ちょっと疲れてきたな」 敵の襲撃も五度目に及び、徐々に勢いが増してきた相手を何とか 「マモル君、俺も出来る事はあるから......戦闘に参加するよ?」 「いや、ジュンヤとタロ君はギリギリまで戦闘に加わらなくていいんだけども。危険すぎる」 「う、うん。わかったよ」 マモル君の方針に了承の意を示しつつ、俺は腰にある刀を無意識に 「少し急ぎ過ぎかもしれないって感じ?」 「おう! ペースを 何度も交戦したのに、ケイ君やダイスケ君はその蓄積された疲弊を吹き飛ばすような声音で、これからの移動ペースを話し合っている。 俺達はすっかり白い雪に閉ざされた道の上を走りながら、更に『呪いの雪国ポーンセント』を突き進んでいるのだ。というのも、敵を突破する毎に追手が差し向けられるようになっていた。さすがに連戦し続けるのは消耗が激しいので、なるべく急ぐ必要がある。しかし、かといって待ち構えているハーディ伯爵の警備兵と、追手勢による攻撃が重なるのは最悪なので、挟撃を受けないように進行速度というかタイミングを上手く調節しながら移動していた。 その調節の中に、採取をする時間を上手に織り込んでいくというもので、マモル君たちはこのクエストに関してすごく綿密な計画を練った事がわかる。 「タロくん! こっちには『黒雪の妖石』なんてのがあるね! マモル達、こっちに採取ポイントがあるよ!」 そんな寄生プレイも甚だしい手前、採取方面では全力を尽くさないとみんなに顔向けできない。 『黒雪の妖石』 なんて、不吉な内容なんだ......。 『七色蛍の樹刑地』もそうだったけど、クラン・クランの世界って不穏な空気がビシバシ漂い過ぎじゃないか!? この地には一体なにがあったんだ......。 「ええと......黒い雪? には気を付けた方がいいらしいよ?」 よくはわからないけれど危うい説明文がある以上、みんなに警告はすべきだろうと考え、自分の考察を述べる。するとマモル君が黒い石を採取しながら、何故か感心してくれた。 「ようよう、こっちは下調べしてるから知ってるんだけども。素材を見ただけでこの辺の事情がわかるなんて、錬金術もなかなかだ」 の雪姫ブルーホワイト』の悲しみが、人を雪人形へと変えてしまう、だっけか! 根暗な女だよなぁ!」 「か、かなり、きょ、きょ強力なボスらしいです」 マモル君を皮切りに、みんながこの国について詳しく語っていってくれる。 『呪いの雪国ポーンセント』は国と言っても、その面積はかなり小さいそうだ。しかも人々が生活する場所は、ポーンセントという街が一つだけ。かつては、いくつもの村や町が存在していたのだけど、『黒い雪』のせいで人口がじわじわと減っていき、今では首都だったポーンセントのみが人の生活圏となっているそうだ。そんな弱りきった街は、他国からの侵略対象としても外されているようで、ひしひしと静かに滅亡の一途を辿っている。雪と寒さに覆われた土地を好んで自領にしたいと思う輩もいなく、ましてや『黒い雪』などが降る不気味な場所なんて欲しいと思わないのだろう。 「その黒い雪? っていうのは何?」 「この辺は白い雪と黒い雪が降るらしくてな。その黒い雪に触れると、ポーンセント生まれの人間はスノーマンになってしまうんだけども。俺たち 「スノーマンっていうのは、雪のモンスターって感じ?」 「雪が降り止んで、しばらくすっと元の人間に戻れるらしいぜ!」 「す、スノーマンはたお、倒しちゃダメです。ま、 「襲い来るそのNPCを撃退すると、次はポーンセントに住むその友人知人のNPCが襲ってくるって感じ? そんで、いつの間にか街全体に敵視される流れになるって感じ?」 「やっかいだよな! スノーマンと戦う時は、防戦一方で耐えきるしかないって事だ!」 「す、スノーマン自体、そ、そんなに強くないです。う、動きも遅めですから。で、でも、攻撃される マモル君は『説明は終わり』と締めくくり、前方を睨みながらガチャリと大盾を持ち直した。 「はぁー、やっぱこの辺から出てくるって感じ? 護衛クエストがあれば、その護衛対象を 「だ、第四陣以降に、待ち構えてるって確率、た、高いです」 リーダーに合わせて、メンバー達も一斉に戦闘態勢へと移行していく。それもそのはずで、マモル君達の視線の先にはステッキを持った英国紳士風の男が一人、漂々とした佇まいで出現していたからだ。忽然と姿を現した人物は頭にかぶったハットを丁寧に外し、芝居がかった仕草で一礼をしてきた。 「お集まり頂いた紳士淑女のみなさま、こんにちは」 ニコッと口角は持ち上がったけど、彼の表情は能面のように感情が表に出ておらず、不気味なピエロを連想させるような笑顔だった。微笑みながら平然と殺しを犯す様な、そんな 「さてさて、どうかここより始まるマジックショーをお楽しみください」 マジック、ショー......? 再度、優雅に頭を下げるその人物の正体は......何だ? うん、クエストの受注段階で大きな差があるのか。 しかも最悪な事に、ハット紳士の後方からは10人以上ものNPC検問兵が大挙して来たのだ。 幾度と襲いかかって来るハーディ伯爵のNPC兵士達。それに加え、イグニトール嬢狙いの どうして今までクエストクリア者がいないのか。その謎の答えは至極簡単だった。 「この戦力差を 「ようよう、タロ君にもジュンヤにもこっからは......」 振り返ったマモル君がガランと大盾を落とし、俺と目が合った瞬間に硬直してしまった。敵を前にして、何とあるまじき油断。俺は急いで、大盾を拾ってマモル君に押しつける。 「マモル君、盾を離しちゃダメだよ」 我らがリーダーはひどく動揺しているようで、あの紳士風の男がそんなにヤバい 「今回ばっかりはねー、一緒に頑張ってもらっちゃ......う......かん......じ? え?」 ケイ君までもが俺の方を凝視して、言葉が尻すぼみになっていく。ついには状態異常『凍傷』になっていないのにフリーズしてしまった。 「ワハハハ! タロ君は美少女だったのか! ワハハッ!」 彼のおかげで、どうしてマモル君とケイ君が驚いているのかようやく把握できた。 今まで仮面を被っていたので、俺の素顔が見れず、俺の喋り方やジュンヤ君が俺に接する態度とかで男の子だと思っていたのか。自然に俺の事を男子扱いしてくれるこのPTの居心地の良さに、うっかり失念していた。 いや、正確には俺が男子という点において間違ってないし、それが正解だと自負はしているけど、この見た目でそんな意見を押し通すのは今の状況下で無理に等しい......。 「あ、あ、お、おいら、しししし知ってる。た、た、タロくんって、てん、『天使ちゃん』、だった、のですか......」 恐る恐る、彼の方へ視線を向けると。 ジュンヤ君は目を点にして、俺をボーっと眺めていた。

171 169 Stories Breaking The Edge Of Battle Is A Glamorous Girl. "I'm still getting a little tired." For the fifth time, the enemy has managed to slaughter an opponent whose momentum has gradually increased. Mamor, I just saw a little shadow of exhaustion in you guys. "Mamor, there's something I can do too... will you join the fight? "No, Junya and Taro, you don't have to join the fight until it's critical. Too dangerous." "Ugh, yeah. Okay, I get it." Mamor, I unconsciously stroke the knife on my hips while expressing my appreciation for your policy. This knife, worn to hide in the "Apprenticeship Seeker's Robe," is hard to stop in people's eyes, and I reaffirm my usefulness when it comes to being able to strike perfectly by "Zero." "Feel like we might be in a bit of a hurry? "Whoa! Slow the pace! After many engagements, Kay and Dyske are discussing their upcoming pace of travel with the kind of voices that will blow away that accumulated exhaustion. We're running on a path completely closed to white snow, and we're pushing 'Porn St., the Cursed Snow Country' even further. Because every time I broke through my enemies, my pursuers were ready to turn to me. We need to hurry as much as possible because it's draining so hard to just keep fighting in a row. But Count Hardy's guard, who is waiting, and the attack by pursuing gestures overlap sucks, so he was traveling with a good adjustment of speed or timing to avoid being pinched. In that regulation, you will weave in the time to do the sampling well, and I can see that you, Mamor, have worked out a very intense plan for this quest. "Talo! There's such a thing as" Black Snow Demon Stone "over here! Mamors, there's a picking point over here! Such parasitic play is also a bad precedent, and we can't face everyone without doing everything we can in terms of collecting. "Black Snow Demon Stone" What an ominous content... So was The Seven Colored Fluorescent Tree Sanctuary, but isn't the world of Clan Clan a disturbing air drifting too much bishi!? What the hell happened to this land... "Uh... black snow? I hear you better watch out for that, huh? Consider that there should be no more warning to everyone than there is a not sure but dangerous explanatory statement, and state your own considerations. Then Mamor impressed me for some reason while you picked the black stone. "Hey, I know this one because I'm looking into it. Alchemy is pretty good too, just looking at the material to see what's going on around here." "Wahaha! The grief of" The Skinny Snow Princess Blue White "turns people into snow dolls, is that it? She's a dark-rooted woman! "or rather, a powerful boss." Mamor, everyone will go into more detail about this country. 'Cursed Snow Country Pawn St.' is said to be a country, but its area is quite small. Besides, there's only one place where people live, a city called Pawn St. In the past, a number of villages and towns existed, but because of the 'black snow', the population twitched down, and now only Pawn St., which was the capital, is a living area for people. Such a weak city seems to have also been removed as an object of aggression from other countries, trailing the path of silence and annihilation. No one wants to self-rule by favoring land covered in snow and cold, let alone 'black snow' and other creepy places. "That black snow? What do you mean? "It looks like there's white snow and black snow around here. If you touch that black snow, the human being born in Pawn St. becomes a snowman. It's not just about us mercenaries." "Snowman feels like a snow monster? "It stopped snowing and they're going to be back to their original people for awhile! "Shh, Snowman, you can't take him down. The original is NPC, a city human being." "When you repel that NPC that strikes, do you feel that the next NPC of that friend and acquaintance who lives on Pawn St. will attack you? Soon, do you feel like you're going to be a hostile stream to the whole city? "You're a jerk! When you fight Snowman, it means you have to stand on the other side of the battle! "Shh, Snowman himself, well, he's not that strong. Ugh, because it moves too slowly. But every time (every time) it is attacked, the accumulation of the abnormal condition" frostbite "is high." Mamor, you wrapped up with 'The Explanation is Over' and regained your big shield with a gaze ahead. "Ha, you still feel like you're coming out of this area? If there's an escort quest, it feels like there's a quest to assassinate that escort." "Well, there's a good chance we'll be waiting for you after the Fourth." In line with their leaders, the members are moving to combat positions at the same time. That should be it, too, because at the end of your gaze, Mamor, there was one British gentleman-style man with a stick, appearing in a drifting stand-up. The person who appeared neglected has carefully removed the hat worn on his head and has been gracious with a playful trick. "Hello, ladies and gentlemen gathered" Nico lifted the corner of his mouth, but his expression wasn't on the table as emotional as Nobu did, and he had a smile reminiscent of a creepy clown. It doesn't seep into such a kind of madness as smiling and committing murder flatly. "Well, please enjoy the magic show that starts here" Magic, show......? Again, gracefully bowing your head... what is the identity of that person? Yeah, is there a big difference during the order phase of the quest? And worst of all, more than 10 NPC inspectors came from behind Gentleman Hat. The NPC soldiers of Count Hardy who come under attack many times. In addition, the presence of a mercenary (player) faction targeting Miss Ignitol. How come there have been no quest completers before. The answer to that mystery was extremely simple. "Overriding this battle power difference... is a tough one" "Hello, Taro. Not to you, not to Junya..." I looked back, Mamor. You dropped Galan and the big shield, and the moment you and I met each other, you got stiff. In front of the enemy, what a serious alarm. I hurry, pick up the big shield and push it against you, Mamor. Mamor, you can't let go of your shield. Our leader seems badly upset, and I get a little nervous about whether that gentleman-style man is such a nasty mercenary (player). There you are, Kay, holding Mamor on your shoulder with the usual thin looking nori, looking out for us. "All this time, hey, get me to work hard with you...... kan...... j? Huh?" Kay, even you stare at me, and the words get butt-shuffy. Finally, it froze even though it had not become a state abnormality 'frostbite'. "Wahahaha! Talo, were you a beautiful girl! Wahaha!" Thanks to him, I finally figured out how you and Kay are surprised. You've been wearing a mask before, so you couldn't see my face, and you thought it was a boy because of the way I spoke and Junya's attitude towards me. I was inadvertently oblivious to the coziness of this PT, which naturally treats men about me. No, I'm not exactly wrong in terms of boys, and I'm proud to say that's the right answer, but pushing through an opinion like that with this look is impossible under the present circumstances... "Oh, oh, come on, I know shishishi. Was, was, Taro," Angel "..." I fear, when I turn my gaze toward him. Junya, you looked me in the eye and looked at me the whole time.

182話 雪姫の物語り 「あっ! 天士さま! お人形屋さんがありますよ!」 ミナに呼ばれ、道沿いにあったショーウィンドウへと目を向ける。 「ほう、どれどれ。なかなか精巧な造りだな」 「あのゴシック調のドレスを着せてもらってる、 れて』と看板が立てかけられた店は、この町にしては珍しいレンガ造りだ。ガラスの奥で着飾った人形達が、ちりばめられた宝石類と共に静かに鎮座している。 ミナが気に入ったという人形に目を向け、その細部まで 「ひぃっ」 「天士さま? どうかされました?」 「いや、今さっき......」 人形の目がこっちを向いた、とミナに伝えようと、再び 「天士さま? ステキなお人形さんじゃありませんでしたか?」 「あぁ、うん。とても良くできてると思う。今にも動き出しそうな不気味......リアルさがあるな」 「はい!」 俺達は『呪いの雪国ポーンセント』にて、ジョージが『熟成』のために置いてきた『 輝剣 「そもそも、この町が『冬の落とし子』の『熟成』に適した場所なのか?」 スキル『冬の落とし子』 「雪に覆われた大地っていうのは当てはまりそうだけど......」 「あちきも色んな場所を試したんだけどねぇん......雪原の休憩地、『旅人眠る の雪姫ブルーホワイト』ってボスキャラがいるって言ったわよねぇん」 「その人が『黒い雪』を降らせてる人物なんだよな」 「その子、実は可哀そうな子なのよ」 オカマは切なげに、灰色の空を見上げる。はらはらと振り落ちる雪をしばらく眺めた後、『この町は昔、若くて美しい女性を生贄にしてたのぉん』と語り始めた。 雪国ポーンセントは昔、人形作りが盛んな町だったらしい。そんな国柄に目を付けたのか、人間を意思なき 『なぜ人形を作り、この町の住人を襲わせているか』 『人間を殺すのが目的ではない。人間が生み出す、負の感情......近しい者が死んだ時の絶望、無力を嘆く悔恨の涙、そういった美味なるエネルギーを食すため』。 『もちろん人間の臓物も美味だから、人形にする前に内臓を余すことなく取り除き食していた』 『私が作る人形は美しくあらねばならない』 『だというのに近頃の人間は美しい娘を寄せ付けぬ。ならばと妥協し、人相に劣る少女たちを人形にしてきたが、それも飽きた』 『だから私から条件を出そう』 『5年に1度、この町で最も美しい女性を 『そうすれば、他の人間を襲う事も殺しもない』 これはポーンセントの人々に取って、かなりの好条件だった。町の娘たちを守るために戦い、死にゆく住人は少なくない。人形となってしまった女性の犠牲も含め、年間で50人以上にも及ぶ。それが5年に1度、1人きりに減る。 なのだよ。貴様らは我が身かわいさゆえに、若くて美しい娘を、自ら貴様らが忌み嫌う悪魔と呼ぶ存在に捧げる。その無力と罪悪に塗れた感情が、永遠にこの町に巣食う。そして私の手元には最も美しい人形が残る』 お互いの利益は合致していた。 それから、悪魔とポーンセントの密約は何十年と続き、何度目かの生贄の少女が選ばれる。選ばれた当時、その少女は14歳という若さでありながら、町一番の美貌を誇っていた。 その少女は生贄のその日を迎えるまでより美しく成長し、そして内に爆大な魔力を持った人物であったため、町の人々から一目おかれる存在となっていた。 彼女には一つの夢があった。 それを傍らにいた恋人の少年にいつも語っていたそうだ。 少年もやがて彼女と同じく成長し、彼女の夢に寄り添うと誓ってくれた。16歳となった二人が抱く夢の内容は、彼女が先頭に立ち、町の住民達と協力して悪魔を討伐すること。そして、町の責務から解放された後には、二人で曇天と雪に閉ざされたこの町から出て、世界のあらゆる場所を見て回りたいと。 だが、その夢は叶わなかった。 悪魔を討伐できる確証もなく、失敗すれば悪魔の逆鱗に触れ大惨事になりかねない。町の人々は娘の戯言に耳を傾けるより、悪魔の囁きに耳を傾けたのだ。14歳から死を定められた不憫な少女は、自分の抱く希望を信じ、町民を信じ、恋人を信じ、睡眠薬を盛られ、意識不明のまま悪魔の生贄に捧げられてしまった。 しかし、人形となってしまっても少女の意思は潰えなかった。生きたまま内臓を抜かれ、 そうして人形になっても、愛する恋人の元へ駆け寄った彼女を待っていたのは。 彼女は悪魔に手を加えられた物体、その容姿は永久に衰えない美そのもの。しかし生身の頃とは変わり果ててしまった。町民は彼女にしでかしてしまった罪に怯え、復讐されるのではと恐慌し、あろうことか彼女を破壊すべく襲いかかる始末。 身も心も救われない彼女がとった行動は自衛という名の抵抗、虐殺だ。 そう、彼女こそが『 自らに犠牲を強い、自らを陥れ、自らを化け物扱いし、自らの死を願う町民に対し、彼女が憎しみの感情を抱くにはそう時間はかからなかった。 『それなら、あなたたちも化け物になる気持ちを味わえばいイ』 彼女はそう嘲笑ったそうだ。 こうして雪国ポーンセントには『黒い雪』が降り始めるようになったのだ。 ちなみに、彼女はけっこうな頻度でこの町に出没するらしく、 特に『黒い雪』が降り始めたタイミングでのポップが多いらしい。 「悲しいお話よねぇん。生涯を誓い合った男にすら、化け物扱いされるなんてぇン......そんな男、許せないわァン......」 オカマはこの町の物語に対し、ひどく憤慨しているようだった。ジョージの瞳は森の奥にひっそりと佇む湖のような静けさをたたえ、揺れていた。 の伴侶となる男に警告しておきたい。間違っても、飛び抜けたセンスをお持ちのジョージに対して化け物扱いしてはいけないと。 そんな感じでオカマの話を聞きながら歩いていたら、目的地についたようだ。 「ここに、あちき達の子供を置いてきたわぁん」 そこは教会だった。 扉の両脇を固めるはお約束で、 「うわー、ミケランジェロの教会と全然ちがうね」 「......ちょっと怖いね、ここは......」 トワさんとジュンヤ君が驚くのも無理はない。 普通は教会内部といえど、色ガラスや天窓などのおかげで室内でも明るいのが基本だ。しかしここは薄暗かった。まるで死者をそっとしまっておく、 それに祈りを捧げるための、信徒が座る長椅子が一切置かれていないのだ。 代わりとでもいうかのように、左右にはいくつもの人形が置かれていた。人形が配置されている場所は、段々になった構造で、壁際に近付くにつれその高さを増していっている。そのため、無数の人形に見降ろされているような気分になる。 「天士さま......可愛いお人形さんがいっぱいです!」 いやぁ、ミナさん。 かなり不気味じゃない? 本来、祭壇となる場所にはろうそくが何十本も灯されており、その頼りない炎が揺らめく度に、人形たちの顔にかかる影が動く。 「ここはねぇん。かつて悪魔の生贄として捧げられた少女達のために作った、慰霊人形の安置所なのよぉん。人形ちゃんたちは、なるべく犠牲になった少女に似せて作られてるらしいのぉん」 ここなら確かに『冬の落とし子』に最適な『熟成』場所かもしれない。 一時の寄る辺......消えぬ罪の意識を緩和させるための、心の拠り所。だが根本的に少女たちを犠牲にしてきたという事実は消えないからこそ、一時の寄る辺か。贖罪という行為を繰り返せば、いつかは許されるかもという希望の光。ろうそくに灯る火はその象徴、か。 ジョージは人形たちが見下ろしてくる不気味な間をどんどん進み、ろうそくが大量にある祭壇の手前で止まる。たしかに、結晶に突き刺さる短剣のオブジェクトがあった。 』が黒い雪に有効だった場合、すこし罪悪感を抱いてしまいそうだ。 犠牲になった少女たちは、こんな場を作られて気は晴れるのだろうか。そもそも彼女達のためではなく、町人達の罪悪感を払拭するための場所なのかもしれない。だとしたら、それは報われない話だ。 の雪姫ブルーホワイト』が降らせる『黒い雪』にしたって、彼女達が被った痛みを、緩やかに、永遠に与えるためだろう。 それは彼女たちの黒い涙なのかもしれない。 「男でもない、女でもない、人形になってしまったン......そんな苦悩を分かち合い、受け止められなかった男の事なんてぇん、忘れちゃいなさいな......」 「あれ? 黒い雪?」 建物内なのに、雪? そう疑問に思った瞬間、漆黒のカーテンが視野を塞ぐように広がった。 「素敵な 突如として吹き荒れる黒き風に混じり、少女の声がこだまする。 キシキシと、どこか歯車がかけたような声音にゾッとくるものがあった。 そんな声の発生源たる黒は奔流となって集束し、その中心から の雪姫ブルーホワイト』ちゃんねぇん......」 ジョージの指摘通り、つぶさに彼女を観察すれば確かに関節の節々は人形のような造りになっていて、およそ生者の装丁を持ってはいなかった。 病的なまでに磨き抜かれた白亜の肌は物体そのもの。精巧にして、美麗な顔は生物の温かみを感じられない。 まさか、この町に呪いの雪をもたらすボスモンスターが、黒い雪を排除できる可能性を持つ『 「ここノ。ありとあらゆる雪はネ、ネ。私の耳、目、そして絶望を喰らう口なノ」 この地域周辺に降る雪全てが彼女の一部? だとしたら、雪も耳であるのなら、俺達が雪を操れる ジョージの疑問は確信へと変わっていく。 「今までは自然の摂理に従う雪にしカ、呪いを込めれなかったけド、想像通りネ、ネ?」 彼女は右手から雪を発生させたかと思えば、激しく吹き流した。それは雪を自ら生み、自らの意思で動かせる事を証明している。 「これで、雪を好き勝手にできル。例えば、私の雪が降ったララ、屋内に逃げ込むこの町の卑怯な住人が隠れる場所にネ、ネ? 送れル、ル」 甲高い声で嗤う彼女に、俺達は唖然と見上げる事しかできなかった。 「アァ、私の雪は人々の絶望を喰らう口なノ。とっても美味しいのヨ」 背筋が凍りつく程の美しい笑みを咲かせる少女は、歓喜に打ち震えているようだった。 少女自身も、悪感情を喰らう悪魔の一部を受け継いでしまったのだろうか。 「黒く染まったこのココロ、ロ。同じ絶望の色をこの町に落としてあげル......」 黒というには、この場の全員が疑問に思っただろう。 』を胸に突き立てた瞬間から色彩の変化は起こり、まっさらな空の青と、何よりも純粋な白のドレスとなっていたのだ。 そして、それは流れるログからも判断できた。 の雪姫ブルーホワイト』が出現しました: 俺達はうっかりしていた。 町の人を救うつもりが、呪いの元凶であるボスモンスターを強化してしまったようだ。 ジョージの横顔はちょっと晴れやかで、本来ならオカマに事後報告されても気が滅入るだけなのだが。 何故だろう、俺も悪い気分ではなかった。

184 182 Stories The Story Of Snow Princess "Ah! Heavenly Lord! There's a doll shop! Mina calls me and I turn to the show window that was along the road. "Well, which one. Pretty exquisite." "Don't you think she's cute with purple ball-colored (amethyst) eyes, having that gothic dress on? "Drowning on the Moon" is a rare brick building for this town. The dolls dressed in the back of the glass sit quietly with the pieces of jewellery. When I looked at the doll that Mina liked, and remembered a little touching on the appearance of being bound (attentive) to the details, the doll's eyes moved as if they looked at me. "Hih." "Heavenly Master? What's wrong with you? "No, just now..." In an attempt to tell Mina that the doll's eyes turned this way, she returned her gaze to the doll with the purple ball-colored (amethyst) eyes... her gaze was straight as usual. "Heavenly Master? Wasn't that a beautiful doll? "Oh, yeah. I think you're doing very well. Still creeps that seem to move... it's realistic." "Yes!" We are in the middle of a tourist stroll through the town in Pawn St., the Cursed Snow Country, to collect the Bright Sword (Arts) George left for "Aging". In other words, decorators are most likely to be targeted by other mercenaries (players) when collecting Shining Sword (Arts) from Mature. Although "Hui Sword (Arts)" during "Aging" becomes a complete object, it changes to "Hui Sword (Arts)", an item for mastering skills when collected. At that time, mercenaries (players) trying to plug the PvP and take away the "Shining Sword (Arts)" are rarely there. "In the first place, is this town the right place for the 'maturation' of 'Winter Droppers'? Here's a tip description on where to 'mature' the skill 'Winter Dropper' Hui Sword (Arts). "The snow-covered earth seems to apply..." "I've tried all sorts of places everywhere... snowfield rests," Traveler Sleeping Fire "or something? But it's different... when I think of temporary stops and lights, which means emotional, I thought it might be this town." "Wow... I told you there was a boss character called" Snow Princess Blue White "that was stripped." "He's the one who's sending down the 'black snow'." "He's actually a pathetic kid." Okama looks up at the gray sky, sliced up. "This town used to sacrifice young and beautiful women," he began to say after watching the snow fall for a while. It seems Snow Country Pawn St used to be a thriving town for dollmaking. He said he had an eye for such a national pattern, and a powerful demon emerged that would turn humans into unwilling puppet (kutsu) dolls. The demon transformed a living human into a puppet named Murder Machine and took many human lives at a rate of one or two times a month. The devil had a certain taste and often chose a daughter with a beautiful appearance for the plain body to be made into a doll. If the people of the town also knew who they were after, they would escort the young women so that they would not be taken away, and they would continue to fight the devil. Once, the town mayor in earnest organized a crusade and challenged the demons, but ended up wiping them out. The demon's power was mighty in this case, and the residents of the town were frightened when they found it easy to do mass slaughter or something if they were serious. That's how the battle between the devil and the people of Pawn St. went on for five years. One day, that devil has brought up some suggestions. "Why you're making dolls and letting the inhabitants of this town attack you" 'Killing humans is not the purpose. Human-produced, negative emotions... to devour the despair of those close at death, the tears of remorse mourning helplessness, such delicious energy'. "Of course the human organs are delicious, so they were removed and eaten without any extra guts before they were turned into dolls" "The doll I make must be beautiful." "But these days humans don't give away beautiful daughters. I've compromised with you, and I've dolled girls inferior to you, but I'm tired of that, too ' "So let's get the terms out of me" Sacrifice the most beautiful woman in this town every five years. "That way, no one else will be attacked or killed." This was pretty good for the people of Pawn St. Few dwellers fight to protect their town daughters and die. More than 50 people a year, including the sacrifices of women who have become dolls. That reduces to one person every five years. 'That's right. What I'm looking for is a sole (...). Because of your cuteness, you dedicate your young and beautiful daughter to what you call the devil you abhor. Its powerlessness and sinful emotions nest in this town forever. And I'll have the most beautiful doll left on my hands' Each other's interests were in agreement. Then, the covenant between the devil and Pawn St. lasts for decades, and the girl of several sacrifices is chosen. At the time of her election, the girl was young enough to be 14, yet boasted of the best beauty in town. The girl grew more beautiful until the day of the sacrifice, and was a man of great magic within, making her a sight to behold from the people of the city. She had one dream. She always told that to her lover boy who was beside her. The boy eventually grew up just like her and vowed to lean on her dreams. The content of the dreams the two of them had when they turned 16 was that she would take the lead and work with the residents of the town to crusade the devil. And after being freed from the responsibilities of the town, the two of us want to get out of this town, closed by cloudy weather and snow, and look around every part of the world. But the dream didn't come true. There is no certainty that you can crusade the devil, and if you fail, you can touch the devil's scales and become catastrophic. The people of the town listened more to the whispers of the devil than to the bullshit of their daughter: the pitiful girl, who had been ordained dead since the age of 14, believed in the hope she held, believed in the townspeople, believed in her lover, was served with sleeping pills, and was dedicated to the sacrifice of the devil while unconscious. But being a doll didn't crush the girl's will. Even though he was torn out alive, turned into a peel, and became a puppet doll of the devil, his memories did not disappear thanks to his powerful magic. Improved physical ability as a doll purely means increased combat power, and he succeeds in using his previous magic to poke the devil's gap and discuss Pawn St. 's rivals alone. Even when I became a doll that way, I waited for her to rush over to my beloved lover. She is an object with her hands on the devil, whose appearance is the very beauty that will not fade forever. But it changed from when I was born. The townspeople were frightened by the sins that had befallen her, and panicked that they would be avenged, and the beginning and end of the attack to destroy her. No body or mind can be saved. The action she took is resistance, genocide, in the name of self-defence. Yes, she is the "Snow Princess Blue White". It didn't take that long for her to have feelings of hatred towards the townspeople who were forced to sacrifice themselves, fall into themselves, treat themselves like monsters, and wish for their own death. "Then taste what it feels like to be monsters too," She said that's how she laughed. This is how 'black snow' began to fall on Pawn St., the snowland. Incidentally, she appears to appear in this town so often that she is perceived as a sudden strong boss battle among the mercenaries (players). Especially when 'black snow' starts to fall. They have a lot of pop. "It's a sad story, huh? Even a man who vowed his whole life to be treated like a monster... I can't forgive such a man..." Okama seemed badly outraged by the story of this town. George's eyes were shaking, as quiet as a lake nestled in the back of the forest. I want to warn the man who's going to be Okama's partner. Even if I'm wrong, I must not treat you like a monster against George with a sense of jumping through. I was walking around listening to Okama like that, and I think I got to my destination. "Here, I left my kids everywhere. Wow." That was the church. It is a promise to consolidate both sides of the door, and there are two Divine Soldiers (Deus) who arbitrate and control disputes between mercenaries (players). It's a common view with every town there is. However, the interior beyond the door was wide open, what a different sight. "Wow, not like the church in Michelangelo." "... you're a little scared, this is..." I can't help but be surprised by Mr. Twa and you, Junya. Normally, although inside the church, it is fundamental that it is also bright indoors thanks to coloured glass, skylights, etc. But it was dim here. It is cold and quiet as if it were a coffin that softens the dead. There is no bench for the faithful to pray on. As if instead, a number of dolls were placed on the left and right. The place where the doll is positioned is a staged structure that increases its height as it approaches the wall. As a result, I feel like I'm being dropped off by countless dolls. "Heavenly Master...... Lots of cute dolls! Hey, Mr. Mina. Isn't that pretty creepy? Originally, dozens of candles were lit at the altar, and whenever its unreliable flames swayed, the shadows on the faces of the dolls moved. "It's not here. It's a comfort doll's lair, built for the girls once sacrificed as the devil's sacrifice. The dolls are made to look like sacrificed girls as much as possible." This could certainly be the ideal 'ripening' place for 'winter droppers'. A temporary stopover...... a base of mind, to relieve the indelible consciousness of sin. But the fact that we've fundamentally sacrificed the girls doesn't go away, so it's a temporary stopover? A light of hope that if we repeat the act of redemption, one day we may be forgiven. Is the fire that lights the candle a symbol of it? George goes on and on between the creeps the dolls look down on, stopping in front of an altar with tons of candles. Indeed, there was an object of a dagger piercing the crystal. If that "Shining Sword (Arts)" was effective against black snow, I'm going to feel incredibly guilty. Do the girls who have been sacrificed feel clear about being created a place like this? Maybe it's not for them in the first place, it's a place to dispel the guilt of the townspeople. If so, that's a non-remunerated story. "Skinny Snow Princess Blue White" made it "Black Snow" to give them the pain they suffered, slowly and forever. Maybe that's their black tears. "It's not a man, it's not a woman, it's a doll... don't forget about a man who shared such misery and couldn't take it..." "Is that it? Black snow? Even though it's in the building, snow? The moment I wondered so, the pitch-black curtains widened to block my horizons. "Thanks for the wonderful gift (...) W, W, T" Mixed suddenly by a blackening breeze, the girl's voice clings. There was a xyxy and something frightening about the sound of a gear somewhere. The blackness from which such a voice originated became a running stream and concentrated, and a grey-haired girl appeared from its center clustered in night darkness (dress). "Alas." Peeled Snow Princess Blue White "Hey..." As George pointed out, if you observe her crumbly, the joint savings were indeed doll-like built, with roughly no raw man's fitting. By the time it's pathological, the polished white skin is the object itself. Exquisitely, the beautiful face doesn't feel the warmth of the organism. I had no idea that a boss monster who brings cursed snow to this town would emerge at this perfect time to acquire a 'Shining Sword (Arts)' with the potential to eliminate black snow. "Here no. All snow is sir, sir. My ears, my eyes, and my mouth eating despair no" All the snow falling around this area is part of her? If snow is an ear, then it's easy to know that we're here to pick up the Snowy Sword (Arts)... have we come in the way? George's doubts turn to certainty. "Until now, I've made it snow to follow nature's management, I couldn't curse you, sir, as you can imagine? She blew it off violently, wondering if she had generated snow from her right hand. It proves that you can produce snow yourself and move it of your own free will. "Now you can do whatever you want with the snow. For example, my snowy Lara, escaping indoors to a place where the cowardly inhabitants of this town hide, sir? Send Le, Le" We could only look up at her with a high voice. "Ah, my snow is mouthless no eating people's despair. It's delicious, yo." The girl with such a beautiful grin that her spine froze seemed to tremble with joy. Has the girl herself inherited some of the demons who devour evil emotions? "This black stained coconut, lo. Drop the same color of despair on this town Le......" When it comes to black, everyone on this scene would have wondered. The change of colour occurred from the moment the "Shining Sword (Arts)" was protruded into his chest, making him a pure white dress, not to mention the blue of the sky. And that could also be judged from the flowing logs. : "Snow Princess Blue White in White Blue (Hakusei)" has emerged: We were accidental. Looks like the intention to save the people in town has reinforced the boss monster who is the culprit of the curse. George's side is a little sunny, and I would just be disgusted if he were to report it to Okama after all. I don't know why, I didn't feel bad either.

239話 少女伯爵 「エル! こっちだよ!」 「んん、おにいちゃん、早い!」 名エルこと、義妹のミシェルを呼ぶ。 すると彼女は素早い身のこなしで敵の突進攻撃をかわし、俺の 』は突進前に必ず『ピギュッ』って一鳴きするから、それが攻撃の合図だと思って!」 「もう1パターンあるわよ! 後ろ脚で土を掘るような仕草をしたら、突進は3回連続になるわよ!」 「わかった、わたし、できる!」 30センチ程の立派な角が額に生えた豚をミシェルは睨む。そして再び迫りくる突撃を俺と共に避けて、見事に――――ん!? すれ違いざまにミシェルはピンクの卵みたいなものを取り出し、何やら両手でそれをいじりだした。よくよく見ると、その卵型アイテムにはボタンや方向キーなどがあり、どうやらそれをポチポチと押しているようだ。 んん、ミシェルが手に持つあれはコントローラー? ゲームの中でゲームをしている!? 「エル、すごいな。さっきのは何?」 「わたし、スキル、使った!」 新スキル......気になるな。ここは兄としての強権を行使してでも、じっくり聞いてみようではないか。 「しばらくはここでレベル上げが効率良さそうかな?」 「今回ばかりは太郎 でも頼り甲斐、ある」 ちなみにここはクラン・クラン内のタロ伯爵領だ。そう、俺のゲーム内領地なのだ。 というのも結局のところ、なし崩し的にミシェルにせがまれてクラン・クランで一緒に遊ぶことになったわけだが......後々になって現実改変を把握してもらうため、キャラクリはリアルモジュールにしてくれと頼み、『もちろん。わたしはわたしのまま』とミシェルが快諾してくれたところまでは良かった。 問題はなぜかミシェルが『先駆都市ミケランジェロ』の警察的NPC、 「みんなでゲーム、楽しい」 ニパっと笑うミシェル。 小さな損失ではないけど、こうやって義妹の笑顔が見れるのならいいとする。 』に目の敵にされるミシェルをどうするか、と考えた結果、俺の領地に連れて来てしまえばいいという話になったのだ。 俺にはイグニトール女王陛下より爵位を叙勲された際、貴族たる証『 「やっぱり、お姉ちゃん、強い。お兄ちゃん、早い」 「早いって、それはお前の順応性の方だろう。とても初めてクラン・クランをプレイしたようには思えないぐらいスムーズな動きだぞ」 「わたし、うんどー神経、抜群!」 「エルは太郎と違って、まともなステータス、強力なスキル選びをしているからよ。エルみたいに姉の言うことは素直に聞くが吉よ」 とは言え、と姉はエルを抱き寄せて、ここぞとばかりに問いつめた。 「まだLv3なのにさっきのスキルは何? 強い姉と、頼りになる兄に秘密はダメよ」 「お姉ちゃん、鋭い。観念」 そうしてミシェルはポツポツとたどたどしい日本語で、自分のキャラについて説明し出した。 その内容を要約すると、どうやらエルは称号を3つも会得しているとのこと。 一つ目と二つ目の称号はかなりすごいものだろう。 先程のミシェルが使ったアビリティは称号『 これだけの破格な称号を持っているデメリットなのか、三つ目は完全にバッドステータスだ。 つまりミシェルことエルはうかつに街をうろつけない、人の領域に踏み入り辛い称号持ちだということ。 「三つ目の称号は痛いわね......それに、どうして一つ目以外の称号は、付け外しできないのかしら......」 称号とは普通、常に一つしかつけられないはずなのに、ミシェルの場合は二つ目と三つ目の称号が常時付いているらしい。またクラン・クランの謎仕様が新たに発見された。 「でも、他の二つがそれを補って有り余る称号よ。いずれは『 改めて口にしてみると強力過ぎる称号だと実感する。 「これはエル、期待できるわよ」 「やったぁ! わたし、お姉ちゃん、お兄ちゃん、役に立つ!」 「いい子ね。『水門回廊アクアリウム街』が大変なことになっている今、エルの力が必要よ」 姉がミシェルの頭をなでながら、義妹をその気にさせる。この流れだと、ミシェルは姉の 「そういえば、『水門回廊アクアリウム街』がどうのって言ってたね」 「何か嫌な予感がするわ。あの街の問題を解決しに行くには、エルのレベルが足りないから猛特訓よ。さっさと上げちゃうわよ」 ん......『水門回廊アクアリウム街』も『 』討伐はなにもミシェルだけのためではない。これも領地経営の一つで 領地内にモンスターが現れたので領主自ら治安維持に貢献する、といったクエスト項目を消化しているのだ。 これにより自領民NPCの【崇敬度】が上昇するようで、地味だが効果的なようだ。端的に言ってしまえば、為政者としての人気取りだろう。 それとミソラさんの『星光を貯め込む装置』の回収も終わっていない。 で会う時は『水門回廊アクアリウム街』かしらね」 「わたし、お兄ちゃん、びっくりさせる。強くなる」 「おうおう、今のままでも十分強過ぎだと思うぞ」 領地経営への着手をもっと本格的にせねば。 しっかりと領民のことを考え、タロ伯爵領を栄えさせたいという野望があるのだ。それと、 『日本皇立学園』になんて通いたくはない。 そんな黒い感情を胸に秘めながら、俺は姉やミシェルから離れていく。すると俺達の様子をずっと見守っていた一団がこちらへと寄って来た。 執事NPCのセバスと、侍女1人、護衛兵5人が今回の領主クエストに同行してきたが、ミシェルのレベル上げのために手出しはするなと命令を下しておいたのだ。 「伯爵様、領民の安全のために......お見事でございます」 頭を恭しく下げるセバスに、俺は頷く。 「世辞はいい。通商路の安全確保など当然の義務だ」 「はっ、民を思う伯爵様のお心、きっと全民にゆき届くでしょう」 「......馬車の用意を。屋敷まで頼む」 俺は伯爵らしく、コートをはためかせながら威厳たっぷりにお願いする。 そうして自領の発展に向け、馬車は走りだしたのだ。 不思議な銀光を纏った馬車が街に到着すると、NPC達が興味深そうに視線を寄せる。 『俺は空色に輝く星々が舞うって聞いたぞ』 民草の間では、史上最年少の伯爵様の噂で持ち切りとなっている。 いわく女王陛下の懐刀。 達の荒波に、民の心には重い暗雲がたち込め始めていた。 しかしタロ伯爵という救国の英雄が、彼らの不安を払拭する光となっていることを、本人は未だ知らず。 幼く美しい容貌で高貴に振舞い、小さな身体を懸命に動かしては統治に邁進する彼女の姿を目にし―――― 民達は密かに微笑ましく見守っていたのだった。

242 239 Words, Countess Girl. "El! Over here! "Mmm, come on, quick! Mercenary (player) name Elle, call my sister-in-law Michelle. Then she quickly launches an enemy assault and returns to my side. "'Horned Pork (one ton)' always rings' Piggy 'before you rush in, so think that's the signal for an attack! "There's another pattern! If you dig the dirt with your back leg, you'll make three consecutive breakthroughs! "Okay, I can! Michelle stares at a pig with a splendid corner of about 30 centimeters growing on her forehead. And avoid another impending assault with me, brilliantly - Hmm!? Michelle undoubtedly took out something like a pink egg and jerked it off with both hands. If you look closely, that egg-shaped item has buttons, directional keys, etc., apparently pressing it pounding. Hmm, that's the controller Michelle's holding in her hand? Playing games in the game!? "Elle, that's amazing. What was that? "Me, my skills, I used it! New skills...... don't worry about it. Why don't we exercise our power as brothers here. But let's listen carefully. "Does it seem efficient to level up here for a while? "It's just this time, Mr. Taro (...), right?" "Brother, even in-game (over here) is worth relying on, there is" By the way, this is Count Taro territory within the Clan Clan. Yes, it's my in-game territory. Because in the end, Michelle broke me down and decided to play with me in the Clan Clan... but later on, in order to get a grasp of the reality alteration, Calacri asked me to make it a real mod and said, 'Of course. I am as I am,' to the point where Michelle was comfortable with me. The problem is that somehow Michelle has been killed once after being attacked by the police NPC, Divine Soldier (Deus) of the 'pioneer city of Michelangelo'. I didn't do anything about PvP. Of course, my sister and I couldn't keep our eyes shut, and I responded, but I was murdered at ease. "Game for all, fun" Nipa laughing Michelle. Not a small loss, but suppose this is how you can see your sister-in-law smile. So for some reason, I thought about what to do with Michelle, who would be blinded by "The Divine Soldier (Deus)," and then I talked about bringing her into my territory. When I was awarded the title by Her Majesty Queen Ignithol, I had a special item called the Count Silver Medal. Excellent thing to fly all the way to your own mansion with this. "After all, sister, strong. Brother, quick." "Quick, that would be more of your adaptability. It's such a smooth move that it doesn't seem like the first time you've played Clan Clan." "Me, yundo nerve, excellent! "Unlike Taro, Elle has a decent status, a strong skill choice. Listen to my sister honestly, like Elle, but she's lucky." Having said that, my sister hugged Elle and just inquired here. "What were your skills just now, even though you're still an LV3? You can't keep secrets from a strong sister and a dependable brother." "Sister, sharp. Perception." That's how Michelle explained her character in potpout and obnoxious Japanese. To sum up, apparently, Elle has won three titles. The first and second titles would be pretty amazing. Apparently, the abilities Michelle used earlier were acquired by the title Amusement Park Kids (Childrens), and she has a special skill, "The Egg Chi Noise (Control Chitch) of Birth Parents". If you succeed in connecting that egg-shaped controller to the subject, you can manipulate the movement as you please? Is this the downside of having this many breaking titles, and the third is totally bad-status? I mean, Michelle, Elle doesn't wander the streets, she walks into the realm of people and has a hard title. "The third title hurts... and I wonder why we can't remove the first title..." A title is usually, you should always only be able to wear one, but in Michelle's case, they always have a second and third title. A new mysterious specification of Clan Clan was discovered. "But the other two make up for it. It's an extra title. One day you'll be able to twist" Deus. " I feel it's an overly powerful title when I say it again. "You can count on this, El." "Yay! Me, sister, brother, it helps! "You're a good boy. Now that Watergate Corridor Aquarium Street is in trouble, we need El's help." Makes my sister-in-law care while my sister takes Michelle's head. With this flow, Michelle is likely to belong to her sister's mercenary regiment (Clan), Neck Hunting Insanity. Speaking of which, what did Watergate Corridor Aquarium Street say? "I have a bad feeling about this. To solve that city's problems, Elle's level is not enough, so it's a big deal. I'm gonna put it up." Hmm... "Watergate Corridor Aquarium Street" also doesn't have "Divine Soldier (Deus)"? From my sister's mouth, she probably does... but I figured if the strong weren't in charge of policing, all sorts of problems would erupt. Actually, this' horned pig (one ton) 'crusade is not just for Michelle. This is also digesting quest items such as the Lord's own contribution to policing because a monster appeared in the Territory due to one of the Territory's management. This seems to increase the [esteem] of the native NPC, plain but effective. In short, it would be a popular take as an exchanger. And I haven't finished collecting Mr. Mithola's "Device for Storing Starlight" either. "Yes. Then the next time I see you in the game (this way), I guess Watergate Corridor Aquarium Street." "I, brother, surprise you. Be strong." "Whoa, I think it's too strong as it is now." We need to get a more serious start on territorial management. I have an ambition to think about the people and to make Count Tallo's territory flourish. And I predict that the more powerful Count Taro's territory is in the game (over here), the more influence the Buddha's shrine will have in the real world (over there), and I am in action. I don't want to go to the Royal School of Japan. With such black emotions in my chest, I walk away from my sister and Michelle. Then a bunch of people came over and watched us the whole time. Sebastian, the deacon NPC, and a samurai and five escorts have accompanied him on this Lordship Quest, but he has given orders not to do anything to raise Michelle's level. "Count, for the safety of the inhabitants... you are brilliant" I nod to Sebastian, who bows his head respectfully. "The rhetoric is good. It is a natural duty to ensure the safety of trade routes." "Yes, the heart of the countess, who thinks of the people, will surely reach all the people" "... get the carriage ready. I need you to get to the mansion." I look like an Earl, and I beg you with majesty as I flash my coat. That's how the carriage ran off to develop its own territory. When a strange silver-light carriage arrives in the city, the NPCs look at it with interest. "I've heard stars shine in the sky." Between the folk grass, it is cut off by rumors of the youngest Earl in history. Kabuki of Her Majesty the Queen. Heavy dark clouds were beginning to enter the hearts of the people in the rough waves of the looming mercenaries (players). But he still doesn't know that a savior hero named Count Tallo is the light to dispel their anxiety. You behave nobly with a young and beautiful look, and you see her moving her little body so hard that she moves into government-- The people were watching secretly with a smile.

175話 次元の違いを示す錬金術士 うん、さすがに限界だ。 三十人以上の検問兵を相手に、突っ込み、包囲網を突破する。 そこまでは何とか乗り切った。 けれど、護衛対象の馬車は完全に壊れ、速度を失い、保護すべき令嬢すらも徒歩での移動を余儀なくされている。しかもイグニトール令嬢の従者であるNPC二人は敵の剣によって倒れ......マモル君の堅固な守りも、ケイ君の身軽なフットワークも、ダイスケ君の押し退ける勢いも、なくなっていた。 それは俺も例外ではなく、アイテムのストックは切れ、フゥがいなければとっくにキルされている状態だ。 「ハーディ伯爵とやらは、どうしてもイグニトール令嬢をキルしたいって感じだね」 「ほんと、しつこいんだけども」 「ジュンヤ君、大丈夫?」 「......天使さん。ボクの事を心配するより、自分の身を案じて......ボクが ジュンヤ君は俺から離れるように身を引いて、ケイ君と並走し出す。その、さりげなく俺から遠ざかった行動を見て、胸がチクリと痛む。 彼が何を思い、何を考えて、そんな態度を取っているのか、聞き出したい衝動に駆られてしまう。 「ぐおおおッ」 しかし、ジュンヤ君に質問をしようとした矢先、急な雄叫びが上がったので反射的に振り返ってしまう。 「ダイスケ!? 大丈夫か!?」 それはダイスケ君の苦悶の叫びだった。 追手を最後尾で牽制していたダイスケ君が、背中から槍に突かれキルエフェクトを煌めかせながら散っていってしまった。 そうだ、今は敵から逃げている最中なんだから、集中しないとダメじゃないか......。 「ちくしょう。あと、もう少しなんだけども!」 検問兵たちが放つ矢からイグニトール令嬢を庇いながらも、マモル君は先に進む。 「限界が近いって感じ」 ケイ君は俺やジュンヤ君をフォローしつつ、剣と小盾を器用に持ち変えては、真後ろから突き出される敵の槍をいなしてくれる。 もう一度思う。 に限界を迎えている。 だけど、クラン・クランはそんな俺達にさらなる苦難を用意していた。 「ねぇ......あれって」 ケイ君の横をひた走るジュンヤ君が それぐらい、敵との戦力差は歴然だった。 「間違いなく、あれが最終突破地点だけんども......学校の全校生徒が集まった時より多くないか?」 それもそのはずで、何せ相手の数が絶対に400人以上はいる規模なのだ。あの軍隊を突破するのは......追撃の手を振り切るのもままならない、消耗しきった俺達でなくとも不可能だ。 「クエストの難易度、おかしいって感じ。あれ500人ぐらいいるね」 乾いた笑いを浮かべ、ケイ君の顔はひきつっている。 「イグニトール令嬢を狙うハーディ伯爵って......何者? これだけの権力を行使できるなんて......」 状況はまたもや最悪。 だけど、まだ、まだ何か手はあるはずだ。 せっかくジュンヤ君に誘われて、マモル君たちとこうして頑張って進めてきたクエストを簡単に諦めたくはない。 何か他に、この状況を さんの匂いが風に乗ってきたん♪」 頭の上でクルクル舞ったフゥは、500人弱の兵士たちが待機する横、雪山の方向を指差す。 あれは......急いで『望遠鏡』を取り出し、覗いてみると......あのシルエットは『巨人の 「あっ!」 そういえば、マモル君がクエスト出発前に言ってたじゃないか。『馬車が通るであろうルートに、噂の『巨人の死骸』が散見されてるらしいんだけども』って! 「フゥ、よくやった!」 「むふふー♪ フゥ、えらい?」 をプニっとつつき、頭をなでりこなでりこしてあげる。 「タロちゃん、ピンチすぎて動揺極まって、妖精と 素早く気持ちを切り替え、俺はみんなに呼び掛ける。 「まだ何とかなるかもしれないよ!」 「あれを見なよ、タロちゃん。あの大軍がこっちに気付いて、ぶわーって迫って来てる感じだよ? 正面からは500人? もたもたしてると続々増える追手、もう無理くない?」 「タロちゃん悪いんだけども、ここは観念するしかないと思うんだが。俺達はここまでだけんども、本当によくやってくれた!」 にっこりと優しい顔で子供を諭すような笑顔を浮かべるマモル君に、つい気圧されてしまう。 「ありがとう、タロちゃん」 それでも、まだ可能性は残されているんだ。それを伝えなくては。 『巨人の死骸』は、月光で動き出し、太陽光で理性を取り戻す。 俺にはその二つの光が手中にあるし、それに巨人たちとの関係性は良好だから、きっと助けてくれる。 「マモル君! 追手の攻撃を一手に受け続けるマモル君だけど、その表情や言動から諦めの空気がヒシヒシと伝わって来る。 「まだ、やれるよ......」 』があるのは、山腹をちょっと登ったあたりの地点だ。 通常だったら、あの斜面を登るのは厳しい。崖とまではいかないけれど傾斜がかなりあり、あそこまで辿り着くのにとても時間を要してしまうだろう。だけど、俺には『空踊る 飛んでしまえば『巨人の死骸』まですぐに近付く事ができる。 「ジュンヤ君からも、マモル君たちに何とか言ってよ」 めてないんだ......」 俺を誘ってくれたジュンヤ君なら同調してくれるはず、だと思ったけれど彼の口からは覇気のない冷たい声音がこぼれた。 「天使、さんは 「え?」 錬金術や俺の戦い方を称賛してくれたのなら、素直に嬉しい。けれどこれは違う。だって、ジュンヤの顔色は暗くて、とても人を褒めるような してからの道中、ジュンヤ君の態度の原因について、ずっと考えてきた。 「えと、えっと、ジュンヤくん?」 「ボクなんかが......キミと一緒に」 考えて、俺が出した結論。それはきっと、無意識とはいえ仮面越しを利用して俺が男だと偽ったこと、女子である事を明かさないまま仲良くしようとしてた行いに腹を立てた、だろう。ビックリしたっていう線もあると思うけど......。 なんかに聞いた事がある。 ネットゲームなんかで、女子キャラを使って あんなに素材の話で盛り上がって親しくなったのに、こんなにギクシャクするようになってしまったのは、俺がネナベプレイをしたのが原因なんだ。 きっと今、しっかりと謝っておかないと俺とジュンヤ君の距離は広がったままになってしまう。そんな事が彷彿されるぐらいに、彼の声は遠くに感じられた。 今は、身体は女子だけど、心は男で、だから、その......口調が素で男っぽくなってたのには訳があって......。 ごちゃごちゃになった感情は、上手く口から出て来てはくれなくて。ただただ、寒空の下に白い息を伸ばすだけになってしまう。 謝りたくて、これからも友達でいて欲しいって伝えないと。 「ごめん、その。これからも俺と友達で――」 「うわっ!?」 り出した俺の言葉を、ジュンヤ君は最後まで聞くことができなかった。なぜなら彼の腕にケイ君のいなしをすり抜けた追手の槍が刺さったのだ。 すぐにケイ君がジュンヤ君を攻撃した検問兵を 「ケイ君、こんな時に話なんかしてて、ごめん!」 フォローしてくれたケイ君に謝るも、俺は小さな苛立ちを覚える。 それは、『またか』という感情。 何度目だろうか、こうやってジュンヤ君と話す機会を敵に奪われるのは。 正直、邪魔以外の何者でもない。 「ちょっと、行ってくるから」 「え? タロちゃん、どこに?」 「マモル君たち、耐えてね?」 「おっ、あ、うん」 「えっ、でも、はい」 「えと......はい」 なぜだろう、三人はほんのちょっと焦るように背筋を伸ばし、顔が強張っていた。とにかく俺は、返事を聞くとすぐさまフゥにお願いして飛び立つ。 上空から見下ろすと、すでに大軍はジュンヤ君たちのそばまで迫って来ている。今は一秒でも惜しい、そんな一心で俺は空中でランタンを取り出す。 に静かな光を」 太陽はずっと出ている。ならば理性は問題ないはずで、『巨人の死骸』に必要なのは月光のみ。 着地点は死骸の肩の辺を勝手にお邪魔させてもらう。 「......ォォオオオオオオ」 その動きに合わせ、俺はフゥの力を借りながら巨人の肩から落ちないように風を利用するのを忘れない。 「コレハ......コレハ、コレハ、太陽ヲ司ル天使様。コノヨウナ所デオ会イスルトハ」 立ち上がった巨人の反応を見るに、やはりこの巨人はヨトゥン配下の者だったようだ。 「こんにちは、巨人さん。ちょっと肩に乗せてもらってます」 というか、この個体。巨人族の中でもけっこうな大きさだ。鎧も着込んでるようだし......あ、雪に埋もれて気付かなかったけど、立派な戦斧もお持ちだったのか。 自らの武器をまさぐり、握り具合を確かめる巨人の姿に得心がいった。 「ナハクさん、急で申し訳ないのだけど頼みをきいてくれませんか?」 「解放者ニシテ、太陽ヲ司ル天使様......大恩アル貴方様ノ御心ノママニ従ウ」 気味の濁った両眼に目を向けられると、ちょっと怖かったりもしたけど、ヨトゥン同様に敵意はないので安心だ。 「ありがとう。じゃあナハクさん、あそこまで移動して欲しいんです」 雪山から、大きな一歩の地鳴りが響く。 その振動に身を委ねながら、ジュンヤ君になんて言おうか思考する。 特に同性なんか ゆらちーやシズクちゃん、ミナやリリィさん、茜ちゃんなんかは異性で、やっぱり気疲れする時がある。ジョージは特別枠だし男子枠には入らない。 つまりジュンヤ君は俺にとって、クラン・クランでできた、初めての同性の友達。 このまま疎遠になるなんてのは嫌だ。 だから俺の何が彼を不快にさせてしまったのか、ちゃんと話がしたい。 あぁ......だけど、これじゃあ間に合いそうもない。 ジュンヤ君達と大軍との距離は目と鼻の先にまで差し迫っていた。多勢に無勢で、彼らが検問兵の波に呑みこまれてしまう。焦燥が俺の中の苛立ちを更に募らせてしまう。 「ナハクさん、飛んで!」 激しい揺れにもフゥの風力が働き、俺は肩から落ちる事無く立ち続け、仲間に群がろうとする敵を睨む。 :エクストラアビリティ『 ん、気になるログが流れはしたけど、今はそんなの詳しく見ている場合じゃない。 巨人のナハクさんは、着地と同時に数人の検問兵を押し潰した。さらに大きすぎる戦斧を叩きつけ、十人程の敵を蹴散らす。 その激しい衝撃で地面が割れ、積もった雪が宙を舞う。 そんな中、囲まれつつあった仲間の安否を確認し、ナハクさんの肩越しから俺は叫ぶ。 「ジュンヤ君! おまたせ!」 ジュンヤ君、マモル君、ケイ君の三人は突然の巨人出現に驚いてしまったのだろうか、全員が全身を硬直させ、唖然と俺を見つめている。 「た、タロちゃん......?」 「......これが、天使さんの......」 みんな驚愕してるけれど、敵が巨人の出現に動揺してる今が、しっかりとジュンヤ君に気持ちを伝えるチャンス。 だから、素直に俺の内心をジュンヤ君にぶつける。 「もうクエストなんて、どうでもいい!」 俺の周りには素材に強い興味を抱く友達はいない。ジュンヤ君は俺にとって気の合う存在で、鉱石が好きで、だからもっと語り合いたくて......そ、そうだ! 錬金術と鉱物は切っても切れない重要な結びつきがあるんだ。 ただ、謝って、キミが何を俺に感じているのか、知りたいだけなんだ。 だから、遠ざからないで欲しい。 がしたいだけ!」 何か訳知り顔な感じで 肝心のジュンヤ君はというと、キョトンとしつつも顔を真っ赤に染めている。 うむ、なんだろうね。そんな反応されると、こっちも何故か恥ずかしくなってきた。 って、また敵の攻撃がっ。 わしいな、俺はジュンヤ君と話がしたいんだ。 「だから、うっとうしい者全て、邪魔者は消えて」 「太陽ヲ司ル天使様?」 ナハクさんが、どうすれば? と、首を傾げてくる。 俺はそれに応えるように、地表でさえずる敵兵たちを見下ろし、 それらが、ナハクさんの攻撃と衝撃で吹き荒れた粉雪と混じる。 「巨人を使役するなんて、次元が違いすぎるんだけども......」 マモル君とケイ君のそんな会話が聞こえたような気がした。

177 175 Stories Alchemist Showing Differences In Dimensions Yeah, that's just the limit. Target more than thirty interrogators, penetrate and break through the siege net. I managed to get through that. However, the carriage to be escorted is completely broken, losing speed and even the lady to be protected is forced to travel on foot. Besides, the two NPCs, the squire of Miss Ignithol, fell by the sword of the enemy... Mamor, your steadfast protection, Kay, your light footwork, Dyske, your impulsible momentum was gone. That's no exception to me, I'm out of stock on items, and I'm in a state where I'd be killed without a hu. "Count Hardy and I feel like we really want to kill Miss Ignitore." "Really, I'm persistent." "Junya, are you okay? "... angel. Instead of worrying about me, show yourself... if I were around, I'd be on my feet." Junya, you pull yourself away from me and walk out side by side with Kay. Um, my chest hurts so bad when I look at the insignificant behavior that kept me away. I'm driven by the urge to ask what he thinks, what he thinks, and how he's behaving like that. "Guuuuuuu" But Junya, the arrow tip I tried to ask you a question, the sudden roar went up, so I look back reflexively. "Dyske!? Are you all right!? That was your scream of agony, Dyske. Diske, who was holding the chaser at the rear of his back, was slammed from his back by a spear and scattered with a gleam of kill-effects. Yes, we're in the middle of running away from the enemy now, so we have to concentrate... "Damn. Almost there, though! While sheltering Miss Ignithol from the arrows unleashed by the examiners, Mamor, you move on. "I feel the limit is close" Kay, as you follow me and Junya, if you cleverly change your sword and little shield, you will disobey the enemy's spears that are protruded from behind. I think again. We are at our limit. But Clan Clan was prepared for further ordeal. "Hey... that one" Kay, I ran beside you. Junya, you're in a hurry, pointing forward. About that time, the battle power difference with the enemy was historical. "Undoubtedly, that's just the final breakthrough point... isn't it more than when all the school students got together? That's supposed to happen, too, at a scale that's definitely over 400 opponents. Breaking through that army... can't wait to shake off the chase, it doesn't have to be us who've worn out. "The difficulty of the quest, I feel strange. There's about 500 of them." I have a dry laugh, Kay, and your face is tight. "Count Hardy targeting Miss Ignitore... who? I can't believe this much power can be exercised..." The situation just sucks again. But there's still got to be some kind of hand. Junya invited me because of this, and I don't want to give up easily the quest I've been working so hard on with you Mamors. Is there any other means of overcoming this situation.... "Tan, someone I know (...) smelled in the wind" " Fu, who circled over his head, points in the direction of Snow Mountain next to less than 500 soldiers waiting. Is that... hurry up and take out the 'telescope' and take a peek... is that silhouette called 'Giant Carcass'? "Ah!" Speaking of which, Mamor, you said it before you left the quest. "I hear there's a rumor of" Giant Carcasses "scattered on the route the carriage will take." "Huh, well done! "Hmm. Huh, eh? I'll punify the cheeks (cheeks) of the flying hu and rub your head in. "Talo, you're so pinched and upset, you feel like you're having a break with a fairy? Change your mind quickly and I'll call everyone. "We might still figure it out! "Look at that, Taro. That army noticed this way, and it felt like it was coming, didn't it? 500 from the front? If you bring it, it keeps increasing. "Taro, I'm sorry, but I think we have to keep an eye on this place. We've done a really good job so far! Mamor, smiling like teasing a child with a smile and a gentle face, puts me under pressure. "Thank you, Taro" Still, the possibilities remain. I have to tell you that. "The Carcass of the Giant" moves out in moonlight and regains reason in sunlight. I have those two lights in my hand, and I have a good relationship with the Titans, so I'm sure they'll help. "Mr. Mamor! Don't give up! Mamor, you keep taking the chaser's attack in one hand, but the air of giving up comes from that look, words and deeds. "I can still do it..." The "Giant's Carcass" is a little climb up the mountain's edge. If it were normal, climbing that slope would be tough. It won't even go as far as a cliff, but it's quite inclined and will take a lot of time to get there. However, I have "Dancing Circles in the Sky (Rondo)" and I have Fu by my side. If you fly, you can get close to the 'Giant Carcass' right away. "Junya, do something about it, Mamor." "I haven't given up..." You invited me, Junya. You'd be in tune. I thought so, but a cold voice spilled out of his mouth with no hegemony. "Angel, you're amazing..." "Huh?" If you praised alchemy and the way I fought, I'd be honest with you. But this is different. Because Junya's complexion is dark and she doesn't have a very complimentary look. I've been thinking about the cause of Junya's attitude ever since I exposed my face. "Uh, uh, Junya-kun? "Something's wrong with me... with you" Think about it, the conclusion I made. That must have made me angry at the way we were trying to get along without revealing that I was a man or a woman by using unconsciousness over a mask. I think there are some lines that surprise me...... I've heard of night shakes. Some people say that if an online game or something and the real (real) contents of a woman's character were a man, the friend they dated would feel fooled. I hear there's a word for online okama, commonly known as necama. In my case, I'm sure it's the other way around... it's not really the other way around, but now it's the other way around, so if you look at NetOnabe, commonly known as Nenabe, Junya, then it applies. The reason I got so excited and intimate about the material story, and it made me so giddy, was because I played Nenabe. I'm sure now, if you don't make a firm apology, the distance between me and you, Junya, will remain wide open. His voice was felt far enough to be reminiscent of such a thing. Now, the body is a woman, but the mind is a man, so, you know... there's a reason why the tone was vegan and manly... Don't let messy emotions come out of your mouth. It just makes me stretch my white breath under the cold sky. I want to apologize, and I need to tell him that I want him to remain my friend. "Sorry, that. I'll always be friends with you." "Whew!? Junya, you couldn't hear me when I finally squeezed out. Because Kay slipped through your sardines on his arm. The chaser's spear stabbed him. Soon, Kay, you slaughtered the inspector who attacked you, Junya, but I feel like I can't support you like this. "Kay, I'm sorry I talked to you at a time like this! I apologize to you for following me, Kay, but I learn to be a little frustrated. That's the sentiment of 'again'. How many times, this is how the enemy takes away the opportunity to talk to you, Junya. Honestly, nothing but disturbance. "Hey, I'm coming" "Huh? Talo, where? "Mamor, you guys, bear with me, okay? "Whoa, oh, yeah" "What, but yes" "Er... yes" I wonder why, the three of them stretched their spines just a little in a hurry and their faces were tense. Anyway, when I hear back, I immediately ask Hu to fly away. Looking down from above, the great army is already approaching by your side, Junya. It's a shame for a second now, with such a heart I take out the lantern in the air. "Luke, give a quiet light to the wreckage of the noble giant." The sun is out all the time. Then reason shouldn't be a problem, only moonlight is needed for 'Giant Carcasses'. The landing site is allowed to disturb the shoulder area of the carcass on its own. "... Wow, wow, wow" In keeping with that move, I will not forget to use the wind to prevent it from falling off the shoulders of giants while using the help of Hu. "Koleja...... Koleja, Koleja, Sun Srl Angel. Konoyona Station Deo Party Isltha" To see the reaction of the risen giant, it still seems that this giant was one of Yotun's subordinates. "Hello, giant. I'm getting a little ride on my shoulder." Or this individual. It's the size of a giant. He seems to be wearing armor as well... Oh, I didn't realize he was buried in the snow, but did he also have a splendid battle axe? He was good at the appearance of a giant wandering his own weapon and making sure he was gripping. "Mr. Nahak, I'm suddenly sorry, but could you do me a favor? "Nishite the Liberator, Angel of the Sun Sir...... Da Eun Al you no will nomamani obedient" Guillotine and a slightly corrupt (fuzzy) cloudy eye may have scared me a little, but I'm relieved that I'm not as hostile as Yotun. "Thank you. Then Mr. Nahak, I'd like you to move that far." From Snow Mountain, a loud step of ground sounds. I think about what I'm going to say to you, Junya, as I entrust myself to that vibration. Especially with same-sex nights (Koya) and Evening Fai (Yuki), Yuji and Leah. Yuruchi, Shizuku, Mina, Lili, and Xi are heterosexual, and I knew there were times when I got tired. George is a special frame and he doesn't fit into the men's frame. I mean, Junya, you're my first same-sex friend, made of clan clan clan. I don't like being alienated like this. So I want to talk properly about what made me uncomfortable with him. Oh...... but this isn't going to happen in time either. Junya, the distance between you and the army was close to the end of your eyes and nose. Many are passive, and they are swallowed by the wave of examiners. The agitation makes me even more frustrated in me. "Mr. Nahak, fly! Fu's wind also works on the heavy shake, and I keep standing without falling off my shoulders, staring at the enemies trying to swarm my people. : I have mastered Extra Ability: The Giant Shooting (Titan Fall): Hmm, the log I'm interested in flowed, but not if I'm looking at that in detail now. Mr. Nahak, the giant, crushed several examiners at the same time as he landed. Strike an even bigger battle axe and kick about ten enemies. The fierce impact cracks the ground and the accumulated snow strikes the universe. In the meantime, he checks the safety of his buddy, who was being surrounded, and I scream from over Mr. Nahak's shoulder. "Mr. Junya! You're welcome!" Has Junya, Mamor, and Kay all three of you been surprised by the sudden appearance of giants, all stiffening their bodies and staring at me flashly? "Ha, Taro...? "... this is Angel's..." We're all stunned, but our enemies are upset by the emergence of giants. Now is your chance to firmly convey your feelings to Junya. So I'll honestly hit you with my insides, Junya. "I don't care about quests anymore! I don't have any friends around me who have a strong interest in materials. Junya, you're a fit for me, I like ore, and that's why I want to talk to you more... Oh, yeah! There's an important link between alchemy and minerals that you can't cut. I just want to apologize and know what you feel for me. So I hope you don't stay away. "Junya, I just want to talk to you! (groans) I feel like I know something. Mamoru and Kay. Junya at heart is dyeing her face bright red, even as she is Kyotong. Um, I wonder what it is. When they reacted like that, this one got embarrassed for some reason. Enemy attack again. It's annoying, I want to talk to you. "So all the groaners, those who stand in the way, disappear" "Sun-sil angel? What should I do, Mr. Nahak? And I'm going to lean my neck. I look down at the enemy soldiers whimpering on the surface and glance at them in response. They mix with powdered snow blown by Mr. Nahak's attacks and shocks. "Using a giant is too different in dimensions..." Mamor, I felt like I heard you and Kay having such a conversation.

131話 ヒトの笑顔 「俺とも戦ってくれよ」 を挑発するようにして、トワさんの 下 開口一番に思った事は、勝ち目が薄いという事実。 どうみても、相手は俺と同等かそれ以上のレベルを持った というか、あいつの顔が良く見えない。 多分だけど『偽装』スキルを使ってるな......。自身のキャラの顔をこちらが認識できないように、何か仕込んでいる。 道理でこんな悪質な行為に走れるわけだ。正体がわからないのなら、どんな悪行をしても後腐れがないってわけか。 「銀髪碧眼の幼い少女......見た目は一致していますね」 フード男の後ろに控えた二人の 「冒険の最初、つまり始まりの町に出現する見目麗しい天使ちゃん、だそうですよ」 え......そんな風に言われてたのか俺。 確かに、ミケランジェロ以外で行った町といえば......コムギ村しかないけど......。 「はぁん? ってことは、ザコなんだろぉ?」 「グヘッ。そうでもないとのことだ。あの子に危害を加えたら謎の親衛隊に闇に葬りさられるって、どっかのスレッドで噂されてたし」 『首狩る酔狂共』が黙ってないと耳にしたことがありますね」 姉よ。 勝手になんて事を言いふらしているんだ。 だけど、この状況では恩に着るとしか言いようがない。 虎 トワさんを守るためにも。 「ちぃ、めんどうだなぁ......だが、どれも本人の力じゃないんだろぉ? 気に喰わないなぁ、こんな楽しい遊びを中途半端に終えるなんて、消化不良すぎるねぇぇえ」 フード男が苛立たしそうに舌打ちをする。 配下っぽい二人は、このまま戦闘を開始するのは反対な素振りだが、リーダー格は不満そうだ。 多分、このままだとリーダー格が強引に戦いに持ち込みそうな雰囲気だ。 俺は敵と対峙しながら、考える。 PvPはプログラムされたモンスターを相手にするのとは訳が違う。 見栄を張ったり、駆け引きが必要となる。 ここは、はったりをかます方向でいこう。 そっと背後で委縮しているトワさんの手を握り、俺は三人を見据えて強気で言い放つ。 「その話は本当だ。俺は『首狩る酔狂共』の団長と仲良しでな。ま、そんなのどうでもいい。そっちが来ないのなら、こっちから行かせてもらうぞ!」 明確な攻撃宣言。 その対応に俺は内心で上手くいったと笑い、勢い良く手を上へ掲げ、下へと振り下ろした。 直後、バフゥンッ! と煙幕が爆散し、辺りは白一色に視界を塗り替えられる。『ケムリ玉+2』を使用したのだ。 「トワさん、逃げるよ」 戦わないの!? と、ビックリしている様子のトワさんの手を引っ張り、後方へと猛ダッシュで逃げ出す。 「......なんだぁ? これは」 「ぐへへっ、もしかして目くらまし?」 「ふぅむ。もしくは逃走を計っているのですかね」 「はぁ? だとしたら、お前ら! 追うぞ!」 「ぐへっ。面倒事にならなきゃいいけどな」 「あまりその方針には賛同できませんね」 「うるさいなぁ、逃げるってのはいつも通りザコって証拠だろぉ? 顔さえバレなきゃ問題ねぇんだよ」 「あんたはいいけどよ、俺達は顔バレしちゃってるだろ、ぎへへ」 「ちぃ! いいから付いてこいよ!」 俺の出した結論は、相手に『めんどう』だと思わせること。 真正面から戦っても、勝ち筋がない。万が一勝てそうだとしても、トワさんを庇いながら戦闘するなど難易度が高すぎる。つまり、トワさんの生存率はゼロに近い。ならば、この狭い路地裏という空間を活かし、逃走しながら戦うに限る。 出来るだけ、いやらしい絡め手を使って相手の戦意を削ぐような形で。 揺れる花弁から、蒼き火の粉が舞いあがり、俺達が通りすぎていくエリアに充満していく。 「なんだぁ? この蒼い光は?」 「ギュへ!? ダメージくらってるぞ!」 「なかなか、めんどうなスキルですね。早く抜け出さないとワタシたちのHPが削れてしまう」 「ちぃ、急ぐぞ」 本当は後ろから迫ってくる敵に向けて、俺の最大火力アイテムでもある『打ち上げ花火(小)』をガンガンお見舞いしてやりたい。 相手になんらかの回復手段があった場合や、HPを全損させることに失敗してしまえば、勝率は限りなく低くなる。一気に勝負をたたみかける主武器として、温存しておかなければならない。 トワさんは素早さのステータスが俺のより数段劣るため、走るスピードも遅い。俺自ら彼女を持ちあげて走ろうにも、俺の力ステータスは1なのでそんな無茶はできない。いくら、妨害工作を施してもこのままじゃ追いつかれるのがオチだ。 さて、どうしたものか......。 「あ、あの......タロちゃん、この人たちは?」 俺達のPTメンバーに、二人の名前が追加された事に気付き、トワさんが疑問を上げる。 「俺のフレンドだよ。一応、救援、頼んでおいたんだ」 とはいっても救援は間に合わなそう、だな。 一応、動けそうなフレンドに助けて欲しいと連絡を送ったところ、二人だけ反応があった。だから現在、PTメンバーは4人になっているけど、援軍を期待するのは厳しそうだ。なにせ二人とも、たった今ミケランジェロに辿り着いたところだし......マップ上で二人のマーカー位置を確認するとココからだいぶ離れている。 「あのタロちゃん......私の事は、もういいよ」 トワさんは諦めた顔で、少しだけ寂しそうに笑う。 「ほんとはタロちゃん、もっと早く動けるんでしょ? 私を置いて逃げていいから。ここまで来てくれて、ありがとうね」 「いや、そんな事は......」 できないよ。 背後へとケムリ玉を再び投げて、トワさんへと向き合う。 「タロちゃんのフレンドさんにも迷惑かけちゃうし、いいから」 だから、俺はそんな悲しそうな顔を吹き飛ばしたくて。 いつも彼女には、本心から笑っていて欲しくて。 彼女が笑えば、俺も嬉しい。 そう気付かせてくれた彼女を思い出しながら、俺は自分なりにニカッと精一杯に微笑みかける。 「楽しいよ! こうやってピンチを切り抜けるのも、一緒にトワさんと逃げるのも!」 「えっ?」 「だから、迷惑なんかじゃない。これがクラン・クランの 「トワさんは俺が来て迷惑? 一緒に逃げ惑うのもスリリングで、ちょっとドキドキしたりしない?」 ハッとするトワさん。 「それはっ......そうかも?」 次にクスッと笑って口元を抑える彼女は、どうやらクラン・クランの楽しみに気付いてくれたようだ。 「あははっ。タロちゃん、ありがとね!」 「どいたま!」 こうしてケムリ玉、狐火の燈宙花走、とアイテムをボフンバフンと交互に使用していきながら、二人で逃げ続けていく。 「はぁーうっざいなぁ、この火」 「ギュヒッ、俺は一抜けた」 「ワタシもめんどうですね。今回は降りさせていただきます」 「なんだと!? お前ら、ふざけるなよ? ちぃぃい......元はと言えば、あのクソ生意気な天使のせいだぁ」 お、仲間割れか? どうやら、三人中二人は追跡劇から退場してくれたようだ。 「ちぃ、こんな奴に高価なポーションを使う羽目になるなんてぇ......おい天使ぃ! その可愛い顔が恐怖に歪むのぉ、ぜぇぇーったい拝んでやるからなぁ!」 おお、怖い。 やっぱり回復アイテムを持ってたのか。 だけど、一対一に持ち込めば勝率は五分だ。 そう確信した俺はとある場所を探す。 しつこく追いかけてくるローブ男から逃げ回ること数十秒、ようやくお目当ての場所を発見した俺は最後のケムリ玉を使用して、トワさんとその地点へ移動する。 そこは三方を高い建築物で囲まれ、六畳ぐらいの狭い空間になっていて行き止まりだ。 つまり逃げ場はない。唯一の逃走方法は来た道を戻る、だけどもちろんローブ男が追って来ている以上、鉢合わせになる。 そんなところに俺は、さっき作っておいた『 「トワさんは、この木箱の後ろに隠れて。もし奴がこの箱に触れたら、出口に向かって逃げ出して。触らなかったら、自分から触って。モンスターが出てきて、襲ってくると思うけど、逃げてね」 ローブ男の周囲にまき散らされたケムリが晴れる前に準備を終え、俺はフゥに頼んで飛翔する。ワンステップ、ツーステップと建物の壁を蹴り上げ、そのまま屋上へと着地。そこから身を潜めて下の様子を窺う。 「おいおい、どうしたよぉ? 助っ人ちゃんはお前を置き去りにして逃げ出しちゃったかぁ?」 周りをチラチラと見回しながら、剣を抜き放ってトワさんの方へと近づいていくローブ男。あいつの立ち位置から、トワさんの姿は木箱に隠れて見えない筈だけど、きっと奴はわかっているのだろう。 「ぶるぶる震えてぇ、かくれんぼでもするかぁ? いいねぇいいねぇ、さぁーどこだろうねぇ初心者ァ」 ご機嫌な足取りで、トワさんが縮こまっている木箱の方へと歩むローブ男。 「教訓その5! 町の木箱やツボなんかはタダのオブジェじゃないんだぁ。調べると素材が取れるぅ! だから、 そういって、ローブ男が木箱に手を伸ばす。 瞬間、俺はフゥに頼んでローブ男の頭上へと姿を現す。 「やぁーっぱりなぁ! 最初からわかってたんだぁ、天使が空から飛んできた時点で、上で待ち伏せしてるだろうなんてのはなぁ!」 奴はすぐさま俺の出現に気付き、上を向く。 そして、習慣的に手が木箱に触れていく。 「って、なんだコイツらぁ!?」 』が見事に発動し、突如として現れたスライム三匹に殴打されるローブ男。視線を俺へと向けていたため、下で起きた事に対して、奴の反応は遅れている。 その隙に、トワさんは敵の横を駆けて離脱を計る。 「は!? 街中でモンスターだと!?」 作戦成功だ。 「俺からの教訓その1。その木箱はタダのオブジェじゃないんだよ。決めつけは命取りになるぜ」 俺の想定では主に2パターンあった。 まず最低ラインの作戦が、トワさんに自身の手で死んでもらうこと。 というのも、相手の警戒心が高かった場合、トワさん自身の手で『 トワさんは逃げたところで、スライムにキルされるだろうけど、モンスターによるキルのペナルティは経験値の喪失。トワさんはこのゲームを始めたばかりで経験値を1も稼いでいないので、なんの損失もない。 仮に俺の花火が彼女を巻き込んでキルしてしまったとしても......あとでドロップした素材を返せば、マイナスはない。 そして今回は2パターン目の最高な結果になってくれた。 初心者狩り自身が木箱に触れてくれ、スライムのタゲが奴に集中したところで、その隙にトワさんが離脱。さらに俺は上からの猛攻。 奴の思惑通り、俺が上空に潜んでいることなんて看破されているだろうから。あえて上を警戒させ、下で動揺を突くようなアクションを起こし、不意を突く。つまり、俺の役割は始めは陽動、からの襲撃だ。 「このザコ共! 邪魔だ!」 「はい、教訓その2。ザコ、舐めると痛い目を見るよ」 と、下でスライムと戯れているローブ男に向けて、花火を打ち下げる。 さらに立て続けて、もう一本。 仕上げに冷やし込みとシャレこみますか。『 「ぎぃっふぁあああ! やめっやめてくれええ!」 ジュワッと心地よい音が響き、ローブ男はポリゴンエフェクトを発生させてあえなく消滅していった。 終わってみるとあっけなかった。 何やらロマン溢れる素材をゲットした模様。 錬金術に使えそうですなぁ。 なんてニマニマしていると、『タロちゃん、ありがとっ!』とトワさんに抱きつかれた。 「いやいや、それ程でも......」 ふぅー顔が熱いなぁ。トワさん、いくらなんでもスキンシップが激しすぎるんじゃないかな。 「だって、本当に怖かったけど。でも、タロちゃんのおかげで楽しくって! 本当に本当に、またまた色々と教えてくれてありがとっ!」 「いえいえ......俺も楽しかったし、ト、トワさん、ちょっと離れてもらっても......」 と、トワさんのむぎゅーから解放されるべく、俺が彼女を押しのけようとする。そこへ、切迫した声が響く。 「タロ! 大丈夫か!? 裏路地だと、道が複雑で到着に手間取っ......た」 全力疾走で駆けつけてくれたのか、荒い息をしながら だが、トワさんが俺に抱きついているところを眺め、語尾が弱々しくなっていく。 「んー、もしかして終わっちゃった?」 次いで、夕輝が姿を現し、ニコニコと話しかけてくる。 俺の要請に答えてくれた二人の助っ人とは、この親友たちだ。 「お前らが遅いから、俺一人でどうにかできちゃった」 へへんとドヤ顔で言い放っておこう。 「なんだよ、駆け付け損か。ったくよぉ、お前のことだからそんな事だろうと思ったぜ」 「とか言いながら、コウは『タロの奴、無理してないといいんだが』って凄い勢いで助けに向かってたよね」 「うるさいぞ、腹黒団長さん」 「何か言ったかな? 鬼畜メガネくん」 と、俺の親友たちはいつものペースでじゃれ合っている。 俺も、こうして救援に来てくれた事に感謝しているから『ありがとう』と二人を労う。 そんな俺達をマジマジと凝視しているトワさんに気付き、俺は晃夜たちを慌てて紹介する。 「あぁ、えっと、俺のフレンドで。一応、救援に呼んでた二人なんだ......コウにユウって言うんだ」 「............へ? あ、うん、タロちゃん、ありがと。お二人も......」 ふぅ......なんだよもう。 トワさんも女子ですもんね。 ここにも一人、イケメンに見惚れて餌食になってしまった女の子が増えたってわけか。

133 131 Stories Human Smiles "Fight me, too." Try to provoke enemy mercenaries (players) and land fuzzy beneath Mr. Twa. Not good...... The first thing I thought about opening up was the fact that the winning eye is thin. Regardless, the opponent is a mercenary (player) with the same level or higher as me. Or his face doesn't look good. Maybe, but you're using your 'disguise' skills... I'm planting something so this one can't recognize my character's face. It makes sense to run into such a vicious act. If you don't know who you are, do you think there's no rot after doing any evil deeds? "Young Girl with Silver Hair and Binocular Eyes...... You look a match" Two mercenaries (players) holding back behind the hood man start pointing at me and saying strange things. One has a dagger and an obviously speed-oriented system of banditry. I can predict that the other would be mastering magic skills from having a wand. "At the beginning of the adventure, that is, the beautiful angel who appears in the town of the beginning." Huh... that's how they said it to me. Sure, when it comes to the town I went to outside Michelangelo... there is only the village of Comgi... "Huh? So you're Zako, right? "Gheh. That's not true. There were rumors in some thread that if I did harm to her, she would be buried in the dark by the mysterious SS." "You've heard that the Mercenaries (Clans) and the Neck Hunters didn't shut up when they got their hands on The Beginning Angel." My sister. What are you talking about on your own? But all I can say is, in this situation, I'm grateful. Borrow the authority of a tiger, you should use the things you can use here. Even to protect Mr. Twa. "Chi, I'm sorry...... but none of this is in person? I don't care, it's too indigestive to end this fun play halfway through." Hood man pounds his tongue in frustration. The two seemingly subordinate are opposed to starting the fight like this, but their leadership seems dissatisfied. Maybe if it stays like this, the leadership will likely bring it into the fight forcefully. I confront my enemies and think. PvP doesn't translate to dealing with programmed monsters. Needs to look good, tense, or rush. Let's go in a clear direction here. Grasping Mr. Twa's hand gently constricting behind his back, I look at the three of them and say it out loud. "The story is true. I'm close to the head of" The Drunk Neck Hunter. "Oh, I don't care. If you're not coming, I'll let you go from here! Clear declaration of attack. I laughed in my heart that I was doing well with that response, and I put my hands up in momentum and waved down. Shortly afterwards, bahun! and the smoke screen explodes, and the area is repainted with white monochrome vision. I used Chemli Ball + 2. "Mr. Twa, I'm gonna run away." Don't you fight!? and pulls Mr. Twa's hand as he looks surprised and escapes with a fierce dash to the rear. "... what? This." "Huh, could I be blind? "Hmm. Or are you gauging escape?" "Huh? If so, you guys! We're going after him!" "Huh. I hope I don't have to bother you." "You don't really agree with that policy." "Shut up, running away is proof of Zako as usual, right? I don't even have to find out my face." "You're all right, but we're gonna find out your face, hey." "Chi! Just follow me! My conclusion is to make them think it's a 'menstruation'. Fighting directly from the front, there's no winning muscle. In the unlikely event of a victory, it would be too difficult to fight while sheltering Mr. Twa. In other words, Mr. Twa's survival rate is close to zero. Then only take advantage of the space called this narrow alley and fight while fleeing. As much as you can, in a way that uses nasty tangled hands to sharpen your opponent's will. From the swinging petals, the pale firepowder rises and fills the area where we pass too far. "What? What about this pale light? "To Gu!? It's damaged! "That's quite a skill. If we don't get out of here soon, the eagles will shred their HP." "Chi, let's hurry." I'd really like to see my biggest firepower item, "Launch Fireworks (Small)," for an impending enemy from behind. If the opponent has some means of healing, or fails to lose all HP, the chances of winning are unlimited. It must be kept warm as the main weapon that hits the battle at once. Mr. Twa also runs slower because his quickness status is a few steps inferior to mine. Whether I hold her up and run myself, I can't be impotent like that because my power status is 1. No matter how much jamming you do, it's the only way you can catch up. Well, what's the matter...... "Oh, um... Talo, what about these people? Mr. Twa raises his doubts when he notices that our PT members have been given two names. "He's my friend. I asked for help." That said, we can't make it to the rescue. Right. For once, I contacted a friend who seemed to be able to move and only the two of them reacted. So right now, we have 4 PT members, but it seems tough to expect reinforcements. Anyway, we've both just arrived at Michelangelo... and when we check the two marker positions on the map, we're a long way from Koko. "That taro... that's enough about me" Mr. Twa gives up his face and laughs just a little lonely. "Really, Taro, you can move faster, right? You can leave me and run. Thank you for coming so far." "No, that's not..." I can't. Throw the Chemli balls behind your back again and face Mr. Twa. "I'll even bother Talo's friend, okay?" So I wanted to blow my sad face off. I always wanted her to laugh for real. If she laughs, I'm happy too. I smile to the fullest myself, remembering her for making me realize that. "It's fun! This is how we cut through the pinch, or run away with Mr. Twa together! "What?" "So it's not annoying. This is the flavor of the clan clan." "Is Mr. Twa annoying that I'm here? Running away with me is also thrilling, isn't it a little exciting? Hazy Mr. Twa. "That's... could be right? The next thing I know, she smiles softly and suppresses her mouth, apparently noticing Clan Clan fun. "Haha. Thanks, Taro! "Out of the way! Thus Kemli balls, fox fire lights cosmic flower walk, and items are used alternately with Bohunbahun, while the two of us continue to escape. "Ha-ha-ha, this fire" "Gyu-hi, I'm out of here." "How about eagles? Let me come down this time." "What!? You guys, are you kidding me? Chi... Originally, it's because of that fucking busty angel." Oh, you broke up? Apparently, two of the three of them left the tracking play for me. "Chi, I can't believe I'm the wingman who uses expensive potions on guys like this...... hey angel no! That pretty face is crooked in fear, I want to worship you! Oh, I'm scared. I knew you had a healing item. But if you bring it in one-on-one, you've got five minutes to win. I'm sure of it. I'll find a place. After dozens of seconds of running away from the robe man who perseveres in pursuit, I finally discover where you're looking for me, using the last Chemli balls to move to that point with Mr. Twa. It's surrounded by tall buildings, and it's a small space of about six tatami, and it's a dead end. I mean, there's no escape. The only way to escape is to go back the way you came, but of course it becomes more of a bowl of bowls than the robe man is after. That's where I put the two "pseudo crates (trapboxes)" (3 slimes) that I just made. "Mr. Twa, hide behind this crate. If he touches this box, run for the exit. If you don't touch it, touch it from yourself. Monsters come out, I think they'll attack, but run away." Ready before Chemli scattered around the robe man clears up, I ask Hu to fly. One step, two steps and kicking up the building wall and landing straight on the roof. Dive in from there and see what's going on down there. "Hey, what's up, huh? Did your helper leave you and run away? A robe man pulls out his sword and approaches Mr. Twa as he looks around in a flickering fashion. From where he stands, you can't see Mr. Twa hiding in a crate, but I'm sure he knows. "I'm shaking, do you want to hide? Nice, nice, come on. - I don't know where it is, novice." A robe man walks toward a crate where Mr. Twa is shrinking in a moody footsteps. "Lesson 5! Crates and knobs in town don't have to be free objects. Look it up and you'll get the material! So, the mercenaries have crates. No? It stretches my legs naturally, doesn't it? No way, there's no idiot hiding in here, is there? That's how the robe man reaches for the crate. In a moment, I ask Hu to show up over the head of a robe man. "Hey there! I knew from the beginning, I can't believe angels would be ambushing you up there at the time you flew out of the sky! He immediately noticed my appearance and turned up. And habitually my hands touch the crate. "What the fuck!? A robe man is beaten by three slime men who suddenly appear, with a stunning "pseudo-crate (trap box)" activated. He was turning his gaze on me, so his reaction to what happened downstairs is delayed. In that gap, Mr. Twa measures his departure by running beside the enemy. "Ha!? Monsters all over the city!? Operation successful. "Lesson from Me Part 1. The crate is not a free object. Decisions can be fatal." There were two main patterns in my assumption. First of all, the lowest line of manoeuvres is to have Mr. Twa die at his own disposal. Because if the opponent is on high alert, have Mr. Twa touch the 'pseudo crate (trap box)' with his own hand and take the slime tage. A sudden slime appearance would upset the beginner hunt only for a moment, shifting his gaze to Slime or Mr. Twa. Challenge that gap with pre-emptive attacks and onslaught from above. Mr. Twa has just escaped and will be killed by a slime, but the penalty for a kill by a monster is loss of experience. Mr. Twa just started this game and hasn't earned an XP, so there's no loss whatsoever. Even if my fireworks got her involved and killed...... if you return the material you dropped later, there's no downside. And this time it turned out to be the best result of the second pattern. The beginner hunt himself touched the crate, and where the slime tague concentrated on him, Mr. Twa left in that gap. Plus I'm a onslaught from the top. Because, as he thought, it would be a nuisance that I was lurking in the sky. I dare you to be vigilant up there, take action like poking upset downstairs, poking surprises. I mean, my role starts off as a positive, raid from. "You Zako! Out of the way!" "Yes, lesson number two. Zako, it hurts when you lick it." And, toward the robe guy playing with the slime downstairs, strikes down the fireworks. Keep standing up further, another bottle. Will the finish be chilled and stylish? Sprinkle with "dissolved water". With Pasha Pasha in a row. "Giffy, oh! Stop it, please. Yes! Juwah sounded comfortable, and the robe man quickly vanished by generating a polygon effect. It wasn't too bad when I finished. Looks like you got some romantic material. Sounds like it could be used for alchemy. What a nibble, 'Taro, there is!' And Mr. Twa hugged me. "No, no, not so much..." Phew, my face is hot. I guess skinship is too intense for anything, Mr. Twa. "Because I was really scared. But thanks to Taro, have fun! It really, really taught me a lot again! "No... I had fun, too, and T, Mr. Twa, even if I asked you to stay away for a moment..." And I'll try to push her away so she can be free of Mr. Twa's nom-guy. There, a pressing voice sounds. "Tallo! Are you okay!? In the back alley, the road was complicated and it took time to arrive..." Did you rush to me with all your strength, and the night (or so) shows up with a rough breath? But I look where Mr. Twa is holding me, and the end of the story gets weaker. "Hmm, maybe it's over? Then Evening Fai shows up and talks to Nico. These are my best friends with the two helpers who answered my request. "You guys are late, so I managed to do it alone" Let's just say it with a hehe and a doya face. "What is it, a rush loss? Damn it, I thought it was you." "And so on, Koo said, 'Talo guy, I hope I didn't push you,' and he was on his way to help." "Shut up, Mr. Belly Black Commander" "Did I say something? Livestock Glasses." And my best friends are twitching at the usual pace. I also thank you for coming to the rescue, so I'm going to work for you both. I notice Mr. Twa staring at us like that, and I introduce the shaky nights in a hurry. "Oh, uh, with my friend. For once, it's the two of us I was calling for rescue... tell Koo Yu." "............ to? Oh, yeah, Talo, thanks. Both of you..." Phew...... what the heck already. Mr. Twa is also a woman, isn't she? Are you saying there's one more girl here who's fallen in love with a handsome guy and has been fed?

158話 残念無双 ★ 「こ、こんにちは!」 』の工房へ駆け込んだ俺を迎え入れてくれたのは、意外にもガンテツだった。 禿頭の二席は『ついてこい』と一言だけ放ち、他の徒弟たちの忍ぶような機敏な動作で、工房の最奥へと案内してくれる。 待ち構えていたのは、現段階で最高の武器鍛冶師と言われる『千年鍛冶の大老侯』マサムネさん。そして若手にして有望株である三席のゲンクロウさん、そこにガンテツも加わる。 二人は無言で作業台に置いてある一振りの剣......刀を眺めながら、ただひたすらに静寂を貫いていた。 俺が入って来てから、二人はうんとも寸とも言わない。 その重苦しい雰囲気に釣られて挨拶をかわす事ができず、ただただ完成した刀へと目をやる。いや、最初から視線を釘付けにさせられた。 刀身は地平の彼方を明るく染める、朝焼けのような薄い金色。 雲の隙間から降り注ぐ太陽の光筋、天使の階段を彷彿とさせる壮麗さと美しさがあった。 非常にカッコイイ刀が出来上がっていたのだ。 息を呑むとは、この事だろう。 きっと他の三人もこの感動を、共有してくれているはずだ。 いや、作った本人達だからこそ、苦労の感動も合わさってひとしおだろう。 「綺麗、ですね......」 静寂を邪魔しない程度の声音で、ぽつりと感動を示す。 「んにゃ、まぁ見た目はきれぇっちゅぅもんだけんどよ......」 「たしかに、美しくはあるが......」 「............」 あれ? よくよく見ると三人とも、どこか不満そうな顔をしている? 「えっと、何か問題でも? 俺はこんな立派な武器、見た事もないですよ?」 「おめぇが喜んでくれるのは嬉しいんだがなぁ......」 「逆にそこまで希望の眼差しを向けられると、こちらも なぜか二席と三席は沈痛な面持ちで、もそもそと歯切れ悪く呟いていた。 「大言壮語したってのによぉ、自分が情けねぇや」 「ステータスの知力がこんなにも必要だったとは......」 うん? やはり刀の装備条件は知力重視だったのか。 刀術スキルの習得条件も知力が関係していたし、そこはある程度認識済みだったから問題ないけど。 「......知力は、武器を扱う『技量』と同義なの、か......」 マサムネさんが無念そうに、考察を述べた。 あ、なるほど......。 】も技量補正Gって表記があったなぁ。気付くと攻撃力が上昇していったのは、あれは俺の知力ステータスが上がってたから、それに付随して攻撃力にプラス補正がかかっていたのか。 クラン・クランの知力とは、繊細な武器である刀を扱う上での【技量】を体得せしめた知恵という扱いでもあるのか。 「......すまない......」 今、俺達に作れる刀はこれが精一杯だ。 とでも副音声が付くぐらい残念な空気を肩に背負って、マサムネさんが頭を下げてきた。 「知力が250も必要なんつぅ武器はよぉ、誰も装備できねえわな」 「作ったはいいものの、依頼人の振るえない武器など意味がない」 二席と三席まで、俺に頭を下げてくる。 俺はそんな三人に慌てて、顔を上げてと懇願する。 「ちょっと、みなさん! 俺は知力305なんで全然問題ないですよ!」 そう叫ぶと、ハゲのガンテツはさっきまでの気難しそうな渋面を崩し、ポカーンと間抜けな表情でこちらを見つめ出した。 ゲンクロウさんも同じような顔で俺を眺める。 マサムネさんに至っては、時が止まったように微動だにしない。 「おいおい、そりゃ本当か?」 「俺達に気を遣って、そんな事を口走ってる訳ではなく?」 「はい、本当です。素晴らしい刀をありがとうございます!」 俺の感謝の言葉に、場の空気はさっきとは打って変わって瞬く間に明るいものへと変化していく。 「だぁぁらぁあああい! だから言ったろうが、鍛冶ってのは最高なンだよぉう!」 「フッ......フフフッ。全く、おまえさんには驚かされるというか、呆れるというか。とにかく、無駄にならなくて良かった」 両手を上げてドヤるガンテツや、ニヒルな笑みで喜ぶゲンクロウさん。 「......ありがたい......」 マサムネさんはホッと胸をなでおろしては相好を崩した。そして、俺に出来たてほやほやの刀を手渡してくる。 「たしかに、受け取りました。ありがとうございます」 「......いい......希少な金属、助かった......」 『千年鍛冶の大老侯』から受け取った『刀』を手にすると、俺は レア度:8 ステータス:攻撃力+68 技量補正E 特殊効果:光の屈折を発生させ、 「すごい......合わせの金属に関して、少し聞いても?」 鍛冶師たちに尋ねると、三人は鷹揚に頷いてくれた。 「おう、もちろんよ。だが外部には 「もちろんです」 「まずぁ芯鉄はよ、おめぇの『 「これに見合うインゴットがなかなか見つからなかったが、うちにはひ弱だけど優秀な鉱物コレクターがいてな。そいつが妙な事を言ったんだ。太陽の光なら植物なんかは相性がいいかもってな」 なるほど、確かに光合成とかで成長するわけだし? 「そこで、この鉱石の出番よ。ぶっちゃけ、あんま良質な鉱石とぁ言わねえがよ。 にある植物だよね。 かなり甘い香りがして、小さな 「......同じ、『金』というワード......」 マサムネさんは、相性も良さそうだったと言いたげだ。 うまい具合に『尊き地平の黄金』に秘められた太陽光を、光合成かなんかの特性を受け継いだこの鉱石が吸収し、金属を成長させる事ができたって感じかな? こちらも稼ぎネタを商売相手にそう易々と明かせないので、追求はしないでおく。 「まぁ、この刀の攻撃力は、レア度に比べて最弱の部類だがよ」 「レア度8の平均攻撃力はだいたい、武器の種類にもよるけど、150以上はくだらない」 マサムネさんの結論に、二席と三席は刀に対するそれぞれの思いを述べていく。 「刀という武器種がぁよ、振りやモーションを素早くこなせる片手剣だと思えば納得だぁな」 「その分、片手剣よりは威力に劣ると。耐久値も低いから、壊れる前に修理に出す事を忘れるなよ」 「特殊能力の件だが、ゲンクロウが言うにゃ 』という花を体現した武器と言っても過言ではない」 ゲンクロウさんの説明によると、金木犀には『気高い人』『謙虚』『 この性質から、光と虚像の刀は生まれた。 金木犀の在り方と、太陽光が込められた『 試しにガンテツに指定してみると......。 「おおう? 嬢ちゃんが......さっきまで左にいたのに、右にいるじゃねえか......」 と、明後日の方を指差して俺の存在位置を誤認していた。 自分の幻影すら生み出し、敵を翻弄して一撃を与える。 まさにアイテムを駆使して変則的な戦闘スタイルを地で行く錬金術と、相性バッチリの固有アビリティじゃないか。 嬉しくて嬉しくて、仕方なくなって、よーく『燈幻刀【鏡花】』見て、気付く。 我ながら、地獄の底から響く怨嗟のような声を出してしまったと思う。 「どうした?」 装備条件:知力250 力10 ......チカラガ、10、ヒツヨウ? あいむ、のっと、ぱわー。 ぱわー、いず、1。 俺の力ステータスは1しかない。つまり、装備するには9足りてないと。 たった一ケタ。 されど天と地の差がある数値、9という存在。 俺はその絶望の前に両手を突き、悲しみと共に屈した。 「どうしんたんでぃ!?」 「何があった!?」 慌てて俺に駆け寄るハゲと若。 「何か問題でもあったんか!?」 「何らかの条件で、相性が合わないとかか!?」 今は......今だけは、そこに触れないで欲しかった。 しかし、武器を作ってくれた本人達を前にして言わないわけにはいかない。 俺はマサムネさんの如く、単調で静かに、本当に蚊の泣くような声で三人に真実を言い渡す。 「「ウソだろ!?」」 その後、再起動にはしばらくかかった。

160 158 Stories Unfortunately Double Star "Hello! It was unexpectedly Gantetsu who welcomed me into the workshop of Wu (Bu) Hitter. The two seats with bald heads let go of only one word: 'Follow me', and with the sneaky and agile motion of the other brothers, they lead us to the deepest part of the workshop. Waiting was Masamune, the 'Great Old Marquis of the Millennium Blacksmith', said to be the best weapons blacksmith at this stage. And Mr. Genklow, a young and promising stock, also adds Gantetsu there. The two of them were silently a wave of sword on the workbench...... looking at the knife, just piercing the silence. Ever since I came in, neither one of us has said an inch. I can't greet him because he's caught in the harsh atmosphere, but I look at the finished knife. No, they made me nail my gaze from the start. The body dyes brightly across the horizon, light gold like a morning burn. There was magnificence and beauty reminiscent of the light muscles of the sun, the angel staircase, falling from the gaps of the clouds. He had a very cool knife. Breathtaking would be about this. I'm sure the other three have shared this inspiration. No, it's the people who made it, so the touches of hard work will go hand in hand. "Beautiful, huh..." A voice that does not disturb the silence to such an extent that it shows puffiness and emotion. "Nha, well, you look so much better..." "Indeed, it is beautiful..." ............ Is that it? If you look closely, do all three of them look unhappy somewhere? "Uh, is there a problem? I've never seen such a fine weapon, have I? "I'm glad you're happy..." "Conversely, when you can look so much at hope, there is something you can see..." For some reason, the two and three seats had a sinking face and they were muttering toothlessly in the first place. He said, "I don't feel sorry for myself." "I didn't know you needed stat intelligence so much..." Yeah? Were the knife equipment conditions still intellectually focused? The conditions for acquiring knife skills were also related to intelligence, and there was no problem because I was somewhat aware of it. "... is intelligence synonymous with 'technology' that deals with weapons..." Mr Masamune unfortunately made a point of reflection. Oh, I see... With that being said, there was also an indication that the knife [Xiao Xiao (good)] had a technique correction G. The only reason I noticed that my attack power went up was because my intelligence status was up, so it was accompanied by a positive correction on my attack power? Is Clan Clan Intelligence also a treatment of wit that has acquired [skill] in handling a delicate weapon, a knife? "... sorry..." This is the best knife we can make right now. But Mr. Masamune kept his head down with the air on his shoulder so sorry that it came with the side audio. "I need 250 intellect. No weapon. No one can equip me." "I made it, but it doesn't mean anything like my client's unshakable weapon" He'll bow his head to me for two and three seats. I panic to those three and beg them to look up. "Hey, guys! I'm intelligent 305. I have no problem at all! Shouting like that, Bald Gantetsu broke the seemingly sinister surface he had just had, staring out at this one with a poker and dumb look. Mr. Genklow looks at me with the same face. As far as Mr. Masamune is concerned, he does not make it as slight as time has stopped. "Dude, is that true? "Aren't you worried about us and talking about that? "Yes, it's true. Thank you for a great knife! To my gratitude, the air in the field changes from just now to something bright in an instant. "Ahhh! So I told you, blacksmiths are the best! "Phew...... phew. At all, do you think you'd be surprised or flabbergasted? Anyway, I'm glad I didn't waste it." Gantetsu with his hands up to doya, or Genklow with a nihil grin to delight. "... thankful..." Mr. Masamune broke up with him when he lowered his chest. And he'll hand me a flashy knife that I made. "Indeed, I received it. Thank you." "... good... rare metal, thanks..." When I got the knife I received from the Great Old Marquis of the Millennial Blacksmith, I couldn't do it. Rarity: 8 Status: Attack + 68 Tech Correction E SPECIAL EFFECT: It produces light refraction and possesses hallucinating properties that falsify the position of the equipped person, like a mirage (Shinko). "Wow... can I ask you a few questions about the matching metal? Asking the blacksmiths, the three of them nodded to Eagle Deep. "Oh, sure. But externally, it's not a leak." "Absolutely." "First of all, the core iron is your Gold of the Honorable Horizon." "I couldn't quite find an ingot to match this, but we have a weak but brilliant mineral collector. That's what he said. If it's sunlight, plants might be compatible." I see, it does grow out of photosynthesis or something? "So it's time for this ore. Blah, blah, blah, blah, blah, blah, blah, blah, blah, blah. Other than the collector's collection, it was a useless and unknown material." It's a real plant, isn't it? Does it smell pretty sweet and blossom in tiny oranges? "... same, the word 'gold'..." Mr. Masamune said it seemed compatible. Do you feel that this ore, which inherited photosynthesis or something, was able to absorb the sunlight hidden in "The Gold of the Venerable Horizon" and grow metal? Neither will this one reveal the money making story so easily to the business partner, so don't pursue it. "Well, this knife has the weakest attack compared to rarity." "The average attack power of Rarity 8 is more or less, depending on the type of weapon, but more than 150 is crap" To Mr Masamune's conclusion, two and three seats will state their respective thoughts on the sword. "A weapon type called a knife, if you think it's a one-handed sword that can swing and motion quickly." "For that matter, he said he was less powerful than a one-handed sword. The endurance value is low, so don't forget to send it for repair before it breaks." "It's a matter of special abilities, but Genklow said it sounded like a golden tree rhinoceros! "It is no exaggeration to say that the" Light Blade [Mirror Flower] "is a weapon that truly embodies the properties of the" Golden (Pride Blonde) of the Venerable Horizon "and the flower" Golden Wood Rhinoceros ". According to Mr. Genklow's explanation, Kinki Rhino seems to have flower words that he said, "noble man," "humble," "intoxicated," "true," "first love," etc. Because of this nature, the knife of light and void was born. Masamune and the others seem to speculate that the way the golden wood rhino is, combined with the "Gold of the Venerable Horizon (Pride Blonde)" with the sunlight, created a mirage effect of refracting the light. Try and specify it as Gantetsu...... "Oops? The lady was on her left just now, but she's on her right..." And he misidentified my location by pointing to the day after tomorrow. It even creates its own phantom, flirting with enemies to inflict a blow. Isn't that just the inherent ability of alchemy to use an item to go on the ground with an unusual style of combat? I'm happy and happy, I can't help it, I finally look at "The Light Phantom [Mirror Flower]" and realize it. While I'm at it, I think I've got a grudging voice from the bottom of hell. "What's up? Equipment Conditions: Intelligence 250 Power 10 ... chicaraga, 10, sheep yoo? Ahem, whoa, whoa. Wow, no, 1. My power status is only 1. I mean, you don't have 9 enough to equip. Just one kettle. A number with a difference between heaven and earth, a presence of 9. I poked my hands before that despair and gave in with grief. "What's wrong? No!? "What happened!? Lizard and young rushing up to me in a hurry. "Was there a problem too?!? "Under some conditions, it doesn't fit or something!? Now... only now, I hoped you wouldn't touch me there. But you can't just not say it in front of the people who made you the weapon. I, like Mr. Masamune, give the truth to the three of them in a monotonous, quiet, truly mosquito crying voice. "" You're lying!? It then took a while to restart.

』というのはね、見ての通り特殊な植物を観察し、育て、その活用法を研究するのさ、するの」 その施設がこの空飛ぶガラスの宮殿。植物を繁殖させ、管理し、愛でるが故にミソラさんはここを『空中庭園』と呼んでいるとの事。 部屋ごとに条件を変えて植物たちを育成しているそうだ。 「この部屋は特に風の力を強めるための『 だからこの部屋は、このフィールドは風系統の魔法を行使すればすこぶる規模が大きくなるのだとか。 「火・水・風・雷の四種の部屋は上手くできあがったの、完成したのさ」 四属性の強化フィールドを創り上げた、なんてサラッと言っちゃうミソラさんがすごい。 しかもそれらの植物を媒体にした薬も完成しているようだ。例えばこの部屋の植物、風属性クリスタルの管理下で育った植物を元に薬草を作る。その薬物を摂取した者は一時的に大幅な風属性強化が付与される、もしくは抗体を施されるようだ。 ミソラさんがフゥへと質問すれば、フゥは『風がすごく踊りたがって元気なのー♪』と笑顔で答える。 「四属性は制覇できたわ、できたの。となると、あとは『明け』と『夜』に強まる植物を作りたくなるよね、なるんだよ」 ここまでご機嫌に自分の研究成果を語るミソラさんだったけれど、わずかにその表情が曇る。 「明けは太陽、夜は月......大空は太陽と月に最も近い魔法であるだけに、これも簡単だなって思っていたのに、いたんだ......」 美しい賢者が神妙な顔となった理由は、彼女の狙いが成就しないという事。 「どうにもうまくいかないの、いかなくてね......」 だから、ここで優秀な助手の出番なの、と俺にさりげなくプレッシャーをかける賢者ミソラさん。 「ここには結晶植物に必要な日光も養分も、土も水もそろってるの。となると考えられる原因は『明け』と『夜』を繋ぐ中和剤が必要って事なんだ、なのね」 それで星というわけか。星は夜にしか輝かないけれど、実際は昼間にも星の存在は確かにあって、ただ俺達人間の肉眼では視認できないってだけだった気がする。 「そこで、タロちゃん助手には星々の研究を......星達の光を凝縮して放射する装置を見つけて来て欲しいの、欲しいんだ」 そんな装置があるのか。 の研究と言っても、取って来て欲しい物があるだけなの。それだけなんだよ」 すごく簡単そうにミソラさんはあっさりと言うけれど......そんな物がどこにあるかなんてこれっぽっちも知り得ない俺にとっては難題だ。 ん!? それって俺が知りたかった、イグニトール王家関連の街だよな? 』にいた人間の末裔がイグニトール王家を起こしたって話だったはず。 つまりはイグニトール王家のご先祖様が関わっている都市って事だ。 「ふふふ、これで理解したかな? したよね?」 なるほど。ミソラさんは自分の研究を手伝えば、自然とイグニトール王家の起源を知る事ができると言っているのか。 「かつては『空中都市』なんて呼ばれていた『 「わかりました、先生」 「ふむ、ほむ。タロちゃんはやっぱりいい子だね、いい子だよ」 『むふふ、先生って呼ばれちゃったよ。呼ばれちゃったね』と小さな声でモニュモニュと口元を 「せ、先生」 「なにかな、なにさ? タロちゃん助手よ」 ひどくご機嫌が良い先生に、俺は重大な質問を投げかけておく。 「あるれ、あれれ。気が早いよ、タロちゃん助手。その前に先生として助手には研究に必要な『材料』と『教材』を与えておくものでしょう? ものだろう?」 そう言って、賢者ミソラより渡されたのは『 「これって魔導書......? でも俺の魔法適性は低いですよ?」 立派な装丁が施された分厚い魔導書。表紙にはいくつもの紋様が刻まれ、所々に貴金属で補強されたソレは、一目で高価な物だと判断できる。 俺のステータスの魔力は14だ。 正直、これを使って空魔法とやらを習得しても使いこなせる自信もなければ、使いたいとも思わない。だからこんな貴重そうなスキル習得アイテムを渡されても困るというものだ。 「ふむ、ほむ。タロちゃん助手の心配は杞憂とだけ言っておくよ、言っておくの。それは 読解者によって習得するスキルが変わる......こんなすごい物をミソラさんが俺のために作ってくれたとは。 これは是が非でも使用しないわけにはいかない。 なにせ、もしかしたら錬金術関連のスキルを習得できるかもしれないのだ。 俺は意気揚々と『 タロのステータスを が読み取りました: これは、まさか......。 :エクストラスキル、『光明を見出す天動説・ ふむ......。クラン・クランのモンスターはキルすればポリゴンエフェクトに包まれ、すぐに消滅してしまう仕様だったけれど......このアビリティがあれば【死体】を残す事ができる、と......。 これは気になり過ぎるアビリティだ。まさかとは思うが、死体からモンスターの各部位素材なんかを採取できたりするとしたら、それに繋がる超重要なアビリティじゃないのか!? こうしてはいられない。 Lv3: 血濡れた永久瓶 んん~! やっぱりきたぁああ! でも、血液採取とか全く植物学者と関係ないって程に闇だな! 全然いいんだけどね! むしろ禁忌感あふれて俺の素敵度指数が振り切れそうです! 未知なる素材採取が可能になった事で、俺の興奮は最高潮。 素晴らしすぎる。 モンスターの血液と各種植物を元にウィルスの作成とか、一体どんなウィルスを作れるか、わくわくが止まらない! しかも瓶に草花を入れ、液体を浸透させて保存とか! 現実にある観賞用の美しい植物標本、ハーバリウムみたいでスタイリッシュオシャレな素晴らしいスキルだ! 彼女は魔法にあまり興味のない俺の内心や希望を汲んでくれた先生で。 だから歓喜おさまらず、素敵で強くて賢い先生に思わず飛び付いてしまう。 「ありがとうございます! 最高の先生ですッ!」 「にょはは、にょへへ。それほどでもなの。なのさ」 照れを隠すようにとんがり帽子のつばで両目を隠す、青髪少女の姿がひどく可愛らしく思えてしまった。 HP101 MP90 【頭】銀狐の耳 MP+40 【尾】銀狐の尻尾MP+50 【指輪】青き賢者の恩寵MP+50 力10 魔力14 防御2 魔防8 知力345 残りスキルポイント 27 『老練たる少女』【スキルポイント取得3倍】 『先陣を切る反逆者』 【初撃を50%でクリティカル・Lvが自分より高い者へのダメージ総数20%増加】

"The pharmacology of celestial motion (Uranos grassiae) that I'm obsessed with right now, as you can see, observes and grows special plants and studies their utilization." That facility is this flying glass palace. They breed, manage and love plants, but that's why Mr. Mithola calls it the 'aerial garden'. They're changing conditions from room to room to grow plants. "This room is especially equipped with 'Sky Crystals of Heaven' to enhance the power of the wind. I'm here." So this room is so much bigger if it exercises the magic of the wind system? "Four kinds of rooms, fire, water, wind and thunder, have been successfully completed." What a sassy Mr. Missora who created a fortified field of four attributes is amazing. Moreover, medicines using those plants as a medium also appear to be complete. For example, make herbs based on plants in this room, plants grown under the control of wind attribute crystals. Those who consume the drug are temporarily granted significant wind attribute enhancement or appear to be subjected to antibodies. If Mr. Mithola asks Hu a question, Hu replies with a smile, 'The wind wants to dance so badly, I'm fine'. "Four attributes could dominate, I could. Then all you have to do is make plants that strengthen" dawn "and" night, "you'll be." Although Misora was in a good mood to share her research results so far, her expression is slightly cloudy. "The sun at dawn, the moon at night... the sky is just the magic closest to the sun and the moon. I thought this would be easy too, but I was there..." The reason why a beautiful sage has become a mysterious face is that her aim will not be accomplished. "It's not going to work..." That's why it's time for a good assistant here, Mr. Mithola, the wise man who subtly pressures me. "We have the sunlight, the nutrients, the soil and the water that crystalline plants need. The possible cause of this is the need for a neutralizer that connects" dawn "to" night. " So the stars? Though the stars only shine at night, in fact, I do feel that there are stars in the daylight, and they just can't be seen by our human fleshlight. "So, Taro, I want my assistant to research the stars... and find a device to condense and emit the stars' light, and I want it." Is there such a device? "When it comes to studying star artifacts (Astra), I just want you to get them. That's all." Mithola says it sounds so easy... but I don't even know where that stuff is. It's a challenge for me. Hmm!? That's what I wanted to know, the Royal City of Ignitol, isn't it? However, Mr. Mithola said that the descendants of a human being in the "Gear's Old Nest (Harold Gear)" city had caused the Ignitol royal family to rise. This means the city where the Royal Ignitol ancestors were involved. "Hehe, now you understand? You did, didn't you? I see. Does Ms. Mithola say that if she helps her research, she can learn about nature and the origin of the Ignitol royal family? "Formerly known as' The City of the Air ',' The Old Nest of Gears (Harold Gear) '. There is what I seek, and there is what my assistant seeks. There is, isn't there? "Okay, Doctor" "Hmm, hom. Taro's a good kid, he's a good kid." 'Hmm, they called me a teacher. You've been called,' said Mithola, who loosens her mouth with a small voice. There was no shadow of the great sage who dominated the scene with the overwhelming firepower he showed during the battle against the Ashes King, just the behaviour of a poor girl. "Me, Doctor." "I don't know, what? Taro, this is my assistant." I'm in a terrible mood to ask a teacher some serious questions. "There is, that. I'm quick, Taro, assistant. Before that, as a teacher, you would give your assistant the 'ingredients' and 'materials' needed for research, right? Is it something? With that said, it was an item called "Uranos Grimoire" [Heavenly Animation of the Devil's Treasure Plant] that was given to me by the wise Mithola. "Is this a book of magic...? But I'm not magically fit, am I? Thick magic book with splendid fitting. The cover is engraved with a number of patterns, and the sole reinforced with precious metal everywhere can be judged to be expensive at a glance. The magic of my status is 14. Honestly, I wouldn't even want to use this if I wasn't sure I could use it to master sky magic and doing it. That's why I'm having trouble being given such a valuable skill acquisition item. "Hmm, hom. Talo, I'll just say I'm worried about your assistant. It's a Grimoire, not a Grimoire." My skills are changed by the reader... I didn't know Mithola made such amazing things for me. You can't use this without using it. Anyway, maybe you can learn alchemy-related skills. I used the "Uranos Grimoire" [Heavenly Animation of the Devil's Treasure Plant] with exasperation. : Mercenary (Player) Talo's status read by the Magic Book (Grimoire): : Read Mercenary Talo's Previous Life (Events): This is, no way... : Extra skill, mastered "Herbarium Savan, a celestial anecdote and longtime botanist who finds light": Hmmm...... Although the Clan Clan monster was a specification that if killed, it would be wrapped in a polygon effect and immediately extinguished... with this ability, [the body] could be left behind, .... This is too much of an ability to worry about. I don't know, but if you could pick up some material from each part of the monster from a corpse, wouldn't that be the super important ability that leads to it!? I can't stay like this. : Herbarium Savan, a longtime botanist LV3: Abilities [Blood Wet Permanent Bottle (Brad Glass)] Mm-hmm! Oh! But it's so dark that it has nothing to do with botanists like blood sampling! I don't mind at all! Rather, it's full of contraindications and my loveliness index is going to shake off! My excitement culminated when I was able to collect unknown materials. Too great. I can't stop exciting about creating viruses based on monster blood and all kinds of plants and what the hell kind of viruses I can make! Plus, put grass flowers in the bottle, infiltrate the liquid and save it or something! Beautiful ornamental plant specimens in reality, like herbarium, stylish and stylish great skills! She's a teacher who's not very interested in magic. So I don't stop to rejoice, I jump at my nice, strong, smart teacher unexpectedly. "Thank you! He's the best teacher ever! "Ha ha, hey. Not so much. It is." The blue-haired girl looked terribly cute, hiding her eyes by the hat like she was hiding the lights. HP 101 MP90 [Head] Silver Fox Ear MP + 40 [Tail] Silver Fox Tail MP + 50 [Ring] Blue Sage's Grace MP + 50 Power 10. Magic 14. Defense 2 Demon Defense 8 Intelligence 345 Remaining Skill Points 27 "Old Skilled Girl" [Get 3x Skill Points] "Traitors cutting ahead" [Critical LV deals 20% more damage to those who are higher than themselves with 50% of the first blow]

276話 法薬 (イデア)の崩壊 「むっふっふー」 自然と口から喜びが漏れ出てしまう。 そんな俺を、親友たちは呆れた様子で見つめてくる。 「ずいぶん上機嫌で呑気なこったな。俺らは神経 「こっちとしては警戒する点が増えて心が重いのに、タロときたら......」 確かに色々と油断できない状況ではあるけれど、俺としてはこれだけ順調なのだから忍び笑いの一つだってしたくなるもの。 まずは新しくリアル・モジュール仲間として円卓会議に加わった 『大団縁』の団長と副団長という地位もあって、いざとなれば心強い味方になると期待も寄せている。 「お前らも喜べよ。俺の領地がこれで更なる発展を遂げるんだ」 今回、大きく伸びたのは戦力面だけではない。 これは武器鍛冶で名高い『武打ち人』のネームバリューがうちの領地にも反映されるという事。さらに場所代も支払ってもらうため、安定的な資金源の確保にもつながる。 それに加え、今後は刀の発祥地、『刀の聖地』として話題を呼び領地に 彼女は終始、掴み所のないピエロ顔でニコニコ笑いながらコクンと頷いたりするだけではあった。こちらの条件に何一つ文句を言ってこなかったのは、きっとジョージが事前にお膳立てをしてくれていたのだろう。 『サディ☆スティック』と交わした交渉内容は、うちの錬金工房から大量に作成されつつある『即効性の回復ポーション』、すなわち『 本当はうちで直接ポーションを売り出した方が利率は高い。 なにせ450エソで売る予定らしいので、サディ☆スティックの儲け分も考えると、それより下回る値段で流す他ない。そんなこんなで取引き額は1個350エソと決められた。 俺が直接売れば1つあたり100エソも高く売れるのに、なぜと思われるかもしれない。 それは1つ100エソで、安全と拡散力を買ったからだ。 流したポーションのうち、2割は各自のお店で販売OK。 品切れになったら、ポーションを求める 晃夜や夕輝の言う通り、用心に越したことはない。 だけど、俺には2人がいる。そして円卓会議のみんなもいるんだ。 「危ない時は、お前たちが俺の 「仕方ないね、タロは」 口では否定的な2人だけど、どこか嬉しそうなのは隠せない。 だから俺は学校でよくやっていたように、ペチコラとスキンシップ。 「いつもありがとなッ」 「おまっ、じゃれつくな」 「タロ、ちょっとみんなの視線が痛いんですけど......」 頼れるだけ、頼り倒す! その分、2人が困った時は全力で俺も動く。そんな信頼関係があるからこそ、俺達はこうやってじゃれ合う事ができるのだ。 「ぐぬぬぬ......さしずめ閣下の護衛騎士か......?」 「俺達だって、いずれはもっとお近づきにッ......」 集団がざわついたり、俺のすぐ背後で姉がピリピリしていたりと、ちょっと面倒ではあるけれど何だかんだ楽しく【感染都市サナトリウム】に到着できたと思う。 「よし、みんな。このまま中層に行こうと思う。そこで現れた【 「「「サァーイェッサー!」」」 総勢70人前後の大集団が【感染都市サナトリウム】へ入るのは少し目立っていた。正直、もっと少人数で活動したかったけれど、姉の『人数が多ければ多いほど安全』という意見に反対要素が見つからなかったため、こうして中層を目指す。 ユウジの部隊がおよそ30人。 あとはミナやジョージにリリィさん、親友2人に続き、ゆらちやシズクちゃん、姉や『首狩る酔狂共』、それに義妹の 「タロちゃん。またキモ兄がいるけど、アレは放っておいていいよ」 「グレン君も混ざりたいのかな?」 ゆらちやシズクちゃんが言う通り、先程から『百鬼夜行』の面々と思われる 「あいつら、面倒事を起こさないといいがな」 「さすがにこの人数差で、ボク達に仕掛けてくることはないんじゃないかな?」 親友たちも放置する方針なので、俺も見て見ぬフリをした。 こうして大規模な攻略、もとい救済活動に踏み出る。 まずは中層にいる【 しばらくして、晃夜や夕輝の傍にいた女子2人が疲れたように『フゥ』と一息つく。 「もしダメだったら、また何か違う解決策を一緒に考えてくれますか?」 彼女たちに問えば、ニカッと頼もしい笑みが返って来る。 「うちはもちろん!」 「継子も一緒に会議する~」 「あの人は......たしか、ゴッホさん......?」 つい最近、『獄戦練磨の獣王国』との戦いの際、成り行きで顔見知った程度の 「こんにちはタロさん」 彼との距離が5メートルを切ったところで、ゴッホさんは自分の長髪を横にかき分けて挨拶をしてくる。 整った顔立ちには、どこか不穏さを感じさせる微笑を携えていた。 「うん......? はい、こんにちは」 】から助けてくれてありがとう。お礼をしっかり伝えそびれてました」 「いえいえ。俺も咄嗟の事でしたので......それよりゴッホさんはどうしてここに? 1人じゃ危険じゃないですか?」 「そう、ですねぇ。ここにいる理由は、あの時のお礼を貴女に差し上げようかと思いまして」 「お礼なんて、別にいいですよ」 「れ、錬金術......!?」 予想外の言葉に俺は驚きと歓喜の気持ちを隠せない。 ゴッホさんは、ニコリと笑みを深めて喋り続ける。 「石とは本来、生物のなれの果て、 石ってあの石コロとか? それが元は生物だったなんて初耳だ。 「い、いえ......あ、でも化石とか?」 「れ、錬金術師の集い、ですか!?」 「タロさんにはお礼にと、この瞬間をその目で見ていただこうかと」 俺はこの時、同士の集いがあるという嬉しい事実より、かすかに漂う不穏な空気に注意した。 どうもゴッホさんの表情からは、何をしでかすのかわからない、漠然とした危険な様子を感じ取っていた。でも、それでも止めずにいたのは......同じ錬金術を使う 「何か怪しいよね、あの人」 だけど好奇心を抑えきれず、ゴッホさんの動きを目で追うだけにしてしまう。 優雅な所作で彼はストレージから一本の瓶を取り出した。それはとても、とても【 ある者に――」 キュッと瓶のコルクを開けながらゴッホさんは朗々と言葉を流す。 「かつてのあるべき姿へと、戻せ――」 それはまるで、魔法の詠唱をするかのように。 そうして瓶の中の液体を散布すれば、劇的な変化が周囲を呑み込む。 まずは小さな瓶の分量にはあるまじき、液体の質量。まるでそこだけに雨が降り注いだかのように、辺り一体にその液体は飛び散った。霧よりも濃い、多くの水滴が の力かッッ! 素晴らしいな!」 瓦礫だった物はギチリと硬質な音を立て、四足歩行のトゲトゲ甲羅を背に持つ亀のような姿に。 床として敷き詰められた そして崩れた家屋の壁は、小さな顔に巨大な腕が二つ、それぞれが地面から生えているかのような化け物へと変貌した。 どれも石のような体皮の見た目だが、確かにそれらは動き始めていた。 「もちろん、この実験は私だけがしているわけじゃない!」 声高らかに誇らしく叫ぶゴッホさん。 この現象は同じ錬金術士として非常に、非常に興味深いのだけど......街中でこんな風にモンスターを発生させられてしまうと、ヴラド伯爵の統治を見守る立場としては頭が痛い。 「巨大な石の建造物などなど、それぞれの実験対象は様々だ。中には竜を模した石像もあったなぁ」 つまりは......石竜の出現もありえると......。 こちらの焦りをゴッホさんは露知らず、非常に爽快感の溢れる笑みで以って俺を見つめてきた。 その瞳に、激しく奔流する狂気の色を浮かべ。 そう言って、彼はフレンド申請を飛ばしてきた。 唐突なそれは、俺への まるで俺にその言葉を届けるのが目的だと言わんばかりに―― 彼は不気味に、最後の台詞を言い放った。 をばらまいたのも、彼らの仕業だって事か!? 俺の疑念に答える前に、彼は石腕に潰され飲み込まれていってしまう。 「おいおい、この敵の数はちょっとまずくないか?」 親友たちの不安は、もちろん俺も危惧しているところだった。 そしてゴッホさんの残した言葉が、『この事態を収拾したければ、うちの :突発イベント【街中にうごめく巨像たち】が発生しました: :【感染都市サナトリウム】の各所で暴れる石像が街を呑みこもうとしています: のみなさんは討伐するも良し。逃げるも良し。関わらないとするも良し: :石像よりドロップする素材は多数あります:

279 276 Story Drug (Idea) Collapse "Muffled." Nature and joy leak out of my mouth. My best friends stare at me like that. "You're in a lot of a good mood and swallowing mood. We have nerve tips." "As for this one, I'm more alert and my heart is heavy, but when it comes to taro..." Something that I would like to be one of those sneaky laughs because it's going so well as far as I'm concerned, although it's certainly a situation that I can't be alarmed by. Firstly, the presence of Zilong (Shiryu) and his stepson (Mako), who joined the round-table meeting as new Real Mod buddies, the two of whom are so casual and honest. I feel comfortable being honest with me, too. Besides, they also have the status of leader and deputy leader of the Grand Mercenary Corps (Klan) and expect to be comfortable allies if they have to. "You guys should be happy. This is how my territory develops." This time, it wasn't just in terms of battle power that grew significantly. This means that the name value of the famous "Martial Striker" in weapons blacksmith will also be reflected in our territory. It will also ensure a stable source of funding in order to have the cost of the location paid for. In addition, from now on, mercenaries (players) will gather in the territory as the birthplace of the knife and as the "Sacred Place of the Knife". At least the mercenaries who find romance in the knife should take a trip to the land and show off the bustle with knife maintenance and checking out the new knife. All she did was snort cocoons laughing at Nico with a clown face with no grasp. One thing I haven't complained about on these terms is that I'm sure George was feeding me in advance. The negotiation with Sadie Stick is a proposal for an exclusive purchase of the "Recovery Potion of Immediate Effectiveness," or "Tears of Emerald (Emerald)," which is being created in large quantities from our alchemist. The truth is that selling potions directly at us is more expensive. Anyway, they plan to sell it for 450 eso, so considering Sadie Stick's profitability, there's nothing else to flush below that. That's how the deal was decided at 350 eso per piece. You might wonder why I would sell 100 esos per direct sale. That's 100 eso per piece, because I bought safety and diffusion. Of the potions flown, 20% are sold in their own stores. Once out of stock, the mercenaries (players) looking for potions came to our territory to create streams such as coming to buy them. I've never gone over caution, as Shaking Night or Evening Fai put it. But I have two. And there's everyone at the roundtable. "When you're in danger, you'll be by my side, won't you? "I don't have a choice, Taro." Two people who are negative with their mouths, but I can't hide that they seem happy somewhere. So I skinned with Petticola, like I used to do at school. "Thanks for everything." "Oh, don't be silly." "Talo, it hurts everyone's gaze a little..." I can count on you, I can count on you! For that matter, when you two are in trouble, do your best to move me, too. Because of that trust, this is how we get along. "Grungy... Your Serene Highness's escort knight...? "We'll all be closer..." I think the group of mercenaries (players) that RF4you (Yuji) brought in bothered me, and my sister was tingling right behind me, which was a little cumbersome but somewhat fun to get to [infected city Sanatorium]. "All right, guys. I think I'll keep going to the middle tier. Let's cure more and more of the [Cannibal Demon (Gool)] that showed up there! "" "Saar Yesser! It was slightly noticeable that a large group of around 70 people would enter the [infected city of Sanatorium]. Honestly, I wanted to work in smaller numbers, but I couldn't find the opposite element in my sister's opinion that the larger the number, the safer it is, so I go for the middle class this way. There are roughly 30 troops in Yuji. And then there's Mina and George. Lily, followed by two of her best friends, Yukiya Shizuku, her sister and "Neck Hunting Insanity," plus her sister-in-law, Michelle (El). "Talo. I have a creepy brother again, but you can leave me alone." "Glenn, do you want to mix things up, too? As Yuriya Shizuku put it, mercenaries (players) who appeared to be the face of the 'Hundred Nights' were seen as flirting from earlier. We're a little too far apart, Glenn, and there's a group of around 10 people watching us. "I hope they don't get in trouble." "Isn't this exactly the difference in numbers that's going to set us up? It's my policy to leave my best friends alone, so I pretended not to look at them, too. This is how we embark on a massive offensive, a bailout effort. Meet [Cannibal Demon (Ghoul)] in the middle tier first, fight and weaken him. Where the movement is dull, sprinkle with lots of "Red Water of Unstrayed Salvation (this is how it rubs)" to heal the original NPC inhabitants. After a while, the two women who were beside Shaking Night or Evening Fai take a breath of 'hu' as if they were tired. "If not, will you come up with some different solution again? Ask them and a nikkah reliable grin returns. "Of course we are! "My stepchildren will meet with me ~" "That guy... but Mr. Gogh...? Recently, during the battle against the Beast Kingdom of Prison Warfare, he became a mercenary (player) to the extent that he knew his face. As for him, I only have the impression that he was always leaking bumps to himself. How could he be in a place like this by himself...? "Hello, Mr. Taro" At a distance of 5 meters from him, Mr. Gogh greets him by pulling his long hair aside. On his neat face, he had a smile that made him feel disturbed somewhere. "Yeah......? Yes, hello." "Thank you for saving me from [Cannibal Demon (Ghoul)] then. Thank you very much." "No. I was being aggressive too... why is Mr. Gogh here more than that? Isn't it dangerous alone? "Yes, that's right. I thought I'd thank you for being here." "I don't want to thank you." "Ray, Alchemy......!? I can't hide my surprise and joy in unexpected words. Mr. Gogh keeps talking with a deeper grin. "Do you know the theory that stones are inherently the end of life, wreckage? Stone is that stone colo or something? It's my first ear that it was originally an organism. "Yes, no...... ah, but fossils or something? "Leh, alchemist gathering, is that it?!? "I wanted to thank Mr. Taro and let him see this moment with his eyes." I noticed a faint and disturbing air at this time rather than the delightful fact that there was a gathering between us. Hi Gogh, from the look on his face, I didn't know what to do, I was feeling vague and dangerous. But I still couldn't stop... because a mercenary (player) who uses the same alchemy has developed curiosity about what the hell to do. "Something suspicious, that guy" But I can't contain my curiosity, and I just follow Mr. Gogh's movements with my eyes. Graceful work led him to take a bottle out of storage. It's very, very similar to a [bloodwet permanent bottle (Brad Glass)] - "A stone to a man who will." Mr. Gogh flushes good words as he opens his cuddly bottle of cork. "Go back to what you once were -" It's as if you do a magical chant. If you spray the liquid in the bottle that way, dramatic changes swallow the surroundings. First, it's in the amount of small bottles. Seriously, the mass of the liquid. As if the rain had poured just there, the liquid splashed all around. Darker than fog, many droplets wet the middle layer of cobblestone. "This is it, this is the power of Innocence! Wonderful!" What was rubble made a stiff noise, like a tortoise with a four-legged togette methyl on its back. The cobblestones laid down as floors grew countless small feet on a flat body... in stone creatures like cockroaches. That number is massive. And the walls of the collapsed houses were transformed into monsters with two giant arms in the small hills, each growing from the ground. They all look like stone skin, but they were certainly starting to move. "Of course, I'm not the only one doing this experiment! The voice shouts proudly, Mr. Gogh. This phenomenon is very, very interesting as the same alchemist... but it hurts my head to be in a position to watch Count Vlad govern when they generate monsters like this all over the city. "Each experimental subject varies, such as a giant stone building. Some of these stone statues mimic dragons." In other words... the emergence of the stone dragon is also possible... Mr. Gogh didn't know about this rush and looked at me with a very refreshing grin. In those eyes, the colour of madness floating violently. That's what I said, he flew his friend application. Suddenly, it was also accepted as a mercenary (clan) solicitation to me. It's like you're trying to get that word to me. He creeped off, saying the last dialogue. That means that... [Cannibal Demon (Ghoul)] and [Lycan] spreading colored bacteria (virus) is what they did!? Before he answers my doubts, he gets crushed and swallowed up by stone arms. "Dude, isn't this number of enemies a little bad? My best friends' anxiety was, of course, what I was afraid of. And that's what Mr. Gogh sounded like to me when he said, 'If you want to clean this up, get into our mercenary regiment (clan)'. : An unexpected event [huge statues all over the city] occurred: : A rampant stone statue is about to swallow the city in various parts of [infected city Sanatorium]: : Mercenaries (players) may crusade. Running away is good. Suppose you don't get involved: : There are many more materials to drop than stone statues:

129話 初心者狩り 「で、この辺がいろんな素材や防具、武器、道具なんかが売ってる通り。俺もよくここの道具屋で、錬金術の道具を買ったりするんだ」 成り行きで例の銀髪シスターちゃん、タロちゃん達にこのミケランジェロを案内してもらうことになった私。せっかくだから、敬語は使わないでとお願いしたところ......タロちゃんは男の子みたいな喋り方をするなぁ、と思いながら紹介された商店通りを見渡す。 「わぁー......赤レンガ倉庫みたい」 落ち着いた色調、暗めの赤いレンガを積み立てて造られた店々が並ぶ通り。 なんとなくデートスポットで有名な神奈川県の横浜にある、赤レンガ倉庫を思い浮かべてしまう。 「そう言われると、そう見えるかもしれない」 「天士さまはお近くに住んでるのですか?」 タロちゃんの傍らで常に待機している神官服の少女は、ミナヅキちゃんという。 ちょっと私に対する態度に棘があるけど、きっと仲良しの友達が誰かに取られないか心配しているのかもしれない。小学生の時にはよくある事で、可愛らしいなぁと思ってしまう。 彼女の質問に、タロちゃんはチラッと私を見て、ミナヅキちゃんをなだめるように優しい声音で微笑む。 「ん、その話はあとでな」 「はいっ!」 タロちゃんのプライベートな話題を聞ける、と知って喜ぶミナヅキちゃん。 タロちゃんが私を一瞬見たのは、出会ったばかりの私がいるから、お互いのためにも現実に触れる話題を出すのはやめた方がいいって気遣いなのかもしれない。 私はその素振りを見て、ネットでのマナーに関して思い出す。たしか、 それでもタロちゃんは後で話すと言っているあたり、それだけ二人は仲が深いって事なのかな。 対する私はタロちゃんのリアルを少しだけ知ってるけど、それをここで言うのも何だか違うような気がして。なるべく黙っていた方がいいのかもしれないって思えた。 たちが運営してるお店の説明をした方がいいかもです」 「あぁ、そうだった。ミナはいいところに気付いてくれるな。えらいぞ」 「えへへ」 この二人、ちょっとしたギャップがあるなぁ。 見た目はタロちゃんの方が年下に見えるのに、妙にミナヅキちゃんの扱いがタロちゃんは上手なの。タロちゃんの口調から、兄と妹みたいって感じちゃったりする。 そんなはずないのにね。 あと、タロちゃんは俺っ子? なのかなぁ。たまに腐女子のクラスメイトが『俺』って一人称を使ってるけど、もしかしてタロちゃんってそういう方面に興味があったり......? 「NPCが経営してるお店以外にも、職人スキルを使って様々なモノを作って販売してる に従ったまでです」 幼い少女たちが に、親切でゲームの事を説明してくれるなんて......とっても微笑ましいし、クラン・クランっていいゲームなんだなぁ......二人の様子から、ちょっとでも大人に近付こうとか、背伸びしている感じはしないけれど、とっても胸がほんわかしてしまう。 それから一通り、このゲームでの注意点や警戒しなくちゃいけないこと、得する情報などを教えてくれる二人。 「よし、じゃあ俺はご飯を食べるので、一旦オチようかな」 「天士さまがログアウトするのでしたら、わたしも」 休憩に入ると言いだす二人。 「えっと、私はもうちょっとミケランジェロを散策してみようかな?」 「なら、ビンとか木箱とかツボとか、花壇とか。町のいたるところに素材の採取できるポイントがあるから、それを拾って『 二人にお礼とお別れを告げると、タロちゃんが嬉しい提案をしてくれる。 「いえいえ。じゃあ、せっかくだしフレンドいい?」 「え? いいの? もちろん、なりたい! ミナヅキちゃんもどうかな?」 「そっかぁ......」 私はジト目で見てくるミナヅキちゃんを横に、タロちゃんとフレンドになる。 「じゃあ、またねトワさん」 「さよならです」 「ばいばいーふたりとも!」 うーん、これがオンラインかぁ。 知らない人とネット上で繋がっていくってやつね。 タロちゃんに関しては、私が現実で一方的に知ってるけど......もう少し仲良くなったら、タイミングを見て打ち明けてみようかな? 学校で会ったときは、訊太郎くんの噂をどこかで耳にしたのか『気持ち悪い』なんて酷く言ってたけど......とってもいい子なんだなぁ。 それにしても、コレってけっこう楽しい? あの二人が戻ってくるまで、教えてもらった通り、素材とかたぁーっくさん集めて、がんばった成果を早く見せてみたい! そんな気持ちでいっぱいになり、軽い足取りで街中を探索していく。 ミケランジェロは広くて大きいし、路地裏なんかもたくさんあって。たまに野良ネコちゃんなんかもいたりして、本当に町が息づいてて、歩き回るだけでも高揚しちゃう。 「えっ......噴水から湧き出る水も取れるんだぁ......ふーん『上質な水』ね」 思わぬところで素材を入手できたり、この素材が何に使われるのか想像を膨らましながら散策を続けていくのはやっぱり楽しい。 「わぁあ......きれい......『 「あれ......ここ、どこだろう。えっと、マップを表示して......」 いつの間にか背の高い建物に囲まれ、日の光が届かない狭い袋小路に迷い込んでしまった。 「おやおやおやおやぁ? こんな所で初心者が一人、何をしてるのかなぁ?」 私がマップを凝視しながら、来た道を戻ろうと回れ右をした途端。正面にだぼっとしたローブを着て、フードを被った男性らしき 「え、えっと......だれ......えっと、何か用ですか?」 その人の表情はフードの影に隠れて見えない。 「何か用ですかー? だとさ。ククククッ......これだから、初心者ってのは面白いなぁ」 なんて言えばいいのかな......。 私をバカにするように押し殺した笑い方とか、右手で剣を抜き放った事とか。 たぶん、絶対に、友好的な態度じゃない......。 「用ねぇ、用ならあるかなぁ? キミの、初心者の、恐怖で歪む顔を拝ませてくれるかなぁ?」 「何を言ってるんですか......意味がよく、わかりません......」 私はそう言いながら、一歩、後ろに下がる。 タロちゃん達に教わった注意点。それはクラン・クランが他の 私は相手が何か答えるよりも早く、後ろへと駆け出す。 「なぁーんだ、ちゃんと意味が分かってるねぇ。初心者狩りの時間が始まったってことがさぁ?」 そんな嫌な声が、後ろから響いた。

131 129 Stories Novice Hunting "So, as all kinds of materials, protective equipment, weapons and tools are sold around here. I often buy alchemy tools here, too." Silver-haired Sister in the act, me who was to ask the Taro and the others to guide me through this Michelangelo. Because of this, I asked you not to use respectful language... Taro looks over the store street where he was introduced thinking he would talk like a boy. "Wow... it's like a red brick warehouse" Streets lined with calm tones and dark red bricks. Somehow I think of the red brick warehouse in Yokohama, Kanagawa Prefecture, famous for its dating spots. "If they say so, it may look so" "Does Heavenly Master live nearby? The priestly clothing girl, who is always waiting beside Taro, says Minazuki. There's a bit of a thorn in my attitude towards me, but I'm sure my good friend is worried that someone won't take it. When I was in elementary school, I used to think it was cute. To her question, Taro looks at me chilling and smiles with a gentle voice so that she can tame Minazuki. "Yeah, we'll talk about that later." "Ha!" Minazuki is delighted to know that you can hear Talo's private topic. Taro looked at me for a moment because I'm the one he just met, so maybe he cares that we should stop coming up with topics that touch reality for each other. I look at that bare gesture and recall it with regard to manners online. However, is it the rule that events and contents in reality (real) should not be discussed as much as possible? Still, I wonder if that's all you two are close to each other around saying that Talo will talk to you later. I know only a little bit about Taro's real life, but it feels kind of different to say that here. I thought maybe I should keep my mouth shut as much as possible. "Well, Heavenly Master, maybe you should describe the stores run by the mercenaries." "Oh, I did. Mina will notice a good spot. It's hard." "Eh heh." There's a little gap between these two. Even though Taro looks younger, he's oddly good with Minazuki. Taro's tone makes me feel like my brother and sister. That can't be right. And Taro's my boy? I wonder if it is. Occasionally my decadent classmate uses the singular name 'I', but maybe Taro is interested in that aspect...? "Besides the shops run by NPC, there are mercenaries (players) who use their craftsmanship skills to make and sell a variety of things." "Until I obeyed the will of the Heavenly Master." The young girls lead me through rapprochement. I can't believe these kids are kind enough to explain the game to novice mercenaries (players)... they smile so much, and clan clan is a good game... from the way they look at each other, I don't feel like I'm stretching my back even a little bit to an adult, but my chest is very much understood. Then there's one thing, the two of you telling me what to look out for in this game, what to be vigilant about, what information to get, etc. "Okay, well, I'll have dinner, so I guess I'll be naughty for once." "If Heavenly Master is going to log out, so am I." The two of us are going to say we're going to take a break. "Uh, should I take another stroll around Michelangelo? "Then a bin, a crate, a bump, a flower bed? There are points all over town where you can collect material, so you can pick it up and put it on" Auction and Bounty Neck (Wonted). " When I say thank you and goodbye to both of you, Taro makes a happy suggestion. "No. Well, it's because of you, my friend, okay? "Huh? Are you sure? Of course, I want to be! How about Minazuki? "Oh..." I will be friends with Taro next to Minazuki, who I will see with my jito eyes. "See you later, Mr. Twa." "Goodbye." "Bubba - both of you! Um, this is online. He said he would connect online with people he didn't know. As for Taro, I know unilaterally in real life... but when we get to know each other a little better, why don't we look at the timing and reveal it? When I met him at school, he said 'disgusting' about hearing rumors about Shintaro somewhere... he's a very good kid. Still, is this so much fun? Until those two come back, as you taught me, I'd like to collect the materials and stuff and show you the good work done fast! Filled with that feeling, he explores the city in light footsteps. Michelangelo is big and big, and there are plenty of alleys. Occasionally, there's some wild cat, and the town really breathes and just walks around exalts me. "What... I can also take the water gushing out of the fountain... Hmm" Fine water " It's still fun to keep walking as you get the material unexpectedly or inflate your imagination about what this material will be used for. "Wow... beautiful..." Rugged glass. " "That... here, where. Eh, show me the map..." Soon he was surrounded by tall buildings and strayed into a narrow trail that could not reach the light of day. "Hey, hey, hey, hey, hey? I wonder what one novice is doing here? As soon as I stared at the map and turned right to go back the way I came. On the front. A hooded, masculine mercenary (player) stood blocking the road in a blurry robe. "Uh... who... uh, what can I do for you? The look on the person's face is invisible hidden in the shadow of the hood. "What can I do for you? That's right. Kukukukukukukuku... this is why it's so funny to be a beginner" I wonder what to say...... The way you laughed, the way you pushed me to death to fool you, the way you pulled your sword out with your right hand? Probably, definitely not a friendly attitude...... "Hey, if you need me, do you need me? I was wondering if you'd let me worship your novice, fear-distorted face? "What are you talking about... it makes a lot of sense, I don't know..." That's what I say, step back. The precautions taught by Taro and the others. That Clan Clan can PvP with other mercenaries (players). So it's dangerous to trust a mercenary (player) easily. Especially if you shouldn't be involved with such a suspicious person. I rush out to the back faster than the other person answers something. "Hey, I know exactly what you mean. Does that mean novice hunting time has begun? Such an unpleasant voice echoed from behind.

装備条件:知力170 ステータス:防御+20 魔防+22 特殊効果:常時、素材やモンスターの第二段階詳細を知れる、『知識眼』を発動している。代償として視界がやや暗くなる。 ふぅ、師匠。 これは呪いの装備の 相変わらず、少年の頃から錬金術を辛辣な方向に利用してたんですね。 さすがです! まぁ、派手なバッド効果はないわけだし、俺は気にせず不気味な による呪いが発動しました: :30分、『見識者の髑髏覆面』を装備から外す事ができません: 「なるほど、典型的な呪いの装備だ」 それでもリッチー師匠が残してくれた装備だと思えば、自然と愛着も湧き、何気に楽しく思えてしまうから不思議だ。 「ほう......アビリティ『鑑定眼』より更に高度な詳細を知れる効果が付与されているわけか......常時発動っていうのも非常に魅力的だ」 そう、この便利装備で『七色蛍の そして、さらにさらに! 俺は装備している和装を解いて、師匠の資料室から拝借した装備一式を羽織る。 胴には『探求者見習いのローブ』、腰は『探求者見習いの腰巻』、腕には『探求者見習いの皮手袋』、足には『探求者見習いのブーツ』。 「ふふふ......今の俺はどこからどう見ても、錬金術士っぽいはず......」 黒い厚手の布で作られたローブは、見習いと表記されている割に上品なデザイン性を誇っていた。金色の そしてなんといっても、この装備群の目玉はセット効果だ。 『探求者見習い』シリーズを揃えた状態で装備し、なおかつローブの背中についたフードを被ると......『素材の発見率が高くなる』と言うのだ! さっそくフードを被り、辺りを見渡せば......。 「ふはははははっ! 見える、視えるぞ!」 素材が採取可能な場所がキラキラと光っているではないか。 そう、実はクラン・クランは仕様がリアル過ぎて、一見してどこで素材採取できて、何が素材に成り得るか分かり辛いのだ。探ってみないとわかりません、手に取って触れてみないとわかりません、という物が大半を占めている。 それをこのローブはいとも簡単に把握してしまうという、万能装備! 「いや......待てよ。確か、レア度7以下の素材の発見率を上げる、と説明欄には記されていたな......」 つまりレア度8以上の素材は、キラキラ表示されないから自力で発見しろと。 しかし、どちらにせよ、これは素材採取において重宝できる。 追記で採取量も増えるとの事だから、通常は一つしか取れない箇所でも、二つ、三つと採取可能になるかもしれない。 見習い探求者のローブは、この効果を発揮するためにフードを被る必要がある。すると、通常の視界範囲は180度のはずだが、視野が狭められ、体感にして150 度ぐらいまでに縮まった。左右からの不意打ちに弱くなったと言える。 それでも、この装備が素晴らしいモノには変わりない。 俺は茶色のトレントたちが立つ平穏地帯で、『古びたカメラ』を握り、素材採取に勤しむことを決める。 』の『知識眼』によるおかげで、宙に飛ぶ蛍がモンスターであることが判明。即座に激写し、地に着く前に素手でピシャリと殴り飛ばす。 『七色 「くはははっ! この調子でどんどん採取祭りだ!」 両手を広げ、この喜びが亡き師匠に伝われと、夜空を見上げる。静かに瞬く星々の輝きが、リッチー師匠の狂気に濡れた優しい双眸の光と重なるような気がした。 師匠、あなたの残してくれた物のおかげで俺は今、最高に充実した錬金術ライフを堪能しています。 「あ、あのぉ」 そんな絶好調な俺に、背後から遠慮がちに声がかかった。 「む?」 かっこいいローブを身に纏った俺を見かね、つい声をかけてしまったのかな? まぁ当然と言えば当然だろう。今の俺は、錬金術士らしい恰好をし、錬金術士に相応しい行動をしていたのだから。しかし、いけないな、視野が狭いとこうも簡単に後ろを取られるとは、と錬金術士たる考察と反省点も脳内で結論付けておくことも忘れない。 「あ、あなたも採取が好きなのですか? 実はボ、ボクも、ですね」 に、振り返り目を向ける。 背は俺よりけっこう高く、スラッとした少年だ。 と言っても、顔つきがちょっとだけ幼いぐらいで、俺とそんなに年齢は変わらなそうだ。せいぜい中学一年生か二年生と言ったところだろう。 山登りが大好きです、と言わんばかりの大きなバックパッカーを背負った彼は、ちょっと挙動不審―――― 「ひぃぃぃぃいいい!? し、死神ぃ!?」 振り返った俺を見るや否や、尻持ちをついて盛大にビビっていた。 そっか......そうだよな。 有頂天になって失念してた。 黒塗りの 「ふ、不審者かと思いましたっ、あ、すみません......」 こうして俺は、採取好きのとある

Equipment Conditions: Intelligence 170 Status: Defense + 20 Demon Defense + 22 SPECIAL EFFECTS: Always activates the "Knowledge Eye" to know the second stage details of materials and monsters. My vision gets slightly darker as a price. Phew, master. Isn't this some kind of curse gear? As always, you've been using alchemy in a spicy direction since you were a boy. Exactly! Well, it doesn't have a flashy Bud effect, and I don't mind putting on a creepy mask (visor). : A curse has been activated by the Visitor's Mask (Visor): : For 30 minutes, the "Visitor's Mask" cannot be removed from the equipment: "I see, typical curse gear" Still, if you think it's the equipment Master Richie left me, it's strange because it also builds nature and attachment and makes me feel like I'm having fun with anything. "Well... it's also very appealing to have the effect of knowing more advanced details than the ability" Appraisal Eye "... it's always activated" Yes, with this handy device, I wanted to look over the Seven Colors of Fluorescent Tree Punishment and see if I could find anything. When the area was gazed at by the "rooting tree man (argent)", seven-color fluorescence, and so on, a detailed description of the ecosystem became visible. And even more! I deconstruct the Japanese costume I am equipped with and weave a set of equipment I borrowed from my master's library. "Explorer Apprentice Robe" on torso, "Explorer Apprentice Hip Roll" on hips, "Explorer Apprentice Skin Gloves" on arms, "Explorer Apprentice Boots" on feet. "Hehe... I should look like an alchemist no matter where I look from right now..." The robe, made of a thick black cloth, boasted an elegant design for what was labeled an apprentice. Gold embroidery is applied to each edge (duvet), which is cool. Furthermore, it is inferior to "Witch Clothes/Red Na (Gimme) Possession (Tsuki)" or strong in defense. And after all, the eyeballs in this gear group have a set effect. Equipped with the "Explorer Apprentice" series in place, yet wearing a hood on the back of the robe... "Higher Material Discovery Rate"! Just put on the hood and look around...... "Ha ha ha ha! I can see, I can see! Isn't the place where the material can be collected sparkling? Yes, the clan clan is too realistic in its specifications, and at first glance it's hard to see where the material can be collected and what can be made of it. I don't know until I've explored it, I don't know until I've taken it and touched it, which makes up the majority of things. This robe is a versatile piece of equipment that makes it easy to grasp it! "No... wait. Indeed, it was noted in the description section that increasing the rate of discovery of materials with a rarity of 7 or less..." In other words, materials with a rarity of 8 or higher are not displayed sparkly, so they need to be discovered on their own. But either way, this can be treasured in material collection. Since the addition also indicates that the amount of sampling will increase, it may be possible to collect two or three places where only one can normally be taken. Apprenticeship seekers' robes need to be hooded to exert this effect. Then, the normal vision range should be 180 degrees, but the field of view was narrowed and reduced to about 150 degrees with a physical feel. I can say that I have become vulnerable to unintentional blows from left to right. Still, this gear doesn't turn into great stuff. I decide to grab an 'old camera' and work on material collection in a peaceful zone where the brown Trents stand. Thanks to the "Knowledge Eye" in "The Visitor's Cover (Visor)," it turns out that the Fluorescent Fluorescent in Space is a monster. Immediately dramatize and punch him in the face with his bare hands before reaching the ground. "Seven Hotaru" [Photo] "Kuhaha! It's more and more sampling festivals at this rate! Spread your hands, and look up into the night sky as this joy is conveyed to the late master. Quietly instantly I felt the brilliance of the stars overlap Master Richie's madly wet, gentle-eyed light. Master, thanks to what you have left me, I am now indulging in the fullest alchemy life. "Oh, you know." Such an excellent condition made me hesitate to call out from behind. "Mm?" Did you see me in a cool robe, and you spoke up? Well, naturally, naturally. Now I was acting like an alchemist and doing what an alchemist deserved. But don't forget to conclude in your brain that alchemist reflections and reflections can easily be taken behind you if your horizons are narrow. "Oh, do you like to collect too? Actually, Bo, me, too." Look back at the involved mercenary (player). He's taller than me, he's a slutty boy. Even so, he's only a little young in the face, and he's not that old with me. I would have just said first or second grade at best. I love mountain climbing, he carried a big backpacker just to say, a little behaving suspiciously - "Hino, no, no, no, no!? And Reaper no!? Look back at me. No, no, I was freaking out a lot with my butt held. Oh well... right. I lost my mind when I got to the top of the sky. If you wear a black-painted mask, a hood in a full-body, lacquered black robe... then you can't help but be mistaken by a very evil person, or a monster... "Huh, I thought you were suspicious, oh, sorry..." This is how I met a certain mercenary (player) who liked to collect.

333話 白銀姫の宣戦布告 赤黒い どうやらこの通りは商店が立ち並ぶ場所らしいのだが、景気はあまり良くないらしい。ドアや窓が固く閉ざされていたり、割れた窓ガラスが長い間放置されっぱなしの店もある。 そしてこの場で商売を成り立たせるのが難しいと感じさせる一番の原因が、俺たちの眼下にて現在進行形で勃発していた。 さん。ここはいつもこんな感じなのですか?」 この辺りで一際高い建物の屋上、そこにひっそりと身を潜めながら隣に佇む九霧さんへ質問をする。 』がジョー・ザ・ボスをキルするまでは、『フェイト・ノストラード』がここの治安をある程度は制御しておったのじゃ」 「じゃあ、ここが バリンッと何かが砕ける音が発生し、そちらに目を向ければ殴りあいをしていたNPCの1人が思いっきり店のドアに頭を突っ込み倒れていた。 NPCの怪我もひどいが、お店のドアも半壊状態だ。 』と『フェイト・ノストラード』の構成員同士による大規模な戦闘が、街を文字通り削り取っているのだ。 「抗争の激化で商売などできんのぉ。じゃが、一様に『オルトロス一家』を責める気もないのじゃ。そも、『フェイト・ノストラード』は店舗に高い治安維持料金を請求しておってな。払えなければ、店主に様々な方法で代わりとなる物を要求しておった。例えば店主の妻や娘を、歓楽街に強制連行し......夜の街で働かせるとかのう」 「エグいですね......完全に人権を無視してる」 「歓楽街は、この都市で3番目の収入源になっているらしくての。他の都市と比べて、ここの遊郭は幅が 「下衆の集まりじゃないですか......そこを売りにして犯罪者どもがこの都市に集まり、金を落とすってわけですか」 「じゃがオルトロス一家が暴れ続けていても、店主たちの生活は一向に良くならぬ。むしろ悪化しておる」 の中でもけっこう珍しいタイプの人だとわかる。 クラン・クランのNPCは確かにリアルに再現されているけど、所詮はNPCだ。 多少は感情移入する 争い合っているのは恰好がバラバラのNPCたちだったが、黒一色のスーツ姿で統一されたNPCがゾロゾロと姿を現す。 それぞれが思い思いの武器を手に持ち、殴り合いだけで済む話ではなくなっているようだ。 「あれは......【 黒スーツの中には剃り込みスキンへッドがいて、何やらNPCたちに指示を出していた。 彼の登場で、さきほどまで拮抗していた勢力図は一気に均衡を崩し始める。 だが、それで『フェイト・ノストラード』の反撃がなりを潜めるわけではない。むしろより激しくなっている。 なにせ彼らは複数の甲高い発砲音と共に、『オルトロス一家』の黒服を確実に仕留めているのだ。そう、『フェイト・ノストラード』の数名が持つのは銃器だった。どうやら九霧さんが言っていた説明は嘘ではなく、『 さんは周囲に侍る女性たちに、あの抗争の中へ突っ込むと命令を下そうとしていた。 ......ここで【夜叉組】までもが参戦なんてしたら、この商店街は半壊どころじゃ済まないのではないだろうか? この惨劇を見過ごしたままでいいのか? 実際に目の前で見る抗争の実態は、 戦いに巻き込まれた貧民や一般人は次々と怪我を負い、倒れている。誰もが自分に被害を受けぬようにと、震えながらも逃げ惑っている。 自らの財産が、築き上げてきた物が、店が、街が、人が破壊されていくのを懸命に堪え、縮こまることしかできずにいる者までいる。 まさしくこの都市では、ならず者が上位者であると象徴する光景だ。 仮にも俺が治める領地で、犯罪が横行し、犯罪組織が市民を傷つけている姿を目にするのは気分が良いものではない。 たとえ俺がただのお飾りの支配者であろうとも、この地を統べる者としての責務がある。 領民は心身ともに健康であるべきなのだ。 このくだらない命の削り合いや無駄な流血沙汰がなければ、農業でも何でも生産性が増すだろう。そうなれば人々の生活は今より安定するはずだ。 もちろん治安の悪い都市でなければ、回らない品々や独自の経済発展があるのも理解はしている。 それでも、これは俺が望んだ、人々の在り方じゃない。 故に、俺はこの地の君臨者として、今すぐこのバカげた騒ぎは終息させるべきだと判断する。 「俺が治める地で、好き勝手しすぎじゃないですかね」 この場を収めるに最もふさわしく、みんなが納得のいく方法を俺は、俺たちだけが取れるのだから。 「む? 治める地? たろしゃんは、一体どうしたのじゃ?」 「えーっと、俺がこの地を平定します」 「むむ? もう対話でどうこうできるレベルではないのじゃ。それに斬絵たちだって、このチャンスを逃したくはないのじゃ」 抗争に乱入する意思を変えようとしない九霧さんに笑みを向ける。 次に俺が信頼できる仲間たちに目配せをすれば、みんなは無言で頷いてくれた。 ミナはメイスをキュッと握ってから、もう片方の手で俺の手を握ってくれる。 トワさんはビシッとムチをしならせ、いつでも戦えるとアピールしてくれる。 現時点で、誰がこの都市の支配者なのか、きっちりと理解してもらおう。 「九霧さん。あなたの考えには賛同できますが、あなたのやり方では時間がかかりすぎる」 「むむ? たろしゃんはこの都市を支配するのに、他に良い方法があると言ってるのじゃ?」 「はい。そもそも、この都市は初めから俺の物ですよ」 この場の全員に俺がこの都市の支配者だと公言する。だから、必死に抗争してやっと大罪スキルを勝ち取っても、俺が認めない限り、俺を倒さない限り、この都市の支配権は奪えないと教えてやればいい。 そうすれば、戦いの矛先は少なくとも俺に向くはずだ。 馬鹿げた抗争よりも優先すべき 「タロしゃんは何を言っておるのじゃ......?」 「情報を無償で提供してくれた恩がありますから、【夜叉組】は優遇します。ただし、今はあの愚かしい騒ぎを早急に鎮圧します。たとえ【夜叉組】が乱入しようとも、全てをねじ伏せます」 「そんな事、タロしゃん達だけじゃ......できるわけがないのじゃ」 さんに俺の意思を明確に伝えて数瞬後、屋上には10人弱の男たちが姿を現す。 「なんだ、お前ら!」 「どこから湧いてきたの!?」 【夜叉組】のメンバーが警戒心を露わにするが、俺は彼女たちへ『大丈夫』だと制する。 「お前たち、久々に俺との狩りを楽しめ」 「「「「「うぉぉぉぉォォォオオオオオオオン!」」」」」 男たちの雄たけびは途中から遠吠えと変わり、その声量はこの都市全域に広がりそうな勢いを誇っていた。そう、姿を隠したままの部隊までもが吠え上げれば、これほどの声量を出すのは造作もないだろう。 俺の合図で、彼らは一斉に上半身が筋骨隆々の白毛種の【 屋上から離脱する直前、俺は彼女たちがいる場に2つのアイテムをこぼしておいた。 それは干乾びた黒い手と足、一見して装飾されたミイラの残骸のように見えるもの。 空中を落下しながら、アクティブキーワードを口ずさむ。 すると【左京: の籠手】からズリュリと肉と肉が重なり出て、身長2メートルほどの白装束をまとった骨のように細い女人へと変化する。 彼女の長い黒髪は地面に着くほどで、その顔は髪に隠れて伺い知れないが......多分怖いので見ない方がいい気がする。 】に迫る体格が受肉し、全身が闇のように黒く、無造作に流された髪の毛だけが爛々と燃えてるような赤だ。 顔面はまさに鬼といった形相で、地獄の炎より生まれたのではと連想してしまうほどの迫力だ。 回数制限は2回のみのアイテムだから、キルされたら再度アクティブワードを言って、あの二体を再召喚するか。 よい時間稼ぎになるかな? そんな期待を込めて、俺は もちろん、パーティーメンバーのみんなには落下ダメージを無にするためにフゥの風がクッションになってくれた。 「いくぞお前たち。今回は容赦なく、速やかに無力化しろ」 】の返事を筆頭に、人狼たちは『オルトロス一家』と『フェイト・ノストラード』のNPCのことごとくを喰らい尽くす勢いで、迅速に屠りだす。 「白銀の天使......言ったろーが、お前はこの都市に合わねえって」 この異常事態をいち早く察知したのは、俺と目が合った人物。

337 Episode 333 Silver Princess'S Declaration Of War The red and black moisturized roads are slightly narrower, lined with restaurants and grocery stores. Apparently this street is lined with shops, but the economy is not so good.Some shops have tightly closed doors and windows, or have broken windows left behind for a long time. And the most important cause that makes us feel that it is difficult to set up a business on this occasion was the current outbreak in the form of progress under our eyes. "Um, Mr. Kurigori. Is it always like this here?" Ask Jiufo, who stands next to him while secretly hiding on the roof of the tallest building around here. "No, until the Altros Family killed Joe the Boss, the Faith Nostrad had some control over the security here." "Well then, this is the cause of the silence..." There was a sound of something crushing, and one of the NPCs who had been hitting him when he looked at you was throwing his head into the store door. NPC is also badly injured, but the shop door is also in a half-break condition. A massive battle between members of the Orthos Family and the Fate Nostrad is literally ripping the city apart. "The intensification of the war is causing us to do business.But I don't want to blame the Orthos family for everything.In the meantime, "Fait Nostrade" charges the store a high security fee.If I couldn't pay, I asked the store owner for a replacement in various ways.For example, you could forcibly take the owner's wife and daughter to the pleasure city... and let them work in the city at night. " "Eggs... completely disregarding human rights" "The pleasure city seems to be the third source of income in this city.Compared to other cities, the play area here is much wider... even if it's rough on women... it's not a problem to be rude. " "It's a crowd gathering... so criminals gather in this city to sell it and throw money away." "But even if the Ortoros family continues to riot, the owners' lives are not always better.It's getting worse. " It turns out that Mr. Kugo is one of the most unusual types of mercenaries (players). Clan Clan NPCs are certainly reproduced in real life, but they are NPCs after all. Some mercenaries (players) get emotional, but most people won't be so serious about the NPC status quo in the city. What was at stake was the fragmented NPCs, but the unified NPC appeared in a black suit. It seems that each of them has his or her own weapon of mind, and it's not enough to just beat him or her up. "That's... [Thief King (Greedore)]..." In the black suit, there was a head on the shaving skin, and I was giving instructions to the NPCs. In his presence, the faction diagrams he had just reversed began to unbalance at once. But that doesn't mean the 'Faith Nostrade' counterattack is going to lurk.Rather, it is getting more intense. After all, they are definitely taking down the black clothes of the Orthos family, along with multiple high-armor firing sounds.Yes, some of the people in "Fait Nostrad" had firearms.Apparently, the explanation given by Mr. Jiu Mig is not a lie, and the "Guns Family" is definitely handled by "Faith Nostrad". Mr. Kuguri was about to give orders to the women around him to enter the struggle. ... if even the [Nightfork Team] were to join the fight here, wouldn't this shopping street be half destroyed? Are you sure you don't want to miss this tragedy? The actual state of the struggle that we saw before us was catastrophic. Poor people and ordinary people caught in the battle have been injured one after the other and have fallen.Everyone is trembling and running, trying not to hurt themselves. Even those whose possessions have been built, whose shops can only shrink and endure the destruction of their cities. It is a sight that symbolizes the superiority of the outlaws in this city. Even in the territory I rule, it doesn't feel good to see criminals rampant and criminal organizations hurting citizens. It is my duty as ruler of this land, even if I am merely a decorative ruler. The people should be healthy both physically and mentally. Without this waste of life and wasteful bloodshed, anything in agriculture will be more productive.That way, people's lives should be more stable than they are now. Of course, I understand that if it is not a city with poor security, there are products that do not go around and unique economic development. Still, this isn't how I want people to be. Therefore, as the ruler of this land, I will decide that this ridiculous commotion should be put to an end now. "If you don't like it in the land I rule." We are the only ones who can find the most suitable and satisfactory way to accommodate this situation. "Hmm? A place to heal? What the hell is wrong with Taroshan?" Er, I'll settle this place down. "Hmm? This isn't the level we can talk about anymore.Besides, I don't want to miss this opportunity. " I smiled at Mr. Kunigi, who was not willing to change his mind to get into the war. The next time I looked at my trusted friends, they nodded silently. Mina holds the mace tightly, then she holds my hand with the other hand. Towa makes me feel good and appeals to me that I can always fight. Let's get a clear picture of who is in charge of this city at the moment. "Mr. Koufog, I agree with you, but it takes too much time in your way." "Mum? Taroshan says there are other good ways to rule this city?" "Yes, this city belongs to me from the beginning." I will publicly announce to everyone here that I am the ruler of this city.So, if you fight desperately and finally win the Great Crimes Skill, you can tell him that you can't take control of this city unless I admit it, unless you defeat me. That way, the battle will be at least for me. I'll show you that I have a target that should take precedence over a stupid fight. "What is Tarothan saying...?" "Thanks for providing me with the information for free, [Yagami] will give you a discount.However, I will put an end to that foolish disturbance as soon as possible.Even if the [Night Fork Team] breaks in, it will screw everything down. " "You can't do that alone..." A few moments after I clearly communicated my intentions to Mr. Kurigori, fewer than 10 men appeared on the rooftop. "What, you guys!" "Where did it come from!?" The members of the [Night Fork Team] reveal their vigilance, but I control that they are "okay". "Enjoy hunting with me for a long time." "" "Oooooooooooon!" "" The men's majesty changed from howling halfway through, and their voices boasted a momentum that was likely to spread throughout the city.Yes, if even the hidden troops bark, they won't be able to make that much noise. On my signal, their upper body changes into a musculoskeletal white hair species called the Moonlight Wolf (Ulk Lycan). Shortly before I left the roof, I spilled two items where they were. It looks like the remains of dried black hands and feet, at first glance decorated mummies. Slip the active keyword while dropping into the air. Then, the two [Sakyo: Tennojaku's basket] and [Rikyo: Rasese's handsome feet] are embodied as the devil of Shura that exceeds the anomaly. From [Sakyo: Tennojaku's basket], the cherry, meat and meat overlap, transforming into a thin woman like a bone in a white dress about 2 meters tall. Her long black hair is long enough to get to the ground, and her face is hidden in her hair, so I don't know... maybe it's scary, so I shouldn't look at it. [Ryokyo: Rasese's Heavenly Handsome Feet] is a red where the body of the [Lua Shiar, Princess of the Moon's Wolf] 's body is as black as darkness, and only the hair that has been washed into rubbish is burning brightly. Faces are like demons, powerful enough to associate with being born out of the flames of hell. The limit is only two items, so if you get killed, say the active word again and re-summon those two. Would that be a good time to buy? With that expectation, I will land in the middle of a struggle with the werewolves (Lycans) and their allies. Of course, all party members were cushioned by the Hu wind to avoid falling damage. "Let's go, you guys. This time, disable it relentlessly and quickly." Led by the reply of [Lua Shiar], the werewolves quickly slaughtered the whole NPC of the "Orthos Family" and "Faith Nostrad". "Silver Angel... I told you, you don't fit this city." The first person to detect this anomaly was the one I saw.

203話 止まらない歩み 月影のルナリーにお願いしたアビリティ『罠への報復』。 それは双子人形の共鳴時に発動できる特殊なアビリティだ。共鳴とは兄である陽光のルチルと、妹である月影のルナリーの二人が互いに半径4メートル以内にいる時を表す。 二人は俺のすぐ傍にいるため条件は整っている。 『罠への報復』の効果は罠属性を持つアビリティやトラップを一つ撤去し、仕掛けた 「ご主人さま、これでやり返せたよ?」 「いい子だ。さぁ、次にいくぞ」 俺達の周囲にあった沼はすっかり消え失せ、あえいでいた味方の民兵や 「天使閣下が危ない!」 いくつかの沼を解除し終わったところで、傍にいた味方 のキルログが流れた時点で、どうやら俺が罠解除をしている事がバレたようだ。数十本もの矢が空を駆け、俺達のいる場所へと降り注ごうとしている。 「ブルーホワイトたん!」 『導き糸』を素早く操作し、『氷花』を上空へと張り巡らす。 空へ氷の花園を咲かせ、弓矢を見事に迎撃させる。次いで即座にアビリティを解除すれば、一瞬にして氷花は霧散し、勢いを失った矢だけボトボトと音を立てて落ちてくる。 「すごい......あれが白銀の天使か」 「空を、凍てつかせた......?」 「勝てるぞ! あの子がいれば勝てる!」 なんとか弓矢の雨を逃れた味方兵に、俺は一刻の猶予もないと伝える。 「白銀の仰せのままに!」 「天使ちゃんに続け!」 実はこの場での全面衝突はかなりまずい。 砦というアドバンテージがあってこそ、俺達は有利に立ち回れ、数的不利を撥ね退ける事ができていたのだ。後に続く敵の援軍との戦いが控えている以上、ここで大きく兵を損耗できないのがコチラの現状だ。 好ましいのは一撃離脱で敵を壊滅させる、もしくは戦意を それに失敗した今、迫りくる敵兵を押し返すように反撃を浴びせ、すみやかに砦へと撤収する事が勝利の鍵を握る。 「ミナ! 大丈夫か!?」 「は、はい! ま、また助けてもらってしまいましたね......また足を引っ張ってしまいました......」 ミナがハマっていた沼地を解除すると、やはりミナは暗い顔をする。 だから俺は意識的に肩をすくめ、周囲で沼地にあえぐ仲間たちを見て言う。 「足を引っ張ったって......こんなのみんな普通だ。俺だってここにいたら、ハマっちゃうよ」 後から来たからこうやって解除して回れる。 完全に不意をつかれたら俺も沼地にドボンだったろう。 「だから、俺がもし沼にハマった時はミナも助けに来てくれただろ?」 ミナは『それはもちろんです......けれど』と、自分が不甲斐ないとでも言うかのように目を伏せる。 「そうやって力を合わせるのが、仲間ってものだもんな」 少し臭すぎる台詞を落ち込むミナへハッキリと伝える。 足を引っ張るとか、協力し合うとか。そういうの全部ひっくるめて、一緒に戦うのが仲間。それを俺はこのクラン・クランで何度も教わったんだ。 「さーて、まだ助けに行かなきゃいけない仲間がいるだろ? ミナはここで待ってるのか?」 そうしてこの手を握ってくれると信じて、俺は『首狩る酔狂共』が叩かれている箇所へと視線を移す。 数瞬後、俺の手には小さなぬくもりが落とされる。 「わたしも! 私も天士さまについていきます!」 「いい返事だ」 俺はミナを引き連れ、最前線へと身を投じた。双子人形を両手の『導き糸』で操り、自身に襲いかかって来る敵兵の壁にし、決定打としてブルーホワイトたんの圧倒的な物理攻撃でもって次々と敵を砕きはらっていく。 「ミナ! 今!」 敵の密集地帯にでくわしたら、ミナの魔法範囲攻撃で大ダメージを浴びせ、同時に俺の『狙い撃ち花火(小)』が派手に敵を混乱させる。そうして怯んだところで俺とブルーホワイトたんが突貫し、完膚無きまでに叩き潰す。 早く、もっと早く姉の元へ。 敵民兵が繰り出してくる攻撃を多少は受ける覚悟で強引に突き進む。残存HPが危なくなれば、『 「なんだよ......あの子、止まらないぞ」 「おい、誰かあの子をキルしろ!」 「無茶言うな! 誰があんなの止められるって言うんだ」 「やべえ! こっちくるぞおおおお!」 敵が怖気づいたところで味方の兵を鼓舞しつつ、突進をかましていけばすぐに『首狩る酔狂共』の元へと駆け付ける事ができた。だが、やはり予想通りの痛手を被っている。姉は敵の攻撃が最も激しい地点で何とか踏みとどまっていたが、あのままでは数の暴力に押されてキルされてしまう惨状だ。 波のように押し寄せる敵の波状攻撃をどうにか止められれば...... 「今しかない、か......」 双子人形のルチルとルナリーをしまう。 「ミナ、俺があっちで派手なアビリティを放つから、そしたらすぐに撤退して。みんなにそう呼びかけて」 「でも、じゃあ......あちらに行った天士さまはどうなるのですか?」 「大丈夫、戻って来るから。ブルーホワイトたん、抱っこしてくれ」 「はイ、あるじ様」 お姫様だっこという点以外は大いに納得の抱かれ心地、安心できるホールド感を確認した俺は両の手をブルーホワイトたんと『導き糸』で結ぶ。 姉の元へ飛び立つ前に、ミナには一番言っておかねばならない事を思い出す。 「友達の家に行こうとしてたって話、この戦いが終わったら詳しく聞かせてな」 「え? なぜですか?」 その問いには答えられなかった。 ミナへ返事をする前に、俺は『氷花』を発動してしまっていたのだ。 姉が敵兵の剣によって身体を切りつけられたのが目に入り、急がねばならないと戦場に氷のアーチを生成していく。もちろんその上には俺とブルーホワイトたんの二人がいて、姉のいる場所への架け橋となる。 白青の雪姫人形の腕の中で、敵味方双方の注目を浴びながら姉の元へ辿り着く。 「太郎! どうしてここに!?」 姉は血相を変えて俺の登場に驚いてはいるが、その一言を吐きだすのが精一杯のようで、敵と一進一退の攻防を繰り広げている。 俺がどうしてここに来たのか、言葉より行動で示せ。『 「ブルーホワイトたん、『約束の千本針』をお願い」 口よりも先に指を動かし、『導き糸』が紡ぐブルーホワイトたんの身体へと機動式ギミックの発動を命じる。 「あぁ、ブルーホワイトたんとずっと一緒だ」 俺は彼女の手を取り、彼女は俺の手を握る。 このような約束を結ぶ事がギミック発動の条件。 『約束の千本針』の行使後、ブルーホワイトたんの全ステータスが12時間の間100分の1になる。そう、つまりは普通の女の子になる。その弱体化期間に、もしブルーホワイトたんの耐久値が0になった場合、俺のHPも全損する。 死んでも一緒という契約のもとで発動できるのが、『約束の千本針』なのだ。 「ァァァァァアアアアアアアアァアアア!」 夜闇の中で、胸が張り裂ける程の悲鳴が辺りを震撼させる。美しき白青の雪姫人形は、真っ青なドレスを禍々しい深紅へと染め上げ、上空へ怨嗟の絶叫をほどばしらせる。それらはブルーホワイトたんの慟哭、生前に守られなかった恋人との約束に対し、裏切りへの報復の気持ちを込めた千本針へと成り変わっていく。 針というには少々、大きすぎる。 直径1メートルに及ぶ鋭利な針が、次から次へと前方から である俺と約束を結ぶ事で、再びブルーホワイトたんの中で再燃する悲しみ、負の力を利用して行使する残酷な能力。瞬く間に敵兵の身体を串刺しにしていき、相手の勢いは一瞬で怯んだ。 ほとんどの敵民兵はHPを全損させ、さすがに それはもちろん敵だけでなく、味方の方も同様だったようでせっかく後退するチャンスなのにポカーンと、串刺しになった雑兵達の屍を眺め続けている。 「太郎......いったい、何をした?」 「ちょっと、錬金術士として本気を出しただけ」 姉の問いにニコっと笑う。 っていうのは、いついかなる時もみんなの前で動揺を見せるな。そう言った姉のアドバイスに従い、サラッと錬金術スキルをアピール。 「ちょっと......だって? はぁ、ほんと私の太郎なだけあるわね」 「そんな事より姉、今のうちに逃げて! 敵の攻め手が止んだこの隙がチャンスなんだ! 俺も逃げるから!」 「そんな事って、あぁ、なるほど。初めから私達を逃がすために、ここまで来たのね。助かったわ、弟」 「助けてあげたよ、姉。少しは感謝してよ」 「はいはい、わかったわ。お礼と説教は後でしてあげるから、あんたもキルされずに戻るのよ! みんな、砦まで撤退するわ!」 やれる事はやり尽くした。 アイテムもストックがだいぶ減ったし、近接戦の頼みの綱であるブルーホワイトたんは超弱体化してる。正直、ボロボロで今襲われたら、ほとんど抵抗できずにキルされてしまうだろう。 だからあとは全力で逃げるだけ。敵の攻勢が緩んだうちに、俺は堂々とした態度で敵を威圧しながら下がればいい。 「そう、うまくいかないか......」 今、最も見たくなかった顔が目の前に着地した事で、俺の脚は止められた。 そいつは圧倒的な素早い身のこなしで、抜き身のサーベルを俺の喉元へと突き付け、その切っ先をいつでも動かせると示威する。 「フン、久しぶりだな。白銀の天使」 灰髪の少年、 たちが、俺や姉を囲むように立ちはだかった。忍者かとツッコミたくなるような軽業師も顔負けの見事な動きを披露しながら、あっという間に包囲網が構築される。間違いなく精鋭部隊だろう。 ほぼ撤退行動に移っていた味方の反応は敵の強襲に遅れてしまい、 ヴォルフが俺に攻撃を仕掛けてない以上、下手に動けないのである。 一触即発の空気で、いざ戦いが始まればこちらの陣営、つまり俺の不利は目に見えている。それを理解して味方は動けずにいる。 「フン。あれ程のスキル、代償がないわけないだろう。再び発動できるわけがない。今が『白銀の天使』を、『 正直、難易度は最高の状況だ。 PvPをしたら負けは確定の布陣で、おまけにこちらは消耗しきっている。 しかも、ただでさえこっちはヴォルフに借りのような物があるのに、味方の目がある以上、下手な発言は士気に関わるという縛り付き。 さて......この局面、どうひっくり返すか......。

205 203 Stories Unstoppable Walk Abilities I asked Lunary in the Moon Shadow: Retaliation to the Trap. That's a special ability that can be activated when twin dolls resonate. Resonance denotes when two brothers, Lucille the Sunshine and Lunary the Moon Shadow, his sister, are within a radius of four meters of each other. The two of you are right next to me, so the terms are in order. The effect of Retaliation against Traps is to remove one Ability or Trap with Trap Attributes and inflict Damage to the Mercenaries (Players) and Demons planted, as well as the Murder Values held by the Demon Dolls. "Your husband, now you can do it again? "Good boy. Come on, let's go next." The swamp around us disappears completely, and the allied militias and mercenaries (players) regain movement. However, the swamp is still alive elsewhere, so we hurry around to the other swamp relievers and call on the mercenaries (players) to cover the "Neck Hunting Drunk Co". "Your Lordship the Angel is in danger! At the end of disarming some swamps, an allied mercenary (player) beside him pointed up as he screamed. At the time the killlog of the second enemy mercenary (player) was flown, he apparently found out that I was unstrapping him. Dozens of arrows are rushing through the sky, trying to pour down to where we are. "Blue White Tan! Quickly operate the "guide yarn" and stretch the "ice flower" over the sky. Blossom an ice garden into the sky and let the bows and arrows intercept brilliantly. Then instantly disable the abilities, and instantly the ice flowers will be foggy and only the arrows that have lost momentum will bottom-bot and sound and fall. "Wow... is that the Silver Angel" "I froze the sky...? "You can win! With that kid, we can win! Tell the allied soldiers who managed to escape the rain of the bow and arrow that I have no respite for a moment. "As silver says! "Continue to Angel! Actually, the total clash on this spot is pretty bad. With the advantages of a fort, we were able to stand in our favor and pull back a few disadvantages. It is the current situation of the cochlea that cannot drain soldiers much more here than the subsequent battle with enemy reinforcements has refrained. Preferably destroy enemies with a single strike away or frustrate (lottery) the will to fight. Now that we have failed to do so, the key to victory is to strike back and quickly withdraw to the fort. "Mina! Are you okay!? "Yes! Ma, you're getting help again... I'm pulling my leg again..." When Mina releases the swamps that were haunting her, Mina still looks dark. So I consciously shrug my shoulders, and I look around and say to my buddies in the swamp. "He said he pulled his leg... all these people are normal. If I were here, I'd be in trouble." I can disarm and go around like this because I came later. I would have been a dobon in the swamp if I had been totally surprised. "So if I fell for the swamp, Mina would've come to help, too, wouldn't she? 'Of course it is... but' Mina lays her eyes down as if she were saying she was impudent. "That's how we work together." Tell Mina that she is clear to let down the dialogue that is a little too stinky. You think we'll pull our legs or work together? All of that flipped out, and it's my buddy fighting with me. That's what I've been taught many times in this clan clan. "Well, you still have company to go help, don't you? Is Mina waiting here? Believe me, I'll move my gaze to where Neck Hunting Madness is being slapped. A few moments later, a little plush is dropped in my hand. "Me too! I will follow Heavenly Master too! "Good reply." I took Mina and threw myself to the front line. The twin puppets are manipulated with two-handed "guide threads" to turn them into walls of enemy soldiers attacking themselves, crushing enemies one after the other with an overwhelming physical attack of Blue White Tan as a decisive hit. "Mina! Now! Once you reach a dense area of enemies, take heavy damage with Mina's Magic Range attack, while my "Sniper Fireworks (Small)" flashly confuses the enemy. That's how me and Blue White Tan pierce where I was frightened and smash it by the time I had no skin. Come on, get to your sister faster. We push forcefully, somewhat prepared to undergo an attack launched by enemy militias. If the residual HP is at stake, pshire "Emerald (Emerald) Tears" and keep running forward, just forward. "What the... that kid, he's not gonna stop" "Hey, somebody kill that kid! "Don't be impotent! Who says we can stop that?" "Yabe! They're coming this way. Ooh! As soon as the enemy was scared and inspired the soldiers of his allies, he was able to rush to the "Neck Hunting Drunk Co". But he's still wearing the painful hands he expected. My sister had managed to stop at the point where the enemy attack was most intense, but as it is, it is tragic to be pushed and killed by a number of violence. If we can somehow stop the wave-like attacks of our enemies... we might create a gap in retreat. "Only now, or..." I screw Lucille and Lunary the twin dolls. "Mina, I'll release flashy abilities over there, then retreat immediately. Call everyone that." "But then... what happens to the Heavenly One who went over there? "It's okay, I'll be back. Blue White, hold me." "Ha Yi, Ruji-sama" Except for the fact that the princess is a princess, I have confirmed a very convincing feeling of comfort and reassurance of holding. I tie both hands together with blue white and "guiding thread". Reminds Mina of the most important thing she has to say before she can fly to her sister. "Talk about going to a friend's house and let me know more when this fight is over." "Huh? Why is that? I couldn't answer that question. Before I answered Mina, I activated Ice Flowers. It is in my eyes that my sister was cut off by the sword of an enemy soldier, and if I have to hurry, I will generate an arch of ice on the battlefield. Of course there are two of us on top of that, me and Blue White Tang, which will serve as a bridge to where my sister is. In the arms of the white blue Snow Princess doll, you reach your sister with the attention of both enemy allies. "Taro! How did you get here!? My sister is surprised at my appearance by changing her bloodline, but she seems to be the best at spewing out that one word, making a one-off offense with her enemies. Show me how I got here by deed rather than words. To convince the commander why I took the risk of the entire army to the front line on my own. "Blue White Tan," Promised Thousand Needles, "please" Move your fingers before your mouth and order the activation of a motorized gimmick into the body of the blue white tongue spinning by the "guide yarn". "Oh, Blue White, I'm with you all the time." I take her hand, she holds mine. Gimmick activation is conditional upon entering into such a commitment. After exercising the Promised Thousand Needles, all Blue White Tan stats become one-hundredth for 12 hours. Yes, that means being a normal girl. If the endurance value of Blue White Tan reaches 0 during that weakening period, my HP also loses all. It's the Promised Thousand Needles that can be activated under a contract to be with you even if you die. "Ahhhhhhhhhh!" In the darkness at night, the screams of a ripped chest shook the neighborhood. The beautiful white blue snow princess doll dyes the bright blue dress to a disastrous deep red, causing the more grudging screams over the sky. They turn into a thousand needles with feelings of retaliation for betrayal against blue-white tantrums, promises made to lovers who were not kept in their lifetime. A little too big for a needle. A sharp needle spanning a metre in diameter poured relentlessly over an enemy soldier springing forward from the next to the next. By making promises to me, the Lord of today, I am once again able to exercise my grief and brutal ability to use my negative powers in the blue white Tan. Instantly he skewered the enemy soldier's body, and the opponent's momentum frightened him in an instant. Most enemy militias lost all their HP, just as the mercenaries (players) could only shred a few percent of their HP, but suddenly stopped moving in a sudden ultra-large attack. Of course that's not only the enemy, but the same seems to be true for those on my side. Even though it's a chance to retreat, I keep looking at Pokhan and the corpses of the skewered soldiers. "Taro... what the hell did you do? "Hey, I just meant it as an alchemist" Nico laughs at my sister's inquiry. Commander (officel) is not to be upset in front of everyone at any time. Follow the advice of my sister who said so and appeal to Sarah for her alchemy skills. "A little... because? Well, that's just my Taro." "Better than that, sister, run now! The enemy's attacker stopped. This gap is your chance! Because I'm getting away with it, too! "Oh, I see. You've come all this way to get us out of here since the beginning. Thank you, brother." "I helped you, sister. Thank you a little." "Yes, yes, okay. I'll thank you and preach later, so you can go back without being killed! Guys, we're retreating to the fort! I did everything I could. Items have also lost a lot of stock, and the blue-white tongue, which is the linchpin for melee requests, is super weakened. Honestly, if they attacked me now because I was worn out, they would kill me with little or no resistance. So all you have to do is run away with everything you can. While the enemy's offense is loose, all I have to do is step back and intimidate the enemy with grandeur. "Yes, it doesn't work..." My leg was stopped when the last face I wanted to see landed right in front of me. It's an overwhelming quick figure, sticking a stripper's sabel down my throat and demonstrating that I can move that cut anytime I want. "Hung, it's been a long time. Silver Angel" Grey-haired boy, leader of the Mercenary Corps (Clan) and Lonely Wolf, appears as the enemy's Commander, Wolf. Dozens of child mercenaries (players) stood around me and my sister a few moments late. A siege net will be built in no time while the light contractor, who wants to scratch whether he is a ninja or not, also shows off his brilliant movements of facial defeat. Definitely an elite unit. The reaction of an ally who was almost in retreat was delayed by the enemy's assault, leaving me, my sister, and only a few of the others around me, unable to move without moving. Wolf can't move any worse than he hasn't attacked me. With the one-touch air, if the battle starts, this faction, or my disadvantage, is visible. Understand that and your allies can't move. "Hung. There can't be as much skill, no price. There's no way I can activate it again. Now I see the Silver Angel as a chance to end the Commander." Honestly, the difficulty is the best. If I play PvP, the loss is a definitive formation, and besides, this one is worn out. Besides, even though this one has something like borrowing from Wolfe, it's more tied up that bad speech involves morale than having the eyes of an ally. Well...... how to flip this phase......

44話 オカマと神官少女と平穏な日々 ★ 『実は......『 アンノウンさんの頼み事とは、何の事はない。 俺が譲渡した素材、『 『申し訳ないでありんす......』 フレンドメッセージから伝わってくるアンノウンさんの声音は、酷く落ち込んでいるようで、覇気がない。 だけど、俺からしたら『透明な灰暗色』はスケルトンから採取できるお手頃な素材だ。色を生成するのに、『インク』代は100エソとかかるが、『 『ぜんぜん大丈夫ですよ! 任せてください』 錬金術も失敗はつきものなのだ。 裁縫も、アンノウンさんも、失敗を積み上げていく同士だというのが、ちょっぴり嬉しくて。 ついつい大言壮語したくなってしまう。 『何個でもあげます! アンノウンさんの満足いくまで『 「タロ氏......こんな、たいそうな数をもらうても宜しいので?」 「もちろんです! アンノウンさんの染色には期待してるんですから。こんなので良ければ、俺とミナで何個でも用意します。な、ミナ?」 「はい、天士様。全部、天士さまのご意向のおかげです。ア、ア、ンノウンさん、よろしくお願いしますっ」 「ミナもすごい手伝ってくれたじゃないか。二人だから、こんなにすんなり集められたんだ」 「天士様が全てです」 染料の譲渡数に申し訳なく感じているであろうアンノウンさんに、ミナと俺は少しでもその気持ちを和らげようと、お安い御用だってことを伝える。 「うぅ......タロ氏やミナ氏の心づくし、げに美しきかな。お二方の友情に見劣りしない、否、それ以上の大成を必ずや実現してみせるでありんす」 妙に気合いの入った言葉を残して、アンノウンさんは颯爽と俺達と別れたのであった。 を見つめ、俺も錬金術を極めるべく、ジョージの店で色々試さないといけないなと、そんな思いが胸中にたち込めてくる。 「さてさて、ミナよ。錬金術を始めようか」 輝剣屋に向かう道すがら、俺は スケルトンの撮影会では、予期せぬ収穫が俺達の手に落ちた。 それは『浅き夢見し墓場』の帰り道、『始まりの草原』を横断しているときだった。 茶色のブタが出現したのである。 奴は口元に ミナいわく、体長と体高が共に1メートル程あるこのブタ、名を『いのブタッピ』というモンスターらしい。 『始まりの草原』と言えば、初心者の 特にレアモンスターというわけではないが、せっかく遭遇したのなら『古びたカメラ』でパシャリと撮らえてから、戦闘に挑んだ。 こちらの攻撃を受けると、『いのブタッピ』は『ピッピィィィ!』とブタにあるまじき鳴き声で叫び、その黒くつぶらな瞳を怒りの形相に変え、単調な突進攻撃を繰り返してきた。 このブタは怒ると身体がピンクに染まるらしく、まんまブタが突進してくる錯覚に陥って少し困惑したりもした。 どうにも腑に落ちない可愛らしさを持つ『いのブタッピ』の攻撃を、俺とミナはかわしていき、横合いから難なく攻撃をヒットさせて倒す。 やはり新しい色が取れそうな写真を入手することができた。 さらに俺は体皮がピンク色に染まった時に写真へと魂を収めたら、写真に変化があるかもしれないと踏み、次にエンカウントした『いのブタッピ』を怒らせてから、『古びたカメラ』で撮らえて倒すと、案の定違う色が抽出できそうな写真をゲットできたのだった。 それが今回の戦利品。 「やっぱり錬金術は奥深い......」 輝剣屋スキル☆ジョージに到着し、様々な色に触れていると、自然と錬金術に対する畏敬の念が口から出てしまう。 一瞬オカマへチラリと視線を向け、心配そうにミナが独りごちる。 「アフゥンッ♪」 そんなミナに呼応するジョージ。 錬金術に没頭する俺とそれを気遣うミナ。カウンターから店の外を眺めたりしているオカマ。 これが、俺達のお決まりの日常風景になりつつある。 「大丈夫だよミナ。それに、ここは 「......天士さまがそうおっしゃるのであれば」 それから数日間、賢者ミソラさんの事もあるから、他の くジョージのお店へと通い、錬金術で生みだした塗料で新たなるアイテムが作成できないか試行錯誤を繰り返していった。 スケルトンから撮れた【 これらを素材にとことん錬金術を試し、いくつかの新たなるアイテム生成に成功した。 色、つまり塗料の使い道は大きく分けて、2種類だった。 1つ目は『合成』 素材やアイテムと合成して、色を付ける。そして、新しい素材やアイテムが出来上がる。 例えば、素材だったら『石コロ』と『 通常の石コロよりも、弾力性があり、なおかつ青い石コロだった。 このように色付けをする事で、全く新しい素材を生みだすことができた。 これらを元に、アイテム生成の可能性はさらに広がり、武器や防具の素材になるようなモノも新たに造り出せないか、目下研究中である。 また、アイテムに至っては『ケムリ玉』と『 装備条件:知力100 力1 MP20 レア度:1 ステータス:色力(色彩ボーナス) 射程範囲:3メートル という感じの装備品なのだが、装備条件にゴミステータスと言われている知力が100も必要であり、肝心の色に至っては効果を付与するような存在が今までなかった事から、街のNPCが経営している店頭で500エソという安価で売られていたものの、何の要素に使えるか全くわかっていなかったらしい。 だが、今は違う。 まず、この筆の使用方法なのだが、使いたい『色』をアイテムストレージから瓶ごと出すと、筆の先がその『色』に染まる。 塗りか、飛び塗りで装備品にめがけて、ひと撫ですればよい。 そうすると『色』の効果が武器や防具に付与できる。 塗りとは直接、筆先が装備に触れて色を塗布する方法。 飛び塗りは筆の先を向けると、射程範囲内であったら『色』のポインタが出現する。『射ろ筆(小)』の場合、射程範囲は3メートルと表記されているので、きっと3メートルまでポインタが出現する。 から外すと『色』は使用したとみなされ、消失するためけっこうシビアだなと思っていたりもする。 また、ステータスの色彩ボーナスという項目の通り、直塗りの方が『色』の効果付与ボーナスが高く、飛び塗りの方が低いようだ。 先日の『一匹狼』の件が、【妖精の舞踏会】では何が起こるかわからないという不安を残したのは言うまでもない。ならば、準備できることは全てやっておきたいという考えに至り、とことん錬金術を試し、結果的に様々なアイテムを生みだす原動力になった。 問題は光から抽出した色の扱いだった。 モンスターから撮れる色に関する錬金術はコストも低く、手に入りやすいものばかりなので色々と実験できる機会が多かったが、光から抽出する色は希少性が大きく、その使用用途も現時点では不明である。 既存の金属として販売されていなかったので、またもや独占市場をいいことに、強気の値段設定で5000エソにしておいたら、即売れだった。 これをミナの袴代の一部にしようと思っていたのだが、なかなかアンノウンさんから 喜びと発見、オカマと神官少女が傍にいる、平穏な日々が続いたのだった。 そして、あっという間に三日間が経ち、【妖精の舞踏会】が開催される日になった。 【妖精の舞踏会】当日。今日は万人の休日でもある、日曜日。 俺はクラン・クランにログインし、お決まりの 「やっほぉん、てんしちゃん☆」 「こんにちは、天士さま」 約束していた時間の10分前にログインしてきた俺だが、二人は既にログインをして待っていたようだ。 ウキウキしているオカマと、どこかそわそわしている金髪神官童女。 ミスマッチな組み合わせの二人だが、今日の舞踏会のお伴はこの二人なのだ。 正直、俺も内心は興奮気味なのだが、至って平静な態度でジョージとミナに挨拶をする。ジョージの同類、もといオカマとキャッキャはしゃぐとかごめんだぜ。 「そうよぉん! いてもたってもいられないわぁん! ついに今日から舞踏会が始まるわよぉん! 素敵なダ・ン・ナ・候補探しの始まりよぉぉおん」 現在時刻は午後1時。 イベント【妖精の舞踏会】は各町、各都市で午後2時と午後10時、一日二回開催される。期間は二週間で、その最中であれば何度でも足を運んで目ぼしい 「妖精の舞踏会ぃん♪ 一体、なにが起きるのかしらぁん! いいオトコがたぁーっくさん集まるわよねん!?」 「天士さまと一緒に行けるのが、ミナはとても嬉しいです」 テンションMAXなジョージに対し、ミナは平常運転だ。 どころか少し、陰りがある。 やっぱり、未だにアンノウンさんから 「ミナ......やっぱり今日いくのは......」 アンノウンさんの報告を待ってから出席するのでも遅くはない。せっかくの舞踏会なら二人で、着飾って行く方が楽しいと思いなおし、今日いくのはやめにしようと俺が提案しようとした時。 カランコロンと心地よくも乾いた音が俺達の視線を色ガラスのドアへと集中させる。 もしかしてアンノウンさんかな! そんな期待を込めて、向けた視線の先には。 「やぁよぉ、タロちゃん。それにタロちゃんのご友人たち」 その澄んだ空色の髪の毛をすっぽりと隠すように、目深なとんがり帽子をかぶる美少女が入店してきた。 スキル☆ジョージの門戸を開いたのは、賢者ミソラさんだった。

44 44 Stories Okama, Cleric Girls And Peaceful Days "Actually... there's not enough clear gray dark" Skeleton Dark Gray. " What Mr. Announ asked for is nothing. I tried to stain the Mina (Hakama) with the material I transferred, "Clear Gray Dark Gray", but apparently it failed. "I'm sorry..." Announ's voice coming from a friend message seems badly depressed and unheeded. But from me, "Transparent Grey Dark" is an affordable material to pick from Skeleton. Generating colors costs 100 eso for 'ink', but I can also afford to buy a few because the 'Emerald Tears +2' I put on 'Bounty Neck and Auction (Wonted)' could be sold. 'It's all right at all! Leave it to me.' Alchemy fails too. I'm just glad that both the sewing and Mr. Announ are going to build up their failures. It makes me want to keep up with the grand slang. 'I'll give you as many as you want! Until Mr. Announ is satisfied, I will generate "Clear Gray Dark" Skeleton Dark Gray! "Mr. Tallo... since it would be nice to get such a large number? "Of course! I'm counting on Mr. Announ dyeing. If this is good, I'll prepare as many as you want with me and Mina. Hey, Mina? "Yes, Heavenly Lord. All thanks to Heavenly Master's intentions. Regards, A, A, N'Noun." "Mina's been a great help, too. It's the two of us, so much to collect." "The Heavenly One is everything." Tell Announ that Mina and I are cheap to try to ease that feeling a little, who would feel sorry for the number of dyes transferred. "Ugh... I wonder if Mr. Taro or Mr. Mina are heartbroken and very beautiful. It is no less important than the friendship between the two of you. No, I will certainly try to achieve more than that." Leaving a strangely temperamental word, Mr. Announ broke up with us. That kind of thought comes into my mind when I stare at Mr. Announ's hindsight as he moves away in a whim, and I have to try everything in George's shop to improve my alchemy, too. "Well, it's Mina. Shall we start alchemy?" On the way to Hui Sword Shop, I spin my thoughts about the loot (...). An unexpected harvest fell into our hands at Skeleton's shooting party. That was on the way home from The Shallow Dream Graveyard, when I was crossing The Beginning Meadow. A brown pig appeared. He had two tiny fangs about five centimeters in diameter, even though he didn't say even pigs in his mouth. Mina, this pig, which is about a meter long and about a meter tall, seems to be a monster named "Yi no Butapi". When it comes to 'beginnings meadows', it is the mob character that feeds (twinkles) the beginners, the territory of the slime, but sometimes it is the 'i butapi' that pops alone. Especially not a rare monster, but if you encountered it because of it, it was captured as a pastry in "Old Camera," and then challenged you to fight. When this one strikes, 'Yi Butapi' is' Pippy! 'and screamed with a twinkling noise in the pig, turning its black, crushed eyes into angry shapes, and has repeated a monotonous burst attack. This pig seems to stain his body pink when he gets angry, and he was also a little confused when he fell into the illusion that the pig was coming through. Me and Mina will send out the attack of "Yi Butapi", which is so cute that it won't fall, and hit and defeat the attack without difficulty from side to side. I could still get a picture that seemed to take a new color. Plus, when I got my soul into the photo when my skin stained pink, I stepped on that there might be a change in the photo, and the next time I pissed off the encoded "I Butapi," I took it with the "old camera" and knocked it down, I could get a photo that seemed to extract a different color. That's this loot. "I knew alchemy was deep..." Hui Sword Shop Skills Arriving at George and touching various colors, my awe for nature and alchemy comes out of my mouth. For a moment I turn my gaze to Okama, and Mina gets lonely worried. "Ahunghh." George responding to such a mina. Me and Mina who cares about it immersed in alchemy. Okama looking out of the store from the counter or something. This is becoming our everyday landscape. "It's okay, Mina. Besides, this is a safety zone, so you can take your time." "... if that's what Heavenly Man said" Then for a few days, because of the sage Mithola, other mercenaries (players) acted with Mina with great vigilance, but nothing happened enough to clap it out. Therefore, I went to George's store with a heavy foot and repeated the trial and error to see if I could create a new item with the paint produced by Alchemy. [Clear grey dark "Skeleton Dark Gray"] taken from Skeleton. Alchemy was tested on these materials and several new items were successfully generated. There were two main types of colors, or paint uses. The first is "synthesis." Synthesize with materials and items to add color. And I can make new materials and items. For example, if it was a material, a new material called "Blue Colo" was created when "Stone Colo" and "Original Blue (Puni Blue)" were combined. It was more resilient and yet more blue stone than a regular stone colo. By coloring it in this way, it was possible to create a completely new material. Based on these, the possibilities for generating items have expanded further, and new items such as materials for weapons and protective equipment cannot be created, or are currently being studied. Also, when the item was combined with "Chemli Ball" and "Fluffy Cotton Grass" Fluffy Leaf Green ", it evolved into a new item called" Fluffy Ball ". This is quite an interesting item of effect, and I would like to use it quickly and to be honest with you, I can be a wuss. Equipment Conditions: Intelligence 100 Power 1 MP20 Rarity: 1 Status: Color Power (Color Bonus) Straight (Zika) Coating [F] Flying Coating [G] Range: 3 meters It feels like a piece of equipment, but the equipment condition requires 100 intelligence that is said to be garbage status, and because there has never been such a presence to grant effect to the key colors, they had no idea what elements they could be used for, although it was sold at an inexpensive price of 500 eso in stores run by NPCs in the city. But not now. First of all, this brush is used, but when I get every bottle of 'color' out of the item storage that I want to use, the tip of the brush stains its' color '. All you have to do is paint it straight, fly it over the equipment, and stroke it. The effect of "Color" can then be applied to weapons and protective equipment. Straight application is the method by which the tip of the brush touches the equipment and applies color directly. When the flying paint points to the tip of the brush, a 'color' pointer appears if it is within the range. In the case of "shoot brush (small)", the range is indicated as 3 meters, so the pointer must appear up to 3 meters. By the way, when removed from the target, "color" is considered to have been used, and you may think it is quite cynical to disappear. Also, straight paint seems to have a higher 'color' effect bonus and lower fly paint, as per the item "color bonus of status". Needless to say, the other day's 'lone wolf' thing left me with the anxiety that I didn't know what was going to happen at the [Fairy Ball]. Then everything I could prepare came to the idea of doing, and by the way, I tried alchemy, which turned out to be the driving force behind the creation of various items. The problem was the treatment of the colors extracted from the light. Alchemy on colors that can be taken from monsters has been low in cost and there have been many opportunities to experiment with a variety of things because they are all readily available, but the colors to be extracted from the light are highly rare and their use is unknown at this time. It wasn't sold as an existing metal, so it was sold instantly once again when I left the monopoly market at 5,000 eso with a strong pricing. I was going to make this a part of Mina's bill, but I didn't quite hear from Announ that it was complete. The days of peace ensued with joy and discovery, with Okama and the cleric girl beside her. And it wasn't long before three days went by, and the day [Fairy Ball] was held. [Fairy Ball] Same day. It's also a holiday for 10,000 people, Sunday. I log into the Clan Clan and wake up at the prestigious Skill George sword shop. "Yahoo, Tenshin " "Hello, Heavenly Master" Me logging in 10 minutes before the time I was promised, but it looks like the two of you already logged in and waited. A wonky wolf and some twitchy blonde cleric girl. These are the two mismatched combinations, but these are the two accompanying us to the ball today. Honestly, I'm excited inside too, but I say hello to George and Mina in an even quiet manner. George's kind, I'm sorry about the wolf and the cacca. "That's right! I can't stay or not. Wow! The ball is finally starting today! Nice Da Ng Na. That's the beginning of your candidate search. Ooh." The time now is 1: 00 PM. The event [Fairy Ball] will be held twice a day at 2 p.m. and 10 p.m. in each town and city. The period is two weeks, and if you are in the process of doing so, you will be told that it will be held as many times as possible to take your feet and deepen rapport with a blind mercenary (player). "Fairy Ball No I wonder what the hell's going to happen! There was a good otoko - we're gonna get together, right?!? "Mina is so happy to be able to go with Heavenly Master" Mina drives normally, as opposed to George, who is tense MAX. On the contrary, it is a little shady. After all, is it because there is still no report from Mr. Announ that Mr. Hakama is complete? "Mina... I knew I was going today..." It is not too late to wait for Mr Announ's report before attending. If it's the ball because of it, the two of us, I reckon it's more fun to dress it up and go, when I tried to suggest I stop going today. Karan Cologne and the pleasantly dry sound concentrate our gaze on the colored glass door. I wonder if it could be Mr. Announ! With such anticipation, at the end of the gaze directed. "Hey, Taro. And Taro's friends." A beautiful girl came into the store wearing an eye-catching hat to softly hide her clear, empty hair. Skills It was Mr. Mithola, the wise man, who opened George's door.

296話 体育と紙と美少女の笑顔 明くる日の朝。 隣の席の天才少年、 くん、本気でするつもりですか?」 隣に座るミナヅキ、もとい 昨日と同じく迎えに来てくれた古都塚家が所有する車の中で、俺は近衛くんが『リアルモジュールでクラン・クランをしている』『友達を欲している』との内容を明かしたのだ。 勝手に彼の内情を琴ちゃんに言うのは気が引けたけど、近衛家と同じ日本名家でもある琴ちゃんのアドバイス等を聞いておきたかったのだ。 ちなみに近衛くんと琴ちゃんは、パーティーなどで挨拶をちょこっと交わす程度の顔見知りらしい。 「うん。琴ちゃんは反対?」 「反対、というわけでは......その、訊太郎くんが言う通り、現実改変を認識できる知り合いは多い方がいいですし......」 妙に歯切れの悪い口上に俺は首を傾げて先を促す。 「近衛くんは、二日前からクラン・クランを始めたって言ってたのですよね?」 「うんうん。しかもミナがけっこう前に所属してた あ、もしかしてその辺を危険視してるとか? 「むむむ......また天士さまを狙う人が増えかねない、です......」 「うーん。確かに近衛くんと関わる=『一匹狼』との関係は深まるかもしれないけど、敵に回る 「いえ、そういう意味では......」 うん? 「と、とにかく訊太郎くん! 近衛くんへの作戦は、なるべくわたしも一緒に参加させてくださいね!」 顔をうっすらと赤く染め、声を荒らげる 彼女にしては珍しく、なぜか有無を言わせぬ気迫で接近してくる。 「う、うんっ。わかったから、その......ちょっと琴ちゃん......」 琴ちゃんの甘い息が俺の髪をかすめる。 金髪幼女がいくら身を寄せてこようが別に気にする事でもないのだけど、やはり古都塚家の運転手の目がある前で、このような行為を許容するのは控えた方がいいような? 「その近い、よ......?」 いつもの琴ちゃんだったら、すぐに気付いて離れるはず。 それなのに彼女は俺のツッコミを聞いても、頬をより一層赤らめながら動かない。 「このぐらいじゃないと、訊太郎くんは......気付いてくれないのです」 「へ......?」 「何でも、ないです!」 もじもじしながらも、琴ちゃんはさらに距離を詰めて......いつの間にか車内壁ドンみたいな恰好になってしまう。 「訊太郎くんに変な虫がくっつくぐらいなら、わたしがくっついておくのです!」 あはは。 この可愛い生き物は一体なんだ? 照れと呆れで、思わず苦笑してしまう。 「はいはい。心配ありがとうな、琴ちゃん」 「......近衛くんの件は、もうリリィ殿下にはお伝えしたのですか?」 「ん? まだだよ」 「それなら許してあげます」 なぜか琴ちゃんの機嫌がちょっとだけよくなった気がした。 午前の授業が終わり、時は戦国時代! そう、俺は今、全力で隣の席にむけてクラン・クランのプレイヤーアピールを近衛くんにしていた。 「ん~、やっぱり『猫飼い』スキルは楽しいよ」 「わたしもやってみたいです!」 琴ちゃんと昼食を済ませ、いざ教室に舞い戻れば予定通り隣の席にいるのは近衛くんだ。 「どうやって『猫飼い』スキルを習得するのですか?」 「ん~それはねえ......オホホホッ......」 わざわざ初等部から足を運んでくれた琴ちゃんと一緒に、クラン・クラン談議に花を咲かせるも......近衛くんは、身体をピクピクとするだけでこちらに反応を示そうとしない。 しっかりと彼が知りたがっている『猫飼い』スキルの習得方法を話題に出しているのにだ。 「習得方法は実際にゲームで実践して見せた方が早いかな?」 「わあー! 楽しみです! ぜひ一緒にやりましょうね!」 ここは俺もその話に混ぜてくれ! ってなるはずだろおおおお!? 俺が小学生の時は、大好きなゲームの攻略話ってなったら是が非でも聞きたくなって会話に入ってたのに~! しかし彼はゲームで見せた無防備な一面をひた隠し、ひたすら仏頂面で教本にかじりついている。 「あら、お二人とも興味深いお話をなさっていますわね?」 「リリィ殿下はお呼びではありません」 なかなか近衛くんが釣れなくてモヤモヤしていると、イギリス王室からの留学生でもあるリリィさんが釣れてしまった。 すかさず琴ちゃんが冷たくあしらうも、リリィさんは引き下がらない。 「ちょっと古都塚さん。その物言いは失礼ではなくて?」 琴ちゃんとリリィさんは険悪に見えるが、この砕けたやり取りができるのは互いが友人である証なのだ。 ネトゲの繋がりってすごいと思う。 を、お友達としてお仲間に入れてくれない。そう仰るのですか?」 「............いえ、そういうわけでは......」 「ですわよね! 高貴かつ聡明かつお美しいタロさんのご友人が、まさか性悪行為をするはずありませんものね!」 「くうッ......!」 「それで『猫飼い』スキルなんて戦闘にはあまり役に立たないとお聞きしているのですが、タロさんはその辺はどう考察なさっているのですか?」 「あー......、まだ未知数の多いスキルだし、リリィさんも習得しておくのをお勧めします?」 「古都塚さん、お聞きになりました? タロさんは私とスキル『猫飼い』を――」 「訊太郎くんは一切、リリィ殿下と一緒に習得しに行こうだなんて言ってません!」 「まあ! 古都塚さんはなんて――――!」 なにやら非常にかしましい事態になってゆく。 む、そういえば男子というのは女子の騒がしい空間には非常に入り辛い気持ちになると思い出す。 まさにこの瞬間がそれじゃないか! 隙あらば声をかけてくるイグニス皇太子ですら、俺達と距離を置いて遠巻きに微笑んでいるだけだし......よもやこの空間で俺達に話しかけるのは至難の業!? そんなこんなで次の授業が始まる予鈴が鳴るまであと5分を切り、俺の焦燥はジリジリと高まる。 協力してくれる琴ちゃんや、仲良くしてくれるリリィさんにどこかに行ってほしいなんて口が裂けても言えないし、かといってこの空間に誰かが入れるはずもない。 しかも肩書きからして王族、古都塚神宮家、仏神宮家と話しかけ辛い面々で......今更ながら、いくら近衛くんが気になっている話題でもハードルが高過ぎる。 俺達の輪に入れるとしたら、それはおそらく―――― 「あらぁん? 次の講義は体育活動よん?」 そう、結論から言えば教師だけだった。 「そろそろ着替えの準備をしないとねん。初等部の生徒ちゃんはクラスに戻った方がいいわよ?」 俺にとって初の体育授業だ。 中等部の体育教師にして、俺は初対面となるクラスの副担任が声をかけてきたらしい。 昨日はお休みだったから顔を合わせる機会はなかったけど、たしか名前は クラスメイトの評判では教育熱心で、一部のヤンチャ生徒にはひどく恐れられている先生だとか。 特に差別意識を抱く生徒には容赦しない教育方針らしい。鬼の そんな先生の呼び声に顔を向ければ、そこには長身で線の細い中性的な顔立ちの人物が立っていた。 半袖ワイシャツからのぞく両腕はバッキバキに鍛えているのが如実にわかる筋肉質で、そのただらなぬ猛者臭に、本能的な警戒心が高まってしまう。 「あら、噂の転入生ちゃんね?」 先生は妙に腰をしならせながら近づいてくる。 うん、どこかで見たような動き......この既視感は、なんだ? やや長めに伸ばされたその艶やかに流れる黒髪、爽やかに持ち上げられた前髪によって顔がハッキリと見える清潔感あふれる先生だ。 そして憂いを帯びた眼差しはどこかミステリアスさを強調し、幸薄い系美男子と言っても過言ではない雰囲気を醸し出す......だけど口調と動きが、なんと言えばいいのだろうか。 「ご挨拶が遅れました。あちき、 「え、えっと......仏、訊太郎です。よ、よろしくお願いします?」 おやおや、おや......!? ここまでくればもう確定だろう。 隣にいる琴ちゃんに視線を向ければ、やっぱり彼女も驚いた顔をしていた。 ミナは初等部だからそもそも彼......彼女とは今まで会ったことはなかったのだろう。リリィさんはそもそも彼女とフレンドですらないから気付いてなかったのかもしれない。 俺のさっきまでの警戒心は薄れ、今ではすっかり親しみの笑顔を向けてしまう。 「あの、初めまして、ではないですよね?」 「そうねん、天使ちゅわん♪」 またもやバチンと両目閉じウィンクをする彼女を見て、俺はつい叫んでしまう。 「ジョージ!」 「うふふ、ここでは先生って呼んでね☆」 「はい! 薫拳沢先生!」 「一徹先生と呼んでいいわよ☆」 「はい! 一徹先生!」 それはつまり、友達で在り続けるという意味に他ならない。 俺は嬉しさのあまり飛び上がって、抱きついてしまった。 それを周囲の、特にクラスメイトは驚愕の眼差しで見ているのを気付いてなかった。 先生、全然ゲーム内の姿とは違いますね?」 授業後にさりげなく小声で尋ねてみれば、彼女は嬉しそうに微笑んだ。 「うふふふん。ふぅ......」 「あちきの理想像をぶちこんだのがジョージよぉん♪」 あのお姿が、色黒しなやかマッチョパンチパーマが......ジョージの理想の男性だったのか。 近衛くんのお悩み解決は難航してたけど、ジョージとのリアル出会いに喜びが溢れてしまい、午後はずっと気分が晴れやかだった。 正直、無愛想な近衛くんを目にしても何ら気になりもしなかった。 なぜならゲーム内で共通の話題を相談し合える頼もしいジョージがいるのだから! 今までジョージとはリアル話をするのはマナー的に避けていた......彼女がリアルモジュール勢ではない事から、喋り辛かったのだ。でも、これからはそんな風に感じる必要はないんだ。 くんが何かを俺に伝えようとしていた。 「その......、見てくれ」 「んんんん......!?」 彼は折りたたんである小さな紙を俺の机にサラリと置いた。 ふむ。これは小学生の頃によくやった筆談というやつだな? 男たるもの、堂々と語り合おうじゃないか。 「んんー......見たよ?」 俺はわざとその紙を開かずに眺め、何のことやらと素知らぬふりをする。 「だから、その......『猫飼い』スキルの習得方法を......」 彼が視線を彷徨わせるのを見つめながら、内心では頑張れ! もう少しだ! 歩み寄るんだ! と応援を送る。 しかし俺の身体は首を傾げ、疑問のポーズを取っておく。 「『猫飼い』スキルの習得方法を......ボクにも教えろ」 くんはこっそりと、それはもう耳を盛大に朱に染めながらのたまった。 釣れたぜえええええ! 今は怒っていても、きっとクラン・クランで一緒に遊べば仲良くなれるはずだ! 大勝利! 笑顔でそう答えると、近衛くんは俺の発言が不快だったのか顔ごと背けてしまう。 しかし、ポソリと呟いた彼の声音はどこか嬉しそうだった。 俺の勘違いだろうか?

299 296 Stories Physical Education, Paper And Beautiful Girl Smiles Tomorrow morning. Enough simulation in the brain to solve the problem of the genius boy in the next seat, Kamigami Shrine (this Ejingu) Caigaku (Saikaku). "Heavenly Master... Are you serious? Minazuki sitting next to me, Toito Harp, asks me a little dissatisfied. In the car owned by the Furutotsuka family, who picked me up as well as yesterday, I revealed the contents of "I'm Clan Clan on Real Mods" and "I Want Friends". I felt comfortable telling Harp about his feelings on my own, but I wanted to hear the advice of Harp, who is also the same famous Japanese family as Kingsguard. By the way, Kingdom-kun and Harp seem to know each other well enough to have a little exchange of greetings at parties and such. "Yeah. Qin disagrees? "I disagree, so... Well, as Shintaro says, it's better if you know a lot of people who can recognize reality change..." I tilt my neck on a strangely badly toothed mouth to encourage ahead. "Kingdom-kun said you started clan clan two days ago, right? "Yeah, yeah. Besides, Mina was in the Mercenary Corps (Klan)" The Lonely Wolf. " Oh, maybe you're endangering the area or something? "Mmmm... there could be more people after Heavenly Master again..." "Hmmm. I do relate to Kingsguard = I may deepen my relationship with 'lone wolf' but I don't think there will be more mercenaries (players) turning to enemies" "No, in that sense..." Yeah? "And anyway, Shintaro! Let me join you as much as possible in the operation against Kingdom-kun! The harp (thing) that dyes your face red and makes your voice absurd. It's unusual for her, and for some reason she approaches me with a temper that doesn't make me say whether or not. "Ugh, yeah. Okay, so, um... hey Harp..." Harp's sweet breath blurs my hair. It doesn't matter how much a blonde chick leans on herself, but is it still like we should refrain from tolerating this kind of behavior in front of the eyes of the driver of the Furutsuka family? "That close, are you...? If it was your usual harp, you'd notice right away and leave. And yet she doesn't move with more blush on her cheeks when she hears my scratches. "Otherwise, Shintaro won't notice." "Heh...? "Anything, nothing! Though mouldy, Harp packs even more distance...... at some point he becomes as fit as an inner wall dong. "If there's a weird bug sticking to Shintaro, I'll stick with it! Haha. What the hell is this cute creature? The lighting and fright make me laugh unwittingly. "Yes, sir. Thank you for your concern, Harp." "... Have you told His Royal Highness Lily about Kingdom-kun yet? "Hmm? Not yet." "Then I forgive you" For some reason, I felt Qin's mood had just gotten a little better. Morning classes are over, time is warring age! Yes, I was doing everything I could to make a Clan Clan player appeal to my neighbor's seat. "Hmm, I knew 'cat keeping' skills would be fun" "I want to try too! I finished lunch with Harp, and if I have to go back to the classroom, Kinbu will be in the next seat as planned. "How do you acquire 'cat keeping' skills? "Hmm - that's not... ohohohohohohohoho..." With Qin, who deliberately took me from the elementary school, I might blossom for a clan clan talk...... Kingdom-kun doesn't try to react here just to pique his body. He is firmly interested in learning how to acquire 'cat keeping' skills. "Is it faster to actually practice and show the mastery method in the game? "Wow! Looking forward to it! Let's do it together! Mix me up here with that story, too! That's supposed to happen. Ooh!? When I was in elementary school, when I talked about my favorite game strategy, I wanted to hear it, but I was in a conversation! But he hid the defenseless side he showed in the game, even glued to the textbook on the top of the Buddha. "Oh, you're both having an interesting conversation, aren't you? "His Royal Highness Lily is not calling you." When Kingsguard couldn't catch it and was moaning, Lily, also an international student from the British royal family, caught it. Even if Harp is cold, Lily won't back off. "Hey Furutotsuka. Isn't that rude? Harp and Lily look sinister, but being able to interact with each other in this shattered way is proof that they are friends. I think the nettle connection is amazing. "Furutotsuka won't let me be your friend. Is that what you're saying? ".................. no, not like that......" "Right! A noble and smart friend of Taro's is not supposed to commit sexual misconduct! "Ku......! "So you've heard that 'cat keeping' skills aren't very helpful in battle, but what does Mr. Taro think about that area? "Uh......, it's still an unknown skill, and I suggest you master Lily, too? "Mr. Furutotsuka, have you heard? Mr. Taro gave me the skill 'Cat Keeping' -" "Shintaro didn't say anything about going with His Royal Highness Lily to learn! "Well! How dare Mr. Furutotsuka -!" Something very strange is happening. Mm, speaking of boys, I recall feeling very hard about women's noisy spaces. This is exactly the moment! Even Crown Prince Ignis, who calls out the voices, is just distancing himself from us and smiling far-flung... it's no longer a difficult business to talk to us in this space!? That's how the next class starts. I cut another five minutes until the prebell rings, and my agony soars jizzy. I can't tell you if my mouth is torn that I want Qin, who cooperates with me, or Lily, who gets along with me, to go somewhere, and there's no way someone can get into this space. Besides, from the title, I have a hard time talking to the royalty, the Furutsuka Jingu family, and the Buddha Jingu family... Now, the hurdles are too high no matter how much Kingdom-kun cares about the topic. If we were to put it in our circle, it would probably be... "Oh? The next lecture is Physical Activity, okay? Yes, in conclusion, it was just teachers. "It's time to get ready to change. You should go back to class, right? It's my first gym class. As a middle school gymnastics teacher, my first associate in the class called out. I didn't get a chance to face each other yesterday because I was off, but my name was Kaoru Kobuzawa. You think he's an educationally keen teacher in his classmate's reputation and badly feared by some Yancha students? It seems an educational policy that does not condone students, especially those who are discrimination-conscious. I heard all the ghosts and the smell of blood. What a scary rumor. If I had turned my face to such a teacher's call, there stood a long, narrow-lined, neutral-faced figure there. Glimpse from a short sleeve white shirt Both arms are muscular that you can see reliably working out bucky, and their just fierce smell increases your instinctive alertness. "Oh, you're a rumored transfer student, aren't you? Kaoru-Kobuzawa, who saw me, approached me with a strange hipster. Yeah, a move like I saw somewhere...... what's this visibility? He is a cleansing teacher whose face looks clear due to his glossy, flowing black hair stretched slightly longer, and his freshly lifted forehead. And the worried glance emphasizes somewhere mysterious, creating an atmosphere that is not an exaggeration when it comes to lucky thin beauty boys... but the tone and movement, what can I say? "I'm late to say hello. Akiki, Kaoru Kobuzawa. Nice to meet you today." "Uh... Buddha, it's Shintaro. Nice to meet you? Whoa, whoa...!? Give me this far and it will be confirmed. If I turned my gaze to Qin next door, I knew she looked surprised too. Mina is an elementary ministry, so he... I guess I've never met her before. Maybe Mr. Lily hadn't noticed because he wasn't even friends with her in the first place. My vigilance has faded until just now, and now I'm totally turning a familiar smile. "Um, nice to meet you, isn't it? "Oh, yeah, angel cum." Once again I look at her doing a double-eyed closing wink with Bachin, and I scream. "George!" "Ugh, call me a teacher here." "Yes! Dr. Kaoru-kun Zawa! "You can call me Ichigo Sensei." "Yes, Doctor Ichigo! That means nothing more than staying friends. I jumped up so happy, I hugged him. I hadn't noticed my surroundings, especially my classmates, looking at it with amazement. "Teacher, you're not what you look like in the game at all, are you? She smiled happily when she asked in a subtle whisper after class. "Ugh. Phew..." "George is the one who punched the ideal image everywhere." That look, the color black supple macho punch perm... was George's ideal man? Kingdom-kun's troubleshooting was difficult to navigate, but his real encounter with George overflowed with joy, and he felt clear all afternoon. Honestly, I didn't care anything about seeing the heartless Kingsguard. Because there are reliable Georges in the game who can talk to each other about common topics! I've mannered to avoid talking to George in real life before... it was hard to talk because she wasn't a real mod force. But from now on, you don't have to feel that way. Kingsguard was trying to tell me something. "The..., look" "Mmmm......!? He put the little piece of paper he was folding on my desk, salaried. Hmm. This is one of those brushstrokes I used to do when I was in elementary school, right? Let's talk about men and grandeur. "Hmm... did you see that? I look at the paper deliberately without opening it and pretend to know nothing about it. "So, the... how to acquire 'cat keeping' skills..." Good luck on the inside, watching him wander his gaze! Almost there! Step over! and send backup. But my body tilts its neck and keeps the questionable pose. "Teach me how to acquire 'cat keeping' skills..." Kingsguard snuck up, and it was already dyeing his ears into a magnificent Zhu. I caught it. Yeah, yeah! Even if we're angry now, I'm sure we can get along if we play together at Clan Clan! Big victory! When I answer that with a smile, Kingsguard turns away from my face whether my remarks were offensive or not. But his voice sounded somewhere delightful, whining posolently. Is that my mistake?

171話 雪花火 俺達の護衛対象、レディ・イグニトール嬢。 燃ゆる赤髪を 戦』によって、逡巡するハット紳士に加勢するかの如く、検問兵らの進撃は止められそうもない。 そう分析するけど、それはこの場に俺 「フゥ、奴らを近づけないで」 「たっろりーん了解♪ 任せてんっ!」 』の力を行使すると俺のMPは50ほど、ごっそり持って行かれてしまったが目的は達成できた。 というのも、増援の遅れはハット紳士の孤立状態を意味する。 更に言えば、奴は既に俺の手の内にある。それは、ハット紳士は明後日の方向、ちょうど彼を中心軸にして俺とは正反対の位置を警戒しているのだ。 彼の目には、そこにこそ俺が立っていると見えているのだろう。 「い、いつの間にあんな所に......? 私と同じ転移スキル持ち? いや、しかし......」 戦』。その威力は低いとはいえ、先手を取るには強力なアビリティと言える。そのアビリティがリキャストタイムが3分もあるのだ。そのリスクを考慮するに、奴は今、有効な攻撃手段があまり残されていないように思える。 転移に近い能力のあるアビリティを持つ俺だからわかる。 奴の転移アビリティは強力であると同時に、『零戦』同様そう簡単に連発できるものではない。大幅なリキャストタイム、もしくは大量のMP消費、特定条件下での発動を余儀なくされる 今はハット紳士の攻勢に警戒するのではなく、逆にこちらが攻めるべき時なのだ。 そうして俺は地を駆ける。と、同時に『対極影』が生み出していた幻影......ハット紳士が見つめていた そのまま突進するように跳躍し、奴へと攻撃を浴びせようとするが、さすがに相手も俺の接近に気付いたようだ。 「ま、またしても面妖ですね」 ハット紳士の体勢は整ってはいない。しかし、こちらを迎撃する意思は固いようで、手に持つステッキの先端を咄嗟にこちらへと向けてくる。 「ですが、このステッキがタダのステッキだとお思いですか?」 俺の刀が奴の胴を捉える手前、ハット紳士が握るステッキの先端から鈍色の光が煌めいた。そう、奴が手にしていたのは仕込み杖だったのだ。 先端から毒針のように鋭い一刺し、その意表を突いた反撃は確かに俺の眉間を貫いていた。 奴の目からは、そう見えるのだろう。 しかし、俺にとってその一刺しは頭一個分、上の位置を ・【鏡花】』の固有アビリティ、『浮かび水蓮』の成せる技だ。 たった四秒間だけ、誰の目からも俺が実際にいる位置よりも上に浮かびあがっているように見えるという代物。ただ立っている時に発動しても、不自然に宙に浮いているようにしか見えないこのアビリティも、跳躍と同時に発揮していれば自然に映る。 飛び込むように攻撃を仕掛けてきたように見えるが、実は地面すれすれで突進をかましている。 「俺の刀も、タダの刀とでも思ったのか?」 太陽の 「何が、起こっているというのです!? こちらの攻撃をすり抜けた!?」 ネタ明かしはしない。こちらにする余裕もなければ、してやる義理もない。理解できない現象を相手が飲み込んで、冷静さを取り戻す前に決定打を放つ必要があるのだ。 非力は重々承知しているから、攻撃の手を休めるわけにはいかない。 【目にも止まらぬ速さで、上段より細かく切り結ぶ。通常攻撃の0.5倍威力の斬撃を5~7回くりだす。二刀での発動の場合10~16回。アビリティが発動している間、自身の足がロックされ移動が制限される】 俺の腕がアビリティに引っ張られるように、早く、早く、無尽に駆ける。その軌跡は目の前の紳士に、降り注ぐ時雨のように、紅い 「ぐっ、なんと、美しい技っっ!」 その太刀筋が生み出すは、紅い桜が舞い散る 瞬時にして4回もの連撃を浴びせた俺だが、その一撃一撃はやはり軽い。『浮かび水蓮』による錯覚効果もとっくに終わり、さすがに紳士ハットも真の反撃を試みようとする。 『時雨紅桜』による連撃は未だに止まず、5撃目、6撃目と刀を振るう。 桜の木の如く両の足は地に根を張り、敵の攻撃を避ける事は叶わない。 攻撃の手はスピードを重視する半面、自身のスピードは 「フゥ、あとは任せた」 自信に溢れた返事を背中越しより聞きながら、そんなふうに思った。 俺達を中心に風がざわめく。いや、地面に積もった雪が描く跡は、ハット紳士を中心に螺旋状に風が集束していくのがわかる。 次の瞬間、ゴウッと獣が吠え猛るような力強い音がしたと思えば、ハット紳士は遥か上空へと飛ばされていた。 まともな視界の確保もままならない、めまぐるしく回る世界の中で上昇と下降を味わうはめになる。 今、まさにハット紳士が置かれた状況である。 雪の粉が飛び舞い、それらと混じってハット紳士は何の受け身も取れずに落ちてくるだろう。空中なら身動きすら取れるはずもなく、ただ地面に向かって落ちゆく哀れな傭兵。刀の連撃とフゥのアビリティによって削られたHPはけっこうな数値になったであろうし、そんな彼に向かって俺は容赦なく『狙い撃ち花火(小)』を構え、打ち上げた。 ものの見事に、緑のキルエフェクトをまき散らしながら、花火の輝きに ......おっと、降り散る雪と花火の破片を呑気に見上げる暇があったら、次の行動に移らないと。 フゥのノックバック攻撃から立ち直り、迫りくる大量のNPC検問兵たち。 「ハット紳士は倒したよ! でもNPC達が来てるし、どうすればいい!?」 後方でレディ・イグニトール嬢や護衛NPCと共に、火つぶての攻撃をきっちりガードしているマモル君にそう叫びながら、俺は検問兵たちから逃げるように下がっていく。 「タロ、ちゃん。すごいんだけども! あのNPC達もどうにかできたりしないか?」 ハット紳士をキルするのに約半分程、MPを消費してしまったし。あの数を相手に物理戦を繰り広げるのは、俺の貧弱ステータスでは無謀すぎる。 「じゃあ、このまま正面突破するって感じ?」 「そうなるんだけども、みんな馬車についてく準備はいいか!?」 「ほら、ジュンヤ、ぼーっとしてないで行くよって感じ」

173 171 Words, Snow Fireworks. Our escort, Miss Lady Ignitore. Flip the burning red hair, and stand on the carriage as the noble lady behaves and is far from barbaric. But in that grand standing, relentlessly shooting the same flaming spear as her hair color at the examiner, she boasted a beauty reminiscent of the maiden of war. My unleashed "zero (zero) battle" is unlikely to stop the Inquisitors from advancing as if they were going to join the touring Hutt Gentlemen. I'll analyze it, but that's if I'm the only one on this scene. "Huh, keep them away" "Taro Rin, copy. I'll take care of it! When I exercised the power of "Wind Calling Princess (Garuda)," my MP was about 50, and they took it by themselves, but the purpose was achieved. Because delays in reinforcements mean isolation for the hat gentleman. Plus, he's already in my hands. That means Gentleman Hat is on guard in the direction of the day after tomorrow, just the opposite of me, with him on the center axis. In his eyes, I guess that's where he sees me standing. "Yes, when did you get there...? Have the same metastasis skills as me? No, but..." Ability 'Zero (Zero) Battle' to instantly move around, shoot enemies, and instantly distance them. Even though its less powerful, it can be described as a powerful ability to take the lead. That ability has three minutes of recast time. To take that risk into account, he doesn't seem to be left with many effective means of attack right now. I know because it's me with abilities close to metastasis. His metastatic abilities are powerful, but not as easy to series as' Zero '. It should be a significant recast time, or a large MP consumption, that would be forced to activate under certain conditions. Now is not the time to be wary of Gentleman Hat's offense, but vice versa. That's how I run the ground. And at the same time, the phantom created by the "opposite polar shadow" ... The shadow (me) staring at Gentleman Hat is foggy. He jumps straight ahead and tries to take an attack on him, but it looks like he noticed my proximity too. "Once again, you're a face demon." Gentleman Hat is not in good shape. However, the intention to intercept this one seems to be stiff, and the tip of the stick in the hand is turned toward this one in an aggressive manner. "But do you think this stick is a free stick? In front of my knife capturing his torso, the blunt light glowed from the tip of the stick held by the gentleman Hat. Yes, it was the scepter he had in his hand. A stab as sharp as a poison needle from the tip, the counterattack that poked at its intent did pierce my eyebrow. From his eyes, I guess it looks that way. But for me, that prick just passed the top position (...) for one head. This is also the unique ability of "Light Phantom Knife" and "Mirror Flower", and the ability to form "Floating Water Lotus". A substitute that for only four seconds, anyone's eyes seem to be floating above where I actually am. Even if activated when just standing, this ability, which only appears to be unnaturally floating in the universe, also naturally reflects if it is simultaneously demonstrated with the leap. He looks like he's been attacking us to jump in, but he's actually making a run for it with the ground sweeping. "You thought my knife was a free knife, too? The golden body of the sun flashes him to the sideburn. "What do you mean, it's happening!? I slipped through this attack!? I don't reveal stories. If I can't afford this one, I don't have a stepdad to do it. They need to swallow an incomprehensible phenomenon and unleash a decision before they can regain calm. I know how weak I am, so I can't rest my attacking hand. [Unstoppable speed in the eye, cut into finer pieces than the upper section. Screw 0.5 times more powerful than normal attacks 5-7 times. 10-16 times for activation with two knives. own feet locked and movement restricted while abilities are active] Run fast, fast, and endlessly so my arms can be pulled by abilities. The trajectory disappears to the gentleman in front of him, leaving a red mark (and then) as if it were a pouring rain. "Gu, my God, beautiful moves! The fat muscle creates a scene where the red cherry blossoms are scattered. That's nothing more than blood blowing. The late (hence) time rain red cherry blossoms and. It was me who instantly gave him four straight strikes, but that blow is still mild. The illusion effect of "Floating Water Lotus" is almost over, and just as well the gentleman hat tries to make a true counterattack. The series of attacks by "Time Rain Red Cherry Blossom" still doesn't stop, waving the 5th, 6th and sword. Like a cherry tree, both feet are rooted on the ground, and avoiding enemy attacks will not come true. Attack hands are half-sided that emphasize speed, their own speed is not allowed to live (Y), and difficult abilities to use. However, I stared at the needle of the stick rolled out by the gentleman Hat without any anxiety. "Huh, I'll take care of the rest" That's what I thought as I heard a confident reply more than over my back. The wind focuses on us. No, the traces of snow accumulating on the ground show the wind converging in a spiral around the hat gentleman. At the next moment, the hat gentleman was being flown far above if he thought that the gowd and the beast sounded barking mighty. It begins to taste the ascent and descent in a dizzying world that also ensures a decent vision. This is precisely the situation in which Gentleman Hat has now been placed. Snow powder will fly and mix with them and the hat gentleman will fall without any reception. You can't even get physical in the air, just a pathetic mercenary falling to the ground. HP shredded by the serial blow of a knife and the ability of a hu would have been such a cool number, and towards him I relentlessly set up and launched Sniper Fireworks (Small). Brilliantly, I squealed softly, staring at a mercenary (player) swallowed by the glow of the fireworks, scattering green kill effects. ... Oops, if I have time to swallow up the falling snow and fireworks fragments, I need to move on to my next action. Recovering from Hu's knockback attacks, a large number of impending NPC interrogators. "Gentleman Hat has defeated you! But the NPCs are here, and what can I do!? With Miss Lady Ignitore and escort NPC in the rear, screaming at you like that, Mamor, who is guarding the fire crushing attack exactly, I fall back to flee the interrogators. "Tallo, honey. It's amazing! Can't those NPCs do something about it? I spent about half the time killing a hat gentleman, and I consumed MP. It's too reckless in my poor status to wage a physical battle against that number. "So you feel like you're going to break through the front like this? "It does, but are we all ready to follow the carriage!? "Look, Junya, don't get upset. I feel like I'm going."

70話 女の戦い 噂の天使。 いい子の皮を被った女。 それが彼女に対する 、リリアーナ・フォン・リコリスは不覚にも数秒間という僅かな時間とはいえ、唐突に現れた一人の少女に目を奪われてしまいましたわ。 目が覚めるような白銀の長い髪。 それだけでも人目を十分に引くというのに、天使と呼ばれた少女は青く散りばめられた宝石の粒をその髪にまとい、神もうらやむほどの美しさを誇っていましたわ。年端もゆかぬ穢れの知らない真っ白な肌に加え、愛くるしい顔立ちが一際彩を放ち、『魅了』という毒を周囲に散布しているとさえ錯覚してしまうほどに。 彼女の前では、自分が持ちえて誇っていた容姿など数多の塵に等しいとも思えてしまう、天使という存在は圧倒的でしたの。そんな彼女が極々自然体で、なんの ですが、これでは誰が見ても天使と呼ばざるを得ませんわね。 私は思わず唇を強く噛んでいましたわ。 それは悔しさからなのか、はたまた綺麗な所だけを周囲に見せようとする女の醜悪さに対する嫌悪からなのかはわかりません。 「数もどんなモンスターかもわからないのか」 彼女のピンク色の果実、小さくふっくらとした可愛らしい唇が言葉を紡ぐと、周囲の男共は真剣な顔をして語り合い始めましたわ。 「対応策といっても、正面衝突しかないか......」 「フンッ。かなり数が多いということは密集している可能性があるな」 「で、あるならばじゃ、開幕に遠距離範囲攻撃を放つ有用性が期待できるのぉ」 「早い話が、先手は魔法による波状攻撃か」 「相手の出鼻を挫いてからの、近接攻撃による突撃だね」 会議の内容なんて頭の中に入ってきませんわ。 ただ、ただ、『天使』という、世界に、神にでも愛されていそうな容姿を勝ち誇る彼女の事が気になって仕方ありませんもの。 その非の打ちどころが存在しない美しい御尊顔の裏には、どんな黒い感情を隠しているのかしら。どうやって、化けの皮を剥いでやろうかしら。 自分の事を『俺』なんて呼称して、殿方にこびへつらうその姿に吐き気がしますわ。大方、「わたしはサバサバしてるレディよ」「男子と近い琴線美を持ちえているわ」とアピールしているに決まっていますわね。 「じゃあ、遠距離部隊はタロを中心に任せても良さそうだね」 「頼んだぜ、タロ」 の術中に、どっぷりとハマりこんでいるとも気付けない二人が不憫でならなかった。 一人は温厚そうで、笑顔の眩しい殿方。 もう片方は、顔にかけた眼鏡が良くお似合いの知的で冷静、かつ猛々しい殿方。 そうですわ。 何より気に喰わないのが、眉目秀麗そうな御仁を二人も 「リリィさんの方は、何か他に案があったりするか?」 不意にトラジと呼ばれた中年男に に声をかけるなどと無礼な事は許されるはずがありません。ですがここでは、このクラン・クランでは誰もが自由に接する機会を均等に与えられていますの。そう、身分の差や周囲の環境に囚われる事のない自由な行いが保証されていますの。 トラジという路傍の石にも似た存在に話しかけられて、内心の苛立ちと相反する感情が沸き立っているのも自覚はしていますのよ。 の言葉に傾聴する男たちの姿を見て、ほの暗い愉悦感がふつふつと生じているのをおくびにも出さず、淡々と思っている事を語っていきますわ。 「タロさん? でしたわよね? 貴方のようなレベル7以下の さてさて。天使と呼ばれた彼女が、私の刃にどう対応してくるのか見物ですわね。 「ふぉっふぉっふぉ、それを指摘するならRF4-you君も同じ7レベル以下じゃのぉ?」 「これは失礼いたしましたわ。黒いシミかと思って、 「タロさんは、錬金術スキルをお持ちだとか? そのような 鑑賞用 「無用の長物と化したスキル保持者が、遠距離攻撃部隊の中心になるというのは、よろしいことではないように思えますの」 さてさて、そのつぶらな瞳でこちらを見つめられても逃げられませんことよ? どう反抗し、どのように自分の力をアピールしてくるのかしら? ほくそ笑みそうになるのを必死でこらえながら、天使を凝視する。錬金術では有用性をアピールすることすら不可能と私が知りながら、貴方に攻撃を仕掛けているのよと、伝わる程には目尻に多少の力を込めて。 大かた、貴方の出来ることと言えば、いつも通り見た目を武器に周囲を説得しようと無様な醜態をさらすだけでしょうね。今に限って、そんな甘えが許容できるわけないわ。予断が許されない状況下であるわけだし、お得意のぶりっこ作戦は使えませんのよ? さぁ、どうするのかしら? 「えっと、り、り、リリィさん?」 か細く震えた声は、 彼女はそれから薔薇色に紅潮させた頬を、一度パンッと両手で叩き、なぜか深呼吸をして私を改めて見据えてきましたわ。 そう気構えて、正面から天使の目と向き合うと、彼女はスッとすぐに視線を逸らしなぜか頬をさらに赤く染めていった。 「え、えとですね。俺は、中心にはなりませんよ。リリィさんがおっしゃる通りレベル的にふさわしくないですし。俺の隣にいるミナを中心にと、先ほど言ったつもりなのですが......ユウとコウが余計な事を言うから......ごにょ」 なんと、あろうことかアッサリと引きましたわ、この女。しかも、どうやら私の早とちりな感じが否めません事。 「て、敵が何匹いるかわからない今、リリィさんの言う通り、錬金術はアイテムが枯渇してしまったら使い物にならないですしね......」 その上、私の勘違いを追求してくるのではなく、私の言動を肯定してきてフォローまで入れてくるという寛容さを示してくるなんて。 これが、あの女の策ですわね。どんなに多くの人間がその手に陥とされたかは知りませんが、私はだまされませんわ! すこし悲しそうな笑みを浮かべて、こちらを見つめる天使は、なんだか心が抉られる思いをこちらに引き起こさせましたわ。ですが、彼女の言動すべてが、罠! 甘い言葉を吐き、こちらの心にスルリと同情という念を埋め込む、なんて卑劣な行為なのかしら。 「おいおい、タロの錬金術が使い物にならないって?」 、それはないよねー?」 しかも、天使の取り巻きであるイケメン二人がすかさず、彼女を守るかのように失笑交りで援護射撃を放って来ましたわ。 ......きましたわね。 これで場の空気が、天使色に染まってしまうでしょう。 彼女は取り巻き二人の応酬に乗っかり、「そんなことないですわ」なんて謙遜な態度を貫き、あたかも清純そうな淑女の振舞いをするのでしょう。そして、下等な男共の相好が崩れるのを見て、内心では場を支配したとほくそ笑むのですね。 「マジで......天使ちゃんって言うのはやめてくれ」 しかし、彼女はこれでもかというぐらいに、面妖な顔つき......一遍の偽りもなさそうな本心からのしかめっ面で、美しい顔を醜悪な形へと変えたのです。殿方に気に入られようとするものとは真逆の表情を、取り巻き二人に叩きつけたのです。 ま、またもや私の予想外の反応を繰り出してきましたわね......。 びを売るどころか、突き離すなんて。 「まぁー? 何にしてもさぁ、『賊魔リリィ』なんて呼ばれてるアンタにタロちゃんが、何かを言われる筋合いはないわよねー?」 天使の思わぬ態度に困惑していると、今度は赤髪の女、ゆらちーとか言ったかしら。こちらに交戦をしかけてきましたわね。 とした事が、天使だけに集中していたツケが出てしまったようです。そもそも、天使の味方はこの場において多いのは自明の理。ならば、このようなケースも予測しておくべきでしたわね。 ただし、慌てる必要は微塵もないでしょうけれど。 「あら? そういう貴方は、この危機的環境下において、戦力として十分に期待できる 「タロちゃんの錬金術は強いわよ」 見た目が私より年上だからと言って、こちらを軽んじてもらっては困りますわね。錬金術が使えないスキルだということは周知の事実。悪あがきもいいところですわ。 「子供の嘘も大概にしてくださらないかしら? あら失礼、おばさんだったかしらね!」 怒髪天をついた赤髪短気女が自壊する様を、侮蔑の笑みを込めて見送ってあげましょう。 ここで、このゆらちーとか言ったおばさんが暴発してくれれば、周りは止めざるを得ませんもの。淑女たるもの、話し合いの場で暴力に事を及んではどんな説得力も無に帰してしまうという事を、眼の前の雌牛は知らないようですわね。 これで、この場の男達は 「ゆらちー、『賊魔リリィ』ってなに?」 赤髪女が爆発する数瞬前、あわや間一髪というところで、とぼけた口調で天使が質問をしましたわ。その天使の一言によって赤髪は冷静さを取り戻したのか、背中の大剣に伸ばしかけていた右手を収めました。 こ、このタイミングで静止をかけるとは見事ですわね、天使。 私の目論見を看破するとは、なるほど。できる女というわけですわね。 「っタロちゃん。この『賊魔リリィ』って子はね、適当な男共をだまくらかして背後から一突き、アイテムや宝箱を奪う卑怯で悪評のある 赤髪の説明を耳にして、なるほど。天使には感服せざるを得ないと私は敵ながら称賛を送りたくなりましたわ。もちろん憎しみを込めて。 天使がもし、この展開を初めから予測し、調整してチャンスをうかがっていたのであれば、私はまんまと彼女の罠にハマってしまいましたわ。 これで、私の悪印象を材料に天使が取り巻きたちと、金髪の神官少女や赤髪女、姫武者然とした平安調の女性と囁き合えば、こちらの分が悪くなる一方。むしろ、その流れに当てられて男性陣も不用意に、戦力として十分な基準を満たす私を 同じ穴のムジナであるヴォルフが先ほどの小競り合いを根に持っていたのか、ここで私を嘲笑し追い打ちを仕掛けてきましたわ......。 どうやら初めから勝算は薄かったようですわね。天使はこの場の全員の心をしっかりと買収していたようですわ。 救いのない状況に諦観の念を抱きつつも、私は天使に仕掛けたのをほんの少しばかり、本当にわずかですが後悔をしてしまいます。 「ヴォルフって、相変わらず嫌味ったらしいね」 しかし、その暗い気持ちを切り裂くのはまたしても、想像の範疇を越えた天使の一言。彼女は赤髪女が言いだした私の悪評を利用し、こちらを攻め立てるかと思いきや、その矛先をまさかのヴォルフに向けたではありませんか。 「フンッ。そんな俺に負い目があるのは、さぞかし辛いだろうな?」 なんの事を話しているか私には理解致しかねません。ですが、二人の間には、天使の方がヴォルフに対し何かしら貸しのようなものを背負っている雰囲気が漂っていました。そんな不利な相手に対し 「べつに辛くはない......それよりリリィさんがどうやって、背後から一突きなんて芸当を実現できたのかが気になる」 ヴォルフの牽制を軽々と一蹴し、天使は話題を再び私の方へと戻しましたわ。 なんて、なんて末恐ろしい子! 一瞬でもこちらを期待させ、心を緩ませたところで、配下の手の者に私の悪罪を事細かに発表させ、トドメをさしにくるなんて。ただでさえ、こちらは精神的に沈み浮きの激しい気分を味わっているこの瞬間をピンポイントで狙ってくる狡猾さは、私でも舌を巻くほどですわ。 「たしかぁ、隠密系統のスキルを使って? PT中のメンバーが油断しきった時を狙って、PTを即時解散からの奇襲戦法がメインって聞いたかなー。けっこう鬼畜よね」 天使の顔して、平然と奈落へと落す彼女の所業が鬼畜ですわ。 ええ。これから私は完膚なきまでに尊厳を奪われ、叩きつぶされるのでしょう。天使の仮面をかぶった悪魔に。 逃げ場のなくなった私は、天使をただただ見つめる。 せめて、彼女の心に少しでも私の恨みがましい目の色を残しておきたくて。これぐらいの抵抗しかできない自分に激しい憤りを感じつつも、断罪の言葉を待ちますわ。 しかし、天使はサッと私から目線を逸らし、両頬に朱を灯らせました。 そして、照れくさそうに柔らかく微笑み。 「リリィさんって、すごいんですね」 と、褒めてくれましたわ。 きっと、私の心が逃げ場のない闇に囚われていたからなのでしょう。 そんな彼女の姿が、私の瞳には惚れ惚れしてしまう程に美しく可憐に映ったのでした。 陽の光が細やかな銀髪に降り注ぎ、それらを反射させながら煌めかせ、はにかむ少女。 優れた容姿を持っているにも関わらず、それを武器にして殿方に媚びることすらせず、ただ真っすぐにある姿は。まさに天使というに相応しい子女に見えましたわ。 「......ありがとう、ございますね」 自分の口走った言葉が自分のモノではないかのような違和感。それほどまでに、 「まさに......天使さま、ですわね」 そして、誰にも聞き取れない小さな声でそう呟いてしまいました。思わず、自分の舌がこのような単語を彼女に向けて吐き出してしまった事に驚愕してしまう。 「で、で、ですが、あなたが天使だなんて。 認めてやったりするものですか。 先ほどのうわ言は何かの間違いに決まっていますわ。 このように胸の奥がポカポカするなんて初めてのことですもの。

70 70 Stories Women'S Battle Rumor angel. A woman in a good boy's skin. That was my firm view of her. Me (me), Liliana von Licoris was blinded by one girl who appeared abruptly, albeit for a few seconds. Long silver hair that wakes up. Even though that would draw enough attention, the girl called an angel had grains of blue scattered jewellery in her hair, and God was so proud of her beauty that she was flattered. In addition to the bright white skin, which is also unclean and unclean at the end of the year, so much so that my loving face gives off an international color that I even illusion that I'm spraying the poison called 'charm' all around me. In front of her, the presence of an angel was overwhelming, even though she thought it was equal to the appearance she was proud of and many other dusts. Such a way that she treats everyone in an extremely natural way and doesn't feel any arrogance. It was terribly funny, and I didn't seem unnatural as the same woman. But now whoever sees it has to be called an angel. I accidentally chewed my lips hard. I don't know if that's from remorse or from a woman's aversion to the ugliness of trying to just show her beautiful place around again. "Don't you know how many and what kind of monsters" When her pink fruit, her tiny, plump, adorable lips spun the words, the men around her began to talk with a serious face. "When it comes to countermeasures, is there only a frontal collision..." "Hum. Quite a few of them could be dense." "Well, if there is, then we can expect the usefulness of launching a ranged attack on the opening." "Early story, is the first wave attack by magic?" "It's a melee attack since you frustrated the target's nose." It doesn't get in my head what the meeting is about. I just can't help but worry about her winning the look of an angel that God seems to love in the world. I wonder what kind of black emotion is hidden behind the beautiful honorable face where no other place exists. I don't know how I'm gonna skin him. I call myself 'me', and I feel nauseated at the way I feel about you. Daimyo, you've decided to appeal to "I'm a rusty lady" and "I have a beauty near the harp line with men." "Well, it sounds like Ranged Troops could focus on Taro." "I asked you, Taro" During the operation of such a cunning female fox, the two of them were not pitiful enough to notice that they were haunted. One looks warm, a dazzling hall with a smile. The other is an intelligent, calm, and fierce palace with good looking glasses on his face. That's right. Most importantly, I don't care if you two samurai (Habe) who seem to have excellent eyebrows, and that's what makes it so obvious. "Mr. Lilly, do you have any other ideas? The middle-aged man, who was accidentally called Traj, gave me a finger, and I (I) removed my gaze from the angel. You can't be rude to speak to me if you're supposed to be a lowlife townsman. But here, in this clan clan, everyone is given equal opportunities to be free. Yes, we are guaranteed the freedom not to be imprisoned by differences in identity or the surrounding environment. I am also aware that I am being spoken of by a similar presence in a roadside stone called Traj, and that my emotions are boiling in conflict with my inner frustration. I'm going to look at the men who listen to my words, and I'm going to tell them what I think is pale, not even taking a bite of the slightest sense of pleasure out of them. "Mr. Tallo? Wasn't it? Is it appropriate for a mercenary (player) below level 7 like you to be present and be involved in the planning of future operations? Well, now. You see how she's going to cope with my blade when she's called an angel. "Whoa, whoa, if you're gonna point that out, RF4-you 're under the same seven levels, too, huh? "I apologize for this. I thought it was a black stain and didn't realize it was a mercenary." "Does Taro have alchemy skills? How useful are such appreciative (...) skills? In the dark, you will disgust me that you are only for the viewing of appearances. "It doesn't seem like a good idea for a skill holder to be at the heart of a Ranged Attack Unit that has become a useless long object." Now, you can't get away with staring at me with those crushed eyes, can you? How do you disobey and how do you appeal to your power? I stare at the angel, desperate to laugh. Alchemy is attacking you, knowing that it is not even possible to appeal to usefulness, and put some effort into your eyeballs to the extent that it is conveyed. Big deal, when it comes to what you can do, you're just going to expose yourself to unusual ugliness trying to persuade your surroundings to use your appearance as a weapon as usual. Only now, I can't tolerate that sweetness. You're under unacceptable circumstances, and you can't use your best manoeuvres? Now, what are we going to do? "Uh, Ri, Ri, Mr. Lili? A fine, trembling voice would be a hustle and bustle to the Lord that I (I) am feeling frightened, and it would stir up my desire for protection. She then slapped her rose-tided cheeks with her hands once and for some reason took a deep breath and looked at me again. With that in mind, facing the angel's eyes from the front, she quickly slipped away from her gaze and somehow dyed her cheeks even more red. "Uh, right. I'm not at the center. I'm not level worthy, as Lily said. I was going to say earlier, focusing on the Mina next to me... because Yu and Koo are going to say something extra... here you go." Oh, my God, I pulled a clam, this woman. Besides, you can't deny how quick I feel. "And now that we don't know how many enemies we have, Lily's right, alchemy is useless if the item is depleted..." Besides, I can't believe you're showing tolerance for coming in affirming my words and actions and even following them, instead of pursuing my mistakes. This is what she did, isn't it? I don't know how many people have fallen into that hand, but I won't be deceived! An angel with a very sad grin staring at this one kinda caused me to think that my heart would be determined. But everything she says and does, it's a trap! I wonder what a despicable act it is to throw up sweet words and embed the idea of sulli and sympathy in this heart. "Whoa, you're saying Talo's alchemy's useless? "Angel (...), you don't have that, do you? Besides, the two handsome men surrounded by angels have fired backup shootings with a smile as if to protect her. ... You're here. This will stain the air of the field with angel colors. She gets on with the reward of the two surrounding her, "That's not true," what a humble attitude she keeps and behaves like a lady who seems pure. And you fucking laugh when you see the broken rapport between the inferior men, and inner control of the place. "Seriously... stop saying angel" But she turned her beautiful face into an ugly form with a rare face from her heart that didn't seem to be false again. He slapped the opposite expression on the surrounding two people. You've had my unexpected reaction again... Instead of selling the Meizi to a man, I can't believe I'm letting him go. "Well? Whatever it is, it's called" Lily the Thief. "You don't have the nerve to say anything, do you, Taro? Now that I'm confused by the angel's unexpected attitude, did I say red-haired woman, Yuri-chi or something? You've been fighting this way. What I did seems to have resulted in an angel concentrating on me. In the first place, it is self-evident that there are many angel allies on this occasion. Then you should have predicted cases like this. Although there won't be any fine dust to panic about. "Oh? Is it possible that in this critical environment, you can take responsibility for my (my) opinion, which you can fully expect as a force of war, and as a result, pull the legs of everyone present here with an emphasis on useless existence? "Taro's alchemy is strong." I don't need you to take this one lightly just because you look older than me. It is a well-known fact that alchemy is an unusable skill. Bad luck is also a good place. "Wouldn't you like to take a look at the kid's lies, too? Oh, excuse me, it could have been my aunt! Drop her off with a scornful grin as a red-haired, short-tempered woman with angry hair devastates herself. Here, if this yuuki or the aunt who said it would erupt, I'd have to stop around. The female cow in front of you doesn't seem to know that any persuasion is lost to violence in the context of a discussion. Now the men in this room will have to stand by me. "Yuichi, what's" thief demon lily "? A few moments before the red-haired woman exploded, an angel asked a question in a blurry tone. By a word of that angel, the redhead regained his calm, or he held his right hand, which was stretching out to the great sword on his back. This is brilliant to be stationary at this time, Angel. Breaking through my prospects, I see. So you're a woman who can. "Eh Taro. This" thief demon Lily "is a cowardly, notorious mercenary (player) who deceives the right men and punches them from behind, stealing items and chests. That's why they call it Lily the Bandit and the Devil in the Skin of a Poor Girl." Hear the description of the redhead, I see. I had to impress the angels. I wanted to send praises to the enemy. Hate, of course. If the angel had predicted and adjusted this development from the beginning and wanted a chance, I would have fallen prey to her trap. Now while angels surround my evil impressions with ingredients and whisper with blonde cleric girls, red-haired women, and princess martial artists in plain peace, this one's share gets worse. Instead, you won't be able to inadvertently stand up for me as a force that meets enough standards. Because, at least, you're at risk of buying and losing the misfortune of three likely female mercenaries (players) here. Wolf, the musina of the same hole, had earlier skirmishes at its roots, here he has mocked me and set up a chase...... Apparently, the odds have been thin since the beginning. Looks like the angels were firmly acquiring the hearts and minds of everyone here. Even as I give up on a situation without salvation, I regret only a little, really slight, setup with an angel. "Wolfe still hates it." But cleaving that dark feeling is yet another word of an angel beyond the realm of imagination. She used my bad reviews that the red-haired woman said and wondered if she would attack this one, pointing that spearhead at just Wolfe. "Humph. It would be hard for me to lose something like that, wouldn't it? I don't know what you're talking about. But there was an atmosphere between them where angels bore something more like a loan to Wolfe. I can't believe you bothered to protect me instead of selling me to such a disadvantaged opponent... "It's not hard to stick...... I'm more concerned about how Mr. Lily could have achieved an artistic discipline by poking him from behind" Wolfe's restraint was lightly overtaken, and the angel brought the subject back to me. Oh, my God, what a terrible child! I can't believe I let you expect this one even for a moment, and I just loosened my mind, and let my subordinate hands announce my evil sins in detail, and come and offer me a toddle. Even though, the cunning of pinpointing at this moment when this one is in the mood for a spiritual sinking float is enough for me to wrap my tongue around. "However, using the skills of a covert lineage? I was wondering if you heard that the main method of surprise warfare from the immediate dissolution of PT was to try to alert the members of PT. You're such a bastard." In the face of an angel, she falls flat into the middle of nowhere. Her business is livestock. Yeah. From now on I will be deprived of my dignity and crushed by no complete skin. To the devil in the angel's mask. No more escape, I just stare at the angel. At least there was a little bit of my resentment in her heart for leaving the color of her eyes behind. Even as I feel fierce anger at myself that I can only resist this much, I will wait for the word of acquittal. But the angel missed his gaze from me sassy, lighting Zhu on both cheeks. And smile softly as it lights up. "Mr. Lily, that's amazing" And you complimented me. I'm sure it's because my heart was trapped in a darkness with no escape. Her appearance was so beautiful and pathetic in my eyes that I fell in love with her. A girl whose sunshine falls on her fine silver hair, making them brilliant and haunting as she reflects them. Even though he has an excellent appearance, he doesn't even use it as a weapon to charm his lord, he just looks straight. She looked exactly what an angel deserved. "... thank you, thank you" The discomfort as if my mouth-running words were not my thing. By now, I must be upset. But it's also true that I feel terribly dazzled about her. "Exactly... angel, right?" And I groaned so in a small voice that no one could hear me. Unexpectedly, I am stunned that my tongue has spouted words like this at her. "So, so, but I can't believe you're an angel. I will never admit it! Is it something you admit and do? What you said earlier was a mistake. This is the first time that the back of my chest is pounding like this.

302話 千里眼の錬金術士 「リリィさん失礼します」 「ど、どうぞ?」 ほんのりと頬を染めるリリィさんはちょっと扇情的だ。 中学2年生であるはずなのに、男子としてはその色香に少しだけ目眩がする。イギリス王室の血筋は伊達ではなく、白く滑らかな鎖骨に視線が吸い寄せられる。 そしてほどよく膨らんだ胸元―― 「コホン」 「【気高き乙女の金糸】ですか。ふむふむ......」 素早く合成すれば『宝石猫の緋金しっぽ』なるものができた。 「じゃあ、『宝石猫の純金しっぽ』はミナに。『宝石猫の緋金しっぽ』はリリィさんが使ってください」 「ありがとうございます天士さま!」 「これが......タロさんが仰っていた、猫さんに変身できるアイテムですか。またすごい物をお作りになられたのね」 「秘密ですよ」 近衛くんがお姉さんたちに着いて行ってしまったので、俺達3人で【魅惑のまたたび】についての情報収集をしようと決めた。 そうなればもちろん猫化するのが一番いいだろう。 『宝石猫の白銀しっぽ』を自分のお尻に装着。 みるみる間に視点は下がり、ミナやリリィさんを見上げることに。 「か、かわいすぎます!」 「綺麗ですわね!」 2人も俺に続いて猫化する。 ミナの喋り方に釣られ、リリィさんまでおかしな質問をしてきたのにはクスリと笑ってしまう。 2人――いや、2匹はとても可愛らしい宝石猫ちゃんになっていた。 ミナは金毛が美しく、リリィさんはピンクゴールドの艶めきを放っている。 「うーむにゃ。2匹とも綺麗だにゃ」 「照れますわね、にゃ」 なぜか語尾ににゃをつける2人がおかしくて、非常に微笑ましい。 きっと猫になりきろうとしているのかもしれない。 に絡まれたら猫のフリをしようね。根掘り葉掘り聞かれるのは大変だから」 「かしこまです、にゃ」 「じゃあ、本題から入ろう。まずは、『シロ』?」 俺は傍にいるパートナー猫に語りかける。 さてさて『宝石猫の白銀しっぽ』の効果の一つ、猫との会話は成り立つのかワクワクだ! 『うーにゃ......? エサ係が魅惑のメスににゃになったにゃにゃ!?』 おい、エサ係ってシロくん。 ちょっと笑えるけど、俺はエサ係かあ。 『やあシロ。キミの大好きなエサを与えてあげる、ありがたーいタロ様だにゃ』 『にゃ、にゃ、にゃうんと!』 俺が自分のパートナー猫と会話をすれば、リリィさんやミナも我先に猫たちと戯れ始めた。 『ゴールディ、わたくしの言葉がわかるかしら? にゃ』 『にゃーんと、エサ女王がキラキラのメスになったにゃーん』 『モモちゃん、わたしとお友達になってね? にゃ』 『うにゃにゃ? えさっちがメスっちになったうにゃ!?』 こうしてキラキラと目立つ三匹組の俺達は『白猫のお昼寝城』を練り歩く。 隣にはパートナー猫が寄り添い、猫が6匹で集団行動するというちょっと珍しい光景になってしまった。 『シロ、さっそくだけど【魅惑のまたたび】ってどこにあるか知ってる?』 『にゃうん。知らないにゃ。ほしいのにゃ』 『ふむ。じゃあ【魅惑のまたたび】をよく持ってくる【千の顔】って人物について教えてほしいな』 『にゃうんとー詳しく知らないのにゃ。【千の顔】は陽気で明るい奴だにゃ~』 『どうして【千の顔】って呼ばれているかわかる?』 『んっとにゃ、【千の顔】は姿を現す度に顔が変わってるにゃ? んにゃ? だーれも【千の顔】の顔を覚えてないのにゃ?』 なんらかの視覚阻害アビリティでも使ってるのだろうか? それとも擬態スキルとか? 『どうして顔が変わるのに、その人は【千の顔】ってわかるの?』 『わかるにゃ~。【魅惑のまたたび】を持ってくるのはあいつしかいないのにゃ~』 『なるほど......どのみち【千の顔】に接触する以外には【魅惑のまたたび】に辿りつけないと......』 『それにあいつのすごさは、会えばわかるにゃ~。【千銃の放浪王】なんてあだ名もあるぐらいすごい奴なんだにゃ』 なにそれ、かっこいい......。 剣と魔法の世界である『ツキノテア』で銃とか、無双感が半端ないです! しかも放浪中って、今は滅びた国の元王様だったり!? 『ふむふむ......せめて【魅惑のまたたび】がどんな形をしてるのか見れたらなあ。【千の顔】の容貌も謎となると、けっこう難易度が高いイベントだったりするのか?』 それはないな。 あいつらは感じが悪過ぎる。 『んにゃ? 見たいのにゃら、白猫たちのネッ ワークなるものがどんなものかは知らないが、リサーチするには便利そうな響きだ。 『うにゃにゃ、そのへんの白猫に話しかければいいのにゃ。認めてもらえれば使わせてくれるのにゃ』 『ふむ。どうやって認めてもらうの?』 『大丈夫にゃ。ほら、いつもは優雅を気取ってる白猫たちも、みーんなチラチラこっち見てるにゃ』 たしかにシロが指摘する通り、白猫たちは興味深そうにこちらを遠巻きにしながら見ていた。 姿の時は毛糸玉みたいなものをのんびりとコロコロしているだけだったのに、今はそわそわと俺達に視線を集中させている。 『んん、俺たちみたいな【宝石猫】って珍しいの?』 と同じぐらいすごいのにゃ~! シロは自慢できるにゃ~鼻が高いのにゃ~!』 おおう。 これは都合がいい。 それならと、リリィさんやミナたちと一緒になって白猫へ挨拶をかわす。 『美しき【宝石猫】さんにゃ。声をかけてもらって光栄だにゃ』 すこぶる反応がいい。 一匹の白猫に話しかければ、それが皮切りとなって周囲の白猫たちもわらわらと集まりだす。 ちなみに長いしっぽを毛糸玉にまきつけながら移動してきたので、しっぽの先に丸いぽんぽんがついてるみたいで可愛らしい。 『もちろんにゃ! その代わり、【宝石猫】さんの耳を一舐めしてもよろしいかにゃ?』 『え? うん、そんなのでよければ?』 俺の了承を得た白猫からペロリと耳を舐めてくる。 『うまいのにゃ~』 『【宝石猫】さんの宝石耳はおいしいにゃ~』 『たっぷり魔力、のんびり魔力~』 どうやら俺達の耳には猫大好物の魔力みたいなものが備わっているようで、舐めた猫からゴロゴロウニャウニャとお腹を見せて寝ころび始めてしまった。 『あ、あの......ネッ 『そうだったのにゃ~』 『使っていいのにゃ~』 総勢10匹以上の白猫たちが目の前で鎮座し、なぜか毛糸玉を置いた。 そしてポフリと右前足でその毛糸玉を押しつぶしたのだ。 すると肉球型の跡がつき、みるみるまに平べったいお皿のような物に変化してゆく。しかも何やらミルクのような物が底からわき出て、エサ用のお皿みたいになってしまった。 それら丸皿に入った液体をぴちゃぴちゃと舐める白猫たち。 『えーっと、俺たちも舐めろとか......?』 『好きに見るにゃー』 わけもわからず、促されるままに丸皿を覗いてみる。 するとこれが何なのか、すぐに理解した。 『水鏡......? いや、遠方を映し出す水鏡か!』 合計10個のお皿には様々な景色が映っていた。 霧深い森の中、薄暗い路地裏、華やかな街並み、青が広がる海辺、それらがハッキリと見えるのだ。 液体なので多少は揺れたりブレたりもするが......これはすごい発見だ。 もしかして白猫たちが毛糸玉をいじっていた理由は、ただ転がしていたのではなく何らかの魔力をこめる方法だったのかもしれない。 ふむ。 これはまさに千里眼だな! というか、音声も拾うのか!? 諜報活動や、情報収集に用いるにはすごい便利だな! なるほど、白猫はこのネッ ワークは、様々な猫の目を映し出すものらしい。 なのでまずは視界を共有したい猫を指定するところから始めるのだが、検索ログに目を通していくと―― :猫『ヨイ』......野良ネコ: :猫『トランプ』......パートナー傭兵『コノエ』 お皿の中に広がる映像がめまぐるしく切り替われば、うん、コノエくんを発見。 彼は見知らぬ村で『乙女会』の女性傭兵2人とお話をしていた。 『コノエくん、いいかしら?』 にいるパートナー猫と、よく絡む野良ねこに30回以上エサを与えればいいのか。 今のパートナー猫と相性の合う野良ねこが存在していて、集中的に『エサ友』を発動すればいいのか。見極めるコツは、パートナー猫を頻繁に召喚し、放置しつつもちゃんと観察するのが大事とな。 『乙女会』の説明を真剣に聞くコノエくんを盗み見してしまって心苦しいけど、有用な情報なのでついつい目が離せなかった。 便利な機能だなーって使ってみたけど、これってもしかしてだいぶ危険なのでは!? 監視システムと同じような機能を持つネッ 猫の目を通して、各傭兵の様子を監視できるシステム......。 「タロさん、『宝石猫のしっぽ』シリーズをお売りになる予定ですの......? にゃ」 神妙な顔でリリィさんが呟く。 売るのは踏みとどまるべきだと、如実に表情に出ていた。 「危険すぎるな......」 俺はそんな彼女に同意する他なかった。 『宝石猫のしっぽ』シリーズは販売できないとジョージには伝えよう。

305 302 Stories Thousand Eyes Alchemist "Mr. Lily, excuse me." "Doh, go ahead? Lily, who dyes her cheeks slightly, is a little fancy. I'm supposed to be a sophomore in middle school, but as a boy, I'm just a little dazzled by that colorful fragrance. The blood muscles of the British royal family are not Dada, but gaze is drawn to the white, smooth clavicle. And the more well inflated the chest... "Cohon" "Is it [the golden thread of the noble maiden]? Hmm......" If synthesized quickly, I could have something that would be the 'Scarlet Gold Tail of a Gem Cat'. "Then 'Jewelry Cat's Pure Gold Tail' is in Mina." The Scarlet Gold Tail of a Gemstone Cat should be used by Lily. " "Thank you, Heavenly Lord! "Is this... what Taro said, an item that can be transformed into a cat? You've made something amazing again." It's a secret. Kanbai-kun has arrived at the sisters, so the three of us decided to gather information about [the fascinating once again]. That would of course be the best way to cat it. Wear "The Silver Tail of a Gemstone Cat" on your own ass. The perspective then drops, to look up to Mina or Mr. Lily. "Or too cute! "Beautiful! Two cats follow me. The way Mina talks fishes me, and I laugh crunchily at you for asking funny questions even to Mr. Lily. Two people - no, two had become very cute gem cats. Mina has beautiful golden hair and Mr. Lily is releasing a pink gold gloss. "Mmm-hmm. They're both beautiful." "You can shine, nigga." For some reason there are two strange people with a nibble at the end of the story and they are very smiling. Maybe he's trying to be a cat. "Ah, let's pretend to be cats if we get tangled by mercenaries (players). Root digging, leaf digging, 'cause it's hard to be heard." "Shigeru, nya" "Then let's get down to business. First of all," Shiro "? I speak to my partner cat beside me. Now, one of the effects of "The Silver Tail of a Gemstone Cat," is it exciting to talk to a cat! "Uh-huh...? What if the bait clerk is a mesmerizing female!? Hey, feed it, Shiro. It's kind of funny, but I'm a bait clerk. Ah. "Hey Shiro. I'll feed you my favorite, thank you Taro. ' "Nyah, nya, nya! If I had a conversation with my partner cat, Lily and Mina would have started playing with the cats first. "Goldie, do you understand my words? Nha. ' "Nyah and Queen Feed has become a sparkling female." "Momo, be friends with me, okay? Nha. ' "Uh-huh? That one's a female!? Thus the sparkling threesome we stroll through the White Cat's Nap Castle. A partner cat leaned in next door, making it a slightly rare sight for a cat to act as a group with six. 'Ciro, just now, but do you know where [once again of enchantment] is? "Nyah. I don't know. I want it. ' 'Hmm. Then I'd like you to tell me about the person who brings [a thousand faces] often [once again of enchantment]' "Nah - I don't know the details. [Thousand Faces] is a cheerful, bright guy ~ ' 'How do you know what they call [a thousand faces]? "Nana, [Thousand Faces] are changing their faces every time they show up? Hmm? So none of you remember the face of [a thousand faces]? Are you even using some kind of visual inhibitory abilities? Or a pseudo skill or something? 'How do you know that person is [a thousand faces] when his face changes? "I know." He's the only one who brings [once again of charm]. " 'I see... other than coming into contact with which Michi [a thousand faces] we have to follow [once again of charm]...' "And you'll see how amazing he is. [Wandering King of a Thousand Guns] What an amazing guy with a nickname." What's that, cool...... I don't have half as many guns or anything unobtrusive in "Tsukinothea," a world of swords and magic! Besides, I wandered off and now I'm a former king of a doomed country or something!? 'Hmm... I wish I could at least see what shape [once again of charm] is in. When the appearance of [A Thousand Faces] is also a mystery, can it be a highly challenging event? I don't think so. Those guys feel too bad. "Nha? If you want to see it, why don't you use the White Cats' online (co) work? I don't know what it's like to work online, but it sounds handy to research. 'Uh-huh, I wish I could talk to the white cat in that area. If you admit it, you'll let me use it.' 'Hmm. How do you get me to admit it? It's okay. See, the white cats, who are usually graceful, are looking at me with a flicker. ' Indeed, as Shilo pointed out, the White Cats looked at this one with interest and far-flung. When I was a mercenary (player), I just relaxed and corned things like yarn balls, and now I'm softly focusing my gaze on us. 'Mmm, is it unusual for [gem cats] like us? "It's as amazing as a crown cat! Shiro can boast - he has a high nose!" Whoa. This is convenient. Then join Lily and Mina to greet the White Cat. "Beautiful [Gem Cat]. It's an honor to hear from you. ' It has a good response. If you speak to a white cat, it will be cut off and the surrounding white cats will gather together straw. By the way, I've been moving my long tail around with it on a yarn ball, so it looks cute with a round pong at the end of the tail. "Sure! Instead, may I lick [Gem Cat] 's ear? 'Huh? Yeah, if that's okay with you? He licks his ears with peroli from a white cat who gets my approval. "It's good." "[Jewelry Cat] 's jewelry ears are yummy ~" "Plenty of magic, relaxing magic" Apparently, our ears are equipped with something like the magic of a cat lover, and from the licked cat I started to fall asleep showing my gobble and my stomach. "Oh, the... net (co) work is..." "It was." "You can use it." In total, more than 10 white cats sat in front of them and somehow placed yarn balls. And then he crushed the yarn ball with his right forefoot. Then there are traces of the meatball-shape, and it changes into something like a plate that you want to flatten. Besides, something like milk came out of the bottom, like a plate for feeding. White cats licking the liquid in those round plates perfectly. "Er, let's lick it too...? "Whatever you like." I don't know, I take a peek at the whole plate as prompted. Then I immediately understood what this was. "Water Mirror......? No, a water mirror that mirrors the distance! A total of 10 plates showed a variety of views. In the foggy woods, the dim alleys, the gorgeous streets, the blue waters, they look clear. It is liquid so it can shake and brake somewhat...... this is an amazing find. Maybe the reason the White Cats were messing with the yarn balls was some way to rub some magic instead of just rolling. Hmm. This is just a thousand eyes! Or do you pick up audio too!? It's very convenient for intelligence and intelligence gathering! I see, was the White Cat using this net (co) work to gather information on the cat world and act as a governing mechanism? However, this internet (co) work seems to reflect the eyes of various cats. So I'm going to start by specifying the cat that I want to share my vision with, but when I look through the search log... : cat 'yoi'...... wild cat: : Cat 'Trump'...... Partner Mercenary 'Connoe' If the footage that spreads in the plate switches dizzily, yeah, I discover Konoe. He was in a strange village talking to two female mercenaries from The Maiden Society. "Konoe, can I? Should I feed my partner cat who is already there and the wild cat who is often involved more than 30 times? Is there a wild cat that goes well with my partner cat right now, and should I intensively activate the 'feed friend'? The trick is to summon partner cats frequently and observe them properly while leaving them alone. It's painful to steal a look at Connoe, who listens seriously to the explanation of "The Maiden's Society," but I couldn't keep an eye out because it's useful information. I've tried using it as a handy feature, but isn't this a lot more dangerous?!? If other mercenaries (players) have access to the same networking as the surveillance system... A system that allows you to monitor the condition of each mercenary through the eyes of a cat.... "Mr. Tallo, I'm going to be selling you the" Gem Cat Tail "series......? Nha." Mr. Lily squeaks with a strange face. He was on his face with certainty that selling should stay on his feet. "Don't be too dangerous..." I agree with her like that. There was nothing else. Tell George that the "Gem Cat Tail" series can't be sold.

カ......アルイハ、ソナタノ太陽ガモタラシタ自由ノオカゲカ......定カデハナイガ、我ラガ歩ンダ道ヲソナタニ話サネバ」 石の鎧に繋がれた巨人の王は、こちらの意志を一切考慮しない口ぶりで、うわ言のようにブツブツと呟く。 「これは......どういうことでありんす?」 「大きいですわね」 「襲ってこない、です?」 俺に続き、穴倉から這い出たパーティーメンバーは、超超巨大で圧倒的な体躯を持つ巨人を目の前にし、それぞれの感想を動揺とともに吐いていく。 「巨人の王様らしいですよ」 壊滅の王ヨトゥンが何故、対話を望んでいるのか。今がどういった状況なのか、正直に言えば何が何だかわからない。 「ォォオ、太陽ヨ......」 から覗く暗い燐光が、不安定な揺らめきだけを見せている。それは何かにすがるように、救いを請うかのように儚いモノで、こちらに一抹の不安を掻き立てさせる。山のような巨体は、今や神殿内に拘束され、誰かに屈するように膝を折っている。彼の姿は太陽の光を盲目的に求める、封印された巨大な神の化身にも思えた。 「ソシテ願ワクバ、太陽ノ 「太陽の御使いって......俺はそんなのじゃないですよ」 とりあえず、大層な名前で呼ばれる事にムズ 「ヴォォオオオオオオォオオオオオオオオオ!」 その直後、激震。 度肝を抜かれる程の咆哮がヨトゥンから発せられ、ビリビリと全身が打たれる。 地雷を踏んだ!? そんな気がした俺は、咄嗟に大声で叫び返す。 「ハハハハイ! 俺は太陽の 怖かったので、思わず二個目の閃光石を使用してしまう。 「タロ氏っ! 使うなら言って欲しいでありんす」 「視えませんわ......」 「天士さまの輝きに目が焼かれてしまうのです」 俺だけ目をつむっていたので、あとのPTメンバーの視界を奪ってしまう結果になってしまった。 「グモ......ナラバ、万事順調デアルカ。イヤ、我々ノ知恵ヲ神々ニ奪ワレツツアッタ時点デ、我ガ一族ニ太陽ノ未来ハ閉ザサレテイタノカモシレヌ」 みんなには迷惑をかけたけど、興奮したヨトゥンを静めることはできたので、まぁ良しとしよう。 「......知恵を奪われる?」 おそるおそる、聞き返してみると......。 「左様。ソナタモ、ソノ目デ見タデアロウ。体躯ハ矮小。頭脳ハ獣ニ毛ガ生エタ程度ノ粗末ナツクリ......太陽ノ光ヲ浴ビテモ、コンナ粗末ナ闇月ノ契約ニ縛ラレ、己ノ精神スラホンノ一時モ自由ニデキナイ脆弱ブリ」 もしかして、これまで出会ってきた巨人ゾンビの事を指しているのだろうか。王の言う事を参考にするならば、閃光石を浴びて理性を取り戻せる時間が長ければ長い程、高位の巨人種、知能や知恵が高い個体と見ていいようだ。 「アノ時代、生マレテクル赤子ハ、ドンドン小サク、言葉ヲ発スル事スラデキナクナッテイタ......」 遠い過去を見るように、ヨトゥンは語り始めた。 俺たちはその内容を黙って聞いていく他ない。 彼ら巨人族は遥か北東の果て、世界樹アトラスの加護に守られた領域、 へと帰るのを諦めた巨人たちは、人間やドワーフ、エルフや精霊、竜が争う地へと移住せざるを得なくなってしまったそうだ。 「人間達トノ共存......食糧ノ確保マデハ良カッタ」 巨人たちは四つのグループに別れ、それぞれが東西南北と四つの巨人王朝を樹立し、その勢力圏を拡大したそうだ。 「竜ガ、我ラガ新タナル土地ヲ侵シ、神々ガ定メタ運命ガ我ラノ知恵ヲ消失サセテイッタ」 次第に、知性の低い個体ばかりになっていったそうだ。 しかし、巨人たちの苦難はそれだけでは終わらなかったようだ。 「ダガ、死シタ我ラニ問イ掛ケル者ガイタ。ソ奴ハ、人ニシテ人ナラザル者。彼ノ者ガ、錬金術士リッチー・デイモンド......」 いよいよ、錬金術士にまつわる話が湧いてきたぞ。 俺はここから一言一句も聞き漏らすまいと、耳をそばたててヨトゥンの言葉に集中した。 「奴ハ......言ッタ。自分タチヲ滅ボシタ憎キ竜共ニ復讐ヲシタクハナイカト......」 すら造りだせた錬金術士リッチー・デイモンドは、巨人たちの魂に語りかけ、取引を持ちだしたようだ。 錬金術を極めれば、死した者とも会話できるとか......素晴らし過ぎるぞ錬金術。 「憎悪ニ満チタ我ラハ、奴ノ提案ニ何ノ疑イモナクノッテシマッタ。ソウシテ我ラハ契約ヲ交ワシ、月明カリガ照ラス夜ニノミ、冥界カラノ復活ヲ許サレル身トナッタワケダガ......」 待て待て。ちょっと待とうか。 リッチー・デイモンドさんは死者の復活まで成し遂げていたのか!? 「月光トトモニ、我ラノ思考ハ、記憶ハ、誇リハ、奪ワレル仕組ミニナッテイタノダ」 俺の高揚とは正反対に、ヨトゥンの口調は悔恨に彩られ、覇気が全くなかった。だが、俺はどうしても質問をしてしまう。 「契約とは、どんな内容だったの?」 錬金術の深淵。 それをどうしても覗きこんでみたい。 「我ラヲ滅ボシタ者ヲ滅ボスマデ、コノ契約ハ続クト」 「デイモンドノ命令ニハ絶対服従......コレニハ承諾デキナイ部下達モイタガ、奴ハ我ラガ復活後、多少ノ知性ガ失ワレル事ヲ示唆シタ。故ニ、デイモンドノ指揮下ニ入ッタ方ガ復讐ノ成功率モ上ガルトノ意見モアリ......」 うはー。 デイモンドさん、ぱない。 最強の軍団を手に入れたようなものじゃないか。 「ソシテ最モ忌マワシイ契約......リッチー・デイモンド本人ニ危害ヲ加エル事モ許サレナイ」 そこはまぁ、当たり前だと思う。 絶対服従とはいえ、命令しなければ攻撃されるかもしれないし。 攻撃できないモノに作り替えた方が安全だろう。 「ソシテ、契約後、奴ハ明カシタ......自分ガ、竜達ヲケシカケテ、我ラガ国ヲ攻メサセタ、ト......」 ってことは、竜を滅ぼせたとしても、巨人たちはずっとゾンビのまま? 魂は解放されない? 絶対に攻撃できないリッチー・デイモンドこそ、自分達を滅ぼした元凶なのだから。 鬼畜すぎるぞ、リッチーさん。 「コウシテ我ラハ数百年ノ間、彼ノ者ト交ワシタ契約ニ従イ、コノ滅ンダ第二ノ故郷デ、永遠ニ縛ラレ続ケテイル......怨敵ノ竜トモ戦エズ、ノウノウト我ラガ国ノ滅亡ニ追イヤッタ主様ノ言イナリニナリ......」 しかも竜と戦っていない? 外道すぎるぞ、リッチーさん。 ふーむ......それならば一体、リッチー・デイモンドは何がしたくて巨人達をゾンビ化させ、この地に縛り続けているのだろうか? 「復讐ニ染マリ己ノ歩ム道ヲ誤ッテシマッタ、世界樹ノ摂理カラ外レタ愚カシイ我ラヲ......ドウカ、モウ、解放シテクレマイカ......」 巨人たちの憤怒を考えれば、人道的ではない。 同情せざるを得ないし、できるのならば彼らを救ってあげたい。 だが、同時に。 そんな神の所業じみた事を、錬金術で実行できてしまったリッチー・デイモンドはまさに、錬金術士として最高峰の域に達しているのだろうと感心してしまう。 正直、かなり強い興味を抱かずにはいられない。 ん、待てよ? 「つまり、リッチー・デイモンドが貴方達を縛りつけたのであるのならば......彼は貴方達のボスってこと?」 ナクシテ我ラハ動ケヌ。今ノ我ラガ主様ハ、リッチー・デイモンドデアル。奴ヘノ憎シミハ月光ト共ニ消エ、更ニハ契約ニヨリ、奴ヘノ攻撃ハ許サレテイナイ......」 神殿内に拘束された巨人は、天窓から注ぐ人工の月明かりを見上げ悲嘆に暮れた。 「アァ、意識ガ 真のボスは、錬金術士ですか。 勝てる気がしない。 早めに退散した方がいいんじゃないかな。 「アァ、残サレタ希望ハ帰レヌ我ラガ故郷...... 「あれ? 帰れない故郷なのに、どうして希望になるの?」 俺はもう少しだけ情報を収集したくて、再び閃光石を使用する。 太陽の光がヨトゥンに届くと、先程の憔悴した様子はなりを潜め、落ち着いた口調で俺の質問に答え始めた。 「我ラ放浪ノ身ヲ余儀ナクサレタ巨人族ニハ、古イ予言ガアッタ」 ふむふむ。 「ソレハ......太陽ノ光ヲ扱ウ しかし、それは俺のことではないな、うん。 薄情な判断かもしれながいけど、今すぐ帰っておいた方がいい。 錬金術のヒントを見つけたい。だけど、リッチー・デイモンドなる人物が相当に危険な存在であり、そもそも一種族を隷属化できる程の人物ならば、俺達が挑むなんてもってのほかだ。 一緒についてきてくれた仲間たちの経験値ロストを回避できるのであるならば、もちろんその選択肢はその一択に尽きる。 「みんな......ここまで来てあれなんだけど、引き返した方がいいと思います」 俺は少し焦り気味で、ミナやアンノウンさん、リリィさんに退散の 「はれはれ、巨人殿をお助けするのではないでありすんか?」 「多分、できなそうです......」 「あら、なんて不甲斐ない台詞を吐きますの。それでも 「天士さまのライバルを勝手に名乗らないでください、リリィさん。それはあなたの身に余る立場ですよ」 「とにかく、天士さまがそう仰るのであれば――って、あれは何でしょうか?」 リリィさんの不機嫌を押しのけたミナが、突然、上を向いた。 ヨトゥンに何か動きがあったのか? そんな疑念を持ちつつ、俺達はミナの視線に釣られて、再び上空を見上げる。 「あの黒い煙は、何でありんしょうか......」 アンノウンさんの指摘にも頷ける。 何もない空間から、禍々しい黒のオーラが沸き立っているのだ。 全てを飲み込み地獄へと引きずり落とすような、そんな不気味さを感じさせる黒いうねりが発生している。 不意に、その黒い煙から、真っ白な腕がゆっくりと出てきた。 いや、手ではない。 あれは、骨。 そのまま骨は、黒の空間からズルリと湧き出るように、その姿の全容を俺達に晒した。 「......ツィツィツィツィツィッスィート......甘い甘い、お嬢さん方」 「お待たセィッ、とだけツィツィツィツィツィートしておこう」 外見はただのスケルトンと同じ だが、その身にまとう豪奢な漆黒のローブが、モブ的な存在という可能性を全否定していた。所々、赤黒く変色しているマントは、まさか血染めによるものでないよね、と確認したくなる程に不気味だ。 「いーや? 待っていたのはワタシの方ダッ!」 右手に持った黄金の長杖を、自分の頭蓋骨に鎮座している錆びた王冠にコツンと当てながら、叫んでいる。 「待って、いた......?」 自然と口から出る疑問。 両手を広げ、声高らかに叫ぶ骸骨。 「おっとっとー。ワタシとしたことがッッ。レディたちの前だと言うのにィ、とんだ粗相を、許しツェイッ欲しい。自己紹介がまだだったね」 大仰に腰を折り、こちらに会釈をする骸骨。 「ワタシの名はリィッチー! デイモンッッッッッド!」 妙に巻き舌で発音する骸骨。 の自己紹介に、俺は唖然となった。 みんなも事態を上手く飲み込めていないようで、しどろもどろしている。 「リッチーって......まさか、あの......アンデッド系最強のモンスターと言われるリッチーだったりしませんわよね?」 ポツリと、リリィさんの疑問がこだます。 あまねく死者の魂を操り、不死の身体を持つ滅びと再生の錬金術士。 リッチー・デイモンドとエンカウントしてしまった俺達だった。

"Dear Lord, no intention (very much so) ka...... Alyha, Sonatano Sun Gamotara Sita Free Nooka Geka...... Dingkadehanaiga, I Raga Walk Nda Road Sonatani Talk Saneva" The king of the giant, connected to the stone armor, whines like a rumor, with a mouthful that takes no account of this will. "What does this... mean? "That's huge." "They won't attack, will they? Following me, the party members crawling out of the hole hold a giant with a super huge, overwhelming body in front of them, each feeling throwing up with agitation. "He seems to be the king of giants." Why does Jotun, king of destruction, want dialogue? I honestly don't know what the situation is right now. "Woo, sun yo......" However, the dark phosphorescent light peeking from Yotun's facial helmet (full helm) only shows a volatile swing. It's like asking for salvation, something that stirs up a little anxiety here. Mountain-like giants are now restrained inside the temple, breaking their knees to yield to someone. His appearance also seemed to be the incarnation of a sealed and immense God, blindly seeking the rays of the sun. "Socite prayer wakba, sun no angel (mitsuka) itocite, cono curse wareta i lano destiny weird ete lust sii" "The use of the sun... I'm not like that." In the meantime, I feel itchy (itchy) to be called by a big name, and I try to communicate smoothly from there. "VOOOOOOOOOOO!" Immediately after that, a severe earthquake. The roar of being drained of his liver is emitted from Yotun, and his whole body is struck with villi. You stepped on a mine!? I felt that way, and I shouted back out loud. "Ha-ha-ha! I am the angel of the sun! I was scared so I accidentally used the second flash stone. "Mr. Tallo! I want you to tell me if you want to use it." "I can't see..." "My eyes are burned by the brilliance of angels." I was the only one with my eyes closed, so it turned out to take away the sight of the rest of the PT members. "Gumo...... Naraba, everything is going well Dearka. No, we no wisdom gods ni take waretsuata point de, we ga clan ni sun no future ha closure zasareta itano camosilenu" I annoyed everyone, but I could quiet down my excited yotun, so let's just say good. "... deprived of wisdom? roughly, when I ask back...... "Dear Left, Sonatamo, Sono Eye De Seeing Tade Arrow. Body ha small. Brain ha beast ni hairy ga raw eta degree no crude nut cli...... sun no light bath vitemo, conna crude na dark moon no contract ni tie lare, self no spirit slahon no temporary mo freedom ni dekinai fragile bri" Is it possible that you are referring to the giant zombie we have met before? If you are referring to what the King says, it seems that the longer you can bathe in flash stones and regain reason, the higher the giant species, the more intelligent and wise the individual can be seen. "Ano Era, Raw Maretekuru Baby Ha, Don Xiao Saku, Words From Sul Things Slade Kinaknutaita......" As he looked at the distant past, Yotun began to speak. We will listen to it in silence. They seemed to come from a place called Fantasma, the far northeast end of the Titans, an area protected by the protection of the world tree Atlas. The Titans come from the fruits of the world tree Atlas and say that they are the species that lived their mission as protectors of the green earth. As a result, the giants who gave up returning to their fantasy towns (Fantasma) were forced to move to places where humans, dwarves, elves, spirits, and dragons competed. "Humans coexist in tono... food no secure madeja liangkatta" The Titans broke up into four groups, each of which set up East, West, North and South and four giant dynasties, expanding their sphere of power, he said. "Dragon Ga, I Raga New Tanal Land Invasion Si, Gods Ga Ding Meta Destiny Ga I Lano Wisdom Disappear Saseteitta" Gradually, they became only less intelligent individuals. But that didn't seem to be the end of the Giants' ordeal. "Daga, Death Sita, I, Lani, ask Yi Hang Kel, Gaita. Sonoha, man Nishite Narazar. He no Ga, Alchemist Richie Damond......" Finally, a story has sprung up about the Alchemist. I kept my ears shut and concentrated on Yotun's words. "Guy ha...... Word ta. Himself Tachi Destroyed Bosita Hate Kiryu Communist Ni Vengeance Shitakuhanaikato......" Apparently, Alchemist Richie Damond, who could even create an artificial life form (homunculus), spoke to the souls of the giants and took a deal. Extreme alchemy allows you to talk to the dead... too great, Alchemy. "Hate ni manchita me laha, he no propose ni what no doubt imona kunote simatta. Soushte, I, Raha, have made a pact with you, Moon Ming Kaliga Photography Las Nights Ninomi, Underworld Kalano Resurrection Xu Salel Body Tonata Wakedaga..." Wait, wait, wait, wait, wait. Was Mr. Richie Damond accomplished until the resurrection of the dead!? "Moonlight Totomoni, I Lano Thought Ha, Memory Ha, Pride Riha, Warrel Takeover Mechanism Mini Nutte Itanoda" Contrary to my exaltation, Yotun's tone was colored with remorse and he had no hegemony at all. But I do ask questions. "What was the contract about? Abyss of Alchemy. I really want to take a peek at that. "I, La Destroyer Bossita, Destroyer Bosmade, Cono Contract (c) Continuity Kut" "Damondo no orders niha absolute obedience...... koleniha consent dekinai subordinates moitaga, guy ha after my raga resurrection, somewhat no intelligence ga warrel suggestion Sita. The late Ni, under the command of Damon Dono, Ni Fanta Ga Vengeance No Success Rate Mo Above Galtono Opinion Moari......" Uh-huh. Mr. Damon, no. Isn't that like getting the strongest army? "Socite Most Abominable Mawashii Contract... Richie Damond Himself (D) Harm Gael Matter Mo Xu Salenai" There, well, I take it for granted. Even though it's absolute obedience, if you don't order it, you could be attacked. It would be safer to replace it with something that cannot be attacked. "Soshite, after the covenant, he Ha Ming Kashita... Himself Ga, Dragon Dynasty Keshikakete, My Laga Country Attack Mesa Seta, T..." So even if we could destroy the dragons, the giants would remain zombies all the time? The soul won't let go? Richie Damond, who will never be able to attack us, is the one responsible for destroying us. That's too much livestock, Mr. Richie. "Koushte I Raha For hundreds of years no, he no one to socialize Wasita covenant Ni Shuyi, Kono extermination Nda II no home De, Eternal Ni Tied Rale Continuous Keteil...... resentment no dragon Tomo Battle Ez, Nou Nout My Raga Country no extermination Ni chase Iyatta Master no words Inalininali..." And you're not fighting dragons? That's too much of an outside road, Mr. Richie. Hmmm...... then what the hell does Richie Damon want to do to zombie the Titans and keep tying them to this land? "Vengeance ni dyed marihenno pedestrian road erroneous ttesimatta, world tree no regulator kara outside leta fool me la... dowka, mou, liberation citeclemaica..." Given the anger of the giants, it is not humane. I can't help but sympathize, and if I can, I want to save them. But at the same time. It strikes me that Richie Damond, who has been able to perform such a godly work in alchemy, has reached the highest point of his life as an alchemist. Honestly, I can't help but have a pretty strong interest. Wait, wait, wait. "I mean, if Richie Damon tied you up... he's your boss? "Dear Left, Da. Moonlight Normal Force (from Chi) Naxite I Laha Moving Kenu. Now I, Master Raga, ha, Richie Damond, Deal. He Heno Hate Simiha Moonlight Communist Ni Consumer E, More Niha Contract Nyoli, He Heno Attack Hasu Saletay Nai..." The giant, restrained in the temple, looked up at the artificial moonlight pouring out of the skylight and fell into mourning. "Ah, consciousness ga loot (kasu) reyuk. Moon Ga Moon Ga, I Ga Soul Erosion (Muba) Ndeik..." Is the true boss an alchemist? I don't feel like I can win. I guess we should disperse early. "Ah, residual Sareta hopes ha go home Renu I raga home...... fantasy home (fantasma)" "Is that it? How can you be hopeful when it's your home you can't go home to? I just want to gather some more information and use flash stones again. When the rays of the sun reached Yotun, the earlier gloom lurked and began to answer my questions in a calm tone. "I la wandering no need naxaleta giants niha, guyi prophecy gaatta" Hmm. "Soleja... Sun no Light Handling U Angel (Mitsuka) Icosoga, I La Zhenno Hometown Heto Guider Nari, T..." But that's not about me, yeah. Though it may be a flimsy decision, you should leave now. I want to find tips on alchemy. But Richie Damon is a very dangerous person, and if he is enough to enslave a single race in the first place, there is no way we can challenge him. If there is because we can avoid the EXP loss of the fellows who followed us, then of course that option runs out of options. "Guys... it's that far, but I think we should turn back" I am in a bit of a hurry and tell Mina, Announ and Lily that I am leaving. "Aren't you going to help the Titans? "Maybe they can..." "Oh, what an impudent dialogue you throw up. I wonder if I'm still my rival." "Don't take the liberty of naming Heavenly Master's rivals, Mr. Lily. That's your position." "Anyway, if that's what Heavenly Man says - what is that? Mina, who pushed Mr. Lily's displeasure, suddenly turned up. Did Yotun make any moves? With such suspicion, we are caught in Mina's gaze and look up into the sky again. "That black smoke, why should I..." I can also nod to Mr. Announ's point. From a space of nothing, an aura of evil black boils down. There is a black twist that makes you feel so creepy that you drag everything down to swallowing hell. Unexpectedly, from that black smoke, a bright white arm slowly emerged. No, it's not a hand. That's a bone. As it was, the bone exposed us to the full extent of its appearance as it gushed out of the black space. "... zizzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz... sweet sweet, ladies" "Stay, Se, let's just twitch and twit" The exterior is just the same skeleton. But the luxurious black robe that came together denied the possibility of a mob presence. Everywhere, the cloak that is discolored in red and black is creepy enough to make sure that it is not caused by blood staining. "Yikes? It was the eagle who waited. Dah! He is screaming as he cocks the golden scepter in his right hand against the rusty crown sitting on his skull. "Wait, I was...? Nature and questions that come out of your mouth. Spread your hands and scream loudly at the skeleton. "Oops. The weasel. I want you to forgive me for being so crude when I say it's in front of the ladies. You haven't introduced yourself yet." A skeleton that folds its hips at the top of its head and makes a meeting here. "The eagle's name is Richie! Damon, dude!" A skeleton pronounced strangely with a curly tongue. I was flabbergasted to introduce myself to the skeleton. Everyone doesn't seem to be swallowing things up well either, and they're hanging around. "Richie... you don't think... Richie is the strongest monster in the undead, do you? Pottori and Mr. Lilli's questions come to mind. An alchemist of doom and regeneration who manipulates the souls of the less dead and has an immortal body. It was us that counted with Richie Damon.